説明

紙製鉢卷

【課題】 アート紙やコート紙(厚さ0.05mm程度)で、野球、サッカーの応援用に、色彩鮮やかに印刷された安い鉢巻を作るために、布製のように頭に縛り固定することができないので、この点について、加工を含めてのコストを考え、金具や接着といった方法に頼らず、頭のサイズに合わせ簡単に固定できる方法を提供する。
【解決手段】 紙製鉢巻の両端の一方には上から、他方には下から、鉢巻の幅の1/2だけ、等間隔に各人の頭のサイズに合わせるために数か所に切り目を付ける。頭に巻き、両先端の切り目を頭のサイズのところに設けた切り目に差し込み固定させる。こうして作った輪を頭に被れば、体裁のよい、しかも、安い鉢巻になる。縛ることが無理な少し厚みのあるプラスチックフィルムの場合でも、紙製の場合と同様である。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【背景技術】
鉢巻といえば布製であり、従来、紙製、および、プラスチックフィルム製鉢巻なるものは存在しない。従来品に替わるこれら鉢巻の利点は理解されるが、布製の場合のように縛る方法でなく、簡単にしっかりと固定する方法が思い付かれなかった。
金具や両面テープによる接着といった方法でも容易に固定することはできるが、再使用のことを考え、布製に比べて有利さへの迫力に欠け、実用化には至っていない。
【発明が解決しようとする課題】
スポーツの応援等で大勢が鉢巻をするには、色彩豊かで鮮明に印刷されていて、コストが安いことが望まれる。この点、布製よりも紙製、または、プラスチックフィルム製の方が条件にかなう。紙製の場合でいえば、布と風合が似ているものに和紙のような特殊紙があるが、コストのうえから安い普通紙でということになる。
布製の鉢巻は縛ることによって簡単に固定できることを特徴とするが、硬さのある紙やプラスチックフィルム製の鉢巻の場合には、縛る方法が採れないので、これに替わり、体裁よくコストも安く、簡単に固定できる方法を考案する必要がある。
3)課題を解決するための手段、および、発明の効果
図面の▲1▼で示すように、本発明の鉢巻は従来の布製鉢巻と同じで、幅は5〜7cm程度、長さは70〜75cm程度を標準とし、厚さは紙が0.05〜0.15mm程度、プラスチックフィルムは0.1〜0.2mm程度で、硬く腰折れしないようなものである。
発明品の場合、布製のように縛って固定する方法が採れないことから、問題の解決には、次の方法が最良として考えられる。
図面の▲2▼で示すように、鉢巻の両端に等間隔で鉢巻の幅の1/2だけ、一方には上から、他方には下から、各人の頭のサイズに合わせ得るように数か所に切り目を付ける。この鉢巻を巻き、頭のサイズに合わせ、長さの余ったところで両先端の切り目を反対側の切り目にそれぞれ差し込み、鉢巻の幅を揃え固定させる。
こうした体裁のよい輪を作る方法で簡単に固定させ得ることによって、硬さのある紙、または、プラスチックフィルム製鉢巻でも布製の場合と対等の鉢巻になる。そうして、印刷は細部でも鮮明であり、また、再使用も可能であって、コストは布製に比べ極めて安く、スポーツの応援等で大勢が採用し得、発明品ならではの利点が発揮される。
【実施例】
紙はアート紙、もしくは、コート紙(A3コート紙)で、厚さは0.05mm、鉢巻の寸法については、幅が5cm、長さが70cmである。プラスチックフィルムの場合にはポリエチレン、もしくは、ポリプロピレンフィルムで厚さは0.1mmである。(図面の▲1▼で示す)鉢巻には両端から各々3cmの等間隔で4か所に、幅の1/2の長さの2.5cmだけ打ち抜き機で切り目を付ける。(図面の▲2▼で示す)
印刷では野球、もしくは、サッカーチームのマークや名称になる。(図面の▲3▼で示す)〔中央のマークのみを幅より大きくする場合もある。〕
左右の両先端部の切り目は、頭のサイズに合わせ、それぞれ反対側の切り目に、手元でもって差し込み輪を作る。これを頭に被ると鉢巻になる。従って、布製の鉢巻の場合のように、縛り目から余った部分が垂れた状熊になるということはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄くて硬い普通紙、また、加工紙で競技の応援、および、専伝等を目的とする印刷された紙製鉢巻の作成について、鉢巻を頭のサイズに合わせ、一般の布製鉢巻のように縛るのではなく、簡単にしっかりと固定することができ、なおかつ、再使用も可能な方法に関するものである。
本鉢巻の幅は5〜7cm程度を標準とし、紙質は腰が折れるような柔軟なものではなく、紙の厚さは0.05〜0.15mm程度で厚くないものとする。
頭のサイズに合わせる長さの調節と固定法については、鉢巻の端の一方には上部から、他方には下部から、等間隔で数か所に鉢巻の幅の1/2の長さだけ切り目を付ける。
本鉢巻を巻き、頭のサイズに合わせ、両端の余った部分につき、左右の先端の切り目をそれぞれ反対側の切り目に差し込むと、体裁のよい頭のサイズの輪が容易に作れる。この輪を被った状態をもって鉢巻とする紙製鉢巻、および、縛ることが無理な少し厚目で硬さがある同様のプラスチックフィルム製鉢巻。

【公開番号】特開2007−119988(P2007−119988A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−351215(P2005−351215)
【出願日】平成17年10月25日(2005.10.25)
【出願人】(503018401)
【Fターム(参考)】