説明

経口組成物を塗布する方法

経口組成物を口腔の一時的および永久的な表面に塗布する方法であって、口腔ケア組成物を収容する内部領域および展開可能な翼の外部突出対を含む組立体で形成される容器およびアプリケータ組合せ体を得るステップと、前記内部領域から前記口腔ケア組成物を吐出するステップと、前記口腔ケア組成物を前記展開可能な翼で口腔の表面に展延するステップと、を含む方法。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
(技術分野)
本発明は、口腔の一時的および永久的な表面に経口組成物を塗布する方法に関する。更に詳細には、本発明は、計量した少量の組成物を保存して展延するのに適する使い捨てのアプリケータを用いて、口腔ケア組成物を口腔の一時的および永久的な表面に塗布する方法に関する。
【0002】
(従来技術)
細菌のプラークは、歯肉疾患および齲歯の主な原因である。プラークは、歯および歯肉上に絶え間なく形成される細菌の粘着性の無色フィルムである。糖およびデンプンのような炭水化物が多く含まれている食品を摂取すると、このような細菌が酸を生成する可能性があり、これが、長時間の間に歯および歯肉に損傷を与える可能性がある。また、特定の種類のプラーク細菌は、歯肉およびその下の骨を損傷する可能性がある毒素を生成する。
【0003】
硬い歯の表面から除去されないプラークは、他の物質と組み合わされて硬くなり、歯石またはタータと呼ばれる粗くて多孔性の堆積物になる。一度歯石が形成されると、典型的には、硬化した堆積物を除去するために歯科専門家による処置が必要になる。歯肉縁の上に形成される歯石は、主に美容的に関心がもたれるものであり、これによって、歯が着色して見かけが悪くなる。歯肉縁より下に延在する歯石は、完全に除去するのがより困難であり、従って、歯周病が発症することになり、最終的には歯を失うことにもなる可能性がある。
【0004】
適切な口腔衛生を維持し、歯に蓄積するプラークおよびその結果生じる歯石を防ぐために、歯を規則的に短い間隔で清潔にする必要がある。米国歯科学会(American Dental Association)は、フッ化物含有練り歯磨きおよび軟毛歯ブラシで少なくとも1日に2回歯磨きを行い、これに併せて少なくとも1日に1回歯間をフロスで掃除することを含む口腔衛生計画を推奨している。しかし、食後または軽食後にも歯磨きまたは他の方法で歯を清潔にすることが望ましいことが多い。これは、高レベルの糖およびデンプンを含む食品を摂取するときに特に重要である。
【0005】
不都合なことには、従来の歯ブラシおよび練り歯磨きを用いて歯を清潔にすることは、食後および軽食後には必ずしも好都合でないこともある。歯ブラシおよび練り歯磨き物品は、典型的には大きくて嵩張り、使用後に他のものを汚すことになる可能性がある。従って、平均的消費者は、このような口腔内の維持管理のために従来の歯ブラシおよび練り歯磨きチューブを携行することは気が進まないことがある。
【0006】
デンタルワイプ、歯磨剤組成物で予備含浸したデンタル「ドッツ」、指に付着させるようにデザインされた使い捨ての歯ブラシヘッド等のような種々の使い捨ての口腔ケア歯ブラシおよび他の清掃用装置が公知である。例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11を参照されたい。
【0007】
種々の使い捨ての口腔内清掃装置が以前に開発されているにも関わらず、個人の口腔の永久的および一時的表面に口腔ケア組成物を塗布し、一日中歯の衛生状態を確実に良好にするための付加的な便利な方法が依然として必要とされている。
【0008】
驚くべきことには、出願人は、口腔ケア組成物を容器およびアプリケータ組合わせ体パッケージで塗布するための方法を発見した。本発明に用いることを意図する容器およびアプリケータ組合せ体は、Koptisに付与された特許文献12に更に詳細に記載されており、この特許は、本明細書において参照によりそのまま組み入れられる。この種のパッケージは、商品名デルパウチ(DelPouch)(登録商標)でカーデナルヘルスケア(CardinalHealthcare)により製造される。しかし、意外にも、出願人は、この特定のパッケージ型が、その柔軟な性質のため、小型であるが入り組んだ口腔の表面に極めて具合がいいことを見出した。
【特許文献1】米国特許第3,905,113号明細書
【特許文献2】米国特許第3,934,299号明細書
【特許文献3】米国特許第3,070,102号明細書
【特許文献4】米国特許第3,298,507号明細書
【特許文献5】米国特許第3,902,509号明細書
【特許文献6】米国特許第4,875,247号明細書
【特許文献7】米国特許第5,107,562号明細書
【特許文献8】米国特許第5,487,201号明細書
【特許文献9】米国特許第5,678,273号明細書
【特許文献10】米国特許第5,794,774号明細書
【特許文献11】米国特許第6,464,103号明細書
【特許文献12】米国特許第6,007,264号明細書
【0009】
(発明の開示)
本発明は、口腔ケア組成物を含む内部領域および外部に突出した1対の展開可能な翼を含む組立体として形成された容器およびアプリケータ組合せ体を得るステップと、前記口腔ケア組成物を前記内部領域から吐出するステップと、前記口腔ケア組成物を前記展開可能な翼で口腔の表面に展延するステップと、を含む経口組成物を口腔の一時的および永久的な表面に塗布する方法に関する。
【0010】
(図面の簡単な記載)
図1は本発明の好ましい実施形態を示す。
図2は図1の実施形態を側面図にて示す。
図3、図4および図5は、図1の実施形態および同様に本明細書に示す他の実施形態を操作するための技術を示す。
図6、図7、図8および図9は、図1の実施形態を製造する好ましい手順のステップを部分的に示す。
図8aは図8のステップに示す構成要素の代替構成要素を示す。
図10は本発明の別の実施形態を示す。
図11は図10の実施形態の断面図である。
図12は図10の実施形態を側面図にて示す。
図13は操作準備のできた図10の実施形態の部分斜視図である。
図14は分配可能な成分が、浅い袋に閉じ込められた本発明の更に別の実施形態を示す。
図15は壁強化要素を組み込んだ別の実施形態の断面図である。
図16は、壁およびフラップが、異なる厚さおよび剛度の材料で形成される別の実施形態の断面図である。
図17および図18は円形およびダイアモンドの形状の実施形態を示す。
図19は本発明の更に別の実施形態の上面の絵画図である。
図20は図19の実施形態を斜視図にて示す。
図21、図22および図23は、図19の実施形態の組立の種々の段階の斜視図である。
【0011】
本発明は、口腔ケア組成物を含む内部領域および外部に突出する1対の展開可能な翼を含む組立体として形成された容器およびアプリケータ組合せ体を得るステップと、前記口腔ケア組成物を前記内部領域から吐出するステップと、前記口腔ケア組成物を前記展開可能な翼で口腔の表面に展延するステップと、を含む経口組成物を口腔の一時的または永久的表面の何れかに塗布する方法に関する。
【0012】
実施形態の1つでは、本法に用いる容器およびアプリケータ組合せ体は、互いに重ね合わせ、一緒に部分的に連結してその間に展延可能物質を閉じ込めるための内部領域およびこの物質を表面に展延するためのアプリケータの両方を画定する実質的に同一の構造の1対の可撓性のある箔シートで形成することができる。内部領域の側部を圧迫することにより、閉じ込められた流体成分がアプリケータおよび/または望ましい表面上に圧出される。次に、容器部分をつまみとして用いて、表面の周りにアプリケータを手で動かし、分配された成分を意図する表面に展延する。箔シート間の結合は、フラップを過剰な力で引張ってもシートが分離しないほど強力であり、口腔ケア組成物は望ましい流出口からのみ圧出することができる。
【0013】
箔シートは、特定の用途によっては、先行技術パッケージのようにサーモシールにより熱接合で相互に接合し、1つまたはそれ以上の区画を画定することができる。区画に係る流出口に位置付けられるこれらのシートの対面端部により、アプリケータとして機能する翼またはフラップが設けられる。
【0014】
実施形態の1つでは、アプリケータは、可撓性のある箔シートの端部から形成され、これは、枢軸回転するように固定されずに残され、反対方向に外向きに旋回することができる対面フラップを形成し、容器の流出口部分がその間に位置付けられる。また、別の実施形態では、付加的な特徴として、シートのアプリケータ部分には、布様の吸収性パッド、複数の剛毛、スポンジ等のような清掃表面が含まれる。清掃表面は、箔表面の代わりに、軟らかく、従順な研磨表面を提供し、および/または圧出された液体を吸い上げて表面に塗布するスポンジ様作用を提供する。種々の実施形態では、パッケージ側部を絞ること、アプリケータフラップを引張ること、引き裂くことを含む種々の手段を用いて、又は単にアプリケータを保存位置から展開することにより分配流出口を開けることができる。
【0015】
本発明に用いる容器およびアプリケータ組合せ体(「パッケージ」)は、構成、構造および特徴が様々であり、詳細には図面を参照すると理解される多数の実施形態に適合する。複雑な実施形態の1つでこの説明を始めるが、好ましい実施形態であるパッケージ1が密封ラップに包んでパッケージにされたものを平面図で示す図1を最初に参照する。ここに示すように、パッケージは、この実施形態ではほぼ長方形部分で表される容器区域3を含む。この容器区域は、次に、それぞれ成分2Aおよび2Bで充填されたように示される2つの分離した区画3Aおよび3Bに分離される。翼またはフラップ5は、容器区域3の幅の狭い端部に一体的に形成される。フラップは、半円形の形状であり、表面に引っ掛かる可能性がある尖った(shape)角を含まない。また、好ましくは、フラップと容器区域との間に折り線13が含まれる。
【0016】
薄い吸収層、又は他の言い方ではパッド7は、破線で輪郭を描いており、フラップ5の下側表面に取り付けられる。パッドは、「バンドエイド(Band Aid)」ブランドの接着ガーゼ包帯に用いる吸収性があって軟らかな軟らかい綿材料とすることもでき、フェルト、スポンジ、複数の短い歯ブラシ様剛毛または他の同様の材料で構成することもできる。
【0017】
パッケージの反対側または後部側は、対応するパッドがフラップの上側表面に位置付けられることを除けば、上面側の鏡像であり、実質的に構造が同一である。パッケージ1を比率が正確でない側面図で示す図2を参照すると、パッケージが中心を通して実質的に対称であるのがみられる。この図でよく示されるように、容器区域3は、前部壁パネル16と後部壁パネル18との間に形成され、縁に沿って互いに接合される。図2からは明らかでないかも知れないが、充填されなければ、パッケージは側面図では平坦に見えることになる。しかし、このパッケージは、図1に一致して成分2Aおよび2Bで充填されるように示されているため、パッケージは厚み方向に膨らんでいる。口腔ケア組成物が閉じ込められているため、パッケージ前部および後部パネル、側部は、側方に膨出する。
【0018】
また、パッケージは比較的薄く、その厚さが、長さおよび幅に比べてかなり小さいことに留意されたい。このように厚さが薄いことにより、パッケージが本質的に比較的平坦な幾何学的形状になる。このような幾何学的形状により、店舗の棚に陳列するため、および卸店および/または小売店の取引先に販売するために、数ダースの量で大量のパッケージを積み重ねて箱に入れることができる。
【0019】
図に示すように、フラップ5の下に第2のフラップ6が配置される。折り線14は、フラップ6と容器区域との間に配置される。また、第2のフラップには、吸収性パッド8に対面する吸収性パッド7と同様の構成の吸収性パッド8も含まれる。
【0020】
本実施形態の容器区域3およびフラップ5および6は、互いにヒートシールされる可撓性のあるパッケージにする箔材料の2つのウェブ、他の言い方ではシートから形成されることが適切であり、これは以下に極めて詳細に記載する。フラップ5および6は、互いにサーモシールされていないこのようなシートの端部部分から形成される。なぜなら、それらは使用時には連結されていないため、図の想像線で示されるように、使用中に展開して離すことができるためである。本明細書で後に記載するように、別の実施形態では、フラップは、切取り型ストリップにより一時的に接合してフラップが使用前に展開して離れないようにし、大きな箱に複数の単位を詰めるのに便利な比較的平坦な幾何学的形状を維持することができる。
【0021】
図1に戻ると、パッケージ材料の2つのシートまたはパネルは、容器部分の外側縁または周囲に沿って熱可塑材料をヒートシールすることにより互いに結合し、比較的浅いパウチを形成する。ヒートシールすると、破線15で表される熱接合が生じる。二重破線で示される区画仕切シール17は、熱接合15の対向する部分を横切って延在して容器区域3を別個の区画に分割し、区画流出口に近い流出口シール19も熱的に形成される。
【0022】
熱接合15は相当強力である。これは液密性であり、過剰な圧力下でも亀裂または破断することに抵抗性である。手で硬い表面に押し付けても通常使用では決して破断しない。フラップ5および6を過剰な力で引張っても決して破断しない。カラシおよび他の香辛料を分配するために平坦なパッケージを用いたことがあれば、結合の強度には馴染みがある。前述の熱接合は、図では下側端部の中心に小さな流路または開口部を残して、区画部分3の周囲の殆ど全体に延在する。流路は、容器の流出口である。この流出口流路の幅は、容器区域3の幅より小さく、典型的には、その幅の1/2以下のような容器の幅の一部であるが、何らかの実際の実施形態に選択する正確な幅は口腔ケア組成物の物理的特性によって決めることができる。例として、低粘度の洗口液には、小さい穴しか必要としないが、粘度が大きい歯磨剤には、比較的大きな穴が必要である。
【0023】
熱接合15の小さな流路は、任意的に、出口シール19、山形紋形状に見える従来のもろいシールで閉鎖される。手で破断することがほぼ不可能な熱接合15と異なり、このシェブロンシールは容易に破断する。内区画シール17は、望むならば、混合物を分配する前に2つの成分を混合することができるようにこのシールを最初に破断する必要があるため、出口シール19ほど強力ではない。
【0024】
パッケージが粘度が極めて小さく自由に流れる液体を保持することが意図される用途には、パッド7および8が含まれることが好ましい。このような用途では、容器流出口は、直径を極めて小さく、ほぼ針穴とし、液体を自由に流出させるのではなく、多少噴出させる必要がある。容器が開口されると、容器領域から圧出された液体は、少なくとも部分的に吸収性パッドに吸収されることになり、この液体は、口腔の一時的および自然表面に展延アプリケータパッドを擦り付けることにより吸収性パッドからこれらの表面に展延される。
【0025】
再び図1を参照する。無菌性を確保するためおよび/または意図しない即ち偶然の漏れに対する付加的な防護手段としておよび/または使用前にフラップが展開して離れないようにするために、付加的な特徴として、前記パッケージ1は、プラスチックまたはセロファン包装材料10内に密封され、これが、浅くて比較的平坦なバッグを形成する。包装材料には、破線12に沿って間隔を置いてそれを貫通するように切断することにより形成された切取り型ストリップ端部11が含まれる。記載した組合せ体に用いることのほかは、自動包装機械での前述の種類のプラスチック包装材料およびその用途は、包装技術分野では公知であり更に記載する必要はない。パッケージ成分を用いる用意ができると、開封ストリップを除去し、包装材料から容器/アプリケータパッケージを引き出す。
【0026】
パッケージアプリケータの本体は、本明細書で後に極めて詳細に論ずるように、よく用いられる包装用可撓性金属箔材料、典型的には金属箔およびプラスチックのラミネートで形成される。パッケージの壁は、薄くて可撓性があり、流体が充填されている場合には、容器区域の側部を他の指と親指との間に挟んで絞ることにより容易に一時的に変形することができる。
【0027】
使用するには、外部パッケージ10から取出し、図3に示すようにパッケージ1の側部を手の親指と人差し指の間に挟んで絞り、可撓性のある壁を一時的に変形させ、十分な圧力を口腔ケア組成物に加えて任意的な内側区画仕切シール17を壊し、必要であれば塗布の前に別個の内容物を混合させる。パッケージの側部を更に絞るか揉むことにより、成分を完全に混合することができる。容器区域の壁が透明であれば、成分に着色材料を含み、完全に混合が行われたことをパッケージの側部を通して視覚的に示すようにすることができる。
【0028】
このように任意的に混合した後、より大きな力でパッケージを絞ると、口腔ケア組成物によりシェブロンシール19が押し開けられ、それによって、図4に部分的に示されるように流出口流路が開いてパッケージから内容物が圧出される。適切には、パッケージの側部を親指と指との間に挟んで絞り、パッケージ壁を共に曲げることにより、内部空洞の大きさが減少し、閉じ込められた材料2がディスペンサシール19を破裂させるか他の方法で破断するのに十分に高い圧力が内容物にかかり、これによって、容器の分配流出口が開く。
【0029】
成分の粘度が十分に高いと仮定すれば、分配された成分により、フラップ5および6が反対方向に枢軸回転して多少展開して離れることになる。次に、図5に示されるように、容器区域3を指で保持して成分を望ましい表面に押し付け、フラップを展開して更に離し、成分を一時的におよび永久的な口腔表面に塗布することができる。ここに示すように、フラップの長さおよび幅は、このアプリケータ機能を使えるようにするのに十分な大きさである。次に、展延フラップを表面に沿って前後および/または上下に動かし、口腔ケア組成物を前記表面に展延させることができる。
【0030】
当業者には理解されるように、本発明は、大部分、現行の可撓性のあるパッケージ材料および組立工程を用いて生成することができる。前述の実施形態および本明細書のこの後の実施形態も、材料およびホットアイロンのような手持ち型のヒートバーがあれば、手動で製造することができることは当然理解される。しかし、大量生産のためには自動化された機械組立体が好ましい。
【0031】
図1のパッケージの説明を助ける図6〜図9を参照する。1対のロールから自動機械により、パッケージ用フィルム材料21および23の2つのウェブを重なる関係で分取し、図6に示すような望ましい形状に切断する。次に、図7に示すように、2つのウェブをヒートシールし、外側熱シール15、任意的な仕切熱シール17およびシェブロン出口熱シール19を同時に形成するが、これは、従来のヒートシール器具を用いて達成することが適切である。これにより、2つのウェブは、パネル16とパネル18との間に形成される容器区域3に変形され、これは、任意的に別個の内部区画3Aおよび3B、及び付属の一体型端部フラップ5および6(後者のフラップは図では見えない)を含む。容器区域とフラップとの間に折り線13が含まれる場合には、これは、直線バーを材料に押し付けて永久的な溝を形成することによりヒートシール機械でも達成される。
【0032】
製造工程の次の段階では、図8に示すように、1つのフラップ5が反転し、フラップ5および6の両方の内側表面を露出させる。吸収性パッド7および8は、それぞれのフラップに、適切には熱硬化接着剤で接着的に固定される。次に、フラップ5を図9のようなその通常の位置に反転または回転して戻す。
【0033】
或いは、図8に示す段階では、単一の大きな吸収性パッド7’をパッド7および8の代わりにすることができ、これは、実質的に両フラップの内側表面を覆うのに十分な大きさであり、容器の分配流出口のシェブロン19に位置合わせするように位置決めされた中心穿孔9を含む。このような単体の吸収性パッドは、両フラップに接着的に締結されてこれらのフラップ間の間隔を架橋し、半分に折り曲げられることになる。
【0034】
1つ、又は任意的に2つの区画は、次に、従来の針付充填機を用いて口腔ケア組成物2A及び任意的に2Bで充填される。公知のように、平坦なパッケージに香辛料および他の流体成分を充填することは、多くの場合、中空の針で達成される。針によりパッケージ材料の側部を通る穴を開け、針を通して流体を分配し、形成された内部空洞に入れる。針を引き抜くと、充填機械によりヒートシールで小さな穿孔が密封される。この機械は、パッケージングの技術分野では公知であり、更に記載する必要はない。
【0035】
本発明の方法に用いるのに適するパッケージの第2の実施形態を示す図10を参照する。便宜上、先行技術の実施形態の要素を特定するのに用いるのと同じ番号をこの実施形態に見られる同様の要素に用いるが、これらの数にはダッシュを付ける。ここでは、パッケージ1’は単一の区画3’のみを含む。図1の実施形態と同様に、このユニットは、互いに重ね合わせて熱接合により接合した可塑化金属箔ラミネートの2つの実質的に同一のシートで形成される。標準サーモシール技術を行うことにより、熱接合15’は、区画区域3’の周りに延在し、その経路は、ユニットの1端部の中点に位置付けられた熱シール、シェブロンシール19’、他の言い方ではもろい密封体またはシールにより中断される。シェブロンシールは、熱接合15’の分配流出口として働く開口部を閉鎖する。熱接合15’は、ユニットの後端部から延在し、ユニットの長さの約80%側部に沿って延在し、それから方向転換し、箔ラミネートの長さの残りの端部分をシールせずに遊離させたままフラップに残す。
【0036】
このユニットは、シート材料に形成された折り線13’及びもう一方のシート上の同様の折り線(この図では見えない)を含む。折り線は、フラップが更に容易に旋回するように助ける。しかし、先行技術の実施形態でのように、本発明の別の実施形態では、望むならば、折り線を省略することができる。一般に、選択した材料が十分に曲がりやすい場合には、折り線を含んでその助けを借りることなく、大きな弧にわたってフラップを枢軸回転させるか弓形に展開して離すことができる。しかし、組合せ体に選択した材料が厚く、従って剛性が大きい場合には、折り線を含むことが望ましい。
【0037】
この実施形態の2つのフラップ、図11で見られるフラップ5’およびその下のフラップ6’の外側端部は、開封シールストリップ20により互いに保持される。開封ストリップで本質的に真直ぐ平行に延在するフラップを適所に保持し、製品を充填したこのようなユニットの複数の量が箱に更に便利に包装されるようにする。フラップ端部の狭い縁部分を接着剤で又は熱的に互いに接合し、よく用いられる開封線22をフラップの端部に組み込むことにより、ストリップは、フラップの端部でシート材料に一体的に形成される。使用者が、単にストリップ20を切り取ってフラップを互いに引き離すことにより、フラップが互いに独立にそれぞれの折り線の周りを枢軸回転できるようになる。
【0038】
図11は、図10の実施形態を断面図で示す。フラップ5’および6’は、本質的に平行に延在するが、切り取りタブ20により遠心端で互いに連結される。各フラップの基部端は、容器区域3’の端部と一体化している。容器区域の周囲の周りに延在して前部および背部パネルの縁を互いに連結し、容器の内部空洞を画定する熱接合15’は、図ではその一部を見ることができる。容器区域は、成分2’を充填した状態で示される。
【0039】
図12に側面図で示されるように、ユニットが口腔ケア組成物が充填された状態で示されているため容器区域3’の側部は外向きに膨出する。切り取りタブ20を除去すると、フラップ5’および6’は、図13の部分斜視図に示すように手動で展開して離すことができる。容器への流路を閉鎖するもろいシェブロンシール19’は、中心に位置決めして示す。破線で示すように、フラップ6’は、更に下向きに枢軸回転することがあり、用いるパッケージ材料は、更に高度の柔軟性または可撓性を有する必要がある。
【0040】
先行技術の実施形態のように、パッケージの側部を互いに押し付けることによりシェブロンシール19’を壊し、シールを破裂させて開口流出口を通し、口腔ケア組成物を圧出することができる。或いは、フラップを手動で展開して離すときに、シェブロンシールの位置を僅かに変更させ、シェブロン流出口シールを破壊して引き裂くことができる。フラップが占める領域にシェブロン19’を少し延在させると、2つのフラップ間に、シェブロンの前部が熱的に形成される。シェブロンシールは比較的弱く、意図的に脆弱に作られているため、フラップを引張ると、この引張り力によりシールのこの部分が引離され、それにより流出口が開く。先に記載したように、フラップは引張られるが、熱接合の強度のため、フラップを過剰に引張ってもパッケージを引裂くことは不可能であるためパッケージは損なわれない。
【0041】
図10〜図13の前述の実施形態は、図8に示す吸収性パッドを取り付けるステップを迂回することと、開封ストリップ20を形成するステップを図7に示すステップに含むことを除けば、図6〜図9に関して図示して記載したのと同じ技術を用いて製造されることが好ましい。開口されれば、先行技術の実施形態に記載したのと同じように用いられる。
【0042】
容器流出口流路および容器へのシェブロンシール19’は、これらおよびこの後の実施形態では中心に位置決めされるが、これらの要素は、或いは、本発明の範囲から逸脱することなく、容器の端部に沿う他のあまり好ましくない部位に位置決めすることもできることは、当業者には理解される。図示した位置では、分配した成分がフラップの側縁から少量こぼれることになる可能性が確実に少なくなる。
【0043】
更に、前述およびこの後の実施形態での流出口流路の軸線は、好ましくは直線で容器の主軸線と同軸であることが理解される。このように、容器からの圧力で成分が圧出されると、成分の流れは、主にユニットの前部に向かう必要がある。しかし、当業者には理解されるように、例として、別の実施形態で、成分の流れがフラップの一方の側またはもう一方の側に向かうことを望むならば、流路軸線は、本発明の範囲から逸脱することなく他の方向を向くことができる。
【0044】
次に、本法に用いるのに適するパッケージの更に別の実施形態を示す図14を参照する。図10の単一区画の実施形態のように、容器アプリケータ25は、互いに重ね合わせ、熱接合により互いに接合した可塑化金属箔ラミネートの2つの実質的に同一のシートで形成される。標準サーモシール技術を行うと、熱接合27は、ユニットの区画区域26の周りに延在し、ユニットの1端部の中点に位置付けられる小さな流出口または流路29によりその経路を中断される。熱接合27は、ユニットの後端部から延在し、ユニットの長さの約80パーセント側部に沿って延在し、残りの端部分をシールせずに遊離型でフラップに残し、先行技術の実施形態でのように、上側フラップ31、およびフラップ31の下の下側フラップ32(左下の切欠き区域でのみ部分的に見ることができる)を画定する。
【0045】
各フラップには、吸収性パッド28および30がそれぞれ含まれ、後者の吸収性パッドは左下部分切欠区域に部分的に示される。このパッドを図1の実施形態のように、パッドが互いに向き合うようにフラップの内側表面に取り付ける。或いは、先行技術の実施形態に関して記載したもののような中心穿孔を含む単一の大きな吸収性パッドを2つのパッドに置き換えることができることは理解される。
【0046】
種々に呼ばれる比較的浅い包または嚢またはバッグ33は、2つの箔ラミネートシートの間に画定される区画区域26’の内部領域内に位置付けられる。バッグ33は、ユニットの他の部分と同じように、即ち、周縁を互いにヒートシールして密封区画を形成することにより形成される。更に、外側シートを互いにヒートシールする前に、バッグに意図する成分を充填する。バッグ33は、小さなネック34を含み、これが、バッグの流出口として働く。ネックは、流路29を通って延在し、フラップ31に対面する領域に突出する。ネックは、もろいシール、特に開封タブ35により端部で閉鎖される。
【0047】
この実施形態では、可撓性のある箔材料の2つのシートが互いに融合して内部区画を画定するが、この区画は、液密性である必要はない。内部区画には、別の容器が組み込まれ、これが液密性である。
【0048】
使用するには、使用者は、対面フラップを横に展開し、開封タブ34に手を伸ばして除去し、袋33を開口する。次に、指で容器の側部を押し(図4)、袋33からパッド28および30に経口組成物を圧出し、それぞれに関連するフラップ31および32を展開する。次に、先に図5に示したように、容器の側部を掴み、組成物を一時的および永久的な口腔表面に塗布し、展延パッドで表面の周りに組成物を展延する。
【0049】
前述の構成は、図1および図3の実施形態より作製するのがより費用がかかり、従って、特定の構成が必要な用途に好ましい。例として、最も安価な方法は、マイクロサイズのパッケージに現在用いられている既存の可撓性のある箔ラミネート材料を用いることである。しかし、特定の口腔ケア組成物がこの材料と有害に反応することが見出される場合には、パッケージ材料の使用をやめるのではなく、この材料を非反応性材料の別個のバッグに収容することが経済的であることが見出されることもあり、これは記載した実施形態で可能になる。
【0050】
前述の本発明の好ましい実施形態の記載を読むと、当業者は、更に高価な構成であるか、前述の実施形態の利点および特徴の全てを有するわけではないためあまり好ましくない付加的な実施形態を当然思いつくが、これらの全ては、本発明の範囲に含まれる。
【0051】
例として、本発明の方法を用いるためのパッケージで、アプリケータの取っ手の剛性が前述の構成で得られるより高いことが望まれることもある。このような用途を満たすために、前述の構造を修正し、少なくとも片側に硬い特性を組み込むことができる。更に堅い取っ手のアプリケータを含む別の実施形態の断面を示す図15を参照する。ここに示すように、容器アプリケータ36は、先に記載した図10の実施形態のように、熱接合で互いにサーモシールされた可撓性のある箔材料の2つのシート37Aと37Bとの間に形成され、シェブロン流出口シールを含む内部空洞37を画定する容器区域を含む。これは、1つの端部に2つの平行に延在するアプリケータフラップ38および39を含む。先行技術の実施形態での場合のように、容器区域には、容器流出口およびこの流出口のためのもろいシェブロンシール密封体(小さすぎて図では見えない)が含まれ、展開可能なフラップ38および39の間の領域に通ずる。
【0052】
この断面図では、説明のために、容器に口腔ケア組成物が充填された場合のように、左側の1つのシートが外側に膨出するように示されている。しかし、左側シートは、内部空洞37にパッケージ成分を充填する前には、もう一方のシートに接触して配置されていることに気付かれる。平面図では、実施形態は、図10の実施形態と当然同じに見える。
【0053】
比較的厚い層またはパネル40を右側壁37Bに結合する。パネルは、熱可塑材料の厚い層、おそらくは壁37Bの2〜5倍の厚さの層を含むことができる。パネルは、熱的にまたは接着剤でこの壁に結合される。
【0054】
この実施形態では、記載した実施形態の殆どのように、容器区域の側部を親指と他の指との間に挟んで押し付けることによりもろい密封体部材が破壊される。しかし、この構成では、1つの壁37Aのみに可撓性があり、補強された壁が多少アンビルとして働くことになる。次に、側壁を指で押し続けることにより、保存した口腔ケア組成物が、容器区域から、展開可能なフラップ間の領域に圧出されることになる。
【0055】
パネル補強材に加え、取っ手は、更に経済的に、硬く構成することができる。更に堅いアプリケータ取っ手を含む別の実施形態の断面を示す図16を参照する。ここに示すように、容器アプリケータ41には、先に記載した図10の実施形態に示されるように、熱接合で互いにサーモシールされた可撓性のある箔材料の2つのシート44Aと44Bとの間に形成され、シェブロン流出口シールを含む内部空洞44を画定する容器区域が含まれる。また、これは、1つの端部に2つの平行に延在するアプリケータフラップ43および45を含む。先行技術の実施形態での場合のように、容器区域には、容器流出口およびこの流出口のためのもろいシェブロンシール密封体(小さすぎて図では見えない)が含まれ、展開可能なフラップ43および45の間の領域に通ずる。この図では、容器区域の左側と平行に延在する熱接合44cの一部が見える。
【0056】
この断面図では、この場合も説明のために、容器に口腔ケア組成物が充填された場合のように、左側の1つの箔シート44Aが外側に膨出するように示されている。しかし、この場合も、左側シート44Aは、内部空洞44に口腔ケア組成物を充填する前には、もう一方のシート44Bに接触して配置されていることに気付かれる。平面図では、この実施形態は、図10の実施形態と当然同じに見える。
【0057】
ここに図示するように、右側の1つの壁44Bおよびフラップ45は、左側の箔シートラミネートより厚さが厚く、適切には3〜5倍の厚さであり、従って物理的特性が更に硬い箔シートラミネートで形成される。このように、容器区域の片側の壁の厚さを増大させると、もう一方の側より柔軟性又は可撓性が小さくなり、その点において、先行技術の実施形態の補強パネル40を本質的に模倣する。
【0058】
前述の構成の結果として、フラップ45は、フラップ43より実質的に厚い。折り線44Dが含まれ、例えば、右側の想像線により示される位置までフラップ45の枢軸回転運動を助ける。厚さが厚いため、折り線なしでフラップ45を枢軸回転させるのは困難であるが、フラップ43には折り線が必要でないこともある。フラップの厚さは同一ではないが、アプリケータの動作を妨げないものとする必要がある。
【0059】
この実施形態では、先行技術の実施形態のように、容器区域の側部を親指と他の指との間に挟んで押し付けることによりもろい密封体部材が破壊される。しかし、この構成では、1つの壁44Aが壁44Bより大きく撓むことになり、補強された壁が多少アンビルとして働くことになる。次に、側壁を指で押し続けることにより、保存した展延可能成分が、容器区域から、展開可能なフラップ43および45の間の領域に圧出されることになる。
【0060】
前述の実施形態は、表面の幾何学的形態が長方形であると認められており、別の変法では幅が広いものも狭いものもあり、フラップの幾何学的形状が、角が丸い長方形であるかほぼ半円の形状のものもある。当業者には理解されるように、本発明は、本発明の範囲から逸脱することなく他の幾何学的形状に製造することもできる。例として、記載した組合せ体に対する付加的な幾何学的形状を図17〜図18に絵画的に示す。図17に示すように、容器アプリケータ46の容器47および翼48、49の両方は、上面表面の幾何学的形状が半円で、組合せ体が円形に見えるようにすることができる。図18の容器アプリケータ組合せ体50では、容器部分51および翼52、53は、準ダイアモンド形であり、翼は丸みを帯びた外側の点を含む。
【0061】
次に、本発明の更に別の実施形態54を絵画的に示す図19を参照する。先行技術の実施形態のように、パッケージは、可撓性のある熱可塑材料55および56を含む2つのパネルの間に形成され、これは、流出口57を除けば、点線58に示されるように、外側縁に沿って重なる関係で熱接合により互いにサーモシールされ、各々パネル55および56のそれぞれと一体的に形成される1対の前方に延在するアプリケータフラップ59および60を備えた内部パッケージ区画を形成する。このアプリケータパッケージでは、パッケージの分配端部での熱接合の小さな間隙57は、その壁の中心のフラップ間に位置付けられ、パッケージ成分の流出口として働く。この実施形態に独特であることは、隠線で表されるフラップ59および60が、互いに折り重ねられ、パッケージパネル55の1つの上面に押しつけられ、これによって流出口57を遮断することである。
【0062】
先行技術の実施形態と全く同じように、フラップ59および60の内表面は、吸収性パッド、又は同様の材料を含むことができる。しかし、簡単に記載するために、この実施形態では、吸収性パッドを図示していない。
【0063】
接着剤コーティングテープ61は、パッケージの分配端部の周りに巻きつけられ、幅にわたって横方向に延在し、フラップ59および60をパネル55に固定する。テープの長さは、パッケージの幅に相関し、適所に固定されると、テープフラップ63に配置されるテープの1端部が、テープフラップ62に配置されるもう一方の端部に重なることができるような長さである。テープの幅は、アプリケータフラップ59および60の長さより僅かに長く、テープの側端部が、下にあるアプリケータフラップ60の表面と同様に、下にあるパネル55の一部に直接取り付けられるようにすることができる。
【0064】
テープ接着剤は、分配流出口57を保護するための適切な保護シールを設け、折り曲げたフラップ59および60とともに、流出口が確実に密封されたままになるようにし、しかも、一般的な使用者が容易にテープを剥がして閉じ込められた成分をパッケージから放出させることができるほど十分に弱い接着剤強度または結合を生じる。この種類の接着剤は、よく知られている「ポストイット(Post−It)RTM」ノートに用いられるものである。
【0065】
図20の斜視図に見られるように、テープ61の重なる端部63の端部縁には、接着剤を付けずに残し、それが僅かに持ち上がって、使用者がテープを容易に掴んで引張り、パッケージから外すための表面を提供するようにすることができる。この斜視図に示すように、パッケージは、64で僅かに膨出し、パッケージに閉じ込められて示される成分を収容するように示される。望むならば、テープは、図示したより更に幅広に構成し、図に示すフラップ60の取り付けられた端部で露出する折り目も覆ってテープの端部に張出しを生成することができ、テープの張出し縁部分を互いに密封することができる。
【0066】
前述の実施形態は、容易に製造される。図21は、重なる関係で取り付けられた2つのパネル55および56および先の実施形態で図6〜図9に関して先に記載した手順で得られる前方に延在する一体型アプリケータフラップ59および60を備えた組立体の段階のパッケージを示す。左および右側部は、その縁に沿って熱接合で取付け、パネル前縁は、同様に、その中に流出口57を形成する小さな隙間(先に記載したものであり、図では見えない)を除き、フラップ59および60のベースに沿って熱的に取り付けられ、含まれる場合には、折り線65をフラップのベースに形成し、含まれる場合には、吸収性パッドをフラップの内側に対面する面に設置する。この段階で、パネル55および56の後縁は、密封されないままであり、先の実施形態の場合のように、製造の後の段階で口腔ケア組成物を挿入することができる。
【0067】
次に、図22に示すように、フラップ59および60の両方を2つのパネルの一方の上面に折り曲げる。パネルを折り曲げることにより、流出口57を覆うか遮断する。次に、その内表面に接着剤66がコーティングされたテープ61を折り曲げ、図23に示すように、2つの垂直に向くフラップ62および63を形成する。テープの1つの縁を図に示す形成されたパッケージの前縁と位置合わせし、次に、テープ61の水平部分を下側パネル56の表面に押し付ける。次に、テープフラップ62を下側アプリケータフラップ60の外側表面および上側パッケージパネル55の表面の一部に折り曲げ、その全てにテープフラップを接着する。次に、もう一方のテープフラップ63を下側フラップ60の外側表面の別の部分に、上側パッケージパネル55の表面の別の部分に、およびテープフラップ62を覆って折り曲げ、その全てにテープフラップを接着する。これにより、アプリケータパッケージの分配端部を効果的に密封する。
【0068】
アプリケータパッケージに包装される流体口腔ケア組成物の一回量が、まだ密封されていない底端部内に噴出される。次に、底端部を熱的に密封すると、再び参照する図20に先に示した充填アプリケータパッケージが完成する。
【0069】
口腔ケア組成物をこのアプリケータパッケージの実施形態から分配して展延することを望む場合には、使用者は、テープフラップ63を引き上げ、テープ全体を他の要素から引き離す。また、テープを引張ると、少なくとも下側フラップ60を上側フラップ59上の位置から引き離す役に立ち、理想的には、摩擦のため、両方のフラップが前方に延在して展開する位置に移動する。或いは、使用者は、指を用いて両方のフラップを前方の展開する位置に移動することができる。これにより、分配流出口は、覆いがとれて開口する。
【0070】
この時点で、実施形態は、先の実施形態と酷似して機能する。パッケージの側部を指で押すことにより、パッケージから望ましいフラップまたは表面上に口腔ケア組成物の一部が圧出される。フラップが展開して離れると、口腔表面の周りに組成物を容易に展延することができる。
【0071】
本発明の方法に用いるのに適する前述のパッケージの実施形態には、現行の可撓性のあるパッケージに見られるのと同じ金属箔ラミネート、典型的にはアルミニウム箔が用いられる。包装技術分野の技術者は、利用可能な金属箔ラミネートを認識しており、これには、商業用識別名で、シールホイル101(金属化ポリエステルEVA)、シールホイル102(金属化ポリエステル/ポリエステル金ラミネート)、シールホイル122(白色クラフト/金属箔/ポリエステルラミネート)、シールホイル125ms(褐色/クラフト/金属箔/ポリエステルラミネート)、およびシールホイル360(クラフト、金属箔、ポリ、ポリプロピレン、透明、ポリ、および金属(meal)箔の一連の層内のナイロン/ポリ/金属箔/ポリ)を含む。好ましくは、前述の実施形態の実用的な形は、シールホイル360フィルムラミネートで構成される。
【0072】
この構成に用いられる箔ラミネートは、経口組成物に用いることが承認されており、保存している口腔ケア組成物と有害反応を起こしたり、腐食したりしないものとする必要がある。
【0073】
パッケージアプリケータ組合せ体の容器区域の上面側および底面側により画定される表面積は最低でも、少なくとも1つの平均の大きさの親指が入る大きさとする必要があるが、この情報は医療当局により作表されていることもあり、おそらくは、社会で出会うことが予測される最も大柄な人物の親指の大きさと同じほどの大きさとする必要がある。従って、フラップを含むパッケージ実施形態は、1/2×1インチ〜6×6インチまたはそれ以上の大きさであると予想される。パッケージの容器部分は、用いられる口腔ケア組成物の単位用量を収容する大きさとする必要がある。
【0074】
前述の実施形態では、容器アプリケータの側部は、外観が透明または単色であるように示されている。しかし、本発明の実際的な実施形態は、広告材料、ブランド識別情報および他の印刷情報を含み、マイクロパッケージに現在存在するような着色を含むことが予測される。
【0075】
容器流出口の大きさは、閉じ込められた展延可能な材料の粘度および成分を圧出するのに望ましい指の圧力の大きさに応じて様々とすることができる。歯磨剤のような高粘度流体での所定の指の圧力に対しては、密封体流路はかなり大きくすることができ、洗口液のような低粘度流体に対しては、流路は微小とすることができる。
【0076】
口腔ケア組成物は、あらゆる粘度、即ち高粘度または低粘度、ゾルおよびゲルおよび/またはペーストの液体および半流動体であることは理解される。本発明には、あらゆる口腔ケア組成物を用いることができる。このような組成物には、洗口液、マウスリンス、練り歯磨き、歯磨きジェル、口腔用ジェル、白化歯磨きジェル、義歯洗浄剤、義歯接着剤および口腔の永久的および一時的表面に用いるのに適するあらゆる他の組成物が含まれるが、これに限定されない。本発明に用いる口腔ケア組成物には、単独で、または、当技術分野で公知の1つまたはそれ以上の希釈剤、賦形剤、および/または媒体および担体との製剤としてあらゆる美容的または治療的活性物質を含むことができる。適切な美容的または治療的活性物質には、一般に口腔内に用いても安全であると考えられており、口腔の全体的な外観および/または健康状態を変化させるあらゆる材料が含まれる。美容的および治療的活性物質は、抗歯石剤;ブレスフレッシュナー;フッ化物イオンおよびスズイオン供給源のような抗齲歯剤;白化剤;菌薬剤;抗プラーク剤;抗炎症剤;抗菌剤;歯の脱感作剤;栄養剤;抗酸化剤;抗ウイルス剤;殺菌剤;抗真菌剤;鎮痛剤;麻酔剤;H2拮抗剤;芳香剤;感覚剤(sensate);顔料;染料;レーキ;着色剤;およびその混合物から成る群から選択することができる。
【0077】
本明細書で用いる場合、「口腔の一時的および永久的な表面」という用語には、自然歯、義歯、ブリッジ、部分的義歯(partials)、セメント充填、ブレース、維持装置、口腔に固定されるか除去されたあらゆる他の歯科補てつ物の表面、歯肉、舌表面、および口腔内のあらゆる他の粘膜表面が含まれる。
【0078】
本発明の方法は、口中で、或いは、義歯または維持装置のように口腔ケア組成物を受け止める表面が口から除去可能である場合には、口外で行うことができる。
【0079】
実施例
次に、本発明の方法に用いるのに適する口腔ケア組成物の例を示す。
【0080】
【表1】

【0081】
【表2】



【0082】
【表3】

【0083】
【表4】

【0084】
【表5】

【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の好ましい実施形態を示す図である。
【図2】図1の実施形態を示す側面図である。
【図3】図1の実施形態および同様に本明細書に示す他の実施形態を操作するための技術を示す図である。
【図4】図1の実施形態および同様に本明細書に示す他の実施形態を操作するための技術を示す図である。
【図5】図1の実施形態および同様に本明細書に示す他の実施形態を操作するための技術を示す図である。
【図6】図1の実施形態を製造する好ましい手順のステップを部分的に示す図である。
【図7】図1の実施形態を製造する好ましい手順のステップを部分的に示す図である。
【図8】図1の実施形態を製造する好ましい手順のステップを部分的に示す図である。
【図9】図1の実施形態を製造する好ましい手順のステップを部分的に示す図である。
【図8a】図8のステップに示す構成要素の代替構成要素を示す図である。
【図10】本発明の別の実施形態を示す図である。
【図11】図10の実施形態の断面図である。
【図12】図10の実施形態を示す側面図である。
【図13】操作準備のできた図10の実施形態の部分斜視図である。
【図14】分配可能な成分が、浅い袋に閉じ込められた本発明の更に別の実施形態を示す図である。
【図15】壁強化要素を組み込んだ別の実施形態の断面図である。
【図16】壁およびフラップが、異なる厚さおよび剛度の材料で形成される別の実施形態の断面図である。
【図17】円形の実施形態を示す図である。
【図18】ダイアモンド形の実施形態を示す図である。
【図19】本発明の更に別の実施形態の上面の絵画図である。
【図20】図19の実施形態を示す斜視図である。
【図21】図19の実施形態の組立の種々の段階の斜視図である。
【図22】図19の実施形態の組立の種々の段階の斜視図である。
【図23】図19の実施形態の組立の種々の段階の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
経口組成物を口腔の一時的および永久的な表面の何れかに塗布する方法であって、
a)口腔ケア組成物を収容する内部領域を含む容器と、1対の展開可能な翼を含むアプリケータと、を含む組立体として形成される容器およびアプリケータ組合せ体を得るステップと、
b)前記内部領域から前記口腔ケア組成物を吐出するステップと、
c)前記口腔ケア組成物を前記展開可能な翼で口腔の表面に展延するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記容器およびアプリケータ組合せ体が、互いに重ねられ、一緒に永久的に締結され、その間に前記容器と、そこから前記口腔ケア組成物を圧出する前記容器に係る流出口と、を画定する実質的に同一の構造の1対の可撓性のある箔シートを含み、前記アプリケータが、前記経口組成物を前記口腔の表面に展延するための1対の弓形に展開可能な翼を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記容器が、上面および底面表面と、第1および第2の端部と、を含み、前記上面および底面表面が、少なくとも手の親指を受け止めるのに十分な大きさの表面積を画定する長さおよび幅寸法を有し、これによって、手の親指とその他の指との間で前記容器を掴むことができ、前記長さおよび幅寸法を前記上面と底面表面との間の厚さ寸法より実質的に大きくして比較的薄い外観を画定し、前記容器が、前記第2の端部に位置付けられた分配流出口を含み、前記アプリケータが、前記容器に一体的に取り付けられて前記容器と共にユニット状の単片構造を画定し、前記アプリケータが、第1および第2の翼を含み、各前記翼が、前記容器の前記第2の端部に一体的に取り付けられて前記第2の端部から外向きに延在するとともに、広い弧にわたって反対方向に枢軸回転するように展開して離れることができ、前記第1の翼が前記分配流出口の一方の側に位置付けられ、前記第2の翼が前記分配流出口の反対側に位置付けられ、前記第1の翼がその下側表面にアプリケータ表面を画定し、前記第2の翼がその上側表面にアプリケータ表面を画定する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記対の前記フラップの少なくとも一方が、その内側表面に吸収性パッドを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記容器およびアプリケータ組合せ体が、前記第1および第2の翼の前記下側表面に取り付けられた吸収性パッドを更に含み、前記パッドが、それを通り、前記分配流出口に隣接する小さな流路を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記容器およびアプリケータ組合せ体が、1対の可撓性シートを含み、前記可撓性シートが、互いに連結されてその間に口腔ケア組成物を閉じ込めるための容器およびアプリケータを画定し、前記アプリケータが、1対の端部フラップを含み、前記フラップの一方が前記対の前記可撓性シートの一方の端部に一体的に形成され、前記フラップのもう一方が前記対の前記可撓性シートのもう一方の対応する端部に一体的に形成され、前記フラップが、重なる関係で位置決めされ、もろい密封体が、前記対のシートの間に一体的に形成され、前記密封体は通常閉鎖されているが、開かれると、これを通して前記口腔ケア組成物を少なくとも前記フラップ間の領域に圧出することができる前記空洞領域から前記フラップまでの流路が設けられ、これによって、前記可撓性シートを互いに押し付けるように十分な指の圧力を及ぼすことにより、前記閉じ込められた口腔ケア組成物への圧力が、前記口腔ケア組成物が前記空洞領域から前記流路を通して圧出されて前記フラップと接触するのに十分に増大する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記対の前記フラップの少なくとも一方が、その内側表面に吸収性パッドを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記容器およびアプリケータ組合せ体が、吸収性パッドを更に含み、前記吸収性パッドが、各前記フラップの内側表面に取り付けられてその間の間隔を架橋し、前記吸収性パッドが、小さな中央開口部を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
一体化パッケージおよびアプリケータ組合せ体が、
1対の壁を有する比較的平坦な容器であって、前記対の前記壁の少なくとも一方が、弾力性であり、前記壁が、前記容器を掴んで片手の親指と他の指との間に挟んで絞ることができるのに十分な面積であり、前記平坦な容器が、前記比較的平坦な容器の端部に位置付けられた流出口を含む容器と、第1および第2のフラップであって、前記フラップの幅が、前記比較的平坦な容器の前記端部の幅より小さく、前記フラップが、前記容器の前記端部に一体的に取り付けられ、前記第1のフラップが、1つの方向に旋回運動するように前記流出口の上の位置で前記容器に取り付けられ、第2の前記フラップが、前記第1の方向と反対の第2の方向に旋回運動するように、前記第1のフラップに対面する関係で前記流出口の下の位置で前記容器に取り付けられた第1および第2のフラップと、を含み、これによって、前記フラップが展開して離れてアプリケータを画定することができ、前記平坦な容器が前記アプリケータの取っ手として働く、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記対の前記フラップの少なくとも一方が、その内側表面に吸収性パッドを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記容器およびアプリケータ組合せ体が、吸収性パッドを更に含み、前記吸収性パッドが、各前記フラップの内側表面に固定され、それによって、前記吸収性パッドが前記フラップを架橋し、前記吸収性パッドが、それを通って前記流出口に隣接する小さな流路を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記口腔ケア組成物が、洗口液、マウスリンス、練り歯磨き、歯磨きジェル、口腔用ジェル、白化歯磨きジェル、義歯洗浄剤および義歯接着剤から成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記口腔ケア組成物が、美容的又は治療的活性物質を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記美容的又は治療的活性物質が、抗歯石剤;ブレスフレッシュナー;フッ化物イオンおよびスズイオン供給源のような抗齲歯剤;白化剤;抗菌薬剤;抗プラーク剤;抗炎症剤;抗菌剤;歯の脱感作剤;栄養剤;抗酸化剤;抗ウイルス剤;殺菌剤;抗真菌剤;鎮痛剤;麻酔剤;H2拮抗剤;芳香剤;感覚剤(sensate);顔料;染料;レーキ;着色剤;およびこれらの混合物から成る群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
口腔の一時的および永久的な表面の何れかを清掃する方法であって、
a)口腔ケア組成物を含む内部領域を含む容器と、1対の展開可能な翼を含むアプリケータと、を含む組立体として形成された容器およびアプリケータ組合せ体を得るステップと、
b)前記内部領域から前記口腔ケア組成物を吐出するステップと、
c)前記口腔ケア組成物を前記展開可能な翼で前記口腔の表面に展延するステップと、
d)前記口腔ケア組成物を前記展開可能な翼で前記口腔の表面上に擦り付けるステップと、
を含む方法。
【請求項16】
前記容器およびアプリケータ組合せ体が、互いに重ね合わされて一緒に永久的に締結され、その間に前記容器と、そこから前記口腔ケア組成物を圧出する前記容器に係る流出口と、を画定する実質的に同一の構造の1対の可撓性のある箔シートを含み、前記アプリケータが、前記経口組成物を前記口腔の表面に展延するための1対の弓形に展開可能な翼を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記容器が、上面および底面表面と、第1および第2の端部とを含み、前記上面および底面表面が、手の少なくとも親指を受け止めるのに十分な大きさの表面積を画定する長さおよび幅寸法を有し、それによって、前記容器を手の親指とその他の指との間で掴むことができ、前記長さおよび幅寸法が、前記上面と底面表面との間の厚さ寸法より実質的に大きく、比較的薄い外観となるようにされ、前記容器が、前記第2の端部に位置付けられた分配流出口を含み、前記アプリケータが、前記容器に一体的に取り付けられて前記容器と共にユニット状の単片構造を画定し、前記アプリケータが、第1および第2の翼を含み、各前記翼が、前記容器の前記第2の端部に一体的に取り付けられて前記第2の端部から外向きに延在するとともに、広い弧にわたって反対方向に枢軸回転するように展開して離れることができ、前記第1の翼が、前記分配流出口の一方の側に位置付けられ、前記第2の翼が、前記分配流出口の反対側に位置付けられ、前記第1の翼が、その下側表面にアプリケータ表面を画定し、前記第2の翼が、その上側表面にアプリケータ表面を画定する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記対の前記フラップの少なくとも一方が、その内側表面に吸収性パッドを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記容器およびアプリケータ組合せ体が、前記第1および第2の翼の前記下側表面に取り付けられた吸収性パッドを更に含み、前記パッドが、それを通って前記分配流出口に隣接する小さな流路を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記容器およびアプリケータ組合せ体が、1対の可撓性シートを含み、前記可撓性シートが、互いに接続されてその間に口腔ケア組成物を閉じ込めるための容器と、アプリケータと、を画定し、前記アプリケータが、1対の端部フラップを含み、前記フラップの一方が、前記対の前記可撓性シートの一方の端部に一体的に形成され、前記フラップの他方が、前記対の前記可撓性シートの他方の対応する端部に一体的に形成され、前記フラップが、重なる関係で位置決めされ、もろい密封体が、シートの前記対の間に一体的に形成され、前記密封体は通常閉鎖されているが、開かれると、これを通して前記口腔ケア組成物を少なくとも前記フラップ間の領域に圧出することができる前記空洞領域から前記フラップまでの流路が設けられ、これによって、前記可撓性シートを互いに押し付けるように十分な指の圧力を及ぼすことにより、前記閉じ込められた口腔ケア組成物への圧力が、前記口腔ケア組成物が前記空洞領域から前記流路を通して圧出されて前記フラップと接触するのに十分に増大する、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記対の前記フラップの少なくとも一方が、その内側表面に吸収性パッドを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記容器およびアプリケータ組合せ体が、吸収性パッドを更に含み、前記吸収性パッドが、各前記フラップの内側表面に取り付けられてその間の間隔を架橋し、前記吸収性パッドが、小さな中央開口部を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記一体化パッケージおよびアプリケータ組合せ体が、
1対の壁を有する比較的平坦な容器であって、前記対の前記壁の少なくとも一方が、弾力性であり、前記壁が、前記容器を掴んで片手の親指と他の指との間に挟んで絞ることができるのに十分な面積であり、前記平坦な容器が、前記比較的平坦な容器の端部に位置付けられた流出口を含む容器と、第1および第2のフラップであって、前記フラップの幅が、前記比較的平坦な容器の前記端部の幅より小さく、前記フラップが、前記容器の前記端部に一体的に取り付けられ、前記第1のフラップが、1つの方向に旋回運動するように前記流出口の上の位置で前記容器に取り付けられ、第2の前記フラップが、前記第1の方向と反対の第2の方向に旋回運動するように、前記第1のフラップに対面する関係で、前記流出口の下の位置で前記容器に取り付けられた第1および第2のフラップと、を含み、それによって前記フラップが展開して離れてアプリケータを画定することができ、前記平坦な容器が、前記アプリケータの取っ手として働く、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
前記対の前記フラップの少なくとも一方が、その内側表面に吸収性パッドを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記容器およびアプリケータ組合せ体が、吸収性パッドを更に含み、前記吸収性パッドが、各前記フラップの内側表面に固定され、それによって、前記吸収性パッドが前記フラップを架橋し、前記吸収性パッドが、それを通って前記流出口に隣接する小さな流路を更に含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記口腔ケア組成物が、洗口液、マウスリンス、練り歯磨き、歯磨きジェル、口腔用ジェル、白化歯磨きジェル、義歯洗浄剤および義歯接着剤から成る群から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項27】
前記口腔ケア組成物が、美容的又は治療的活性物質を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項28】
前記美容的又は治療的活性物質が、抗歯石剤;ブレスフレッシュナー;フッ化物イオンおよびスズイオン供給源のような抗齲歯剤;白化剤;抗菌薬剤;抗プラーク剤;抗炎症剤;抗菌剤;歯の脱感作剤;栄養剤;抗酸化剤;抗ウイルス剤;殺菌剤;抗真菌剤;鎮痛剤;麻酔剤;H2拮抗剤;芳香剤;感覚剤(sensate);顔料;染料;レーキ;着色剤;およびこれらの混合物から成る群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
a)内部領域を含む容器と、1対の展開可能な翼を含むアプリケータと、を含む組立体として形成された容器およびアプリケータ組合せ体と、
b)前記容器内の経口組成物と、
c)使用説明書と、
を含む口腔治療キット。
【請求項30】
前記経口組成物が、洗口液、マウスリンス、練り歯磨き、歯磨きジェル、口腔用ジェル、白化歯磨きジェル、義歯洗浄剤および義歯接着剤から成る群から選択される、請求項29に記載の口腔治療キット。
【請求項31】
前記経口組成物が、練り歯磨きである、請求項30に記載の口腔治療キット。
【請求項32】
前記容器およびアプリケータ組合せ体が、互いに重ねられ、一緒に永久的に締結され、その間に前記容器と、そこから前記口腔ケア組成物を圧出する前記容器に係る流出口と、を画定する実質的に同一の構造の1対の可撓性のある箔シートを含み、前記アプリケータが、前記経口組成物を前記口腔の表面に展延するための1対の弓形に展開可能な翼を含む、請求項30に記載の口腔治療キット。
【請求項33】
前記容器が、上面および底面表面と、第1および第2の端部と、を含み、前記上面および底面表面が、少なくとも手の親指を受け止めるのに十分な大きさの表面積を画定する長さおよび幅寸法を有し、これによって、手の親指とその他の指との間で前記容器を掴むことができ、前記長さおよび幅寸法を前記上面と底面表面との間の厚さ寸法より実質的に大きくして比較的薄い外観を画定し、前記容器が、前記第2の端部に位置付けられた分配流出口を含み、前記アプリケータが、前記容器に一体的に取り付けられて前記容器と共にユニット状の単片構造を画定し、前記アプリケータが、第1および第2の翼を含み、各前記翼が、前記容器の前記第2の端部に一体的に取り付けられて前記第2の端部から外向きに延在するとともに、広い弧にわたって反対方向に枢軸回転するように展開して離れることができ、前記第1の翼が前記分配流出口の一方の側に位置付けられ、前記第2の翼が前記分配流出口の反対側に位置付けられ、前記第1の翼がその下側表面にアプリケータ表面を画定し、前記第2の翼がその上側表面にアプリケータ表面を画定する、請求項32に記載の口腔治療キット。
【請求項34】
前記対の前記フラップの少なくとも一方が、その内側表面に吸収性パッドを含む、請求項33に記載の口腔治療キット。
【請求項35】
前記容器およびアプリケータ組合せ体が、1対の可撓性シートを含み、前記可撓性シートが、互いに連結されてその間に口腔ケア組成物を閉じ込めるための容器およびアプリケータを画定し、前記アプリケータが、1対の端部フラップを含み、前記フラップの一方が前記対の前記可撓性シートの一方の端部に一体的に形成され、前記フラップの他方が前記対の前記可撓性シートの他方の対応する端部に一体的に形成され、前記フラップが、重なる関係で位置決めされ、もろい密封体が、前記対のシートの間に一体的に形成され、前記密封体は通常閉鎖されているが、開かれると、これを通して前記口腔ケア組成物を少なくとも前記フラップ間の領域に圧出することができる前記空洞領域から前記フラップまでの流路が設けられ、これによって、前記可撓性シートを互いに押し付けるように十分な指の圧力を及ぼすことにより、前記閉じ込められた口腔ケア組成物への圧力が、前記口腔ケア組成物が前記空洞領域から前記流路を通して圧出されて前記フラップと接触するのに十分に増大する、請求項30に記載の口腔治療キット。
【請求項36】
前記対の前記フラップの少なくとも一方が、その内側表面に吸収性パッドを含む、請求項35に記載の口腔治療キット。
【請求項37】
前記一体化パッケージおよびアプリケータ組合せ体が、1対の壁を有する比較的平坦な容器を含み、前記対の前記壁の少なくとも1つが、弾力的であり、前記壁が、前記容器を片手の親指と他の指との間に挟んで掴んで絞ることができるのに十分な面積であり、前記平坦な容器が、前記比較的平坦な容器の端部に位置付けられた流出口と、第1および第2のフラップと、を含み、前記フラップの幅が、前記比較的平坦な容器の前記端部の幅より小さく、前記フラップが、前記容器の前記端部に一体的に取り付けられ、前記第1のフラップが、1つの方向に旋回運動するように前記流出口の上の位置で前記容器に取り付けられ、第2の前記フラップが、前記第1の方向と反対の第2の方向に旋回運動するように、前記第1のフラップに対面する関係で前記流出口の下の位置で前記容器に取り付けられ、これによって、前記フラップが開いてアプリケータを画定することができ、前記平坦な容器が前記アプリケータの取っ手として働く、請求項30に記載の口腔治療キット。
【請求項38】
前記対の前記フラップの少なくとも一方が、その内側表面に吸収性パッドを含む、請求項37に記載の口腔治療キット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図8A】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2007−516953(P2007−516953A)
【公表日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527013(P2006−527013)
【出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/030273
【国際公開番号】WO2005/027815
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(591002957)スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション (341)
【氏名又は名称原語表記】SMITHKLINE BEECHAM CORPORATION
【Fターム(参考)】