説明

組合せ計量装置及び物品生産システム

【課題】金属検出装置によって物品を検出することが可能な組合せ計量装置を得る。
【解決手段】組合せ計量装置3は、物品生産ラインにおいて金属検出装置5よりも上流に配置される組合せ計量装置であって、供給装置2によって搬送されてきた物品を、上方から組合せ計量装置3内に投入する投入部31と、投入部31から供給された物品を放射状に分散させる分散部32と、分散部32から供給された物品を搬送する複数の搬送部33と、各搬送部33から供給された物品を一時的に貯留する計量ホッパ35と、各計量ホッパ35が貯留している物品の重量を計量するロードセル36と、目標重量を実現する組合せに対応する複数の計量ホッパ35から排出された物品を集合させる集合シュート37と、物品を磁化させる磁化手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組合せ計量装置及びそれを備えた物品生産システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば下記特許文献1には、上流から順に供給装置、組合せ計量装置、包装装置、金属検出装置、重量チェッカ、振分装置、及びケースパッカーが配置された物品生産システムが開示されている。金属検出装置は、磁界発生手段によって発生した磁界中に包装物品を通過させ、その包装物品内に金属異物が混入していた場合に生じる磁界の変化を検出することによって、包装物品内への金属異物の混入の有無を検査する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−14866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
食品等の物品は磁性体ではなく本来的に磁気特性が微小であるため、金属検出装置によって物品自体を検出するのは困難である。従って、包装袋内に物品が内容されていない不良品が存在した場合であっても、不良品は良品と同様に磁界の変化を生じさせないため、金属検出装置によって不良品を検出することはできない。当該不良品は重量チェッカによって排除することは可能であるが、必ずしも物品生産ライン内に重量チェッカが配置されているとは限らないため、当該不良品を金属検出装置によって検出できればユーザの利便性が向上する。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、金属検出装置によって物品を検出することが可能な組合せ計量装置、及びそれを備えた物品生産システムを得ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る組合せ計量装置は、物品生産ラインにおいて金属検出装置よりも上流に配置される組合せ計量装置であって、供給装置によって搬送されてきた物品を、上方から前記組合せ計量装置内に投入する投入手段と、前記投入手段から供給された物品を放射状に分散させる分散手段と、前記分散手段から供給された物品を搬送する複数の搬送手段と、各前記搬送手段から供給された物品を一時的に貯留する貯留手段と、各前記貯留手段が貯留している物品の重量を計量する計量手段と、目標重量を実現する組合せに対応する複数の前記貯留手段から排出された物品を集合させる集合手段と、物品を磁化させる磁化手段とを備えることを特徴とするものである。
【0007】
第1の態様に係る組合せ計量装置によれば、組合せ計量装置が備える磁化手段によって物品が磁化される。従って、組合せ計量装置の下流に包装装置と金属検出装置とが配置された物品生産ラインにおいて、金属検出装置によって物品を検出することが可能となる。その結果、包装袋内に物品が内容されていない不良品が発生した場合に、良品は磁界の変化を生じさせる一方で不良品は磁界の変化を生じさせないため、金属検出装置によって当該不良品を検出することが可能となる。
【0008】
本発明の第2の態様に係る組合せ計量装置は、第1の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記投入手段は、漏斗形のシュート部と、前記シュート部の下部に取り付けられ
た円筒形のスカート部とを有し、前記スカート部の周囲に前記磁化手段が取り付けられていることを特徴とするものである。
【0009】
第2の態様に係る組合せ計量装置によれば、スカート部の周囲に磁化手段を取り付けることにより、スカート部内を物品が通過する際に当該物品を磁化させることが可能となる。
【0010】
本発明の第3の態様に係る組合せ計量装置は、第1の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記分散手段は、分散テーブルと、前記分散テーブルを振動させる振動手段とを有し、前記分散テーブルに前記磁化手段が取り付けられていることを特徴とするものである。
【0011】
第3の態様に係る組合せ計量装置によれば、分散テーブルに磁化手段が取り付けられていることにより、分散テーブル上を物品が搬送される際に当該物品を磁化させることが可能となる。
【0012】
本発明の第4の態様に係る組合せ計量装置は、第3の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記磁化手段は磁石を有し、前記振動手段は、前記磁化手段の磁石とは逆極性の磁石を有し、前記分散テーブル及び前記振動手段は、前記分散テーブルの磁石と前記振動手段の磁石とによって互いに固定されることを特徴とするものである。
【0013】
第4の態様に係る組合せ計量装置によれば、磁石によって分散テーブルと振動手段とを互いに固定することにより、振動手段への分散テーブルの取り付け作業を簡略化することが可能となる。
【0014】
本発明の第5の態様に係る組合せ計量装置は、第4の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記分散テーブルと前記振動手段との接触面の面内方向で前記分散テーブルを前記振動手段に対してスライドさせることによって、前記分散テーブルは前記振動手段から取り外され、前記分散テーブル及び前記振動手段の各接触面には、前記分散テーブルを前記振動手段に対してスライドさせるためのガイド構造が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
第5の態様に係る組合せ計量装置によれば、分散テーブルと振動手段との接触面の面内方向で分散テーブルを振動手段に対してスライドさせることによって、分散テーブルは振動手段から取り外される。しかも、分散テーブル及び振動手段の各接触面には、分散テーブルを振動手段に対してスライドさせるためのガイド構造が形成されている。従って、振動手段からの分散テーブルの取り外し作業を簡略化することが可能となる。
【0016】
本発明の第6の態様に係る組合せ計量装置は、第1の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記搬送手段は、トラフと、前記トラフを振動させる振動手段とを有し、前記トラフに前記磁化手段が取り付けられていることを特徴とするものである。
【0017】
第6の態様に係る組合せ計量装置によれば、トラフに磁化手段が取り付けられていることにより、トラフ上を物品が搬送される際に当該物品を磁化させることが可能となる。
【0018】
本発明の第7の態様に係る組合せ計量装置は、第6の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記磁化手段は磁石を有し、前記振動手段は、前記磁化手段の磁石とは逆極性の磁石を有し、前記トラフ及び前記振動手段は、前記トラフの磁石と前記振動手段の磁石とによって互いに固定されることを特徴とするものである。
【0019】
第7の態様に係る組合せ計量装置によれば、磁石によってトラフと振動手段とを互いに固定することにより、振動手段へのトラフの取り付け作業を簡略化することが可能となる。
【0020】
本発明の第8の態様に係る組合せ計量装置は、第7の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記トラフと前記振動手段との接触面の面内方向で前記トラフを前記振動手段に対してスライドさせることによって、前記トラフは前記振動手段から取り外され、前記トラフ及び前記振動手段の各接触面には、前記トラフを前記振動手段に対してスライドさせるためのガイド構造が形成されていることを特徴とするものである。
【0021】
第8の態様に係る組合せ計量装置によれば、トラフと振動手段との接触面の面内方向でトラフを振動手段に対してスライドさせることによって、トラフは振動手段から取り外される。しかも、トラフ及び振動手段の各接触面には、トラフを振動手段に対してスライドさせるためのガイド構造が形成されている。従って、振動手段からのトラフの取り外し作業を簡略化することが可能となる。
【0022】
本発明の第9の態様に係る組合せ計量装置は、第1の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記貯留手段はホッパを有し、前記ホッパに前記磁化手段が取り付けられていることを特徴とするものである。
【0023】
第9の態様に係る組合せ計量装置によれば、ホッパに磁化手段が取り付けられていることにより、ホッパ内に貯留されている物品を磁化させることが可能となる。
【0024】
本発明の第10の態様に係る組合せ計量装置は、第9の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記磁化手段は磁石を有し、前記組合せ計量装置の装置本体には、前記磁化手段の磁石とは逆極性の磁石が取り付けられており、前記ホッパ及び前記装置本体は、前記ホッパの磁石と前記装置本体の磁石とによって互いに固定されることを特徴とするものである。
【0025】
第10の態様に係る組合せ計量装置によれば、磁石によってホッパと装置本体とを互いに固定することにより、装置本体へのホッパの取り付け作業を簡略化することが可能となる。
【0026】
本発明の第11の態様に係る組合せ計量装置は、第10の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記ホッパと前記装置本体との接触面の面内方向で前記ホッパを前記装置本体に対してスライドさせることによって、前記ホッパは前記装置本体から取り外され、前記ホッパ及び前記装置本体の各接触面には、前記ホッパを前記装置本体に対してスライドさせるためのガイド構造が形成されていることを特徴とするものである。
【0027】
第11の態様に係る組合せ計量装置によれば、ホッパと装置本体との接触面の面内方向でホッパを装置本体に対してスライドさせることによって、ホッパは装置本体から取り外される。しかも、ホッパ及び装置本体の各接触面には、ホッパを装置本体に対してスライドさせるためのガイド構造が形成されている。従って、装置本体からのホッパの取り外し作業を簡略化することが可能となる。
【0028】
本発明の第12の態様に係る組合せ計量装置は、第1の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記集合手段は集合シュートを有し、前記集合シュートに前記磁化手段が取り付けられていることを特徴とするものである。
【0029】
第12の態様に係る組合せ計量装置によれば、集合シュートに磁化手段が取り付けられ
ていることにより、集合シュート上を物品が滑落する際に当該物品を磁化させることが可能となる。
【0030】
本発明の第13の態様に係る組合せ計量装置は、第1〜第12のいずれか一つの態様に係る組合せ計量装置において特に、前記磁化手段はネオジウム磁石を有することを特徴とするものである。
【0031】
第13の態様に係る組合せ計量装置によれば、磁力の強いネオジウム磁石を用いることにより、物品を確実に磁化させることが可能となる。
【0032】
本発明の第14の態様に係る物品生産システムは、物品を供給する供給装置と、前記供給装置から供給された物品の重量を計量し、目標重量の物品をまとめて排出する組合せ計量装置と、前記組合せ計量装置から排出された物品を包装する包装装置と、前記包装装置によって包装された後の物品を検査する金属検出装置とを備える物品生産システムであって、前記金属検出装置よりも上流で物品を磁化させる磁化手段をさらに備えることを特徴とするものである。
【0033】
第14の態様に係る物品生産システムによれば、磁化手段によって、金属検出装置よりも上流で物品が磁化される。従って、金属検出装置によって物品を検出することが可能となる。その結果、包装袋内に物品が内容されていない不良品が発生した場合に、良品は磁界の変化を生じさせる一方で不良品は磁界の変化を生じさせないため、金属検出装置によって当該不良品を検出することが可能となる。
【0034】
本発明の第15の態様に係る物品生産システムは、第14の態様に係る物品生産システムにおいて特に、前記供給装置は、物品を前記組合せ計量装置の上方に搬送する搬送コンベアと、前記搬送コンベアに物品を投入する投入手段とを有し、前記投入手段は、漏斗形のシュート部と、前記シュート部の下部に取り付けられた円筒形のスカート部とを有し、前記スカート部の周囲に前記磁化手段が取り付けられていることを特徴とするものである。
【0035】
第15の態様に係る物品生産システムによれば、スカート部の周囲に磁化手段が取り付けられていることにより、スカート部内を物品が通過する際に当該物品を磁化させることが可能となる。
【0036】
本発明の第16の態様に係る物品生産システムは、第14の態様に係る物品生産システムにおいて特に、前記組合せ計量装置として第1〜第13のいずれか一つの態様に係る組合せ計量装置を備えることを特徴とするものである。
【0037】
第16の態様に係る物品生産システムによれば、組合せ計量装置が備える磁化手段によって、物品を磁化させることが可能となる。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、物品を磁化させることにより、金属検出装置によって物品を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態に係る物品生産システムの全体構成を示す図である。
【図2】供給装置の構成を示す図である。
【図3】組合せ計量装置の構成を示す図である。
【図4】包装装置の構成を示す図である。
【図5】金属検出装置の構成を示すブロック図である。
【図6】スカート部の構造を示す上面図である。
【図7】図6に示した構造を所定方向から眺めた側面図である。
【図8】分散テーブルの構造を示す上面図である。
【図9】図8に示した構造を所定方向から眺めた側面図である。
【図10】基板の構造を示す上面図である。
【図11】トラフの構造を示す上面図である。
【図12】図11に示した構造を所定方向から眺めた側面図である。
【図13】基板の構造を示す上面図である。
【図14】プールホッパの構造を示す側面図である。
【図15】図14に示した構造を所定方向から眺めた側面図である。
【図16】計量ホッパの構造を示す側面図である。
【図17】図16に示した構造を所定方向から眺めた側面図である。
【図18】集合シュートの構造を示す上面図である。
【図19】スカート部の構造を示す上面図である。
【図20】図19に示した構造を所定方向から眺めた側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
【0041】
図1は、本発明の実施の形態に係る物品生産システム1の全体構成を示す図である。図1に示すように物品生産システム1は、物品生産ラインの上流側からこの順に配置された、供給装置2、組合せ計量装置3、包装装置4、及び金属検出装置5を備えて構成されている。供給装置2は、組合せ計量装置3に対して食品等の物品を供給する。組合せ計量装置3は、供給装置2から供給された物品の重量を計量し、目標重量の物品をまとめて排出する。包装装置4は、組合せ計量装置3から排出された物品を包装する。金属検出装置5は、包装装置4によって包装された後の物品を検査する。なお、物品生産システム1には、包装装置4よりも下流に、重量検査装置やX線検査装置等が追加されても良い。
【0042】
図2は、供給装置2の構成を示す図である。図2に示すように供給装置2は、物品を収容する容器としての複数のバケット25と、複数のバケット25を所定の走行経路に沿って搬送する無端状のチェーン26と、チェーン26の走行経路内の所定の箇所においてバケット25に物品を供給するホッパ24と、大量の物品を貯留可能な貯留部21と、貯留部21に貯留されている物品を搬送するための搬送部22と、搬送部22から排出された物品をホッパ24内に投入するための投入部23とを備えて構成されている。
【0043】
搬送部22は、振動フィーダとして構成されており、物品搬送面を有するトラフ22Aと、トラフ22Aを振動させる振動部22Bとを備えている。投入部23は、下部よりも上部が広がった漏斗形の投入シュート23Aと、投入シュート23Aの下部に取り付けられた円筒形のスカート部23Bとを有している。投入部23は、搬送部22から投入シュート23A内に供給された物品を、下方のホッパ24内に投入する。その際、スカート部23Bによって物品の飛散が防止されることにより、物品を確実にホッパ24内に投入することができる。
【0044】
複数のバケット25は、チェーン26に一定間隔で揺動自在に取り付けられている。チェーン26の走行経路は、組合せ計量装置3の上方を通っている。チェーン26を駆動することによって、物品を収容した複数のバケット25がその走行経路に沿って循環し、組合せ計量装置3の上方に到達した時点でバケット25を上下反転させることにより、バケット25内の物品が排出されて下方の組合せ計量装置3に供給される。
【0045】
図3は、組合せ計量装置3の構成を示す図である。図3に示すように組合せ計量装置3は、物品搬送経路の上流側からこの順に配置された、投入部31、分散部32、搬送部33、プールホッパ34、計量ホッパ35、集合シュート37、及び排出ホッパ38を備えて構成されている。計量ホッパ35には、ロードセル36等の計量手段が連結されている。組合せ計量装置3は、分散部32の周囲に複数のヘッドが円形配列された構成を有しており、搬送部33、プールホッパ34、計量ホッパ35、及びロードセル36は、ヘッド毎に個別に設けられている。
【0046】
投入部31は、下部よりも上部が広がった漏斗形の投入シュート31Aと、投入シュート31Aの下部に取り付けられた円筒形のスカート部31Bとを有している。投入部31は、供給装置2から投入シュート31A内に供給された物品を、下方の分散部32上に投入する。その際、スカート部31Bによって物品の飛散が防止されることにより、物品を確実に分散部32上に投入することができる。
【0047】
分散部32は、分散テーブル32Aと、分散テーブル32Aを振動させる振動部32Bとを備えている。分散テーブル32Aは、例えば円錐形の外観形状を有しており、投入部31から円錐の頂部付近に投入された物品を放射状に分散して排出する。分散テーブル32Aから排出された物品は、下方の搬送部33に供給される。
【0048】
搬送部33は、振動フィーダとして構成されており、物品搬送面を有するトラフ33Aと、トラフ33Aを振動させる振動部33Bとを備えている。搬送部33は、分散テーブル32Aからトラフ33Aの内端部に供給された物品を外側方向に向けて搬送して、物品をトラフ33Aの外端部から排出する。搬送部33から排出された物品は、下方のプールホッパ34内に供給される。
【0049】
搬送部33からプールホッパ34内に供給された物品は、プールホッパ34内で一時的に貯留される。そして、計量ホッパ35内に物品が貯留されていない(又は貯留量が不足している)ヘッドを対象として、プールホッパ34のゲートを開くことにより、プールホッパ34内の物品が排出されて下方の計量ホッパ35内に供給される。
【0050】
プールホッパ34から計量ホッパ35内に供給された物品は、計量ホッパ35内で一時的に貯留される。ロードセル36は、対応する計量ホッパ35内に貯留されている物品の重量を計量し、その計量結果である計量信号を出力する。計量信号は制御部(図示しない)に入力され、制御部は、物品を貯留している全ての計量ホッパ35のうち、目標重量に一致する、又は許容範囲内で目標重量に最も近似する重量値を実現する計量ホッパ35の組合せを選択する。そして、その選択された複数の計量ホッパ35のゲートを開くことにより、計量ホッパ35内に貯留されている物品を排出する。
【0051】
集合シュート37は、下部よりも上部が広がった漏斗形を成しており、円形配置された多数の計量ホッパ35の中から選択された複数の計量ホッパ35から排出された物品を、滑走させながら下方中心部に配置された排出ホッパ38内に集合させる。排出ホッパ38は、集合シュート37から供給された物品を一時的に貯留し、制御部からの制御信号に基づいて所定のタイミングでゲートを開くことにより、下方の包装装置4に対して物品を供給する。
【0052】
集合シュート37は、通常は、上段及び下段の二段、又は上段、中段、及び下段の三段に分割されており、傾斜角度を変えながら物品を下方に移動させる。また、物品の流れを乱すことなく物品を下方に移動できるように、集合シュート37の物品滑走面が円周方向に複数に分割されることにより、集合シュート37は複数の個別シュート(図示しない)
によって構成されている。互いに隣接する個別シュート同士の間は仕切り板で仕切られているため、物品は、一つの個別シュート内を滑走しながら下方に移動することができる。割れやすい物品を扱う場合には、物品の滑走経路の途中、特に、上段から下段等への移行部に、駆動装置によって開閉駆動されるシャッタ(図示しない)が設けられる場合がある。シャッタを閉状態に駆動することにより、物品の滑走を停止することができる。また、シャッタを開状態に駆動することにより、シャッタによって停止された物品の滑走を再開することができる。このように、シャッタによって物品の滑走を一時的に停止することにより、物品の一回の滑走距離を短くすることができ、その結果、物品の割れや欠けを抑制できる。
【0053】
図4は、包装装置4の構成を示す図である。図4に示すように包装装置4は、投入シュート41、フォーマ42、チューブ43、プルダウンベルト44、縦シール部45、及びカッター付きの横シール部46を備えて構成されている。
【0054】
組合せ計量装置3の排出ホッパ38から排出された物品は、包装装置4の投入シュート41内に供給される。投入シュート41は、下部よりも上部が広がった漏斗形を成しており、排出ホッパ38から供給された物品を下方のチューブ43内に投入する。
【0055】
フォーマ42は、図示しない供給ローラから供給された帯状の包材F(薄膜プラスチックフィルム等)を、上面及び底面が開口した円筒形のチューブ43の外面に巻き付ける。プルダウンベルト44は、チューブ43に巻き付けられた包材Fを下方に向けて移送する。縦シール部45は、帯状の包材Fの縁部同士の重なり部分を熱圧着することにより、背貼り部の縦シール処理を施す。これにより、チューブ43に巻き付けられた帯状の包材Fが筒状に成形される。
【0056】
横シール部46は、一対のシールジョーを用いた熱圧着による包材Fの横シール処理と、袋体単位での包材Fの切断とを行う。具体的に、まず、筒状の包材Fに第1の横シール処理を施すことにより、上口が開封し底口が密封された半袋状に成形する。次に、半袋状の包材F内に投入シュート41から物品が投入された後、第2の横シール処理を施すことにより、上口も密封された袋状に成形する。次に、第2の横シール処理が施された箇所をカッターによって切断することにより、個別の袋体Bに分離する。
【0057】
図5は、金属検出装置5の構成を示すブロック図である。図5に示すように金属検出装置5は、発振回路51、移相回路52A,52B、同期検波回路53A,53B、AD変換回路(以下「ADC」と称す)54A,54B、差動増幅回路55、帯域通過フィルタ回路(以下「BPF」と称す)56、送信コイル57、受信コイル58,59、コンピュータ60、及び表示部61を備えて構成されている。
【0058】
送信コイル57は、発振回路51に接続されている。所定の発振周波数の励磁信号S3が発振回路51から送信コイル57に供給されることにより、袋体Bの搬送路内に一定の磁界が生起される。一対の受信コイル58,59は、送信コイル57に対向して配置されており、巻回方向が互いに逆になるように差動接続されている。各受信コイル58,59は、送信コイル57によって生起された磁界を検出して、誘起電圧を生成する。
【0059】
差動増幅回路55は、受信コイル58,59によってそれぞれ生成された誘起電圧の差電圧を増幅することにより、信号S1を出力する。本実施の形態に係る物品生産システム1においては、後述するように金属検出装置5よりも上流において磁化手段によって物品が磁化される。但し、磁化された物品が呈する磁気特性は、磁性金属異物が呈する磁気特性よりも低レベルである。従って、袋体B内に物品が収容されており、かつ金属異物が混入していない場合には、物品の磁気特性に応じて受信コイル58,59の誘起電圧に微小
な差が生じるため、第1のしきい値以上かつ第2のしきい値未満の信号S1が得られる。また、袋体B内に物品が収容されておらず、かつ金属異物が混入していない場合には、受信コイル58,59の誘起電圧は互いに等しくなるため、第1のしきい値未満(理論的にはゼロ)の信号S1が得られる。また、袋体B内に金属異物が混入している場合には、送信コイル57によって生起された磁界のバランスが金属異物によって大きく崩されることにより、受信コイル58,59の誘起電圧に大きな差が生じるため、第2のしきい値以上の信号S1が得られる。
【0060】
BPF56の中心周波数は、発振回路51の発振周波数と同一の値に設定されている。BPF56からは、信号S1のノイズ成分が除去された信号S2が出力される。信号S2は、発振回路51の発振周波数によって変調された信号であり、同期検波回路53A,53Bに入力される。なお、必要に応じて、BPF56と同期検波回路53A,53Bとの間に、増幅回路等を配置しても良い。
【0061】
一方で、励磁信号S3は、発振回路51から移相回路52A,52Bに入力される。移相回路52Aには、0度の移相信号S4Aが入力されている。従って、移相回路52Aは、励磁信号S3と同位相の同期信号S5Aを出力する。同期信号S5Aは、同期検波回路53Aに入力される。一方、移相回路52Bには、90度の移相信号S4Bが入力されている。従って、移相回路52Bは、励磁信号S3が90度移相された同期信号S5Bを出力する。同期信号S5Bは、同期検波回路53Bに入力される。
【0062】
同期検波回路53Aは、信号S2を同期信号S5Aによって同期検波(復調)することにより、鉄等の磁性金属異物及び磁化された物品に応じた検出信号S6Aを出力する。同様に、同期検波回路53Bは、信号S2を同期信号S5Bによって同期検波することにより、ステンレス又はアルミニウム等の非磁性金属異物に応じた検出信号S6Bを出力する。
【0063】
ADC54Aは、アナログ信号である信号S6Aをディジタル信号に変換することにより、データD1Aを生成して出力する。同様に、ADC54Bは、アナログ信号である信号S6Bをディジタル信号に変換することにより、データD1Bを生成して出力する。データD1A,D1Bは、コンピュータ60に入力される。なお、必要に応じて、同期検波回路53A,53BとADC54A,54Bとの間に、BPFや増幅回路等を配置しても良い。
【0064】
コンピュータ60は、データD1A,D1Bの値と、上記第1及び第2のしきい値に相当する所定のしきい値とを比較することにより、検査対象が、物品が収容されており、かつ金属異物が混入していない袋体B(良品)であるか、物品が収容されておらず、かつ金属異物が混入していない袋体B(不良品)であるか、金属異物が混入している袋体B(不良品)であるかを判定する。そして、コンピュータ60は、その判定結果を表示部61に表示するための画像信号S7を生成して出力する。
【0065】
<磁化手段の第1の例>
第1の例においては、磁化手段は、組合せ計量装置3の投入部31が有するスカート部31Bの周囲に取り付けられている。
【0066】
図6は、スカート部31Bの構造を示す上面図である。また、図7は、図6に示した構造を図6中の矢印Y1で示す方向から眺めた側面図である。円筒形のスカート部31Bの外面に、複数個の磁石65A〜65Fが配置されている。図6に示した例では、スカート部31Bの外面に当接するS極をそれぞれ有する3個の磁石65A,65C,65Eと、スカート部31Bの外面に当接するN極をそれぞれ有する3個の磁石65B,65D,6
5Fとが、交互かつ等間隔に配置されている。これらの磁石65A〜65Fによってスカート部31Bの内部空間に磁界が発生し、物品は、その磁界中を落下する際に磁化される。ここで、物品を確実に磁化させるべく、磁石65A〜65Fとしては、強い磁力を有するネオジウム磁石を用いることが望ましい。
【0067】
なお、図6に示した例では磁石65A〜65Fの磁極(S極又はN極)がスカート部31Bの外面に当接しているが、磁石65A〜65Fの形状に対応する貫通孔をスカート部31Bに設け、各貫通孔内に各磁石65A〜65Fの先端を嵌め込むことにより、スカート部31Bの内面に磁石65A〜65Fの磁極を露出させても良い。これにより、スカート部31Bの内部空間に発生する磁界を強めることができる。また、永久磁石ではなく電磁石を用いても良い。
【0068】
<磁化手段の第2の例>
第2の例においては、磁化手段は、組合せ計量装置3の分散テーブル32Aに取り付けられている。
【0069】
図8は、分散テーブル32Aの構造を示す上面図である。分散テーブル32Aの上面に、複数個の磁石66A〜66Cの磁極が露出している。図8に示した例では、磁石66AのN極と、磁石66BのS極と、磁石66CのS極とが、分散テーブル32Aの上面に露出している。磁石66A〜66Cによって分散テーブル32Aの上面上に磁界が発生し、物品は、その磁界中を搬送される際に磁化される。ここで、物品を確実に磁化させるべく、磁石66A〜66Cとしては、強い磁力を有するネオジウム磁石を用いることが望ましい。なお、永久磁石ではなく電磁石を用いても良い。
【0070】
図9は、図8に示した構造を図8中の矢印Y2で示す方向から眺めた側面図である。図9の(A)には、振動部32Bから分散テーブル32Aを取り外した状態を示しており、図9の(B)には、振動部32Bに分散テーブル32Aを取り付けた状態を示している。
【0071】
図9の(A)を参照して、分散テーブル32Aは、支持フレーム102を介して基板101上に固定されている。基板101の底面の中央部には、位置決め用の孔103が形成されている。孔103は、基板101を貫通して支持フレーム102の下部内にまで延在している。また、基板101の底面には、孔103を中心とする環状の溝104が形成されている。磁石66B,66Cの各N極は、基板101の底面に露出している。また、図9には表れないが、磁石66AのS極は、基板101の底面に露出している。
【0072】
振動部32Bには、支持フレーム106を介して基板105が固定されている。基板105の上面上には、孔103に嵌合する位置決め用のピン108と、溝104に嵌合する環状の突起107とが固定されている。また、基板105には、磁石66A〜66Cの配置位置に対応して、磁石67A〜67C(磁石67Aは図9には表れない)が固定されている。磁石67AのN極と、磁石67BのS極と、磁石67CのS極とが、基板105の上面に露出している。
【0073】
図9の(B)を参照して、基板101と基板105とは、磁石66A〜66Cと磁石67A〜67Cとの吸引力によって互いに固定される。つまり、分散テーブル32Aと振動部32Bとは、それぞれが逆極性で配置された磁石66A〜66Cと磁石67A〜67Cとによって、互いに固定される。また、基板101と基板105とが互いに固定された状態では、ピン108は孔103に嵌合し、突起107は溝104に嵌合する。吸着面の法線方向(つまり上下方向)に関する磁石66A〜66Cと磁石67A〜67Cとの吸引力は十分に大きいため、振動部32Bによって分散テーブル32Aを上下方向に振動させても、基板101が基板105から外れることはない。
【0074】
図10は、基板101,105の構造を示す上面図である。図10の(A)には基板101の構造を示しており、図10の(B)には基板105の構造を示している。図10の(A)を参照して、基板101の側面には取手109が固定されている。吸着面の面内方向に関する磁石66A〜66Cと磁石67A〜67Cとの吸引力は比較的小さい。そのため、作業者が取手109を掴んで、ピン108を中心として基板101をスライド回転させることにより、磁石66A〜66Cを磁石67A〜67Cからずらすことができる。これにより、基板101と基板105との固定が解除され、分散テーブル32Aを振動部32Bから取り外すことができる。その際、突起107と溝104との嵌合構造がガイド構造として機能することにより、基板105に対する基板101のスライド回転をスムーズに行うことができる。
【0075】
<磁化手段の第3の例>
第3の例においては、磁化手段は、組合せ計量装置3の搬送部33が有するトラフ33Aに取り付けられている。
【0076】
図11は、トラフ33Aの構造を示す上面図である。トラフ33Aの物品搬送面に、複数個の磁石68A〜68Cの磁極が露出している。図11に示した例では、磁石68AのN極と、磁石68BのS極と、磁石68CのS極とが、トラフ33Aの物品搬送面に露出している。磁石68A〜68Cによってトラフ33Aの物品搬送面上に磁界が発生し、物品は、その磁界中を搬送される際に磁化される。ここで、物品を確実に磁化させるべく、磁石68A〜68Cとしては、強い磁力を有するネオジウム磁石を用いることが望ましい。なお、永久磁石ではなく電磁石を用いても良い。
【0077】
図12は、図11に示した構造を図11中の矢印Y3で示す方向から眺めた側面図である。図12の(A)には、振動部33Bからトラフ33Aを取り外した状態を示しており、図12の(B)には、振動部33Bにトラフ33Aを取り付けた状態を示している。
【0078】
図12の(A)を参照して、トラフ33Aは、支持フレーム111を介して基板110上に固定されている。磁石68B,68Cの各N極は、基板110の底面に露出している。また、図12には表れないが、磁石68AのS極は、基板110の底面に露出している。
【0079】
振動部33Bには、支持フレーム113を介して基板112が固定されている。基板112には、磁石68A〜68Cの配置位置に対応して、磁石69A〜69C(磁石69Aは図12には表れない)が固定されている。磁石69AのN極と、磁石69BのS極と、磁石69CのS極とが、基板112の上面に露出している。
【0080】
図12の(B)を参照して、基板110と基板112とは、磁石68A〜68Cと磁石69A〜69Cとの吸引力によって互いに固定される。つまり、トラフ33Aと振動部33Bとは、それぞれが逆極性で配置された磁石68A〜68Cと磁石69A〜69Cとによって、互いに固定される。吸着面の法線方向(つまり上下方向)に関する磁石68A〜68Cと磁石69A〜69Cとの吸引力は十分に大きいため、振動部33Bによってトラフ33Aを上下方向に振動させても、基板110が基板112から外れることはない。
【0081】
図13は、基板110,112の構造を示す上面図である。図13の(A)には基板110の構造を示しており、図13の(B)には基板112の構造を示している。図13の(A)を参照して、基板110の側面の所定の箇所には、位置決め用の凹部114が形成されている。また、基板110の底面には、凹部114の形成箇所を中心とする円弧状の溝115が形成されている。また、凹部114の形成箇所と反対側の基板110の側面に
は、取手116が固定されている。図13の(B)を参照して、基板112の上面上には、凹部114に嵌合する位置決め用のピン117と、溝115に嵌合する円弧状の突起118とが固定されている。基板110と基板112とが互いに固定された状態では、ピン117は凹部114に嵌合し、突起118は溝115に嵌合する。
【0082】
吸着面の面内方向に関する磁石68A〜68Cと磁石69A〜69Cとの吸引力は比較的小さい。そのため、作業者が取手116を掴んで、ピン117を中心として基板110をスライド回転させることにより、磁石68A〜68Cを磁石69A〜69Cからずらすことができる。これにより、基板110と基板112との固定が解除され、トラフ33Aを振動部33Bから取り外すことができる。その際、突起118と溝115との嵌合構造がガイド構造として機能することにより、基板112に対する基板110のスライド回転をスムーズに行うことができる。
【0083】
<磁化手段の第4の例>
第4の例においては、磁化手段は、組合せ計量装置3のプールホッパ34に取り付けられている。
【0084】
図14は、プールホッパ34の構造を示す側面図である。図14の(A)には、組合せ計量装置3の装置本体の取付部128からプールホッパ34を取り外した状態を示しており、図14の(B)には、取付部128にプールホッパ34を取り付けた状態を示している。また、図15は、図14に示した構造を図14中の矢印Y4で示す方向から眺めた側面図である。図15の(A)にはプールホッパ34の内側面122及びゲート120の内面を示しており、図15の(B)には取付部128,132の外面を示している。
【0085】
図15の(A)を参照して、プールホッパ34の内側面122に、複数個の磁石70A〜70Cの磁極が露出している。図15の(A)に示した例では、磁石70AのN極と、磁石70BのS極と、磁石70CのS極とが、プールホッパ34の内側面122に露出している。また、ゲート120の内面に、複数個の磁石71A,71Bの磁極が露出している。図15の(A)に示した例では、磁石71AのS極と、磁石71BのN極とが、ゲート120の内面に露出している。磁石70A〜70C,71A,71Bによってプールホッパ34の内部空間に磁界が発生し、物品は、プールホッパ34内に貯留されている間に磁化される。ここで、物品を確実に磁化させるべく、磁石70A〜70C,71A,71Bとしては、強い磁力を有するネオジウム磁石を用いることが望ましい。なお、永久磁石ではなく電磁石を用いても良い。
【0086】
図14の(B)を参照して、プールホッパ34の底部には、ゲート120,121が開閉自在に固定されている。ゲート120,121は図示しないリンク機構によって互いに連結されており、駆動アーム131によってゲート120を駆動することにより、ゲート120の開閉動作に伴ってゲート121も開閉する。
【0087】
図14の(A)及び図15の(A)を参照して、プールホッパ34には、支持フレーム124を介して基板123が固定されている。磁石70AのS極及び磁石70BのN極は、基板123の内面(取付部128に対向する面)に露出している。図14の(A)には表れないが、磁石70CのN極は、基板123の内面に露出している。また、ゲート120には、支持フレーム133を介して基板127が固定されている。磁石71AのN極は、基板127の内面(取付部132に対向する面)に露出している。図14の(A)には表れないが、磁石71BのS極は、基板127の内面に露出している。
【0088】
図15の(B)を参照して、取付部128には、磁石70A〜70Cの配置位置に対応して、磁石72A〜72Cが固定されている。磁石72AのN極と、磁石72BのS極と
、磁石72CのS極とが、取付部128の外面に露出している。また、ゲート120を駆動するための駆動アーム131の先端には、取付部132が固定されている。取付部132には、磁石71A,71Bの配置位置に対応して、磁石73A,73Bが固定されている。磁石73AのS極と、磁石73BのN極とが、取付部132の外面に露出している。
【0089】
図14の(B)を参照して、基板123と取付部128とは、磁石70A〜70Cと磁石72A〜72Cとの吸引力によって互いに固定される。つまり、プールホッパ34と装置本体の取付部128とは、それぞれが逆極性で配置された磁石70A〜70Cと磁石72A〜72Cとによって、互いに固定される。また、基板127と取付部132とは、磁石71A,71Bと磁石73A,73Bとの吸引力によって互いに固定される。つまり、プールホッパ34のゲート120と駆動アーム131とは、それぞれが逆極性で配置された磁石71A,71Bと磁石73A,73Bとによって、互いに固定される。
【0090】
図14の(A)及び図15の(A)を参照して、基板123の中央部には、位置決め用のピン125が固定されている。また、基板123には取手126が固定されている。図14の(A)及び図15の(B)を参照して、取付部128の外面には、基板123の形状に嵌合する凹部129が形成されている。凹部129には、ピン125に嵌合する孔130が形成されている。図14の(B)を参照して、基板123と取付部128とが互いに固定された状態では、基板123は凹部129に嵌合し、ピン125は孔130に嵌合する。
【0091】
吸着面の面内方向に関する磁石70A〜70C,71A,71Bと磁石72A〜72C,73A,73Bとの吸引力は比較的小さい。そのため、作業者が取手126を掴んで、ピン125を中心として基板123をスライド回転させることにより、磁石70A〜70C,71A,71Bを磁石72A〜72C,73A,73Bからずらすことができる。これにより、基板123と取付部128との固定、及び基板127と取付部132との固定が解除され、プールホッパ34を装置本体から取り外すことができる。その際、基板123と凹部129との嵌合構造がガイド構造として機能することにより、取付部128に対する基板123のスライド回転をスムーズに行うことができる。
【0092】
<磁化手段の第5の例>
第5の例においては、磁化手段は、組合せ計量装置3の計量ホッパ35に取り付けられている。
【0093】
図16は、計量ホッパ35の構造を示す側面図である。図16の(A)には、組合せ計量装置3の装置本体の取付部148から計量ホッパ35を取り外した状態を示しており、図16の(B)には、取付部148に計量ホッパ35を取り付けた状態を示している。また、図17は、図16に示した構造を図16中の矢印Y5で示す方向から眺めた側面図である。図17の(A)には計量ホッパ35の内側面142及びゲート140の内面を示しており、図17の(B)には取付部148,152の外面を示している。
【0094】
図17の(A)を参照して、計量ホッパ35の内側面142に、複数個の磁石74A〜74Cの磁極が露出している。図17の(A)に示した例では、磁石74AのN極と、磁石74BのS極と、磁石74CのS極とが、計量ホッパ35の内側面142に露出している。また、ゲート140の内面に、複数個の磁石75A,75Bの磁極が露出している。図17の(A)に示した例では、磁石75AのS極と、磁石75BのN極とが、ゲート140の内面に露出している。磁石74A〜74C,75A,75Bによって計量ホッパ35の内部空間に磁界が発生し、物品は、計量ホッパ35内に貯留されている間に磁化される。ここで、物品を確実に磁化させるべく、磁石74A〜74C,75A,75Bとしては、強い磁力を有するネオジウム磁石を用いることが望ましい。なお、永久磁石ではなく
電磁石を用いても良い。
【0095】
図16の(B)を参照して、計量ホッパ35の底部には、ゲート140,141が開閉自在に固定されている。ゲート140,141は図示しないリンク機構によって互いに連結されており、駆動アーム151によってゲート140を駆動することにより、ゲート140の開閉動作に伴ってゲート141も開閉する。
【0096】
図16の(A)及び図17の(A)を参照して、計量ホッパ35には、支持フレーム144を介して基板143が固定されている。磁石74AのS極及び磁石74BのN極は、基板143の内面(取付部148に対向する面)に露出している。図16の(A)には表れないが、磁石74CのN極は、基板143の内面に露出している。また、ゲート140には、支持フレーム153を介して基板147が固定されている。磁石75AのN極は、基板147の内面(取付部152に対向する面)に露出している。図16の(A)には表れないが、磁石75BのS極は、基板147の内面に露出している。
【0097】
図17の(B)を参照して、取付部148には、磁石74A〜74Cの配置位置に対応して、磁石76A〜76Cが固定されている。磁石76AのN極と、磁石76BのS極と、磁石76CのS極とが、取付部148の外面に露出している。また、ゲート140を駆動するための駆動アーム151の先端には、取付部152が固定されている。取付部152には、磁石75A,75Bの配置位置に対応して、磁石77A,77Bが固定されている。磁石77AのS極と、磁石77BのN極とが、取付部152の外面に露出している。
【0098】
図16の(B)を参照して、基板143と取付部148とは、磁石74A〜74Cと磁石76A〜76Cとの吸引力によって互いに固定される。つまり、計量ホッパ35と装置本体の取付部148とは、それぞれが逆極性で配置された磁石74A〜74Cと磁石76A〜76Cとによって、互いに固定される。また、基板147と取付部152とは、磁石75A,75Bと磁石77A,77Bとの吸引力によって互いに固定される。つまり、計量ホッパ35のゲート140と駆動アーム151とは、それぞれが逆極性で配置された磁石75A,75Bと磁石77A,77Bとによって、互いに固定される。
【0099】
図16の(A)及び図17の(A)を参照して、基板143の中央部には、位置決め用のピン145が固定されている。また、基板143には取手146が固定されている。図16の(A)及び図17の(B)を参照して、取付部148の外面には、基板143の形状に嵌合する凹部149が形成されている。凹部149には、ピン145に嵌合する孔150が形成されている。図16の(B)を参照して、基板143と取付部148とが互いに固定された状態では、基板143は凹部149に嵌合し、ピン145は孔150に嵌合する。
【0100】
吸着面の面内方向に関する磁石74A〜74C,75A,75Bと磁石76A〜76C,77A,77Bとの吸引力は比較的小さい。そのため、作業者が取手146を掴んで、ピン145を中心として基板143をスライド回転させることにより、磁石74A〜74C,75A,75Bを磁石76A〜76C,77A,77Bからずらすことができる。これにより、基板143と取付部148との固定、及び基板147と取付部152との固定が解除され、計量ホッパ35を装置本体から取り外すことができる。その際、基板143と凹部149との嵌合構造がガイド構造として機能することにより、取付部148に対する基板143のスライド回転をスムーズに行うことができる。
【0101】
<磁化手段の第6の例>
第6の例においては、磁化手段は、組合せ計量装置3の集合シュート37の周囲に取り付けられている。
【0102】
図18は、集合シュート37の構造を示す上面図である。集合シュート37の外面に、複数個の磁石78A〜78Lが配置されている。図18に示した例では、集合シュート37の外面に当接するS極をそれぞれ有する6個の磁石78A,78C,78E,78G,78I,78Kと、集合シュート37の外面に当接するN極をそれぞれ有する6個の磁石78B,78D,78F,78H,78J,78Lとが、交互かつ等間隔に配置されている。これらの磁石78A〜78Lによって集合シュート37の内部空間に磁界が発生し、物品は、その磁界中を落下する際に磁化される。ここで、物品を確実に磁化させるべく、磁石78A〜78Lとしては、強い磁力を有するネオジウム磁石を用いることが望ましい。
【0103】
なお、図18に示した例では磁石78A〜78Lの磁極(S極又はN極)が集合シュート37の外面に当接しているが、磁石78A〜78Lの形状に対応する貫通孔を集合シュート37に設け、各貫通孔内に各磁石78A〜78Lの先端を嵌め込むことにより、集合シュート37の内面に磁石78A〜78Lの磁極を露出させても良い。これにより、集合シュート37の内部空間に発生する磁界を強めることができる。また、永久磁石ではなく電磁石を用いても良い。
【0104】
<磁化手段の第7の例>
第7の例においては、磁化手段は、供給装置2の投入部23が有するスカート部23Bの周囲に取り付けられている。
【0105】
図19は、スカート部23Bの構造を示す上面図である。また、図20は、図19に示した構造を図19中の矢印Y6で示す方向から眺めた側面図である。円筒形のスカート部23Bの外面に、複数個の磁石79A〜79Fが配置されている。図19に示した例では、スカート部23Bの外面に当接するS極をそれぞれ有する3個の磁石79A,79C,79Eと、スカート部23Bの外面に当接するN極をそれぞれ有する3個の磁石79B,79D,79Fとが、交互かつ等間隔に配置されている。これらの磁石79A〜79Fによってスカート部23Bの内部空間に磁界が発生し、物品は、その磁界中を落下する際に磁化される。ここで、物品を確実に磁化させるべく、磁石79A〜79Fとしては、強い磁力を有するネオジウム磁石を用いることが望ましい。
【0106】
なお、図19に示した例では磁石79A〜79Fの磁極(S極又はN極)がスカート部23Bの外面に当接しているが、磁石79A〜79Fの形状に対応する貫通孔をスカート部23Bに設け、各貫通孔内に各磁石79A〜79Fの先端を嵌め込むことにより、スカート部23Bの内面に磁石79A〜79Fの磁極を露出させても良い。これにより、スカート部23Bの内部空間に発生する磁界を強めることができる。また、永久磁石ではなく電磁石を用いても良い。
【0107】
<まとめ>
本実施の形態に係る組合せ計量装置3によれば、組合せ計量装置3が備える磁化手段によって物品が磁化される。従って、組合せ計量装置3の下流に包装装置4と金属検出装置5とが配置された物品生産ラインにおいて、金属検出装置5によって物品を検出することが可能となる。その結果、包装袋内に物品が内容されていない不良品が発生した場合に、良品は磁界の変化を生じさせる一方で不良品は磁界の変化を生じさせないため、金属検出装置5によって当該不良品を検出することが可能となる。
【0108】
図6,7に示した例によれば、組合せ計量装置3の投入部31が有するスカート部31Bの周囲に磁化手段を取り付けることにより、スカート部31B内を物品が通過する際に当該物品を磁化させることが可能となる。
【0109】
図8〜10に示した例によれば、組合せ計量装置3の分散テーブル32Aに磁化手段が取り付けられていることにより、分散テーブル32A上を物品が搬送される際に当該物品を磁化させることが可能となる。
【0110】
また、磁石66A〜66C,67A〜67Cによって分散テーブル32Aと振動部32Bとを互いに固定することにより、振動部32Bへの分散テーブル32Aの取り付け作業を簡略化することが可能となる。
【0111】
また、分散テーブル32Aと振動部32Bとの接触面(吸着面)の面内方向で分散テーブル32Aを振動部32Bに対してスライドさせることによって、分散テーブル32Aは振動部32Bから取り外される。しかも、分散テーブル32A及び振動部32Bの各接触面には、分散テーブル32Aを振動部32Bに対してスライドさせるためのガイド構造(突起107及び溝104)が形成されている。従って、振動部32Bからの分散テーブル32Aの取り外し作業を簡略化することが可能となる。
【0112】
図11〜13に示した例によれば、組合せ計量装置3の搬送部33が有するトラフ33Aに磁化手段が取り付けられていることにより、トラフ33A上を物品が搬送される際に当該物品を磁化させることが可能となる。
【0113】
また、68A〜68C,69A〜69C磁石によってトラフ33Aと振動部33Bとを互いに固定することにより、振動部33Bへのトラフ33Aの取り付け作業を簡略化することが可能となる。
【0114】
また、トラフ33Aと振動部33Bとの接触面(吸着面)の面内方向でトラフ33Aを振動部33Bに対してスライドさせることによって、トラフ33Aは振動部33Bから取り外される。しかも、トラフ33A及び振動部33Bの各接触面には、トラフ33Aを振動部33Bに対してスライドさせるためのガイド構造(突起118及び溝115)が形成されている。従って、振動部33Bからのトラフ33Aの取り外し作業を簡略化することが可能となる。
【0115】
図14,15に示した例によれば、組合せ計量装置3のプールホッパ34に磁化手段が取り付けられていることにより、プールホッパ34内に貯留されている物品を磁化させることが可能となる。
【0116】
また、磁石70A〜70C,72A〜72Cによってプールホッパ34と装置本体とを互いに固定することにより、装置本体へのプールホッパ34の取り付け作業を簡略化することが可能となる。
【0117】
また、プールホッパ34と装置本体との接触面(吸着面)の面内方向でプールホッパ34を装置本体に対してスライドさせることによって、プールホッパ34は装置本体から取り外される。しかも、プールホッパ34及び装置本体の各接触面には、プールホッパ34を装置本体に対してスライドさせるためのガイド構造(基板123及び凹部129)が形成されている。従って、装置本体からのプールホッパ34の取り外し作業を簡略化することが可能となる。
【0118】
図16,17に示した例によれば、組合せ計量装置3の計量ホッパ35に磁化手段が取り付けられていることにより、計量ホッパ35内に貯留されている物品を磁化させることが可能となる。
【0119】
また、磁石74A〜74C,76A〜76Cによって計量ホッパ35と装置本体とを互いに固定することにより、装置本体への計量ホッパ35の取り付け作業を簡略化することが可能となる。
【0120】
また、計量ホッパ35と装置本体との接触面(吸着面)の面内方向で計量ホッパ35を装置本体に対してスライドさせることによって、計量ホッパ35は装置本体から取り外される。しかも、計量ホッパ35及び装置本体の各接触面には、計量ホッパ35を装置本体に対してスライドさせるためのガイド構造(基板143及び凹部149)が形成されている。従って、装置本体からの計量ホッパ35の取り外し作業を簡略化することが可能となる。
【0121】
図18に示した例によれば、組合せ計量装置3の集合シュート37に磁化手段が取り付けられていることにより、集合シュート37上を物品が滑落する際に当該物品を磁化させることが可能となる。
【0122】
図19,20に示した例によれば、供給装置2の投入部23が有するスカート部23Bの周囲に磁化手段が取り付けられていることにより、スカート部23B内を物品が通過する際に当該物品を磁化させることが可能となる。
【符号の説明】
【0123】
1 物品生産システム
2 供給装置
3 組合せ計量装置
4 包装装置
5 金属検出装置
23,31 投入部
23B,31B スカート部
32 分散部
32A 分散テーブル
32B,33B 振動部
33 搬送部
33A トラフ
34 プールホッパ
35 計量ホッパ
36 ロードセル
37 集合シュート
65A〜65F,66A〜66C,67A〜67C,68A〜68C,69A〜69C,70A〜70C,71A,71B,72A〜72C,73A,73B,74A〜74C,75A,75B,76A〜76C,77A,77B,78A〜78L,79A〜79F
磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品生産ラインにおいて金属検出装置よりも上流に配置される組合せ計量装置であって、
供給装置によって搬送されてきた物品を、上方から前記組合せ計量装置内に投入する投入手段と、
前記投入手段から供給された物品を放射状に分散させる分散手段と、
前記分散手段から供給された物品を搬送する複数の搬送手段と、
各前記搬送手段から供給された物品を一時的に貯留する貯留手段と、
各前記貯留手段が貯留している物品の重量を計量する計量手段と、
目標重量を実現する組合せに対応する複数の前記貯留手段から排出された物品を集合させる集合手段と、
物品を磁化させる磁化手段と
を備える、組合せ計量装置。
【請求項2】
前記投入手段は、
漏斗形のシュート部と、
前記シュート部の下部に取り付けられた円筒形のスカート部と
を有し、
前記スカート部の周囲に前記磁化手段が取り付けられている、請求項1に記載の組合せ計量装置。
【請求項3】
前記分散手段は、
分散テーブルと、
前記分散テーブルを振動させる振動手段と
を有し、
前記分散テーブルに前記磁化手段が取り付けられている、請求項1に記載の組合せ計量装置。
【請求項4】
前記磁化手段は磁石を有し、
前記振動手段は、前記磁化手段の磁石とは逆極性の磁石を有し、
前記分散テーブル及び前記振動手段は、前記分散テーブルの磁石と前記振動手段の磁石とによって互いに固定される、請求項3に記載の組合せ計量装置。
【請求項5】
前記分散テーブルと前記振動手段との接触面の面内方向で前記分散テーブルを前記振動手段に対してスライドさせることによって、前記分散テーブルは前記振動手段から取り外され、
前記分散テーブル及び前記振動手段の各接触面には、前記分散テーブルを前記振動手段に対してスライドさせるためのガイド構造が形成されている、請求項4に記載の組合せ計量装置。
【請求項6】
前記搬送手段は、
トラフと、
前記トラフを振動させる振動手段と
を有し、
前記トラフに前記磁化手段が取り付けられている、請求項1に記載の組合せ計量装置。
【請求項7】
前記磁化手段は磁石を有し、
前記振動手段は、前記磁化手段の磁石とは逆極性の磁石を有し、
前記トラフ及び前記振動手段は、前記トラフの磁石と前記振動手段の磁石とによって互
いに固定される、請求項6に記載の組合せ計量装置。
【請求項8】
前記トラフと前記振動手段との接触面の面内方向で前記トラフを前記振動手段に対してスライドさせることによって、前記トラフは前記振動手段から取り外され、
前記トラフ及び前記振動手段の各接触面には、前記トラフを前記振動手段に対してスライドさせるためのガイド構造が形成されている、請求項7に記載の組合せ計量装置。
【請求項9】
前記貯留手段はホッパを有し、
前記ホッパに前記磁化手段が取り付けられている、請求項1に記載の組合せ計量装置。
【請求項10】
前記磁化手段は磁石を有し、
前記組合せ計量装置の装置本体には、前記磁化手段の磁石とは逆極性の磁石が取り付けられており、
前記ホッパ及び前記装置本体は、前記ホッパの磁石と前記装置本体の磁石とによって互いに固定される、請求項9に記載の組合せ計量装置。
【請求項11】
前記ホッパと前記装置本体との接触面の面内方向で前記ホッパを前記装置本体に対してスライドさせることによって、前記ホッパは前記装置本体から取り外され、
前記ホッパ及び前記装置本体の各接触面には、前記ホッパを前記装置本体に対してスライドさせるためのガイド構造が形成されている、請求項10に記載の組合せ計量装置。
【請求項12】
前記集合手段は集合シュートを有し、
前記集合シュートに前記磁化手段が取り付けられている、請求項1に記載の組合せ計量装置。
【請求項13】
前記磁化手段はネオジウム磁石を有する、請求項1〜12のいずれか一つに記載の組合せ計量装置。
【請求項14】
物品を供給する供給装置と、
前記供給装置から供給された物品の重量を計量し、目標重量の物品をまとめて排出する組合せ計量装置と、
前記組合せ計量装置から排出された物品を包装する包装装置と、
前記包装装置によって包装された後の物品を検査する金属検出装置と
を備える物品生産システムであって、
前記金属検出装置よりも上流で物品を磁化させる磁化手段をさらに備えることを特徴とする、物品生産システム。
【請求項15】
前記供給装置は、
物品を前記組合せ計量装置の上方に搬送する搬送コンベアと、
前記搬送コンベアに物品を投入する投入手段と
を有し、
前記投入手段は、
漏斗形のシュート部と、
前記シュート部の下部に取り付けられた円筒形のスカート部と
を有し、
前記スカート部の周囲に前記磁化手段が取り付けられている、請求項14に記載の物品生産システム。
【請求項16】
前記組合せ計量装置として請求項1〜13のいずれか一つに記載の組合せ計量装置を備える、請求項14に記載の物品生産システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2011−75487(P2011−75487A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−229409(P2009−229409)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)