説明

継ぎ手挿入治具

【課題】グリースを使用することなくチューブの端部へ継ぎ手を容易に挿入する継ぎ手挿入治具を提供することを課題とする。
【解決手段】継ぎ手挿入治具10は、ベース11に支持されチューブ12を保持するチューブ保持部13と、このチューブ保持部13に対向する位置にベース11に設けられているブロック14と、このブロック14に継ぎ手15の軸16に沿って移動可能に支持されて継ぎ手15を保持する継ぎ手保持部17と、この継ぎ手保持部17を移動させる移動機構20とからなる。
【効果】手でチューブを持つことなく、移動機構により継ぎ手保持部を移動させて継ぎ手をチューブへ挿入するので、未熟練工であっても工数を掛けずに継ぎ手を容易に挿入することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チューブに継ぎ手を挿入する継ぎ手挿入治具の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、車両の窓へウォシャー液を送る送液路は、可撓性のチューブで構成される。そして、チューブは分岐や延長を目的に適宜、継ぎ手で中継される(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特許第3303725号公報(図4)
【0003】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図11は従来の技術の基本構成を説明する図であり、配管100は、チューブ101、101と、これらのチューブ101、101を繋ぐ継ぎ手103とからなる。チューブ101、101の内径よりも、継ぎ手103の頭部104、104の外径の方が大きい。結果、継ぎ手103はチューブ101、101に締め付けられているので、チューブ101、101は継ぎ手103から抜けにくい。
【0004】
以上のような配管100では、チューブの端部へ継ぎ手を挿入する必要がある。この挿入方法の一例を次図で説明する。
図12は従来のチューブの端部へ継ぎ手を挿入する方法を説明する図であり、先ず、継ぎ手保持治具105の穴部106に、継ぎ手103をセットする。一方、チューブ101は暖めて柔らかくする。そして、矢印(1)のように、作業者が手107でチューブ101を継ぎ手103に嵌める。
【0005】
しかし、チューブ101の端部102へ継ぎ手103をしっかりと挿入するには、ある程度の力が必要であるため、未熟な作業者では工数が掛かる。
また、継ぎ手103の頭部104にグリースを塗布して、継ぎ手103の挿入を容易にする場合は、グリースがチューブ101内に浸入し、チューブ101内を通る液体の不純物となってしまう。
すなわち、グリースを用いないでチューブの端部へ継ぎ手を容易に挿入する技術が求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、グリースを使用することなくチューブの端部へ継ぎ手を容易に挿入する継ぎ手挿入治具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、チューブの端部へ継ぎ手を挿入する継ぎ手挿入治具であって、この継ぎ手挿入治具は、ベースに支持され前記チューブを保持するチューブ保持部と、このチューブ保持部に対向する位置に前記ベースに設けられているブロックと、このブロックに継ぎ手の軸に沿って移動可能に支持されて前記継ぎ手を保持する継ぎ手保持部と、この継ぎ手保持部を移動させる移動機構とからなり、この移動機構により前記継ぎ手保持部を移動させて前記継ぎ手を前記チューブへ挿入することができることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、移動機構は、継ぎ手保持部に設けられたラックと、ブロックに回転可能に支持されラックに噛み合うピニオンと、作業者が操作しピニオンを回転させる揺動式レバーとからなることを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、継ぎ手保持部は、長尺の基部部材と、この基部部材の先端に着脱自在に設けられ継ぎ手を保持する継ぎ手支持片とからなることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、継ぎ手支持片は、継ぎ手に挿入するピンを備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、チューブ保持部は、ベースに継ぎ手の軸に沿って移動可能に支持され、ベースとチューブ保持部の間には継ぎ手保持部で押されたチューブ保持部を支承して衝撃力を吸収する衝撃力吸収機構が設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、ベースは継ぎ手の軸に沿って延びるレールを備え、このレールにチューブ保持部及び継ぎ手保持部が移動可能に且つ交換可能に取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、チューブを保持するチューブ保持部と、ブロックに継ぎ手の軸に沿って移動可能に支持されて継ぎ手を保持する継ぎ手保持部と、この継ぎ手保持部を移動させる移動機構とからなる。手でチューブを持つことなく、移動機構により継ぎ手保持部を移動させて継ぎ手をチューブへ挿入するので、未熟練工であっても工数を掛けずに継ぎ手を容易に挿入することができる。
加えて、チューブ及び継ぎ手を、手で保持する必要がないので、握力が弱い作業者であっても作業を行うことができる。また、片手による作業も可能となる。
さらに、グリースを塗布しないので、不純物を混入させることもない。
【0014】
請求項2に係る発明では、移動機構は、継ぎ手保持部に設けられたラックと、このラックに噛み合うピニオンと、このピニオンを回転させる揺動式レバーとからなる。作業者は揺動式レバーを操作することで継ぎ手をチューブへ挿入することができる。ラックとピニオンと揺動式レバーとは、いずれも単純な部品であるから、移動機構を低コストで構成することができる。
【0015】
請求項3に係る発明では、継ぎ手保持部は、基部部材の先端に着脱自在に設けられ継ぎ手を保持する継ぎ手支持片を備えている。継ぎ手支持片を交換することで、異なる大きさの継ぎ手に対応させることができる。
【0016】
請求項4に係る発明では、継ぎ手の支持はピンで行う。継ぎ手の支持は、クランプで行うこともできるが、ピンであれば作業者は簡単に中空の継ぎ手を嵌めることができる。結果、作業能率の向上を図ることができる。
【0017】
請求項5に係る発明では、チューブ保持部は移動可能とされ、ベースとチューブ保持部の間には衝撃力吸収機構が設けられている。
チューブに継ぎ手を挿入するに際して、高速で継ぎ手保持部を移動させると、チューブ保持部に衝撃が加わることがある。この場合であっても、本発明によれば、チューブ保持部を移動させ、衝撃力吸収機構で衝撃エネルギーを吸収し減衰させることができる。結果、継ぎ手保持部をより高速で動かすことができ、作業時間の短縮化を図ることができ、生産性を高めることができる。
【0018】
請求項6に係る発明では、継ぎ手の軸に沿って延びるレールにチューブ保持部及び継ぎ手保持部が移動可能に且つ交換可能に取り付けられている。すなわち、レールに沿ってチューブ保持部及び継ぎ手保持部を自由に配置することができる。そのため、各種多様のチューブに継ぎ手を挿入することができ、作業性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る継ぎ手挿入治具の斜視図であり、継ぎ手挿入治具10は、ベース11に支持されチューブ12を保持するチューブ保持部13と、このチューブ保持部13に対向する位置にベース11に設けられているブロック14と、このブロック14に継ぎ手15の軸16に沿って移動可能に支持されて継ぎ手15を保持する継ぎ手保持部17と、この継ぎ手保持部17を移動させる移動機構20(詳細後述)とからなる。この移動機構20により継ぎ手保持部17を移動させて継ぎ手15をチューブ12へ挿入することができる。
【0020】
ベース11とチューブ保持部13の詳細を次に説明する。
ベース11は、継ぎ手15の軸16に沿って延びるレール21を備える。そして、このレール21にチューブ保持部13及びブロック14が移動可能且つ交換可能に取り付けられている。
ただし、この例ではチューブ保持部13は、固定ピン22、22により、位置が固定されている。また、ブロック14は、ロックレバー23を備えている。このロックレバー23により、ブロック14をレール21上の任意の位置に固定することができる。
【0021】
チューブ保持部13は、ブロック状の台部材24と、この台部材24にボルト25を介して固定されチューブ12を受ける下型部26と、台部材24にヒンジ27を介して揺動自在に設けられている押さえ板28と、この押さえ板28にボルト31を介して固定され下型部26と共にチューブ12を押さえる上型部32と、押さえ板28に設けられ手で操作することで押さえ板28を開閉する開閉バー33と、押さえ板28に設けられ台部材24に引っ掛かるフック34と、台部材24に設けられフック34を受けるフック受け部35とからなる。
【0022】
下型部26及び上型部32には、チューブ12に対応する半円溝部36、36が備えられている。押さえ板28を閉じることで、チューブ12は下型部26と上型部32挟まれ固定される。
半円溝部36、36は、継ぎ手15が挿入される側に、チューブ12の外径より大きい径の大径部37、37を備えている。これにより、継ぎ手15をチューブ12に円滑に挿入することができる。
【0023】
フック34は、開閉バー33を操作することで容易にフック受け部35に引っ掛けることができる。押さえ板28を閉じて開閉バー33から手を離した場合であっても、継ぎ手15の挿入時に、チューブ12が外れることはない。これにより、片手でも継ぎ手15の挿入作業をすることができる。
【0024】
下型部26及び上型部32は、ボルト25、31を外すことで容易に交換可能である。下型部26及び上型部32に交換することで、異なる外径のチューブ12に対応することもできる。
なお、下型部26及び上型部32の材料は、樹脂が好適であるが、これに限定されず、ゴム、金属等、チューブ12の材質に応じて変更しても差し支えない。
【0025】
継ぎ手保持部17を移動させる移動機構20の構成を次図で説明する。
図2は図1の2−2線断面図であり、移動機構20は、ベース11に立てた側板41、41に水平移動可能に支持されている継ぎ手支持片42の下面に一体形成されたラック43と、側板44に回転可能に支持されラック43に噛み合うピニオン45とこのピニオン45の軸穴46に嵌め込まれている軸部材47と、この軸部材47に連結され作業者が操作しピニオン45を回転させる揺動式レバー48とからなる。ピニオン45及び軸部材47には、キー溝51、51が備えられている。ピニオン45は、キー溝51、51嵌め込まれたカギ部材52を介して軸部材47に止められている。
【0026】
ブロック部材14は、ベース11に立てられラック43を支持する側板41、41と、ベース11に立てられピニオン45を支持する側板44と、これらの側板41、41、44の上方に設けられている天板53とからなる。
【0027】
継ぎ手保持部17は、図左右に移動可能に設けられている長尺の基部部材54と、この基部部材54の先端に係止ピン55を介して設けられている支持片受け部56と、この支持片受け部56に設けられ継ぎ手15を保持する継ぎ手支持片42と、基部部材54の後端にねじ57を介して固定され基部部材54の前進を制限する前進ストッパ58とからなる。支持片受け部56は、基部部材54の後進を制限する後進ストッパ部61を備えている。
【0028】
なお、基部部材54の下面にラック43が設けられている。基部部材54の上面は、天板53に摺動自在に接している。結果、継ぎ手保持部17はガタつくことなく安定して図左右に移動することができる。
【0029】
図3は継ぎ手保持部の要部を説明する図であり、(a)に示すように、継ぎ手支持片42は、継ぎ手(図1、符号15)に挿入するピン62を備えている。継ぎ手支持片42は、支持片受け部56に脱着自在に設けられている。これにより、異なるサイズのピン62を備えている継ぎ手保持片42に交換できるので、異なるサイズの継ぎ手(図1、符号15)も保持することができる。
【0030】
(b)は(a)の矢視図であり、継ぎ手支持片42は、支持片受け部56に載せる座面63と、継ぎ手支持片42を支持片受け部56に連結する連結ピン64を備えている。継ぎ手支持片42を、矢印(2)のように移動させ、連結ピン64を支持片受け部56のピン穴65に入れることで、継ぎ手支持片42を支持片受け部56に取り外し可能に取り付けることができる。
【0031】
以上に述べた継ぎ手挿入治具の作用を次に述べる。
図4は継ぎ手を挿入する工程までを説明する図である。
(a)は継ぎ手15及びチューブ12をセットする工程を説明する図であり、継ぎ手15を継ぎ手保持部17のピン(図1、符号62)に挿入する。チューブ12をチューブ保持部13にセットする。矢印(3)のように、開閉バー33を移動させ、チューブ12を挟む。
【0032】
(b)は継ぎ手を挿入する工程を説明する図であり、矢印(4)のように、揺動式レバー48を移動させる。すると、矢印(5)のように、継ぎ手15が前進してチューブ12に挿入される。
【0033】
図5は継ぎ手が挿入されたチューブを取り外す工程までを説明する図である。
(a)は継ぎ手からピンを抜く工程を説明する図であり、矢印(6)のように、揺動式レバー48を移動させる。すると、矢印(7)のように、継ぎ手保持部17が後退し、継ぎ手15からピン62が抜かれる。矢印(8)のように、開閉バー33を移動させて、押さえ板28を開ける。
(b)に示すように、チューブ12を、矢印(9)の向きに取り出すことで、継ぎ手15が挿入されたチューブ12を得る。
【0034】
図6は継ぎ手が挿入されたチューブを説明する図であり、チューブ12の内径dよりもチューブ12の頭部66の外径Dの方が大きい。このため、継ぎ手15はチューブ12に締め付けられ、簡単に抜けることはない。頭部66は、テーパ67を備えているので、継ぎ手15をチューブ12に円滑に挿入することができる。継ぎ手15は、突き当て部68を備えているので、適切な長さだけ継ぎ手を挿入することができる。
【0035】
次に本発明の別実施例を説明する。
図7は本発明の別実施例の要部を説明する図であり、図1と同様の部材で構成されている部分は、符号を流用して詳細な説明は省略する。
別実施例の継ぎ手挿入治具10は、ベース11の一端に、上方に立ち上げられた立ち壁部69が設けられている。
【0036】
チューブ保持部13は、ベース11に継ぎ手(図1、符号12)の軸16に沿って移動可能に支持されている。ベース11の立ち壁部69には継ぎ手保持部(図1、符号17)で押されたチューブ保持部13を支承して衝撃力を吸収する衝撃力吸収機構70が設けられている。
【0037】
衝撃力吸収機構70は、ベース11の立ち壁部69に設けられ内部にオイル71を貯留するシリンダ72と、シリンダ72内部に摺動自在に設けられオイル71の抵抗を受けるピストン73、シリンダ72内部に設けられピストン73を押し戻す方向に付勢する圧縮ばね74と、ピストン73に接続されシリンダ外部に突き抜けている軸75と、この軸75に接続されチューブ保持部13を支持する支持部76とからなる。ピストン73には、オイルが流れるオイル孔77が設けられている。
なお、衝撃力吸収機構70は、チューブ保持部13側に設けてもよい。
【0038】
次に衝撃力吸収機構70の作用を説明する。
チューブ12に継ぎ手(図1、符号15)を挿入するに際して、高速で継ぎ手保持部(図1、符号17)を移動させると、チューブ12に衝撃力が加わることがある。この衝撃力によりチューブ保持部13が移動される。チューブ保持部13を支持部76で受ける。支持部76は軸75を介してピストン73を押す。圧縮ばね74側のオイル71は、ピストン73により圧力を受けてオイル孔77を通り、ピストン73の反対側へ流れる。結果、衝撃吸収機構70で衝撃エネルギーを吸収して減衰させる。
圧縮された圧縮ばね74は、ピストン73を押し戻すことで、支持部76は元の位置に戻る。ベース11には、ストッパ78が備えられているので、チューブ保持部13は元の位置に止められる。
【0039】
なお、衝撃力吸収機構70は、上述の構成に限定されず、単なる圧縮ばね、スポンジゴムなど、チューブ保持部への衝撃力を吸収できれば、他の構成であっても差し支えない。
【0040】
次に本発明の更なる別実施例を説明する。
図8は更なる別実施例に使用されるチューブ及び継ぎ手を説明する図であり、(a)に示すように、部品付きチューブ81は、チューブ12と、このチューブ12の一端に継ぎ手82を介して組み付けられている長部品83とからなる。
また、(b)に示すように、部品付き継ぎ手84は、継ぎ手15と、この継ぎ手の一端に組み付けられている円盤部85付きの曲がりチューブ86とからなる。
【0041】
図9は本発明の更なる別実施例の平面図であり、図1と同様の部材で構成されている部分は、符号を流用して詳細な説明は省略する。
ベース11は継ぎ手(図8、符号84)の軸に沿って延びるレール21を備え、このレール21にチューブ保持部13、87、継ぎ手保持部88及び押し当て部93が移動可能に且つ交換可能に取り付けられている。
【0042】
チューブ保持部87は、図8(a)に示した部品付きチューブ81に対応するチューブ溝部91を備えている。
継ぎ手保持部88は、図8(b)に示した部品付き継ぎ手84に対応する継ぎ手溝部92を備えている。押し当て部93は、支持片受け部56のピン穴(図3、符号66)に入れられ押し当て部93を移動機構20に連結する連結ピン94と、継ぎ手保持部88を押す押し壁95を備えている。
【0043】
次に更なる別実施例の作用を説明する。
チューブ保持部87に部品付きチューブ(図8、符号81)をセットする。継ぎ手保持部88に部品付き継ぎ手84をセットする。揺動式レバー41を操作し、継ぎ手保持部88を前進させて部品付き継ぎ手84を挿入する。
【0044】
図10は部品付き継ぎ手が挿入される状態を説明する図であり、(a)に示すように、部品付き継ぎ手84が、矢印(10)の向きに前進される。(b)に示すように、継ぎ手15がチューブ12に挿入される。
【0045】
尚、本発明に係る継ぎ手挿入治具は、実施の形態では車両の窓にウォシャー液を供給するチューブに適用したが、空気を導く管などにも適用可能であり、一般の産業機械に使用される管に適用することは差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明の継ぎ手挿入治具は、チューブへの継ぎ手挿入に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明に係る継ぎ手挿入治具の斜視図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】継ぎ手保持部の要部を説明する図である。
【図4】継ぎ手を挿入する工程までを説明する図である。
【図5】継ぎ手が挿入されたチューブを取り外す工程までを説明する図である。
【図6】継ぎ手が挿入されたチューブを説明する図である。
【図7】本発明の別実施例の要部を説明する図である。
【図8】更なる別実施例に使用されるチューブ及び継ぎ手を説明する図である。
【図9】本発明の更なる別実施例の平面図である。
【図10】部品付き継ぎ手が挿入される状態を説明する図である。
【図11】従来の技術の基本構成を説明する図である。
【図12】従来のチューブの端部へ継ぎ手を挿入する方法を説明する図である。
【符号の説明】
【0048】
10…継ぎ手挿入治具、11…ベース、12…チューブ、13…チューブ保持部、14…ブロック、15…継ぎ手、16…継ぎ手保持部、20…移動機構、21…レール、42…継ぎ手支持片、43…ラック、45…ピニオン、48…揺動式レバー、54…基部部材、62…ピン、70…衝撃力吸収機構、87…チューブ保持部、88…継ぎ手保持部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブの端部へ継ぎ手を挿入する継ぎ手挿入治具であって、
この継ぎ手挿入治具は、ベースに支持され前記チューブを保持するチューブ保持部と、このチューブ保持部に対向する位置に前記ベースに設けられているブロックと、このブロックに継ぎ手の軸に沿って移動可能に支持されて前記継ぎ手を保持する継ぎ手保持部と、この継ぎ手保持部を移動させる移動機構とからなり、この移動機構により前記継ぎ手保持部を移動させて前記継ぎ手を前記チューブへ挿入することができることを特徴とする継ぎ手挿入治具。
【請求項2】
前記移動機構は、前記継ぎ手保持部に設けられたラックと、前記ブロックに回転可能に支持され前記ラックに噛み合うピニオンと、作業者が操作し前記ピニオンを回転させる揺動式レバーとからなることを特徴とする請求項1記載の継ぎ手挿入治具。
【請求項3】
前記継ぎ手保持部は、長尺の基部部材と、この基部部材の先端に着脱自在に設けられ前記継ぎ手を保持する継ぎ手支持片とからなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の継ぎ手挿入治具。
【請求項4】
前記継ぎ手支持片は、前記継ぎ手に挿入するピンを備えていることを特徴とする請求項3記載の継ぎ手挿入治具。
【請求項5】
前記チューブ保持部は、前記ベースに継ぎ手の軸に沿って移動可能に支持され、前記ベースと前記チューブ保持部の間には前記継ぎ手保持部で押されたチューブ保持部を支承して衝撃力を吸収する衝撃力吸収機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の継ぎ手挿入治具。
【請求項6】
前記ベースは継ぎ手の軸に沿って延びるレールを備え、このレールに前記チューブ保持部及び前記継ぎ手保持部が移動可能に且つ交換可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の継ぎ手挿入治具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−139054(P2010−139054A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−318972(P2008−318972)
【出願日】平成20年12月15日(2008.12.15)
【出願人】(507369936)ホンダ太陽株式会社 (17)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】