説明

紫外線照射装置

【課題】ガラス管にフッ素樹脂を被覆することによる紫外線照射量の低下を抑制する。
【解決手段】紫外線ランプ37と、この紫外線ランプ37が挿入される石英ガラス管39と、この石英ガラス管39の外表面を被覆するFEP膜41とを備え、石英ガラス管39とFEP膜41を石英分子及びFEP分子の化学結合層43を介して接合して、石英ガラス管39を透過した紫外線を、巨視的にみて反射の法則と無関係に多方向49に拡散させてFEP膜に拡散透過させるようにする。これにより、石英ガラス管39を透過してその外面から化学結合層43に透過される紫外線が多方向に拡散し、FEP膜41の内面における正反射を減らして紫外線透過率の低下を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線照射装置に係り、特に、紫外線ランプが内挿されるガラス管を備えた紫外線照射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
紫外線照射装置は、紫外線透過性を有するガラス管に挿入された紫外線ランプを、例えば、被処理流体が流入する流路又は被処理流体が収容される槽内に設置して、被処理流体中の微生物の殺滅、有機物の酸化分解、その他の有毒物質の分解などを行なうものである。
【0003】
このようなガラス管の外表面に、被処理流体中の微生物、有機物質及びその他の汚物などが付着すると、紫外線ランプから被処理流体への紫外線の照射が妨げられ、装置としての所望の能力が得られなくなるという問題がある。
【0004】
この問題を解決するために、ガラス管の外表面にフッ素樹脂膜を被覆して付着物が付き難くするという方法があり、具体的には、熱収縮性を持たせたチューブ状のフッ素樹脂膜にガラス管を挿入し、フッ素樹脂膜を加熱して縮ませて締めつけるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平2−48092号公報(第2頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、光が一の媒質から他の媒質に透過するとき、その光の一部は媒質の境界面で正反射することが知られている。このような現象は紫外線照射装置においても生じ、例えば、紫外線ランプから照射された紫外線はガラス管の内面や外面などの境界面で正反射する。この正反射した紫外線が、紫外線ランプの放電管壁に当たると吸収されてしまい、被処理流体に照射される紫外線の量が減るという問題がある。特に、従来のものは、ガラス管とフッ素樹脂膜が単に接しているだけなので、ガラス管の内面、ガラス管の外面、フッ素樹脂膜の内面、及びフッ素樹脂膜の外面の4つの境界面が存在し、紫外線がその各々の境界面で正反射されて比較的大幅に紫外線照射量が低下するという問題がある。しかも、従来のガラス管とフッ素樹脂膜は、微視的にみて点接触しているに過ぎないためガラス管とフッ素樹脂膜の間には薄い空気層が存在し、この空気層が紫外線の正反射を助長して、紫外線照射量を低下させている。
【0007】
このように紫外線の照射量が低下すると、例えば、紫外線ランプの設置数や紫外線ランプの出力などを増やして紫外線照射量を補う必要が生じ、装置の大型化や、設備費及び電力費が増大するなどの問題が生じる。
【0008】
また、ガラス管にフッ素樹脂膜を被覆する方法に代えて、紫外線照射中にガラス管に沿ってワイパを摺動させて外表面の付着物を払拭するという方法が考えられる。この場合、フッ素樹脂膜を設ける必要がなくなるのでフッ素樹脂膜による紫外線照射量の低下を改善できる。しかしながら、ワイパを摺動させる機構は、装置の構成が複雑になるとともに、被処理流体の種類によってはメンテナンスの頻度が多くなるなどの問題がある。このため用途や被処理流体の種類などに応じて、フッ素樹脂膜によってガラス管を被覆することが必要とされる。
【0009】
そこで、本発明は、ガラス管にフッ素樹脂膜を被覆することによる紫外線の照射量の低下を抑制することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する本発明は、紫外線ランプと、この紫外線ランプが挿入される紫外線透過性を有するガラス管と、このガラス管の外表面を被覆する紫外線透過性を有するフッ素樹脂膜とを備えた紫外線照射装置において、ガラス管とフッ素樹脂膜は、ガラス管を構成する分子とフッ素樹脂膜を構成する分子とが化学結合してなる化学結合層を介して接合され、その化学結合層は、ガラス管とフッ素樹脂膜を固相反応により結合して形成され、紫外線に対して拡散透過性を有してなることを特徴とする。
【0011】
このように、ガラス管とフッ素樹脂膜との間に、ガラス管を構成する分子とフッ素樹脂膜を構成する分子とが化学結合して形成され、紫外線に対して拡散透過性を有する化学結合層を介在させることで、ガラス管を透過した紫外線を、巨視的にみて反射の法則と無関係に多方向に拡散させてフッ素樹脂膜に透過させることができる。つまり、化学結合層を形成してガラス管とフッ素樹脂膜との間の空気層をなくし、ガラス管の外面とフッ素樹脂膜の内面で紫外線が正反射されないようにすることで、紫外線が正反射されて紫外線ランプの放電管壁に吸収されることを防止でき、紫外線照射量の低下を抑制することができる。特に、化学結合層が拡散透過性を有することから、ガラス管を透過してその外面から化学結合層に透過される紫外線が多方向に拡散し、フッ素樹脂膜の内面における正反射を減らすことができるので、ガラス管をフッ素樹脂膜で被覆することによる紫外線透過率の低下を抑制することができる。
【0012】
この場合において、化学結合層は、ガラス管とフッ素樹脂膜を、例えば、シランカップリング剤などのカップリング剤を介して結合させることで形成する。また、化学結合層は、ガラス管とフッ素樹脂膜を紛体塗装により結合させることで形成する。
【0013】
また、ガラス管は石英ガラスで構成し、フッ素樹脂膜はテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロポリプロピレン共重合体で構成することができる。これにより、例えば被処理流体が水を主とする流体である場合、水に接する媒質の屈折率を水に比較的近づけることができる。したがって、水の境界面における臨界角を大きくできるので、その分だけ大きな入射角で紫外線を照射、つまり広い範囲で紫外線を照射できるから紫外線照射量を増やすことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ガラス管をフッ素樹脂で被覆することによる紫外線照射量の低下を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を適用してなる紫外線照射装置の一実施形態を図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明を適用してなる紫外線照射装置の概略側面図である。図2は、紫外線ランプが挿入された保護管を長手方向からみた断面図である。図3は、石英ガラス管、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロポリプロピレン共重合体膜及び化学結合層の分子構造を示した概略図である。
【0016】
本実施形態の紫外線照射装置1は、図1に示すように、紫外線処理槽3、流入槽5、流出槽7、で構成される開水路と紫外線処理槽3の中に設置されている紫外線照射モジュール8などで構成されている。紫外線処理槽3は、紫外線処理槽用脚部9の上に据え付けられ、上流側に流入槽5が、下流側に流出槽7が一体に形成されている。流入槽5は、流入槽用脚部11の上に据え付けられ、紫外線処理槽3の底面よりも低い位置に底面を有しており、流入槽5の下部側面には、流入口13を形成するフランジ管15が取り付けられている。流出槽7は、流出槽用脚部20の上に据え付けられ、内部が上部槽17と下部槽19の2段構造になっており、下部槽19は、紫外線処理槽3の底面よりも低い位置に底面を有している。上部槽17の底板18に形成されている図示していない穴の上側の周囲には、枠状の越流堰21が設けられており、下部槽19の側面には、流出口23を形成するフランジ管25が取り付けられている。
【0017】
紫外線照射装置1には、1以上の紫外線照射モジュール8が設置されており、紫外線照射モジュール8は、防食性の材質、例えばステンレスやアルミニウムなどの金属や樹脂などで形成されたフレーム29、紫外線を透過する材質で形成された保護管31を2本備えて構成されている。フレーム29は、保護管31より長く形成された横枠29aと、横枠29aに垂直に固定された縦枠29b、29cからなり、縦枠29b、29cには、保護管31の両端部を保持するソケット33と35が各々取り付けられている。保護管31は、ソケット33と35内に備えられたO−リングなどのシール材により保護管31内に液体が進入しないようにシールされた状態で支持されている。紫外線照射モジュール8は、紫外線処理槽3内の流入槽5側と流出槽7側の側面間に固定されたアングル材からなるラック38に、横枠29aの両端部を引っ掛けて吊り下げられた状態で設置されている。
【0018】
次に、本発明の特徴部である保護管の構成について説明する。保護管31は、図2に示すように内部に紫外線ランプ37が挿入される構造であり、石英ガラス管39と、石英ガラス管39の外表面に被覆されたFEP膜41で形成されている。石英ガラス管39とテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロポリプロピレン共重合体(以下、FEPと略称する)膜41との間には、図3に示すように、石英ガラスを構成する分子とFEPを構成する分子とが化学結合して混在する化学結合層43が形成され、石英ガラス管39とFEP膜41は化学結合層43を介して密着されている。化学結合層43は、石英ガラス管39とFEP膜41を固相反応により結合させることで形成する。具体的には、石英ガラス管39とFEP膜をシランカップリング剤によって結合する、もしくは、紛体塗装によって結合することにより形成する。また、固相反応により化学結合層43を形成できれば、他の方法を用いることもできる。
【0019】
このような構成の紫外線照射装置1の動作と本発明の特徴部について説明する。流入槽5に流入口13から流入した、例えば水などの被処理液は、紫外線処理槽3に設置された紫外線照射モジュール8の保護管31の長手方向に沿って流れ、紫外線の照射を受けることにより、被処理液中の微生物の殺滅、有機物の酸化分解、その他の有毒物質の分解などが行なわれる。流出槽7の上部槽17に設けた越流堰21を越えた被処理液は、下部槽19に落下し、流出口23から次工程などに送られる。紫外線処理槽3内の被処理液の水位(図1中に2点鎖線で示す)は、越流堰21によって、上側の保護管31上面が水没した状態になるように保たれている。
【0020】
ここで、紫外線の照射について説明する。紫外線ランプ37から保護管31を介して被処理液に照射される紫外線の一部は、図2の符号45の矢印で示すに、石英ガラス管39の内面で正反射し、紫外線ランプ37の放電管壁にぶつかって吸収される。一方、石英ガラス管39の内面を正透過した紫外線は、符号47の矢印で示す石英ガラス管39内を通過する間に、石英の厚み及び吸光係数に応じた量だけ減衰する。そして、石英ガラス管39を通過した紫外線は、符号49の矢印で示すように、化学結合層43において多方向に拡散透過し、つまり、巨視的にみて正透過及び正反射せずにFEP膜41内に入射する。ここで、FEP膜41内のFEPの結晶度が40〜50%であり、ガラス状FEP中に無秩序に内包さていることから、化学結合層43からFEP膜41に入射した紫外線は、正透過せずにFEP膜41内でさらに拡散透過する。拡散した紫外線は、FEP膜41内を通過する間に、FEPの厚み及び吸光係数に応じた量だけ減衰する。FEP膜41を通過した紫外線の一部は、被処理液とFEP膜41との境界面で正反射して失われ、透過した残りの紫外線が被処理液に照射される。
【0021】
このように本実施形態によれば、石英ガラス管39とFEP膜41との間に石英分子とFEP分子が混在する化学結合層43を形成することで、石英ガラス管39を透過した紫外線を、巨視的にみて反射の法則と無関係に多方向に拡散透過させてFEP膜41に入射させることができる。したがって、従来のように、空気層と石英ガラス管39の外面の境界面、及び空気層とFEP膜41の内面の境界面で紫外線が正反射される紫外線照射装置に比べ、正反射によって紫外線ランプ37に吸収される紫外線を減らすことができ、石英ガラス管39にFEP膜41を被覆することによる紫外線照射量の低下を抑制することができる。
【0022】
ここで、本実施形態の効果について一例を挙げて説明する。一例として石英ガラス管39の外径を30mm、厚みを1.2mm、石英ガラス管39の外表面に化学結合されたFEP膜41の厚さを200μmとする。なお、空気から石英への垂直入射反射率R1を0.04、FEPから被処理液(水)への垂直入射反射率R2を0.0002、石英の吸光係数を0.0583、FEPの吸光係数を0.1とする。
【0023】
このようにな紫外線照射装置から被処理液に照射される紫外線は、石英ガラス管39の内面において、反射率R1に相当する4%が正反射され紫外線ランプ37の放電管壁に吸収される。石英ガラス管39を正透過した残りの紫外線は、石英ガラス管39を通過する間、石英ガラス管39の厚みに応じて0.7%減衰する。石英ガラス管39内での垂直に入射する紫外線の減衰割合は次式により求めることができる。

1−exp(−0.0583*0.12)=0.007 (1)

石英ガラス管39を通過した紫外線は、化学結合層43において多方向に拡散透過してFEP膜41内に入射する。化学結合層43を拡散透過した紫外線は、FEP膜41を通過する間に0.2%が減衰する。FEP膜41内での垂直に入射する紫外線の減衰割合は次式により求めることができる。

1−exp(−0.1*0.02)=0.002 (2)

FEP膜41を通過した紫外線は、FEP膜41と被処理液の境界面において、反射率R2に相当する0.02%が正反射されて失われ、残りの紫外線が被処理液に入射する。従って、紫外線ランプ37から放射された紫外線が、被処理液中に透過する割合である透過率Dは、垂直に入射する紫外線について以下の式により求めることができる。

D=(1−R1)*(1−R2)*exp(−0.583*0.12)*exp(−0.1*0.02)
=(1−0.04)*(1−0.002)*(1−0.007)*(1−0.002)
=0.951 (3)

このように、本実施形態の透過率Dは0.951となり、紫外線ランプから出力された紫外線の約95%が被処理液に照射されることになる。これに対して、石英ガラス管に単にFEP膜を被覆しただけの従来の紫外線照射装置において、石英ガラス管の外径を30mm、厚みを1.2mm、石英ガラス管の外表面に被覆されたFEP膜の厚さを200μmとする場合の透過率は0.894であり、出力された紫外線の約89%しか被処理液に照射されないことになる。したがって、本実施形態によれば、石英ガラス管をFEP膜で被覆することによる紫外線照射量の低下を抑制することができる。
【0024】
さらに、本実施形態は、保護管31を、石英ガラス管39の外表面にFEP膜41を化学結合させて形成している。すなわち、FEPの屈折率は、例えば1.338であるから、被処理流体が水である場合、水の屈折率の1.3に近くできる。したがって、屈折率が1.5の石英ガラスのみで形成した保護管よりも、大きな臨界角を確保でき、その分だけ大きな入射角で紫外線を照射できるから紫外線照射量を増やすことができる。
【0025】
具体的に、本実施形態の保護管−水界面の臨界角iは、次式から76.3度となる。なお、FEPの屈折率n1は1.338、水の屈折率n2は1.3とする。

i=sin−1(1.3/1.338) (4)

これに対して、保護管を石英ガラス管のみで形成した場合の保護管−水界面の臨界角iは、次式から60.1度となる。石英の屈折率n1は1.5とする。

i=sin−1(1.3/1.5) (5)

このように、紫外線ランブから斜めに入射した紫外線が水との界面で全反射して水中へ透過しない割合が本発明の方が少なく、結果として紫外線の透過率を向上することができるのである。
【0026】
この本実施形態の効果の一例について図4を用いて説明する。図4は、縦軸に紫外線照射量、横軸に照射時間を表し、本実施形態の紫外線照射量と、保護管を石英ガラス管のみで形成した場合の紫外線照射量とを比較したグラフである。
【0027】
本実施形態の紫外線照射装置の紫外線照射量と、保護管を石英ガラス管のみで形成した紫外線照射装置の紫外線照射量とを比較した。比較試験は、一例として同一の標準光源(紫外線出力20W)、同一の紫外線照射装置(内径100mm/全長1015mm)を用い、石英ガラス管39の外径を30mm、厚みを1.2mm、石英ガラス管39の外表面に化学結合されたFEP膜41の厚さを200μmとする本実施形態の保護管と、石英ガラス管39の外径を30mm、厚みを1.2mmのみで形成された保護管との比較試験を行った。この結果、図4に示すように、本実施形態の保護管を適用した装置の紫外線照射量が1.45倍大きく、紫外線の透過率が1.45倍に向上することができた。
【0028】
以上に述べたように、本実施形態によれば、石英とFEPの化学結合層が拡散透過性を有することを活用して紫外線の正反射面を減らすことにより、石英ガラス管をFEP膜で被覆することによる紫外線透過率の低下を抑制することができる。また、FEPの屈折率が水に近いことを利用してFRP一水界面における全反射の割合を減少させることにより、被処理流体が水を主とする流体である場合に、紫外線の水中への透過率を向上させることができる。
【0029】
また、本実施形態では、フッ素樹脂としてFEPを用いているが、紫外線透過性が高く、石英ガラスを構成する分子との化学結合により拡散透過性が発現し、かつ、屈折率が小さい素材であれば何を用いてもよい。
【0030】
また、本実施形態は、紫外線照射モジュール8を設置した紫外線処理槽3、流入槽5、流出槽7で構成される紫外線照射装置1であるが、本発明はこれに限らず、例えば、紫外線ランプを内挿したガラス管を縦型の筒状の槽中に上下方向に延在させて設置したものなど、様々な構成の紫外線照射装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明を適用してなる紫外線照射装置の概略側面図である。
【図2】紫外線ランプが挿入された保護管を長手方向からみた断面図である。
【図3】石英ガラス管、FEP膜及び化学結合層の分子構造を示した概略図である。
【図4】縦軸に紫外線照射量、横軸に照射時間を表し、本実施形態の紫外線照射量と、保護管を石英ガラス管のみで形成した場合の紫外線照射量とを比較したグラフである。
【符号の説明】
【0032】
31 保護管
37 紫外線ランプ
39 石英ガラス管
41 FEP膜
43 化学結合層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外線ランプと、該紫外線ランプが挿入された紫外線透過性を有するガラス管と、該ガラス管を被覆するフッ素樹脂膜とを備えてなる紫外線照射装置において、
前記ガラス管と前記フッ素樹脂膜は、前記ガラス管を構成する分子と前記フッ素樹脂膜を構成する分子とが化学結合してなる化学結合層を介して接合され、該化学結合層は、前記ガラス管と前記フッ素樹脂膜を固相反応により結合して形成され、紫外線に対して拡散透過性を有してなることを特徴とする紫外線照射装置。
【請求項2】
請求項1に記載の紫外線照射装置において、
前記ガラス管は石英ガラスで構成され、前記フッ素樹脂膜はテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロポリプロピレン共重合体で構成されていることを特徴とする紫外線照射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−245154(P2007−245154A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−148472(P2007−148472)
【出願日】平成19年6月4日(2007.6.4)
【分割の表示】特願2003−43906(P2003−43906)の分割
【原出願日】平成15年2月21日(2003.2.21)
【出願人】(591023985)千代田工販株式会社 (15)
【Fターム(参考)】