説明

経路確定システム

【目的】 オペレータの経路検索を省き、発券時に旅客の待ち時間を短縮することが可能な経路確定システムを提供すること。
【構成】 システムの制御部1は、乗車駅/降車駅から各々の代表駅を検出する代表駅検索部3と、該代表駅が使用可能な路線を検索する路線検索部5と、各々の使用可能路線を比較し共通する路線を検索する共通路線検索部7と、乗/降駅側それぞれの路線における共通する路線分岐駅を検索する共通路線分岐駅検索部9と、共通路線分岐駅を経由駅とし路線を結び経路とする経路とする経路選定部11と、予め決められた経路パターンを保有する経路パターン保有部12と、経路パターン上に乗降車駅がある場合にその経路パターンを抽出する経路パターン抽出部13と、記憶部2,4,6,8,10などからなっている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗車券発券システムや座席指定券予約システムなどにおける乗車経路確定システムに関し、特に、乗車駅と降車駅を入力するだけで最適な経路を確定することが可能な経路確定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発券に必要な各種データを入力して乗車券を発券する乗車券発券システムは公知である。例えば、特開平5−258137号公報には、券種別と基本情報をキーボードから入力し、また経路情報をタッチパネルから入力し、線コードファイル、キロ程表ファイル、対キロ運賃ファイルなどを参照して基本運賃を算定し、また必要に応じて割り引き運賃を算出して入力された発行条件をとりまとめ、発券プリンタを用いて申し出のあった乗車券を発券するようにした乗車券発券システムが記載されている。この場合、経路の決定は、オペレータがいちいち時刻表などを参照して行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の乗車券発券システムにおいては、券種別、基本情報、経路情報などの各種データを入力することにより運賃計算や乗車券の発券業務を正確にかつ効率的に行うことを可能にしているが、入力する経路情報の決定は、オペレータが時刻表などを参照し、乗車駅,降車駅,路線,乗換駅などを考慮しながら決定しなければならなく非常に煩雑であった。本発明は、乗車券等の発売時はオペレータが時刻表等で経路を検索しなければ経路入力ができないという従来の問題点を解決するためになされたものであり、オペレータが乗車駅および降車駅を入力すると自動的に対象となる経路を画面に表示させることによりオペレータの経路検索を省き、旅客の待ち時間を短縮することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解決するために、予め各路線に対して幾つかの代表駅を設定しておくとともに、代表駅検索部、路線検索部、共通路線検索部を設けることで、乗車駅/降車駅の入力情報により該乗車駅/降車駅から利用可能な路線を表示部に表示させるようにしたことを特徴としたものである。さらに詳細には、少なくとも、乗車駅および降車駅を入力する入力部(14)と、入力案内のためのガイドデータ,前記入力部から入力される入力データ,および処理の結果求められたデータを表示する表示部(15)と、入力部(14)と表示部(15)を制御する制御部(1)とから構成され、入力部(14)から入力された乗車駅と降車駅に基づいて乗車経路を確定するための経路確定システムであって、予め複数の駅を代表させる代表駅を定義しておいて入力された乗車駅および降車駅からその代表駅を検出する代表駅検索部(3)と、代表駅で乗降できる路線名を検索する路線検索部(5)と、乗車駅に対応する代表駅で乗降できる路線名と降車駅に対応する代表駅で乗降できる路線名を比較対照し両方に共通に存在する路線名を検索する共通路線検索部(7)と、共通路線検索部(7)によって検索された共通の路線名を表示部(15)に表示させる手段とを制御部(1)に設けたことを特徴としている。さらに、乗車側代表駅で乗降可能な路線および降車側駅で乗降可能な路線における共通の路線分岐駅を検出する共通路線分岐駅検索部(9)と、各検索部で検索された乗車側の代表駅、該代表駅で乗降可能な路線、該路線における共通の路線分岐駅を表示部(15)に表示させる手段とを制御部(1)に設けたことを特徴としている。また、複数の駅を代表させる代表駅を予め定義しておき、入力された乗車駅および降車駅からその代表駅を検出する代表駅検索部(3)と、予め決められた単数または複数の路線で構成された経路パターンを保有する経路パターン保有部(12)と、前記代表駅検索部(3)で検索された乗車側代表駅および降車側代表駅が前記経路パターン保有部に保有されている経路パターン上にある場合、その経路パターンを抽出する経路パターン抽出部(13)と、該経路パターン抽出部(13)によって抽出された経路パターンを前記表示部(15)に表示させる手段を制御部(1)に設けたことを特徴としている。
【0005】
【作用】本発明では、代表駅検索部によって乗車駅および降車駅に対応する代表駅を検出し、路線検索部によってその代表駅で乗降可能な路線名を検索し、次に共通路線検索部によって乗車駅側代表駅で乗降できる路線名と降車駅側代表駅で乗降できる路線名を比較対照し両方に共通に存在する路線名を検索し、検索された乗車側および降車側両方に共通する路線を表示することによって乗車駅から降車駅への路線を確定する。乗車駅側代表駅から乗降可能な路線と降車駅側代表駅から乗降可能な路線に共通するものがない場合には、共通路線分岐駅検索部によって、乗車側代表駅で乗降可能な路線および降車側駅で乗降可能な路線における共通の路線分岐駅を検出し、該各検索部で検索された乗車側の代表駅、該代表駅で乗降可能な路線、該路線における共通の路線分岐駅を表示部に表示する。また、代表駅検索部によって、入力された乗車駅および降車駅からその代表駅を検出し、経路パターン保有部に一つまたは複数の路線で構成された経路パターンを保有しておき、代表駅検索部で検索された乗車側代表駅および降車側代表駅が経路パターン保有部に保有されている経路パターン上に存在する場合、経路パターン抽出部によってその経路パターンを抽出し表示部に表示させる。このように、本発明は、上述した構成により、オペレータが乗車駅/降車駅を入力すると自動的に対象となる経路を画面に表示させることによって、オペレータが時刻表等を用いて事前に経路検索を行う必要がなくなるため、旅客の待ち時間を短縮することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図13を用いて詳細に説明する。図1は本実施例の全体構成図、図2〜7はデータフォーマット、図8は乗車券初期画面、図9は対象経路表示画面、図10は経路確定画面、図11R>1〜13は本実施例の処理フローチャートである。図1において、制御部1は一般的なワークステーションまたはパソコンを表しており、ハードウエア的には、CPUなどの処理装置と半導体記憶装置やディスク装置などの記憶装置から構成されており、機能的な観点から見た場合、入力データ記憶部2、代表駅検索部3、代表駅記憶部4、路線検索部5、路線記憶部6、共通路線検索部7、経路記憶部8、共通路線分岐駅検索部9、共通路線分岐駅記憶部10、経路選定部11、経路パターン保有部12、経路パターン抽出部13などの各種機能を遂行する部分から構成されている。各記憶部は一体化した記憶装置を複数の領域に分けたものであっても別個の記憶装置で構成したものでもよい。
【0007】入力データ記憶部2は乗車券画面に入力した乗車日/乗車駅/降車駅などの入力データを記憶するメモリであり、代表駅検索部3は入力した乗車駅/降車駅より各々の代表駅を検索する手段であり、代表駅記憶部4は前記代表駅検索部3で確定した乗車駅側代表駅および降車駅側代表駅を記憶するメモリであり、路線検索部5は前記乗車駅側代表駅および降車駅側代表駅から乗降できる路線を検索する手段であり、路線記憶部6は前記路線検索部5で確定した乗車駅側路線および降車駅側路線を記憶するメモリであり、共通路線検索部7は前記乗車駅側路線と降車駅側路線とを比較し共通する路線の有無を検索する手段であり、経路記憶部8は前記共通路線検索部7、および後述する経路選定部11、経路パターン抽出部13によって確定した経路を記憶するメモリであり、共通路線分岐駅検索部9は路線に分岐駅を付加し、乗降車駅に対応する路線より共通の路線分岐駅を検索する手段であり、共通路線分岐駅記憶部10は前記共通路線分岐駅検索部9で確定した共通路線分岐駅および路線を記憶するメモリであり、経路選定部11は前記共通路線分岐駅を経由駅とし路線を結ぶことで経路の選定を行う手段であり、経路パターン保有部12は予め決められた単数または複数の路線で構成された経路パターンを保有しているメモリであり、経路パターン抽出部13は経路パターンに乗降車代表駅がある時、その経路パターンを抽出する手段である。また、入力部14は乗車駅など乗車券発券に必要な情報を入力するための入力装置であり、表示部15は乗車券画面や共通路線判別結果(選択する経路情報)などを表示するためのディスプレイであり、ホスト16は乗車券/指定券などの発売を管理する中央処理装置であり、発券プリンタ17は乗車券などを発券するためのプリンタである。
【0008】以下、上述した代表駅検索部3、路線検索部5、共通路線検索部7、共通路線分岐駅検索部9、共通路線分岐駅判別のデータフォーマットについて、図2〜図6を用いて説明する。乗車駅/降車駅より代表駅に変換する代表駅テーブルを図2のフォーマットにて作成し代表駅検索部に記憶する。図2の例では、乗車駅/降車駅が・・・尾張一宮、稲沢、清洲、枇杷島、名古屋の場合の代表駅を名古屋とし、乗車駅/降車駅が・・・神田、東京の場合の代表駅として東京にした場合である。次に、上述した各代表駅が使用することができる路線を検索する路線テーブルを図3のフォーマットにて作成し路線検索部に記憶する。図3の例では、代表駅としての名古屋駅が使用することができる路線として東海道新幹線、東海道本線、中央本線、関西線・・・があり、代表駅東京駅が使用することができる路線として東海道新幹線、東海道本線、中央本線、山手線、京浜東北線、京葉線、総武線、東北新幹線・・・があることを示している。
【0009】今、乗車側の代表駅が名古屋駅であり、降車側の代表駅が東京駅である場合を例にして説明する。図3に示されたフォーマットの路線テーブルを参照し、図4に概念的に示したように乗車側の代表駅名古屋駅が使用できる路線と降車側の代表駅東京駅が使用できる路線とを比較照合することによって、両方の代表駅が共通に使用可能な路線(共通路線)を求める。図4の例では、共通路線として東海道新幹線、東海道本線、中央本線が求められる。次に、乗/降車駅側路線より路線分岐駅を検索する路線分岐駅テーブルを図5のフォーマットにて作成し路線分岐駅検索部9に記憶する。図5の例では、東海道新幹線における路線分岐駅として、東京、新横浜、豊橋、名古屋、米原、京都、新大阪が、東海道本線における路線分岐駅として、東京、横浜、大船、茅ヶ崎、国府津、熱海、沼津、富士、豊橋、大府、名古屋、岐阜、米原、草津、山科、京都、大阪が、高山本線における路線分岐駅として、岐阜、美濃太田、富山が記憶されることを示している。図6は、各路線分岐駅情報から路線分岐駅を比較照合し、乗車側路線から降車側路線での経由駅を求める概念図である。図6の例では、降車側路線(高山本線)の分岐駅と乗車側路線(東海道新幹線、東海道本線、中央本線、関西本線)の分岐駅とを比較照合した結果、岐阜駅が東海道本線と高山本線で共通していることを示している。
【0010】まず、本発明の第1の実施例を説明する。第1の実施例は、乗車側の代表駅と降車駅の代表駅が単一の経路で接続される場合である。以下に、第1の実施例における経路確定システムの動作を、図8の乗車券初期画面、図9の対象経路表示画面、図10の経路確定画面、および図11と12の処理フローチャートを用いて説明する。乗車券発売の際、オペレータは表示部15に図8に示すような乗車券初期画面を表示させる(ステップ101)。次に、入力部14より、乗車券発売に関するデータである乗車日、乗車駅、降車駅、発券枚数、券種別などを乗車券初期画面に入力する(ステップ102)。図9の例は、乗車日として12月25日、乗車駅として「尾張一宮駅」、降車駅として「東京駅」、発券枚数として大人「1枚」、券種別として「片道乗車券」を入力した場合を示す。
【0011】前記入力データは入力データ記憶部2に記憶される(ステップ103)。入力データ記憶部2に入力データが記憶されると、代表駅検索部3は代表駅テーブルを用いて入力データ記憶部2に記憶された乗車駅「尾張一宮駅」および降車駅「東京駅」から乗車駅側代表駅として「名古屋駅」および降車駅側代表駅として「東京駅」を決める(ステップ104)。前記代表駅(「名古屋駅」/「東京駅」)は代表駅記憶部4に記憶される(ステップ105)。代表駅記憶部4に代表駅データが記憶されると、路線検索部5は路線テーブルを用いて代表駅記憶部4に記憶された乗車駅側代表駅「名古屋駅」から乗車駅側代表駅路線(東海道新幹線、東海道本線、中央本線、関西本線)また、降車駅側代表駅「東京駅」から降車駅側代表駅路線(東海道新幹線、東海道本線、中央本線、山手線、京浜東北線、京葉線、東北新幹線)を決める(ステップ106)。前記代表駅路線を路線記憶部6に記憶する(ステップ107)。
【0012】路線記憶部6に路線データが記憶されると、共通路線判別部7は路線記憶部6に記憶された乗車駅側代表駅路線(東海道新幹線、東海道本線、中央本線、関西本線)と降車駅側代表駅路線(東海道新幹線、東海道本線、中央本線、山手線、京浜東北線、京葉線、東北新幹線)とを比較し、共通する路線を判別し、共通路線(東海道新幹線、東海道本線、中央本線)を決める(ステップ108)。前記共通路線を共通路線記憶部8に記憶する(ステップ109)。共通路線記憶部8に記憶された共通路線(東海道新幹線、東海道本線、中央本線)を図9の対象経路表示画面のごとく表示部15に表示する。この場合の表示方法としては点滅表示や色を変えたりすることにより経路が未確定であることを示すこともできる(ステップ110)。表示された共通路線に対してオペレータが確定入力する。本例のように共通路線が複数ある場合にはオペレータが候補経路のうち何れか一つ(例えば、東海道新幹線)を確定入力することにより、図10の経路確定画面に示したごとく経路が確定する(ステップ111)。
【0013】次に、本発明の第2の実施例を説明する。第2の実施例は、乗車駅から降車駅への経路が2つの路線から構成される場合である(例えば、乗車駅が「清洲駅」、降車駅が「高山駅」の場合)。上述した第1の実施例と同様に、乗車駅「清洲駅」から乗車駅側代表駅「名古屋駅」に、降車駅「高山駅」を降車駅側代表駅「高山駅」に変換し、路線検索部5によって乗車駅側代表駅路線(東海道新幹線、東海道本線、中央本線、関西本線)と降車駅側代表駅路線(高山本線)を検索し(ステップ112)、路線記憶部6に記憶する(ステップ113)。路線記憶部6に路線データが記憶されると、共通路線分岐駅検索部9は路線分岐駅テーブルを用いて路線記憶部6に記憶された乗車側代表駅路線(東海道新幹線、東海道本線、中央本線、関西本線)から各々の乗車駅側路線分岐駅および降車駅側代表駅路線(高山本線)から降車駅側路線分岐駅を抽出し、該抽出した乗車駅側路線分岐駅(東海道新幹線:東京駅・・名古屋駅・・新大阪駅、東海道本線:東京・・・熱海・・・岐阜駅・・・大阪駅、中央本線:東京駅・・塩尻駅・・・名古屋駅、関西本線:名古屋駅・・奈良駅・大阪駅)と降車駅側分岐駅(高山本線:岐阜駅、美濃太田駅、富山駅)とを比較し、共通する路線分岐駅「岐阜駅」および乗車駅側路線(東海道本線)、降車駅側路線(高山本線)を検索する(ステップ114)。前記検索した共通路線分岐駅および乗降車側路線を共通路線分岐駅記憶部10に記憶する(ステップ115)。
【0014】共通路線分岐駅記憶部10に共通路線分岐データが記憶されると、経路選定部11は前記路線分岐駅「岐阜駅」を経由駅とし該路線分岐駅(岐阜駅)が含まれている乗車駅側路線(東海道本線)と降車駅側路線(高山本線)を結ぶことにより、経路(東海道本線−高山本線)と経由駅「岐阜駅」を選定する(ステップ116)。前記経路および経由駅を経路記憶部8に記憶する(ステップ117)。経路/経由駅記憶部8に記憶された経路(東海道本線−高山本線)、経由駅「岐阜駅」を表示部15に表示する(ステップ118)。この表示をみてオペレータが対象経路(東海道本線−高山本線)を確定入力することにより経路が確定する(ステップ119)。候補となる経路が複数ある場合にはオペレータが何れか一つを選択入力して経路を確定する。
【0015】次に、本発明の第3の実施例を説明する。第3の実施例は、上述した第1の実施例(乗車側の代表駅と降車駅の代表駅が単一の経路で接続される場合)、第2の実施例(乗車駅から降車駅への経路が2つの路線から構成される場合)でも利用可能であるが、経路が3つ以上の路線から構成される場合に特に有用な第3の実施例を説明する。以下、第3の実施例を、乗車駅が土岐駅(代表駅:多治見駅)、降車駅が飯田駅(代表駅:飯田駅)の場合を例にして説明する。まず、第1の実施例と同様に代表駅検索部3によって乗車駅の「土岐駅」を乗車駅側代表駅「多治見駅」に、降車駅「飯田駅」を降車側代表駅「飯田駅」に変換し(ステップ104)、代表駅記憶部4に記憶する(ステップ105)。代表駅記憶部4に代表駅データが記憶されると、経路パターン抽出部13は経路パターン保有部12より乗車駅側代表駅「多治見駅」および降車駅側代表駅「飯田駅」が該当する経路(中央本線−東海道本線−飯田線、経由:名古屋駅,豊橋駅、中央本線−東海道新幹線−飯田線、経由:名古屋駅、豊橋駅)を抽出する(ステップ120)。前記経路および経由駅を経路記憶部8に記憶する(ステップ121)。経路記憶部8に記憶された経路(中央本線−東海道本線−飯田線、経由:名古屋駅,豊橋駅、中央本線−東海道新幹線−飯田線、経由:名古屋駅,豊橋駅)を表示部15に表示する(ステップ122)。表示された経路に対してオペレータが確定入力することにより経路は確定する。なお、本例のように候補となる経路が複数ある場合には、オペレータはこの表示をみて候補経路のうち希望する経路(例えば、中央本線−東海道本線−飯田線)を一つ選択入力することにより経路が確定する(ステップ123)。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、乗車券等の発売時にオペレータが時刻表等で経路を検索する作業を省略することができ、乗車券等の発売時間を大幅に短縮することができる。その結果、顧客の待ち時間を短縮し発売サービスの向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実例を表す構成図である。
【図2】代表駅検索部データフォーマット例である。
【図3】路線検索部データフォーマット例である。
【図4】共通路線検索部データフォーマット例である。
【図5】路線代表駅検索部データフォーマット例である。
【図6】共通路線代表駅検索部データフォーマット例である。
【図7】経路パターン抽出部のデータフォーマット例である。
【図8】乗車券初期画面を示す図である。
【図9】対象経路表示画面を示す図である。
【図10】経路確定画面を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施例のフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施例のフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施例のフローチャートである。
【符号の説明】
1:制御部、2:入力データ記憶部、3:代表駅検索部、4:代表駅記憶部、5:路線検索部、6:路線記憶部、7:共通路線検索部、8:経路記憶部、9:共通路線分岐駅検索部、10:共通路線分岐駅記憶部、11:経路選定部、12:経路パターン保有部、13:経路パターン抽出部、14:入力部、15:表示部、16:ホスト、17:発券プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも、乗車駅および降車駅を入力する入力部と、入力案内のためのガイドデータ,前記入力部から入力される入力データ,および処理の結果求められたデータを表示する表示部と、前記入力部と前記表示部を制御する制御部とから構成され、前記入力部から入力された乗車駅と降車駅に基づいて乗車経路を確定するための経路確定システムであって、前記制御部は、1以上の駅についてそれを代表させる代表駅を予め定義しておき、入力された乗車駅および降車駅からその代表駅を検出する代表駅検索部と、前記代表駅で乗降できる路線名を検索する路線検索部と、乗車駅に対応する代表駅で乗降できる路線名と降車駅に対応する代表駅で乗降できる路線名を比較対照し共通の路線名を検索する共通路線検索部と、該共通路線検索部によって検索された共通の路線名を前記表示部に表示させる手段とを有することを特徴とする経路確定システム。
【請求項2】 請求項1記載の経路確定システムにおいて、前記制御部は、さらに、乗車側代表駅で乗降可能な路線および降車側駅で乗降可能な路線における共通の路線分岐駅を検出する共通路線分岐駅検索部と、前記各検索部で検索された乗車側の代表駅、該代表駅で乗降可能な路線、該路線における共通の路線分岐駅を前記表示部に表示させる手段とを有することを特徴とする経路確定システム。
【請求項3】 少なくとも、乗車駅および降車駅を入力する入力部と、入力案内のためのガイドデータ,前記入力部から入力される入力データ,および処理の結果求められたデータを表示する表示部と、前記入力部と前記表示部を制御する制御部とから構成され、券発行時に前記入力部から入力された乗車駅と降車駅間の経路を確定するための経路確定システムであって、前記制御部は、複数の駅を代表させる代表駅を予め定義しておき、入力された乗車駅および降車駅からその代表駅を検出する代表駅検索部と、予め決められた単数または複数の路線で構成された経路パターンを保有する経路パターン保有部と、前記代表駅検索部で検索された乗車側代表駅および降車側代表駅が前記経路パターン保有部に保有されている経路パターン上にある場合、その経路パターンを抽出する経路パターン抽出部と、該経路パターン抽出部によって抽出された経路パターンを前記表示部に表示させる手段とを有することを特徴とする経路確定システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図8】
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【図13】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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