説明

細胞分化を促進する方法

【課題】本発明は、細胞分化を誘発させる方法に関する。とりわけ、本発明は、細胞が、膵臓系統に、または、膵ホルモン産生細胞に、または、β細胞系統に分化するのを誘発する方法に関する。本発明はさらに、糖尿病の治療においてそのような細胞を利用するための方法と組成物とを提供する。
【解決手段】細胞におけるPdx−1の発現を増大させる方法であって、前記細胞を提供する過程と、前記細胞内においてPdx−1の発現を増大させる少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤に前記細胞を接触させる過程とを含む、方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞におけるPdx−1の発現を増大させる方法において、
a.前記細胞を提供する過程と、
b.前記細胞内においてPdx−1の発現を増大させる少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤に前記細胞を接触させる過程と、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、
前記細胞は、未分化細胞、部分的に分化した細胞、完全に分化した細胞、幹細胞および前駆細胞から成る群から選ぶ、方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、
前記細胞は、前記の少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤で処理される前、Pdx−1を発現していない、方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法において、
前記の少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤で処理することによって、Pdx−1の発現を回復する、方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法において、
前記の少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤は、ヒストン・デアセチラーゼ活性の阻害剤である、方法。
【請求項6】
請求項5記載の方法において、
前記阻害剤は、ブチレート、ヒドロキサム酸、環状ペプチドおよびベンズアミドから成る群から選ぶ、方法。
【請求項7】
請求項5記載の方法において、
前記阻害剤は、バルプロ酸、4−フェニルブチレート、酪酸ナトリウム、トリコスタチンA(trichostatin A)、スベロイルアニリドヒドロキサム酸(suberoyl anilide hydroxamic acid)(SAHA)、オキサムフラチン(oxamflatin)、トラポキシンB(trapoxin B)、FR901228、アピシジン(apicidin)、クラミドシン(chlamydocin)、デプエシン(depuecin)、スクリプタイド(scriptaid)、デプシペプチド(depsipeptide)およびN−アセチルジナリン(N-acetyldinaline)から成る群から選ぶ、方法。
【請求項8】
膵前駆細胞の中に細胞が分化するのを促進する方法において、
a.Pdx−1を発現しない細胞を提供する過程と、
b.前記のPdx−1の発現を増大させる少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤に前記細胞を接触させる過程と、
を含む、方法。
【請求項9】
請求項8記載の方法において、
前記細胞を前記の少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤で処理することによって、HNF−3β遺伝子またはSox−17遺伝子の少なくとも1種の発現を増大させる、方法。
【請求項10】
請求項8記載の方法において、
前記細胞は、未分化細胞、部分的に分化した細胞、完全に分化した細胞、幹細胞および前駆細胞から成る群から選ぶ、方法。
【請求項11】
請求項8記載の方法において、
前記細胞は、前記の少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤で処理される前、Pdx−1を発現していない、方法。
【請求項12】
請求項8記載の方法において、
前記の少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤で処理することによって、Pdx−1の発現を回復する、方法。
【請求項13】
請求項8記載の方法において、
前記の少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤は、ヒストン・デアセチラーゼ活性の阻害剤である、方法。
【請求項14】
請求項13記載の方法において、
前記阻害剤は、ブチレート、ヒドロキサム酸、環状ペプチドおよびベンズアミドから成る群から選ぶ、方法。
【請求項15】
請求項13記載の方法において、
前記阻害剤は、バルプロ酸、4−フェニルブチレート、酪酸ナトリウム、トリコスタチンA、スベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)、オキサムフラチン、トラポキシンB、FR901228、アピシジン、クラミドシン、デプエシン、スクリプタイド、デプシペプチドおよびN−アセチルジナリンから成る群から選ぶ、方法。
【請求項16】
膵ホルモン分泌細胞の中に細胞が分化するのを促進する方法において、
a.Pdx−1を発現しない細胞を提供する過程と、
b.前記のPdx−1の発現を増大させる少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤に前記細胞を接触させる過程と、
を含む、方法。
【請求項17】
請求項16記載の方法において、
前記細胞を前記の少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤で処理することによって、HNF−3β遺伝子、Sox−17遺伝子、インスリン、グルカゴン(glucagon)またはソマトスタチン(somatostatin)の少なくとも1種の発現を増大させる、方法。
【請求項18】
請求項16記載の方法において、
前記細胞は、未分化細胞、部分的に分化した細胞、完全に分化した細胞、幹細胞および前駆細胞から成る群から選ぶ、方法。
【請求項19】
請求項16記載の方法において、
前記細胞は、前記の少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤で処理される前、Pdx−1を発現していない、方法。
【請求項20】
請求項16記載の方法において、
前記の少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤で処理することによって、Pdx−1の発現を回復する、方法。
【請求項21】
請求項16記載の方法において、
前記の少なくとも1種のクロマチンリモデリング剤は、ヒストン・デアセチラーゼ活性の阻害剤である、方法。
【請求項22】
請求項21記載の方法において、
前記阻害剤は、ブチレート、ヒドロキサム酸、環状ペプチドおよびベンズアミドから成る群から選ぶ、方法。
【請求項23】
請求項21記載の方法において、
前記阻害剤は、バルプロ酸、4−フェニルブチレート、酪酸ナトリウム、トリコスタチンA、スベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)、オキサムフラチン、トラポキシンB、FR901228、アピシジン、クラミドシン、デプエシン、スクリプタイド、デプシペプチドおよびN−アセチルジナリンから成る群から選ぶ、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−61096(P2007−61096A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−234037(P2006−234037)
【出願日】平成18年8月30日(2006.8.30)
【出願人】(596159500)ライフスキャン・インコーポレイテッド (100)
【氏名又は名称原語表記】Lifescan,Inc.
【住所又は居所原語表記】1000 Gibraltar Drive,Milpitas,California 95035,United States of America
【Fターム(参考)】