説明

組立て式温室

【課題】植物の管理が簡単で、しかも、廃棄処理の問題がない温室を提供する。
【解決手段】フレーム16およびフレーム16を覆う透光性のカバーシート18からなり、内部に植物収容空間が形成されている温室本体12と、温室本体12の底部に敷かれる板状の鉢受部材14とを備える組立て式温室10であって、鉢受部材14が木質繊維板により形成されていることを特徴とする。温室の底部に吸水性を有する鉢受部材14を敷いているので、日中、温室内の気温が上がり、透光性シート部材の内面に付着した水滴が透光性シート部材を伝って温室の底部に流れ落ちたとしても、当該流れ落ちた水は鉢受部材14によって吸水されて温室本体12の底に溜まることがない。木質繊維板からなる鉢受部材14は軽量で持ち運びが容易であるし、一般可燃物と同じように廃棄処理することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉢植えの植物を簡単に管理することができる組立て式温室の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、心身の癒しを求めて自宅で鉢植えの植物を育てることが、忙しく働く人の間で人気となっている。
【0003】
植物を枯らさず元気に育てるためには、水遣りや温度管理といった日ごろの手入れが欠かせないが、忙しく働く人にとってこのような日々の管理を行うことは容易でない。とりわけ、観葉植物はそのほとんどが熱帯・亜熱帯地方を原産とするものであることから、気温が低下する冬場の管理は特に難しいとされている。
【0004】
鉢植えの植物を冬の寒さから守る方法としては、温室を利用することが従来から行われており、温室に関する様々な技術も提案されている。
【0005】
その一例として、例えば特許文献1には、発泡材からなる箱状の容器(基盤)に支柱を取り付け、その上からビニールシートを覆うようにした温室が提案されている。この従来技術によれば、軽量で断熱効果の高い発泡材からなる容器を使用することにより、保温効果が一層高められるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−291186
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
温室の設置場所としては、日中に日の当たる室内の温かい場所に設置することが望ましいとされているが、このような場所に温室を設置した場合、日が射して温室内の温度が上昇してくると、土中の水からの蒸発や、葉や茎からの蒸散が盛んに行われ、これによって温室の側面(ビニールシートの内側)に水滴が付着し始める。水滴が次第に大きくなると、やがて、大きくなった水滴は自重でビニールシートを伝って流れ落ち、容器の床に溜まることとなる。
【0008】
従来技術の温室は、その底部に設けた容器が発泡スチロール製で水を通さず(不透水性)、また、温室内も密閉されていることから、ビニールシートを伝って容器の底に流れ落ちた水は外部に逃げることなくどんどん溜まっていく。
【0009】
容器の底に溜まった水をそのままにしておくと、溜まった水が鉢底から鉢内に浸み込んで鉢土が湿ったままの状態となり、その結果、鉢土の通気性が悪くなって植物を根腐れさせる原因になるという問題がある。
【0010】
このような問題を回避するためには、容器の底に溜まった水をこまめに除去したり、暖かい日中は、ビニールシートを開いてその内側に付着した水滴を自然に乾燥させる(この場合、日が落ちて寒くなる前にビニールシートを閉じて温室内の温度が下がりすぎないようにする必要がある)などして容器の底に水が溜まらないようにするといった管理が必要になるが、日中家に居る人であればともかく、仕事等で忙しく留守がちな人がこのような管理を行うことは現実的ではなく、植物を枯死させてしまう結果ともなる。
【0011】
なお、植物が枯死した場合は、枯死した植物だけでなく温室も廃棄処分する必要が生じる場合があるが、容器の材料である発泡スチロールは、廃棄処理時において一般可燃物と同じように扱うことができないという環境上の問題がある。
【0012】
本願発明は、かかる温室特有の問題点に鑑みてなされたものであり、管理が簡単で、しかも、廃棄処理の問題がない温室を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1に記載した発明は、「フレーム16およびフレーム16を覆う透光性のカバーシート18からなり、内部に植物収容空間が形成されている温室本体12と、温室本体12の底部に敷かれる板状の鉢受部材14とを備える組立て式温室10であって、鉢受部材14が木質繊維板により形成されている」ことを特徴とする組立て式温室10である。
【0014】
請求項2に記載した発明は、第2実施例で「フレーム36およびフレーム36を覆う透光性のカバーシート38からなり、内部に植物収容空間が形成されている温室本体32と、温室本体32の底部に敷かれる上部開口下部有底の箱状の鉢受部材34とを備える組立て式温室30であって、鉢受部材34が木質繊維板により形成されている」ことを特徴とする組立て式温室30である。
【0015】
請求項3に記載した発明は、「鉢受部材34は、敷板40と、その周囲に設けられた複数の側板42とで構成されており、側板42同士が接合する部分には、互いに嵌合可能な嵌合凸部44aと嵌合凹部44bとが形成されており、側板42の内周面には、凹溝46が形成されており、該凹溝46に敷板40が嵌り込むことにより敷板40と側板42とが接合されている」ことを特徴とする組立て式温室30である。
【0016】
請求項4に記載した発明は、「請求項1〜3に記載の組立て式温室10,30と、該組立て式温室を包装する包装材とからなる組立て式温室の包装体であって、組立て式温室10,30を構成している温室本体12,32ならびに鉢受部材14,34がそれぞれ分解されてた状態で包装されている」ことを特徴とする組立て式温室の包装体である。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明によれば、温室の底部に吸水性を有する鉢受部材を敷いているので、水を遣り過ぎて鉢底から流水したり、日中、温室内の気温が上がり、透光性シート部材の内面に付着した水滴が透光性シート部材を伝って温室の底部に流れ落ちたとしても、当該流れ落ちた水は鉢受部材によって吸水されて温室本体の底に溜まることがない。なお、鉢受部材によって吸水された水分は、温室内が乾燥した場合に必要に応じて放湿されるので、温室内を適度な湿度に保つことができる。
【0018】
また、木質繊維板からなる鉢受部材は断熱性に優れているので、鉢受部材の上に植木鉢を置くと、この鉢受部材が断熱材としての役割を果たし、床を伝ってくる冷気から植木鉢を保護できる。
【0019】
また、木質繊維板からなる鉢受部材は軽量で持ち運びが容易であるし、生分解性があるので土中に埋めて廃棄したり、一般可燃物と同じように廃棄処理することも可能である。
【0020】
さらに、フレームを組み立て、該フレームを透光性シートで覆い、その底部に鉢受部材を敷くという簡単な作業で温室を簡単に組み立てることができるし、その解体作業も組立て時とは逆の作業をするだけで良く、簡単である。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、鉢受部材が木質繊維板からなる箱状の部材として構成されているので、この鉢受部材の中に植木鉢を置くと、植木鉢の底部だけでなく側部も囲うことができるので、保温効果や断熱効果がより高められる。
【0022】
しかも、請求項3に記載の発明のように、鉢受部材を構成している敷板と側板とを嵌め合いによって接続するようにすれば、鉢受部材の組み立て時において糊やテープなどの接着手段は不要となり、組み立てや解体が簡便である。
【0023】
請求項4に記載の発明によれば、組立て式温室を組み立てるのに必要な部材がコンパクトに包装されているので、その取り扱いは便利であり、保管や運搬がしやすい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の第1実施例の組立て式温室の使用状態を示す図である。
【図2】板状の鉢受部材を示す図である。
【図3】組立て式温室の組立て方法(支柱の取付状態)を示す図である。
【図4】組立て式温室の組立て方法(敷板の取付状態)を示す図である。
【図5】組立て式温室の変形例を示す図である。
【図6】組立て式温室の第2実施例を示す図である。
【図7】箱状の鉢受部材を示す展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を図面に従って説明する。図1は、本発明にかかる第1実施例の組立て式温室(以下、単に「温室」という。)10を示す図である。
【0026】
この図が示すように、温室10は、温室本体12と鉢受部材14とで大略構成されている。
【0027】
温室本体12は、フレーム16と、カバーシート18とで大略構成されており、本実施例では、その外形が略三角錐形状のものとして形成されている。
【0028】
フレーム16は、温室10の骨組みとなるもので、本実施例では4本の支柱16aを略三角錐状に組み上げることによって構成されている。
【0029】
各支柱16aは、ある程度の弾力性と強度とを兼ね備えた細い棒状の部材で、その材質としては、金属、合成樹脂、木材(竹)或いはカーボンなど、種々のものを利用できる。支柱16aの長さは、鉢受部材14の1辺の長さよりもやや長めに設定されている。なお、本実施例では、各支柱16aが1本の棒状部材により構成されているが、複数本の棒状部材を継ぎ合わせて各支柱16aを構成するようにしても良い。
【0030】
カバーシート18は、ビニール等の透明な樹脂からなるシート状部材で、本実施例では、略三角形状に裁断されている(図3参照)。なお、カバーシート18は、透光性を有しておれば半透明であってもよく、また、その大きさは、本実施例では、後述する鉢受部材14の約4倍の大きさに設定されている(鉢受部材14を1面とする四面体(四角錐)の展開図と大略同じ大きさに設定されている)。
【0031】
カバーシート18の外周辺のうち、1辺18aと、その両側の辺18b,18cには、上述した支柱16aがそれぞれ取り付けられている(両側の辺18b,18cには、1辺18aに近い側にだけ支柱16aが取り付けられている)。
【0032】
本実施例では、カバーシート18の外周に袋状部分18dが形成されており、この袋状部分18dに支柱16aを挿通することによって支柱16aをカバーシート18に取り付けることができるようになっている。なお、支柱16aのカバーシート18への他の取り付け方法としては、例えば、粘着テープ等を用いるようにしてもよい。
【0033】
カバーシート18の外周辺のうち支柱16aが半分しか取り付けられていない側の辺20b,20cには、スライドファスナー20がさらに取り付けられている。
【0034】
スライドファスナー20は、開いた状態でカバーシート18の外周辺に取り付けられており、これを閉じることによって温室本体12が立体状態(三角錐状態)を保つことが可能となる(この点については後述する)。
【0035】
鉢受部材14は、木質繊維板からなる板状の部材で、本実施例では、図2に示すように略三角形状に形成された複数(4枚)の構成片14a〜14dを組み合わせることによって略三角形状に形成されている。
【0036】
本実施例において、鉢受部材14を構成している構成片14a〜14dの各辺には、嵌合凸部22aと嵌合凹部22bとがそれぞれ形成されており、嵌合凸部22aと嵌合凹部22bとを互いに嵌合させることによって各構成片14a〜14d同士を連結できるようになっている。
【0037】
鉢受部材14(より具体的に言うと、鉢受部材14を構成している構成片14a〜14d)の材質である木質繊維板について簡単に説明すると、木質繊維板は、木材の繊維を主成分とし、湿式或いは乾式でフォーミングしてファイバーマットとした上で、これをそのまま乾燥または加熱圧縮成形することにより形成されたもので、その密度によって、IB(インシュレーションボード)、MDF(中密度繊維板)、HB(ハードボード)等と呼び分けがされている。なお、本実施例では、木質繊維板としてIBを採用しているが、その理由は、IBは低密度で軽量であるため、運搬や保管に適し、また、内部に空気が多量に含まれることにより断熱性も高いため保温に適し、しかも適度な弾力性もあるので組み立てや解体がしやすいといった数多くのメリットを有しているからである。
【0038】
木質繊維板は、上述したように木材の繊維を主成分とするものであることから、非常に吸水性・吸放湿性に富んでいる。したがって、このような吸水性・吸放湿性に富む木質繊維を材質とする鉢受部材14も、当然、吸水性・吸放湿性に富む性質を有することとなる。
【0039】
温室10を組み立てる際には、図2に示すように、4枚の構成片14a〜14dを連結して略三角形状で板状の鉢受部材14を形成する。
【0040】
次に、床にカバーシート18を広げるとともに、その外周の袋状部分18dに支柱16aをそれぞれ挿入し、支柱16aをカバーシート18に取り付ける(図3参照)。
【0041】
そして、カバーシート18の中央部分(図3の破線で示した部分)に、先ほど組み上げた鉢受部材14を設置し、鉢受部材14が底辺となるように4本の支柱16aを立ち上げ、支柱16aの先端を別途用意したクリップ(図示省略)で固定する。
【0042】
最後に、スライドファスナー20を閉めることにより、図1のような略三角錐形状の温室10が完成する。なお、カバーシート18で囲まれた温室10内の空間が植物Pを収容する植物収容空間である。
【0043】
温室10を使用する際には、温室10を設置するのに適した場所(例えば、日中は日が当たり、日が沈んでも気温があまり下がらない室内の暖かい場所)に温室10を置き、スライドファスナー20を開く。そして、冬の冷たい外気から守りたい植物Pを温室10内に入れ、スライドファスナー20を閉める。
【0044】
温室10の使用時において、日中、温室10に日が射して温室10内の温度が上昇すると、鉢土中の水分の蒸発や茎や葉からの蒸散が盛んに行われ、水滴が温室10(より具体的にはカバーシート18)の内側に付着し始める。
【0045】
この水滴が大きくなり、やがて自重によってカバーシート18を伝って床に落ちるが、温室10の底には、吸水性を有する木質繊維板製の鉢受部材14が敷かれているので、上記水滴は鉢受部材14によって吸水され、温室10の底が水浸しになることはない。
【0046】
したがって、従来のように、温室10の底に水がたまって植物Pの根腐れが生じることはなく、また、鉢受部材14によって吸水された水分は、温室内が乾燥した場合に必要に応じて放湿されるので、温室内を適度な湿度に保つことができ、日中留守がちな人であっても植物の管理を簡単に行うことができる。
【0047】
なお、本実施例では、温室本体12の形状を略三角錐形状とし、鉢受部材14もこれに合わせて略三角形状のものとして構成したが、これらの形状は、上述実施例に限定されるものではなく、例えば、図5に示すように鉢受部材14を正方形状の板状部材とし、温室本体12もこれに合わせて底面が四角形状のドーム型とするようにしてもよく、適宜の形状に設定することが可能である。
【0048】
[実施例2]
図6に示す第2実施例の温室30は、温室本体32と鉢受部材34とで大略構成されている。
【0049】
温室本体32は、フレーム36と、カバーシート38とで大略構成されており、本実施例では、その外形が縦長の蒲鉾形状のものとして形成されている。
【0050】
フレーム36は、温室30の骨組みとなるもので、本実施例では、上端が曲げられた2本の支柱36aを逆U字状に接続したものを2組用意し、これらを横支柱36bで連結することによって構成されている。
【0051】
鉢受部材34は、上部開口下部有底の箱状部材で、敷板40と側板42とで構成されている(図7参照)。
【0052】
敷板40は、木質繊維板からなる板状の部材で、本実施例では、HB板をプランターの外形よりも大きめの横長矩形状に裁断することによって形成されている。敷板40の外周には、4枚の側板42が取り付けられている。
【0053】
各側板42は、敷板40と同様、木質繊維板からなる板状の部材である。なお、敷板40の長辺側に取り付けられる一対の側板が長辺側側板42aであり、敷板40の短辺側に取り付けられる一対の側板が短辺側側板42bである。
【0054】
各長辺側側板42aと各短辺側側板42bの左右両側端部には、互いに嵌合する嵌合凸部44aと嵌合凹部44bとが形成されている。
【0055】
各長辺側側板42aおよび各短辺側側板42bの内側面下端部には、凹溝46がそれぞれ形成されており、この凹溝46に敷板40の端部が差し込まれている。
【0056】
なお、本実施例では、側板42に設けた凹溝46に敷板40が嵌め込まれており、且つ、上記嵌合凸部44aと嵌合凹部44bとが互いに嵌合することにより敷板40と側板42との接合が確保されている。
【0057】
カバーシート38は、ビニール等の透明な樹脂(樹脂シート)を、その下面が開口した袋状のものとして形成したものであり、その大きさは、フレーム36をすっぽりと覆うことができるような大きさに設定されている。もちろん、カバーシート38は、上述実施例と同様、透光性を有していれば半透明であってもよい。また、カバーシート38の前面には、スライドファスナー48が逆略U字状に取り付けられている。
【0058】
温室30を組み立てる際には、一方の長辺側側板42aの両側に一対の短辺側側板42bをそれぞれ取り付けてコ字状とする。長辺側側板42aと短辺側側板42bとの接続は、嵌合凸部44aと嵌合凹部44bとを互いに嵌め合わせることにより行われるので、部材同士の接続に際して接着剤等は不要であり、作業は非常に簡単である。次に、各側板42a,42bの内側に形成されている凹溝46に敷板40を挿入し、その後、短辺側側板42bの自由端側に残りの長辺側側板42aを取り付ける。これにより、鉢受部材34の組み立てが完了する。
【0059】
次に、敷板40と側板42との一体物である鉢受部材34のコーナー部分にフレーム36の支柱36aを沿わせ、別途用意した略U字状の留め具(図示省略)を用いて支柱36aを側板42に固定し、最後にフレーム36の上からカバーシート38を被せれば、温室30が完成する。カバーシート38の裾は、必要に応じてピン(図示省略)で鉢受部材34に固定しておいてもよい。
【0060】
本実施例の温室30においても、上述実施例と同様の作用効果を奏することができる。すなわち、水を遣り過ぎてプランター底から流水したり、日中、温室30内の温度が上昇してカバーシート38の内面に付着した水滴が自重によって流れ落ちたとしても、吸水性のある木質繊維板からなる箱状の鉢受部材34がこれを吸水するので、温室30の床面が水浸しになることはない。したがって、植物Pの根腐れが生じることはなく、日中留守がちな人であっても植物の管理を簡単に行うことができる。
【0061】
また、本実施例の温室30では、鉢受部材34が箱状であり、植物Pを底部だけでなく側方も覆うことができるので、保温効果がより高められることとなる。
【0062】
なお、鉢受部材34の組み立ては、敷板40と側板42との嵌め合いにより行われ、接着手段を必要としない。したがって、温室30を利用しない場合には、鉢受部材34を簡単に解体することができて保管がしやすいし、再び冬が訪れて再度温室30を組み立てる必要が生じた場合であっても、簡単に組み立てることができる。
【0063】
なお、上述した実施例の全てにおいて言えることであるが、温室10,30を各構成部材に解体し、これらを包装材で個包装して組立て式温室の包装体とすれば、店舗での販売がし易くなる。なお、包装材の種類としては、袋体、網体或いはシュリンクフィルム等、周知のものを適宜利用することが可能である。
【符号の説明】
【0064】
10,30…温室
12,32…温室本体
14,34…鉢受部材
16,36…フレーム
18,38…カバーシート
20…スライドファスナー
22a…嵌合凸部
22b…嵌合凹部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームおよび前記フレームを覆う透光性のカバーシートからなり、内部に植物収容空間が形成されている温室本体と、前記温室本体の底部に敷かれる板状の鉢受部材とを備える組立て式温室であって、
前記鉢受部材が木質繊維板により形成されていることを特徴とする組立て式温室。
【請求項2】
フレームおよび前記フレームを覆う透光性のカバーシートからなり、内部に植物収容空間が形成されている温室本体と、前記温室本体の底部に敷かれる上部開口下部有底の箱状の鉢受部材とを備える組立て式温室であって、
前記鉢受部材が木質繊維板により形成されていることを特徴とする組立て式温室。
【請求項3】
前記鉢受部材は、敷板と、その周囲に設けられた複数の側板とで構成されており、前記側板同士が接合する部分には、互いに嵌合可能な嵌合凸部と嵌合凹部とが形成されており、前記側板の内周面には、凹溝が形成されており、該凹溝に前記敷板が嵌り込むことにより各部材が接合されていることを特徴とする請求項2に記載の組立て式温室。
【請求項4】
請求項1〜3に記載の組立て式温室と、該組立て式温室を包装する包装材とからなる組立て式温室の包装体であって、
前記組立て式温室を構成している前記温室本体ならびに前記鉢受部材がそれぞれ分解されてた状態で包装されていることを特徴とする組立て式温室の包装体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−110295(P2012−110295A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−263752(P2010−263752)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(000204985)大建工業株式会社 (419)
【Fターム(参考)】