説明

結合型エストロゲンおよびバゼドキシフェンの医薬処方

本発明は、結合型エストロゲンおよびバゼドキシフェンまたはその塩を含有する固形投与処方に関する。いくつかの実施形態では、組成物は、結合型エストロゲンを含むコアと、バゼドキシフェンまたはその塩を含む少なくとも1つのコーティングとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、全内容が出典明示により本明細書に組み込まれている2005年6月29日に出願した米国仮出願第60/694,889号の優先権の利益を主張する。
【0002】
本発明は、結合型エストロゲンおよびバゼドキシフェンまたはその塩を含有する固形投与処方に関する。いくつかの実施形態では、組成物は、結合型エストロゲンを含有するコアと、バゼドキシフェンまたはその塩を含むコーティングとを含む。
【背景技術】
【0003】
閉経後の女性における骨喪失の防止のためのホルモン補充療法の使用は、多くの先例がある。通常のプロトコルは、天然源から単離されたエストロン、エストリオール、エチニルエストラジオールまたは結合型エストロゲン(すなわち、Wyeth−Ayerst社製Premarin(登録商標)結合型エストロゲン)を含有する医薬処方を用いるエストロゲン補充を必要とする。患者によっては、拮抗されていない(unopposed)エストロゲン(プロゲスチンと組み合わされていないエストロゲン)の子宮組織における増殖効果のため、治療は禁忌である。この増殖は、子宮内膜症および/または子宮内膜癌の危険の増加と関連する。乳房組織に対する拮抗されていないエストロゲンの影響は、あまり明らかでないが、何らかの関係がある。子宮および乳房内の増殖効果を最小限にしながら骨温存効果(bone sparing effect)を維持できるエストロゲンの必要性は明らかである。
【0004】
エストロゲンアンタゴニストとしてインドールを使用することが、Von AngererによるChemical Abstracts、Vol.99、No.7(1983)、Abstract No.53886uで報告されている。また、J.Med.Chem.1990、33、2635〜2640;J.Med.Chem.1987、30、131〜136を参照されたい。またGer.Offen.、DE3821148A1 891228およびWO96/03375を参照されたい。これらの刊行物で報告されている化合物の大部分は、「純粋な抗エストロゲン剤」として最もよく特徴付けられる化合物のクラスに当てはまる。インドールの抗エストロゲン剤のさらなる報告には、WO A 95 17383(Kar Bio AB)、WO A 93 10741およびWO93/23374(Otsuka Pharmaceuticals、Japan)が含まれる。
【0005】
米国特許第5,998,402号には、エストロゲン欠乏と関連する疾患の治療に有用なエストロゲンアゴニスト/アンタゴニストである2−フェニルインドールが記載されている。この化合物は、エストロゲン受容体への強い結合を示す。IshikawaアルカリホスファターゼアッセイおよびEREトランスフェクションアッセイを含めたin vitroアッセイは、これらの化合物が、固有のエストロゲン性が殆どないか皆無の抗エストロゲンであることを示し、単独で投与された場合ラットの子宮アッセイにおいて子宮刺激をほとんどまたはまったく示さない一方で、17β−エストラジオールの効果を完全に拮抗できることを証明した。さらにこれらの化合物のいくつかは、子宮刺激をほとんどまたはまったく示さない一方で、卵巣切除ラットにおいて骨喪失を抑制することができる。これらの化合物はまた、総コレステロール値を減少させ、卵巣切除動物に通常見られる体重増加も減少させる。好ましいこのような化合物の1つは、1−[4−(アゼパン−1−イル−エトキシ)−ベンジル]−2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−3−メチル−1H−インドール5−オールであるバゼドキシフェンである。
【0006】
バゼドキシフェンは、閉経後骨粗鬆症の治療および予防のための組織選択的エストロゲンである。これは、骨喪失を予防し、心臓血管系を保護し、子宮および乳房への悪影響(子宮癌および乳癌の潜在的危険性)を減少または解消することが報告されてきた。
【0007】
米国特許第5,998,402号および同第6,479,535号には、酢酸バゼドキシフェンの製法が報告されている。酢酸バゼドキシフェンの合成法は、一般文献にも掲載されている。例えば、MillerらによるJ.Med.Chem.、2001、44、1654〜1657を参照されたい。この薬物の生物学的活性についてのさらなる記載も、一般文献に掲載されている(例えば、MillerらによるDrugs of the Future、2002、27(2)、117〜121)。酢酸バゼドキシフェンの医薬処方について、米国特許出願公開第2002/0031548(A1)号でも報告されている。
【0008】
酢酸バゼドキシフェン多形は、2004年4月7日に出願された米国仮出願第60/560,582号、および2004年4月7日に出願された同第60/560,584号に記載されている。酢酸バゼドキシフェンの分散医薬処方は、2004年4月8日に出願された米国仮出願第60/560,452号に記載されている。バゼドキシフェンアスコルビン酸塩は、2004年4月8日に出願された米国仮出願第60/560,454号に記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
閉経後の女性のための、子宮内膜(子宮内膜増殖症をもたらす可能性がある)または乳房を刺激することなく、血管運動症状を緩和し、骨を保護するのに効果的な薬物療法の必要性が存在する。本発明は、これらおよび他の重要な目的に向けられている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
いくつかの実施形態では、本発明は、コアおよび少なくとも1つのコーティングを含む医薬組成物を提供し、コアは結合型エストロゲンを含み、コーティングはバゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、結合型エストロゲンは、Premarin(登録商標)を含むか、またはPremarin(登録商標)からなる。
【0011】
いくつかの実施形態では、該医薬組成物は錠剤である。いくつかのこのような実施形態では、該医薬組成物は、コアおよび少なくとも1つのコーティングを含み、コアは結合型エストロゲンを含み、コーティングは、バゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩を含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、コーティングは、
a)医薬処方の約5重量%〜約30重量%を構成する充填剤成分と、
b)医薬処方の約1重量%〜約10重量%を構成する結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を構成する湿潤剤成分と、
d)医薬処方の0重量%〜約2重量%を構成する任意選択の抗酸化成分と、
e)医薬処方の約0.1重量%〜約20重量%を構成する酢酸バゼドキシフェンと、
f)医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分と
を含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、結合型エストロゲンは、約0.10〜約1.0mg、または約0.3〜約0.8mg、または約0.4〜約0.5mg、または約0.5〜約0.7mgの量で存在する。
【0014】
いくつかの実施形態では、バゼドキシフェンは、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約1〜約50mg、またはバゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約5〜約25mg、またはバゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約5〜約15mg、またはバゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約15〜約25mg、またはバゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約35〜約45mgの量で存在する。
【0015】
いくつかの実施形態では、結合型エストロゲンは、約0.10〜約1.0mgの量で存在し、かつ、バゼドキシフェンは、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約5〜約50mgの量で存在する。
【0016】
いくつかの実施形態では、結合型エストロゲンはPremarin(登録商標)であり、かつ、バゼドキシフェンは酢酸バゼドキシフェンである。
【0017】
いくつかの実施形態では、コーティングの充填剤成分は、シュークロースを含み、コーティングの結合剤成分は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、コーティングの湿潤剤成分は、パルミチン酸シュークロースを含み、コーティングの任意選択の抗酸化成分は、存在する場合は、アスコルビン酸またはその塩を含み、任意選択のキレート化成分は、存在する場合は、EDTAを含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、該医薬組成物は、さらにカラーコーティングを含む。いくつかの実施形態では、カラーコーティングは、
a)医薬処方の約0.01重量%〜約8重量%を構成する任意選択の充填剤成分と、
b)医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を構成する任意選択の結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.01重量%〜約6重量%を構成する着色剤成分と
を含む。いくつかのこのような実施形態では、任意選択の充填剤成分は、シュークロースを含む。いくつかのさらなるこのような実施形態では、任意選択の結合剤成分は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む。いくつかのさらなるこのような実施形態では、着色剤成分は、二酸化チタンを含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、該医薬組成物は、さらにクリアコーティングを含む。いくつかのこのような実施形態では、クリアコーティングは、医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を形成する。
【0020】
いくつかの実施形態では、上記のコーティング中に付加的に存在していてもよい任意選択の抗酸化成分、任意選択のキレート化成分、または任意選択の抗酸化成分および任意選択のキレート化成分の両方は、また、各々独立して、所望により、カラーコーティングおよびクリアコーティングの1以上に存在することもできる。
【0021】
本発明は、本発明の医薬組成物を調製するための方法、およびその方法による生産物をさらに提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
いくつかの実施形態では、本発明は、結合型エストロゲンおよびバゼドキシフェンまたはその塩を含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、結合型エストロゲンはPremarin(登録商標)を含み、またはPremarin(登録商標)からなる。
【0023】
本発明の医薬組成物には、カプセル剤およびカプセル内錠剤(tablet in capsule)(TIC)医薬処方が含まれる。いくつかの実施形態では、本発明の医薬組成物は錠剤である。
【0024】
いくつかの実施形態では、本発明の医薬組成物は、コアおよび少なくとも1つのコーティングを含み、コアは、結合型エストロゲン、好ましくはPremarin(登録商標)を含み、コーティングは、バゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩、好ましくは酢酸バゼドキシフェンを含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、コーティングは、
a)医薬処方の約5重量%〜約30重量%を構成する充填剤成分と、
b)医薬処方の約1重量%〜約10重量%を構成する結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を構成する湿潤剤成分と、
d)医薬処方の0重量%〜約2重量%を構成する任意選択の抗酸化成分と、
e)医薬処方の約0.1重量%〜約20重量%を構成する酢酸バゼドキシフェンと、
f)医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分と
を含む。
【0026】
いくつかのさらなる実施形態では、コーティングは、
a)医薬処方の約6重量%〜約12重量%を構成する充填剤成分と、
b)医薬処方の約1重量%〜約6重量%を構成する結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.1重量%〜約3重量%を構成する湿潤剤成分と、
d)医薬処方の0重量%〜約0.5重量%を構成する任意選択の抗酸化成分と、
e)医薬処方の約2重量%〜約6重量%を構成する酢酸バゼドキシフェンと、
f)医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分と
を含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、コーティングは、
a)医薬処方の約12重量%〜約18重量%を構成する充填剤成分と、
b)医薬処方の約4重量%〜約8重量%を構成する結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.2重量%〜約0.5重量%を構成する湿潤剤成分と、
d)医薬処方の0重量%〜約0.8重量%を構成する任意選択の抗酸化成分と、
e)医薬処方の約4重量%〜約9重量%を構成する酢酸バゼドキシフェンと、
f)医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分と
を含む。
【0028】
いくつかのさらなる実施形態では、コーティングは、
a)医薬処方の約20重量%〜約30重量%を構成する充填剤成分と、
b)医薬処方の約6重量%〜約10重量%を構成する結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.4重量%〜約0.8重量%を構成する湿潤剤成分と、
d)医薬処方の0重量%〜約1.2重量%を構成する任意選択の抗酸化成分と、
e)医薬処方の約7重量%〜約14重量%を構成する酢酸バゼドキシフェンと、
f)医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分と
を含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、組成物のコアは、結合型エストロゲンおよび1以上の充填剤および/または結合剤を含む。いくつかの実施形態では、結合型エストロゲンはPremarin(登録商標)を含むか、またはPremarin(登録商標)からなる。一般に、コアは、約0.10〜約1.0mgの量の結合型エストロゲンを含み、医薬処方の約45重量%〜約80重量%を形成する。いくつかの実施形態では、コアは、約0.3〜約0.8mgの量の結合型エストロゲンを含む。いくつかの実施形態では、コアは、約0.4〜約0.5mg、例えば約0.45mg、または約0.5〜約0.7mg、例えば約0.625mgの量の結合型エストロゲンを含む。いくつかの実施形態では、コアは、結合型エストロゲン、好ましくはPremarin(登録商標)を含有する充填錠剤である。
【0030】
いくつかの実施形態では、本発明の医薬組成物は、バゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩を含有する少なくとも1つのコーティングを含む。いくつかの実施形態では、バゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩は、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約1〜約50mgの量で存在する。本明細書で使用する場合、「バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて」という用語は、表示質量のバゼドキシフェン遊離塩基と同じ分子数のバゼドキシフェンを提供するバゼドキシフェンまたはその塩の量を意味することを意図している。したがって、例えば、「バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて10mgの酢酸バゼドキシフェン」という表現は、バゼドキシフェンの遊離塩基の形態10mg中に存在するバゼドキシフェン分子数と同じ、酢酸バゼドキシフェンの分子数を提供するのに十分な酢酸バゼドキシフェンの質量を示す。いくつかの実施形態では、バゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩は、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約5〜約25mg、または約5〜約15mg、または約15〜約25mg、または約35〜約45mgの量で存在する。
【0031】
いくつかの実施形態では、バゼドキシフェンは、酢酸塩として医薬処方中に存在する。いくつかのこのような実施形態では、コーティング中に存在する酢酸バゼドキシフェンは、医薬処方の約0.1重量%〜約20重量%、または医薬処方の約2重量%〜約6重量%、または医薬処方の約4重量%〜約9重量%、または医薬処方の約7重量%〜約14重量%を形成する。
【0032】
バゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩に加えて、コーティングは、充填剤、希釈剤、結合剤、湿潤剤、および/または抗酸化剤のうち1以上を含有することができる。
【0033】
一般に、コーティングの充填剤成分は、医薬処方の約5重量%〜約30重量%、または医薬処方の約6重量%〜約12重量%、または医薬処方の約12重量%〜約18重量%、または医薬処方の約20重量%〜約30重量%を形成する。充填剤成分は、当該分野で有用であると知られている1以上の充填剤、例えば、1以上の糖、例えばシュークロース、マンニトール、ラクトースなど、および/または粉末セルロース、微結晶性セルロース、マルトデキストリン、ソルビトール、デンプン、キシリトール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース類、デンプン類、無水第二リン酸カルシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、および金属アルミノケイ酸塩などの他の充填剤を含むことができる。いくつかの実施形態では、コーティングの充填剤成分は、1以上の糖を含む。本明細書で使用する場合、「糖」という用語は、天然に得るか、天然源から精製するか、または人工的に製造した単糖類または二糖類などのいずれかの種類の単純炭水化物を示し、限定するものではないが、シュークロース、デキストロース、マルトース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、ラクトース、トレハロース、ラクツロース、レブロース、ラフィノース、リボース、およびキシロースを包含する。本明細書で使用する場合、「糖」という用語には、(「糖アルコール」または水素化糖類と称されることがある)多価アルコール(例えばソルビトール、マンニトール、キシリトール、およびエリトリトール)、ならびにマルチトール、ラクチトール、イソマルトおよびポリアルジトールなどの多価アルコールの糖誘導体などの、固体剤形を調製する分野における通常の技術を有する人々に広く知られている様々な「糖代用物」も含まれる。したがって、「糖」という用語の言及は、一般にこのような特定の化合物および明確に言及していない他のものが含まれると解釈するべきである。特定の実施形態では、糖は、単糖類または二糖類、例えば、シュークロース、デキストロース、マルトース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、またはラクトースである。いくつかの好ましい実施形態では、コーティングの充填剤成分は、シュークロースを含むか、またはシュークロースからなる。
【0034】
一般に、コーティングの結合剤成分は、医薬処方の約1重量%〜約10重量%、または医薬処方の約1重量%〜約6重量%、または医薬処方の約4重量%〜約8重量%、または医薬処方の約6重量%〜約10重量%を形成する。結合剤成分は、当該分野で有用であると知られている1以上の結合剤、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース類、デンプン類およびポリビニルピロリジン(PVP)のうち1以上を含むことができる。いくつかの好ましい実施形態では、充填剤成分は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含むか、またはヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる。
【0035】
本発明によると、シュークロースは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのように典型的なフィルム形成剤ではないが、低い粘度のヒドロキシプロピルメチルセルロース、例えば3cpsのものと共に使用する場合、特に有利であることが見い出された。特定の理論に制約されたくはないが、シュークロースは、コーティングに粘りを加え、活性な上塗り工程において可溶性充填剤として作用すると考えられている。一般に、約1:2〜約1:5、または約1:2〜約1:4、または約1:2.5〜約1:3.5、または約1:3のヒドロキシプロピルメチルセルロース:シュークロース比を用いることが有益である。このような比は、連続コーティング工程のために、20%w/w固形分の充填剤懸濁液の最も受け入れられる粘度および噴霧可能特性を提供すると考えられている。
【0036】
一般に、充填剤コーティングの成分、特にバゼドキシフェンの水和性を高めるため、したがってバゼドキシフェンの分散を補助するために、コーティングの湿潤剤成分が選択される。湿潤剤は、好ましくは低起泡性の特徴を有し、好ましくは抗菌活性を有する。一般に、コーティングの湿潤剤成分は、医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%、または医薬処方の約0.1重量%〜約3重量%、または医薬処方の約0.2重量%〜約0.5重量%、または医薬処方の約0.4重量%〜約0.8重量%を形成する。湿潤剤成分は、当該分野で有用であると知られている1以上の湿潤剤、例えばパルミチン酸シュークロースなどのシュークロース脂肪酸エステル、ポロキサマー188、アルキル硫酸金属塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ドキュセートナトリウム、第四級アンモニウムアミン化合物、脂肪酸の糖エステルおよび脂肪酸のグリセリドのうち1以上を含むことができる。いくつかの好ましい実施形態では、湿潤剤成分は、パルミチン酸シュークロースを含むか、またはパルミチン酸シュークロースからなる。
【0037】
一般に、コーティングの任意選択の抗酸化成分は、医薬処方の約15重量%まで、例えば、0重量%〜約15重量%、医薬処方の約0.01重量%〜約5重量%、医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%、または医薬処方の約0.1重量%〜約0.5重量%、または医薬処方の約0.3重量%〜約0.8重量%、または医薬処方の約0.6重量%〜約1.2重量%を形成する。抗酸化成分は、存在する場合は、当該分野で有用であると知られている1以上の抗酸化剤、例えばアスコルビン酸またはその塩(例えば、アスコルビン酸ナトリウム、パルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸ニコチンアミドなど)、没食子酸プロピル、トコフェロール(α、βおよびγ)、BHA/BHT、クエン酸またはその塩(例えば、クエン酸ナトリウム)のうち1以上を含むことができる。いくつかの好ましい実施形態では、抗酸化成分は、アスコルビン酸を含むか、またはアスコルビン酸からなる。
【0038】
適当な充填剤、結合剤、湿潤剤および抗酸化剤のさらなる例は、例えば、出典明示により本明細書中にその全体が組み込まれているRemington’s Pharmaceutical Sciences、17th ed.、Mack Publishing Company、Easton、Pa.、1985に見い出すことができる。
【0039】
一般に、任意選択のキレート化成分は、医薬処方の約0.1重量%までを形成する。いくつかの実施形態では、キレート化成分は、コーティングの約0.01重量%〜約0.10重量%の量で存在する。キレート化成分は、医薬処方で使用するための当該分野において公知の1以上のキレート剤を含むことができる。好ましいキレート剤の1つは、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)である。他の適当なキレート剤は、例えば、上記のRemington’s Pharmaceutical Sciencesに見い出すことができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、上記のコーティング中に付加的に存在していてもよい任意選択の抗酸化成分、任意選択のキレート化成分、あるいは任意選択の抗酸化成分および任意選択のキレート化成分の両方は、また、下記で説明するように、各々独立して、所望により、カラーコーティングおよびクリアコーティングの1以上に存在することもできる。いくつかの実施形態では、抗酸化成分およびキレート化成分が両方とも、1以上のコーティング中に共に存在する。したがって、いくつかのこのような実施形態では、抗酸化成分およびキレート化成分が両方とも、活性剤、例えばバゼドキシフェンを含有するコーティング中、またはカラーコーティング中、またはクリアコーティング中、またはいずれか2つのコーティング中、または3つの全てのコーティング中に存在する。
【0041】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、さらにカラーコーティングを含む。一般に、カラーコーティングは、上記の第1のコーティングの上に形成され、少なくとも1つの着色剤を含有する。いくつかの実施形態では、カラーコーティングは、
a)医薬処方の約0.01重量%〜約8重量%を構成する任意選択の充填剤成分と、
b)医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を構成する任意選択の結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.01重量%〜約6重量%を構成する着色剤成分と
を含む。
【0042】
カラーコーティングはまた、上記の抗酸化成分、または上記のキレート化成分、またはその両方を、上記のように所望により含むことができる。
【0043】
一般に、カラーコーティングの任意選択の充填剤成分は、第1のコーティングのために上記したような1以上の充填剤を含むことができる。いくつかの実施形態では、カラーコーティングの充填剤成分は、存在する場合は、シュークロースを含むか、またはシュークロースからなる。
【0044】
一般に、カラーコーティングの任意選択の結合剤成分は、第1のコーティングのために上記したような1以上の結合剤を含むことができる。いくつかの実施形態では、カラーコーティングの結合剤成分は、存在する場合は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含むか、またはヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる。
【0045】
着色剤成分は、製薬分野において有用であると知られている各種の着色剤のいずれかの1以上を含むことができる。いくつかの実施形態では、着色剤成分は、二酸化チタンを含むか、または二酸化チタンからなる。さらなる好ましい着色剤には、例えば、Opadry(登録商標)剤、例えばOpadry(登録商標)White YS−1−18202Aが含まれる。
【0046】
いくつかの実施形態では、本発明の医薬組成物は、さらにクリアコーティングを含む。いくつかの実施形態では、クリアコーティングは、医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を構成する。一般にクリアコーティングは、存在する場合は、上記のようなカラーコーティングの上に形成されるか、または上記のような第1のコーティングの上に直接に形成される。当該分野において公知の多くのクリアコーティングのいずれも、本発明の医薬組成物中に使用するのに適当である(例えば、Opadry(登録商標)コーティング、例えばOpadry(登録商標)Clear YS−2−19114A)。
【0047】
クリアコーティングは、上記の抗酸化成分、または上記のキレート化成分、またはその両方を上記のように所望により含むこともできる。
【0048】
いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の医薬組成物を調製するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、この方法は、
結合型エストロゲンを含むコアと、
バゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩を含む第1のコーティングと
を含む本発明の医薬組成物を調製するのに使用される。いくつかの実施形態では、この方法は、
i)結合型エストロゲンを含むコアを提供する工程と、
ii)コアを、バゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩を含むコーティング組成物でコーティングして、コーティングしたコアを形成する工程と
を含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、この方法は、さらに
iii)コーティングしたコアをカラーコーティング組成物でコーティングして、カラーコーティングした組成物を形成する工程
を含む。
【0050】
いくつかの実施形態では、この方法は、さらに
iv)カラーコーティング組成物をクリアコーティング組成物でコーティングして、その上にクリアコーティングを形成する工程
を含む。
【0051】
典型的には、糖衣は断続的な工程を用いて錠剤医薬処方に塗布される。断続的活性糖衣工程において、活性糖衣懸濁液の個別の量を、剤形、例えば、錠剤の表面に塗布し、次いで分布段階および乾燥段階が続き、所望の重量増加が達成されるまで、これを何百回も繰り返す。現在販売されているいくつかの製品は、この技術を用いて製造されている。しかしながら、この方法はいくらかの制限がある。このような制限の例は、適度な錠剤の大きさおよび加工時間を維持するための限られた薬物積載量、ならびに放出速度および工程固有の可変性を調節するために使用することができる入手可能な賦形剤の制限である。
【0052】
このような断続的な工程は、本発明の医薬処方に利用できるが、本発明によると、錠剤または他のコーティング可能な剤形に、連続工程によって糖衣を施すことができることが見い出された。連続糖衣工程において、活性懸濁液を「連続法」で塗布し、これは工程の観点からすると、典型的なフィルムコーティング工程と同様である。糖は、溶液中でそれ自体、溶解度、粘度、および錠剤へのスプレー塗布により乾燥させた場合のその結晶化動態などのその固有の物理化学的性質のために、錠剤上に連続してスプレーすることができないことは知られている。しかし、工程変数を適当に制御しながら本明細書に記載する医薬処方を使用することによって、受け入れられる質および安定性を有する生産物を生産し、上記の断続的糖衣工程の限界に対処する。
【0053】
したがって、いくつかの実施形態では、コアを、バゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩を含むコーティング組成物でコーティングすることは、連続工程により行われる。
【0054】
いくつかの実施形態では、工程ii)のコーティング組成物は、
a)充填剤成分と、
b)結合剤成分と、
c)湿潤剤成分と、
d)任意選択の抗酸化成分と、
e)酢酸バゼドキシフェンと、
f)任意選択のキレート化成分と
を含み、充填剤成分、結合剤成分、湿潤剤成分、任意選択の抗酸化成分、および任意選択のキレート化成分は、上記の通りである。いくつかの好ましい実施形態では、コーティングの充填剤成分は、シュークロースを含み、コーティングの結合剤成分は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、コーティングの湿潤剤成分は、パルミチン酸シュークロースを含み、コーティングの任意選択の抗酸化成分は、存在する場合は、アスコルビン酸またはその塩を含み、任意選択のキレート化成分は、存在する場合は、EDTAを含む。
【0055】
いくつかの実施形態では、カラーコーティング組成物は、
任意選択の充填剤成分と、
任意選択の結合剤成分と、
着色剤成分と
を含み、任意選択の充填剤成分、任意選択の結合剤成分、および着色剤成分は、上記の通りである。カラーコーティングはまた、上記の抗酸化成分、または上記のキレート化成分、または両方を、上記のように所望により含むことができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、カラーコーティング組成物の任意選択の充填剤成分は、シュークロースを含み、カラーコーティング組成物の任意選択の結合剤成分は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、カラーコーティング組成物の着色剤成分は、二酸化チタンを含む。いくつかの実施形態では、カラーコーティングの任意選択の抗酸化成分は、存在する場合は、アスコルビン酸またはその塩を含み、カラーコーティングの任意選択のキレート化成分は、存在する場合は、EDTAを含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、工程ii)のコーティング組成物の充填剤成分は、医薬処方の約5重量%〜約30重量%を形成し、工程ii)のコーティング組成物の結合剤成分は、医薬処方の約1重量%〜約10重量%を形成し、工程ii)のコーティング組成物の湿潤剤成分は、医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を形成し、工程ii)のコーティング組成物の任意選択の抗酸化成分は、医薬処方の約0重量%〜約2重量%を形成し、酢酸バゼドキシフェンは、医薬処方の約0.1重量%〜約20重量%を形成し、コーティングの任意選択のキレート化成分は、医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を形成する。いくつかの実施形態では、結合型エストロゲンは、約0.10〜約1.0mgの量で存在する。いくつかのさらなる実施形態では、バゼドキシフェンは、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約1〜約50mgの量で存在する。いくつかのさらなる実施形態では、結合型エストロゲンは、約0.10〜約1.0mgの量で存在し、バゼドキシフェンは、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約5〜約50mgの量で存在する。
【0058】
本発明の医薬組成物および方法の各々のいくつかの実施形態では、結合型エストロゲンは、Premarin(登録商標)を含むか、またはPremarin(登録商標)からなる。
【0059】
本発明の医薬組成物および方法の各々のいくつかの実施形態では、結合型エストロゲンは、約0.10〜約1.0mg、または約0.3〜約0.8mg、または約0.4〜約0.5mg、または約0.5〜約0.7mgの量で組成物中に存在する。
【0060】
本発明の医薬組成物および方法の各々のいくつかの実施形態では、バゼドキシフェンは、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて、約1〜約50mg、または約5〜約25mg、または約5〜約15mg、または約15〜約25mg、または約35〜約45mgの量で存在する。
【0061】
本発明の医薬組成物および方法の各々のいくつかの実施形態では、結合型エストロゲンは、約0.10〜約1.0mgの量で存在し、バゼドキシフェンは、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約5〜約50mgの量で存在する。
【0062】
本発明の医薬組成物および方法の各々のいくつかの実施形態では、結合型エストロゲンは、約0.4〜約0.5mg、または約0.5〜約0.7mgの量で組成物中に存在し、バゼドキシフェンは、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて、約5〜約15mg、または約15〜約25mg、または約35〜約45mgの量で存在する。
【0063】
本発明は、本明細書に記載する方法による生産物も提供する。
【0064】
本明細書において開示されている組成物のコア、充填剤成分、結合剤成分、湿潤剤成分、任意選択の抗酸化成分、任意選択のキレート化成分、任意選択の充填剤成分、任意選択の結合剤成分、着色剤成分、およびクリアコーティングの各々に記述した重量パーセントは、存在する場合は、クリアコーティングおよびカラーコーティングを含めた最終的な医薬組成物を、各々の成分が構成する割合であることは理解されるであろう。
【0065】
本発明の固体分散物を含有する経口医薬処方は、種々の従来使用される経口剤形、例えば錠剤およびカプセル内錠剤形態を含むことができる。一般に、錠剤およびカプセル内錠剤形態が好ましい。本発明の固体分散物を含有するカプセル剤または錠剤は、他の活性化合物、あるいは医薬上許容されるデンプン類(例えば、トウモロコシ、ジャガイモまたはタピオカデンプン)、糖、人工甘味剤、粉末セルロース(例えば、結晶セルロースおよび微結晶性セルロース類など)、小麦粉、ゼラチン、ガムなどの不活性な充填剤および/または希釈剤の混合物と組み合わせることもできる。いくつかの好ましい実施形態では、医薬処方は錠剤である。
【0066】
錠剤医薬処方は、従来の圧縮、湿式造粒法、または乾式造粒法によって作製することができ、上記で説明したもの、ならびに限定するものではないが、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ラウリル硫酸ナトリウム、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、アルギン酸、アラビアゴム、キサンタンガム、クエン酸ナトリウム、複合ケイ酸塩、炭酸カルシウム、グリシン、デキストリン、シュークロース、ソルビトール、第二リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、ラクトース、カオリン、マンニトール、塩化ナトリウム、タルク、乾燥デンプン類および粉糖を包含する医薬上許容される希釈剤(充填剤)、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、懸濁化剤または安定化剤を使用することができる。本明細書において使用する経口医薬処方は、標準的な遅延放出医薬処方もしくは徐放性医薬処方またはスパンスルを利用し得る。坐薬医薬処方は、坐薬の融点を変化させるためのワックスを添加したまたは添加しないカカオバター、およびグリセリンを包含する典型的な材料から作製し得る。様々な分子量のポリエチレングリコールなどの水溶性坐剤基剤も使用し得る。
【0067】
本発明の医薬処方において有用なフィルムコーティングは、当該分野において公知であり、一般にポリマー(通常、セルロースタイプのポリマー)、着色剤および可塑剤からなる。フィルムコーティングに特定の特徴を与えるために、湿潤剤、糖、香味剤、油および滑沢剤などのさらなる成分を、フィルムコーティング医薬処方に含めることができる。本明細書における組成物および医薬処方はまた、固体として混合し、加工し、次いでゼラチンカプセルなどのカプセル形態中に入れてもよい。
【0068】
明らかなように、本発明の医薬処方のいくつかの成分は、多機能を有することができる。例えば、所定の成分は、結合剤および充填剤の両方として作用することができる。このようないくつかの場合、所定の成分の機能は、その特性が多機能性を可能にし得るにもかかわらず、単一と考えることができる。
【0069】
本発明の固体分散物と共に使用するのに適当なさらなる数多くの様々な賦形剤、剤形、分散剤などは、当該分野において公知であり、例えば、参照により本明細書中にその全体が組み込まれているRemington’s Pharmaceutical Sciences、17th ed.、Mack Publishing Company、Easton、Pa.、1985に記載されている。
【0070】
上記のように、連続工程によって錠剤または他のコーティング可能な剤形に糖衣を施すことができることが本発明によって見い出された。したがって、いくつかの実施形態では、本発明は、医薬組成物を調製するための方法を提供し、該組成物は、
治療剤を含むコアと、
第2の治療剤および少なくとも1つの糖を含んでいてもよいコーティングと
を含み、
該方法は、
i)第1の治療剤を含むコアを提供する工程と、
ii)コアを、
a)少なくとも1つの糖を含む充填剤成分と、
b)結合剤成分と、
c)湿潤剤成分と、
d)任意選択の抗酸化成分と、
e)所望により第2の治療剤と、
f)任意選択のキレート化成分と
を含むコーティング組成物でコーティングする工程と
を含み、工程ii)のコーティング組成物は、連続糖衣技術によって塗布される。
【0071】
いくつかのこのような実施形態では、
充填剤成分は、シュークロース、マンニトール、ラクトース、粉末セルロース、微結晶性セルロース、マルトデキストリン、ソルビトール、デンプン、キシリトール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース類、デンプン類、無水第二リン酸カルシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、および金属アルミノケイ酸塩のうち1以上を含み、
結合剤成分は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース類、デンプン類のうち1以上を含み、
湿潤剤成分は、パルミチン酸シュークロース、ポロキサマー188、アルキル硫酸金属塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ドキュセートナトリウム、第四級アンモニウムアミン化合物、脂肪酸の糖エステルおよび脂肪酸のグリセリドのうち1以上を含み、
任意選択の抗酸化成分は、存在する場合は、アスコルビン酸、クエン酸、アスコルビン酸ナトリウム、パルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸ニコチンアミド、没食子酸プロピル、αトコフェロール、βトコフェロール、γトコフェロール、およびBHA/BHTのうち1以上を含み、
任意選択のキレート化成分は、存在する場合は、EDTAを含む。
【0072】
いくつかのさらなる実施形態では、コーティングの充填剤成分は、シュークロースを含み、コーティングの結合剤成分は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、コーティングの湿潤剤成分は、パルミチン酸シュークロースを含み、コーティングの任意選択の抗酸化成分は、アスコルビン酸またはその塩を含み、任意選択のキレート化成分は、存在する場合は、EDTAを含む。
【0073】
いくつかのさらなる実施形態では、該方法は、さらに、iii)コーティングしたコアをカラーコーティング組成物でコーティングしてカラーコーティングした組成物を形成する工程を含み、いくつかのさらなる実施形態では、該方法は、さらに、iv)カラーコーティングした組成物をクリアコーティング組成物でコーティングしてその上にクリアコーティングを形成する工程を含む。
【0074】
第1の治療剤は、多種多様の治療剤のいずれでもよい。本明細書で使用する場合、「治療剤」という用語は、in vivoで治療的な生物学的作用を及ぼすことのできる物質も示す。治療剤は、中性または正もしくは負に帯電していてもよい。適当な医薬品の例には、とりわけ、診断用薬、調合薬、薬物、合成有機分子、タンパク質、ペプチド、ビタミン、およびステロイドが挙げられる。例えば、組成物には、酢酸メドロキシプロゲステロン、レボノルゲストレル、ゲストデン、メドロゲストン、エストラジオール、エストリオール、エチニルエストラジオール、メストラノール、エストロン、ジエネストロール、ヘキセストロール、ジエチルスチルベストロール、プロゲステロン、デソゲストレル、ノルゲスチメート、ヒドロキシプロゲステロン、ノルエチンドロン、酢酸ノルエチンドロン、ノルゲストレル、酢酸メゲストロール、メチルテストステロン、エチルエストレノール、メタンジエノン、オキサンドロロン、トリメゲストン、ジオノゲスト(dionogest)などの1以上のホルモン性ステロイドが含まれ得る。さらに、典型的なステロイド機能を有しても有さなくてもよい組織選択的プロゲステロンおよび/またはプロゲステロンアンタゴニストが、組成物中に存在し得る。これらには、限定するものではないが、RU−486(ミフェプリストン)、ZK98 299(オナプリストン)、ZK−137316(Schering AG社製、Berlin)、ZK−230211(Schering AG社製、Berlin)、およびHRP−2000(17−アセトキシ−[11β−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)]−19−ノルプレグナ−4,9−ジエン−3,20−ジオン)が挙げられる。所望の場合、エストロゲン性ステロイドおよびプロゲストゲン性ステロイドを、組み合わせて使用し得る。
【0075】
本発明の方法は、コア材料、例えば錠剤のコーティングに使用して、コーティングされた固体剤形を生産するのに特に適当である。「コア材料」という用語は、連続糖衣工程において効果的にコーティングされるように物理的および化学的に十分に安定ないずれかの錠剤、カプレット、粒子、微粉粒子、微粒子、ペレット、ピル、コア、顆粒、粒状体、小塊、種、小片、球体、結晶、ビーズ、凝集物、それらの混合物などを示す。
【0076】
好ましい実施形態では、コア材料は錠剤の形状で存在する。本明細書で使用する場合、「錠剤」という用語は、適当な希釈剤と共に、または希釈剤を用いないで治療剤を含有し、当業者であれば周知の圧縮または成形方法によって調製される固形医薬剤形を示す。錠剤形成の適当な方法は、例えば、その内容全体が出典明示により本明細書中に組み込まれているEdward M Rudnickらによる「Oral Solid Dosage Forms」、Remington:The Science and Practice of Pharmacy、20th Ed.、Chap.45、Alfonso R.Gennaro、ed.、Philadelphia College of Pharmacy and Science、Philadelphia、PA(2000)に記載されている。いくつかの実施形態では、コア材料は、圧縮方法によって形成された錠剤である。
【0077】
最も頻繁には、コア材料は、上記で定義した少なくとも1つの治療剤、および少なくとも1つの医薬上許容される賦形剤を含むであろう。本明細書で使用する場合、「医薬上許容される」という用語は、本発明の組成物中に使用された場合、組成物が経口経路で投与される場合を含めて、患者に一般に有毒または有害ではない材料を示す。「患者」という用語は、本明細書で使用する場合、哺乳動物、好ましくはヒトを含めた動物を示す。「賦形剤」という用語を本明細書において使用する場合、コア材料に、嵩を与え、申し分ない加工および圧縮特性を与え、溶解速度の制御を助け、ならびに/またはそのほかの点でさらなる望ましい物理的特性を与える成分を示す。この用語に含まれるものは、例えば、その全体が出典明示により本明細書中に組み込まれているthe Handbook of Pharmaceutical Excipients、American Pharmaceutical Association、Washington,D.C.and The Pharmaceutical Society of Great Britain、London、England(1986)に記載されているような、例えば、当業者に周知の希釈剤、結合剤、滑沢剤および崩壊剤である。
【0078】
多種多様の治療剤は、コア材料中で(すなわち、第1の治療剤として)、またはコーティング中で(すなわち、第2の治療剤として)使用し得る。治療剤の具体例には、限定するものではないが、アセタゾラミド、アセトヘキサミド、アクリバスチン、アラトロフロキサシン、アルブテロール、アルクロフェナク、アロキシプリン、アルプロスタジル、アモジアキン、アンホテリシン、アミロバルビタール、アスピリン、アトルバスタチン、アトバクォン、バクロフェン、バルビタール、ベナゼプリル、ベザフィブラート、ブロムフェナク、ブメタニド、ブトバルビタール、カンデサルタン、カプサイシン、カプトプリル、セファゾリン、セレコキシブ、セファドリン、セファレキシン、セリバスタチン、セトリジン、クロラムブシル、クロロチアジド、クロルプロパミド、クロルタリドン、シノキサシン、シプロフロキサシン、クリノフィブラート、クロキサシリン、クロモグリケート、クロモリン、ダントロレン、ジクロロフェン、ジクロフェナク、ジクロキサシリン、ジクマロール、ジフルニサル、ジメンヒドリナート、ジバルプロックス、ドキュセート、ドロナビノール、エノキシモン、エナラプリル、エノキサシン、エンロフロキサシン、エパルレスタット、エポサルタン、必須脂肪酸、エストラムスチン、エタクリン酸、エトトイン、エトドラク、エトポシド、フェンブフェン、フェノプロフェン、フェキソフェナジン、フルコナゾール、フルルビプロフェン、フルバスタチン、ホシノプリル、ホスフェニトイン、フマギリン、フロセミド、ガバペンチン、ゲムフィブロジル、グリクラジド、グリピジド、グリベンクラミド、グリブリド、グリメピリド、グレパフロキサシン、イブフェナク、イブプロフェン、イミペネム、インドメタシン、イルベサルタン、イソトレチノイン、ケトプロフェン、ケトロラク、ラモトリギン、レボフロキサシン、リシノプリル、ロメフロキサシン、ロサルタン、ロバスタチン、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メサラミン、メトトレキサート、メトラゾン、モンテルカスト、ナリジクス酸、ナプロキセン、ナタマイシン、ニメスリド、ニトロフラントイン、非必須脂肪酸、ノルフロキサシン、ナイスタチン、オフロキサシン、オキサシリン、オキサプロジン、オキシフェンブタゾン、ペニシリン、ペントバルビタール、ペルフロキサシン、フェノバルビタール、フェニトイン、ピオグリタゾン、ピロキシカム、プラミペキソール、プランルカスト、プラバスタチン、プロベネシド、プロブコール、プロポフォール、プロピルチオウラシル、キナプリル、ラベプラゾール、レパグリニド、リファンピン、リファペンチン、スパルフロキサシン、スルファベンズアミド、スルファセタミド、スルファジアジン、スルファドキシン、スルファメラジン、スルファメトキサゾール、スルファフラゾール、スルファピリジン、スルファサラジン、スリンダク、スルファサラジン、スルチアム、テルミサルタン、テニポシド、テルブタリン、テトラヒドロカナビノール、チロフィバン、トラザミド、トルブタミド、トルカポン、トルメチン、トレチノイン、トログリタゾン、トロバフロキサシン、ウンデセン酸、ウルソデオキシコール酸、バルプロ酸、バルサルタン、バンコマイシン、ベルテポルフィン、ビガバトリン、ビタミンK−S(II)およびザフィルルカストが挙げられる。さらなる治療剤には、アバカビル、アセブトロール、アクリバスチン、アラトロフロキサシン、アルブテロール、アルベンダゾール、アルフェンタニル、アルプラゾラム、アルプレノロール、アマンタジン、アミロリド、アミノグルテチミド、アミオダロン、アミトリプチリン、アムロジピン、アモジアキン、アモキサピン、アンフェタミン、アンホテリシン、アンプレナビル、アムリノン、アムサクリン、アポモルヒネ、アステミゾール、アテノロール、アトロピン、アザチオプリン、アゼラスチン、アジスロマイシン、バクロフェン、ベネタミン、ベニジピン、ベンズヘキソール、ベンズニダゾール、ベンズトロピン、ビペリデン、ビサコジル、ビサントレン、ブロマゼパム、ブロモクリプチン、ブロムペリドール、ブロムフェニラミン、ブロチゾラム、ブプロピオン、ブテナフィン、ブトコナゾール、カンベンダゾール、カンプトセシン、カルビノキサミン、セファドリン、セファレキシン、セトリジン、シンナリジン、クロラムブシル、クロルフェニラミン、クロルプログアニル、クロルジアゼポキシド、クロルプロマジン、クロルプロチキセン、クロロキン、シメチジン、シプロフロキサシン、シサプリド、シタロプラム、クラリスロマイシン、クレマスチン、クレミゾール、クレンブテロール、クロファジミン、クロミフェン、クロナゼパム、クロピドグレル、クロザピン、クロチアゼパム、クロトリマゾール、コデイン、シクリジン、シプロヘプタジン、ダカルバジン、ダロジピン、デコキナート、デラビルジン、デメクロサイクリン、デキサムフェタミン、デクスクロフェニラミン、デキスフェンフルラミン、ジアモルヒネ、ジアゼパム、ジエチルプロピオン、ジヒドロコデイン、ジヒドロエルゴタミン、ジルチアゼム、ジメンヒドリナート、ジフェンヒドラミン、ジフェノキシレート、ジフェニル−イミダゾール、ブシェニルピラリン、ジピリダモール、ジリスロマイシン、ジソピラミド、ドラセトロン、ドンペリドン、ドネペジル、ドキサゾシン、ドキシサイクリン、ドロペリドール、エコナゾール、エファビレンツ、エリプチシン、エナラプリル、エノキサシン、エンロフロキサシン、エペリゾン、エフェドリン、エルゴタミン、エリスロマイシン、エタンブトール、エチオナミド、エトプロパジン、エトペリドン、ファモチジン、フェロジピン、フェンベンダゾール、フェンフルラミン、フェノルドパム、フェンタニル、フェキソフェナジン、フレカイニド、フルシトシン、フルナリジン、フルニトラゼパム、フルオプロマジン(fluopromazine)、フルオキセチン、フルフェンチキソール(fluphenthixol)、デカン酸フルフェンチキソール、フルフェナジン、デカン酸フルフェナジン、フルラゼパム、フルリスロマイシン、フロバトリプタン、ガバペンチン、グラニセトロン、グレパフロキサシン、グアナベンズ、ハロファントリン、ハロペリドール、ヒヨスチアミン、イミペネム、インジナビル、イリノテカン、イソオキサゾール、イスラジピン、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ケトチフェン、ラベタロール、ラミブジン、ラノスプラゾール(lanosprazole)、レフルノミド、レボフロキサシン、リシノプリル、ロメフロキサシン、ロペラミド、ロラタジン、ロラゼパム、ロルメタゼパム、リスリド(lysuride)、メパクリン、マプロチリン、マジンドール、メベンダゾール、メクリジン、メダゼパム、メフロキン、メロニカム(melonicam)、メプタジノール、メルカプトプリン、メサラミン、メソリダジン、メトホルミン、メサドン、メタカロン、メチルフェニデート、メチルフェノバルビタール、メチセルジド、メトクロプラミド、メトプロロール、メトロニダゾール、ミアンセリン、ミコナゾール、ミダゾラム、ミグリトール、ミノキシジル、マイトマイシン、ミトキサントロン、モダフィニル、モリンドン、モンテルカスト、モルヒネ、モキシフロキサシン、ナドロール、ナルブフィン、ナラトリプタン、ナタマイシン、ネファゾドン、ネルフィナビル、ネビラピン、ニカルジピン、ニコチン、ニフェジピン、ニモジピン、ニモラゾール、ニソルジピン、ニトラゼパム、ニトロフラゾン、ニザチジン、ノルフロキサシン、ノルトリプチリン、ナイスタチン、オフロキサシン、オランザピン、オメプラゾール、オンダンセトロン、オミダゾール、オキサムニキン、オキサンテル、オキサトミド、オキサゼパム、オクスフェンダゾール、オキシコナゾール、オクスプレノロール、オキシブチニン、オキシフェンサイクリミン、パロキセチン、ペンタゾシン、ペントキシフィリン、ペルクロルペラジン(perchlorperazine)、ペルフロキサシン、ペルフェナジン、フェンベンザミン、フェニラミン、フェノキシベンズアミン、フェンテルミン、フィゾスチグミン、ピモジド、ピンドロール、ピゾチフェン、プラミペキソール、プランルカスト、プラジカンテル、プラゾシン、プロカルバジン、プロクロルペラジン、プログアニル、プロプラノロール、プソイドエフェドリン、ピランテル、ピリメタミン、クエチアピン、キニジン、キニーネ、ラロキシフェン、ラニチジン、レミフェンタニル、レパグリニド、レセルピン、リコベンダゾール、リファブチン、リファンピン、リファペンチン、リマンタジン、リスペリドン、リトナビル、リザトリプタン、ロピニロール、ロシグリタゾン、ロキサチジン、ロキシスロマイシン、サルブタモール、サキナビル、セレギリン、セルトラリン、シブトラミン、シルデナフィル、スパルフロキサシン、スピラマイシン、スタブジン、スフェンタニル、スルコナゾール、スルファサラジン、スルピリド、スマトリプタン、タクリン、タモキシフェン、タムスロシン、テマゼパム、テラゾシン、テルビナフィン、テルブタリン、テルコナゾール、テルフェナジン、テトラミソール、チアベンダゾール、チオグアニン、チオリダジン、チアガビン、チクロピジン、チモロール、チニダゾール、チオコナゾール、チロフィバン、チザニジン、トルテロジン、トポテカン、トレミフェン、トラマドール、トラゾドン、トリアムテレン、トリアゾラム、トリフルオペラジン、トリメトプリム、トリミプラミン、トロメタミン、トロピカミド、トロバフロキサシン、バンコマイシン、ベンラファキシン、ビガバトリン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ビタミンK、ビタミンK、ビタミンK、ザフィルルカスト、ゾルミトリプタン、ゾルピデムおよびゾピクロンが挙げられる。当然ながら、上記の治療剤のいずれも、上述したようにコーティング組成物中に含めてもよく、あるいはコーティング組成物に関して論じた治療剤のいずれも、コア材料中に含めてもよい。
【0079】
コア材料は、持続した期間にわたってデリバリーされるように意図された治療剤をデリバリーするために設計し得る。下記は、このような治療剤の代表例である。インドメタシン、ジクロフェナク、ジクロフェナクナトリウム、コデイン、イブプロフェン、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、メピリゾール、アスピリン、エテンザミド、アセトアミノフェン、アミノピリン、フェナセチン、臭化ブチルスコポラミン、モルヒネ、エトミドリン、ペンタゾシン、フェノプロフェンカルシウム、ナプロキセン、セレコキシブ、バルデコキシブ、およびトラマドールなどの消炎剤、解熱剤、鎮痙剤または鎮痛剤;エトドラクなどの抗リウマチ薬;イソニアジドおよび塩酸エタンブトールなどの抗結核薬;二硝酸イソソルビド、ニトログリセリン、ニフェジピン、塩酸バルニジピン、塩酸ニカルジピン、ジピリダモール、アムリノン、塩酸インデノロール、塩酸ヒドララジン、メチルドパ、フロセミド、スピロノラクトン、硝酸グアネチジン、レセルピン、塩酸アモスラロール、リシノプリル、メトプロロール、ピロカルピン、およびタルセチン(talcetin)などの心臓脈管薬;塩酸クロルプロマジン、塩酸アミトリプチリン、ネモナプリド、ハロペリドール、塩酸モペロン、ペルフェナジン、ジアゼパム、ロラゼパム、クロロジアゼポキシド、アジナゾラム、アルプラゾラム、メチルフェニデート、ミルナシプラン(myrnasipran)、ペロキセチン、リスペリドン、およびバルプロ酸ナトリウムなどの抗精神病薬;メトクロプラミド、塩酸ラモセトロン、塩酸グラニセトロン、塩酸オンダンセトロン、および塩酸アザセトロンなどの制吐剤;マレイン酸クロルフェニラミン、および塩酸ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン剤;硝酸チアミン、酢酸トコフェロール、シコチアミン(cycothiamine)、リン酸ピリドキサール、コバマミド、アスコルビン酸、およびニコチンアミドなどのビタミン;アロプリノール、コルヒチン、およびプロベネシドなどの抗痛風薬;レボドパおよびセレギリンなどの抗パーキンソン病薬;アモバルビタール、ブロムワレリル尿素、ミダゾラム、およびクロラール水和物などの鎮静剤および催眠剤;フルオロウラシル、カルモフール、塩酸アクラルビシン、シクロホスファミド、およびチオテパなどの抗新生物薬;プソイドエフェドリンおよびテルフェナジンなどの抗アレルギー薬;フェニルプロパノールアミンおよびエフェドリンなどの充血除去薬;アセトヘキサミド、インスリン、トルブタミド、デスモプレシン、およびグリピジドなどの真性糖尿病薬;ヒドロクロロチアジド、ポリチアジド、およびトリアムテレンなどの利尿剤;アミノフィリン、フマル酸ホルモテロール、およびテオフィリンなどの気管支拡張剤;リン酸コデイン、ノスカピン、リン酸ジメモルファン、およびデキストロメトルファンなどの鎮咳薬;硝酸キニジン、ジギトキシン、塩酸プロパフェノン、およびプロカインアミドなどの抗不整脈薬;アミノ安息香酸エチル、リドカイン、および塩酸ジブカインなどの局所麻酔剤;フェニトイン、エトスクシミド、およびプリミドンなどの抗痙攣薬;ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、およびベタメタゾンなどの合成グルココルチコイド;ファモチジン、塩酸ラニチジン、シメチジン、スクラルファート、スルピリド、テプレノン、プラウノトール、5−アミノサリチル酸、スルファサラジン、オメプラゾール、およびランソプラゾールなどの抗潰瘍薬;インデロキサジン、イデベノン、塩酸チアプリド、塩酸ビフェメラン、およびホモパントテン酸カルシウムなどの中枢神経系作用薬;プラバスタチンナトリウム、シンバスタチン、ロバスタチン、およびアトルバスタチンなどの抗高リポタンパク血症薬;塩酸アンピシリン、フタリルスルファセタミド、セフォテタン、およびジョサマイシンなどの抗生物質;塩酸タムスロシン、ドキサゾシンメシラート、および塩酸テラゾシンなどのBPH治療剤;ブラニルカスト(branylcast)、ザフィルカスト(zafylcast)、アルブテロール、アンブロキソール、ブデソニド、およびレプロテロールなどの子宮運動に作用する薬物;ベラプロストナトリウムなどのプロスタグランジンI誘導体の末梢循環改善剤;抗凝血剤、血圧低下剤、心不全治療剤、糖尿病の様々な合併症を治療するために使用する薬剤、消化性潰瘍治療剤、皮膚潰瘍治療剤、高脂血症を治療するために使用する薬剤、子宮収縮抑制剤など。治療剤は、その遊離形態でまたは医薬上許容される塩として使用することができる。さらに、1以上の治療剤の組合せが、コア材料中に存在していてもよい。
【0080】
いくつかの実施形態では、コア材料中の治療剤は、結合型エストロゲンを含む。本明細書で使用する場合、「結合型エストロゲン」(CE)には、米国薬局方(USP23)に記載されている化合物および当業者によって考察される他のエストロゲンなどの、天然および合成両方の結合型エストロゲンが含まれる。さらに、「結合型エストロゲン」は、硫酸エステルなどのかかる化合物のエステル、ナトリウム塩などのかかる化合物の塩、硫酸エステルのナトリウム塩などのかかる化合物の塩のエステル、および当該分野において公知の他の誘導体を示す。いくつかの具体例には、17−αおよびβ−ジヒドロエキリン、エキレニン、17−αおよびβ−ジヒドロエキレニン、エストロン、17−β−エストラジオール、およびそれらの硫酸ナトリウムエステルが挙げられる。
【0081】
CEは典型的には、エストロンおよびエキリンなどのエストロゲン作用成分の混合物であるが、コア材料は、このような混合物を使用するように処方されるか、あるいは選択したまたは個々のエストロゲン作用成分のみを含めるように処方されてもよい。これらのCEは、合成または天然由来のものでよい。合成によって製造されたエストロゲンの例には、とりわけ、エストロン硫酸ナトリウム、エキリン硫酸ナトリウム、17α−ジヒドロエキリン硫酸ナトリウム、17β−ジヒドロエキリン硫酸ナトリウム、17α−エストラジオール硫酸ナトリウム、17β−エストラジオール硫酸ナトリウム、エキレニン硫酸ナトリウム、17α−ジヒドロエキレニン硫酸ナトリウム、17β−ジヒドロエキレニン硫酸ナトリウム、エストロピペートおよびエチニルエストラジオールが挙げられる。出典明示により本明細書中に組み込まれている米国特許第5,210,081号に記載されているような、8,9−デヒドロエストロンのアルカリ金属塩および8,9−ジヒドロエストロン硫酸エステルのアルカリ金属塩も使用され得る。天然起源のCEは、通常、妊馬尿から得られ、次いで処理され、安定化させてもよい。このような処理の例は、各々が出典明示により本明細書中に組み込まれている米国特許第2,565,115号および同第2,720,483号に記載されている。
【0082】
多くのCE製品が市販されている。これらの中で好ましいものは、Premarin(登録商標)(Wyeth社製、Madison、NJ)として知られている天然起源のCE製品である。合成エストロゲンから調製される他の市販のCE製品は、Cenestin(登録商標)(Duramed Pharmaceuticals、Inc.社製、Cincinnati、Ohio)である。コア材料中に含まれる特定のCEの用量は、特定の治療効果を達成するのに必要ないずれの投与量であってもよく、示された特定の治療、および錠剤中に含まれる特定のCEによって変化し得る。
【0083】
いくつかの実施形態では、第1の活性剤は、結合型エストロゲンを含み、第2の活性剤は、バゼドキシフェンまたはその塩を含む。
【0084】
本明細書において提示した材料、方法、および実施例は、例示を意図するものであり、本発明の範囲を制限することを意図するものではない。
【実施例】
【0085】
(実施例1)
結合型エストロゲン/酢酸バゼドキシフェン;0.45mg/10mgを含有する錠剤の調製手順
A. ヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP,2910,3cps)の10%w/wストック溶液の調製
1. 水(精製水、USP)900gを、低剪断(Lightnin型)ミキサーを備えた容器中に置いた。
2. 工程1の穏やかな撹拌によって水中に生じた渦に、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP,2910,3cps)100gを、少しずつ加えた。
3. 最低1時間、または全てのヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP,2910,3cps)が溶解するまで撹拌を続けた。
4. 必要に応じて、水(精製水、USP)を加えて理論総重量とした。
【0086】
B1. 酢酸バゼドキシフェン充填剤コーティング懸濁液の調製
1. 水(精製水、USP)428.30gを、低剪断(Lightnin型)および高剪断(Silverson型)ミキサーを備えた容器中に置いた。
2. Lightnin型ミキサーを作動させ、水を60〜70℃(目標65℃)に加熱した。
3. Lightnin型ミキサーを低速度で作動させ、シュークロースNF110.64gを加え、混合物を65℃に再加熱し、シュークロースが溶解するまでその温度で10分間維持した。
4. Lightnin型ミキサーを低速度で作動させ、パルミチン酸シュークロース2.5523gを加え、低速度で10分間混合を続けた。必要に応じて、高剪断ミキサーを用いて2分間高剪断で混合を行って、溶解していないパルミチン酸シュークロースを分散および溶解することができる。
5. 次いで、混合物を23〜27℃(目標25℃)に冷却した。混合物が約30℃の時に、アスコルビン酸(USP)4.0837gをゆっくりと加え、Lightnin型ミキサーを用いて10分間混合を続けた。
6. 混合物が23〜27℃(目標25℃)になった時に混合を止め、酢酸バゼドキシフェン46.054gを加えた。低剪断および高剪断ミキサーの両方を作動させ、約15分間混合を続けた。
7. 次いで両方のミキサーを止め、ミキサーの壁およびシャフトをこそげ、次いで両方のミキサーをさらに15分間作動させた。
8. 次いで両方のミキサーを止め、上記の工程B由来の十分量のヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP,2910,3cps)10%w/wストック溶液を加えて、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP,2910,3cps)408.37gとした。ミキサーの速度を調節して過剰な泡が生じることを防止しながら、混合物を低速度で10分間混合した。
9. 上記の工程8由来のスラリーを、水(精製水、USP)によって理論重量とし、Lightnin型ミキサーを用いて低速度でさらに10分間混合を続けた。
10. 温度を23〜27℃(目標25℃)に維持しながら、低速度でLightnin型ミキサーを用いて、および必要に応じて断続的に高剪断ミキサーを用いて、懸濁液の混合を続けた。懸濁液の高さが撹拌器ヘッドを下回るまで低剪断ミキサーを用いて混合を続けた。
【0087】
B2. 酢酸バゼドキシフェン充填剤コーティング懸濁液の調製のための別法
1. 水(USP、精製水)を、低剪断(Lightnin型)および高剪断(Silverson型または同等の)ミキサーを備えた適当な容器中に置いた。
2. Lightnin型ミキサーを作動させ、水を55〜65℃(目標60℃)に加熱した。
3. Lightninミキサーの速度を調節して水に空気を入れないように渦を作った。パルミチン酸シュークロースを、渦にゆっくりと加え、約20分混合し、それを溶解した。高剪断ミキサーを約5分間使用して、パルミチン酸シュークロースの溶解していない粒子を分散および溶解させた。
4. Lightnin型ミキサーを作動させ、シュークロースNFを渦に加え、55〜65℃(目標60℃)に再加熱し、次いで約15分間混合してシュークロースNFを溶解した。次いで、温度を60℃で約15分間維持して、確実に全てのシュークロースを溶解させた。
5. Lightnin型ミキサーを作動させ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP,2910,3cps)を渦に加え、55〜65℃(目標60℃)に再加熱した。ヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP,2910,3cps)の湿潤化を補助するために、添加の間および添加の後、高剪断ミキサーを使用することができた。十分な混合が得られるようにミキサーの速度を調節しながら分散液を約15分間混合して、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP,2910,3cps)を分散させた。温度を60℃で約15分間維持して、凝集塊を形成することなく確実に全てのヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP,2910,3cps)をよく分散させた。
6. Lightnin型ミキサーを作動させ、先の工程由来の溶液を23〜27℃(目標25℃)に冷却した。温度が30℃未満に下がるとすぐに、アスコルビン酸(USP)をゆっくりと加え、Lightnin型ミキサーを用いて約10分間混合を続けてアスコルビン酸(USP)を溶解させた。
7. 温度が23〜27℃(目標25℃)になった時に、酢酸バゼドキシフェンを渦に加えた。全ての酢酸バゼドキシフェンを加えてから、高剪断ミキサーを作動させ、過剰な泡が生じないように高剪断ミキサーの出力を調節しながら混合を約10分間続けた。
8. 次いで、両方のミキサーを止め、タンクの壁およびミキサーシャフトをこそげた。次いで、両方のミキサーを前の工程で使用した同じ設定で作動させ、混合を約10分間続けて酢酸バゼドキシフェンを分散させた。
9. 前の工程由来の懸濁液を、必要に応じて、水(USP、精製水)で理論重量とし、Lightnin型ミキサーを用いて低速度でさらに10分間混合を続けた。
10. 塗布の間、温度を23〜27℃(目標25℃)に維持しながら、Lightnin型ミキサーを用いて、および(必要に応じて)断続的に高剪断ミキサーを用いて懸濁液の混合を続けた。懸濁液の高さが撹拌器ヘッドを下回るまで低剪断ミキサーを用いて混合を続けた。
【0088】
C. カラーコーティング懸濁液の調製
1. 水(精製水、USP)675gを、低剪断(Lightnin型)および高剪断(Silverson型)ミキサーを備えた容器中に置いた。
2. Lightnin型ミキサーを作動させ、水を60〜70℃(目標65℃)に加熱した。
3. Lightnin型ミキサーの速度を調節して、水に空気を入れないように渦を作った。シュークロースNF300gを渦に加え、混合物を60〜70℃(目標65℃)に再加熱し、約15分間混合してシュークロースNFを溶解させ、次いで、その温度で15分間維持して、確実に全てのシュークロースを溶解させた。
4. Lightnin型ミキサーを作動させ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP,2910,3cps)10gを渦に加え、混合物を60〜70℃(目標65℃)に再加熱した。ヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP,2910,3cps)の湿潤化を補助するために、添加の間および添加の後で高剪断ミキサーを使用した。十分な混合が得られるようにミキサーの速度を調節しながら混合を5分間続けた。混合物を65℃で5分間維持して、凝集塊を形成することなく確実に全てのヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP,2910,3cps)をよく分散させた。
5. Lightnin型ミキサーを作動させ、混合物を23〜27℃(目標25℃)に冷却し、必要に応じて、混合物を水(精製水、USP)によって重くした。
6. カラー懸濁液を錠剤に塗布する前2時間以内に、二酸化チタンNF15gを混合物に加え、次いでこれを高剪断ミキサーおよび低剪断ミキサーを用いて10分間混合した。
7. 次いで両方のミキサーを止め、ミキサーの壁およびシャフトをこそげ、次いで、両方のミキサーをさらに5分間作動させた。カラー塗布の間、低剪断ミキサーを用いて混合を続けた。
【0089】
D. クリアコーティング懸濁液の調製
1. 水(精製水、USP)950gを、低剪断(Lightnin型)ミキサーを備えたステンレス鋼容器中に置いた。
2. 中央で、かつ、できるだけ容器の底近くにあるプロペラで、混合物を撹拌して、液体に空気を入れないように渦を形成させた。
3. Opadry clear YS−2−19114A 50.0gを、液体表面上に粉末が浮遊しないようにゆっくりと加えた。必要に応じて撹拌速度を上げ、渦を維持した。
【0090】
E. 錠剤のコーティング手順
1. Premarin(登録商標)0.45mg(タルク不含粉薬充填錠剤)を、有孔コーティングパンに入れた。
2. 上記の工程C由来の十分な酢酸バゼドキシフェン充填剤コーティング懸濁液を加えて、不活性な錠剤充填重量(酢酸バゼドキシフェン充填剤コーティング懸濁液約244.9mg/錠剤)より50mg(±2mg)上回る総重量とした。連続コーティング技術を用いて、目標の重量増加を達成するまで、懸濁液を回転するコーティングパン中の錠剤にスプレーし、同時に熱風によって乾燥させながら、錠剤を懸濁液でコーティングした。
3. カラーコーティング約15mgを、錠剤に塗布した(カラーコーティング懸濁液約46.15mg/錠剤)。
4. クリアコーティング約3mgを、錠剤に塗布した(クリアコーティング懸濁液約60mg/錠剤)。
【0091】
錠剤の組成を下記の表に示す。
【0092】
【表1】

処理中に除去。
1錠剤当たりの成分量は、塗布されたコーティング固体の理論量を表す。正確には、使用された水およびコーティング成分の量は変化し得る。これらは理論値の+/−10%を超えるべきではない。
酢酸バゼドキシフェンの効力は変化する場合があり、したがって、処方の量は、対応するシュークロース量の調節によって調節しなくてはならない。
【0093】
(実施例2)
結合型エストロゲン/酢酸バゼドキシフェン;0.45mg/20mgを含有する錠剤の調製手順
この手順は下記であること以外は、基本的に、実施例1に記載してある通りである。
a)カラーコーティング懸濁液は、
Opadry White YS−1−18202A 125.00gと、
水(USP、精製水)875.00gと
を含有し、
b)クリアコーティング懸濁液は、
Opadry Clear YS−2−19114A 50.00gと、
水(USP、精製水)950.00gと
を含有し、ならびに
c)下記の錠剤コーティング手順を用いた。
1. Premarin(登録商標)0.45mg(タルク不含粉薬充填錠剤)を、有孔コーティングパンに入れた。
2. 十分な酢酸バゼドキシフェン充填剤コーティング懸濁液を加えて、不活性な錠剤充填重量(酢酸バゼドキシフェン充填剤コーティング懸濁液約489.8mg/錠剤)より100mg(±2mg)上回る総重量とした。実施例1に記載のように連続糖衣技術を用いて、錠剤を懸濁液でコーティングした。
3. カラーコーティング約17mgを、錠剤に塗布した(カラーコーティング懸濁液約136mg/錠剤)。
4. クリアコーティング約4mgを、錠剤に塗布した(クリアコーティング懸濁液約80mg/錠剤)。
【0094】
錠剤の組成を下記の表に示す。
【0095】
【表2】

処理中に除去。
1錠剤当たりの成分量は、塗布されたコーティング固体の理論量を表す。正確には、使用された水およびコーティング成分の量は変化し得る。これらは理論値の+/−10%を超えるべきではない。
酢酸バゼドキシフェンの効力は変化する場合があり、したがって、処方の量は、対応するシュークロース量の調節によって調節しなくてはならない。
【0096】
(実施例3)
結合型エストロゲン/酢酸バゼドキシフェン;0.45mg/40mgを含有する錠剤の調製手順
手順は、下記以外、基本的に実施例1に記載してある通りである。
a)カラーコーティング懸濁液は、
Opadry White YS−1−18202A 125.00gと、
水(USP、精製水)875.00gと
を含有し、
b)クリアコーティング懸濁液は、
Opadry Clear YS−2−19114A 50.00gと、
水(USP、精製水)950.00gと
を含有し、ならびに
c)下記の錠剤コーティング手順を用いた。
1. Premarin(登録商標)0.45mg(タルク不含粉薬充填錠剤)を、有孔コーティングパンに入れた。
2. 十分な酢酸バゼドキシフェン充填剤コーティング懸濁液を加えて、不活性な錠剤充填重量(酢酸バゼドキシフェン充填剤コーティング懸濁液約979.6mg/錠剤)より200mg(±2mg)上回る総重量とした。実施例1に記載のように連続糖衣技術を用いて錠剤を懸濁液でコーティングした。
3. カラーコーティング約22mgを、錠剤に塗布した(カラーコーティング懸濁液約176mg/錠剤)。
4. クリアコーティング約5mgを、錠剤に塗布した(クリアコーティング懸濁液約100mg/錠剤)。
【0097】
錠剤の組成を下記の表に示す。
【0098】
【表3】

処理中に除去。
1錠剤当たりの成分量は、塗布されたコーティング固体の理論量を表す。正確には、使用された水およびコーティング成分の量は変化し得る。これらは理論値の+/−10%を超えるべきではない。
酢酸バゼドキシフェンの効力は変化する場合があり、したがって、処方の量は、対応するシュークロース量の調節によって調節しなくてはならない。
【0099】
(実施例4)
結合型エストロゲン/酢酸バゼドキシフェン;0.625mg/10mgを含有する錠剤の調製手順
コーティングが塗布された錠剤がPremarin(登録商標)0.625mg(タルク不含粉薬充填錠剤)であったこと以外は、手順は基本的に実施例1に記載してある通りである。
【0100】
錠剤の組成を下記の表に示す。
【0101】
【表4】

処理中に除去。
1錠剤当たりの成分量は、塗布されたコーティング固体の理論量を表す。正確には、使用された水およびコーティング成分の量は変化し得る。これらは理論値の+/−10%を超えるべきではない。
酢酸バゼドキシフェンの効力は変化する場合があり、したがって、処方の量は、対応するシュークロース量の調節によって調節しなくてはならない。
【0102】
(実施例5)
結合型エストロゲン/酢酸バゼドキシフェン;0.625mg/20mgを含有する錠剤の調製手順
コーティングが塗布された錠剤がPremarin(登録商標)0.625mg(タルク不含粉薬充填錠剤)であること以外は、手順は基本的に実施例2に記載してある通りである。
【0103】
錠剤の組成を下記の表に示す。
【0104】
【表5】

処理中に除去。
1錠剤当たりの成分量は、塗布されたコーティング固体の理論量を表す。正確には、使用された水およびコーティング成分の量は変化し得る。これらは理論値の+/−10%を超えるべきではない。
酢酸バゼドキシフェンの効力は変化する場合があり、したがって、処方の量は、対応するシュークロース量の調節によって調節しなくてはならない。
【0105】
(実施例6)
結合型エストロゲン/酢酸バゼドキシフェン;0.625mg/40mgを含有する錠剤の調製手順
この手順は、コーティングを塗布された錠剤が、Premarin(登録商標)0.625mg(タルク不含粉薬充填錠剤)であること以外は、基本的に実施例3に記載してある通りである。
【0106】
錠剤の組成を下記の表に示す。
【0107】
【表6】

処理中に除去。
1錠剤当たりの成分量は、塗布されたコーティング固体の理論量を表す。正確には、使用された水およびコーティング成分の量は変化し得る。これらは理論値の+/−10%を超えるべきではない。
酢酸バゼドキシフェンの効力は変化する場合があり、したがって、処方の量は、対応するシュークロース量の調節によって調節しなくてはならない。
【0108】
特許、特許出願、およびこの特許文書で言及した本を含めた刊行物の各々は、出典明示によりその全体が本明細書に組み込まれることを意図されている。
【0109】
当業者に明らかなように、本発明の精神から逸脱することなく、本発明の好ましい実施形態に多くの変更および修正がなされ得る。全てのこのような変形形態は、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コアおよび少なくとも1つのコーティングを含む医薬組成物であって、コアが結合型エストロゲンを含み、コーティングがバゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩を含む医薬組成物。
【請求項2】
錠剤である請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
結合型エストロゲンが約0.10〜約1.0mgの量で存在する、請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
結合型エストロゲンが約0.3〜約0.8mgの量で存在する、請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項5】
結合型エストロゲンが、約0.4〜約0.5mgの量で存在する、請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項6】
結合型エストロゲンが、約0.5〜約0.7mgの量で存在する、請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項7】
バゼドキシフェンが、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約1〜約50mgの量で存在する、請求項1から6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項8】
バゼドキシフェンが、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約5〜約25mgの量で存在する、請求項1から6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項9】
バゼドキシフェンが、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約5〜約15mgの量で存在する、請求項1から6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項10】
バゼドキシフェンが、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約15〜約25mgの量で存在する、請求項1から6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項11】
バゼドキシフェンが、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約35〜約45mgの量で存在する、請求項1から6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項12】
結合型エストロゲンが、約0.10〜約1.0mgの量で存在し、バゼドキシフェンが、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約5〜約50mgの量で存在する、請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項13】
バゼドキシフェンが酢酸バゼドキシフェンである、請求項1から12のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項14】
コーティングが、
a)医薬処方の約5重量%〜約30重量%を構成する充填剤成分と、
b)医薬処方の約1重量%〜約10重量%を構成する結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を構成する湿潤剤成分と、
d)医薬処方の0重量%〜約2重量%を構成する任意選択の抗酸化成分と、
e)医薬処方の約0.1重量%〜約20重量%を構成する酢酸バゼドキシフェンと、
f)医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分と
を含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項15】
コアが、医薬処方の約45重量%〜約80重量%を構成する、請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項16】
結合型エストロゲンが、約0.10〜約1.0mgの量で存在し、バゼドキシフェンが、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約5〜約25mgの量で存在する、請求項14または15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
コーティングが、
a)医薬処方の約6重量%〜約12重量%を構成する充填剤成分と、
b)医薬処方の約1重量%〜約6重量%を構成する結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.1重量%〜約3重量%を構成する湿潤剤成分と、
d)医薬処方の0重量%〜約0.5重量%を構成する任意選択の抗酸化成分と、
e)医薬処方の約2重量%〜約6重量%を構成する酢酸バゼドキシフェンと、
f)医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分と
を含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項18】
コーティングが、
a)医薬処方の約12重量%〜約18重量%を構成する充填剤成分と、
b)医薬処方の約4重量%〜約8重量%を構成する結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.2重量%〜約0.5重量%を構成する湿潤剤成分と、
d)存在する場合は、医薬処方の約0.3重量%〜約0.8重量%を構成する任意選択の抗酸化成分と、
e)医薬処方の約4重量%〜約9重量%を構成する酢酸バゼドキシフェンと、
f)医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分と
を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項19】
コーティングが、
a)医薬処方の約20重量%〜約30重量%を構成する充填剤成分と、
b)医薬処方の約6重量%〜約10重量%を構成する結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.4重量%〜約0.8重量%を構成する湿潤剤成分と、
d)医薬処方の0重量%〜約1.2重量%を構成する任意選択の抗酸化成分と、
e)医薬処方の約7重量%〜約14重量%を構成する酢酸バゼドキシフェンと、
f)医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分と
を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項20】
コーティングの充填剤成分が、シュークロース、マンニトール、ラクトース、粉末セルロース、微結晶性セルロース、マルトデキストリン、ソルビトール、デンプン、キシリトール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース類、デンプン類、無水第二リン酸カルシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、および金属アルミノケイ酸塩のうち1以上を含み、
コーティングの結合剤成分が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース類、デンプン類およびポリビニルピロリジンのうち1以上を含み、
コーティングの湿潤剤成分が、パルミチン酸シュークロース、ポロキサマー188、アルキル硫酸金属塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ドキュセートナトリウム、第四級アンモニウムアミン化合物、脂肪酸の糖エステルおよび脂肪酸のグリセリドのうち1以上を含み、
コーティングの任意選択の抗酸化成分が、存在する場合は、アスコルビン酸またはその塩、アスコルビン酸ナトリウム、クエン酸、パルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸ニコチンアミド、没食子酸プロピル、αトコフェロール、βトコフェロール、γトコフェロール、およびBHA/BHTのうち1以上を含み、
コーティングの任意選択のキレート化成分が、存在する場合は、EDTAを含む、請求項14から19のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項21】
コーティングの充填剤成分が、シュークロースを含み、
コーティングの結合剤成分が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、
コーティングの湿潤剤成分が、パルミチン酸シュークロースを含み、
コーティングの任意選択の抗酸化成分が、存在する場合は、アスコルビン酸またはその塩を含み、
コーティングの任意選択のキレート化成分が、存在する場合は、EDTAを含む、請求項14から19のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項22】
さらにカラーコーティングを含む、請求項14から21のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項23】
カラーコーティングが、
a)医薬処方の約0.01重量%〜約8重量%を構成する任意選択の充填剤成分と、
b)医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を構成する任意選択の結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.01重量%〜約6重量%を構成する着色剤成分と、
d)医薬処方の0重量%〜約2重量%を構成する任意選択の抗酸化成分と、
e)医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分と
を含む、請求項22に記載の医薬組成物。
【請求項24】
任意選択の充填剤成分が、シュークロースを含み、
任意選択の結合剤成分が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、
着色剤成分が、二酸化チタンを含み、
任意選択の抗酸化成分が、アスコルビン酸またはその塩を含み、
任意選択のキレート化成分が、EDTAを含む、
請求項23に記載の医薬組成物。
【請求項25】
さらにクリアコーティングを含む、請求項14から24のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項26】
クリアコーティングが、医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を構成する、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項27】
約0.10mg〜約1.0mgの量の結合型エストロゲンを含むコアと、
第1のコーティングと、
カラーコーティングと、
クリアコーティングと
を含む医薬組成物であって、
コアが、医薬処方の約45重量%〜約80重量%を構成し、
第1のコーティングが、
a)医薬処方の約5重量%〜約30重量%を構成する充填剤成分と、
b)医薬処方の約1重量%〜約10重量%を構成する結合剤成分と、
c)医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を構成する湿潤剤成分と、
d)医薬処方の0重量%〜約2重量%を構成する任意選択の抗酸化成分と、
e)医薬処方の約0.1重量%〜約20重量%を構成する酢酸バゼドキシフェンと、
f)医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分と
を含み、
カラーコーティングが、
g)医薬処方の約0.01重量%〜約8重量%を構成する任意選択の充填剤成分と、
h)医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を構成する任意選択の結合剤成分と、
i)医薬処方の約0.01重量%〜約6重量%を構成する着色剤成分と、
j)医薬処方の0重量%〜約2重量%を構成する任意選択の抗酸化成分と、
k)医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分と
を含み、
クリアコーティングが、医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を構成し、該クリアコーティングが、医薬処方の0重量%〜約2重量%を構成する任意選択の抗酸化成分および医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する任意選択のキレート化成分を含む、
医薬組成物。
【請求項28】
バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約1mg〜約50mgのバゼドキシフェンを含有する、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項29】
第1のコーティングの充填剤成分が、シュークロースを含み、
第1のコーティングの結合剤成分が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、
第1のコーティングの湿潤剤成分が、パルミチン酸シュークロースを含み、
第1のコーティングの任意選択の抗酸化成分が、存在する場合は、アスコルビン酸またはその塩を含み、
第1のコーティングの任意選択のキレート化成分が、存在する場合は、EDTAを含み、
カラーコーティングの任意選択の充填剤成分が、存在する場合は、シュークロースを含み、
カラーコーティングの任意選択の結合剤成分が、存在する場合は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、
カラーコーティングの任意選択の抗酸化成分が、存在する場合は、アスコルビン酸またはその塩を含み、
カラーコーティングの任意選択のキレート化成分が、存在する場合は、EDTAを含み、
カラーコーティングの着色剤成分が、二酸化チタンを含む、
請求項27または28に記載の医薬組成物。
【請求項30】
結合型エストロゲンが、Premarin(登録商標)を含む、請求項1から29のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項31】
結合型エストロゲンを含むコアと、
バゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩を含む第1のコーティングと
を含む医薬組成物を調製する方法であって、
i)結合型エストロゲンを含むコアを提供する工程と、
ii)コアを、バゼドキシフェンまたはその医薬上許容される塩を含むコーティング組成物でコーティングして、コーティングしたコアを形成する工程と
を含む方法。
【請求項32】
さらに、iii)コーティングしたコアをカラーコーティング組成物でコーティングして、カラーコーティングした組成物を形成する工程を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
さらに、iv)カラーコーティングした組成物をクリアコーティング組成物でコーティングして、その上にクリアコーティングを形成する工程を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
工程ii)のコーティング組成物が、
a)充填剤成分と、
b)結合剤成分と、
c)湿潤剤成分と、
d)任意選択の抗酸化成分と、
e)酢酸バゼドキシフェンと、
f)任意選択のキレート化成分と
を含む、請求項31から33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
充填剤成分が、シュークロース、マンニトール、ラクトース、粉末セルロース、微結晶性セルロース、マルトデキストリン、ソルビトール、デンプン、キシリトール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース類、デンプン類、無水第二リン酸カルシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、および金属アルミノケイ酸塩のうち1以上を含み、
結合剤成分が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース類、デンプン類およびポリビニルピロリジンのうち1以上を含み、
湿潤剤成分が、パルミチン酸シュークロース、ポロキサマー188、アルキル硫酸金属塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ドキュセートナトリウム、第四級アンモニウムアミン化合物、脂肪酸の糖エステルおよび脂肪酸のグリセリドのうち1以上を含み、
任意選択の抗酸化成分が、存在する場合は、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、クエン酸、パルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸ニコチンアミド、没食子酸プロピル、αトコフェロール、βトコフェロール、γトコフェロールおよびBHA/BHTのうち1以上を含み、
任意選択のキレート化成分が、存在する場合は、EDTAを含む、
請求項34に記載の方法。
【請求項36】
コーティングの充填剤成分が、シュークロースを含み、
コーティングの結合剤成分が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、
コーティングの湿潤剤成分が、パルミチン酸シュークロースを含み、
コーティングの任意選択の抗酸化成分が、存在する場合は、アスコルビン酸またはその塩を含み、
コーティングの任意選択のキレート化成分が、存在する場合は、EDTAを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
工程ii)のコーティング組成物が、連続糖衣技術により塗布される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
カラーコーティング組成物が、
任意選択の充填剤成分と、
任意選択の結合剤成分と、
着色剤成分と、
任意選択の抗酸化成分と、
任意選択のキレート化成分と
を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項39】
カラーコーティング組成物の任意選択の充填剤成分が、シュークロースを含み、
カラーコーティング組成物の任意選択の結合剤成分が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、
カラーコーティング組成物の着色剤成分が、二酸化チタンを含み、
カラーコーティングの任意選択の抗酸化成分が、アスコルビン酸またはその塩を含み、
カラーコーティングの任意選択のキレート化成分が、EDTAを含む、
請求項38に記載の方法。
【請求項40】
a)工程ii)のコーティング組成物の充填剤成分が、医薬処方の約5重量%〜約30重量%を構成し、
b)工程ii)のコーティング組成物の結合剤成分が、医薬処方の約1重量%〜約10重量%を構成し、
c)工程ii)のコーティング組成物の湿潤剤成分が、医薬処方の約0.01重量%〜約2重量%を構成し、
d)工程ii)のコーティング組成物の任意選択の抗酸化成分が、医薬処方の0重量%〜約2重量%を構成し、
e)酢酸バゼドキシフェンが、医薬処方の約0.1重量%〜約20重量%を構成し、および
f)コーティング組成物の任意選択のキレート化成分が、医薬処方の0重量%〜約0.1重量%を構成する、
請求項36に記載の方法。
【請求項41】
結合型エストロゲンが、約0.10〜約1.0mgの量で存在する、請求項31から40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
バゼドキシフェンが、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約1〜約50mgの量で存在する、請求項31から41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
結合型エストロゲンが、約0.10〜約1.0mgの量で存在し、バゼドキシフェンが、バゼドキシフェンの遊離塩基の重量に基づいて約5〜約50mgの量で存在する、請求項31から40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
結合型エストロゲンがPremarin(登録商標)を含む、請求項31から43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
請求項31から44のいずれか一項に記載の方法の生産物。
【請求項46】
治療剤を含むコアと、
第2の治療剤および少なくとも1種類の糖を含んでいてもよいコーティングと
を含む医薬組成物を調製する方法であって、
i)第1の活性剤を含むコアを提供する工程と、
ii)コアを、
a)少なくとも1種類の糖を含む充填剤成分と、
b)結合剤成分と、
c)湿潤剤成分と、
d)任意選択の抗酸化成分と、
e)任意選択の第2の治療剤と、
f)任意選択のキレート化成分と
を含むコーティング組成物でコーティングする工程と
を含み、工程ii)のコーティング組成物が、連続糖衣技術により塗布される方法。
【請求項47】
充填剤成分が、シュークロース、マンニトール、ラクトース、粉末セルロース、微結晶性セルロース、マルトデキストリン、ソルビトール、デンプン、キシリトール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース類、デンプン類、無水第二リン酸カルシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、および金属アルミノケイ酸塩のうち1以上を含み、
結合剤成分が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース類、デンプン類およびポリビニルピロリジンのうち1以上を含み、
湿潤剤成分が、パルミチン酸シュークロース、ポロキサマー188、アルキル硫酸金属塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ドキュセートナトリウム、第四級アンモニウムアミン化合物、脂肪酸の糖エステルおよび脂肪酸のグリセリドのうち1以上を含み、
任意選択の抗酸化成分が、存在する場合は、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、クエン酸およびパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸ニコチンアミド、没食子酸プロピル、αトコフェロール、βトコフェロール、γトコフェロール、およびBHA/BHTのうち1以上を含み、
任意選択のキレート化成分が、存在する場合は、EDTAを含む、
請求項46に記載の方法。
【請求項48】
コーティングの充填剤成分が、シュークロースを含み、
コーティングの結合剤成分が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、
コーティングの湿潤剤成分が、パルミチン酸シュークロースを含み、
コーティングの任意選択の抗酸化成分が、存在する場合は、アスコルビン酸またはその塩を含み、
コーティングの任意選択のキレート化成分が、存在する場合は、EDTAを含む、
請求項46に記載の方法。
【請求項49】
さらに、iii)コーティングしたコアをカラーコーティング組成物でコーティングして、カラーコーティングした組成物を形成する工程を含む、請求項46から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
さらに、iv)カラーコーティングした組成物をクリアコーティング組成物でコーティングして、その上にクリアコーティングを形成する工程を含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
第1の治療剤が、結合型エストロゲンを含み、第2の治療剤が、バゼドキシフェンまたはその塩を含む、請求項46から50のいずれか一項に記載の方法。

【公表番号】特表2008−545012(P2008−545012A)
【公表日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520286(P2008−520286)
【出願日】平成18年6月28日(2006.6.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/025348
【国際公開番号】WO2007/002823
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(591011502)ワイス (573)
【氏名又は名称原語表記】Wyeth
【Fターム(参考)】