説明

結晶性インスリン複合体

本開示は、結晶性インスリン複合体を提供する。また、本開示は、これらの結晶性インスリン複合体を含むものの製剤、治療法、投与法および製造法を開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

の結晶性インスリン複合体。
(式中、
[(A−T)]は、それぞれ、複合体内のポテンシャル分岐部を示し;
(A−T)は、それぞれ、複合体の分岐部内のポテンシャル繰返しを示し;
−A−は、それぞれ独立して、共有結合、炭素原子、ヘテロ原子、または場合によっては置換された基であって、アシル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールおよび複素環からなる群から選択される基であり;
Tは、それぞれ独立して、共有結合、または2価の、直鎖または分岐状、飽和または不飽和の、場合によっては置換されたC1−30炭化水素鎖であり、ここで、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によってはおよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基またはヘテロアリール基で置き換えられ;
Rは、それぞれ独立して、水素、適切な保護基、またはアシル部分、アリールアルキル部分、脂肪族部分、アリール部分、ヘテロアリール部分、またはヘテロ脂肪族部分であり;
−Bは−T−L−Xであり;
Xは、それぞれ独立して、糖を含むリガンドであり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTとXとの共有結合型複合に由来する基であり;
−Dは、−T−L−Wであり;
は、インスリン分子であり;
は、それぞれ独立して、共有結合、またはTとWとの共有結合型複合に由来する基であり;
kは、1〜12の整数であり、
pは、それぞれ独立して、1〜5の整数であり;
nは、それぞれ独立して、0〜5の整数であり;
mは、それぞれ独立して、1〜5の整数であり;および
vは、それぞれ独立して、0〜5の整数であり、ただし、k−分岐部内で、nの少なくとも1つが≧1であり、およびvの少なくとも1つが≧1である。)
【請求項2】
複合体が、式(IIIa):
【化2】

の複合体である、請求項1に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項3】
複合体が、式(IIIa−1):
【化3】

の複合体である、請求項2に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項4】
複合体が、式(IIIa−2):
【化4】

の複合体である、請求項2に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項5】
複合体が、式(IIIa−3):
【化5】

の複合体である、請求項2に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項6】
複合体が、式(IIIb):
【化6】

の複合体である、請求項1に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項7】
複合体が、式(IIIb−1):
【化7】

の複合体である、請求項6に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項8】
複合体が、式(IIIb−2):
【化8】

の複合体である、請求項6に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項9】
複合体が、式(IIIb−3):
【化9】

の複合体である、請求項6に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項10】
複合体が、式(IIIb−4):
【化10】

の複合体である、請求項6に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項11】
複合体が、式(IIIb−5):
【化11】

の複合体である、請求項6に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項12】
複合体が、式(IIIb−6):
【化12】

の複合体である、請求項6に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項13】
複合体が、式(IIIb−7):
【化13】

の複合体である、請求項6に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項14】
複合体が、式(IIIc):
【化14】

の複合体である、請求項1に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項15】
複合体が、式(IIIc−1):
【化15】

の複合体である、請求項14に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項16】
複合体が、式(IIIc−2):
【化16】

の複合体である、請求項14に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項17】
Tは、それぞれ独立して、2価の、直鎖または分岐状、飽和または不飽和の、場合によっては置換されたC1−20炭化水素鎖であり、ここで、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によってはおよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基で置き換えられている、請求項2、6または14に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項18】
Tの1、2、3、4、または5個のメチレン単位が、場合によってはおよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基で置き換えられている、請求項17に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項19】
Tは、C1−10炭化水素鎖から構築され、ここで、Tの1個以上のメチレン単位は、場合によってはおよび独立して、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基で置き換えられている、請求項17に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項20】
Tの1個以上のメチレン単位が、−C(O)−で置き換えられている、請求項17に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項21】
Tの1個以上のメチレン単位が、−C(O)N(R)−で置き換えられている、請求項17に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項22】
Tの1個以上のメチレン単位が、−O−で置き換えられている、請求項17に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項23】
それぞれのTが同じである、請求項17に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項24】
および/またはLが共有結合である、請求項2、6または14に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項25】
および/またはLが、Tの場合によっては置換されたカルボニル反応性、チオール反応性、アミン反応性、またはヒドロキシル反応性部分と、XまたはWのカルボキシル、チオール、アミン、またはヒドロキシル基との複合に由来する、場合によっては置換された部分である、請求項2、6または14に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項26】
および/またはLが、XまたはWの場合によっては置換されたカルボキシル反応性、チオール反応性、アミン反応性、またはヒドロキシル反応性部分と、Tのカルボキシル、チオール、アミン、またはヒドロキシル基との複合に由来する、場合によっては置換された部分である、請求項2、6または14に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項27】
インスリン分子が、ヒトインスリン、ブタインスリン、およびウシインスリンからなる群から選択される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項28】
インスリン分子が、インスリンリスプロ、インスリンアスパルトおよびインスリングルリシンからなる群から選択される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項29】
インスリン分子が、インスリングラルギンまたはインスリンデテミルである、請求項1〜26のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項30】
インスリン分子が、3個のジスルフィド架橋を含む、請求項1〜26のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項31】
インスリン分子が、LysB29のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項1〜30のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項32】
インスリン分子が、LysB29のε−アミノ基を介して複合体化したヒトインスリンである、請求項1〜26のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項33】
Xは、それぞれ、ビマンノースを含むリガンドである、請求項1〜32のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項34】
Xは、それぞれ、トリマンノースを含むリガンドである、請求項1〜32のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項35】
Xは、それぞれ、直鎖トリマンノースを含むリガンドである、請求項1〜32のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項36】
Xは、それぞれ、分岐状トリマンノースを含むリガンドである、請求項1〜32のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項37】
Xは、それぞれ、糖およびアミン基を含むリガンドである、請求項1〜32のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項38】
糖およびアミン基が、C−Cアルキル基で分離されている、請求項37に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項39】
Xが、それぞれ独立して、アミノエチルグルコース(AEG)、アミノエチルマンノース(AEM)、アミノエチルビマンノース(AEBM)またはアミノエチルトリマンノース(AETM)を含むリガンドである、請求項38に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項40】
Xは、それぞれ、アミノエチルトリマンノース(AETM)を含むリガンドである、請求項39に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項41】
複合体が、Xがアミノエチルトリマンノース(AETM)を含むリガンドである箇所を2個または3個含む、請求項40に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項42】
Xが、それぞれ、アノマー炭素を介して複合体化された糖を含むリガンドである、請求項1〜41のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項43】
アノマー炭素が、αアノマーである、請求項42に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項44】
Xが、それぞれ、αアノマー炭素を介して、複合体骨格に複合体化したアミノエチルトリマンノース(AETM)であり;およびWが、LysB29のεアミノ基を介して、複合体骨格に複合体化したインスリン分子である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項45】
式(IIIb−3):
【化17】

の結晶性インスリン複合体。
(式中、
は、インスリン分子であり;および
−Xは、それぞれ、
【化18】

である。)
【請求項46】
式(IIIc−2):
【化19】

の結晶性インスリン複合体。
(式中、Wは、インスリン分子であり;および
−Xは、それぞれ、
【化20】

である。)
【請求項47】
式(IIId−1):
【化21】

の結晶性インスリン複合体。
(式中、
は、インスリン分子であり;および
−Xは、それぞれ、
【化22】

である。)
【請求項48】
インスリン分子が、ヒトインスリン、ブタインスリン、およびウシインスリンからなる群から選択される、請求項45、46または47に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項49】
インスリン分子が、インスリンリスプロ、インスリンアスパルトおよびインスリングルリシンからなる群から選択される、請求項45、46または47に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項50】
インスリン分子が、インスリングラルギンまたはインスリンデテミルである、請求項45、46または47に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項51】
アミノエチルグルコース(AEG)、アミノエチルマンノース(AEM)、アミノエチルビマンノース(AEBM)、アミノエチルトリマンノース(AETM)、β−アミノエチル−N−アセチルグルコサミン(AEGA)、およびアミノエチルフコース(AEF)からなる群から独立して選択される1個以上のリガンドに複合体化したインスリン分子を含む結晶性インスリン複合体。
【請求項52】
インスリン分子が、LysB29のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項51に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項53】
1個以上のリガンドが、アミノエチルグルコース(AEG)である、請求項52に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項54】
1個以上のリガンドが、アミノエチルマンノース(AEM)である、請求項52に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項55】
1個以上のリガンドが、アミノエチルビマンノース(AEBM)である、請求項52に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項56】
1個以上のリガンドが、アミノエチルトリマンノース(AETM)である、請求項52に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項57】
1個以上のリガンドが、β−アミノエチル−N−アセチルグルコサミン(AEGA)である、請求項52に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項58】
1個以上のリガンドが、アミノエチルフコース(AEF)である、請求項52に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項59】
インスリン分子が、2個以上の異なるリガンドに複合体化している、請求項51に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項60】
インスリン分子が、2個の異なるリガンドに複合体化している、請求項59に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項61】
インスリン分子が、3個の別のリガンドに複合体化している、請求項59に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項62】
2個以上の別のリガンドが、インスリン分子に複合体化している単一複合体骨格に複合体化している、請求項59に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項63】
2個以上の別のリガンドおよびインスリン分子が、それぞれ、単一分岐複合体骨格の異なる分岐部に位置する、請求項59に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項64】
2個以上の別のリガンドおよびインスリン分子が、それぞれ、単一分岐複合体骨格の別の分岐部の末端に位置する、請求項59に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項65】
2個以上の別のリガンドが、アミノエチルグルコース(AEG)である、請求項59〜64のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項66】
2個以上の別のリガンドが、アミノエチルマンノース(AEM)である、請求項59〜64のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項67】
2個以上の別のリガンドが、アミノエチルビマンノース(AEBM)である、請求項59〜64のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項68】
2個以上の別のリガンドが、アミノエチルトリマンノース(AETM)である、請求項59〜64のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項69】
2個以上の別のリガンドが、β−アミノエチル−N−アセチルグルコサミン(AEGA)である、請求項59〜64のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項70】
2個以上の別のリガンドが、アミノエチルフコース(AEF)である、請求項59〜64のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項71】
アミノエチルグルコース(AEG)に複合体化したインスリン分子を含む結晶性インスリン複合体。
【請求項72】
アミノエチルマンノース(AEM)に複合体化したインスリン分子を含む結晶性インスリン複合体。
【請求項73】
アミノエチルビマンノース(AEBM)に複合体化したインスリン分子を含む結晶性インスリン複合体。
【請求項74】
アミノエチルトリマンノース(AETM)に複合体化したインスリン分子を含む結晶性インスリン複合体。
【請求項75】
β−アミノエチル−N−アセチルグルコサミン(AEGA)に複合体化したインスリン分子を含む結晶性インスリン複合体。
【請求項76】
アミノエチルフコース(AEF)に複合体化したインスリン分子を含む結晶性インスリン複合体。
【請求項77】
インスリン分子が、LysB29のε−アミノ基を介して複合体化している、請求項71〜76のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体。
【請求項78】
式:
【化23】

の結晶性インスリン複合体。
【請求項79】
式:
【化24】

の結晶性インスリン複合体。
【請求項80】
式:
【化25】

の結晶性インスリン複合体。
【請求項81】
式:
【化26】

の結晶性インスリン複合体。
【請求項82】
式:
【化27】

の結晶性インスリン複合体。
【請求項83】
式:
【化28】

の結晶性インスリン複合体。
【請求項84】
式:
【化29】

の結晶性インスリン複合体。
【請求項85】
式:
【化30】

の結晶性インスリン複合体。
【請求項86】
請求項1〜85のいずれか一項に記載の結晶性インスリン複合体を含む徐放性製剤。
【請求項87】
絶食状態で哺乳類に投与した場合、製剤は、複合体のゼロ次放出を示す、請求項86に記載の製剤。
【請求項88】
絶食状態で哺乳類に皮下投与した場合、製剤は、複合体のゼロ次放出を示す、請求項86に記載の製剤。
【請求項89】
製剤が、プロタミンを含む、請求項86に記載の製剤。
【請求項90】
製剤が、プロタミンおよび亜鉛を含む、請求項86に記載の製剤。
【請求項91】
製剤が、約0.05〜約10mgのプロタミン/mg複合体を含む、請求項90に記載の製剤。
【請求項92】
製剤が、複合体1mg当たり約1〜約5mgのプロタミンを含む、請求項90に記載の製剤。
【請求項93】
製剤が、約0.006〜約0.5mgの亜鉛/mg複合体を含む、請求項90に記載の製剤。
【請求項94】
製剤が、約0.1〜約0.25mgの亜鉛/mg複合体を含む、請求項90に記載の製剤。
【請求項95】
製剤が、プロタミンおよび亜鉛を、約100:1〜約5:1の範囲の比(w/w)で含む、請求項90に記載の製剤。
【請求項96】
製剤が、プロタミンおよび亜鉛を、約40:1〜約10:1の範囲の比(w/w)で含む、請求項90に記載の製剤。
【請求項97】
製剤が、さらに、抗菌性防腐剤を含む、請求項86〜96のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項98】
抗菌性防腐剤が、m−クレゾール、フェノール、メチルパラベン、およびプロピルパラベンからなる群から選択される、請求項97に記載の製剤。
【請求項99】
抗菌性防腐剤が、m−クレゾールである、請求項97に記載の製剤。
【請求項100】
製剤が、約0.1〜約1.0%v/vのm−クレゾールを含む、請求項99に記載の製剤。
【請求項101】
製剤が、約0.15〜約0.35%v/vのm−クレゾールを含む、請求項99に記載の製剤。
【請求項102】
製剤が、さらに、等張剤を含む、請求項86〜96のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項103】
等張剤が、ポリオールである、請求項102に記載の製剤。
【請求項104】
等張剤が、マンニトール、プロピレングリコールおよびグリセロールからなる群から選択される、請求項103に記載の製剤。
【請求項105】
等張剤がグリセロールである、請求項104に記載の製剤。
【請求項106】
等張剤が塩である、請求項102に記載の製剤。
【請求項107】
塩がNaClである、請求項106に記載の製剤。
【請求項108】
製剤が、約0.05〜約0.5MのNaClを含む、請求項107に記載の製剤。
【請求項109】
製剤が、約0.1〜約0.2MのNaClを含む、請求項108に記載の製剤。
【請求項110】
製剤が、さらに、ある量の複合体化されていないインスリン分子を含む、請求項86〜96のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項111】
製剤が、結晶性インスリン複合体の複合体化されていないインスリン分子に対するモル比を約100:1〜約1:1の範囲で含む、請求項110に記載の製剤。
【請求項112】
製剤が、結晶性インスリン複合体の複合体化されていないインスリン分子に対するモル比を約25:1〜約2:1の範囲で含む、請求項110に記載の製剤。
【請求項113】
結晶性インスリン複合体が、請求項78〜85の結晶性インスリン複合体のいずれか1つである、請求項86〜112のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項114】
結晶性インスリン複合体が、請求項79、80、または82の結晶性インスリン複合体である、請求項113に記載の製剤。
【請求項115】
結晶性インスリン複合体が、請求項79の結晶性インスリン複合体である、請求項114に記載の製剤。
【請求項116】
請求項1〜85のいずれか一項の結晶性インスリン複合体の懸濁液を含むポンプデリバリーシステムであって、該ポンプデリバリーシステムは、結晶性インスリン複合体懸濁液を哺乳類に注入することにより動く、ポンプデリバリーシステム。
【請求項117】
ポンプが、結晶性インスリン複合体懸濁液を、皮下にまたは腹腔内に注入することにより動く、請求項116に記載のポンプ。
【請求項118】
結晶性インスリン複合体が、請求項78〜85の結晶性インスリン複合体のいずれか1つである、請求項116または117に記載のポンプ。
【請求項119】
結晶性インスリン複合体が、請求項79、80または82の結晶性インスリン複合体である、請求項118に記載のポンプ。
【請求項120】
結晶性インスリン複合体が、請求項79の結晶性インスリン複合体である、請求項119に記載のポンプ。
【請求項121】
高血糖症を治療する方法であって、請求項1〜115のいずれか一項の結晶性インスリン複合体またはその製剤を、それを必要とする哺乳類患者に投与することを含む方法。
【請求項122】
患者が糖尿病である、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
患者が、血糖管理不良に関連する感染症を患う、請求項121の方法。
【請求項124】
製剤が、レクチンを含まない、請求項121に記載の方法。
【請求項125】
製剤が、皮下注射によって投与される、請求項121に記載の方法。
【請求項126】
患者がヒトである、請求項121に記載の方法。
【請求項127】
結晶性インスリン複合体が、請求項78〜85の結晶性インスリン複合体のいずれか1つである、請求項121〜126のいずれか一項に記載の方法。
【請求項128】
結晶性インスリン複合体が、請求項79、80または82の結晶性インスリン複合体である、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
結晶性インスリン複合体が、請求項79の結晶性インスリン複合体である、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
結晶性インスリン複合体またはその製剤を、インスリン分子の平均一日量が、10〜200Uの範囲になるように投与する、請求項121に記載の方法。
【請求項131】
結晶性インスリン複合体またはその製剤を毎日投与する、請求項130に記載の方法。
【請求項132】
結晶性インスリン複合体またはその製剤を毎週投与する、請求項130に記載の方法。
【請求項133】
結晶性インスリン複合体またはその製剤を毎月投与する、請求項130に記載の方法。
【請求項134】
患者が、インスリン感受性改善薬も投与されている、請求項130に記載の方法。
【請求項135】
患者が、インスリン分泌促進薬も投与されている、請求項130に記載の方法。
【請求項136】
請求項1〜115のいずれか一項の結晶性インスリン複合体またはその製剤を、その投与を必要とする哺乳類患者に投与することを含む方法。
【請求項137】
結晶性インスリン複合体が、インスリン分子の複合体化されていないものより、血糖降下の誘発が少ない、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
結晶性インスリン複合体が、請求項78〜85の結晶性インスリン複合体のいずれか1つである、請求項136または137に記載の方法。
【請求項139】
結晶性インスリン複合体が、請求項79、80または82の結晶性インスリン複合体である、請求項138に記載の方法。
【請求項140】
結晶性インスリン複合体が、請求項79の結晶性インスリン複合体である、請求項138に記載の方法。
【請求項141】
請求項86〜96のいずれか一項の製剤を、その投与を必要とする哺乳類患者に投与することを含む方法。
【請求項142】
製剤が、インスリン分子の複合体化されていないものを含む製剤より、血糖降下の誘発が少ない、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
製剤が、インスリン分子の複合体化されていないものを含む製剤より低いHbA1cを含む、請求項141に記載の方法。
【請求項144】
製剤が、請求項78〜85のいずれか一項の結晶性インスリン複合体を含む、請求項141〜143のいずれか一項に記載の方法。
【請求項145】
製剤が、請求項79、80または82の結晶性インスリン複合体を含む、請求項144に記載の方法。
【請求項146】
製剤が、請求項79の結晶性インスリン複合体を含む、請求項145に記載の方法。
【請求項147】
さらに、トリガー量の外因性糖を、患者に投与することを含む、請求項136〜146のいずれか一項に記載の方法。
【請求項148】
外因性糖が、マンノースである、請求項147に記載の方法。
【請求項149】
外因性糖が、L−フコースである、請求項147に記載の方法。
【請求項150】
外因性糖がN−アセチルグルコサミンである、請求項147の方法。
【請求項151】
外因性糖が、α−メチルマンノースである、請求項147に記載の方法。
【請求項152】
複合体または製剤と、外因性糖とを、異なる経路で哺乳類に投与する、請求項147に記載の方法。
【請求項153】
複合体または製剤を皮下投与し、および外因性糖を経口投与する、請求項147に記載の方法。
【請求項154】
複合体または製剤を皮下投与し、およびに外因性糖を静脈内投与する、請求項147に記載の方法。
【請求項155】
請求項1〜85のいずれか一項の結晶性インスリン複合体を製造する方法であって、リン酸塩緩衝液からインスリン複合体を結晶化することを含む方法。
【請求項156】
緩衝液のカリウム濃度がナトリウム濃度より高い、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
緩衝液の一塩基性リン酸カリウムの濃度が、二塩基性リン酸ナトリウムの濃度より高い、請求項155に記載の方法。
【請求項158】
緩衝液のpHが、約6〜9の範囲である、請求項155に記載の方法。
【請求項159】
緩衝液のpHが約8である、請求項155に記載の方法。
【請求項160】
緩衝液のpHが8.2である、請求項155に記載の方法。
【請求項161】
結晶性インスリン複合体が、LysB29で複合体化されている、請求項155に記載の方法。
【請求項162】
結晶性インスリン複合体が、請求項79、80または82の結晶性インスリン複合体である、請求項155に記載の方法。
【請求項163】
1種以上の添加剤が加えられ、該添加剤が、クレゾール、フェノール、プロタミン、ポリ(アルギニン)、グリセロール、塩化亜鉛または酢酸亜鉛からなる群から選択される、請求項155に記載の方法。
【請求項164】
ポリエチレングリコールが加えられる、請求項155に記載の方法。
【請求項165】
有機溶剤を加え、結晶化を促進する、請求項155に記載の方法。
【請求項166】
有機溶剤が、メタノール、エタノール、またはイソプロパノールである、請求項155に記載の方法。
【請求項167】
請求項1〜85のいずれか一項の結晶性インスリン複合体を製造する方法であって、HEPES緩衝液からインスリン複合体を結晶化することを含む方法。
【請求項168】
請求項1〜85のいずれか一項の結晶性インスリン複合体を製造する方法であって、トリス緩衝液からインスリン複合体を結晶化することを含む方法。

【図1】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図2−3】
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【図2−4】
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【図2−5】
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【図2−6】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15−1】
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【図15−2】
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【図16−1】
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【図16−2】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20−1】
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【図20−2】
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【図20−3】
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【図21】
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【図22−1】
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【図22−2】
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【図23】
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【図24】
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【図25−1】
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【図25−2】
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【図25−3】
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【図26】
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【図27−1】
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【図27−2】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公表番号】特表2012−516342(P2012−516342A)
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548261(P2011−548261)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【国際出願番号】PCT/US2010/022277
【国際公開番号】WO2010/088300
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(511181289)スマートセルズ・インコーポレイテツド (7)
【Fターム(参考)】