説明

紹介システム、紹介方法、ならびに、プログラム

【課題】端末装置を使用するユーザ同士をサーバ装置が紹介する紹介システムにおいて、紹介されるまでの待ち時間にユーザに適切な情報を提示して、ユーザに参加を促す紹介システム等を提供する。
【解決手段】紹介システムにおいて、端末装置が、時刻ti-1〜tiの時間帯304とは余裕時間305だけ前にずれた時間帯303に他の端末装置の紹介を求めると、サーバ装置は、当該端末装置に紹介時刻tiを割り当て、端末装置は、割り当てられた紹介時刻と現在時刻との差を画面に残り待ち時間として表示し、紹介待ちとなっている端末装置の数を表示し、時刻tiに至ると、サーバ装置は、tiを紹介時刻とする端末装置をグループ分けして紹介する相手を決め、紹介相手を各端末装置に知らせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置を使用するユーザ同士をサーバ装置が紹介する紹介システムにおいて、紹介されるまでの待ち時間にユーザに適切な情報を提示して、ユーザに紹介システム参加を促すのに好適な紹介システム、紹介方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、通信対戦ゲームにおいては、各ユーザは、自身が使用する端末装置をインターネットなどのコンピュータ通信網に接続し、ロビーサーバと呼ばれるサーバ装置と通信して、サーバ装置に対戦相手の紹介を求め、サーバ装置では、紹介を求めるユーザ同士を組み合わせて端末装置に紹介し、端末装置は紹介された同士で通信して対戦を行う技術が提供されている。このような紹介技術は「マッチング」とも呼ばれ、通信対戦ゲームに限らず、ユーザ同士を紹介するシステムにおいて利用されている。
【0003】
このようなマッチングの技術については、たとえば以下の文献に開示されている。
【特許文献1】特開2002−210249号公報
【0004】
ここで、[特許文献1]には、相性の合う友達をネットゲームを通じて見つけ出すことを支援するため、ネットゲーム用サーバ装置は、仮想パーティーに参加する複数の会員を編成し、編成された各携帯通信端末に提示される所要数の設問を生成し、生成された設問の回答情報と相性評価パラメータを基にパーティー内から2人を選出し、選出された2人に対して所要数の設問および回答を作成させ、作成された設問の回答情報と相性評価パラメータを基にアクセス時間および仮想場所を設定可能にし、設定した時間および仮想場所にアクセスしたか否かを判定し、メールボックスを提供する技術が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、マッチングにおいては、ゲームの習熟度が同じ相手や同じ興味を持つ相手など、できるだけ適切な相手を見つけることが望ましい。このために、紹介を求めるユーザを、ある程度プールして人数をまとめてから、マッチングを行う必要がある。したがって、ユーザは、紹介を求めてから実際に紹介がされるまで、ある程度の時間待つこととなる。
【0006】
したがって、この待機時間中に、ユーザが紹介システムに参加して、他のユーザを紹介してもらおうとする意思が減退しないように、適切な情報を提供する技術が強く求められている。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、端末装置を使用するユーザ同士をサーバ装置が紹介する紹介システムにおいて、紹介されるまでの待ち時間にユーザに適切な情報を提示して、ユーザに紹介システム参加を促すのに好適な紹介システム、紹介方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
【0009】
本発明の第1の観点に係る紹介システムは、コンピュータ通信網を介して互いに通信可能なサーバ装置と、複数の端末装置と、を有し、以下のように構成する。
【0010】
ここで、サーバ装置は、紹介情報記憶部、紹介時刻記憶部、紹介要求受信部、紹介時刻決定部、紹介情報追加部、紹介応答送信部、ユーザ情報取得部、ユーザ報告送信部、抽出消去部、グループ分類部、紹介報告送信部、紹介時刻更新部を有する。
【0011】
一方、複数の端末装置のそれぞれは、紹介要求送信部、紹介応答受信部、ユーザ報告受信部、表示部、紹介報告受信部を有する。
【0012】
そして、サーバ装置において、紹介情報記憶部には、他のユーザの紹介を求めるユーザのユーザ名と、当該ユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻と、が、対応付けて記憶される。
【0013】
ここで、ユーザ名とは、典型的には各ユーザに割り当てられる識別番号やID(IDentifier)のことであり、各ユーザに重複しないように与えられるものである。一方、紹介時刻とは、他のユーザの紹介を求めるユーザに対して、紹介を行う予定の時刻のことであり、紹介する相手がいない等のエラーが生じない限り、現在時刻に対して未来の時刻となる。
【0014】
このほか、当該ユーザに対しては、必ず端末装置を使用して連絡がされるので、当該ユーザが使用する端末装置のIPアドレスやポート番号などの通信識別子も対応付けて記憶することが望ましい。
【0015】
一方、紹介時刻記憶部には、当該紹介時刻の候補となる候補時刻が記憶される。
【0016】
候補時刻は、次に紹介を求めてきたユーザに対して割り当てられる紹介時刻として用いられる。したがって、候補時刻は、現在時刻に対して未来の時刻となる。
【0017】
紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻は、所定の間隔時間単位で増加する(未来に向かって更新される)のが典型的である。
【0018】
一方、複数の端末装置のそれぞれにおいて、紹介要求送信部は、当該端末装置を使用するユーザの指示により、当該ユーザのユーザ名を指定する紹介要求を、サーバ装置に送信する。
【0019】
ユーザが、他のユーザの紹介を受けたいと考えた場合には、当該ユーザが使用する端末装置を適宜操作することによって、その希望を端末装置に入力すると、当該端末装置からサーバ装置へ紹介要求が送信される。端末装置が携帯電話やゲーム機である場合には、各種のボタン操作、キー操作によってこれらの入力が行われ、一般的なコンピュータである場合には、各種のマウス操作によってこれらの入力が行われるのが典型的である。
【0020】
一方、サーバ装置において、紹介要求受信部は、複数の端末装置のそれぞれから送信された紹介要求を受信する。
【0021】
紹介要求は、ユーザの指示に基づいて送信されるので、紹介要求がサーバ装置に到着する時刻にはばらつきがあるのが一般的である。
【0022】
さらに、紹介時刻決定部は、当該紹介要求が受信されると、当該紹介要求に指定されるユーザ名を有するユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻を、紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻に決定する。
【0023】
すなわち、紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻が、新たに紹介を求めてきたユーザに対する紹介時刻として用いられる。
【0024】
さらに、紹介情報追加部は、当該紹介時刻が決定されると、当該ユーザ名と、当該紹介時刻と、を対応付けて、紹介情報記憶部に追加して記憶させる。
【0025】
このとき、当該ユーザ名が指定されていた紹介要求の送信元の端末装置の通信識別子(IPアドレスやポート番号等)を、ともに紹介情報記憶部に対応付けて記憶するのが典型的である。
【0026】
そして、紹介応答送信部は、決定された紹介時刻を指定する紹介応答を、当該紹介要求を送信した端末装置に送信する。
【0027】
これによって、各端末装置は、当該端末装置を使用するユーザが紹介を受けられる時刻を知ることができるようになる。
【0028】
一方、ユーザ情報取得部は、当該紹介情報記憶部が更新されると、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名の個数を取得する。
【0029】
紹介情報記憶部が更新されるのは、サーバ装置に対して新たなユーザが紹介を求めてきた場合であり、これによって、サーバ装置が紹介要求を受け付けた際に、現在紹介待ちとなっているユーザの人数が得られる。
【0030】
さらに、ユーザ報告送信部は、取得されたユーザ名の個数を指定するユーザ報告を、複数の端末装置のうち、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のユーザが使用する端末装置のそれぞれに送信する。
【0031】
これによって、現在紹介待ちとなっている各端末装置は、現在紹介待ちとなっているユーザの人数を知ることができるようになる。
【0032】
一方、複数の端末装置のそれぞれにおいて、紹介応答受信部は、サーバ装置から送信された紹介応答を受信し、ユーザ報告受信部は、サーバ装置から送信されたユーザ報告を受信する。
【0033】
紹介応答は、当該端末装置から送信された紹介要求に対する返答であるが、ユーザ報告は、紹介待ちとなっている間サーバ装置から他のユーザが新たに紹介を求めてきたときに送信されるものである。
【0034】
さらに、表示部は、現在時刻が受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまで、当該紹介時刻と当該現在時刻との差を表示する。
【0035】
これによって、当該端末装置を使用するユーザは、自分が紹介を受けるまでの待ち時間を表示画面で確認できることとなり、ユーザの紹介システムに参加する意思を維持することができるようになる。
【0036】
そして、表示部は、当該ユーザ報告が受信され、かつ、所定のユーザ報告表示条件が満たされると、当該ユーザ報告に指定されるユーザ名の個数をさらに表示する。
【0037】
これによって、当該端末装置を使用するユーザは、自分が紹介を受けるまでの待ち時間に、他の紹介待ちのユーザの人数を確認できることとなり、他のユーザとの連帯感を高めるとともに、多数のユーザの中から自分に適合したユーザを紹介してもらえるという期待感を得ることができるようになる。
【0038】
なお、ユーザ報告表示条件については、後述するような種々の態様が考えられる。
【0039】
一方、サーバ装置において、抽出消去部は、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のうち、当該紹介時刻が現在時刻以降であるユーザ名を、紹介情報記憶部から抽出し、当該ユーザ名を、紹介情報記憶部から消去する。
【0040】
ここで抽出されるユーザは、まさに今、紹介を行うべきユーザである。紹介ができないなどのエラーが生じない限り、紹介時刻が現在時刻以降であるユーザの紹介時刻は、一致するはずである。
【0041】
また、抽出の際には、紹介情報記憶部からユーザが消去されるため、紹介情報記憶部が更新されるので、ユーザ報告が各端末装置に送信されることになる。
【0042】
さらに、グループ分類部は、抽出されたユーザ名を、1つまたは複数のグループに分類する。
【0043】
各グループに含まれるユーザ名のユーザ同士が、マッチングされたユーザであり、互いに紹介されたユーザである。通信対戦格闘ゲームや、通信囲碁、通信将棋、通信チェスゲームなどにおいては、1対1の対戦が行われ、恋人探しゲーム、メール友達探しゲームにおいては、ある1人に対して別の1人を紹介するのが典型的であるので、各グループに含まれるユーザの人数は2人である。また、通信麻雀ゲームなどにおいては、4人で対局が行われるので、各グループに含まれるユーザの人数は4人である。このように、グループに含まれるユーザ名の個数は、用途に応じて適宜変更することが可能である。
【0044】
そして、紹介報告送信部は、分類された1つまたは複数のグループのそれぞれについて、当該グループに属するユーザ名のユーザが使用する端末装置のそれぞれに、当該グループに属する他のユーザのユーザ名を指定する紹介報告を送信する。
【0045】
これにより、各端末装置は、他のユーザの紹介を受けることとなる。ここで、紹介報告には、ユーザ名のみならず、当該ユーザが使用する端末装置の通信識別子(IPアドレスやポート番号等)も指定するのが典型的である。
【0046】
一方、複数の端末装置のそれぞれにおいて、紹介報告受信部は、サーバ装置から送信された紹介報告を受信する。
【0047】
これにより、当該端末装置、ならびに、これを使用するユーザは、サーバ装置に紹介されたユーザ名を知得することができるようになる。あとは、このユーザ名を用いて、種々の処理を行うこととなるが、その態様については後述する。
【0048】
一方、サーバ装置において、紹介時刻更新部は、紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻より所定の余裕時間前の時刻に至ると、当該候補時刻を、当該候補時刻から「当該余裕時間より長い所定の間隔時間」後の時刻に更新する。
【0049】
ここで、「間隔時間」とは、紹介(グループ分け、マッチング)が行われる時間間隔である。たとえば、毎正分(60秒おき)に紹介がされる場合を考えると、間隔時間は60秒ということになる。
【0050】
一方、「余裕時間」は、まだ次の紹介時間にはなっていないけれども、次の紹介時間では紹介を受けることができないようにするための時間である。
【0051】
たとえば、余裕時間として15秒を採用した場合を考えると、時刻m分0秒〜時刻m分45秒に紹介を求めたユーザに対する紹介時刻は時刻m+1分0秒であり、時刻m分45秒〜時刻m+1分0秒に紹介を求めたユーザに対する紹介時刻は時刻m+2分0秒である。
【0052】
すると、各ユーザが紹介を受けるまでに待つ待ち時間は、15秒(余裕時間)〜75秒(余裕時間と間隔時間の和)となる。
【0053】
このようにすると、当該紹介システムに参加しているユーザの人数は、すなわち、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名の個数は、常に、「毎正分に紹介を受けるユーザの人数のおよそ60(間隔時間)分の15(余裕時間)、すなわち、4分の1」以上となることが期待できる。
【0054】
このような紹介システムでは、紹介を求めた際に、紹介を求めている他のユーザの人数が0人であると、紹介システムそのものの利用をやめてしまうために、紹介を求めるユーザの人数が0人のままになってしまう、という現象が起きてしまうことがある。
【0055】
本発明においては、間隔時間と余裕時間を適切に設定することで、ユーザが紹介を求める際にすでに紹介待ちとなっているユーザの人数をできるだけ確保して、このような状況を起きにくくし、ユーザの興味を惹くことができる。
【0056】
一方、複数の端末装置のそれぞれにおいて、当該所定のユーザ報告表示条件は、現在時刻が、当該紹介応答が受信された後であり、かつ、現在時刻が、受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまでの間である場合に、満たされる。
【0057】
すなわち、本発明においては、紹介を求める旨がサーバ装置に受け付けられてから、実際に紹介を受けるまでの間、現在紹介待ちのユーザの人数が、表示画面に表示されることになる。
【0058】
これによって、自分に紹介される他のユーザの候補人数をユーザは確認することができ、ユーザの紹介に対する興味をかき立てることができるようになる。
【0059】
このように、本発明においては、端末装置を使用するユーザ同士をサーバ装置が紹介する紹介システムにおいて、紹介されるまでの待ち時間にユーザに、現在紹介待ちのユーザ総数に関する情報を提示するとともに、各ユーザに対する紹介時刻の決定を工夫して、他の紹介待ちのユーザ総数が0にならないようにして、ユーザの紹介システム参加に対する興味を惹き、参加を促すことができるようになる。
【0060】
また、本発明の紹介システムにおいて、サーバ装置は、ユーザ情報記憶部をさらに備え、以下のように構成することができる。
【0061】
ここで、ユーザ情報記憶部は、ユーザ名と、当該ユーザ名のユーザに関する情報と、が、対応付けて記憶される。「ユーザに関する情報」とは、たとえば、当該ユーザのハンドル名やニックネーム、アバターの画像などが含まれる。このほか、通信対戦ゲームにおいては、当該ユーザの戦績やレベル、得意技、装備するアイテムなどの情報、友達紹介ゲームにおいては、趣味や好みの異性のタイプ、好きな食べ物などの情報を含むこととしても良い。
【0062】
一方、ユーザ情報取得部は、受信された紹介要求に指定されるユーザ名に対応付けてユーザ情報記憶部に記憶されるユーザに関する情報をさらに取得し、ユーザ報告送信部は、取得されたユーザに関する情報を、当該ユーザ報告にさらに指定して送信する。
【0063】
さらに、複数の端末装置のそれぞれにおいて、表示部は、当該ユーザ報告が受信されると、当該ユーザ報告に指定されるユーザに関する情報をさらに表示する。
【0064】
これによって、各ユーザは、新たに紹介を求めてきたユーザについての情報を確認することができるようになる。
【0065】
本発明によれば、紹介待ち時間の間に、他のユーザが紹介を求めてくると、そのユーザの情報がリアルタイムに画面に表示されることとなるので、ユーザの紹介システム参加に対する興味を惹き、参加を促すことができるようになる。
【0066】
また、本発明の紹介システムは、以下のように構成することができる。
【0067】
すなわち、サーバ装置において、グループ分類部は、さらに、分類された1つまたは複数のグループのそれぞれに含まれるユーザ名に対応付けてユーザ情報記憶部に記憶されるユーザに関する情報を取得し、当該取得されたユーザに関する情報に基づいて、当該グループに含まれるユーザ名の順位を決定し、紹介報告送信部は、当該紹介報告に、当該グループに含まれるすべてのユーザ名と、その順位と、をさらに指定して送信する。
【0068】
これは、紹介を求めたユーザ同士の対戦が、サーバ装置に記憶されるユーザ情報に基づいて、サーバ装置において行われる態様によるもので、グループに含まれるユーザ名が2人であればこの順位によって勝ち負けが決定することになる。
【0069】
順位を決定する手法については、ユーザ名に対応付けて記憶される属性、レベルや過去の戦績、所有するアイテムなどのパラメータを適宜重み付けて比較したり、乱数を取り混ぜて勝敗を決する等、ゲームのルールに基づいて、種々の態様を採用することができる。
【0070】
一方、複数の端末装置のそれぞれにおいて、表示部は、サーバ装置から送信された紹介報告に指定されるすべてのユーザ名と、その順位と、をさらに表示する。
【0071】
したがって、ユーザは、対戦相手の紹介を受けると同時に、その対戦の結果を知ることができることとなる。
【0072】
本発明は、適切なマッチングに基づいてサーバ装置内で通信対戦を行う場合に、上記発明を適用した好適実施形態に係るものである。
【0073】
また、本発明の紹介システムにおいて、複数の端末装置のそれぞれは、通信部をさらに備え、以下のように構成することができる。
【0074】
すなわち、通信部は、複数の端末装置のうち、受信された紹介報告に指定されるユーザ名のユーザが使用する端末装置と通信する。
【0075】
上記のように、紹介報告に指定されるユーザ名のユーザが使用する端末装置の通信識別子も、紹介報告に指定するのが典型的であり、これによって、サーバ装置を中継しないピアツーピアの通信を行って、通信対戦やチャットなどの通信が行われる。
【0076】
なお、上記のように、端末装置の通信識別子とユーザ名とは、一緒に処理するのが典型的であるので、端末装置の通信識別子そのものをユーザ名と考えても良い。
【0077】
本発明は、適切なマッチングに基づいて通信対戦をピアツーピア通信で行う場合や、チャットなどを行う場合に、上記発明を適用した好適実施形態に係るものである。
【0078】
また、本発明の紹介システムにおいて、サーバ装置において、ユーザ情報取得部は、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名の個数を、紹介情報記憶部に記憶される紹介時刻ごとに取得し、ユーザ報告送信部は、複数の端末装置のうち、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のユーザが使用する端末装置のそれぞれに、当該ユーザ名の紹介時刻について取得されたユーザ名の個数を指定するユーザ報告を送信するように構成することができる。
【0079】
上記発明においては、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名の個数、すなわち、紹介待ちのユーザの総数を端末装置に表示することとしていたが、紹介によってユーザ総数が大きく減少するタイミングがあるため、画面に表示されるユーザ総数が大幅に減ることとなる。
【0080】
このような数値の変動は、紹介システムがリアルに動作していることをユーザに実感させることとなるため、望ましい場合もあるが、用途によっては、紹介の候補となる他のユーザの人数が減らない方が、ユーザの興味を惹くことができる場合もある。
【0081】
本発明は、このような状況に対応するもので、当該端末装置を使用するユーザと同じ紹介時刻に紹介を受けるユーザの総数を画面に表示する。
【0082】
本発明では、各ユーザは、現在紹介待ちのユーザの総数ではなく、あるユーザに対して実際に紹介の候補となるユーザの人数を知ることができるようになり、画面に表示される人数の数値が常に増加傾向をとるようにして、ユーザの紹介システム参加に対する興味を惹き、参加を促すことができるようになる。
【0083】
また、本発明の紹介システムにおいて、複数の端末装置のそれぞれにおいて、当該所定のユーザ報告表示条件は、現在時刻が、当該紹介応答が受信された後であり、かつ、現在時刻が、受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまでの間であり、かつ、受信された紹介応答に指定される紹介時刻と現在時刻との差が、当該間隔時間と当該余裕時間の差以下である場合に、満たされるように構成することができる。
【0084】
上記発明では、紹介要求が受け付けられると、ユーザの人数が端末装置に表示されることとなっていたが、本発明では、
(a)紹介要求が受け付けられ、
(b)紹介が行われる前であり、
(c)紹介時刻と現在時刻との差が、間隔時間と余裕時間の差以下である
場合に、ユーザの人数が画面に表示される。
【0085】
上記の例でいうと、時刻m分0秒〜時刻m分45秒に紹介を求めたユーザに対しては、時刻m分0秒〜時刻m+1分0秒の間、すなわち、紹介を求めてから紹介を受けるまでの間、ユーザの人数が画面に表示される。
【0086】
一方、時刻m分45秒〜時刻m+1分0秒に紹介を求めたユーザに対しては、時刻m+1分0秒〜時刻m+2分0秒の間、ユーザの人数が画面に表示される。このため、ユーザは、最大15秒(余裕時間)は、ユーザの人数が画面に表示されないことなる。
【0087】
ユーザの人数が画面に表示されない期間は、紹介によってユーザの総数が減少することが想定されるタイミングや、次の紹介待ちのユーザの人数がまだ少ないことが想定されるタイミングを含む。したがって、このようなタイミングにおけるユーザの人数(紹介待ちのユーザ総数や、次回の自身に対する紹介の際の候補となるユーザの人数)を画面表示しないものとするのである。
【0088】
本発明によれば、各ユーザの紹介システムに対する興味が低減する可能性のある人数情報は、適宜画面表示を停止することとして、ユーザの紹介システム参加に対する興味を惹き、参加を促すことができるようになる。
【0089】
また、本発明の紹介システムにおいて、複数の端末装置のそれぞれにおいて、当該所定のユーザ報告表示条件は、現在時刻が、当該紹介応答が受信された後であり、かつ、現在時刻が、受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまでの間であり、かつ、ユーザ報告に指定されたユーザ名の個数が、所定の最低人数以上である場合に、満たされるように構成することができる。
【0090】
本発明は、上記発明の好適実施形態に係るものであり、ユーザの人数が所定の最低人数以上となるまで、画面にユーザの人数を表示しないものとする。
【0091】
本発明によれば、各ユーザの紹介システムに対する興味が低減する可能性のある人数情報は、適宜画面表示を停止することとして、ユーザの紹介システム参加に対する興味を惹き、参加を促すことができるようになる。
【0092】
また、本発明の紹介システムにおいて、紹介時刻更新部は、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のうち、紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻を紹介時刻とするユーザ名の個数が所定の第1閾値を超えると、当該候補時刻を、現在時刻から当該所定の間隔時間後の時刻にさらに更新するように構成することができる。
【0093】
上記の例では、間隔時間と実際に紹介が行われるタイミングの間隔とは一致していたが、本態様では、紹介に必要な人数が集まったときに候補時刻を更新するため、実際に紹介が行われるタイミングの間隔は、間隔時間より短くなると想定される。
【0094】
本発明によれば、紹介システムに参加しているユーザの人数が十分に多い場合に、紹介待ち時間をできるだけ短くして、ユーザの紹介システム参加に対する興味を惹き、参加を促すことができるようになる。
【0095】
また、本発明の紹介システムにおいて、紹介時刻決定部は、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のうち、紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻より前で当該候補時刻に最も近い時刻(以下「直近時刻」という。)を紹介時刻とするユーザ名の個数が所定の第1閾値を超え、かつ、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のうち、紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻を紹介時刻とするユーザ名の個数が所定の第2閾値を超えている場合、当該紹介要求に指定されるユーザ名を有するユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻として、当該候補時刻にかえて、当該直近時刻を決定するように構成することができる。
【0096】
ここで、第1閾値は、紹介のグループ分けに十分な人数であり、第2閾値は、画面に表示してもユーザの興味が減退しないと想定される最低人数である。本発明においては、2種類の紹介時刻が想定されており、前の紹介時刻にまだ至っておらず、後の紹介時刻に割り当てられたユーザの人数が一定以上いる場合には、紹介時刻として、候補時刻ではなく、その候補時刻より前の直近の時刻である紹介時刻(直近時刻)を採用するのである。
【0097】
直近時刻は、候補時刻よりも前の時刻であり、かつ、当該直近時刻を紹介時刻とする人数も一定以上確保されている。そこで、候補時刻ではなく直近時刻を紹介時刻として決定することで、当該ユーザはそれだけ短い待ち時間で紹介を受けられるようになる。
【0098】
本発明によれば、紹介システムに参加しているユーザの人数が十分に多い場合に、紹介待ち時間をできるだけ短くして、ユーザの紹介システム参加に対する興味を惹き、参加を促すことができるようになる。
【0099】
本発明のその他の観点に係る紹介方法は、コンピュータ通信網を介して互いに通信可能なサーバ装置と、複数の端末装置と、にて、実行され、以下のように構成する。
【0100】
すなわち、サーバ装置は、紹介情報記憶部、紹介時刻記憶部、紹介要求受信部、紹介時刻決定部、紹介情報追加部、紹介応答送信部、ユーザ情報取得部、ユーザ報告送信部、抽出消去部、グループ分類部、紹介報告送信部、紹介時刻更新部を有する。
【0101】
一方、複数の端末装置のそれぞれは、紹介要求送信部、紹介応答受信部、ユーザ報告受信部、表示部、紹介報告受信部を有する。
【0102】
そして、当該紹介方法は、紹介要求送信工程、紹介要求受信工程、紹介時刻決定工程、紹介情報追加工程、紹介応答送信工程、ユーザ情報取得工程、ユーザ報告送信工程、紹介応答受信工程、ユーザ報告受信工程、表示工程、抽出消去工程、グループ分類工程、紹介報告送信工程、紹介報告受信工程、紹介時刻更新工程を備える。
【0103】
そして、サーバ装置において、紹介情報記憶部には、他のユーザの紹介を求めるユーザのユーザ名と、当該ユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻と、が、対応付けて記憶され、紹介時刻記憶部には、当該紹介時刻の候補となる候補時刻が記憶される。
【0104】
一方、複数の端末装置のそれぞれにおいて、紹介要求送信工程では、紹介要求送信部が、当該端末装置を使用するユーザの指示により、当該ユーザのユーザ名を指定する紹介要求を、サーバ装置に送信する。
【0105】
さらに、サーバ装置において、紹介要求受信工程では、紹介要求受信部が、複数の端末装置のそれぞれから送信された紹介要求を受信し、当該紹介要求が受信されると、紹介時刻決定工程では、紹介時刻決定部が、当該紹介要求に指定されるユーザ名を有するユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻を、紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻に決定し、当該紹介時刻が決定されると、紹介情報追加工程では、紹介情報追加部が、当該ユーザ名と、当該紹介時刻と、を対応付けて、紹介情報記憶部に追加して記憶させ、紹介応答送信工程では、紹介応答送信部が、決定された紹介時刻を指定する紹介応答を、当該紹介要求を送信した端末装置に送信する。
【0106】
また、当該紹介情報記憶部が更新されると、ユーザ情報取得工程では、ユーザ情報取得部が、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名の個数を取得し、ユーザ報告送信工程では、ユーザ報告送信部が、取得されたユーザ名の個数を指定するユーザ報告を、複数の端末装置のうち、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のユーザが使用する端末装置のそれぞれに送信する。
【0107】
そして、複数の端末装置のそれぞれにおいて、紹介応答受信工程では、紹介応答受信部が、サーバ装置から送信された紹介応答を受信し、ユーザ報告受信工程では、ユーザ報告受信部が、サーバ装置から送信されたユーザ報告を受信し、表示工程では、表示部が、現在時刻が受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまで、当該紹介時刻と当該現在時刻との差を表示し、当該ユーザ報告が受信され、かつ、所定のユーザ報告表示条件が満たされると、表示部が、当該ユーザ報告に指定されるユーザ名の個数をさらに表示する。
【0108】
一方、サーバ装置において、抽出消去工程では、抽出消去部が、紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のうち、当該紹介時刻が現在時刻以降であるユーザ名を、紹介情報記憶部から抽出し、当該ユーザ名を、紹介情報記憶部から消去し、グループ分類工程では、グループ分類部が、抽出されたユーザ名を、1つまたは複数のグループに分類し、紹介報告送信工程では、紹介報告送信部が、分類された1つまたは複数のグループのそれぞれについて、当該グループに属するユーザ名のユーザが使用する端末装置のそれぞれに、当該グループに属する他のユーザのユーザ名を指定する紹介報告を送信する。
【0109】
さらに、複数の端末装置のそれぞれにおいて、紹介報告受信工程では、紹介報告受信部が、サーバ装置から送信された紹介報告を受信する。
【0110】
そして、サーバ装置において、紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻より所定の余裕時間前の時刻に至ると、紹介時刻更新工程では、紹介時刻更新部が、当該候補時刻を、当該余裕時間より長い所定の間隔時間後の時刻に更新する。
【0111】
一方、複数の端末装置のそれぞれにおいて、当該所定のユーザ報告表示条件は、現在時刻が、当該紹介応答が受信された後であり、かつ、現在時刻が、受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまでの間である場合に、満たされる。
【0112】
本発明のその他の観点に係るプログラムは、サーバ用プログラムと、端末用プログラムと、を備え、サーバ用プログラムは、サーバ用コンピュータを上記のサーバ装置として機能させ、端末用プログラムは、端末用コンピュータを上記の端末装置として機能させるように構成する。
【0113】
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記憶媒体に記録することができる。
【0114】
上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記憶媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
【発明の効果】
【0115】
本発明によれば、端末装置を使用するユーザ同士をサーバ装置が紹介する紹介システムにおいて、紹介されるまでの待ち時間にユーザに適切な情報を提示して、ユーザに紹介システム参加を促すのに好適な紹介システム、紹介方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0116】
以下に本発明の実施形態を説明する。以下では、理解を容易にするため、ゲーム用の情報処理装置を利用して本発明が実現される実施形態を説明するが、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【実施例1】
【0117】
図1は、プログラムを実行することにより、本発明の端末装置等の機能を果たす典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0118】
情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM 102と、RAM(Random Access Memory)103と、インターフェイス104と、コントローラ105と、外部メモリ106と、画像処理部107と、DVD−ROM(Digital Versatile Disc ROM)ドライブ108と、NIC(Network Interface Card)109と、音声処理部110と、マイク111と、を備える。
【0119】
ゲーム用のプログラムおよびデータを記憶したDVD−ROMをDVD−ROMドライブ108に装着して、情報処理装置100の電源を投入することにより、当該プログラムが実行され、本実施形態の端末装置等が実現される。
【0120】
CPU 101は、情報処理装置100全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。また、CPU 101は、レジスタ(図示せず)という高速アクセスが可能な記憶域に対してALU(Arithmetic Logic Unit)(図示せず)を用いて加減乗除等の算術演算や、論理和、論理積、論理否定等の論理演算、ビット和、ビット積、ビット反転、ビットシフト、ビット回転等のビット演算などを行うことができる。さらに、マルチメディア処理対応のための加減乗除等の飽和演算や、三角関数等、ベクトル演算などを高速に行えるように、CPU 101自身が構成されているものや、コプロセッサを備えて実現するものがある。
【0121】
ROM 102には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、DVD−ROMに記録されたプログラムをRAM 103に読み出してCPU 101による実行が開始される。また、ROM 102には、情報処理装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
【0122】
RAM 103は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、DVD−ROMから読み出したプログラムやデータ、その他ゲームの進行やチャット通信に必要なデータが保持される。また、CPU 101は、RAM 103に変数領域を設け、当該変数に格納された値に対して直接ALUを作用させて演算を行ったり、RAM 103に格納された値を一旦レジスタに格納してからレジスタに対して演算を行い、演算結果をメモリに書き戻す、などの処理を行う。
【0123】
インターフェイス104を介して接続されたコントローラ105は、ユーザがゲーム実行の際に行う操作入力を受け付ける。
【0124】
インターフェイス104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、ゲーム等のプレイ状況(過去の成績等)を示すデータ、ゲームの進行状態を示すデータ、ネットワーク対戦の場合のチャット通信のログ(記録)のデータなどが書き換え可能に記憶される。ユーザは、コントローラ105を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ106に記録することができる。
【0125】
DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROMには、ゲームを実現するためのプログラムとゲームに付随する画像データや音声データが記録される。CPU 101の制御によって、DVD−ROMドライブ108は、これに装着されたDVD−ROMに対する読み出し処理を行って、必要なプログラムやデータを読み出し、これらはRAM 103等に一時的に記憶される。
【0126】
画像処理部107は、DVD−ROMから読み出されたデータをCPU 101や画像処理部107が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部107が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され画像処理部107に接続されるモニタ(図示せず)へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。
【0127】
画像演算プロセッサは、2次元の画像の重ね合わせ演算やαブレンディング等の透過演算、各種の飽和演算を高速に実行できる。
【0128】
また、仮想3次元空間に配置され、各種のテクスチャ情報が付加されたポリゴン情報を、Zバッファ法によりレンダリングして、所定の視点位置から仮想3次元空間に配置されたポリゴンを所定の視線の方向へ俯瞰したレンダリング画像を得る演算の高速実行も可能である。
【0129】
さらに、CPU 101と画像演算プロセッサが協調動作することにより、文字の形状を定義するフォント情報にしたがって、文字列を2次元画像としてフレームメモリへ描画したり、各ポリゴン表面へ描画することが可能である。
【0130】
NIC 109は、情報処理装置100をインターネット等のコンピュータ通信網(図示せず)に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU 101との仲立ちを行うインターフェース(図示せず)により構成される。
【0131】
インターネット内のSNTPサーバにNIC 109を介して接続し、ここから情報を得ることによって現在の日時情報を得るようにすることができる。また、各種のネットワークゲームのサーバ装置が、SNTPサーバと同様の機能を果たすように構成設定してもよい。
【0132】
一旦日時情報が得られれば、情報処理装置100が動作中はタイマ割込によりリアルタイムクロックと同様の機能を果たすカウンタを更新することとしてもよいし、情報処理装置100がリアルタイムクロックを有する場合は、その日時情報を修正する態様を採用することもできる。この際に、修正するか否かをユーザに問い合わせてもよい。内蔵するリアルタイムクロックを修正しない場合には、リアルタイムクロックの情報と実際にサーバから得られた情報との差分を保持し、日時情報が必要な場合には、リアルタイムクロックから得られた情報にその差分を加算すればよい。
【0133】
音声処理部110は、DVD−ROMから読み出した音声データをアナログ音声信号に変換し、これに接続されたスピーカ(図示せず)から出力させる。また、CPU 101の制御の下、ゲームの進行の中で発生させるべき効果音や楽曲データを生成し、これに対応した音声をスピーカから出力させる。
【0134】
音声処理部110では、DVD−ROMに記録された音声データがMIDIデータである場合には、これが有する音源データを参照して、MIDIデータをPCMデータに変換する。また、ADPCM形式やOgg Vorbis形式等の圧縮済音声データである場合には、これを展開してPCMデータに変換する。PCMデータは、そのサンプリング周波数に応じたタイミングでD/A(Digital/Analog)変換を行って、スピーカに出力することにより、音声出力が可能となる。
【0135】
さらに、情報処理装置100には、インターフェイス104を介してマイク111を接続することができる。この場合、マイク111からのアナログ信号に対しては、適当なサンプリング周波数でA/D変換を行い、PCM形式のディジタル信号として、音声処理部110でのミキシング等の処理ができるようにする。
【0136】
このほか、情報処理装置100は、ハードディスク等の大容量外部記憶装置を用いて、ROM 102、RAM 103、外部メモリ106、DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROM等と同じ機能を果たすように構成してもよい。
【0137】
以上で説明した情報処理装置100は、いわゆる「コンシューマ向けテレビゲーム装置」に相当するものであるが、コンピュータ通信網を介して他の機器と通信を行うものであれば本発明を実現することができる。したがって、携帯電話、携帯ゲーム機器、カラオケ装置、一般的なビジネス用コンピュータなど、種々の計算機上で本発明を実現することが可能である。
【0138】
たとえば、一般的なコンピュータは、上記情報処理装置100と同様に、CPU、RAM、ROM、DVD−ROMドライブ、および、NICを備え、情報処理装置100よりも簡易な機能を備えた画像処理部を備え、外部記憶装置としてハードディスクを有する他、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等が利用できるようになっている。また、コントローラ105ではなく、キーボードやマウスなどを入力装置として利用する。
【0139】
また、サーバ装置は、一般的なコンピュータ上に実現されるが、情報処理装置100の群の中の所定の情報処理装置100をサーバ装置として利用することも可能である。情報処理装置100と一般的なコンピュータとは、速度や容量の差は大きいことが多いものの、原理的な構成や機能に大きな相違はない。そこで、以下の説明では、一般的なコンピュータと情報処理装置100とを同じように扱って説明する。
【0140】
(紹介システム)
図2は、本実施形態に係る紹介システムの概要構成を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
【0141】
本紹介システム201は、インターネット251を介して互いに通信可能なサーバ装置221と、複数の端末装置241と、から構成される。
【0142】
各端末装置241は、通信対戦をしたり、チャットをしたりする際には、ピアツーピア通信を行う。この通信の相手先を紹介してもらうために、サーバ装置221をロビーサーバとして使用する。
【0143】
すなわち、ユーザは、自分の端末装置241から一旦サーバ装置221に他のユーザの端末装置241の紹介を求め、一定時間経過後に、紹介が受けられ、相手のユーザ名、IPアドレスやポート番号などの通信識別子が得られる。
【0144】
その後は、紹介された同士の端末装置241が、相手先のIPアドレスやポート番号などを参照してピアツーピア通信を行う。
【0145】
このほか、相手の端末装置241とは直接の通信を行わない態様もありうる。たとえば、各ユーザのゲームにおけるパラメータがサーバ装置221に蓄積されている場合には、対戦相手を紹介してもらうと同時に、サーバ装置221内にて、当該パラメータに基づいて、ゲームにおける対戦の計算処理を行ってしまう。そして、紹介された同士の端末装置241には、サーバ装置221にて計算された対戦の途中経過や結果が送信され、端末装置241では、これを画面に表示する、という形態である。
【0146】
以下では、主として端末装置241同士がピアツーピア通信を行う場合を想定して説明するが、上記のような態様に本発明を適用することも可能である。
【0147】
また、本発明においては、紹介待ちの間は、現在紹介を待っている各種のユーザ数や、実際に紹介が受けられるまでの残り時間、紹介を求めるべく新たにサーバ装置221に通信した端末装置241を使用するユーザの情報等が、サーバ装置221から各端末装置241へ適宜伝達され、端末装置241にて画面表示される。
【0148】
図3は、本実施形態の最も単純な設定に係る紹介システムにおける通信の様子を示すセッション図である。以下、本図を参照して説明する。
【0149】
本図の時間軸301には、時刻…,ti-1,ti,…が記載されているが、これらは、紹介のためのマッチング(グループ分け)処理をサーバ装置221が行う紹介時刻を示している。
【0150】
一方、本図には、紹介を求める各端末装置241に割り当てられる紹介時刻の変遷を示す帯302が記載されている。ある時点において帯302に設定された紹介時刻を「候補時刻」と呼ぶ。
【0151】
本図に示すように、時刻tiが候補時刻として設定されている時間帯303は、時刻ti-1〜時刻tiの時間帯304とは、余裕時間305だけずれている。
【0152】
また、図示はしていないが、時刻ti+1が候補時刻として設定されている時間帯は、時刻ti〜時刻ti+1の時間帯とは、余裕時間305だけずれている。
【0153】
この余裕時間305は、時刻ti-1と時刻tiとの間隔や、時刻tiと時刻ti+1との間隔である間隔時間306よりも短い。
【0154】
添字がこれらより前、あるいはこれらより後の値をとった場合にも、同様の関係が成立している。
【0155】
このずれを設けることが、本発明の構成上の特徴の一つである。
【0156】
本図に示すように、各端末装置241から紹介要求(実線矢印)が送信され、サーバ装置221に到達すると、サーバ装置221は、現在帯302に示されている候補時刻を指定した紹介応答(点線矢印)を端末装置241に返すとともに、紹介待ちになっている各端末装置241に、現在のユーザの紹介待ちの状況、たとえば、現在紹介待ちとなっているユーザの総数や、当該端末装置241と同じ時刻を紹介時刻として紹介待ちとなっているユーザの数等を示すユーザ報告(太線矢印)を送信する。
【0157】
また、サーバ装置221は、時刻…,ti-1,ti,ti+1,…のそれぞれに至ると、その紹介時刻に割り当てられた端末装置241のマッチング(グループ分け)を行い、当該マッチングされた端末装置241に、紹介相手を示す紹介報告(白ヌキ矢印)を送信する。
【0158】
紹介報告を受信した端末装置241は、紹介報告に指定された相手と対戦やチャットなど、ピアツーピアの通信ができるようになる。
【0159】
本図に示す例では、端末装置241として、a〜fが想定されている。
【0160】
端末装置241a、241bは、時刻ti-1よりも前にサーバ装置221に紹介要求を送信しているが、候補時刻はすでにtiとなっているため、紹介応答に指定される紹介時刻もtiとなっている。
【0161】
その後、現在時刻がti-1に至ると、端末装置241aよりも以前に紹介を求めていた端末装置241(図示せず)に対して紹介報告がなされる。
【0162】
したがって、時刻ti-1においてサーバ装置221において紹介のためのマッチングがなされた直後の時点で、紹介待ちになっているユーザの総数は、0人ではなく、紹介時刻としてtiが割り当てられた端末装置241a、241bのユーザの2人ということになる。
【0163】
以後、端末装置241c、241d、241eは、時刻ti-1以降、時刻tiよりも前に、サーバ装置221に紹介要求を送信しており、紹介時刻tiを指定する紹介応答を受信する。
【0164】
端末装置241fは、時刻ti-1以降、時刻tiよりも前に、サーバ装置221に紹介要求を送信しているが、候補時刻はすでにti+1となっているため、紹介応答に指定される紹介時刻もti+1となっている。
【0165】
その後、現在時刻がtiに至ると、紹介時刻tとしてtiが割り当てられた端末装置241a〜241eについて紹介のためのマッチングがなされ、紹介報告がなされる。
【0166】
時刻tiにおいてこのマッチングがなされた直後の時点で、紹介待ちになっているユーザの総数は、0人ではなく、紹介時刻としてti+1が割り当てられた端末装置241fのユーザの1人ということになる。
【0167】
このように、候補時刻の時間帯303と、ある紹介時刻と次の紹介時刻に挟まれる時間帯304とに、ずれを設けているが、単位時間あたりに紹介を求めてくる端末装置241の個数の期待値をv、余裕時間305をA、間隔時間306をBとおくと、A < Bであり、ある紹介のためのマッチングにおいて処理されるユーザの人数の期待値はvBとなり、プールされる人数の期待値はvAとなる。
【0168】
このようなずれを設けないと、A = 0となるから、プールされる人数の期待値は0となってしまうが、本発明においては、A > 0にしてあるから、プールされる人数の期待値も0より大きくなる。このように、紹介待ちのユーザの人数が0人にクリアされてしまう状況を、できるだけ防止することができ、ある程度の最低数をプールすることができる。
【0169】
紹介システムにおいて、紹介を求めた際に、同じように紹介待ちとなっている他のユーザがどれだけいるかを示す情報をユーザに示す場合、他のユーザの人数が「0人」であることがわかると、ユーザが紹介を受けるのをすぐにあきらめて、紹介システムの利用を直ちに止めてしまう現象が見られる。これが連続すると、いつまでたっても、紹介を希望するユーザの数は0人のままとなってしまう。
【0170】
本発明においては、余裕時間305を設けることで、他のユーザの人数は「0人」よりも多くなる状況が殆どとなると期待されるから、上記のような、紹介待ちユーザが0人のままとなってしまうような状況は、できるだけ防止することができる。
【0171】
以下、サーバ装置221と端末装置241の具体的な態様について、さらに詳細に説明する。
【0172】
(サーバ装置)
図4は、本実施形態に係る通信システムにおけるサーバ装置の概要構成を示す説明図である。図5は、当該サーバ装置にて実行されるサーバ処理の制御の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。
【0173】
本実施形態に係るサーバ装置221は、情報処理装置100において、所定のサーバ用プログラムを実行することによって実現される。
【0174】
サーバ装置221は、紹介情報記憶部401、紹介時刻記憶部402、紹介要求受信部403、紹介時刻決定部404、紹介情報追加部405、紹介応答送信部406、ユーザ情報取得部407、ユーザ報告送信部408、抽出消去部409、グループ分類部410、紹介報告送信部411、紹介時刻更新部412、ユーザ情報記憶部413を有する。
【0175】
そして、サーバ装置221におけるサーバ処理が開始されると、サーバ装置221が実現される情報処理装置100のCPU 101は、RAM 103に用意された紹介情報記憶部401、紹介時刻記憶部402を初期化する(ステップS501)。
【0176】
ここで、紹介情報記憶部401には、以下の情報が対応付けて、1つのレコードとして記憶される。
(a)他のユーザの紹介を求めるユーザのユーザ名。
(b)当該ユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻。
(c)当該ユーザが使用する端末装置241の通信識別子(IPアドレスやポート番号等)。
【0177】
ユーザ名とは、典型的には各ユーザに割り当てられる識別番号やID(IDentifier)のことであり、各ユーザに重複しないように与えられるものである。
【0178】
一方、紹介時刻とは、他のユーザの紹介を求めるユーザに対して、紹介を行う予定の時刻のことであり、紹介する相手がいない等のエラーが生じない限り、現在時刻に対して未来の時刻となる。
【0179】
また、当該ユーザに対しては、必ず端末装置241を使用して連絡がされるので、当該ユーザが使用する端末装置241の通信識別子も記憶される。
【0180】
紹介情報記憶部401は、上記のような要素を含む構造体の配列として構成するのが典型的であるが、各種のデータベースシステムを利用して実現しても良い。この場合には、紹介情報記憶部401は、RAM 103とハードディスクとが共働して実現されることとなる。
【0181】
初期化の際には、紹介情報記憶部401はクリアされ、記憶されるユーザ名の個数は0個となる。
【0182】
一方、紹介時刻記憶部402には、当該紹介時刻の候補となる候補時刻が記憶される。
【0183】
候補時刻は、次に紹介を求めてきたユーザに対して割り当てられる紹介時刻として用いられる。したがって、候補時刻は、現在時刻に対して未来の時刻となる。
【0184】
紹介時刻記憶部402に記憶される候補時刻は、所定の間隔時間単位で増加する(未来に向かって更新される)のが典型的である。
【0185】
以下では、候補時刻が記憶される紹介時刻記憶部402の変数名をsと表記する。本実施形態では、初期化の際には、
s ← 現在時刻 + B;
を実行し、変数sに、現在時刻から間隔時間Bだけ後の時刻を設定する。ここで、←は値の代入を行うことを意味する。
【0186】
初期化が完了すると、サーバ装置221のCPU 101は、NIC 109の受信状況をチェックし、端末装置241から紹介要求が到達しているか否かを調べる(ステップS502)。到達していなければ(ステップS502;No)、ステップS510に進む。
【0187】
一方、到達している場合(ステップS502;Yes)、NIC 109を介して当該紹介要求を受信する(ステップS503)。したがって、NIC 109は、紹介要求受信部403として機能する。
【0188】
紹介要求は、端末装置241におけるユーザの指示に基づいて送信されるので、紹介要求がサーバ装置221に到着する時刻には、ばらつきがあるのが一般的である。
【0189】
さて、受信された紹介要求には、以下の情報が含まれている。
(a)発信元の端末装置241の通信識別子(IPアドレスやポート番号)。
(b)当該端末装置241を使用するユーザのユーザ名。
【0190】
さて、紹介要求が受信されたら、CPU 101は、紹介時刻記憶部402に記憶される候補時刻sを、当該紹介要求に指定されるユーザ名を有するユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻に決定する(ステップS504)。したがって、CPU 101は、RAM 103と共働して、紹介時刻決定部404として機能する。
【0191】
ついで、CPU 101は、紹介情報記憶部401に、
(a)受信された紹介要求に指定されるユーザ名。
(b)ステップS504にて決定された紹介時刻。
(c)紹介要求の発信元の端末装置241の通信識別子(IPアドレスやポート番号)。
を対応付けて、1つのレコードとして紹介待ちとして追加して記憶させる(ステップS505)。これにより、紹介情報記憶部401に記憶されるユーザ名の個数は、1だけ増えることになる。
【0192】
したがって、CPU 101は、RAM 103と共働して、紹介情報追加部405として機能する。
【0193】
さらに、CPU 101は、NIC 109を介して、ステップS504にて決定された紹介時刻を指定する紹介応答を、当該紹介要求を送信した端末装置241に送信する(ステップS506)。
【0194】
これによって、各端末装置241は、当該端末装置241を使用するユーザが紹介を受けられる時刻を知ることができるようになる。
【0195】
したがって、CPU 101は、NIC 109と共働して、紹介応答送信部406として機能する。
【0196】
さて、ステップS503〜ステップS506の処理では、紹介要求と紹介応答のやりとりがされているが、以降では、すでに紹介待ちとなっているユーザの端末装置241に、サーバ装置221から種々の情報を送る処理を行う。
【0197】
ここで、ユーザ情報記憶部413は、ユーザ名と、当該ユーザ名のユーザに関する情報と、が、対応付けて、あらかじめ記憶されている。「ユーザに関する情報」とは、たとえば、当該ユーザのハンドル名やニックネーム、アバターの画像などが含まれる。このほか、通信対戦ゲームにおいては、当該ユーザの戦績やレベル、得意技、装備するアイテムなどの情報、友達紹介ゲームにおいては、趣味や好みの異性のタイプ、好きな食べ物などの情報を含むこととしても良い。
【0198】
ユーザ情報記憶部413は、データベースを利用して構成するのが典型的である。したがって、ハードディスクが、ユーザ情報記憶部413として機能する。
【0199】
さて、CPU 101は、受信された紹介要求に指定されるユーザ名に対応付けてユーザ情報記憶部413に記憶されるユーザに関する情報を取得する(ステップS507)。
【0200】
さらに、CPU 101は、紹介情報記憶部401に記憶されるユーザ名の個数(ユーザの人数)を取得する(ステップS508)。これは、紹介情報記憶部401が、ステップS505の処理によって更新されたことに基づくものである。
【0201】
これらの処理により、CPU 101は、RAM 103やハードディスク等と共働して、ユーザ情報取得部407として機能する。
【0202】
そして、CPU 101は、NIC 109を介して、
(a)ステップS507において取得された、新たに紹介を求めたユーザに関する情報。
(b)ステップS508において取得された現在紹介待ちとなっているユーザの人数。
を指定する取得されたユーザに関する情報を指定する当該ユーザ報告を、紹介情報記憶部401に記憶される通信識別子のそれぞれの端末装置241に対して送信して(ステップS509)、ステップS502に戻る。
【0203】
したがって、CPU 101は、NIC 109と共働して、ユーザ報告送信部408として機能する。
【0204】
なお、ステップS508においては、紹介待ちのユーザの総数のほかに、各紹介時刻毎のユーザの人数の情報も取得し、この情報をユーザ報告に指定することとしても良い。
【0205】
また、各紹介時刻毎のユーザの人数すべてを送信するのではなく、ユーザ報告を送信する相手先の端末装置241の通信識別子に対応付けて記憶されている紹介時刻におけるユーザの人数のみを、ユーザ報告に指定することもできる。
【0206】
このほか、後述するように、ステップS507を経由せずにステップS508に到達する制御フローによりステップS509に至った場合には、新たに紹介を求めたユーザに関する情報は省略し、ユーザの人数をユーザ報告に指定することとする。
【0207】
これらの情報は、ユーザの興味を惹き、紹介システム201への参加の意欲を増すために、適宜端末装置241にて表示される。
【0208】
一方、ステップS502において、紹介要求が到達していなければ(ステップS502;No)、サーバ装置221のCPU 101は、リアルタイムクロック等を参照して、現在時刻を取得する(ステップS510)。
【0209】
そして、紹介情報記憶部401に、紹介時刻が現在時刻以前となっているレコードが存在するか否か、すなわち、紹介のためのマッチングを直ちに行う必要があるユーザが存在するか否かを調べ(ステップS511)、存在すれば(ステップS511;Yes)、そのレコードをすべて抽出して(ステップS512)、抽出されたレコードを紹介情報記憶部401から消去し、ユーザを紹介待ちから削除する(ステップS513)。
【0210】
したがって、CPU 101は、RAM 103等と共働して、抽出消去部409として機能する。
【0211】
ここで抽出されるユーザは、まさに今、紹介を行うべきユーザである。紹介ができないなどのエラーが生じない限り、紹介時刻が現在時刻以降であるユーザの紹介時刻は、一致するはずである。
【0212】
さらに、CPU 101は、抽出されたレコードを、複数のグループに分類する(ステップS514)。したがって、CPU 101は、グループ分類部410として機能する。
【0213】
各グループに分類されるレコードの個数は、紹介システムが使用される用途によって異なる。通信対戦格闘ゲームや、通信囲碁、通信将棋、通信チェスゲームなどにおいては、1対1の対戦が行われ、恋人探しゲーム、メール友達探しゲームにおいては、ある1人に対して別の1人を紹介するのが典型的であるので、各グループに含まれるユーザの人数は2人である。また、通信麻雀ゲームなどにおいては、4人で対局が行われるので、各グループに含まれるユーザの人数は4人である。このように、グループに含まれるユーザ名の個数は、用途に応じて適宜変更することが可能である。各グループに含まれるユーザ名のユーザ同士が、マッチングされたユーザであり、互いに紹介されたユーザである。
【0214】
このようなグループ分けは、ランダムに行っても良いし、ユーザ情報記憶部413に記憶される情報に基づいて、たとえばレベルが互いに近いユーザ同士をマッチさせたり、趣味や好みのタイプが合致するユーザ同士をマッチさせて、1つのグループとするなどの手法を採用しても良い。
【0215】
そして、分類ができなかったレコード、すなわち、1対1の紹介を行う場合において、グループに含まれるユーザの人数が1人となってしまったレコードや、4人の紹介を行う場合においてグループに含まれるユーザの人数が3人以下となってしまったレコードのそれぞれの紹介時刻を現在の候補時刻sに修正して、紹介情報記憶部401に追加して記憶させ、紹介待ちに戻す(ステップS515)。
【0216】
このような状況は、1対1の紹介を行う場合に、抽出されたレコードの数が奇数であったり、4人ごとの紹介を行う場合に、抽出されたレコードの数が4の倍数でなかったりした場合に生じうる。なお、このような状況が生じないようにするために、後述する紹介時刻更新部412における処理で工夫をしても良い。
【0217】
そして、CPU 101は、分類されたグループのそれぞれについて、当該グループに属するユーザ名のユーザが使用する端末装置241のそれぞれに、当該グループに属する他のユーザのユーザ名を指定する紹介報告を送信する(ステップS516)。したがって、CPU 101は、NIC 109と共働して、紹介報告送信部411として機能する。
【0218】
これにより、各端末装置241は、他のユーザの紹介を受けることとなる。ここで、紹介報告には、ユーザ名のみならず、当該ユーザが使用する端末装置241の通信識別子(IPアドレスやポート番号等)も指定するのが典型的である。
【0219】
このほか、CPU 101は、分類されたグループのそれぞれのユーザを対戦させて、グループ内における勝敗や順位を計算する対戦シミュレーションを行っても良い。
【0220】
各グループに含まれるレコードに指定される通信識別子を有する端末装置241に送信される紹介報告には、各ユーザの勝敗や順位の結果や、対戦シミュレーションの経時変化の様子の情報を指定すれば、端末装置241にこれらの情報が通知され、端末装置241でこれらの情報を表示することができるようになる。
【0221】
順位を決定する手法については、ユーザ名に対応付けてユーザ情報記憶部413に記憶される属性、レベルや過去の戦績、所有するアイテムなどのパラメータを適宜重み付けて比較したり、乱数を取り混ぜて勝敗を決する等、ゲームのルールに基づいて、種々の態様を採用することができる。
【0222】
さて、このような紹介の処理が終わると、CPU 101は、現在時刻をリアルタイムクロック等から取得して(ステップS517)、紹介時刻記憶部402に記憶される候補時刻を更新すべきか否かを判断する(ステップS518)。この際には、以下のような条件を考慮する必要がある。
【0223】
まず、現在時刻が、「候補時刻sより余裕時間Aだけ前の時刻s-A」以降である場合には、できるだけ早期に候補時刻sを更新することが望ましい。
【0224】
また、紹介情報記憶部401において候補時刻sを紹介時刻とするレコードの個数が、あぶれるユーザができるだけないような数の条件を満たしていなければ、更新すべきでない、とも考えられる。たとえば、1対1の紹介では、偶数であることが望ましいし、4人の紹介では、4の倍数であることが望ましいので、この条件を満たさない場合には、候補時刻sの更新を行わない、という考え方もある。
【0225】
このほか、紹介情報記憶部401において候補時刻sを紹介時刻とするレコードの個数が、所定の第1閾値を超える場合、すなわち、グループ分けに十分な人数が確保できている場合には、直ちに候補時刻sを更新しても良い、と考えることもできる。この場合には、さらに、当該レコードの個数についての条件(上記の例における偶数であることや4の倍数であること等)を満たすように閾値を設定することが望ましい。
【0226】
紹介システムの用途に応じ、これらの条件を適宜組み合わせて、候補時刻sを更新すべきか否かを判断することとなる。
【0227】
さて、候補時刻sを更新することとなった場合(ステップS518;Yes)、
s ← 現在時刻 + B;
を実行して(ステップS519)、ステップS508に戻る。候補時刻sを更新しないこととなった場合(ステップS518;No)も同様である。
【0228】
したがって、CPU 101は、RAM 103と共働して、紹介時刻更新部412として機能する。
【0229】
ここで、ステップS508に戻るのは、紹介待ちのユーザの人数が変化したためである。そこで、現在紹介待ちのユーザが使用する端末装置241に、最新の情報を通知するのである。
【0230】
このほか、ステップS504において紹介時刻決定部404が決定する時刻を、単純に候補時刻sとするのではない態様を採用しても良い。
【0231】
すなわち、紹介情報記憶部401に記憶されるレコードを調べて、候補時刻sより前であり、かつ、候補時刻sに最も近い時刻(以下「直近時刻」という。)を取得する。
【0232】
そして、
(a)直近時刻を紹介時刻とするレコードの個数が所定の第1閾値を超えており、かつ、
(b)候補時刻sを紹介時刻とするレコードの個数が所定の第2閾値を超えている
場合には、紹介時刻として、当該直近時刻を決定するように構成するのである。
【0233】
ここで、第1閾値は、紹介のグループ分けに十分な人数であり、第2閾値は、画面に表示してもユーザの興味が減退しないと想定される最低人数である。本発明においては、2種類の紹介時刻が想定されており、前の紹介時刻にまだ至っておらず、後の紹介時刻に割り当てられたユーザの人数が一定以上いる場合には、紹介時刻として、候補時刻ではなく、その候補時刻より前の直近の時刻である紹介時刻(直近時刻)を採用するのである。
【0234】
直近時刻は、候補時刻よりも前の時刻であり、かつ、当該直近時刻を紹介時刻とする人数も一定以上確保されている。そこで、候補時刻ではなく直近時刻を紹介時刻として決定することで、当該ユーザはそれだけ短い待ち時間で紹介を受けられるようになる。
【0235】
また、現在時刻が直近時刻に至ると、紹介時刻が直近時刻のレコードはすべて抽出されて消去されるため、これ以降は、候補時刻が紹介時刻として決定されることとなる。
【0236】
以下では、端末装置241の構成について、詳細に説明する。
【0237】
(端末装置)
図6は、本実施形態に係る通信システムにおける端末装置の概要構成を示す説明図である。図7は、当該端末装置にて実行される端末処理の制御の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。
【0238】
本実施形態に係る端末装置241は、情報処理装置100にて所定の端末プログラムを実行することによって実現される。
【0239】
端末装置241は、紹介要求送信部601、紹介応答受信部602、ユーザ報告受信部603、表示部604、紹介報告受信部605を有する。このほか、図示するように、通信部606を有するように構成することができる。
【0240】
端末装置241において、端末処理が開始されると、情報処理装置100のCPU 101は、キーボードやマウスなどの入力装置の操作状況を監視し(ステップS701)、ユーザが他のユーザの紹介を求める指示入力をしていれば(ステップS702;紹介)、NIC 109を介して、当該ユーザのユーザ名を指定する紹介要求を、サーバ装置221に送信する(ステップS703)。
【0241】
したがって、CPU 101は、NIC 109等と共働して、紹介要求送信部601として機能する。
【0242】
ユーザが、他のユーザの紹介を受けたいと考えた場合には、当該ユーザが使用する端末装置241を適宜操作することによって、その希望を端末装置241に入力する。端末装置241が携帯電話やゲーム機である場合には、各種のボタン操作、キー操作によってこれらの入力が行われ、一般的なコンピュータである場合には、各種のマウス操作によってこれらの入力が行われるのが典型的である。
【0243】
そして、CPU 101は、NIC 109を介して、サーバ装置221から送信された紹介応答を受信する(ステップS704)。したがって、CPU 101は、NIC 109と共働して、紹介応答受信部602として機能する。
【0244】
そして、紹介応答に指定されている紹介時刻を取得して、これをRAM 103内の所定の領域に、記憶させ(ステップS705)、ステップS701に戻る。
【0245】
一方、ユーザが他の操作をしていた場合(ステップS702;その他)、対応する処理を実行して(ステップS706)、ステップS701に戻る。
【0246】
さらに、ユーザが特段の指示入力をしていなかった場合(ステップS702;なし)、CPU 101は、リアルタイムクロック等を参照して現在時刻を取得し(ステップS707)、RAM 103内に記憶された紹介時刻と、取得された現在時刻の差を計算して(ステップS708)、計算結果を画面に表示する(ステップS709)。
【0247】
この差は、当該端末装置241を使用するユーザが紹介を受けるまでにどれだけ待つ必要があるかを示す残り待ち時間に相当する。
【0248】
したがって、CPU 101の制御の下、画像処理部107と、これに接続されるモニタは、表示部604として機能する。
【0249】
さらに、CPU 101は、NIC 109にサーバ装置221から送信された通信パケットが到着していないか調べる(ステップS710)。到着していなければ(ステップS710;No)、ステップS701に戻る。到着していれば(ステップS710;Yes)、当該通信パケットを受信して(ステップS711)、その種類を調べる(ステップS712)。
【0250】
当該通信パケットが、ユーザ報告である場合(ステップS712;ユーザ報告)、CPU 101は、ユーザ報告に指定されている情報を取得する(ステップS713)。したがって、CPU 101は、NIC 109と共働して、ユーザ報告受信部603として機能する。
【0251】
ユーザ報告に指定される情報には、以下のようなものがある。
(a)新たに紹介を求めたユーザに関する情報。ユーザ報告が送信されたタイミングによっては、この情報が含まれない場合もある。
(b)現在紹介待ちのユーザの総数。
(c)当該端末装置241と同じ紹介時刻に紹介を受けるべく、紹介待ちとなっているユーザの人数。
【0252】
これらの情報は、用途に応じて、適宜組み合わせたり、適宜省略したりすることができる。
【0253】
そして、CPU 101は、画像処理部107に指示を出して、当該ユーザ報告から取得した情報を画面に表示し(ステップS714)、ステップS701に戻る。
【0254】
これによって、端末装置241を使用するユーザは、自分が紹介を受けるまでの待ち時間を表示画面で確認できることとなり、ユーザの紹介システムに参加する意思を維持することができるようになる。
【0255】
また、当該端末装置241を使用するユーザは、自分が紹介を受けるまでの待ち時間に、他の紹介待ちのユーザの人数を確認できることとなり、他のユーザとの連帯感を高めるとともに、多数のユーザの中から自分に適合したユーザを紹介してもらえるという期待感を得ることができるようになる。
【0256】
一方、当該通信パケットが紹介報告である場合(ステップS712;紹介報告)、CPU 101は、紹介報告に指定されるユーザ名、当該ユーザが使用する端末装置241の通信識別子など、紹介相手の情報を取得して(ステップS715)、NIC 109を介して当該紹介相手との通信を開始する(ステップS716)。したがって、CPU 101は、NIC 109と共働して、紹介報告受信部605、ならびに、通信部606として機能する。
【0257】
そして、紹介相手との通信が終わったら、ステップS701に戻る。
【0258】
当該通信パケットがそのほかの種類である場合(ステップS712;その他)、対応する処理を実行して(ステップS717)、ステップS701に戻る。
【0259】
このフローでは、紹介待ちとなっている間、すなわち、紹介応答を受信してから、紹介時刻までの間は、常に、残り待ち時間と、ユーザ報告に指定される情報と、が画面に表示されるが、ユーザ報告に指定される情報については、表示される時間帯を制限しても良い。
【0260】
このように、ユーザ報告に指定される情報を画面に表示する条件を、ユーザ報告表示条件と呼ぶ。ユーザ報告表示条件については、以下のようなものを採用することができる。
(a)紹介応答を受信してから現在時刻が紹介時刻になるまでの間、ユーザ報告表示条件が満たされる。
(b)紹介応答を受信してから現在時刻が紹介時刻になるまでの間であり、かつ、紹介時刻と現在時刻の差が、間隔時間Bと余裕時間Aの差以下である場合に、ユーザ報告表示条件が満たされる。
(c)紹介応答を受信してから現在時刻が紹介時刻になるまでの間であり、かつ、ユーザ報告に指定される同じ時刻に紹介を受ける紹介待ちのユーザの人数が、所定の閾値を超えた場合に、ユーザ報告表示条件が満たされる。
【0261】
条件(a)は、最も単純なものであり、ユーザ報告に指定される紹介待ちのユーザ総数、あるいは、同じ時刻に紹介を受ける紹介待ちのユーザの人数が、そのまま表示されるものである。
【0262】
条件(b)は、表示される紹介待ちのユーザ総数、あるいは、同じ時刻に紹介を受ける紹介待ちのユーザの人数が小さい値となったり減少したりするのをできるだけ避ける手法であり、余裕時間Bの間に紹介待ちのユーザがプールされるまで、ユーザの人数を表示しないこととするものである。
【0263】
条件(c)は、表示される同じ時刻に紹介を受ける紹介待ちのユーザの人数が小さい値となるのを避ける手法であり、紹介待ちのユーザがプールされるまで、ユーザの人数を表示しないこととするものである。
【0264】
紹介報告に指定されるユーザ名のユーザが使用する端末装置241の通信識別子も、紹介報告に指定するのが典型的であり、これによって、サーバ装置221を中継しないピアツーピアの通信を行って、通信対戦やチャットなどの通信が行われる。
【0265】
なお、上記のように、端末装置241の通信識別子とユーザ名とは、一緒に処理するのが典型的であるので、端末装置241の通信識別子そのものをユーザ名と考えても良い。
【0266】
このほか、通信部606を省略する態様としては、紹介報告に、紹介相手と自身との対戦の結果や経過が指定されており、その結果や経過を画面に表示する手法、紹介相手のユーザ名を画面に表示する手法、紹介相手のユーザ名が電子メールアドレスであり、アドレス帳に登録される手法などを採用しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0267】
以上説明したように、本発明によれば、端末装置を使用するユーザ同士をサーバ装置が紹介する紹介システムにおいて、紹介されるまでの待ち時間にユーザに適切な情報を提示して、ユーザに紹介システム参加を促すのに好適な紹介システム、紹介方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0268】
【図1】プログラムを実行することにより、本発明の端末装置等の機能を果たす典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。
【図2】本実施形態に係る紹介システムの概要構成を示す説明図である。
【図3】本実施形態に係る紹介システムにおける通信の様子を示すセッション図である。
【図4】本実施形態に係る通信システムにおけるサーバ装置の概要構成を示す説明図である。
【図5】当該サーバ装置にて実行されるサーバ処理の制御の流れを示すフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る通信システムにおける端末装置の概要構成を示す説明図である。
【図7】当該端末装置にて実行される端末処理の制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0269】
100 情報処理装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 インターフェイス
105 コントローラ
106 外部メモリ
107 画像処理部
108 DVD−ROMドライブ
109 NIC
110 音声処理部
111 マイク
201 紹介システム
221 サーバ装置
241 端末装置
251 インターネット
301 時間軸
302 帯
303 候補時刻の時間帯
304 紹介時刻に挟まれる時間帯
305 余裕時間
306 間隔時間
401 紹介情報記憶部
402 紹介時刻記憶部
403 紹介要求受信部
404 紹介時刻決定部
405 紹介情報追加部
406 紹介応答送信部
407 ユーザ情報取得部
408 ユーザ報告送信部
409 抽出消去部
410 グループ分類部
411 紹介報告送信部
412 紹介時刻更新部
413 ユーザ情報記憶部
601 紹介要求送信部
602 紹介応答受信部
603 ユーザ報告受信部
604 表示部
605 紹介報告受信部
606 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ通信網を介して互いに通信可能なサーバ装置と、複数の端末装置と、を有する紹介システムであって、
(a)前記サーバ装置は、
他のユーザの紹介を求めるユーザのユーザ名と、当該ユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻と、が、対応付けて記憶される紹介情報記憶部、
当該紹介時刻の候補となる候補時刻が記憶される紹介時刻記憶部を備え、
(b)前記複数の端末装置のそれぞれは、
当該端末装置を使用するユーザの指示により、当該ユーザのユーザ名を指定する紹介要求を、前記サーバ装置に送信する紹介要求送信部を備え、
(c)前記サーバ装置は、
前記複数の端末装置のそれぞれから送信された紹介要求を受信する紹介要求受信部、
当該紹介要求が受信されると、当該紹介要求に指定されるユーザ名を有するユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻を、前記紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻に決定する紹介時刻決定部、
当該紹介時刻が決定されると、当該ユーザ名と、当該紹介時刻と、を対応付けて、前記紹介情報記憶部に追加して記憶させる紹介情報追加部、
前記決定された紹介時刻を指定する紹介応答を、当該紹介要求を送信した端末装置に送信する紹介応答送信部、
当該紹介情報記憶部が更新されると、前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名の個数を取得するユーザ情報取得部、
前記取得されたユーザ名の個数を指定するユーザ報告を、前記複数の端末装置のうち、前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のユーザが使用する端末装置のそれぞれに送信するユーザ報告送信部をさらに備え、
(d)前記複数の端末装置のそれぞれは、
前記サーバ装置から送信された紹介応答を受信する紹介応答受信部、
前記サーバ装置から送信されたユーザ報告を受信するユーザ報告受信部、
現在時刻が前記受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまで、当該紹介時刻と当該現在時刻との差を表示し、当該ユーザ報告が受信され、かつ、所定のユーザ報告表示条件が満たされると、当該ユーザ報告に指定されるユーザ名の個数をさらに表示する表示部をさらに備え、
(e)前記サーバ装置は、
前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のうち、当該紹介時刻が現在時刻以降であるユーザ名を、前記紹介情報記憶部から抽出し、当該ユーザ名を、前記紹介情報記憶部から消去する抽出消去部、
前記抽出されたユーザ名を、1つまたは複数のグループに分類するグループ分類部、
前記分類された1つまたは複数のグループのそれぞれについて、当該グループに属するユーザ名のユーザが使用する端末装置のそれぞれに、当該グループに属する他のユーザのユーザ名を指定する紹介報告を送信する紹介報告送信部をさらに備え、
(f)前記複数の端末装置のそれぞれは、
前記サーバ装置から送信された紹介報告を受信する紹介報告受信部をさらに備え、
(g)前記サーバ装置は、
前記紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻より所定の余裕時間前の時刻に至ると、当該候補時刻を、当該余裕時間より長い所定の間隔時間後の時刻に更新する紹介時刻更新部をさらに備え、
(h)前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、当該所定のユーザ報告表示条件は、現在時刻が、当該紹介応答が受信された後であり、かつ、現在時刻が、前記受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまでの間である場合に、満たされる
ことを特徴とする紹介システム。
【請求項2】
請求項1に記載の紹介システムであって、
(i)前記サーバ装置は、
ユーザ名と、当該ユーザ名のユーザに関する情報と、が、対応付けて記憶されるユーザ情報記憶部をさらに備え、
前記ユーザ情報取得部は、前記受信された紹介要求に指定されるユーザ名に対応付けて前記ユーザ情報記憶部に記憶されるユーザに関する情報をさらに取得し、
前記ユーザ報告送信部は、前記取得されたユーザに関する情報を、当該ユーザ報告にさらに指定して送信し、
(j)前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、
前記表示部は、当該ユーザ報告が受信されると、当該ユーザ報告に指定されるユーザに関する情報をさらに表示する
ことを特徴とする紹介システム。
【請求項3】
請求項2に記載の紹介システムであって、
前記サーバ装置において、
前記グループ分類部は、さらに、前記分類された1つまたは複数のグループのそれぞれに含まれるユーザ名に対応付けて前記ユーザ情報記憶部に記憶されるユーザに関する情報を取得し、当該取得されたユーザに関する情報に基づいて、当該グループに含まれるユーザ名の順位を決定し、
前記紹介報告送信部は、当該紹介報告に、当該グループに含まれるすべてのユーザ名と、その順位と、をさらに指定して送信し、
前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、
前記表示部は、前記サーバ装置から送信された紹介報告に指定されるすべてのユーザ名と、その順位と、をさらに表示する
ことを特徴とする紹介システム。
【請求項4】
請求項1または2に記載の紹介システムであって、
前記複数の端末装置のそれぞれは、
前記複数の端末装置のうち、前記受信された紹介報告に指定されるユーザ名のユーザが使用する端末装置と通信する通信部
をさらに備えることを特徴とする紹介システム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の紹介システムであって、
前記サーバ装置において、
前記ユーザ情報取得部は、前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名の個数を、前記紹介情報記憶部に記憶される紹介時刻ごとに取得し、
前記ユーザ報告送信部は、前記複数の端末装置のうち、前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のユーザが使用する端末装置のそれぞれに、当該ユーザ名の紹介時刻について前記取得されたユーザ名の個数を指定するユーザ報告を送信する
ことを特徴とする紹介システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の紹介システムであって、
前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、当該所定のユーザ報告表示条件は、現在時刻が、当該紹介応答が受信された後であり、かつ、現在時刻が、前記受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまでの間であり、かつ、前記受信された紹介応答に指定される紹介時刻と現在時刻との差が、当該間隔時間と当該余裕時間の差以下である場合に、満たされる
ことを特徴とする紹介システム。
【請求項7】
請求項1から5のいずれか1項に記載の紹介システムであって、
前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、当該所定のユーザ報告表示条件は、現在時刻が、当該紹介応答が受信された後であり、かつ、現在時刻が、前記受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまでの間であり、かつ、前記ユーザ報告に指定されたユーザ名の個数が、所定の最低人数以上である場合に、満たされる
ことを特徴とする紹介システム。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の紹介システムであって、
前記紹介時刻更新部は、前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のうち、前記紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻を紹介時刻とするユーザ名の個数が所定の第1閾値を超えると、当該候補時刻を、現在時刻から当該所定の間隔時間後の時刻にさらに更新する
ことを特徴とする紹介システム。
【請求項9】
請求項8に記載の紹介システムであって、
前記紹介時刻決定部は、前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のうち、前記紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻より前で当該候補時刻に最も近い時刻(以下「直近時刻」という。)を紹介時刻とするユーザ名の個数が所定の第1閾値を超え、かつ、前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のうち、前記紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻を紹介時刻とするユーザ名の個数が所定の第2閾値を超えている場合、当該紹介要求に指定されるユーザ名を有するユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻として、紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻にかえて、当該直近時刻を決定する
ことを特徴とする紹介システム。
【請求項10】
コンピュータ通信網を介して互いに通信可能なサーバ装置と、複数の端末装置と、にて、実行される紹介方法であって、
前記サーバ装置は、紹介情報記憶部、紹介時刻記憶部、紹介要求受信部、紹介時刻決定部、紹介情報追加部、紹介応答送信部、ユーザ情報取得部、ユーザ報告送信部、抽出消去部、グループ分類部、紹介報告送信部、紹介時刻更新部を有し、
前記複数の端末装置のそれぞれは、紹介要求送信部、紹介応答受信部、ユーザ報告受信部、表示部、紹介報告受信部を有し、
前記サーバ装置において、前記紹介情報記憶部には、他のユーザの紹介を求めるユーザのユーザ名と、当該ユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻と、が、対応付けて記憶され、前記紹介時刻記憶部には、当該紹介時刻の候補となる候補時刻が記憶され、
(a)前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、
前記紹介要求送信部が、当該端末装置を使用するユーザの指示により、当該ユーザのユーザ名を指定する紹介要求を、前記サーバ装置に送信する紹介要求送信工程を備え、
(b)前記サーバ装置において、
前記紹介要求受信部が、前記複数の端末装置のそれぞれから送信された紹介要求を受信する紹介要求受信工程、
当該紹介要求が受信されると、前記紹介時刻決定部が、当該紹介要求に指定されるユーザ名を有するユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻を、前記紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻に決定する紹介時刻決定工程、
当該紹介時刻が決定されると、前記紹介情報追加部が、当該ユーザ名と、当該紹介時刻と、を対応付けて、前記紹介情報記憶部に追加して記憶させる紹介情報追加工程、
前記紹介応答送信部が、前記決定された紹介時刻を指定する紹介応答を、当該紹介要求を送信した端末装置に送信する紹介応答送信工程、
当該紹介情報記憶部が更新されると、前記ユーザ情報取得部が、前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名の個数を取得するユーザ情報取得工程、
前記ユーザ報告送信部が、前記取得されたユーザ名の個数を指定するユーザ報告を、前記複数の端末装置のうち、前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のユーザが使用する端末装置のそれぞれに送信するユーザ報告送信工程をさらに備え、
(c)前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、
前記紹介応答受信部が、前記サーバ装置から送信された紹介応答を受信する紹介応答受信工程、
前記ユーザ報告受信部が、前記サーバ装置から送信されたユーザ報告を受信するユーザ報告受信工程、
前記表示部が、現在時刻が前記受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまで、当該紹介時刻と当該現在時刻との差を表示し、当該ユーザ報告が受信され、かつ、所定のユーザ報告表示条件が満たされると、前記表示部が、当該ユーザ報告に指定されるユーザ名の個数をさらに表示する表示工程をさらに備え、
(d)前記サーバ装置において、
前記抽出消去部が、前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のうち、当該紹介時刻が現在時刻以降であるユーザ名を、前記紹介情報記憶部から抽出し、当該ユーザ名を、前記紹介情報記憶部から消去する抽出消去工程、
前記グループ分類部が、前記抽出されたユーザ名を、1つまたは複数のグループに分類するグループ分類工程、
前記紹介報告送信部が、前記分類された1つまたは複数のグループのそれぞれについて、当該グループに属するユーザ名のユーザが使用する端末装置のそれぞれに、当該グループに属する他のユーザのユーザ名を指定する紹介報告を送信する紹介報告送信工程をさらに備え、
(e)前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、
前記紹介報告受信部が、前記サーバ装置から送信された紹介報告を受信する紹介報告受信工程をさらに備え、
(f)前記サーバ装置において、
前記紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻より所定の余裕時間前の時刻に至ると、前記紹介時刻更新部が、当該候補時刻を、当該余裕時間より長い所定の間隔時間後の時刻に更新する紹介時刻更新工程をさらに備え、
(g)前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、当該所定のユーザ報告表示条件は、現在時刻が、当該紹介応答が受信された後であり、かつ、現在時刻が、前記受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまでの間である場合に、満たされる
ことを特徴とする紹介方法。
【請求項11】
サーバ用コンピュータをサーバ装置として機能させるサーバ用プログラムと、前記サーバ用コンピュータとコンピュータ通信網を介して通信可能な複数の端末用コンピュータのそれぞれを端末装置として機能させる端末用プログラムと、を有するプログラムであって、
(a)前記サーバ用プログラムは、前記サーバ用コンピュータを、
他のユーザの紹介を求めるユーザのユーザ名と、当該ユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻と、が、対応付けて記憶される紹介情報記憶部、
当該紹介時刻の候補となる候補時刻が記憶される紹介時刻記憶部、として機能させ、
(b)前記端末用プログラムは、前記複数の端末用コンピュータのそれぞれを、
当該端末装置を使用するユーザの指示により、当該ユーザのユーザ名を指定する紹介要求を、前記サーバ装置に送信する紹介要求送信部として機能させ、
(c)前記サーバ用プログラムは、前記サーバ用コンピュータを、
前記複数の端末装置のそれぞれから送信された紹介要求を受信する紹介要求受信部、
当該紹介要求が受信されると、当該紹介要求に指定されるユーザ名を有するユーザに対して紹介を行うべき紹介時刻を、前記紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻に決定する紹介時刻決定部、
当該紹介時刻が決定されると、当該ユーザ名と、当該紹介時刻と、を対応付けて、前記紹介情報記憶部に追加して記憶させる紹介情報追加部、
前記決定された紹介時刻を指定する紹介応答を、当該紹介要求を送信した端末装置に送信する紹介応答送信部、
当該紹介情報記憶部が更新されると、前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名の個数を取得するユーザ情報取得部、
前記取得されたユーザ名の個数を指定するユーザ報告を、前記複数の端末装置のうち、前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のユーザが使用する端末装置のそれぞれに送信するユーザ報告送信部としてさらに機能させ、
(d)前記端末用プログラムは、前記複数の端末用コンピュータのそれぞれを、
前記サーバ装置から送信された紹介応答を受信する紹介応答受信部、
前記サーバ装置から送信されたユーザ報告を受信するユーザ報告受信部、
現在時刻が前記受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまで、当該紹介時刻と当該現在時刻との差を表示し、当該ユーザ報告が受信され、かつ、所定のユーザ報告表示条件が満たされると、当該ユーザ報告に指定されるユーザ名の個数をさらに表示する表示部としてさらに機能させ、
(e)前記サーバ用プログラムは、前記サーバ用コンピュータを、
前記紹介情報記憶部に記憶されるユーザ名のうち、当該紹介時刻が現在時刻以降であるユーザ名を、前記紹介情報記憶部から抽出し、当該ユーザ名を、前記紹介情報記憶部から消去する抽出消去部、
前記抽出されたユーザ名を、1つまたは複数のグループに分類するグループ分類部、
前記分類された1つまたは複数のグループのそれぞれについて、当該グループに属するユーザ名のユーザが使用する端末装置のそれぞれに、当該グループに属する他のユーザのユーザ名を指定する紹介報告を送信する紹介報告送信部としてさらに機能させ、
(f)前記端末用プログラムは、前記複数の端末用コンピュータのそれぞれを、
前記サーバ装置から送信された紹介報告を受信する紹介報告受信部としてさらに機能させ、
(g)前記サーバ用プログラムは、前記サーバ用コンピュータを、
前記紹介時刻記憶部に記憶される候補時刻より所定の余裕時間前の時刻に至ると、当該候補時刻を、当該余裕時間より長い所定の間隔時間後の時刻に更新する紹介時刻更新部としてさらに機能させ、
(h)前記端末用プログラムは、前記複数の端末用コンピュータのそれぞれにおいて、当該所定のユーザ報告表示条件は、現在時刻が、当該紹介応答が受信された後であり、かつ、現在時刻が、前記受信された紹介応答に指定される紹介時刻に至るまでの間である場合に、満たされるように機能させる
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−269356(P2008−269356A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−112286(P2007−112286)
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】