組立て式渦巻線香保持台
【課題】 非使用時に容易に分解可能で梱包や収納のスペースが少なく、構成部品が単純で構造が簡単な渦巻線香の保持台を提供しようとする。
【解決手段】 、渦巻線香を装着して保持するためのものであって、上方に開口し側壁と底板とを備え渦巻線香の灰を収容する受皿容器と、渦巻線香を係留する係留部と該側壁に着脱自在に係合する係合部とを備える線香係留パーツとを含んでなり、前記係留部が渦巻線香の中央部を下方から支える支持部と、該支持部材で支えた渦巻線香の垂れ下がり部を支える一対の傾斜ガイドとを備えてなり、該傾斜ガイドの上端が前記支持部に連接され、少なくとも一方の前記傾斜ガイドの下端が前記係合部に連接された組立て式渦巻線香保持台である。
【解決手段】 、渦巻線香を装着して保持するためのものであって、上方に開口し側壁と底板とを備え渦巻線香の灰を収容する受皿容器と、渦巻線香を係留する係留部と該側壁に着脱自在に係合する係合部とを備える線香係留パーツとを含んでなり、前記係留部が渦巻線香の中央部を下方から支える支持部と、該支持部材で支えた渦巻線香の垂れ下がり部を支える一対の傾斜ガイドとを備えてなり、該傾斜ガイドの上端が前記支持部に連接され、少なくとも一方の前記傾斜ガイドの下端が前記係合部に連接された組立て式渦巻線香保持台である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仏事等に用いる渦巻線香を保持するための保持台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、線香が平板渦巻状に成形された渦巻線香は、その中心部に予め取り付けられた糸の輪を、専用の吊り台の持出フックに引っ掛け、これを吊り下げて使用するのが一般的である(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。こうして吊り下げられた渦巻線香は、自重によって釣鐘状に垂れ下がり、この垂れ下がった渦巻線香の外側下端部に点火して仏事等に使用する。
【0003】
ところが、従来の吊り台は、渦巻線香の中心部に取り付けた糸を指先で摘みながら、その輪を広げてフックに引っ掛ける必要があり、指先による細かい作業とならざるを得ず、渦巻線香をセットする際に渦巻線香を途中で折ってしまうこともあった。
【0004】
なお、渦巻線香を吊り下げることなく他の方法で保持する線香台として、受皿にポールを立設し、ポールの先端に渦巻線香を被せて釣鐘状にセットするものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、この線香台は渦巻線香の中央部を単にポール先端に載置するだけであったので、風等の一寸した外力や振動により簡単に渦巻線香が落下してしまう難点があった。渦巻線香の燃焼が進んで渦巻線香がより短く、軽くなるほど、落下し易かった。
【0005】
これら問題を解決するものとして、支持基台と、該支持基台に立設された支柱と、該支柱の先端に設けられ、渦巻線香の中央部を下方から支える支持部材と、該支持部材又は支柱に固定され、該支持部材で支えた渦巻線香の垂れ下がり部を支える傾斜ガイドとを含む渦巻線香保持台が開示されている(例えば、特許文献4参照。)が、嵩高で大きな梱包箱を必要としたり、非使用時に大きな収納スペースを要すという問題がある。又、構成部品が多くて構造が複雑で製造コストが高い。
【特許文献1】実開平4−64283号公報
【特許文献2】実開平6−79378号公報
【特許文献3】実開昭60−86184号公報
【特許文献4】特開2004−160040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来の吊り下げ式の渦巻線香台に上記のような問題があったことに鑑みて為されたもので、非使用時に容易に分解可能で梱包や収納のスペースが少なく、構成部品が単純で構造が簡単な渦巻線香の保持台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の要旨とするところは、渦巻線香を装着して保持するためのものであって、
上方に開口し、側壁と底板とを備え、渦巻線香の灰を収容する受皿容器と、
渦巻線香を係留する係留部と該側壁に着脱自在に係合する係合部とを備える線香係留パーツと
を含んでなる組立て式渦巻線香保持台であることにある。
【0008】
前記組立て式渦巻線香保持台においては、
前記係留部が
渦巻線香の中央部を下方から支える支持部と、
該支持部材で支えた渦巻線香の垂れ下がり部を支える一対の傾斜ガイドと
を備えてなり得、
該傾斜ガイドの上端が前記支持部に連接され、少なくとも一方の前記傾斜ガイドの下端が前記係合部に連接され得る。
【0009】
前記組立て式渦巻線香保持台においては、前記線香係留パーツが一対の帯部材を含んでなり得、各該帯部材の先端部に一対の該先端部を互いに着脱自在に係合保持する係合保持手段を備え得、該係合保持手段を介して該先端部同士が係合保持されて前記支持部を構成し得、
前記帯部材の他端部に前記係合部が設けられ得、
前記先端部と該他端部との間の部分が前記傾斜ガイドの基板を構成し得る。
【0010】
前記組立て式渦巻線香保持台においては、各前記帯部材が前記他端部で二つ折りに折り曲げられて折り曲り部を形成し該折り曲り部の内側に前記側壁が嵌入されるようになして前記係合部を構成し得る。
【0011】
前記組立て式渦巻線香保持台においては、各前記先端部が前記帯部材の幅方向に沿った折り目で鈍角に折り曲げられ得、前記係合保持手段が、該折り目に沿って形成された切り目であり得る。
【0012】
前記組立て式渦巻線香保持台においては、前記線香係留パーツが1の帯状部材で構成され得、前記支持部が該帯状部材を長手方向の略中央部で二つ折りに折りたたんだ部分からなり得、前記係合部が、該帯状部材の少なくとも一の端部に設けられ、前記帯状部材の該一の端部と前記二つ折りに折りたたんだ部分との間の部分及び該帯状部材の他の端部と前記二つ折りに折りたたんだ部分との間の部分とが、前記傾斜ガイドの基板を構成し得る。
【0013】
前記組立て式渦巻線香保持台においては、前記係合部が、前記帯状部材の前記一の端部及び/又は前記他の端部で前記帯状部材を二つ折りに折り曲げて形成された折り曲り部からなり得、該折り曲り部の内側に前記側壁が嵌入されるようになされ得る。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、非使用時に容易に分解可能で梱包や収納のスペースが少なく、かつ構成部品の構造が単純な渦巻線香の保持台が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の組立て式渦巻線香保持台の実施形態について、図面を使用して説明する。なお、本明細書においては、各図にわたって記される同じ符号は同一又は同様の部材やものを示す。図1に示すように、本発明の組立て式渦巻線香保持台2は、上方に開口し、側壁8と底板12とを備えた受皿容器4と、線香係留パーツ6とを備える。線香係留パーツ6は渦巻線香10を係留する係留部14と側壁8に着脱自在に係合する係合部15とから構成される。受皿容器4は渦巻線香10の灰を収容する。底板12の中央部には必須のものではないが抜き穴19が形成されている。
【0016】
係留部14は、渦巻線香の中央部を下方から支える支持部16と、支持部16で支えた渦巻線香の垂れ下がり部を支える一対の傾斜ガイド18とを備えてなる。渦巻線香10の中心部の通孔11に支持部16の先端が差し込まれる。
【0017】
線香係留パーツ6は一対の帯部材20、20を含んでなり、各帯部材20の先端部22に一対のその先端部22を互いに着脱自在に係合保持する係合保持手段24を備え、係合保持手段24を介して先端部22同士が係合保持されて支持部16を構成する。
【0018】
一方、帯部材20の他端部25に係合部15が設けられている。先端部22と他端部25との間の部分28が傾斜ガイド18の基板30を構成する。
【0019】
又、先端部22が帯部材20の幅方向に沿った折り目34で鈍角に折り曲げられ、係合保持手段24が、折り目34に沿って形成された切り目36から成る。一対の切り目36同士が互いに相手の帯部材20の折り目34の部分を噛み込ませて一対の先端部22、22同士が係合保持される。又、先端部22は、略三角形状に先端が尖った形に切り残され、2等辺片三角形の底辺の下に四角形が連接した形状となっている。先端部22の形状は、通孔11に支持部16の先端を差し込んで渦巻線香の中央部を下方から支えられる機能を満たす形状であればこの形状に限定されない。例えば、2等辺三角形、不等辺三角形、逆T字形、細幅の台形等の形状であってもよい。
【0020】
他方、各帯部材20が他端部25で二つ折りに折り曲げられて折り曲り部44を形成し係合部15を構成する。折り曲り部44の内側に側壁8の上縁部が嵌入される。
【0021】
図2に帯部材20の構造を示す。先端部22と他端部25との間の部分37が傾斜ガイド18の基板40を構成する。基板40の上面には、無機繊維の不織布から成る断熱板42が取り付けられている。本実施形態では、無機繊維としてセラミックファイバーを採用しているが、他にロックウール、ガラスファイバー等を用いることもできる。無機繊維の不織布は十分な空気流通路を備えているので、渦巻線香10の燃焼部が断熱板42に接触しても、燃焼部には十分な空気が供給される。そして、燃焼部の熱が断熱板42により奪われることも殆どないため、渦巻線香10の燃焼が絶たれることもない。
【0022】
図3に組立て式渦巻線香保持台2における支持部の態様の他の一例を示す。図3においては、一方の帯部材20−1の先端縁に帯部材20−1の長手方向に突出する突起62が形成され、他方の帯部材20−2の先端部に尖状部64が形成されている。尖状部64の根元に形成された孔66に突起62を挿入して帯部材20−1と帯部材20−2とが互いに係合保持され、支持部15cが構成される。突起62と孔66とで係合保持手段24aが構成される。
【0023】
しかして、図1などに示される本発明の組立て式渦巻線香保持台2においては、渦巻線香10の中心部の通孔11に支持部16の先端を差し込むように渦巻線香10を被せれば、図1に示すように、支持部16が渦巻線香10の中央部を下方から支えるとともに、傾斜ガイド18が渦巻線香10の垂れ下がり部を支えて渦巻線香10が安定的に保持されるのである。
【0024】
このように、組立て式渦巻線香保持台2は、渦巻線香10を上方から被せるだけの頗る簡単な操作で渦巻線香10をセットすることができるので、従来の線香吊り下げ台のように、指先の細かい作業は全く必要でなく、セットする際に誤って渦巻線香を折ってしまうようなこともない。
【0025】
また、組立て式渦巻線香保持台2では、支持部16によって渦巻線香10の中央部を支えるとともに、傾斜ガイド18によって渦巻線香10の垂れ下がり部を支えるので、セットした渦巻線香を頗る安定的に保持することができる。しかも、支持部16の先端を渦巻線香10の通孔11内に挿入した状態で、渦巻線香10の中央部を支えるので、風等の外力や振動によって簡単に渦巻線香10が落下するようなこともなく、渦巻線香10の燃焼が進んで短く、軽くなったときでも、渦巻線香10を安定的に保持することができる。
【0026】
更に、組立て式渦巻線香保持台2は使用後に線香係留パーツ6を受皿容器4から簡単にはずすことが出来る。又、使用するときに、線香係留パーツ6を受皿容器4に簡単に装着することが出来る。又更に、線香係留パーツ6は、一対の帯部材20に簡単に分解したり、一対の帯部材20から簡単に復元できる。分解された一対の帯部材20は、受皿容器4の内部に収納できるサイズとなっており、受皿容器4の内部に分解された一対の帯部材20を収納して少ないスペースに格納したり、小さなサイズに梱包出来る。
【0027】
本発明の他の態様の一例を図4(a)の縦断面模式図に示す。図4に示す組立て式渦巻線香保持台2aは、受皿容器4と図4(b)にも示す線香係留パーツ6aを含んでなる。線香係留パーツ6aは1本の帯状部材50を含んで構成される。支持部16aは帯状部材50を長手方向の略中央部で二つ折りに折りたたんだ部分52からなる。係合部15aは帯状部材50の両端部それぞれに設けられ、図1に示す態様における係合部15と同様の形状である。二つ折りに折りたたんだ部分52と係合部15a部分の間の部分36aが傾斜ガイド18aの基板40aを構成する。
【0028】
図5に、帯状部材50を部分的に弾性的に撓ませて線香係留パーツ6aを受皿容器4に収納した状態を示す。
【0029】
本発明の更に他の態様の一例を図6の縦断面模式図に示す。図6に示す組立て式渦巻線香保持台2bは、受皿容器4と線香係留パーツ6bを含んでなる。線香係留パーツ6bは1本の帯状部材50を含んで構成される。支持部16aは帯状部材50を長手方向の略中央部で二つ折りに折りたたんだ部分52からなる。係合部15aは帯状部材50の片側の端部に設けられ、図1に示す態様における係合部15と同様の形状である。二つ折りに折りたたんだ部分52と係合部15a部分の間の部分36aが傾斜ガイド18aの基板40aを構成する。帯状部材50の他方の端部66は折られて底板12の内底面に面状に当接して載置される。
【0030】
本発明の組立て式渦巻線香保持台に用いられる線香係留パーツの更に他の態様の一例を図7、図8に示す。図7に示す2連帯部材70を折り目72と折り目74とで折り曲げて図8に示す線香係留パーツ6cが得られる。2連帯部材70は、帯部材20aと、帯部材20bとが、略三角形状に先端が尖った形に切り残されてなる先端部22の根元で連接部76を介して連接されて構成される。帯部材20aと、帯部材20bとで略八の字が形成されるように折り目74を鈍角に折り曲げて図8に示す線香係留パーツ6cが得られる。
【0031】
図9に示すように、略三角形状に先端が尖った形の先端部22は帯部材20aと帯部材20bのいずれか一方に設けられていてもよい。
【0032】
図10に渦巻線香の中央部を下方から支える支持部の態様の他の一例を示す。図10(a)に示すように、帯状部材50cの長手方向にみた中央部かつ幅方向にみた中央部に作られた切れ目(線状に打ち抜かれた個所)54が形成され、切れ目54によって形成された尖状部56により得られる。切れ目54は帯状部材50cの縁に達することなく帯状部材50cに形成されている。図10(b)に示すように、帯状部材50cを切れ目54の両端で帯状部材50cの幅方向に沿う折り目58で折り、尖状部56を立てて起こすことにより支持部16bが形成される。
【0033】
図11に渦巻線香の中央部を下方から支える支持部の態様の更に他の一例を示す。図11(a)に示すように、逆V字状の帯状部材50dの長手方向にみた中央部に折り目79が形成され、図11(b)に示すように、折り目79で重ね折りされた尖状部56dにより支持部16dが形成される。
【0034】
図12に本発明の組立て式渦巻線香保持台における係合部の他の態様の一例を示す。係合部15bは、帯部材又は帯状部材の一端部に1又は複数本の切れ目58を形成することにより得られる。図12(a)に示すように、切れ目58は、帯部材20又は帯状部材50の長手方向にみた端縁からその長手方向に形成される。これにより、帯部材20又は帯状部材50の端縁部に複数の短冊状片60が形成される。短冊状片60は先端と反対側の端では帯部材20又は帯状部材50と連接状態にある。図12(b)に示すように、短冊状片60のうちの一方と、他方とにより、側壁8の内側と外側から側壁8を挟持して係合部15bが構成される。
【0035】
その他、本発明は、主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。例えば、渦巻線香の中央部を下方から支える支持部が3本の帯部材あるいは棒状部材で支えられてえてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の組立て式渦巻線香保持台の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の組立て式渦巻線香保持台に用いられる帯部材20の構造を示し、図2(a)は側面、図2(b)は正面図である。
【図3】本発明の組立て式渦巻線香保持台における支持部の態様の図1とは異なる態様の一例を示す斜視模式図である。
【図4】本発明の組立て式渦巻線香保持台の他の態様の構成の一例を示す縦断面模式図である。
【図5】図4に示す組立て式渦巻線香保持台に用いられる線香係留パーツを受皿容器4に収納した状態を示す平面図である。
【図6】本発明の組立て式渦巻線香保持台の更に他の態様の構成の一例を示す縦断面模式図である。
【図7】本発明の組立て式渦巻線香保持台に用いられる線香係留パーツを形成できる2連帯部材の態様の一例を示し、図7(a)は平面図、図7(b)は側面図である。
【図8】図7に示す2連帯部材から形成され、本発明の組立て式渦巻線香保持台に用いられる線香係留パーツの更に他の態様の一例を示す斜視図である。
【図9】本発明の組立て式渦巻線香保持台に用いられる線香係留パーツを形成できる2連帯部材の図7とは異なる態様の一例を示し、図9(a)は平面図、図9(b)は側面図である。
【図10】本発明の組立て式渦巻線香保持台における支持部の態様の他の一例を示し、図10(a)は折り曲げ前の帯状部材の形状を示す部分正面図、図10(a)は支持部の斜視図である。
【図11】本発明の組立て式渦巻線香保持台における支持部の態様の更に他の一例を示し、図11(a)は折り曲げ前の帯状部材の形状を示す部分正面図、図11(b)は支持部の斜視図である。
【図12】本発明の組立て式渦巻線香保持台における係合部の他の態様の一例を示し、図12(a)は折り曲げ前の帯部材又は帯状部材の形状を示す部分正面図、図12(a)は係合部及び係合の態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
2、2a、2b:組立て式渦巻線香保持台
4:受皿容器
6、6a、6b、6c:線香係留パーツ
8:側壁
10:渦巻線香
12:底板
14:係留部
15、15a:係合部
16、16b、16d:支持部
18、18a:傾斜ガイド
20、20−1、20−2、20a、20b:帯部材
22:先端部
24、24a:係合保持手段
25:他端部
30:基板
32、44:折り曲り部
34:折り目
36:切り目
40、40a:基板
42:断熱板
50、50c、50d:帯状部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、仏事等に用いる渦巻線香を保持するための保持台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、線香が平板渦巻状に成形された渦巻線香は、その中心部に予め取り付けられた糸の輪を、専用の吊り台の持出フックに引っ掛け、これを吊り下げて使用するのが一般的である(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。こうして吊り下げられた渦巻線香は、自重によって釣鐘状に垂れ下がり、この垂れ下がった渦巻線香の外側下端部に点火して仏事等に使用する。
【0003】
ところが、従来の吊り台は、渦巻線香の中心部に取り付けた糸を指先で摘みながら、その輪を広げてフックに引っ掛ける必要があり、指先による細かい作業とならざるを得ず、渦巻線香をセットする際に渦巻線香を途中で折ってしまうこともあった。
【0004】
なお、渦巻線香を吊り下げることなく他の方法で保持する線香台として、受皿にポールを立設し、ポールの先端に渦巻線香を被せて釣鐘状にセットするものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、この線香台は渦巻線香の中央部を単にポール先端に載置するだけであったので、風等の一寸した外力や振動により簡単に渦巻線香が落下してしまう難点があった。渦巻線香の燃焼が進んで渦巻線香がより短く、軽くなるほど、落下し易かった。
【0005】
これら問題を解決するものとして、支持基台と、該支持基台に立設された支柱と、該支柱の先端に設けられ、渦巻線香の中央部を下方から支える支持部材と、該支持部材又は支柱に固定され、該支持部材で支えた渦巻線香の垂れ下がり部を支える傾斜ガイドとを含む渦巻線香保持台が開示されている(例えば、特許文献4参照。)が、嵩高で大きな梱包箱を必要としたり、非使用時に大きな収納スペースを要すという問題がある。又、構成部品が多くて構造が複雑で製造コストが高い。
【特許文献1】実開平4−64283号公報
【特許文献2】実開平6−79378号公報
【特許文献3】実開昭60−86184号公報
【特許文献4】特開2004−160040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来の吊り下げ式の渦巻線香台に上記のような問題があったことに鑑みて為されたもので、非使用時に容易に分解可能で梱包や収納のスペースが少なく、構成部品が単純で構造が簡単な渦巻線香の保持台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の要旨とするところは、渦巻線香を装着して保持するためのものであって、
上方に開口し、側壁と底板とを備え、渦巻線香の灰を収容する受皿容器と、
渦巻線香を係留する係留部と該側壁に着脱自在に係合する係合部とを備える線香係留パーツと
を含んでなる組立て式渦巻線香保持台であることにある。
【0008】
前記組立て式渦巻線香保持台においては、
前記係留部が
渦巻線香の中央部を下方から支える支持部と、
該支持部材で支えた渦巻線香の垂れ下がり部を支える一対の傾斜ガイドと
を備えてなり得、
該傾斜ガイドの上端が前記支持部に連接され、少なくとも一方の前記傾斜ガイドの下端が前記係合部に連接され得る。
【0009】
前記組立て式渦巻線香保持台においては、前記線香係留パーツが一対の帯部材を含んでなり得、各該帯部材の先端部に一対の該先端部を互いに着脱自在に係合保持する係合保持手段を備え得、該係合保持手段を介して該先端部同士が係合保持されて前記支持部を構成し得、
前記帯部材の他端部に前記係合部が設けられ得、
前記先端部と該他端部との間の部分が前記傾斜ガイドの基板を構成し得る。
【0010】
前記組立て式渦巻線香保持台においては、各前記帯部材が前記他端部で二つ折りに折り曲げられて折り曲り部を形成し該折り曲り部の内側に前記側壁が嵌入されるようになして前記係合部を構成し得る。
【0011】
前記組立て式渦巻線香保持台においては、各前記先端部が前記帯部材の幅方向に沿った折り目で鈍角に折り曲げられ得、前記係合保持手段が、該折り目に沿って形成された切り目であり得る。
【0012】
前記組立て式渦巻線香保持台においては、前記線香係留パーツが1の帯状部材で構成され得、前記支持部が該帯状部材を長手方向の略中央部で二つ折りに折りたたんだ部分からなり得、前記係合部が、該帯状部材の少なくとも一の端部に設けられ、前記帯状部材の該一の端部と前記二つ折りに折りたたんだ部分との間の部分及び該帯状部材の他の端部と前記二つ折りに折りたたんだ部分との間の部分とが、前記傾斜ガイドの基板を構成し得る。
【0013】
前記組立て式渦巻線香保持台においては、前記係合部が、前記帯状部材の前記一の端部及び/又は前記他の端部で前記帯状部材を二つ折りに折り曲げて形成された折り曲り部からなり得、該折り曲り部の内側に前記側壁が嵌入されるようになされ得る。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、非使用時に容易に分解可能で梱包や収納のスペースが少なく、かつ構成部品の構造が単純な渦巻線香の保持台が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の組立て式渦巻線香保持台の実施形態について、図面を使用して説明する。なお、本明細書においては、各図にわたって記される同じ符号は同一又は同様の部材やものを示す。図1に示すように、本発明の組立て式渦巻線香保持台2は、上方に開口し、側壁8と底板12とを備えた受皿容器4と、線香係留パーツ6とを備える。線香係留パーツ6は渦巻線香10を係留する係留部14と側壁8に着脱自在に係合する係合部15とから構成される。受皿容器4は渦巻線香10の灰を収容する。底板12の中央部には必須のものではないが抜き穴19が形成されている。
【0016】
係留部14は、渦巻線香の中央部を下方から支える支持部16と、支持部16で支えた渦巻線香の垂れ下がり部を支える一対の傾斜ガイド18とを備えてなる。渦巻線香10の中心部の通孔11に支持部16の先端が差し込まれる。
【0017】
線香係留パーツ6は一対の帯部材20、20を含んでなり、各帯部材20の先端部22に一対のその先端部22を互いに着脱自在に係合保持する係合保持手段24を備え、係合保持手段24を介して先端部22同士が係合保持されて支持部16を構成する。
【0018】
一方、帯部材20の他端部25に係合部15が設けられている。先端部22と他端部25との間の部分28が傾斜ガイド18の基板30を構成する。
【0019】
又、先端部22が帯部材20の幅方向に沿った折り目34で鈍角に折り曲げられ、係合保持手段24が、折り目34に沿って形成された切り目36から成る。一対の切り目36同士が互いに相手の帯部材20の折り目34の部分を噛み込ませて一対の先端部22、22同士が係合保持される。又、先端部22は、略三角形状に先端が尖った形に切り残され、2等辺片三角形の底辺の下に四角形が連接した形状となっている。先端部22の形状は、通孔11に支持部16の先端を差し込んで渦巻線香の中央部を下方から支えられる機能を満たす形状であればこの形状に限定されない。例えば、2等辺三角形、不等辺三角形、逆T字形、細幅の台形等の形状であってもよい。
【0020】
他方、各帯部材20が他端部25で二つ折りに折り曲げられて折り曲り部44を形成し係合部15を構成する。折り曲り部44の内側に側壁8の上縁部が嵌入される。
【0021】
図2に帯部材20の構造を示す。先端部22と他端部25との間の部分37が傾斜ガイド18の基板40を構成する。基板40の上面には、無機繊維の不織布から成る断熱板42が取り付けられている。本実施形態では、無機繊維としてセラミックファイバーを採用しているが、他にロックウール、ガラスファイバー等を用いることもできる。無機繊維の不織布は十分な空気流通路を備えているので、渦巻線香10の燃焼部が断熱板42に接触しても、燃焼部には十分な空気が供給される。そして、燃焼部の熱が断熱板42により奪われることも殆どないため、渦巻線香10の燃焼が絶たれることもない。
【0022】
図3に組立て式渦巻線香保持台2における支持部の態様の他の一例を示す。図3においては、一方の帯部材20−1の先端縁に帯部材20−1の長手方向に突出する突起62が形成され、他方の帯部材20−2の先端部に尖状部64が形成されている。尖状部64の根元に形成された孔66に突起62を挿入して帯部材20−1と帯部材20−2とが互いに係合保持され、支持部15cが構成される。突起62と孔66とで係合保持手段24aが構成される。
【0023】
しかして、図1などに示される本発明の組立て式渦巻線香保持台2においては、渦巻線香10の中心部の通孔11に支持部16の先端を差し込むように渦巻線香10を被せれば、図1に示すように、支持部16が渦巻線香10の中央部を下方から支えるとともに、傾斜ガイド18が渦巻線香10の垂れ下がり部を支えて渦巻線香10が安定的に保持されるのである。
【0024】
このように、組立て式渦巻線香保持台2は、渦巻線香10を上方から被せるだけの頗る簡単な操作で渦巻線香10をセットすることができるので、従来の線香吊り下げ台のように、指先の細かい作業は全く必要でなく、セットする際に誤って渦巻線香を折ってしまうようなこともない。
【0025】
また、組立て式渦巻線香保持台2では、支持部16によって渦巻線香10の中央部を支えるとともに、傾斜ガイド18によって渦巻線香10の垂れ下がり部を支えるので、セットした渦巻線香を頗る安定的に保持することができる。しかも、支持部16の先端を渦巻線香10の通孔11内に挿入した状態で、渦巻線香10の中央部を支えるので、風等の外力や振動によって簡単に渦巻線香10が落下するようなこともなく、渦巻線香10の燃焼が進んで短く、軽くなったときでも、渦巻線香10を安定的に保持することができる。
【0026】
更に、組立て式渦巻線香保持台2は使用後に線香係留パーツ6を受皿容器4から簡単にはずすことが出来る。又、使用するときに、線香係留パーツ6を受皿容器4に簡単に装着することが出来る。又更に、線香係留パーツ6は、一対の帯部材20に簡単に分解したり、一対の帯部材20から簡単に復元できる。分解された一対の帯部材20は、受皿容器4の内部に収納できるサイズとなっており、受皿容器4の内部に分解された一対の帯部材20を収納して少ないスペースに格納したり、小さなサイズに梱包出来る。
【0027】
本発明の他の態様の一例を図4(a)の縦断面模式図に示す。図4に示す組立て式渦巻線香保持台2aは、受皿容器4と図4(b)にも示す線香係留パーツ6aを含んでなる。線香係留パーツ6aは1本の帯状部材50を含んで構成される。支持部16aは帯状部材50を長手方向の略中央部で二つ折りに折りたたんだ部分52からなる。係合部15aは帯状部材50の両端部それぞれに設けられ、図1に示す態様における係合部15と同様の形状である。二つ折りに折りたたんだ部分52と係合部15a部分の間の部分36aが傾斜ガイド18aの基板40aを構成する。
【0028】
図5に、帯状部材50を部分的に弾性的に撓ませて線香係留パーツ6aを受皿容器4に収納した状態を示す。
【0029】
本発明の更に他の態様の一例を図6の縦断面模式図に示す。図6に示す組立て式渦巻線香保持台2bは、受皿容器4と線香係留パーツ6bを含んでなる。線香係留パーツ6bは1本の帯状部材50を含んで構成される。支持部16aは帯状部材50を長手方向の略中央部で二つ折りに折りたたんだ部分52からなる。係合部15aは帯状部材50の片側の端部に設けられ、図1に示す態様における係合部15と同様の形状である。二つ折りに折りたたんだ部分52と係合部15a部分の間の部分36aが傾斜ガイド18aの基板40aを構成する。帯状部材50の他方の端部66は折られて底板12の内底面に面状に当接して載置される。
【0030】
本発明の組立て式渦巻線香保持台に用いられる線香係留パーツの更に他の態様の一例を図7、図8に示す。図7に示す2連帯部材70を折り目72と折り目74とで折り曲げて図8に示す線香係留パーツ6cが得られる。2連帯部材70は、帯部材20aと、帯部材20bとが、略三角形状に先端が尖った形に切り残されてなる先端部22の根元で連接部76を介して連接されて構成される。帯部材20aと、帯部材20bとで略八の字が形成されるように折り目74を鈍角に折り曲げて図8に示す線香係留パーツ6cが得られる。
【0031】
図9に示すように、略三角形状に先端が尖った形の先端部22は帯部材20aと帯部材20bのいずれか一方に設けられていてもよい。
【0032】
図10に渦巻線香の中央部を下方から支える支持部の態様の他の一例を示す。図10(a)に示すように、帯状部材50cの長手方向にみた中央部かつ幅方向にみた中央部に作られた切れ目(線状に打ち抜かれた個所)54が形成され、切れ目54によって形成された尖状部56により得られる。切れ目54は帯状部材50cの縁に達することなく帯状部材50cに形成されている。図10(b)に示すように、帯状部材50cを切れ目54の両端で帯状部材50cの幅方向に沿う折り目58で折り、尖状部56を立てて起こすことにより支持部16bが形成される。
【0033】
図11に渦巻線香の中央部を下方から支える支持部の態様の更に他の一例を示す。図11(a)に示すように、逆V字状の帯状部材50dの長手方向にみた中央部に折り目79が形成され、図11(b)に示すように、折り目79で重ね折りされた尖状部56dにより支持部16dが形成される。
【0034】
図12に本発明の組立て式渦巻線香保持台における係合部の他の態様の一例を示す。係合部15bは、帯部材又は帯状部材の一端部に1又は複数本の切れ目58を形成することにより得られる。図12(a)に示すように、切れ目58は、帯部材20又は帯状部材50の長手方向にみた端縁からその長手方向に形成される。これにより、帯部材20又は帯状部材50の端縁部に複数の短冊状片60が形成される。短冊状片60は先端と反対側の端では帯部材20又は帯状部材50と連接状態にある。図12(b)に示すように、短冊状片60のうちの一方と、他方とにより、側壁8の内側と外側から側壁8を挟持して係合部15bが構成される。
【0035】
その他、本発明は、主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。例えば、渦巻線香の中央部を下方から支える支持部が3本の帯部材あるいは棒状部材で支えられてえてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の組立て式渦巻線香保持台の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の組立て式渦巻線香保持台に用いられる帯部材20の構造を示し、図2(a)は側面、図2(b)は正面図である。
【図3】本発明の組立て式渦巻線香保持台における支持部の態様の図1とは異なる態様の一例を示す斜視模式図である。
【図4】本発明の組立て式渦巻線香保持台の他の態様の構成の一例を示す縦断面模式図である。
【図5】図4に示す組立て式渦巻線香保持台に用いられる線香係留パーツを受皿容器4に収納した状態を示す平面図である。
【図6】本発明の組立て式渦巻線香保持台の更に他の態様の構成の一例を示す縦断面模式図である。
【図7】本発明の組立て式渦巻線香保持台に用いられる線香係留パーツを形成できる2連帯部材の態様の一例を示し、図7(a)は平面図、図7(b)は側面図である。
【図8】図7に示す2連帯部材から形成され、本発明の組立て式渦巻線香保持台に用いられる線香係留パーツの更に他の態様の一例を示す斜視図である。
【図9】本発明の組立て式渦巻線香保持台に用いられる線香係留パーツを形成できる2連帯部材の図7とは異なる態様の一例を示し、図9(a)は平面図、図9(b)は側面図である。
【図10】本発明の組立て式渦巻線香保持台における支持部の態様の他の一例を示し、図10(a)は折り曲げ前の帯状部材の形状を示す部分正面図、図10(a)は支持部の斜視図である。
【図11】本発明の組立て式渦巻線香保持台における支持部の態様の更に他の一例を示し、図11(a)は折り曲げ前の帯状部材の形状を示す部分正面図、図11(b)は支持部の斜視図である。
【図12】本発明の組立て式渦巻線香保持台における係合部の他の態様の一例を示し、図12(a)は折り曲げ前の帯部材又は帯状部材の形状を示す部分正面図、図12(a)は係合部及び係合の態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
2、2a、2b:組立て式渦巻線香保持台
4:受皿容器
6、6a、6b、6c:線香係留パーツ
8:側壁
10:渦巻線香
12:底板
14:係留部
15、15a:係合部
16、16b、16d:支持部
18、18a:傾斜ガイド
20、20−1、20−2、20a、20b:帯部材
22:先端部
24、24a:係合保持手段
25:他端部
30:基板
32、44:折り曲り部
34:折り目
36:切り目
40、40a:基板
42:断熱板
50、50c、50d:帯状部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
渦巻線香を装着して保持するためのものであって、
上方に開口し、側壁と底板とを備え、渦巻線香の灰を収容する受皿容器と、
渦巻線香を係留する係留部と該側壁に着脱自在に係合する係合部とを備える線香係留パーツと
を含んでなる組立て式渦巻線香保持台。
【請求項2】
前記係留部が
渦巻線香の中央部を下方から支える支持部と、
該支持部材で支えた渦巻線香の垂れ下がり部を支える一対の傾斜ガイドと
を備えてなり、
該傾斜ガイドの上端が前記支持部に連接され、少なくとも一方の前記傾斜ガイドの下端が前記係合部に連接された請求項1に記載の組立て式渦巻線香保持台。
【請求項3】
前記線香係留パーツが一対の帯部材を含んでなり、各該帯部材の先端部に一対の該先端部を互いに着脱自在に係合保持する係合保持手段を備え、該係合保持手段を介して該先端部同士が係合保持されて前記支持部を構成し、
前記帯部材の他端部に前記係合部が設けられ、
前記先端部と該他端部との間の部分が前記傾斜ガイドの基板を構成する請求項2に記載の組立て式渦巻線香保持台。
【請求項4】
各前記帯部材が前記他端部で二つ折りに折り曲げられて折り曲り部を形成し該折り曲り部の内側に前記側壁が嵌入されるようになして前記係合部を構成する請求項3に記載の組立て式渦巻線香保持台。
【請求項5】
各前記先端部が前記帯部材の幅方向に沿った折り目で鈍角に折り曲げられ、前記係合保持手段が、該折り目に沿って形成された切り目である請求項3又は4に記載の組立て式渦巻線香保持台。
【請求項1】
渦巻線香を装着して保持するためのものであって、
上方に開口し、側壁と底板とを備え、渦巻線香の灰を収容する受皿容器と、
渦巻線香を係留する係留部と該側壁に着脱自在に係合する係合部とを備える線香係留パーツと
を含んでなる組立て式渦巻線香保持台。
【請求項2】
前記係留部が
渦巻線香の中央部を下方から支える支持部と、
該支持部材で支えた渦巻線香の垂れ下がり部を支える一対の傾斜ガイドと
を備えてなり、
該傾斜ガイドの上端が前記支持部に連接され、少なくとも一方の前記傾斜ガイドの下端が前記係合部に連接された請求項1に記載の組立て式渦巻線香保持台。
【請求項3】
前記線香係留パーツが一対の帯部材を含んでなり、各該帯部材の先端部に一対の該先端部を互いに着脱自在に係合保持する係合保持手段を備え、該係合保持手段を介して該先端部同士が係合保持されて前記支持部を構成し、
前記帯部材の他端部に前記係合部が設けられ、
前記先端部と該他端部との間の部分が前記傾斜ガイドの基板を構成する請求項2に記載の組立て式渦巻線香保持台。
【請求項4】
各前記帯部材が前記他端部で二つ折りに折り曲げられて折り曲り部を形成し該折り曲り部の内側に前記側壁が嵌入されるようになして前記係合部を構成する請求項3に記載の組立て式渦巻線香保持台。
【請求項5】
各前記先端部が前記帯部材の幅方向に沿った折り目で鈍角に折り曲げられ、前記係合保持手段が、該折り目に沿って形成された切り目である請求項3又は4に記載の組立て式渦巻線香保持台。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−20948(P2006−20948A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−203403(P2004−203403)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(301013309)みのり苑株式会社 (1)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(301013309)みのり苑株式会社 (1)
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