説明

経路案内装置

【課題】 適切な駐車スペースを案内することができる経路案内装置を提供すること。
【解決手段】 制御回路1は、目的地設定がある場合は、位置検出器2を用いて車両の現在位置を検出し、その目的地に対応する駐車スペースの駐車スペース情報の入力があるか否かを判定する(ステップS10〜ステップS12)。制御回路1は、駐車スペース情報入力がある場合は、その駐車スペース情報が示す駐車スペースを目的地に対応する駐車スペースとして記憶する(ステップS13)。そして、制御回路1は、現在位置から駐車スペース及び駐車スペースから目的地までの経路情報を算出し、この経路情報を表示装置6にて表示する(ステップS14〜ステップS15)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路案内装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、立ち寄り地点を含む経路を設定する経路案内装置として特許文献1に示すものがあった。
【0003】
特許文献1に示す経路案内装置は、複数の目的施設を指示入力できる指示入力手段と、指示入力手段により選択された複数の目的施設の周辺にある駐車場を記憶装置から検索する駐車場検索手段と、駐車場検索手段で検出した各々の駐車場を起点及び終点とし指示入力手段により選択された複数の目的施設を回る立ち寄り経路を探索する経路探索手段と、立ち寄り経路の中から総経路長が最も短い最短経路を判断する経路判断手段と、最短経路をディスプレイ上に提示させる表示制御手段とを含むものである。
【特許文献1】特開2004−286519号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示す経路案内装置における駐車場は、記憶装置に記憶されたデータである。ところが、記憶装置に記憶されているデータは、常に更新されて最新のデータが記憶されているとは限らない。したがって、データと現状の駐車場とが一致しない場合もありうるので、適切な駐車場を設定できない可能性がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、適切な駐車スペースを案内することができる経路案内装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1に記載の経路案内装置は、画像及び/又は音声を出力する出力手段と、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、道路地図に関する地図データを記憶する地図データ記憶手段と、ユーザーの操作によって所定の目的地を訪れる際に利用する駐車スペースに関する駐車スペース情報が入力されると、その駐車スペース情報を目的地に関連付けて記憶する駐車スペース情報記憶手段と、現在位置から前記駐車スペースまでの経路情報を算出し、その経路情報を前記出力手段にて出力する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0007】
このように、ユーザーの操作によって所定の目的地を訪れる際に利用する駐車スペースに関する駐車スペース情報が入力されると、その駐車スペース情報を目的地に関連付けて記憶し、現在位置から記憶された駐車スペースまでの経路情報を算出し、その経路情報を出力手段にて出力することによって、データの更新状況などに影響されることなく適切な駐車スペースを案内することができる。
【0008】
また、請求項2に記載の経路案内装置では、目的地に関する目的地情報として目的地の検索条件を入力する入力手段を備え、制御手段は、検索条件が入力されると、地図データ記憶手段から検索条件に該当する目的地を検索すると共に、駐車スペース情報が入力されると、その駐車スペース情報を前記検索によって抽出された目的地に関連付けて駐車スペース情報記憶手段に記憶することを特徴とするものである。このように、検索によって抽出された目的地に関しても、対応する駐車スペースを関連付けて記憶こともができる。
【0009】
また、請求項3に記載の経路案内装置では、制御手段は、ユーザーの操作によって目的地に関する目的地情報のみが入力された場合、駐車スペース情報記憶手段から目的地に関連する駐車スペース情報を検索し、関連する駐車スペース情報が存在する場合は、現在位置から駐車スペース情報が示す駐車スペースまでの経路情報を算出し、その経路情報を前記出力手段にて出力することを特徴とするものである。
【0010】
このように、目的地情報のみが入力された場合、目的地に関連する駐車スペース情報が存在する場合は、現在位置から駐車スペース情報が示す駐車スペースまでの経路情報を算出し、その経路情報を前記出力手段にて出力することによって、駐車スペース情報が入力されない時でも目的地に関連する駐車スペースを案内することができる。
【0011】
また、請求項4に記載の経路案内装置では、画像及び/又は音声を出力する出力手段と、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、道路地図に関する地図データを記憶する地図データ記憶手段と、ユーザーの操作によって目的地に関する目的地情報を入力する入力手段と、車両が駐車した駐車領域を検出する駐車領域検出手段と、駐車スペースに関する駐車スペース情報と駐車スペースに対応する目的地とを関連付けて記憶する駐車スペース情報記憶手段を備え、駐車領域が目的地情報が示す目的地から所定範囲内である場合に、駐車領域を目的地に対応する駐車スペースに設定して、目的地と駐車スペースに関する駐車スペース情報とを駐車スペース情報記憶手段に記憶すると共に、目的地情報が入力されると、駐車スペース情報記憶手段から目的地情報が示す目的地に関連する駐車スペース情報を検索し、関連する駐車スペース情報が存在する場合は、現在位置から駐車スペース情報が示す駐車スペースまでの経路情報を算出し、その経路情報を出力手段にて出力する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0012】
このように、駐車領域が目的地情報が示す目的地から所定範囲内である場合に、その駐車領域を目的地に対応する駐車スペースに設定して、その目的地と駐車スペース情報とを駐車スペース情報記憶手段に記憶する。そして、入力手段によって入力された目的地情報が示す目的地に関連する駐車スペース情報が駐車スペース情報記憶手段に存在する場合は、現在位置からその駐車スペース情報が示す駐車スペースまでの経路情報を算出し、その経路情報を出力手段にて出力することによって、データの更新状況などに影響されることなく適切な駐車スペースを案内することができる。
【0013】
また、請求項5に示すように、同一の目的地に対して目的地から所定範囲内である同一の駐車領域に駐車した駐車回数をカウントし、駐車回数が所定回数に達した場合に駐車領域を目的地に対応する駐車スペースとして設定するようにしてもよい。このように、駐車回数が所定回数に達した場合に駐車領域を目的地に対応する駐車スペースとして設定することによって、信頼度の高い駐車スペースを設定することができる。
【0014】
また、請求項6に示すように、目的地とその目的地から所定範囲内である駐車領域に関する駐車領域情報と駐車回数とを関連付けて記憶する駐車領域情報記憶手段を備え、入力手段によって入力される目的地情報が示す目的地及び駐車領域に基づいて駐車領域情報記憶手段の記憶内容を更新すると共に、駐車領域情報記憶手段を用いて駐車回数をカウントするようにしてもよい。
【0015】
また、請求項7に記載の経路案内装置では、アクセサリー電源がオフであっても記憶状態を維持するものであり、入力手段によって入力された目的地情報を記憶する目的地情報記憶手段を備え、制御手段は、アクセサリー電源がオンとなった時点の車両の現在位置を含む所定範囲を駐車領域とし、アクセサリー電源がオンとなった時点の目的地情報が示す目的地から所定範囲内に駐車領域が存在する場合は、駐車領域に関する駐車領域情報と目的地とを駐車領域情報記憶手段から検索して、駐車領域情報と目的地とが関連付けられて記憶されている場合は駐車回数をカウントアップし、駐車領域情報と目的地とが関連付けられて記憶されていない場合は駐車領域情報と目的地と駐車回数とを関連付けて駐車領域情報記憶手段に記憶することを特徴とするものである。
【0016】
このように、アクセサリー電源がオンとなり、車両の駐車領域が目的地から所定範囲内であった場合に、駐車領域情報記憶手段に駐車領域情報と目的地とが関連付けられて記憶されている場合は駐車回数をカウントアップし、駐車領域情報と目的地情報とが関連付けられて記憶されていない場合は駐車領域情報と目的地と駐車回数とを関連付けて記憶することによって、駐車領域情報記憶手段の記憶内容を更新することができる。
【0017】
また、請求項8に記載の経路案内装置では、アクセサリー電源がオフであっても記憶状態を維持するものであり、現在位置検出によって検出される現在位置を記憶する現在位置記憶手段を備え、制御手段は、アクセサリー電源がオンされた時点で現在位置記憶手段に記憶されている車両の現在位置を含む所定範囲を駐車領域とすることを特徴とするものである。
【0018】
このように、アクセサリー電源がオンされた時点で現在位置記憶手段に記憶されている車両の現在位置を含む所定範囲を駐車領域とすることによって、駐車領域を検出することができる。
【0019】
また、請求項9に記載の経路案内装置では、制御手段は、駐車スペースを設定する場合、設定を実行するか否かの選択を示す選択情報を前記出力手段にて出力するものであり、入力手段は、ユーザーの操作によって設定を実行することを示す操作信号を入力するものであり、制御手段は、入力手段から設定を実行することを示す操作信号が入力された場合に駐車スペースを設定することを特徴とするものである。
【0020】
このように、駐車スペースを設定するか否かの選択を示す選択情報を出力手段にて出力し、入力手段から設定を実行することを示す操作信号が入力された場合に駐車スペースとして設定するようにしてもよい。
【0021】
また、請求項10に示すように、駐車スペースに関連する駐車条件情報を記憶する駐車条件記憶手段を備え、制御手段は、現在位置から駐車スペースまでの経路情報と共に、駐車スペースに対応する駐車条件情報を出力手段にて出力することによって、駐車スペースの駐車条件を報知することができる。また、請求項11に示すように、駐車条件としては、利用可能時間又は車両の高さ制限又は車両の車種制限に関する情報とすることができる。
【0022】
また、請求項12に示すように、駐車スペース情報記憶手段の記憶内容は、入力手段によって入力される設定した駐車スペースを消去もしくは変更を示す操作信号によって消去もしくは変更することができる。
【0023】
また、請求項13に記載の経路案内装置では、制御手段は、駐車スペースから目的地までの経路情報を算出し、その経路情報を出力手段にて出力することを特徴とするものである。このように。駐車スペースから目的地までの経路情報を出力手段にて出力することによって、確実に現在位置から目的地までの経路案内を行うことができる。
【0024】
また、請求項14に記載の経路案内装置では、制御回路は、現在位置から駐車スペース、及び駐車スペースから目的地までの経路情報を出力手段にて出力する場合、出力手段にて出力する経路情報の出力形態を、現在位置から駐車スペースと駐車スペースから目的地とで異ならせることを特徴とするものである。
【0025】
このように、現在位置から駐車スペースまでの経路と駐車スペースから目的地までの経路とで出力手段における出力形態を異ならせることによって、車両で移動すべきか否かを報知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0027】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。本実施の形態では、本発明の経路案内装置を車両に設けられたナビゲーション装置10に適用した例について説明する。
【0028】
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の経路案内処理を示すフロー図である。図3は、本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の案内経路のイメージを説明するイメージ図であり、(a)は駐車スペースが設定されていない場合であり、(b)は駐車スペースが設定されている場合である。
【0029】
本実施の形態におけるナビゲーション装置10は、制御回路1、位置検出器2、地図データ入力器3、操作デバイス4、外部メモリ5、表示装置6、リモコンセンサ7、リモコン8を備える。
【0030】
ナビゲーション装置10全体の制御を行う制御回路1は、マイクロコンピュータを主体として構成されるもので、ROM、RAM、EEPROMなどのメモリやインターフェース回路あるいはデータ転送用のバスラインを備えている。また、制御回路1は、ROM、RAM、EEPROMなどに記憶されるプログラムによって案内経路の設定などを行う。
【0031】
位置検出器2は、自車両の現在の位置座標(以下、現在位置とも称する)を検出するための装置として、例えばGPS(Global Positioning System)受信機2a、ジャイロスコープ2b、距離センサ2c、地磁気センサ2dなどの各種センサを備える。検出した現在位置は制御回路1に入力される。
【0032】
なお、これらのセンサ2a〜2dは、それぞれが性質の異なる検出誤差を有するので、互いに検出誤差を補完しながら精度の高い位置検出を行うようになっている。また、要求される検出精度のレベルによっては、全てのセンサ2a〜2dを備える必要はなく、必要なものを適宜選択して設ける構成とすることができる。
【0033】
地図データ入力器3は、地図表示や経路案内等に用いる道路データ、目印データ、施設データ(ポリゴンデータ)、背景データ等の道路系データと目的地検索や周辺施設検索等に用いる施設名や電話番号などの検索データ系などの地図データからなる地図データベースを記憶する記憶媒体である。この記憶媒体としては、データの容量や取扱上の点から、書き換え可能なHDDなどからなる。
【0034】
操作デバイス4は、ユーザーの操作によって目的地の位置情報などを含む目的地情報などの各種情報、及び現在位置から目的地までの案内経路の設定などのナビゲーション装置10が実行する機能に対応付けられた操作信号などを制御回路1に入力するためのものである。また、操作デバイス4は、表示装置6と一体に構成され表示画面上に設定されるタッチスイッチ、表示装置6の表示画面周囲に設けられたプッシュ型のハードスイッチ、表示装置6の表示画面に表示されたカーソルを多方向に操作することができるジョイスティックなどを備える。なお、これらのスイッチは、単独で用いるようにしてもよいし、複数のスイッチを併用するようにしてもよい。
【0035】
なお、リモコンセンサ7及びリモコン8は、操作デバイス4と同等の機能を備える遠隔操作デバイスである。リモコンセンサ7は、リモコン8から送信される赤外線信号を受信すると、これを電気信号に変換することによって操作信号などを生成し、その操作信号などを制御回路1に入力するものである。
【0036】
外部メモリ5は、制御回路1内で取り扱うデータなどを必要に応じて記憶しておくためのもので、例えば、後ほど説明する駐車スペースの位置情報などを含む駐車スペース情報と目的地とを関連付けて記憶されたり、目的地と目的地から所定範囲内である駐車領域に関する駐車領域情報と駐車回数とを関連付けて記憶されたりする。また、外部メモリ5には、駐車スペースに関連する駐車条件(例えば、利用可能時間又は車両の高さ制限又は車両の車種制限)に関する情報を記憶させるようにしてもよい。なお、外部メモリ5の記憶媒体としては、例えばハードディスク、EEPROMなどの不揮発性メモリユニット、記憶可能なICカードなどを用いる。
【0037】
表示装置6は、カラー液晶パネルなどの表示画面などを備える。この表示装置6は地図データ入力器3に記憶されている地図データなどによって生成される車両周辺の道路地図などを表示する。
【0038】
ここで、本実施の形態におけるナビゲーション装置10の経路案内処理について図2及び図3を用いて説明する。図2に示すフローは、アクセサリー電源がオンになるとスタートする。
【0039】
ステップS10では、制御回路1は、目的地設定があるか否かを判定する。すなわち、制御回路1は、操作デバイス4もしくはリモコンセンサ7から目的地情報が入力されたか否かを判定し、目的地情報が入力された場合は目的地設定があると判定してステップS11へ進み、目的地情報が入力されてない場合は目的地設定がないと判定してステップS10の判定を繰り返す。ステップS11では、制御回路1は、位置検出器2を用いて車両の現在位置を検出する。
【0040】
ステップS12では、制御回路1は、入力された目的地情報が示す目的地に対応する駐車スペース、すなわち目的地を訪れる際に利用する駐車スペースがあるか否かを判定するために、操作デバイス4もしくはリモコンセンサ7から駐車スペース情報の入力があるか否かを判定する。そして制御回路1は、駐車スペース情報が入力された場合は対応する駐車スペースがあるとみなしてステップS13へ進み、駐車スペース情報が入力されてない場合はステップS16へ進む。
【0041】
ステップS13では、制御回路1は、入力された駐車スペース情報が示す駐車スペースを入力された目的地情報が示す目的地に対応する駐車スペースとして設定する。そして、制御回路1は、設定した駐車スペースに関する駐車スペース情報と駐車スペースに対応する目的地とを関連付けて外部メモリ5などに記憶する。
【0042】
このように駐車スペース情報と目的地とを関連付けて記憶しておくのは、次回以降に目的地情報のみが入力された場合でも、駐車スペースを案内できるようにするためでもある。
【0043】
なお、設定した駐車スペース情報をこの駐車スペース情報に対応する目的地と関連付けて記憶する記憶装置として、外部メモリ5に限定されるものではなく、図示しないハードディスクなどであってもよい。
【0044】
また、外部メモリ5などに記憶される記憶内容(駐車スペース情報と目的地)は、消去もしくは変更可能としてもよい。制御回路1は、操作デバイス4もしくはリモコンセンサ7から記憶内容の消去もしくは変更を示す操作信号が入力されると、記憶内容を消去もしくは変更する。
【0045】
また、目的地情報として目的地の検索条件(例えば、施設名、電話番号などの検索条件)などを入力する場合、すなわち検索条件によって目的地を決定するような場合は、この検索によって抽出された目的地に対して駐車スペースを設定するようにしてもよい。
【0046】
ステップS14では、制御回路1は、地図データ入力器3を用いて、入力された駐車スペース情報が示す駐車スペースを含む現在位置から目的地情報が示す目的地までの経路情報、すなわち現在位置から入力された駐車スペース情報が示す駐車スペース、及びその駐車スペースから目的地情報が示す目的地までの経路情報を算出する。
【0047】
そして、ステップS15では、制御回路1は、ステップS14にて算出した経路情報を表示装置6にて表示する。現在位置から駐車スペース及び駐車スペースから目的地までの経路情報を表示装置6にて表示する場合、図3(b)に示すように、車両20から駐車スペース40までの案内経路に加えて、駐車スペース40から目的地30までの案内経路を表示手段6にて表示する。なお、経路情報は、図示しないスピーカーから出力するようにしてもよい。さらに、経路情報は、表示装置6とスピーカーの両方から出力するようにしてもよい。
【0048】
なお、制御回路1は、経路情報を出力して表示装置6に表示する際に、駐車スペース情報(位置情報、利用可能時間、車両の高さ制限、車両の車種制限)を出力して表示装置6に表示するようにしてもよい。
【0049】
このようにして、入力された駐車スペース情報が示す駐車スペースを含む現在位置から目的地までの経路情報を表示装置6にて表示することによって、データの更新状況などに影響されることなく適切な駐車スペースを案内することができる。
【0050】
なお、現在位置から駐車スペースと駐車スペースから目的地との経路は、表示装置6などにおける出力形態を異ならせるようにしてもよい。この場合、制御回路1は、経路情報の表示装置6などにおける出力形態を現在位置から駐車スペースまでと駐車スペースから目的地までとで異なるようにする。このように、現在位置から駐車スペースまでの経路と駐車スペースから目的地までの経路とで表示装置6でなどにおける出力形態を異ならせることによって、車両で移動すべきか否か、すなわち車両で移動すべきか徒歩ですべきかを報知することができる。
【0051】
一方、駐車スペース情報が入力されてない場合、制御回路1は、ステップS16において、駐車スペースの有無を判定する。制御回路1は、入力された目的地情報に該当する目的地が外部メモリ5などにあるか否か、すなわち、入力された目的地情報が示す目的地に関連付けて記憶された駐車スペース情報があるか否かを判定する。制御回路1は、入力された目的地情報が示す目的地に関連付けて記憶された駐車スペース情報がある場合は駐車スペースがあるとみなしてステップS14へ進み、入力された目的地情報が示す目的地に関連付けて記憶された駐車スペース情報がない場合は駐車スペースがないとみなしてステップS17へ進む。
【0052】
ステップS17では、制御回路1は、地図データ入力器3を用いて、現在位置から入力された目的地情報が示す目的地までの経路情報を算出する。そして、ステップS15では、制御回路1は、ステップS17にて算出した経路情報を表示装置6にて表示する。現在位置から目的地までの経路情報を表示装置6にて表示する場合、図3(a)に示すように、車両20から目的地30までの案内経路を表示手段6にて表示する。
【0053】
このように、操作デバイス4もしくはリモコンセンサ7によって駐車スペース情報が入力されていない場合であっても、駐車スペース情報と目的地とを関連付けて記憶させておくことによって、目的地に関連する駐車スペースを案内することができる。
【0054】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0055】
図4は、本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーション装置のバックアップ処理を示すフロー図である。図5は、本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の駐車スペース設定処理を示すフロー図である。図6は、本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の経路案内処理を示すフロー図である。
【0056】
第2の実施の形態におけるナビゲーション装置10は、上述の第1の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態と異なる点は駐車スペースの設定方法である。
【0057】
第2の実施の形態におけるナビゲーション装置10は、目的地情報と車両が駐車した駐車領域とに基づいて目的地に対応する駐車スペースを設定するものである。ナビゲーション装置10は、バックアップ処理、駐車スペース設定処理、経路案内処理を実行する。
【0058】
まず、図4に示すナビゲーション装置10のバックアップ処理について説明する。図4に示すフローは、アクセサリー電源がオンである場合に常時実行される処理である。
【0059】
ステップS20では、制御回路1は、目的地設定があるか否かを判定する。すなわち、制御回路1は、操作デバイス4もしくはリモコンセンサ7から目的地情報が入力されたか否かを判定し、目的地情報が入力された場合は目的地設定があると判定してステップS22へ進み、目的地情報が入力されてない場合は目的地設定がないと判定してステップS20の判定を繰り返す。
【0060】
制御回路1は、車両が駐車した駐車領域が目的地から所定範囲内であるか否かを判定するために、ステップS21にて現在の目的地情報をEEPROMなどのアクセサリー電源がオフであっても記憶状態を維持することができる記憶媒体にバックアップする。
【0061】
そして、制御回路1は、車両が駐車した駐車領域を検出するために、ステップS22にて位置検出器2を用いて車両の現在位置を検出し、ステップS23にて現在位置をEEPROMなどのアクセサリー電源がオフであっても記憶状態を維持することができる記憶媒体に記憶する。
【0062】
次に、図5に示すナビゲーション装置10の駐車スペース設定処理について説明する。図5に示すフローは、アクセサリー電源がオンになるとスタートする。
【0063】
ステップS30では、制御回路1は、設定されている目的地情報を検索する。すなわち、制御回路1は、EEPROMなどに記憶されている目的地情報を検索する。そして、ステップS31では、制御回路1は、目的地が設定されているか否かを判定する。制御回路1は、EEPROMなど目的地情報が記憶されている場合は目的地が設定されているとみなしてステップS32へ進み、EEPROMなど目的地情報が記憶されていない場合は目的地が設定されているとみなして処理を終了する。
【0064】
ステップS32では、制御回路1は、EEPROMなどに記憶されている現在の目的地情報を取得する。ステップS33では、制御回路1は、EEPROMなどに記憶されている現在位置を取得する。
【0065】
ステップS34では、制御回路1は、現在位置が目的地から所定範囲内に存在するか否かを判定するために、ステップS32及びステップS33にて取得した目的地情報と現在位置とから、目的地情報が示す目的地と現在位置との距離を算出する。
【0066】
ステップS35では、制御回路1は、ステップS33にて算出した、目的地情報が示す目的地と現在位置との距離を用いて、現在位置が目的地から所定範囲内に存在するか否かを判定し、所定範囲内である場合はステップS36へ進み、所定範囲内でない場合は処理を終了する。
【0067】
ステップS36では、制御回路1は、現在の目的地と同一の目的地でかつ現在位置が含まれる駐車領域情報を外部メモリ5から検索する。なお、外部メモリ5に関連付けて記憶されている目的地とその目的地から所定範囲内である駐車領域に関する駐車領域情報と駐車回数とは、後ほど説明するステップS38、ステップS41で更新されるものであり、駐車スペースを設定するための情報である。
【0068】
ステップS37では、制御回路1は、ステップS36の検索結果によって現在の目的地情報が示す目的地と同一の目的地でかつ現在位置が含まれる駐車領域情報があったか否かを判定し、該当する目的地があった場合はステップS38へ進み、該当する目的地がなかった場合はステップS41へ進む。
【0069】
ステップS38では、制御回路1は、現在の目的地と同一の目的地でかつ現在位置が含まれる駐車領域情報と関連付けられている駐車回数にプラスする。これは、同一の目的地に対して、その目的地から所定範囲内である同一の駐車領域に駐車した駐車回数をカウントし、駐車回数が所定回数に達した場合に駐車領域を目的地に対応する駐車スペースとして設定するためである。
【0070】
ステップS39では、制御回路1は、ステップS38にてプラスした駐車回数が所定回数に達したか否かを判定し、所定回数に達した場合はステップS40へ進み、所定回数に達していない場合は処理を終了する。
【0071】
ステップS40では、制御回路1は、駐車回数が所定回数に達したので、この駐車回数に関連付けられている駐車領域情報が示す駐車領域を駐車回数に関連付けられている目的地に対応する駐車スペースとして設定する。そして、制御回路1は、設定した駐車スペースに関する駐車スペース情報と駐車スペースに対応する目的地とを関連付けて外部メモリ5などに記憶する。
【0072】
なお、駐車スペースを設定する場合、その設定を実行するか否かの選択を示す選択情報を表示手段6に表示して、ユーザーに選択させるようにしてもよい。制御回路1は、設定を実行するか否かの選択を示す選択情報を表示手段6に出力する。そして、制御回路1は、操作デバイス4もしくはリモコンセンサ7から設定を実行することを示す操作信号が入力された場合に、駐車スペースを設定する。
【0073】
このように、駐車回数が所定回数に達した場合に駐車領域を目的地に対応する駐車スペースとして設定することによって、信頼度の高い駐車スペースを設定することができる。
【0074】
ステップS41では、制御回路1は、現在位置を含む所定範囲を駐車領域とみなして、現在の目的地とこの駐車領域に関する駐車領域情報と駐車回数(この時点では、駐車回数一回)とを関連付けて外部メモリ5に記憶する。なお、駐車領域とみなすための現在位置を含む所定範囲とは、駐車場とみなすことができる程度の範囲、もしくは、駐車場を示すポリゴンデータの範囲である。
【0075】
そして、図6に示すナビゲーション装置10の経路案内処理について説明する。
【0076】
ステップS50では、制御回路1は、目的地設定があるか否かを判定する。すなわち、制御回路1は、操作デバイス4もしくはリモコンセンサ7から目的地情報が入力されたか否かを判定し、目的地情報が入力された場合は目的地設定があると判定してステップS51へ進み、目的地情報が入力されてない場合は目的地設定がないと判定してステップS50の判定を繰り返す。ステップS51では、制御回路1は、位置検出器2を用いて車両の現在位置を検出する。
【0077】
ステップS52では、制御回路1は、駐車スペースの有無を判定する。制御回路1は、入力された目的地情報に該当する目的地情が外部メモリ5などにあるか否か、すなわち、入力された目的地情報が示す目的地に関連付けて記憶された駐車スペース情報があるか否かを判定する。制御回路1は、入力された目的地情報が示す目的地に関連付けて記憶された駐車スペース情報がある場合は駐車スペースがあるとみなしてステップS53へ進み、入力された目的地情報が示す目的地に関連付けて記憶された駐車スペース情報がない場合は駐車スペースがないとみなしてステップS55へ進む。
【0078】
ステップS53では、制御回路1は、地図データ入力器3を用いて、入力された駐車スペース情報が示す駐車スペースを含む現在位置から目的地情報が示す目的地までの経路情報、すなわち現在位置から入力された駐車スペース情報が示す駐車スペース、及びその駐車スペースから目的地情報が示す目的地までの経路情報を算出する。そして、ステップS54では、制御回路1は、ステップS53にて算出した経路情報を表示装置6にて表示する。
【0079】
ステップS55では、地図データ入力器3を用いて、現在位置から入力された目的地情報が示す目的地までの経路情報を算出する。そして、ステップS54では、制御回路1は、ステップS55にて算出した経路情報を表示装置6にて表示する。
【0080】
このように、駐車領域が目的地情報が示す目的地から所定範囲内である場合に、その駐車領域を目的地に対応する駐車スペースに設定して、その目的地と駐車スペース情報とを外部メモリ5に記憶する。そして、操作デバイス4もしくはリモコンセンサ7によって入力された目的地情報が示す目的地に関連する駐車スペース情報が外部メモリ5に存在する場合は、その駐車スペース情報が示す駐車スペースを含む現在位置から目的地までの経路情報を算出し、その経路情報を表示装置6にて出力することによって、データの更新状況などに影響されることなく適切な駐車スペースを案内することができる。
【0081】
なお、上述の実施の形態においては、駐車スペースを設定する場合、駐車回数が所定回数に達した駐車領域を駐車スペースとして設定する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一回駐車した駐車領域を駐車スペースとして設定してもよい。
【0082】
また、上述の実施の形態においては、駐車回数をカウントする場合、外部メモリ5に目的地情報と目的地情報が示す目的地から所定範囲内である駐車領域に関する駐車領域情報と駐車回数とを関連付けて記憶してカウントする例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。同一の目的地情報に対してその目的地情報が示す目的地から所定範囲内である同一の前記駐車領域に駐車した駐車回数をカウントできれば、本発明の目的地を達成できるものである。
【0083】
なお、上述の実施の形態においては、車両が駐車した駐車領域が目的地から所定範囲内であるか否かを判定するために、アクセサリー電源がオンである時の目的地情報をEEPROMなどのアクセサリー電源がオフであっても記憶状態を維持することができる記憶媒体に記憶しておく例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。車両が駐車した駐車領域が目的地から所定範囲内であるか否かを判定できれば本発明の目的を達成できるものである。
【0084】
また、上述の実施の形態においては、車両が駐車した駐車領域を検出するために、アクセサリー電源がオンである時の現在位置をEEPROMなどのアクセサリー電源がオフであっても記憶状態を維持することができる記憶媒体に記憶しておく例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。車両が駐車した駐車領域を検出できれば本発明の目的を達成できるものである。
【0085】
また、上述の実施の形態においては、目的地に対応する駐車スペースがある場合は、現在位置から駐車スペース及び駐車スペースから目的地までの経路情報を表示装置6にて表示する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。目的地に対応する駐車スペースがある場合は、現在位置から駐車スペースまでの経路情報のみを表示装置6にて表示するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の経路案内処理を示すフロー図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の案内経路のイメージを説明するイメージ図であり、(a)は駐車スペースが設定されていない場合であり、(b)は駐車スペースが設定されている場合である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーション装置のバックアップ処理を示すフロー図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の駐車スペース設定処理を示すフロー図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の経路案内処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0087】
1 制御回路、2 位置検出器、3 地図データ入力器、4 操作デバイス、5 外部メモリ、6 表示装置、7 リモコンセンサ、8 リモコン、10 ナビゲーション装置、20 車両、30 目的地、40 駐車スペース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像及び/又は音声を出力する出力手段と、
車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
道路地図に関する地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
ユーザーの操作によって所定の目的地を訪れる際に利用する駐車スペースに関する駐車スペース情報が入力されると、当該駐車スペース情報を前記目的地に関連付けて記憶する駐車スペース情報記憶手段と、
前記現在位置から前記駐車スペースまでの経路情報を算出し、その経路情報を前記出力手段にて出力する制御手段と、
を備えることを特徴とする経路案内装置。
【請求項2】
前記目的地に関する目的地情報として目的地の検索条件を入力する入力手段を備え、前記制御手段は、前記検索条件が入力されると、前記地図データ記憶手段から前記検索条件に該当する目的地を検索すると共に、前記駐車スペース情報が入力されると、当該駐車スペース情報を前記検索によって抽出された目的地に関連付けて前記駐車スペース情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1に記載の経路案内装置。
【請求項3】
前記制御手段は、ユーザーの操作によって前記目的地に関する目的地情報のみが入力された場合、前記駐車スペース情報記憶手段から当該目的地に関連する前記駐車スペース情報を検索し、関連する駐車スペース情報が存在する場合は、前記現在位置から当該駐車スペース情報が示す駐車スペースまでの経路情報を算出し、その経路情報を前記出力手段にて出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の経路案内装置。
【請求項4】
画像及び/又は音声を出力する出力手段と、
車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
道路地図に関する地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
ユーザーの操作によって目的地に関する目的地情報を入力する入力手段と、
前記車両が駐車した駐車領域を検出する駐車領域検出手段と、
駐車スペースに関する駐車スペース情報と当該駐車スペースに対応する目的地とを関連付けて記憶する駐車スペース情報記憶手段を備え、
前記駐車領域が前記目的地情報が示す目的地から所定範囲内である場合に、当該駐車領域を当該目的地に対応する駐車スペースに設定して、当該目的地と当該駐車スペースに関する駐車スペース情報とを前記駐車スペース情報記憶手段に記憶すると共に、前記目的地情報が入力されると、前記駐車スペース情報記憶手段から当該目的地情報が示す目的地に関連する前記駐車スペース情報を検索し、関連する駐車スペース情報が存在する場合は、前記現在位置から当該駐車スペース情報が示す駐車スペースまでの経路情報を算出し、その経路情報を前記出力手段にて出力する制御手段と、
を備えることを特徴とする経路案内装置。
【請求項5】
前記制御手段は、同一の目的地に対して当該目的地から所定範囲内である同一の前記駐車領域に駐車した駐車回数をカウントし、当該駐車回数が所定回数に達した場合に当該駐車領域を前記目的地に対応する駐車スペースとして設定することを特徴とする請求項4に記載の経路案内装置。
【請求項6】
前記目的地と当該目的地から所定範囲内である前記駐車領域に関する駐車領域情報と前記駐車回数とを関連付けて記憶する駐車領域情報記憶手段を備え、前記制御手段は、前記入力手段によって入力される目的地情報が示す目的地及び前記駐車領域に基づいて前記駐車領域情報記憶手段の記憶内容を更新すると共に、当該駐車領域情報記憶手段を用いて前記駐車回数をカウントすることを特徴とする請求項5に記載の経路案内装置。
【請求項7】
アクセサリー電源がオフであっても記憶状態を維持するものであり、前記入力手段によって入力された前記目的地情報を記憶する目的地情報記憶手段を備え、前記制御手段は、前記アクセサリー電源がオンとなった時点の前記車両の現在位置を含む所定範囲を前記駐車領域とし、前記アクセサリー電源がオンとなった時点の前記目的地情報が示す目的地から所定範囲内に前記駐車領域が存在する場合は、当該駐車領域に関する駐車領域情報と当該目的地とを前記駐車領域情報記憶手段から検索して、当該駐車領域情報と当該目的地とが関連付けられて記憶されている場合は前記駐車回数をカウントアップし、当該駐車領域情報と当該目的地とが関連付けられて記憶されていない場合は当該駐車領域情報と当該目的地と前記駐車回数とを関連付けて前記駐車領域情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項6に記載の経路案内装置。
【請求項8】
アクセサリー電源がオフであっても記憶状態を維持するものであり、前記現在位置検出によって検出される現在位置を記憶する現在位置記憶手段を備え、前記制御手段は、前記アクセサリー電源がオンされた時点で前記現在位置記憶手段に記憶されている前記車両の現在位置を含む所定範囲を前記駐車領域とすることを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の経路案内装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記駐車スペースを設定する場合、当該設定を実行するか否かの選択を示す選択情報を前記出力手段にて出力するものであり、前記入力手段は、ユーザーの操作によって前記設定を実行することを示す操作信号を入力するものであり、前記制御手段は、前記入力手段から前記設定を実行することを示す操作信号が入力された場合に前記駐車スペースを設定することを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれかに記載の経路案内装置。
【請求項10】
前記駐車スペースに関連する駐車条件情報を記憶する駐車条件記憶手段を備え、前記制御手段は、前記現在位置から前記駐車スペースまでの経路情報と共に、当該駐車スペースに対応する前記駐車条件情報を前記出力手段にて出力することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の経路案内装置。
【請求項11】
前記駐車条件情報は、利用可能時間又は前記車両の高さ制限又は前記車両の車種制限に関する情報を含むことを特徴とする請求項10に記載の経路案内装置。
【請求項12】
前記入力手段は、ユーザーの操作によって前記駐車スペース情報記憶手段の記憶内容を消去もしくは変更を示す操作信号を入力するものであり、前記制御手段は、前記消去もしくは変更を示す操作信号が入力された場合、前記駐車スペース情報記憶手段の記憶内容を消去もしくは変更することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の経路案内装置。
【請求項13】
前記制御手段は、前記駐車スペースから前記目的地までの経路情報を算出し、その経路情報を前記出力手段にて出力することを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の経路案内装置。
【請求項14】
前記制御回路は、
前記現在位置から前記駐車スペース、及び前記駐車スペースから前記目的地までの経路情報を前記出力手段にて出力する場合、前記出力手段にて出力する前記経路情報の出力形態を、前記現在位置から前記駐車スペースと前記駐車スペースから前記目的地とで異ならせることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の経路案内装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−292522(P2006−292522A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−112823(P2005−112823)
【出願日】平成17年4月8日(2005.4.8)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】