説明

細胞測定装置

【課題】効率的に細胞を測定することができる細胞測定装置を提供する。
【解決手段】FETセンサ2を備えた細胞測定装置1において、溶液に浸した細胞15を載置する測定部20に前記細胞15を収容する収容凹部21が設けられていることを特徴とする。前記収容凹部21はすり鉢状に形成されている。細胞15を収容凹部21に収容することにより当該細胞15を容易に分離し、細胞15毎に測定することができるので、各細胞15の状態をより効率的に測定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞測定装置に関し、特に電界効果トランジスタを用いた測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電界効果トランジスタを用いた細胞測定方法として、目的物質を特異的に認識する抗体のVH領域を含むポリペプチド、目的物質を特異的に認識する抗体のVL領域を含むポリペプチド、および目的物質からなる複合体を形成し、当該複合体を電界効果トランジスタセンサにより測定する測定方法が開示されている(例えば、特許文献1)。上記特許文献1によれば、抗原・抗体の複合体を二次抗体などを使用することなく、直接、電界効果トランジスタを用いて検出することができるので、簡便かつ迅速に測定することができる、という優れた効果を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−133800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1によっても、効率的に測定することが困難である、という問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、効率的に細胞を測定することができる細胞測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る発明は、第1のFETセンサを備えた細胞測定装置において、溶液に浸した細胞を載置する測定部に前記細胞を収容する収容凹部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2に係る発明は、前記収容凹部がすり鉢状に形成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項3に係る発明は、前記測定部は、前記細胞を含む前記溶液を流通させる細胞流通路が形成されており、前記細胞流通路が前記収容凹部に連通されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項4に係る発明は、前記測定部が、透明性材料で構成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項5に係る発明は、前記測定部は、前記第1のFETセンサのゲート電極に電気的に接続され、前記第1のFETセンサとは別体に設けられていることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項6に係る発明は、前記測定部は、電荷検出部が形成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項7に係る発明は、前記測定部に、透明性材料で形成された質量検出部が設けられ、前記質量検出部は第2のFETセンサのゲート電極に電気的に接続されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項8に係る発明は、前記質量検出部は、圧電材料で構成され、片持ち梁形状に形成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項9に係る発明は、前記電荷検出部が前記質量検出部の周囲を囲むように形成されていることを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項10に係る発明は、前記細胞を載置する前記測定部の表面に凹凸を形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、細胞を収容凹部に収容することにより当該細胞を容易に分離し、細胞毎に測定することができるので、各細胞の状態をより効率的に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1実施形態に係る細胞測定装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】第1実施形態の変形例に係る測定部の部分拡大断面図である。
【図3】第2実施形態に係る測定部の構成を示す部分拡大断面図である。
【図4】第2実施形態の変形例に係る測定部の構成を示す平面図である。
【図5】第3実施形態に係る測定部の構成を示す部分拡大断面図である。
【図6】第3実施形態の変形例に係る測定部の構成を示す平面図である。
【図7】第4実施形態に係る測定部の構成を示す部分拡大断面図である。
【図8】第5実施形態に係る細胞測定装置の全体構成を示す模式図である。
【図9】第5実施形態の変形例に係る測定部の構成を示す部分拡大断面図である。
【図10】第5実施形態の別の変形例に係る測定部の構成を示す部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
1.第1実施形態
図1に示す細胞測定装置1Aは、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor, 以下「FET」という)2と、細胞を溶液に浸した溶液槽10と、溶液に浸した状態の前記細胞を載置する測定部20とを備え、細胞に生じる変化を測定部20を通じてFETセンサ2で検出し得るように構成されている。
【0019】
FETセンサ2は、Si基板3にソース4とドレイン5とが形成され、ドレイン電流がソース4からドレイン5へ流れるように構成されている。また、Si基板3の表面には、ゲート絶縁膜6が設けられている。ソース5とドレイン6は直流回路13に電気的に接続されている。直流回路13には、直流電源14および電流計12が電気的に接続されている。ゲート絶縁膜6は、特に限定されるものではないが、本実施形態の場合、Ta2O5膜やSi3N4膜7とSiO2膜8とで構成されている。溶液槽10に投入する参照電極11には、KCl飽和水溶液中に保持したAg/AgCl電極を用いた。
【0020】
本実施形態の場合、FETセンサ2では、例えば、測定部20の表面に正電荷を有する水素イオンが吸着すると、当該水素イオンの電荷とSi基板3中の電子が薄い測定部20を挟んで静電的に相互作用する。この結果、Si基板3表面におけるチャネル部の電子密度が変化し、ドレイン電流が変化する。したがって、FETセンサ2は、このドレイン電流の変化を電流計で測定することにより、測定部20の表面の水素イオンの吸着を電気的に検出することができる。
【0021】
このようにして細胞測定装置1Aは、細胞としての受精卵の呼吸量評価、細胞の代謝機能など、生きた細胞の呼吸を、pH変化すなわち、水素イオンを検出することにより測定することができる。
【0022】
本実施形態の場合、測定部20はFETセンサ2のゲート絶縁膜6そのもので、FETセンサ2と一体に構成されている。
【0023】
また、細胞測定装置1Aは、細胞を測定部20に載置するだけで測定することができるので、対物レンズが試料の上方に配置される正立型顕微鏡で前記細胞を観察することができる。したがって、細胞測定装置1Aは、細胞の外観を顕微鏡で観察しながら、同時に当該細胞の状態を電気的に測定することができるので、より効率的に測定することができる。
【0024】
図2に示すように、この測定部20Aは、細胞15が当接する表面に凹凸9を形成してもよい。凹凸9は細胞15に比べ小さいことが好ましい。例えば、細胞15が直径約100μm程度である受精卵の場合、凹凸9は数ミクロン程度の大きさであることが好ましい。このように測定部20Aの表面に凹凸9を形成することにより、電荷を集める測定部20Aの表面積を大きくして感応速度を上げることができる。そうすると、測定部20Aは、細胞15として例えば受精卵を適用した場合、当該受精卵から排出されるイオンをより確実に検出することができるので、前記受精卵の微少な状態の変化も効率的に測定することができる。
2.第2実施形態
本実施形態に係る測定部は、上記第1実施形態に対し、細胞15を単体で収容し得る収容凹部が形成されている点のみが異なる。図1と同様の構成について同様の符号を付した図3を参照して説明する。細胞測定装置1Bは、測定部20Bが、ゲート絶縁膜6上に収容凹部21を有する構成となっている。
【0025】
本実施形態の場合、収容凹部21は、シリコンで構成され、上方が開口してなるすり鉢状に形成されている。この収容凹部21の底面は、ゲート絶縁膜6の表面に連通している。
【0026】
このように、本実施形態に係る測定部20Bは、収容凹部21を有することにより、球形の細胞15、例えば、受精卵を容易に分離し、当該受精卵毎に状態を測定することができるので、各受精卵の状態をより効率的に測定することができる。
【0027】
また、収容凹部21は、すり鉢状に形成されていることにより、特に受精卵を所定位置に誘導してゲート絶縁膜6上に効率的に載置することができる。
【0028】
図4は本実施形態の変形例に係る測定部20Cを示す。当該測定部20Cは、一つのチップ上に複数の収容凹部21がアレイ状に配置されてなる。このように収容凹部21をアレイ状に複数配置することにより、複数の細胞15を並列的に測定することができ、全体として小型化、装置の簡素化を実現することができ、より効率を向上することができる。なお、この場合、各収容凹部21毎にFETセンサ2(本図には図示しない)が設けられており、隣り合うFETセンサ2同士は電気的に互いに隔離されている。
3.第3実施形態
本実施形態に係る測定部は、第2実施形態に対しさらに細胞流通路が形成されている点のみが異なる。すなわち、図5に示す測定部20Dは、ゲート絶縁膜6状に収容凹部21が形成されていると共に、複数の細胞15が入った溶液を流通させる細胞流通路22が前記収容凹部21上に形成されている。
【0029】
本実施形態の場合、細胞流通路22は、シリコンで構成され、前記収容凹部21と連通部23を介して連通されている。当該連通部23は、前記収容凹部21の上部に配置されている。
【0030】
このように構成された細胞流通路22において、入口24から出口25に向かって複数の細胞15を含んだ溶液を流通させると、当該溶液中の細胞15が収容凹部21に誘導される。誘導された細胞15は、収容凹部21の側壁に沿って移動し、ゲート絶縁膜6上に載置される。
【0031】
なお、すでに収容凹部21内に細胞15が収容されている場合は、収容凹部21が細胞15の単体を収容し得る大きさに形成されていることにより、細胞15は当該収容凹部21上を通過するので、確実に各収容凹部21に1個ずつ細胞15を収容することができる。したがって、測定部20Dは、細胞の状態をより効率的に測定させ得る。
【0032】
これにより、本実施形態に係る測定部20Dは、細胞15を含む溶液を細胞流通路22内に流通させるだけで、確実に収容凹部21に1個、細胞15を収容することができる。
【0033】
図6は本実施形態の変形例に係る測定部20Eを示す。当該測定部20Eは、一つのチップ上に複数の収容凹部21がアレイ状に配置されてなり、当該収容凹部21を連通するように細胞流通路26が形成されてなる。なお、各収容凹部21毎にFETセンサ2(本図には図示しない)が設けられており、隣り合うFETセンサ2同士は電気的に互いに隔離されている。
【0034】
細胞流通路26には、外表面に連通する入口24と出口25とがそれぞれ設けられている。なお、入口24と出口25の直下にも、収容凹部21が形成されている。
【0035】
この場合、細胞流通路26において、入口24から出口25に向かって複数の細胞15を含んだ溶液を流通させると、当該溶液中の細胞15が空いている収容凹部21に誘導され収容される。このように、複数の細胞15を含んだ溶液を流通させる1回の操作で、複数の収容凹部21に各1個ずつ細胞15をより確実収容させることができるので、より効率を向上することができる。
【0036】
また、本実施形態において、細胞流通路22,26の内表面に生体内環境に近い、あるいは生体適合性の高い無機・有機化合物、特に高分子材料をコーティングすることとしてもよい。
4.第4実施形態
本実施形態に係る測定部は、第1実施形態に対し、細胞15の質量を測定し得るように構成されている点のみが異なる。すなわち、図7に示す測定部20Fは、ゲート絶縁膜6上に質量検出部30が形成された構成となっている。この場合、測定部20Fは、細胞15の質量の変化を質量検出部30を通じて検出させ得るように構成されている。ここで、質量検出部30は、例えば、圧電材料であるZnOからなる薄膜を用いることができる。
【0037】
このように構成された測定部20Fにおいて、細胞15が載置されると、当該細胞15の質量により加えられた圧力に応じて質量検出部30の表面に電荷が発生する。この結果、Si基板3表面におけるチャネル部の電子密度が変化し、ドレイン電流が変化する。したがって、このドレイン電流の変化を電流計で測定することにより、細胞15の質量を電気的に検出することができる。これにより、本実施形態に係る測定部20Fは、細胞15の質量を効率的に測定することができる。
5.第5実施形態
本実施形態に係る測定部は、第1実施形態に対し、FETセンサとは別体に設けられている点が異なる。すなわち、図8に示す測定部20Gは、FETセンサ40のゲート絶縁膜6上に形成されたゲート電極41に電気的に接続されている。
【0038】
この測定部20Gは、透明性材料により構成され、基板42と、当該基板42の一側表面に形成された電荷検出部43とを有する。基板42は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)や、ZnOなどで形成される。
【0039】
電荷検出部43は、細胞15から放出されるイオンを効率的に検出する機能感応膜が好適に用いられる。細胞機能と、当該細胞機能に対応するイオンの関係を例示すると、下記のようになる。細胞機能として、アポトーシス(細胞死)は、カリウムイオンや、塩素イオンを検出することにより測定することができる。細胞機能として神経細胞や心筋細胞の拍動は、ナトリウムイオンを検出することにより測定することができる。細胞機能として骨細胞から放出されるリン酸カルシウムは、カルシウムイオンを検出することにより測定することができる。
【0040】
機能感応膜は、細胞機能に特化した計測をする観点から種々選択することができる。例えば、カリウムイオンに対してはカリウムイオノフォア、塩素イオンに対しては塩化物イオンイオノフォア、ナトリウムイオンに対してはナトリウムイオンイオノフォア、カルシウムイオンに対してはカルシウムイオンイオノフォアなどを適用することができる。
【0041】
また、電荷検出部43の表面には、凹凸を形成してもよい。当該凹凸は、例えば、数ミクロン程度の大きさに形成されるのが好ましい。電荷検出部43の表面に凹凸9を形成することにより、電荷を集める電荷検出部43の表面積を大きくして感応速度を上げることができる。そうすると、電荷検出部43は、細胞15として例えば受精卵を適用した場合、当該受精卵の呼吸に基づくイオンや受精卵から排出されるイオンをより確実に検出することができるので、前記受精卵の微少な状態の変化も効率的に測定することができる。
【0042】
凹凸は、例えば、電荷検出部43を構成する材料を基板に塗布後、当該表面にビーズを敷き詰め、材料固化した後、ビーズを除去し、当該ビーズの形状を電荷検出部43に転写することにより、形成することができる。
【0043】
このように本実施形態に係る測定部20Gは、FETセンサ40とは別体に設け、さらに透明性材料で構成したことにより、対物レンズが試料の下側に配置される倒立型顕微鏡で測定部に載置した細胞15を観察することができる。したがって、細胞15の外観を顕微鏡で観察しながら、同時に当該細胞15の状態を電気的に測定することができるので、より効率的に測定することができる。また、対物レンズが試料の下側に配置される倒立型顕微鏡で観察することができるので、汎用性を向上することができる。
(変形例)
本実施形態では、測定部に電荷検出部を設けた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、質量検出部を設けることとしてもよい。この場合、図9に示すように、質量検出部52は、片持ち梁状に形成してもよい。この場合、基板53はガラスなどにより構成され、質量検出部52がFETセンサ40のゲート電極41に電気的に接続される。
【0044】
また、図10に示す測定部20Jは、電荷検出部54と質量検出部55とが一体的に設けられている。本変形例の場合、細胞15を載置し得る質量検出部55が平面視で正方形状に設けられており、当該質量検出部55の周囲を囲むように電荷検出部54が形成されている。電荷検出部54と質量検出部55とは、それぞれ別個のFETセンサのゲート電極41A,41Bに電気的に接続されている。
【0045】
このように構成された測定部20Jにおいて、質量検出部55に細胞15が載置されることにより、細胞15の質量を検出し得る。同時に、質量検出部55の周囲に設けられた電荷検出部54により、当該細胞15から放出されたイオンを検出し、前記細胞15の状態を電気的に測定することができる。これにより、測定部20Jは、単一の構成において、質量変化に基づく電荷と、イオンや分子固有の電荷とを同時に測定することができるので、細胞の複雑な機能をより効率的に測定することができる。
6.変形例
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。
【0046】
例えば、第1実施形態では、正立型顕微鏡で観察し得る点について説明したが、FETセンサそのものを透明性アモルファス酸化物半導体(インジウム-亜鉛-ガリウム酸化物など)などの透明性材料で形成することができれば、倒立型顕微鏡でも観察することができる。
【0047】
また、第2、3、4実施形態では、測定部をFETセンサと一体に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、第5実施形態と同様に、測定部をFETセンサのゲート電極に電気的に接続して設け、FETセンサとは別体に設けることとしてもよい。この場合、測定部は、透明性材料で構成することが好ましい。
【0048】
また、第5実施形態では、電荷検出部と質量検出部とを有する測定部をFETと別体とした場合について説明したが、本発明はこれに限らず、FETセンサと一体に設けることとしてもよい。
【0049】
また、例えば、第5実施形態を第2、3、4実施形態に適用するなど、各実施形態は相互に適宜組み合わせて適用することとしてもよい。
【符号の説明】
【0050】
1A 細胞測定装置
1B 細胞測定装置
2 FETセンサ
6 ゲート絶縁部
9 凹凸
15 受精卵
20 測定部
20B 測定部
20C 測定部
20D 測定部
20E 測定部
20F 測定部
20G 測定部
20H 測定部
20J 測定部
21 収容凹部
22 細胞流通路
23 連通部
30 質量検出部
40 FETセンサ
41 ゲート電極
43 電荷検出部
44 凹凸
52 質量検出部
54 電荷検出部
55 質量検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のFETセンサを備えた細胞測定装置において、溶液に浸した細胞を載置する測定部に前記細胞を収容する収容凹部が設けられていることを特徴とする細胞測定装置。
【請求項2】
前記収容凹部がすり鉢状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の細胞測定装置。
【請求項3】
前記測定部が、透明性材料で構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の細胞測定装置。
【請求項4】
前記測定部は、前記第1のFETセンサのゲート電極に電気的に接続され、前記第1のFETセンサとは別体に設けられていることを特徴とする請求項3記載の細胞測定装置。
【請求項5】
前記測定部は、電荷検出部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の細胞測定装置。
【請求項6】
前記測定部に、透明性材料で形成された質量検出部が設けられ、前記質量検出部は第2のFETセンサのゲート電極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項5記載の細胞測定装置。
【請求項7】
前記質量検出部は、圧電材料で構成され、片持ち梁形状に形成されていることを特徴とする請求項6記載の細胞測定装置。
【請求項8】
前記電荷検出部が前記質量検出部の周囲を囲むように形成されていることを特徴とする請求項6記載の細胞測定装置。
【請求項9】
前記測定部は、前記細胞を含む前記溶液を流通させる細胞流通路が形成されており、前記細胞流通路が前記収容凹部に連通されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の細胞測定装置。
【請求項10】
前記細胞を載置する前記測定部の表面に凹凸を形成したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の細胞測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−163826(P2011−163826A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−24572(P2010−24572)
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成21年8月10日 株式会社 日本経済新聞社発行の「日経産業新聞 平成21年8月10日付朝刊」に発表
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成21年度、文部科学省、科学技術試験研究委託事業「ナノバイオ・インテグレーション研究拠点」産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(504137912)国立大学法人 東京大学 (1,942)
【Fターム(参考)】