説明

紙製のトレー状容器

【課題】各種の食品等を収納して販売等のために用いる紙製のトレー状容器において、側板を予め開くことなくそのままの状態で包丁を入れて内容物を切断できるようにする。
【解決手段】長辺側側板13と短辺側側板15とを、短辺側側板15の両側端にそれぞれ切断線23によって折曲げ可能に連結された接合片22を用いて接合しておき、肉30等の内容物をこのトレー内に入ったままの状態で包丁31で切断しようとすると、接合片22がその根元側の切断線23の部分で切断されることになり、これによって底板11と少なくとも両側の長辺側側板13とが平坦な状態になり、このトレー状容器をまな板として肉30等の内容物の調理を行なえるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は紙製のトレー状容器に係り、とくに底板と、その周囲の側板とを紙によって連結して形成した紙製のトレー状容器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特開2005−350133号公報には、方形の底板とその各辺に連接した4側板とからなる容器主体と、該容器主体の4側板を立てた状態で保持できる箱形の蓋体とを備え、容器主体の4側板のうち少なくとも1対の対向する側板にケーキカットのための目印を設け、組み立てた容器主体はケーキ成形時に金型内に装填することにより成形型枠として使用でき、また、ケーキ形成後は容器主体に箱形の蓋体を被冠することによりそのまま流通箱として使用でき、さらに、消費者がケーキを食するときに容器主体の4側板を展開するだけで等分に分割するための目印を有するまな板として使用できるようにしたケーキ用容器が開示されている。
【0003】
このような容器は、底板の各辺に連設された4側板を外側に展開することによって、まな板として使用でき、側板に設けられた目印を利用して包丁で切ることにより内部に収納されたケーキを所定の間隔でカットすることができ、便利である。
【0004】
しかるにこのような容器は、隣接する側板を分離して側板を外側に開かなければならない。すなわち組立てられた容器を箱のままで包丁でケーキをカットすることができない欠点がある。
【0005】
また特開2001−180652号公報には、柔軟且薄手の紙素材からなる包装枠材と挿入され、若しくは包装蓋材と嵌入される包装トレー材とからなり、該包装トレー材が強剛な紙若しくは生分解生プラスチックフィルム素材よりなる楕円形若しくは円形ブランクに菓子類の平面投影寸法に合せて横方向及び縦方向弱め線若しくはミシン目線が形成され、且これら相互の交点から更に45度の角度で折合弱わ目線若しくはミシン目線が形成されてなり、この弱め線若しくはミシン目線の折り曲げにより菓子類を密着包被しえる側壁が形成されるとともに、該側壁の頂部の高さが菓子類の高さの70乃至100%であり、而も横方向及び縦方向弱め線若しくはミシン目線の外側に小分け目盛りが標記されてなる菓子類の包装容器が開示されている。
【0006】
このような包装用容器の包装トレー材は、その長径側壁と短径側壁とが、菓子類の長辺側の側面と短辺側の側面にそれぞれ密着して直立した状態にある。従ってこのように包装トレー材で包囲されたままの状態で菓子類を包丁で切断しようとすると、包丁の刃が包装トレー材の長径側側壁に直交するようになり、これによって包丁による菓子類の切断作業を円滑に遂行することを妨げるようになる。すなわち菓子類が包装トレー材に包囲されたままの状態で包丁で切断することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−350133号公報
【特許文献2】特開2001−180652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本願発明の課題は、内容物を容器から取出すことなく、また予め側板を外側に開かなくても、内容物を直接包丁で切断することができる紙製のトレー状容器を提供することである。
【0009】
本願発明の別の課題は、容器に入っている内容物をそのまま切断すると、隣接する側板間を連結している接合片が根元側の切断線のところで自動的に切断され、これによって側板が自動的に外側に開くようにした紙製のトレー状容器を提供することである。
【0010】
本願発明の別の課題は、紙製のトレー状容器に入っている内容物をそのまま切断しようとする場合に、隣接する側板間を連結している接合片が根元側の切断線のところで軽い力で破断され、側板が外側に開いて容器がまな板になる紙製のトレー状容器を提供することである。
【0011】
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願の主要な発明は、底板と、該底板に対して所定の角度で折曲げられた側板とを具備し、しかも互いに隣接する側板間を連結するように前記隣接する側板の内の一方の側板に折曲げ可能に接合片を連設し、該接合片を他方の側板に接着して接合し、前記接合片と前記一方の側板との間に折曲げ線に沿って間欠的に連結部を有する切断線を形成し、しかも該切断線と交差するように斜め上方に向う斜めの切込みが形成されていることを特徴とする紙製のトレー状容器に関するものである。
【0013】
ここで、前記斜めの切込みが前記切断線と90度以下の交差角で前記切断線の連結部の下端から斜め上方に延びるように形成してよい。また前記切断線の上端側の1/3以上の長さを残してそれよりも下側に前記連結部が形成してよい。また内表面に高分子フィルムが接合されるか樹脂層が形成された紙から作られてよい。またこの容器内に入っている内容物をそのまま包丁で切ると、前記接合片の切断線が切断されて前記一方または他方の側板が前記底板と連結する平面を形成してよい。また内容物をそのまま包丁で切るときに包丁の刃が当たる互いに向かい合う両側の側板に補強手段が設けられてよい。
【発明の効果】
【0014】
本願の主要な発明は、底板と、該底板に対して所定の角度で折曲げられた側板とを具備し、しかも互いに隣接する側板間を連結するように隣接する側板の内の一方の側板に折曲げ可能に接合片を連設し、該接合片を他方の側板に接着して接合し、接合片と一方の側板との間に折曲げ線に沿って間欠的に連結部を有する切断線を形成し、しかも該切断線と交差するように斜め上方に向う斜めの切込みが形成されるようにしたものである。
【0015】
従ってこのような紙製のトレー状容器によると、その中に入っている内容物をそのままで包丁で切断しようとすると、接合片がその根元側の切断線のところで切断されて側板が外側に開くようになる。従って側板とこの側板に連結された底板が一体となってまな板となった状態で、内容物をそのまま切断することが可能になる。とくに、接合片を折曲げ可能に連結している切断線に斜め上方に向うように切込みが形成されているために、切断線に沿う接合片の切断が容易に行なわれるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1の実施の形態の紙製のトレー状容器の展開平面図である。
【図2】同トレー状容器の組立て斜視図である。
【図3】コーナの部分の構成を示す拡大平面図である。
【図4】コーナの部分の変形例の構成を示す拡大平面図である。
【図5】包丁で内容物を切断する状態を示す外観斜視図である。
【図6】第2の実施の形態の紙製のトレー状容器の展開平面図である。
【図7】同トレー状容器の組立て斜視図である。
【図8】変形例に係る紙製のトレー状容器の展開平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。まず第1の実施の形態を説明すると、この実施の形態は、図1に示すような原紙10を用いて組立てられる紙製のトレー状容器である。
【0018】
このトレー状容器は、図1に示すようにほぼ長方形の上質紙から成る原紙10を用いて組立てられる。なおこの原紙10には、その内表面にあたる部分にポリエチレンフィルム等の高分子フィルムが予め接合されるか耐水性樹脂層が形成されており、これによって耐水性を付与されている。そしてこのような原紙10のほぼ中央部には矩形の底板11が形成されるとともに、この底板11の長辺側の部分には折曲げ線12を介して長辺側側板13が折曲げ可能に連設される。また底板11の短辺側には折曲げ線14を介して短辺側側板15が折曲げ可能に連設される。そして上記長辺側側板13の先端側の部分には折曲げ線16を介して補強片17が折曲げ可能に連結されている。なお補強片17は、その先端側であって両端の部分にそれぞれ切欠き18を形成している。
【0019】
次に長辺側側板13と短辺側側板15との間に設けられる接合片22について説明する。接合片22は、例えば短辺側側板15に折曲げ線を兼ねる切断線23によって折曲げ可能に連設されている。切断線23はミシン目状であって、間欠的な連結部24を有しており、この連結部24の部分で短辺側側板15の斜めの端縁に連結されている。なお切断線23にはその連結部24の下端から斜め上方に延びるように切込み25が形成され、これによって切断の動作を安定かつ円滑に行なうようにしている。
【0020】
図3はとくに接合片22の切断のための構成を拡大して示したものであって、切断線23に形成される複数の連結部24は、切断線23の上側の部分Lを残してその下側に形成される。ここでLの長さは、切断線23の全長の少なくとも1/3以上の長さを有している。すなわち、連結部24の位置を、切断線23の上端から1/3より下側に設けるようにしている。また連結部24の下端から斜めに形成される切込み25は、斜め上方に向って形成されており、図3における切断線23と切込み25との間の角度θが、90度以下の値に設定される。このように斜め上方に向う切込み25を有する連結部24を、切断線23の上端よりも1/3の部分を残してその下側に形成すると、軽い力で切断線23が破断されることになる。一方で連結部24の位置が極端に下側に形成されると、トレーの形態を維持できないことになる。
【0021】
このような原紙10によって、図2に示すように紙製のトレー状容器が組立てられる。すなわち底板11に対してその両側の長辺側側板13を外側に開くように折曲げ線12のところで斜めに折曲げるとともに、短辺側板15を外側に開くように折曲げ線14のところで斜めに折曲げるようにする。なお長辺側側板13および短辺側側板15の傾斜角は水平方向に対して60度程度であってよい。また長辺側側板13の先端側の補強片17を折曲げ線16のところで外側に折曲げるようにし、これによって長辺側側板13の外側であって上端に重合うようにする。
【0022】
さらにここでは、長辺側側板13と短辺側側板15とを、互いに接合片22によって接合する。すなわち長辺側側板13の裏側に、接合片22を接合するとともに、長辺側側板13の両側端のエッジの部分が接合片22の根元の切断線23に整合するように接合片22を長辺側側板13の外側に接着する。
【0023】
なお接合片22の部分における連結部24および切込み25を有する切断線23の構成については、図3に示すように、3箇所に連結部24を形成するとともに、それらの連結部24の下端側に斜めに上方に向う切込み25を形成している。このような構成に代えて図4に示すように、切断線24に沿って3箇所に連結部24を形成するとともに、これらの連結部24の下端側において、切断線23に対して交互に左右逆方向に成るように切込み25を形成するようにしてもよい。
【0024】
このような構成の紙製のトレー状容器によると、図5に示すように、このトレー状容器内に入っている例えば肉30を、そのままの状態で包丁31を用いて切断することができる。すなわち肉30に対して包丁31の刃を入れると、この包丁31の刃の先端部と後端部とがそれぞれ底板11の外側に折曲げ可能に連結されている長辺側側板13を押すことになり、そのまま押下げていくと、包丁31による力によって、接合片22の切断線23の部分が切断されるようになり、このために長辺側側板13はそれぞれ外側へ開くようになる。すなわち切断線23には短い連結部24が設けられるとともに、連結部24の下端から斜めの切込み25が斜め上方に延びて形成されており、切断線23と切込み25がV字状に交差し、その交差位置に連結部24が位置することになる。従って弱い力で容易に連結部24が切断されるとともに、切断線23以外の部位が切断されない。長辺側側板13の上端部には補強片17が折返して接合されており、切断線23が切断される前に長辺側側板13が潰れることはない。
【0025】
このような切込み25を有する切断線23によって、底板11と長辺側側板13とが互いに連続した1つの平面をなすようになり、あたかも底板11と長辺側側板13と短辺側側板15とがまな板を構成することになる。従ってそのままの状態で肉30を包丁31で切断することができる。従ってまな板を用いずに、このトレー状容器に入っている内容物をそのまま包丁31を用いて切断し、調理をすることができるようになる。しかも、長辺側側板13を予め外側へ開いておく必要がなく、包丁31による切断操作の際に自動的に長辺側側板13が外側に開くことになる。従ってトレー状容器内に入っている内容物の調理の操作が極めて軽便になる。またこのようなトレー状容器は、上述の如く長辺側側板13と短辺側側板15とを連結している接合片22が切断線23に沿って切断されるために、扁平な状態になり、これによって廃棄するときにかさばらない利点を生ずる。
【0026】
なおこのようなトレー状容器は、必ずしも肉30を入れて販売するのに用いられるばかりでなく、その他各種の食品一般を収納して販売するのに用いられる。すなわち、ソーセージ、ピザ、野菜、果物、ケーキ、菓子等の食品を入れて陳列し、販売するようにしてもよい。すなわち、スーパーマーケット等で販売される食品であって、切って食べたり調理したりするものの総てに用いることが可能である。またこのようなトレー状容器は、野外でバーベキュー等を行なう際に、中に入っている肉を切断する際に、まな板を必要とせず、極めて便利である。
【0027】
次に別の実施の形態を図6および図7によって説明する。この実施の形態の紙製のトレー状容器は、図6に示すような板紙原紙40によって組立てられる。ここでも板紙原紙40は、上質紙から構成されるとともに、少なくとも内表面にはポリエチレンフィルム等の高分子フィルムが接合されるか、耐水性樹脂層が形成され、耐水性が与えられている。
【0028】
原紙40のほぼ中央部には、その長さ方向の中間部が側方に膨出するような湾曲した折曲げ線42が形成されており、このような折曲げ線42によって長辺側側板43が底板41の長辺側の部分に連設されている。また底板41の短辺側には、直線状の折曲げ線44を介して短辺側側板45が形成されている。また長辺側側板43の先端部には、湾曲した折曲げ線46を介して長辺側フランジ47が連設されている。また短辺側側板45の先端部には折曲げ線48を介して短辺側フランジ49が連設されている。
【0029】
次に長辺側側板43と短辺側側板45との間に形成されている接合片52について説明すると、長辺側側板43と短辺側側板45との間には、二等辺三角形の接合片52が設けられており、この接合片52は切断線53によって短辺側側板45の両端に折曲げ可能に連結されている。すなわち切断線53には間欠的に複数箇所に連結部54がミシン目状に形成され、しかもこの連結部54の下端から斜め上方に延びるように、切込み55が形成されている。ここで切込み55の切断線53に対する角度は、90度以下の角度に設定される。また連結部54は切断線53の上端側の少なくとも1/3を残してその下側に形成される。また短辺側フランジ49の両端には、上記接合片52の上縁に沿って延びるように突片58が形成される。
【0030】
図7はこのような構成の原紙40によって紙製のトレーを組立てた状態を示しており、ここでは、長辺側側板43を湾曲した折曲げ線42のところで折曲げ、短辺側側板45を折曲げ線44のところで折曲げる。底板41はこのときに、長辺側側板43の長さ方向の中間部が高く、両端が低い状態に湾曲する。そして長辺側側板43と短辺側側板45との間に位置する接合片52を、切断線53のところで折曲げ、長辺側側板43の外表面上に接合して接着する。なおこのときに、短辺側側板45の両側端から延びる突片58が長辺側側板43の先端部に形成されるフランジ47の両端を下から支えるようにしている。これによって、図7に示すようにほぼ船形の紙製のトレー状容器が組立てられる。このような容器は、底板41が湾曲しており、また長辺側側板43と短辺側側板45の上縁にそれぞれフランジ47、49を備えているために、強度が高く、保型性を有する。
【0031】
このような容器についても、その内部であって底板41に収納された内容物を包丁を用いてそのまま切断することができる。すなわち包丁によって内容物を切断しようとすると、この包丁の刃の長さ方向の先端部と後端部とがそれぞれ長辺側側板43の上端を押すことになり、この力によって接合片52の根元側の切断線53上に形成される連結部54が、切込み55によって誘導されて軽い力で破断される。従って接合片52による長辺側側板43と短辺側側板45との連結が解除される。従って、包丁で内容物を切断すると、両側の長辺側側板43と両端の短辺側側板45とが底板41と連続する平坦な状態になり、これによって内容物を容易に切断できるようになる。
【0032】
次に上記実施の形態の変形例を図8によって説明する。上記の実施の形態は、長辺側側板43の根元側の折曲げ線42が湾曲した曲線から構成されている(図6参照)。従ってこのようなトレー状容器は、底板41がその長辺側側板43の長さ方向の中間部分が高く、両端が低い状態に湾曲する。そこで長辺側側板43の根元側に互いに逆方向に湾曲した2本の折曲げ線61、62を図8に示すように形成する。また短辺側側板45の根元側の部分に互いに逆方向に湾曲した折曲げ線63、64を形成する。このような折曲げ線61、62、63、64によって、組立てた状態で底板41が平坦な状態になる。従って、第1の実施の形態と同様にフランジ47、49による補強効果に加え、内容物を包丁で切断する際における操作性がさらに向上することになる。
【0033】
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記2つの実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態における紙製トレー状容器の寸法や、具体的な形状については、収納される内容物の種類や大きさに応じて、種々の設計変更が可能である。また原紙10、40として、内表面のみならず外表面にも高分子フィルムを接合するか樹脂層を形成した耐水性の上質紙、その他の紙材を用いることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本願発明は、各種の食品等の内容物を収納するためのトレー状容器として広く利用することが可能である。
【符号の説明】
【0035】
10 原紙
11 底板
12 折曲げ線
13 長辺側側板
14 折曲げ線
15 短辺側側板
16 折曲げ線
17 補強片
18 切欠き
22 接合片
23 切断線
24 連結部
25 切込み
30 肉
31 包丁
40 原紙
41 底板
42 折曲げ線
43 長辺側側板
44 折曲げ線
45 短辺側側板
46 折曲げ線
47 長辺側フランジ
48 折曲げ線
49 短辺側フランジ
52 接合片
53 切断線
54 連結部
55 切込み
58 突片
61、62 折曲げ線
63、64 折曲げ線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板と、該底板に対して所定の角度で折曲げられた側板とを具備し、しかも互いに隣接する側板間を連結するように前記隣接する側板の内の一方の側板に折曲げ可能に接合片を連設し、該接合片を他方の側板に接着して接合し、前記接合片と前記一方の側板との間に折曲げ線に沿って間欠的に連結部を有する切断線を形成し、しかも該切断線と交差するように斜め上方に向う斜めの切込みが形成されていることを特徴とする紙製のトレー状容器。
【請求項2】
前記斜めの切込みが前記切断線と90度以下の交差角で前記切断線の連結部の下端から斜め上方に延びるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙製のトレー状容器。
【請求項3】
前記切断線の上端側の1/3以上の長さを残してそれよりも下側に前記連結部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の紙製のトレー状容器。
【請求項4】
内表面に高分子フィルムが接合されるか樹脂層が形成された紙から作られていることを特徴とする請求項1に記載の紙製のトレー状容器。
【請求項5】
この容器内に入っている内容物をそのまま包丁で切ると、前記接合片の切断線が切断されて前記一方または他方の側板が前記底板と連結する平面を形成するようになることを特徴とする請求項1に記載の紙製のトレー状容器。
【請求項6】
内容物をそのまま包丁で切るときに包丁の刃に当たる互いに向かい合う前記両側の側板に補強手段が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の紙製のトレー状容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−93590(P2011−93590A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−251446(P2009−251446)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(000223193)東罐興業株式会社 (90)
【Fターム(参考)】