説明

紡織繊維を有する繊維束を特にコーミングのために繊維分類または繊維選択する装置

【課題】コーマ・スライバの生産性を大幅に向上させる。
【解決手段】供給デバイス81,82の下流には、回転可能に取り付けられ、中断することなく回転する第1、第2のローラ12,13が設けられている。ローラ12,13には、繊維束の挟持デバイスがそれぞれ設けられている。挟持デバイスは、ローラ12,13の外周の領域に互いに間隔をおいて分布させられている。ローラ13の外周には、コーミングされた繊維材料を除去するための取出しローラ14が配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維分類デバイス、特にコーミング・デバイスに対して供給手段によって供給される紡織繊維を有する繊維束を特にコーミングのために繊維分類または繊維選択する装置であって、繊維束の自由端から所定の距離の所で繊維束を挟持する挟持デバイスが設けられ、例えば、短い繊維、ネップ、ごみなどの、挟持されていない構成要素を自由端からゆるめ、除去するために、繊維束の挟持部位から自由端にコーミング作用を生じさせる機械的手段が設けられ、コーミングされた繊維材料を除去するために少なくとも1つの取出し手段が設けられた装置に関する。
【背景技術】
【0002】
実際に、コーミング機械は、綿繊維または羊毛繊維をそれに含まれる天然の夾雑物から分離し、繊維スライバの繊維を平行にするのに用いられている。その目的のために、「繊維タフト」として知られている一定の部分長さの繊維が、ジョーの前方に突出する様に、事前に準備された繊維束がニッパ装置のジョーの間に挟持される。ニードル針布または歯付き針布によってコーミング・セグメントで満たされた回転式のコーミング・ローラのコーミング・セグメントにより、この繊維タフトはコーミングされてきれいにされる。取出しデバイスは、通常、互いに逆方向に回転する2個のローラから成り、これらのローラによって、コーミングされた繊維タフトが把持されて前方に搬送される。公知の綿コーミング工程は不連続工程である。ニップ動作中に、全てのアセンブリおよびそれらの駆動手段およびギヤは、加速、減速され、また、ある場合には繰り返し反転させられる。大きなニップ速度は、大きな加速を結果としてもたらす。特に、ニッパの運動、ニッパの移動のためのギヤの運動、剥ぎ取りローラのピルグリムステップ運動のためのギヤの運動の結果として、大きな加速力が引き起こされる。引き起こされる力および応力は、ニップ速度が大きいほど大きくなる。公知のフラット・コーミング機械は、そのニップ速度により性能限界に達し、それによって、生産性の向上が妨げられている。さらに、不連続な動作様式によれば機械全体に振動が引き起こされ、それによって、動的な交互応力が発生する。
【0003】
特許文献1には、例えば、8つのコーミングヘッドが同時に順々に動作するコーミング機械が開示されている。それらのコーミングヘッドは、コーミングヘッドに隣接して配置された側部駆動手段によって駆動され、側部駆動手段は、縦方向シャフトによって、コーミングヘッドの個々の要素に、それらを駆動できるように連結されたギアユニットを有している。個々のコーミングヘッドで形成された繊維スライバは、次の牽伸システムへと搬送テーブル上を順に移送され、牽伸システムで牽伸され、その後、共通のコーミング機械スライバを形成するように組み合わされる。その後、牽伸システムで作製された繊維スライバは、ファンネルホイール(巻取器プレート)によってケンス内に堆積させられる。コーミング機械の複数のコーミングヘッドの各々は、送給デバイス、ピボット運動可能に取り付けられ定位置に配置されたニッパアセンブリ、ピボット運動可能に取り付けられ定位置に配置されたニッパアセンブリ、回転可能に取り付けられ、ニッパアセンブリによって供給された繊維束をコーミングするためのコームセグメントを有するサーキュラーコーム、トップコーム、および、定位置に配置され、コーミングされた繊維束をニッパアセンブリから剥ぎ取るための剥ぎ取り装置を有している。ここでは、ニッパアセンブリに供給されるラップリボンは、送給シリンダを介して剥ぎ取りローラ対に送給されている。開かれたニッパから突出する繊維束が、コーミングされたスライバウェブまたは繊維ウェブの後端上に通され、そこで、剥ぎ取りローラの前方への運動によって、剥ぎ取りローラの挟持ニップに入る。ラップリボンの保持力によって、またはニッパによって保持されていない繊維は、ラップリボンの構成物から剥ぎ取られる。この剥ぎ取り動作中に、繊維束は、付加的に、トップコームの針によって引っ張られる。トップコームは、剥ぎ取られた繊維束の後方部分をコーミングして取り出し、ネップ、不純物なども引き止める。構造的な条件として、可動なニッパアセンブリと可動な剥ぎ取りローラの間に空間を必要とするトップコームは、それに空気を吹き付けることによって定常的に清掃しておく必要がある。繊維スライバへと突き通し、繊維スライバから取り除くために、トップコームは、駆動する必要がある。最後に、ガタガタ動くこの部位への清掃効果は、理想的なものではない。ラップリボンと、剥ぎ取りローラの剥ぎ取り速度との速度差のために、剥ぎ取られる繊維束は、特定の長さに引き出される。剥ぎ取りローラ対に続いているのは案内ローラ対である。この剥ぎ取り動作中、剥ぎ取られる、または引き出される繊維束の先行端は、繊維ウェブの後続端と重ねられ、または二重にされる。剥ぎ取り動作と継ぎ合わせ動作が終わると直ぐに、ニッパは後方位置に戻り、この後方位置では、ニッパは閉じ、コーミングを行うために、繊維束の自由端が、ニッパからサーキュラーコームのコームセグメントへと突出させられる。ここで、ニッパアセンブリがその前方位置に元通りに戻る前に、剥ぎ取りローラと案内ローラは反転動作を行い、それによって、繊維ウェブの後続端が、特定の量だけ後方に移動させられる。これは、継ぎ合わせ動作のために必要な重なりを実現するために必要である。このようにして、繊維材料の機械的なコーミングが行われる。このコーミング機械の不都合は、特に、必要な装備が多量であり、また、時間当たりの製造速度が低いことである。全部で8つの送給デバイス、定位置の8つのニッパアセンブリ、コームセグメントを備える8つのサーキュラーコーム、8つのトップコーム、および8つの剥ぎ取りデバイスを有する8つの個別のコーミングヘッドが設けられている。特別な問題は、コーミングヘッドの、不連続な動作の仕方にある。追加の不都合が、大きな質量の加速、および反転運動の結果として生じ、その結果は、動作速度を高くすることが不可能であるということである。最後に、機械の相当の振動が、コーミングされたスライバの堆積に不均一性を生じさせるという結果を生じさせる。さらに、隔たり、すなわち、下側ニッパ板のニッパリップと、剥ぎ取りシリンダの挟持点との間の距離が、構造的および空間的に制限される。剥ぎ取りローラと、繊維束を搬出する案内ローラの回転速度は、上流の遅いコーミング工程に合わせられ、それによって制限される。他の不都合は、各繊維束が、剥ぎ取りローラ対によって、続いて案内ローラ対によって挟持され搬送されることである。剥ぎ取りローラと案内ローラの回転のために、挟持点は、連続的に変化し、すなわち、挟持を行うローラと繊維束との間で連続的な相対運動が生じる。全ての繊維束は、定位置の1つの剥ぎ取りローラ対と、定位置の1つの案内ローラ対を続いて通過しなければならず、それによって、製造速度にさらに大幅な制限が生じさせられる。
【0004】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1586682号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の基礎となる課題は、上述の不都合を回避し、特に、時間当たりの製造量(生産性)を大幅に増やし、改善されたコーマ・スライバを容易に得ることができる、冒頭に記載した種類の装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題は、請求項1の特徴とする構成によって解決される。
すなわち、1番目の発明によれば、繊維分類デバイスに対して供給手段によって供給される紡織繊維を有する繊維束を繊維分類または繊維選択する装置であって、前記繊維束の自由端から所定の距離の所で前記繊維束を挟持する挟持デバイスが設けられ、挟持されていない構成要素を前記自由端からゆるめ、除去するために、前記繊維束の挟持部位から前記自由端にコーミング作用を生じさせる機械的手段が設けられ、コーミングされた繊維材料を除去するために少なくとも1つの取出し手段が設けられた装置において、前記供給手段(8;10,11)の下流に、回転可能に取り付けられ、中断することなく高速で回転する第1および第2のローラ(12,13)が設けられ、該ローラ(12,13)には、前記繊維束(16;301〜303)用の前記挟持デバイス(18,19,20;21,22,23)が設けられ、該挟持デバイス(18,19,20;21,22,23)は、前記ローラの外周の領域に互いに間隔をおいて分布させられており、前記供給手段(8,81,82,83;10;101,102;11;111,112)が少なくとも2つ設けられているか、高速な前記ローラ(12;121,122,123;13;131,132,133,134)がさらに少なくとも1つ設けられているか、前記取出し手段(14;141,142,143)が少なくとも2つ設けられていることを特徴とする装置が提供される。
【0007】
コーミングすべき繊維束を、回転する少なくとも2つのローラ上で挟持し移動させる機能を設けることによって、公知の装置とは異なり、大きな質量の加速および反転運動なしで、高い動作速度(ニップ速度)が達成される。特に、動作の仕方が連続的である。高速ローラを用いた場合、時間当たりの製造速度(生産性)が非常に大幅に高められ、これは、以前は、当該技術分野において可能だとは考えられていなかった。さらなる利点は、複数の挟持デバイスを備えるローラの回転運動が、複数の繊維束が単位時間毎に第1のローラに、また、第2のローラに著しく高速に供給されることにつながることである。特に、ローラの高い回転速度によって、製造を大幅に増大させることができる。繊維束を形成するために、送給ローラによって前方に押される繊維スライバが、一端で挟持デバイスによって挟持され、ターニングロータの回転運動によって剥ぎ取られる。挟持された端部には、短い繊維が含まれ、自由な領域には長い繊維が含まれる。長い繊維が、送給ニップに挟持された繊維材料から分離力によって引き出され、短い繊維は、送給ニップでの保持力によって後に残る。続いて、繊維束がターニングロータからコーミングロータ上に移送されると、繊維束の両端が反転させられる。コーミングロータ上の挟持デバイスは、長い繊維の端部を把持し挟持し、その結果、短い繊維の領域は、挟持デバイスから突き出し、むき出しにされ、したがって、コーミングして除去することができる。繊維束は、公知の装置とは異なり、複数の挟持デバイスによって保持され、回転によって搬送される。したがって、特定の挟持デバイスでの挟持点は、繊維束が第1、第2のローラに移送されるまで不変に保たれる。挟持デバイスと繊維束との間の相対運動は、繊維束が第1および第2のローラによってそれぞれ把持され、加えて、挟持が完了するまで開始されない。複数の挟持デバイスを、繊維束のために利用可能であるので、特に有利なやり方で、繊維束を第1および第2のローラにそれぞれ順に、単一の供給デバイスの結果として生じる望ましくない時間遅れを生じることなく、迅速に連続して供給することができる。特別な利点は、第1のローラ(ターニングロータ)上に供給された繊維束が連続的に搬送されることである。繊維束、およびこれと協働する挟持要素の速度は同一である。挟持要素は、搬送される繊維材料の方向への運動中に閉じ、開く。少なくとも1つの第2のローラ(コーミングロータ)は、少なくとも1つの第1のローラ(ターニングロータ)の下流に配置されている。本発明による装置によって、大幅に高められた生産性が実現される。特別な他の利点は、個々の要素、複数のアセンブリ、およびそれらの組み合わせを、工程に合わせて構成できることである。
【0008】
請求項2から30は、本発明の有利なさらなる態様を含んでいる。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記繊維分類デバイスは、コーミング・デバイスであり、コーミングのために前記繊維束を繊維分類または繊維選択する。
3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記挟持されていない構成要素は、短い繊維、ネップ、またはごみである。
4番目の発明によれば、1番目から3番目のいずれかの発明において、前記供給手段は、少なくとも1つの送給ローラを有している。
5番目の発明によれば、1番目から4番目のいずれかの発明において、前記供給手段は、少なくとも1つの循環手段を有している。
6番目の発明によれば、1番目から5番目のいずれかの発明において、下流の前記取出し手段は少なくとも1つの取出しローラを有している。
7番目の発明によれば、1番目から6番目のいずれかの発明において前記取出し手段は少なくとも1つの循環手段を有している。
8番目の発明によれば、1番目から7番目のいずれかの発明において、送給ローラと取出しローラの間に、高速な前記第1のローラが少なくとも1つと、高速な前記第2のローラが少なくとも1つ配置されている。
9番目の発明によれば、8番目の発明において、前記第1のローラはターニングローラであり、前記第2のローラはコーミング・ローラである。
10番目の発明によれば、1番目から9番目のいずれかの発明において、少なくとも2つの送給ローラが、高速な前記第1のローラに結び付けられている。
11番目の発明によれば、1番目から10番目のいずれかの発明において、高速な前記第1のローラが少なくとも2つ設けられており、該第1のローラのそれぞれに少なくとも1つの送給ローラが結び付けられている。
12番目の発明によれば、1番目から11番目のいずれかの発明において、高速な2つの前記第1のローラと協働する高速な前記第2のローラが設けられている。
13番目の発明によれば、1番目から12番目のいずれかの発明において、少なくとも2つの取出しローラが、高速な前記第2のローラと結び付けられている。
14番目の発明によれば、1番目から13番目のいずれかの発明において、高速な前記第2のローラが少なくとも2つ設けられており、該第2のローラのそれぞれに少なくとも1つの取出しローラが結び付けられている。
15番目の発明によれば、1番目から14番目のいずれかの発明において、高速な前記第2のローラが少なくとも2つ設けられており、該第2のローラに、共通の取出しローラが結び付けられている。
16番目の発明によれば、1番目から15番目のいずれかの発明において、高速な前記第2のローラが少なくとも2つ設けられており、該第2のローラに、共通の取出しローラが結び付けられている。
17番目の発明によれば、1番目から16番目のいずれかの発明において、高速な前記第1のローラが少なくとも2つと、高速な前記第2のローラが少なくとも2つ設けられており、共通の取出しローラが、高速な前記第2のローラに結び付けられており、少なくとも1つの送給ローラが前記第1のローラのそれぞれに結び付けられている。
18番目の発明によれば、1番目から17番目のいずれかの発明において、コーミング・デバイスが、高速な前記第2のローラのそれぞれに結び付けられている。
19番目の発明によれば、1番目から18番目のいずれかの発明において、コーミング・デバイスが、高速な前記第1のローラのそれぞれに結び付けられている。
20番目の発明によれば、1番目から19番目のいずれかの発明において、スライバ形成デバイスが、各取出しローラの下流に配置されている。
21番目の発明によれば、1番目から20番目のいずれかの発明において、それぞれ1つのスライバ形成デバイスが、それぞれ1つの取出しデバイスの下流に配置されている。
22番目の発明によれば、1番目から21番目のいずれかの発明において、それぞれ1つのスライバ形成デバイスが、それぞれ2つの取出しデバイスの下流に配置されている。
23番目の発明によれば、1番目から22番目のいずれかの発明において、ロータ・コーミング機械が少なくとも2つのアセンブリを有し、該アセンブリのそれぞれが、順に配置された、それぞれ少なくとも1つの送給ローラ、高速な少なくとも1つの前記第1のローラ、高速な少なくとも1つの前記第2のローラ、少なくとも1つの取出しローラ、および少なくとも1つのスライバ形成ユニットを有し、前記スライバ形成ユニットを複数用いる場合、下流に共通のスライバダブリングデバイスが設けられている。
24番目の発明によれば、1番目から23番目のいずれかの発明において、複数のコーミングユニットを有するロータ・コーミング機械が設けられている。
25番目の発明によれば、24番目の発明において、前記コーミングユニットは、コーミングロータおよびコーミング手段を有する。
26番目の発明によれば、1番目から25番目のいずれかの発明において、複数のロータ・コーミング機械が設けられている。
27番目の発明によれば、1番目から26番目のいずれかの発明において、マルチロータ・コーミング機械が設けられている。
28番目の発明によれば、1番目から27番目のいずれかの発明において、回転可能に取り付けられ中断することなく高速で回転する前記第1のローラはターニングロータを有し、前記第2のローラはコーミングロータを有する。
29番目の発明によれば、28番目の発明において、一方の前記各ターニングロータと、協働する他方の前記各コーミングロータは、回転方向が互いに反対方向である。
30番目の発明によれば、1番目から29番目のいずれかの発明において、供給された繊維スライバを吸い込むために、少なくとも1つの吸い込みデバイスが、供給デバイスから前記第1のローラへの繊維束の移送領域、および、前記第1のローラから前記第2のローラへの前記繊維材料の移送領域の少なくとも一方で、前記挟持デバイスに結び付けられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面に示す例示的な実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。
【0010】
図1によれば、コーミング前処理機1は、スライバが送給されラップを送り出す紡績室機械と、互いに平行に配置された2つの送給テーブル4a,4b(クリール)とを有しており、各送給テーブル4a,4bの下には、繊維スライバ(不図示)を収容する2列のケンス5a,5bが配置されている。ケンス5a,5bから引き出された繊維スライバは、方向を変えられた後、コーミング前処理機1の、順に配置された2つの牽伸システム6a,6b内を通る。牽伸システム6aから、形成された繊維スライバウェブが、ウェブ・テーブル7上を案内され、牽伸システム6bの出口の所で順に積み上げられ、そこで作製された繊維スライバウェブと一緒に運び出される。牽伸システム6a,6bによって、いずれにしても、複数の繊維スライバが、ラップを形成するように組み合わされ、一緒に牽伸される。牽伸された複数のラップ(この例では2つのラップを示す)は、順に重ねて配置することによってダブリングされる。このように形成されたラップは、下流のロータ・コーミング機械2の供給デバイス(送給要素)内に直接導入される。繊維材料の流れは中断されない。コーミングされた繊維ウェブは、ロータ・コーミング機械2の出口の所に送り出され、ファンネルを通されてコーマ・スライバを形成し、下流のスライバ堆積デバイス3内に堆積させられる。参照符号Aは動作方向を示している。
【0011】
オートレベラ牽伸システム50(図2参照)を、ロータ・コーミング機械2とスライバ堆積デバイス3との間に配置することができる。それによって、コーマ・スライバが牽伸される。
【0012】
他の構成によれば、2つ以上のロータ・コーミング機械2が設けられる。例えば、2つのロータ・コーミング機械2aおよび2bがある場合、送り出された2つのコーマ・スライバ17を、下流のオートレベラ牽伸システム50に一緒に通し、牽伸された1つのコーマ・スライバとしてスライバ堆積デバイス3内に堆積させることができる。
【0013】
スライバ堆積デバイス3は、回転式の巻取器ヘッド3aを有しており、巻取器ヘッド3aによって、コーマ・スライバをケンス3b内に、または、ケンスなしの繊維スライバ束の形態(不図示)で堆積させることができる。
【0014】
図2は、送給ローラ10と送給トレイ11を備える供給デバイス8を有し、第1のローラ12(ターニングロータ)、第2のローラ13(コーミング・ローラ)、取出しローラ14を備える取出しデバイス9、および回転式カードトップコーミングアセンブリ15を有するロータ・コーミング機械2を示している。ローラ10,12,13,14の回転方向が、曲線矢印10a,12a,13a,14aによってそれぞれ示されている。入ってくる繊維ラップが参照符号16によって示されており、送り出される繊維ウェブが参照符号17によって示されている。ローラ10,12,13,14は順に配置されている。矢印Aは動作方向を示している。
【0015】
第1のローラ12には、その外周の領域に、複数の第1の挟持デバイス18が備えられており、挟持デバイス18は、ローラ12の幅を横切って延び(図3参照)、それぞれが上側ニッパ19(把持要素)と下側ニッパ20(対向要素)を有している。挟持デバイス18の、ローラ12の中心点またはピボット軸線側の一端領域で、各上側ニッパ19は、ローラ12に取り付けられたピボット軸受24aに回転可能に取り付けられている。下側ニッパ20は、ローラ12に、固定されるように、または可動なように取り付けられている。上側ニッパ19の自由端はローラ12の外周に面している。上側ニッパ19と下側ニッパ20は、繊維束16,301,302を把持し(挟持し)、また放すことができるように協働する。コーミング・ローラ27は、コーミング・デバイスとして、第1のローラ12と組み合わされている。
【0016】
第2のローラ13には、その外周の領域に、2つの部分からなる複数の挟持デバイス21が備えられており、挟持デバイス21はローラ13の幅を横切って延び(図3参照)、それぞれが上側ニッパ22(把持要素)と下側ニッパ23(対向要素)からなっている。挟持デバイス21の、ローラ13の中心点またはピボット軸線側の一端領域で、各上側ニッパ22は、ローラ13に取り付けられたピボット軸受24bに回転可能に取り付けられている。下側ニッパ23は、ローラ13に、固定されるように、または可動なように取り付けられている。上側ニッパ22の自由端はローラ13の外周に面している。上側ニッパ22と下側ニッパ23は、繊維束を把持し(挟持し)、また放すことができるように協働する。ローラ12の場合、ローラ外周周りに、送給ローラ10と第2のローラ13の間で挟持デバイス18が閉じられ(挟持デバイス18が繊維束(不図示)を一端で挟持する)、第2のローラ13と送給ローラ10との間で挟持デバイス18が開かれる。ローラ13では、ローラ外周周りに、第1のローラ12とドッファ14の間で挟持デバイス21が閉じられ(挟持デバイス21が繊維束(不図示)を一端で挟持する)、ドッファ14と第1のローラ12との間で挟持デバイス21が開かれる。参照符号50は、牽伸システム、例えばオートレベラ牽伸システムを示している。牽伸システム50は、巻取器ヘッド3aの上方に配置されるのが有利である。参照符号51は、被駆動上昇搬送機、例えばコンベヤベルトを示している。上方に傾斜した金属シートなどを搬送の目的で用いることも可能である。
【0017】
図3によれば、固定された2つのカムディスク25および26が設けられており、それらの周りを、第1の挟持デバイス18を有するローラ12と、第2の挟持デバイス21を有するローラ13が、矢印12aおよび13aの方向にそれぞれ回転させられる。付勢された上側ニッパ19および22が、カムディスク25,26の外周とローラ12,13の内周面の間の中間空間内に配置されている。カムディスク25,26の周りのローラ12,13の回転によって、上側ニッパ19,22はピボット軸線24a,24bを中心としてそれぞれ回転させられる。このようにして、第1の挟持デバイス18と第2の挟持デバイス21の開閉が行われる。
【0018】
図4によれば、2つの送給デバイス81,82、1つのターニングロータ12、1つのコーミングロータ13、1つのコーミング・デバイス28、1つの取出しユニット14、および1つのスライバ形成ユニット29を備えるロータ・コーミング機械の実施形態が提供される。
【0019】
図5によれば、2つのターニングロータ121,122、ターニングロータ121,122ごとに1つの送給デバイス81,82、1つのコーミングロータ13、1つのコーミング・デバイス28、1つの取出しユニット14、および1つのスライバ形成ユニット29を備えるロータ・コーミング機械の構成が提供される。
【0020】
図6によれば、1つのコーミングロータ13を用いる場合、コーミングロータごとに2つの取出しユニット141,142、取出しユニット141,142ごとに1つのスライバ形成ユニット291,292、1つのコーミング・デバイス28、1つのターニングロータ12、および1つの送給ユニット8を備えるロータ・コーミング機械の実施形態が提供される。
【0021】
図7によれば、1つのコーミングロータ13を用いる場合、コーミングロータごとに2つの取出しユニット141,142、2つの取出しユニット141,142に対して1つのスライバ形成ユニット29、1つのコーミング・デバイス28、1つのターニングロータ12、および1つの送給ユニット8を備えるロータ・コーミング機械の構成が提供される。
【0022】
図8によれば、1つの送給ユニット8を備える1つのターニングロータ12を用いる場合に、2つのコーミングロータ131,132、コーミングロータ131,132ごとに1つのコーミング・デバイス281,282と1つの取出しデバイス141,142、および、取出しデバイス141,142ごとに1つのスライバ形成ユニット291,292を備えるロータ・コーミング機械の実施形態が提供される。
【0023】
図9によれば、1つのターニングロータ12、1つの送給ユニット8、および1つのスライバ形成ユニット29を用いる場合に、コーミング・デバイス281,282をそれぞれ有する2つのコーミングロータ131,132、および、2つのコーミングロータ131,132に対して1つの取出しデバイス14を備えるロータ・コーミング機械の実施形態が提供される。
【0024】
図10によれば、2つのターニングロータ121,122、コーミング・デバイス281,282をそれぞれ有する2つのコーミングロータ131,132、1つのスライバ形成デバイス29を用いる場合、2つのコーミングロータ131,132に対して1つの取出しデバイス14、および、ターニングロータ121,122ごとに1つの送給ユニット81,82を備えるロータ・コーミング機械の構成が提供される。
【0025】
図11によれば、ターニングロータ12上のコーミング・デバイス281を備え、1つの送給ユニット8、ターニングロータ12、コーミング・デバイス282を備える1つのコーミングロータ13、1つの取出しデバイス14、および1つのスライバ形成ユニット29を用いたロータ・コーミング機械の実施形態が提供される。
【0026】
図12は、3つのアセンブリI,II,IIIを有するロータ・コーミング機械を示している。アセンブリI,II,IIIは、送給ユニット81,82、83、ターニングロータ121,122,123、コーミング・デバイス281,282、283をそれぞれ備えるコーミングロータ131,132,133、取出しユニット141,142,143、およびスライバ形成ユニット291,292,293をそれぞれ有している。スライバ形成ユニット291,292,293の後、下流で、スライバのダブリングが行われる。その工程では、形成された3つの繊維スライバ(不図示)が、他の処理設備、例えば、牽伸システム50(図2参照)にまとめて供給される。アセンブリI,II,IIIは、実質的に、図3に示す(コーミング・ローラ27なしの)構成に相当している。
【0027】
図13は、2つのアセンブリIV,Vを有するロータ・コーミング機械の実施形態を示している。アセンブリIV,Vは、実質的に、図9に示す構成に相当している。各アセンブリで、各ターニングロータ121,122に対して送給デバイス81,82、2つのコーミングロータ131,132および133,134、1つのコーミング・デバイス、1つの取出しデバイス141,142、および1つのスライバ形成ユニット291,292が用いられ、スライバのダブリングが、スライバ形成ユニット291,292の下流で行われる。
【0028】
図12,13に示されているアセンブリI,II,III(図12)およびIV,V(図13)は、それぞれの場合で、協働する。アセンブリI,II,IIIおよびIV,Vは、共通の機械フレーム(不図示)内に配置することができ、また、好ましくは、共通の機械制御・調節デバイス(不図示)に接続することができる。
【0029】
図14によれば、スライバ形成ユニット29はスライバファンネル30を有し、スライバの進行方向Bにスライバファンネル30の下流には、協働する2つの取出しローラ31a,31b(カレンダローラ)が配置されている。取出しローラ31a,31bは、曲線矢印31’,31’’の方向に、互いに反対方向に回転する。
【0030】
本発明によるロータ・コーミング機械を用いることで、2000nips/min以上、例えば、3000から5000nips/minが達成される。
【0031】
図15によれば、回転可能に取り付けられ挟持デバイス19,20および22,23をそれぞれ有するローラ12および13に、吸い込み路52および56(吸い込み開口部)がそれぞれ付加的に備えられ、吸い込み路52,56は、供給デバイス8とローラ12の間の送り出し領域、および、ローラ12と13の間の送り出し領域で、搬送されている繊維の整列と運動に影響を与える。そのようにして、供給デバイス8から第1のローラ12上への繊維材料の取り込み、および、第2のローラ13への送り出しの時間が大幅に短縮され、その結果、ニップ速度を上げることができる、吸い込み開口部52,56は、ローラ12および13内にそれぞれ配置されており、これらのローラと一緒に回転する。少なくとも1つの吸い込み開口部が、各挟持デバイス19,20および22,23(ニッパデバイス)に結び付けられている。吸い込み開口部52,56は、把持要素(上側ニッパ)と対向要素(下側ニッパ)の間にそれぞれ配置されている。ロータ12,13の内部には、減圧領域53〜55および57〜59が、吸い込み開口部52,56の所の吸い込み流によってそれぞれ生成されている。減圧は、流れ発生機械に接続することによって生じさせることができる。個々の吸い込み開口部52,56での吸い込み流は、調節可能な特定の角度位置でのみローラの周面上に作用するように、減圧領域と吸い込み開口部との間で切り替えることができる。切り替えの目的で、開口部55と59を相応の角度位置にそれぞれ有する弁または弁パイプ54,58を用いることもできる。吸い込み流の解除は、把持要素(上側ニッパ)の運動によって行ってもよい。さらに、減圧領域を、相応の角度位置にのみ配置することも可能である。
【0032】
加えて、吹き付け空気の流れを、供給デバイス8の領域、および/または、ローラ間の移送領域に生じさせることができる。吹き付け空気流源(吹き付けノズル39)は、送給ローラ10内に配置されており、供給デバイスの通気性の表面、または空気通過開口部を通って外方に向かって第1のローラの方向に作用する。また、供給デバイス8の領域において、吹き付け空気流を発生するための要素を、供給デバイス8の直下または直上の定位位置に配置することもできる。ローラ12,13の間の移送領域では、吹き付け空気流源を、第1のローラ12のロータ外周の所の、各ニッパデバイスの直下または直上に配置することができる。吹き付け空気を発生するために、圧縮空気ノズルまたはエアブレイドを用いてもよい。
【0033】
吸い込み流Bは、案内だけでなく、ラップと、供給デバイス8の領域で取り去られるべきタフトとの間の分離工程にも好ましい影響を与え、それらを短縮することができる。
【0034】
追加の空気案内要素60と側面スクリーン61,62の設置の結果として、流れの方向、およびロータ周りに運ばれて引き離される空気に影響を与えることができる。そのようにして、整列のための時間をさらに短縮することができる。特に、第1のローラ12と供給デバイス8の間の、ラップの上方のスクリーン要素と、ローラの両側のスクリーン要素は有用であることが証明されている。
【0035】
コーミングされて取り出された繊維部分は、第2のローラ13から継ぎ合わせローラ141および142上に送られる。
【0036】
本発明によるロータ・コーミング機械を用いることによって、コーミングすべき繊維材料の機械的なコーミングを行うことができ、すなわち、機械的な手段がコーミングに用いられる。コーミングすべき繊維材料の、空気圧によるコーミングは行われず、すなわち、コーミングを行うのに、空気流、例えば、吸い込み空気流、および/または、吹き付け空気流は用いられない。
【0037】
本発明によるロータ・コーミング機械には、中断することなく高速で回転し、挟持デバイスを有するローラが設けられている。回転を中断され、ステップ状に回転し、または、停止状態と回転状態を交互に繰り返すローラは用いられない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】コーミング前処理機、ロータ・コーミング機械、およびスライバ堆積デバイスを有する、繊維材料をコーミングするためのデバイスの模式的な斜視図である。
【図2】2つのローラおよび2つのコーミング要素を有する、本発明によるロータ・コーミング機械の模式的な側面図である。
【図3】2つのカムディスクを有する、図2のロータ・コーミング機械の斜視図である。
【図4】2つの送給デバイス、1つのターニングロータ、1つのコーミングロータ、1つのコーミング・デバイス、1つの取出しユニット、および1つのスライバ形成ユニットを備えるロータ・コーミング機械の実施形態を示す図である。
【図5】2つのターニングロータ、ターニングロータごとに1つの送給デバイス、1つのコーミングロータ、1つのコーミング・デバイス、1つの取出しユニット、および1つのスライバ形成ユニットを備えるロータ・コーミング機械の構成を示す図である。
【図6】1つのコーミングロータを用いる場合、コーミングロータごとに2つの取出しデバイス、取出しデバイスごとに1つのスライバ形成ユニット、1つのコーミング・デバイス、1つのターニングロータ、および1つの送給ユニットを備えるロータ・コーミング機械の実施形態を示す図である。
【図7】1つのコーミングロータを用いる場合、コーミングロータごとに2つの取出しデバイス、2つの取出しデバイスに対して1つのスライバ形成ユニット、1つのコーミング・デバイス、1つのターニングロータ、および1つの送給ユニットを備えるロータ・コーミング機械の構成を示す図である。
【図8】1つの送給ユニットを備える1つのターニングロータを用いる場合に、2つのコーミングロータ、コーミングロータごとに1つのコーミング・デバイスと1つの取出しデバイス、および、取出しデバイスごとに1つのスライバ形成ユニットを備えるロータ・コーミング機械の実施形態を示す図である。
【図9】1つのターニングロータ、1つの送給ユニット、および1つのスライバ形成ユニットを用いる場合に、1つのコーミング・デバイスをそれぞれ有する2つのコーミングロータ、および、2つのコーミングロータに対して1つの取出しデバイスを備えるロータ・コーミング機械の構成を示す図である。
【図10】2つのターニングロータ、コーミング・デバイスをそれぞれ有する2つのコーミングロータ、1つのスライバ形成ユニットを用いる場合、2つのコーミングロータに対して1つの取出しデバイス、および、ターニングロータごとに1つの送給ユニットを備えるロータ・コーミング機械の実施形態を示す図である。
【図11】1つの送給ユニット、1つのターニングロータ、コーミング・デバイスを備える1つのコーミングロータ、1つの取出しデバイス、および1つのスライバ形成ユニットを用いる場合、ターニングロータ上に1つのコーミング・デバイスを備えるロータ・コーミング機械の構成を示す図である。
【図12】スライバダブリングが続く3つのアセンブリI,II,IIIを有するロータ・コーミング機械の構成を示す図である。
【図13】2つのアセンブリIV,Vとそれに続くスライバダブリングを有する実施形態を示す図である。
【図14】スライバファンネルと取出しローラを備えるスライバ形成ユニットの模式的な側面図である。
【図15】吸い込みデバイスが挟持デバイスに結び付けられている、本発明によるロータ・コーミング機械を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
8 供給デバイス
10 送給ローラ
11 送給トレイ
12,13 ローラ
18,21 挟持デバイス
19,22 上側ニッパ
20,23 下側ニッパ
27 挟持ニップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維分類デバイスに対して供給手段によって供給される紡織繊維を有する繊維束を繊維分類または繊維選択する装置であって、前記繊維束の自由端から所定の距離の所で前記繊維束を挟持する挟持デバイスが設けられ、挟持されていない構成要素を前記自由端からゆるめ、除去するために、前記繊維束の挟持部位から前記自由端にコーミング作用を生じさせる機械的手段が設けられ、コーミングされた繊維材料を除去するために少なくとも1つの取出し手段が設けられた装置において、
前記供給手段(8;10,11)の下流に、回転可能に取り付けられ、中断することなく高速で回転する第1および第2のローラ(12,13)が設けられ、該ローラ(12,13)には、前記繊維束(16;301〜303)用の前記挟持デバイス(18,19,20;21,22,23)が設けられ、該挟持デバイス(18,19,20;21,22,23)は、前記ローラの外周の領域に互いに間隔をおいて分布させられており、前記供給手段(8,81,82,83;10;101,102;11;111,112)が少なくとも2つ設けられているか、高速な前記ローラ(12;121,122,123;13;131,132,133,134)がさらに少なくとも1つ設けられているか、前記取出し手段(14;141,142,143)が少なくとも2つ設けられていることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記繊維分類デバイスは、コーミング・デバイスであり、コーミングのために前記繊維束を繊維分類または繊維選択することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記挟持されていない構成要素は、短い繊維、ネップ、またはごみであることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記供給手段は、少なくとも1つの送給ローラを有していることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記供給手段は、少なくとも1つの循環手段を有していることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
下流の前記取出し手段は少なくとも1つの取出しローラを有していることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記取出し手段は少なくとも1つの循環手段を有していることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
送給ローラと取出しローラの間に、高速な前記第1のローラが少なくとも1つと、高速な前記第2のローラが少なくとも1つ配置されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記第1のローラはターニングローラであり、前記第2のローラはコーミング・ローラであることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
少なくとも2つの送給ローラが、高速な前記第1のローラに結び付けられていることを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
高速な前記第1のローラが少なくとも2つ設けられており、該第1のローラのそれぞれに少なくとも1つの送給ローラが結び付けられていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
高速な2つの前記第1のローラと協働する高速な前記第2のローラが設けられていることを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
少なくとも2つの取出しローラが、高速な前記第2のローラと結び付けられていることを特徴とする、請求項1から12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
高速な前記第2のローラが少なくとも2つ設けられており、該第2のローラのそれぞれに少なくとも1つの取出しローラが結び付けられていることを特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
高速な2つの前記第2のローラが、高速な前記第1のローラと協働することを特徴とする、請求項1から14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
高速な前記第2のローラが少なくとも2つ設けられており、該第2のローラに、共通の取出しローラが結び付けられていることを特徴とする、請求項1から15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
高速な前記第1のローラが少なくとも2つと、高速な前記第2のローラが少なくとも2つ設けられており、共通の取出しローラが、高速な前記第2のローラに結び付けられており、少なくとも1つの送給ローラが前記第1のローラのそれぞれに結び付けられていることを特徴とする、請求項1から16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
コーミング・デバイスが、高速な前記第2のローラのそれぞれに結び付けられていることを特徴とする、請求項1から17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
コーミング・デバイスが、高速な前記第1のローラのそれぞれに結び付けられていることを特徴とする、請求項1から18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
スライバ形成デバイスが、各取出しローラの下流に配置されていることを特徴とする、請求項1から19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
それぞれ1つのスライバ形成デバイスが、それぞれ1つの取出しデバイスの下流に配置されていることを特徴とする、請求項1から20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
それぞれ1つのスライバ形成デバイスが、それぞれ2つの取出しデバイスの下流に配置されていることを特徴とする、請求項1から21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
ロータ・コーミング機械が少なくとも2つのアセンブリを有し、該アセンブリのそれぞれが、順に配置された、それぞれ少なくとも1つの送給ローラ、高速な少なくとも1つの前記第1のローラ、高速な少なくとも1つの前記第2のローラ、少なくとも1つの取出しローラ、および少なくとも1つのスライバ形成ユニットを有し、前記スライバ形成ユニットを複数用いる場合、下流に共通のスライバダブリングデバイスが設けられていることを特徴とする、請求項1から22のいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
複数のコーミングユニットを有するロータ・コーミング機械が設けられていることを特徴とする、請求項1から23のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
前記コーミングユニットは、コーミングロータおよびコーミング手段を有することを特徴とする、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
複数のロータ・コーミング機械が設けられていることを特徴とする、請求項1から25のいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
マルチロータ・コーミング機械が設けられていることを特徴とする、請求項1から26のいずれか1項に記載の装置。
【請求項28】
回転可能に取り付けられ中断することなく高速で回転する前記第1のローラはターニングロータを有し、前記第2のローラはコーミングロータを有することを特徴とする、請求項1から27のいずれか1項に記載の装置。
【請求項29】
一方の前記各ターニングロータと、協働する他方の前記各コーミングロータは、回転方向が互いに反対方向であることを特徴とする、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
供給された繊維スライバを吸い込むために、少なくとも1つの吸い込みデバイスが、供給デバイスから前記第1のローラへの繊維束の移送領域、および、前記第1のローラから前記第2のローラへの前記繊維材料の移送領域の少なくとも一方で、前記挟持デバイスに結び付けられていることを特徴とする、請求項1から29のいずれか1項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−13568(P2009−13568A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−168643(P2008−168643)
【出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(590002323)ツリュツラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト (85)
【Fターム(参考)】