説明

紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ

【課題】従来製品の欠点を解消する紫外線エンハンサ(UVE)ホルダを提供することである。
【解決手段】紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ(424)が外側エンベロープ(530)を有し、当該ホルダをランプ(400)の電線(420)に装着し且つランプ内の所望位置に維持する構成を有する。紫外線エンハンサホルダ(428)は、第1巻回部(642)及び最終巻回部(644)を含む複数の巻回部(640)を含み、第1巻回部及び最終巻回部が、紫外線エンハンサホルダの外側エンベロープをぴったり受ける形状の貫通路(646)を画定する実質的に類似の内径(D)を有し、前記第1巻回部から吊下する第1脚部が第1巻回部から遠方の、ランプカプセル電線(410)に装着するようになっている第1装着領域(650)を画定する第1遠位部(648)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、メタルハライドランプ用の紫外線(UV)放射開始源、又は紫外線エンハンサ(UVE)に関し、詳しくはUVEホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
メタルハライドアーク放電ランプ(単にメタルハライドランプとも称する)は高発光効率且つ長寿命であるため商業用途で使用されることがある。あるメタルハライドアーク放電ランプ例は硼珪酸ガラス製の外側エンベロープ内に密封した石英又は溶融シリカを含み得る。それ自体が密封されているアーク管が、対向する各端部内にシールしたタングステン製電極を有し得、始動容易化のための水銀、メタルハライド添加物及び又は希ガスを含む充填材を含み得る。例えば高ワット型のあるランプ例では、大気圧未満の圧力下に窒素あるいはその他不活性ガスが外側エンベロープに充填され得る。他の低ワット型のあるランプ例では、外側エンベロープが脱気され得る。
【0003】
メタルハライドランプは、2つの主電極間又は誘導始動システムに高電圧を印加して始動させる構成を有し得る。UVエンハンサを含まないメタルハライドランプの場合はより高電圧のパルスを印加してアバランシェ始動電子を釈放させる必要が生じ得る。この場合アバランシェ始動電子は、アーク管壁面の浅いトラップ内の電荷からの電界放出または電界引出しにより電極から釈放されると考えられる。しかしながら、それらのランプを挿通するソケットの全てがランプ始動に必要な高電圧を受ける容量を持つ訳ではない。
【0004】
従って、紫外線エンハンサ(UVE)としても知られる始動用補助具をそれらランプに設け得る。従来のあるUVE例は、ガス又はガス混合物、例えば水銀蒸気及び不活性ガス(アルゴン、ヘリウム、クリプトン、ネオン、又はキセノン)を含み得るシールしたキャビティを持つカプセルを含み得る。このキャビティ内に電極を延伸させ、放電容器電極の1つから電圧を提供させ得る。始動電圧を印加するとカプセル内で容量放電が開始され、カプセルからUV放射が生じてランプ内に光電子が釈放され、かくしてランプ始動要求電圧が低下し得る。
【0005】
あるメタルハライドランプ例は外側バルブ内に放電容器を含み得る。放電容器はランプ始動用電圧を受ける2つの電極を有し得る。外側バルブ内にはUVEが位置付けられ、電極の一方に連結される。UVEは外側の電極に接近して位置決めされ、かくして容量カップリングを可能とする。この容量カップリングによりUVE内のガスが部分的にイオン化してUV光を放出し、かくしてランプ始動を支援する。
【0006】
ある用途では、UVEをランプ内の特定位置に保持する構成を有する保持手段を設けることが望ましい場合があり得る。保持手段を使用するランプ例は、EP2151850A2(ishida)、U.S.P.Pub.2008/0169744(Fortuna)、U.S.P.6,392,343(Luijks)、U.S.P.5,248,273(Nortrup)、U.S.P.5,122,706(Parrot)、及びU.S.P.4,818,915(Zaslavsky)に見い出し得る。
【0007】
図1にはメタルハライド放電ランプ例の側面図が示され、従来の保持手段でランプ内の然るべき位置に保持したUVEを含んでいる。一般に、メタルハライド放電ランプ100はランプエンベロープ102と、当該エンベロープ102の一端に固定したベース104とを含み得る。図示の如く、ベース104は電源への接続を容易化する構成を有し得る。ランプエンベロープ102の内側空間内にはマウントアセンブリが格納される。マウントアセンブリは、光源、ランプカプセル又はアーク管106、シュラウド108、マウント用フレーム110を含み得る。例示例ではアーク管106はシュラウド108内に位置決めされ得、当該アーク管106及びシュラウド108がエンベロープ102内でマウント用フレーム110で支持され得る。
【0008】
図示の如く、アーク管106は第1及び第2の各電極112、114を含み得る。マウント用フレーム110は非絶縁性で且つ導電性のものであって第1電線として作用し得、第1導線116が、導電性のマウント用フレーム110の一部をアーク管106の第1電極112に電気的に接続する。更に、第2導線118が、アーク管106の第2電極114を第2導線120に電気的に接続し得る。マウント用フレーム110の一部と第2導線120とがベース104位置でランプステム部分122を貫通する。
【0009】
図示の如く、導電性のマウント用フレーム110及び第2導線120はエンベロープ102の外側のベース104と電気的に接続され、ランプ100の、特にアーク管106を賦活させる構成を有する。言い換えると、電気的エネルギーはベース104、第2導線120、マウント用フレーム110、第1及び第2の各導線116、118を介してアーク管106にカップリングされ得る。アーク管106は、その内部でのアーク開始時に光を提供するケミカルフィル又は少量の材料を格納し得る。
【0010】
ランプ100はランプエンベロープ102内に配置した始動補助具又はUVE124を更に含み得る。UVE124は、このUVE124から延伸するUVE電線126を介し、ランプ100の少なくとも第2導線120に電気的に接続され得る。またランプ100は、ランプエンベロープ102内でUVE124を所望の位置に保持する構成を有する保持手段128を含み得、当該保持手段128はその一部分がマウント用フレーム110の一部に連結される。
【0011】
図2は図1の部分拡大側面図であって、UVE124が従来の保持手段128により然るべく保持され、図3は図2の線3−3に沿った断面である。図2を参照するに、UVE124はエンベロープ230と、このエンベロープ230内にシールした電極232とを含み得る。電極232はUVE電線126に連結され得、また第2導線120に連結される。UVE124に関するその他詳細は先に示したU.S.P.4,818,915に記載される。図2及び図3を参照するに、従来の保持手段128はUVE124のエンベロープ230の周囲に巻き付けた金属箔の単一ストリップ(以下、箔ストリップ128とも称する)を含み得る。箔ストリップ128はその各端部位置に配置した第1脚部234及び第2脚部236を含み得る。製造中、箔ストリップ128の少なくとも第1脚部234が、第1ウェルド238によりマウント用フレーム110の一部に連結される。更に、箔ストリップ128はUVE124を保持し、かくして箔ストリップ128をUVE124の周囲で曲げ且つ賦形させるための、例えばニッケル等の可撓性材料を含み得る。UVE124の周囲に箔ストリップ128を巻き付けた後、第2脚部236を第2溶接部240により箔ストリップ128の一部に連結してUVE124を固定し得る。
【0012】
多くの用途上、UVEはメタルハライドランプ内の特定位置に確実且つ正確に配置されることが望ましい。既存のUVE保持手段、例えば、上述した箔ストリップには構造上及び又は機能上の欠点がある。例えば、説明した箔ストリップに関しては、製造時に箔ストリップをUVEのガラス製エンベロープ周囲に接近させる必要上、UVE周囲への箔ストリップ巻き付け時にガラスが損傷され及び又は破壊され得る。更には、UVE用の箔ストリップホルダはその構造上、第1及び第2のウェルド等の、少なくとも2つの連結点を必要とし得る。これは組み立て時間及び製造コストのみならず、溶接ポイント関連のエラーの恐れを増大させ得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】EP2151850A2
【特許文献2】U.S.P.Pub.2008/0169744
【特許文献3】U.S.P.6,392,343
【特許文献4】U.S.P.5,248,273
【特許文献5】U.S.P.5,122,706
【特許文献6】U.S.P.4,818,915
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
従来製品の欠点を解消する紫外線エンハンサ(UVE)ホルダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明によれば、従来製品の欠点を解消する、外側エンベロープを有するUVEをランプの電線に装着するための、メタルワイヤ製の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダであって、
第1巻回部及び最終巻回部を含む複数の巻回部にして、前記第1巻回部及び最終巻回部が、紫外線エンハンサ(UVE)ホルダの外側エンベロープをぴったり受ける形状の貫通路を画定する、実質的に類似の内径(D)を有する複数の巻回部と、
前記第1巻回部から吊下する第1脚部と、
を含み、
前記第1脚部が、前記第1巻回部から遠方の第1遠位部を有し、該第1遠位部が、ランプカプセル電線に装着するようになっている第1装着領域を画定する紫外線エンハンサ(UVE)ホルダが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】従来の保持手段によりランプ内で然るべく保持されたUVEを含むメタルハライド放電ランプの側面図である。
【図2】図1のランプの、UVEを従来の保持手段で然るべく保持したランプの部分拡大側面図である。
【図3】図2を線3−3に沿って切断した断面図である。
【図4】本発明のUVEホルダでランプ内に然るべく保持したUVEを含むメタルハライド放電ランプの側面図である。
【図5】UVEホルダで然るべく保持したUVEを示す、図4のランプの部分拡大側面図である。
【図6】図4のUVEホルダの拡大側面図である。
【図7】図4のUVEホルダの拡大正面図である。
【図8】図5を線8−8に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
一般に、本件出願はUVEホルダに関する。UVEホルダは、外側エンベロープを有するUVEをランプの電線に装着し、且つUVEをランプ内の所望位置に維持する構成を有し得る。UVEホルダは、第1巻回部及び最終巻回部を含む複数の巻回部を含み得る。第1及び最終の各巻回部は実質的に類似の内径を有し得、当該内径が、UVEの外側エンベロープをぴったり受ける形状の貫通路を画定する。UVEホルダは第1巻回部から吊下する第1脚部を含み、当該第1脚部はランプカプセルの電線に装着するようになっている第1アタッチメントを画定する。
【0018】
本発明のUVEホルダは、既存のUVEホルダと比較してUVEを損傷及び又は破壊する恐れがずっと低く、しかも一層確実にフィットさせる構成を有する。しかも、本発明のUVEホルダはコンポーネント数及び又は連結点数が最小であり、かくして組み立て時間が減少し且つ製造コストが低減する。
図4にはメタルハライド放電ランプの側面図が示され、本発明に従うUVEホルダによりランプ内に然るべく保持したUVEを含んでいる。これらメタルハライド放電ランプ及びUVEの各実施例は図1に示すそれと類似のものであり、図1と同じコンポーネントは400番台とした同じ参照番号で示される。
【0019】
一般に、メタルハライド放電ランプ400はランプエンベロープ402と、ランプエンベロープ402の一端に固定したベース404とを含み得る。図示されるように、ベース404は電源への接続が容易な構成を有し得る。ランプエンベロープ402の内側空間内にはマウントアセンブリが格納される。マウントアセンブリは、光源、ランプカプセル又はアーク管406、シュラウド408、ランプカプセル電線または第2電線としてのマウント用フレーム410を含み得る。例示実施例ではアーク管406はシュラウド408の内部に位置決めされ、アーク管406とシュラウド408とはエンベロープ402内でマウント用フレーム410により支持され得る。
【0020】
ランプ400は、ベース404の位置から延伸する第1電線420を含み得る。更に、マウント用フレーム410は非絶縁性且つ導電性を有し得、ランプ400の第2電線又はランプカプセル電線として作用し得る。図示の如く、アーク管406は第1及び第2の各電極412、414を含み得、第1導線416が、導電性のマウント用フレーム410の一部をアーク管406の第1電極412に電気的に接続し得る。また、第2導線418が、アーク管406の第2電極414を第1電線420に電気的に接続し得る。マウント用フレーム410の一部と第1電線420とがベース404位置でランプステム部分422を貫通する。
【0021】
図示の如く、第1電線420と、導電性のマウント用フレーム410(第2電線)とはエンベロープ402の外側でベース404に電気的に接続され、ランプ400、特にアーク管406を賦活する構成を有する。言い換えると、電気的エネルギーは、ベース404、第1電線420、マウント用フレーム410(第2電線)、第1及び第2の各導線416、418を介してアーク管406に連結され得る。アーク管406は、その内部でアークが開始された場合に光を提供するケミカルフィル又は少量の材料を格納し得る。
【0022】
ランプ400はランプエンベロープ402の内部に配置した始動補助体又はUVE424を更に含み得る。UVE424は、このUVE424から延伸するUVE電線426を介し、ランプ400の少なくとも第1電線420に電気的に接続され得る。更に、ランプ400はUVE424をランプエンベロープ402内の所望位置に保持する構成を有するUVEホルダ428を含み得、UVEホルダ428の一部はマウント用フレーム410の一部に連結される。
図5には図4のランプ400の部分拡大側面図が示され、UVE424がUVEホルダ428により然るべく位置決めされている。図6及び図7には図4のUVEホルダ428の部分拡大側面図及び正面図が夫々示される。図5を参照するに、UVE424は外側エンベロープ530と、この外側エンベロープ530内にシールした電極532とを含み得る。電極532はUVE電線426に連結され得、更にはUVE電線426により第1導線420に連結され得る。UVEホルダ428は複数の巻回部として形成した単一の連続するワイヤを含み得、前記巻回部は、UVE424の外側エンベロープ530を受ける構成とした少なくとも第1巻回部及び最終巻回部(図6には示さず)を含み、第1脚部534が第1巻回部から吊下し、第2脚部536が最終巻回部から吊下する。第1脚部534の少なくとも一部がマウント用フレーム410の少なくとも一部に連結され得る。例示実施例では第1脚部534の少なくとも一部が、単一の溶接部538を介してマウント用フレーム410(第2電線)の少なくとも一部に連結され得る。
【0023】
図6を参照するに、UVEホルダ428は複数の巻回部状に形成した一本の連続ワイヤを含み得、複数の巻回部640は第1巻回部642と最終巻回部644とを含み得る。例示実施例では複数の巻回部640は2つの巻回部、即ち、第1巻回部642と、最終巻回部としての第2巻回部644のみを含み得る。複数の巻回部640はUVE424の外側エンベロープ530の少なくとも一部をぴったりと受けるよう形状付け及び又は寸法付けした貫通路646を画定し得る。
第1脚部534が第1巻回部642から、また第2脚部536が第2巻回部644から夫々吊下され得る。第1脚部534は第1巻回部642から遠方にあり、且つ第1装着領域650を画定するマウント用フレーム410(第2電線)の少なくとも一部に装着するようになっている第1遠位部648を有し得る。
【0024】
同様に、第2脚部536は第2巻回部644から遠方にあり、且つ第1脚部534の第1遠位部648に隣り合う第2遠位部652を有し得る。第2遠位部652は、マウント用フレーム410(第2電線)の少なくとも一部に装着するようになっている第2装着領域654を画定し得る。更に、第2装着領域654は、第1脚部534の第1遠位部648及び又は第1装着領域650に装着するようにされ得る。貫通路646は実質的に長手方向の軸線Aを画定し得、第1脚部534及び第2脚部536は当該軸Aに実質的に直交する。第1脚部534は第1長さL1を有し得、第2脚部536は第2長さL2を有し得、L1はL2に略等しい。
【0025】
図5及び図8に示すように、第2脚部536の第2装着領域654は単一の溶接部538を介し、マウント用フレーム410に連結され得る。他の実施例では、第2脚部536の第2装着領域654は、第1脚部534の第1装着領域650と略同一位置でマウント用フレーム410に連結され得る。
図7に示すように、第1巻回部642及び最終巻回部644を含む複数の巻回部640の各内径Dは実質的に類似である。内径Dは貫通路646を画定する。図8には図5を線8−8に沿って切断した断面図が示される。図8に示すように、UVE424の外側エンベロープ530の少なくとも一部は複数の巻回部640により画定される貫通路646内に配置される。
【0026】
UVEホルダ428は1本の連続ワイヤを含み得、このワイヤは、先に説明した如く、その構成上、複数の巻回部640等の所望ディメンションに曲げ及び又は賦形される可撓性、弾性、及び耐性を有する材料を含み得る。当該材料には、例えばモリブデンが含まれ得る。1実施例ではモリブデン製ワイヤはLa23ドーピングされた公称0.3重量パーセントを有し得る。また、当該ワイヤの内部又は表面上の不純物は100ppm未満とすべきである。ワイヤ直径における許容誤差は±2.0%であり得る。モリブデン製ワイヤの1グラム当たりの表面カーボン量は60マイクログラムを超過し得ない。
【0027】
本発明に従うUVEホルダは既存のUVEホルダと比較して、損傷及び又は破壊の恐れを低減しつつ、より確実な嵌合を提供する構成を有する。例えば、UVEホルダ428の第2脚部536は、UVEホルダ428及び又はUVE424にねじり力等を加えた場合に追加的安定性を提供する構成を有し得る。更には、実質的に類似の内径を有する複数の巻回部640が、外側エンベロープ530へのUVE424の一貫した且つ確実な嵌合を可能とし得る。
【0028】
また、本発明に従うUVEホルダは、コンポーネント数及び又は連結点数が最小であるため、組み立て所要時間が減少し、製造コストが低減する。例えば、UVEホルダ428の組み立てに要する溶接部は、説明した従来の保持手段では2カ所であるのに対し1箇所(溶接部538)である。UVEホルダ428は、ランプ組み立てプロセス中の形成を要するのではなくむしろランプ組み立て前に予め形成し得る。
【0029】
本発明に従う1実施例において、紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ428は、外側エンベロープ530を有するUVE424をランプ400の電線420に装着し、且つ当該UVE424をランプ400内で所望位置に維持する構成を有し得る。UVEホルダ428は第1巻回部642及び最終巻回部644を含む複数の巻回部640を含み得る。第1巻回部642及び最終巻回部644は実質的に類似の内径Dにして、UVE424の外側エンベロープ530をぴったり受ける形状とした貫通路646を画定する内径Dを有し得る。UVEホルダ428は第1巻回部642から吊下する第1脚部534を更に含み得、当該第1脚部534が、その第1巻回部642から遠方の第1遠位部648にして、マウント用フレーム410に装着するようになっている第1装着領域650を画定する第1遠位部648を有し得る。
【0030】
本発明に従う他の実施例では紫外線エンハンサ(UVE)424及びUVEホルダ428がランプ400用のUVE424を含み得、当該UVE424が外側エンベロープ530を有する。UVEホルダ428が、UVE424をランプ400の電線420に装着するメタルワイヤホルダ428を含み得る。メタルワイヤホルダ428は第1巻回部642及び最終巻回部644を含む複数の巻回部640を含み得る。第1巻回部642及び最終巻回部644はUVE424の外側エンベロープ530をぴったり受ける形状とした貫通路646を画定し得、前記外側エンベロープ530が前記貫通路646内に配置され得る。メタルワイヤホルダ428は、第1巻回部642から吊下する第1脚部534と、最終巻回部644から吊下する第2脚部536とを更に含み得る。第1脚部534は、第1巻回部642から遠方の第1遠位部648にして、マウント用フレーム410に装着するようになっている第1装着領域650を画定する第1遠位部648を有し得る。第2脚部536は、最終巻回部644から遠方の第2遠位部652にして、第1遠位部648と類似方向に延伸する第2遠位部652を有し得る。
以上、本発明を実施例を参照して説明したが、本発明の内で種々の変更をなし得ることを理解されたい。
【符号の説明】
【0031】
400 メタルハライド放電ランプ
402 ランプエンベロープ
404 ベース
406 アーク管
408 シュラウド
410 マウント用フレーム
412 第1電極
414 第2電極
416 第1導線
418 第2導線
420 第1電線
422 ランプステム部分
426 UVE電線
428 UVEホルダ
530 外側エンベロープ
532 電極
534 第1脚部
536 第2脚部
538 溶接部
640 複数の巻回部
642 第1巻回部
644 最終巻回部
646 貫通路
648 第1遠位部
650 第1装着領域
652 第2遠位部
654 第2装着領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側エンベロープ(530)を有するUVE(424)をランプ(400)のランプ電線(420)に装着するための、メタルワイヤ製の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ(428)であって、
第1巻回部(642)及び最終巻回部(644)を含む複数の巻回部(640)にして、前記第1巻回部(642)及び最終巻回部(644)が、紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ(424)の外側エンベロープ(530)をぴったり受ける形状の貫通路(646)を画定する、実質的に類似の内径(D)を有する複数の巻回部(640)と、
前記第1巻回部(642)から吊下する第1脚部(534)と、
を含み、
前記第1脚部(534)が、前記第1巻回部(642)から遠方の第1遠位部(648)を有し、該第1遠位部が、ランプカプセル電線(410)に装着するようになっている第1装着領域(650)を画定する、紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ。
【請求項2】
前記複数の巻回部(640)が前記第1巻回部(642)及び最終巻回部(644)から構成され、前記最終巻回部(644)が第2巻回部である請求項1に記載の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ。
【請求項3】
前記最終巻回部(644)から吊下する第2脚部(536)を更に含む請求項1に記載の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ。
【請求項4】
前記第2脚部(536)が、最終巻回部(644)から遠方の第2遠位部(652)を有する請求項3に記載の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ。
【請求項5】
前記第2遠位部(652)が前記第1遠位部(648)に隣り合う請求項4に記載の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ。
【請求項6】
前記第2遠位部(652)が第2装着領域(654)を画定する請求項4に記載の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ。
【請求項7】
前記第2装着領域(654)が、前記第1遠位部(648)及びランプ電線(420)の少なくとも一方に固定される請求項6に記載の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ。
【請求項8】
前記第2装着領域(654)が、第1装着領域(650)の装着位置と略同一位置でランプカプセル電線(410)に装着される請求項6に記載の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ。
【請求項9】
前記第2脚部(536)及び第1脚部(534)が略等しい長さ(L1、L2)を有する請求項5に記載の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ。
【請求項10】
ランプカプセル(406)と組み合わされ、前記ランプカプセル(406)がランプ電線(420)及びランプカプセル電線(410)と電気的に接続され、前記第1脚部(534)が前記ランプ電線(420)及びランプカプセル電線(410)の少なくとも一方に装着され、UVE(424)内に配置した電極(532)に接続した電線(426)が、前記ランプ電線(420)及びランプカプセル電線(410)の他方に装着される請求項1に記載の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ。
【請求項11】
前記第1脚部(534)上に単一の溶接部(538)を更に含み、該溶接部(538)が前記第1装着領域(650)上にあって前記第1脚部(534)をランプ電線(420)及びランプカプセル電線(410)の一方に接続する請求項10に記載の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ。
【請求項12】
フレームマウントを更に含み、該フレームマウントがランプカプセル(406)を支持し且つ第2電線を画定し、第1脚部(534)が該フレームマウントの一部に装着される請求項10に記載の紫外線エンハンサ(UVE)ホルダ。
【請求項13】
紫外線エンハンサ(UVE)(424)及びホルダサブアセンブリ(428)であって、
外側エンベロープ(530)を有するランプ(400)用のUVE(424)と、
前記UVE(424)をランプ(400)の電線(420)に装着するメタルワイヤ製のホルダ(428)にして、第1巻回部(642)及び最終巻回部(644)を含む複数の巻回部(640)を含み、
前記第1巻回部(642)及び最終巻回部(644)が、前記UVE(424)の外側エンベロープ(530)をぴったり受ける形状とした貫通路(646)を画定し、前記外側エンベロープ(530)が該貫通路(646)内に配置され、
前記第1巻回部(642)から吊下する第1脚部(534)及び前記最終巻回部(644)から吊下する第2脚部(536)を更に含み、
前記第1脚部(534)が、第1巻回部(642)から遠方で且つランプカプセル電線(410)に装着するようになっている第1遠位部(648)を有し、前記第2脚部(536)が、前記最終巻回部(644)から遠方の第2遠位部(652)を有し、該第2遠位部が第1遠位部(648)と類似方向に延伸される紫外線エンハンサ(UVE)及びホルダサブアセンブリ。
【請求項14】
前記第2遠位部(652)が第2装着領域(654)を画定し、該第2装着領域(654)が、第1遠位部(648)及びランプカプセル電線(410)の少なくとも一方に固定される請求項13の紫外線エンハンサ(UVE)及びホルダサブアセンブリ。
【請求項15】
ランプカプセル電線(410)と組み合わされ、単一の溶接部(538)が、前記メタルワイヤ製のホルダ(428)を前記ランプカプセル電線(410)に連結し、該溶接部(538)が、前記第1装着領域(650)上に形成される請求項13に記載の紫外線エンハンサ(UVE)及びホルダサブアセンブリ。

【図1】
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【図6】
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【図7】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−253021(P2012−253021A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−123251(P2012−123251)
【出願日】平成24年5月30日(2012.5.30)
【出願人】(311006504)オスラム・シルバニア・インコーポレイテッド (30)
【Fターム(参考)】