説明

紙製の箱の蓋

【課題】 紙製の蓋を容易に折り畳めるようにしつつ、機械的強度を高める。
【解決手段】 矩形の紙製の天板4の対向する縁6、8にある基端から紙製で矩形の端壁10、12の先端が伸び、天板4の長辺26、28にある基端から側壁30、32の先端が伸び、端壁10、12と連なっている。端壁10、12及び側壁30、32は、折り返し線22、24、46、48に沿って先端側をそれぞれ内側に折り返され、内壁部18、20、38、40を外壁部14、16、34、36に貼着してある。端壁10、12は傾斜折り曲げ線50、52に沿って、側壁30、32が天板4上に重なるように、折り曲げられ、端壁10、12の内壁部18、20には、傾斜折り曲げ線50、52に重なる位置で前記外壁側に貫通した貫通孔54、56が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙製の箱に対する紙製の蓋に関し、特に折り畳むことができるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、輸送時、保管時及び廃棄時の便宜のために、紙製の箱の蓋を折り畳み可能としたものが知られている。その一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の技術によれば、紙製の長方形状の天板の1対の左右辺に1対の左右側壁を連ねて設け、天板の1対の前後辺に1対の前後側壁を連ねて設け、1対の左右側壁の前後両側面部に、左右側壁の天板と反対側の辺と天板とに亘ってほぼ45度の傾斜折り目を設け、この傾斜折り目に沿って左右側壁を天板側に折り曲げて、前後側壁を天板上に重ねる。これによって、蓋は折り畳まれる。この折り畳まれた状態において、左右側壁を起こすことによって前後側壁も起こされ、蓋として使用可能な状態となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−142440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術によれば、折り畳んだ状態から展開した状態、展開した状態から折り畳んだ状態への移行が容易に行え、作業性は高い。しかし、左右側壁や前後側壁それぞれは、紙1枚で構成されており、そのため側壁が薄く、紙製の蓋としての機械的強度が小さい。また、蓋の材料として使用している紙の裏面がそのまま蓋の内面に表れており、通常、紙の裏面にはなんら装飾が施されて無く、美観上好ましくない。これらが相まって、この紙製の蓋は、高級品を収容する紙製の箱の蓋として使用しにくい。
【0005】
本発明は、高作業性を維持しながら、側壁の厚みを増して、蓋としての機械的強度を高めた上に、高級品の商品を収容するものとして充分な美観を備えた紙製の箱の蓋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の紙製の箱の蓋は、矩形の紙製の天板を有している。天板の形状としては、長方形状のものを使用することもできるし、正方形状のものを使用することもできる。天板に連ねて紙製で矩形の第1乃至第4の側壁が形成されている。第1及び第2の側壁は、天板の対向する第1及び第2の縁に基端があり、この基端から天板と反対方向に先端が伸び、互いに対向している。第3及び第4の側壁は、天板の第1及び第2の縁と直交する第3及び第4の縁に基端があり、この基端から天板と反対方向に先端が伸び、互いに対向している。第3及び第4の側壁は、第1及び第2の側壁と連なっている。第1乃至第4の側壁は、前記基端から前記先端に向かう途中の折り返し線に沿って前記先端側をそれぞれ内側に折り返されている。更に、前記先端側と前記折り返し線との間の内壁部を前記基端側と前記折り返し線との間の外壁部に貼着してある。これによって、前記折り返し線が蓋の先端縁となる。第1及び第2の側壁の前記内壁部及び前記外壁部は、これらの境界となる前記折り返し線の中央側の位置から、前記天板の第3及び第4の縁に向かう傾斜折り曲げ線に沿って、第3及び第4の側壁が前記天板上に重なるように、折り曲げられている。これによって、箱は折り畳まれる。第1及び第2の側壁の前記内壁部には、前記傾斜折り曲げ線に重なる位置に、傾斜折り曲げ線よりも機械的強度を低下させた機械的脆弱部が形成されている。
【0007】
このように構成された紙製の蓋では、第1乃至第4の側壁は、折り曲げ線によって折り曲げられることによって内壁部と外壁部とからなる二重構造となる。その結果、厚みが増し、機械的強度も増す。更に、蓋の内面を見た場合、側壁及び端壁の内壁部として、蓋の材料となっている紙の外面が見えている。一般に、蓋の材料となる紙の外面には美観上化粧が施されており、その化粧が施されている部分が、内壁部として見えるので、高級感を醸し出す。しかし、機械的強度が増したことにより、傾斜折り曲げ線での折り曲げが、しにくくなる上に、折り曲げ時に加わる力によって傾斜折り曲げ線に沿って破損する可能性がある。そこで、傾斜折り曲げ線に重ねて内壁部に傾斜折り曲げ線よりも機械的強度を脆弱とした機械的脆弱部を形成し、加わる力を逃がして、折り曲げやすくする上に、破損も防止している。機械的脆弱部は内壁部に設けられているので、美観を損なうことがなく、高級品を収容する箱の蓋として使用しても、問題は無い。
【0008】
機械的脆弱部としては、例えば前記第1及び第2の側壁の内壁部を貫通した貫通孔としたり、前記傾斜折り曲げ線よりも幅広の傾斜折り曲げ線としたり、前記傾斜折り曲げ線とほぼ同じ幅を持つ複数の傾斜折り曲げ線を近接して形成したものとしたりすることができる。幅広の傾斜折り曲げ線や、複数の傾斜折り曲げ線を近接して複数設けた場合には、内壁部に孔を設けないので,貫通孔を設ける場合よりも美観が向上する。
【0009】
なお、機械的脆弱部として貫通孔を設けた場合、第1及び第2の側壁の前記内壁部の先端を前記外壁部の途中に位置させることができる。この場合、前記貫通孔は前記折り返し線から前記内壁部の先端近傍まで形成されている。
【0010】
もし内壁部の先端部を天板付近まで延長したなら、機械的強度がかなり強くなり、折り曲げにくくなる。そこで、第1及び第2の側壁の内壁部は、外壁部の中途までとして折り曲げやすくしてある。更に、貫通孔は、内壁部の折り返し線から先端部まで形成して、内壁部の途中で途絶えることがないようにしてあるので、益々折り曲げやすい。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明による紙製の蓋では、側壁の厚みを増して、機械的強度を高めた上に、蓋の内面となる内壁部折り畳みやすくして、高作業性を維持している。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態の蓋の展開図である。
【図2】図1の展開図の一部の拡大縦断面図である。
【図3】図1の状態から端壁の内壁部を折り曲げた状態の平面図である。
【図4】図3の状態から側壁の内壁部を折り曲げた状態の平面図である。
【図5】図4の状態から端壁及び側壁の外壁部を起こした状態の平面図である。
【図6】図5の状態の縦断面図である。
【図7】図5の状態から端壁及び側壁を折り曲げることによって折り畳んだ状態の平面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の蓋の展開図である。
【図9】図8の展開図の一部の拡大縦断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態の蓋の部分省略展開図である。
【図11】図10の展開図の一部の拡大縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の第1の実施形態の紙製の蓋は、紙、例えば厚紙を図1に示すように裁断した裁断シート2を、組み立てたものである。図1は、裁断シート2の内面を表したもので、図示していないが、外面には、和紙、化粧紙、化粧クロス等の化粧材が貼着されている。裁断シート2は、その中央に矩形、例えば縦長に配置された長方形状の天板4を有している。
【0014】
天板4の第1及び第2の縁、例えば短辺6、8に連ねて第1及び第2の側壁、例えば端壁10、12が形成されている。端壁10、12は、外壁部14、16と内壁部18、20とを有し、外壁部14、16は、矩形、例えば横長状態に配置された長方形状で、それらの一方の長辺は、天板4の短辺6、8と共通である。これら短辺6、8は、図2に示すように、外面側から押圧されており、裁断シート2の外面側が窪み、内面側が突出して、裁断シート2の他の部分よりも厚みが薄くなり、折り曲げやすくされている。他方の長辺が内壁部18、20に連なっている。これら他方の長辺が、内壁部18、20を外壁部14、16に対して折り返す折り返し線22、24である。折り返し線22、24も、短辺6、8と同様に形成され、折り曲げやすくされている。内壁部18、20は、折り返し線22、24を下底とし、その両端から45度の傾斜をなす等脚台形の上底中央に外側に突出した長方形状の突出部を有する形状で、その全体の縦寸法は、外壁部14、16の短辺寸法よりも短く形成されている。
【0015】
天板4の第1及び第2の縁に直交する第3及び第4の縁、例えば長辺26、28に連ねて、第3及び第4の側壁、例えば側壁30、32が形成されている。これら長辺26、28も短辺6、8と同様に構成され、折り曲げやすくされている。側壁30、32も、外壁部34、36及び内壁部38、40を有し、更に連結片42a、42b、44a、44bも有している。外壁部34、36は、縦長に配置された長方形状に形成され、それらの一方の長辺が天板4の長辺26、28と共通である。他方の長辺が内壁部38、40に連なっており、これら他方の長辺が、内壁部38、40を外壁部34、36に対して折り返す折り返し線46、48となる。これら折り返し線46、48も、短辺6、8と同様に形成され、折り曲げやすくされている。外壁部34、36の短辺の寸法は、外壁部14、16の短辺寸法とほぼ等しい。内壁部38、40は、折り返し線46、48を下底とし、45度の斜辺を持つ高さ寸法の短い等脚台形の上底の中央に外側に突出した突出部を有するもので、その全体の寸法は、外壁部34、36の短辺の寸法にほぼ等しい。
【0016】
連結片42a、42b、44a、44bは、外壁部34、36の短辺に連なっており、天板4の長辺26、28側に長方形状部を有し、折り返し線46、48側に二等辺直角三角形状部を有するもので、長方形状部の短辺寸法は、外壁部14、16の短辺寸法よりも幾分短く、二等辺直角三角形状部の高さ寸法は、長方形状部の短辺寸法よりも更に短い。連結片42a、42b、44a、44bの長辺の長さ寸法は、端壁10、12の外壁部14、16における天板4の短辺6、8から内壁部18、20の等脚台形の上底までの距離よりも幾分短く形成され、連結片42a、42b、44a、44bの二等辺直角三角形状部の底辺及び高さの長さは、端壁10、12の内壁部18、20等脚台形の上底と下底の長さの差の約1/2とされている。連結片42a、42b、44a、44bと側壁30、32の外壁部34、36との境界である外壁部34、36の短辺も短辺6、8と同様に折り曲げやすく形成されている。
【0017】
外壁部14、16には、天板4の短辺の両端から折り返し線22、24に向かう約45度の傾斜折り曲げ線50、50、52、52が形成されている。これら傾斜折り曲げ線50、50、52、52も短辺6、8と同様に形成され、折り曲げやすくされている。また、折り返し線22、24を対称軸として、傾斜折り曲げ線50、50、52、52と線対象に、機械的脆弱部、例えば貫通孔54、54、56、56が内壁部18、20を貫通するように内壁部18、20に形成されている。貫通しているので、貫通孔54、54、56、56が形成されている部分は、折り曲げ線50、50、52、54、54が形成されている部分よりも機械的強度が弱く、折り曲げやすくなっている。これら貫通孔54、54、56、56は、折り返し線22、24から内壁部18、20の突出部の先端付近まで到達している。
【0018】
この蓋の組立は、次にように行われる。図1に示す状態から、図3に示すように折り返し線22、24に沿って内壁部18、20を外壁部14、16の内面に接触するように折り曲げて、両者を適切な接着剤によって貼着する。図2に示す状態から、図4に示すように折り曲げ線46、48に沿って内壁部38、40を外壁部34、38の内面に接触するように折り曲げて、適切な接着剤によって両者を接着する。
【0019】
図4に示す状態から、天板4の短辺6、8に沿って端壁10、12の外壁部14、16を折り曲げて、外壁14、16が天板4に対してほぼ垂直となるように起こす。同様に、天板4の長辺26、28に沿って側壁30、32の外壁部34、36を折り曲げて、外壁34、36が天板4に対してほぼ垂直となるようにする。この状態を図4に示す。そして、連結片42a、42b、44a、44bを外壁部34、36の短辺に沿って外壁部34、36に対してほぼ垂直となるように折り曲げて、端壁10、12の外壁部34、36に対してほぼ垂直となるように起こされる。このとき、図5に示すように連結片42a、42b、44a、44bは、端壁10、12の外壁部14、16内面の側壁30、32側にある内壁部18、20の非接触部分に位置し、適切な接着剤によって端壁10、12の外壁部14、16の内面に貼着されている。但し、全面が貼着されるのではなく、傾斜折り曲げ線50、52、52と連結片42a、42b、44a、44bとが重なり合う部分よりも上側部分のみが接着されている。これによって、端壁10、12及び側壁30、32が連結されている。
【0020】
このように構成されているので、この蓋は、端壁10、12、側壁30、32いずれもが二重構造となり、端壁10、12、側壁30、32の厚みが増して、機械的強度が高められている。しかも、蓋の開口周縁部、図6で言えば、上面開口部は、折り返し線22、24、46、48によって構成されているので、紙の断面が現れず、特に裁断シート2において、端壁10、12、側壁30、32の外壁部14、16、34、36の外面全域と、端壁10、12、側壁30、32の内壁部18、20、38、40の外面における折り返し線22、24、46よりも幾分内側の位置まで上述したように化粧材を設けてあるので、化粧材部分にある折り返し線22、24、46、48の部分が蓋の開口周縁部として見える。さらに、端壁10、12の内壁18、20、側壁30、32の内壁部38、40の外面の化粧材の部分が蓋内面側に表れる。これらが相まって、高級感のある蓋となる。
【0021】
蓋として完成した状態において、端壁10、12の外壁14、16に形成した傾斜折り曲げ線50、50、52、54に沿って、傾斜折り曲げ線50、50、52、54よりも内側にある外壁部14、16、内壁部18、20の部分が天板4上に重なるように、かつ傾斜折り曲げ線50、50、52、54よりも外側にある部分が、天板4上に重なった端壁10、12の外壁部14、16の外面に重なるように折り曲げる。これによって、図7に示すように天板2上に重なってある端壁10、12上に、側壁30、32が重なるように移動し、蓋は、完全に折り畳まれた状態となる。
【0022】
上述したように端壁10、12は外壁部14、16及び内壁部18、20の二重構造になって機械的強度が増しているので、傾斜折り曲げ線50、50、52、52に沿っての折り曲げには、大きな力が必要であり、また、大きな力で折り曲げると、内壁部18、20や折り返し線22、24の部分で破損が生じやすくなる。そこで、内壁部18、20に加わる力を軽減して、折り曲げやすくするためと、破損を防止するために、貫通孔54、54、56、56が内壁部18、20に形成されている。この貫通孔54、54、56、56は、折り曲げ傾斜線50、50、52、52に沿っていれば、内壁部18、20の一部にのみ形成することも可能であるが、この実施形態では、端壁10、12の内壁部18、20における折り返し線22、24から内壁部18、20の先端まで形成されており、内壁部18、20に加えられる力を充分に軽減している。
【0023】
また、内壁部18、20は、外壁部14、16の全域に重なるように構成することも可能であるが、その場合、折り曲げに要する力が更に大きくなる。そこで、内壁部18、20は、外壁部14、16の折り返し線22、24から一部にだけ外壁部14、16に重なるように構成されて、折り曲げに必要な力を小さくしている。
【0024】
第2の実施形態の紙製の箱の蓋の展開図を図8に示す。この実施形態の蓋が、第1の実施形態の蓋と最も大きく異なるのは、第1の実施形態では、貫通孔54、54、56、56を設けていたのに対し、図9に拡大して示すように、幅広の傾斜折り曲げ線540、540、560、560を設けてある点である。即ち、傾斜折り曲げ線540、540、560、560は、傾斜折り曲げ線50、50、52、54よりも幅広に形成されている。そのため、貫通孔54、54、56、56を設けたのと同様に機械的強度を傾斜折り曲げ線50、50、52、52よりも弱く構成されている。従って、貫通孔54、54、56、56を設けたのと同様に機能する。
【0025】
なお、第2の実施形態の紙製の蓋では、端壁10、12の内壁部180、200が等脚台形状に形成され、連結片420a、420b、440a、440bが一方の脚と下底とが90度をなす台形状に形成され、側壁30、32の内壁部380、400が、等脚台形の上底上に矩形の突出部を設けた形状に形成されている。他は第1の実施形態と同様に構成されているので詳細な説明は省略する。
【0026】
第3の実施形態の紙製の箱の蓋の部分省略展開図を図10に示す。この実施形態では、幅広の傾斜折り曲げ線540,540、560、560に代えて、図11に拡大してしめすように、傾斜折り曲げ線50、50、52、54と同じ幅を持つ複数、例えば2乃至3本の傾斜折り曲げ線541、541、541・・・、561、561、561・・・を接近させて設けてある。他は、第2の実施形態と同様に構成されている。
【0027】
上記の各実施形態では、天板4は長方形状のものを使用したが、これに限ったものではなく、例えば正方形状の天板を使用することもできる。また、上記の各実施形態では、側壁30、32の内壁部38、40は、完全に外壁部34、36と重なるように構成したが、端壁10、12の内壁部18、20と同様に、一部が外壁部34、36と重なるように構成することもできる。上記の各実施形態では、短辺6、8、折り曲げ線26、28、46、48、傾斜折り曲げ線50、52、傾斜折り曲げ線541、561等は、外面側が窪んで、内面側が突出した形状としたが、逆に内面側が窪んで、外面側が突出した形状とすることもできるし、いわゆるミシン目を折り曲げ線や傾斜折り曲げ線として使用することもできる。
【符号の説明】
【0028】
4 天板
6 8 短辺(第1及び第2の縁)
10、12 端壁(第1及び第2の側壁)
14 16 外壁部(第1及び第2の側壁の外壁部)
18、20 内壁部(第1及び第2の側壁の内壁部)
22、24、46 48 折り返し線
26 28 長辺(第3及び第4の縁)
30 32 側壁(第3及び第4の側壁)
34 36 外壁部(第3及び第4の側壁の外壁部)
38 40 内壁部(第3及び第4の側壁の内壁部)
50 52 傾斜折り曲げ線
54 56 貫通孔(機械的脆弱部)
540 560 幅広の傾斜折り曲げ線(機械的脆弱部)
541 561 隣接した傾斜折り曲げ線(機械的脆弱部))

【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形の紙製の天板と、
前記天板の対向する第1及び第2の縁にある基端から前記天板と反対方向に先端が伸び、互いに対向する紙製で矩形状の第1及び第2の側壁と、
前記天板の第1及び第2の縁と直交する第3及び第4の縁にある基端から前記天板と反対方向に先端が伸び、互いに対向し、前記第1及び第2の側壁と連なっている紙製で矩形状の第3及び第4の側壁とを、
有する紙製の蓋において、
第1乃至第4の側壁は、前記基端から前記先端に向かう途中の折り返し線に沿って前記先端側をそれぞれ内側に折り返され、更に、前記先端側と前記折り返し線との間の内壁部を前記基端側と前記折り返し線との間の外壁部に貼着してあり、
第1及び第2の側壁の前記内壁部及び前記外壁部は、それぞれの境界位置にある前記折り返し線の中央側の位置から、前記天板の第3及び第4の縁に向かう傾斜折り曲げ線に沿って、第3及び第4の側壁が前記天板上に重なるように、折り曲げられ、
第1及び第2の側壁の前記内壁部には、前記傾斜折り曲げ線に重なる位置に前記傾斜折り曲げ線よりも機械的強度を低下させた機械的強度脆弱部が形成されている
紙製の箱の蓋。
【請求項2】
請求項1記載の紙製の箱の蓋において、前記機械的脆弱部は、前記第1及び第2の側壁の内壁部を貫通した貫通孔である紙製の箱の蓋。
【請求項3】
請求項2記載の紙製の箱の蓋において、第1及び第2の側壁の前記内壁部の先端が前記外壁部の途中に位置し、前記貫通孔は前記折り返し線から前記内壁部の先端近傍まで形成されている紙製の箱の蓋。
【請求項4】
請求項1記載の紙製の箱の蓋において、前記機械的脆弱部は、前記傾斜折り曲げ線よりも幅広の傾斜折り曲げ線である紙製の箱の蓋。
【請求項5】
請求項1記載の紙製の箱の蓋において、前記機械的脆弱部は、前記傾斜折り曲げ線とほぼ同じ幅を持つ複数の傾斜折り曲げ線を近接して形成したものである紙製の箱の蓋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−100125(P2013−100125A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−245449(P2011−245449)
【出願日】平成23年11月9日(2011.11.9)
【出願人】(000229519)日本ハム株式会社 (57)
【Fターム(参考)】