説明

結晶形

【課題】多形のC、D、E及びF形と呼ばれる、フルバスタチンナトリウム水和物の結晶形の製造方法、高度に結晶性のA形フルバスタチンナトリウムの製造方法、及び本結晶形を含む医薬組成物の提供。
【解決手段】例えば、下記d値(Å):23.8(vs),11.8(w),7.8(vs),7.6(vw),7.4(vw),6.4(vw),6.1(vw),5.90(w),5.00(vw),4.88(w),4.73(m),4.56(w),4.40(vw),4.12(vw),4.03(vw),3.96(vw),3.50(vw),3.36(vw),2.93(vw),[ここで、(vs)=非常に高強度;(m)=中強度;(w)=低強度;そして(vw)=非常に低強度]で表される特徴的なピークを持つ粉末X線回折パターンを示すフルバスタチンナトリウム水和物の結晶多形等。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フルバスタチンナトリウムの新規な結晶形、これらの製造方法及びこれらの結晶形を含む医薬組成物に関する。
【0002】
フルバスタチンナトリウムは、その化学名:(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩により知られている。フルバスタチンナトリウムは、3R,5S−及び3S,5R−ジヒドロキシエナンチオマーのラセミ混合物であり、かつ下記式:
【0003】
【化1】

【0004】
を有する。
【0005】
フルバスタチンナトリウムは、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリルコエンザイムA(HMG−CoA)のインヒビターであり、かつ血中コレステロールレベルを低下させるために使用される。
【0006】
フルバスタチン並びにそのナトリウム塩は、US-A-4,739,073に開示されている。この特許でフルバスタチンナトリウムは、凍結乾燥により得られる。WO-A-97/49681及びその米国対応特許のUS-A-6,124,340は、フルバスタチンナトリウムの凍結乾燥によりA形と称される結晶形及び無定形物質の混合物が得られることを記述しており、そしてB形と称される新しい結晶形を開示している。これらの特許に記載されているような凍結乾燥により得られるA形の推定量は、約50%である。結晶B形は、有機溶媒と水との混合物のスラリー中におけるA形を含む物質の転移により、又は有機溶媒と水の混合物からの結晶化により得られる。また、B形は、フルバスタチンナトリウムのA形又は無定形よりも吸湿性が低く、このため化合物の操作及び貯蔵性が改善している。しかしA形よりも吸湿性が低く、かつ水性溶液から入手できる新しい結晶形に対するニーズはなお存在する。
【0007】
我々は今や驚くべきことに、安定性が改善され、かつ残留有機溶媒のリスクなしに水性溶液から得られる、新規な結晶性水和物としてフルバスタチンナトリウムを調製できることを見い出した。本明細書においてC、D、E及びF形と称される、これらの新規な結晶性水和物は、空気湿度に影響を受けにくく、高い安定性を示し、かつ通常環境の湿度レベルではさらに扱いやすくなっている。フルバスタチンナトリウムの新規な結晶形は、3〜32%の範囲の含水率の新規な水和物である。更に我々は、高度に結晶性のフルバスタチンナトリウムA形の新しい製造方法を見い出した。よって本発明は、以下のフルバスタチンナトリウムの新規な結晶形を提供する:
【0008】
下記d値(Å):
【0009】
23.8 (vs), 11.8 (w), 7.8 (vs), 7.6 (vw), 7.4 (vw), 6.4 (vw), 6.1 (vw), 5.90 (w), 5.00 (vw), 4.88 (w), 4.73 (m), 4.56 (w), 4.40 (vw), 4.12 (vw), 4.03 (vw), 3.96 (vw), 3.50 (vw), 3.36 (vw), 2.93 (vw),
【0010】
で表される特徴的なピークを持つ特徴的な粉末X線回折パターンを示す、(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩の結晶多形(本明細書においてC形と称される)。ここで及び以下において、かっこ内の略語は、以下を意味する:(vs)=非常に高強度;(s)=高強度;(m)=中強度;(w)=低強度;そして(vw)=非常に低強度。C形の特徴的な粉末X線回折パターンは、図2に表される。
【0011】
下記d値(Å):
【0012】
24.6 (vs), 12.5 (w), 8.3 (vs), 7.4 (vw), 6.2 (m), 4.97 (w), 4.85 (vw), 4.52 (vw), 4.40 (vw), 4.14 (vw), 3.96 (vw), 3.41 (vw), 3.10 (vw),
【0013】
で表される特徴的なピークを持つ特徴的な粉末X線回折パターンを示す、(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩の結晶多形(本明細書においてD形と称される)。D形の特徴的な粉末X線回折パターンは、図3に表される。
【0014】
下記d値(Å):
【0015】
27.6 (m), 13.9 (vw), 9.2 (m), 8.5 (vw), 8.1 (vw), 7.4 (vw), 6.9 (s), 6.1 (vw), 4.98 (m), 4.77 (m), 4.63 (m), 4.15 (w), 4.03 (w), 3.97 (vw), 3.52 (vw), 3.33 (vw), 3.08 (vw), 2.99 (vw),
【0016】
で表される特徴的なピークを持つ特徴的な粉末X線回折パターンを示す、(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩の結晶多形(本明細書においてE形と称される)。E形の特徴的な粉末X線回折パターンは、図4に表される。
【0017】
下記d値(Å):
【0018】
29.6 (w), 14.8 (vw), 9.9 (w), 8.6 (vw), 8.3 (vw), 7.4 (s), 6.6 (vw), 6.2 (vw), 5.93 (w), 5.03 (m), 4.94 (m), 4.35 (vw), 4.23 (w), 3.98 (vw), 3.54 (vw), 2.98 (vw),
【0019】
で表される特徴的なピークを持つ特徴的な粉末X線回折パターンを示す、(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩の結晶多形(本明細書においてF形と称される)。F形の特徴的な粉末X線回折パターンは、図5に表される。
【0020】
更に本発明は、C、D、E、F形及び高度に結晶性のA形の製造方法に関する。
【0021】
C、D、E及びF形は、フルバスタチンナトリウムを、確定した相対湿度を持つ雰囲気に曝露する方法により製造することができる。
【0022】
フルバスタチンナトリウムのC形は、一般に、結晶形A、D、E、F形若しくは無定形フルバスタチンナトリウム、又はこれらの混合物から、例えば、約15〜25%の相対湿度条件下での平衡化(例えば、6〜24時間)により製造することができる。一般には推定含水率は、3〜6%の範囲であり得る。
【0023】
フルバスタチンナトリウムのD形は、一般に、結晶形A、C、E、F形若しくは無定形フルバスタチンナトリウム、又はこれらの混合物から、例えば、約30〜50%の相対湿度条件下での平衡化(例えば、6〜24時間)により製造することができる。一般には推定含水率は、6〜12%の範囲であり得る。
【0024】
フルバスタチンナトリウムのE形は、一般に、結晶形A、C、D、F形若しくは無定形フルバスタチンナトリウム、又はこれらの混合物から、例えば、約55〜75%の相対湿度条件下での平衡化(例えば、数日間)により製造することができる。一般には推定含水率は、15〜22%の範囲であり得る。
【0025】
フルバスタチンナトリウムのF形は、一般に、結晶形A、C、D、E形若しくは無定形フルバスタチンナトリウム、又はこれらの混合物から、例えば、約80〜90%の相対湿度条件下での平衡化(例えば、数日間)により製造することができる。一般には推定含水率は、24〜32%の範囲であり得る。
【0026】
高度に結晶性のフルバスタチンナトリウムのA形は、一般に、約0〜10℃の温度で数時間フルバスタチンナトリウムの水性の懸濁液又は溶液を平衡化し、続いて凍結乾燥により乾燥することによって製造することができる。このプロセスは、平衡化の間に更にA形の種晶を加えることにより加速することができる。高度に結晶性のA形の特徴的な粉末X線回折パターンは、図1に表される。この物質の結晶化度は、粉末回折スペクトルにより90%を超えると推定される。推定含水率は、2%未満である。
【0027】
高度に結晶性のフルバスタチンナトリウムのA形の好ましい製造方法は、(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩の水溶液を処理して化合物を少なくとも最小限沈殿させ、続いて凍結乾燥することを特徴とする。
【0028】
水性溶液を冷却し、その後、懸濁液を凍結乾燥することが好ましい。この実施態様に関して、水性溶液を、20〜80℃、特に30〜80℃の温度で調製し、0〜15℃の温度に冷却して化合物を沈殿させることが好ましい。
【0029】
有利には、A形の種晶を加えることができる。
【0030】
相対空気湿度の小さな変化は、粉末X線回折パターンにおける特徴的なピークのd値に小さなずれ(deviation)を生ずる。例えば、35%の相対湿度下で調製された結晶フルバスタチンナトリウムD形は、24.6(vs), 12.5(w), 8.3(vs)及び6.2(m)のd値(Å)に特徴的な粉末X線回折ピークを示すが、一方50%の相対湿度下で調製された試料は、26.2(vs), 13.2(w), 8.9(vs)及び6.7(m)のd値(Å)に特徴的な粉末X線回折ピークを示す(図6を参照)。
【0031】
したがって、本発明は、35〜50%の範囲の相対湿度に依存して、24.6〜26.2(vs), 12.5〜13.2(w), 8.3〜8.9(vs)及び6.2〜6.7(m)の範囲[ここで、(vs)=非常に高強度;(m)=中強度;(w)=低強度]に粉末X線回折パターンのd値(Å)で表される特徴的なピークの小さなずれを有し得る、(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩の結晶多形にも関する。
【0032】
本発明の別の目的は、有効量の結晶多形C、D、E又はF形、及び薬学的に許容し得る担体を含むことを特徴とする医薬組成物である。本発明の別の主題は、有効量の高度に結晶性の多形A形、及び薬剤学的に許容しうる担体を含むことを特徴とする医薬組成物である。
【0033】
多形の形は、単一成分又は混合物として使用してよい。
【0034】
フルバスタチンナトリウムの医薬組成物に関して、これらは、フルバスタチンナトリウムの総量に基づき、25〜100重量%、特に50〜100重量%の少なくとも1つの新規な結晶形を含むことが好ましい。好ましくは、フルバスタチンナトリウムの新規な多形の形のこのような量は、75〜100重量%、特に90〜100重量%である。非常に好ましいのは、95〜100重量%の量である。
【0035】
以下の実施例により本発明を更に詳細に説明する。温度は摂氏度で記載される。
【0036】
実施例1:高度に結晶性のA形多形の調製
フルバスタチンナトリウム約3gを含む30℃の水性溶液30mlを約2℃に冷却して、この温度で6時間静置した。続いて、このオフホワイト色の懸濁液をドライアイス浴を用いて凍結し、凍結乾燥により24時間乾燥した。カール・フィッシャー(Karl Fisher)滴定により、含水率は2%未満であることが判った。その粉末X線回折パターンから、結晶化度が90%を超えることを推定した(図1を参照)。
【0037】
実施例2:C形多形の調製
フルバスタチンナトリウムAの試料100mgを、約20%の相対湿度条件下で12時間X線回折計中で平衡化させた。この相対湿度は、C形の結晶化を開始させるのに充分であった(図2を参照)。
【0038】
実施例3:D形多形の調製
凍結乾燥により得られるフルバスタチンナトリウムの試料5グラムを、周囲温度のMgCl2・6H2Oの飽和溶液上で、即ち、約33%の湿度下で約12時間貯蔵した。得られた試料を結晶化すると、フルバスタチンナトリウムD形に相当した(図3を参照)。
【0039】
実施例4:E形多形の調製
フルバスタチンナトリウムAの試料100mgを、約65%の相対湿度条件下でX線回折計中で平衡化させた。この相対湿度は、E形の結晶化を開始させるのに充分であった(図4を参照)。
【0040】
実施例5:F形多形の調製
フルバスタチンナトリウムAの試料100mgを、約85%の相対湿度条件下でX線回折計中で平衡化させた。この相対湿度は、F形の結晶化を開始させるのに充分であった(図5を参照)。
【0041】
実施例6:
A形フルバスタチンナトリウム0.5グラム及びD形フルバスタチンナトリウム0.5グラムの混合物を、通常環境の湿度条件下で乳鉢中で合わせることにより、均質なオフホワイト色の粉末を得た。粉末X線回折測定により、この物質は、結晶学的に純粋なD形フルバスタチンナトリウムであることが明らかになった。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】高度に結晶性のA形の特徴的な粉末X線回折パターンである。
【図2】C形の特徴的な粉末X線回折パターンである。
【図3】D形の特徴的な粉末X線回折パターンである。
【図4】E形の特徴的な粉末X線回折パターンである。
【図5】F形の特徴的な粉末X線回折パターンである。
【図6】35及び50%相対空気湿度で測定したD形の特徴的な粉末X線回折パターンの間の小さなずれを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記d値(Å):
23.8 (vs), 11.8 (w), 7.8 (vs), 7.6 (vw), 7.4 (vw), 6.4 (vw), 6.1 (vw), 5.90 (w), 5.00 (vw), 4.88 (w), 4.73 (m), 4.56 (w), 4.40 (vw), 4.12 (vw), 4.03 (vw), 3.96 (vw), 3.50 (vw), 3.36 (vw), 2.93 (vw),
[ここで、(vs)=非常に高強度;(m)=中強度;(w)=低強度;そして(vw)=非常に低強度]で表される特徴的なピークを持つ特徴的な粉末X線回折パターンを示す、(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩の結晶多形。
【請求項2】
下記d値(Å):
24.6 (vs), 12.5 (w), 8.3 (vs), 7.4 (vw), 6.2 (m), 4.97 (w), 4.85 (vw), 4.52 (vw), 4.40 (vw), 4.14 (vw), 3.96 (vw), 3.41 (vw), 3.10 (vw),
[ここで、(vs)=非常に高強度;(m)=中強度;(w)=低強度;そして(vw)=非常に低強度]で表される特徴的なピークを持つ特徴的な粉末X線回折パターンを示す、(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩の結晶多形。
【請求項3】
35〜50%の範囲の相対湿度に依存して、24.6〜26.2(vs), 12.5〜13.2(w), 8.3〜8.9(vs)及び6.2〜6.7(m)の範囲[ここで、(vs)=非常に高強度;(m)=中強度;(w)=低強度]の粉末X線回折パターンのd値(Å)で表される特徴的なピークに小さなずれを有し得る、(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩の結晶多形。
【請求項4】
下記d値(Å):
27.6 (m), 13.9 (vw), 9.2 (m), 8.5 (vw), 8.1 (vw), 7.4 (vw), 6.9 (s), 6.1 (vw), 4.98 (m), 4.77 (m), 4.63 (m), 4.15 (w), 4.03 (w), 3.97 (vw), 3.52 (vw), 3.33 (vw), 3.08 (vw), 2.99 (vw),
[ここで、(s)=高強度;(m)=中強度;(w)=低強度;そして(vw)=非常に低強度]で表される特徴的なピークを持つ特徴的な粉末X線回折パターンを示す、(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩の結晶多形。
【請求項5】
下記d値(Å):
29.6 (w), 14.8 (vw), 9.9 (w), 8.6 (vw), 8.3 (vw), 7.4 (s), 6.6 (vw), 6.2 (vw), 5.93 (w), 5.03 (m), 4.94 (m), 4.35 (vw), 4.23 (w), 3.98 (vw), 3.54 (vw), 2.98 (vw),
[ここで、(s)=高強度;(m)=中強度;(w)=低強度;そして(vw)=非常に低強度]で表される特徴的なピークを持つ特徴的な粉末X線回折パターンを示す、(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩の結晶多形。
【請求項6】
フルバスタチンナトリウムを、確定した相対湿度を持つ雰囲気に曝露する、請求項1〜5のいずれか1項記載の結晶多形の製造方法。
【請求項7】
相対湿度が、15〜25%である、請求項1記載の結晶多形の製造のための請求項6記載の方法。
【請求項8】
相対湿度が、30〜50%である、請求項2記載の結晶多形の製造のための請求項6記載の方法。
【請求項9】
相対湿度が、35〜50%である、請求項3記載の結晶多形の製造のための請求項6記載の方法。
【請求項10】
相対湿度が、55〜75%である、請求項4記載の結晶多形の製造のための請求項6記載の方法。
【請求項11】
相対湿度が、80〜90%である、請求項5記載の結晶多形の製造のための請求項6記載の方法。
【請求項12】
高度に結晶性のフルバスタチンナトリウムA形の製造方法であって、(±)−7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸一ナトリウム塩の水性溶液を処理して、化合物を少なくとも最小限沈殿させ、続いてこの懸濁液又は沈殿した化合物を凍結乾燥することを特徴とする方法。
【請求項13】
水性溶液を冷却し、次に沈殿した化合物を凍結乾燥する、請求項12記載の方法。
【請求項14】
水性溶液を30〜80℃の温度で調製し、0〜15℃の温度まで冷却して化合物を沈殿させる、請求項12又は13記載の方法。
【請求項15】
A形の種晶を加える、請求項14記載の方法。
【請求項16】
有効量の請求項1〜5のいずれか1項記載の結晶多形又は高度に結晶性のA形、及び薬学的に許容しうる担体を含む、医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−265308(P2010−265308A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−165635(P2010−165635)
【出願日】平成22年7月23日(2010.7.23)
【分割の表示】特願2003−518521(P2003−518521)の分割
【原出願日】平成14年7月25日(2002.7.25)
【出願人】(396023948)チバ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Holding Inc.
【Fターム(参考)】