説明

継手管及び洗浄方法

【課題】洗浄部材を配置する位置のバラツキを低減し、効率よく洗浄することができる継手管及び洗浄方法を得る。
【解決手段】継手管10は、流路14が形成された筒状部12を備えており、筒状部12の一端に接続部16が設けられている。筒状部12の内部には段差部22に隣接して開閉弁20が配設されている。接続部16には、洗浄タンク70が接続される。接続部16の筒状部12の側には、液体が流れる円形の開口部16Bが形成されており、開口部16Bと連なるテーパー部16Cを介して開口部16Bよりも大径の開口部16Dが形成されている。開口部16Dには、スポンジ部材30が圧縮された状態で係止される。これによって、スポンジ部材30の落下が防止されると共に、スポンジ部材30のセット位置のバラツキを低減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一端が配管に接続される筒状部と、この筒状部の他端にタンクが接続される接続部とを備えた継手管及び洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、継手管の一端がタンクに接続されると共に、継手管の他端が配管に接続され、タンク内の液体が継手管を通じて配管からサーバーへ送られる液送装置が知られている。
【0003】
この液送装置では、タンクの逆流を防ぐボールに代わり、継手管に弁体を取り付け、配管を通って洗浄する洗浄用スポンジの逆流防止手段と兼用することにより、洗浄工数を低減する構造が開示されている(特許文献1を参照)。
【0004】
また、継手の内周部に段差を付けた構造が開示されている(特許文献2、3を参照)。
【0005】
さらに、ピグ(洗浄用具)によって配管を清掃する方法が開示されている(特許文献4を参照)。
【特許文献1】特開2008−142600号公報
【特許文献2】特開2006−200587号公報
【特許文献3】特開2006−200588号公報
【特許文献4】特開2005−30553号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、接続部にスポンジをセットする際、スポンジの位置がばらつき、作業性に劣る。
【0007】
特許文献2、3に記載の構成では、継手の内周部に段差が付けられているが、洗浄部材を取り付ける方法については考慮されておらず、改善の余地がある。
【0008】
特許文献4に記載の構成では、ピグ(洗浄用具)によって配管を清掃する際に、洗浄用具を配管の接続終了まで留まらせて洗浄液の通過と共に洗浄用具が動くようにすることは考慮されておらず、配管洗浄時の作業性に劣る。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、洗浄部材を配置する位置のバラツキを低減し、効率よく洗浄することができる継手管及び洗浄方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る継手管は、一端が配管に接続され流路が形成された筒状部と、前記筒状部の他端に設けられ、タンクに接続される接続部と、前記接続部と前記筒状部の間に設けられ、流路を開閉する開閉弁と、を備え、前記接続部は、前記筒状部と反対側に配置され洗浄部材が係止される係止部と、前記係止部に連なると共に前記係止部と前記開閉弁の間に設けられ、内径が前記係止部の内径より小さく形成された狭穿部と、を含んで構成されている。
【0011】
請求項1に記載の発明では、筒状部の一端に配管が接続され、筒状部の他端に設けられた接続部にタンクが接続されている。また、筒状部と接続部の間には開閉弁が設けられており、開閉弁を開くことにより流路が開放され、接続部から筒状部に液体が導入される。接続部は、筒状部と反対側に係止部が配置されており、係止部に洗浄部材が係止される。接続部には、係止部と開閉弁の間に内径が係止部の内径より小さく形成された狭穿部が設けられており、接続部から導入される洗浄液の圧力で係止部に係止された洗浄部材が動き出し、洗浄部材が洗浄液と共に狭穿部に送られる。さらに、洗浄部材は洗浄液と共に継手管を通って配管に送られ、配管内が洗浄される。洗浄部材を係止部に係止させることにより、洗浄部材を配置する位置のバラツキを低減し、洗浄部材の接続部からの落下を防止又は抑制することができ、配管等を効率よく洗浄することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の継手管において、前記開閉弁は、前記流路を閉じる弁体と、前記接続部からの液体の導入により前記弁体の端部を前記筒状部側へのみ回動可能に支持する支持部材と、を有している。
【0013】
請求項2に記載の発明では、開閉弁は、流路を閉じる弁体と、弁体の端部を筒状部側へのみ回動可能に支持する支持部材と、を備えており、接続部からの洗浄液の導入により弁体が回動して流路が開放される。これによって、洗浄部材を洗浄液と共に開閉弁を通過させて筒状部に送ることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明に係る洗浄方法は、請求項1又は請求項2に記載の継手管を備えた配管の洗浄方法であって、前記筒状部に配管を接続し、前記係止部に洗浄部材を径方向に圧縮しながら配置し、前記接続部を洗浄液が充填された洗浄容器に接続し、前記洗浄容器から洗浄液を前記接続部に導入することにより、洗浄液の圧力により前記開閉弁を開放させて洗浄液と共に前記洗浄部材を前記筒状部に導入し、前記筒状部から前記配管内へ送るものとする。
【0015】
請求項3に記載の発明では、筒状部に配管を接続し、係止部に洗浄部材を径方向に圧縮しながら配置する。そして、接続部を洗浄液が充填された洗浄容器に接続し、洗浄容器から洗浄液を接続部に導入することにより、洗浄液の圧力により開閉弁を開放させて洗浄液と共に洗浄部材を筒状部に導入する。そして、洗浄部材を洗浄液と共に筒状部から配管内へ送り、配管内を洗浄する。この洗浄方法では、洗浄部材を径方向に圧縮しながら係止部に係止させることにより、洗浄部材を配置する位置のバラツキを低減し、洗浄部材の接続部からの落下を防止又は抑制することができ、配管等を効率よく洗浄することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、洗浄部材を配置する位置のバラツキを低減し、配管等を効率よく洗浄することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態である継手管10を示す断面図である。この継手管10は、筒状部12を備えている。筒状部12の内周側には、液体(例えば、ビールなど)が通過可能な流路14が形成されている。筒状部12の内周側は、液体の導入方向上流側(図1中の下側)の大径部12Aと、その大径部12Aから液体の導入方向下流側に向かって径が徐々に縮小するテーパー部12Bと、そのテーパー部12Bより液体の導入方向下流側に連なる小径部12Cと、を備えている。すなわち、流路14は、大径部12Aとテーパー部12Bと小径部12Cとで構成されている。
【0019】
図3に示されるように、液体の導入方向下流側(図3中の上側)である筒状部12の一端には、継手18を介してホースなどの配管(図示省略)が接続されている。配管の下流側端部は、例えばビールなどを供給するためのサーバー(図示省略)に接続されている。また、液体の導入方向上流側(図3中の下側)である筒状部12の他端には、筒状の接続部16が設けられており、この接続部16が洗浄容器としての洗浄タンク70に接続されている。
【0020】
図1に示すように、筒状部12の他端側(液体の導入方向上流側)の内周部は、大径部12Aよりさらに大径であり、その内周部にねじ部12Dが形成されている。また、接続部16の洗浄タンク70と反対側の外周部は、大径となっており、その外周部にねじ部12Dと螺合されるねじ部16Aが形成されている。そして、筒状部12のねじ部12Dに接続部16のねじ部16Aを螺合することにより、筒状部12に接続部16が取付けられている。
【0021】
図2に示すように、接続部16の芯部の筒状部12の側には、液体が流れる円形の開口部16Bが形成されている。接続部16の芯部の洗浄タンク70(図3参照)の側には、開口部16Bと連なり内径が拡大するテーパー部16Cが形成されており、テーパー部16Cの洗浄タンク70の側には、テーパー部16Cの下部と連なり開口部16Bよりも大径の開口部16Dが形成されている。図2及び図3に示すように、開口部16Dの壁面の対向位置には、略U字状の開口36が形成されている。開口部16Dの内径は7.6mmに設定されており、開口部16Bの内径は5mmに設定されている。開口部16Bに対するテーパー部16Cの角度は45°に設定されている。
【0022】
開口部16Dは、配管(図示省略)内を洗浄するための洗浄部材としての略円柱状のスポンジ部材30(図4参照)がセット可能な大きさに形成されている。スポンジ部材30(図4参照)の外径は、例えば、7.8mm〜8.5mmに設定されている。このスポンジ部材30としては、例えば、発泡性のポリウレタンが用いられている。開口部16Dは、スポンジ部材30を係止可能な係止部となっており、スポンジ部材30が径方向に圧縮された状態で開口部16Dにはまり込むように構成されている。その際、開口部16Dの内径は、スポンジ部材30が洗浄タンク70内に落下しない程度の径に設定されている。また、開口部16Bは、スポンジ部材30の外径よりも更に内径が小さい挟穿部となっている。
【0023】
開口部16Bの内径は、筒状部12の大径部12Aの内径よりも小径となっており、接続部16の洗浄タンク70と反対側の端部には段差部22が形成されている。接続部16と筒状部12の間には、流路14を開閉可能な開閉弁20が段差部22と隣接して配設されている。開閉弁20の取付け構造については後述する。
【0024】
図1に示すように、開閉弁20は、円形状のゴム板24を備えており、このゴム板24の円周部24Aより内径側に円の一部である支持部25を残して円状にカットされたスリットS1が形成され、スリットS1の内側の円形部が弁体26とされている。支持部25及びこの支持部25の周囲には、ゴム板24の両面に凹部27が形成されており、支持部25及びこの支持部25の周囲の肉厚が他の部分のゴム板24の厚さより薄く形成されている。凹部27内の角部27Aは、R形状に切り欠かれている。また、弁体26を構成するゴム板24の中央部には、円形状の開口26Bが形成されている。
【0025】
図1に示すように、ゴム板24の開口26Bには、ゴム板24の上面と下面に支持される支持部28A、28Bを備えた剛性補助部材28がはめ込まれている。この剛性補助部材28は、液体の逆流を防ぐためのものであり、弁体26の円形部が変形しないように、ゴム板24のゴム材料よりも硬い材料(例えば樹脂)で形成されている。剛性補助部材28は、液体の逆流を防ぐためのものであり、中央部に筒状部12側に突出した円錐状の突出部28Cが形成されている。
【0026】
その際、剛性補助部材28の外径は、筒状部12の大径部12Aの内径の40%〜80%の範囲に設定されており、特に40%〜65%の範囲がより好ましい。剛性補助部材28の外径を筒状部12の大径部12Aの内径の40%〜80%の範囲内に設定することで、弁体26が筒状部12側に回動しやすく、弁体26の開放時に突出部28Cが筒状部12の内側に安定して接触する。また、弁体26の外径は、9.4mmに設定されている。
【0027】
筒状部12と接続部16の間には、段差部22より液体の導入方向下流側に、段差部22と大径部12Aの端面17とこれに隣接する筒状部12の内周部で構成される溝が形成されており、この溝にゴム板24の円周部24Aが挟まれている。そして、筒状部12のねじ部12Dへの接続部16のねじ部16Aの締付け量を調整することで、ゴム板24の円周部24Aが接続部16の段差部22と筒状部12の端面17との間に固定されている。
【0028】
開閉弁20は、通常の状態では、支持部25により弁体26とゴム板24の円周部24Aが同一平面上にあり、弁体26が段差部22と接触して流路14が閉じられている。一方、図6に示すように、液体の導入時には、ゴム製の支持部25が伸びて弁体26が液体の導入方向下流側に回動することで、流路14が開放されるようになっている。その際、支持部25及びその支持部25の周囲の凹部27の部分の肉厚がゴム板24の厚さよりも薄いことにより、支持部25が伸びやすく、低い流圧で液体が導入されたときでも弁体26が回動しやすくなる。また、弁体26の中央部に剛性補助部材28を設けることにより、流路14を閉じる位置に弁体26を安定して保持するとともに、液体の導入によって弁体26を筒状部12側へスムーズに回動させることが可能となる。これによって、液体の逆流を抑制することができる。
【0029】
なお、開閉弁20としてのゴム板24を構成する材料としては、例えば、SBR、NBR、EPDM、シリコーンゴム、フッ素ゴム、IIR(ブチルゴム)、天然ゴムなどが用いられている。また、剛性補助部材28の材料は、ゴム板24の円形部の変形を防止するためにゴム板24よりも硬い材料が望ましく、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、ポリプロピレン、ポリアセタールなどが用いられている。
【0030】
図1に示すように、継手18は、略L字状の筒状の継手本体40の一端に袋ナット42を備えている。この袋ナット42のネジ部42Aは、筒状部12の他端に形成されたネジ部12Eに螺合されている。袋ナット42の内壁には環状の係止部材44が配設されており、この係止部材44に継手本体40の突起部40Aが係止されている。また、継手本体40の突起部40Aの長手方向端面と筒状部12の長手方向端面との間には、環状のシール部材46が配設されており、袋ナット42と継手本体40とがシールされている。
【0031】
次に、本発明の継手管10の作用であって、配管の洗浄方法について説明する。
【0032】
継手管10には、筒状部12の一端に設けられた接続部16がビール樽(図示省略)に接続されている。継手管10の下流側には配管が接続され、配管の下流側にサーバーが接続されている。継手管10の下流側の配管及びサーバーを洗浄する際には、図4に示すように、接続部16のビール樽(図示省略)を取り外して、接続部16の開口部16D(係止部)に略円柱状のスポンジ部材30をセットする。その際、図5に示すように、スポンジ部材30の外径よりも開口部16D(係止部)が小さいため、スポンジ部材30は径方向に圧縮された状態で開口部16Dにはまり込む。これによって、スポンジ部材30が開口部16Dから落下するのを防止することができる。この状態で、接続部16に洗浄液(例えば、水)が充填された洗浄タンク70を取り付ける。
【0033】
そして、図4に示すように、所定のガス(例えば炭酸ガス)を導入してガス圧により洗浄液を洗浄タンク70から接続部16に導入することにより、開閉弁20の弁体26が導入方向下流側に回動して流路14が開放され、接続部16から継手管10の流路14内に洗浄液が導入される。接続部16から導入される洗浄液の圧力で開口部16Dに係止されたスポンジ部材30が動き出し、スポンジ部材30が洗浄液と共に開口部16Bに送られる。その際、開口部16Bは、スポンジ部材30の外径よりも更に内径が小さい挟穿部となっており、スポンジ部材30は圧縮された状態で開口部16Bに送られるため、スポンジ部材30によってより確実に洗浄を行うことができる。また、スポンジ部材30は圧縮された状態で開口部16Dに係止されるので、スポンジ部材30のセット位置のバラツキを抑えることができる。
【0034】
さらに、図6に示すように、弁体26の開放により洗浄液と共にスポンジ部材30が開閉弁20を通過し、流路14内を移動する。その際、弁体26の支持部25及びその周囲の肉厚はゴム板24の厚さよりも薄いので、支持部25が伸びやすく、弁体26が導入方向下流側に回動しやすい。
【0035】
また、弁体26の開口26Bには剛性補助部材28がはめ込まれており、弁体26の開放時に円錐状の突出部28Cが比較的広い範囲で筒状部12の内壁に安定して接触する。このため、液体の中で弁体26の開放状態が安定化し、スポンジ部材30が弁体26と筒状部12との間を通過しやすい。これによって、弁体26付近にスポンジ部材30が引っ掛かることを防止又は抑制することができる。
【0036】
弁体26を通過したスポンジ部材30は、洗浄液と共に筒状部12の流路14内を移動する。その際、筒状部12の小径部12Cの内径をスポンジ部材30の外径より小さく設定することにより、スポンジ部材30を圧縮させて小径部12Cの内壁に接触しながら移動させることができる。これによって、小径部12Cの内部をより確実に洗浄することができる。さらに、スポンジ部材30は洗浄液の導入方向に沿って継手管10から継手18を通って配管及び配管の下流側のサーバー(図示省略)に送られ、配管及びサーバーが洗浄される。
【0037】
このような継手管10では、接続部16に接続されたビール樽(図示省略)を取り外した後、接続部16の開口部16Dにスポンジ部材30を嵌め込んだ状態で洗浄タンク70を取り付けるため、スポンジ部材30の洗浄タンク70内への落下を防止又は抑制することができる。また、スポンジ部材30の接続部16へのセット位置にバラツキが発生しにくい。これによって、少ない工程で継手管10、配管及びサーバー(図示省略)を効率よく洗浄することができる。
【0038】
また、継手管10に液体を導入しないとき(スポンジ部材30を通す方向へ加圧しない場合)は、弁体26が段差部22に接触することで弁体26が閉止されており、弁体26から逆方向(接続部16側)への漏れの発生を抑制することができる。
【0039】
一方、図7及び図8には、比較例に係る継手管100が示されている。なお、一実施形態に係る継手管と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0040】
図7及び図8に示すように、継手管100は、接続部102を備えており、接続部102の芯部には、液体が流れる円形のストレート状の開口部102Aが形成されている。開口部102Aの壁面の対向位置には、略U字状の開口104が形成されている。開口部102Aの内径は8mmに設定されており、スポンジ部材の外径と同程度又はスポンジ部材の外径より大きい。
【0041】
なお、継手管100に設けられた開閉弁120は、ゴム板24の円形状の開口26Bに、ゴム板24の上面と下面に支持される支持部122A、122Bを備えた剛性補助部材122がはめ込まれている。この剛性補助部材122は、略平板状に形成されており、筒状部12側に突出部は設けられていない。
【0042】
このような継手管100では、接続部102にストレート状の開口部102Aが設けられており、開口部102Aにスポンジ部材を係止させることが難しく、スポンジ部材が開口部102Aから落下しやすい。また、スポンジ部材の開口部102Aへのセット位置にバラツキが発生しやすい。これに対して、本実施形態では、接続部16の開口部16Dにスポンジ部材30を嵌め込んだ状態で洗浄タンク70を取り付けるため、スポンジ部材30の洗浄タンク70への落下を防止又は抑制することができる。
【0043】
なお、接続部16の開口部16B、16Dの形状及び寸法は、上記実施形態に限定されず、開口部16Dに洗浄部材を係止可能な形状及び寸法であれば、他の構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施形態に係る継手管を示す断面図である。
【図2】図1に示す継手管に設けられる接続部を示す半裁断面図である。
【図3】図1に示す継手管に設けられる接続部を示す側面図及び斜視図である。
【図4】図1に示す継手管の接続部にスポンジ部材をセットすると共に、洗浄タンクを接続した状態を示す断面図である。
【図5】図1に示す継手管の接続部にスポンジ部材をセットした状態を示す半裁断面図及び平面図である。
【図6】図1に示す継手管において、スポンジ部材が継手管の筒状部内を移動する過程を示す断面図である。
【図7】比較例の継手管を示す断面図である。
【図8】比較例の継手管に用いられる接続部を示す半裁断面図である。
【符号の説明】
【0045】
10 継手管
12 筒状部
14 流路
16 接続部
16B 開口部
16C テーパー部
16D 開口部
20 開閉弁
25 支持部(支持部材)
26 弁体
30 スポンジ部材
70 洗浄タンク(洗浄容器)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端が配管に接続され流路が形成された筒状部と、
前記筒状部の他端に設けられ、タンクに接続される接続部と、
前記接続部と前記筒状部の間に設けられ、流路を開閉する開閉弁と、を備え、
前記接続部は、前記筒状部と反対側に配置され洗浄部材が係止される係止部と、前記係止部に連なると共に前記係止部と前記開閉弁の間に設けられ、内径が前記係止部の内径より小さく形成された狭穿部と、を含んで構成されている継手管。
【請求項2】
前記開閉弁は、前記流路を閉じる弁体と、前記接続部からの液体の導入により前記弁体の端部を前記筒状部側へのみ回動可能に支持する支持部材と、を有する請求項1に記載の継手管。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の継手管を備えた配管の洗浄方法であって、
前記筒状部に配管を接続し、
前記係止部に洗浄部材を径方向に圧縮しながら配置し、
前記接続部を洗浄液が充填された洗浄容器に接続し、
前記洗浄容器から洗浄液を前記接続部に導入することにより、洗浄液の圧力により前記開閉弁を開放させて洗浄液と共に前記洗浄部材を前記筒状部に導入し、前記筒状部から前記配管内へ送る配管の洗浄方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−110705(P2010−110705A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−286273(P2008−286273)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【出願人】(000000055)アサヒビール株式会社 (535)
【Fターム(参考)】