説明

経路情報表示装置および経路情報表示方法

【課題】道路をポリゴンにて表した道路ポリゴンにて成る地図データのみにて経路情報の補正を行い適切に表示することが可能な経路情報表示装置を提供する。
【解決手段】リンクノードと始点と終点とにて成る経路情報を外部から入力して地図データ上に表示する経路情報表示装置2において、道路をポリゴンにて表した道路ポリゴンにて成る地図データが格納されている地図データベース15と、経路情報を外部から取得する取得手段13と、経路情報のリンクノードから所定距離分の経路が地図データの道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断し領域外であると判断するとリンクノードから所定距離分の経路が地図データの道路ポリゴンの領域内と成るようにリンクノードの位置データを補正して補正経路情報を作成する経路補正手段21と、地図データおよび地図データ上に補正経路情報を描画する描画手段14とを備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、経路探索手段を有していないシステムにおいて、経路探索の手段追加を行わずに、かつ経路情報を適切に表示することが可能な経路情報表示装置および経路情報表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の地点間の経路を探索する手段は、ナビシステム等で既に実現されている。経路探索手段を有していないシステムにおいて地図上に経路情報を表示するための方法としては、(1)経路探索の手段を持たせる(2)既に経路探索手段を有しているナビシステムに地点情報を投入し、出力される経路情報(リンクノードの緯度経度)を取り込む等の2つの方法が存在する。そして、ナビシステムにおいて車両位置をマップマッチング方式として、検出された自車位置が道路内にない場合に、道路内に位置修正する方法として、道路ネットワークのリンクノードデータを用いて補正を行う(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−041754号公報
【特許文献2】特開2002−071814号公報
【特許文献3】特開2005−207821号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の経路情報表示装置は、地点間の経路探索手段を有していないシステムの地図上に経路情報を表示する方法としては2つの方法があるが、開発コスト低減を図るためには、経路探索手段の追加は行わず、既に本手段を有しているナビシステム等から経路情報を取り込み表示する方法が有効である。しかし、扱う地図の種類の違いやシステムの違いによる誤差で、ナビシステム等が出力した経路情報を、取り込んだシステム地図上でそのまま描画すると道路からはみ出してしまうという問題点があった。このことは拡大表示する場合には、特に顕著な問題と成る。また、自車位置補正の手段であるマップマッチング方式も、このような経路情報の道路からのはみ出し補正の1つの手段ではあるが、マップマッチング方式により補正するためには、経路探索情報を有していないシステムで、道路ネットワークのリンクノードデータを持つ必要性が生じるという問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、道路ネットワークのリンクノードデータを利用せずに、取り込んだ経路情報を適切にシステムの道路地図上に表示させる経路情報表示装置および経路情報表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、始点から終点までの経路の間に配設されているリンクノードと始点および終点間が接続されて形成されている経路情報を外部から入力して地図データ上に表示する経路情報表示装置において、道路をポリゴンにて表した道路ポリゴンにて成る地図データが格納されている地図データベースと、経路情報を外部から取得する取得手段と、経路情報のリンクノードから所定距離分の経路が地図データの道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断し領域外であると判断するとリンクノードから所定距離分の経路が地図データの道路ポリゴンの領域内と成るようにリンクノードの位置データを補正して補正経路情報を作成する経路補正手段と、地図データおよび地図データ上に補正経路情報を描画する描画手段とを備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明の経路情報表示装置は、始点から終点までの経路の間に配設されているリンクノードと始点および終点間が接続されて形成されている経路情報を外部から入力して地図データ上に表示する経路情報表示装置において、道路をポリゴンにて表した道路ポリゴンにて成る地図データが格納されている地図データベースと、経路情報を外部から取得する取得手段と、経路情報のリンクノードから所定距離分の経路が地図データの道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断し領域外であると判断するとリンクノードから所定距離分の経路が地図データの道路ポリゴンの領域内と成るようにリンクノードの位置データを補正して補正経路情報を作成する経路補正手段と、地図データおよび地図データ上に補正経路情報を描画する描画手段とを備えたので、道路をポリゴンにて表した道路ポリゴンにて成る地図データのみにて経路情報の補正を行い適切に表示することを可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1における経路情報表示装置の構成を示す図、図2は図1に示した経路情報表示装置が取得した経路情報のデータ内容を示す図、図3および図4は図1に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法を示すフローチャート、図5ないし図9は図1に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の具体例を示す図である。
【0009】
図において、後述する経路情報表示装置から入力された始点および終点の位置データを基にその地点間の経路を算出する経路探索手段11と、経路探索手段11で算出された地点間の経路情報を経路情報表示装置に提供する入出力手段12とを備えているナビ等のシステムとしての外部システム1である。そして、経路探索手段を有していない例えば、GIS(Geographical Information Systemの略称)としての経路情報表示装置2は、外部システム1に始点および終点の位置データを渡し、始点から終点までの経路の間に配設されているリンクノードと始点および終点間が接続されて形成されている経路情報を外部システム1から取得する取得手段13と、この取得手段13にて取得された経路情報を格納する経路情報データベース22と、道路をポリゴンにて表した道路ポリゴンにて成る地図データが格納されている地図データベース15とを備える。
【0010】
さらに、経路情報のリンクノードから所定距離A分の経路が地図データの道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断し領域外であると判断するとリンクノードから所定距離A分の経路が地図データの道路ポリゴンの領域内と成るようにリンクノードの位置データを補正して補正経路情報を作成する経路補正手段21と、この経路補正手段21にて作成された補正経路情報を格納する補正経路情報データベース23と、地図データおよび地図データ上に補正経路情報を描画する描画手段14とにて構成されている。尚、リンクノードとは始点から終点までの経路において経路が折れ曲がる地点が設定されており、始点および終点間は1つまたは複数のリンクノード間にて接続されて経路情報が構成されることと成る。また、経路情報とは、始点の位置データ、終点の位置データ、リンクノードの数、リンクノードの位置データなどにて構成されているものである。また、経路補正手段21の補正の方法としては、リンクノードの位置データの補正をリンクノードの所定距離分の経路と異なる方向の経路上または異なる方向の経路を通る直線上で移動させて行うことによる補正を行っている。
【0011】
次に、上記のように構成された実施の形態1の経路情報表示装置の動作について説明する。まず、経路情報表示装置2は経路探索機能を有していないため、経路情報を地図データ上に表示したい場合、経路探索機能を有している外部システム1から経路情報を取得する必要がある。そこで、経路情報表示装置2は取得手段13から必要と成る経路の始点および終点の位置データを外部システム1の入出力手段12に送信し経路情報を要求する。次に、外部システム1ではその入力した始点および終点の位置データに基づいて経路探索手段11にて始点から終点までの経路の間に配設されているリンクノードと始点および終点間が接続されて形成されている経路情報を作成する。そして、この経路情報を入出力手段12より取得手段13に送信する。
【0012】
その際の経路情報のデータ内容は、例えば図2に示すように、始点位置、終点位置、リンクノード数、各リンクデータにて構成され、始点、終点およびリンクノードの各位置データは、緯度・経度にて設定されている。尚、ここでは経路情報表示装置2が始点および終点を指定して外部から経路情報を取得する例を示したがこれに限られることはなく、外部から予め始点および終点が指定されている経路情報を取得する場合も考えられる。次に、取得手段13は取得した経路情報を経路情報データベース22に格納する。そして、経路補正手段21にて経路情報の各リンクノードから所定距離分の経路が地図データの道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断し、領域外であると判断するとリンクノードから所定距離分の経路が地図データの道路ポリゴンの領域内と成るようにリンクノードの位置データを補正して補正経路情報を作成して地図データ上に表示できるように補正を行い、補正経路情報を補正経路情報データベース23に格納する。そして、描画手段14にて地図データおよび地図データ上に補正経路情報を描画する。
【0013】
この時の経路補正手段21の動作について図3および図4のフローチャートに基づいて説明する。まず、リンクノードPが1の場合から補正を行う(図3のステップS1)。次に、リンクノードPとリンクノード(P−1)のリンクの長さLが所定距離Aより長いか否かを判断する(図3のステップS2)。尚、ここ言う所定距離Aとは、この経路情報表示装置2においては例えば地図データ上にて多く採用されている道路ポリゴンのデータである片側二車線道路の道路幅に設定されている。但し、補正の判断において、リンクノード間の経路の距離Lがこの所定距離Aより短い場合には、その所定距離Aより短いリンクノード間の経路の距離Lを所定距離として補正の判断を行う。また、P=1の際にはリンクノード(P−1)はリンクノード0と成るが、このリンクノード0は始点を示すものである。また、リンクノード数はN個とし、リンクノード(N+1)は終点を示すものである。また、リンクとは、リンクノード間、リンクノードと始点または終点との間の経路を示す。
【0014】
そして、長いまたは等しいと判断された場合には、t=Aと設定し(図3のステップS3)、短いと判断された場合には、t=Lと設定する(図3のステップS4)。次に、リンクノードPとリンクノード(P−1)のリンクのうちリンクノードPからの長さtの線分に対し、それが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断する(図3のステップS5)。次に、領域内にあると判断されると元のリンクノードPの位置データのまま次の補正の判断に移る(図3のI)。また、領域外であると判断されるとS=1と設定する(図3のステップS6)。次に、リンクノードPとリンクノード(P−1)のリンクと異なる方向のリンクノードPとリンクノード(P+1)のリンク上でリンクノードPをリンクノード(P+1)の方向にオリジナル地点からB×Sだけ移動させる(図3のステップS7)。尚、ここで言うBとは、リンクノード位置を補正するために1回の補正における移動の最小の移動距離を示し、ここでは、B=A/4と設定する。しかしながらBはこの値に限定させるものではなく、地図データの仕様に応じて適宜設定させるものである。次に、リンクノードPとリンクノード(P−1)のリンクのうち移動させたリンクノードPからの長さtの線分に対し(但し、角度は移動前から変更しない)、それが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断する(図3のステップS8)。次に、領域内にあると判断されるとリンクノードPの位置データを移動後のリンクノードPの位置データに補正して次の補正の判断に移る(図3のI)。
【0015】
また、領域外であると判断されると、リンクノードPとリンクノード(P−1)のリンクと異なる方向のリンクノードPとリンクノード(P+1)のリンクを通る直線上でリンクノードPをリンクノード(P+1)と逆方向にオリジナル地点からB×Sだけ移動させる(図3のステップS9)。次に、リンクノードPとリンクノード(P−1)のリンクのうち移動させたリンクノードPからの長さtの線分に対し(但し、角度は移動前から変更しない)、それが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断する(図3のステップS10)。次に、領域内にあると判断されるとリンクノードPの位置データを移動後のリンクノードPの位置データに補正して次の補正の判断に移る(図3のI)。また、領域外であると判断されるとS=S+1設定して(図3のステップS11)、上記に示したステップS7からの動作を繰り返す。次に、先のステップS5からステップS10にて設定されたリンクノードP(以後のステップにおいては、単にリンクノードPと示す)とリンクノード(P−1)のリンクのうちリンクノードPからの長さtの線分に対し道路ポリゴンの領域内である補正が終了すると、リンクノードPに対して別方向である、リンクノードPとリンクノード(P+1)のリンクのうちリンクノードPからの長さtの線分に対しての補正を行う。まず、リンクノードPとリンクノード(P+1)のリンクの長さLが所定距離Aより長いか否かを判断する(図4のステップS12)。そして、長いまたは等しいと判断された場合には、t=Aと設定し(図4のステップS13)、短いと判断された場合には、t=Lと設定する(図4のステップS14)。
【0016】
次に、リンクノードPとリンクノード(P+1)のリンクのうちリンクノードPからの長さtの線分に対し、それが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断する(図4のステップS15)。次に、領域内にあると判断されるとステップS12に手入力されたリンクノードPの位置データのままと成り次の補正の判断に移る(図4のステップS22)。また、領域外であると判断されるとS=1と設定する(図4のステップS16)。次に、リンクノードPとリンクノード(P+1)のリンクと異なる方向のリンクノードPとリンクノード(P−1)のリンク上でリンクノードPをリンクノード(P−1)の方向にオリジナル地点からB×Sだけ移動させる(図4のステップS17)。次に、リンクノードPとリンクノード(P+1)のリンクのうち移動させたリンクノードPからの長さtの線分に対し(但し、角度は移動前から変更しない)、それが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断する(図4のステップS18)。次に、領域内にあると判断されるリンクノードPの位置データを移動後のリンクノードPの位置データに補正して次の補正の判断に移る(図4のステップS22)。また、領域外であると判断されると、リンクノードPとリンクノード(P+1)のリンクと異なる方向のリンクノードPとリンクノード(P−1)のリンクを通る直線上でリンクノードPをリンクノード(P−1)と逆方向にオリジナル地点からB×Sだけ移動させる(図4のステップS19)。
【0017】
次に、リンクノードPとリンクノード(P+1)のリンクのうち移動させたリンクノードPからの長さtの線分に対し(但し、角度は移動前から変更しない)、それが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断する(図4のステップS20)。次に、領域内にあると判断されるとリンクノードPの位置データを移動後のリンクノードPの位置データに補正して次の補正の判断に移る(図4のステップS22)。また、領域外であると判断されるとS=S+1設定して(図4のステップS21)、上記に示したステップS17からの動作を繰り返す。次に、リンクノードPとリンクノード(P+1)のリンクのうちリンクノードPからの長さtの線分に対し道路ポリゴンの領域内である補正が終了すると、P=P+1と設定し、次のリンクノードの補正を行う(図4のステップS22)。次に、PがNより小さいか否かを判断する(図4のステップS23)。次に、小さいまたは同じであると判断されるとステップS2に移り上記に示した動作を繰り返す。また、大きいと判断されると補正が終了する。
【0018】
次に、上記に示した経路補正手段21の動作を地図データを用いて具体的に説明する。但し、上記に示したフローチャートの工程を全て説明するものではなく、便宜上必要と成る箇所のみ抜粋して説明する。まず、図5に示すように、始点(現在地)および終点(目的地)まで、リンクノード数が2(=N)で、リンクノード1、リンクノード2にて接続されている経路情報を取得し、地図データ上にこの取得した経路情報を表示すると、経路の一部が道路ポリゴンの領域から外れているとする(図5)。尚、取得した経路情報を表示して、その経路の全てが道路ポリゴンの領域内に表示されている場合には、補正することなくそのまま表示するという選択を行ってもよいことは言うまでもない。次に、リンクノード1とリンクノード0(始点)を結ぶリンクのうちリンクノード1から所定距離としての長さAの線分に対し、それが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判定する(図6)。ここでは道路ポリゴンの領域内であるため補正は行わない。次に、リンクノード1とリンクノード2とを結ぶリンクのうちリンクノード1から長さAの線分に対し、それが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判定する(図7(a))。
【0019】
そして、ここでは領域外であると判断されるため、リンクノード1とリンクノード2とを結ぶリンクと異なる方向のリンクノード1とリンクノード0とのリンク上でリンクノード0の方向に、リンクノード1を元の位置から移動距離Bだけ移動する。移動後のリンクノード1から長さAの線分(但し、角度は移動前から変更しない)を算出し、それが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断する。再び含まれなかった場合には、リンクノード1とリンクノード2とを結ぶリンクと異なる方向のリンクノード1とリンクノード0を結ぶ直線上でリンクノード0と逆の方向に、リンクノード1を元の位置から移動距離Bだけ移動し、リンクノード1から出した長さAの線分が道路ポリゴンの領域内か領域外かを判定する。以上のことを、長さAの線分が道路ポリゴンの領域内と成るまで、移動距離Bを増加させて繰り返し、リンクノード1の補正位置を決定する。ここでは、リンクノード1とリンクノード0とのリンク上でリンクノード0の方向に、リンクノード1を元の位置から移動距離Bだけ移動すると、長さAの線分が道路ポリゴンに含まれると判断され、リンクノード1をリンクノード1とリンクノード0とのリンク上でリンクノード0の方向に移動距離Bだけ移動させて補正する(図7(b))。
【0020】
次に、移動後のリンクノード1とリンクノード2を結ぶリンクのうちリンクノード2から長さAの線分に対し、それが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判定する(図8(a))。そして、ここでは領域外であると判断されるため、リンクノード2の位置を、リンクノード2とリンクノード1を結ぶリンクと異なる方向のリンクノード2とリンクノード3(終点)とを結ぶ線上でリンクノード3の方向に、リンクノード2を元の位置から移動距離Bだけ移動する(図8(b))。そして、移動後のリンクノード2から長さAの線分(但し、角度は移動前から変更しない)を出し、それが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判定する。再び領域外であると判断された場合には、リンクノード2とリンクノード1を結ぶリンクと異なる方向のリンクノード2とリンクノード3(終点)を結ぶ線上でリンクノード3(終点)と逆の方向に、元のリンクノード2の位置からから移動距離Bだけ移動させ、リンクノード2から出した長さAの線分(但し、角度は移動前から変更しない)が道路ポリゴンの領域内か領域外か判定する。以上のことを、長さAの線分が道路ポリゴンに含まれるように成るまで、移動距離Bを増加させて繰り返し、リンクノード2の補正位置を決定する。
【0021】
ここでは、リンクノード2とリンクノード3(終点)とのリンク上でリンクノード3(終点)と逆の方向に、リンクノード2を元の位置から移動距離Bだけ移動すると、長さAの線分が道路ポリゴンに含まれると判断され、リンクノード2をリンクノード2とリンクノード3(終点)とのリンク上でリンクノード3(終点)と逆の方向に移動距離Bだけ移動させ補正する(図8(c))。次に、移動後のリンクノード2とリンクノード3(終点)を結ぶリンクのうちリンクノード2から長さAの線分に対し、それが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判定する(図9)。ここでは道路ポリゴンの領域内であるため補正は行わない。このように、全てのリンクノードに対して位置補正を行い、位置補正処理を完了する。そして、補正後の経路情報を補正経路情報データベース23に格納し、描画手段14で道路ポリゴンにて構成されている地図データおよび補正経路情報を描画すると、補正経路情報は道路ポリゴン内に収まった状態にて表示されることと成る。
【0022】
上記のように構成された実施の形態1の経路情報表示装置および経路情報表示方法によれば、道路ネットワークのリンクノードデータを利用せずに、また、経路探索手段を新たに追加することなく、予め地図を表示するために蓄積されている道路をポリゴンにて表した道路ポリゴンにて成る地図データのみにて必要な補正を行い経路情報を地図上に適切に表示することができるように成る。また、経路補正手段によるリンクノード(例えば、リンクノード1)の位置データの補正を当該リンクノードの所定距離分の経路(例えば、リンクノード1とリンクノード0(始点)と間の経路)と異なる方向の経路(例えば、リンクノード1とリンクノード2との間の経路)上または異なる方向の経路(例えば、リンクノード1とリンクノード2との間の経路)を通る直線上で移動させて行うため、始点から終点までの経路を道路ポリゴンの領域内と成るように確実に補正することができる。
【0023】
尚、上記の実施の形態1においては、所定距離Aが予め設定されている例を示したがこれに限られることはなく、経路情報の補正を行う以前に、例えば図10に示すように、始点または終点またはリンクノードの位置データの少なくとも何れか1つが存在する道路ポリゴンのデータから所定距離を算出する、例えば始点の位置データが存在する道路ポリゴンの道路幅を所定距離に設定したり、始点または終点またはリンクノードの位置データが存在する道路ポリゴンの道路幅の平均距離を所定距離に設定する所定距離算出手段24を備え、経路補正手段21はこの所定距離算出手段24にて算出された所定距離を用いて補正を行うようにし、判断するべき経路情報に合わせて所定距離を適宜設定して補正することが可能となり、より精度に優れた補正を行うことができる。
【0024】
また、上記実施の形態1においては、補正するための移動距離の制限について示していないが、本装置における補正は、扱う地図の種類の違いやシステムの違いによる誤差で、ナビシステム等が出力した経路情報を、取り込んだシステム地図上でそのまま描画すると道路からはみ出してしまう場合に対応しているため、例えば実施の形態1に示したように移動距離Bを所定距離Aの4分の1に設定している場合であれば、移動距離Bが所定距離Aより長くなると異常であると判断することができる。そのことは例えば図11に示すように、図3におけるステップS11または図4におけるステップS21のS=S+1のステップの後に、Sが4より小さい否かの判断を行い(図11のステップS24)、Sが4と等しいまたは4より小さいと判断された場合には上記に示した実施の形態1と同様に、図3におけるステップS7または図4におけるステップS17に進み、上記に示した動作と同様の動作を行う。しかしながら、Sが4より大きいと判断された場合には、異常発生として、入力した経路情報そのものが適当でないと判断を行う(図11のステップS25)ようにしてもよい。
【0025】
実施の形態2.
図12はこの発明の実施の形態2における経路情報表示装置の構成を示す図である。図において、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。取得手段13にて取得した経路情報の始点および終点およびリンクノードの緯度・経度にて成る位置データを地図データの位置データにて使用されている座標系データ(X座標、Y座標)に変換する変換手段31と、この変換手段31にて座標系データに変換された座標系経路情報を格納する座標系経路情報データベース32と、経路補正手段21にて座標系経路情報が補正された座標系補正経路情報データベース33とを備える。
【0026】
次に上記のように構成された実施の形態2の経路情報表示装置の動作について説明する。一般的に外部から取得する経路情報は共通的位置座標である緯度・経度にて各位置データは設定されている。しかしながら、地図固有のレイアウト情報にて表示する場合、その緯度・経度にて成る各位置データを地図固有の座標系データとしてのレイアウト情報(X座標、Y座標)に変換手段31にて変換する。そしてこの変換後の座標系経路情報に対して、上記実施の形態1にて示した経路補正手段21により補正処理を行う。そして、補正後の座標系補正経路情報を座標系補正経路情報データベース33に格納して、描画手段14により地図データ上に描画する。
【0027】
上記のように構成された実施の形態2の経路情報表示装置および経路情報表示方法によれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、位置データとして固有の座標系データに変換して補正を行うことによりレイアウト情報により管理された地図データに対しても、必要な経路情報を地図データ上に適切に表示することができる。
【0028】
実施の形態3.
図13はこの発明の実施の形態3における経路情報表示装置の構成を示す図、図14は図13に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法を示すフローチャート、図15は図14の経路情報表示装置の経路情報表示方法の具体例を示す図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。始点・終点位置データが道路ポリゴンの領域内にない場合、上記各実施の形態にて示した経路補正手段21の補正を行う前に経路情報の始点または終点が道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断し道路ポリゴンの領域外であると判断すると始点または終点から最も近い道路ポリゴンの領域内に始点または終点の位置データを補正する始点・終点補正手段41を備える。
【0029】
次に上記のように構成された実施の形態3の経路情報表示装置の動作について説明する。外部から取得する経路情報の始点・終点位置データは、取得手段13から外部システム1に対して経路を依頼する場合であったとしても、外部システム1の処理に依存するものであり、始点・終点の位置データが例えば、敷地内の駐車場からある建物を目指して進むような場合は、始点は敷地内の駐車場位置、終点は建物の位置座標に成り、始点・終点の位置データが道路ポリゴンの領域内には含まれないような位置データに設定されている場合がある。このような場合、上記各実施の形態で説明した経路補正手段21を利用すると、道路ポリゴンの領域内にない始点・終点を基に位置補正をスタートするため、適切な補正ができない可能性がある。
【0030】
したがって本実施の形態においては、外部システム1から取得した経路情報に含まれている始点・終点位置データに対して、始点・終点補正手段41において、始点・終点の位置データがそれぞれ道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断し(図14のステップS31)、領域内であると判断されると始点・終点の位置データはそのままで上記各実施の形態と同様に経路情報の補正を行う。また、領域外であると判断されると、それぞれの点に対して一番近い道路ポリゴンの領域内に含まれる位置を算出し、その点を始点あるいは終点の位置データとして置き換える処理を行う(図14のステップS32)。具体的には、図15に示すように、始点の位置データが道路ポリゴンの領域外であると判断される(図15(a))。次に、その始点の位置データから順次距離r1、r2、r3と伸ばしていき、一番最初に道路ポリゴンの領域内に入る地点を検索する(図15(b))。次に、その地点に始点の位置データを補正する(図15(c))。このように始点・終点の位置データの補正を行った後に、上記各実施の形態と同様に経路情報の補正を行う。
【0031】
上記のように構成された実施の形態3の経路情報表示装置および経路情報表示方法によれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、経路情報の始点および終点の位置データが道路ポリゴン領域内にないような場合、そのことを補正した後に経路情報の補正を行うことができるため、必要な経路情報を地図データ上に適切に表示することができる。
【0032】
実施の形態4.
図16はこの発明の実施の形態4における経路情報表示装置の構成を示す図、図17は図16に示した経路情報表示装置における補正経路情報の構成を示す図、図18は図16に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の動作を示すフローチャート、図19は図16に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の具体例を示す図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。取得するための経路情報の始点および終点の位置データが、経路補正手段21にて作成された補正経路情報データベース23に格納されている補正経路情報の始点および終点の位置データと一致するものがあるか否かを判断し一致するものが存在すると経路情報を経路補正情報データベース23にて格納されている補正経路情報に置き換える置換手段52を備える。
【0033】
次に上記のように構成された実施の形態4の経路情報表示装置の動作について説明する。まず、上記各実施の形態と同様の工程を経て補正経路情報が補正経路情報データベース23に例えば図17に示すように、始点位置データ、終点位置データ、リンクノード数、リンクノード1の位置データ・・・、リンクノードNの位置データというように構成され蓄積されている。そして、取得手段13が経路情報の始点・終点の位置データから経路情報を新たに取得する必要が生じた場合、まず、置換手段52にて補正経路情報データベース23の中に求めようとしている始点・終点間の経路情報がないかどうかを調べる。そして存在した場合には、既に蓄積していた補正経路情報を取得するべき経路情報として描画手段14で地図データ上に検出した補正経路情報を表示する。また、存在しなかった場合には、上記各実施の形態と同様の処理を行う。
【0034】
次に、置換手段52にて補正経路情報データベース23の中に求めようとしている始点・終点間の経路情報がないかどうかを調べる方法について図18のフロチャートに基づいて説明する。まず、置換手段52が取得手段13が経路情報を外部システム1から取得する前に、取得するべき経路情報の始点の位置データを中心とした微小範囲α(尚、ここでは例えばαは一辺の距離を片側二車線道路の道路幅とした正方形のエリアとして設定することが考えられる。)内に、補正経路情報データベース23に格納されている始点の位置データが存在するか否かを検索する(図18のステップS41)。そして存在しない場合には、外部システム1から経路情報を取得する(図18のステップS43)。また存在した場合には、求めようとしている経路の終点の位置データを中心とした微小範囲α内に、先に検出した始点の位置データと対応する補正経路情報データベース23内の終点の位置データが存在するか否かを判断する(図18のステップS42)。そして存在しない場合には、外部システム1から経路情報を取得する(図18のステップS43)。また、存在した場合には、その始点位置・終点の位置データに対応する補正経路情報データベース23内の補正経路情報を経路情報として置換する。
【0035】
具体的には、例えば図19(a)に示すように、取得手段13により経路情報を取得するための始点・終点が設定される。そして、置換手段52はこの始点・終点の位置データを取得して、補正経路情報データベース23にまず、始点の位置データの微小範囲α内に始点の位置データを有する補正経路情報が存在するか否かを判断する。そして、存在した場合には、先に検出した始点の位置データの終点の位置データが今回取得しようとしている終点の位置データの微小範囲α内に含まれるか否かを判断する。そして、存在すると判断されるとその検出した始点・終点の補正経路情報を取得して、図19(b)に示すように地図データ上に描画する。
【0036】
上記のように構成された実施の形態4の経路情報表示装置および経路情報表示方法によれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、蓄積してきた補正後の補正経路情報を利用することで、経路情報の描画までの処理を高速に実施できるように成る。尚、上記実施の形態4においては取得手段が経路情報の始点・終点の位置データから経路情報を新たに取得する必要が生じた場合について説明したが、これに限られることはなく、例えば取得手段が外部から始点・終点およびリンクノードを含んだ経路情報を取得した後に、置換手段にて補正経路情報データベースの中にその取得した始点・終点間の経路情報がないかどうかを調べ、以下上記実施の形態4と同様に行うようにしても、上記実施の形態4と同様の効果を奏することができることは言うまでもない。
【0037】
実施の形態5.
図20はこの発明の実施の形態5における経路情報表示装置の構成を示す図、図21は図20に示した経路情報表示装置の補正量データの構成を示す図、図22は図20に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の動作を示すフローチャート、図23は図20に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の具体例を示す図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。地図データを任意の範囲毎に区分(以下、メッシュとも称する。図23に区分の例を示す。)して各区分毎に経路補正手段21にて補正された補正経路情報を補正経路情報データベース23から抽出して補正方向および補正移動量の平均値を作成し補正量として補正量データベース65に格納する補正量算出手段64を備える。尚、補正量算出手段64の補正量の算出は、定期的に行う方法、補正経路情報が作成される毎に行う方法などが考えられる。また、平均値とは補正された全ての値から求める方法も考えられるが、ここでは補正傾向の値が近似して集中している集中値を平均して平均値として用いている。
【0038】
そして、経路補正手段21はリンクノードの位置データが各区分の何れの区分内に該当するかを判断して、当該判断された区分における補正方向および補正移動量の平均値を補正量算出手段64にて算出された補正量が格納されている補正量データベース65から抽出して、リンクノードの位置データの補正を抽出された補正方向および補正移動量の平均値に基づいて行う。この経路補正手段21の補正量を取り入れる工程としては、経路情報のリンクノードが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断した後に領域外とされたリンクノードの補正量の有無を判断して補正を行う、経路情報を入力した時点にてリンクノードの補正量の有無を判断して補正を行う方法が考えられる。
【0039】
次に上記のように構成された実施の形態5の経路情報表示装置の補正量の算出の動作について図22のフローチャートに基づいて説明する。まず、上記各実施の形態と同様の工程を経て補正経路情報が補正経路情報データベース23に格納されている。そして、補正量算出手段64は経路情報データベース22と補正経路情報データベース23から、地図データの各メッシュ内に、補正前および補正後のリンクノードの補正方向・補正移動量がある一定値に集中しているか判断する。具体的には、補正前に同じメッシュ内にあるデータの補正後の位置に対する補正方向・補正移動量が一定数値に集中して存在している数をカウントし、その数が全体の7割以上であれば補正方向・補正移動量が集中していると判断する(図22のステップS51)。そして集中していない場合は次のメッシュの補正量の算出を行うために図22のステップS53に移る。
【0040】
そのメッシュ内の補正量は、例えば図21に示すように、対象メッシュの左下および右上の位置データ、そのメッシュ内における補正方向、補正移動量にて構成されている。尚、メッシュの左下およびメッシュの右上とは例えば図23に示すように1つのメッシュ50のメッシュ左下位置51およびメッシュ右上位置52を指し、この2点を設定し、1つのメッシュの大きさがあらかじめ設定されていることにより、1つのメッシュの位置を確定することができる。そして、補正方向および補正移動量として集中値の平均値を算出する。そして、そのメッシュ内の補正量として、補正量データベース65に格納する(図22のステップS52)。次に、全てのメッシュに対して補正量の算出の動作を行ったか否かを判断する(図22のステップS53)。そして、全てのメッシュの補正量の算出が終了していなければ上記に示した同様の動作を繰り返し行い、全てのメッシュの補正量の算出が終了していれば補正量の算出の工程を終了する。
【0041】
そして、経路補正手段21では、上記実施の形態1では取得した経路情報のリンクノード1個1個に対して、道路ポリゴンの領域内か領域外か判断をまず行っていたが、ここではそれ以前に、補正量データベース65の補正方向と補正移動量とを参照し、取得したリンクノードに対してそのリンクノードが含まれるメッシュに対する補正量が存在するか否かを検索する。そして、存在した場合には、そのリンクノードに対してその抽出した補正量を与え、補正を行う。そして、上記実施の形態1と同様にてその補正されたリンクノードが道路ポリゴンの領域内か領域外かの判断からの以下上記実施の形態1と同様の工程を行う。
【0042】
また他の方法としては、経路補正手段21では、上記実施の形態1と同様に取得した経路情報のリンクノードが道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断して、領域外であると判断すると、補正量データベース65の補正用方向と補正移動量とを参照し、取得したリンクノードに対してそのリンクノードが含まれるメッシュに対する補正量が存在するか否かを検索する。そして、存在した場合には、そのリンクノードに対してその抽出した補正量を与え、補正を行う。そして、再び上記実施の形態1と同様にてその補正されたリンクノードが道路ポリゴンの領域内か領域外かの判断からの以下上記実施の形態1と同様の工程を行う。
【0043】
上記のように構成された実施の形態5の経路情報表示装置および経路情報表示方法によれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、地図データの各メッシュに対して補正の傾向を蓄積しておき、その情報を利用して位置補正を行うことができるため、経路情報の描画までの処理を高速に実施できるように成る。
【0044】
尚、上記各実施の形態においては特に示していないが、上記各実施の形態は適宜組み合わせて実施することが可能であることは言うまでもなく、組み合わせた場合には上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】この発明の実施の形態1の経路情報表示装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示した経路情報表示装置が取得した経路情報のデータ内容を示す図である。
【図3】図1に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法を示すフローチャートである。
【図5】図1に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の具体例を示す図である。
【図6】図1に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の具体例を示す図である。
【図7】図1に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の具体例を示す図である。
【図8】図1に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の具体例を示す図である。
【図9】図1に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の具体例を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態1の他の経路情報表示装置の構成を示す図である。
【図11】図1に示した経路情報表示装置の他の経路情報表示方法を示すフローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態2における経路情報表示装置の構成を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態3における経路情報表示装置の構成を示す図である。
【図14】図13に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法を示すフローチャートである。
【図15】図14の経路情報表示装置の経路情報表示方法の具体例を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態4における経路情報表示装置の構成を示す図である。
【図17】図16に示した経路情報表示装置における補正経路情報の構成を示す図である。
【図18】図16に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の動作を示すフローチャートである。
【図19】図16に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の具体例を示す図である。
【図20】この発明の実施の形態5における経路情報表示装置の構成を示す図である。
【図21】図20に示した経路情報表示装置の補正量データの構成を示す図である。
【図22】図20に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の動作を示すフローチャートである。
【図23】図20に示した経路情報表示装置の経路情報表示方法の具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
1 外部システム、2 経路情報表示装置、13 取得手段、14 描画手段、
15 地図データベース、21 経路補正手段、24 所定距離算出手段、
31 変換手段、41 始点・終点補正手段、52 置換手段、64 補正量算出手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
始点から終点までの経路の間に配設されているリンクノードと上記始点および終点間が接続されて形成されている経路情報を外部から入力して地図データ上に表示する経路情報表示装置において、道路をポリゴンにて表した道路ポリゴンにて成る上記地図データが格納されている地図データベースと、上記経路情報を外部から取得する取得手段と、上記経路情報のリンクノードから所定距離分の経路が上記地図データの道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断し領域外であると判断すると上記リンクノードから所定距離分の経路が上記地図データの道路ポリゴンの領域内と成るように上記リンクノードの位置データを補正して補正経路情報を作成する経路補正手段と、上記地図データおよび上記地図データ上に上記補正経路情報を描画する描画手段とを備えたことを特徴とする経路情報表示装置。
【請求項2】
上記経路補正手段は、上記リンクノードの位置データの補正を上記リンクノードの上記所定距離分の経路と異なる方向の経路上または上記異なる方向の経路を通る直線上で移動させて行うことを特徴とする請求項1に記載の経路情報表示装置。
【請求項3】
上記始点または上記終点または上記リンクノードの位置データの少なくともいずれか1つが存在する上記道路ポリゴンのデータから上記所定距離を算出する所定距離算出手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の経路情報表示装置。
【請求項4】
上記経路情報の上記始点および上記終点および上記リンクノードの緯度・経度にて成る位置データを上記地図データの位置データにて使用されている座標系データに変換する変換手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の経路情報表示装置。
【請求項5】
上記経路情報の上記始点または終点が上記道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断し上記道路ポリゴンの領域外であると判断すると上記始点または終点から最も近い上記道路ポリゴンの領域内に上記始点または終点の位置データを補正する始点・終点補正手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の経路情報表示装置。
【請求項6】
上記経路情報の上記始点および終点の位置データが上記補正経路情報にて補正した補正経路情報の上記始点および終点の位置データと一致するものが有るか否かを判断し一致するものが存在すると上記経路情報を上記経路補正手段にて作成された上記補正経路情報に置き換える置換手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の経路情報表示装置。
【請求項7】
上記地図データを任意の範囲毎に区分して上記各区分毎に上記経路補正手段にて補正された上記補正経路情報から補正方向および補正移動量の平均値を作成する補正量算出手段と、上記補正量算出手段にて算出された補正方向および補正移動量の平均値を上記各区分毎に格納する補正量データベースとを備え、上記経路補正手段は上記リンクノードの位置データが上記各区分のいずれの区分内に該当するかを判断して当該判断された区分における上記補正方向および補正移動量の平均値を上記補正量データベースを参照して取得して上記リンクノードの位置データの補正を抽出された上記補正方向および補正移動量の平均値に基づいて行うことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の経路情報表示装置。
【請求項8】
始点から終点までの経路の間に配設されているリンクノードと上記始点および終点間が接続されて形成されている経路情報を外部から入力して道路をポリゴンにて表した道路ポリゴンにて成る地図データ上に表示する経路情報表示方法において、外部から入力した上記経路情報のリンクノードから所定距離分の経路が上記地図データの道路ポリゴンの領域内か領域外かを判断する判断ステップと、上記判断ステップにて領域外であると判断されと上記リンクノードから所定距離分の経路が上記地図データの道路ポリゴンの領域内と成るように上記リンクノードの位置データを補正して補正経路情報を作成する経路補正ステップと、上記地図データおよび上記地図データ上に上記補正経路情報を描画する描画ステップとを備えたことを特徴とする経路情報表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2008−89403(P2008−89403A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−270599(P2006−270599)
【出願日】平成18年10月2日(2006.10.2)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】