説明

経路案内装置、方法及びコンピュータプログラム

【課題】鉄道などの予め定められた路線を利用した経路において、現在位置を容易に把握する。
【解決手段】 経路案内を行う可搬型の経路案内装置1は、複数のアクセスポイントのいずれかである、乗車駅、停車駅及び下車駅の緯度経度1015と、経路で利用する路線の路線ID1051と、経路案内装置1の現在位置を検出するGPS処理部111と、乗車駅、停車駅及び下車駅の緯度経度1015と、GPS処理部111が検出した経路案内装置1の現在位置の位置情報とに基づいて、乗車駅、停車駅及び下車駅のうち現在位置から最も近い2駅を抽出する車両位置判定部121と、車両位置判定部121により抽出された2駅に対応する表示と、その2駅に対応する表示の間に経路案内装置1の現在位置を示す現在位置表示とを含む、現在位置表示画面を表示する手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道などの予め定められた路線を利用する移動経路の経路案内をするための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
乗車駅及び下車駅を指定して、鉄道での移動経路を検索する乗り換え検索システムが普及している。乗り換え検索システムでは、ユーザが乗車駅及び下車駅を指定すると、時刻表データを用いて、乗車駅から下車駅まで異動するのに利用する路線及び列車が特定される。さらに、携帯電話機などで乗り換え検索を行った場合、列車が下車駅に近づくとユーザにその旨を知らせるためにアラームを鳴らす技術も存在する。
【0003】
ここで、列車の到着予定時刻と現在時刻に基づいてアラームを鳴らす上記の技術の場合、列車が遅延したときには駅の遙か手前でアラームが鳴ってしまうことになり、用をなさない。そこで、特許文献1には、列車の現在位置を検出して、それに基づいて列車の遅延時間を算出し、より正確な到着時刻を予想してアラームを鳴らすことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−231303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のような乗り換え検索システムでは、ユーザがテキスト入力などによって乗車駅及び下車駅を指定する必要がある。
【0006】
また、特許文献1の乗り換え検索システムでは、下車駅に近づいたときはそれを知ることができるが、それまでは設定された経路のどこにいるのかを知ることができない。これは、列車が時刻表通りに運行しているときも、遅延しているときも同じである。
【0007】
そこで、本発明の目的は、鉄道などの予め定められた路線を利用した経路において、現在位置を容易に把握することである。
【0008】
また、本発明の別の目的は、鉄道などの予め定められた路線を利用した経路検索を行う際に、出発点を容易に選択できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一つの実施態様に従う経路案内装置は、予め定められた路線であって、予め定められた複数のアクセスポイントからその路線に入り、またはその路線から出ることができる前記路線を通って移動するために、前記路線内の経路案内を行う可搬型の経路案内装置であって、前記複数のアクセスポイントのいずれかである、経路の出発点、前記経路に含まれる途中の経由点及び前記経路の到着点の位置を示す位置情報と、前記経路で利用する路線の識別情報を記憶する経路データ記憶手段と、前記経路案内装置の現在位置を検出する検出手段と、前記経路データ記憶手段に記憶されている前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点の位置情報と、前記検出手段が検出した前記経路案内装置の現在位置の位置情報とに基づいて、前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点のうち前記現在位置から最も近い2点を抽出する第1の抽出手段と、前記第1の抽出手段により抽出された2点に対応する表示と、前記2点に対応する表示の間に前記経路案内装置の現在位置を示す現在位置表示とを含む、現在位置表示画面を表示する第1の表示手段と、を備える。
【0010】
好適な実施形態では、前記出発点及び前記到着点を含む経路検索要求を受け付けて、前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点を含む経路を検索し、検索結果を前記経路データ記憶手段に格納する検索手段と、前記検索要求に対する応答として、前記経路データ記憶手段を参照し、前記出発点、前記到着点及び前記経路で利用する路線を含む検索結果画面を表示する第2の表示手段と、をさらに備えてもよい。そして、前記第1の表示手段は、前記検索結果画面に対する所定の操作を受け付けると、前記現在位置表示画面を表示する。
【0011】
好適な実施形態では、前記抽出手段が抽出した2点の一方の点である第1の点と前記経路案内装置の現在位置との距離である第1の距離と、前記抽出手段が抽出した2点の他方の点である第2の点と前記経路案内装置の現在位置との距離である第2の距離との比を算出する算出手段をさらに備え、前記第1の表示手段は、前記第1の点と前記第2の点との距離を、前記算出手段が算出した前記第1の距離と第2の距離との比で按分する位置に前記現在位置表示を表示する、請求項1または2に記載の経路案内装置。
【0012】
好適な実施形態では、前記経路データ記憶手段に記憶されている前記到着点の位置情報と前記経路案内装置の現在位置の位置情報とから、前記到着点と前記経路案内装置の現在位置との距離を算出し、前記到着点と前記経路案内装置の現在位置との距離が所定距離以下になると、前記到着点への接近を報知する報知手段をさらに備えてもよい。
【0013】
好適な実施形態では、路線図の画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記複数のアクセスポイントの位置情報及び前記路線図における位置座標を記憶するアクセスポイントデータ記憶手段と、前記アクセスポイントデータ記憶手段を参照して、前記検出手段が検出した前記経路案内装置の現在位置の最寄りのアクセスポイントを抽出する第2の抽出手段と、前記アクセスポイントデータ記憶手段を参照して、前記第2の抽出手段により抽出された最寄りのアクセスポイントの前記路線図における位置座標を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された前記最寄りのアクセスポイントの前記路線図における位置座標、及び前記路線図の画像データに基づいて、前記最寄りのアクセスポイントが前記表示装置の中央になるように路線図を表示させる第3の表示手段と、をさらに備えてもよい。そして、前記検索手段は、前記第3の表示手段により表示された路線図において指定された前記乗車駅及び下車駅に基づいて経路検索を行う。
【0014】
好適な実施形態では、前記第3の表示手段は、前記最寄りのアクセスポイントを、他のアクセスポイントと異なる表示態様で表示するようにしてもよい。
【0015】
好適な実施形態では、前記第1の表示手段が表示する現在位置表示画面は、前記第1の抽出手段により抽出された2点の名称を含む、前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点のうちの複数の名称をリスト表示したものを含んでもよい。
【0016】
好適な実施形態では、前記第1の表示手段が表示する現在位置表示画面は、前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点のうちの複数のアクセスポイントを含む路線図において、前記現在位置表示を含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る経路案内装置1の全体構成図。
【図2】路線図属性データ記憶部101に記憶されている属性データ1010の一例を示す図。
【図3】最寄り駅が東京駅である場合の駅選択画面510の一例を示す図。
【図4】検索要求生成画面520の一例を示す図。
【図5】経路データ記憶部105に記憶される経路データ1050の一例を示す図。
【図6】経路表示画面530の一例を示す図。
【図7】車両位置判定処理の具体例を示す図。
【図8】停車駅表示画面540の一例を示す図。
【図9】車両位置表示画面550の一例を示す図。
【図10】車両位置表示画面550の一例を示す図。
【図11】経路案内装置1が行う処理の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態に係る経路案内装置1について、図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係る経路案内装置1の全体構成を示す図である。
【0020】
経路案内装置1は、例えば、ユーザが携帯可能な可搬型のコンピュータで構成され、通信機能を有するものであってもよく、例えば、携帯電話機、携帯情報端末、あるいはいわゆるスマートホンなどでもよい。
【0021】
本実施形態に係る経路案内装置1は、例えば、路線に対する出入り(アクセス)が予め定められた点(アクセスポイント)からのみ行うことができる路線を利用した、出発点から到着点までの移動のための経路案内を提供する。対象となる路線は、例えば、鉄道または高速道路などの路線である。つまり、本発明に係る経路案内装置1は、鉄道の路線の場合は駅がアクセスポイントとなり、乗車駅から下車駅までの鉄道での経路案内を提供し、高速道路の路線の場合はインターチェンジがアクセスポイントとなり、高速道路に乗るインターチェンジから降りるインターチェンジまでの高速道路の経路案内などを提供する。以下の実施形態では主に鉄道の経路案内について説明するが、鉄道の駅を高速道路のインターチェンジに対応させることで、高速道路の経路案内にも適用可能である。
【0022】
経路案内装置1は、液晶パネルなどの表示装置3、音声または音楽などを出力するスピーカ4及びプッシュボタン、ポインティングデバイスあるいはタッチパネルなどの入力装置5を有する。
【0023】
経路案内装置1を構成するコンピュータの図示しないプロセッサ及びメモリを利用して所定のコンピュータプログラムが実行されると、以下に説明する各機能ないし構成が実現される。
【0024】
本実施形態に係る経路案内装置1は、GPS(Global Positionig System)処理部111と、駅選択画面表示処理部113と、経路検索要求生成部115と、経路検索エンジン117と、経路表示処理部119と、車両位置判定部121と、停車駅表示処理部123,車両位置表示処理部125と、到着報知部127と、路線図属性データ記憶部101と、路線図画像データ記憶部103と、経路データ記憶部105と、運行ダイヤデータ記憶部107とを備える。
【0025】
GPS処理部111は、経路案内装置1が備える図示しないGPSアンテナが受信したGPS信号に基づいて、経路案内装置1の現在位置を検出する現在位置検出手段である。この現在位置は、例えば緯度及び経度で特定される。GPS処理部111は、所定の時間間隔、ユーザから指示を受けたときなどの所定のタイミングで現在位置の測位を行う。なお、本実施形態では、GPSを利用して現在位置を特定しているが、これ以外にも、例えば、携帯電話の基地局から発信される電波、無線LANの基地局から発信される電波などを用いて現在位置を特定してもよい。
【0026】
路線図属性データ記憶部101には、路線図内の各駅の位置情報などの属性データが予め記録されている。例えば、図2に路線図属性データ記憶部101に記憶されている属性データ1010の一例を示す。すなわち、属性データ1010は、駅コード1011と、駅名1012と、路線図1013と、位置座標1014と、緯度経度1015とをデータ項目として有する。路線図1013は、駅コード1011及び駅名1012に係る駅が掲載されている路線図である。路線図1013は、例えば、東京近郊の路線図、大阪近郊の路線図、など地域別路線図がある。位置座標1014は、駅コード1011及び駅名1012に係る駅が路線図1013の路線図上で存在する位置を示す座標である。緯度経度1015は、駅コード1011及び駅名1012に係る駅の緯度及び経度である。
【0027】
図1に戻ると、路線図画像データ記憶部103には、路線図の画像データが予め記憶されている。路線図は、例えば、東京近郊の路線図、大阪近郊の路線図、など地域別になっていてもよい。さらには、同じ地域でも鉄道の種類(例えば、地下鉄と、JR及び私鉄などのそれ以外の鉄道)によって路線図が分かれていてもよい。
【0028】
駅選択画面表示処理部113は、ユーザから経路案内の乗車駅(出発点)及び下車駅(到着点)の指定を受け付ける画面を表示装置3に表示させる。駅選択画面表示処理部113は、例えば、路線図を表示させて、その路線図内の駅を選択させることによって、ユーザに乗車駅及び下車駅を選択させる。駅選択画面表示処理部113は、入力装置5から入力された所定の操作に従って、路線図をスクロールさせることが可能である。駅選択画面表示処理部113は、さらに、経由駅の選択を受け付けてもよい。
【0029】
駅選択画面表示処理部113は、表示装置3に表示する路線図中に、GPS処理部111が検出した現在位置に対応する位置が含まれるように路線図画像を選択する。例えば、駅選択画面表示処理部113は、GPS処理部111が検出した現在位置(緯度及び経度)を取得し、路線図属性データ記憶部101を参照して、緯度経度1015がこの現在位置から最も近い最寄り駅を抽出する。駅選択画面表示処理部113は、その最寄り駅の路線図1013を特定し、この路線図1013の画像データを路線図画像データ記憶部103から取得する。さらに、駅選択画面表示処理部113は、その最寄り駅の位置座標1014を特定し、その位置座標1014が表示装置3の中央付近になるように路線図を表示させる。
【0030】
図3には、最寄り駅が東京駅である場合の駅選択画面510の一例を示す。このとき、例えば、駅選択画面表示処理部113は、表示装置3の矩形の表示領域の対角線の交点に最寄り駅の位置座標1014が来るように路線図を表示させてもよい。また、駅選択画面表示処理部113は、最寄り駅を他の駅と異なる表示態様で表示してもよい。例えば、最寄り駅の駅名を他の駅と異なる色で表示したり、点滅させたりしてもよい。あるいは、路線図上に、最寄り駅であることを示す画像を重ねて表示するようにしてもよい。
【0031】
駅選択画面表示処理部113は、例えば、属性データ1010を参照して、現在位置または最寄り駅から所定範囲内にある近傍駅をさらに抽出してもよい。そして、駅選択画面表示処理部113は、ここで抽出した近傍駅を、その他の駅と異なる表示態様で表示してもよい。近傍駅と最寄り駅の表示態様は同じでもよいし、異なっていてもよい。駅選択画面510に対してユーザが所定の入力を行うと、次に説明する検索要求生成画面520へ遷移する。
【0032】
図1に戻ると、経路検索要求生成部115は、乗車駅(出発点)から下車駅(到着点)までの経路検索要求を生成する。例えば、経路検索要求生成部115は、駅選択画面表示処理部113から、図3に示すような路線図上で選択された乗車駅(出発点)、下車駅(到着点)及び経由駅を取得して、検索要求生成画面520を表示装置3に表示させる。
【0033】
図4は、検索要求生成画面520の一例を示す。同図において、出発521、経由522及び到着523には、それぞれ、路線図上で選択された乗車駅、経由駅、及び下車駅の駅名がそれぞれ表示される。検索要求生成画面520において、出発521、経由522及び到着523の駅名を修正することもできる。検索要求生成画面520で、さらに種々の条件(時刻、検索結果の表示順序など)の設定を受け付けるようにしてもよい。経路検索要求生成部115は、ユーザによる所定の入力を受け付けると、検索要求生成画面520に表示されている内容を含む経路検索要求を生成して、経路検索エンジン117へ検索を依頼する。
【0034】
図1に戻ると、運行ダイヤデータ記憶部107には、鉄道の運行ダイヤデータが予め記憶されている。
【0035】
経路検索エンジン117は、経路検索要求生成部115から依頼された検索要求に従って、乗車駅(出発点)から下車駅(到着点)までの経路検索を行う。例えば、経路検索エンジン117は、乗車駅及び下車駅を含む経路検索要求を受け付け、運行ダイヤデータ記憶部107を参照して、出発駅から下車駅までの経路検索を行う。経路検索エンジン117は、経由駅、時刻に関する検索条件(出発時刻または到着時刻の指定)などがあれば、さらにこれに従った検索を行う。経路検索エンジン117は、検索結果データを経路データ記憶部105に保存する。
【0036】
経路データ記憶部105は、経路検索エンジン117によって検索された乗車駅から下車駅までの経路を示すデータを記憶する。経路検索エンジン117によって複数の経路が検索されたときは、経路別に経路データが記憶される。
【0037】
図5は、経路データ記憶部105に記憶される経路データ1050の一例を示す。同図に示すように、経路データ1050は、路線ID1051、列車種別1052、駅コード1053、駅名1054、及び時刻1055をデータ項目として有する。
【0038】
路線ID1051は、検索された経路において利用する列車の路線の識別情報である。
【0039】
列車種別1052は、特急、快速、普通などの列車の種別の識別情報である。
【0040】
駅コード1053及び駅名1054は、経路に含まれる駅の駅コード及び駅名である。ここで経路に含まれる駅は、乗車駅及び下車駅のみならず、途中の停車駅(途中の経由点)を含む。停車駅には、ユーザによって指定された経由駅及び路線の乗り換えをする乗換駅を含んでもよい。
【0041】
時刻1055は、各駅の出発時刻または到着時刻である。
【0042】
本実施形態では、経路データ1050には経路に含まれる各駅の緯度及び経度が含まれておらず、これが必要なときは属性データ1010から取得している。しかしながら、経路に含まれる各駅の緯度及び経度を経路データ1050に含めてもよい。
【0043】
経路表示処理部119は、経路データ記憶部105を参照して、出発点、到着点及び路線を含む経路表示画面を表示装置3に表示させる。
【0044】
図6に経路表示画面530の一例を示す。経路表示画面530には、経路検索エンジン117による経路検索結果が表示される。例えば、経路表示画面530には、乗車駅531、乗換駅532及び下車駅533と、利用する路線534と、それぞれの時刻(出発時刻及び到着時刻など)535が表示される。経路表示画面530に対する所定の操作を受け付けると、現在位置表示画面(例えば、停車駅表示画面540(図8参照)または車両位置表示画面550(図10参照))へ遷移するようにしてもよい。
【0045】
図1に戻ると、車両位置判定部121は、経路案内装置1の現在位置に基づいて、経路案内装置1を携帯しているユーザが乗車している車両の位置を判定する。そして、車両位置判定部121は、出発点(乗車駅)、途中の経由点(停車駅)及び到着点(下車駅)の位置情報と、経路案内装置1の現在位置の位置情報とに基づいて、出発点(乗車駅)、途中の経由点(停車駅)及び到着点(下車駅)のうち現在位置から最も近い2点を抽出する。
【0046】
例えば、車両位置判定部121は、GPS処理部111から現在位置データを取得する。車両位置判定部121は、GPS処理部111が定期的に現在位置を抽出しているときは、GPS処理部111が現在位置を抽出するたびにその現在位置データを取得する。車両位置判定部121は、この現在位置データを取得するたびに以下の処理を行ってもよい。
【0047】
車両位置判定部121は、経路データ記憶部105を参照して、抽出された経路に含まれるすべての駅コード1053を特定する。そして、車両位置判定部121は、路線図属性データ記憶部101を参照して、ここで抽出された駅コード1053の駅の緯度経度1015を取得し、GPS処理部111から取得した現在位置データと比較して、現在位置から最も近い2つの駅を抽出する。
【0048】
図7に車両位置判定処理の具体例を示す。車両位置判定部121は、まず、経路に含まれる停車駅の緯度及び経度をそれぞれ特定する。例えば、図7の例では、水道橋、飯田橋、市ヶ谷、四谷、信濃町のそれぞれの緯度及び経度が(E1,N1)、(E2,N2)、(E3,N3)、(E4,N4)、(E5,N5)である。このとき、現在位置の緯度及び経度が(Ex,Nx)であるとき、車両位置判定部121はそれぞれの緯度及び経度と現在位置の緯度及び経度を用いて、現在位置と各駅との距離をそれぞれ算出する。そして、その算出した距離が最も近い2駅(同図の場合市ヶ谷駅と四谷駅)を特定する。
【0049】
車両位置判定部121は、さらに、最寄り2駅の間での詳細な位置を判定する。例えば、現在位置がその2駅間の距離のどれくらいの割合進んだ点であるかを判定する。車両位置判定部121は、例えば、最寄り2点(駅)の一方の点(駅)である第1の点(駅)と経路案内装置1の現在位置(車両の現在位置)との距離である第1の距離、最寄り2点(駅)の他方の点(駅)である第2の点(駅)と経路案内装置1の現在位置(車両の現在位置)との距離である第2の距離を算出する。そして、車両位置判定部121は、第1の距離と第2の距離との比を算出する。車両の現在位置は、最寄り2駅間の距離をこの距離の比で按分した点であると考えられる。同図の場合、車両位置判定部121は、市ヶ谷駅と現在位置との距離がD1、現在位置と四谷駅との距離がD2とすると、D1:D2の比を求める。車両位置判定部121は、上記のようにして求めた、現実の距離の比率をおおよその比率に置換してもよい。これには、現実の距離から算出した比率は整数比にはならないことがほとんどであるところ、例えば、これを簡単な整数比に置換するような場合が含まれる。
【0050】
車両位置判定部121は、最寄り2駅と、現在位置から最寄り2駅までの距離の比率を停車駅表示処理部123,車両位置表示処理部125へ通知する。
【0051】
なお、経路検索エンジン117が複数の経路を抽出したときは、車両位置判定部121は、現在位置に基づいて自動的に選択されたいずれか一つの経路、または予めユーザが指定した経路について上記処理を行ってもよい。
【0052】
停車駅表示処理部123及び車両位置表示処理部125は、車両位置判定部121により抽出された現在位置からの最寄り2点(駅)に対応する表示と、その2点(駅)に対応する表示の間に現在位置を示す現在位置表示とを含む、現在位置表示画面を表示させる。ここで、停車駅表示処理部123は、現在位置表示画面を停車駅リストとして表示し、車両位置表示処理部125は、現在位置表示画面を路線図として表示する。停車駅表示処理部123及び車両位置表示処理部125は、車両位置判定部121から通知を受けるたびに現在位置表示画面を更新してもよい。
【0053】
停車駅表示処理部123は、車両位置判定部121から最寄り2駅の駅コードを取得し、経路データ記憶部105から経路データ1050を取得する。停車駅表示処理部123は、経路データ1050に基づいて、最寄り2駅を含む複数駅の駅名リストを表示した停車駅表示画面540を表示装置3に表示させる。
【0054】
図8は、停車駅表示画面540の一例を示す。例えば、停車駅表示画面540には、乗車駅を最上段、下車駅を最下段とし、乗車駅と下車駅の間に停車駅を並べたリストを表示する。すべての駅を表示しきれないときは、停車駅リストを上下方向にスクロール可能としてもよい。このとき、リストの列方向(上下方向)において、最寄り2駅542,543の間に現在位置を示す所定の現在位置表示(例えば列車のアイコンなど)541をする。
【0055】
停車駅表示処理部123は、さらに、車両位置判定部121から通知された現在位置から最寄り2駅までの距離の比率に応じて、最寄り2駅間に表示する現在位置表示541の詳細な位置を定めてもよい。すなわち、停車駅表示処理部123は、リストにおける最寄り2駅間の距離を、通知された比率で按分した点に現在位置表示541を表示させてもよい。
【0056】
車両位置表示処理部125は、車両位置判定部121から最寄り2駅の駅コードを、路線図属性データ記憶部101から属性データ1010を、経路データ記憶部105から経路データ1050を、それぞれ取得する。さらに、車両位置表示処理部125は、路線図画像データ記憶部103から路線図の画像データを取得する。そして、車両位置表示処理部125は、これらの取得したデータに基づいて、乗車駅、途中の停車駅及び下車駅のうちの複数駅を含む路線図表示画面を表示装置3に表示させる。例えば、車両位置判定部121は、最寄り2駅の駅コードから路線図1013及び位置座標1014を特定し、最寄り2駅を含む路線図表示画面を表示させる。このとき、表示している路線図の中の最寄り2駅の間に現在位置を示す所定の現在位置表示をする。
【0057】
車両位置表示処理部125は、さらに、車両位置判定部121から通知された現在位置から最寄り2駅までの距離の比率に基づいて、路線図の中の最寄り2駅間での現在位置表示の位置を定めてもよい。ここで、路線図は現実の地図上の位置関係を必ずしも正確に反映していない、いわばデフォルメされた地図である。デフォルメされた地図上に現在位置表示をするための表示位置を定めるための詳細な処理手順を説明する。
【0058】
図9Aは、現実の地図上での最寄り2駅S1,S2及び現在位置Pの位置関係を示す。ここで、車両位置表示処理部125は最寄り2駅S1,S2の緯度経度1015、及び現在位置Pの緯度及び経度を把握できる。車両位置表示処理部125はこの緯度及び経度を用いて、現在位置から最寄り2駅までの東西方向及び南北方向のそれぞれの距離の比率を算出する。同図の例では、東西方向では、S1とPの距離とPとS2の距離の比が80%と20%である。さらに南北方向では、S1とPの距離とPとS2の距離の比が25%と75%である。車両位置表示処理部125が算出する上記の比率は、必ずしも東西方向と南北方向の比率でなくてもよく、地図平面上の任意の直行座標系の座標軸方向(所定の2軸方向)の比率でよい。なお、この直交座標系は、路線図のX−Y方向と一致する直交座標系であると以下の処理が容易となる。
【0059】
図9Bは、路線図における現在位置表示の一例を示す。車両位置表示処理部125は、まず、路線図上の最寄り2駅S1,S2の位置座標1014を把握する。ここでは、路線図のX軸方向が東西方向に、Y軸方向が南北方向にそれぞれ一致するから、車両位置表示処理部125は、上記の東西方向及び南北方向の比率を、X軸方向及びY軸方向にそれぞれ適用して、路線図上のS1とS2との間に現在位置表示Gの表示位置を決定する。
【0060】
図10に、車両位置表示処理部125が行う車両位置表示画面550の一例を示す。この例では、車両位置表示画面550と停車駅表示画面540と並べて表示した例を示しているが、車両位置表示画面550を単独で表示装置3に表示させてもよい。
【0061】
車両位置表示処理部125は、最寄り2駅を含む路線図の画像データを路線図画像データ記憶部103から取得して、路線図を表示装置3に表示させる。そして、上記のようにして定めた路線図上の現在位置に現在位置表示Gを表示する。車両位置表示処理部125は、さらに、車両位置表示画面550において、乗車駅、停車駅及び下車駅の表示態様を他の駅と異なるものとしてもよい。例えば、乗車駅、停車駅及び下車駅を他の駅と違う色で表示してもよい。停車駅の表示態様が、乗車駅、及び下車駅の表示態様と異なってもよい。
【0062】
図1に戻ると、到着報知部127は、経路案内装置1の現在位置が到着点(下車駅)に接近すると、その旨をユーザに報知する。例えば、到着報知部127は、GPS処理部111が検出した現在位置データを取得する。到着報知部127は、経路データ記憶部105を参照して、下車駅の緯度経度1015を特定する。そして、到着報知部127は、現在位置の緯度及び経度と下車駅の緯度経度1015とから下車駅と現在位置との距離を算出し、その距離が所定距離以下になると、下車駅への接近を報知する。ユーザに下車駅への接近を報知ために、例えば、スピーカ4から音声、音楽などを出力してもよいし、表示装置3に所定のメッセージを表示させてもよい。到着報知部127は、下車駅のほかに、乗換駅の手前でも同様にユーザに報知するようにしてもよい。乗換駅の手前で出力する音声、音楽、あるいはメッセージは、下車駅の手前で出力するものと異なるようにしてもよい。
【0063】
次に、上記のような構成を有する経路案内装置1が行う処理の手順について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0064】
経路案内装置1が起動されるときに、初期化処理として、路線図属性データ記憶部101、路線図画像データ記憶部103、及び運行ダイヤデータ記憶部107に、それぞれのデータが保存されるようにしてもよい。
【0065】
まず、GPS処理部111が経路案内装置1の現在位置を検出する(S11)。
【0066】
次に、駅選択画面表示処理部113が路線図属性データ記憶部101を参照して、現在位置の最寄り駅を抽出する(S13)。さらに駅選択画面表示処理部113が路線図属性データ記憶部101を参照して、最寄り駅が記載されている路線図及びその路線図内での最寄り駅の位置座標を特定する(S15)。そして、駅選択画面表示処理部113が、ステップS15で特定した路線図の画像データを路線図画像データ記憶部103から取得し、ステップS15で特定した最寄り駅の位置座標が表示装置3の表示領域の中心になるように駅選択画面510(図3参照)を表示させる(S17)。
【0067】
ユーザは、駅選択画面510において、路線図内の駅を選択することによって、乗車駅及び下車駅を指定する。経由駅の指定があるときは、さらに経由駅を指定することもできる。
【0068】
駅選択画面表示処理部113は、駅選択画面510において指定された乗車駅、経由駅及び下車駅を経路検索要求生成部115へ通知すると、経路検索要求生成部115は、表示装置3に検索要求生成画面520(図4参照)を表示させる(S19)。
【0069】
ユーザは、検索要求生成画面520において、経路検索に関する種々の条件を入力することができる。経路検索要求生成部115は、検索要求生成画面520に対する検索指示の入力を受け付けると、経路検索要求を生成する。経路検索エンジン117は、経路検索要求生成部115から経路検索要求を受けて、検索を実行する(S21)。経路検索エンジン117による検索結果である経路データ1050は、経路データ記憶部105に保存される。
【0070】
経路表示処理部119は、経路データ記憶部105の経路データ1050に基づいて、経路表示画面530(図6参照)を表示装置3に表示させる(S23)。これにより、ユーザは経路検索の結果を知ることができる。
【0071】
次に、検索された経路で移動するために列車に乗った後、経路表示画面530に対する所定の入力、例えば、路線534の選択入力を受け付けると、車両位置判定部121が選択された路線内でユーザが乗っている車両の位置を判定する(S25)。つまり、車両位置判定部121の処理により、経路案内装置1を携帯しているユーザが乗っている車両がどの駅間を走行中であるかが把握できる。
【0072】
そして、停車駅表示処理部123または車両位置表示処理部125が、停車駅表示画面540(図8参照)または/及び車両位置表示画面550(図10参照)を表示装置3に表示させ、現在位置表示を行う(S27)。
【0073】
これにより、ユーザは、自分が乗車している列車が現在どこを走行しているかを視覚的かつ容易に把握することができる。
【0074】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【0075】
例えば、高速道路の路線検索に適用する場合、途中の経由点(鉄道の場合、停車駅)は、経路の途中にあるインターチェンジのほか、パーキングエリア及びサービスエリアを含んでもよい。
【符号の説明】
【0076】
1 経路案内装置
3 表示装置
101 路線図属性データ記憶部
103 路線図画像データ記憶部
105 経路データ記憶部
111 GPS処理部
113 駅選択画面表示処理部
115 経路検索要求生成部
117 経路検索エンジン
119 経路表示処理部
121 車両位置判定部
123 停車駅表示処理部
125 車両位置表示処理部
127 到着報知部
510 駅選択画面
520 検索要求生成画面
530 経路表示画面
540 停車駅表示画面
550 車両位置表示画面



【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた路線であって、予め定められた複数のアクセスポイントからその路線に入り、またはその路線から出ることができる前記路線を通って移動するために、前記路線内の経路案内を行う可搬型の経路案内装置であって、
前記複数のアクセスポイントのいずれかである、経路の出発点、前記経路に含まれる途中の経由点及び前記経路の到着点の位置を示す位置情報と、前記経路で利用する路線の識別情報を記憶する経路データ記憶手段と、
前記経路案内装置の現在位置を検出する検出手段と、
前記経路データ記憶手段に記憶されている前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点の位置情報と、前記検出手段が検出した前記経路案内装置の現在位置の位置情報とに基づいて、前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点のうち前記現在位置から最も近い2点を抽出する第1の抽出手段と、
前記第1の抽出手段により抽出された2点に対応する表示と、前記2点に対応する表示の間に前記経路案内装置の現在位置を示す現在位置表示とを含む、現在位置表示画面を表示する第1の表示手段と、を備える経路案内装置。
【請求項2】
前記出発点及び前記到着点を含む経路検索要求を受け付けて、前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点を含む経路を検索し、検索結果を前記経路データ記憶手段に格納する検索手段と、
前記検索要求に対する応答として、前記経路データ記憶手段を参照し、前記出発点、前記到着点及び前記経路で利用する路線を含む検索結果画面を表示する第2の表示手段と、をさらに備え、
前記第1の表示手段は、前記検索結果画面に対する所定の操作を受け付けると、前記現在位置表示画面を表示する、請求項1に記載の経路案内装置。
【請求項3】
前記抽出手段が抽出した2点の一方の点である第1の点と前記経路案内装置の現在位置との距離である第1の距離と、前記抽出手段が抽出した2点の他方の点である第2の点と前記経路案内装置の現在位置との距離である第2の距離との比を算出する算出手段をさらに備え、
前記第1の表示手段は、前記第1の点と前記第2の点との距離を、前記算出手段が算出した前記第1の距離と第2の距離との比で按分する位置に前記現在位置表示を表示する、請求項1または2に記載の経路案内装置。
【請求項4】
前記経路データ記憶手段に記憶されている前記到着点の位置情報と前記経路案内装置の現在位置の位置情報とから、前記到着点と前記経路案内装置の現在位置との距離を算出し、前記到着点と前記経路案内装置の現在位置との距離が所定距離以下になると、前記到着点への接近を報知する報知手段をさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載の経路案内装置。
【請求項5】
路線図の画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記複数のアクセスポイントの位置情報及び前記路線図における位置座標を記憶するアクセスポイントデータ記憶手段と、
前記アクセスポイントデータ記憶手段を参照して、前記検出手段が検出した前記経路案内装置の現在位置の最寄りのアクセスポイントを抽出する第2の抽出手段と、
前記アクセスポイントデータ記憶手段を参照して、前記第2の抽出手段により抽出された最寄りのアクセスポイントの前記路線図における位置座標を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記最寄りのアクセスポイントの前記路線図における位置座標、及び前記路線図の画像データに基づいて、前記最寄りのアクセスポイントが前記表示装置の中央になるように路線図を表示させる第3の表示手段と、をさらに備え、
前記検索手段は、前記第3の表示手段により表示された路線図において指定された前記乗車駅及び下車駅に基づいて経路検索を行う、請求項2〜4のいずれかに記載の経路案内装置。
【請求項6】
前記第3の表示手段は、前記最寄りのアクセスポイントを、他のアクセスポイントと異なる表示態様で表示する、請求項5に記載の経路案内装置。
【請求項7】
前記第1の表示手段が表示する現在位置表示画面は、前記第1の抽出手段により抽出された2点の名称を含む、前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点のうちの複数の名称をリスト表示したものを含む、請求項1〜6のいずれかに記載の経路案内装置。
【請求項8】
前記第1の表示手段が表示する現在位置表示画面は、前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点のうちの複数のアクセスポイントを含む路線図において、前記現在位置表示を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の経路案内装置。
【請求項9】
予め定められた路線であって、予め定められた複数のアクセスポイントからその路線に入り、またはその路線から出ることができる前記路線を通って移動するために、可搬型の経路案内装置が前記路線内の経路案内を行う方法であって、
前記経路案内装置が、
前記複数のアクセスポイントのいずれかである、経路の出発点、前記経路に含まれる途中の経由点及び前記経路の到着点の位置を示す位置情報と、前記経路で利用する路線の識別情報を経路データ記憶手段に記憶するステップと、
前記経路案内装置の現在位置を検出するステップと、
前記経路データ記憶手段に記憶されている前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点の位置情報と、前記検出された前記経路案内装置の現在位置の位置情報とに基づいて、前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点のうち前記現在位置から最も近い2点を抽出するステップと、
前記抽出された2点に対応する表示と、前記2点に対応する表示の間に前記経路案内装置の現在位置を示す現在位置表示とを含む、現在位置表示画面を表示するステップと、を行う経路案内方法。
【請求項10】
予め定められた路線であって、予め定められた複数のアクセスポイントからその路線に入り、またはその路線から出ることができる前記路線を通って移動するために、可搬型の経路案内装置が前記路線内の経路案内を行うためのコンピュータプログラムであって、
前記経路案内装置が、
前記複数のアクセスポイントのいずれかである、経路の出発点、前記経路に含まれる途中の経由点及び前記経路の到着点の位置を示す位置情報と、前記経路で利用する路線の識別情報を経路データ記憶手段に記憶するステップと、
前記経路案内装置の現在位置を検出するステップと、
前記経路データ記憶手段に記憶されている前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点の位置情報と、前記検出された前記経路案内装置の現在位置の位置情報とに基づいて、前記出発点、前記途中の経由点及び前記到着点のうち前記現在位置から最も近い2点を抽出するステップと、
前記抽出された2点に対応する表示と、前記2点に対応する表示の間に前記経路案内装置の現在位置を示す現在位置表示とを含む、現在位置表示画面を表示するステップと、を行うためのコンピュータプログラム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−181163(P2012−181163A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−45887(P2011−45887)
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】