説明

細胞侵入ペプチド

本発明は新規の細胞侵入ペプチド(CPP)を予測または設計し、検出し、および/または証明する方法、および前記CPPの使用法および/または細胞エフェクタの細胞内取り込みを改善するための前記CPPと公知CPPとの新規の組み合わせ使用にも関係する。さらに、本発明は細胞エフェクタ活性を模する、および/または細胞エフェクタ活性を阻害する新規の細胞侵入ペプチド(CPP)を予測または設計し、検出し、および/または証明するための方法にも関係する。本発明はさらに、前記CPPを使用して医学的障害を治療および/または予防し、または前記CPPを使用する医学的障害を治療する医薬組成物の製造にも関係する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞侵入ペプチドまたは蛋白質および/またはペプチドまたは蛋白質の細胞侵入フラグメントを確認する方法であって、
a)前記蛋白質またはペプチドのアミノ酸配列を得、
b)少なくとも1つの候補フラグメントのアミノ酸配列を選択し、
d)前記配列のバルク特性値ZΣを評価し、ZΣは少なくとも5つの個々の平均区間値ZΣ1;ZΣ2;ZΣ3;ZΣ4およびZΣ5を含み、
前記ZΣ1、ZΣ2、ZΣ3、ZΣ4およびZΣ5は前記アミノ酸配列における残基類のそれぞれの記述子値の平均値であり、下記の式で計算され

ΣX=(Zxres1+Zrxes2・・・・+Zxresn)/n

xresyは選択された候補フラグメントに含まれるアミノ酸残基yのそれぞれの記述子値であり、各残基の記述子値は表1Aに記載される記述子値スケールにおけるZ;Z;Z;ZおよびZ記述子値に対応し、
e)前記少なくとも1つの候補フラグメント(類)から、そのZΣバルク特性値に基づいて細胞侵入フラグメントを確認し、
細胞侵入フラグメントは実質的に個々の平均区間値からなるZΣバルク特性値を有することによって特徴づけられ、ZΣ1<0.2;ZΣ2<1.1;ZΣ3<−0.49;ZΣ4<0.33;およびZΣ5<1.1およびZΣ5>0.12であり、
f)任意にインビトロおよび/またはインビボ法によって前記確認されたペプチドまたは蛋白質および/または前記フラグメントの細胞侵入能力を証明する諸工程を含む方法。
【請求項2】
ペプチドの細胞侵入特性をチェックする方法であって、
a)ペプチドのアミノ酸配列を得、
d)前記配列のバルク特性値ZΣを評価し、ZΣは少なくとも5つの個々の平均区間値ZΣ1;ZΣ2;ZΣ3;ZΣ4およびZΣ5を含み、
ここでZΣ1、ZΣ2、ZΣ3、ZΣ4およびZΣ5は下記の式で計算される、前記アミノ酸配列中の残基類のそれぞれの記述子値の平均値であり

ΣX=(Zxres1+Zxres2・・・・+Zxresn)/n

xresyは選択された候補フラグメントに含まれるアミノ酸残基yのそれぞれの記述子値であり、各残基の記述子値は表1Aに記載される記述子値スケールにおけるZ、Z、Z、ZおよびZ記述子値に対応し、
e)前記ペプチドの細胞侵入特性を、そのZΣバルク特性値に基づいてチェックし、細胞侵入フラグメントは実質的に個々の平均区間値からなるZΣバルク特性値を有することによって特徴づけられ、ZΣ1<0.2;ZΣ2<1.1;ZΣ3<−0.49;ZΣ4<0.33;およびZΣ5<1.1およびZΣ5>0.12であり、
f)前記確認された細胞侵入ペプチドのアミノ酸配列を含むペプチドを合成または分離し、
g)任意に、合成または分離されたペプチドの蛋白質模擬機能性および/または細胞侵入能力をインビトロおよび/またはインビボ法によって証明する
諸工程を含む方法。
【請求項3】
細胞侵入ペプチドおよび機能的蛋白質模擬ペプチドの製法であって、
a)対象とする機能的蛋白質を選択し、
b)前記選択された蛋白質のアミノ酸配列を得、
c)前記蛋白質の細胞内部分に対応する少なくとも1つの候補フラグメントのアミノ酸配列を選択し、
d)前記配列のバルク特性値ZΣを評価し、ZΣは少なくとも5つの個々の平均区間値ZΣ1;ZΣ2;ZΣ3;ZΣ4およびZΣ5を含み、
Σ1、ZΣ2、ZΣ3、ZΣ4およびZΣ5は下記の式で計算される前記アミノ酸配列中の残基類のそれぞれの記述子値の平均値であり、

ΣX=(Zxres1+Zxres2・・・・+Zxresn)/n

xresyは選択された候補フラグメントに含まれるアミノ酸残基yのそれぞれの記述子値であり、各残基の記述子値は表1Aに記載される記述子値スケールにおけるZ、Z、Z、ZおよびZ記述子値に対応し、
e)前記少なくとも1つの候補フラグメント(類)からそのZΣバルク特性値に基づいて細胞侵入フラグメントを確認し、
細胞侵入フラグメントは実質的に個々の平均区間値からなるZΣバルク特性値を有することによって特徴づけられ、その際ZΣ1<0.2;ZΣ2<1.1;ZΣ3<−0.49;ZΣ4<0.33;およびZΣ5<1.1およびZΣ5>0.12であり、
f)前記確認された細胞侵入ペプチドのアミノ酸配列を含むペプチドを合成または分離し、
g)任意に、前記合成または分離されたペプチドの蛋白質模擬機能性および/または細胞侵入能力をインビトロおよび/またはインビボ法によって証明する
諸工程を含む方法。
【請求項4】
人工的細胞侵入ペプチドおよび/または人工的細胞侵入性および機能的蛋白質模擬ペプチドを新たに設計し、生産する方法であって、
a)少なくとも1つの人工的ペプチドおよび/またはペプチドフラグメントを設計し、 d)前記人工的ペプチドまたはペプチドフラグメントのアミノ酸配列のバルク特性値ZΣを評価し、ZΣは少なくとも5つの個々の平均区間値ZΣ1;ZΣ2;ZΣ3;ZΣ4およびZΣ5を含み、
ここでZΣ1、ZΣ2、ZΣ3、ZΣ4およびZΣ5は下記の式で計算される前記アミノ酸配列中の残基類のそれぞれの記述子値の平均値であり

ΣX=(Zxres1+Zxres2・・・・+Zxresn)/n

xresyは選択された候補フラグメントに含まれるアミノ酸残基yのそれぞれの記述子値であり、各残基の記述子値は表1Aに記載される記述子値スケールにおけるZ、Z、Z、ZおよびZ記述子値に対応し、
e)前記人工的ペプチドおよび/またはペプチドフラグメントの細胞侵入特性をそのZΣバルク特性値に基づいてチェックし、
細胞侵入フラグメントは実質的に個々の平均区間値からなるZΣバルク特性値を有することによって特徴づけられ、その際ZΣ1<0.2;ZΣ2<1.1;ZΣ3<−0.49;ZΣ4<0.33;およびZΣ5<1.1およびZΣ5>0.12であり、
f)細胞侵入性であることが確認されたアミノ酸配列を含む前記ペプチドおよび/またはペプチドフラグメントを合成し、および
g)任意に、合成ペプチドおよび/またはペプチドフラグメントの蛋白質模擬機能性および/または細胞侵入能力をインビトロおよび/またはインビボ法によって証明する
諸工程を含む方法。
【請求項5】
工程e)後の前記アミノ酸配列が追加的に
h)実質的に個々の平均区間値、すなわちZΣBulkha>3.1およびZΣBulkha<8.13およびZΣ1>−1.25およびZΣ1<3.52およびZΣ2>−3.9およびZΣ2<3.1およびZΣ3<−0.5およびZΣ3>−3.51およびZΣhdb>−0.115およびZΣhdb<5.1およびhdb>0およびhdb<84からなる特性値を有することに関して評価され、選択される
請求項1ないし請求項4のいずれかの項に記載の方法。
【請求項6】
工程e)後の前記アミノ酸配列が追加的に
h)実質的に個々の平均区間値、すなわちZΣBulkha>3.2およびZΣBulkha<5.9およびZΣ1>−1.25およびZΣ1<1.92およびZΣ2>−1.22およびZΣ2<1.29およびZΣ3<−0.5およびZΣ3>−1.94およびZΣhdb>0.28およびZΣhdb<2およびhdb>5およびhdb<30からなる特性値を有することに関して評価および選択される請求項1ないし請求項4のいずれかの項に記載の方法。
【請求項7】
工程e)後の前記アミノ酸配列が追加的に
h)実質的に個々の平均区間値、すなわちZΣBulkha>3.2およびZΣBulkha<4.8およびZΣ1>−1.1およびZΣ1<1.92およびZΣ2>−1.1およびZΣ2<0およびZΣ3<−0.55およびZΣ3>−1.94およびZΣhdb>−0.28およびZΣhdb<1.57およびhdb>7およびhdb<25からなる特性値を有することに関して評価および選択される
請求項1ないし請求項4のいずれかの項に記載の方法。
【請求項8】
工程d)およびe)に代わって、
h)実質的に個々の平均区間値、すなわちZΣBulkha>3.1およびZΣBulkha<8.13およびZΣ1>−1.25およびZΣ1<3.52およびZΣ2>−3.9およびZΣ2<3.1およびZΣ3<−0.5およびZΣ3>−3.51およびZΣhdb>−0.115およびZΣhdb<5.1およびhdb>0およびhdb<84からなる特性値を有することに関してアミノ酸配列を評価し、選択する
工程を含む請求項1ないし請求項4のいずれかの項に記載の方法。
【請求項9】
工程d)およびe)に代わって
h)実質的に、個々の平均区間値、すなわちZΣBulkha>3.2およびZΣBulkha<5.9およびZΣ1>−1.25およびZΣ1<1.92およびZΣ2>−1.22およびZΣ2<1.29およびZΣ3<−0.5およびZΣ3>−1.94およびZΣhdb>−0.28およびZΣhdb<2およびhdb>5およびhdb<30からなる特性値を有することに関してアミノ酸配列を評価および選択する工程を含む
請求項1ないし請求項4のいずれかの項に記載の方法。
【請求項10】
工程d)およびe)に代わって、
h)実質的に、個々の平均区間値、すなわちZΣBulkha>3.2およびZΣBulkha<4.8およびZΣ1>−1.1およびZΣ1<1.92およびZΣ2>−1.1およびZΣ2<0およびZΣ3<−0.55およびZΣ3>−1.94およびZΣhdb>−0.28およびZΣhdb<1.57およびhdb>7およびhdb<25からなる特性値を有することに関してアミノ酸配列を評価および選択する工程を含む
請求項1ないし請求項4のいずれかの項に記載の方法。
【請求項11】
前記蛋白質が膜貫通蛋白質である請求項1ないし請求項10のいずれかの項に記載の方法。
【請求項12】
前記蛋白質がヒトPrpC、アミロイド前駆体蛋白質(APP)およびプレセニリン−1(PS−1)からなる群から選択される蛋白質である請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記蛋白質が哺乳動物受容体、例えばチロシンキナーゼ受容体のスーパーファミリに属する受容体、7TM受容体および/またはG−蛋白質結合受容体などである請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記蛋白質がGLP−1受容体、AT1A受容体、およびドーパミン−2受容体からなる群から選択される蛋白質である請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記ペプチドおよび/またはペプチドフラグメントの細胞侵入能力を、前記ペプチドおよび/またはペプチドフラグメントに曝露した後の前記細胞への検出可能色素の取り込み率をモニターすることによって証明する先行請求項のいずれかの項に記載の方法。
【請求項16】
前記色素がフルオレセインである請求項15記載の方法。
【請求項17】
先行請求項のいずれかの項に記載の方法によって得られる細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体。
【請求項18】
実質的に、先行請求項のいずれかの項に記載の方法によって得られるペプチドからなる細胞侵入ペプチド。
【請求項19】
細胞侵入能力を有する8ないし50アミノ酸残基長のペプチドまたはそのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項20】
ペプチドが14ないし30アミノ酸残基長である請求項19記載の細胞侵入ペプチド。
【請求項21】
ペプチドが16ないし20アミノ酸残基長である請求項19記載の細胞侵入ペプチド。
【請求項22】
配列番号:6234−7420に列挙されるアミノ酸配列の一つに対応する8アミノ酸残基長のペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項23】
配列番号:1−150に記載されるアミノ酸配列の一つに対応する12ないし50アミノ酸残基長のペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項24】
配列番号:151−2684に記載されるアミノ酸配列の一つに対応する12アミノ酸残基長のペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項25】
配列番号:7421−11649に記載されるアミノ酸配列の一つに対応する12アミノ酸残基長のペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項26】
配列番号:2685−6233に記載されるアミノ酸配列の一つに対応する16アミノ酸残基長のペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項27】
配列番号:11650−18398に記載されるアミノ酸配列の一つに対応する16アミノ酸残基長のペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項28】
転写因子から誘導され、または転写因子または転写因子の少なくとも機能的部分に酷似するように設計された細胞侵入性機能的蛋白質模擬ペプチド。
【請求項29】
配列番号:18399−31839に記載されるアミノ酸配列の一つに対応する8−16アミノ酸残基長のペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項30】
セクレターゼから誘導され、またはセクレターゼまたは少なくともセクレターゼの機能的部分に酷似するように設計された細胞侵入性機能的蛋白質模擬ペプチド。
【請求項31】
配列番号:31840−31864に記載されるアミノ酸配列の一つに対応するペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項32】
GLP−1受容体から誘導されるかまたはGLP−1受容体または少なくともGLP−1受容体の機能的フラグメントに酷似するように設計される細胞侵入性機能的蛋白質模擬ペプチド。
【請求項33】
配列番号:31865−31886に記載されるアミノ酸配列の一つに対応するペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項34】
CGRP受容体から誘導されるか、またはCGRP受容体または少なくともCGRP受容体の機能的フラグメントに酷似するように設計される細胞侵入性機能的蛋白質模擬ペプチド。
【請求項35】
配列番号:31895に示されるアミノ酸配列に対応するペプチドまたはペプチドフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項36】
AT2型受容体から誘導されるかまたはAT2型受容体または少なくともAT2型受容体の機能的フラグメントに酷似するように設計される細胞侵入機能的蛋白質模擬ペプチド。
【請求項37】
配列番号:31887−31894に記載されるアミノ酸配列の一つに対応するペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項38】
PrpCから誘導されるか、またはPrpCまたは少なくともPrpCの機能的フラグメントに酷似するように設計される細胞侵入性機能的蛋白質模擬ペプチド。
【請求項39】
配列番号:31896−31899に示されるアミノ酸配列の一つに対応するペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項40】
アミロイド前駆体蛋白質(APP)またはプレセニリン−1(PS−1)から誘導されるか、またはアミロイド前駆体蛋白質(APP)またはプレセニリン−1(PS−1)または少なくともアミロイド前駆体蛋白質(APP)またはプレセニリン−1(PS−1)の機能的フラグメントに酷似するように設計される細胞侵入性機能的蛋白質模擬ペプチド。
【請求項41】
配列番号:31900−31906に列挙されるアミノ酸配列の一つに対応するペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される細胞侵入ペプチド。
【請求項42】
請求項19ないし請求項41のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドの機能的類似体。
【請求項43】
請求項19ないし請求項41のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/または非ペプチド類似体に少なくとも75%は一致する細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体。
【請求項44】
請求項19ないし請求項41のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/または非ペプチド類似体を含む細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体。
【請求項45】
アミノ酸配列IVIAKLKAおよび/またはその細胞膜侵入性機能的類似体を含むペプチド類からなる群から選択される、請求項19ないし請求項44のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体。
【請求項46】
アミノ酸配列IVIAKLKANLMCKTCRLAKを含む、請求項45記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体。
【請求項47】
ペプチドがカーゴに結合する、請求項19ないし請求項46のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体。
【請求項48】
ペプチドがS−S架橋によってカーゴに結合する、請求項47に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体。
【請求項49】
前記カーゴが細胞エフェクタである請求項47または請求項48に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体。
【請求項50】
前記カーゴが薬物学的活性成分である請求項47ないし請求項49のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体。
【請求項51】
前記カーゴが小分子、ペプチド、蛋白質、砂糖、一本鎖および/または二本鎖オリゴヌクレオチド、プラスミド、抗生物質、細胞傷害性および/または抗ウィルス物質からなる群から選択される請求項47ないし請求項50のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体。
【請求項52】
前記カーゴがマーカー分子である請求項47ないし請求項51のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体。
【請求項53】
配列番号:31907−31922に記載されるアミノ酸配列の一つに対応するペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される、請求項47ないし請求項51のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体。
【請求項54】
a)標的細胞中に特異的に過剰発現しおよび/または標的細胞によって特異的に分泌されるプロテアーゼのためのプロテアーゼ・コンセンンサス部位を含む細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および
b)細胞増殖抑制性および/または細胞傷害性物質
を含む細胞増殖抑制および/または細胞傷害性物質の細胞選択的送達系であって、
前記細胞選択的送達系がその他に前記細胞侵入ペプチドの活性を抑制する不活性化配列を含み、それは前記細胞選択的送達系が前記標的細胞の近くに導入されると前記プロテアーゼによって切断される
前記細胞選択的送達系。
【請求項55】
細胞にトランスフェクトするベクターであって、そのベクターは
a)核酸成分、
b)ポリカチオン結合体、および
c)細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体
を含み、同一条件における細胞あたりの平均トランスフェクション率が、成分a)およびb)だけ、または成分a)およびc)だけを含むベクターに比較して少なくともファクタ2だけ増加する
前記ベクター。
【請求項56】
前記ベクターが細胞の一過性トランスフェクションおよび/または安定的トランスフェクションに使用される請求項55記載のベクター。
【請求項57】
前記ベクターが細胞のインビボおよび/またはインビトロトランスフェクションに使用される請求項56記載のベクター。
【請求項58】
前記ベクターが細胞の非ウィルス性トランスフェクションのために使用される請求項57記載のベクター。
【請求項59】
前記ポリカチオン結合体がポリエチレンイミン(PEI)である請求項55ないし請求項58のいずれかの項に記載のベクター。
【請求項60】
配列番号:31913に記載されるアミノ酸配列に対応するペプチドまたはペプチドのフラグメントから選択される請求項55ないし請求項59のいずれかの項に記載のベクター。
【請求項61】
前記細胞侵入ペプチドが請求項22ないし請求項27、請求項29、請求項31、請求項33、請求項35、請求項37、請求項39、請求項41、請求項45、請求項46、請求項52、および請求項60のいずれかの項に記載のペプチドまたはペプチドのフラグメントである請求項55ないし請求項59のいずれかの項に記載のベクター。
【請求項62】
さらに細胞および/または細胞型および/または組織に特異的であるという特徴を有する請求項22ないし請求項27、請求項29、請求項31、請求項33、請求項35、請求項37、請求項39、請求項41、請求項45、請求項46、請求項52、請求項59および請求項55ないし請求項60のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクター。
【請求項63】
前記細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクターが選択的に細胞表面蛋白質と相互作用し、前記細胞および/または細胞型および/または組織に特異的な細胞侵入を媒介する請求項62記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクター。
【請求項64】
前記細胞表面蛋白質が前記特異的な細胞および/または細胞型および/または組織に過剰発現する、請求項63記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクター。
【請求項65】
前記細胞表面蛋白質が受容体チロシンキナーゼ型受容体類、グリコスフィンゴリピド類、CD44、erbB2、erbB3、および神経ペプチド受容体類からなる群から選択される請求項63または請求項64記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクター。
【請求項66】
前記ペプチドおよび/またはベクターが、過剰発現した細胞内および/または細胞外蛋白質と選択的に相互作用し、それによって細胞および/または細胞型および/または組織に特異的な細胞侵入を媒介する、請求項62記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクター。
【請求項67】
前記過剰発現する蛋白質が細胞および/または細胞型および/または組織特異的受容体に対するアゴニストおよびアンタゴニストからなる群から選択される、請求項62記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクター。
【請求項68】
前記過剰発現する蛋白質がプロテアーゼ類、プロテアーゼインヒビタ類およびプロテアーゼアクチベータ類からなる群から選択される請求項62または請求項63記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクター。
【請求項69】
医薬組成物の製造のために請求項17ないし請求項68のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクター、および/または請求項54記載の細胞選択的送達系の使用。
【請求項70】
請求項69によって製造される医薬組成物。
【請求項71】
遺伝子治療のために請求項17ないし請求項68のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクターおよび/または細胞選択的送達系および/または医薬組成物の使用。
【請求項72】
遺伝子治療のための医薬組成物を製造するために、請求項17ないし請求項68のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクターおよび/または細胞選択的送達系の使用。
【請求項73】
腸/頬系の上皮、口、肺、直腸または鼻の粘膜、または哺乳動物の血液脳障壁を介するなど、上皮膜を介する膜貫通輸送のための薬剤送達系を作るために請求項17ないし請求項68のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクターおよび/または細胞選択的送達系の使用。
【請求項74】
感染性疾患、I型糖尿病、II型糖尿病、アルツハイマー病、パーキンソン病、癌からなる群から選択される医学的障害を治療および/または予防するための医薬組成物の製造のために請求項17ないし請求項68のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクターおよび/または医薬組成物および/またはドラッグ・デリバリー・システムの使用。
【請求項75】
医学的障害にかかった患者の治療法であって、請求項17ないし請求項68のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクター、医薬組成物および/またはドラッグ・デリバリー・システムを、それらを必要とする患者に適用することを含む方法。
【請求項76】
I型およびII型糖尿病、アルツハイマー病、パーキンソン病、プリオン病、心臓血管病、感染性疾患、シグナル形質導入の混乱に起因する諸疾患、または癌からなる群から選択される医学的障害にかかった患者を治療する方法であって、請求項17ないし請求項68のいずれかの項に記載の細胞侵入ペプチドおよび/またはその非ペプチド類似体および/またはベクター、医薬組成物および/または薬剤送達系を、それらを必要とする患者に適用することを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【公表番号】特表2006−514602(P2006−514602A)
【公表日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−513322(P2004−513322)
【出願日】平成15年6月18日(2003.6.18)
【国際出願番号】PCT/IB2003/003163
【国際公開番号】WO2003/106491
【国際公開日】平成15年12月24日(2003.12.24)
【出願人】(504466199)シーイーピーイーピー エービー (1)
【Fターム(参考)】