説明

継続カード払い登録システム、継続カード払い登録方法、及び、コンピュータプログラム

【課題】簡易な操作により、定期的に発生する請求に対する継続的なクレジットカード払いの申込手続きを行うことを可能にする。
【解決手段】支払者の端末装置20は、請求書10に印刷されているバーコード11を読み取り、バーコードの情報をバーコード決済センター装置30へ送信する。バーコード情報には、支払先の企業、サービスの利用者の情報が含まれる。バーコード決済センター装置30は、端末装置20から支払に利用するクレジットカードの情報と、継続カード払いの登録要求をさらに受信すると、収納機関の保有する企業システム50へバーコード情報及びカード情報を、登録要求の受信直後に、あるいは、定期的にまとめて通知する。企業システム50は、以降の請求についてはクレジットカード払いによる収納を行なうため、通知されたカード情報に基づいてクレジットカードの売上データを生成し、出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、継続カード払い登録システム、継続カード払い登録方法、及び、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、月々の公共料金等定期的に発生する請求等について、継続的なクレジットカード払いを申し込む場合、支払者は、クレジットカード払いの申込書を取り寄せ、必要事項の記入、押印の上、収納企業またはクレジットカード会社に提出していた。
【0003】
一方、特許文献1には、利用者が事業者との契約に基づいて、その利用代金をクレジットカードで定期的に事業者に支払うため、事業者に対して支払用のクレジットカード情報を登録するシステムについて記載されている。特許文献1の技術では、端末装置に入力された事業者特定情報、契約特定情報、クレジットカード情報、クレジットカードの暗証番号を支払い用クレジットカード情報登録システムが受信し、当該登録システムがクレジットカード管理システムに問い合わせて、クレジットカードの有効性及び本人確認を実施し、確認が成功した場合に、事業者の契約管理システムへ契約特定番号とクレジットカード情報を送信する。これにより、事業者の契約管理システムに契約特定情報と関係づけてクレジットカード情報を登録し、登録後は該クレジットカードによる利用料金の支払いを可能としている。また、特許文献2では、公共料金・納税支払受付サーバが、支払者の端末からインターネットを介してクレジットカード情報及び支払内容情報を受信すると、専用回線を介してクレジット会社サーバに支払先への公共料金及び納税の振込みを依頼することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−86580号公報
【特許文献2】特開2001−350930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
収納企業では、定期的に発生する請求の不払や支払の遅れを防ぐため、継続的なクレジットカード払いの利用を促進したいとの要望がある。しかし、上述したように従来、支払者が継続的なクレジットカード払いを登録する場合、申込書の入手、記入、押印及び提出といった手続きを行なったり、あるいは、自身のパーソナルコンピュータなどからインターネットを利用して支払い方法の変更・登録サイトにアクセスし、必要な情報を全て手で入力するなどして手続きを行なったりしなければならず、手間がかかり、煩わしいものであった。加えて、書類による登録の場合は、記入漏れや記載ミスなどによる手戻りが発生することがあり、インターネットを利用した登録の場合は、支払者が入力する情報が多いために入力ミスが発生しやすく、再入力の手間がかかってしまうという問題もあった。これらは、各収納企業にとって、継続的なクレジットカード払いへの移行を促進する妨げとなっている。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、簡易な操作により継続的なクレジットカード払いの申込手続きを行うことを可能にして、継続的なクレジットカード払いの利用促進を支援することができる継続カード払い登録システム、継続カード払い登録方法、及び、コンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、支払者の端末装置と、継続的なクレジットカード払いの登録を受け付ける受付装置と、収納企業の企業システムとをネットワークを介して接続してなる継続カード払い登録システムであって、前記端末装置は、支払対象を特定する情報と支払者を特定する情報と支払金額の情報とを少なくとも含む支払情報を示す画像を読み取る読取部と、支払者が利用するクレジットカードを特定する情報を少なくとも含むカード情報と継続的なクレジットカード払いの登録指示とを入力する入力部と、前記読取部によって読み取った画像により示される支払情報と、前記入力部によって入力されたカード情報とを前記受付装置に送信する通知部と、前記受付装置から受信した継続カード払いを行うか否かの問い合わせに対応して前記入力部により継続的なクレジットカード払いの登録指示が入力された場合に、前記受付装置へ登録要求を送信する指示部とを備え、前記受付装置は、前記支払情報と前記カード情報とを対応づけて記憶する受付装置記憶部と、前記端末装置から支払情報及びカード情報を受信し、受信した当該支払情報及び当該カード情報を対応づけて前記受付装置記憶部に書き込む登録情報受信部と、受信した前記支払情報により示される支払金額の情報と、受信した前記カード情報とを、前記ネットワークに接続されるカード会社装置へ通知する与信要求部と、前記与信要求部により送信した前記支払金額の情報及び前記カード情報に対応して、前記カード会社装置から与信処理が成功した旨の通知が返送された場合に、継続カード払いを行うか否かの問い合わせを前記端末装置に送信する問い合わせ部と、前記問い合わせ部が送信した前記問い合わせに対応して前記端末装置から登録要求を受信した場合に、前記登録情報受信部が書き込んだ前記支払情報及び前記カード情報を前記受付装置記憶部から読み出し、読み出した前記支払情報及び前記カード情報を含んだ収納結果情報を、前記登録要求を受信した直後に、あるいは、前回収納結果情報を送信した以降に前記登録要求を受信した前記支払情報についてまとめて定期的に、前記企業システムへ送信する登録要求部とを備え、前記企業システムは、前記支払情報と顧客情報とを対応付けて記憶する企業システム記憶部と、前記受付装置から前記収納結果情報を受信し、受信した当該収納結果情報に含まれる前記支払情報に対応した前記顧客情報に対応付けて、受信した当該収納結果情報に含まれる前記カード情報を前記企業システム記憶部に書き込む登録部とを備える、ことを特徴とする継続カード払い登録システムである。
【0008】
また、本発明は、上述する継続カード払い登録システムにおいて、前記受付装置は、受信した前記カード情報に含まれるカード番号と、受信した前記支払情報により示される支払金額とを少なくとも含むクレジットカードの売上データを生成し、前記カード会社装置へ出力する売上データ生成部をさらに備える、ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述する継続カード払い登録システムにおいて、前記ネットワークに接続されるクレジット収納装置をさらに設け、前記クレジット収納装置は、前記受付装置に代えて、前記与信要求部または前記売上データ生成部の全てあるいは一部の処理を実行する、ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上述する継続カード払い登録システムにおいて、前記支払情報に含まれる支払対象を特定する情報は、支払先の企業と、支払の対象となる商品またはサービスとを特定する、ことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、支払者の端末装置と、継続的なクレジットカード払いの登録を受け付ける受付装置と、収納企業の企業システムとをネットワークを介して接続してなる継続カード払い登録システムが実行する継続カード払い登録方法であって、前記端末装置が、支払対象を特定する情報と支払者を特定する情報と支払金額の情報とを少なくとも含む支払情報を示す画像を読み取る読取過程と、支払者が利用するクレジットカードを特定する情報を少なくとも含むカード情報を入力するカード情報入力過程と、前記読取過程において読み取った画像により示される支払情報と、前記カード情報入力過程において入力されたカード情報とを前記受付装置に送信する通知過程と、前記受付装置が、前記端末装置から支払情報及びカード情報を受信し、受信した当該支払情報及び当該カード情報を対応づけて当該受付装置の備える受付装置記憶部に書き込む登録情報受信過程と、受信した前記支払情報により示される支払金額の情報と、受信した前記カード情報とを、前記ネットワークに接続されるカード会社装置へ通知する与信要求過程と、前記与信要求過程において送信した前記支払金額の情報及び前記カード情報に対応して、前記カード会社装置から与信処理が成功した旨の通知が返送された場合に、継続カード払いを行うか否かの問い合わせを前記端末装置に送信する問い合わせ過程と、前記端末装置が、前記受付装置から受信した継続カード払いを行うか否かの問い合わせに対応して継続的なクレジットカード払いの登録指示が入力された場合に、前記受付装置へ登録要求を送信する指示過程と、前記受付装置が、前記問い合わせ過程において送信した前記問い合わせに対応して前記端末装置から登録要求を受信した場合に、前記登録情報受信過程において書き込んだ前記支払情報及び前記カード情報を前記受付装置記憶部から読み出し、読み出した前記支払情報及び前記カード情報を含んだ収納結果情報を、前記登録要求を受信した直後に、あるいは、前回収納結果情報を送信した以降に前記登録要求を受信した前記支払情報についてまとめて定期的に、前記企業システムへ送信する登録要求過程と、前記企業システムが、前記受付装置から前記収納結果情報を受信し、当該企業システムが備える企業システム記憶部に受信した当該収納結果情報に含まれる前記支払情報と対応して記憶されている顧客情報に対応付けて、受信した当該収納結果情報に含まれる前記カード情報を書き込む登録過程とを有することを特徴とする継続カード払い登録方法である。
【0012】
また、本発明は、支払者の端末装置と、継続的なクレジットカード払いの登録を受け付ける受付装置と、収納企業の企業システムとをネットワークを介して接続してなる継続カード払い登録システムに用いられるコンピュータプログラムであって、前記端末装置として用いられるコンピュータを、当該端末装置の備える読取部によって読み取った画像で示される、支払対象を特定する情報と支払者を特定する情報と支払金額の情報とを少なくとも含む支払情報と、入力部によって入力された、支払者が利用するクレジットカードを特定する情報を少なくとも含むカード情報とを前記受付装置に送信する通知部、前記受付装置から受信した継続カード払いを行うか否かの問い合わせに対応して前記入力部により継続的なクレジットカード払いの登録指示が入力された場合に、前記受付装置へ登録要求を送信する指示部として動作させ、前記受付装置として用いられるコンピュータを、前記端末装置から支払情報及びカード情報を受信し、受信した当該支払情報及び当該カード情報を対応づけて当該受付装置の備える受付装置記憶部に書き込む登録情報受信部、受信した前記支払情報により示される支払金額の情報と、受信した前記カード情報とを、前記ネットワークに接続されるカード会社装置へ通知する与信要求部、前記与信要求部により送信した前記支払金額の情報及び前記カード情報に対応して、前記カード会社装置から与信処理が成功した旨の通知が返送された場合に、継続カード払いを行うか否かの問い合わせを前記端末装置に送信する問い合わせ部、前記問い合わせ部が送信した前記問い合わせに対応して前記端末装置から登録要求を受信した場合に、前記登録情報受信部が書き込んだ前記支払情報及び前記カード情報を前記受付装置記憶部から読み出し、読み出した前記支払情報及び前記カード情報を含んだ収納結果情報を、前記登録要求を受信した直後に、あるいは、前回収納結果情報を送信した以降に前記登録要求を受信した前記支払情報についてまとめて定期的に、前記企業システムへ送信する登録要求部として動作させる、ことを特徴とするコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、請求書等に印刷されたバーコードなどの画像を用いることにより、より簡易な操作で継続的なクレジットカード払いの申込を行うことができるとともに、情報の入力間違いも防ぐことができ、請求書払いの支払者を、クレジットカード払いに誘導することが容易になる。つまり、料金の支払者は、継続的なクレジットカード払いを登録する際に、申込書の入手、記入、押印及び提出といった煩雑な手続きを行なわなくともよく、記入漏れや記載ミスなどによる手戻りも発生しない。また、従来のインターネットを利用した登録のように支払者に多くの情報を入力させる必要がなく、よって、入力ミスも少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態による継続カード払い登録システムの動作概要を示す図である。
【図2】同実施形態による継続カード払い登録システムにおける端末装置に表示される画面の遷移を示す図である。
【図3】同実施形態による継続カード払い登録システムの構成を示すブロック図である。
【図4】同実施形態による継続カード払い登録システムに記憶される情報を示す図である。
【図5】同実施形態による継続カード払い登録システムにおける処理の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の例について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による継続カード払い登録システムの概要を示す図である。
まず、サービス料金の収納を行う収納機関は、バーコード11が印刷された請求書10を支払者へ郵送する(ステップS1)。請求書10は、コンビニ収納で用いられる請求書であり、請求書10に印刷されているバーコード11が示すバーコード情報には、支払対象としての料金支払先企業の識別や、サービス利用者である支払者の識別、支払金額などの情報が含まれる。支払者は、毎月など定期的に発生するサービス料金の請求に、クレジットカードによる支払いを継続して行なうための申込を行う場合、自身の保有する携帯電話などの端末装置20により請求書10に印刷されているバーコード11を読み取り、さらに、ボタン等の入力手段により支払いに使用するクレジットカードの情報を入力する(ステップS2)。端末装置20は、読み取ったバーコード11により示される、支払情報としてのバーコード情報と、入力されたクレジットカードの情報であるカード情報とを、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)であるバーコード決済センターが保有するバーコード決済センター装置30へ送信する(ステップS3)。
【0016】
継続的なクレジットカード払い(以下、単に「継続カード払い」と記載)の受付装置としてのバーコード決済センター装置30は、収納機関が提携しているクレジットカード会社のうち、支払者が支払に利用するクレジットカードを提供しているクレジットカード会社が保有するカード会社装置40へオーソリを要求し、カード会社装置40は、オーソリ(与信)処理を行った結果を返送する(ステップS4)。バーコード決済センター装置30は、オーソリ処理が成功した場合、収納機関の保有する企業システム50へ、バーコード情報、及び、カード情報と、継続カード払いの登録指示を通知する(ステップS5)。企業システム50は、継続カード払いに使用するクレジットカードの登録処理を行う(ステップS6)。
【0017】
図2は、端末装置20に表示される画面の遷移を示す図である。
まず、支払者が、端末装置20の料金支払機能のメニューを選択すると、初期画面G1がディスプレイに表示される。初期画面G1は、バーコードの読込み指示を表示するものである。支払者は、端末装置20により請求書10に印刷されているバーコード11を撮影すると、端末装置20は手続開始画面G2を表示する。手続開始画面G2は、バーコードの読み取りが完了した旨と、バーコード決済センター装置30へのアクセスを行うための確認ボタンとを表示するものである。支払者が手続開始画面G2の確認ボタンを押すと、端末装置20は、撮影したバーコード11で示されるバーコード情報をバーコード決済センター装置30へ送信する。
【0018】
バーコード決済センター装置30は、支払先、支払い金額等の支払い内容と、支払い内容の確認ボタンとを表示する支払内容表示画面G3の画面データを端末装置20へ送信する。支払者が端末装置20の表示する支払内容表示画面G3により支払内容を確認し、確認ボタンを押すと、確認ボタンが押された旨の情報がバーコード決済センター装置30へ通知される。
【0019】
バーコード決済センター装置30は、請求書10による請求について、モバイルバンキングによる支払、または、クレジットカードによる支払のどちらを行うかを選択させるボタンと、確認ボタンとを表示する支払方法選択画面G4の画面データを端末装置20へ送信する。支払者が端末装置20の表示する支払方法選択画面G4において、モバイルバンキングの支払を選択し、確認ボタンを押すと、携帯電話を利用したインターネット電子決済サービス(例えば、ペイジー(登録商標)等)による支払処理が開始される。一方、支払者が端末装置20の表示する支払方法選択画面G4において、クレジットカードによる支払の依頼を選択し、確認ボタンを押すと、端末装置20は、バーコード決済センター装置30へクレジットカードによる支払が選択された旨を通知する。
【0020】
バーコード決済センター装置30は、支払に利用するクレジットカードのカード番号、有効期限、及び、名義人の入力フィールドと、確認ボタンとを表示するためのカード情報入力画面G5の画面データを送信する。支払者が端末装置20の表示するカード情報入力画面G5において、カード番号、有効期限、及び、名義人を入力し、確認ボタンを押すと、端末装置20は、入力されたカード番号、有効期限、及び、名義人を示すカード情報をバーコード決済センター装置30へ送信する。
【0021】
バーコード決済センター装置30は、カード会社装置40にカード情報を送信してオーソリを依頼し、オーソリが成功すると、クレジットカード払いの手続きが完了した旨と、次回以降に発生する請求に継続カード払いを利用するか否かを選択するボタンと、確認ボタンとを表示するための継続カード払い指示画面G6の画面データを送信する。支払者が端末装置20の表示する継続カード払い指示画面G6において、継続カード払いを利用する旨のボタンを選択し、確認ボタンを押すと、端末装置20は、継続カード払いの登録要求をバーコード決済センター装置30へ送信する。
【0022】
バーコード決済センター装置30は、継続カード払いの登録を受付けた旨と、登録を受付けたカード番号とを示す登録受付画面G7の画面データを端末装置20へ送信する。端末装置20は、登録受付画面G7を表示し、支払者はこれにより、継続カード払い登録が受付けられた旨を認識する。さらに、バーコード決済センター装置30は、継続カード払いの登録要求と、端末装置20から受信したバーコード情報及びカード情報とを企業システム50へ送信する。
【0023】
図3は、本発明の一実施の形態による継続カード払い登録システムの構成を示す図であり、本発明と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。
端末装置20は、例えば、携帯電話等のコンピュータ端末により実現され、通信部21、入力部22、記憶部23、表示部24、読取部25、及び、情報処理部26を備える。通信部21は、携帯電話網、インターネット網などからなるネットワーク60を介して情報を送受信する。入力部22は、ボタンなどであり、支払者の操作による情報の入力を受ける。記憶部23は各種データを記憶する。表示部24は、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイである。読取部25は、バーコードリーダや、カメラなどであり、バーコード11を読み取る。
【0024】
情報処理部26は、表示制御部261、通知部262、及び、指示部263を備える。表示制御部261は、画面データを表示部24へ表示させる。通知部262は、読取部25によって読み取ったバーコード11により示されるバーコード情報(支払情報)と、入力部22によって入力されたカード情報とをバーコード決済センター装置30に通知する。指示部263は、入力部22により継続カード払いの登録指示が入力された場合に、バーコード決済センター装置30へ継続カード払いの登録要求を送信する。
なお、端末装置20が携帯電話である場合、さらに、受話器及び送話器、ならびに、これらを制御する音声処理部(図示せず)をさらに備える。
【0025】
バーコード決済センター装置30は、例えば、1または複数台のサーバで構成することができ、通信部31、記憶部32(受付装置記憶部)、及び、情報処理部33を備える。
通信部31は、ネットワーク60、ネットワーク61を介して情報を送受信する。ネットワーク61は、クレジット情報照会サービス(例えば、CAFIS(Credit And Finance Information Switching system)(登録商標))のネットワークである。記憶部32は、支払先の企業に関する情報、アクセス先となるクレジットカード会社の情報、継続カード支払い対象となる支払先や使用するカード情報などの各種情報を記憶する。情報処理部33は、記憶部32への情報の書き込みや読み出し、他装置への情報の出力を行う。
【0026】
情報処理部33は、登録情報受信部331、画面制御部332、与信要求部333、登録要求部334、売上データ生成部335を備える。登録情報受信部331は、端末装置20からバーコード情報及びカード情報を受信する。画面制御部332は、端末装置20へ表示すべき画面データを送信する。与信要求部333は、カード情報と、支払い金額の情報をカード会社装置40へ通知し、与信処理を要求する。登録要求部334は、端末装置20から継続カード払いの登録指示を受信した場合に、与信処理が正常であれば、登録情報受信部331が受信した支払情報及びカード情報を企業システム50へ送信する。売上データ生成部335は、請求書10により請求した料金の支払に使用されたクレジットカード払いの売上げデータを生成する。
【0027】
カード会社装置40は、例えば、1または複数台のサーバで構成することができ、通信部41、記憶部42、与信処理部43を備える。通信部41は、ネットワーク61を介して情報を送受信する。記憶部42は、クレジットカードのカード情報、加盟店番号、引落口座などを示す会員マスタや、クレジットカードの有効期限、名義人、カードが有効であるか否か、与信限度枠、現在の利用額、売上げデータなど、クレジットカードの正当性や取引に関する情報を記憶する。与信処理部43は、記憶部42内に記憶されている情報に基づいて、与信(オーソリ)処理、すなわち、カード情報が正しいか否か、カードが有効であるか否か、与信限度枠を超えていないか否かを確認し、与信限度枠内において支払金額を押さえる処理を行う。
【0028】
企業システム50は、例えば、1または複数台のサーバで構成することができ、通信部51、記憶部52(企業システム記憶部)、情報処理部53を備える。通信部51は、ネットワーク60を介して情報を送受信する。記憶部52は、顧客に関する情報、請求に関する情報、継続カード払いに関する情報などの各種情報を記憶する。情報処理部53は、情報の記憶部52への書き込みや読み出しを行い、消込部531、登録部532、及び、売上データ生成部533を備える。消込部531は、クレジットカードによる支払が行なわれたときに、請求の消し込み処理を行う。登録部532は、継続カード払いのカード情報を記憶部52へ登録する。売上データ生成部533は、記憶部52内の情報と、入力された各顧客への請求金額とに基づいて、継続カード払いの売上げデータを生成する。
【0029】
図4は、各装置に記憶される情報を示す。
バーコード決済センター装置30の記憶部32は、企業情報マスタ321、送信先カード会社情報322、及び、収納情報323を記憶する。
企業情報マスタ321は、支払先企業に関する情報を示し、企業を識別する企業コード及びメーカーコードと、端末装置20へ表示させるために使用する当該企業の企業名、支払対象のサービス名などを示す請求内容の情報を含む。
【0030】
送信先カード会社情報322は、顧客へサービスを提供している各企業について支払に使用可能なクレジットカードの情報を示し、支払先企業の企業コード、クレジットカードのカード番号の範囲、当該カード番号の範囲のクレジットカードがどこのクレジットカード会社のものであるかを特定するクレジット企業コード、クレジットカード会社のカード会社装置へアクセスするために、クレジット情報照会サービスのネットワーク61において使用される接続会社コードなどの情報を含む。クレジットカードのカード番号の範囲は、会員番号(from)〜会員番号(to)により示される。
【0031】
収納情報323は、クレジットカード払いの受付を行った際に生成され、企業コード、バーコード情報、カード情報、クレジット企業コード、継続カード払いの登録有無、登録日時の情報を含む。バーコード情報は、バーコード11が示す情報と同じであり、企業コードを示すメーカーコード、支払者の顧客コード等を示す自由使用覧、再発行区分、支払期限日、印紙フラグ、支払金額、チェックデジットの情報を示す。また、カード情報は、クレジットカードのカード番号及び有効期限、支払回数や支払方法を示す支払区分の情報が含まれる。
【0032】
カード会社装置40の記憶部42は、会員マスタ421を記憶する。会員マスタ421は、カード情報、加盟店番号、引落口座の情報を含む。カード情報は、収納情報323内のカード情報と同じデータ構成である。加盟店番号は、クレジットカード会社に加盟している収納企業の番号を示す。
【0033】
企業システム50の記憶部52は、顧客情報マスタ521、請求情報マスタ522、カード登録情報マスタ523などのマスタデータを記憶する。
顧客情報マスタ521は、顧客に関する情報を示し、顧客を特定する顧客コード、当該顧客の住所・氏名、当該顧客の属性、当該顧客との契約に関する情報などを含む。
請求情報マスタ522は、顧客への請求に関する情報を示し、顧客コード、請求書10による請求金額及び請求内容、収納機関名、請求書10に印刷したバーコード11の内容を示すバーコード情報を含む。バーコード情報は、収納情報323内のバーコード情報と同じデータ構成である。
カード登録情報マスタ523は、継続カード払いに関する情報を示し、顧客コード、当該顧客が継続カード払いに使用するクレジットカードのカード番号、継続カード払いの登録日時の情報を含む。カード情報は、収納情報323内のカード情報と同じデータ構成である。
【0034】
図5は、継続カード払い登録システムの処理の流れを示す図である。
まず、収納企業は、支払者へ請求書10を郵送する(ステップS101)。支払者は、郵送された請求書10を確認し(ステップS102)、クレジットカードによる支払を行なう場合、支払者は端末装置20の入力部22により料金支払機能のメニューを選択する。これにより、端末装置20の表示制御部261は、記憶部23から初期画面G1の画面データを読み出して表示部24へ表示させる。
【0035】
支払者が請求書10に印刷されているバーコード11を読取部25により撮影すると、表示制御部261は、記憶部23から手続開始画面G2の画面データを読み出して表示部24へ表示させる(ステップS103)。支払者が入力部22により手続開始画面G2の確認ボタンを押下すると、通信部21は、予め記憶部23に記憶されているか、または、端末装置20に入力された支払サイトのURLを用いてバーコード決済センター装置30へアクセスを行い、通知部262は、撮影されたバーコード11により示されるバーコード情報を送信する(ステップS104)。バーコード情報には、メーカーコード(企業コード)、顧客コード、再発行区分、支払期限日、印紙フラグ、支払金額、チェックデジットの情報が含まれる。
【0036】
バーコード決済センター装置30の登録情報受信部331は、バーコード情報を受信すると、正当性の確認を行う。具体的には、受信したバーコード情報内のメーカーコードに設定されている企業コードが企業情報マスタ321に登録されているか、バーコード情報内のチェックデジットが合っているか、バーコード情報内の各項目の属性(数字等)が正しいか、また、それら各項目の記述形式が正しいか(例えば、支払期限日がYYYYMMDDの形式で記述されているか等)により正当性を確認する。そして、正当性が確認されると、受信したバーコード情報内のメーカーコードにより示される企業コードと、受信したバーコード情報と、継続登録無を示す継続登録有無情報と、現在の日時を示す登録日時の情報とからなる収納情報323を生成して記憶部32に書き込む(ステップS105)。バーコード決済センター装置30の画面制御部332は、受信したバーコード情報で示される企業コードをキーとして企業情報マスタ321を検索し、企業名及び請求内容を読み出す。画面制御部332は、読み出した企業名及び請求内容を表示するための支払内容表示画面G3の画面データを生成して端末装置20へ送信する(ステップS106)。
【0037】
端末装置20の表示制御部261は、受信した画面データを表示部24へ表示させる。支払者は、表示部24に表示されている支払内容表示画面G3により企業名(お支払先)及び請求内容(お支払金額)を確認すると、入力部22により支払内容表示画面G3の確認ボタンを押下する。これにより、端末装置20の通知部262は、支払内容確認が入力された旨の通知をバーコード決済センター装置30へ送信する(ステップS107)。
【0038】
バーコード決済センター装置30の画面制御部332は、支払内容確認が入力された旨の通知を受信すると、支払方法選択画面G4の画面データを端末装置20へ送信する(ステップS108)。端末装置20の表示制御部261は、受信した画面データを表示部24へ表示させる。支払者は、表示部24に表示されている支払方法選択画面G4により利用可能な支払方法を確認すると、その中から、請求書10により請求された金額を支払うために利用する支払方法の選択を入力部22により入力し、確認ボタンを押下する。ここでは、クレジットカードによる支払が選択されたものとする。通知部262は、選択された支払方法をバーコード決済センター装置30へ送信する(ステップS109)。
【0039】
バーコード決済センター装置30の画面制御部332は、端末装置20から受信した支払方法の情報がクレジットカード払いである場合、カード情報入力画面G5の画面データを端末装置20へ送信する(ステップS110)。端末装置20の表示制御部261は、受信した画面データを表示部24へ表示させる。支払者は、入力部22により、表示部24に表示されているカード情報入力画面G5の入力フィールドに、カード番号、有効期限、及び、名義人の情報を入力し、確認ボタンを押下する。これにより、端末装置20の通知部262は、入力されたカード番号、有効期限、及び、名義人情報を示すカード情報をバーコード決済センター装置30へ送信する(ステップS111)。
【0040】
バーコード決済センター装置30の登録情報受信部331は、受信したカード情報を、ステップS105において記憶部32に書き込んだ収納情報323に追加する。続いて与信要求部333は、企業コードに対応し、かつ、カード情報が会員番号の範囲に含まれている送信先カード会社情報322のレコードからクレジット企業コード及び接続会社コードを読み出す。与信要求部333は、ステップS105において記憶部32に書き込まれた収納情報323に、読み出したクレジット企業コードを追加する。通信部31は、与信要求部333が読み出した接続会社コードを用いてカード会社装置40へアクセスし、与信要求部333は、受信したカード情報と、ステップS105において受信し、記憶部32に書き込まれた収納情報323のバーコード情報に含まれる支払金額とを設定したオーソリ要求を送信する(ステップS112)。
【0041】
カード会社装置40の与信処理部43は、通信部41を介してオーソリ要求を受信すると、記憶部42を参照し、オーソリ要求に設定されているカード情報が会員マスタ421に登録されているか、有効期限が満了していないか、カード情報で示されるカード番号に対応してクレジットカードが無効である情報が登録されていないか、受信した支払金額と現在の利用額との合計が与信限度枠を超えていないか、などによりクレジットカードの正当性を判断する。与信処理部43は、クレジットカードが正当であると判断した場合に、記憶部42に記憶している現在の利用額を、支払金額を加算した額に書き換える(ステップS113)。与信処理部43は、与信チェックの結果を示すオーソリ結果通知をバーコード決済センター装置30へ返送する。
【0042】
カード会社装置40の与信処理部43は、オーソリ結果通知を受信する(ステップS114)。バーコード決済センター装置30の画面制御部332は、カード会社装置40から受信したオーソリ結果通知が与信処理成功を示している場合、クレジットカード払いの手続が完了した旨と、次回以降に発生する請求に継続カード払いを利用するか否かを選択させるボタンを表示するための継続カード払い指示画面G6の画面データを端末装置20へ送信する(ステップS115)。
【0043】
端末装置20の表示制御部261は、受信した画面データを表示部24へ表示させる。支払者は、表示部24に表示されている継続カード払い指示画面G6によりクレジットカード払いの手続が完了した旨を確認する。支払者は、継続カード払いを利用するか(はい)、利用しないか(いいえ)のいずれかに対応したボタンを選択し、確認ボタンを押す。これにより、端末装置20の指示部263は、継続カード払いを利用する(はい)が選択されたか、利用しない(いいえ)が選択されたかの選択結果をバーコード決済センター装置30へ送信する(ステップS116)。
【0044】
バーコード決済センター装置30の登録情報受信部331は、継続カード払いの利用有無を選択した結果を受信する。受信した結果が、継続カード払いを利用しない旨が選択されたことを示している場合(ステップS117:継続なし)、ステップS105において記憶部32に書き込んだ収納情報323からバーコード情報を読み出し、読み出したバーコード情報と、クレジットカード払いを示す支払方法の情報とを示す収納結果情報を、企業コードにより特定される企業システム50へ送信する。
【0045】
企業システム50の消込部531は、収納結果情報に設定されているバーコード情報が記憶部52内の請求情報マスタ522に登録されていることを確認すると、この登録されているバーコード情報に対応させて、支払が完了した旨の情報を記憶部52に書き込み、請求情報の消込みを行なう(ステップS118)。
バーコード決済センター装置30の売上データ生成部335は、消し込み処理直後に、あるいは、所定の売上げ計上日時に、記憶部32に記憶されている収納情報323を読み出して、加盟店番号(企業コード)、カード情報、売上金額(バーコード情報の支払金額)、売上年月日の情報を含む売上データを生成する。売上データは記録媒体に記録された後、クレジットカード会社へ渡され、カード会社装置40に読み込まれるか、ネットワーク61を介してカード会社装置40へ送信される。
【0046】
一方、継続カード払いの利用有無を選択した結果が、継続カード払いを利用する旨が選択されたことを示している場合(ステップS117:継続あり)、登録情報受信部331は、ステップS105において記憶部32に書き込んだ収納情報323内の継続登録有無情報を、継続登録有を示す情報に書き換える。さらに、画面制御部332は、継続カード払いの手続きを受付けた旨と、受付けたカード番号とを表示するための登録受付画面G7を端末装置20へ送信する。端末装置20の表示制御部261は、受信した画面データを表示部24へ表示させる。登録要求部334は、ステップS105において記憶部32に書き込んだ収納情報323からバーコード情報及びカード情報を読み出し、読み出したバーコード情報及びカード情報と、クレジットカード払いを示す支払方法の情報とを示す収納結果情報と、継続カード払いの登録要求を企業システム50に送信する(ステップS118)。
【0047】
企業システム50の消込部531は、収納結果情報に設定されているバーコード情報が記憶部52内の請求情報マスタ522に登録されていることを確認すると、この登録されているバーコード情報に対応させて、支払が完了した旨の情報を記憶部52に書き込み、請求情報の消込みを行なう。さらに、登録部532は、収納結果情報に設定されているバーコード情報で示される顧客コードが顧客情報マスタ521に登録されていることを確認すると、当該顧客コードと、受信したカード情報と、登録日時の情報とからなるカード登録情報マスタ523を登録する(ステップS119)。登録部532は、登録が完了すると、バーコード決済センター装置30へ登録完了を通知する。
なお、収納結果情報の送信は、継続カード払いの利用有無を選択した結果を受信した直後に都度行なうことでもよく、1日の中で予め決められた時間に定期的に、前回収納結果情報を送信した以降に継続カード払いの利用有無を選択した結果を受信したものについてまとめて行なうことでもよい。
【0048】
企業システム50に、各顧客の請求金額が入力されると、売上データ生成部533は、請求が発生している顧客の顧客コードをキーにして、記憶部52に記憶されているカード登録情報マスタ523を読出し、当該収納企業を特定する加盟店番号、カード情報、売上金額(請求金額)、売上年月日の情報からなる売上データを生成する。売上データは記録媒体に記録された後、クレジットカード会社へ渡され、カード会社装置40に読み込まれるか、ネットワーク61を介してカード会社装置40へ送信される。
【0049】
なお、ネットワーク61上に、アプリケーションサービスプロバイダが保有するクレジット収納装置をさらに設け、当該クレジット収納装置に上述したバーコード決済センター装置30において実行するクレジットカードサービスに関する一部の処理、例えば、与信要求部333、売上データ生成部335の全てまたは任意の一部の処理を実行させることでもよい。
【0050】
また、バーコードは2次元バーコードであってもよく、バーコードの代わりに、バーコード情報(支払情報)に相当するデータを図形で表現した他の画像であってもよく、文字を直接読み取ることでもよい。
また、上記ではバーコード情報が示す支払対象を支払先の企業としているが、例えば、「XX会社のXX使用料」などのように対象商品・サービスまでを特定するものであってもよい。また、バーコード決済センター装置30の記憶部32に企業コードに対応付けて対象商品・サービスの情報を記憶しておき、ステップS118において、収納結果情報に対象商品・サービスの情報をさらに付加して企業システム50に送信してもよい。
【0051】
上記実施形態によれば、料金の支払者は、継続カード払いの書類の記入や押印などの煩雑な手続きを行わなくとも、継続カード払いを申込むことができ、印鑑の相違や記載ミス等による手戻りも発生しない。また、請求書に印刷されたバーコードを用いることにより、より簡易な操作で継続カード払いの申込を行い、情報の入力間違いも防ぐことができる。このように、継続カード払いの手続きを簡易に行なうことができるため、請求書払いの支払者を、継続カード払いに誘導することが可能となる。
【0052】
また、支払者が端末装置により読込むバーコードとして、請求書に印刷されているバーコードを利用することにより、請求書払の支払をクレジットカードで行なったユーザについて、継続カード払いへの移行を効果的に促進することができ、また、請求書払いのためにバーコード決済センター装置に登録されている情報を利用して継続カード払いの申込を受けることができる。
【0053】
また、収納企業の企業システムでは、継続カード払い受付のためのサイトを構築する必要がなく、従来継続カード払いの書類に基づいてマニュアルにより入力していた継続カード払いの情報を、ネットワークを介して受信して登録するための受け口を作成するのみの軽微の機能追加だけでよい。加えて、バーコード決済センター装置において各収納企業に対する継続カード払い受付のインタフェースを提供するため、支払者は統一したインタフェースにより異なる収納機関への継続カード払いを簡易に申込むことができ、複数の収納機関への継続カード払い申込を促進することができる。
【0054】
なお、上述の端末装置20、バーコード決済センター装置30、カード会社装置40、企業システム50は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、端末装置20の情報処理部26、バーコード決済センター装置30の情報処理部33、カード会社装置40の与信処理部43、ならびに、企業システム50の情報処理部53の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0055】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0056】
なお、本発明は、上記において説明した実施形態に限定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0057】
10…請求書
11…バーコード
20…端末装置
21…通信部
22…入力部
23…記憶部
24…表示部
25…読取部
26…情報処理部
261…表示制御部
262…通知部
263…指示部
30…バーコード決済センター装置(受付装置)
31…通信部
32…記憶部
33…情報処理部
331…登録情報受信部
332…画面制御部
333…与信要求部
334…登録要求部
335…売上データ生成部
40…カード会社装置
41…通信部
42…記憶部(カード会社装置記憶部)
43…与信処理部
50…企業システム
51…通信部
52…記憶部(企業システム記憶部)
53…情報処理部
531…消込部
532…登録部
533…売上データ生成部
60、61…ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支払者の端末装置と、継続的なクレジットカード払いの登録を受け付ける受付装置と、収納企業の企業システムとをネットワークを介して接続してなる継続カード払い登録システムであって、
前記端末装置は、
支払対象を特定する情報と支払者を特定する情報と支払金額の情報とを少なくとも含む支払情報を示す画像を読み取る読取部と、
支払者が利用するクレジットカードを特定する情報を少なくとも含むカード情報と継続的なクレジットカード払いの登録指示とを入力する入力部と、
前記読取部によって読み取った画像により示される支払情報と、前記入力部によって入力されたカード情報とを前記受付装置に送信する通知部と、
前記受付装置から受信した継続カード払いを行うか否かの問い合わせに対応して前記入力部により継続的なクレジットカード払いの登録指示が入力された場合に、前記受付装置へ登録要求を送信する指示部と
を備え、
前記受付装置は、
前記支払情報と前記カード情報とを対応づけて記憶する受付装置記憶部と、
前記端末装置から支払情報及びカード情報を受信し、受信した当該支払情報及び当該カード情報を対応づけて前記受付装置記憶部に書き込む登録情報受信部と、
受信した前記支払情報により示される支払金額の情報と、受信した前記カード情報とを、前記ネットワークに接続されるカード会社装置へ通知する与信要求部と、
前記与信要求部により送信した前記支払金額の情報及び前記カード情報に対応して、前記カード会社装置から与信処理が成功した旨の通知が返送された場合に、継続カード払いを行うか否かの問い合わせを前記端末装置に送信する問い合わせ部と、
前記問い合わせ部が送信した前記問い合わせに対応して前記端末装置から登録要求を受信した場合に、前記登録情報受信部が書き込んだ前記支払情報及び前記カード情報を前記受付装置記憶部から読み出し、読み出した前記支払情報及び前記カード情報を含んだ収納結果情報を、前記登録要求を受信した直後に、あるいは、前回収納結果情報を送信した以降に前記登録要求を受信した前記支払情報についてまとめて定期的に、前記企業システムへ送信する登録要求部と
を備え、
前記企業システムは、
前記支払情報と顧客情報とを対応付けて記憶する企業システム記憶部と、
前記受付装置から前記収納結果情報を受信し、受信した当該収納結果情報に含まれる前記支払情報に対応した前記顧客情報に対応付けて、受信した当該収納結果情報に含まれる前記カード情報を前記企業システム記憶部に書き込む登録部と
を備える、
ことを特徴とする継続カード払い登録システム。
【請求項2】
前記受付装置は、
受信した前記カード情報に含まれるカード番号と、受信した前記支払情報により示される支払金額とを少なくとも含むクレジットカードの売上データを生成し、前記カード会社装置へ出力する売上データ生成部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の継続カード払い登録システム。
【請求項3】
前記ネットワークに接続されるクレジット収納装置をさらに設け、
前記クレジット収納装置は、
前記受付装置に代えて、前記与信要求部または前記売上データ生成部の全てあるいは一部の処理を実行する、
ことを特徴とする請求項2に記載の継続カード払い登録システム。
【請求項4】
前記支払情報に含まれる支払対象を特定する情報は、支払先の企業と、支払の対象となる商品またはサービスとを特定する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の継続カード払い登録システム。
【請求項5】
支払者の端末装置と、継続的なクレジットカード払いの登録を受け付ける受付装置と、収納企業の企業システムとをネットワークを介して接続してなる継続カード払い登録システムが実行する継続カード払い登録方法であって、
前記端末装置が、
支払対象を特定する情報と支払者を特定する情報と支払金額の情報とを少なくとも含む支払情報を示す画像を読み取る読取過程と、
支払者が利用するクレジットカードを特定する情報を少なくとも含むカード情報を入力するカード情報入力過程と、
前記読取過程において読み取った画像により示される支払情報と、前記カード情報入力過程において入力されたカード情報とを前記受付装置に送信する通知過程と、
前記受付装置が、
前記端末装置から支払情報及びカード情報を受信し、受信した当該支払情報及び当該カード情報を対応づけて当該受付装置の備える受付装置記憶部に書き込む登録情報受信過程と、
受信した前記支払情報により示される支払金額の情報と、受信した前記カード情報とを、前記ネットワークに接続されるカード会社装置へ通知する与信要求過程と、
前記与信要求過程において送信した前記支払金額の情報及び前記カード情報に対応して、前記カード会社装置から与信処理が成功した旨の通知が返送された場合に、継続カード払いを行うか否かの問い合わせを前記端末装置に送信する問い合わせ過程と、
前記端末装置が、
前記受付装置から受信した継続カード払いを行うか否かの問い合わせに対応して継続的なクレジットカード払いの登録指示が入力された場合に、前記受付装置へ登録要求を送信する指示過程と、
前記受付装置が、
前記問い合わせ過程において送信した前記問い合わせに対応して前記端末装置から登録要求を受信した場合に、前記登録情報受信過程において書き込んだ前記支払情報及び前記カード情報を前記受付装置記憶部から読み出し、読み出した前記支払情報及び前記カード情報を含んだ収納結果情報を、前記登録要求を受信した直後に、あるいは、前回収納結果情報を送信した以降に前記登録要求を受信した前記支払情報についてまとめて定期的に、前記企業システムへ送信する登録要求過程と、
前記企業システムが、
前記受付装置から前記収納結果情報を受信し、当該企業システムが備える企業システム記憶部に受信した当該収納結果情報に含まれる前記支払情報と対応して記憶されている顧客情報に対応付けて、受信した当該収納結果情報に含まれる前記カード情報を書き込む登録過程と
を有することを特徴とする継続カード払い登録方法。
【請求項6】
支払者の端末装置と、継続的なクレジットカード払いの登録を受け付ける受付装置と、収納企業の企業システムとをネットワークを介して接続してなる継続カード払い登録システムに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記端末装置として用いられるコンピュータを、
当該端末装置の備える読取部によって読み取った画像で示される、支払対象を特定する情報と支払者を特定する情報と支払金額の情報とを少なくとも含む支払情報と、入力部によって入力された、支払者が利用するクレジットカードを特定する情報を少なくとも含むカード情報とを前記受付装置に送信する通知部、
前記受付装置から受信した継続カード払いを行うか否かの問い合わせに対応して前記入力部により継続的なクレジットカード払いの登録指示が入力された場合に、前記受付装置へ登録要求を送信する指示部
として動作させ、
前記受付装置として用いられるコンピュータを、
前記端末装置から支払情報及びカード情報を受信し、受信した当該支払情報及び当該カード情報を対応づけて当該受付装置の備える受付装置記憶部に書き込む登録情報受信部、
受信した前記支払情報により示される支払金額の情報と、受信した前記カード情報とを、前記ネットワークに接続されるカード会社装置へ通知する与信要求部、
前記与信要求部により送信した前記支払金額の情報及び前記カード情報に対応して、前記カード会社装置から与信処理が成功した旨の通知が返送された場合に、継続カード払いを行うか否かの問い合わせを前記端末装置に送信する問い合わせ部、
前記問い合わせ部が送信した前記問い合わせに対応して前記端末装置から登録要求を受信した場合に、前記登録情報受信部が書き込んだ前記支払情報及び前記カード情報を前記受付装置記憶部から読み出し、読み出した前記支払情報及び前記カード情報を含んだ収納結果情報を、前記登録要求を受信した直後に、あるいは、前回収納結果情報を送信した以降に前記登録要求を受信した前記支払情報についてまとめて定期的に、前記企業システムへ送信する登録要求部
として動作させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−109789(P2013−109789A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−52491(P2013−52491)
【出願日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【分割の表示】特願2008−184308(P2008−184308)の分割
【原出願日】平成20年7月15日(2008.7.15)
【出願人】(000102728)株式会社エヌ・ティ・ティ・データ (438)