説明

経路図提案装置、画像形成装置、経路図提案プログラムおよび経路図提案システム

【課題】経由地の設定が必要な場合に、複数の経由候補地の中から適切な経由地を選択し、経由地までの経路図を提案する。
【解決手段】出発地に関する出発地情報を取得する出発地情報取得部312と、目的地に関する目的地情報を取得する目的地情報取得部311と、出発地から目的地までの経路において、経由地の設定が必要か否か判定する経由地要否判定部313と、経由地の設定が必要と判定された場合に、経由地DB322に記憶された複数の経由候補地のうち目的地よりも出発地に近い位置に存在する経由候補地の中から、経由地を選定する経由地選定部314と、経由地の設定が必要と判定された場合に、出発地から経由地までの経路図を作成する経路図作成部315と、を備え、経路図作成部315は、経路図上において出発地及び経由地の少なくとも一方において、経路に面する出入口を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路図提案装置、画像形成装置、経路図提案プログラムおよび経路図提案システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、いわゆる複合機を用いた様々なサービスが考案されている。例えば、コンビニエンスストア等に設置された複合機において、映画やスポーツ観戦のチケット購入、航空券代金の支払い、および各種資格検定の受験申し込み等のサービスが提供されている。ここで、複合機とは、プリント機能、スキャナ機能、ファクシミリ(FAX)機能およびコピー機能のうちいずれかを複合的に有する画像形成装置のことをいう。
【0003】
特許文献1には、チケットを発行する際に、チケットの内容とは本来無関係な出発地と、チケットの内容に関連する目的地とを関連付けた情報(道順、時刻表、乗り継ぎ案内等)をプリントする技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−6058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、経由地の設定が必要な場合に、複数の経由候補地の中から適切な経由地を選択し、経由地までの経路図を提案する経路図提案装置、画像形成装置、経路図提案プログラムおよび経路図提案システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の経路図提案装置は、出発地に関する出発地情報を取得する出発地情報取得部と、目的地に関する目的地情報を取得する目的地情報取得部と、前記出発地から前記目的地までの経路において経由地の設定が必要か否かを、前記出発地情報及び前記目的地情報に基づいて判定する経由地要否判定部と、経由地の設定が必要と判定された場合に、記憶装置に記憶された複数の経由候補地のうち前記目的地よりも前記出発地に近い位置に存在する経由候補地の中から、経由地を選定する経由地選定部と、経由地の設定が必要と判定された場合に、前記出発地から前記経由地までの経路図を作成し、前記経由地の設定が不要と判定された場合に、前記出発地から前記目的地までの経路図を作成する経路図作成部と、を備え、前記経路図作成部は、前記経路図上において、前記出発地及び前記経由地の少なくとも一方において、経路に面する出入口を表示する。
【0007】
請求項2に記載の経路図提案装置は、請求項1に記載の経路図提案装置において、前記経由地要否判定部は、前記出発地から前記目的地までの経路図を1枚の記録材に記録した場合の、前記経路図の縮尺に基づいて、経由地の設定が必要か否かを判定する。
【0008】
請求項3に記載の経路図提案装置は、請求項1に記載の経路図提案装置において、前記経由地要否判定部は、前記出発地と前記目的地との間の距離に基づいて、経由地の設定が必要か否かを判定する。
【0009】
請求項4に記載の経路図提案装置は、請求項1から3のいずれか1項記載の経路図提案装置において、経由候補地は、前記利用者が既に訪問済みの場所を含み、前記経由地選定部は、前記経由候補地の中に前記利用者が既に訪問済みの場所が存在する場合、前記訪問済みの場所を他の経由候補地に優先して、経由地として選定する。
【0010】
請求項5に記載の経路図提案装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の経路図提案装置において、経由候補地は、経由候補地を登録した登録者が所属する集団に関する情報を有し、前記経由地選定部は、前記利用者が所属する集団と同一の集団に属する登録者が登録した経由候補地を、他の経由候補地に優先して、経由地として選定する。
【0011】
請求項6に記載の経路図提案装置は、請求項1から5のいずれか1項記載の経路図提案装置において、前記経由地選定部は、前記記憶装置に記憶された経由候補地に関する各情報に対して付けられた重みの総和が最も大きい候補地を、経由地として選定する。
【0012】
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1から6のいずれか1項に記載の経路図提案装置と、前記経路図提案装置の経路図作成部が作成した経路図を、記録材に出力する出力部と、を備える。
【0013】
請求項8に記載の経路図提案プログラムは、出発地に関する出発地情報を取得する出発地情報取得ステップと、目的地に関する目的地情報を取得する目的地情報取得ステップと、前記出発地から前記目的地までの経路において、経由地の設定が必要か否か判定する経由地要否判定ステップと、経由地の設定が必要と判定された場合に、記憶装置に記憶された複数の経由候補地のうち前記目的地よりも前記出発地に近い位置に存在する経由候補地の中から、経由地を選定する経由地選定ステップと、経由地の設定が必要と判定された場合に、前記出発地から前記経由地までの経路図を作成し、前記経由地の設定が不要と判定された場合に、前記出発地から前記目的地までの経路図を作成する経路図作成ステップと、をコンピュータに実行させ、前記経路図作成ステップでは、前記経路図上において、前記出発地及び前記経由地の少なくとも一方において、経路に面する出入口を表示する。
【0014】
請求項9に記載の経路図提案システムは、請求項1から6のいずれか1項に記載の第1の経路図提案装置と、前記第1の経路図提案装置の経路図作成部が作成した経路図を、記録材に出力する出力部と、を備える第1の画像形成装置と、請求項1から6のいずれか1項に記載の第2の経路図提案装置と、前記第2の経路図提案装置の経路図作成部が作成した経路図を、記録材に出力する出力部と、を備える第2の画像形成装置と、を有し、前記第1の経路図提案装置の経路図作成部は、前記経由地に前記第2の画像形成装置が設置されている場合には、前記出発地から前記経由地までの経路図上に、識別情報を付加し、前記第1の画像形成装置の出力部は、前記出発地から経由地までの経路図を記録材に出力し、前記第2の画像形成装置は、前記識別情報に基づいて、経由地から目的地までの経路図を出力する。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の経路図提案装置によれば、経由地の設定が必要な場合に、複数の経由候補地の中から適切な経由地が選択され、経由地までの経路図が提案される。
【0016】
請求項2に記載の経路図提案装置によれば、経路図の縮尺に基づいて、出発地から経由地までの経路図、又は、出発地から目的地までの経路図が提案される。
【0017】
請求項3に記載の経路図提案装置によれば、出発地と目的地との間の距離に基づいて、出発地から経由地までの経路図、又は、出発地から目的地までの経路図が提案される。
【0018】
請求項4に記載の経路図提案装置によれば、目的地よりも出発地に近い位置に存在する経由候補地の中から、利用者が訪問済みの場所が経由地に設定される。
【0019】
請求項5に記載の経路図提案装置によれば、目的地よりも出発地に近い位置に存在する経由候補地の中から、利用者に関連する候補地が経由地として設定される。
【0020】
請求項6に記載の経路図提案装置によれば、目的地よりも出発地に近い位置に存在する経由候補地の中から、重みの総和が最も大きい経由候補地が経由地に設定される。
【0021】
請求項7に記載の画像形成装置によれば、経由地の設定が必要な場合に、複数の経由候補地の中から適切な経由地が選択され、経由地までの経路図が提供される。
【0022】
請求項8に記載の経路図提案プログラムによれば、経由地の設定が必要な場合に、複数の経由候補地の中から適切な経由地が選択され、経由地までの経路図が提案される。
【0023】
請求項9に記載の経路図提案システムによれば、経由地の設定が必要な場合に、複数の経由候補地の中から適切な経由地が選択され、経由地までの経路図が提案されるとともに、経路図印刷サービスの利用に必要な操作に係る利用者の負担が低減される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明を適用する画像形成装置の構成の一例を示す図である。
【図2】画像形成装置の操作入力・表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【図3】経路図提案装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】経路図提案装置が備える機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図5】経由地DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図6】経路図提案装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】経路図作成部が作成する経路図の一例を示す図である。
【図8】経路図作成部が作成する経路図の一例を示す図である。
【図9】経路図提案装置が備える機能の別例を示す機能ブロック図である。
【図10】操作入力・表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【図11】経路図提案システムの一例を示す図である。
【図12】経路図作成部が作成する経路図の一例を示す図である。
【図13】経由地DBに格納されるデータの別例を示す図である。
【図14】経由地DBに格納されるデータの別例を示す図である。
【図15】本発明に係る実施形態の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0026】
まず、図1を参照して、本発明が適用される画像形成装置M10の構成の一例を説明する。なお、画像形成装置M10としては、プリンタ、複写機、FAX、複合機等が挙げられる。本実施形態では、画像形成装置M10は、複合機であるとする。
【0027】
画像形成装置M10は、操作入力・表示部10、制御装置20、経路図提案装置30、画像読取装置40および画像出力装置50を備える。
【0028】
操作入力・表示部10は、例えば、図2に示すような機能選択画面を表示する。図2において、操作入力・表示部10は、利用者から、コピー機能、FAX機能、経路図プリント機能のいずれかの機能の選択を受付ける。操作入力・表示部10は、選択された機能を制御装置20に通知する。
【0029】
また、操作入力・表示部10は、経路図プリント機能の選択を利用者から受付けた場合には、目的地の設定や、経路図の印刷等に係る指示入力を利用者から受付ける。操作入力・表示部10は、受付けた目的地や、利用者から受付けた指示を、制御装置20に出力する。また、操作入力・表示部10は、コピー機能が選択された場合には、原稿の読み取り指示やコピー枚数等を利用者から受付け、制御装置20に出力する。
【0030】
制御装置20は、画像形成装置M10の全体の動作を制御する。すなわち、制御装置20は、操作入力・表示部10、経路図提案装置30、画像読取装置40および画像出力装置50を制御して、コピー、FAX、経路図プリントといった機能を実現する。
【0031】
経路図提案装置30は、経路図プリント機能が選択された場合、制御装置20からの制御に基づいて、出発地から目的地までの経路図を作成し、提案する。経路図提案装置30は、作成した経路図を制御装置20に出力する。制御装置20は、経路図提案装置30から受付けた経路図を、操作入力・表示部10に表示する。
【0032】
画像読取装置40は、例えば、スキャナであり、制御装置20からの指示に基づいて、原稿台に置かれた原稿を読み取る。画像読取装置40は、読み取った原稿画像を制御装置20に出力する。制御装置20は、コピー機能が選択されている場合には、画像出力装置50を制御して、読み取った原稿画像を紙等の記録材に出力させる。
【0033】
画像出力装置50は、経路図プリント機能が選択された場合、制御装置20の制御に基づいて、経路図提案装置30が作成した経路図を、紙等の記録媒体に形成し出力する。また、画像出力装置50は、コピー機能が選択された場合、制御装置20の制御に基づいて、画像読取装置40が読み取った原稿画像を、記録媒体に形成し出力する。
【0034】
次に、経路図提案装置30のハードウェア構成の一例について説明する。図3は、経路図提案装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。経路図提案装置30は、ハードウェア構成として、例えば、入出力部301、ROM(Read Only Memory)302、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)303、RAM(Random Access Memory)304、及びHDD305を備える。
【0035】
入出力部301は、制御装置20との間でデータの送受信を行う。ROM302は、経路図を作成するためのプログラム等を格納する。CPU303は、ROM302に格納されたプログラムを読み込んで実行する。RAM304は、プログラムを実行する際に使用される一時的なデータを保存する。HDD305は、地図情報や経由候補地に関する情報等(詳細は後述する)を格納する。
【0036】
次に、経路図提案装置30の機能の一例について説明する。図4は、経路図提案装置30が備える機能の一例を示す機能ブロック図である。経路図提案装置30は、目的地情報取得部311、出発地情報取得部312、経由地要否判定部313、経由地選定部314及び経路図作成部315を備える。目的地情報取得部311〜経路図作成部315は、ROM302に格納されたプログラムのCPU303による演算によって実現される。また、経路図提案装置30は、地図DB(Data Base)321及び経由地DB322を備える。地図DB(Data Base)322及び経由地DB322は、例えば、HDD305等の記憶装置から構成される。
【0037】
地図DB321は、建築物・公共施設等の住所、建物形状、交差点情報、道路地図、鉄道地図等の、いわゆる地図情報を格納する。
【0038】
目的地情報取得部311は、操作入力・表示部10が利用者から受付けた目的地の設定を、制御装置20を介して受付ける。目的地情報取得部311は、受付けた目的地の住所等を含む目的地情報を地図DB313から取得し、経由地要否判定部313に出力する。
【0039】
出発地情報取得部312は、画像形成装置M10が設置されている建物B10の住所等を含む出発地情報を、地図DB313から取得し、経由地要否判定部313に出力する。
【0040】
経由地要否判定部313は、目的地情報取得部311から目的地情報を受付け、出発地情報取得部312から出発地情報を受付ける。経由地要否判定部313は、目的地情報と出発地情報とに基づいて、経由地の設定が必要か否か判定する。例えば、A4の用紙に印刷された経路図において、経路図の縮尺が小さいと、地図上で細道等が省略されていることが多い。このような経路図では、右左折する場所を把握しづらい等、利用者にとって経路の把握が容易ではない可能性がある。そこで、経由地要否判定部313は、例えば、目的地と出発地との経路図を作成し、その経路図を予め定めたサイズ(例えばA4)の用紙に印刷した場合の縮尺が、しきい値以下か否かに基づいて、経由地の設定の要否を判定する。経由地要否判定部313は、判定結果を経由地選定部314に出力する。
【0041】
経由地DB322は、経路図提案装置30を備える画像形成装置が設置されている建物、及び、利用者が実際に経路を進む場合に目印となりうる建物等(ランドマーク)を格納するデータベースである。ここで、経由地DB322に格納されるデータの一例について説明する。
【0042】
図5は、経由地DB322に格納されるデータの一例を示す図である。経由地DB322は、「経由候補地」、「住所」、「緯度」、「経度」、「装置設置有無」及び「出入口向き」の項目を有している。
【0043】
「経由候補地」は、経路地の設定が必要な場合に、経由地として選定されうる候補地(ランドマーク等)を格納する。「住所」は、経由候補地の住所を格納する。「緯度」および「経度」は、経由候補地が存在する「緯度」および「経度」を格納する。
【0044】
「装置設置有無」は、経由候補地に、経路図提案装置30を備える画像形成装置が設置されているか否かを表す。例えば、図6において、コンビニエンスストア(A支店)の「装置設置有無」の項目の値は、“有”である。これは、経路図提案装置30を備える画像形成装置が、コンビニエンスストア(A支店)には設置されていることを表す。一方、図6において、Bビルディングの「装置設置有無」の項目の値は、“無”である。これは、Bビルディングには、経路図提案装置30を備える画像形成装置が設置されていないことを表す。
【0045】
「出入口向き」は、経由候補地となる建物において、出入口が存在する方角を格納する。例えば、図6において、コンビニエンスストア(A支店)の「出入口向き」の項目の値は“北”である。これは、コンビニエンスストア(A支店)の出入口は、北側に存在していることを表す。
【0046】
経由地選定部314は、経由地要否判定部313から、経由地の設定が必要か否かを判定した判定結果を出力する。経由地選定部314は、経由地の設定が必要な場合、経由地DB322を参照して、目的地よりも出発地に近い位置に存在する経由候補地を経由地として選定する。本実施形態では、経由地選定部314は、出発地から目的地までの経路上あるいは経路付近に存在し、かつ、目的地と出発地との中間地点近辺に存在する建物を、経由地として選定する。経由地選定部314は、選定した経由地を経路図作成部315に出力する。
【0047】
経路図作成部315は、経由地の設定が不要の場合には、地図DB313に格納された地図情報を参照し、出発地から目的地までの経路図を作成する。経路図作成部315は、作成した出発地から目的地までの経路図を、経路図データとして制御装置20に出力する。経路図作成部315は、経由地選定部314から経由地を受付けた場合には、出発地から経由地、経由地から目的地までの経路図をそれぞれ作成し、経路図データとして制御装置20に出力する。
【0048】
次に、経路図提案装置30が実行する処理の一例について、具体例を用いて説明する。図6は、経路図提案装置30が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0049】
まず、経由地要否判定部313は、目的地情報取得部311から目的地情報を受付ける(ステップS11)。また、経由地要否判定部313は、出発地情報取得部312から、出発地情報を受付ける(ステップS12)。次に、経由地要否判定部313は、出発地から目的地までの経路を探索し、経路図を作成する(ステップS13)。次に、経由地要否判定部313は、経路図を予め定めたサイズの用紙に印刷する場合の縮尺が、しきい値以下(例えば、1/5000)であるか否か判定する(ステップS15)。
【0050】
縮尺がしきい値以下の場合(ステップS15/YES)、経由地選定部314は経由地DB322から経由候補地を検索する(ステップS17)。経由地選定部314は、出発地から目的地までの経路上において、出発地と目的地との中間地点付近にある経由候補地を経由地に選定する(ステップS19)。経由地選定部314は、出発地から目的地までの経路上において、出発地と目的地との中間地点付近に経由候補地が複数存在する場合には、予め定めておいた規則に従って、複数の経由候補地の中から経由地を選定してもよい。本実施形態では、経由地選定部314は、経路図提案装置30を備える画像形成装置が設置されている経由候補地を、他のランドマークに優先して経由地に選定するとする。
【0051】
次に、経路図作成部315は、出発地から経由地までの経路図を作成し(ステップS21)、経由地から目的地までの経路図を作成する(ステップS23)。
【0052】
例えば、図7(A)のように、「○○システム総合研究所」を目的地とした経路図を作成した場合に、その縮尺が1/8000であったとする。この場合、縮尺がしきい値(1/5000)以下であるため(ステップS15/YES)、経由地要否判定部313は、経由地の設定が必要だと判定する。経由地選定部314は、経由地DB322において、目的地までの経路(図中、太線で示す)上において、出発地と目的地との中間地点付近にある経由候補地を検索する(ステップS17)。
【0053】
例えば、図5で示した経由候補地において、コンビニエンスストア(A支店)と、Bビルディングとが、目的地までの経路(図中、太線で示す)上において、出発地と目的地との中間地点付近に存在する経由候補地であったとする。この場合、経由地選定部314は、経路図提案装置30を備える画像形成装置が設置されているコンビニエンスストア(A支店)を経由地として選定する(ステップS19)。そして、経路図作成部315は、出発地からコンビニエンスストア(A支店)までの経路図(図7(B))を作成し(ステップS21)、コンビニエンスストア(A支店)から○○システム総合研究所までの経路図(図7(C))を作成する(ステップS23)。図7(A)の経路図では、地図の縮尺が小さいために、現在地付近の道路表示が省略されている。しかし、経由地を設定し、出発地から経由地までの経路図を作成することで、図7(A)の経路図では表示が省略されてしまっていた道路が、図7(B)の経路図では表示されるようになる。
【0054】
なお、経由地DB322に出入口の向きが格納されている場合には、図8に示すように、建物の出入口を経路図上に示してもよい。一般的に、経路図には方位が示してあるが、利用者が実際に経路を進む上で、方角を認識できるとは限らない。しかし、図8のように、経路図上に道路に面する建物の出入口を道路に対して表示することで、自分の現在位置と、経路図に示された経路との関係を把握しやすくなる。建物が複数の出入口を備える場合には、経路に面する建物の出入口のみを表示してもよい。これにより、利用者にとって経路の把握が容易になる。なお、経路図作成部315は、出発地についても、経路に面する建物の出入口を経路図上に表示するようにしてもよい。
【0055】
図6に戻り説明を続ける。縮尺がしきい値以上の場合(ステップS15/NO)、経路図作成部315は、出発地から目的地までの経路図を作成する(ステップS25)。経路図作成部315は、作成した経路図を画像出力装置50に出力し(ステップS27)、本処理を終了する。
【0056】
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、出発地情報取得部312が取得した出発地情報と、目的地情報取得部311が取得した目的地情報に基づいて、経由地要否判定部313は経路図を作成し、経路図の縮尺から、出発地から目的地までの経路において経由地の設定が必要か否かを判定する。経由地選定部314は、経由地の設定が必要と判定された場合に、経由地DB322に記憶された経由候補地の中から、出発地から目的地までの経路上あるいは経路付近に存在し、かつ、目的地と出発地との中間地点近辺に存在する経由候補地を、経由地として選定する。そして、経路図作成部315は、経由地の設定が必要と判定された場合に、出発地から経由地までの経路図と、経由地から目的地までの経路図とを作成し、経由地の設定が不要と判定された場合に、出発地から目的地までの経路図を作成する。これにより、経由地の設定が必要な場合に、複数の経由候補地の中から適切な経由地が選択され、経由地までの経路図が提案される。つまり、出発地から目的地までの経路図が、経路の把握に必要な道路が省略されてしまうような縮尺の経路図となってしまう場合には、出発地から経由地、及び、経由地から目的地までの経路図が作成される。出発地から経由地、及び、経由地から目的地までの経路図の縮尺は、出発地から目的地までの経路図の縮尺よりも大きくなるため、経路の把握に必要な道路が表示されるようになる。
【0057】
近年は、携帯電話等の携帯端末を介して、地図情報や経路図を提供するサービスも増えている。しかしながら、一般的に、携帯端末の表示画面は小さいため、縮尺が大きくなると画面に表示できる地図の範囲が小さくなり、現在地と経由地または目的地との関係を把握しづらい。また、経路の把握に有効な情報が表示されない可能性もある。しかしながら、本実施形態に係る画像形成装置によれば、細い道路や、経路に面する建物の出入口など、経路の把握に有効な情報が表示された経路図が、利用者に提供される。
【0058】
なお、上述の実施形態では、経路図提案装置30が、経由地設定の要否の判定および経由地の選定を行っていたが、経路図提案装置30は、利用者から経由地設定の要否の判定および経由地の選定を受付けてもよい。図8に、経路図提案装置30の機能ブロック図の別例を示す。
【0059】
経由地要否判定部313は、例えば、経由地の要否を判定するために作成した経路図を、制御装置20に出力する。制御装置20は、図10(A)に示すように、経路図提案装置30が作成した経路図を操作入力・表示部10に表示させる。操作入力・表示部(受付部)10は、利用者から経由地設定の要否の選択を受付ける。制御装置20は、操作入力・表示部10が利用者から受付けた経由地を設定するか否かの選択を、経由地要否判定部313に出力する。経由地要否判定部313は、利用者の選択に従って、経由地選定部314に経由地の設定が必要か否かを通知する。これにより、利用者が、操作入力・表示部10に表示した経路図で経路の把握が可能である場合には、出発地から目的地までの経路図を出力することにより、経路図の印刷に必要な用紙数が低減される。
【0060】
経由地選定部314は、目的地までの経路(図中、太線で示す)上において、出発地と目的地との中間地点付近に存在する経由候補地を表示した経路図を、制御装置20に出力する。なお、経路図提案装置30は、複数の経路と、各経路上の経由候補地を表示した経路図を、制御装置20に出力してもよい。制御装置20は、例えば、図10(B)に示すように、経由候補地を表示した経路図を操作入力・表示部(表示装置)10に表示する。操作入力・表示部(受付部)10は、利用者から経由地の選択を受付ける。制御装置20は、操作入力・表示部10が利用者から受付けた経由地の選択を、経由地選定部314に出力する。経由地選定部314は、利用者が選択した経由地を、経路図作成部315に出力する。図9に示す経路図提案装置30によれば、利用者が目標にしやすい場所が経由地に選定される。
【0061】
また、上述の実施形態では、経由地が選定された場合には、経路図作成部315は、出発地から経由地、及び、経由地から目的地までの経路図を作成していた。しかしながら、経路図作成部315は、経由地に経路図提案装置30を備える画像形成装置が設置されている場合には、出発地から経由地までの経路図のみを作成してもよい。
【0062】
例えば、経路図提案装置30を備える画像形成装置M10〜M30が、図11に示すように、インターネットやWAN(Wide Area Network)等の通信手段200を介して接続されているとする。なお、画像形成装置M10は、建物B10内に設置され、画像形成装置M20は建物B20内に設置され、画像形成装置M30は建物B30内に設置されている。
【0063】
ここで、画像形成装置M10が設置された建物B10を出発地とし、経由地として建物B30が設定されたとする。経由地となる建物B30には、経路図提案装置30を備える画像形成装置M30が設置されている。この場合、画像形成装置M10は、画像形成装置M10が設置された建物B10(出発地)から建物B30(経由地)までの経路図のみを出力してもよい。この場合、利用者は、建物B30に到着後、画像形成装置M30を用いて、建物B30から目的地までの経路図を出力する。
【0064】
上述の場合に、画像形成装置M30において、利用者が、再び目的地を入力しなければならないと、不便である。そこで、画像形成装置M10は、建物B10から建物B30の経路図上に、例えば、識別番号やバーコード(2次元バーコードを含む)を出力できる(図12)。画像形成装置M10は、通信手段200を介して、画像形成装置M20及び画像形成装置M30に、経路図に出力された識別番号やバーコード情報と、利用者の目的地情報とを関連付けて送信する。画像形成装置M20及びM30は、受信した識別番号又はバーコード情報と、利用者の目的地情報とを、HDD305等の記憶装置に記憶する。経路図に出力された識別番号を、利用者が、画像形成装置M30の操作入力・表示部10に入力した場合、画像形成装置M30は、入力された識別番号と関連付けられた目的地情報を記憶装置から取得する。これにより、利用者は、画像形成装置M30に対して、目的地を再入力する必要はなく、識別番号を入力するだけで、経由地から目的地までの経路図を取得できるので、利用者の利便性が高まる。なお、経路図にバーコードが出力されている場合には、例えば、画像形成装置M30の画像読取装置40がバーコードを読み取り、経路図作成部315は、バーコードの情報に基づいて、記憶装置から目的地情報を取得してもよい。
【0065】
上述した実施の形態は、本発明の実施形態の一部である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【0066】
例えば、上述の実施形態では、経由地要否判定部313は、経由地の要否を、経路図を所定のサイズの用紙(例えばA4)に印刷した場合の縮尺に基づいて判定していた。しかしながら、経由地要否判定部313は、経由地の要否を目的地と出発地との直線距離がしきい値以上か否かに基づいて判定してもよい。これにより、経由地要否判定部313が、縮尺を確認するための経路図を作成する必要がなくなるため、経路図の提案に要する時間が短縮される。
【0067】
また、上述の実施形態では、経由地DB322に格納されるデータは、サービス提供者により登録されているものとしたが、利用者が登録してもよい。
【0068】
また、経由地DB322に登録されるデータは、図6に限られるものではない。例えば、図13に示すように、経由地DB322は、「コミュニティ」という項目を有していてもよい。「コミュニティ」の項目には、経由候補地を登録した利用者がSNS(ソーシャルネットワークサービス)等で所属しているコミュニティの情報が登録される。経由地選定部314は、経由地を選定する場合に、経路図プリントサービスを利用する利用者が属しているコミュニティに基づいて、経由地を選定してもよい。これにより、経路の把握に必要な道路が表示された経路図が、利用者に提供されるとともに、目的地よりも出発地に近い位置に存在する経由候補地の中から利用者に関連する候補地が経由地として設定される。なお、利用者がいずれのコミュニティに属しているかは、例えば、料金の支払いに利用できるIC(Integrated Circuit)カード等に格納された情報から取得してもよい。あるいは、経路図提案装置30が利用者情報を登録したデータベースを備え、利用者が経路図プリントサービスの利用時に入力した利用者識別情報等に基づき、データベースから取得してもよい。
【0069】
あるいは、経由地DB322は、図14に示すように、経由地を登録した登録者の情報(「登録者」)を格納していてもよい。例えば、利用者が営業担当者であり、既に訪問したことのある得意先が入居する建物を、経由候補地として登録したとする。この場合、例えば、利用者IDが“A1234”である利用者が、経路図プリントサービスを利用する場合、「登録者」に、“A1234”が登録されている経由候補地を優先的に経由地に選定してもよい。これにより、目的地よりも出発地に近い位置に存在する経由候補地の中から、利用者が訪問済みの場所が経由地に設定される。利用者が既に訪問したことのある場所が経由地となるため、利用者が経由地を見つけられずに道に迷ってしまう可能性が低減する。なお、利用者IDは、例えば、料金の支払いに利用できるICカード等に格納された情報から取得してもよい。あるいは、経路図プリントサービスの利用時に、利用者に利用者IDを入力させるようにしてもよい。
【0070】
また、経由地選定部314は、複数の経由候補地から経由地を選定する場合、経由地DB322の各項目の値に基づいて、経由候補地をポイント化し、ポイントの最も高い候補地を経由地としてもよい。例えば、図13において、「装置設置有無」項目の値が“有”であれば、1ポイント、「出入り口向き」の項目に値が入っていれば1ポイントとする。また、「コミュニティ」の項目に、利用者が属するコミュニティと同一の値が入っていれば、1ポイントとする。経由地選定部314は、上述したポイントの総計が最も高い候補地を経由地と選定する。例えば、利用者が属するコミュニティが“サッカー”であり、経由候補地として、Bビルディング及びコンビニエンスストア(E支店)の2つが存在するとする。この場合、図13において、Bビルディングの「装置設置有無」の項目は、“無”であるため、ポイントは0ポイントとなる。また、Bビルディングの「出入り口向き」の項目は、空白であるため、ポイントは0ポイントとなる。さらに、Bビルディングの「コミュニティ」の項目は、“鉄道”であり、利用者が属するコミュニティ“サッカー”とは異なるため、ポイントは0ポイントとなる。したがって、Bビルディングのポイントの総計は0ポイントとなる。一方、コンビニエンスストア(E支店)の「装置設置有無」の項目は、“有”であるため、ポイントは1ポイントとなる。また、コンビニエンスストア(E支店)の「出入り口向き」には“南”が登録されているため、ポイントは1ポイントとなる。コンビニエンスストア(E支店)の「コミュニティ」の項目は空白であるため、ポイントは0ポイントとなる。したがって、コンビニエンスストア(E支店)のポイントの総計は、2ポイントとなる。この場合、経由地選定部314は、ポイントが高いコンビニエンスストア(E支店)を、経由地に選定する。
【0071】
なお、上述の例において、例えば、「コミュニティ」の項目については、他の項目よりもポイントを高く設定(例えば、3ポイント)して、各項目の重みを変更してもよい。ここで、例えば、利用者が属するコミュニティが“サッカー”であり、経由候補地として、Dスタジアム及びコンビニエンスストア(E支店)の2つが存在するとする。この場合、図12において、コンビニエンスストア(E支店)のポイントは、前段で述べたとおり2ポイントとなる。一方、Dスタジアムの「装置設置有無」の項目は、「無」であり、ポイントは0ポイント、「出入り口向き」の項目は、空白であり、ポイントは0ポイントとなる。しかし、Dスタジアムの「コミュニティ」の項目は、“サッカー”であり、利用者が属するコミュニティ“サッカー”と同一であるため、ポイントは3ポイントとなる。したがって、Dスタジアムのポイントの総計は3ポイントとなる。この場合、経由地選定部314は、ポイントが高いDスタジアムを経由地に選定する。つまり、目的地よりも出発地に近い位置に存在する経由候補地の中から、重みの総和が最も大きい経由候補地が経由地に設定される。このように、項目間で重みを変えることによって、経由地としてより適切な候補地が経由地に選定される。
【0072】
また、上述の実施形態では、画像形成装置M10〜M30のそれぞれが経路図提案装置30を備えていた。しかしながら、図15に示すように、例えば、サーバ装置300が、経路図提案装置30が備える機能を、通信手段200を介して各画像形成装置M10〜M30に提供するようにしてもよい。この場合、図15(B)に示すように、画像形成装置M10〜M30の操作入力・表示部10が利用者から受付けた目的地が、制御装置20の制御に基づいて、サーバ装置300に送信される。また、サーバ装置300で作成された経路図が、経路図作成部315から画像形成装置M10〜M30に送信され、制御装置20の制御に基づいて、画像出力装置50が経路図を出力する。なお、サーバ装置300が備える各機能は、経路図提案装置30と同様であるため、説明を省略する。
【0073】
なお、上記の経路図提案装置が有する機能は、CPU、ROM、RAM等を備えるコンピュータによって実現することができる。その場合、経路図提案装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。
【0074】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0075】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【符号の説明】
【0076】
10…操作入力・表示部
M10〜M30…画像形成装置
311…目的地情報取得部
312…出発地情報取得部
313…経由地要否判定部
314…経由地選定部
315…経路図作成部
321…地図DB
322…経由地DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地に関する出発地情報を取得する出発地情報取得部と、
目的地に関する目的地情報を取得する目的地情報取得部と、
前記出発地から前記目的地までの経路において経由地の設定が必要か否かを、前記出発地情報及び前記目的地情報に基づいて判定する経由地要否判定部と、
経由地の設定が必要と判定された場合に、記憶装置に記憶された複数の経由候補地のうち前記目的地よりも前記出発地に近い位置に存在する経由候補地の中から、経由地を選定する経由地選定部と、
経由地の設定が必要と判定された場合に、前記出発地から前記経由地までの経路図を作成し、前記経由地の設定が不要と判定された場合に、前記出発地から前記目的地までの経路図を作成する経路図作成部と、を備え、
前記経路図作成部は、前記経路図上において、前記出発地及び前記経由地の少なくとも一方において、経路に面する出入口を表示することを特徴とする経路図提案装置。
【請求項2】
前記経由地要否判定部は、前記出発地から前記目的地までの経路図を1枚の記録材に記録した場合の、前記経路図の縮尺に基づいて、経由地の設定が必要か否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の経路図提案装置。
【請求項3】
前記経由地要否判定部は、前記出発地と前記目的地との間の距離に基づいて、経由地の設定が必要か否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の経路図提案装置。
【請求項4】
経由候補地は、前記利用者が既に訪問済みの場所を含み、
前記経由地選定部は、前記経由候補地の中に前記利用者が既に訪問済みの場所が存在する場合、前記訪問済みの場所を他の経由候補地に優先して、経由地として選定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の経路図提案装置。
【請求項5】
経由候補地は、経由候補地を登録した登録者が所属する集団に関する情報を有し、
前記経由地選定部は、前記利用者が所属する集団と同一の集団に属する登録者が登録した経由候補地を、他の経由候補地に優先して、経由地として選定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の経路図提案装置。
【請求項6】
前記経由地選定部は、前記記憶装置に記憶された経由候補地に関する各情報に対して付けられた重みの総和が最も大きい候補地を、経由地として選定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の経路図提案装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の経路図提案装置と、
前記経路図提案装置の経路図作成部が作成した経路図を、記録材に出力する出力部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
出発地に関する出発地情報を取得する出発地情報取得ステップと、
目的地に関する目的地情報を取得する目的地情報取得ステップと、
前記出発地から前記目的地までの経路において、経由地の設定が必要か否か判定する経由地要否判定ステップと、
経由地の設定が必要と判定された場合に、記憶装置に記憶された複数の経由候補地のうち前記目的地よりも前記出発地に近い位置に存在する経由候補地の中から、経由地を選定する経由地選定ステップと、
経由地の設定が必要と判定された場合に、前記出発地から前記経由地までの経路図を作成し、前記経由地の設定が不要と判定された場合に、前記出発地から前記目的地までの経路図を作成する経路図作成ステップと、
をコンピュータに実行させ、前記経路図作成ステップでは、前記経路図上において、前記出発地及び前記経由地の少なくとも一方において、経路に面する出入口を表示する経路図提案プログラム。
【請求項9】
請求項1から6のいずれか1項に記載の第1の経路図提案装置と、
前記第1の経路図提案装置の経路図作成部が作成した経路図を、記録材に出力する出力部と、を備える第1の画像形成装置と、
請求項1から6のいずれか1項に記載の第2の経路図提案装置と、
前記第2の経路図提案装置の経路図作成部が作成した経路図を、記録材に出力する出力部と、を備える第2の画像形成装置と、
を有し、
前記第1の経路図提案装置の経路図作成部は、前記経由地に前記第2の画像形成装置が設置されている場合には、前記出発地から前記経由地までの経路図上に、識別情報を付加し、
前記第1の画像形成装置の出力部は、前記出発地から経由地までの経路図を記録材に出力し、
前記第2の画像形成装置は、前記識別情報に基づいて、経由地から目的地までの経路図を出力することを特徴とする経路図提案システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−68395(P2012−68395A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−212367(P2010−212367)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】