説明

絶縁スペーサの異常検出装置

【課題】電気機器を収納し絶縁液を満たした本体タンクと他の機器との接続部に用いられる絶縁スペーサの破損を確実に検出する。
【解決手段】電気機器を収納し絶縁液を満たした本体タンクと、絶縁ガス1が封入された分岐母線容器3と、本体タンクと分岐母線容器3に一対の絶縁スペーサを介して接続され、絶縁液2を満たした接続容器4と、本体タンクに取り付けられた第1の無圧密封式コンサベータ10Aと、接続容器4に取り付けられた第2の無圧密封式コンサベータ10Bとを備え、第2の無圧密封式コンサベータ10Bは、液面が第1の無圧密封式コンサベータ.10Aの液面より低くなるように配置されるとともに、第2の無圧密封式コンサベータ10Bの液面が一定以上に上昇したときに警報を発する液面計を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電力系統等に用いられる電気機器の接続部に設けた絶縁スペーサの異常検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電力系統用の静止誘導電気機器として、例えば、油入り変圧器(以下「TR」という。)が用いられている。このTRには、TRの内部を区分する接続部又はTRとガス絶縁開閉装置(以下「GIS」という。)を区分する接続部に、一つ又は複数の絶縁スペーサが設置されている。
【0003】
この絶縁スペーサにより、絶縁スペーサで区分された絶縁媒体を確実に分離するとともに、仮に接続部で事故が起こった場合、汚染油、漏油量の拡大、拡散を防ぎ、事故後の復旧期間の短縮化、復旧コストの低減を図っている。
【0004】
上述したように接続部には一つ又は複数の絶縁スペーサが配置されるが、例えば絶縁スペーサが複数配置される場合は、絶縁スペーサ間の接続容器(緩衝室)にガス又は液体(絶縁油)が封入される。
また、接続容器にガスセンサを設け、接続容器に侵入したガスを検出することにより、絶縁スペーサの破損を検出する技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−223509号公報
【特許文献2】特開平10−340814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、電気機器の接続部に設けられた絶縁スペーサに損傷事故が発生した場合、絶縁油のGISへの浸入や絶縁ガスのTRへの流入等が発生し、最悪の場合絶縁破壊に繋がる可能性がある。したがって、絶縁スペーサの破損を検出することは電力系統の安全運用の観点から、非常に重要になっている。
【0007】
上述した従来の絶縁スペーサの破損検出装置は、接続容器に設けたガスセンサにより絶縁スペーサの破損を検出するものであるが、一つ又は複数の絶縁スペーサを有する種々の構成の接続部に適用することは想定しておらず、汎用性に欠けるものであった。
【0008】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、接続部の絶縁スペーサが一つ又は複数であっても、また、接続部がどのような構成であっても、絶縁スペーサの破損を確実に検出できる電気機器の絶縁スペーサの破損検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本実施形態によれば、電気機器を収納し絶縁液を満たした本体タンクと、絶縁ガスが封入された分岐母線容器と、前記本体タンクと前記分岐母線容器に一対の絶縁スペーサを介して接続され、絶縁液を満たした接続容器と、前記本体タンクに取り付けられた第1の無圧密封式コンサベータと、前記接続容器に取り付けられた第2の無圧密封式コンサベータとを備えている。また、前記第2の無圧密封式コンサベータは、液面が前記第1の無圧密封式コンサベータの液面より低くなるように配置されるとともに、前記第2の無圧密封式コンサベータの液面が一定以上に上昇したときに警報を発する液面計を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態1に係る絶縁スペーサの破損検出装置の構成図。
【図2】実施形態2に係る絶縁スペーサの破損検出装置の構成図。
【図3】実施形態3に係る絶縁スペーサの破損検出装置の構成図。
【図4】実施形態4に係る絶縁スペーサの破損検出装置の構成図。
【図5】実施形態4の変形例1に係る絶縁スペーサの破損検出装置の構成図。
【図6】実施形態4の変形例2に係る絶縁スペーサの破損検出装置の構成図。
【図7】実施形態5に係る絶縁スペーサの破損検出装置の構成図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
実施形態1に係る絶縁スペーサの破損検出装置を図1により説明する。
本実施形態1では、TRとGISとの接続部に一対の絶縁スペーサで区画された接続容器を設け、その中に絶縁油が満たされている。
【0012】
図1において、静止誘導電気機器であるTRを収納する変圧器本体タンク5(以下、「本体タンク」という。)は、GISの分岐母線容器3に接続容器4を介して接続されている。本体タンク5と接続容器4には絶縁媒体の液体として絶縁油2が満たされており、分岐母線容器3は、絶縁ガス1が封入されている。導体8が、本体タンク5、接続容器4、分岐母線容器3をそれぞれ貫通し、本体タンク5と接続容器4の間に油/油区分絶縁スペーサ9Aが配置され、接続容器4と分岐母線容器3の間にガス/油区分絶縁スペーサ9Bが配置されている。
【0013】
本体タンク5には液面の圧力が大気圧に維持されている第1の無圧密封式コンサベータ10Aが、接続容器4には液面の圧力が大気圧に維持されている第2の無圧密封式コンサベータ10Bが取り付けられている。
【0014】
第2の無圧密封式コンサベータ10Bの高さは、第1の無圧密封式コンサベータ10Aより低く配置され、いかなる運転状態であっても第2の無圧密封式コンサベータ10Bの液面位置が第1の無圧密封式コンサベータ10Aの液面位置より低くなるように調整されている。また、第2の無圧密封式コンサベータ10Bには、液面が一定以上に上昇すると警報を発する上限接点付の液面計11Aが設けられている。
【0015】
このように構成された破損検出装置において、油/油区分絶縁スペーサ9Aが破損した場合、ヘッド圧の差により本体タンク5から接続容器4に油が流入し、第2の無圧密封式コンサベータ10Bの液面を押し上げ、液面計11Aの上限接点を作動させる。これによって油/油区分絶縁スペーサ9Aの破損を検出できる。
【0016】
また、接続容器4のように油が密閉された機器では液体の温度変化による体積変化量を吸収するためのコンサベータを取り付けているが、本実施形態においてはそのコンサベータを利用して、絶縁スペーサの破損を検出することができる。
【0017】
本実施形態1によれば、液面計が設置された無圧密封式コンサベータを接続容器に設け、その高さを調整することにより、絶縁スペーサの破損を確実に検出することができる。
【0018】
(実施形態2)
実施形態2に係る絶縁スペーサの破損検出装置を図2により説明する。
本実施形態2では、TRの端子接続部を収納する接続容器と本体タンクの間に絶縁スペーサを設けている。
【0019】
図2において、本体タンク5に、油中−気中ブッシング等の端子取合部を有する接続容器6が接続されている。接続容器6及び本体タンク5の内部は絶縁油2で満たされている。接続容器6は本体タンク5と油/油区分絶縁スペーサ9Aにより区分されており、接続容器6の上部に取り付けられた気中/油中ブッシング7から伸びた導体8が、接続容器6と本体タンク5を貫通している。
【0020】
本体タンク5には液面の圧力が大気圧に維持されている第1の無圧密封式コンサベータ10Aが、接続容器6の上部には同じく液面の圧力が大気圧に維持されている第2の無圧密封式コンサベータ10Bが取り付けられている。第2の無圧密封式コンサベータ10Bの高さは、第1の無圧密封式コンサベータ10Aより高く配置され、第2の無圧密封式コンサベータ10Bの液油位置が第1の無圧密封式コンサベータ10Aの液面位置より高くなるように調整されている。
また、第2の無圧密封式コンサベータ10Bには、液面が一定以下に下降すると警報を発する下限接点付の液面計11Bが設けられている。
【0021】
このように構成された破損検出装置において、油/油区分絶縁スペーサ9Aが破損した場合、ヘッド圧の差により接続容器6から本体タンク5に油が流出することで、第2の無圧密封式コンサベータ10Bの液面が下がり、液面計11Bの下限接点を作動させる。これによって油/油区分絶縁スペーサ9Aの破損を検出できる。
【0022】
通常、コンサベータには液面の低下を検出するために下限接点付の液面計が取り付けられているが、本実施形態2ではコンサベータの配置を調整することで、その液面計により絶縁スペーサの破損を検出することができる。
【0023】
本実施形態2によれば、液面計が設置された無圧密封式コンサベータを接続容器に設け、その高さを調整することにより、絶縁スペーサの破損を確実に検出することができる。
【0024】
(実施形態3)
実施形態3に係る絶縁スペーサの破損検出装置を図3により説明する。
本実施形態3では、実施形態1と同様に、TRとGISとの接続部に一対の絶縁スペーサで区画された接続容器を設け、その中に絶縁油が満たされている。
【0025】
図3において、本体タンク5には液面の圧力が大気圧に維持されている無圧密封式コンサベータ10Aが取り付けられ、本体タンク5と分岐母線容器3の間に設けられた接続容器4には不活性ガス封入された加圧密封式コンサベータ10Cが取り付けられている。
【0026】
加圧密封式コンサベータ10Cの内圧は、液面が最低位置の場合でも全ての運転温度範囲において接続容器4の圧力が本体タンク5の圧力を上回るように調整されている。加圧密封式コンサベータ10Cには液面が一定以下になったときに警報を発する下限接点付の液面計11Bが取り付けられている。
【0027】
このように構成された破損検出装置において、油/油区分絶縁スペーサ9Aが破損した場合、圧力の高い接続容器4から本体タンク5へ油が流出し、加圧密封式コンサベータ10Cの液面を引き下げ、液面計11Bの下限接点を作動させる。これによって油/油区分絶縁スペーサ9Aの破損を検出する。
【0028】
本実施形態3によれば、上記実施形態1、2で説明した効果に加え、本体タンク5側の無圧密封式コンサベータ10Aの配置に依存せずに、加圧密封式コンサベータ10Cの配置を自由に設計することができる。
なお、実施形態2で示した接続容器6に加圧密封式コンサベータ10Cを取り付けることも可能である。
【0029】
(実施形態4)
実施形態4に係る絶縁スペーサの破損検出装置を図4により説明する。
本実施形態4では、TRとGISの間に一つの絶縁スペーサが配置されている。
【0030】
図4において、GISの分岐母線容器3と本体タンク5に設けた管状の導体収納容器5がガス/油区分絶縁スペーサ9Bを介して接続されている。分岐母線容器3は絶縁ガス1が封入されており、本体タンク5は絶縁油2で満たされ、その中を導体8が貫通している。導体収納容器5の上部のガス/油区分絶縁スペーサ9B側の近傍に、一定以上のガスを蓄積すると警報を発するガス検知器12が取り付けられている。
【0031】
このように構成された破損検出装置において、ガス/油区分絶縁スペーサ9Bが破損した場合、高圧のガスが分岐母線容器3から本体タンク5に流入する。流入したガスをガス検知器12により検出し、ガス/油区分絶縁スペーサ9Bの破損を検出する。
【0032】
本実施形態4は、ガス/油区分絶縁スペーサの破損検出装置であるが、接続容器を設ける必要がないので簡易な構造とすることができる。また、通常GIS内の圧力は0.5MPa程度なのに対し油入り変圧器の圧力は大気圧程度なので、分岐母線容器3から浸入したガスは圧力差により本体タンク5で体積が大きく膨張する。よって少量のガス漏れでも確実にガス検知器12を作動させることができる。つまり、ガス圧変化によるガス検出原理より精度良く絶縁スペーサの破損を検出することができる。
【0033】
また、絶縁スペーサの破損検出を非常にコンパクトなスペースで行うことができるので、他の検出手段と合わせて用いることができる。例えば、変圧器とGISを接続容器を用いて接続する場合、実施形態1、3で説明した油/油区分絶縁スペーサの破損検出装置とともに本実施形態4のガス/油区分絶縁スペーサの破損検出装置を併用することができる。
【0034】
すなわち、変圧器(油絶縁)−接続容器(油絶縁)間の絶縁スペーサと接続容器(油絶縁)−GIS(ガス絶縁)間の絶縁スペーサの破損検出を同時に行うことができる。またどちらの絶縁スペーサが破損したか区別を付けることができる。
【0035】
以上説明したように、本実施形態4によれば、接続容器が設置されていない接続部にガス検知器を用いることにより、簡便な構成で絶縁スペーサの破損を確実に検出することができる。また、実施形態1、3にガス検知器を適用することにより、絶縁スペーサの破損をさらに確実に検出することができるとともに、破損した絶縁スペーサの識別もおこなうことができる。
【0036】
本実施形態4の変形例1を図5により説明する。
本変形例1では、導体収納容器5のガス検知器12の取り付け部に、ガスを蓄積することのできる凸状のガス溜まり部13を形成する。その他の構成については本実施形態の図4の例と同様である。
【0037】
本変形例1によれば、侵入したガスをより確実に検出することができるとともに、侵入したガスをガス溜まり部13で捕捉することにより、本体タンク5の内部にガスが侵入するのを防ぐことができる。
【0038】
本実施形態4の変形例2を図6により説明する。
本変形例2では、導体収納容器5の上部においてガス検知器12よりも本体タンク5側に、本体タンク5の内部にガスの浸入を防ぐことのできるガス止め板14を設け、流入したガスが本体タンク5内部に浸入させないよう配置されている。その他の構成については本実施形態の図4の例と同様である。
【0039】
本変形例2によれば、侵入したガスをガス止め板14にて確実に捕捉することで、本体タンク5の内部にガスが浸入するのを防ぐことができる。
更に、ガスはガス/油区分絶縁スペーサ9Bとガス止め板14の間に集積されるので、ガス検知器12によって流入したガスを確実に検出することができる。
また、ガス止め板14の取り付けは、本体タンク5の容器形状に加工を加えることなく簡易に行うことができ、製作コストを低くすることができる。
【0040】
(実施形態5)
実施形態5に係る絶縁スペーサの破損検出装置を図7により説明する。
本実施形態5では、導体収納容器を介さずにTRとGISは直接接続され、その間に一つの絶縁スペーサが配置されている。
【0041】
図7において、分岐母線容器3は絶縁ガス1が封入されており、本体タンク5は絶縁油2で満たされ、その中を導体8が貫通している。本体タンク5の上部の分岐母線容器3側に、一定以上のガスを蓄積すると警報を発するガス検知器12が取り付けられている。
【0042】
このように構成された破損検出装置において、ガス/油区分絶縁スペーサ9Bが破損した場合、高圧のガスが分岐母線容器3から本体タンク5に流入する。流入したガスをガス検知器12により検出し、ガス/油区分絶縁スペーサ9Bの破損を検出する。
【0043】
本実施形態5によれば、TRとGISが直接接続された接続部の本体タンク側上部にガス検知器を設置することにより、簡便な構成で絶縁スペーサの破損を確実に検出することができる。
【0044】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組合せ、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0045】
1…絶縁ガス、2…絶縁油、3…分岐母線容器、4…接続容器、5…本体タンク、5…導体収納容器、6…接続容器、7…気中/油中ブッシング、8…導体、9A…油/油区分絶縁スペーサ、9B…ガス/油区分絶縁スペーサ、10A…無圧密封式コンサベータ(第1の無圧密封式コンサベータ)、10B…第2の無圧密封式コンサベータ、10C…加圧密封式コンサベータ、11A,11B…液面計、12…ガス検知器、13…ガス溜まり部、14…ガス止め板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器を収納し絶縁液を満たした本体タンクと、絶縁ガスが封入された分岐母線容器と、前記本体タンクと前記分岐母線容器に一対の絶縁スペーサを介して接続され、絶縁油を満たした接続容器と、前記本体タンクに取り付けられた第1の無圧密封式コンサベータと、前記接続容器に取り付けられた第2の無圧密封式コンサベータとを備え、
前記第2の無圧密封式コンサベータは、液面が前記第1の無圧密封式コンサベータの液面より低くなるように配置されるとともに、前記第2の無圧密封式コンサベータの液面が一定以上に上昇したときに警報を発する液面計を有することを特徴とする絶縁スペーサの破損検出装置。
【請求項2】
電気機器を収納し絶縁液を満たした本体タンクと、前記本体タンクに絶縁スペーサを介して接続され、絶縁液を満たした接続容器と、前記本体タンクに取り付けられた第1の無圧密封式コンサベータと、前記接続容器に取り付けられた第2の無圧密封式コンサベータとを備え、
前記第2の無圧密封式コンサベータは、液面が前記第1の無圧密封式コンサベータの液面より高くなるように配置されるとともに、前記第2の無圧密封式コンサベータの液面が一定以下に下降したときに警報を発する液面計を有することを特徴とする絶縁スペーサの破損検出装置。
【請求項3】
電気機器を収納し絶縁液を満たした本体タンクと、絶縁ガスが封入された分岐母線容器と、前記本体タンクと前記分岐母線容器に一対の絶縁スペーサを介して接続され、絶縁油を満たした接続容器と、前記本体タンクに取り付けられた無圧密封式コンサベータと、前記接続容器に取り付けられ、大気圧以上の不活性ガスが密封された加圧密封式コンサベータとを備え、
前記加圧密封式コンサベータは、液面が一定以下に下降したときに警報を発する液面計が取り付けられていることを特徴とする絶縁スペーサの破損検出装置。
【請求項4】
前記接続容器に一定量のガスを検知すると警報を発するガス検知器を備えたことを特徴とする請求項1又は3記載の絶縁スペーサの破損検出装置。
【請求項5】
電気機器を収納し絶縁液を満たした本体タンクと、前記本体タンクに絶縁スペーサを介して接続され、絶縁ガスが封入された分岐母線容器と、前記本体タンクの前記分岐母線容器側上部に取り付けられ、一定量のガスを検知すると警報を発するガス検知器とを備えたことを特徴とする絶縁スペーサの破損検出装置。
【請求項6】
電気機器を収納し絶縁液が満たされ、導体収納容器を有する本体タンクと、前記導体収納容器に絶縁スペーサを介して接続され、絶縁ガスが封入された分岐母線容器と、前記導体収納容器の前記絶縁スペーサ側の上部に取り付けられ、一定量のガスを検知すると警報を発するガス検知器とを備えたことを特徴とする絶縁スペーサの破損検出装置。
【請求項7】
前記ガス検知器の取り付け部に、ガス溜まり部を形成したことを特徴とする請求項5又は6記載の絶縁スペーサの破損検出装置。
【請求項8】
前記ガス検知器の前記本体タンク側の前記導体収納容器に、ガスの移動を妨げるガス止め板を設けたことを特徴とする請求項6に記載の絶縁スペーサの破損検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−147582(P2012−147582A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−4100(P2011−4100)
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】