説明

統合型ヘルスケアホーム通信システム

システムは、患者の医療用デバイスと通信可能に結合された外部のインターフェースデバイス(106)と、該外部のインターフェースデバイスと通信可能に結合された遠隔サーバ(108)であって、該遠隔サーバは、該外部のインターフェースデバイスから情報を受信するように適合され、該遠隔サーバは、患者通信を該外部のインターフェースデバイスに通信するようにさらに適合され、該外部サーバは、患者が該患者通信を受信したことを表示する、患者からの肯定応答通信を受信するようにさらに適合されている、遠隔サーバとを備えている、システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の主張)
優先権の利益がここに、参考として本明細書に援用されている2006年7月28日に出願された、米国特許出願第11/460,786号に対して主張される。
【0002】
(技術分野)
本特許文献は概して、植込み型医療用デバイスに関し、限定するわけではないが、さらに詳細には、統合型ヘルスケアホーム通信およびモニタリングに関する。
【背景技術】
【0003】
例えばペースメーカおよび植込み型除細動器のような心臓律動管理デバイスを含む、植込み型医療用デバイス(IMD)は通常、例えば無線周波数(RF)テレメトリリンクのような無線テレメトリを介して、例えば外部のプログラマのような外部のデバイスとデータを通信する能力を有する。外部のプログラマは通常、IMDの動作パラメータをプログラム、修正するために提供される一方、現代のIMDは、双方向通信に対する能力も含み、それによって、例えば生理学的なデータのような情報が、プログラマに送信され得る。ホームヘルスケアモニタリングシステムは、IMDと通信し、患者データを収集することもなし得る。さらに、一部のモニタリングシステムは、例えば血圧カフ、体重計、または患者を健康状態に関する質問で促す特殊なデバイスのようなさらなる外部のセンサを使用して、他の客観的または主観的データも収集し得る。ホームヘルスケアモニタリングシステムは、直接的にまたはネットワーク化システムを介してのいずれかで、集中型システムと通信し得る。集中システムは、医師および他の開業医が、患者データを観察し、患者および医療社会全体と通信するための効率的なモードを提供する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(概観)
実施例1は、システムであって、患者の医療用デバイスと通信可能に結合された外部のインターフェースデバイスと、該外部のインターフェースデバイスと通信可能に結合された遠隔サーバであって、該遠隔サーバは、該外部のインターフェースデバイスから情報を受信するように適合され、該遠隔サーバは、患者通信を該外部のインターフェースデバイスに通信するようにさらに適合され、該外部サーバは、患者が該患者通信を受信したことを表示する、患者からの肯定応答通信を受信するようにさらに適合される、遠隔サーバとを備えている、システムを記述する。
【0005】
実施例2において、実施例1のシステムは随意的に構成され、前記外部のインターフェースデバイスと通信可能に結合された1つ以上のセンサデバイスを備えている。
【0006】
実施例3において、実施例1または2のうちの任意の1つ以上のシステムは、前記遠隔サーバに通信される情報が、前記1つ以上のセンサデバイスと関連するように、随意的に構成される。
【0007】
実施例4において、実施例1〜実施例3のうちの任意の1つ以上のシステムは、随意的に構成され、植込み型心臓機能管理デバイスを備えている。
【0008】
実施例5において、実施例1〜実施例4のうちの任意の1つ以上のシステムは、前記遠隔サーバが、前記肯定応答通信を記録するようにさらに適合されるように、随意的に構成される。
【0009】
実施例6において、実施例1〜実施例5のうちの任意の1つ以上のシステムは、前記外部のインターフェースデバイスが、前記患者の肯定応答を遠隔サーバに通信する前に、該肯定応答を認証するように適合されるように、随意的に構成される。
【0010】
実施例7において、実施例1〜実施例6のうちの任意の1つ以上のシステムは、前記外部のインターフェースデバイスが、少なくとも一部分、患者の生体認証情報を使用して、前記患者の肯定応答を認証するように、随意的に構成される。
【0011】
実施例8において、実施例1〜実施例7のうちの任意の1つ以上のシステムは、前記外部のインターフェースデバイスが、前記患者の肯定応答が認証されているという表示を通信するように適合されるように、随意的に構成される。
【0012】
実施例9において、実施例1〜実施例8のうちの任意の1つ以上のシステムは、前記患者の医療用デバイスが、植込み型医療用デバイスであるように、随意的に構成される。
【0013】
実施例10は、遠隔サーバにおいて、外部のインターフェースデバイスから情報を受信することであって、該外部のインターフェースデバイスは、患者によって使用されている医療用デバイスと通信する、ことと、該遠隔サーバから該外部のインターフェースデバイスへ、該患者によって受信される患者通信を通信することと、該外部のインターフェースデバイスにおいて、該遠隔サーバからの患者通信を受信することと、該外部のインターフェースデバイスから、該患者へ該患者通信を通信することと、該外部のインターフェースデバイスにおいて、該患者通信の受信に肯定応答する該患者からの表示を受信することと、該表示に応答して、該外部のインターフェースデバイスから、該遠隔サーバへ患者の肯定応答を通信することと、該遠隔サーバにおいて、該外部のインターフェースデバイスからの該患者通信に対する該患者の肯定応答を受信することとを包含する、方法を記述する。
【0014】
実施例11において、実施例10の方法は、随意的に実行され、前記患者の肯定応答に関する情報を記録することを包含する。
【0015】
実施例12において、実施例10または実施例11のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記遠隔サーバによって受信された前記外部のインターフェースデバイスからの情報を、該遠隔サーバのユーザに提供することと、前記患者通信に含まれる情報を該ユーザから受信することとを包含する。
【0016】
実施例13において、実施例10〜実施例12のうちの任意の1つ以上の方法は、前記患者通信が、前記外部のインターフェースデバイスからの情報に少なくとも一部分基づいた、自動的に生成される応答であるように、随意的に実行される。
【0017】
実施例14において、実施例10〜実施例13のうちの任意の1つ以上の方法は、前記応答通信が、Eメール、ページャメッセージ、音声メッセージ、テキストメッセージ、または他の電子的に送信可能なメッセージのうちの1つ以上を含むように、随意的に実行される。
【0018】
実施例15において、実施例10〜実施例14のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記患者の肯定応答が、特定の時間内に受信されない場合、警報を生成することを包含する。
【0019】
実施例16において、実施例10〜実施例15のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記患者通信の受信に肯定応答した前記患者からの表示を認証することを包含する。
【0020】
実施例17において、実施例10〜実施例16のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、認証のために前記患者の生体認証情報を使用することを包含する。
【0021】
実施例18において、実施例10〜実施例17のうちの任意の1つ以上の方法は、前記患者通信の受信に肯定応答する前記患者からの前記表示を受信することが、認証目的のために記録され得る患者特定認証情報を受信することを含むように、随意的に実行される。
【0022】
実施例19は、遠隔サーバから、患者によって使用されている医療用デバイスと通信する外部のインターフェースへ、該患者によって受信される患者通信を通信することと、該患者通信に対する患者の肯定応答を、該遠隔サーバにおいて、該外部のインターフェースデバイスから受信することであって、該患者の肯定応答は、該患者通信が該外部のインターフェースデバイスによって該患者に配信されたことを示し、かつ該患者が該患者通信を受信したことを肯定応答する、こととを包含する、方法を記述する。
【0023】
実施例20において、実施例19の方法は、随意的に実行され、前記患者通信を患者が受信したという書類上の証拠を、前記遠隔サーバによって記録することを包含する。
【0024】
実施例21において、実施例19または実施例20のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記遠隔サーバにおいて、前記外部のインターフェースデバイスから生理学的な情報を受信することを包含し、該生理学的な情報のうちの少なくとも一部は、該外部のインターフェースデバイスによって、前記医療用デバイスから取得されたものであり、前記患者通信は、該生理学的な情報に応答して少なくとも一部分生成される。
【0025】
実施例22において、実施例19〜実施例21のうちの任意の1つ以上の方法は、前記患者通信が、前記生理学的な情報に応答して少なくとも一部分、自動的に生成されるように、随意的に実行される。
【0026】
実施例23において、実施例19〜実施例22のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記遠隔サーバにおいて、前記外部のインターフェースデバイスから、医療用デバイスのステータス情報を受信することを包含し、該医療用デバイスのステータス情報は、前記患者によって使用されている該医療用デバイスと関連する。
【0027】
実施例24において、実施例19〜実施例23のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記遠隔サーバによって受信された前記外部のインターフェースデバイスからの情報を、該遠隔サーバのユーザに提供することと、前記患者通信に含まれる情報を該ユーザから受信することとを包含する。
【0028】
実施例25において、実施例19〜実施例24のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記遠隔サーバにおいて、デバイスレベルの肯定応答を受信することを包含し、該デバイスレベルの肯定応答は、前記患者通信が、該遠隔サーバによって前記外部のインターフェースデバイスに配信されたことを示す。
【0029】
実施例26において、実施例19〜実施例25のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記遠隔サーバによって、前記デバイスレベルの肯定応答についての情報を記録することを包含する。
【0030】
実施例27において、実施例19〜実施例26のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記遠隔サーバのユーザに、前記患者の肯定応答の受信について通知することを包含する。
【0031】
実施例28において、実施例19〜実施例27のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記患者の肯定応答が特定の時間内に受信されない場合、警報を生成することを包含する。
【0032】
実施例29において、実施例19〜実施例28のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記警報を前記遠隔サーバのユーザに通信することを包含する。
【0033】
実施例30において、実施例19〜実施例29のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記患者に前記警報を通信することを包含する。
【0034】
実施例31において、実施例19〜実施例30のうちの任意の1つ以上の方法は、前記患者通信が、前記外部のインターフェースデバイスからの情報に少なくとも一部分基づいて自動的に生成される応答であるように、随意的に実行される。
【0035】
実施例32において、実施例19〜実施例31のうちの任意の1つ以上の方法は、前記応答通信が、Eメール、ページャメッセージ、音声メッセージ、テキストメッセージ、または他の電子的に送信可能なメッセージのうちの1つ以上を含むように、随意的に実行される。
【0036】
実施例33において、実施例19〜実施例32のうちの任意の1つ以上の方法は、前記患者によって使用される前記医療用デバイスが、植込み型医療用デバイスであるように、随意的に実行される。
【0037】
実施例34は、患者によって使用される医療用デバイスと関連付けられた外部のインターフェースデバイスにおいて、遠隔サーバから患者通信を受信することと、該患者通信を該患者に通信することと、該患者通信の受信に肯定応答する患者からの表示を受信することと、該表示に応答して、該外部のインターフェースデバイスから、該遠隔サーバに肯定応答を通信することとを包含する方法を記述する。
【0038】
実施例35において、実施例34の方法は、随意的に実行され、前記外部のインターフェースデバイスにおいて、前記医療用デバイスから生理学的情報を受信することと、該外部のインターフェースデバイスから前記遠隔サーバへ該生理学的な情報の表示を通信することとを包含する。
【0039】
実施例36において、実施例34または実施例35のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記患者通信を処理することを包含し、該患者通信を該処理することは、該患者によって使用される前記医療用デバイスをプログラムし直すことを含み、該患者通信のうちの一部またはすべては、該医療用デバイスをプログラムし直すために使用される。
【0040】
実施例37において、実施例34〜実施例36のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記患者通信を処理することを包含し、該患者通信を該処理することは、該患者通信について該患者に気付かせることを含む。
【0041】
実施例38において、実施例34〜実施例37のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記患者への前記患者通信の表示をディスプレイすることを包含する。
【0042】
実施例39において、実施例34〜実施例38のうちの任意の1つ以上の方法は、前記表示が、アイコン、グラフィック、音、光、または振動のうちの1つ以上であるように、随意的に実行される。
【0043】
実施例40において、実施例34〜実施例39のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、プログラミングアクションを実行することに対する同意を肯定応答する、前記患者からの表示を受信することを包含する。
【0044】
実施例41において、実施例34〜実施例40のうちの任意の1つ以上の方法は、前記プログラミングアクションが、前記外部のインターフェースデバイスを使用して前記医療用デバイスをプログラミングし直すことを含むように、随意的に実行される。
【0045】
実施例42において、実施例34〜実施例41のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記患者通信の受信またはプログラミングアクションを実行することに対する同意のうち少なくとも1つに肯定応答する患者からの認証された表示を受信することを包含する。
【0046】
実施例43において、実施例34〜実施例42のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記患者からの表示を認証することを包含する。
【0047】
実施例44において、実施例34〜実施例43のうちの任意の1つ以上の方法は、随意的に実行され、前記認定を実行するため、患者特定の生体認証情報を使用することを包含する。
【0048】
実施例45において、実施例34〜実施例44のうちの任意の1つ以上の方法は、前記患者通信の受信に肯定応答する前記患者からの前記表示を受信することは、認証目的のために記録され得る患者特定認証情報を受信することを含むように、随意的に実行される。
【0049】
実施例46において、実施例34〜実施例45のうちの任意の1つ以上の方法は、前記患者によって使用される前記医療デバイスが、植込み型医療用デバイスであるように、随意的に実行される。
【0050】
必ずしもサイズを合わせて描かれてはいない図面において、同様な数字は、幾つかの図全体にわたって実質的に同様なコンポーネントを記述する。異なる接尾辞を有する同様な数字は、実質的に同様なコンポーネントの異なる例を表す。図面は、限定するためではなく、例として、本文献に論議される様々な実施形態を概略例示する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】図1は、医師対患者通信を可能にするシステムの部分を例示する概略図である。
【図2】図2は、患者の外部のインターフェースデバイスと通信する方法を概略例示する流れ図である。
【図3】図3は、ヘルスモニタにおいて遠隔サーバシステムから受信される情報を受信、報告する方法を概略例示する流れ図である。
【図4】図4は、患者のヘルスモニタ上のグラフィカルディスプレイの実施例を示す。
【図5】図5は、ヘルスモニタと遠隔サーバシステムとの間の通信を例示する略図である。
【図6】図6は、幾つかのメッセージトランザクションを示すリポートの例示である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
(詳細な説明)
以下の詳細な説明は、添付の図面への参照を含み、添付の図面は、詳細な説明の一部分を形成する。図面は、例示として、本発明が実行し得る詳細な実施形態を示す。本発明において「実施例」として言及されることもあり得るこれらの実施形態は、当業者が、本発明を実行することができるほど十分詳細に記述される。実施形態は、本発明の範囲から逸脱することなく、組み合わせられ得、他の実施形態が利用され得、または構造的、論理的および電気的変更がなされ得る。従って以下の詳細な説明は、限定的な意味で取られるべきではなく、本発明の範囲は、添付された特許請求の範囲およびその均等物によって画定される。
【0053】
本文献において、用語「1つの(a)」または「1つの(an)」は、特許文献において普通であるように、1つまたは1つよりも多くを含む。本文献において、用語「または」は、別に示されない限り、非排他的なまたはを指すために使用される。さらに、本文献において参照されるすべての刊行物、特許、および特許文献は、あたかも個々に参考として援用されるかのように、その全容が本明細書に参考として援用される。本文献と参考としてかく援用されたこれらの文献との間に両立しない用法がある場合は、援用された参考における用法が、本文献の用法に対して補足的であると考えられるべきである。相容れない矛盾に対しては、本文献における用法が優先する。
【0054】
図1は、医師対患者通信を可能にするシステムの部分を示す概略図である。図1の実施例においては、患者100には、例えば心臓律動管理または他のデバイスのようなIMD102が提供される。一部の実施例においては、IMD102は、生理学的なデータを検知し、かかるデータを後の通信のために格納することができる。IMD102は、外部のトランシーバ104と通信する。通常、IMD102は、トランシーバ104からコマンドを受信する。一部の実施例において、IMD102は、1つ以上の患者表示をトランシーバ104に転送し得る。他の実施例においては、IMD102は、単一のデータをトランシーバ104に通信し、トランシーバ104は次に、該単一のデータを処理のために別のコンピュータに通信する。さらなる実施例において、IMD102は、ステータスデータを格納のために、または処理もしくは格納のために別のコンピュータに通信されるために、トランシーバ104に通信する。通常、トランシーバ104は、患者100にごく接近して位置する。トランシーバ104は、パーソナルコンピュータまたは専用のデバイス、例えばプログラマもしくはホームモニタリングデバイス内に含まれ得る。一実施例において、トランシーバ104は、ヘルスモニタ106に接続することができるハンドヘルドデバイスである。通常、接続は、配線による接続(例えばシリアル、USB、Firewire)または無線接続(例えばRF、IR)を使用してなされ得る。一部の実施例においては、ヘルスモニタ106は、専用のデバイスまたはパーソナルコンピュータである。一実施例においては、トランシーバ104およびヘルスモニタ106は、単一のデバイスに一体化される。
【0055】
1つ以上の外部のデバイス105が、生理学的なデータを測定するために使用され得る。かかるデバイス105は、温度(例えば体温計)、血圧(例えば血圧計)、血液特性(例えばグルコースレベル)、体重、体力、精神の鋭敏さ、食事、心臓特性、および相対的な地理的位置(例えば全地球位置把握システム(「GPS」))を含む人体に関するデータを測定するための多数のデバイスを含み得る。外部のデバイス105は、1つ以上の環境センサも含み得る。外部のデバイス105は、様々な地理的位置に(患者にごく接近して、または集団全体に分布して)配置され得、例えば温度、空気の質、湿度、一酸化炭素レベル、酸素レベル、気圧、光強度、および音のような患者特有でない特性を記録し得る。
【0056】
特定の実施例において、ヘルスモニタ106は、遠隔サーバシステム108と通信するように適合され得る。IMD102または外部のデバイス105から収集された、例えば信号データまたはステータスデータのようなデータは、格納または処理のために遠隔サーバシステム108に通信され得る。一部の実施例における遠隔サーバシステム108は、ヘルスケアプロバイダ(例えば診療所または病院)またはヘルスインフォメーションプロバイダによって設置され、管理され、それによって在宅の患者、診療所もしくは病院にいる患者、または他の場所にいる患者は自動的に、遠隔サーバシステム108に接続し、これと通信し得る。ヘルスモニタ106と遠隔サーバシステム108との間の通信リンクは、POTS(普通の古くからの電話システム(plain old telephone system))ダイアルアップモデム接続によってISP(インターネットサービスプロバイダ)へ、または直接的に、例えばインターネットのような広域遠隔通信もしくはコンピュータネットワーク110へなされ得る。一部の実施例において、コンピュータネットワーク110は、1つ以上の広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、またはプライベートネットワークを含む。一部の実施例において、遠隔サーバシステム108は、例えばデータベースサーバ114、ネットワークサーバ116、ファイルサーバ118、アプリケーションサーバ120またはウェブサーバ122のような1つ以上のコンピュータを備えている。特定の実施例において、1つ以上のターミナル112A、112B、...、112Nは、遠隔通信、すなわちコンピュータネットワーク110を介して遠隔サーバシステム108に接続される。ターミナル112は、有線接続124および/または無線接続126を使用して、ネットワーク110に通信可能に結合される。通常、ユーザは、例えば、患者の個人的なデータもしくは病歴をクエリするため、治療を実施するかもしくはトランシーバ104をプログラムするコマンドを開始するため、または遠隔サーバシステム108に記録され、かつ患者100に随意的に通信される注意もしくはコメントを提供するために、ターミナル112を使用して、遠隔サーバシステム108と接続し得る。
【0057】
他の患者モニタ構成が、2002年12月27日に出願され、その全容が参考として本明細書に援用されている「ADVANCED PATIENT MANAGEMENT SYSTEM INCLUDING INTERROGATOR/TRANSCEIVER UNIT」と題する、同一人に譲渡された米国特許第6,978,182号に記述されている。
【0058】
図2は、患者の外部のインターフェースデバイスと通信するための方法200を概略示す流れ図である。一部の実施例において、患者の外部のインターフェースデバイスは、図1で記述されたようなヘルスモニタ106である。202において、遠隔サーバシステム108におけるコンピュータは、患者の情報を受信する。一部の実施例において、情報は、ヘルスモニタ106から受信される。一部の実施例において、情報は、IMD102またはトランシーバ104から直接的に受信される。一部の実施例において、患者情報は、1つ以上の内部のセンサ(例えば102)または外部のセンサ(例えば105)から取得される生理学的なデータである。他の実施例においては、患者情報は、例えば警報、患者クエリ、または例えば詳細なセンサデータを要約する概括的な情報のような情報を含み得る。
【0059】
204では、情報が、遠隔サーバシステム108における1つ以上のサーバによって後で検索されるために格納される。例えば、生理学的なセンサデータが、データベースサーバ114における患者の病歴データベースに格納され得る。
【0060】
206では、インターフェースが、遠隔サーバシステム108(例えば臨床医または医師)のユーザに提供され、それによってユーザは、遠隔サーバシステム108内に含まれた情報にアクセスし得る。一実施例において、ユーザインターフェースは、遠隔サーバシステム108のウェブサーバ122、データベースサーバ114、および他のサーバの組み合わせを使用して構成されたウェブに基づくインターフェースである。
【0061】
ユーザインターフェースを使用して、ユーザは、遠隔サーバシステム108にアクセスし、患者情報を検索し得る。応答において、ユーザは、患者情報に基づいてコメントまたはフィードバックを提供することを決定し得る。208では、ユーザのフィードバックが受信される。一部の実施例においては、フィードバックは、例えば、患者のIMDまたは他の医療用デバイスに対する命令をプログラミングし直すようなコマンドを含み得、患者のヘルスモニタ106に通信される。様々な実施形態において、ユーザコメントは、テキスト、オーディオ、または他のマルチメディアフォーマットであり得る。
【0062】
210では、遠隔サーバシステム108とのユーザのインタラクションの1つ以上の局面が記録される。例えば、ユーザがコメントを提供した場合、コメントは、例えばデートタイムスタンプ、重要性または優先順位など、関連する補足的情報と共に記録され得る。
【0063】
212では、ユーザから受信された情報が、例えばヘルスモニタ106を介して、患者に通信される。一部の実施例においては、送信は、監査および将来の参考のために記録される。
【0064】
214では、肯定応答が受信、記録される。様々な実施例において、肯定応答は、メッセージが患者に配信されたか、もしくは患者によって読まれたか、またはその両方であるのかを示す。一実施例において、例えばメッセージを開けること、またはメッセージの受信を肯定的に承認するような患者のアクションは、例えば患者の肯定応答のようなリターンメッセージを生成し、このリターンメッセージは次に、遠隔サーバシステム108によって格納され得、次に例えば臨床医のようなユーザに通信される。一実施例において、例えばヘルスモニタ106のような通信の患者エンドにおけるデバイスは、遠隔サーバシステム108からメッセージを受信するとデバイスレベルの肯定応答を送る。
【0065】
図3は、ヘルスモニタ106において遠隔サーバシステム108から受信された情報を受信、報告する方法300を概して示す流れ図である。302では、1つ以上のメッセージの形での情報が、ヘルスモニタ106によって受信される。一部の実施例においては、ヘルスモニタ106は、周期的または繰り返し遠隔サーバシステム108に接続する。他の実施例においては、ヘルスモニタ106は、ネットワーク110に永続的に接続し、いつでも遠隔サーバシステム108と通信し得る。他の実施例においては、患者100は、接続およびメッセージ検索を開始し得る。遠隔サーバシステム108と接続されている間、ヘルスモニタ106は、新しいメッセージまたは通信を検索し得る。特定の実施例においては、かかるメッセージは、患者のヘルスケアプロフェッショナルから来ることがあり得る。他の実施例においては、かかるメッセージは、IMDの製造業者から来ることもあり得る。様々な実施例において、メッセージは、例えば通報メッセージ、クエリメッセージ、またはデバイスプログラミングメッセージのような様々なタイプを含み得る。
【0066】
304では、新しいメッセージの1つ以上の表示が、例えば患者のようなユーザに提供される。一実施例において、グラフィカルディスプレイが、患者100に提供され、アイコンまたは他のグラフィカル表示が、1つ以上の新しいメッセージを表示するためにディスプレイされる。他の実施例においては、音、光、振動、または他の技術が使用され、新しいメッセージについて患者100に気付かせる。メッセージが、入力順に提示されるか、メッセージタイプ、メッセージフォーマット、メッセージ源、メッセージ優先順位によってグループ分けされるか、または整理され得、この場合、整理または分類は、様々な実施例における記述式のテキスト、テキストカラー、テキストフェース、または他のしるしによって表示される。メッセージタイプは、デバイスプログラミングメッセージ、通報メッセージ、またはクエリメッセージを含み得る。メッセージフォーマットは、音声またはテキストを含み得る。メッセージは、1つ以上の優先度レベルを含み得る。例えば、臨床医は、患者が速やかに見直すための重要なメッセージまたは優先順位の高いメッセージを送りたいことがあり得る。かかる実施例において、優先順位の高いメッセージは、最初に、または他の優先順位の低いメッセージの前にディスプレイされ得る。
【0067】
306では、1つ以上の患者の肯定応答が、ヘルスモニタ106によって処理される。一実施例において、患者100が、メッセージにアクセスするとき、患者の肯定応答が自動的にヘルスモニタ106で生成され、遠隔サーバシステム108へ送られるか、または後で送るために待ち行列に入れられる。一実施例において、患者100は、患者の肯定応答を遠隔サーバシステム108に送る確認または許可を求めるダイアローグボックスによって促される。別の実施例において、音声録音が患者100に提供され、メッセージが患者100に対して完全に再生された後、患者の肯定応答が自動的にまたは手動で生成される。一実施例において、患者100が応答するメッセージは、患者のIMDのプログラミングに対する1つ以上の変更の通知である。一部の実施例において、患者の肯定応答は、例えばIMDのプログラミングし直しなどを実行することに対する患者の同意として役立つ。
【0068】
308では、コマンドを含むメッセージが処理される。一部の実施例において、コマンドは、ヘルスモニタ106によって受信された1つ以上のメッセージに含まれる。一実施例において、コマンドメッセージは、IMD102がトランシーバ104の通信範囲内にあり、コマンドが、トランシーバ104とIMD102との間での通信リンクを介して出されたとき、処理される。一実施例において、処理は、植込み型デバイス102と接続すること、および1つ以上のパラメータまたはプログラムを修正し、植込み型デバイスの動作を変更することを含む。一部の実施例において、コマンドは、ヘルスモニタ106を介して、患者の肯定応答または患者の同意を受信した後、処理される。他の実施例において、コマンドは、それを含むメッセージの受信とともに処理され、その結果、患者が通信範囲にいる場合、プログラミング命令は、患者のIMD102に提供され、IMDの機能をプログラムし直すかまたは修正する。
【0069】
310では、患者の肯定応答が、遠隔サーバシステム108に送信され、ここで患者の肯定応答は受信、記録される。一実施例において、患者の肯定応答は、例えばヘルスモニタ106が、周期的または定期的に遠隔サーバシステム108に接続するときなど、後で送るために待ち行列に入れられる。一実施例において、肯定応答メッセージが、遠隔サーバシステム108で受信されるとき、もとのメッセージを送ったか、またはこれと関連付けられる医師または他のユーザは、肯定応答について通知される。
【0070】
例えば、医師は、遠隔サーバシステム108を使用して、メッセージを患者に送り得る。メッセージを受信し、これを読むと、ヘルスモニタ106における患者は、肯定応答を生成し、この肯定応答は、遠隔サーバシステム108へ送られ記録される。医師は次に、遠隔サーバシステム108にアクセスし、患者が送られたメッセージを受信し、これを見たことを確認する。代替の実施例において、遠隔サーバシステム108は、例えばページャメッセージ、自動化された携帯電話コール、テキストメッセージ、Eメールのような通知メッセージシステムを使用して、医師に肯定応答について通知し得る。一部の実施例において、特定のタイプまたはクラスのメッセージのみが、遠隔サーバシステム108が、ユーザ(例えば臨床医)に肯定応答メッセージについて通知するようにし得る。例えば、患者が、閾値時間、医師のメッセージを読まなかったか、または肯定応答しなかった場合、障害状態の通知が医師に送られ得るが、一方、首尾よい肯定応答は、後の参照のために記録され得るが、医師への通知メッセージは生成しない。
【0071】
別の実施例において、遠隔サーバシステム108は、例えば患者に日々の薬を飲むことを思い出させるためにリマインダメッセージを自動的に生成し得、患者によってメッセージが受信されたことを示す肯定応答を受信すると、患者の医師には、患者が日々のリマインダを受信し、肯定応答したことが通知され得る。しかしながら、患者が、受信に肯定応答することを怠るか、または受信に肯定応答することができなかった場合、医師には閾値時間の後、例えば患者が日々の薬の量を服用しなかったかもしれないことが通知され得る。実施例においては、通知は、肯定応答が閾値時間内に受信されなかったことを検出した後、遠隔サーバシステム108で生成され得るか、または通知は、ヘルスモニタ106で生成され得、遠隔サーバシステム108を介して医師に通信され得る。
【0072】
図4は、患者のヘルスモニタ106上のグラフィカルディスプレイの実施例を示す。かかるディスプレイにおいて、患者100には、医師またはヘルスプロフェッショナルから患者100へのメッセージ402を有するダイアローグボックス400が提供され得る。ダイアローグボックス400は、例えば「OK」アイコンのような入力メカニズム404を含み、このアイコンは、患者100によって作動させられると、肯定応答メッセージを生成し、この肯定応答メッセージは、例えば遠隔サーバシステム108のサーバに送られ、このサーバによってログに記録される。一部の実施例においては、患者は、「OK」ボタンを作動させることによって、患者のIMDをプログラミングし直しするアクションに対して同意し得る。
【0073】
一部の実施例において、患者は、肯定応答を、それが送られる前に認証しなければならない。例えば、患者は、患者を一意的に識別し、好ましくは患者によってのみ知られているユーザネームおよびパスワードの組み合わせを使用して、ヘルスモニタ106にログインし得る。別の実施例においては、患者は、例えば網膜スキャナ、指紋スキャナ、音声認識デバイスなどの生体認証情報を読み取るための補助的なデバイスを使用し得、肯定応答を送る前に患者のアイデンティティを認証し得る。認証の表示は、肯定応答メッセージと共に、遠隔サーバシステム108に送られてログに記録され得る。別の実施例において、患者は、認証された肯定応答を提供するために補助的なデバイスを使用し得、認証された肯定応答は次に、遠隔サーバシステム108に通信される。一部の実施例において、遠隔サーバシステム108は、将来の参照のため、肯定応答の一部分として、認証を検出、記録する
一実施例において、患者が、メッセージのアクションを容認しないことを決定する場合、または患者が、メッセージに肯定応答しない場合、警報が生成され、遠隔サーバシステム108に通信される。警報は、患者がまだメッセージを受信していないこと表示するか、または患者がメッセージを受信したが、受信に肯定応答しなかったことを表示するか、または患者が実際に治療法の修正(例えばIMDのプログラミングのし直し)を拒否したことを表示し得る一般的な警報であり得る。一部の実施例において、警報は、例えば患者が、肯定応答を表明することなくメッセージを見た時間、または回数などのような閾値イベントの後、自動的に生成される。例えば、ヘルスモニタ106の表示は、患者100に各メッセージの主題またはメッセージのタイプを見せ、患者100がアクセスするメッセージを選択することを可能にし、それによって患者100が内容を見ることができるようにする。特定のメッセージが何度も提示された後、患者がその特定のメッセージを開けることを怠る場合、警報が生成され、遠隔サーバシステム108に配信され得る。かかる場合、医師または他の人が、その患者を詳しく調査し得る。
【0074】
図5は、ヘルスモニタ106と遠隔サーバシステム108との間の通信500を例示する略図である。データ502が、ヘルスモニタ106から送られる。データ502は、IMDからの未処理のセンサデータ、外部のモニタリングデバイスから収集されたデータ、患者の質問、デバイスデータ(例えばステータス情報または警報情報)、または概括的データを含み得る。
【0075】
データ502を見直した後、医師または他のヘルスプロフェッショナルは、応答通信を構成し得る。遠隔サーバシステム108は、受信した患者データ502に応答して、または他の方法で、1つ以上の応答メッセージ504をヘルスモニタ106に通信する。応答メッセージ504は、1つ以上の情報メッセージ、さらに多くの情報に対する要求、患者のデバイスに対するコマンドもしくは命令、または医師もしくはヘルスプロフェッショナルが、患者、患者のIMDもしくは他のパーソナルメディカルデバイス、または患者のヘルスモニタ106と通信し得る任意の他のタイプのメッセージであり得る。さらに、応答メッセージ504は、例えば患者に予期される応答時間を知らせる通信メッセージのようなシステム生成応答を含み得る。
【0076】
一実施例において、リターンメッセージ506は、ヘルスモニタ106から遠隔サーバシステム108へ通信される。一部の実施例において、リターンメッセージ506は、肯定応答または警報を含む。例えば、患者が、応答メッセージ504に応答しない(例えば受信に肯定応答しない)場合、警報が生成され得、リターンメッセージ506として自動的に送られ得る。一部の実施例において、リターンメッセージ506は、例えばメッセージ504の受信に肯定応答するような、患者がメッセージを認証したことを表示する、患者認証情報を含む。
【0077】
リターンメッセージ506に応答して、またはこれから独立して、医師メッセージまたはヘルスプロフェッショナルメッセージ508が、ヘルスモニタ106に送られる。メッセージ508は、オリジナルメッセージ502と関連し得るか、または関連しないことがあり得る。医師生成メッセージ508は、504で通信されたものと同様なタイプのメッセージであり得る。
【0078】
患者が、メッセージ508を読むかまたは肯定応答すると、肯定応答メッセージ510が生成され、遠隔サーバシステム108に配信される。あるいは、患者が、メッセージ508を読むこと、またはこれに肯定応答することを怠る場合、警報510が、生成され得、遠隔サーバシステム108に通信され得る。上述のように、警報は、患者のアクションまたは反応に基づいて生成され得る。例えば、ヘルスモニタ106が、遠隔サーバシステム108によって送られた医師メッセージを受信することができないときなどには、他のタイプの警報も自動的に配信され得る。これは、ヘルスモニタ106におけるメモリ不足、ネットワーク障害もしくは他のハードウエア障害、または遠隔サーバシステム108からのメッセージの間違ったアドレス指定によって生じ得る。一部の実施例において、配信障害は、肯定応答と同様な態様で、遠隔サーバシステム108において記録される。
【0079】
一部の実施例において、デバイスレベル肯定応答は、医師メッセージの受信の後、患者のヘルスモニタ106から遠隔サーバシステム108へ通信される。デバイスレベル肯定応答は、任意のユーザレベル(例えば患者)肯定応答メッセージに追加されるものであるか、またはこれに代わるものであり得る。例えば、医師が、遠隔サーバシステム108におけるインターフェースを使用して患者にメッセージを提供し得る。医者のメッセージが患者のヘルスモニタ106に配信されると、デバイスレベルの肯定応答が、ヘルスモニタ106によって自動的に生成され、遠隔サーバシステム108に応答送信される。デバイスレベルの肯定応答は、ユーザレベルの肯定応答と同様な態様で、遠隔サーバシステム108によって記録され得る。デバイスレベルの肯定応答は次に、患者のデバイス(例えばヘルスモニタ106またはIMD102)が首尾よく遠隔サーバシステム108から医師のメッセージを受信した証拠として役立ち得る。ヘルスモニタ106により、メッセージの物理的な受信に基づいた1つ以上の閾値が確立され得、それによって、患者が受信したメッセージを時宜を得て開かない場合、警報が生成され、遠隔サーバシステム108に通信される。
【0080】
一部の実施例において、例えば遠隔サーバシステム108によって、1つ以上のリポートが作成され得る。様々な実施例において、リポートは、単一の患者、または、例えば特定の医師のケアの下にいる患者のような患者のグループと関連し得る。リポートは、日付の範囲、タイムスパン、または他の時間的期間を含み得る。リポートは、1つ以上のメッセージタイプに制限され得る。
【0081】
図6は、特定の患者に対する幾つかのメッセージトランザクションを示すリポート600の例示である。図6には、日々のアップロードメッセージ602A、602B、602C、通信メッセージ604、デバイスプログラミングメッセージ606、およびクエリメッセージ608を含む幾つかのメッセージが例示される。リポート600では、情報は、主題610、メッセージタイプ612を含む幾つかのコラム、ならびに受信614、送信616、デバイスack(すなわち肯定応答)618、およびユーザack620のタイムスタンプを含む4つのタイムスタンプコラムにまとめられる。一部の実施例において、例えば送信者を識別する「発信」コラム、またはメッセージの現在の警報ステータスを表示する「ステータス」コラムのようなより多くのまたはより少ないコラムが、リポートに含まれる。リポート600は、例えばタイトル624のような情報を含み得るヘッダ部分622、日付の範囲626、ならびに、例えば患者の名前およびコンタクト情報628、主治医630、リポートが作成された時刻632、およびリポートの作成者634のような他の識別または構成上の情報も含む。
【0082】
上述は例示として意図されており、限定するものとしては意図されていないことは理解されるべきである。例えば、上述の実施形態(および/またはその局面)は、互いに組み合わせて使用され得る。上述を見直すと、多くの他の実施形態が、当業者には明らかと成る。従って、本発明の範囲は、添付された請求項およびかかる請求項に権利がある均等物の全範囲を参照して決定されるべきである。添付された請求項において、用語「を含む(including)」および「ここにおいて(in which)」は、用語「を含む(comprising)」および「ここで(wherein)」それぞれの平明な英語の均等物として使用される。さらに、以下の請求項において、用語「を含む(including)」および「を含む(comprising)」は開放である。すなわち、請求項においてかかる用語の後に列挙されている要素の他にさらなる要素を含むシステム、デバイス、物品、またはプロセスはなおもその請求項の範囲内にあると見なされる。さらに、以下の請求項において、用語「第1の」、「第2の」、および「第3の」その他は、単なるラベルとして使用され、その物体に対する数値的な要件を課すようには意図されていない。
【0083】
この明細書の目的のために、用語「機械読取可能な媒体」または「コンピュータ読取可能な媒体」は、機械によって実行される、かつ機械に、発明の主題の方法論のうちの任意の1つを実行させる一連の命令を格納、または符号化することのできる任意の媒体を含むものと解釈されるべきである。従って、用語「機械読取可能な媒体」または「コンピュータ読取可能な媒体」は、ソリッドステートのメモリ、光ディスクおよび磁気ディスク、ならびに搬送波信号を含むが、これらに限定されないと解釈されるべきである。さらに、ソフトウエアは、複数の機械または格納媒体全体にわたって分配され、複数の機械または格納媒体は、機械読取可能な媒体を含み得ると理解されるべきである。
【0084】
本明細書に記述された方法の実施形態は、コンピュータで実装され得る。一部の実施形態は、コンピュータプログラム(例えばソフトウエア)で符号化されたコンピュータ読取可能な媒体を含み得、このコンピュータプログラムは、電子デバイスに様々な実施形態の方法を実行させるように動作可能な命令を含む。ソフトウエア実装(またはコンピュータ実装の方法)は、マイクロコード、アセンブリ言語コード、または高級言語コードを含み得、これらは、様々な方法を実行するためのコンピュータ読取可能な命令をさらに含み得る。コードは、コンピュータプログラムプロダクトの部分を形成し得る。さらに、コードは、実行の間または他の時間に、1つ以上の揮発性または不揮発性のコンピュータ読取可能な媒体に実体的に格納され得る。これらのコンピュータ読取可能な媒体は、ハードディスク、取り外し可能な磁気ディスク、取り外し可能な光ディスク(例えば小型ディスクおよびデジタルビデオディスク)、磁気カセット、メモリカードまたはメモリスティック、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)などを含み得るが、これらに限定されない。
【0085】
特定の実施形態の前述は、他の者が、一般的な概念から逸脱することなく、現行の知識を適用することによって、様々な適用に対して、容易に修正かつ/または適合させ得る発明の主題の一般的性質を十分に明らかにする。従って、かかる適合および修正は、開示された実施形態の均等物の意味および範囲の範疇にある。本明細書に使用された語法または用語は、記述の目的のためであり、限定の目的のためではない。従って、本発明の主題は、添付の請求項の精神および広い範囲内にあるすべてのかかる代替、修正、均等物、および変形例を含む。
【0086】
要約が、37C.F.R.§1.72(b)に従って提供され、37C.F.R.§1.72(b)は、要約が、技術的開示の性質を読者が速やかに確かめることを可能にすることを要求する。要約は、それが請求項の範囲または意味を解釈、または限定するために使用されないという理解により提出される。さらに、上記の詳細な説明において、様々な特徴が、開示を簡素化するために分類してまとめられ得る。これは、請求されていない開示された特徴が、任意の請求項に対して不可欠であることを意図していると解釈されるべきではない。というよりはむしろ、発明の主題は、特定の開示された実施形態のすべての特徴に存在し得るわけではない。従って、以下の請求項が本明細書により、詳細な説明の中で援用され、各請求項は、別個の実施形態として独立している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
患者の医療用デバイスと通信可能に結合された外部のインターフェースデバイスと、
該外部のインターフェースデバイスと通信可能に結合された遠隔サーバであって、該遠隔サーバは、該外部のインターフェースデバイスから情報を受信するように適合され、該遠隔サーバは、患者通信を該外部のインターフェースデバイスに通信するようにさらに適合され、該遠隔サーバは、患者が該患者通信を受信したことを表示する、患者からの肯定応答通信を受信するようにさらに適合される、遠隔サーバと
を備えている、システム。
【請求項2】
前記外部のインターフェースデバイスと通信可能に結合された1つ以上のセンサデバイスを備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記遠隔サーバに通信される情報は、前記1つ以上のセンサデバイスと関連する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
植込み型心臓機能管理デバイスを備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記遠隔サーバは、前記肯定応答通信を記録するようにさらに適合される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記外部のインターフェースデバイスは、前記患者の肯定応答を遠隔サーバに通信する前に、該肯定応答を認証するように適合されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記外部のインターフェースデバイスは、少なくとも一部分、患者の生体認証情報を使用して、前記患者の肯定応答を認証する、請求項1または請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記外部のインターフェースデバイスは、前記患者の肯定応答が認証されているという表示を通信するように適合される、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記患者の医療用デバイスは、植込み型医療用デバイスである、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
機械で補佐される方法であって、
遠隔サーバにおいて、外部のインターフェースデバイスから情報を受信することであって、該外部のインターフェースデバイスは、患者によって使用されている医療用デバイスと通信する、ことと、
該遠隔サーバから該外部のインターフェースデバイスへ、該患者によって受信される患者通信を通信することと、
該外部のインターフェースデバイスにおいて、該遠隔サーバからの患者通信を受信することと、
該外部のインターフェースデバイスから、該患者へ該患者通信を通信することと、
該外部のインターフェースデバイスにおいて、該患者通信の受信に肯定応答する該患者からの表示を受信することと、
該表示に応答して、該外部のインターフェースデバイスから、該遠隔サーバへ患者の肯定応答を通信することと、
該遠隔サーバにおいて、該外部のインターフェースデバイスから、該患者通信に対する該患者の肯定応答を受信することと
を包含する、方法。
【請求項11】
前記患者の肯定応答に関する情報を記録することを包含する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記遠隔サーバによって受信された前記外部のインターフェースデバイスからの情報を、該遠隔サーバのユーザに提供することと、
前記患者通信に含まれる情報を該ユーザから受信することと
を包含する、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記患者通信は、前記外部のインターフェースデバイスからの情報に少なくとも一部分基づいた、自動的に生成される応答である、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記応答通信は、Eメール、ページャメッセージ、音声メッセージ、テキストメッセージ、または他の電子的に送信可能なメッセージのうちの1つ以上を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記患者の肯定応答が、特定の時間内に受信されない場合、警報を生成することを包含する、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記患者通信の受信に肯定応答した前記患者からの表示を認証することを包含する、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
認証のために前記患者の生体認証情報を使用することを包含する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記患者通信の受信に肯定応答する前記患者からの前記表示を受信することは、認証目的のために記録され得る患者特定認証情報を受信することを含む、請求項10に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−544412(P2009−544412A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−521865(P2009−521865)
【出願日】平成19年4月10日(2007.4.10)
【国際出願番号】PCT/US2007/066292
【国際公開番号】WO2008/014025
【国際公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(505003528)カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド (466)
【Fターム(参考)】