説明

網事業者協商装置、及びこれを利用して音声通話のための最適経路を提供する電話システムとその提供方法

本発明は、網事業者協商装置、及びこれを利用して音声通話のための最適経路を提供する電話システムと、その提供方法に関するものである。この網事業者協商装置は、加入者から音声通話のための呼要求がある場合、網事業者コール協商エージェントを通じて各網事業者が実時間で提供する、複数の接続網を通じた音声通話に関する価格情報と、コールサーバーに貯蔵されている音声通話が処理された価格情報、及び接続網の品質情報を含む評価情報を用い、網事業者間のコール協商を実時間で行って、複数の接続網の中で、加入者が望む条件に応じた最適経路を提供する一つの接続網を選択する。本発明によれば、加入者には、通話料が画期的に節減される効果を提供し、協商サービス提供者には、当該加入者に特別な網に対する投資なしで、加入者個々人が望む性向に合う差別的なサービスを提供できるという効果を提供し、網事業者には、マーケティングに入る費用で自身のサービス品質アップグレードにのみ集中することができるので、窮極的な価格下落と品質上昇を招くという効果を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声通話のための最適経路を提供する装置に係り、より具体的には、網事業者との協商を通じて音声通話のための最適経路を提供する網事業者協商装置、及びこれを利用する電話システムとその提供方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、通信業界の独占規制による市場の変化に伴って、長距離区間及び短距離区間をVoIP(Voice over Internet Protocol)などの新技術で実現して廉価な通話料金を提供する特別(訳注:法定の新規業務形態として区分された)通信企業等が登場し始めた。このような特別通信企業は、自分だけの特別な識別番号によって加入者が通信企業を選択し、選択した通信企業の線路を活用して通話するようにしている。
【0003】
しかし、このような特別通信業界では、1位の事業者がほとんど支配的な市場を蚕食しており、これは通話品質又は価格よりは、各当該企業の資金力による広告に起因したことであって、消費者は、次の順位の特別通信企業等が提供する多様な商品の競争力に対して認知できない状態で、高価の通信線路を活用するようになるという問題点がある。
【0004】
一方、各特別通信企業等は、長距離電話の特性上、企業別に特定の国家に対して非常に安い価格を提供するとか、又は特定の地域と地域との間の専用線路を確保して価格競争力を提供している。このような価格競争力は結局、消費者が分かってこそ活用できるので、結果的に線路の価格よりは、広告費による消費者の負担が大きくなるしかない構造を有するようにしている。
【0005】
また、多数の地域間に専用線を確保して付加サービスを提供しようとする企業等があるが、このような企業等が一定の交換設備を備えているにもかかわらず、遊休資源を活用するために支出すべきマーケティング費用により、遊休資源を遊ばせるようになる場合が大部分という問題点がある。
【0006】
このような問題点を克服するための従来の技術には、カン・ジョンギル(Kang, Jong-Kil)の特許文献1の“電話料金情報を備えた通信端末器”、セウォンテレコム(Sewon telecom)株式会社の特許文献2の“電話番号自動選択装置及びこれを備えた電話ドッキングシステム”、エンテルテクノルロジー(NTel technology)株式会社の特許文献3の“料金体系に応じた最低価の通信事業者を連結するサービス”、イ・チョルソン(Lee, Chul-Sung)の特許文献4の“最低料金電話連結方法”などがある。
【0007】
しかし、前記従来の技術は、各通信企業等から当該電話料金情報を受けて、端末器内のメモリ又はデータベースに各々貯蔵した後、電話発信時にメモリ又はデータベースに貯蔵された電話料金情報を比較して、最低の電話料金が要求される通信企業を通じて音声通話が行われることを特徴にしているため、各通信企業等の実時間的な価格変動に対応するのが難しく、また、各通信企業等の電話料金情報の以外に他の品質によって通信企業を選択するのが難しいという問題点がある。
【特許文献1】大韓民国特許出願第1999−68258号
【特許文献2】大韓民国特許出願第1999−46400号
【特許文献3】大韓民国特許出願第2001−25163号
【特許文献4】大韓民国特許出願第2003−72517号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明によれば、音声通話を使用する場合、加入者が特定の音声通話経路を選択しなくても、加入者が設定した特定の条件に最も符合する条件の音声通話経路(Call Routing Path)を網提供事業者のシステムと自動的に協商して、選択した経路を通じて加入者の音声通話が連結されるようにする網事業者協商装置、及びこれを利用して音声通話のための最適経路を提供する電話システムとその提供方法を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を達成するための本発明の一つの特徴による音声通話のための最適経路を提供する電話システムは、
複数の網事業者が提供する接続網を連動させる交換施設;前記複数の接続網の中で、音声通話のための最適経路を提供する接続網を選択する網事業者協商部;及び加入者から音声通話のための呼要求がある場合、前記加入者が望む条件情報を前記網事業者協商部に提供し、前記網事業者協商部で、前記加入者が望む条件情報に応じた音声通話のための最適経路を提供する接続網が選択されて伝達されれば、前記伝達された接続網情報を前記交換施設に伝達する呼中継部;を含み、前記交換施設は、前記呼中継部から伝達される接続網情報に相当する接続網を通じて、前記加入者と前記加入者からの音声通話相手とを連結して、前記加入者が望む条件に応じた最適音声通話経路を提供することを特徴とする。
【0010】
本発明の他の特徴による音声通話のための最適経路提供方法は、
a)加入者から音声通話のための呼を受信する段階;b)複数の網事業者が提供する複数の接続網の中で、前記加入者によって予め特定の条件に応じて最適経路を提供する接続網を、前記複数の網事業者と協商して実時間で選択する段階;及びc)前記選択した接続網を通じて、前記加入者と前記加入者が望む相手とが音声通話を行うように連結する段階;を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態による音声通話のための最適経路を提供する網事業者協商装置、及びこれを含む電話システムについて詳細に説明する。
本発明の実施形態では、サービスと網を分離して、通信マーケティング専門業者によって多様な形態の網を条件に合うように自動選択して顧客の便宜性を極大化させると同時に、多数の網事業者によってサービスを公平な条件で提供できるようにする。
【0012】
図1は、本発明の第1実施形態による音声通話のための最適経路を提供する電話システムのブロック図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態による音声通話のための最適経路を提供する電話システムは、交換施設100、網事業者コール協商エージェント200、コール協商サーバー300、及び呼集中及び分配交換機400を含む。
【0013】
交換施設100は、複数の網事業者が提供する接続網を連動させる。
網事業者コール協商エージェント200は、各網事業者が提供する音声通話に対する実時間価格情報を貯蔵している。
【0014】
コール協商サーバー300は、呼が処理された以降の価格、品質などの評価情報を貯蔵しており、加入者の特定の性向に応じた呼要求に対し、網事業者コール協商エージェント200で提供する価格情報と自分が貯蔵している評価情報とを用い、実時間で前記網事業者コール協商エージェント200と協商して一つのネット事業者を選択する。ここで、評価情報がコール協商サーバー300に貯蔵されると説明したが、評価情報の円滑な管理などのために別途の独立的な評価サーバーに貯蔵した後、コール協商サーバー300によって要請される場合に、当該評価情報を伝達することにしてもよい。
【0015】
呼集中及び分配交換機400は、加入者の性向、例えば、音声通話品質は劣っても最低価格を望む性向、一定水準の品質で最低価格を望む性向、価格に関係なしで最高の品質を望む性向などの情報を予め貯蔵しており、移動通信端末器500からの特定の呼要求に対し、前記コール協商サーバー300で選択された網事業者が提供する接続網を通じて相手方端末器610、620に接続できるように、交換施設100に呼を伝達する。ここで、呼集中及び分配交換機400が加入者の性向などの情報を貯蔵すると説明したが、本発明の技術的範囲はここに限定されず、コール協商サーバー300に貯蔵するようにして、コール協商時に望む性向に対して協商が行われるようにすることができ、また、加入者性向情報の円滑な管理のために別途の独立的な登録サーバーに加入者性向情報などを貯蔵した後、コール協商サーバー300でコール協商時に、要求する場合に伝達して、最適経路を選択することに用いることができる。また、移動通信端末器500は、本発明の第1実施形態によるコール協商による最適経路を選択するために、特定の協商サービス用識別番号を使用する。このような特定の協商サービス用識別番号の使用により、移動通信端末器500から要求された呼が呼集中及び分配交換機400に伝達されることができる。
【0016】
呼集中及び分配交換機400は、CDMA/PCS交換ネットワーク710を通して接続される基地局720を通じて、移動通信端末器500に対する移動通信接続を行う。このように呼集中及び分配交換機400がCDMA/PCS交換ネットワーク710に接続された基地局720を通じて移動通信端末器500と移動通信接続を遂行する技術は、当業者に自明なことであるので詳細な説明を省略する。
【0017】
前記で呼集中及び分配交換機400、コール協商サーバー300、及び網事業者コール協商エージェント200は、交換施設100を通じて接続網を提供する網事業者から分離されて、要求された特定の音声通話呼に対して最適経路を提供するための協商を遂行する網事業者協商ネットワークに、別途に分離されて用いられることができる。
【0018】
交換施設100は、インターネット電話網810に接続するゲートウェイ、PSTN有線網820に接続する交換機、多数の他社VoIPに接続するゲートウェイ、多数の他社網に接続する交換機などを含む。
【0019】
以下、図2を参照して、本発明の第1実施形態による音声通話のための最適経路を提供する方法について説明する。
まず、本発明の第1実施形態による音声通話のための最適経路を提供するサービスに加入した加入者は、自分がサービスを受けようとする最適経路に対する性向情報を呼集中及び分配交換機400に予め登録する。もちろん、加入者情報がコール協商サーバー300や独立した登録サーバー(図示せず)に貯蔵されていると設定した場合には、当該性向情報も対応する場所に貯蔵された方が良い。
【0020】
その後、加入者が移動通信端末器500を通じて、本発明の第1実施形態による音声通話のための最適経路を提供するサービス使用が可能な識別番号を用いて発信すれば、当該発信呼が、基地局720及びCDMA/PCS交換ネットワーク710を通じて、呼集中及び分配交換機400に伝達される(S10)。
【0021】
次に、呼集中及び分配交換機400は、伝達された発信呼に対して最適音声通話経路を提供する網事業者を選択するために、コール協商サーバー300に質問を伝送する(S20)。この時、予め登録された加入者の性向情報もコール協商サーバー300に伝達される。
【0022】
コール協商サーバー300は、呼集中及び分配交換機400から伝達された質問により、コール協商ネットワーク上に存在する多様な網事業者コール協商エージェント200と音声通話に対する協商を進行して、加入者が選択した性向に応じた最適接続網を提供する網事業者を選択する(S30)。この時、コール協商サーバー300は、各網事業者が自身の網事業者コール協商エージェント200を通じて提供する当該コールに関する価格情報と、自体に貯蔵されている評価情報に含まれている品質情報などを用いて、最適網事業者を選択する。
【0023】
次に、コール協商サーバー300は、前記段階(S30)で選択された網事業者が提供する接続網情報を、呼集中及び分配交換機400に伝達する(S40)。
呼集中及び分配交換機400は、コール協商サーバー300から伝達された接続網情報に基づいて、交換施設100内にある当該ゲートウェイや交換機に加入者からの発信呼を伝達する(S50)。
【0024】
交換施設100内の当該接続網提供者は、呼集中及び分配交換機400から伝達された発信呼を目的通信機器610、620に連結して、加入者500との音声通話が行われるようにする(S60)。
【0025】
このように、加入者の特定の性向によって最適経路を通じて音声通話が行われた後、加入者500や目的通信機器61、620によって通話が終了されれば、多様な経路、例えば、アンケート調査、音質評価などを通じて、当該網提供者の品質を収集してコール協商サーバー300や別途の評価サーバー(図示せず)に貯蔵する。
【0026】
前記では、移動通信端末器500でVoIP加入者、有線PSTN加入者、移動通信加入者などと音声通話を遂行する場合について説明したが、以下では、図3を参照して、本発明の第2実施形態による音声通話のための最適経路を提供する網事業者協商装置及びこれを含む電話システムについて説明する。
【0027】
図3は、本発明の第2実施形態による音声通話のための最適経路を提供する電話システムのブロック図である。
図3に示すように、本発明の第2実施形態による音声通話のための最適経路を提供する電話システムは、交換施設1100、網事業者コール協商エージェント1200、コール協商サーバー1300、及び呼中継器(Call Relay)1400を含む。
【0028】
ここで、網事業者コール協商エージェント1200、コール協商サーバー1300などは、図1を参照して説明した交換施設100、網事業者コール協商エージェント200、コール協商サーバー300とその構造及び機能が類似しており、図1を参照すれば当業者によって簡単に理解できるので、詳細な説明を省略する。
【0029】
また、交換施設1100も、VoIP端末又はソフトフォン1500から音声通話要請を受けて、各種のメディア網又は有無線網に伝達できるメディアゲートウェイを含むことを除いては、図1を参照して説明した交換施設100とその機能が類似しており、図1を参照すれば、当業者によって簡単に理解できるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0030】
また、呼中継器1400も、VoIP端末又はソフトフォン1500から本発明の第2実施形態によるサービス使用が可能な識別番号を用いて発信される呼を受信することを除いては、図1を参照して説明した呼集中及び分配交換機400とその機能及び構造が類似しており、図1を参照すれば、当業者によって簡単に理解できるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0031】
前記VoIPの場合、呼伝達要請はSIP(Session Initiation Protocol)などを利用して遂行することができ、このようなSIPは既に当業者には自明なものであるので、詳細な説明を省略する。
【0032】
以下、図4を参照して、本発明の第2実施形態による音声通話のための最適経路を提供する方法について説明する。
まず、本発明の第2実施形態による音声通話のための最適経路を提供するサービスに加入した加入者は、自分がサービスを受けようとする最適経路に対する性向情報を呼中継器1400に予め登録する。もちろん、加入者情報がコール協商サーバー1300や独立した登録サーバー(図示せず)に貯蔵されることに設定した場合には、当該性向情報も対応する場所に貯蔵された方が良い。
【0033】
その後、加入者がVoIP端末あるいはソフトフォン1500を通じて、本発明の第2実施形態による音声通話のための最適経路を提供するサービス使用が可能な識別番号を用いて発信すれば、当該発信呼が呼中継器1400に伝達される(S100)。
【0034】
次に、呼中継器1400は、伝達された発信呼に対し、最適音声通話経路を提供する網事業者を選択するために、コール協商サーバー1300に質問を伝送する(S110)。この時、予め登録された加入者の性向情報もコール協商サーバー1300に伝達される。
【0035】
コール協商サーバー1300は、呼中継器1400から伝達された質問によって、コール協商ネットワーク上に存在する多様な網事業者コール協商エージェント1200と音声通話に対する協商を進行して、加入者が選択した性向に応じた最適接続網を提供する網事業者を選択する(S120)。この時、コール協商サーバー1300は、各網事業者が自身の網事業者コール協商エージェント1200を通じて提供する当該コールに関する価格情報と、自体に貯蔵されている評価情報に含まれている品質情報となどを用いて、最適網事業者を選択する。
【0036】
次に、コール協商サーバー1300は、前記段階(S120)で選択された網事業者が提供する接続網情報を、呼中継器1400に伝達する(S130)。
呼中継器1400は、コール協商サーバー1300から伝達された接続網情報に基づいて、交換施設1100内にある当該メディアゲートウェイに、加入者からの発信呼を伝達する(S140)。
【0037】
交換施設1100内の当該接続網提供者は、呼中継器1400から伝達された呼を目的通信機器1600に連結して、加入者1500との音声通話が行われるようにする(S150)。
【0038】
このように、加入者の特定の性向によって、最適経路を通じて音声通話が行われた後、加入者1500や目的通信機器1600によって通話が終了されれば、多様な経路、例えば、インターネット電話クライアントなどを通じて当該網提供者の品質を収集して、コール協商サーバー1300や別途の評価サーバー(図示せず)に貯蔵する。
【0039】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の多様な変更や変形が可能である。
【0040】
例えば、前記では、加入者が移動通信端末器、又はVoIP端末あるいはソフトフォンで発信する呼についてのみ説明したが、加入者が一般のPSTN有線網に接続された端末を利用して発信する場合にも、本発明の実施形態による最適経路を提供する協商方式が用いられることができる。このような一般のPSTN有線網の場合には、コール協商サーバー300、1300との質問を遂行する呼集中及び分配交換機400や呼中継器1400の代わりに、知能網を用いて実現することができる。このような知能網では、協商後に当該網事業者の地域ノードに呼を伝送して、音声通話サービスを提供する。知能網を通じて一般のPSTN有線網に対する接続機能を提供する技術については、既に当業者には自明であるので、詳細な説明をしなくても一般のPSTN有線網を通じて音声通話のための最適経路を提供できるということは当業者に簡単に理解できるのであろう。
【0041】
本発明によれば、加入者、協商サービス提供者、網事業者に次のような効果を提供する。
1)加入者に対する効果
加入者は、自分が音声通話をしようとする目的通信機器までの多様な経路あるいは網事業者の中で、最も最適な経路を自動的に選択して通話することができるので、通話料が画期的に節減される。
【0042】
2)協商サービス提供者(仮想網事業者)に対する効果
協商サービス提供者は、当該加入者に、特別な網に対する投資なしで加入者の個々人が望む性向に合う差別的なサービスを提供することができ、また、周期的な評価フィードバックによって網事業者を選別することができる。また、特定の網に従属される必要がないので、より中立的な立場で通話暴走などの問題点を自然に解決できるようになる。また、網事業者間の自律的な価格競争ができるようになるので、各々の網に対する賃貸料を必要な分だけ低い価格で提供できる環境を組成することができる。また、実時間で適用される網事業者の価格情報によって協商を行うので、加入者に実時間で最適経路を提供することができる。
【0043】
3)網事業者の利益
網事業者は、全国的な網を備えていない部分的ネットワーク提供者といっても、自身の提供網に対するサービスだけを有しても、網を再販売できる市場が開けられ、マーケティングに入る費用で自身のサービス品質アップグレードにのみ集中することができるので、窮極的な価格下落と品質上昇を招くようになる。また、公正な競争を通じて網を提供することにより、開かれた市場での価格競争が可能になる。また、実時間で最適経路提供が可能になるので、実時間で価格変動政策を遂行できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1実施形態による音声通話のための最適経路を提供する電話システムのブロック図である。
【図2】図1に示された電話システムの動作流れを示した図である。
【図3】本発明の第2実施形態による音声通話のための最適経路を提供する電話システムのブロック図である。
【図4】図3に示された電話システムの動作流れを示した図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の接続網の中で、音声通話のための最適経路を提供する接続網を選択する網事業者協商装置において、
各網事業者が実時間で提供する、前記複数の接続網を通じた音声通話に関する価格情報を貯蔵する網事業者コール協商エージェント;及び
前記複数の接続網を通る音声通話が完了した後、前記音声通話が処理された価格情報及び前記接続網の品質情報を含む評価情報を貯蔵し、加入者から音声通話のための呼要求がある場合、前記網事業者コール協商エージェントから提供する価格情報と前記評価情報を用い、前記網事業者間のコール協商を実時間で行って、前記複数の接続網の中で、前記加入者が望む条件に応じた最適経路を提供する一つの接続網を選択するコール協商サーバー;
を含む網事業者協商装置。
【請求項2】
前記加入者が望む条件情報が前記コール協商サーバーに予め登録されていることを特徴とする、請求項1に記載の網事業者協商装置。
【請求項3】
前記加入者が望む条件は、音声通話品質は劣っても最低価格の条件、一定水準の品質での最低価格条件、及び価格に関係ない最高品質条件を含む、請求項1又は2に記載の網事業者協商装置。
【請求項4】
音声通話のための最適経路を提供する電話システムにおいて、
複数の網事業者が提供する接続網を連動させる交換施設;
前記複数の接続網の中で、音声通話のための最適経路を提供する接続網を選択する網事業者協商部;及び
加入者から音声通話のための呼要求がある場合、前記加入者が望む条件情報を前記網事業者協商部に提供し、前記網事業者協商部において、前記加入者が望む条件情報に応じた音声通話のための最適経路を提供する接続網が選択されて伝達されれば、前記伝達された接続網情報を前記交換施設に伝達する呼中継部;
を含み、
前記交換施設は、前記呼中継部から伝達される接続網情報に相当する接続網を通じて、前記加入者と前記加入者からの音声通話相手とを連結し、前記加入者が望む条件に応じた最適音声通話経路を提供する
ことを特徴とする、音声通話のための最適経路を提供する電話システム。
【請求項5】
前記網事業者協商部が、
各網事業者が実時間で提供する、前記複数の接続網を通じた音声通話に関する価格情報を貯蔵する網事業者コール協商エージェント;及び
前記複数の接続網を通じた音声通話が完了した後、前記音声通話が処理された価格情報及び前記接続網の品質情報を含む評価情報を貯蔵し、前記呼中継部を通じて前記加入者から音声通話のための呼要求がある場合、前記網事業者コール協商エージェントから提供する価格情報と前記評価情報を用い、前記網事業者間のコール協商を実時間で行って、前記複数の接続網の中で、前記呼中継部を通じて提供される、前記加入者が望む条件に応じた最適経路を提供する一つの接続網を選択するコール協商サーバー;
を含む、請求項4に記載の音声通話のための最適経路を提供する電話システム。
【請求項6】
前記加入者が望む条件が前記呼中継部に予め登録されていることを特徴とする、請求項4又は5に記載の音声通話のための最適経路を提供する電話システム。
【請求項7】
前記加入者が望む条件は、音声通話品質は劣っても最低価格の条件、一定水準の品質での最低価格条件、及び価格に関係ない最高の品質条件を含む音声通話のための最適経路を提供する、請求項6に記載の電話システム。
【請求項8】
前記加入者は、特定のコール協商サービス用識別番号を用いて前記呼中継部に接続することを特徴とする、請求項6に記載の音声通話のための最適経路を提供する電話システム。
【請求項9】
前記加入者は、移動通信端末器を用いて前記呼中継部に接続することを特徴とする、請求項6に記載の音声通話のための最適経路を提供する電話システム。
【請求項10】
前記加入者は、VoIP(Voice Over Internet Protocol)端末又はソフトフォン(softphone)を用いて前記呼中継部に接続することを特徴とする、請求項6に記載の音声通話のための最適経路を提供する電話システム。
【請求項11】
前記加入者は、有線電話を用いて前記呼中継部に接続することを特徴とする、請求項6に記載の音声通話のための最適経路を提供する電話システム。
【請求項12】
前記接続網には、インターネット電話網、PSTN有線網、及び移動通信網が含まれる、請求項4に記載の音声通話のための最適経路を提供する電話システム。
【請求項13】
前記交換施設には、PSTN交換機、インターネット電話ゲートウェイ、及びメディアゲートウェイが含まれることを特徴とする、請求項4に記載の音声通話のための最適経路を提供する電話システム。
【請求項14】
音声通話のための最適経路を提供する方法において、
a)加入者から音声通話のための呼を受信する段階;
b)複数の網事業者が提供する複数の接続網の中で、前記加入者によって予め特定の条件に応じて最適経路を提供する接続網を、前記複数の網事業者と協商して実時間で選択する段階;及び
c)前記選択した接続網を通じて、前記加入者と前記加入者が望む相手が音声通話を行うように連結する段階;
を含む、音声通話のための最適経路提供方法。
【請求項15】
前記c)段階の後に、
d)前記音声通話が完了した後、前記音声通話が処理された価格情報及び前記接続網の品質情報を含む評価情報を貯蔵する段階
をさらに含む、請求項14に記載の音声通話のための最適経路提供方法。
【請求項16】
前記b)段階で、
前記複数の網事業者が実時間で提供する接続網関連価格情報と、以前に音声通話が遂行されて貯蔵された評価情報とを用いて前記接続網を選択することを特徴とする、請求項15に記載の音声通話のための最適経路提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−526690(P2007−526690A)
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−554026(P2006−554026)
【出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【国際出願番号】PCT/KR2005/000448
【国際公開番号】WO2005/079030
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】