説明

経口又は非経口医薬品としての硫黄元素

表題の元素及びその酸添加塩及び誘導体は、生理学的に許容され、必須元素であり、そして、従来の方法により許容されるカウンター・パートに容易に変換され、これらは、肝臓、肺、造血系、及び全ての体システムうでで医薬として活性であり、そうして、恒温動物に投与された際に多くの内在性及び外因性の代謝を誘導する。これらは、グルタチオンSトランスフェラーゼ及びエポキシド加水分解酵素に関わる疾患を終了させる点で有用である。これらの化合物は、元素又は塩、又は酸添加塩、及び誘導体化合物として調製される。これらは、単純に元素であるか、又は様々な剤形-多様な医薬組成物へと混合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グルタチオンSトランスフェラーゼのヘテロ接合体欠損症及びホモ接合体欠損症並びにエポキシド加水分解酵素ヘテロ接合体欠損症及びホモ接合体欠損症のための、硫黄元素及びその酸添加塩及び誘導体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術:
エポキシド、酸化アレーン、窒素基、ヒドロキシルアミン、及びアフラトキシンなどの環境汚染物質は、グルタチオン抱合を必要とし、ここで、当該内在性の反応物質は、グルタチオンSトランスフェラーゼ(細胞質ミクロソーム)の存在下におけるグルタチオンである。グルタチオンは、主要な細胞内の可溶性スルフヒドリル含有化合物であるので、その生合成及び組成を調節する因子は、重要な帰結を有する。グルタチオン抱合は、一次代謝産物を還元型グルタチオンへと解毒するための共通経路である。これらの水溶性の二次代謝産物は、容易に胆汁及び尿中に排出される。グルタチオン抱合の欠陥は、環境汚染物質の蓄積をもたらす。その結果生じる疾患及び症候群の治療は、様々な有機及び無機物質の硫酸塩であって、当該物質に関連する副作用を有する塩を、硫黄として供給することを標的としている。
【発明の開示】
【0003】
問題:
従来の実験の全ては、当該疾患の徴候学を扱ってきたが、明確な原因論を扱っていなかった。全ての摂取又は吸入された毒素を解毒するためのグルタチオンSトランスフェラーゼの欠損をバイパスする硫黄を提供してこなかった。
【0004】
発明の新規性:
グルタチオンSトランスフェラーゼのヘテロ接合体欠損症及びホモ接合体欠損症並びにエポキシド加水分解酵素ヘテロ接合体欠損症及びホモ接合体欠損症のための、硫黄元素及びその酸添加塩及び誘導体。
【0005】
表題の元素及びその酸添加塩及び誘導体は、生理学的に許容され、必須元素であり、そして、従来の方法により許容されるカウンター・パートに容易に変換され、これらは、肝臓、肺、造血系、及び全ての体システム、及び全ての悪性腫瘍、及び自己免疫疾患及び免疫関連の疾患上で医薬として活性であり、そうして、高温動物に投与された際に多くの内在性及び外因性の代謝を誘導する。これらは、グルタチオンSトランスフェラーゼ及びエポキシド加水分解酵素に関わる疾患を終了させる点で有用である。
【0006】
硫黄元素が、必須硫黄が毒性物質に結合し、そうして胆汁中で排除されることを、体細胞及び肝臓細胞にもたらす。硫黄は、必須アミノ酸との硫酸塩又は他の酸との塩として吸収される。
【0007】
これらの化合物は、元素として、又は塩として、又は酸添加塩及び誘導体化合物として調製される。これらは、単純に元素であるか、又は様々な投与形態-多様な医薬組成物へと混合される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
詳細な記載:
純粋な硫黄元素及び/又はその酸添加塩及び誘導体は、工業技術及び工業製法により調製され、そして任意の結合剤により結合される。
【0009】
産業上の利用性:
グルタチオンSトランスフェラーゼヘテロ接合欠損症及びホモ接合欠損症、並びにエポキシド加水分解酵素ヘテロ接合欠損症及びホモ接合欠損症、並びにグルタチオン欠損関連症候群の管理プロトコルにおける硫黄元素及び/又はその酸添加塩及び誘導体を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開環状又は環状Sn種(ここで、n=6、7、9〜15、18、及び20である)、液状、鎖状硫黄としての任意の形態にある無機天然硫黄、又は他の形態の無機硫黄元素。
【請求項2】
R-スルフィド(R-S)の式を有する構造。
【請求項3】
無機化合物におけるR-硫化水素(R-SH)の式を有する構造。
【請求項4】
有機化合物におけるR-チオール(R-SH)の式を有する構造。
【請求項5】
硫黄-R(S-R)の式を有する構造。
【請求項6】
硫黄-窒素カチオン及びアニオン(R-SN)の式を有する構造。
【請求項7】
ジスルフィド(RSSR)の式を有する構造。
【請求項8】
R-ジチオカルバマート、Rジチオカルボキシレート、R-ジチオホスフィナート、R-チオキサンタート、R-トリチオカルボナートの式を有する構造。
【請求項9】
R-テトラチオメタラートの式を有する構造。
【請求項10】
R-ジチオレンの式を有する構造。
ここで、Rは独立して以下の:
全ての酸添加スルフィド、酸添加硫化水素、塩基添加スルフィド及び硫化水素から独立して選ばれる。
a. 金属、アクチニド、ランタニド、第一、第二、及び第三遷移元素、及びハロゲンを含む元素周期表の全ての元素(例えば:全ての硫化リン、全ての硫化カリウム、塩化硫黄、硫黄アミド(S4-)四硫黄テトラニトリド、Sxy化合物など)
b. アミノ酸(必須又は非必須)、一級アミン、二級アミン、三級アミン、アリールアミン、複素環アミン、芳香族アミン
c. リポタンパク質、アポリポタンパク質、レシチン、エイコサノイド
d. 脂肪酸、アルカン、アルケン、アルキン、芳香族、ハロゲン化アルキル、ハロアルケン、アルコール、エステル、アミン、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、エステル、アミド、ニトリル
e. イソプレノイド、ステロイド、コレステロール、及びその生合成のステップの産物
f. 水溶性ビタミン、及び脂溶性ビタミン(例:ピリドキシン・スルフィド-チオール、パントテナート・スルフィド-チオールなど)
g. カゼイン、オリボビテリン(olivovitelline)
h. ケトン、ポリヒドロキシ・アルデヒド
i. D及びLグルセルアルデヒド、乳酸、酒石酸、アラビノース、
j. 炭水化物;トリオース、テトロース、ペントース、ヘキソース、などの単糖(例えば、アルデヒド、ケトン)、二糖類、ウロン酸、アル酸、無水物、二無水物、グリコシド、環状アセタール、アルドース、ウロース
k. 転化糖(例えば、デキストロース、レブロースなど)
l. グルコサミン及びグルクロン酸
m. ホスファチジン酸、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン
n. ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール
o. ホルモン及び生物学的メディエーター(例えば:神経伝達物質、アドレナリン、アンフェタミン、ドーパミン、セロトニン、チロキシン)
p. タンパク質オリゴマー(例えば、アンギオテンシンII、バソプレッシン、オキシトシン、ブラジキニン、ガストリン、P物質、及びエンドセリンなど)
q. 増量剤及び硬化剤
r. 胆汁酸(例えば:コール酸、デオキシコール酸、タウロコール酸、グリココール酸、リトコール酸、ケノデオキシコール酸など)
【請求項11】
全ての医療関連物質の製造のための、プラスチック硫黄及び全ての酸添加スルフィド、酸添加硫化水素、塩基添加スルフィド、及び硫化水素。
・ここで医療関連物質は、(血管、循環器、末梢血管、泌尿器、肝臓、神経、消化管、心胸、整形外科における)以下の:
・ステント(例えば、末梢血管、拡張、尿道、尿管)、
・カテーテル、造瘻管、
・胸空チューブ、
・失禁、逆流のための充填剤、
・ドレーン、シャント、神経鞘物質、
・チューブ(気管開口術、グロメット)、
・外科縫合物質、
・静脈及び動脈血栓症のための篩器(sieves)、
・血液、尿、及び他の生物学的物質のためのプラスチックバッグ
・カニューレ、中心静脈圧装置
・グラフト(例えば、減量後、又は外傷後、又は先天的骨欠損及び他の軟組織欠損を置換するグラフト)
・人工器官(例えば、ペニス、豊胸手術、心臓弁など)
・軟らかい及び堅いギプス
・移植片(例えば、吸収性移植片)
・プレート及びネジ、釘、
・スペーサー
・骨接着剤
・卵管、子宮頸部、食道静脈瘤結紮などの医療目的全てについての結紮のためのバンド
・内視鏡の末端、ベッドのシーツ、温度計など
を含む。

【公表番号】特表2007−515437(P2007−515437A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−545927(P2006−545927)
【出願日】平成16年2月16日(2004.2.16)
【国際出願番号】PCT/EG2004/000004
【国際公開番号】WO2005/060979
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(506217760)
【Fターム(参考)】