説明

統合された電子的医療記録を伴う多機能遠距離医療ソフトウェア

患者と医師の遠距離会議ステーション(100)がグローバルネットワーク(104)を介しての通信を可能にし、遠距離会議ステーションは、電子的医療記録(110)のデータベースへのアクセスを含む、遠距離会議システムが開示される。該システムは、インスタントテキストメッセージング(130)、オーディオ/ビデオ会議(142)と安全なeメール交換(146)の手段を含む。患者と医師は、電子的医療記録が更新され得るように、電子的医療記録への異なるアクセスを有する。医師のステーションは、患者のステーションから受信画像データを取り込み、該取り込み画像データを医療記録に格納する手段を含む。好ましい実施形態において、システムは、同時に2つ以上のステーションの遠距離会議が可能である。好ましい実施形態において、医師のステーションは、処方箋(310)を入力し、病院を注文すること(304)を入力する手段を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本出願は、2003年11月7日に出願された米国特許出願第10/703,706号の部分継続であり、該出願は、2002年10月18日に出願された米国特許出願第10/274,569号(現米国特許第6,726,638号)の部分継続であり、該出願は、2000年10月6日に出願された米国特許出願第09/685,327号(現米国特許第6,491,649号)の部分継続であり、それらの出願日付からの優先権は、本出願によって米国特許法§120の下で請求され、それらの出願の開示は、本明細書中に明白に参照として引用される。
【0002】
本発明は、遠距離会議システム分野におけるものであり、特に、医療分野における使用に特に適切である遠距離会議システムに関する。
【背景技術】
【0003】
ヘルスケアは、数十億ドルの世界的規模の産業である。2002年に、年間ヘルスケア支出は、ヨーロッパ諸国およびカナダの国民総生産(GNP)の平均10%だったが、米国の国民総生産の平均14%以上であった。世界人口および平均余命が増加するが、現在の水準を超えるヘルスケア支出は、長期間続きそうもない。既定の予算で高齢化し増加する人口のヘルスケアのニーズに対応するために、諸国はより効率的にヘルスケア費を使用する必要がある。ヘルスケア産業におけるコスト制御の優れた方法は、行われるサービスのためのヘルスケア提供者に対する支払を減少させることであった。減少する支払に直面しての既定の事業コストの増加は、医師および病院の両方の数の全体的な減少という結果となった。実効果は、ケア提供者の数の減少が一般市民に対するヘルスケアへのアクセスを減少させるので、結局は現実的に逆効果である。医師と患者の間の医療情報の交換のための効率の良い、かつコスト効率の良い手段を提供し、ヘルスケアへのアクセスを改良する努力において、新規なオンライン患者−提供者通信ソフトウェアシステムが開発された。以下に詳細に記載されるソフトウェアプラットフォームは、(特許文献1)に基づく部分継続特許出願を構成する。
【0004】
1980年代中に、地方共同社会における医師不足を克服するための努力において、遠距離によって隔てられた専門医師と患者との間で医療情報を交換するための通信およびコンピュータシステムを使用するという発想が「遠距離医療」の発展を促進した。インターネットならびに安価なオーディオおよびビデオ通信システムの出現に伴って、遠距離医療の範囲が進化し続けている。多くの医師は、現在、患者と通信するためにeメールを使用するが、多くの患者は、一般的な医療情報を探索するためにインターネットを使用する。しかしながら、現在のインターネットの形態における遠距離医療システムは、身体検査の十分な実行を可能とする能力がないことによって限定される。
【0005】
医療行為は、極めて独特なタイプのプライベートなサービスである。病気の患者は、自分の健康状態を改善し、または苦痛を軽減することを期待して、独特の熟練専門職と対話する。基礎となる医師と患者との対面は、現実には、医師によって処理され、最適な診断および治療計画が決定される複雑なデータ収集対話である。医師と患者との対面からの入力データは、患者の身体検査、研究室テストおよび放射線画像研究を含む種々のソースから来る。入力情報の最重要ソースは、患者の実際の身体検査である。身体検査は、一般に、患者から医師に対する経歴情報の移転、該患者の現在の薬剤のレヴューならびに該医師による該患者の体の直接的な視覚および手作業の検査を含む。専門的に実行された経歴および身体検査は、約90%の正確さをもって正確な診断を生み出す。ほとんどの情況において、研究室および放射線画像データは、診断の確認および患者の状態に関するさらなる詳細を提供する。
【0006】
一般的な意味において、医師は、種々のソースから入手可能な入力データのすべてを収集することによってコンピュータとして機能し、該医師のプライベートな知識または参考ベースとの関係で当該情報を処理し、該入力情報に基づく見込まれる診断可能性のリストを確立し、次いで、患者の健康状態を改善するために期待される治療の計画を推薦する。正確な医療診断をするために必要とされるデータの一部は、通信エンティティ間の直接的な対面接触の必要なしに、種々の通信方法を使用して患者、研究室、放射線科および医師の間で交換され得る。現在の通信革命は、電話、紙面、ファックス、eメールおよびビデオを介して経歴情報、研究室データ、遠距離計測および放射線研究の交換を可能にしたが、医師による患者の体の直接的な手作業の検査は、現在のところ、遠距離手段を介するデータ収集に対する修正が可能ではなかった。親特許出願(特許文献1およびその後の部分継続出願)の下に、患者の体の遠距離身体検査および当該身体データの別の位置にいる医師への転送のための装置が記載される。
【0007】
身体検査のすべての局面を含む、医療情報のリアルタイム交換および格納を可能とするソフトウェアアップリケーションが、本明細書中に記載される。医療歴情報およびコンポーネントは、オーディオ、ビデオ、単一枠の静止画像、手動または自動的に生成されたテキストデータ、ならびにアナログ方式およびデジタル方式の触覚センサ情報を含む種々のソースから収集されたリアルタイム情報を含む。以下に詳細に記載されるソフトウェアプラットフォームは、特許文献1に基づく一部継続特許出願を構成する。
【特許文献1】米国特許第6,491,649号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0008】
(本発明の概要)
遠距離会議ステーションは、ネットワーク情報、好ましくは、グローバルコンピュータネットワーク交換情報と接続される医療分野における使用に特に適切である遠距離会議システムが開示される。遠距離会議システムは、異なる位置にいる2人以上のユーザが機密保持で通信することを可能とし、好ましくは、インスタントテキストメッセージ送達、リアルタイム全二重方式オーディオおよびリアルタイムビデオ表示を介して送信するための手段を含む。
【0009】
好ましい実施形態においては、遠距離会議システムは、第一のデジタルカメラを有する第一の遠距離会議ステーションおよび該第一の遠距離会議システムから遠くに位置する第二の遠距離会議ステーションを含む。第二の遠距離会議ステーションは、ネットワーク上の第一のデジタルカメラから画像データを受信する。電子的医療記録データべースは、上記ネットワーク上の1つ、または両方のステーションにアクセス可能であり、遠距離会議ステーションの少なくとも1つは、医療記録への直接的にデジタルカメラから画像データを選択的に保存するように備えられる。
【0010】
本発明の一実施形態において、上記第二ステーションはまた、デジタルカメラを含み、両方のデジタルカメラは、上記第一のステーションおよび上記第二のステーションがリアルタイムのオーディオデータおよびビデオデータを交換し得るように、マイクロフォンを含む。
【0011】
本発明の一実施形態において、電子的医療記録データベースにおける医療記録は、医療歴データ、オーディオデータを含む医療検査注記、デモグラフィックな情報および保険情報を入力するためのフィールドを含む。
【0012】
好ましい実施形態においては、第一の遠距離会議ステーションと第二の遠距離会議ステーションとの間で交換されるすべてのデータは、送信前に圧縮かつ暗号化される。
【0013】
本発明の一実施形態においては、第二遠距離会議ステーションは薬剤処方箋を記録するためのテンプレートをさらに含み、該薬剤処方箋情報は、医療記録に保存され得る。
【0014】
本発明の一実施形態においては、システムは、暗号化されたeメールメッセージが、ネットワークを介して第一の遠距離会議ステーションと第二の遠距離会議ステーションとの間で送信され得るように、独立に暗号化されたeメールシステムを含む。
【0015】
本発明の一実施形態においては、2つ以上の遠距離会議ステーションは、同時に遠距離会議をし、ビデオデータ、テキストデータおよびオーディオデータを交換する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
以下の記載される、本発明の好ましい実施形態において、迅速にアクセス可能な、安全な、効率的な方式でヘルスケア関係者の間の医療情報および関連情報の交換を可能とする統合されたオンライン患者−提供者通信および電子的医療記録システムが提供される。本システムは、2人のユーザ間、または3人以上のユーザ間で医療情報を交換するのに適切である。2人以上のユーザのために機能を提供する利益を示す特定の実施例が、本開示全体で議論される。本明細書中で例示目的のために、1人のユーザは、本明細書中で「患者」として言及され、第二のユーザは、「医師」として言及される。しかしながら、該システムは、他の情況における情報の交換、例えば、多数のヘルスケア提供者間または共同して医療管理を提供するための情報の交換を提供する。開示されたシステムはまた、事業向けの通信などの他の事業情況、例えば、事業交渉、企業協同の試み、および遠距離に位置する当事者間の同時オーディオ通信、同時視覚通信および同時テキスト通信が望まれる任意の情況において、多数当事者間の情報の交換のために利用され得る。
【0017】
ここに図1を参照すると、好ましい実施形態における各ユーザは、モニタ103を有するコンピュータ102、ネットワークへのアクセス、好ましくは、インターネット104などのグローバルネットワーク、医師のソフトウェアシステム106または本明細書中に記載される患者のソフトウェアシステム106、および該ソフトウェアシステムの機能の種々の局面を利用するための周辺機器108を含む遠距離会議ステーション100(3つ図示される)を利用する。本発明の好ましい実施形態においては、以下により詳細に議論されるように、医師のソフトウェア106と患者のソフトウェア106’との間には異なる機能がある。
【0018】
コンピュータ102は、自立型のコンポーネントか、またはモジュラーコンポーネントのいずれかである任意のタイプの情報処理機器であり得、アプリケーションソフトウェア106、106’を実行するために適切に備えられ得る。各コンピュータは、例えば、デスクトップパーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末、またはスマートチップ、バイオプロセッサ、ナノコンピュータもしくはナノプロセッサなどの先端技術および/または近未来技術を使用したシステム、または処理システムを含む任意の他のタイプの処理システムであり得る。現在の好ましい実施形態においては、コンピュータ102は、ラップトップコンピュータか、デスクトップコンピュータのいずれかである、本出願に専用である必要がないパーソナルコンピュータである。インターネットアクセスは、例えば、ダイアルアップ、DSL、高速デジタルネットワーク、LAN、WAN、WI−FI、携帯電話、レーザー光線送信システム、衛星システム、赤外線搬送システム、核パワー情報送信システム、または生体粒子パワー情報送信システムを含む任意の適切な接続システムを介して達成され得る。最大機能を可能とするために必要とされる周辺機器108は、ビデオデータおよびオーディオデータの送信のためのWebcamおよびマイクロフォンを含む。
【0019】
周辺機器108は、触覚情報、超音波情報および/または他の診断情報を交換する、例えば、米国特許第6,491,649号、米国特許第6,726,638号および米国特許出願第10/703,706号(その各全容は、本明細書中に参照として援用される)を含む、本開示に関連する特許および特許出願の教示を利用する、デバイスを含み得る。触覚データ周辺機器は、医師に、患者と医師との間の直接的な身体的な接触または接近なしに、患者の身体の直接的な検査を実行することを可能にする。これは、患者と医師との間の直接的な手作業の接触から通常得られるタイプの身体的なデータが、従来のグローバル通信システムを介して収集かつ送信されることを可能とする。現在に至るまで、「遠距離医療」、または診断および治療計画を行う目的に対する患者と医師との間の医療情報の交換は、ある点までしか進行していない。すなわち、身体検査の発見が決定プロセスにおいて重要である場合には、患者は、自分の主治医に現実に会い、医師が身体的な検査を行い得る緊急処置室に出向くように助言される。遠距離で身体的なデータを獲得し、別の位置にいる医師に該データを確実に転送することができないことは、他の事業がグローバル通信プラットフォームにおける進歩および潜在的に存在するグローバルな消費者顧客に関して享受している有効性および効率性を利用すべき医療行為の進歩および医療の能力に対する障害である。
【0020】
本明細書中に使用されるときに、以下の用語は、提示された意味を有する。
【0021】
「知覚変調サブユニット」は、(1)デバイスに付加される力を検出し、該検出された力と関連する出力信号を生成すること、および/または(2)入力信号を受信し、該受信された入力信号と関連する力および/または変位を生成すること、を可能とする任意のデバイスを意味する。
【0022】
「手動ユニット」または「HCU」は、ユーザの手などのユーザの身体の一部と接触し受信するように適合され、該受信されたユーザの手によってアクセスされ得る知覚変調サブユニットを有する任意のデバイスを意味する。
【0023】
「患者検査モジュール」または「PEM」は、個人の(または他の生物学的な有機体の)解剖学的構造の一部を受信するように適合され、解剖学的構造の該受信された一部に隣接する知覚変調サブユニットを有する任意のデバイスを意味する。PEMは、患者の検査のために本発明に従って使用され得るが、「PEM」という用語は、他の目的のための解剖学的構造の触覚センシング、または他の目的もしくは物質の触覚センシングのために適合されたデバイスもまた包含するように理解されるべきである。
【0024】
ここに図2を参照すると、身体に由来する医療データの遠距離の獲得および送信は、3つの一般的な部分、手動ユニット108’(HCU)、患者検査モジュール108’’(PEM)、ならびに医師(HCUを介して)と患者(PEMを介して)との間の身体的なデータの獲得、補正、移送および翻訳を制御するためのコンピュータソフトウェアを含む。本発明は、遠距離に位置する患者に送信され、PEM108’’を介して患者の身体の選択された部分に付加されるHCU108’に、医師が手圧を加えることを可能とする。患者の身体からの加圧反応は、医師に返信され、それによって、医師と患者との直接的な接触を刺激する。触覚データは、ネットワーク104を介して医師と患者コンピュータ102との間で送信される。
【0025】
親特許に開示されるように、該システムは、身体的な検査の触覚部分を記録し、再生する能力を含み得る。特に、身体的な検査の触覚部分は、医療記録に直接的に記録され得、例えば、医師を含むコンサルタント、患者に、法医学状態、研究、教示、患者情報などを再生し得る。
【0026】
もう一度、図1を参照すると、ソフトウェアは、2つの関連コンポーネント、医師のソフトウェアシステム106および患者のソフトウェア106’を含む。各ソフトウェア106,106’は、ローカルにインストールされた独立型のソフトウェアバージョンか、ウェブページもしくはウェブページベースのドキュメントに埋め込まれ、かつこれらを介してアクセス可能であるアプリケーションであり得る。好ましい実施形態においては、ステーション100のユーザは、最初に登録され、ソフトウェア106または106’にログオンするためのメカニズムを提供される。各ユーザは、図1に個別のシステム112として示される安全なサーバシステム112にログオンするが、代替的に、例えば、医師コンピュータ102であり得る。ユーザは、安全なユーザ名および安全なパスワードまたはバイオメトリック認証システム(図示されず)などの適切な安全な方法によって承認される。ユーザがログオンされ、承認されると、ソフトウェアの機能の種々の局面が利用され得る。安全なサーバシステム112はまた、以下により詳細に記載されるように、電子的医療記録データベース110に対するアクセスをユーザに提供する。
【0027】
(ソフトウェアの機能)
医師のソフトウェア106および患者のソフトウェア106’は、電子的医療記録データベース110に対する異なるレベルのアクセスを提供する。患者のソフトウェア106’は、両方のソフトウェアシステム106、106’に共通である機能のサブセットを含むが、医師のソフトウェア106は、全機能を含む。異なる機能は、以下の記載からより明らかであるように、電子的医療記録データベース110の機密保持および統合性を維持するために重要である。
【0028】
本発明の現在のバージョンにおいて、登録されたユーザがソフトウェアアプリケーション106、106’を開始する場合に、従来のログオンスクリーンが示され(図示されず)、ユーザにユーザ名およびパスワード構造を利用してログオンすることを可能にする。代替的に(または付加的に)、指紋または光学スキャナ(図示されず)などのユーザのバイオメトリック認証を提供する周辺機器が利用され得る。ソフトウェアシステム106、106’(ローカルなオペレーティングシステムを有する)は、ホストコンピュータ102のオーディオおよびビデオデバイスドライバとインターフェースすることを含むすべてのデータ送信プロトコル、オーディオデータ、ビデオデータおよびテキストデータの収集および格納、データ(コマンドデータおよび情報データの両方)の暗号化、該暗号化されたデータのデータストリームの意図された受信者への送信、および該意図された受信者による評価のためのデータの引き続いての解読を処理する。
【0029】
安全なデータネットワークにログオンした後に、ソフトウェア106、106’は、ユーザのインターネット接続を検出し、ユーザの最適アップロード能力を識別する。識別されたデータのアップロード速度に基づいて、ビデオデータは、帯域幅利用可能性に基づいたビデオ品質を提供するために、画像サイズ、圧縮品質およびフレームレートの最適な構成でユーザに自動的に示される。ソフトウェア106、106’の最新バージョンについて、ダイアルアップ(56K)、ISDN(128K)、DSL、ケーブルおよびLANの5つの事前設定された構成オプションがある。コンピュータが最適な開始構成を事前選択するが、ユーザは事前選択された設定を無視し得る。ソフトウェア106、106’は、コンピュータのオーディオおよびビデオドライバにもアクセスする。最適な送信速度が決定された場合に、ダイアログボックスは、検査結果を提供し、検査結果を要求して確認または代替的なデータ送信速度の選択を表示される。
【0030】
ここに図3を参照すると、次いで、ホームスクリーン120は、ホームスクリーン120の最上部に沿って位置するアプリケーションメニューバー122(以下に議論される機能に対する代替的なアクセスを提供する)、ビデオ表示エリア124および制御エリア126を含む、ユーザのモニタ103(図1)上に表示される。制御エリア126は、インスタントテキストメッセージ送達エリア130、機能制御エリア140、通信制御エリア150および宣伝エリア170の4つの一般領域を含む。システムを使用しての参加者間の通信は、オーディオ情報、ビデオ情報およびテキスト情報の少なくとも3つの異なる方法を介し得、これらのすべては、好ましくは、送信に先行して暗号化され、圧縮される(受信者システムによって復元され、解読される)。
(ビデオ表示エリア)
好ましい実施形態においては、ソフトウェア106、106’のビデオ機能は、ローカルなコンピュータ上にインストールされた任意の適切なデジタルカメラドライバのカメラドライバソフトウェアを利用する。例えば、従来のWebcam(例えば、周辺機器108)を使用して、ビデオデータは、遠距離会議ステーション100の会議ユーザ間でリアルタイムに送信され得る。
【0031】
好ましい実施形態においては、ビデオ表示エリア124の左局面124Lは、通常、ローカルなユーザからのビデオ情報を表示し、ビデオ表示エリア124の右局面124Rは、通常、遠距離のユーザからのビデオ情報を表示する。
【0032】
ソフトウェア106、106’は、2人以上のユーザに対応する。2人以上のユーザが接続される場合に、ビデオ表示エリア124のローカルなユーザ(左)局面124Lは、会議にログインした個々の参加者の各々からのビデオデータを有する小さい「サムネイル」ビデオ画像を表示する。サムネイルビデオ画像は、より小さく、利用可能な全ビデオデータよりも少ない画素およびよりゆっくりとした更新速度を有する。ビデオ表示エリア124の遠距離のユーザ(右)局面124Rは、個別のユーザの任意の1人からの全ビデオデータを表示する。ローカルのユーザは、示されるべき望ましいビデオデータを選択するために、ビデオ表示エリア124の左局面124L上に表示された多数のサムネイル画像のうちの任意の1つを簡単に選択する。
【0033】
ビデオ表示エリア124の遠距離のユーザ局面124Rに示されるビデオデータは、デジタルカメラ(例えば、周辺機器108、図1)からのビデオ画像、または選択されたソースのコンピュータ102からの他のデータなどの、選択されたソースからの数タイプのデータのうちの任意のデータを含み得る。他のソースビデオ情報は、例えば、ソースのシステムデスクトップの全スクリーン取り込み、またはソースユーザに現在見ることのできる活動中のソフトウェアプログラムを含み得る。
(インスタントテキストメッセージエリア)
インスタントテキストメッセージエリア130は、テキストメッセージウィンドウ132、テキスト記録ボックス134および送信ボタン136を含む。タイプされたテキストメッセージは、望まれるテキスト情報をテキストメッセージウィンドウ132にタイプし、次いで、送信ボタン136をクリックすることによって、すべての活動中の会議参加者(会議の開始は以下に記載される)にインタラクティブに送信され得る。入力されたメッセージは、他の会議参加者に送信され、同時にテキストメッセージウィンドウ132から移出され、テキスト記録ボックス134のスタックに移入される。テキスト記録ボックス134は、すべての活動中の会議参加者からのメッセージのすべてを次々と表示する。
【0034】
(通信制御エリア)
通信制御エリア150は、ユーザにローカルなコンピュータ102からの画像データの送信を選択的に中断することを可能にするオン/オフビデオトグルボタン158を含む。ビデオ画像サイズ制御160は、遠距離の、およびローカルのビデオ画像の表示サイズを調整するために提供される。例えば、ビデオ画像サイズ制御160は、画像を200%または全スクリーン画像に拡大するために使用され得る。所定の帯域幅に基づいて、ビデオは、容易に暗号化され、圧縮され、次いで、6つの事前設定された送信速度のいずれかで送信される。最適な品質レベルに関連する要素は、画像サイズ(画素数)、ビデオフレームレートおよびデータ圧縮速度を含む。現在6つの事前設定されたレベルがあるが、無制限の数のオプションおよび構成があり得、現在の実施形態における既定の数は、本発明の範囲を限定することを意図しない。本発明の一実施形態は、ユーザによって個々に操作され得る各識別された品質決定要素のための多様なコントローラを実行し得ると考えられる。
【0035】
マイクロフォン(例えば、周辺機器108、図1)は、オーディオ会議のために利用され得る。本システムの1つのバージョン(図示されず)は、オーディオが通常オフであり、オーディオ送信ボタン(図示されず)、オーディオハンズフリーボタン(図示されず)およびオーディオ音量インジケータ(図示されず)がある、ウォーキートーキータイプのオーディオ方式を利用する。オーディオデータは、ユーザがオーディオ送信ボタンを押す場合にはいつでも、またはオーディオチャネルを継続的に開き続けるために「フリーハンズ」オーディオボタンをチェックすることによって、送信される。フリーハンズボタンのチェック解除は、プログラムを既定のオーディオオフ状態に戻す。
【0036】
しかしながら、好ましい実施形態においては、全二重オーディオ送受信機能が提供される。ローカルのコンピュータ102からのオーディオデータの送信を選択的に停止することをユーザに可能にするオーディオトグルボタン152が提供される。全二重の実施形態においては、オーディオシステムは、好ましくは、ノイズゲート/リミタおよびノイズ/エコー消去アルゴリズムを組み込み、ユーザにオーディオチャネルを起動するデシベル閾値を調整することを可能にする。この特徴は、低音量ノイズが遮断されることを可能とし(すなわち、ローカルユーザのオーディオチャネル上に送信されない)、不必要なデータが送信されることを防止する。
【0037】
ノイズゲート制御は、ローカルマイクロフォン108によって検出される音量を相対的に示す音量インジケータバー164を含み、音量遮断レベルを設定するために移動可能であるユーザ調整可能な制御、オーディオ閾値マーカー166を含む。閾値マーカー166は、インジケータバー164の直下にあるので、ユーザは、インジケータバー164上に示される表示音量と比較して閾値マーカー166を迅速に設定し得る。ユーザは、ゲート機能を設定するために閾値マーカー166を簡単に動かし、結果として、閾値上の音量だけが(該閾値マーカー166の右側に)オーディオチャネルを介して送信される。これは、特に多数の同時ユーザが単一の会議にいる場合に、システムを介する望まれないノイズおよびフィードバックを減少させる。ノイズ抑制アルゴリズムを利用する場合、オーディオチャネルは、常にオンであり、通信は、自動的かつ自然に為され得る。1つの特定のノイズ抑制表示が上述されたが、本発明から逸脱することなしに無制限の数のオプションおよび構成が可能であることは容易に明らかである。
【0038】
上述されるように、医師のソフトウェア106は、増強された機能を有するが、該機能は、患者のために必要とされないか、または適切ではない能力を提供する。患者のソフトウェア106’には含まれない。通信制御エリア150においては、該増強は、メディアの取り込み、ファイルの共有およびデスクトップの共有機能を含む。
【0039】
なお図3を参照すると、ビデオ表示エリア124の遠距離の(右)局面124R上に表示されたビデオの静止フレームを取り込む画像取り込みボタン162が提供される。取り込まれたフレームは、ローカルコンピュータ102上のビデオデータフォーマット(例えば、JPEG、GIF、TIFFなど)の任意のタイプに格納され得る。画像取り込みボタン162が選択される各場合に、画像は、画像ファイルに取り込まれ、格納される。各画像は、日付およびタイムスタンプとともに格納される。以下により詳細に議論されるように、機能制御エリア140は、保存された画像データへの迅速なアクセスを提供するメディアボタン144を含む。画像取り込みボタン162は、以下に論じられるように、画像が保存され、電子的医療記録ドキュメントに統合されることを考慮する。
【0040】
医師のソフトウェア106はまた、他の会議参加ユーザとユーザのコンピュータ102上に格納されたファイルの共有を促進するファイル共有ボタン154を可能とした。ファイル共有ボタン154を選択することは、ローカルコンピュータ102上のファイルを探すために検索ウィンドウを開く。ユーザは、幾人かの、またはすべての会議参加者(会議は以下に記載される)と共有されるファイルを選択し、選択されたドキュメントの意図された受信者を識別する。各識別された受信者は、送信者を識別するスクリーン上のメッセージを受信し、選択されたファイルのダウンロードを要求し、応答(受諾または拒否)を要求する。次いで、選択されたファイルは、すべての受諾参加者に転送される。
【0041】
医師のソフトウェア106はまた、ユーザに会議参加者にユーザのデスクトップの画像を送信することを可能にするデスクトップ共有ボタン156を可能にした。デスクトップ共有ボタン156をクリックすることは、ユーザの活動中のデスクトップの画像を取り込む。この情報は、適切なスクリーンサイズに自動的にフォーマットされ、ユーザが利用可能である帯域幅を有するデータ通信を最適化する。デスクトップ共有機能はローカルビデオソースと同じデータチャネルを利用するので、ユーザは、ローカルビデオを切るように促される。次いで、会議参加者は、当該個人のビデオデータに代替してデスクトップ共有アイコン(図示されず)をビデオ表示エリア124の左局面124L上に見る。ソースデスクトップを表示することを望む会議参加者のだれかが、対応するサムネイルをクリックし得、共有されたデスクトップは、ユーザのビデオ表示エリア124の右局面124R上に表示される。この機能は、会議参加者が共有情報に対する特定のプログラムリーダーまたはヴューアを有しない場合でも、ソースのモニタ103を介して見ることが可能である任意の情報が、リアルタイムで他の会議参加者によって見られることを可能とする。
【0042】
デスクトップ共有ボタン156はまた、遠距離のユーザがソースユーザデスクトップを制御することを可能にするために使用され得る。ユーザがデスクトップ共有ボタン156に係り合った後は、遠距離のユーザは、ユーザの共有デスクトップを制御するための承認を要求するメニューコマンドを使用し得る。要求が認められた場合には、遠距離のユーザは、ユーザの共有デスクトップを遠距離で制御し得る。デスクトップ共有機能がオフされる場合には、ローカルのビデオは、オンに戻り、他の会議参加者によって見られ得る。
【0043】
マルチユーザ会議において、ユーザの小さなサブセットが、会議参加者の残部と情報を共有しないで、活動中の会議中にプライベートな会話をもつことを望み得る場合があり得ると予測される。上述されるように、2人以上の者がともに会議にいる場合に、ビデオ表示エリア右局面124Lは、特定の会議にログインされた個別の参加者の各々からの1つを幾つかのより小さい「サムネイル」ビデオ画像に自動的に再フォーマットする。各ユーザは、ビデオ表示エリア右局面124R上の選択されたビデオソースに対する全表示(フル)ビデオデータを「持ち出し」または表示するために、サムネイル画像のいずれかから選択し得る。さらに、マルチユーザ会議設定において、送信される最新のオーディオ情報の活動中のソースを識別する必要が予測される。これを達成するために、活動中のオーディオソースのサムの回りの境界は、活動中のオーディオソースにユーザの注意を引くために、色(赤またはユーザによって決定された任意の他の事前設定された色に)を変化させる。ソフトウェアは、任意の数の会議参加者に対応するように設計され得るが、表示エリアは、12の同時サムネイル画像を事前設定するように現在のところ設計される。12以上のユーザが単一の会議にいる会議において、ローカルビデオに加えて、ユーザは、他のいずれのユーザがサムネイルに表示され得るべきかを選択し得る。表示のために選択された12名以外のユーザが会議において活動中のオーディオの参加者になる場合には、ソフトウェアは、ビデオ表示エリア124の底面に、その中にユーザ名を有する小さなポップアップバーを、彼らがそう選ぶと、提示することによって個人の認識を可能にする。該バーをクリックすることは、その個人を見ることを可能にする別個のサムネイルビデオウィンドウを開く。
【0044】
表示エリア124L内において、各サムネイルは、ビデオ表示アイコンおよび個人メッセージアイコンの2つの制御ボタンを含む。ビデオ表示アイコンをクリックすることは、ビデオ表示エリア124Rの遠距離部分上の全表示のためのソース画像として当該サムネイル画像を選択する。他のソースの1つからの拡大されたリアルタイム画像を表示するために、ユーザが望まれるサムネイルのビデオ表示アイコンを選択すると、ソースは、自動的に望まれる表示に変わる。この特徴を用いて、ユーザは、いつでも見ることを望むビデオソースを選び、またはユーザが望むように、画像を切り換え得る。
【0045】
プライベートなメッセージアイコンは、ユーザと選ばれた遠距離のソース(参加者)との間の直接的な通信連結を考慮する。プライベートな通信チャネルは、参加者がプライベートなサブ会議を開くために、単一の安全な、暗号化された、オーディオメッセージ伝達およびテキストメッセージ伝達チャネルを使用する。プライベートな会議にある場合に、インジケータは、プライベートにサブ会議をする個人のためにサムネイル表示において他の参加者のモニタに表れ、プライベートなサブ会議が生じていることを他のユーザに通知するために使用される。プライベートな会議にいる人々を含むすべての個人は、メイン会議で起きていることを見聞きし続ける。メイン会議オーディオチャネルは、プライベートなメッセージ参加者のために消音され、メインオーディオボタンをクリックし、チャネルをオンに復元することによって会議全体参加に復元され得る。プライベートなメッセージウィンドウを閉じることは、自動的にメインオーディオをオンに復元する。プライベートなメッセージチャネルを介して送信されるテキスト情報およびオーディオ情報は、データ記録、データ格納、またはデータ保管に影響されない。
【0046】
(機能制御エリア)
本発明は、2人以上のユーザが安全な環境内でオーディオ、ビデオ、およびテキストを使用してリアルタイムに相互に対話することを可能にする。個人がアプリケーションを開き、安全なサーバシステム112にログオンすると、ネットワーク上の「活動中の」参加者になる。活動中の参加者は、以下に論じられるように、安全なeメール機能へのアクセスおよび電子的医療記録110機能に対するあるレベルのアクセスを有する。機能制御エリア140は、安全なデータ接続が2人以上のユーザ間での直接的なリアルタイムの情報交換のために確立されることを考慮する会議ボタン142を含む。
【0047】
会議を開始するためには、ユーザは、図4に示される安全なネットワーク上に現在ログオンしているすべてのユーザのユーザリスト182を表示して、招待ウィンドウ180を生成するために、会議ボタン142を選択する。ユーザは、ユーザリスト182から招待者の名前を選択し、次いで、付加ボタン184をクリックして、選択された名前を招待者リスト186に移動させる。
【0048】
招待者リスト186が完成した後に、ユーザは、招待者の各々に対するソフトウェアダイアログボックスを生成するためにOKボタン188をクリックして、招待者が選択された招待者との会議を開始することを望むかどうかを尋ねる。次いで、各招待者は、接続のための着信する要求を受諾するか、または断るかのいずれかのオプションを有する。招待者が会議に入ることを選ぶ場合には、安全なデータリンクが会議要求を開始するユーザと参加する該要求を受諾したすべての招待者との間に確立される。会議が確立される場合に、暗号化されたオーディオ情報、ビデオ情報およびテキスト情報が、参加者間で交換され得る。招待者が会議の要求を断る場合には、次いで、当該招待者と安全な接続は確立されず、辞退のメッセージが会議を要求するユーザに送り戻される。招待者の誰もが招待を受諾しない場合には、会議は開始されない。
【0049】
安全な会議接続が確立された場合には、会議者の地位は、サーバレベルにおいて「ログオン」から「会議中」へと変更され、他のどの個人も現在の会議が終了するまで当該個人に接続し得ない。ユーザは、すでに会議中であるユーザとの接続を確立しようと試みる場合には、選択されたユーザが利用可能ではないというメッセージを受信する。
【0050】
個人が特定の会議への参加を終了することを望む場合には、参加者は、会議ボタン142を選択し、次いで、切断ボタン(図示されず)を選択する。これは、ユーザを現在の会議から切断するが、ユーザは、ユーザサーバシステム112にログオンし続ける。次いで、ユーザは、会議外で利用可能である機能を用いて作業することを選ぶか、新しい会議を開始するか、または安全なサーバシステム112からログオフする。
【0051】
eメールボタン146は、ユーザがシステムの安全なeメール機能にアクセスすることを可能にする。安全なネットワーク内から、暗号化されたeメールメッセージは、任意の登録されたユーザに送信され得る。eメールメッセージのリスティング、取り込み、作文、保存、転送および削除を含む、従来のeメール機能が提供される。好ましい実施形態においては、安全なeメールシステムは、ユーザが自分のコンピュータを介して有し得る他のすべてのeメールシステムから独立している。eメールシステムは、暗号化され、安全なデータネットワークを介して実行される。そのようにして、eメールメッセージは、登録されたユーザではない個人からは送信され得ないか、または受信され得ず、ユーザのコンピュータ上の他のすべてのeメールプログラムから独立している。
【0052】
電子的医療記録ボタン148は、医療記録データベース110(図1)の少なくとも一部に対するアクセスを提供する。遠距離会議ステーション100は、種々のソースから、例えば、患者、医師、電子データ、研究室および放射線科のデータ、写真ならびにオーディオクリップからの医療情報を記録する。医療記録ボタン148を選択することは、図5(選択された患者情報タブ204をもって示される)に示されるように、タブ表示された医療記録ウィンドウ200を提供する。患者情報タブ204は、ユーザが名前、社会保障番号、電話番号などの一般的なデモグラフィックフィールド220に情報を入力することを可能にするテンプレートを提供する。保険フィールド222はまた、提供者名および住所、グループ番号などの保険情報を入力するために提供される。好ましい実施形態においては、補助的なキャリアのための保険情報もまた入れられ得、ナビゲーションボタン244がプライマリなテンプレートとセカンダリなテンプレートとの間で交換するために提供される。
【0053】
図6は、ユーザが、前の外科手術および入院フィールド232、アレルギーフィールド234、薬物フィールド薬剤236および社会歴/社会習慣情報フィールド238を含む過去の医療歴を記録することを可能にする医療歴記録ウィンドウ200の患者経歴タブ208を示す。図6に示されるように、社会歴/社会習慣フィールドは、例えば、ユーザの配偶者関係および雇用関係の情報、ならびに喫煙および飲酒習慣などの医学的に関連し得る習慣に関する情報を記録するフィールドを含み得る。
【0054】
ここに図7を参照すると、システムタブ210のレヴューは、ユーザが、システムの包括的な身体のレヴューを可能にする。システムタブ210のレヴューは、はい/いいえのフォーマットで示される多数の特定の共通質問フィールド240を有し、該質問が幾つかのページに示される場合には、ナビゲーションボタン242を含み得る。フィールド240は、患者が何時でも自分の一般的な健康情報を最新にすることを可能にする。新データが入力され、保存される場合には、パーマネントの時間およびタイムスタンプが保存されたドキュメントに組み込まれるので、誰が変更をしたか、何時に変更がなされたかを識別する痕跡が残され得る。好ましい実施形態において、ユーザ(患者または医師)医療記録を提起する時はいつでも、該医療記録は、最近保存されたものだけであり、ユーザが最新の情報を見るように、最新の情報が提起される。
【0055】
医師のソフトウェア106はまた、患者の医療記録を更新するために、上述される患者の情報に変更を加えることを可能にする。医師のための電子的医療記録機能は、医療情報記録要求に対応するために包括的な医療記録データベースシステムを提供するさらなる機能を含む。
【0056】
基本医療記録ウィンドウ200ページは、検索タブ202、患者情報タブ204、身体検査注記タブ206、患者医療歴タブ208、システムのレヴュータブ204、研究室情報タブ212、画像タブ214、検査歴タブ216および保存タブ218を含む。従来の医療的な対面における一部は記録維持と類似して、電子的医療記録(「EMR」)データの一部は、患者によって医師の入力から、一部は研究室またはX線提供者などの外部ソースから直接的に入力されたデータである。患者情報タブ204、患者医療歴タブ208およびシステムのレヴュータブ210が上述され、医師のソフトウェア106にもまたアクセス可能である。
【0057】
検索タブ202は、図8に示されるように、患者のアクセスページである。医師は、対象となる患者の医療記録を発見するための2つのオプション(挿入Currentボタン252およびアドレスブック254)を提示される。挿入Currentボタン252は、医師が1人の患者と会議しているときに使用され得、該会議中の患者の医療情報の自動的なダウンロードを可能とする。多数会議状態(すなわち、2人以上の会議参加者)において、または医師が無関係な個人の医療情報にアクセスする必要がある場合に、アドレスブックボタン254は、登録されたユーザのリストから望まれる患者を選択するために使用され得る。勿論、検索機能は、患者のソフトウェア106’では利用可能ではなく、該患者のソフトウェア106’は、患者自身の特定の医療記録への直接的な(および限定された)アクセスのみを可能とする。
【0058】
検査注記タブ206が、図9に示される。これは、医療記録の医師データ記録局面の中心である。一般的な構成および表現は、標準的な医療記録ドキュメントと類似する。主な病気262、現病歴(HPI)264、重要な徴候266、および評価/計画268を記録するための特定のテキストフィールドがある。ドロップダウンフィールドは、特定のテキストフィールド272と連結するドロップダウンボックス270のリストを介して身体の選ばれた領域を識別する。例えば、リストされた身体領域は、頭、首、胸、心臓、腹、泌尿生殖器、手足、神経および皮膚を含み得る。ドロップダウンボックス270において特定の身体領域を選択することは、医師が、対応するテキストフィールド272において自分の注記または検査所見を記録することを可能にする。2つの画像ボタン274は、上述された(図3)画像取り込みボタン162に類似する静止フレーム画像を直接的に医療記録ドキュメントに取り込むために選択可能である。2つの画像レヴューボタン276およびプレヴューウィンドウ278は、取り込まれた画像の表示を容易にするために提供される。
【0059】
医療記録はまた、オーディオ記録、すなわち、記録ボタン280、再生/停止ボタン282、クリアボタン284およびタイマインジケータ286を含むディクタフォンを有する機能である。本実施形態におけるディクタフォン機能は、例えば、補足的な情報を記録に付加するために、注記するために、または実行され、もしくはフォローアップされる必要があり得る作業についての特定のリマインダを作るために、医師によるオーディオ情報の直接的な医療記録への3分間までの記録を可能とする。検査注記タブ206はまた、医師に直接的に医療記録の注記載および処方箋を書かせる注文ボタン267および処方箋ボタン269を含む。該機能はまた、安全なeメールシステムを介してアクセス可能であり、以下により詳細に記載される。検査注記タブ206上のデータは、医師のソフトウェア106を介してだけアクセス可能である。データが保存される場合はいつでも、情報は、パーマネントにデータスタンプされ、かつタイムスタンプされ、当該特定のデータは、書込み禁止にされ、医療記録へのパーマネントな登録が創設される。データが保存されない場合には、情報は何ら医療記録に入力されない。最後に保存された対面は、次回の患者対面のために適切であるように、修正され得る実用的なテンプレートを構成する。
【0060】
研究室タブ212および画像タブ214(詳細は図示されず)は、当業者に周知のように、他のアプリケーション内に、または外部の画像ソースから格納された研究室、および外部の画像データとインターフェースするために使用され得る。情報の外部ソースは、医療記録内に記録され得、研究室タブ212および画像タブ214内の検索機能によって検索され得る。
【0061】
図10は、患者の保存された医療記録ファイルを構成する以前に保存された検査記録に対する医師のアクセスポイントとして機能する検査歴タブ216を示す。データ表示エリア294は、検査注記タブ206に類似して配置される。ドロップダウン医師検索フィールド290および日付検索フィールド292は、医師および/または検査日付による情報検索を可能とする。(患者のためのEMRドキュメントを生成する医師はすべて、当該患者の医療記録における医師リストに自動的に付加される)。特定のEMRドキュメントを発見するために、例えば、ユーザは、ドロップダウン医師検索フィールド290から医師を選択し得る。次いで、選択された医師または介護者によって生成されたすべての注記の日付は、日付検索フィールド292におけるドロップダウンリストに取り込まれる。次いで、選択された検査対面からのEMRドキュメントは、検査歴タブ216の表示エリア294にダウンロードされる。選択された検査情報は、主な病気フィールド262’、現病歴フィールド264’、検査エリアテキストフィールド272’、重要な徴候フィールド266’ならびに評価および計画266’にダウンロードされる。検査記録と関連する格納された画像にアクセスするための検査画像ボタン276’および任意の格納された情報を再生するためのディクタフォン再生制御282’もある。印刷レポートボタン296は、ドキュメントが印刷され、または上述された安全なeメールシステムを介して別のユーザに転送されることを可能にする。
【0062】
医療記録ウィンドウ200上の保存タブ218は、ユーザがパーマネントな時間、日付および医師スタンプとともに読み出し専用ファイルに記録情報を保存することを可能にする。
【0063】
好ましい実施形態において、各会議対面または検査対面について、ユーザが利用することを望むデータおよびメモリの量に依存して、2つの構成のうちの1つで関連するオーディオおよびビデオデータを格納する能力がある。会議を開始するのに先行して、ユーザは、オーディオ、ビデオおよびテキストデータのすべての局面を単一の大きなファイルとして含む、会議全体を記録することを選び得る。会議全体は、記録され、メディアボタン144(図3)を介してアクセスされ得る。より一般的には、ユーザは、医療記録ドキュメントおよび/またはビデオデータストリームから獲得される特定の静止画像などのほんの限られた量の情報格納を望むであろう。情報のより小さなセットは、ファイル格納およびメモリ要求を相当に減じ、ユーザのためにより管理可能であり、かつ実際的である。通信制御エリア150の画像取り込みボタン162を選択することは、基本的にカメラシャッタのように動作し、関連する時間および日付スタンプをともない遠距離のユーザビデオ情報の画像を格納する。画像データは、格納され、他のデータおよびアプリケーションの記録保持機能に統合され得る。メディアボタン144は、会議全体が大きなファイルに格納される場合には、オーディオ、ビデオおよびテキストデータを含む格納されたメディアファイル、またはこの情報の任意の格納されたサブセットへの直接的なアクセスを可能にする。メディアファイルはまた、他のソフトウェアアプリケーションに移出され、医療記録にアップロードされ、または他のシステムユーザにeメールされ得る。
【0064】
(宣伝エリア)
この場合にもう一度、図1および図3を参照すると、バナーから豊富なメディアに及ぶ宣伝は、安全なサーバシステム112を介してユーザに直接的にブロードキャストされ得ることがより好ましい実施形態において考えられる。従来は、インターネット上のほとんどの宣伝は、ウェブページ中に付加されたテキストもしくはメディア、または個別のポップアップウィンドウとしてユーザに示され、ユーザによって容易にバイパスされるということが理解される。本明細書中に開示される遠距離会議ステーションは、一般的には数分のオーダに基づく期間ユーザを係り合わせ、容易にバイパスされ得ないユーザに対するコマーシャル情報を提供するための機会を与える。コマーシャルメッセージは、例えば、アドウィンドウ(図示されず)を介して一定時間、またはホームスクリーン120の宣伝エリア170内に位置して、ユーザに送信され得る。各ユーザは登録され、デモグラフィックな情報は安全なサーバシステム112に格納されているので、これは特に特定のユーザを標的とするコマーシャルメッセージが選択される機会を与える。
【0065】
例えば、安全なシステムサーバ112は、1つ以上の表示フォーマットで製品またはサービス情報のライブラリを有し得る。登録されたユーザが安全なサーバシステム112にログインする場合に、システムは、ユーザタイプ(医師もしくは患者)、住所、性別および/または、などのユーザのデモグラフィックに基づいてユーザに提供するために、適切な製品情報表示を自動的に選択し得る。次いで、情報は、例えば、ホームスクリーン120の宣伝エリア170の表示で、上述されたモードのいずれかでユーザに提供され得る。
(医師の注文記入および処方箋記載)
医師のソフトウェア106は、安全な処方箋取り込みおよび医師の注文記入を可能にする。機能は、医師のワークフローの効率性を増し、医療過誤を減少する助けになる。医師は、上述されたように、医療記録ウィンドウ200の検査注記タブ206を介しての機能にアクセスし得、または図11に示されるeメールウィンドウ300を提供するためにホームスクリーン230からeメールボタン146を選択し得る。処方箋を書くためには、医師は、図12に示される処方箋パッドウィンドウ310を提供するeメールウィンドウ300の最上部近くの新処方箋ボタン302を選択する。処方箋パッドウィンドウ310は、注文医師のデモグラフィックなフィールド312、患者のデモグラフィックなフィールド314および処方箋フィールド316の3つの概括的なエリアを含む。医師のデモグラフィックな情報は、一般的にすでにシステムに入力され(例えば、最初の登録中に)、システムからダウンロードされた名前、住所、電話番号およびDEA/州薬物番号情報を含め、医師のデモグラフィックなフィールド312に自動的に挿入される。一般的には、患者のデモグラフィックな情報はまた、患者の情報タブ204(図5を参照のこと)のデモグラフィックな情報フィールド220に入力されていて、患者のデモグラフィックな情報フィールド314にも直接的にダウンロードされ得る。患者は、3つの方法のうちの1つで処方箋記入機能のために識別され得る。医師は、患者と一対一の会議をしている場合に、医師が会議中の患者のデモグラフィックな情報を挿入するために、Currentボタン316を選択し得る。任意の他の患者に処方箋を書くために、当該患者の情報は、アドレスブックボタン318を選択し、リストからの適切な患者を選択するか、または検索ボタン320を選択し、グローバル検索を用いて該患者の情報を探すことによって処方箋のテンプレートに取り込まれ得る。ソフトウェアシステムで情報を探す方法は、当業者には周知である。
【0066】
医師および患者のデモグラフィックな情報が完成された後に、処方箋フィールドは、手動で記入され得る。標的の薬局は、「〜へ」フィールド322に指定され、インターネットアクセス、互換性のあるソフトウェアを有し、安全なサーバシステム112を介して登録されている任意の薬局であり得る。薬局の標的は、上述されたものと類似した検索方法によって識別され得る。次いで、医師は、薬物フィールド324、投与量フィールド326および指示フィールド328(一般的には、投与されるべき薬物の量を含む)に望まれる情報を入力する。多数の薬物が単一のフォームで注文され得る。情報はまた、薬物相互反応、ならびに潜在的なアレルギー相互反応の早期警告安全ソフトウェアおよび患者の医療記録情報から取られる情報に対してまたテストされ得ることが考えられる。情報が完成されたときに、医師は、編集および送信ボタン330を押す。医師は、eメールフォーマットで処方箋情報のフォーマットされたバージョンを提示される。この第二のステップは、医師に薬物の注文を確認し、かつコピーが薬局に加えて他のソースに送られる必要があるかどうか(他のソースのオフイスコンピュータ、他の医師などに転送される)を決定するための機会を提供する。情報はまた、患者の医療記録にパーマネントに保管され、コピーは、検査歴ウィンドウを介して表示され得る。
【0067】
この場合にもう一度、図11を参照すると、医師は、図13に示されるように、注文ウィンドウ340を開くために新注文ボタン304を選択し得る。注文ウィンドウ340は、処方箋パッドウィンドウ310と類似する概括的なレイアウトを有し、医師のデモグラフィックな情報342、患者のデモグラフィックな情報344および注文テンプレート346のためのフィールドを含む。医師と患者のデモグラフィックな情報とは、上述されるように、正確にフィールドに取り込まれ得る。注文テンプレートは、多数のテキストフィールドを用いて設計され、かつ全面入院に一般的である見出しをもって配置される。一般に、現在識別されるテキストフィールドは、入院階/エリア指示子348、診断350(標準的なICD−9符号化法を取り込む能力を有する)、患者の状態352、重要な徴候度数354、アレルギー356(患者の医療記録情報から手動で付加され得、また自動的にダウンロードされ得る)、薬物358(患者の医療記録情報から手動で付加され得、また自動的にダウンロードされ得る)、活動注文360、特定の看護注文362、食事療法364、静脈(IV)輸液の注文366、特定の指示フィールド368、研究室の注文370、外傷治療の注文372、およびドレイン/チューブ注文374を含む。情報はまた、薬物相互反応、ならびに潜在的なアレルギー相互反応の早期警告安全ソフトウェアおよび患者の医療記録情報から取られる情報に対してもまたテストされ得ることが考えられる。医師は、適時に必要とされる注文の程度に依存して、注文ウィンドウ340のいずれかの、またはすべてのフィールドに記入得る。
【0068】
医師が注文を完了した後に、注文シートのためのさらなる受信者サイトを指定するcc:フィールド376もある。システムの本実施形態においては、注文ウィンドウ340情報は、自動的に入院エリアに送られるが、研究室、放射線科および薬局などの他の治療エリアは、注文シートに特定された作業を実行するために該注文シートのコピーを受信する必要があり得る。特定の標的は、会議、または患者の医療記録の発見のために記載されたものと類似する検索方法によって識別され得る。注文ウィンドウ340を完成した後に、上記医師は、上記処方箋のために既述された注文シートのフォーマットされたバージョンを医師に示す「注文を提出する」ボタン378をクリックする。第二のステップは、医師が薬剤療法の注文を確認し、かつコピーが薬局に加えて他のソースに送られる必要があるかどうか(他のソースのオフイスコンピュータ、他の医師に転送される)を決定するための機会である。医師は、自分の注文を確認し、注文シートに対しての適切な受信者のすべてを識別した後に、注文は、指定された標的エリアに送信される。指定された標的エリアは、インターネットアクセスおよびソフトウェアを有し、安全なネットワークに参加する任意の病院または独立した標的エリアであり得る。
【0069】
好ましい実施形態においては、処方箋ウィンドウ310および注文ウィンドウ340からの情報は、患者の医療記録にパーマネントに保管され、コピーは、検査歴ウィンドウを介して表示され得る。
【0070】
本発明の好ましい実施形態が例示され、記載されたが、様々な変更が本発明の精神および範囲から逸脱することなしに、そこになされ得ることが認識される。
【図面の簡単な説明】
【0071】
本発明の上述の局面および付随的な利点の多くは、添付図面と関連で以下の詳細な説明を参照して同じことがより良く理解されるようになるときに、より容易に理解されるようになる。
【図1】図1は、本発明に従う医療会議システムの概略図である。
【図2】図2は、周辺機器が手動制御ユニットおよび触覚データの交換のための患者検査モジュールを含む、図1の医療会議システムを示す。
【図3】図3は、図1の医療会議システムにログインした後に、ユーザのモニタに表示されるホームスクリーンを示す。
【図4】図4は、図1の医療会議システムの2人以上のユーザの間の会議を開始するための招待ウィンドウを示す。
【図5】図5は、患者情報タブが選択された、図1の医療会議システムのためにタブ表示された医療記録ウィンドウを示す。
【図6】図6は、患者医療歴タブが選択された、図1の医療会議システムのためにタブ表示された医療記録ウィンドウを示す。
【図7】図7は、システムのレヴュータブが選択された、図1の医療会議システムのためにタブ表示された医療記録ウィンドウを示す。
【図8】図8は、検索タブが選択された、図1の医療会議システムのためにタブ表示された医療記録ウィンドウを示す。
【図9】図9は、検査注記タブが選択された、図1の医療会議システムのためにタブ表示された医療記録ウィンドウを示す。
【図10】図10は、検査歴が選択された、図1の医療会議システムのためにタブ表示された医療記録ウィンドウを示す。
【図11】図11は、図1の医療会議システムのためのeメールウィンドウを示す。
【図12】図12は、図1の医療会議システムのための処方箋パッドウィンドウを示す。
【図13】図13は、図1の医療会議システムのための注文ウィンドウを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一のデジタルカメラを有する第一の遠距離会議ステーションと、
該第一の遠距離会議システムから遠くに位置する第二の遠距離会議ステーションであって、該第二の遠距離会議ステーションは、ネットワークを介して該第一のデジタルカメラからの画像データを受信する、第二の遠距離会議ステーションと、
複数の医療記録を有する電子的医療記録データベースであって、該電子的医療記録データベースは、該第二の遠距離会議ステーションにアクセス可能である、電子的医療記録データベースと、
該第二の遠距離会議ステーションは、該第一のデジタルカメラから受信した画像データを該複数の医療記録のうちの1つに選択的に記録する、遠距離会議システム。
【請求項2】
前記第二の遠距離会議ステーションは、第二のデジタルカメラをさらに備え、前記第一の遠距離会議ステーションは、該第二のデジタルカメラからの画像データを受信する、請求項1に記載の遠距離会議システム。
【請求項3】
前記第一のおよび前記第二の遠距離会議ステーションの各々は、該第一のおよび該第二の遠距離会議ステーションが前記ネットワークを介してオーディオ情報を交換するように、マイクロフォンおよびスピーカをさらに含む、請求項2に記載の遠距離会議システム。
【請求項4】
前記医療記録は、医療歴データを入力するためのフィールドを備えている、請求項2に記載の遠距離会議システム。
【請求項5】
前記第一の遠距離会議ステーションによって受信された画像データは、圧縮され、暗号化される、請求項2に記載の遠距離会議システム。
【請求項6】
前記第二の遠距離会議ステーションは、薬剤処方箋を記録するためのテンプレートをさらに備えている、請求項2に記載の遠距離会議システム。
【請求項7】
記録された薬剤処方箋は、前記複数の医療記録のうちの1つに保存される、請求項6に記載の遠距離会議システム。
【請求項8】
前記第一の遠距離会議ステーションおよび前記第二の遠距離会議ステーションの各々は、暗号化されたeメールメッセージが、前記ネットワークを介して該第一の遠距離会議ステーションと該第二の遠距離会議ステーションとの間で送信され得るように、暗号化されたeメールシステムを含む、請求項2に記載の遠距離会議システム。
【請求項9】
前記第一の遠距離会議ステーションと前記第二の遠距離会議ステーションとは、パブリックワールドワイドネットワークを介して通信する、請求項2に記載の遠距離会議システム。
【請求項10】
前記第一の遠距離会議ステーションと前記第二の遠距離会議ステーションとは、暗号化されたインスタントテキストメッセージを交換し得る、請求項2に記載の遠距離会議システム。
【請求項11】
第三のデジタルカメラを有する第三の遠距離会議システムをさらに備え、前記第一の遠距離会議ステーションおよび前記第二の遠距離会議ステーションは、該第三のデジタルカメラから画像データを受信する、請求項2に記載の遠距離会議システム。
【請求項12】
前記第一の遠距離会議ステーションと前記第二の遠距離会議ステーションと前記第三の遠距離会議ステーションとの各々は、前記第一のデジタルカメラと前記第二のデジタルカメラと前記第三のデジタルカメラとの各々から、画像データを選択的に受信する、請求項11に記載の遠距離会議システム。
【請求項13】
前記第一の遠距離会議ステーションは、マイクロフォンをさらに含み、該第一の遠距離会議ステーションは、該マイクロフォンによって受信されたオーディオデータを前記複数の医療記録のうちの1つの中に選択的に記録するように適合されている、請求項1に記載の遠距離会議システム。
【請求項14】
モニタおよび中央処理ユニットを有するコンピュータであって、該コンピュータは、インターネットを介して生のビデオデータを受信し表示するように適合されたコンピュータと、
該コンピュータと接続されているデジタル周辺機器であって、該デジタル周辺機器は、インターネットを介して送信するために、生のオーディオデータおよび生のビデオデータを記録する、デジタル周辺機器と、
複数の医療記録を有する電子的医療記録データベースであって、該電子的医療記録データベースは、該コンピュータにアクセス可能である電子的医療記録データベースと、
該コンピュータは、該受信されたビデオデータの少なくとも1部分を、該複数の医療記録のうちの1つの中に選択的に記録するように適合されている、遠距離会議ステーション。
【請求項15】
前記医療記録は、医療歴データを入力するためのフィールドを備えている、請求項14に記載の遠距離会議ステーション。
【請求項16】
前記第一の遠距離会議ステーションによって受信された画像データは、圧縮され、暗号化される、請求項14に記載の遠距離会議ステーション。
【請求項17】
前記コンピュータは、薬剤処方箋を記録し、前記複数の医療記録のうちの1つに該薬剤処方箋を格納する手段を備えている、請求項14に記載の遠距離会議ステーション。
【請求項18】
前記コンピュータは、インターネットを介して安全なeメールを交換する手段をさらに備えている、請求項14に記載の遠距離会議ステーション。
【請求項19】
前記コンピュータは、インターネットを介して暗号化されたインスタントテキストメッセージを交換する手段をさらに備えている、請求項18に記載の遠距離会議ステーション。
【請求項20】
グローバルデータネットワークおよびデジタルビデオカメラに機能的に接続されているコンピュータを含む第一の遠距離会議ステーションと、
該グローバルデータネットワークに機能的に接続されているコンピュータを含む第二の遠距離会議ステーションであって、該第二の遠距離会議ステーションは、該第一の遠距離会議ステーションと該第二の遠距離会議ステーションとが、該グローバルデータネットワークを介してデータを交換し得るように機能的に接続されている、第二の遠距離会議ステーションと、
複数の医療記録を含む電子的医療記録のデータベースであって、該電子的医療記録は、各医療記録が、患者を識別するフィールドおよび少なくとも1つの画像フィールドを含み、該複数の医療記録のうちの少なくとも一部は、該第二の遠距離会議ステーションによってアクセス可能である、電子的医療記録のデータベースと、
を備え、
該第二の遠距離会議ステーションは、該画像を記録するデバイスからの画像データを受信し、該画像データの少なくとも一部を、医療記録のうちの少なくとも1つの画像フィールドに選択的に格納する、遠距離会議システム。
【請求項21】
電子的医療記録を生成するための方法であって、該方法は、
グローバルデータネットワークを介して該患者の遠距離会議ステーションを医師の遠距離会議ステーションに接続することであって、前記患者の遠距離会議ステーションは、デジタル画像データを記録するカメラを含む、ことと、
医療記録のために、データを受信するためのフォームを生成することであって、該フォームが少なくとも1つの画像データフィールドを含むことと、
該医師の遠距離会議ステーションにおいて、該カメラによって記録されたデジタル画像データを受信することと、
該医師の遠距離会議ステーションによって受信された該デジタル画像の少なくとも一部を、該少なくとも1つの画像データフィールドに選択的に格納することと、
該フォームにおけるデータを電子的医療記録に格納することと
を包含する、方法。
【請求項22】
前記患者の遠距離会議ステーションにデモグラフィックなデータを入力するためのフォームを提供することと、
入力されたデモグラフィックなデータを、該患者の遠距離会議ステーションから前記医師の遠距離会議ステーションに送信することと、
該送信されたデモグラフィックなデータの少なくとも一部を該電子的医療記録に格納することと
をさらに包含する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記患者の遠距離会議ステーションに医療歴データを入力するためのフォームを提供することと、
入力された医療歴データを前記医師の遠距離会議ステーション送信することと、
該送信された医療歴データの少なくとも一部を前記電子的医療記録に格納することと
をさらに包含する、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記医師の遠距離会議ステーションに医療検査注記を入力するための医療検査フォームを提供することと、
入力された医療検査注記を前記電子的医療記録に格納することと
をさらに包含する、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記医療検査フォームは、患者の主な病気および重要な徴候を入力するためのフィールドを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記医療検査フォームは、オーディオデータを入力する手段を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
医療処方箋データを入力する手段をさらに包含する、請求項25に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2008−529718(P2008−529718A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−556141(P2007−556141)
【出願日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際出願番号】PCT/US2006/000949
【国際公開番号】WO2006/088574
【国際公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(504265709)セル−コム エルエルシー (3)
【Fターム(参考)】