説明

組成物の塗布方法

具体的な一実施態様において、一般式(1):MDMのトリシロキサンを含有する組成物を基体の表面に塗布するステップを含有し、ここで、M=RSiO1/2であり、D=RSiO1/2であり、式中、RおよびRはそれぞれ独立して、2から8の炭素原子を持つ、一価、二価もしくは三価の炭化水素ラジカル、または、2から8の炭素原子以外の1から60の炭素原子を持つ、一価、二価、もしくは三価の炭化水素ラジカルであり、ただしRおよびRの少なくとも一つは2から8の炭素原子を持つ一価、二価、もしくは三価の炭化水素ラジカルであるという条件であり、そして、R、R、Rはそれぞれ独立して2から8の炭素原子以外の1から60の炭素原子を持つ、一価、二価、もしくは三価の炭化水素ラジカルである、トリシロキサン含有組成物の基体の表面への塗布方法が提供される。
なし

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は組成物の塗布方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の記載
多くの産業および市場は、数種の成分の混合物に基づく多重性能の製品を送り出すことが出来る点において成功しており、ここでそれぞれの成分が性能および適合性のプロファイルを有し、特定の最終産物配合物にとって重要であり、かつそれらにおいて望ましい性質に応じて成分が加えられる。組成物の塗布方法において、いくつかの望ましい性質は配合物中に環状シロキサンを用いる事から導かれる。環状シロキサンはいくつかのそれら望ましい性質を提供することが出来るが、それらは粘性が低く、高流動性の液体である。それゆえ、それらは、配合物中に容易に保持されず、むしろ、分離し、そして与えられた容器から流出するか、または特定の用途に用いられたとき、皮膚および/もしくは他の基体を制御不能に通り抜ける傾向にある。
【0003】
環状シロキサンは、それらの性能および適合性のプロファイルに関して限界を持つ。望ましい性質を有した望ましい性能および/または適合性のプロファイルは、環状シロキサンを用いる事によって常に達成されるというわけでは無い。特定の用途は、環状シロキサンの使用によって満たされない他の性質を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、本分野の現況における欠点の一つは、多くのスプレー可能な配合物が、スプレーシステムの目詰まり、貧弱なもしくは粗悪な液滴形成、ならびに水平で無い表面に対する多すぎる流れ落ちを伴う、むらのある、もしくは貧弱な被覆に悩まされているという事である。流れ落ちは例えば、望まれていない場所に有益な成分が移動し、および/もしくはそれらが望まれる場所におけるむらのある分布を導き、任意の基体上へ送達される有益な成分の不都合な分布を導く。また、スプレーノズルの目詰まりは大きすぎる機械的ストレスを負わせ、スプレーシステムの早期の消耗を導く。むらのある液滴は均一で無い活性成分の分布を導く。結果的に生じるむらは、結局、低い性能特性を導く。しばしばエタノールが分散剤として用いられるが、しかしながら、たとえば、パーソナルケアのような特定の用途においては、それは、皮膚の薄片剥離(flakiness)および炎症などを起こし得る、付随する乾燥効果に悩まされる。それゆえ、上述の欠点の無い、スプレー可能な配合物に対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この簡単な説明において注目される事は、本発明者が、一つの特定の実施態様においてトリシロキサン含有組成物の塗布方法を予想外に発見した事であり、前記トリシロキサン含有組成物は、トリシロキサン含有組成物に対し著しく改善された物理的性質を提供することが出来る特定のトリシロキサンを含有する。ここでの一実施態様において、トリシロキサン含有組成物の基体の表面への塗布方法が提供され、前記方法は:
一般式(1):
MDM (1)
のトリシロキサンを含有する組成物を基体の表面に塗布するステップを含有し、
ここで、
M=RSiO1/2であり、
D=RSiO1/2であり、
式中、RおよびRはそれぞれ独立して、2から8の炭素原子を持つ、一価、二価もしくは三価の炭化水素ラジカル、または、2から8の炭素原子以外の1から60の炭素原子を持つ、一価、二価、もしくは三価の炭化水素ラジカルであり、ただしRおよびRの少なくとも一つは2から8の炭素原子を持つ一価、二価、もしくは三価の炭化水素ラジカルであるという条件であり、そして、R、R、Rはそれぞれ独立して2から8の炭素原子以外の1から60の炭素原子を持つ、一価、二価、もしくは三価の炭化水素ラジカルである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、ここでの開示の範囲内の組成物(実施例IおよびII)および範囲外の組成物(比較例IおよびII)の塗布により生ずるパターンの写真の乾式電子写真方式による複製であり、前記写真は前記組成物の塗布後のすぐ後(1〜6秒)に撮影された。
【図2】図2は、ここでの開示の範囲内の組成物(実施例IおよびII)および範囲外の組成物(比較例IおよびII)の塗布により生ずるパターンの写真の乾式電子写真方式による複製であり、前記写真は前記組成物の塗布後のすぐ後(1〜6秒)に撮影された。
【図3】図3は、ここでの開示の範囲内の組成物(実施例IおよびII)および範囲外の組成物(比較例IおよびII)の塗布により生ずるパターンの写真の乾式電子写真方式による複製であり、前記写真は前記組成物の塗布後のすぐ後(1〜6秒)に撮影された。
【図4】図4は、ここでの開示の範囲内の組成物(実施例IおよびII)および範囲外の組成物(比較例IおよびII)の塗布により生ずるパターンの写真の乾式電子写真方式による複製であり、前記写真は前記組成物の塗布後のすぐ後(1〜6秒)に撮影された。
【発明を実施するための形態】
【0007】
驚くべき事に、出願者は、一つの実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布方法を発見し、ここで前記トリシロキサン含有組成物は、より優れた物理的性質をそれらトリシロキサン含有組成物に提供する特定のトリシロキサンを含有し、基体表面にスプレーされる時のトリシロキサン含有組成物を有する塗布および/もしくは配合に対して、減少した流れ落ちのようなここで述べられた有利な性質を導く。
【0008】
ここで用いられる時、用語、ポリオルガノシロキサンとオルガノポリシロキサンはお互いに交換可能である。
【0009】
ここで用いられる時、用語、配合(formulation)とアプリケーション(application)はお互いに交換可能である。
【0010】
ここでは、用語、センチストーク(centistoke)の使用のすべては、25℃において測定されたと理解されよう。
【0011】
ここで引用される、すべての具体的な、より具体的な、およびもっとも具体的な範囲はその間にあるすべてのサブ範囲(sub−range)を含有すると理解されよう。
【0012】
特に明記しない限り、すべてのパーセント範囲は、トリシロキサン含有組成物を含有した配合物の全重量に基づいた重量パーセントであるとここでは理解されよう。
【0013】
「流れ落ち」の表現はここでは、セルロースペーパーに塗布されたトリシロキサン含有組成物の、視覚的に観察される下向きの流れの度合いであると理解されるべきであり、流れ落ちは、下のような1から3のスケールで測定される:
0=1回のスプレーの下向きの伸長は無し。
1=1回のスプレーの下向きの伸長が少し。
2=1回のスプレーの下向きの伸長が、容易に認識できるが、しかし、中程度。
3=1回のスプレーの下向きの伸長が、極めて明らかでかつ、大規模。
【0014】
ここでの一つの具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物は、トリシロキサン含有組成物の全重量に基づいて、具体的に約100重量パーセントより少なく、より具体的に約10重量パーセントより少なく、もっとも具体的には1重量パーセントより少ない水を含有できる。一つのより具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物は水を含まないことができ、それゆえ、トリシロキサン含有組成物は、大気水および/もしくは追加の水を含まない。
【0015】
ここでの他の具体的な実施態様において、基体は、皮膚、髪の毛、爪、まつげ、眉毛、唇、植物の葉、紙、皮、金属、プラスチック、繊維、ガラス、布、木、織物、不織布およびそれらの組み合わせを含有することが出来る。
【0016】
さらに他のより具体的な実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンの炭化水素ラジカルは、そのようなポリマーと一般的に関連する任意の炭化水素ラジカルであり得、メチル、エチル、プロピルのような1から約60の炭素原子のアルキルラジカル;シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルのような、シクロアルキルラジカル;フェニル、メチルフェニル、エチルフェニルのような単環のアリールラジカル;ビニルおよびアリルのようなアルケニルラジカル;エチレンオキシド、プロピレンオキシド、およびそれらの混合物のようなアルキレンオキシドラジカル;3,3,3,トリフルオロプロピルのようなハロアルキルラジカルの非限定的例から一般的に選択され得る。より具体的な実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンの炭化水素ラジカルは、1から8の炭素原子のアルキルラジカルであり、もっとも具体的にはメチルもしくはエチルである。一実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンは、ポリマー中にいくつかのヒドロキシ基を持つ。他の具体的な一実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンの炭化水素ラジカルは、参照によってそのすべての内容がここに組み入れられる米国特許6,531,540号に記載される有機官能基の任意のものであり得る。米国特許6,531,540号に記載される任意の炭化水素ラジカルが、ここで記載されるような炭化水素ラジカルとして利用できるため、米国特許6,531,540号で用いられる炭化水素ラジカルに関する命名法が、それらがここで記載されるような炭化水素ラジカルと等価であると見なされ、それゆえ、米国特許6,531,540号において記載される炭化水素ラジカルの用語と、ここで利用される炭化水素ラジカルとは交換可能であることは理解されよう。ここでの一実施態様において、ここで記載される任意の炭化水素ラジカルは、一般式(1)のトリシロキサン上に存在できるか、または、非限定的例のとしてオレフィン、具体的にアルファ−オレフィンのような、有機化合物との反応を介して、前記トリシロキサンと結合できることは、理解されよう。
【0017】
ここでの一つの具体的な実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンは任意の既知の方法によって作成され得る。一つのより具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物は上述の一般式(1)に記載されるようなアルキル置換トリシロキサンである。一実施態様において、用語「アルキル」は、上述の炭化水素ラジカルのような飽和した直鎖のもしくは分岐の一価の炭化水素ラジカルを意味する。具体的な実施態様において、一価のアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、デシル、およびドデシルの非限定的例のような、基当たり1から60の炭素原子を含む直鎖のもしくは分岐のアルキル基から選択される。
他の具体的な実施態様において、
一般式(1)のトリシロキサンは、式(A):
(A)
を有するポリオルガノシロキサンのアルキル化の結果生じる高純度の物質である直鎖のアルキルトリシロキサンであり、
ここで、
=RSiO1/2;および
=RSiO2/2であり、
式中、R、R、R、R、およびRは、独立して、1から60の炭素原子を持つ一価の炭化水素ラジカルまたは水素であり、ただしR、R、R、R、およびRの少なくとも一つが水素であるという条件である。より具体的な実施態様において、Rおよび/もしくはRが、水素である。一実施態様において、ここで記載されるような高純度の物質は、アルキル化した式(A)のポリオルガノシロキサンを実質的に含有する。ここでの具体的な実施態様において、式(A)を持つポリオルガノシロキサンのアルキル化は、式(A)を持つポリオルガノシロキサンを、非限定的例としてエチレンのようなアルケン化合物と反応させることによって達成される。より具体的な実施態様において、高純度の物質は、高純度の物質の全重量に基づいて約90重量パーセントより多いアルキル化した式(A)のポリオルガノシロキサンを含有する。さらにより具体的な実施態様において、高純度の物質は、高純度の物質の全重量に基づいて約95重量パーセントより多いアルキル化した式(A)のポリオルガノシロキサンを含有する。もっとも具体的な実施態様において、高純度の物質は、高純度の物質の全重量に基づいて約97重量パーセントより多いアルキル化した式(A)のポリオルガノシロキサンを含有する。ここでの他の実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンは、参照によってその全体の内容をここに組み入れる2005年11月15日出願の米国特許出願番号11/274,450に記載されるようなポリオルガノシロキサンのアルキル化の結果として作成され得る。ここでの他の位置実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンは、当業者に知られている、任意の既知のもしくは汎用の方法によって作成され得る。
【0018】
ここでのより具体的な実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンは、Rおよび/もしくはRが、2から6の炭素原子を有する、一価の、二価の、もしくは三価の炭化水素ラジカルであるものをより具体的に含有し得る。ここでのさらにより具体的な実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンは、Rおよび/もしくはRが、2から4の炭素原子を有する、一価の、二価の、もしくは三価の炭化水素ラジカルであるものを含有し得る。なおもより具体的な実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンは、Rおよび/もしくはRがエチルであるものをより具体的に含有し得る。もっとも具体的な実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンは、RがエチルでありかつRがメチルであるものを含有し得る。
【0019】
ここでの具体的な一実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンのいくつかの非限定的な例は、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−エチルトリシロキサンの非限定的例のような、エチルトリシロキサンからなる群から選択される、直鎖のアルキルトリシロキサン;1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−オクチルトリシロキサンの非限定的例のような、オクチルシロキサン;1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−ヘキシルトリシロキサンの非限定的例のような、ヘキシルトリシロキサン、およびそれらの組み合わせである。ここでの具体的な一実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンは、参照によりここにそのすべてが組み入れられる米国特許公開2004/0197284A1に記載されるもののようなトリシロキサンの少なくとも一つであり得る。ここでの他の具体的な実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンは、参照によりここにそのすべての内容が組み入れられる米国特許公開2005/0069564A1に記載されるもののようなトリシロキサンの少なくとも一つである。なおもさらに具体的な一実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンは、3−ペンチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン;たとえば、General Electric社によって、「Silsoft034」の名前で売られている、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−オクチルトリシロキサン;1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−ヘキシルトリシロキサン;3−(1−エチルブチル)−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン;1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−(1−メチルペンチル)トリシロキサン;1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−(1−メチルプロピル)トリシロキサン;3−(1,1−ジメチルエチル)−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン;1,1,1,5,5,5−ヘキサメチル−3,3−ビス(1−メチルエチル)トリシロキサン;3−(3,3−ジメチルブチル)−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン;1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−(3−メチルブチル)トリシロキサン;1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−(3−メチルペンチル)トリシロキサン;1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−(2−メチルプロピル)トリシロキサン;1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−プロピルトリシロキサン;3−イソヘキシル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン;3−tert−ペンチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン;3−ネオ−ペンチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン;1,1,1,5,5,5−ヘキサメチル−3,3−ジプロピルトリシロキサン;3,3−ジエチル−1,1,1,5,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン;3,3−ジブチル−1,1,1,5,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン;3−エチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン;3−ヘプチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン;1,1,1,5,5,5−ヘキサメチル−3,3−ジエチルトリシロキサン;1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−ブチルトリシロキサン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択され得る。
【0020】
具体的な一実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンは、ここに記載されるような二つもしくはそれ以上の一般式(1)のトリシロキサンを含有し得る。
【0021】
トリシロキサン含有組成物に用いられる上述の一般式(1)のトリシロキサンの量は、トリシロキサン含有組成物の意図される使用、他の成分、所望の結果などに依存し、当業者によって容易に決定され得る。他の実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンはトリシロキサン含有組成物中に、具体的にはトリシロキサン含有組成物の全重量に基いて約0.001から約99重量パーセント、より具体的にはトリシロキサン含有組成物の全重量に基いて約0.01から約85重量パーセント、さらにより具体的にはトリシロキサン含有組成物の全重量に基いて約0.1から約50重量パーセント、もっとも具体的にはトリシロキサン含有組成物の全重量に基いて約0.2から約20重量パーセントの量で存在する。なおもさらにより具体的な実施態様において、一般式(1)のトリシロキサンはトリシロキサン含有組成物中に、具体的にはトリシロキサン含有組成物の全重量に基いて約10から約2重量パーセントの量で存在する。
【0022】
ここに記載されるトリシロキサン含有組成物を含有した特定の配合物は、産業に依存して変化し、産業の当業者によって決定されるであろう。ここでのなおも他の具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物は、具体的にはトリシロキサン含有組成物の全重量に基づいて約99から約0.001重量パーセント、より具体的にはトリシロキサン含有組成物の全重量に基づいて約85から約0.01重量パーセント、さらにより具体的にはトリシロキサン含有組成物の全重量に基づいて約50から約0.1重量パーセント、もっとも具体的にはトリシロキサン含有組成物の全重量に基づいて約20から約2重量パーセントの量で、配合成分をさらに含有する。なおもさらにより具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物は、具体的にはトリシロキサン含有組成物の全重量に基づいて約10から約2重量パーセントの量で、配合成分をさらに含有する。
【0023】
一実施態様において、配合成分は、さまざまな産業において当業者に知られているように、汎用で既知の配合成分を含有することが出来る。ここでのなおもさらに具体的な実施態様において、配合成分は、推進剤、界面活性剤、乳化剤、溶媒、皮膚軟化剤、モイスチャー、保湿剤、顔料、着色剤、香料、殺生物剤、保存剤、抗酸化剤、抗菌剤、抗真菌剤、殺虫剤、塗料、制汗剤、噴霧推進剤、エクスフォリアン(exfoliants)、アルコール、ホルモン、酵素、医薬化合物、ビタミン、アルファヒドロキシ酸、ベータヒドロキシ酸および/もしくは他のヒドロキシ酸、レチノールおよびその誘導体、ナイアシンアミド、皮膚美白剤、塩、電解質、ポリオール、紫外線吸収剤、ハーブ抽出物およびティーツリー油の非限定的例のような植物抽出物、有機オイル、ワックス、塗膜形成要素、増粘剤、微粒子充填剤、粘土、可塑剤、密封するもの、感覚エンハンサー、エステル、レジンおよび塗膜形成要素、シリコーン球の非限定的例を含む球形もしくは他の光学活性粒子、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0024】
他の具体的な実施態様において、前述の一般式(1)のトリシロキサンと、シリコーンオイル、シリコーンゴム、シリコーン固形物、シリコーンエマルション、シリコーン樹脂、シリコーンコポリオール、アルキルシリコーン、シリコーンワックス、シリコーンアミン、シリコーンアンモニウム塩、第四級シリコーンアミン、球体シリコーン、シリコーンゲル、シリコーン架橋ネットワーク、ポリエーテルシリコーン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される他のタイプのシリコーンとが組み合わされて提供される。それぞれのシリコーンの相対量は、トリシロキサン含有組成物の産業特異的な特徴、例えば、特にスプレー可能なパーソナルケア組成物に対しては、減少した流れ落ちであるが、それには限定されない特徴に最適化するように調整される。ここでのさらに具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物は、一般式(1)のトリシロキサン以外のシリコーン流体をさらに含有することが出来る。さらに具体的な実施態様において、前記一般式(1)のトリシロキサン以外のシリコーン流体は、それぞれ、デカメチルシクロペンタシロキサン流体および/もしくは高分子量ポリオルガノシロキサン流体のような環状シロキサンおよび/もしくは直鎖シリコーン流体であり得る。ここでのもっとも具体的な実施態様において、前記高分子量ポリオルガノシロキサン流体は、一般式(1)のトリシロキサンと比べてより高い粘性を有し、そして具体的には約1から約400、より具体的には約3から約350、もっとも具体的には約5から約300センチストークの粘度を持つオルガノポリジメチルシロキサンであって、オルガノ基が上述の炭化水素ラジカルの任意のものであるものからなる群から選択され得る。具体的な一実施態様において、オルガノポリジメチルシロキサンは、約1から約1000センチストーク、より具体的には2から約500センチストーク、もっとも具体的には5から約10センチストークの粘度を持ち得る。非常に具体的な一実施態様において、ポリジメチルシロキサンは5センチストークの粘度を持ち得る。非常に具体的な一実施態様において、ポリジメチルシロキサンは50センチストークの粘度を持ち得る。
【0025】
ここでの一実施態様において、ここに記載されるようなトリシロキサン含有組成物は、参照によりそれら特許の全体の内容をここに組み入れる米国特許第6,531,540号、第6,060,546号、および第6,271,295号に記載されるように、作成されたままで、もしくはエマルション中のシリコーン成分として利用され得る。
【0026】
ここでのさらなる一実施態様において、ここに記載される、一般式(1)のトリシロキサンおよび一般式(1)のトリシロキサン以外のシリコーン流体を作成するのに適した重要な金属触媒は、当分野で既知であり、ロジウム、ルテニウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、および/もしくは白金の錯体を含む。たとえば、このSiHのオレフィンへの付加反応に対する多くのタイプの白金触媒は既知であり、カールシュテット(Karstedt)触媒を含み、そのような白金触媒は本発明の組成物を生成するのに用いられ得る。この分野に関するさらなる背景はAcademic Press(New York、1979)出版、F.G.A.StoenとR.West編のAdvances in Organometallic ChemistryのVolume 17,407−447ページのJ.L.Spierの「Homogeneous Catalysis of Hydrosilation by Transition Metals」において見ることが出来る。当業者は、白金触媒の効果的な量を容易に決定することができる。一般的に、効果的な量は、トリシロキサン含有組成物の全部の100万当たり約0.1から約50部の範囲である。より具体的な実施態様において、効果的な量はより具体的に、トリシロキサン含有組成物の全部の100万当たり約1から約20部、もっとも具体的にはトリシロキサン含有組成物の全部の100万当たり約4から約15部の範囲である。
【0027】
ここでのさらに具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布は、少なくとも一つのスプレー噴射、分注、拡散、もしくは霧状にするプロセスを採る、スプレーを用いることを含有する。さらに具体的な実施態様において、前記プレー噴射、分注、拡散、もしくは霧状にするプロセスは、産業に典型的な流量、液滴サイズおよび圧増加を含むが、それらに限定されない、汎用で既知の任意のプロセスであり得る。
【0028】
なおもさらに具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布は、前記スプレー噴射による塗布を提供するための、フレグランスおよびローションポンプ、霧状ミスト噴霧器、特殊ポンプ、詰まり防止型ポンプ、スプレースルーキャップ、ノズル、エアレスポンプ、二重分注ポンプ、霧状ミストポンプ、トリガーポンプ、泡ポンプ、トリガー噴霧器、エアロゾル噴霧器、スクイーズ発泡器、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるスプレーを用いることを含有する。
【0029】
ここでの一実施態様において、スプレー噴射、分注、拡散、もしくは霧状にするプロセスは、放出される液体もしくは流体の、敏速な突然の流出を含有でき、それはa)噴霧化プロセス、すなわち、流体もしくはエマルションのような微小粒子が減少して、しばしば粒子がノズルを通過して、微細な霧状もしくは霧になる;b)水を撒く、および火災用水撒きを含む、撒き散らすプロセスすなわち、水を空気中にスプレー噴射することにより分配する;c)ジェット水流プロセス、すなわち、オリフィスもしくは小開口および/もしくはノズルを通過させる放出によって作り出される流体の水流であって、ここで、ノズルは、流体の流れの性質を、それが封入されたチャンバから特定のメディウムへと出る時に制御する機械的装置、の非限定的例を含む。ここでしばしば、流出するメディウムの運動エネルギーは、ノズルを通過する前の流体の特定の圧力エネルギーを消費して増加する。
【0030】
更なる一つの実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布は、具体的にスプレー噴射の塗布当たり約0.001ミリリットルから約50ミリリットル、より具体的にスプレー噴射の塗布当たり約0.01ミリリットルから約5ミリリットル、もっと具体的にスプレー噴射の塗布当たり約0.1ミリリットルから約0.5ミリリットルをスプレー噴射することを、さらに含有する
【0031】
なおもさらに具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布は、具体的に基体の表面から約0.01センチメートルから約10,000センチメートル、より具体的に基体の表面から約0.1センチメートルから約100センチメートル、もっとも具体的に基体の表面から約1センチメートルから約50センチメートルの距離でスプレー噴射することをさらに含有する。
【0032】
ここでのさらなる一実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布方法は、前記トリシロキサン含有組成物が離型剤、化粧スプレー、ゲル、もしくはエマルション以外を含有するものであるものをさらに含有する。
【0033】
ここでの具体的な一実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布方法は、そのすべての内容をここに組み入れる2005年11月15日出願の米国特許出願番号11/274,450に記載されるシリコーンゲルを、トリシロキサン含有組成物がさらに含有するものを含有することが出来る。
【0034】
ここでの他の具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布方法は、前記トリシロキサン含有組成物が一般式(1)の組成物以外を含有するスプレー可能な組成物を超える改善された性質を示すものをさらに含有する。より具体的な実施態様において、前記トリシロキサン含有組成物が一般式(1)の組成物以外を含有するスプレー可能な組成物を超える改善された性質を示すものであるトリシロキサン含有組成物の塗布方法は、一般式(1)の組成物以外が環状シロキサンの非限定的例のような揮発性シロキサンを含有するものをさらに含有する。揮発性シロキサンとして用いられる環状シロキサンは従来技術において周知であり、ここでは詳細を記載しない。ここでのさらにより具体的な実施態様において、前記一般式(1)の組成物以外を含有するスプレー可能な組成物を超える改善された性質は、減少した流れ落ち、より良い被覆、改善された活性成分の分布および/もしくは性能、迅速な乾燥、より少ない過剰な濡れ、簡単な配合、粘着性が無い事、改善された伸展性、改善された均一性、改善された有機適合性、減少した皮膚炎症、改善された活性成分送達、改善された皮膚感触、向上したSPF、所望のより少ないもしくはより多い輝き、より小さい液滴サイズ、ならびに採用されるスプレーシステムにおけるより少ない機械的応力からなる群から選択される少なくとも一つである。前述の性質の任意の一つもしくはそれ以上の改善は相乗的である。例えば、迅速な乾燥はより少ない過剰な濡れを導くことができ、それは、ある場合では、基体の改善された機械的安定性を導くことができ、これは、例えば、濡れた紙が乾燥した紙よりもより小さい機械的強度を有する紙産業にとってであるが、それに限定されない。他の有利な特徴として、ここでのトリシロキサン含有組成物の塗布方法は、たとえば、スプレー可能な、化粧のもしくはパーソナルケアの配合物のような、多くのさまざまな産業において適用されるスプレー可能な配合物の流れ落ちを、ここに記載されるトリシロキサン含有組成物をそのような配合物へと単に添加することだけによって、有利にも減少させる。
【0035】
ここでの具体的な一実施態様において、上述の配合成分は、流れ落ちの減少もしくはトリシロキサン含有組成物の上で特定された性質の任意のものに対して、逆効果を与えないか、もしくは実質的に逆効果を与えない。ここでの他の具体的な実施態様において、上述の改善された性質は、乳化剤、保存剤、ポリマー、チキソトロピックおよび、非チキソトロピックな塗膜形成要素、日焼け止め剤、日焼け止め剤、着色剤、顔料、香料、ビタミン、アルファヒドロキシ酸、ベータヒドロキシ酸および/もしくは他のヒドロキシ酸の非限定的例のような活性成分、レチノールおよびその誘導体、ナイアシンアミド、トコフェロールおよび/もしくはその誘導体、皮膚美白剤、保湿剤、密封するもの、感覚エンハンサー、エステル、他のレジンおよび塗膜形成要素、シリコーン球を含む球形もしくは他の光学活性粒子、および他のシリコーン、皮膚軟化剤、界面活性剤、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される相助作用的な成分を用いることによって得られる相乗効果の結果であり得る。
【0036】
他の具体的な実施態様において、ここでのトリシロキサン含有組成物の塗布方法は、航空宇宙産業、農業、食品飲料産業、織物および不織布、自動車のボディーパネル、自動車のエネルギー管理、自動車の天井材、自動車のヘッドレストおよびアームレスト、自動車の計器盤、自動車の座席、ハンドルの非限定的例を含む自動車、タイヤ、塗装、インク、塗料、建築のシーラント、不連続パネル、フレキシブル外装パネル、窓およびドア、パイプの非限定的例を含む建築、消費財、履物、家具、寝具、カーペットの非限定的例を含む消費、自動車エレクトロニクスを含む電子機器、半導体、ヘルスケア、硬表面洗浄剤、洗濯および柔軟、研磨および処理の非限定的例を含むホームケア、工場の組み立て、工場の洗浄、造型、梱包およびラベル、配電と通電、アパレルとレザー、オイルとガス、パルプとペーパー、発行の非限定的例を含む加工産業、断熱タンク、運送用コンテナの非限定的例を含む運輸、プールおよび温泉、モータースクータの非限定的例を含むオートバイ、パーソナルケア、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される市場もしくは産業で用いられ得る。
【0037】
なおも他の具体的な実施態様において、ここでのトリシロキサン含有組成物の塗布方法は、パーソナルケア市場及び産業がトリシロキサン含有組成物を、スプレー、スティックおよび回転塗布式の非限定的な形態での脱臭剤、制汗剤、制汗/脱臭剤、ひげそり用製品、スキンローション、モイスチャー、化粧水、バス用品、クレンジング製品、シャンプー、コンディショナー、シャンプー/コンディショナーの複合、ムース、スタイリングジェル、ヘアスプレー、ヘアダイ、ヘアーカラー製品、ヘアー脱色、カール用品、ヘアアイロン、マニキュア液、マニキュア落とし、爪用クリームおよび/もしくはローション、角質軟化材、日焼け止め剤、防虫剤、老化防止製品、口紅、ファンデーション、フェースパウダー、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、化粧品、マスカラ、保湿用剤、ボディーアンドハンド用剤、スキンケア剤、フェースアンドネック用剤、トニック、化粧、整髪助剤、エアロゾル固定剤、香料用剤、ひげそり後用品、化粧用剤、ソフトフォーカス用剤、昼夜兼用スキンケア用剤、非着色系ヘアー用剤、日焼け用剤、合成および非合成固形せっけん、ハンドリキッド、毛穴パック、パーソナルケアのための不繊用品、ベビーローション、ベビーバスおよび/もしくはシャンプー用品、ベビーコンディショナー、髭剃り用剤、きゅうりスライス、スキンパッド、化粧落とし、顔面クレンジング製品、コールドクリーム、日焼け止め製品、スプリッツ(spritz)、ペーストマスクおよび/もしくは泥、フェースマスク、コロンおよび化粧水、ヘアキューティクル膜、シャワージェル、フェースアンドボディー洗剤、パーソナルケア洗い流し製品、ジェル、泡風呂、洗浄クレンザー、収斂剤、ネイルコンディショナー、アイシャドースティック、顔面もしくは眼用のパウダー、リップバーム、リップグロス、ヘアケアポンプスプレーおよび他の非エアロゾルスプレー、縮毛制御ジェル、ヘアリーブインコンディショナー、ヘアポマード、もつれ毛ほぐし製品、ヘア固定剤、ヘアブリーチ製品、スキンローション、髭剃り前および電気髭剃り前、無水クリームおよび/もしくはローション、オイル/水、水/オイル、多重ならびにマクロおよびミクロエマルション、ピカリング(pickering)エマルション、多相エマルション、耐水クリームおよび/もしくはローション、坑にきび用剤、口腔洗浄、マッサージオイル、練り歯磨き、クリアジェルおよび/もしくはスティック、軟膏基剤、局部創傷治癒製品、エアロゾルタルク、バリアスプレー、ビタミンおよび老化防止用剤、ハーブ抽出物用剤、バスソルト、バスおよびボディーミルク、ヘアスタイリング助剤、ヘア、眼、爪、皮膚の軟固体用途、制御放出のパーソナルケア製品、ヘアコンディションミスト、スキンケアモイスチャーミスト、スキン拭き取り、スキン毛穴拭き取り、毛穴クリーナー、しみ取り、スキンエクスフォリエーター(exfoliators)、皮膚落屑エンハンサー、スキンウェットティッシュおよび/もしくはクロス、脱毛用剤、パーソナルケア滑剤、ネイルカラー用剤、皮膚へ塗布するための医薬組成物の局部投与のためのドラッグデリバリーシステム、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択されるパーソナルケア用途において用いることを含有することをさらに含有する。
【0038】
ここでの他の具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布方法は、トリシロキサン含有組成物が日焼け止め、ヘアカラー製品、化粧品、老化防止製品、モイスチャー、スキンケア製品およびそれらの組み合わせの非限定的例のような皮膚保護を含むがそれらに限定されない、コートに関連した任意の有利な性質を持つことを望まれる用途に用いられることを含有する。
【0039】
ここでのなおも他の具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布方法は、パーソナルケア用が、UV阻止もしくはUV吸収日焼け止め剤、ならびに前述の日焼け止め剤の少なくとも一つを含有する組み合わせからなる群から選択される日焼け止め剤をさらに含有することができるサンケア配合物であるものをさらに含有する。なおもさらに具体的な実施態様において、日焼け止め剤は、一般的にシリコーンもしくは他の処理された二酸化チタン、二酸化チタン、シリコーンもしくは他の処理された酸化亜鉛、酸化亜鉛の非限定的例のように無機である。さらなる具体的な実施態様において、一般的に有機種である吸収日焼け止め剤は、アントラニル酸塩類、ベンゾフェノン類、およびジベンゾイルメタン類の非限定的例のような紫外線スペクトラムの320から400nmの領域の放射線を一般的に吸収するUV−A吸収剤、ならびに、パラアミノ安息香酸誘導体、ショウノウ誘導体、ケイ皮酸エステル、サリチル酸塩の非限定的例のような紫外線スペクトラムの280から320nmの領域の放射線を一般的に吸収するUV−B吸収剤の非限定的例を含む。具体的な一実施態様において、いくつかの有機日焼け止め剤の非限定的例は、パラアミノ安息香酸、アヴォベンゾンシノキサート、ジオキシベンゾン、ホモサラート、アントラニル酸メチル、オクトクリレン、メトキシ桂皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、オキシベンゾン、パジマート、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、スリソベンゾン、トロラミンサリチル塩、アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸アミルジメチル、p−メトキシ桂皮酸ジエタノールアミン、ジガロイルトリオレエート(Digalloyl trioleate)、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、p−メトキシ桂皮酸エチルヘキシル、サリチル酸 2−エチルヘキシル、グリセリルアミノ安息香酸塩、サリチル酸ホモメンチル、ホモサラート、3−イミダゾール‐4‐イルアクリル酸およびそれのエチルエステル、アントラニル酸メチル、ジメチルPABAオクチル、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸と塩、スリソベンゾン、トリエタノールアミンサリチル酸、N,N,N−トリメチル−4−(2−オキソボロン−3−イリデンメチル)アニリニウムメチル硫酸塩、アミノ安息香酸塩、イソプロピルベンジルサリチル酸塩、4−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、ジイソプロピル桂皮酸メチル、4−メトキシ桂皮酸イソアミル、4−メトキシ桂皮酸ジエタノールアミン、3−(4’トリメチルアンモニウム)−ベンジリデン−ボルナン−2−オンメチル硫酸塩、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メトキシベンゾフェノン、ca−(2−オキソボロン−3−イリデン)−トリル−4−スルホン酸およびそれの可溶塩、3−(4’−スルホ)ベンジリデン−ボルナン−2−オンおよびそれの可溶塩、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−ショウノウ、ベンゼン−1,4−ジ(3−メチリデン−10−カンフォスルホン(camphosulfonic))酸およびそれの塩、ウロカニン酸、2,4,6−トリス(2’−エチルヘキシル−1’−オキシカルボニル)−アニリノ1,3,5−トリアジン、2−(p−(tert−ブチルアミド)アニリノ−4,6−ビス−(p−(2’エチルヘキシル1’−オキシカルボニル)アニリノ1,3,5−トリアジン、2,4−ビス{(1,4−(2−エチルヘキルオキシ)−2−ヒドロキシフェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、N−(2 et 4)−(2−オキソボルン(oxoborn)−3−イリデン)メチルベンジルアクリルアミドのポリマー、1,4−ビスベンズイミダゾール−フェニレン−3,3’,5,5’− テトラスルホン酸およびその塩、ベンジリデンマロン酸置換ポリオルガノシロキサン、ベンゾトリアゾール置換ポリオルガノシロキサン(ドロメトリゾールトリシロキサン(Drometrizole Trisiloxane))、可溶化2,2’−メチレン−ビス−1,6−(2 H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、2−メチルジベンゾイルメタン、4−メチルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、4−tert−ブチルジベンゾイルメタン、2,4−ジメチルジベンゾイルメタン、2,5−ジメチルジベンゾイルメタン、4,4’−ジイソプロピルジベンゾイルメタン、4,4’−ジメトキシジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−メチル−5−イソプロピル−4’メトキシジベンゾイルメタン、2−メチル−5−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2,4−ジメチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2,6−ジメチル−4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、および前述の日焼け止め剤の少なくとも一つを含む組み合わせを含む。一実施態様において、少なくとも三つの日焼け止め剤の組み合わせが有効であると見出されている。他の実施態様において、四つの日焼け止め剤の組み合わせで特に化学的日焼け止め剤が用いられたときが有効であると見出されている。さらなる実施態様において、一つもしくは数種の日焼け止め剤を含む一つもしくは数種の日焼け止め剤の組み合わせを含む配合物は有効である。
【0040】
ここでの一実施態様において、トリシロキサン含有組成物が日焼け止め剤に配合されるとき、日焼け止め配合物は、薄層エマルション、マイクロエマルション、またはナノエマルションもしくはピカリングエマルションの形状であり得る。さらに、エマルションは、単純流体エマルション、多重流体エマルション、単純固体エマルション、もしくは多重固体エマルションであり得る。単純エマルションもしくは多重エマルションは、分散した脂肪ベジクルもしくは油滴を含む連続水相、または分散した脂肪ベジクルもしくは油滴の連続脂肪相を含む。一実施態様において、日焼け止め剤のアプリケーションは、連続水相を持つエマルションで、通常はスプレー可能な組成物の形状で、単純相、二重もしくは多重相の、エマルション、ゲル、ローションなどである。
【0041】
ここでの他の具体的な実施態様において、減少した「流れ落ち」は、基体の表面にスプレー噴射されたトリシロキサン含有組成物によって濡れたエリアが、形もしくはサイズにおいて減少するかもしくは消去するような任意の現象を含む。これは重力によって起きる過程ならびに、毛細管力のようであるがそれに限定しない、任意の他の物理的もしくは機械的な力によって起きる過程を含む。
【0042】
なおもさらに具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布方法は、パーソナルケアアプリケーションが、スクロースパルミタート(と)ステアリン酸グリセリル(と)クエン酸ステアリン酸グリセリル(と)スクロース(と)マンナン(と)キサンタンガム、すなわちUniquemaからの(arlatone V−175)の非限定的例のような非イオン性バイオポリマー混合物;酢酸プロピレングリコールイソセス−3、すなわちBernelからの(Hester PHA)または、CrodaからのSteareth−2もしくはSteareth−10(Volpo S2およびVolpo S1−)、SEPPICから入手可能なlaureth−7、laureth−4(Sepigel(登録商標)305)の非限定的例のようなポリエトキシ化乳化剤;グリセリン(と)グリセリンポリアクリラート、すなわちCognisからの(Hispagel200)の非限定的例のような修飾されたポリアクリラート;植物油および鉱油の非限定的例のようなオイル;蜜ろう、パラフィン、米ぬかワックス、キャンデリラワックス、カルナウバロウ、およびそれらの誘導体の非限定的例のような動物ろうおよび/もしくは合成ろう;Gel SS71、Gel EA2786、Quaternium−18ベントナイト、38CE,GelISDVもしくはGElISDの非限定的例のような炭化水素ゲルもしくはベントン型ゲル;セチルジメチコンコポリオール−ポリグリセリル−4−イソステアリン酸−ラウリン酸ヘキシル、すなわちGoldschrnidt Chemical Corporationからの(ABIL(登録商標)WE09)、ベヘナートジメチコン(behenate dimethicone)、セチルジメチコンコポリオール(ABIL(登録商標)EM 90)、(ABIL(登録商標)EM 97)、ラウリルメチコンコポリオール(5200)、シクロメチコンおよびジメチコンコポリオール、すなわちGE Siliconesから入手可能な(DC5225CおよびDC3225C)、シクロペンタシロキサンおよびジメチコンコポリオール(GE SF128もしくはGE1540)、PEG−20/PPG−23ジメチコン(GE Silsoft440)の非限定的例のようなオルガノシリコーン乳化剤;およびそれらの組み合わせからなる群から選択される乳化剤をさらに含有するものをさらに含有し得る。
【0043】
ここでの他の具体的な実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布方法は、トリシロキサン含有組成物が含水のものから非加湿のものまでの製品の形態において用いられることを含有する。より具体的な実施態様において、前記製品の形態は単純固体、粒子、液体、ゲル網目安定相、およびそれらの組み合わせであり得る。さらにより具体的な実施態様において、前記製品の形態はゲル、エマルション、分散、スラッジ、粉末、棒状、スプレー、スプリッツ、ムース、スティック、バーム、ファンデーション、およびそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。さらに具体的な実施態様において、エマルション製品形態は、単相、二相、三相、もしくは多重相、ラメラ相でありえ、、マクロエマルション、ミクロエマルション、もしくはナノエマルションでありえ、そして、水中油中水(water−in−oil−in−water)型エマルション油中水中油(oil−in−water−in−oil)型エマルション、シリコーン中水型エマルション、もしくは油中シリコーン型エマルションでありえ、アニオン性エマルション、カチオン性エマルション、両性エマルション、中性エマルション、もしくはピカリングエマルションでありえ、ならびに他の物理的形態であり得る。
【0044】
ここでのなおもさらに他の具体的実施態様において、トリシロキサン含有組成物の塗布方法は、トリシロキサン含有組成物がレシチン、ポリソルベート、ジメチコンコポリオール、グリコール、クエン酸エステル、グリセリン、ジメチコン、およびそれらの組み合わせからなる非限定的例の群から選択される可塑剤を含有するものをさらに含有する。
【0045】
ここでのなおもさらに他の具体的実施態様において、トリシロキサン含有組成物の作成方法は、手動もしくは機械的なかく拌、高温度、中温度、室温、低温度での任意のタイプのかく拌、均一化、または加熱ならびに任意の冷却プロセスを含む位相反転を含むがそれらに限定しない、エマルション中おける小サイズの液滴を達成するための他の特定の手順を含むが、それらに限定しないせん断を加える任意の技術のような、当業者に既知のプロセスもしくはプロセスの組み合わせを通じてである。
【0046】
他の実施態様において、当業者に知られるような前述のパーソナルケア成分を伴うトリシロキサン含有組成物を組み合わせたものを含む前述のパーソナルケアアプリケーションの製造方法が提供される。パーソナルケア成分のいくつかの非限定的例は、すべての内容がここに組み入れられる2005年11月15日出願の米国特許出願番号11/274,450に記載される。
【0047】
なおもさらに別の実施態様において、開示されたパーソナルケア成分は、パーソナルケアアプリケーションにおける種々の利点を示す。そのような非限定的ないくつかの利点は、減少した流れ落ちであり、単独でもしくは任意の活性成分と組み合わせられる。それぞれのパーソナルケアアプリケーションの他の性能は、たとえば、存在するヒドロカルビルラジカルタイプ、シリコーン骨格上もしくは側鎖上の任意の置換の存在およびタイプ、トリシロキサンの分子量などの考慮、ならびにスプレー可能なパーソナルケアアプリケーションの残りの成分などの、選択される特定のトリシロキサンの性質に依存して変わる。特定のパーソナルケアアプリケーションの所望の性質は当業者によって具体的に決定され得る。ここでのトリシロキサンを用いることによって提供される性質のいくつかの具体的な例は、減少した粘性、向上した伸展性、速乾性、減少した過剰な濡れ、改善された均一性、向上した有機適合性、改善された皮膚感触、制御された活性成分送達、改善された輝き、および/もしくは減少した皮膚炎症を含んでよい。減少した粘性、改善された均一性、向上した有機適合性、改善された皮膚感触を、客観的に決定するために、テストパネルを用いてよい。向上した伸展性は、パーソナルケア成分のサンプル中の摩擦係数を測定することにより決定され得る。皮膚炎症は、紅斑の発現の測定によって決定され得る。日焼け止め剤は、紫外線への暴露の結果生じる紅斑もしくは日焼けを遅らせるそれらの能力によって評価される。輝きは、光沢計を用いて光学屈折率を測定することによって決定されるであろう。
【0048】
ここでのなおもさらなる実施態様において、そのすべての内容がここに組み入れられる2005年11月15日出願の米国特許出願番号11/274,450に記載される任意のプロセスによって作成されるシリコーンゲルを含有して上述のようなパーソナルケア配合物が提供される。
【0049】
以下の実施例は、簡単なケースの発明を例示する目的のために提供される。ここに記載される実施態様に限定を設定する任意の目的のために提供されるものではない。すべての重量は、他に記述がない限り、トリシロキサン含有組成物の全重量に基づく重量パーセントである。
【実施例】
【0050】
下記の表1のトリシロキサン含有組成物の作成は、手動かく拌と、その次の成分の添加の間にも続けてかく拌しながらの、他に列挙された成分の添加とによって達成される。
【0051】
【表1】

【0052】
比較例Iと実施例Iとを表面上にスプレー噴射したとき、下の図面セクションに例示されるように、比較例は流れ落ちのはっきりとした形跡を示すが、一方で実施例Iは示さなかった。比較例Iは、上に示されるスケールで2の流れ落ちを持つ。実施例Iは上に示されるスケールで0の流れ落ちを持つ。
【0053】
明らかに見られる様に、シクロペンタシロキサンを持つ配合物は流れ落ちを開始する一方、ETSを持つ配合物はその場に留まる。ここで、両方の場合で良く用意されたスプレーシステムが一度用いられ、ノートの紙の表面から10.16センチメーター離れて塗布された。
【0054】
ETS含有配合物が、単に基体表面上により少ない物質を堆積するために流れ落ちないという可能性に対応し、スプレー間の差の効果を排除するために、以下のようなコントロール実験が行われた。
【0055】
10.16センチメーター離れて、線が引かれているあらかじめ注意深く計量されたメモ帳の紙に対して上の実験が繰り返された。比較例Iと実施例Iの配合物のそれぞれの5回のスプレー噴射が送達され、送達された物質の質量が重力計によって得られた。
【0056】
比較例I:0.581グラム(g)が5回のスプレー噴射で堆積した。スプレー噴射当たり0.581g/5=0.1162gが堆積した。流れ落ちの減少は堆積した容量にも依存するので、この結果は、Mettler/Paar DMA46デジタル密度計を用いて0.9777g/mlであると測定される、配合物の密度で校正された。スプレー噴射当たり0.1162g/0.9777g/ml=0.1189mlが堆積した。
【0057】
実施例I:0.622gが5回のスプレー噴射で堆積した。スプレー噴射当たり0.622g/5=0.1244gが堆積した。上に記載されるように決定された密度によって、以下の容量堆積した。スプレー噴射当たり0.1244g/0.9107g/ml=0.1366mlが堆積した。
【0058】
さらに、ポンプ自体の任意の起こり得る影響を排除するため、すべての実験は同じタイプの別のスプレーポンプを用いて実施された(Qosmedix Corporation,Edgewood,New York, United Statesの透明の上部覆いの白のスプレー噴霧器、Model#29717、スプレーポンプはポリプロピレン製でボトルはポリビニルクロライド製)。
【0059】
上から見てとれるように、明らかにETS配合物はシクロペンタシロキサン配合物より少なく堆積するのではなく、それゆえ流れ落ちが無いという効果は、真にETSの有益な存在によるものである。
【0060】
水和したビトロスキン(vitro−skin)上へ比較例Iをスプレー噴射し、Labsphere UV7000 Light Simulatorを用いて生じる太陽光線保護指数を測定すると、11の太陽光線保護指数が得られ、一方で実施例Iは同じ条件で13の太陽光線保護指数を提供する。
【0061】
これは、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−エチルトリシロキサンで例示されるがこれには限定されない、ここに記載されるトリシロキサンの使用が、さまざまなスプレー用途における測定可能な向上した性質を提供するという、重要な例である。
【0062】
下の図面セクション中の図3と図4は、このETSを用いる時の流れ落ちの無い効果は配合に依存せず、むしろETSの包括的な利点であることを示す。図3と図4は、成分ETSが、比較例を超える実施例における流れ落ちの減少の原因となる主な要素であることを示すのに含まれる。比較例IIは、上に示されるスケールで3の流れ落ちを持つ。実施例IIは、上に示されるスケールで0の流れ落ちを持つ。ここでのすべての実施例および比較例は、良く準備されたスプレーボトルを用いてスプレー噴射された。比較例IIおよび実施例IIは、実施例Iおよび比較例Iと同じ距離から塗布された。表1のすべてのデータは、それぞれの対応する実施例および比較例におけるトリシロキサン含有組成物の全重量に基づいた重量パーセントデータである。実施例IIおよび比較例IIは、実施例Iおよび比較例Iに示されるように、同じ回数のスプレー噴射を用いて塗布された。
【0063】
ここでもう一度、シクロペンタシロキサンを含む配合物は有意な流れ落ちを示し、一方で、ETSを含むものはその場に留まった。図1〜4は、ここでの開示の範囲内の組成物(実施例IおよびII)および範囲外の組成物(比較例IおよびII)の塗布により生ずるパターンの写真の乾式電子写真方式による複製であり、前記写真は前記組成物の塗布後のすぐ後(1〜6秒)に撮影された。
【0064】
上の記述は多くの具体例を含んでいるが、これらの具体例は発明の限定と解釈されるべきでなく、単にそれらの好ましい実施態様の例示として取られるべきである。当業者なら、ここに添付された請求項によって定義される、本発明の範囲と精神に含まれる、多くの他の実施態様を想像する事ができよう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリシロキサン含有組成物の基体の表面への塗布方法が提供であって、:
一般式(1):
MDM (1)
のトリシロキサンを含有する組成物を基体の表面に塗布するステップを含有し、
ここで、
M=RSiO1/2であり、
D=RSiO1/2であり、
式中、RおよびRはそれぞれ独立して、2から8の炭素原子を持つ、一価、二価もしくは三価の炭化水素ラジカル、または、2から8の炭素原子以外の1から60の炭素原子を持つ、一価、二価、もしくは三価の炭化水素ラジカルであり、ただしRおよびRの少なくとも一つは2から8の炭素原子を持つ一価、二価、もしくは三価の炭化水素ラジカルであるという条件であり、そして、R、R、Rはそれぞれ独立して2から8の炭素原子以外の1から60の炭素原子を持つ、一価、二価、もしくは三価の炭化水素ラジカルである、方法。
【請求項2】
および/もしくはRが、2から6の炭素原子を有する、一価の、二価の、もしくは三価の炭化水素ラジカルである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
および/もしくはRが、2から4の炭素原子を有する、一価の、二価の、もしくは三価の炭化水素ラジカルである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
および/もしくはRが、エチルである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
がエチルでありかつRがメチルである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記トリシロキサンが、エチルトリシロキサン、オクチルトリシロキサン、ヘキシルトリシロキサン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記トリシロキサンが、3−ペンチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−オクチルトリシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−ヘキシルトリシロキサン、3−(1−エチルブチル)−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−(1−メチルペンチル)トリシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−(1−メチルプロピル)トリシロキサン、3−(1,1−ジメチルエチル)−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、1,1,1,5,5,5−ヘキサメチル−3,3−ビス(1−メチルエチル)トリシロキサン、3−(3,3−ジメチルブチル)−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−(3−メチルブチル)トリシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−(3−メチルペンチル)トリシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−(2−メチルプロピル)トリシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−プロピルトリシロキサン、3−イソヘキシル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、3−tert−ペンチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、3−ネオ−ペンチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、1,1,1,5,5,5−ヘキサメチル−3,3−ジプロピルトリシロキサン、3,3−ジエチル−1,1,1,5,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン、3,3−ジブチル−1,1,1,5,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン、3−エチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、3−ヘプチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、1,1,1,5,5,5−ヘキサメチル−3,3−ジエチルトリシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−ブチルトリシロキサン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
トリシロキサン含有組成物が、トリシロキサン含有組成物の全重量に基づいて、具体的に約100パーセントより少ない水を含有し得る、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記トリシロキサン含有組成物のトリシロキサンが、約0.001から約99重量パーセントの量で存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
トリシロキサン含有組成物が、配合成分を約99から約0.001重量パーセントの量でさらに含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記配合成分が、推進剤、界面活性剤、乳化剤、溶媒、皮膚軟化剤、モイスチャー、保湿剤、顔料、着色剤、香料、殺生物剤、保存剤、抗酸化剤、抗菌剤、抗真菌剤、殺虫剤、塗料、制汗剤、噴霧推進剤、エクスフォリアン、アルコール、ホルモン、酵素、医薬化合物、ビタミン、アルファヒドロキシ酸、ベータヒドロキシ酸および/もしくは他のヒドロキシ酸、レチノールおよびその誘導体、ナイアシンアミド、皮膚美白剤、塩、電解質、ポリオール、紫外線吸収剤、植物抽出物、有機オイル、ワックス、塗膜形成要素、増粘剤、微粒子充填剤、粘土、可塑剤、密封するもの、感覚エンハンサー、エステル、レジンおよび塗膜形成要素、球形もしくは他の光学活性粒子、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
トリシロキサン含有組成物が、前述の一般式(1)のトリシロキサンと、シリコーンオイル、シリコーンゴム、シリコーン固形物、シリコーンエマルション、シリコーン樹脂、シリコーンコポリオール、アルキルシリコーン、シリコーンワックス、シリコーンアミン、シリコーンアンモニウム塩、第四級シリコーンアミン、球体シリコーン、シリコーンゲル、シリコーン架橋ネットワーク、ポリエーテルシリコーン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される他のタイプのシリコーンとの組み合わせをさらに含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
トリシロキサン含有組成物が、前記一般式(1)のトリシロキサン以外のシリコーン流体をさらに含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
トリシロキサン含有組成物のトリシロキサンおよび/もしくは前記一般式(1)のトリシロキサン以外のシリコーン流体が、貴金属触媒を用いて作成され得る、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
トリシロキサン含有組成物の塗布が、少なくとも一つのスプレー噴射、分注、拡散、もしくは霧状にするプロセスを採用するスプレーを用いることを含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
トリシロキサン含有組成物の塗布が、フレグランスおよびローションポンプ、霧状ミスト噴霧器、特殊ポンプ、詰まり防止型ポンプ、スプレースルーキャップ、ノズル、エアレスポンプ、二重分注ポンプ、霧状ミストポンプ、トリガーポンプ、泡ポンプ、トリガー噴霧器、エアロゾル噴霧器、スクイーズ発泡器、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるスプレーを、前記スプレー噴射による塗布を提供するために用いることを含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
トリシロキサン含有組成物の塗布が、前記スプレー噴射の塗布当たり約0.001ミリリッターから約50ミリリッターをスプレー噴射することをさらに含有する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
トリシロキサン含有組成物の塗布が、前記スプレーを前記基体の前記表面から約0.01から約10,000センチメーターの距離で用いる事をさらに含有する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記トリシロキサン含有組成物が、化粧スプレー、ゲル、もしくはエマルション以外を含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記塗布されたトリシロキサン含有組成物が、一般式(1)の組成物以外を含有するスプレー可能な組成物を超える、減少した流れ落ち、より良い被覆、改善された活性成分の分布および/もしくは性能、迅速な乾燥、より少ない過剰な濡れ、簡単な配合、粘着性が無い事、改善された伸展性、改善された均一性、改善された有機適合性、減少した皮膚炎症、改善された活性成分送達、改善された皮膚感触、向上したSPF、所望のより少ないもしくはより多い輝き、より小さい液滴サイズ、採用されるスプレーシステムにおけるより少ない機械的応力の少なくとも一つを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記一般式(1)の組成物以外を含有するスプレー可能な組成物が揮発性シロキサンである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記揮発性シロキサンが環状シロキサンである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記流れ落ちが、基体の表面上の一回のスプレー噴射で少ない下方向の伸展を示す、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記性質の改善が相乗的である、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記性質が、乳化剤、保存剤、ポリマー、チキソトロピックおよび、非チキソトロピックな塗膜形成要素、日焼け止め剤、日焼け止め剤、着色剤、顔料、香料、活性成分、レチノールおよびその誘導体、ナイアシンアミド、トコフェロールおよび/もしくはその誘導体、皮膚美白剤、保湿剤、密封するもの、感覚エンハンサー、エステル、他のレジンおよび塗膜形成要素、球形もしくは他の光学活性粒子、他のシリコーン、皮膚軟化剤、界面活性剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される相助作用的な成分用いることによって得られる相乗効果の結果である、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
トリシロキサン含有組成物の塗布が、トリシロキサン含有組成物が任意のコートに関連した有利な性質を持つことが望まれる用途において使用されることを含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
トリシロキサン含有組成物が、航空宇宙産業、農業、食品飲料産業、織物および不織布、自動車、タイヤ、塗装、インク、塗料、消費、電子機器、半導体、ヘルスケア、ホームケア、工場の組み立て、工場の洗浄、造型、梱包およびラベル、配電と通電、加工産業、運輸、プールおよび温泉、オートバイ、パーソナルケア、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される市場および産業において用いられ得る、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記パーソナルケア市場および産業が、脱臭剤、制汗剤、制汗/脱臭剤、ひげそり用製品、スキンローション、モイスチャー、化粧水、バス用品、クレンジング製品、シャンプー、コンディショナー、シャンプー/コンディショナーの複合、ムース、スタイリングジェル、ヘアスプレー、ヘアダイ、ヘアーカラー製品、ヘアー脱色、カール用品、ヘアアイロン、マニキュア液、マニキュア落とし、爪用クリームおよび/もしくはローション、角質軟化材、日焼け止め剤、防虫剤、老化防止製品、口紅、ファンデーション、フェースパウダー、アイライナー、アイシャドウ、頬紅、化粧品、マスカラ、保湿用剤、ボディーアンドハンド用剤、スキンケア剤、フェースアンドネック用剤、トニック、化粧、整髪助剤、エアロゾル固定剤、香料用剤、ひげそり後用品、化粧用剤、ソフトフォーカス用剤、昼夜兼用スキンケア用剤、非着色系ヘアー用剤、日焼け用剤、合成および非合成固形せっけん、ハンドリキッド、毛穴パック、パーソナルケアのための不繊用品、ベビーローション、ベビーバスおよび/もしくはシャンプー用品、ベビーコンディショナー、髭剃り用剤、きゅうりスライス、スキンパッド、化粧落とし、顔面クレンジング製品、コールドクリーム、日焼け止め製品、スプリッツ、ペーストマスクおよび/もしくは泥、フェースマスク、コロンおよび化粧水、ヘアキューティクル膜、シャワージェル、フェースアンドボディー洗剤、パーソナルケア洗い流し製品、ジェル、泡風呂、洗浄クレンザー、収斂剤、ネイルコンディショナー、アイシャドースティック、顔面もしくは眼用のパウダー、リップバーム、リップグロス、ヘアケアポンプスプレーおよび他の非エアロゾルスプレー、縮毛制御ジェル、ヘアリーブインコンディショナー、ヘアポマード、もつれ毛ほぐし製品、ヘア固定剤、ヘアブリーチ製品、スキンローション、髭剃り前および電気髭剃り前、無水クリームおよび/もしくはローション、オイル/水、水/オイル、多重ならびにマクロおよびミクロエマルション、ピカリングエマルション、多相エマルション、耐水クリームおよび/もしくはローション、坑にきび用剤、口腔洗浄、マッサージオイル、練り歯磨き、クリアジェルおよび/もしくはスティック、軟膏基剤、局部創傷治癒製品、エアロゾルタルク、バリアスプレー、ビタミンおよび老化防止用剤、ハーブ抽出物用剤、バスソルト、バスおよびボディーミルク、ヘアスタイリング助剤、ヘア、眼、爪、皮膚の軟固体用途、制御放出のパーソナルケア製品、ヘアコンディションミスト、スキンケアモイスチャーミスト、スキン拭き取り、スキン毛穴拭き取り、毛穴クリーナー、しみ取り、スキンエクスフォリエーター、皮膚落屑エンハンサー、スキンウェットティッシュおよび/もしくはクロス、脱毛用剤、パーソナルケア滑剤、ネイルカラー用剤、皮膚へ塗布するための医薬組成物の局部投与のためのドラッグデリバリーシステム、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択されるパーソナルケアアプリケーションにおいてトリシロキサン含有組成物を用いることを含有し得る、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
パーソナルケアアプリケーションが、UV阻止もしくはUV吸収日焼け止め剤、ならびに前述の日焼け止め剤の少なくとも一つを含有する組み合わせからなる群から選択される日焼け止め剤をさらに含有することができるサンケア配合物である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
パーソナルケアアプリケーションが、非イオン性バイオポリマー混合物、ポリエトキシ化乳化剤、修飾されたポリアクリラート、オイル、動物ろうおよび/もしくは合成ろう、炭化水素ゲルもしくはベントン型ゲル、オルガノシリコーン乳化剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、乳化剤をさらに含有する、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
トリシロキサン含有組成物が含水のものから非加湿のものまでの製品の形態において用いられ得る、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
前記製品の形態が単純固体、粒子、液体、ゲル網目安定相、およびそれらの組み合わせであり得る、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
トリシロキサン含有組成物が、ゲル、エマルション、分散、スラッジ、粉末、棒状、スプレー、スプリッツ、ムース、スティック、バーム、ファンデーション、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される製品の形態において使用され得る、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
トリシロキサン含有組成物が、レシチン、ポリソルベート、ジメチコンコポリオール、グリコール、クエン酸エステル、グリセリン、ジメチコン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される可塑剤をさらに含有し得る、請求項1に記載の方法。


【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−515566(P2010−515566A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545529(P2009−545529)
【出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/000986
【国際公開番号】WO2008/088323
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(508229301)モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド (120)
【Fターム(参考)】