説明

経皮/経粘膜パッチ包装

【課題】単一の容器から複数の経皮/経粘膜薬剤含有パッチ(116)を利便性良く小出しするためのディスペンサーを提供する。
【解決手段】このディスペンサーは、不透過性材料でできた壁面により画定された内部カートリッジ(100)を有していて、その内部カートリッジは貯蔵時には密封されている。別の態様においては、ディスペンサーには小児用安全機構が組み込まれている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経皮/経粘膜薬剤送達パッチのための包装に関する。
【背景技術】
【0002】
薬剤、たとえばエストラジオール、レボノルゲストレル、テストステロン、スコポラミン、ニトログリセリン、ニコチン、ヘパリン、メラトニン、診断用化合物、および他の成分を含有する経皮および経粘膜パッチはこれまで、密封した個別フォイルおよび/またはプラスチックパウチ中に包装することが必要であるとされてきた。そのような包装は、衛生状態を保ち、環境への暴露による変質、汚染、および/またはデリケートな成分の損失を防止するためには必要である。多くの場合、そのような包装のために使用される材料は、揮発性の有効成分、たとえばニトログリセリンに対して充分に不透過性であり、またたとえば湿分のような環境要因に対しても、その医療用具が数年にも及ぶ長期間の貯蔵条件下でも安定に保たれるようになっていなければならない。
【0003】
従来の包装における重大な欠陥は、経皮または経粘膜パッチが1枚必要となった場合にもその都度、使用者が、個別になったパウチを破いて開けなければならないということである。さらに、多くの医薬品では、その包装材料が小児では開けにくい、いわゆる「小児用安全」包装となっているのが望ましい。それらの従来のパウチは小児用安全ではないこともあるが、その包装が引き裂きにくいあるいはつまみにくい材料で作られている場合には、特に高齢者や指先の力および/または器用さが損なわれているような人にとっては、開けにくいものとなりかねない。特別な障害をもたない人にとっても、そのようなパウチを長期間にわたって頻繁に開けねばならないのは、実際上不便である。その上、過剰な包装材料が必要であり、また個別包装のための製造コストがかかるので、個別包装は高価につき、また無駄が多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
成人患者には簡単に開けられ、小児には開けにくく、経済的で、揮発性成分の損失を防止するに充分な不浸透性を有し、そして製造が容易であるような、経皮および経粘膜薬剤含有パッチを包装できれば望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、単一の容器から複数の経皮/経粘膜薬剤含有パッチを利便性良く小出しできるようなディスペンサーを提供する。このディスペンサーは、不透過性材料でできた壁面を有する独立した内部カートリッジを有していて、その内部カートリッジは貯蔵時には密封されている。複数の個別のパッチがその内部カートリッジ中に収納されていて、パッチは、少なくとも1つの開口部を通してディスペンサーから取り出すことができる。このディスペンサーにはさらに、基部(base)および外部カバーを含むハウジングが含まれていて、そのハウジングをあてることで内部カートリッジを完全に封止し、外室(outer chamber)を画定する不透過性シールを形成することが可能となっている。
【0006】
1つの好ましい実施形態において、内部カートリッジの開口部は、フォイルシールで密封されていて、貯蔵時には内部カートリッジが密封されているようになっている。次いでこのシールを、開ける、破るあるいはその他の方法で除去して、使用時には、内蔵されている経皮パッチを内部カートリッジから取り出せるようにする。その内部カートリッジは、基部および外部カバーを有するハウジングで、封止されている。
【0007】
その開口部に、たとえば中央にスリットを入れたプラスチックフィルムまたはプラスチックフィルムを重ねた形の二次シールを設けて、パッチを取り出すことは可能であるが、それ以外の場合には、内部カートリッジの中へ空気が移動することを最小限度に抑え、外部の微細物に対するバリアーとして機能させるのが、好ましい。
【0008】
使用時には、内部カートリッジをハウジングの内部に収めるが、ハウジングには、たとえば、カバー、ボタンその他の蓋開け機構、さらにはディスペンサーの化粧的外観を画定することなど、ディスペンサーとしてのその他の機能部分を有している。
【0009】
本発明の実施形態の1つの利点は、内部カートリッジが有効期限までの間の主たる安定包装容器であるので、安定性を改良できる点にある。ハウジングは、内部カートリッジのシールを除去した時から、ディスペンサーから全部使い切るまでの間だけ、経皮パッチの安定性を保持できればよい。内部カートリッジとハウジングの機能を分離させたことによって、医薬品としての安定性にはほとんどあるいは全く影響することなく、ハウジングに化粧的な変化を与えることができるので、ハウジングに対するデザイン上の自由度を高めることが可能になる。内部カートリッジとハウジングの機能を分離させたことによってさらに、製造工程をより効率的にかつ低コストとすることが可能となり、さらには、ディスペンサーに詰め替えができるような、より利便性の良い手段を提供することも可能となる。
【0010】
また別の態様においては、本発明は経皮/経粘膜パッチディスペンサーに使用するための、カートリッジを提供する。この内部カートリッジは、不透過性材料でできた壁面を有していて、その内部カートリッジは貯蔵時には密封されている。複数の個別のパッチがその内部カートリッジ中に収納されていて、パッチは、少なくとも1つの開口部を通してカートリッジから取り出すことができる。カートリッジは、基部および外部カバーを含むハウジングによって封止されるようになっていて、そのハウジングは、外室を画定する不透過性シールを形成することが可能である。
【0011】
さらに別の態様においては、本発明は、単一の容器から多数の経皮/経粘膜薬剤含有パッチを利便性良く小出しできるようなディスペンサーを提供し、しかも、そのディスペンサー中に小児用安全機構が組み込まれている。このディスペンサーは、不透過性材料でできた壁面で画定された内部カートリッジを有していて、その内部カートリッジは貯蔵時には密封されている。複数の個別のパッチがその内部カートリッジ中に収納されていて、パッチは、少なくとも1つの開口部を通してディスペンサーから取り出すことができる。ディスペンサーにはさらに、外部カバーが閉の位置にある場合には、開口部を封止するようになされた外部カバーが含まれる。
【0012】
小児用安全機構には、ロック機構、「ロックアウト」機構、小児が容易には気が付かないあるいは小児が容易には操作できないような蓋開け機構、または上記の各種組合せなどが含まれていてよい。ロック機構には、たとえばキーパッドもしくはダイヤル錠、鍵止め錠、または、たとえば指紋を使用したようなバイオメトリック認証によって作動する錠などを用いることができる。「ロックアウト」機構としては、機構を開けることが可能となるためには、たとえば、磁気または電波の認証信号によって作動させる必要があるようなものが使用できる。1種または複数のトリガー機構、たとえば、ボタン、ラッチ、レバーなどを適切に操作しなければ、ディスペンサーを開けて薬物を小出しできないようにしておくのが好ましい。「重力スイッチ(gravity switch)」(すなわち、スイッチ、ラッチ、ロック、または同様の機構であって、物理的な向きに関連して重力に依存する操作性を有するもの)を採用することも可能で、その場合、ディスペンサーを特定の決まった方向、たとえば地表に平行に保持した場合にのみ、トリガー機構の係合がディスペンサーを開けられるようになるようにする。ディスペンサーを地表に対して適当な位置関係に置くことによって、重力スイッチがディスペンサーが開くことを可能としているのは、重力スイッチを係合させていると記述することができる。
【0013】
特に好ましい実施形態においては、ディスペンサーを重力スイッチが係合させられるような位置関係に置きながら、ボタンを作動させることによってディスペンサーを開かせる。
【0014】
また別の特に好ましい実施形態においては、ディスペンサーを重力スイッチが係合させられるような位置関係に置きながら、2つ(またはそれ以上)のボタンを同時に作動させることによってディスペンサーを開かせる。
【0015】
本発明の1つの利点は、使用者ではない者が、経皮/経粘膜パッチ中の活性な医薬品成分に誤って暴露される危険性を減らせることにある。それに加えて、ロック機構を備えた実施形態を使用することによって経皮パッチの誤用を思いとどまらせることができ、また、「ロックアウト」機構を使用することによって、患者がいちどきにパッチを不必要に多く使用することを防ぐことができる。好ましい実施形態においては、ディスペンサーにロックアウト機構を備えた上で、規制薬物(たとえば、米国で薬物取締局によって規制されている物質)たとえば、モルヒネ、フェンタニル、ブプレノルフィン、またはテストステロンなどを含ませておく。
【0016】
この経皮/経粘膜パッチは、1枚のパッチを取り出すと、それによって次のパッチをつまんで取り出すことができるように配置することが好ましく、より好ましくは、パッチを分離可能に互いにつなげて、1枚の経皮/経粘膜パッチを取り出すと、それによって、次の取り出し位置に別のパッチが移動してくるようにするのがよい。
【0017】
特に好ましい実施形態においては、内部カートリッジを画定するディスペンサーの壁が硬質プラスチックで作られていて、その開口部が単一の細い隙間の形になっていて、その中を通して経皮/経粘膜パッチが1枚ずつ引き出されるようにする。それぞれのパッチは、次のパッチと分離可能に相互につながっていて、細い隙間からパッチを1枚引き出すと、その隙間から次のパッチの一部が、つまんで取り出すための位置に引き出されているのが好ましい。パッチを分離可能に相互につなぐのは、本質的には以下の3つの方法のうちの1つで実施するのが好ましい:(1)通常経皮/経粘膜パッチを1枚ずつその上に貼り付けた連続剥離ライナーを用いる方法で、この場合そのライナーにはミシン目をいれて、楽に分離ができるようにするのが好ましい、(2)連続剥離ライナーは使用しないが、剥離ライナーと連続のパッチのバッキングとの間に粘着剤を添加した部分を設けるか、または、1つのパッチの下側の粘着剤の部分を直接に、小出しにする次のパッチの上側表面の部分に粘着させるかのいずれかの方法、または、(3)連続剥離ライナーは使用しないが、それぞれのパッチの一部分を、小出しにする次のパッチの一部分の下に挟み込む方法。
【0018】
通常は個別包装をしていないそれらのパッチは、カートリッジ内で折り重ねるか、積み重ねるか、および/または別なものの上に互いに挟むことで、多数のパッチを小さな空間に効率よく貯蔵できるようにすることが可能である。
【0019】
それとは別な方法として、個々の経皮/経粘膜パッチを折り重ねたり、積み重ねたりおよび/または互いの上に挟んだりせず、その代わりにロール上、平坦な条片上、または連続のループ状配置に順次配置してもよい。この場合、設計方法によっては、ディスペンサーを単一の開口部にするか、または複数の開口部(それぞれのパッチに1つずつ)にしてもよい。またその開口部には、揮発性成分の飛散、および/または経皮/経粘膜パッチ−含有カートリッジの環境による汚染を防止するための弾性シール部材を加えてもよい。
【0020】
さらに、ディスペンサーには追加の機能を持たせてもよく、そのようなものとしては、たとえば乾燥剤、湿分暴露表示ストリップ、ラチェット機構、またはカウンター機構などで、たとえば同時係属出願中の米国特許出願第08/982813号明細書(リチャード・G・シッツ(Richard G. Sitz)ら、代理人整理番号No.52883US002号)に記載されているが、それにおける開示は参考として引用し本明細書に組み入れるものとする。
【0021】
本発明によるディスペンサーから小出しする薬剤含有経皮/経粘膜パッチとして好ましいものとしては、1週間毎、1週間に2回、あるいは毎日投与するものが挙げられ、たとえば、エストラジオール、黄体ホルモン、および/またはテストステロンなどを含む、ホルモン補充療法および受胎調節パッチのようなものである。好適なパッチの他の例を挙げれば、ニトログリセリン、ニコチン、およびフェンタニルなどのような、頻繁に投与するものがある。
【0022】
最後に、本発明は利便性良く小出しすることが可能な、経皮/経粘膜薬剤含有パッチを包装する方法をさらに提供するものであって、その方法に含まれるのは、(i)内部カートリッジを画定する壁面、開口部、および内部カートリッジを完全に封止するようになされたハウジングを有するディスペンサーユニットを提供する工程と、(ii)前記内部カートリッジの中に複数の経皮/経粘膜薬剤含有パッチを包装し、好ましくは、前記開口部を通して、所定の順に、1枚のパッチを取り出すことを可能とする(好ましくは、必要とする)ように、パッチを配置する工程、とである。
【0023】
本発明の好ましい実施形態を、添付の図面を参照しながらさらに詳しく以下で説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】内部カートリッジの斜視図である。
【図2】開口部のシールを取り外した後の、内部カートリッジの斜視図である。
【図3】閉の位置にしたハウジングの斜視図である。
【図4】基部面板を有するハウジングの実施形態を開の位置にした斜視図である。
【図5】開の位置にした内側カバーを有する内部カートリッジの斜視図である。
【図6】開の位置にしたハウジングの別の実施形態の斜視図である。
【図7】横側のボタンを有するハウジングの閉の位置にした斜視図である。
【図8】下側のボタンを有するハウジングの下側の斜視図である。
【図9】カバーを開口したりラッチをかけるためのいくつかの機構を示した、外部カバーの一部の破断部を示す、斜視図である。
【図10】外部カバーを開口したりラッチをかけるための機構を示すハウジング内部の斜視図である。
【図11】重力スイッチのA部の分解組立図である。
【図12】重力スイッチのB部の分解組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、本発明の好ましい実施形態によるディスペンサーの内部カートリッジ100を示している。この内部カートリッジ100に含まれるのは、内部カートリッジ上部102、内部カートリッジ底部104、および任意部材の取付タブ108である。この図では、内部カートリッジは、内側開口部112(図2に示す)をカバーするフォイルシール106で密封されている。任意部材のガスケット110を加えて、ハウジング200(図3に示す)と内部カートリッジ上部100との間に、不透過性シールが形成できるようにしてもよい。
【0026】
フォイルシール106は、経皮/経粘膜パッチの揮発性成分の実質的な損失、および/または環境要因、たとえば湿分や微生物などによる変質もしくは汚染を防止するために充分な、不透過性を有するようにするのが好ましい。
【0027】
図2に示しているように、経皮/経粘膜薬剤含有パッチ116の一部が、内側開口部112を通って延在している。この経皮/経粘膜パッチ116は便宜上、単一フィルム層として示されている。この経皮/経粘膜パッチは典型的には、バッキング層と少なくとも1層の粘着剤層とを含む、2層またはそれ以上の層からなっていてもよいことは、理解されるであろう。また、この経皮/経粘膜パッチに、使用前に除去される剥離ライナーが含まれていてもよい。経皮/経粘膜パッチ内の薬剤は、薬剤貯留層中にあってもよいし、あるいは、粘着剤層またはバッキング層などの内の少なくとも1層の中に混合されていてもよい。経皮吸収促進剤や結晶化防止剤のような、医薬品添加物が含まれていてもよい。さらに、経皮/経粘膜パッチが、図に示したような、均一で層の形になった経皮/経粘膜パッチであらねばならないというわけではないということも理解されたい。たとえば、これらのパッチがその大きさや形状が別なものでもよいし、各種の構造、たとえば薬剤貯留層を含んでいてもよい。
【0028】
使用者がつまんで引っ張ったときに、経皮/経粘膜薬剤含有パッチ116をディスペンサーから取り出すことができ、そして同時に次の経皮/経粘膜パッチが引き出されて、内側開口部112を通した先の部分に位置するようになる。
【0029】
内部カートリッジ100として使用するのに適した材料としては、たとえば、ポリエーテルイミド;ポリエチレン、たとえば高密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレン;ポリプロピレン;他のオレフィンとのポリプロピレンコポリマー;ポリカーボネート;ポリメチルメタクリレート;ポリアミド;スチレン−アクリロニトリル(SAN)ポリマー;アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン(ABS)ポリマー;およびポリエステル、たとえばポリブチレンテレフタレートおよびポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。前記カートリッジが、経皮/経粘膜パッチの揮発性成分の実質的な損失を防止しおよび/または環境要因、たとえば湿分や微生物などによる変質もしくは汚染を防止するために充分な不透過性を有するべきことは、理解されたい。充分に不透過性であるという材料のタイプは、そのカートリッジの中に収納される経皮/経粘膜パッチの性質および化学的成分によって、変わってくるということは、当業者は理解するであろう。
【0030】
図1および2に示した内部カートリッジ100は、図3に示したハウジング200の内部に収められるが、ここでは、外部カバー202は基部204に対して閉の位置にある。(図1および2に示した)取付タブ108によって、内部カートリッジ100をハウジング200に、容易に結合させることができる。この外部カバーは、ラッチ溝孔254(図4に示す)に係合させるラッチフック252によって閉の位置を確保されていてもよい。図4に開の位置にしたハウジング200を示しているが、ここで外部カバー202はヒンジ210に沿って開の位置にまで回転させられていて、基部面板206を見せているが、これは基部の上部表面を形作っているものである。基部面板の開口部220の内側開口部112との位置関係は、内側開口部112から延在している経皮/経粘膜薬剤含有パッチ116がさらに、基部面板の開口部220を通しても延在するようになっている。この実施形態においては、フォイルシール106は基部面板の開口部220を通って延在するタブをさらに有していて、最初に使用する前にフォイルシールを取り除けるようにしてある。この外部カバー202が基部面板206と共にシールを形成していて、フォイルシール106が除去された後でのディスペンサーのシールの役目を果たしている。好ましい実施形態においては、ガスケット222を外部カバー202と基部面板206との間の密封性を高めるために使用することができる。
【0031】
ガスケット222として使用するための好適な材料としては、たとえば、フルオロカーボンポリマー、エチレンプロピレン(EP)ゴム、エチレンプロピレンジエン(EPDM)ゴム、スチレン系ブロックコポリマー、ニトリルゴム、およびブチルゴムを挙げることができる。
【0032】
ハウジング200として使用するための好適な材料としては、たとえば、ポリエチレン、たとえば高密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレン;エチレンと他のオレフィンとのコポリマー、たとえば線状低密度ポリエチレンまたは超低密度ポリエチレン;ポリプロピレン;ポリプロピレンと他のオレフィンとのコポリマー;ポリカーボネート;ポリメチルメタクリレート;ポリアミド;スチレン−アクリロニトリル(SAN)ポリマー;アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン(ABS)ポリマー;およびポリエステル、たとえばポリブチレンテレフタレートおよびポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。ハウジングは、射出成形、吹込み成形、または押出し加工で使用するのに適した各種のポリマーまたはコポリマーからなっていてもよいことも理解されたい。
【0033】
また別の実施形態においては、図5に示したように、内側カバー150を、ヒンジ152を用いて、内部カートリッジ底部104に取り付けてもよい。この実施形態においては、ハウジング200の基部204には、空隙部208(図6に示す)があり、そこに内部カートリッジを置く。内側カバー150を外部カバー202に取り付けて、内側カバー150がハウジングの一部となるようにし、外部カバー202を開けるのと連動して開くようにする。この取り付けは、内側カバー150の外側表面を、外部カバー202の内側表面に溶接または融着させる方法によるのが好ましい。内側カバー150を開くと、内部カートリッジ上部102が現れる。内側カバー150が、内部カートリッジ上部102とあいまってシールを形成している。好ましい実施形態においては、ガスケット110を使用して、内側カバー150と内部カートリッジ上部102との間の密封性を向上させる。この実施形態においては、フォイルシール106を除去した後での安定性はすべて、内部カートリッジ100、ガスケット110、および内側カバー150によって与えられる。ハウジング200の外側部分では安定性を与える必要はなく、化粧目的またはその他の使用目的に応じて自由に設計することが可能である。
【0034】
図7では、横側のボタン260が示されているが、これを押さえたり、引いたり、その他の方法で係合させて外部カバー202を開けられるようにすることができる。図8では、下側のボタン250が示されているが、これを押さえたり、引いたり、その他の方法で係合させて外部カバー202を開けられるようにすることができる。これらのボタンは、小児が容易には気が付かないおよび/または小児が容易には操作できないような蓋開け機構を提供するものである。横側のボタン260の、外部カバー202の蓋開け機構に対する関係が、図9に示されている。横側のボタン260を操作することによって、横側のボタンラッチ262の係合を解除したり、カバー開放部材264に対する関係を移動させる。このカバー開放部材ラッチ266は、カバー開放部材264と一体に連結されているのが好ましく、それによって、カバー開放部材264が動くと、カバー開放部材ラッチ266が外部カバーフック268との係合から解除され、外部カバー202が開けられるようになる。
【0035】
好ましい実施形態においては、ディスペンサーを特定の決められた向き、たとえば地表に平行に置くことによって「重力スイッチ」が係合されている場合にのみ、これらのボタンが外部カバーを開くように働く。ディスペンサーを地表に対して適当な位置関係に置くことによって、重力スイッチがディスペンサーが開くことを可能としているのは、重力スイッチを係合させていると記述することができる。ディスペンサーの下部が地表に平行に置かれた時に、重力スイッチが係合されているようにするのが好ましい。
【0036】
重力スイッチ機構の好ましい実施形態を図10に示すが、ここで縦方向重力スイッチロッカー300および横方向重力スイッチロッカー310のカバー開放部材264に対する位置関係を、外部カバー202が開くことを可能にするカバー開放部材264の動きを、それらが妨害しないようにしておく。
【0037】
図11に見られるように、縦方向重力スイッチロッカー300の縦方向重力スイッチ溝穴302に対する位置関係を、ディスペンサーを地表に平行に保持した場合には、縦方向重力スイッチロッカー300が縦方向ロッカーピボット306から中立の位置にぶら下がってカバー開放部材264の移動を妨害しないようにしておき、それによって、ディスペンサー中に組み込まれているすべての他のボタンまたはラッチリリースが係合された場合には、ディスペンサーを開けることが可能となる。図9および10のディスペンサーを長手方向の軸に沿って傾けると、ロッカーアーム304が図11に示した矢印の方向に移動する。プリセットした最小の傾斜角を超えてディスペンサーを傾けると、ロッカーアーム304が縦方向重力スイッチ溝穴302と係合することとなり、カバー開放部材264の移動を充分に阻止し、その結果として外部カバー202が開くことを防ぐことになる。プリセットする角度は、ロッカーアーム304と縦方向重力スイッチ溝穴302の両方の形状と大きさによって調節することが可能である。プリセットする最小の傾斜角は、2度〜60度の間、より好ましくは10度〜30度の間、最も好ましくは約20度である。
【0038】
図12に見られるように、横方向重力スイッチロッカー310の横方向重力スイッチ溝穴312に対する位置関係を、ディスペンサーを地表に平行に保持した場合には、横方向重力スイッチロッカー310が横方向ロッカーピボット316から中立の位置にぶら下がってカバー開放部材264の移動を妨害しないようにしておき、それによって、ディスペンサー中に組み込まれているすべての他のボタンまたはラッチリリースが係合された場合には、ディスペンサーを開けることが可能となる。図9および10のディスペンサーを横方向の軸に沿って傾けると、横方向重力スイッチロッカー310が図12に示した矢印の方向に移動する。プリセットした最小の傾斜角を超えてディスペンサーを傾けると、横方向重力スイッチロッカー310が横方向重力スイッチ溝穴312と係合することとなり、カバー開放部材264の移動を充分に阻止し、その結果として外部カバー202が開くことを防ぐことになる。プリセットする角度は、横方向重力スイッチロッカー310と横方向重力スイッチ溝穴312の両方の形状と大きさによって調節することが可能である。プリセットする最小の傾斜角は、2度〜60度の間、より好ましくは10度〜30度の間、最も好ましくは約20度である。
【0039】
横方向と縦方向の重力スイッチを組み合わせることによって、ディスペンサーを、縦方向および横方向の両方の方向に対して、プリセットした最小傾斜角度によって定義されるような、実質的に地表に平行に置かない限り、外部カバー202を開けることができないようにすることができる。全体として重力スイッチを、ディスペンサーに対して縦方向および横方向に必ずしも配置する必要はないことは、理解されたい。
【0040】
図8における下側のボタン250は、ディスペンサーを重力スイッチを機能させる適切な向きにした場合に、患者からはそれが見えないので、好ましい蓋開け機構である。下側のボタンと重力スイッチをこのように組み合わせると、患者はディスペンサーを、係合させる時にボタンが直接見えない向きに置く必要がある。この隠しボタンの作動法は、小児にとって特に直感的に気づくのは困難で、その結果、小児がディスペンサーを許可無く、あるいは偶然に開けてしまうことを極めて効果的に防止できる。
【実施例】
【0041】
実施例1
本発明の例の1つとして、一般的に図9〜12に示した設計の重力スイッチを組み込んだ、一般的に図7および8に示した設計のディスペンサーを、ポリプロピレンを用いて成形した。
【0042】
そのディスペンサーについて、米国連邦法律集第16編第2章第1700.20節「テスティング・プロシージャ・フォア・スペシャル・パッケージング(Testing Procedure for special packaging)」に従って、一般的な試験を行った。ここでは、小児が包装の内容物を取り出すことができるかどうかと、高齢者ができるかどうか、の両方を試験する。小児による試験では、5分間の試験時間で連続して2回の試験を行い、その時間の間にそれぞれの小児(生後42〜51ヶ月)にそのディスペンサーを開けさせてみる。小児に、ディスペンサーの開け方についてはいっさい説明せずに、蓋をしたディスペンサーを与えるが、2回目の試験の前には、もし歯を使って開けたければ使っても良いと話しておく。この試験を、12名の小児からなる被験者群で実施する。結果は、それぞれの5分間の間に開口した合計数と、両方の試験時間の間に包装を開けることができなかった小児の百分率として定義される、累積成功率で表す。
【0043】
高齢者による試験では、最初に5分間の試験時間、その後に1分間の試験時間の間に、それぞれの高齢者(年齢50〜70歳)がディスペンサーの開口を試みる。高齢者には、ディスペンサーを開けるための説明をしておき、また、それぞれの試験時間の間にも取扱説明書を読んでもよいことにする。最初の5分間の試験時間の間にディスペンサーを開けることができなかった高齢者には、次の1分間の試験時間の間には、小児用安全にしていない2個の包装を与えて開けさせる。小児用安全にしていない包装も開けられなかった高齢者はこの試験パネルの結果を出す際に除外する。この試験を、25名の高齢者からなる被験者群で実施する。それらの試験結果を、第1回の試験時間の間に開けられた包装の総数、第2回の試験時間の間に開けられた包装の総数、および両方の試験時間の間に包装を開けることができた高齢者の百分率として定義される、累積成功率として、表1に示す。
【0044】
【表1】

【0045】
実施例2
本発明の1つの例として、図5に一般的に示した設計の内側カバーを有する内部カートリッジを、ポリエーテルイミド(GE・プラスチックス(GE Plastics)製のウルテム(Ultem、(商標))を用いて成形した。
【0046】
酢酸エチルとメタノールの溶媒混合物中で、50%のコポリマー粘着剤(67:13:20のアクリル酸イソオクチル:アクリルアミド:酢酸ビニル)、9%のプロピレングリコール、7%のテストステロンおよび34%のテルピネオールを組合せることによって、パッチを調製したが、ここで、すべてのパーセントは固形分の重量基準である。この組成物をドラムローラーを使用して混合し、均一なコーティング配合物を得た。この配合物をフロロポリマー剥離ライナーの上に、湿時厚み20ミル(508μm)になるようにコーティングした。コーティングした剥離ライナーを、3ゾーン炉中、温度範囲120゜F(49℃)〜140゜F(60℃)で乾燥させた。次いでこのコーティングしたライナーを、2ミル(51μm)のポリエステルバッキング(スコッチパック(Scotchpak、(商標)9732)の上に積層させた。この積層物を、ダイカッティングを用いて2次加工して、スリット剥離ライナーを有する45cm2の経皮パッチとした。30枚のパッチをまとめて1つのスタックとすることにより、パッチのスタックを調製した。スタックの中のそれぞれのパッチの粘着剤側を、半剥離ライナー(すなわち、パッチの粘着表面の半分を覆う剥離ライナー)で部分的に覆った。それぞれのパッチの露出している粘着剤部分を、その下のパッチに粘着させたが、ただし、スタックの一番下のパッチは例外で、内部カートリッジの底部に固定されている基部ライナーに貼り付けた。それらのパッチを、半剥離ライナーがスタックの片側から反対側へと交互に重なるように、配置した。パッチのスタックそれぞれを、内部カートリッジの底部に収めた。次いで内部カートリッジの上部を、底部に超音波溶接した。この内部カートリッジを、開口部の上にフォイルシールを加熱密封することにより、密封した。密封した内部カートリッジのまわりにゴムガスケットを配して、内側カバーを内部カートリッジとガスケットに対して閉じた。
【0047】
パッチ中の初期の薬剤および医薬品添加物含量の分析を、カートリッジからフォイルシールを除去し、クロマトグラフ分析のために10枚のパッチ(除去した順で、パッチ番号3、6、9、12、15、18、21、24、27、および30)を取り出すことにより実施した。薬剤および医薬品添加物含量のデータは以下の手順に従って得た。ライナーをパッチから除去し、パッチを容器中に入れ、そこでバッキングとコーティングを容積で75:25の酢酸エチル(EtOH):メタノール(MeOH)からなる溶液で抽出したが、内部標準にはデカノールを用いた。2時間または粘着剤が完全に溶解するまで、試料を振盪させた。次いで抽出溶液の一部を、分析用オートサンプラーバイアル中に移した。試料の分析は、水素炎検出器つきガスクロマトグラフィー(GC−FID)により行ったが、J&WのDB−1キャピラリーカラム(30m×直径0.53mm、膜厚1.5μm)で、ヘリウムキャリヤガスを使用した。
【0048】
初期含量は、コーティングした配合物の重量基準で、7.1%テストステロン、6.1%プロピレングリコール、29.3%テルピネオールであった。
【0049】
密封した内部カートリッジの試料を、室温条件(25℃/60%RH)および加速温度条件(40℃/75%RH)下において、長期間の安定性試験を行った。
【0050】
本発明について、そのいくつかの実施形態を参照しながら説明してきた。以上での詳細な説明と例は、理解を明確にすることだけを目的として提供されたもので、それらから不必要な制限を考えるべきではない。本発明の精神と範囲を逸脱することなく、説明してきた実施形態に各種の変更を加え得ることは、当業者には自明のことであろう。したがって、本発明の範囲は、本明細書に記述した組成および構造の詳細だけに限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲の文言によって、限定されるべきである。
【符号の説明】
【0051】
100 カートリッジ
102 内部カートリッジ上部
104 内部カートリッジ底部
106 フォイルシール
108 取付タブ
112 内側開口部
200 ハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
経皮/経粘膜パッチのディスペンサーであって、
不透過性材料でできた複数の壁により画定され、貯蔵中には密封される内部カートリッジと、
前記内部カートリッジの中に収容される複数の薬剤含有経皮/経粘膜パッチと、
前記複数の経皮/経粘膜パッチを前記内部カートリッジから取り出せるようにする開口部と、
基部および外部カバーを含むハウジングと、を具備し、
前記ハウジングは、前記内部カートリッジを完全に包囲するようになっていて、外室を画定する不透過性シールを形成することができる、
ディスペンサー。
【請求項2】
前記複数のパッチが、1枚のパッチを取り出すとそのすぐ後のパッチを次に取り出せるように配置されている、請求項1に記載のディスペンサー。
【請求項3】
前記複数のパッチが互いの上に積み重ねられている、請求項2に記載のディスペンサー。
【請求項4】
前記複数のパッチが、それら経皮/経粘膜パッチの交互の端部に隣接する粘着剤部分によって、分離可能に相互連結されている、請求項3に記載のディスペンサー。
【請求項5】
前記複数のパッチが、互いの上に折り畳まれ、連続剥離ライナーによって分離可能に相互連結されている、請求項3に記載のディスペンサー。
【請求項6】
前記ディスペンサーから延出している1枚のパッチが分離される間に、前記外部カバーをもう1枚のパッチの上で閉じてそのパッチを適所に保持できるように、前記基部および前記外部カバーの大きさが前記パッチと相関的である、請求項5に記載のディスペンサー。
【請求項7】
前記ディスペンサーが、少なくとも1ヶ月の供給量である約30枚のパッチを収容する、請求項1に記載のディスペンサー。
【請求項8】
前記パッチが、エストラジオール、黄体ホルモン、テストステロンおよびニトログリセリンからなる群より選択される少なくとも1種の薬剤を含む、請求項1に記載のディスペンサー。
【請求項9】
前記ハウジングが内側カバーをさらに具備する、請求項1に記載のディスペンサー。
【請求項10】
前記内部カートリッジ上部と前記内側カバーとの間にシールを形成するようになっているガスケットをさらに具備する、請求項9に記載のディスペンサー。
【請求項11】
前記内側カバーが、前記外部カバーに一体的に連結されている、請求項9に記載のディスペンサー。
【請求項12】
経皮/経粘膜パッチのディスペンサーであって、
不透過性材料でできた壁面により画定される内部カートリッジと、
前記内部カートリッジの中に収容される複数の薬剤含有経皮/経粘膜パッチと、
前記複数の経皮/経粘膜パッチを前記内部カートリッジから取り出せるようにする開口部と、
閉位置にあるときに前記開口部を包囲するようになっている外部カバーと、を具備し、
小児用安全機構を備えている、
ディスペンサー。
【請求項13】
前記複数のパッチが、1枚のパッチを取り出すとそのすぐ後のパッチを次に取り出せるように配置されている、請求項12に記載のディスペンサー。
【請求項14】
前記複数のパッチが互いの上に積み重ねられている、請求項13に記載のディスペンサー。
【請求項15】
前記複数のパッチが、それら経皮/経粘膜パッチの交互の端部に隣接する粘着剤部分によって、分離可能に相互連結されている、請求項14に記載のディスペンサー。
【請求項16】
前記複数のパッチが、互いの上に折り畳まれ、連続剥離ライナーによって分離可能に相互連結されている、請求項14に記載のディスペンサー。
【請求項17】
前記ディスペンサーが、少なくとも1ヶ月の供給量である約30枚のパッチを収容する、請求項12に記載のディスペンサー。
【請求項18】
前記パッチが、規制薬物である少なくとも1種の薬剤を含む、請求項12に記載のディスペンサー。
【請求項19】
前記規制薬物が、モルヒネ、フェンタニル、ブプレノルフィンまたはテストステロンからなる群より選択される、請求項18に記載のディスペンサー。
【請求項20】
前記小児用安全機構が重力スイッチを含む、請求項12に記載のディスペンサー。
【請求項21】
前記ディスペンサーが少なくとも2種の小児用安全機構を具備する、請求項12に記載のディスペンサー。
【請求項22】
前記小児用安全機構の1つが重力スイッチを含む、請求項21に記載のディスペンサー。
【請求項23】
経皮/経粘膜パッチのディスペンサーに使用するためのカートリッジであって、
不透過性材料でできた複数の壁により画定され、貯蔵中には密封される内部カートリッジと、
前記内部カートリッジの中に収容される複数の薬剤含有経皮/経粘膜パッチと、
前記複数の経皮/経粘膜パッチを前記内部カートリッジから取り出せるようにする開口部と、を具備し、
基部および外部カバーを備えたハウジングによって包囲されるようになっており、該ハウジングが、外室を画定する不透過性シールを形成できる、
カートリッジ。
【請求項24】
利便性良く小出しするための、経皮/経粘膜薬剤含有パッチを包装する方法であって、
内部カートリッジと、開口部と、基部および外部カバーを含むハウジングとを具備し、該ハウジングが、該内部カートリッジを完全に包囲して、外室を画定する不透過性シールを形成できるようになっているディスペンサーを用意することと、
前記内部カートリッジの中に複数の経皮/経粘膜薬剤含有パッチを包装し、前記開口部を通して所定の順序で1度にパッチを1枚ずつ取り出せるようにそれらパッチを配置することと、
前記内部カートリッジを密封することと、
を含む方法。
【請求項25】
利便性良く小出しするための、経皮/経粘膜薬剤含有パッチを包装する方法であって、
内部カートリッジと、開口部と、外部カバーと、小児用安全機構とを具備し、該外部カバーが閉位置にあるときに、該外部カバーが該開口部を完全に包囲するようになっているディスペンサーを用意することと、
前記内部カートリッジの中に複数の経皮/経粘膜薬剤含有パッチを包装し、前記開口部を通して所定の順序で1度にパッチを1枚ずつ取り出せるようにそれらパッチを配置することと、
前記内部カートリッジを密封することと、
を含む方法。
【請求項26】
前記外部カバーを閉じて前記小児用安全機構に係合させるステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−88930(P2010−88930A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−128(P2010−128)
【出願日】平成22年1月4日(2010.1.4)
【分割の表示】特願2003−538033(P2003−538033)の分割
【原出願日】平成14年9月16日(2002.9.16)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】