説明

経路案内装置、経路案内システム、及びプログラム

【課題】端末装置に提供された経路情報に基づいて、交通量が多く渋滞が発生する可能性の高い道路や、交通量の殆ど無い道路を識別できるようにする。
【解決手段】プローブ情報収集サーバ2は、多数の携帯端末装置6で生成されたプローブ情報を収集し、各携帯端末装置6の装置IDに関連付けて、プローブ情報DB231に格納する。通行実績統計情報生成サーバ3は、プローブ情報収集サーバ2に保存されているプローブ情報を用いて、道路リンク毎の交通量を求め、通行実績統計情報DB31に格納する。経路案内サーバ4は携帯端末装置6からの要求に応じて、経路を探索する。携帯端末装置6に表示される経路に含まれる道路リンクの線の太さを、通行実績統計情報生成サーバ3に保存されている交通量に応じて変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型電話機などの携帯端末装置、或いはデスクトップPC(パーソナルコンピュータ)などの固定端末装置に対して、出発地から目的地までの経路情報を提供する経路案内装置、経路案内システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)等の携帯端末装置の性能は飛躍的に向上し、かつ多機能化が進んでいる。特に通話機能の他にデータ通信機能が強化され、ユーザに対してインターネットを介した種々のデータ通信サービスが提供されている。ナビゲーションサービスもその1つであり、携帯電話機のユーザに対して、出発地から目的地までの経路情報を提供するサービスが実施されている。
【0003】
このような携帯電話機に対するナビゲーションサービスに関する発明として、特許文献1に記載されたナビゲーションシステムがある。このナビゲーションシステムは、GPS(Global Positioning System)受信部とGPS制御部及びGPSアンテナを携帯電話機に内蔵したGPS機能付き携帯電話機にて複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信する手段と、その複数のGPS信号に含まれる衛星位置や衛星受信機間距離情報及び時計情報等を解析して得られた位置情報と当該GPS機能付き携帯電話機の電話番号及び経路探索要求情報等のデータをパケット送信する手段と、該データを受信して当該GPS機能付き携帯電話機の現在位置及び目的地の位置を検出し、適正尺度の地図情報や経路情報及び距離情報等の経路案内情報を当該GPS機能付き携帯電話機に送信する手段を有する地図サービスセンタを配設したものである。
【0004】
ここで、経路情報を生成するための経路探索方法としては、地図データ中の道路データをリンクとノードに分類し、リンクコストの積算値が最小になるような経路を選択する方法(ダイクストラ法など)が一般的である。
【0005】
リンクコストは、例えば、「リンクコスト=(A+B+C)・D・E・F」なる計算式により算出される。ここで、A:リンク長、B:右左折コスト、C:通行規制コスト、D:道路種別係数、E:道路幅員コスト係数、F:有料道路優先係数である。また、Dは高速道路、国道、地方道等からなる道路種別に対応しており、例えば、高速道路の係数を最小にし、順次、国道、地方道等と係数を大きくするように設定することができる。また、Eは道路の幅である道路幅員に対応しており、例えば、幅員が所定以上の幅の場合の係数を最小にして、所定の幅で狭くなるにつれて係数を大きくするように設定することができる。このようにリンクコストが最小となる経路探索を行うと、種別が大きく幅員が広い道路が優先して選択される可能性が高い。
【0006】
しかしながら、探索された経路の詳細、例えばどのような種別の道路なのか、経路のどの辺り(位置、範囲)で渋滞が発生する可能性が高いのかをユーザが識別できない。なお、渋滞情報はVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)により提供されており、地図上で確認することはできる。しかし、VICS(登録商標)の渋滞情報では渋滞の設定距離が長いため、詳細な渋滞情報は得られない。従って、経路上のどの位置が渋滞箇所であるかを十分に把握することはできない。また、VICS(登録商標)では、車両センサが設置された主要な道路の渋滞情報しか提供されていないため、検索された経路の渋滞情報が提供されていない場合があり得る。さらに、VICS(登録商標)では、渋滞情報を提供するものの交通量情報を提供していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−28662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、携帯端末装置や固定端末装置などに提供された経路情報に基づいて、交通量が多く渋滞が発生する可能性の高い道路や、交通量の殆ど無い道路を識別できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の経路案内装置は、端末装置から送信された経路探索を要求するための経路探索要求情報を受信する経路探索要求受信手段と、該経路探索要求情報に応じて経路を探索する経路探索手段と、道路データを構成する道路リンク毎の交通量に関する交通量情報が保存されている交通量データベースから、前記探索された経路の道路リンク毎の交通量情報を取得する交通量情報取得手段と、前記探索された経路を前記端末装置に表示させるときの道路リンク毎の表示態様を前記道路リンク毎の交通量情報に基づいて設定する経路表示情報設定手段とを有することを特徴とする経路案内装置である。
本発明の経路案内システムは、本発明の経路案内装置と、携帯端末装置から送信された現在位置情報、及び測位時刻情報を関連付けて保存するプローブ情報収集装置と、前記プローブ情報収集装置に蓄積されているプローブ情報を用いて、道路リンク毎の交通量情報を生成し、前記交通量データベースに保存する交通量情報生成装置とを有することを特徴とする経路案内システムである。
【0010】
[作用]
本発明の経路案内装置は、端末装置から送信された経路探索要求情報に応じて経路を探索し、探索された経路の道路リンク毎の交通量情報をデータベースから取得し、探索された経路を前記端末装置に表示させるときの道路リンク毎の表示態様を道路リンク毎の交通量情報に基づいて設定する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、端末装置のユーザは、表示されている経路の表示態様を見ることで、その経路が、交通量が多く渋滞が発生する可能性の高い道路を通るか否か、交通量の殆ど無い道路を通るか否かを識別できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態の経路案内システムを示す図である。
【図2】図1におけるプローブ情報収集サーバのブロック図である。
【図3】図1における携帯端末装置のブロック図である。
【図4】図1における携帯端末装置のプローブ情報送信動作を示すフローチャートである。
【図5】図1におけるプローブ情報収集サーバの動作を示すフローチャートである。
【図6】図1における通行実績統計情報生成サーバの動作を示すフローチャートである。
【図7】通行実績統計情報生成サーバに蓄積される情報の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態の経路案内システムの経路案内動作を示すフローチャートである。
【図9】図8における経路情報作成処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図9に示す動作により、携帯端末装置に表示される経路を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
〈システム構成〉
図1に本発明の実施形態の経路案内システムを示す。この経路案内システムは、インターネットなどのネットワーク1、それぞれがネットワーク1に接続されるプローブ情報収集サーバ2、通行実績統計情報生成サーバ3、及び経路案内サーバ4、並びに基地局5経由でネットワーク1に接続される携帯端末装置6からなる。経路案内サーバ4が本発明に係る経路案内装置に対応する。
【0014】
なお、便宜上携帯端末装置6を1台図示したが、実際には多数の携帯端末装置6がネットワーク1に接続されることは言うまでもない。また、各サーバをイントラネットや専用線で接続してもよい。
【0015】
プローブ情報収集サーバ2にはプローブ情報DB231が設けられている。プローブ情報収集サーバ2は、多数の携帯端末装置6で生成されたプローブ情報(位置情報、測位時刻情報)を収集し、各携帯端末装置6の装置IDに関連付けて、プローブ情報DB231に格納する。
【0016】
通行実績統計情報生成サーバ3には通行実績統計情報DB31が設けられている。通行実績統計情報生成サーバ3は、プローブ情報収集サーバ2に保存されている各携帯端末装置6のプローブ情報を用いて、道路データを構成する道路リンク毎の自動車の交通量を求め、通行実績統計情報DB31に格納する。
【0017】
経路案内サーバ4には地図情報DB41が設けられている。地図情報DB41には、家屋、公園、道路、鉄道などの地物のベクトル情報、道路のノード及びリンクを示す情報、及び地物の属性(名称を含む)を示す属性情報などが格納されている。経路案内サーバ4は、携帯端末装置6からの経路探索要求に応じて経路を探索し、地図情報DB41から地図情報を読み出し、経路情報とともに携帯端末装置6へ送信する。
【0018】
携帯端末装置6は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、PND(Personal Navigation Device)などからなり、内蔵するROM(Read Only Memory)に所定のアプリケーションを格納することにより、経路案内サーバ4により提供されるサービスを受けることができる。
【0019】
〈各サーバの構成〉
プローブ情報収集サーバ2は、図2に示すように、制御部21、通信部22、及び記憶部23を備えている。
【0020】
制御部21はCPU(Central Processing Unit)211、ROM212、及びRAM(Random Access Memory)213を含み、このプローブ情報収集サーバ全体の制御などを行う。CPU211は、ROM212に記憶されたプログラムをRAM213にロードして実行することで、各種処理を行うことができる。
【0021】
通信部22はネットワーク1を介して通行実績統計情報生成サーバ3と通信を行い、ネットワーク1及び基地局5を介して携帯端末装置6と通信を行う。記憶部23はHDD(ハードディスク装置)からなり、プローブ情報DB231が設けられている。プローブ情報DB231には、各携帯端末装置6で生成されたプローブ情報が各携帯端末装置6の装置IDに関連付けて保存されている。
【0022】
通行実績統計情報生成サーバ3、及び経路案内サーバ4のそれぞれの構成(ブロック図)は、記憶部に設けられているDBが異なること以外は、プローブ情報収集サーバ2と同様である。
【0023】
〈携帯端末装置の構成〉
図3は携帯端末装置6のブロック図である。この携帯端末装置6は制御部61、操作部62、表示部63、位置測定部64及び無線通信部65を備えている。
【0024】
制御部61は携帯端末装置6の各部を制御するためのコントローラであり、CPU611と、ROM612と、RAM613とを備えている。CPU611はROM612に記憶されたプログラムをRAM613にロードして実行することで、各種処理を行うことができる。
【0025】
操作部62は、この携帯端末装置6をユーザが操作するための各種ボタンなどからなる。表示部63は、この携帯端末装置6の動作状態や、操作部62からユーザが入力した情報などを表示するための液晶表示装置などからなる。
【0026】
位置測定部64はGPS衛星から送信される電波を一定時間(例えば1分)毎に受信し、現在位置を測定(測位)する。そして、測位結果である位置情報、及び測位時刻情報をプローブ情報として制御部61へ出力する。無線通信部65は基地局5との間で無線通信を行うための回路である。
【0027】
〈プローブ情報収集動作〉
以上の構成を有する経路案内システムにおいて、プローブ情報収集サーバ2が携帯端末装置6からプローブ情報を収集する動作について、図4及び図5を用いて説明する。ここで、図4は携帯端末装置6の動作であり、図5はプローブ情報収集サーバ2の動作である。
【0028】
携帯端末装置6では、位置測定部64がプローブ情報を一定時間(例えば1分)毎に生成する(ステップS1)。このプローブ情報は制御部61内のCPU611によりRAM613に読み込まれた後、ROM612に格納されている装置IDとともに、無線通信部65を通して、プローブ情報収集サーバ2へ送信される(ステップS2)。ここで、プローブ情報の送信は1個ずつ行ってもよいし、複数個まとめて行ってもよい。
【0029】
プローブ情報収集サーバ2では、通信部22が携帯端末装置6から送信された情報を受信し(ステップS11)、制御部21へ送る。制御部21は、プローブ情報を装置IDに関連付けて、プローブ情報DB231に格納する(ステップS12)。
【0030】
〈通行実績統計情報生成動作〉
次に、通行実績統計情報生成サーバ3が、プローブ情報収集サーバ2に保存されているプローブ情報を用いて、道路リンク毎の交通量などの情報を生成し、通行実績統計情報DB31に格納する動作に付いて、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0031】
まず通行実績統計情報生成サーバ3からプローブ情報を取得する(ステップS21)。次いで、取得されたプローブ情報における位置情報を地図情報DB41の地図データの道路リンクにマッチングさせる(ステップS22)。このマッチングは、ルートマッチング、マップマッチング等である。次いで、マッチングを受けたプローブ情報の中から同一の装置IDに対応するプローブ情報を抽出することで、個々の自動車の動きを検出し、道路リンク毎の自動車の通行実績データを生成する(ステップS23)。最後に道路リンク毎の自動車の通行実績データを通行実績統計情報DB31に格納する(ステップS24)。
【0032】
図7に通行実績統計情報DB31に保存されている通行実績統計情報の一例を示す。この図は、道路リンクIDが111243の方向1(上り)では、12月25日の11時0分0秒から11時59分59秒までの間に5台の自動車が通行したこと、及び道路リンクIDが111245の方向2(下り)では、12月25日の12時0分0秒から12時59分59秒までの間に9台の自動車が通行したことを示している。
【0033】
〈経路案内動作〉
次に経路案内サーバ4が携帯端末装置6からの経路探索要求に応じて、経路情報を提供する動作について、図8及び図9を参照して説明する。ここで、図8は動作全体の概略を示し、図9は図8における経路情報作成処理の詳細を示す。
【0034】
まず携帯端末装置6は、ユーザの操作に応じて経路案内サーバ4に接続要求情報を送信する(ステップS31)。この接続要求情報には携帯端末装置6のROM612に格納されている装置IDが含まれている。
【0035】
経路案内サーバ4は接続要求情報を受信すると、経路探索条件入力用画面情報を携帯端末装置6へ送信する(ステップS41)。携帯端末装置6は経路探索条件入力用画面情報を受信し、経路探索条件入力用画面を表示部63に表示する(ステップS32)。
【0036】
携帯端末装置6では、ユーザが操作部62から経路探索条件入力用画面上に出発地(スタート地点)、目的地(ゴール地点)、日時などを入力し、所定の操作を行うことで、経路探索条件情報を含む経路探索要求情報を経路案内サーバ4へ送信する(ステップS33)。ここで、出発地については、ユーザが入力しない場合、位置測定部64による測定位置が設定される。また、日時については、ユーザが入力しない場合、図示されていない時計が計時している現在時刻が設定される。これらの設定情報はRAM613により保持される。
【0037】
経路案内サーバ4は、経路探索要求情報を受信し(ステップS42)、経路探索条件情報に従って経路情報を作成する(ステップS43)。そして、作成した経路情報を地図情報とともに携帯端末装置6へ送信する(ステップS44)。携帯端末装置6は地図情報及び経路情報を受信し、地図及び経路を表示部63に表示する(ステップS34)。
【0038】
ステップS43の詳細について図9を参照して説明する。
まず経路探索条件情報として設定された出発地情報、目的地情報、及び日時情報を読み込む(ステップS431〜S433)。次に、読み込まれた日時情報に対応する日時における出発地と目的地との間の道路リンクにおける通行実績統計情報を通行実績統計情報DB31から取得する(ステップS434)。
【0039】
ここで、読み込まれた日時情報に対応する日時が現在時刻の場合は、例えば直前の一定時間(例.一時間)の通行実績統計情報を取得すればよい。また、読み込まれた日時情報に対応する日時が未来の場合は、その日時に対応する過去の通行実績統計情報を取得すればよい。例えば、読み込まれた日時情報に対応する日時が一カ月後のある日曜日の午前8時の場合、過去の日曜日、例えば一年前の日曜日の午前8時の通行実績統計情報を取得する。
【0040】
次いで、地図情報DB41を参照し、出発地から目的地までの経路を探索する(ステップS435)。次に、探索した経路を携帯端末装置6の表示部63に表示させるために、経路の線の太さを経路に含まれる道路リンク毎の通行実績統計情報に応じて設定し(ステップS436)、処理を終了する。なお、S434とS435の順序を逆にしてもよい。
【0041】
図10に携帯端末装置6の表示部63に表示される経路の一例を示す。ここでは、出発地PSTと目的地PGLとの間に道路リンクL〜Lからなる複数の経路が表示されている。各道路リンク上の経路の太さは、その道路リンクにおける通行実績が多い程太くなっている。各道路リンクの近くに表示されている数値は通行実績を表す指数である。
【0042】
携帯端末装置6のユーザは、この図の経路を見ることにより、道路リンクL〜L、及びLの交通量が比較的多く、道路リンクL〜Lの交通量が比較的少ないことが分かる。従って、必要に応じて、交通量の多い道路リンク或いは少ない道路リンクを避けるたり、逆にそのような道路リンクを通ったりすることができる。
【0043】
これにより、渋滞の発生する可能性が高く、結果として目的地までの旅行時間が長くなる可能性のある道路を選択したり、交通量が殆ど無く、売店などの施設を探すことが困難な道路を選択してしたりする事態を回避することができる。また、プローブ情報を用いて、道路リンク毎の交通量の多寡を表示するので、VICS(登録商標)の渋滞情報とは異なり、提供される情報の範囲は限定されない。
【0044】
なお、図10では道路リンクにおける通行実績に応じて線の太さを変化させているが、視認可能な他の態様、例えば線の色や濃度、実線と点線、点線における点の間隔などを変化させることもできる。
【0045】
また、以上の実施形態は、携帯端末装置6からの経路探索要求に応じて経路を探索する場合に本発明を適用したものであるが、本発明は、デスクトップPCなどの固定端末装置からの経路探索要求に応じて経路を探索する場合に適用することもできる。
さらに、携帯端末装置6から、現在地付近の地図情報の送信要求に応じて地図情報を提供する場合にも適用することができる。この場合、携帯端末装置6のユーザが乗車中の自動車が現在走行している道路の前方の道路リンクの太さを通行実績に応じて変化させることができる。これにより、携帯端末装置6のユーザは、通常よく使用されている道路が分かるので、経路選択に迷ったときなどに有用である。
また、以上の実施形態では、プローブ情報収集サーバ2は、収集したプローブ情報を装置IDに関連付けて、プローブ情報DB231に格納しているが、装置IDと関連させずにプローブ情報のみを格納するように構成することもできる。
【符号の説明】
【0046】
2…プローブ情報収集サーバ、3…通行実績統計情報生成サーバ、4…経路案内サーバ、6…携帯端末装置、31…通行実績統計情報DB、41…地図情報DB、63…表示部、64…位置測定部、231…プローブ情報DB。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置から送信された経路探索を要求するための経路探索要求情報を受信する経路探索要求受信手段と、
該経路探索要求情報に応じて経路を探索する経路探索手段と、
道路データを構成する道路リンク毎の交通量に関する交通量情報が保存されている交通量データベースから、前記探索された経路の道路リンク毎の交通量情報を取得する交通量情報取得手段と、
前記探索された経路を前記端末装置に表示させるときの道路リンク毎の表示態様を前記道路リンク毎の交通量情報に基づいて設定する経路表示情報設定手段とを有することを特徴とする経路案内装置。
【請求項2】
請求項1に記載された経路案内装置において、
前記表示態様は太さ又は色の少なくとも一方であることを特徴とする経路案内装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された経路案内装置において、
前記経路探索要求情報に日時情報が含まれているとき、前記交通量情報取得手段は、該日時情報に対応する日時における交通量情報を取得することを特徴とする経路案内装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載された経路案内装置と、
携帯端末装置から送信された現在位置情報、及び測位時刻情報を関連付けて保存するプローブ情報収集装置と、
前記プローブ情報収集装置に蓄積されているプローブ情報を用いて、道路リンク毎の交通量情報を生成し、前記交通量データベースに保存する交通量情報生成装置と
を有することを特徴とする経路案内システム。
【請求項5】
コンピュータを請求項1〜3のいずれかに記載された経路案内装置の各手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−42339(P2012−42339A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−183814(P2010−183814)
【出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】