説明

組電池

【課題】多数のバスバーを安定して確実に、しかも低抵抗な状態で素電池の電極端子に連結する。
【解決手段】組電池は、隣接する複数の素電池1の電極端子2を互いにバスバー3で連結している。隣接する素電池1は、正極端子2Aと負極端子2Bからなる一対の電極端子2を同一方向に突出して配置すると共に、バスバー3で接続される各電極端子2を平行な姿勢で、所定の間隔で離して配置している。バスバー3は可撓性のある金属板で、この金属板は中間に平面部4があって、平面部4の両端部を電極端子2を挿入できる筒状に湾曲し、先端部を平面部4の両面に積層部5として積層している。さらに、バスバー3は、平面部4と積層部5に貫通孔7を設けている。組電池は、この貫通孔7に止ネジ8を挿通して、積層部5を平面部4に締め付けて、筒部6を電極端子2に接続して、バスバー3で隣接する素電池1の電極端子2を接続している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数の電池をバスバーで連結している組電池に関し、とくに車両に搭載されて車両を走行させるモータを駆動する車両用に最適な組電池に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用の組電池は、多数の素電池を直列に接続して出力電圧を高くしている。車両を走行させるモータに大電力を供給するためである。多数の素電池を直列に接続する組電池は、バスバーと素電池を小さい接触抵抗で連結することが大切である。このことを実現する組電池として、バスバーの両端を素電池の電極端子にネジ止めする構造が開発されている。(特許文献1参照)
【特許文献1】特開2003−229106号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載される組電池は、バスバーの両端を素電池の電極端子にネジ止めして連結するので、製造に手間がかかる欠点がある。また、ネジの締め付けトルクが変化すると、バスバーと電極端子との押圧力が変化して、接触抵抗が変化する欠点もある。バスバーと電極端子の接触抵抗が大きくなると、この部分での電力損失が大きくなると共に、発熱も大きくなって電池が加熱される欠点もある。
【0004】
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、多数のバスバーを安定して確実に、しかも低抵抗な状態で素電池の電極端子に連結できる組電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1の組電池は、隣接する複数の素電池1の電極端子2を互いにバスバー3で連結している。隣接する素電池1は、正極端子2Aと負極端子2Bからなる一対の電極端子2を同一方向に突出して配置すると共に、バスバー3で接続される各電極端子2を、平行な姿勢として所定の間隔で離して配置している。バスバー3は可撓性のある金属板で、この金属板は、中間に平面部4があって、平面部4の両端部を電極端子2を挿入できる筒状に湾曲しており、さらに、先端部を平面部4に積層する積層部5として、平面部4の両面に積層部5を積層している。さらに、バスバー3は、平面部4と、この平面部4に積層される積層部5に貫通孔7を設けている。組電池は、この貫通孔7に止ネジ8を挿通して、積層部5を平面部4に締め付けて、筒部6を電極端子2に接続して、バスバー3で隣接する素電池1の電極端子2を接続している。
【0006】
本発明の請求項2の組電池は、隣接する複数の素電池1の電極端子2を互いにバスバー3で連結している。隣接する素電池1は、正極端子2Aと負極端子2Bからなる一対の電極端子2を同一方向に突出して配置すると共に、バスバー3で接続される各電極端子2を、平行な姿勢として所定の間隔で離して配置している。バスバー3は可撓性のある金属板で、この金属板は、連続するループ状であって、両端に電極端子2を挿入する一対の筒部14を有し、一対の筒部14の間を互いに積層してなる平面部13としている。組電池は、一対の筒部14を隣接する素電池1の電極端子2に挿入して、筒部14を電極端子2の表面に押圧状態で接触させて、バスバー3で隣接する素電池1の電極端子2を接続している。
【0007】
本発明の請求項3の組電池は、請求項2に記載される組電池であって、両端の筒部14の間を挟着変形して平面部13として、筒部14を電極端子2に押圧状態で接続している。
【0008】
本発明の請求項4の組電池は、隣接する複数の素電池1の電極端子2を互いにバスバー3で連結している。隣接する素電池1は、正極端子2Aと負極端子2Bからなる一対の電極端子2を同一方向に突出して配置すると共に、バスバー3で接続される各電極端子2を、平行な姿勢として所定の間隔で離して配置している。バスバー3は可撓性のある金属板で、この金属板は、電極端子2を挿入する筒状に両端部を湾曲している。組電池は、バスバー3の両端の湾曲部16の内側に隣接する素電池1の電極端子2に挿入して、湾曲部16を電極端子2の表面に押圧状態で接触させて、バスバー3で隣接する素電池1の電極端子2を接続している。
【発明の効果】
【0009】
本発明の組電池は、多数のバスバーを安定して確実に、しかも低抵抗な状態で素電池の電極端子に連結できる特長がある。それは、本発明の組電池が、隣接する複数の素電池の電極面から突出する一対の電極端子を平行な姿勢として所定の間隔で離して配置すると共に、一対の電極端子を接続するバスバーを可撓性のある金属板とし、さらにこのバスバーを独特の構造として、隣接する素電池の電極端子を接続しているからである。
【0010】
本発明の請求項1の組電池に使用するバスバーは、金属板の中間である平面部の両端部を筒状に湾曲して、先端部を平面部の両面に積層して積層部とし、平面部と積層部に貫通孔を設けて、この貫通孔に止ネジを挿通して、積層部を平面部に締め付けて筒部を電極端子に接続している。また、本発明の請求項2の組電池に使用するバスバーは、金属板を連続するループ状として両端に電極端子を挿入する一対の筒部を設け、一対の筒部を隣接する素電池の電極端子に挿入して、筒部を電極端子の表面に押圧状態で接触させている。さらにまた、本発明の請求項4の組電池に使用するバスバーは、金属板の両端を、電極端子を挿入する筒状に湾曲しており、両端の湾曲部の内側に、隣接する素電池の電極端子を挿入して、湾曲部を電極端子の表面に押圧状態で接触させている。
【0011】
以上のように、可撓性を有する金属板からなるバスバーを独特の構造として、この金属板の筒部や湾曲部を素電池の電極端子に押圧状態で接触させる構造は、従来の溶接やネジ止めによる連結方法に比べて、バスバーと電極端子との接触面積を広くして、より低抵抗な状態でバスバーを電極端子に連結できる特長がある。従来の溶接による連結では、バスバーと電極端子が溶接部分で局部的に接触するので、この部分での接触抵抗が大きくなる問題点があり、また、ネジ止めによる連結では、ネジの締め付けトルクが変化すると、バスバーと電極端子との押圧力が変化して、接触抵抗が変化する問題点があった。これに対して本発明では、素電池の電極面から突出する電極端子の表面に、可撓性を有する金属板の筒部や湾曲部の内面を、広い面積で、しかも押圧状態で接触させるので、バスバーと電極端子との低抵抗な接続を実現できる。
【0012】
さらに、従来の溶接による連結構造は、電極端子とバスバーの金属の材質が異なると、安定して連結するのが難しい欠点があった。これに対して本発明では、バスバーを溶接して電極端子に連結しないので、異種金属の電極端子にも安定して連結できる特長もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための組電池を例示するものであって、本発明は組電池を以下のものに特定しない。
【0014】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0015】
図1ないし図4に示す組電池は、隣接する複数の素電池1の電極端子2を互いにバスバー3で連結している。図の組電池は、隣接する素電池1をバスバー3で直列に接続している。この組電池は、直列に接続する素電池1の個数を多くして出力電圧を高くできる。車両用の組電池は、素電池1を直列に接続する個数を、たとえば出力電圧が100V〜300Vとなる個数とする。
【0016】
素電池1は、リチウムイオン二次電池の角型電池である。この素電池1は、四角形の外装缶の上面に、正極端子2Aと負極端子2Bからなる一対の電極端子2を設けている。一対の電極端子2は、上面の両端部に離して、上面から垂直に突出している。電極端子2は金属ロッドで、上端に鍔10のある円柱状としている。正極端子2Aと負極端子2Bは異なる金属ロッドで、正極端子2Aをアルミニウム製、負極端子2Bを銅製としている。異種金属の電極端子は、金属板のバスバーを溶接して安定に連結するのが難しい。たとえば、バスバーを銅製とする場合、銅製の負極端子には安定して溶接できても、アルミニウム製の電極端子には安定して溶接するのが難しい。電極端子の金属材は、電池により最適なもが選択される。たとえば、リチウムイオン二次電池は、正極端子に最適な金属としてアルミニウムが選択され、負極端子としては銅が選択される。本発明の組電池は、バスバーを溶接して電極端子に連結しないので、異種金属の電極端子にも安定して連結できる。また、図に示すように、電極端子2を先端に鍔10のある円柱状とする素電池1は、バスバー3を抜けないように連結できる。鍔10がバスバー3が抜けるのを阻止するからである。
【0017】
素電池1は、電極端子2の突出面である電極面1Aを上面として、一対の電極端子2が同一方向に突出するように積層している。この姿勢で素電池1を積層する組電池は、バスバー3で接続される一対の電極端子2を、平行な姿勢としながら、所定の間隔で離して配置する。図の組電池は、互いに隣接する素電池1の電極面1Aが同一面となるように積層している。ただ、組電池は、積層される素電池の電極面を、必ずしも同一面とする必要はなく、多少段差のある状態で配置することもできる。素電池1は、隣接する電極端子2をバスバー3で連結して直列に接続される。バスバー3がこの状態で接続するように、素電池1は、正極端子2Aと負極端子2Bが交互に逆向きとなる姿勢で積層される。積層された複数の素電池1は、図示しないが、ケースやフレームなどで積層状態に固定される。
【0018】
バスバー3は可撓性のある金属板である。たとえば、バスバー3は、表面をメッキした銅板が使用される。銅製のバスバー3は電気抵抗が小さく、また変形状態に保持されて、電極端子2に小さい接触抵抗で安定して接続される。ただ、組電池は、バスバー3の材質を銅には限定しない。バスバーには、ニッケル、銅合金、鉄合金等も使用できる、また異種金属を積層しているクラッド材も使用できるからである。
【0019】
バスバー3は、一枚の金属板を所定の幅の帯状に加工し、これを変形して製作される。図1ないし図4のバスバー3は、図5と図6の斜視図に示すように、中間を平面部4とし、この平面部4の両端部を電極端子2を挿入できる筒状に湾曲し、さらに、先端部を平面部4に積層する積層部5としている。中央の平面部4の両面に積層部5を積層している。このバスバー3は、平面部4と、この平面部4に積層される積層部5には貫通孔7を設けている。この貫通孔7に止ネジ8が挿通され、この止ネジ8の先端にナット9をねじ込んでいる。止ネジ8とナット9は、筒部6よりも先端側に設けている積層部5を平面部4に締め付けて、両端の筒部6を電極端子2に接続する。止ネジ8とナット9は、ひとつで、両端の筒部6を隣接する素電池1の電極端子2に接続する。この構造は、ひとつのナット9を締め付けて、両方の電極端子2にバスバー3をバランスよく安定してしっかりと連結できる。それは、ひとつのナット9が積層部5を平面部4の両面に締め付けるからである。
【0020】
図のバスバー3は、筒部6の内面に複数の凸部11を設けている。このバスバー3は、筒部6に電極端子2を挿入し、止ネジ8で積層部5を平面部4に締め付けて、筒部6をより安定して電極端子2に電気接続できる。それは、筒部6の内径が、積層部5を平面部4に締め付けて、内面を電極端子2の表面に強く押圧するようにしているので、この状態で凸部11が強く電極端子2の表面に押しつけられて、接触抵抗が小さく安定した状態で電気接続されるからである。とくに、銅製のバスバー3や電極端子2は、ナット9を締め付けて、積層部5を平面部4に締め付けると、凸部11が電極端子2の表面に押しつけられて凸部11や電極端子2が変形する。この状態になると、筒部6の内面と電極端子2の表面との接触面積が広くなり、さらに接触部分は強く押圧状態となる。このため、接触抵抗が小さく、安定して電気接続される。したがって、車両用の組電池のように、100A以上の大電流が流れても、バスバー3と電極端子2の接触部分の電圧降下による抵抗損失は小さく、また発熱も少なくなる。
【0021】
図7ないし図9の組電池は、素電池1とこれを積層する構造は前述の組電池と同じであって、バスバー3の形状が異なる。このバスバー3も可撓性のある金属板で製作される。ただ、このバスバー3は、電極端子2を挿入した後、中間を押し潰して変形させた後、変形状態に保持される金属板が使用される。この金属板は、圧着端子に使用される金属板、たとえば、表面をメッキした銅や銅合金が適している。このバスバー3は中央を押し潰した状態に保持されて、安定して電極端子2に接続される。バスバー3の材質は銅や銅合金には限定しない。バスバー3には、押しつぶした形状に保持されて、電気抵抗の小さい他の全ての金属板も使用できるからである。
【0022】
図7ないし図9のバスバー3は、一枚の金属板を、図10と図11に示す連続するループ状に加工し、この状態でループの両端に一対の電極端子2が挿入される。したがって、押し潰されない状態のループは、接続しようとする一対の電極端子2を両端部に挿入できる形状である。図のバスバー3は、両端部を半円形の円弧とし、中央を円弧に接する平面状とする長円形としている。このバスバー3は、両端の円弧部12の内面における曲率半径を、電極端子2の外径、鍔10のある電極端子2にあっては鍔10の外径に等しく、あるいはこれよりもわずかに大きくして、電極端子2を挿入できるようにしている。また、両端の円弧部12の間隔、いいかえると平面部13の長さを、ループ内に接続しようとする一対の電極端子2を挿入する状態で、電極端子2が円弧部12の内面に接近し、あるいは接触するようにしている。
【0023】
このバスバー3は、両端部に電極端子2を挿入する状態で、図10と図11の矢印で示すように、中央部を互いに接近させる方向に押し潰して積層させる。バスバー3は、図9に示すように、中央部が互いに接近する形状に変形されて、変形した状態に保持される。バスバー3の両端部は、電極端子2の表面に沿う筒状に変形され、筒状に変形された筒部14の間は、互いに接近、積層して平面部13となる。図10と図11のループ形状からこの形状に変形されるバスバー3は、金属板が伸張される。平面部13を互いに積層状態に接近させることで、全長が長くなるからである。伸張された金属板は、電極端子2の表面に密着される。この形状に変形されたバスバー3は、両端の筒部14には、隣接して配置される素電池1の電極端子2が挿入され、筒部14の内面は電極端子2の表面に押圧状態で接触する。
【0024】
さらに、ループ状のバスバー3は、図12に示すように、互いに接近する中央部である平面部13を、止ネジ8とナット9で締め付けて積層状態に保持することもできる。この構造は、筒部14をより安定して電極端子2に電気接続できる特長がある。それは、互いに接近する平面部13を止ネジ8とナット9で締め付けることで、筒部14の内面を電極端子2の表面に強く押圧するように保持できるからである。また、平面部13を止ネジ8とナット9で締め付けることにより、平面部13の積層状態が緩み、バスバー3が電極端子2から外れるのを確実に阻止できる特長がある。このように、平面部13を止ネジ8とナット9で締め付ける構造は、図9に示すように、ループ状のバスバー3の平面部13を互いに接近させる方向に押し潰した後、図12に示すように平面部13に貫通孔15を設けて、この貫通孔15に止ネジ8を挿通することができる。ただ、図示しないが、ループ状のバスバーの対向する平面部に貫通孔を開口し、これらの貫通孔に挿通した止ネジにナットを締め付けながら、対向する平面部を互いに積層させることもできる。すなわち、止ネジとナットの締め付け力で、バスバーの中央部を接近させる方向に押し潰すこともできる。このバスバーの材質は、押し潰して変形された状態に保持される金属には限定されない。
【0025】
さらに、図13と図14の組電池は、素電池1とこれを積層する構造は前述の組電池と同じであり、バスバー3の材質は図7ないし図11に示すバスバー3と同じ金属板を使用して、バスバー3を電極端子2に連結している。バスバー3は金属板で、この金属板は、電極端子2を挿入する筒状に両端部を湾曲して、両端の湾曲部16の内側に隣接する素電池1の電極端子2に挿入している。平面状の金属板は、図15と図16に示すように、連結する一対の電極端子2の側面に当てる状態で、図の矢印で示すように両端部を押圧して、湾曲部16が電極端子2の表面に密着するように変形させる。この形状に変形して湾曲された湾曲部16は、電極端子2の表面に押圧状態で接触されて電極端子2に接続される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1の実施例にかかる組電池の斜視図である。
【図2】図1に示す組電池の平面図である。
【図3】図1に示す組電池の側面図である。
【図4】図1に示す組電池の要部拡大斜視図である。
【図5】図1に示す組電池のバスバーの斜視図である。
【図6】図5に示すバスバーの平面図である。
【図7】本発明の第2の実施例にかかる組電池の斜視図である。
【図8】図7に示す組電池の平面図である。
【図9】図7に示す組電池の要部拡大斜視図である。
【図10】図7に示す組電池のバスバーの斜視図である。
【図11】図10に示すバスバーの平面図である。
【図12】バスバーの連結状態の他の一例を示す断面図である。
【図13】本発明の第3の実施例にかかる組電池の斜視図である。
【図14】図13に示す組電池の平面図である。
【図15】図13に示す組電池の電極端子にバスバーを連結する状態を示す斜視図である。
【図16】図14に示す組電池の電極端子にバスバーを連結する状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0027】
1…素電池 1A…電極面
2…電極端子 2A…正極端子
2B…負極端子
3…バスバー
4…平面部
5…積層部
6…筒部
7…貫通孔
8…止ネジ
9…ナット
10…鍔
11…凸部
12…円弧部
13…平面部
14…筒部
15…貫通孔
16…湾曲部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接する複数の素電池(1)の電極端子(2)を互いにバスバー(3)で連結している組電池であって、
隣接する素電池(1)は、正極端子(2A)と負極端子(2B)からなる一対の電極端子(2)が同一方向に突出して配置されると共に、バスバー(3)で接続される各電極端子(2)を、平行な姿勢として所定の間隔で離して配置しており、
バスバー(3)は可撓性のある金属板で、この金属板は、中間に平面部(4)があって、平面部(4)の両端部を電極端子(2)を挿入できる筒状に湾曲しており、さらに、先端部を平面部(4)に積層する積層部(5)としており、平面部(4)の両面に積層部(5)を積層しており、
さらに、平面部(4)と、この平面部(4)に積層される積層部(5)には貫通孔(7)を設けており、
この貫通孔(7)に止ネジ(8)を挿通して、積層部(5)を平面部(4)に締め付けて、筒部(6)を電極端子(2)に接続して、バスバー(3)で隣接する素電池(1)の電極端子(2)を接続してなる組電池。
【請求項2】
隣接する複数の素電池(1)の電極端子(2)を互いにバスバー(3)で連結している組電池であって、
隣接する素電池(1)は、正極端子(2A)と負極端子(2B)からなる一対の電極端子(2)が同一方向に突出して配置されると共に、バスバー(3)で接続される各電極端子(2)を、平行な姿勢として所定の間隔で離して配置しており、
バスバー(3)は可撓性のある金属板で、この金属板は、連続するループ状であって、両端に電極端子(2)を挿入する一対の筒部(14)を有し、一対の筒部(14)の間を互いに積層してなる平面部(13)としており、一対の筒部(14)が隣接する素電池(1)の電極端子(2)に挿入されて、筒部(14)が電極端子(2)の表面に押圧状態で接触して、バスバー(3)で隣接する素電池(1)の電極端子(2)を接続してなる組電池。
【請求項3】
両端の筒部(14)の間を挟着変形して平面部(13)として、筒部(14)を電極端子(2)に押圧状態で接続している請求項2に記載される組電池。
【請求項4】
隣接する複数の素電池(1)の電極端子(2)を互いにバスバー(3)で連結している組電池であって、
隣接する素電池(1)は、正極端子(2A)と負極端子(2B)からなる一対の電極端子(2)が同一方向に突出して配置されると共に、バスバー(3)で接続される各電極端子(2)を、平行な姿勢として所定の間隔で離して配置しており、
バスバー(3)は可撓性のある金属板で、この金属板は、電極端子(2)を挿入する筒状に両端部を湾曲しており、両端の湾曲部(16)の内側に隣接する素電池(1)の電極端子(2)に挿入して、湾曲部(16)を電極端子(2)の表面に押圧状態で接触させて、バスバー(3)で隣接する素電池(1)の電極端子(2)を接続してなる組電池。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−323951(P2007−323951A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−152819(P2006−152819)
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】