説明

経路生成装置および経路生成方法

【課題】案内中の最寄経路上のある施設に立ち寄った場合に当該最寄経路に従ってその後走行する必要がなくなってしまったときに、簡便な操作によって、不要となった最寄経路の案内を消去することができる「経路生成装置および経路生成方法」を提供する。
【解決手段】最寄経路の表示部190への表示中における電源オフ後の電源オン時に、最寄経路の要否を受け付ける出力要否選択画面を表示部190に表示するようにする。そして、出力要否選択画面を介して最寄経路は不要である旨を受け付けた場合、最寄経路の出力を規制するようにする。これにより、利用者が最寄経路上のある施設にキーオフして立ち寄った後に乗車してキーオンした時に、出力要否選択画面が自動的に表示されるようにして、簡便な操作(自動的出力された出力要否選択画面上での1回の入力操作)によって、不要となった最寄経路の案内を消去することできるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路生成装置および経路生成方法に関し、特に、複数の施設に立ち寄る経路を生成する経路生成装置および経路生成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両の走行案内を行うナビゲーション装置において、複数の経由地を巡回する巡回経路を探索する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。当該技術は、例えば、宅配経路の決定に利用され得る。また、ジャンルに一致する施設が密集する最寄エリアを探索する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。当該技術においては、巡回経路の探索に関する具体的な技術の開示はないものの、最寄エリアの探索後に最寄エリア内の各施設を経由地として効率的に巡回する巡回経路を探索する旨の言及がある。
【0003】
ところで、案内中の巡回経路上のある経由地に立ち寄った場合に、当該巡回経路に従ってその後走行する必要がなくなってしまうことがある。例えば、消費者Aが、商品Bを購入する目的で、商品Bを販売する5つの店舗を巡回する巡回経路に従って走行する場面にて、消費者Aが巡回経路上の2番目の店舗に立ち寄って商品Bを購入した場合、2番目の店舗から先の3番目、4番目、5番目の店舗を巡回する巡回経路に従って走行する必要がなくなってしまう。2番目の店舗において商品Bを購入するという目的が達成できたからである。そして、案内中の巡回経路上のある経由地に立ち寄った場合に、当該巡回経路に従ってその後走行する必要がなくなってしまったときは、不要となった巡回経路の案内は、利用者の入力操作によって消去されている。不要となった巡回経路の案内は、却って走行の邪魔になるからである。
【特許文献1】特開平11−44546号公報
【特許文献2】特開2006−308295号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、案内中の巡回経路上のある経由地に立ち寄った場合に当該巡回経路に従ってその後走行する必要がなくなってしまったときは、利用者は、不要となった巡回経路の案内を消去するために、複数回の入力操作をしなければならず、当該巡回経路の案内を消去するのが面倒であるという問題があった。複数回の入力操作とは、少なくとも2回の入力操作である。例えば、案内中の巡回経路を消去する旨の入力を受け付ける消去画面を表示させるための1回目の入力操作、および、消去画面上において案内中の巡回経路を消去する旨の2回目の入力操作である。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものである。すなわち、案内中の巡回経路上のある経由地に立ち寄った場合に当該巡回経路に従ってその後走行する必要がなくなってしまったときに、簡便な操作によって、不要となった巡回経路の案内を消去することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するために、本発明では、巡回経路の一例である最寄経路の表示部への表示中における電源オフ後の電源オン時に、最寄経路の表示部への出力の要否を受け付ける出力要否選択画面を表示部に表示するようにしている。そして、出力要否選択画面を介して最寄経路の表示部への出力は不要である旨を受け付けた場合、最寄経路の表示部への出力を規制するようにしている。
【発明の効果】
【0007】
上記のように構成した本発明によれば、利用者が最寄経路上のある施設にキーオフして立ち寄った後に乗車してキーオンした時に、最寄経路の表示部への出力の要否を受け付ける出力要否選択画面が自動的に表示部に表示されようになるので、利用者は、自動的に表示された出力要否選択画面上において最寄経路の表示部への出力は不要である旨を入力するだけで、最寄経路の表示部への出力を消去することができる。すなわち、案内中の最寄経路上のある施設に立ち寄った場合に当該最寄経路に従ってその後走行する必要がなくなってしまったときに、簡便な操作(自動的に出力された出力要否選択画面上での最寄経路の表示部への出力は不要である旨の1回の入力操作)によって、不要となった最寄経路の案内を消去することできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態である経路生成装置10の構成例を示す図である。図2は、画面記憶部101に記憶される画面の一例を示す図である。図3は、ジャンル関連情報記憶部103に記憶される情報の一例を示す図である。図4は、最寄経路生成部160により生成される最寄経路を模式的に示す図である。
【0009】
図1において、経路生成装置10は、利用者の指示に基づいて複数の施設に立ち寄る経路を自動的に生成する。経路生成装置10は、図1に示すように、画面記憶部101、地図情報記憶部102、ジャンル関連情報記憶部103、抽出情報記憶部106、生成経路記憶部107、現在位置測定部114、ジャンル指定受付部120、施設抽出部130、生成指示受付部150、最寄経路生成部160、経路出力制御部170、出力要否選択受付部180および表示部190を備えて構成される。
【0010】
画面記憶部101は、ジャンル指定受付部120、生成指示受付部150および出力要否選択受付部180によって表示部190に表示される画面を記憶する。具体的には、画面記憶部101は、ジャンル指定受付部120によって表示部190に表示される図2(a)に示すジャンル指定受付画面、生成指示受付部150によって表示部190に表示される図2(b)に示す経路生成指示受付画面、および、出力要否選択受付部180によって表示部190に表示される図2(c)に示す出力要否選択受付画面を記憶する。また、画面記憶部101は、ジャンル指定受付画面、経路生成指示受付画面、および、出力要否選択受付画面を読み出す初期メニュー画面(非図示)を記憶する。
【0011】
地図情報記憶部102は、道路情報および施設に関する施設情報(施設の所在位置、施設名、施設を識別する施設ID、施設のジャンルを識別するジャンルIDなどを含む情報)などを含む地図情報を記憶する。地図情報記憶部102に記憶されている道路情報などは地図情報表示部(非図示)によって表示部190に表示される。
【0012】
ジャンル関連情報記憶部103は、ジャンルに関する情報を記憶する。具体的には、ジャンル関連情報記憶部103は、図3(a)に示すように、ジャンル指定受付部120により指定を受け付けたジャンルを識別するジャンルIDを一時記憶する。なお、図3(a)に示す例において、ジャンル関連情報記憶部103は、指定を受け付けたジャンルAを識別するジャンルID「J001」を一時記憶している。
【0013】
抽出情報記憶部106は、施設抽出部130によって抽出された施設(以下、施設抽出部130により位置情報等が抽出された施設を「抽出施設」という。後述する施設抽出部230、施設抽出部330、施設抽出部430および施設抽出部530により位置情報が抽出された施設も同じ)に関する位置情報等を一時記憶する。なお、施設抽出部130が複数の位置情報を抽出する動作については後述する。
【0014】
生成経路記憶部107は、最寄経路生成部160によって生成された誘導経路(以下、最寄経路生成部160によって生成される誘導経路を「最寄経路」という。後述する最寄経路生成部260、最寄経路生成部360、最寄経路生成部460および最寄経路生成部560によって生成される誘導経路も同じ)を一時記憶する。なお、最寄経路生成部160が最寄経路を生成する動作については後述する。
【0015】
ジャンル指定受付部120は、ジャンルの指定、および、指定されたジャンルに属する施設に関する情報を抽出すべき旨の指示を受け付ける。例えば、ジャンル指定受付部120は、まず、初期メニュー画面を介してジャンル指定受付画面を表示部190に表示させる入力を利用者から受け付けて、図2(a)に示すジャンル指定受付画面を表示部190に表示する。次に、ジャンル指定受付部120は、ジャンル指定受付画面のプルダウンメニューにおいてジャンルの指定を利用者から受け付ける。そして、ジャンル指定受付部120は、ジャンル指定受付画面においてボタン「抽出」が押下された場合に、指定されたジャンルに属する施設に関する情報を抽出すべき旨の指示を受け付ける。ジャンル指定受付部120は、指定されたジャンルに属する施設に関する情報を抽出すべき旨の指示を受け付けた場合には、指定されたジャンルを識別するジャンルIDをジャンル関連情報記憶部103に一時記憶するとともに、指定されたジャンルに属する施設を抽出すべき旨の要求(以下、「抽出要求」という)を施設抽出部130に通知する。
【0016】
現在位置測定部114は、自立航法センサ、GPS受信機、位置計算用CPU等で構成され、車両の現時位置を測定する。自立航法センサは、所定走行距離毎に1個のパルスを出力して車両の移動距離を検出する車速センサ(距離センサ)と、車両の回転角度(移動方位)を検出する振動ジャイロ等の角速度センサ(相対方位センサ)とを含んでいる。自立航法センサは、車速センサおよび角速度センサによって車両の相対位置および方位を検出する。
【0017】
位置計算用CPUは、自立航法センサから出力される自車の相対的な位置および方位のデータに基づいて、絶対的な自車位置(推定車両位置)および車両方位を計算する。また、GPS受信機は、複数のGPS衛星から送られてくる電波をGPSアンテナで受信して、3次元測位処理あるいは2次元測位処理を行って車両の絶対位置および方位を計算する(車両方位は、現時点における自車位置と1サンプリング時間ΔT前の自車位置とに基づいて計算する)。
【0018】
施設抽出部130は、指定されたジャンルに属する複数の施設に関する情報を地図情報から抽出する。具体的には、施設抽出部130は、ジャンル指定受付部120から抽出要求を取得した場合に、現在位置測定部114により測定された現在位置、ジャンル関連記憶部103に一時記憶されているジャンルID、および、地図情報記憶部102に記憶されている地図情報に基づいて、指定されたジャンルに属する施設であって、現在位置からのコストが小さい上位から所定数の施設に係る位置情報、施設名、施設IDを地図情報から抽出する。また、施設抽出部130は、現在位置からのコストが小さい上位から所定数の施設に代えて、現在位置からのコストが所定の範囲内にある全ての施設に係る位置情報、施設名、施設IDを地図情報から抽出してもよい。なお、コストとは、距離をもとに、道路幅員、道路種別(一般道、高速道などの別)、右折および左折、交通規制などに応じた所定の定数を乗じた値であり、誘導経路として適正の程度を数値化したものである。施設抽出部130は、抽出した位置情報等を抽出情報記憶部106に記憶する。
【0019】
生成指示受付部150は、施設抽出部130により位置情報等が抽出された抽出施設に立ち寄る誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける。例えば、生成指示受付部150は、施設抽出部130が抽出施設の位置情報等を抽出した場合に、図2(b)に示す経路生成指示受付画面を表示部190に表示する。生成指示受付部150は、経路生成指示受付画面においてボタン「生成」が押下された場合に、誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける。生成指示受付部150は、誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付けた場合には、誘導経路を生成すべき旨の要求(以下、「経路生成要求」という)を最寄経路生成部160に通知する。
【0020】
最寄経路生成部160は、抽出施設に立ち寄る最寄経路を生成する。具体的には、施設抽出部130によりn個の抽出施設の位置情報が抽出された後に生成指示受付部150から経路生成要求を取得した場合に、まず、n個の抽出施設を識別する施設IDを抽出情報記憶部106から取得する。次に、最寄経路生成部160は、地図情報記憶部102に記憶されている地図情報を参照し、現在位置測定部114により測定された現在位置、および、抽出情報記憶部106から取得したn個の抽出施設の位置情報に基づいて、n個の抽出施設のなかから現在位置からのコストが最小である抽出施設を選択し、選択した抽出施設の立寄順序を1番目と設定する。次に、最寄経路生成部160は、立寄順序を設定していない抽出施設のなかから立寄順序をp番目(pは1以上n−1以下の整数)と設定した抽出施設からのコストが最小である抽出施設を選択し、選択した抽出施設の立寄順序をp+1番目と設定する。そして、最寄経路生成部160は、n個の抽出施設をそれぞれ設定した立寄順序に従って立ち寄る最寄経路を生成する。
【0021】
例えば、図4に示すように、施設抽出部130により抽出施設A、B、C、Dの位置情報が抽出された後に生成指示受付部150から経路生成要求を出された場合に、最寄経路生成部160は、まず、抽出施設A、B,C,Dを識別する施設IDを抽出情報記憶部106から取得する。
【0022】
次に、最寄経路生成部160は、地図情報記憶部102に記憶されている地図情報を参照し、現在位置測定部114により測定された現在位置S、および、抽出施設A、B、C、Dの位置情報に基づいて、抽出施設A、B、C、Dのなかから、現在位置Sからのコストが最小である抽出施設Aを選択して立寄順序を1番目と設定する。次に、最寄経路生成部160は、立寄順序を設定していない抽出施設B、C、Dのなかから立寄順序を1番目と設定した抽出施設Aからのコストが最小である抽出施設Bを選択して立寄順序を2番目と設定する。同様に、最寄経路生成部160は、立寄順序を設定していない抽出施設C、Dのなかから立寄順序を2番目と設定した抽出施設Bからのコストが最小である抽出施設Cを選択して立寄順序を3番目と設定するとともに、残る抽出施設Dの立寄順序を4番目と設定する。そして、最寄経路生成部160は、抽出施設A、B、C、Dをそれぞれ設定した立寄順序に従って立ち寄る最寄経路(矢印)を生成する。最寄経路生成部160は、生成した最寄経路を生成経路記憶部107に記憶する。
【0023】
経路出力制御部170は、生成経路記憶107に記憶されている最寄経路を表示部190に出力する。
【0024】
出力要否選択受付部180は、最寄経路の表示部190への出力の要否を受け付ける。例えば、出力要否選択受付部180は、最寄経路の表示部190への表示中における電源オフ後の電源オン時に、図2(c)に示す出力要否選択画面を表示部190に表示する。出力要否選択受付部180は、出力要否選択画面においてボタン「消去する」が押下された場合に、最寄経路の表示部190への出力は不要である旨を受け付け、ボタン「消去しない」が押下された場合に、最寄経路の表示部190への出力は不要でない旨(必要である旨)を受け付ける。出力要否選択受付部180は、最寄経路の表示部190への出力は不要である旨を受け付けた場合には、生成経路記憶107に記憶されている最寄経路を消去する。生成経路記憶107に記憶されている最寄経路が消去された場合には、経路出力制御部170は、自動的に、表示中であった最寄経路の表示部190への出力を規制(消去)することとなる。
【0025】
なお、電源オフ、電源オンは、ACC(アクセサリ)のオン/オフに連動する。つまり、出力要否選択受付部180は、ACCオフに連動して電源オフを感知し、ACCオンに連動して電源オンを感知する。例えば、ある抽出施設に到着した際のACCオフに連動して電源オフを感知し、当該抽出施設から出発する際のACCオンに連動して電源オンを感知する(後述する出力要否選択受付部280、480、580も同じ)。
【0026】
なお、出力要否選択受付部180は、最寄経路の表示部190への出力は不要である旨を受け付けた場合に、生成経路記憶107に記憶されている最寄経路を消去することに代えて、最寄経路の表示部190への出力を規制すべき旨の要求(以下、「出力規制要求」という)を経路出力制御部170に通知してもよい(後述する出力要否選択受付部280、380、480、580も同じ)。この場合は、経路出力制御部170は、最寄経路の表示部190への出力中に、出力要否選択受付部180から出力規制要求を取得した場合、表示中の最寄経路の表示部190への出力を規制(消去)する。
【0027】
以下、経路生成装置10の動作について説明する。図5は、図1に示す経路生成装置10の動作の一例を示すフローチャートである。図5(a)のフローチャートは、最寄経路が表示部190に表示されるまでの動作を示す。図5(b)のフローチャートは、最寄経路の表示部190への表示中における電源オフ後の電源オン時の動作を示す。
【0028】
図5(a)において、ジャンル指定受付部120は、ジャンルの指定、および、指定されたジャンルに属する施設に関する情報を抽出すべき旨の指示を受け付ける(ステップS100)。ジャンル指定受付部120は、指定されたジャンルを識別するジャンルIDをジャンル関連情報記憶部103に一時記憶するとともに、抽出要求を施設抽出部130に通知する。
【0029】
ジャンル指定受付部120から抽出要求を取得した施設抽出部130は、現在位置測定部114により測定された現在位置、ジャンル関連記憶部103に一時記憶されているジャンルID、および、地図情報記憶部102に記憶されている地図情報に基づいて、指定されたジャンルに属する複数の施設に関する情報を地図情報から抽出する(ステップS120)。施設抽出部130は、抽出した位置情報を抽出情報記憶部106に記憶する。
【0030】
生成指示受付部150は、経路生成指示受付画面を表示部190に表示することにより、誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける(ステップS140)。誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付けた生成指示受付部150は、経路生成要求を最寄経路生成部160に通知する。
【0031】
生成指示受付部150から経路生成要求を取得した最寄経路生成部160は、地図情報記憶部102に記憶されている地図情報を参照し、現在位置の位置情報、および、施設抽出部により抽出されたn個の抽出施設の位置情報に基づいて、n個の抽出施設をそれぞれ設定した立寄順序に従って立ち寄る最寄経路を生成する(ステップS160)。最寄経路生成部160は、生成した最寄経路を生成経路記憶部107に記憶する。経路出力制御部170は、生成経路記憶107に記憶されている最寄経路を表示部190に出力する(ステップS180)。そして本フローチャートは終了する。
【0032】
図5(b)において、最寄経路の表示部190への表示中における電源オフ後の電源オン時に、出力要否選択受付部180は、出力要否選択画面を表示部190に表示する(ステップS210)。出力要否選択受付部180は、出力要否選択画面を介して最寄経路の表示部190への出力は不要である旨を受け付けたか否かを判断する(ステップS220)。最寄経路の表示部190への出力は不要である旨を受け付けていないと出力要否選択受付部180にて判断した場合(ステップS220:No)、本フローチャートは終了する。
【0033】
一方、最寄経路の表示部190への出力は不要である旨を受け付けたと出力要否選択受付部180にて判断した場合(ステップS220:Yes)、生成経路記憶107に記憶されている最寄経路を消去する。これにより、経路出力制御部170は、表示中であった最寄経路の表示部190への出力を規制(消去)する(ステップS230)。そして本フローチャートは終了する。
【0034】
以上、経路生成装置10によれば、利用者が抽出施設に立ち寄る最寄経路上のある施設にキーオフして立ち寄った後に乗車してキーオンした時のように、抽出施設に立ち寄る最寄経路の表示部190への表示中における電源オフ後の電源オン時に、出力要否選択画面が表示部190に自動的に表示されるようになるので、利用者は、簡便な操作(自動的に出力された出力要否選択画面上での最寄経路の表示部への出力は不要である旨の1回の入力操作)によって、不要となった最寄経路の案内を消去させることできる。
【0035】
続いて、本発明の他の実施形態を図面に基づいて説明する。図6は、本発明の第2の実施形態である経路生成装置20の構成例を示す図である。経路生成装置20は、図6に示すように、画面記憶部201、地図情報記憶部202、ジャンル関連情報記憶部203、立寄施設記憶部205、抽出情報記憶部206、生成経路記憶部207、現在位置測定部214、ジャンル指定受付部220、施設抽出部230、生成指示受付部250、目的地立寄判定部252、最寄経路生成部260、経路出力制御部270、出力要否選択受付部280および表示部290を備えて構成される。
【0036】
なお、画面記憶部201、地図情報記憶部202、ジャンル関連情報記憶部203、抽出情報記憶部206、生成経路記憶部207、現在位置測定部214、ジャンル指定受付部220、経路出力制御部270および表示部290は、図1に示す経路生成装置10の画面記憶部101、地図情報記憶部102、ジャンル関連情報記憶部103、抽出情報記憶部106、生成経路記憶部107、現在位置測定部214、ジャンル指定受付部120、経路出力制御部170および表示部190と同様なので説明を省略する。
【0037】
立寄施設記憶部205は、抽出施設の中で実際に立ち寄った施設に関する位置情報(以下、「立寄情報」という)を記憶する。具体的には、立寄施設記憶部205は、目的地立寄判定部252により立寄情報が記憶される。
【0038】
目的地立寄判定部252は、現在位置測定部214により測定された現在位置、生成経路記憶部207に記憶されている最寄経路を参照し、目的地である抽出施設に立ち寄ったか否かを判定する。具体的には、目的地立寄判定部252は、ある抽出施設に係る位置情報により示される位置において、ACCオフ後のACCオンを感知した場合に、当該抽出施設に立ち寄ったと判定する。目的地立寄判定部252は、ある施設に立ち寄ったと判定した場合、当該抽出施設に係る立寄情報を立寄情報記憶部205に記憶するとともに、抽出施設に立ち寄った旨を示す情報(以下、「立寄判定情報」という)を生成指示受付部250に通知する。なお、目的地立寄判定部252は、ある抽出施設に係る位置情報により示される位置において、ACCオフ時から所定時間の超過後にACCオンを感知した場合にのみ、当該抽出施設に立ち寄ったと判定してもよい。
【0039】
出力要否選択受付部280は、図1に示す経路生成装置10の出力要否選択受付部180と同様に、最寄経路の表示部290への出力の要否を受け付ける。出力要否選択受付部280は、最寄経路の表示部290への出力は不要である旨を受け付けた場合には、生成経路記憶207に記憶されている最寄経路を消去する一方、最寄経路の表示部290への出力は不要でない旨(必要である旨)を受け付けた場合には、最寄経路が必要である旨を示す情報(以下、「経路要情報」という)を生成指示受付部250に通知する。
【0040】
生成指示受付部250は、図1に示す経路生成装置10の生成指示受付部150と同様に、施設抽出部230が抽出施設の位置情報等を抽出した場合に、図2(b)に示す経路生成指示受付画面を表示部290に表示することにより、誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける。生成指示受付部250は、誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付けた場合には、経路生成要求を最寄経路生成部260に通知する。
【0041】
更に、生成指示受付部250は、施設抽出部230が抽出施設の位置情報等を抽出した場合に加え、目的地立寄判定部252から立寄判定情報を取得し、かつ、出力要否選択受付部280から経路要情報を取得した場合に、図2(b)に示す経路生成指示受付画面を表示部290に表示することにより、新たに誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける。具体的には、生成指示受付部250は、経路生成指示受付画面においてボタン「生成」が押下された場合に、新たに誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける。生成指示受付部250は、新たに誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付けた場合には、未だ立ち寄っていない施設(以下、「未立寄施設」という)に関する情報を抽出すべき旨の要求(以下、「未立寄抽出要求」という)を施設抽出部230に通知する。
【0042】
施設抽出部230は、図1に示す経路生成装置10の施設抽出部130と同様に、ジャンル指定受付部220から抽出要求を取得した場合には、指定されたジャンルに属する複数の施設に関する情報を地図情報から抽出する。施設抽出部230は、抽出した位置情報を抽出情報記憶部206に記憶する。
【0043】
更に、施設抽出部230は、生成指示受付部250から未立寄抽出要求を取得した場合には、指定されたジャンルに属する複数の未立寄施設に関する情報を地図情報から抽出する。具体的には、生成指示受付部250から未立寄抽出要求を取得した施設抽出部230は、現在位置測定部214により測定された現在位置、ジャンル関連記憶部203に一時記憶されているジャンルID、地図情報記憶部202に記憶されている地図情報および立寄施設記憶部205に記憶されている立寄情報に基づいて、指定されたジャンルに属する未立寄施設であって、現在位置からのコストが小さい上位から所定数の未立寄施設に係る位置情報、施設名、施設IDを地図情報から抽出する(以下、施設抽出部230により位置情報が抽出された未立寄施設を「未立寄抽出施設」という)。施設抽出部230は、抽出した位置情報を抽出情報記憶部206に記憶するとともに、経路生成要求を最寄経路生成部260に通知する。
【0044】
最寄経路生成部260は、図1に示す経路生成装置10の最寄経路生成部160と同様に、生成指示受付部250から経路生成要求を取得した場合に、抽出施設に係る最寄経路を生成する。また、最寄経路生成部260は、施設抽出部230から経路生成要求を取得した場合に、未立寄施設に係る最寄経路を生成する。
【0045】
具体的には、最寄経路生成部260は、施設抽出部230によりm個の未立寄抽出施設の位置情報が抽出された後に施設抽出部230から経路生成要求を取得した場合に、まず、m個の未立寄抽出施設を識別する施設IDを抽出情報記憶部106から取得する。次に、最寄経路生成部260は、地図情報記憶部202に記憶されている地図情報を参照し、現在位置測定部214により測定された現在位置、および、抽出情報記憶部206から取得したn個の抽出施設の位置情報に基づいて、m個の未立寄抽出施設のなかから現在位置からのコストが最小である未立寄抽出施設を選択し、選択した未立寄抽出施設の立寄順序を1番目と設定する。次に、最寄経路生成部260は、立寄順序を設定していない未立寄抽出施設のなかから立寄順序をq番目(qは1以上m−1以下の整数)と設定した未立寄抽出施設からのコストが最小である未立寄抽出施設を選択し、選択した未立寄抽出施設の立寄順序をq+1番目と設定する。そして、最寄経路生成部260は、m個の未立寄抽出施設をそれぞれ設定した立寄順序に従って立ち寄る最寄経路を生成する。最寄経路生成部260は、生成した最寄経路を生成経路記憶部207に記憶する。
【0046】
以下、経路生成装置20の動作について説明する。図7は、図6に示す経路生成装置20の動作の一例を示すフローチャートである。図7のフローチャートは、最寄経路の表示部290への表示中における電源オフ後の電源オン時の動作を示す。なお、図7のステップS310、ステップS320およびステップS330は、図5(b)のステップS210、ステップS220およびステップS230と同様であるので説明を省略する。また、図7のステップS380は、図5(a)のステップS180と同様であるので説明を省略する。なお、経路生成装置20における、最寄経路が表示部290に表示されるまでの動作は、図1に示す経路生成装置10の動作と同様である。
【0047】
図7において、最寄経路の表示部290への出力は不要である旨を受け付けていないと出力要否選択受付部280にて判断した場合(ステップS320:No)、出力要否選択受付部280は、経路要情報を生成指示受付部250に通知する。
【0048】
出力要否選択受付部280から経路要情報を取得した生成指示受付部250は、抽出施設に立ち寄ったか否かを判断する(ステップS340)。生成指示受付部250は、目的地立寄判定部252から立寄判定情報を取得した場合に、抽出施設に立ち寄ったと判断する。抽出施設に立ち寄っていないと生成指示受付部250にて判断した場合(ステップS340:No)、本フローチャートは終了する。
【0049】
一方、抽出施設に立ち寄ったと生成指示受付部250にて判断した場合(ステップS340:Yes)、生成指示受付部250は、経路生成指示受付画面を表示部290に表示することにより、新たな誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける(ステップS350)。新たな誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付けた生成指示受付部250は、未立寄抽出要求を施設抽出部230に通知する。
【0050】
生成指示受付部250から未立寄抽出要求を取得した施設抽出部230は、現在位置測定部214により測定された現在位置、ジャンル関連記憶部203に一時記憶されているジャンルID、地図情報記憶部202に記憶されている地図情報および立寄施設記憶部205に記憶されている立寄情報に基づいて、指定されたジャンルに属する複数の未立寄施設に関する情報を地図情報から抽出する(ステップS360)。施設抽出部230は、抽出した位置情報を抽出情報記憶部206に記憶するとともに、経路生成要求を最寄経路生成部260に通知する。
【0051】
施設抽出部230から経路生成要求を取得した最寄経路生成部260は、未立寄抽出施設に係る最寄経路を生成する(ステップS370)。そして、ステップS380を実行した後に、本フローチャートは終了する。
【0052】
以上、経路生成装置20によれば、利用者が、最寄経路の途中地点または最終地点にて、再度、最寄経路を再探索させるような場合に、既に立ち寄った施設を含まない効率的な最寄経路を簡便に(自動的に表示される経路生成指示画面で「生成」を指示する入力操作)、再探索することができる。そして、再探索した最寄経路についても、電源オフ後の電源オン時に自動的に表示される出力要否選択画面において、利用者は、簡便な操作によって、不要となった最寄経路の案内を消去させることできる。
【0053】
なお、経路生成装置20は、最寄経路の途中地点ではなく最寄経路の最終地点に立ち寄った場合にのみ、新たな誘導経路を生成すべき旨の指示を受けることにより、既に立ち寄った施設を含まない最寄経路を再探索してもよい。
【0054】
具体的には、出力要否選択受付部280は、最終地点の抽出施設において、出力要否選択画面を表示部290に表示することなく生成経路記憶207に記憶されている最寄経路を消去するとともに、経路要情報を生成指示受付部250に通知する。また、目的地立寄判定部252は、最終地点の抽出施設に立ち寄ったと判定した場合にのみ、立寄判定情報を生成指示受付部250に通知する。すなわち、生成指示受付部250は、最寄経路の最終地点に立ち寄った場合にのみ、経路生成指示受付画面を表示部290に表示する。なお、目的地立寄判定部252は、最寄経路の各抽出施設(途中地点および最終地点の抽出施設)に立ち寄ったと判定した場合、当該抽出施設に係る立寄情報を立寄情報記憶部205に記憶する。
【0055】
続いて、本発明の他の実施形態を図面に基づいて説明する。図8は、本発明の第3の実施形態である経路生成装置30の構成例を示す図である。経路生成装置30は、図8に示すように、画面記憶部301、地図情報記憶部302、ジャンル関連情報記憶部303、抽出情報記憶部306、生成経路記憶部307、現在位置測定部314、ジャンル指定受付部320、施設抽出部330、生成指示受付部350、最寄経路生成部360、経路出力制御部370、出力要否選択受付部380、時間超過判断部382および表示部390を備えて構成される。
【0056】
なお、画面記憶部301、地図情報記憶部302、抽出情報記憶部306、生成経路記憶部307、現在位置測定部314、ジャンル指定受付部320、施設抽出部330、生成指示受付部350、最寄経路生成部360、経路出力制御部370および表示部390は、図1に示す経路生成装置10における画面記憶部101、地図情報記憶部102、抽出情報記憶部106、生成経路記憶部107、現在位置測定部114、ジャンル指定受付部120、施設抽出部130、生成指示受付部150、最寄経路生成部160、経路出力制御部170および表示部190と同様なので説明を省略する。
【0057】
ジャンル関連情報記憶部303は、ジャンルに関する情報を記憶する。具体的には、ジャンル関連情報記憶部303は、図3(a)に示すように、ジャンル指定受付部320により指定を受け付けたジャンルを識別するジャンルIDを一時記憶するとともに、図3(b)に示すように、各ジャンルIDに対応付けて閾値(時間)を記憶する。図3(b)に示す例において、ジャンル関連情報記憶部303は、ジャンルAを識別するジャンルID「J001」に対応付けて閾値「10分」を記憶している。
【0058】
なお、閾値として記憶されている時間は、立ち寄った施設において目的が達成できたか否かを判断するための目安となる時間である。例えば、高価な商品を販売する施設に関係するジャンルに対応付けられている閾値は、安価な商品を販売する施設に関係するジャンルに対応付けられている閾値よりも大きい。商品の購入という目的の達成に要する時間は、一般に、高価な方が大きいと考えられるからである。
【0059】
時間超過判断部382は、最寄経路の表示部390への表示中における電源オフ後の電源オン時に、電源オフから電源オンまでの所要時間が、指定されたジャンルの閾値を超過していたか否かを判断する。具体的には、時間超過判断部382は、最寄経路の表示部390への表示中における電源オフ後の電源オン時に、まず、ジャンル関連情報記憶部303を参照し、ジャンル関連記憶部303に一時記憶されているジャンルIDを取得し、そのジャンルIDに対応付けられている閾値を取得する。そして、時間超過判断部382は、電源オフから電源オンまでの所要時間が、ジャンル関連情報記憶部303から取得した閾値を超過したか否かを判断する。時間超過判断部382は、判断結果を出力要否選択受付部380に通知する。なお、時間超過判断部382は、ACCオフに連動して電源オフを感知し、ACCオンに連動して電源オンを感知する。例えば、ある抽出施設に到着した際のACCオフに連動して電源オフを感知し、当該抽出施設から出発する際のACCオンに連動して電源オンを感知する。
【0060】
出力要否選択受付部380は、最寄経路の表示部390への出力の要否を受け付ける。例えば、出力要否選択受付部380は、最寄経路の表示部190への表示中における電源オフ後の電源オン時に、電源オフから電源オンまでの所要時間が閾値を超過している旨の判断結果を時間超過判断部382から取得したときに、図2(c)に示す出力要否選択画面を表示部390に表示する。出力要否選択受付部380は、出力要否選択画面を介して、最寄経路の表示部390への出力は不要である旨を受け付けた場合には、生成経路記憶307に記憶されている最寄経路を消去する。
【0061】
以下、経路生成装置30の動作について説明する。図9は、図8に示す経路生成装置30の動作の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートは、最寄経路の表示部390への表示中における電源オフ後の電源オン時の動作を示す。なお、図9のステップS420およびステップS430は、図5(b)のステップS220およびステップS230と同様であるので説明を省略する。なお、経路生成装置30における、最寄経路が表示部390に表示されるまでの動作は、図1に示す経路生成装置10の動作と同様である。
【0062】
図9において、最寄経路の表示部390への表示中における電源オフ後の電源オン時に、時間超過判断部382は、電源オフから電源オンまでの所要時間が、指定されたジャンルの閾値を超過したか否かを判断する(ステップS400)。電源オフから電源オンまでの所要時間が指定されたジャンルの閾値を超過していると時間超過判断部382にて判断した場合(ステップS400:Yes)、時間超過判断部382は、電源オフから電源オンまでの所要時間が閾値を超過している旨の判断結果を出力要否選択受付部380に通知する。一方、電源オフから電源オンまでの所要時間が指定されたジャンルの閾値を超過していないと時間超過判断部382にて判断した場合(ステップS400:No)、時間超過判断部382は、電源オフから電源オンまでの所要時間が閾値を超過していない旨の判断結果を出力要否選択受付部380に通知する。
【0063】
出力要否選択受付部380は、電源オフから電源オンまでの所要時間が閾値を超過している旨の判断結果を時間超過判断部382から取得した場合、出力要否選択画面を表示部390に表示する(ステップS410)。以下、ステップS420およびステップS430を実行して本フローチャートは終了する。一方、出力要否選択受付部380は、電源オフから電源オンまでの所要時間が閾値を超過していない旨の判断結果を時間超過判断部382から取得した場合、出力要否選択画面を表示部390に表示しない。つまり、表示部390には最寄経路が引き続き表示される。以下、ステップS420およびステップS430を実行せず本フローチャートは終了する。
【0064】
以上、経路生成装置30によれば、電源オフから電源オンまでの所要時間が閾値を超過していない場合には、出力要否選択画面が表示部390に自動的に表示されることはないので、立ち寄った施設において目的が達成できず最寄経路がまだ必要であると推測されるような所要時間においても、出力要否選択画面が表示部390に自動的に表示されるということを抑えることができる。特に、ジャンル毎に閾値を変えることによって、出力要否選択画面を自動的に表示させるか否かをきめ細やかに制御することができる。
【0065】
続いて、本発明の他の実施形態を図面に基づいて説明する。図10は、本発明の第4の実施形態である経路生成装置40の構成例を示す図である。経路生成装置40は、図10に示すように、画面記憶部401、地図情報記憶部402、ジャンル関連情報記憶部403、抽出情報記憶部406、生成経路記憶部407、現在位置測定部414、ジャンル指定受付部420、施設抽出部430、施設選択受付部440、生成指示受付部450、最寄経路生成部460、経路出力制御部470、出力要否選択受付部480および表示部490を備えて構成される。
【0066】
なお、地図情報記憶部402、ジャンル関連情報記憶部403、生成経路記憶部407、現在位置測定部414、ジャンル指定受付部420、施設抽出部430、経路出力制御部470、出力要否選択受付部480および表示部490は、図1に示す経路生成装置10における地図情報記憶部102、ジャンル関連情報記憶部103、生成経路記憶部107、現在位置測定部114、ジャンル指定受付部120、施設抽出部130、経路出力制御部170、出力要否選択受付部180および表示部190と同様なので説明を省略する。
【0067】
画面記憶部401は、ジャンル指定受付部420、施設選択受付部440、生成指示受付部450および出力要否選択受付部480によって表示部490に表示される画面を記憶する。具体的には、画面記憶部401は、図1に示す画面記憶部101と同様に、図2(a)に示すジャンル指定受付画面、図2(b)に示す経路生成指示受付画面、図2(c)に示す出力要否選択受付画面および初期メニュー画面(非図示)を記憶するほか、施設選択受付部440によって表示部490に表示される図2(d)に示す施設選択受付画面を記憶する。
【0068】
抽出情報記憶部406は、施設抽出部430によって抽出された抽出施設に関する位置情報等を一時記憶する。また、抽出情報記憶部406は、施設選択受付部440によって選択を受け付けた施設(以下、「選択受付施設」という)に関する位置情報等を一時記憶する。
【0069】
施設選択受付部440は、施設抽出部430により抽出されたn個の抽出施設のなかからj個(j≦n)の施設の選択を受け付ける。例えば、施設選択受付部440は、施設抽出部430が抽出施設の位置情報等を抽出した場合に、n個の抽出施設を示す情報(例えば、施設名)を出力した、図2(d)に示す施設選択受付画面を表示部490に表示する。次に、施設選択受付部440は、施設選択受付画面のn個の抽出施設のそれぞれに対応付けられたチェック欄にて各施設を選択するか否かの指示を受け付ける。そして、施設選択受付部440は、施設選択受付画面においてボタン「実行」が押下された場合に、選択する旨の指示を受け付けていたj個の施設の選択を受け付ける。施設選択受付部440は、選択受付施設に関する位置情報等を抽出情報記憶部406に記憶する。
【0070】
生成指示受付部450は、施設選択受付部440により選択された複数の選択受付施設に立ち寄る誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける。具体的には、生成指示受付部450は、施設選択受付部440が選択受付施設を受け付けた場合に、生成指示受付画面を表示部490に表示する。そして、生成指示受付部450は、生成指示受付画面を介して誘導経路を生成すべき旨の指示を利用者から受け付ける。生成指示受付部450は、誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付けた場合には、経路生成要求を最寄経路生成部460に通知する。
【0071】
最寄経路生成部460は、選択受付施設に立ち寄る最寄経路を生成する。具体的には、施設選択受付部440によりj個の選択受付施設が受け付けられた後に生成指示受付部450から経路生成要求を取得した場合に、まず、j個の選択受付施設を識別する情報を抽出情報記憶部406から取得する。次に、最寄経路生成部460は、地図情報記憶部402に記憶されている地図情報を参照し、現在位置の位置情報、および、抽出情報記憶部406から取得したj個の選択受付施設の位置情報に基づいて、j個の選択受付施設のなかから現在位置からのコストが最小である選択受付施設を選択し、選択した選択受付施設の立寄順序を1番目と設定する。次に、最寄経路生成部460は、立寄順序を設定していない選択受付施設のなかから立寄順序をr番目(rは1以上j−1以下の整数)と設定した選択受付施設からのコストが最小である選択受付施設を選択し、選択した選択受付施設の立寄順序をr+1番目と設定する。そして、最寄経路生成部460は、j個の選択受付施設をそれぞれ設定した立寄順序に従って立ち寄る最寄経路を生成する。最寄経路生成部460は、生成した最寄経路を生成経路記憶部407に記憶する。
【0072】
以下、経路生成装置40の動作について説明する。図11は、図10に示す経路生成装置40の動作の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートは、最寄経路が表示部490に表示されるまでの動作を示す。なお、図11のステップS500、ステップS520およびステップS580は、図5(a)のステップS100、ステップS120およびステップS180と同様であるので説明を省略する。なお、経路生成装置40における、最寄経路の表示部490への表示中における電源オフ後の電源オン時の動作は、図1に示す経路生成装置10の動作と同様である。
【0073】
図11において、ステップS520に続いて、施設選択受付部440は、施設抽出部130により抽出されたn個の抽出施設のなかからj個(j≦n)の選択受付施設の選択を受け付ける(ステップS530)。施設選択受付部440は、選択受付施設に関する位置情報等を抽出情報記憶部406に記憶する。
【0074】
生成指示受付部450は、施設選択受付部440により選択された複数の選択受付施設に立ち寄る誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける(ステップS540)。誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付けた生成指示受付部450は、経路生成要求を最寄経路生成部460に通知する。
【0075】
生成指示受付部450から経路生成要求を取得した最寄経路生成部460は、地図情報記憶部402に記憶されている地図情報を参照し、現在位置の位置情報、および、抽出情報記憶部406から取得したj個の選択受付施設の位置情報に基づいて、j個の選択受付施設をそれぞれ設定した立寄順序に従って立ち寄る最寄経路を生成する(ステップS560)。最寄経路生成部460は、生成した最寄経路を生成経路記憶部407に記憶する。以下、ステップS580を実行して本フローチャートは終了する。
【0076】
なお、最寄経路生成部460は、選択受付施設に立ち寄る最寄経路に代えて、抽出施設から選択受付施設を除いた施設に立ち寄る最寄経路を生成してもよい。具体的には、施設選択受付部440によりn個の抽出施設のなかからk個の選択受付施設が受け付けられた後に生成指示受付部450から経路生成要求を取得した場合に、まず、n個の抽出施設を識別する情報を抽出情報記憶部406から取得するとともに、k個の選択受付施設を識別する情報を抽出情報記憶部406からから取得する。
【0077】
次に、最寄経路生成部460は、地図情報記憶部402に記憶されている地図情報を参照し、現在位置の位置情報、および、n個の抽出施設からk個の選択受付施設を除いたn−k個の施設の位置情報に基づいて、n−k個の施設のなかから現在位置からのコストが最小である施設を選択し、選択した施設の立寄順序を1番目と設定する。次に、最寄経路生成部460は、立寄順序を設定していない施設のなかから立寄順序をs番目(sは1以上n−k−1以下の整数)と設定した施設からのコストが最小である施設を選択し、選択した施設の立寄順序をs+1番目と設定する。そして、最寄経路生成部460は、n−k個の施設をそれぞれ設定した立寄順序に従って立ち寄る最寄経路を生成する。最寄経路生成部460は、生成した最寄経路を生成経路記憶部407に記憶する。
【0078】
以上、経路生成装置40によれば、利用者は、抽出施設のうちから選択された選択受付施設に立ち寄る最寄経路、または、抽出施設から選択受付施設を除いた施設に立ち寄る最寄経路を、簡便に(施設選択受付画面のチェック欄にチェックする入力操作)、探索させることができる。そして、探索した最寄経路について、電源オフ後の電源オン時に自動的に表示される出力要否選択画面における利用者の簡便な操作によって、不要となった最寄経路の案内を消去することできる。
【0079】
続いて、本発明の他の実施形態を図面に基づいて説明する。図12は、本発明の第5の実施形態である経路生成装置50の構成例を示す図である。経路生成装置50は、図12に示すように、画面記憶部501、地図情報記憶部502、ジャンル関連情報記憶部503、モード記憶部504、抽出情報記憶部506、生成経路記憶部507、フラグ記憶部508、モード設定受付部510、モード自動設定部512、現在位置測定部514、ジャンル指定受付部520、施設抽出部530、生成指示受付部550、最寄経路生成部560、全体最小経路生成部562、経路出力制御部570、出力要否選択受付部580および表示部590を備えて構成される。
【0080】
なお、地図情報記憶部502、抽出情報記憶部506、現在位置測定部514、ジャンル指定受付部520、施設抽出部530および表示部590は、図1に示す地図情報記憶部102、抽出情報記憶部106、現在位置測定部114、ジャンル指定受付部120、施設抽出部130および表示部190と同様なので説明を省略する。
【0081】
画面記憶部501は、モード設定受付部510、ジャンル指定受付部520、生成指示受付部550および出力要否選択受付部580によって表示部590に表示される画面を記憶する。具体的には、画面記憶部501は、図1に示す画面記憶部101と同様に、図2(a)に示すジャンル指定受付画面、図2(b)に示す経路生成指示受付画面、図2(c)に示す出力要否選択受付画面および初期メニュー画面(非図示)を記憶するほか、モード設定受付部510によって表示部590に表示される図2(e)に示すモード設定受付画面を記憶する。
【0082】
ジャンル関連情報記憶部503は、ジャンルに関する情報を記憶する。具体的には、ジャンル関連情報記憶部503は、図1に示すジャンル関連情報記憶部103と同様に、図3(a)に示すように、ジャンル指定受付部520により指定を受け付けたジャンルを識別するジャンルIDを一時記憶するとともに、図3(c)に示すように、各ジャンルIDに対応付けて誘導経路を生成するモード(以下、「経路生成モード」という)を識別するモードIDを記憶する。
【0083】
例えば、ジャンル関連情報記憶部503は、図3(c)に示す例において、ジャンルA、Bを識別するジャンルID「J001」「J002」に対応付けて、最寄経路を生成するモード(以下、「最寄経路生成モード」という)を識別するモードID「1」を記憶し、ジャンルCを識別するジャンルID「J003」に対応付けて、全ての施設に立ち寄る場合のトータルのコストが最小である経路(以下、「全体最小経路」という)を生成するモード(以下、「全体最小経路生成モード」という)を識別するモードID「2」を記憶している。なお、全体最小経路とは、巡回セールスマン問題において求まる経路である。
【0084】
なお、現在位置から誘導経路の最終地点に至るまでのトータルのコストを基準に全体最小経路と最寄経路とを比較すれば、全体最小経路の方が最寄経路よりも有利である(コストが小さい)。全体最小経路は、現在位置から全ての抽出施設を通って最終地点に至るまでのトータルのコストが最小である経路であるから、両経路が偶然に完全に一致しない限り、全体最小経路のコストは最寄経路のコストより小さくなるからである。一方、現在位置から誘導経路上の途中地点までのコストを基準として両者を比較すれば、最寄経路の方が全体最小経路よりも有利である場合が多い。一般に、途中地点が現在位置から近く最終地点から遠いようなときには、最寄経路の方が全体最小経路よりも有利である(例えば、途中地点が1番目の抽出施設であるならば、両経路における1番目の抽出施設が一致しない限り、最寄経路のコストは全体最小経路のコストより小さい)。
【0085】
以上から、全体最小経路生成モードは、誘導経路を完走またはほぼ完走するような場面(全部またはほぼ全部の抽出施設に立ち寄る場合)に好適な経路生成モードである。一方、最寄経路生成モードは、誘導経路を少ししか走らない場合(少数の抽出施設にのみ立ち寄る場合)に好適な経路生成モードである。従って、ジャンル関連情報記憶部503は、誘導経路を完走またはほぼ完走するようなジャンルを識別するジャンルIDに対応付けて全体最小経路生成モードを識別するモードID「2」を記憶し、誘導経路を少ししか走らないようなジャンルを識別するジャンルIDに対応付けて最寄経路生成モードを識別するモードID「1」を記憶することが好ましい。なお、誘導経路を完走またはほぼ完走するようなジャンルは、高価な商品、比較検討して購入する商品などを取り扱う施設に係るジャンルである。一方、誘導経路を少ししか走らないようなジャンルは、安価な商品、比較検討することなく購入する商品などを取り扱う施設に係るジャンルである。
【0086】
なお、経路を探索する計算量を基準に全体最小経路と最寄経路とを比較すれば、最寄経路の方が全体最小経路よりも有利である(計算量が少ない)。特に、抽出施設が多いときに有利である。全体最小経路の探索の計算量は、最寄経路の探索の計算量に比べ、抽出施設の数に応じて著しく大きくなるからである。従って施設抽出部530は、現在位置からのコストが所定の範囲内にある全ての施設に係る位置情報等を抽出するよりも、現在位置からのコストが小さい上位から所定数の施設に係る位置情報等を抽出するほうが好ましい。
【0087】
モード記憶部504は、現在設定されている経路生成モードを識別するモードIDを記憶する。具体的には、モード記憶部504は、最寄経路生成モードを識別するモードID「1」、または、全体最小経路生成モードを識別するモードID「2」を記憶している。なお、モード記憶部504にモードIDが記憶される動作については後述する。
【0088】
生成経路記憶部507は、最寄経路生成部560によって生成された最寄経路、または、全体最小経路生成部562によって生成された全体最小経路を一時記憶する。
【0089】
フラグ記憶部508は、経路生成モード(最寄経路生成モードまたは全体最小経路生成モード)を自動的に設定するか否かを示すフラグ(以下、「自動設定フラグ」という)を記憶する。自動設定フラグがオンのときは経路生成モードが自動設定され、自動設定フラグがオフのときは経路生成モードが自動設定されない(手動設定)。
【0090】
モード設定受付部510は、経路生成モードに関する設定を受け付ける。具体的には、モード設定受付部510は、まず、初期メニュー画面を介してモード設定受付画面を表示部590に表示させる入力を利用者から受け付けて、モード設定受付画面を表示部590に表示する。そして、モード設定受付部510は、モード設定受付画面を介して経路生成モードに関する設定を利用者から受け付ける。例えば、モード設定受付部510は、図2(e)に示すモード設定受付画面において、経路生成モードを手動設定する旨の指定または経路生成モードを自動設定する旨の指定を受け付ける。また、モード設定受付部510は、経路生成モードを手動設定する旨の指定を受け付けた場合には、最寄経路生成モードまたは全体最小経路生成モードの何れかの経路生成モードの指定を受け付ける。
【0091】
例えば、利用者は、誘導経路の完走することを希望する場合(全部またはほぼ全部の抽出施設に立ち寄ることを希望する場合)は、経路生成モードを手動設定する旨、および、全体最小経路生成モードを指定する。一方、利用者は、誘導経路を少ししか走らないことを希望する場合(少数の抽出施設にのみ立ち寄ることを希望する場合)には、経路生成モードを手動設定する旨、および、最寄経路生成モードを指定する。また、利用者は、毎回のモード設定受付画面上での設定を省略したい場合など簡便さを優先する場合には、経路生成モードを自動設定する旨を指定する。
【0092】
モード設定受付部510は、経路生成モードを手動設定する旨の指定、および、最寄経路生成モードの指定を受け付けた場合には、最寄経路生成モードを識別するモードID「1」をモード記憶部504に記憶するとともに、フラグ記憶部508に記憶されている自動設定フラグをオフにする。モード設定受付部510は、経路生成モードを手動設定する旨の指定、および、全体最小経路生成モードの指定を受け付けた場合には、全体最小経路生成モードを識別するモードID「2」をモード記憶部504に記憶するとともに、フラグ記憶部508に記憶されている自動設定フラグをオフにする。モード設定受付部510は、経路生成モードを自動設定する旨の指定を受け付けた場合には、フラグ記憶部508に記憶されている自動設定フラグをオンにする。
【0093】
モード自動設定部512は、モード設定受付部510により経路生成モードを自動設定する旨の指定が受け付けられている場合に、ジャンル指定受付部520により指定が受け付けられたジャンルに応じて最寄経路生成モードまたは全体最小経路生成モードの何れかの経路生成モードを自動設定する。具体的には、まず、モード自動設定部512は、ジャンル指定受付部520がジャンル関連情報記憶部503にジャンルIDを一時記憶したときに、フラグ記憶部508に記憶されている自動設定フラグを参照する。モード自動設定部512は、自動設定フラグがオンであったときは、ジャンル関連記憶部503に一時記憶されているジャンルIDを取得し、そのジャンルIDに対応付けられている経路生成モードを取得する。そして、モード自動設定部512は、ジャンル関連情報記憶部503から取得した経路生成モードをモード記憶部504に記憶する。なお、モード自動設定部512は、自動設定フラグがオフであったときには何もしない。
【0094】
生成指示受付部550は、施設抽出部530により位置情報が抽出された複数の抽出施設に立ち寄る誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける。生成指示受付部550は、誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付けた場合には、経路生成要求を最寄経路生成部560および全体最小経路生成部562に通知する。
【0095】
最寄経路生成部560は、施設抽出部530によりn個の抽出施設の位置情報が抽出された後に生成指示受付部550から経路生成要求を取得した場合に、モード記憶部504に記憶されている経路生成モードを取得する。最寄経路生成部560は、モード記憶部504から取得した経路生成モードが最寄経路生成モードを識別するモードID「1」であったときには、抽出施設に立ち寄る最寄経路を生成する。最寄経路生成部560は、生成した最寄経路を生成経路記憶部507に記憶する。なお、最寄経路生成部560は、モード記憶部504から取得した経路生成モードが全体最小経路生成モードを識別するモードID「2」であったときには何もしない。
【0096】
全体最小経路生成部562は、施設抽出部530によりn個の抽出施設の位置情報が抽出された後に生成指示受付部550から経路生成要求を取得した場合に、モード記憶部504に記憶されている経路生成モードを取得する。全体最小経路生成部562は、モード記憶部504から取得した経路生成モードが全体最小経路生成モードを識別するモードID「2」であったときには、抽出施設に立ち寄る全体最小経路を生成する。全体最小経路生成部562は、生成した全体最小経路を生成経路記憶部507に記憶する。なお、全体最小経路生成部562は、モード記憶部504から取得した経路生成モードが最寄経路生成モードを識別するモードID「1」であったときには何もしない。
【0097】
経路出力制御部570は、生成経路記憶部507に記憶されている最寄経路または全体最小経路を表示部590に出力する。従って、生成経路記憶507に記憶されている最寄経路または全体最小経路が消去された場合には、経路出力制御部570は、表示中であった最寄経路または全体最少経路の表示部590への出力を自動的に規制(消去)することとなる。
【0098】
出力要否選択受付部580は、最寄経路または全体最小経路の表示部590への出力の要否を受け付ける。例えば、出力要否選択受付部580は、最寄経路または全体最小経路の表示部590への表示中における電源オフ後の電源オン時に、図2(c)に示す出力要否選択画面を表示部590に表示する。出力要否選択受付部580は、出力要否選択画面においてボタン「消去する」が押下された場合に、表示中の経路(最寄経路または全体最小経路)の表示部590への出力は不要である旨を受け付け、ボタン「消去しない」が押下された場合に、表示中の経路の表示部590への出力は不要でない旨(必要である旨)を受け付ける。出力要否選択受付部580は、表示中の経路の表示部590への出力は不要である旨を受け付けた場合には、生成経路記憶507に記憶されている最寄経路または全体最小経路を消去する。
【0099】
以下、経路生成装置50の動作について説明する。図13は、図12に示す経路生成装置50の動作の一例を示すフローチャートである。図13のフローチャートは、最寄経路または全体最小経路が表示部590に表示されるまでの動作を示す。なお、図13のステップS700、ステップS720およびステップS780は、図5(a)のステップS100、ステップS120およびステップS180と同様であるので説明を省略する。なお、経路生成装置50における、最寄経路または全体最小経路の表示部590への表示中における電源オフ後の電源オン時の動作は、図1に示す経路生成装置10の動作と同様である。
【0100】
図13において、ステップS720に続いて、生成指示受付部550は、施設抽出部530により位置情報等が抽出された複数の抽出施設に立ち寄る誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける(ステップS740)。誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付けた生成指示受付部550は、経路生成要求を最寄経路生成部560および全体最小経路生成部562に通知する。
【0101】
生成指示受付部550から経路生成要求を取得した最寄経路生成部560および全体最小経路生成部562はそれぞれ、モード記憶部504に記憶されている経路生成モードを取得する。最寄経路生成部560および全体最小経路生成部562はそれぞれ、モード記憶部504から取得した経路生成モードが最寄経路生成モードを識別するモードID「1」であるか否かを判断する(ステップS750)。
【0102】
モード記憶部504から取得した経路生成モードが最寄経路生成モードを識別するモードID「1」であると最寄経路生成部560および全体最小経路生成部562にて判断した場合には(ステップS750:Yes)、最寄経路生成部560は抽出施設に立ち寄る最寄経路を生成する(ステップS760)。なお、全体最小経路生成部562は何もしない。一方、モード記憶部504から取得した経路生成モードが最寄経路生成モードを識別するモードID「1」でないと最寄経路生成部560および全体最小経路生成部562にて判断した場合には(ステップS750:No)、全体最小経路生成部562は抽出施設に立ち寄る全体最小経路を生成する(ステップS770)。なお、最寄経路生成部560は何もしない。そして、ステップS780を実行した後に、本フローチャートは終了する。
【0103】
以上、経路生成装置50によれば、利用者は、状況に応じた効率的な誘導経路として、最寄経路または全体最小経路の何れか一方を探索して表示させることができる。また、利用者は、ジャンルに応じて経路生成モードが自動的に設定される自動設定を活用し、ジャンルに応じた誘導経路を簡便に表示させることができる。そして、何れかのモードで探索した最寄経路または全体最小経路について、電源オフ後の電源オン時に自動的に表示される出力要否選択画面における利用者の簡便な操作によって、不要となった最寄経路または全体最小経路の案内を消去することできる。
【0104】
以上、上記第1〜第5の実施形態に係る経路生成装置10、20、30、40、50について説明したが、本発明の実施形態である経路生成装置は、経路生成装置10、20、30、40、50のうちの2以上を組み合わせたものであってもよい。
【0105】
なお、上記第1〜第5の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の第1の実施形態である経路生成装置の構成例を示す図である。
【図2】画面記憶部に記憶される画面の一例を示す図である。
【図3】ジャンル関連情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【図4】最寄経路生成部により生成される最寄経路を模式的に示す図である。
【図5】図1に示す経路生成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態である経路生成装置の構成例を示す図である。
【図7】図6に示す経路生成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施形態である経路生成装置の構成例を示す図である。
【図9】図8に示す経路生成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施形態である経路生成装置の構成例を示す図である。
【図11】図10に示す経路生成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第5の実施形態である経路生成装置の構成例を示す図である。
【図13】図12に示す経路生成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0107】
10 経路生成装置
20 経路生成装置
30 経路生成装置
40 経路生成装置
50 経路生成装置
120 ジャンル指定受付部
130 施設抽出部
150 生成指示受付部
160 最寄経路生成部
170 経路出力制御部
180 出力要否選択受付部
220 ジャンル指定受付部
230 施設抽出部
250 生成指示受付部
260 最寄経路生成部
270 経路出力制御部
280 出力要否選択受付部
320 ジャンル指定受付部
330 施設抽出部
350 生成指示受付部
360 最寄経路生成部
370 経路出力制御部
380 出力要否選択受付部
382 時間超過判断部
420 ジャンル指定受付部
430 施設抽出部
440 施設選択受付部
450 生成指示受付部
460 最寄経路生成部
470 経路出力制御部
480 出力要否選択受付部
510 モード設定受付部
512 モード自動設定部
520 ジャンル指定受付部
530 施設抽出部
550 生成指示受付部
560 最寄経路生成部
562 全体最小経路生成部
570 経路出力制御部
580 出力要否選択受付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジャンルの指定を受け付けるジャンル指定受付部と、
上記ジャンル指定受付部により指定が受け付けられたジャンルに属する複数の施設に係る複数の位置情報を地図情報から抽出する施設抽出部と、
上記施設抽出部により位置情報が抽出された施設である複数の抽出施設に立ち寄る誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける生成指示受付部と、
上記生成指示受付部により上記誘導経路を生成すべき旨の指示が受け付けられた場合に、現在位置の位置情報、および、上記施設抽出部により抽出されたn個の抽出施設の位置情報に基づいて、上記n個の抽出施設のなかから上記現在位置からのコストが最小である上記抽出施設を選択し、選択した上記抽出施設の立寄順序を1番目と設定し、立寄順序を設定していない上記抽出施設のなかから立寄順序をp番目(pは1以上n−1以下の整数)と設定した上記抽出施設からのコストが最小である上記抽出施設を選択し、選択した上記抽出施設の立寄順序をp+1番目と設定することにより、上記n個の抽出施設をそれぞれ設定した立寄順序に従って立ち寄る最寄経路を生成する最寄経路生成部と、
上記最寄経路生成部により生成された上記最寄経路を表示部に出力する経路出力制御部と、
上記最寄経路生成部によって生成された上記最寄経路の表示部への出力の要否を受け付ける出力要否選択画面を表示部に表示し、上記出力要否選択画面を介して、上記最寄経路の表示部への出力の要否を受け付ける出力要否選択受付部とを備え、
上記出力要否選択受付部は、上記経路出力制御部による上記最寄経路の表示部への表示中における電源オフ後の電源オン時に、上記出力要否選択画面を表示部に表示し、
上記経路出力制御部は、上記最寄経路の表示部への出力中に、上記出力要否選択受付部が上記出力要否選択画面を介して上記最寄経路の表示部への出力は不要である旨を受け付けた場合、上記最寄経路の表示部への出力を規制することを特徴とする経路生成装置。
【請求項2】
上記最寄経路生成部による上記最寄経路の表示部への表示中における電源オフ後の電源オン時に、電源オフから電源オンまでの所要時間が閾値を超過していたか否かを判断する時間超過判断部を更に備え、
上記出力要否選択受付部は、上記最寄経路生成部による上記最寄経路の表示部への表示中における電源オフ後の電源オン時に、上記時間超過判断部によって上記所要時間が上記閾値を超過していたと判断された場合に、上記出力要否選択画面を表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
【請求項3】
上記閾値は、上記ジャンル指定受付部により指定が受け付けられたジャンルに応じて異なることを特徴とする請求項2に記載の経路生成装置。
【請求項4】
上記施設抽出部は、更に、上記ジャンル指定受付部により指定が受け付けられたジャンルに属する複数の施設であって、未だ立ち寄っていない複数の施設に係る複数の位置情報を地図情報から抽出し、
上記最寄経路生成部は、上記生成指示受付部により誘導経路を生成すべき旨の指示が受け付けられた場合に、現在位置の位置情報、および、上記施設抽出部により位置情報が抽出された未だ立ち寄っていない施設であるm個の未立寄抽出施設の位置情報に基づいて、上記m個の未立寄抽出施設のなかから上記現在位置からのコストが最小である上記未立寄抽出施設を選択し、選択した上記未立寄抽出施設の立寄順序を1番目と設定し、立寄順序を設定していない上記未立寄抽出施設のなかから立寄順序をq番目(qは1以上m−1以下の整数)と設定した上記未立寄抽出施設からのコストが最小である上記未立寄抽出施設を選択し、選択した上記未立寄抽出施設の立寄順序をq+1番目と設定することにより、上記m個の未立寄抽出施設に立ち寄る上記最寄経路を生成することを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
【請求項5】
上記n個の抽出施設のなかからj個(j<n)の施設の選択を受け付ける施設選択受付部を更に備え、
上記最寄経路生成部は、上記生成指示受付部により上記誘導経路を生成すべき旨の指示が受け付けられた場合に、上記n個の抽出施設に立ち寄る上記最寄経路の生成に代えて、上記現在位置、および、上記施設選択受付部により選択が受け付けられた上記j個の施設の位置情報に基づいて、上記j個の施設に立ち寄る上記最寄経路の生成することを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
【請求項6】
上記n個の抽出施設のなかからk個(k<n)の施設の選択を受け付ける施設選択受付部を更に備え、
上記最寄経路生成部は、上記生成指示受付部により上記誘導経路を生成すべき旨の指示が受け付けられた場合に、上記n個の抽出施設に立ち寄る上記最寄経路の生成に代えて、上記現在位置、および、上記n個の抽出施設から上記施設選択受付部により選択が受け付けられた上記k個の施設を除いたn−k個の施設の位置情報に基づいて、上記n−k個の施設に立ち寄る上記最寄経路の生成することを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
【請求項7】
上記n個の施設の全てに立ち寄る上記誘導経路のうちトータルのコストが最小である全体最小経路を生成する全体最小経路生成部と、
上記最寄経路を生成する最寄経路生成モードまたは上記全体最小経路を生成する全体最小経路生成モードの何れかのモードの設定を受け付けるモード設定受付部とを更に備え、
上記生成指示受付部により上記誘導経路を生成すべき旨の指示が受け付けられた場合に、上記モード設定受付部により上記最寄経路生成モードの設定が受け付けられていたときは上記最寄経路生成部が上記最寄経路を生成する一方、上記モード設定受付部により上記全体最小経路生成モードの設定が受け付けられていたときは上記全体最小経路生成部が上記全体最小経路を生成し、
上記経路出力制御部は、上記モード設定受付部により上記最寄経路生成モードの設定が受け付けられていたときは上記最寄経路生成部により生成された上記最寄経路を表示部に出力する一方、上記モード設定受付部により上記全体最小経路生成モードの設定が受け付けられていたときは上記全体最小経路生成部により生成された上記全体最小経路を表示部に出力することを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
【請求項8】
上記n個の施設の全てに立ち寄る上記誘導経路のうちトータルのコストが最小である全体最小経路を生成する全体最小経路生成部と、
上記ジャンル指定受付部により指定が受け付けられたジャンルに応じて、上記最寄経路を生成する最寄経路生成モードまたは上記全体最小経路を生成する全体最小経路生成モードの何れかのモードを自動設定するモード自動設定部とを更に備え、
上記生成指示受付部により上記誘導経路を生成すべき旨の指示が受け付けられた場合に、上記モード自動設定部により上記最寄経路生成モードが自動設定されていたときは上記最寄経路生成部が上記最寄経路を生成する一方、上記モード自動設定部により上記全体最小経路生成モードが自動設定されていたときは上記全体最小経路生成部が上記全体最小経路を生成し、
上記経路出力制御部は、上記モード設定受付部により上記最寄経路生成モードの設定が受け付けられていたときは上記最寄経路生成部により生成された上記最寄経路を表示部に出力する一方、上記モード設定受付部により上記全体最小経路生成モードの設定が受け付けられていたときは上記全体最小経路生成部により生成された上記全体最小経路を表示部に出力することを特徴とする請求項1に記載の経路生成装置。
【請求項9】
ジャンルの指定を受け付けるジャンル指定受付ステップと、
上記ジャンル指定受付ステップにより指定が受け付けられたジャンルに属する複数の施設に係る複数の位置情報を地図情報から抽出する施設抽出ステップと、
上記施設抽出ステップにより位置情報が抽出された施設である複数の抽出施設に立ち寄る誘導経路を生成すべき旨の指示を受け付ける生成指示受付ステップと、
上記生成指示受付ステップにより上記誘導経路を生成すべき旨の指示が受け付けられた場合に、現在位置の位置情報、および、上記施設抽出ステップにより抽出されたn個の抽出施設の位置情報に基づいて、上記n個の抽出施設のなかから上記現在位置からのコストが最小である上記抽出施設を選択し、選択した上記抽出施設の立寄順序を1番目と設定し、立寄順序を設定していない上記抽出施設のなかから立寄順序をp番目(pは1以上n−1以下の整数)と設定した上記抽出施設からのコストが最小である上記抽出施設を選択し、選択した上記抽出施設の立寄順序をp+1番目と設定することにより、上記n個の抽出施設をそれぞれ設定した立寄順序に従って立ち寄る最寄経路を生成する最寄経路生成ステップと、
上記最寄経路生成ステップにより生成された上記最寄経路を表示部に出力する経路出力制御ステップと、
上記最寄経路生成ステップによって生成された上記最寄経路の表示部への出力の要否を受け付ける出力要否選択画面を表示部に表示し、上記出力要否選択画面を介して、上記最寄経路の表示部への出力の要否を受け付ける出力要否選択受付ステップとを備え、
上記出力要否選択受付ステップは、上記経路出力制御ステップによる上記最寄経路の表示部への表示中における電源オフ後の電源オン時に、上記出力要否選択画面を表示部に表示し、
上記経路出力制御ステップは、上記最寄経路の表示部への出力中に、上記出力要否選択受付ステップが上記出力要否選択画面を介して上記最寄経路の表示部への出力は不要である旨を受け付けた場合、上記最寄経路の表示部への出力を規制することを特徴とする経路生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−175093(P2009−175093A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−16490(P2008−16490)
【出願日】平成20年1月28日(2008.1.28)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】