説明

綴具

【課題】リーフの差し換えをし易いように綴杆を開き易く且つ閉じ易い綴具を提供する。
【解決手段】この発明の綴具10は、綴杆部12と、綴杆部を連結する軸受部14と、綴杆部を連結して綴杆を開閉させるときの中心となる軸部16とを備え、軸受部14は、綴杆ののびる方向と直交する方向にのびる長さと綴杆ののびる方向に連続する太さとを有し、軸部16を装填するための円弧状の軸受凹部54を長手方向にのびるように形成され、軸部16は、綴杆ののびる方向に直交する方向にのびる長さと綴杆ののびる方向に連続する太さとを有し、長手方向に連続する輪郭の一部が円弧状で、軸受部14の軸受凹部54に揺動自在に嵌合され、軸部16は、前記綴杆を閉鎖するとき及び綴杆の先端を離間させるときに回転中心となり、長手方向に綴杆部が移動することをできるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、綴具に関するものであり、特に、例えばセルリング式ノート又は綴じ穴のあるリーフを綴じる手帳類に用いられる綴具である。
【背景技術】
【0002】
従来、リング状の部材を用いて、穴の開いたリーフを綴じていたノートは、そのリングの形状に沿って、360°リーフを広げること、すなわち開くだけでなく、リーフを折り返しノートの表面側と裏面側とを重ねることができ、180度しか開かないノートと比して半分のスペースで活用することができた。しかし、このセルリング式ノートは、リーフの差し替えができない欠点があった。
一方、特許第2528289号及び実開平7−17578号の綴具を用いた手帳、すなわちリーフを綴じる綴杆部が開閉可能な手帳は、リーフの差し替えが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2528289号
【特許文献2】実開平7−17578号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許第2528289号の綴具は、所要枚数の紙葉を綴って形成された紙葉綴の複数部がコ字形状の表紙内部に収容されてなる手帳であって、この表紙の背表紙部分が伸縮性素材で形成され、この背表紙部分の内側表面に沿って複数のゴム紐がその一端を背表紙の上端近傍に他端を背表紙の下端近傍に固定されて平行に張架され、このゴム紐と背表紙部分との間で前記紙葉綴の綴合わせ部分が挾持されてなる多用途手帳であるために、リーフの差し換えに比較的手間がかかり、180度しか開かない。
また、実開平7−17578号の綴具は、複数の綴環を起立した第1部材と第2部材とを共通の軸線で枢着している。したがって、第1部材と第2部材とは分離しないが、綴環15,17の基部に複数の綴環を連結する棒状の連結部を形成し、その連結部の内側面から張出部23を突設しているために、例えば、机の上に置いて綴具を開こうとしても、綴環の基部の外側が机の面に突き出たり、綴環が充分開かず、リーフの出し入れが比較的困難である。
それゆえに、この発明の主たる目的は、リーフの差し換えをし易いように綴杆を開き易く且つ閉じ易い綴具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明にかかる綴じ具は、複数の綴杆部と、前記綴杆部を連結する軸受部と、前記綴杆部を連結して前記綴杆部を構成する綴杆を開閉させるときの中心となる軸部とを備える綴具であって、前記綴杆部を構成する綴杆は、一対の綴杆が向き合うように、前記綴杆部を連結する軸受部及び軸部の各々にその長手方向に適宜な間隔をおいて、軸受部及び軸部の外側部ないし上側部から突設され、前記軸受部は、綴杆ののびる方向と直交する方向にのびる長さと綴杆ののびる方向に連続する太さとを有し、綴杆の基部に連設され且つ複数の綴杆を連結するように複数の綴杆に架設されるとともに、軸部を装填するための円弧状の軸受凹部を長手方向にのびるように形成され、前記軸部は、綴杆ののびる方向に直交する方向にのびる長さと綴杆ののびる方向に連続する太さとを有し、長手方向に連続する輪郭の一部が円弧状で、綴杆の基部と連設され且つ複数の綴杆を連設するように複数の綴杆に架設され、該円弧状の領域において、前記開口部から軸受部の内面が円弧状で長手方向にのびる軸受凹部に揺動自在に嵌合され、軸部は、前記綴杆の先端を合わせて閉鎖するとき及び綴杆の先端を離間させるときに回転中心となり、長手方向に綴杆部が移動することをできるように構成された、綴具である。
この発明の請求項2にかかる綴具は、綴杆部の基部に連設された第1受け部の収容部と綴杆部の基部に連設された第2受け部の収容部との間に、前記軸部の長手方向に圧縮し且つ弾発力をかける弾発部材が介装され、前記第1受け部及び第2受け部並びに弾発部材は、前記綴杆の先端を合わせて閉鎖するとき及び綴杆の先端を離間させるときに回転中心となり、軸受部は、綴杆部に綴じられたリーフを綴杆に沿って捲りかえすことができるように構成された、請求項1に記載の綴具である。
この発明の請求項3にかかる綴具は、軸部及び/又は第1ないし第2受け部は、閉じられた綴杆の開くことを阻止する軸部回転規制部を端部に突設され、前記軸部回転規制部は、綴杆部が閉じられたときに綴杆の開く方向とは反対側の端縁に係止される面を備えた、請求項1又は請求項2に記載の綴具である。
この発明の請求項4にかかる綴具は、前記軸受部並びに第1受け部及び第2受け部の輪郭は、略々同一で、前記綴杆の先端を合わせて閉鎖するとき及び綴杆の先端を離間させるときに回転中心となり、軸受部は、綴杆部に綴じられたリーフを綴杆に沿って捲りかえすことができるように構成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の綴具である。
この発明の請求項5にかかる綴具は、前記軸受部は、その側面に、綴杆の開き角度をリーフの挿入し易い角度に規制するための開き角規制部を形成され、軸部と一方の綴杆の先端及び他方の綴杆の先端とを結ぶ線のなす角度は、鈍角とならないように構成された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の綴具である。
この発明の請求項6にかかる綴具は、軸受部は、軸部を装填するための開口部を側面に形成され、該開口部に続いて軸受凹部を形成され、軸部は、前記開口部から軸受凹部に嵌合された、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の綴具である。
この発明の請求項7にかかる綴具は、前記軸部は、複数の綴杆の間において綴具の長さ方向にのびる中実柱状で、綴杆に連続して綴杆と一体的に形成され、且つ前記軸受部は、複数の綴杆の間において綴具の長さ方向にのびる中実半円筒状で、綴杆に連続して綴杆と一体的に形成された、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の綴具である。
【発明の効果】
【0006】
この発明にかかる綴具は、複数の綴杆部と、前記綴杆部を連結する軸受部と、前記綴杆部を連結して前記綴杆部を構成する綴杆を開閉させるときの中心となる軸部とを備える綴具であって、前記綴杆部を構成する綴杆は、一対の綴杆が向き合うように、前記綴杆部を連結する軸受部及び軸部の各々にその長手方向に適宜な間隔をおいて、軸受部及び軸部の外側部ないし上側部から突設され、前記軸受部は、綴杆ののびる方向と直交する方向にのびる長さと綴杆ののびる方向に連続する太さとを有し、綴杆の基部に連設され且つ複数の綴杆を連結するように複数の綴杆に架設されるとともに、軸部を装填するための円弧状の軸受凹部を長手方向にのびるように形成され、前記軸部は、綴杆ののびる方向に直交する方向にのびる長さと綴杆ののびる方向に連続する太さとを有し、長手方向に連続する輪郭の一部が円弧状で、綴杆の基部と連設され且つ複数の綴杆を連設するように複数の綴杆に架設され、該円弧状の領域において、前記開口部から軸受部の内面が円弧状で長手方向にのびる軸受凹部に揺動自在に嵌合され、軸部は、前記綴杆の先端を合わせて閉鎖するとき及び綴杆の先端を離間させるときに回転中心となり、長手方向に綴杆部が移動することをできるように構成されているので、リーフの差し換えをし易いように綴杆を開き易く且つ閉じ易い綴具を提供することができる。
この発明の請求項2にかかる発明によれば、綴杆部の基部に連設された第1受け部の収容部と綴杆部の基部に連設された第2受け部の収容部との間に、前記軸部の長手方向に圧縮し且つ弾発力をかける弾発部材が介装され、前記第1受け部及び第2受け部並びに弾発部材は、前記綴杆の先端を合わせて閉鎖するとき及び綴杆の先端を離間させるときに回転中心となり、軸受部は、綴杆部に綴じられたリーフを綴杆に沿って捲りかえすことができるように構成されているので、綴杆部の開閉は容易であり、綴杆部に綴じられたリーフを綴杆に沿って捲ることができるノートや手帳類となる。
この発明の請求項3にかかる発明によれば、軸部及び/又は第1ないし第2受け部は、閉じられた綴杆の開くことを阻止する軸部回転規制部を端部に突設され、前記軸部回転規制部は、綴杆部が閉じられたときに綴杆の開く方向とは反対側の端縁に係止される面を備えているので、閉じられた綴杆部が不用意に開くことがない。
この発明の請求項4にかかる発明によれば、前記軸受部並びに第1受け部及び第2受け部の輪郭は、略々同一で、前記綴杆の先端を合わせて閉鎖するとき及び綴杆の先端を離間させるときに回転中心となり、軸受部は、綴杆部に綴じられたリーフを綴杆に沿って捲りかえすことができるように構成されているので、リーフを綴杆部に沿って捲ることができる。
この発明の請求項5にかかる発明によれば、前記軸受部は、その側面に、綴杆の開き角度をリーフの挿入し易い角度に規制するための開き角規制部を形成され、軸部と一方の綴杆の先端及び他方の綴杆の先端とを結ぶ線のなす角度は、鈍角とならないように構成されているので、綴杆部へのリーフの差し換えが容易である。
この発明の請求項6にかかる発明によれば、軸受部は、軸部を装填するための開口部を側面に形成され、該開口部に続いて軸受凹部を形成され、軸部は、前記開口部から軸受凹部に嵌合されているので、リーフの差し換えをし易いように綴杆を開き易く且つ閉じ易い綴具を提供することができる。
この発明の請求項7にかかる発明によれば、前記軸部は、複数の綴杆の間において綴具の長さ方向にのびる中実柱状で、綴杆に連続して綴杆と一体的に形成され、且つ前記軸受部は、複数の綴杆の間において綴具の長さ方向にのびる中実半円筒状で、綴杆に連続して綴杆と一体的に形成されているので、綴具の小型化を図っても、堅牢な綴具を構成できる。
【0007】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
この明細書及び特許請求の範囲において、リーフは、用紙、合成樹脂製ポケット、表紙等の被綴じ物の総称である。
この明細書及び特許請求の範囲において、綴具の長さ方向(綴杆が並び、軸受部及び軸部がのびる方向)における手前側を「手前側」といい、向こう側を「向こう側」といい、略円環状の綴杆部の径方向で長さ方向と直交する方向を「幅方向」といい、略円環状の綴杆部の下側(軸部及び軸受部が形成された基部側)から、上側(綴杆係止部が形成された頂部側)に至る高さ方向を「高さ方向」という。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明にかかる綴具を用いた手帳の斜視図解図である。
【図2A】この発明にかかる綴具の全体の斜視図解図である。
【図2B】この発明にかかる綴具の部分的に拡大した斜視図解図である。
【図3】この発明にかかる綴具の斜視図解図であり、(A)は全体の図で、(B)(C)は半割杆の図である。
【図4】第1綴具部材の斜視図解図であり、(A)は右側の図であり、(B)は左側の図である。
【図5】第2綴具部材の斜視図解図であり、(A)は右側の図であり、(B)は左側の図である。
【図6A】この発明にかかる綴具を分解した状態における斜視図解図である。
【図6B】第1綴具部材と第2綴具部材とを結合する方法を示す斜視図解図である。
【図7】閉じた状態における綴具の正面図解図である。
【図8】閉じた状態における綴具の背面図解図である。
【図9A】図7A−A部分断面図解図である。
【図9B】図7B−B断面図解図である。
【図9C】図7C−C断面図解図である。
【図10】開き始めた状態における綴具の正面図解図である。
【図11】開き始めた状態における綴具の背面図解図である。
【図12A】図10A−A部分断面図解図である。
【図12B】図10B−B断面図解図である。
【図12C】図10C−C断面図解図である。
【図13】手帳のリーフの開き方を示す平面図解図であり、(A)は閉じた状態の図で、(B)は半分捲った状態の図で、(C)は360度捲った状態の図である。
【図14】綴具の説明図である。
【図15】手帳の説明図であり、(A)は全体の図であり、(B)はリーフの図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、この発明にかかる綴具を用いた手帳の斜視図解図であり、図2Aは、この発明にかかる綴具の全体の斜視図解図であり、図2Bは、この発明にかかる綴具の部分的に拡大した斜視図解図である。図3は、この発明にかかる綴具の斜視図解図であり、(A)は全体の図で、(B)(C)は半割杆の図である。図4は、第1綴具部材の斜視図解図であり、(A)は右側の図であり、(B)は左側の図であり、図5は、第2綴具部材の斜視図解図であり、(A)は右側の図であり、(B)は左側の図である。図6は、この発明にかかる綴具を分解した状態における斜視図解図であり、図7は、閉じた状態における綴具の正面図解図であり、図8は、閉じた状態における綴具の背面図解図である。図9Aは、図7A−A部分断面図解図であり、図9Bは、図7B−B断面図解図であり、図9Cは、図7C−C断面図解図である。図10は、開き始めた状態における綴具の正面図解図であり、図11は、開き始めた状態における綴具の背面図解図である。図12Aは、図10A−A部分断面図解図であり、図12Bは、図10B−B断面図解図であり、図12Cは、図10C−C断面図解図である。図13は、手帳のリーフの開き方を示す平面図解図であり、(A)は閉じた状態の図で、(B)は半分捲った状態の図で、(C)は360度捲った状態の図である。図14は、綴具の説明図であり、図15は、手帳の説明図であり、(A)は全体の図であり、(B)はリーフの図である。
この発明の綴具10は、複数の綴杆部12と、前記綴杆部12を連結する軸受部14と、前記綴杆部12を連結して前記綴杆部12を構成する第1綴杆20及び第2綴杆30を開閉させるときの中心となる軸部16とを備える綴具10であって、綴杆部12を捩って閉じている綴杆部12を開くことができるように構成されている。
この綴具10は、主として、一般的にセルリング式ノートと称されるノートに類似した手帳用として構成され、綴具10の綴杆部12に沿ってリーフ110を回転させて360度広げること、すなわち綴杆部12に綴じられたリーフ110を綴杆に沿って捲り、360度捲りかえし、閉じたときに両端にあるリーフ110の表側と裏側とが軸受部14及び軸部16を挟んで接し合うことができるように、構成されている。
通常、綴じ穴のある筆記する用紙の表側及び裏側に該用紙よりも比較的硬質の表紙が積層されており、この明細書及び特許請求の範囲においては、リーフ110の表側及び裏側には、用紙、合成樹脂製ポケット等の表面側の表表紙の表側と裏面側の裏表紙の裏側とを含まれる。
【0010】
綴具10は、第1綴具部材18Aと第2綴具部材18Bとから構成されており、第1綴具部材18Aと第2綴具部材18Bとは、綴具10の長さ方向における中央を中心にした対称形であり、それぞれ、綴杆部12,軸受部14及び軸部16を備えている。
【0011】
綴杆部12は、第1綴具部材18Aの第1綴杆20と第2綴具部材18Bの第2綴杆30とを有しており、前記綴杆部12を構成する第1綴杆20及び第2綴杆30は、一対の第1綴具部材18Aの第1綴杆20と第2綴具部材18Bの第2綴杆30とが向き合うように、前記綴杆部12を連結する軸受部14及び軸部16の各々にその長手方向に適宜な間隔をおいて、軸受部14及び軸部16の外側部ないし上側部から突設されている。そして、前記第1綴杆20及び第2綴杆30は、前記軸受部14及び軸部16を中心にして左右に分かれた、対称形である。
複数の第1綴杆20は、各第1綴杆20の間において、各第1綴杆20の基部と連設された第1架設部42によって、適宜な間隔をおいて、綴具10の長手方向に並列されている。
複数の第2綴杆30は、各第2綴杆30の間において、各第2綴杆30の基部と連設された第2架設部44によって、適宜な間隔をおいて、綴具10の長手方向に並列されている。
【0012】
前記軸受部14は、第1綴具部材18Aの第1軸受部50と第2綴具部材18Bの第2軸受部60とを有しており、第1軸受部50と第2軸受部60とは、綴具10の長さ方向の中央を中心にして対称形である。第1軸受部50及び第2軸受部60は、向こう側から手前側に連続して長手方向に直線状にのびる、中実半円筒状で断面略C字状であり、第1軸受部50は、第1綴杆20に連続して一体的に形成され、第2軸受部60は、第2綴杆30に連続して一体的に形成されている。
【0013】
前記軸受部14は、綴杆部12に綴じられたリーフ110を第1綴杆20及び第2綴杆30に沿って捲り、360度捲りかえし、閉じたときに両端にあるリーフ110の表側と裏側とが軸受部14を挟んで接し合うことができるように、下部において、第1綴杆20及び第2綴杆30の基部と近接した位置にて連設されている。
前記軸受部14は、綴杆ののびる方向と直交する方向にのびる長さと綴杆ののびる方向に連続する太さとを有し、綴杆部12に綴じられたリーフ110を綴杆部12に沿って捲り、360度捲りかえし、閉じたときに両端にあるリーフ110の表側と裏側とが軸受部14を挟んで接し合うことができるように構成されている。すなわち、第1軸受部50は、第1綴杆20の基部に連設され、第2軸受部60は、第2綴杆30の基部に連設され、且つ第1軸受部50は、複数の第1綴杆20を連結するように、複数の第1綴杆20に架設され、第2軸受部60は、複数の第2綴杆30を連結するように、複数の第2綴杆30に架設されている。
第1軸受部50は、軸部16を装填するための第1軸受部50の開口部52を半割杆20Aとは反対側の側面に形成されており、且つ第2軸受部60は、第2軸受部60の開口部62を半割杆30Aとは反対側の側面に形成されている。そして、第1軸受部50は、前記開口部52に続く内面が円弧状の軸受凹部54を形成され、第2軸受部60は、開口部62に続く内面が円弧状の軸受凹部64を形成されている。
【0014】
第1綴具部材18Aは、第1綴杆20の基部に連設された第1受け部80を有し、第2綴具部材18Bは、第2綴杆30の基部に連設された第2受け部90を有している。綴杆部12の基部に連設された第1受け部80と綴杆部12の基部に連設された第2受け部90との間に形成された収容部82に、前記軸部16の長手方向に圧縮し且つ弾発力をかける弾発部材102が介装されている。そして、前記第1受け部80及び第2受け部90並びに弾発部材102は、前記第1綴杆20と第2綴杆30の先端を合わせて閉鎖するとき及び第1綴杆20と第2綴杆30の先端を離間させるときに回転中心となる。
【0015】
前記軸受部14並びに第1受け部80及び第2受け部90の輪郭は、略々同一で、前記第1綴杆20と第2綴杆30の先端を合わせて閉鎖するとき及び第1綴杆20と第2綴杆30の先端を離間させるときに回転中心となる。そして、軸受部14並びに第1受け部80及び第2受け部90は、綴杆部12に綴じられたリーフ110を第1綴杆20又は第2綴杆30に沿って捲り、360度捲りかえすことができるように構成されている。
【0016】
前記軸部16は、第1綴杆20及び第2綴杆30ののびる方向に直交する方向にのびる長さと第1綴杆20及び第2綴杆30ののびる方向に連続する太さとを有し、長手方向に連続する輪郭の一部が円弧状で、第1綴杆20及び第2綴杆30の基部と連設され且つ複数の第1綴杆20及び第2綴杆30を連設するように複数の第1綴杆20及び第2綴杆30に架設されている。
軸部16は、第1綴具部材18Aの第1軸部120と第2綴具部材18Bの第2軸部130とを有しており、第1軸部120と第2軸部130とは、綴具10の長さ方向の中央を中心にして対称形である。
第1軸部120及び第2軸部130は、向こう側から手前側に連続して長手方向に直線状にのびる中実柱状で断面略真円状であり、第1軸部120は第1綴杆20に連続して一体的に形成され、第2軸部130は第2綴杆30に連続して一体的に形成されている。
軸部16を構成する第1綴具部材18Aの第1軸部120は、該円弧状の領域において、前記第2綴具部材18Bの第2軸受部60の開口部62から軸受部14の内面が円弧状で長手方向にのびる軸受凹部64に揺動自在に嵌合され、第2綴具部材18Bの第2軸部130は、該円弧状の領域において、前記第1綴具部材18Aの第1軸受部50の開口部52から軸受部14の内面が円弧状で長手方向にのびる軸受凹部54に揺動自在に嵌合されている。
軸部16(第1軸部120と第2軸部130)は、前記軸受部14(第1軸受部50と第2軸受部60)の長手方向にのびて、左右に分かれた一対の第1綴具部材18Aの第1軸受部50と第2綴具部材18Bの第2軸受部60とを長さ方向に直線状に並んだ状態で連結し、前記第1綴杆20の自由端20bと第2綴杆30の自由端30bとを合わせて閉鎖するとき及び第1綴杆20の自由端20bと第2綴杆30の自由端30bとを離間させるときに回転中心となり、綴杆部12に綴じられたリーフ110を第1綴杆20及び第2綴杆30に沿って捲り、360度捲りかえすことができるように構成されている。
【0017】
この実施の形態においては、第1綴杆20,第1軸受部50,第1受け部80及び第1軸部120は、第1綴具部材18Aに形成され、第2綴杆30,第2軸受部60,第2受け部90及び第2軸部130は、第2綴具部材18Bに形成され、第1綴具部材18Aと第2綴具部材18Bとは、綴具10の長さ方向の中央を中心にして対称形に形成されている。
【0018】
第1綴具部材18Aの第1軸受部50は、手前側の第1軸受部50aと中間の第1軸受部50bとに分かれて形成されており、第1綴具部材18Aの第1受け部80は、手前側の第1軸受部50aと中間の第1軸受部50bとの間に形成されている。
第1綴具部材18Aの第1軸部120は、向こう側の第1軸部120aと中間の第1軸部120bとに分かれて形成されている。そして、向こう側の第1軸部120aは、中間の第1軸受部50bから向こう側に連続して形成されており、中間の第1軸部120bは、第1受け部80から手前側に連続して形成されている。
第2綴具部材18Bの第2軸受部60は、向こう側の第2軸受部60aと中間の第2軸受部60bとに分かれて形成されており、第2綴具部材18Bの第2受け部90は、向こう側の第2軸受部60aと中間の第2軸受部60bとの間に形成されている。
第2綴具部材18Bの第2軸部130は、手前側の第2軸部130aと中間の第2軸部130bとに分かれて形成されている。そして、手前側の第2軸部130aは、中間の第2軸受部60bから手前側に連続して形成されており、第2軸部130bは、第2受け部90から向こう側に連続して形成されている。
【0019】
この実施の形態においては、第1綴具部材18Aは、綴杆部12(第1綴杆20),軸受部14(第1軸受部50),軸部16(第1軸部120)及び第1受け部80を合成樹脂で一体成形されてなる。また、同様に、第2綴具部材18Bは、綴杆部12(第2綴杆30),軸受部14(第2軸受部60),軸部16(第2軸部130)及び第2受け部90を合成樹脂で一体成形されてなる。
前記綴杆部12,第1綴杆20の第1架設部42,第2綴杆30の第2架設部44及び軸部16は、中実状で、連続して一体的に形成され、且つ、前記綴杆部12,第1綴杆20の第1架設部42,第2綴杆30の第2架設部44及び軸受部14は、中実状で、連続して一体的に形成されている。
【0020】
この実施の形態においては、第1綴具部材18Aの向こう側の第1軸部120aと中間の第1軸部120bとは、長手方向に一直線状にのび、同一の太さを有する略々円柱状であり、第1綴具部材18Aを構成する半割杆20A及び第1架設部42と、半割杆20A及び第1架設部42の下側において連続して一体的に形成されており、第2綴具部材18Bの手前側の第2軸部130aと中間の第2軸部130bとは、長手方向に一直線状にのび、同一の太さを有する略々円柱状であり、第2綴具部材18Bを構成する、半割杆30A及び第2架設部44と、半割杆30A及び第2架設部44の下側において連続して一体的に形成されている。
第1綴具部材18Aの向こう側の第1軸部120aと中間の第1軸部120bとは、第2綴具部材18Bの第2軸受部60の軸受凹部64に嵌合する形状を備えており、第2綴具部材18Bの手前側の第2軸部130aと中間の第2軸部130bとは、第1綴具部材18Aの第1軸受部50の軸受凹部54に嵌合する形状を備えている。
【0021】
第1綴具部材18Aの第1軸受部50は、手前側の第1軸受部50aの開口部52と中間の第1軸受部50bの開口部52とが長手方向にのびる断面同一の直線状で、長手方向に一直線状に並ぶ。
第2綴具部材18Bの第2軸受部60は、向こう側の第2軸受部60aの開口部62と中間の第2軸受部60bの開口部62とが長手方向にのびる断面同一の直線状で、長手方向に一直線状に並ぶ。
第1綴具部材18Aの向こう側の第1軸部120aの向こう側の突起部78と第1受け部80の手前側の突起部78とは長手方向に一直線状に並び、第2綴具部材18Bの手前側の第2軸部130aの手前側の突起部76と第2受け部90の向こう側の突起部76とは長手方向に一直線状に並ぶ。
【0022】
綴杆部12は、第1綴具部材18Aの第1綴杆20及び第2綴具部材18Bの第2綴杆30の軸受部14及び軸部16並びに第1綴具部材18Aの第1受け部80及び第2綴具部材18Bの第2受け部90に連設された基部20a及び基部30aとは反対側の自由端20b及び自由端30bに、第1綴具部材18Aの第1綴杆20及び第2綴具部材18Bの第2綴杆30を閉鎖したときに係止するための綴杆係止部を形成されている。
すなわち、第1綴具部材18Aの第1綴杆20は、基部20aとは反対側の頂部である自由端20bに第1綴杆の綴杆係止部22を形成され、第2綴具部材18Bの第2綴杆30は、基部30aとは反対側の頂部である自由端30bに第2綴杆の綴杆係止部32を形成されている。
綴杆部12は、基部20a及び基部30aから頂部に至る高さ方向(垂直方向)と、第1綴杆20の外周部(外側部)から第2綴杆30の外周部(外側部)に至る幅方向(水平方向)とを備え、第1綴杆20及び第2綴杆30の厚さ(外周部と内周部との間の長さ)よりも、綴具の長さ方向における第1綴杆20及び第2綴杆30の幅の方が長い、断面長方形状である。そして、第1綴杆20及び第2綴杆30は、基部20a及び基部30aから頂部に至るまで、リーフ110を捲ることができるように、リーフ110の綴じ穴112に貫挿される形状に構成されている。
前記第1綴具部材18Aの第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴具部材18Bの第2綴杆の綴杆係止部32は、係止する第1綴具部材18Aの第1綴杆20及び第2綴具部材18Bの第2綴杆30の回転方向と交差する方向に、すなわち軸部16の長手方向に第1綴具部材18Aの第1綴杆20及び第2綴具部材18Bの第2綴杆30を相対移動して、第1綴具部材18Aの第1綴杆20及び第2綴具部材18Bの第2綴杆30の先端を合わせて閉鎖するときに係止し又は第1綴具部材18Aの第1綴杆20及び第2綴具部材18Bの第2綴杆30の先端を離間させるときに脱係するように形成されている。
【0023】
第1綴具部材18Aの第1綴杆20は、閉じたときに略円環状の綴杆となるように、半円弧状の半割杆20Aから構成され、第2綴具部材18Bの第2綴杆30は、閉じたときに略円環状の綴杆となるように、半円弧状の半割杆30Aから構成され、第1綴具部材18Aの第1綴杆20と第2綴具部材18Bの第2綴杆30とは対向するように構成されている。
そして、リーフ110に予め穿設された綴じ穴112に挿通して、リーフ110を綴じることができるように、半割杆20Aと半割杆30Aとの先端、すなわち第1綴杆20及び第2綴杆30の頂部において、綴杆係止部22,32が形成されている。
第1綴杆20を構成する半割杆20Aと第2綴杆30を構成する半割杆30Aとは、半割杆20Aの第1綴杆の綴杆係止部22と、半割杆30Aの第2綴杆の綴杆係止部32とを係止することにより、略円環状に連結される。
そして、綴杆部12を開くときにおいては、第1綴杆20と第2綴杆30とは、その第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32を指で捩ることにより、係止された第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32を外すことができるように構成されている。
【0024】
第1綴杆20を構成する半割杆20Aの先端に形成された第1綴杆の綴杆係止部22を構成する先端の第1綴杆の凸部24及びその第1綴杆の凸部24に続く第1綴杆の凹部26と、第2綴杆30を構成する半割杆30Aの第2綴杆の綴杆係止部32を構成する先端の第2綴杆の凸部34及びその先端の第2綴杆の凸部34に続く第2綴杆の凹部36とは、第1綴杆20と第2綴杆30とを閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
すなわち、第1綴杆20を構成する半割杆20Aの先端に形成された第1綴杆の綴杆係止部22を構成する第1綴杆の凸部24は、手前側に向けて突き出されている。そして、その第1綴杆の凸部24に続く第1綴杆の凹部26は、向こう側に向けて凹んでいる。半割杆30Aの先端に形成された第2綴杆の綴杆係止部32を構成する第2綴杆の凸部34は、向こう側に向けて突き出されている。そして、その先端の第2綴杆の凸部34に続く第2綴杆の凹部36は、手前側に向けて凹んでいる。
第1綴杆20と第2綴杆30とを閉じたとき係合するように、第1綴杆の凸部24及び第1綴杆の凹部26と第2綴杆の凸部34及び第2綴杆の凹部36とは、逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
半割杆20Aの第1綴杆の綴杆係止部22を構成する第1綴杆の凸部24と半割杆30Aの第2綴杆の綴杆係止部32を構成する第2綴杆の凸部34とは、反対方向に向けて突き出し設けられている。
また、半割杆20Aの第1綴杆の綴杆係止部22を構成する第1綴杆の凹部26と半割杆30Aの第2綴杆の綴杆係止部32を構成する第2綴杆の凹部36とは、反対方向に向けて凹み形成されている。
【0025】
前記第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32は、第1綴杆20及び第2綴杆30の回転方向及び回転方向と交差する方向に脱係しないように、第1綴杆20及び第2綴杆30の回転方向と交差する方向にのびる脱係防止部28及び脱係防止部38が形成されている。
脱係防止部28は、頂部側において手前側に向けて突き出る鉤鼻状係止凸部28aと、基部20a側において向こう側に向けて凹む係止凹部28bとを有し、自由端側の係止凸部28aから続いて基部20a側に係止凹部28bが形成されている。
脱係防止部38は、頂部側において向こう側に向けて突き出る鉤鼻状係止凸部38aと、基部30a側において手前側に向けて凹む係止凹部38bとを有し、自由端側の係止凸部38aから続いて基部30a側に係止凹部38bが形成されている。
第1綴杆20と第2綴杆30とを閉じたとき、脱係防止部28の係止凸部28aは脱係防止部38の係止凹部38bに嵌合され、脱係防止部38の係止凸部38aは脱係防止部28の係止凹部28bに嵌合され、係止凸部28aと係止凸部38aとは、第1綴杆20と第2綴杆30とを回転方向に引いたときに、突き当たる。
第1綴杆の綴杆係止部22の脱係防止部28は、第2綴杆の綴杆係止部32の上部に向けて突き出され、第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆の綴杆係止部32とを係合したときに、第2綴杆30が上方に向けて衝撃などにより移動することを防止している。
第2綴杆の綴杆係止部32の脱係防止部38は、第1綴杆の綴杆係止部22の上部に向けて突き出され、第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆の綴杆係止部32とを係合したときに、第1綴杆20が上方に向けて衝撃などにより移動することを防止している。
このように、この実施の形態においては、第1綴杆20及び第2綴杆30の頂部を指でねじることにより、第1綴具部材18Aの第1綴杆20を向こう側に移動させ且つ第2綴具部材18Bの第2綴杆30を手前側に移動させて、第1綴杆20の半割杆20Aの第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆30の半割杆30Aの第2綴杆の綴杆係止部32との係合を外すことができる。
なお、閉じるときにおいては、脱係防止部28の係止凸部28aと脱係防止部38の係止凸部38aとは、突き出たり滑りながら係止凹部38b及び係止凹部28bに嵌まるように、なだらかな傾斜面が自由端から形成されている。
【0026】
第1綴具部材18Aの第1架設部42は、第1架設部42と第2綴具部材18Bの第2架設部44とが向き合う領域である第1架設部42の対向部42aを備える。
第2綴具部材18Bの第2架設部44は、第1綴具部材18Aの第1架設部42と第2架設部44とが向き合う領域である第2架設部44の対向部44aを備える。
この実施の形態においては、第1架設部42及び第2架設部44は、略四角柱状である。
そして、第1綴具部材18Aの第1架設部42の対向部42aと第2綴具部材18Bの第2架設部44の対向部44aとは、回転方向と略々直交し綴具10を閉じたときに垂直にすなわち高さ方向にのびる平面であって、図2及び図9に示すように綴具10を閉じたときに密着するように形成されている。
【0027】
前記軸受部14は、その側面に、第1綴杆20及び第2綴杆30の開き角度をリーフ110の挿入し易い角度、例えば約60〜70度に規制するための第1の開き角規制部70及び第2の開き角規制部72を形成されている。
第1の開き角規制部70は、第1綴具部材18Aの第1軸受部50の開口部52の口縁部の接合面52aと第2綴具部材18Bの第2架設部44の下端の接合面44bとから構成され、一方、第2の開き角規制部72は、第2綴具部材18Bの第2軸受部60の開口部62の口縁部の接合面62aと第1綴具部材18Aの第1架設部42の下端の接合面42bとから構成されている。
そして、綴杆部12を閉じたときに、第1綴具部材18Aの第1の開き角規制部70の接合面52aと第2綴具部材18Bの第1の開き角規制部70の接合面44bとは、図9において示すように、略70度開いた傾斜面であって対向しており、綴杆部12を開いたときに、第1綴具部材18Aの第1の開き角規制部70の接合面52aと第2綴具部材18Bの第1の開き角規制部70の接合面44bとは、図12において示すように、接し合い、半割杆20Aと半割杆30Aの開き角度を、リーフ110の挿入しや易い角度に規制する。
また、綴杆部12を閉じたときに、第2綴具部材18Bの第2の開き角規制部72の接合面62aと第1綴具部材18Aの第2の開き角規制部72の接合面42bとは、図9において示すように、略70度開いた傾斜面であって対向しており、綴杆部12を開いたときに、第2綴具部材18Bの第2の開き角規制部72の接合面62aと第1綴具部材18Aの第2の開き角規制部72の接合面42bとは、図12において示すように、接し合い、半割杆20Aと半割杆30Aの開き角度を、リーフ110の挿入しや易い角度に規制する。
【0028】
軸部16並びに第1受け部80及び第2受け部90は、閉じられた第1綴杆20及び第2綴杆30の開くことを阻止する軸部回転規制部74を端部に形成されている。
前記軸部回転規制部74は、第2綴具部材18Bの手前側の第2軸部130aの手前側に形成された突起部76と第1綴具部材18Aの第1軸受部50の手前側に切り欠き形成された規制凹部56及び第1綴具部材18Aの向こう側の第1軸部120aの向こう側に形成された突起部78と第2綴具部材18Bの第2軸受部60の向こう側に切り欠き形成された規制凹部66とから構成されており、第2綴具部材18Bの突起部76と第1綴具部材18Aの規制凹部56と及び第1綴具部材18Aの突起部78と第2綴具部材18Bの規制凹部66とは、綴杆部12が閉じられたときに綴杆部12の開く方向とは反対側の端縁に係止される面を備えている。
第1綴具部材18Aの突起部78は、半割杆20A側に、第2綴具部材18Bの規制凹部66の対向部と係止される(綴具10の長さ方向にのびる)平面を備えており、第1綴具部材18Aの規制凹部56の対向部は、半割杆20A側に、第2綴具部材18Bの突起部76と係止される(綴具10の長さ方向にのびる)平面を有している。
また、第2綴具部材18Bの突起部76は、半割杆30A側に、第1綴具部材18Aの規制凹部56の対向部と係止される(綴具10の長さ方向にのびる)平面を備えており、第2綴具部材18Bの規制凹部66の対向部は、半割杆30A側に、第1綴具部材18Aの突起部78と係止される(綴具10の長さ方向にのびる)平面を備えている。
更に、他の突起部76は、第2綴具部材18Bの軸部16(第2軸部130b)の手前側と第2受け部90の向こう側に軸部16(第2軸部130b)と略々同じ幅と略々同じで、中間の第1軸受部50bの規制凹部56よりわずかに短い長さを有して突設され、他の突起部78は、第1綴具部材18Aの軸部16(第1軸部120b)の向こう側と第1受け部80の手前側に軸部16(第1軸部120b)と略々同じ幅と略々同じで、中間の第2軸受部60bの規制凹部66よりわずかに短い長さを有して突設されている。
第1受け部80の突起部78の手前側端と中間の第2軸受部60bの向こう側端とは、綴杆部12を閉鎖したときに隙間があいており、第2受け部90の突起部76の向こう側端と中間の第1軸受部50bの手前側端とは、綴杆部12を閉鎖したときに隙間があいている。
而して、綴杆部12を閉じたときに、第1綴具部材18Aの突起部78及び規制凹部56の対向部の平面と第2綴具部材18Bの突起部76及び規制凹部66の対向部の平面と接し合い、第1綴具部材18Aと第2綴具部材18Bとを幅方向に引き離す力、綴杆部12の径方向に引き離す力が働いても、第1綴具部材18Aの半割杆20Aと第2綴具部材18Bの半割杆30Aとは離れない。
綴杆部12を開くときには、向こう側の第2軸受部60aの規制凹部66と突起部78とは長さ方向に摺動し、手前側の第1軸受部50aの規制凹部56と突起部76とは長さ方向に摺動して、且つ第1受け部80の突起部78と中間の第2軸受部60bの規制凹部66とは摺動し、第2受け部90の突起部76と中間の第1軸受部50bの規制凹部56とは摺動する。而して、第1綴具部材18Aと第2綴具部材18Bとは、綴具10の長さ方向に相対移動させることができ、第1綴杆20と第2綴杆30とを綴具10の幅方向に開くことができる。
【0029】
第1綴具部材18Aと第2綴具部材18Bとは、図6Aに示すように対称形に形成されており、分離されている第1綴具部材18Aと第2綴具部材18Bとは、図6Bに示すように、第1綴具部材18Aの突起部78の手前側に第2綴具部材18Bの向こう側の第2軸受部60aの向こう側の先端を位置させ且つ第2綴具部材18Bの突起部76の向こう側に手前側の第1軸受部50aの手前側の先端を位置させて、第1綴具部材18Aの手前側の第1軸受部50aの開口部52及び中間の第1軸受部50bの開口部52より第2綴具部材18Bの手前側の第2軸部130a及び中間の第2軸部130bを嵌入させ且つ第2綴具部材18Bの向こう側の第2軸受部60aの開口部62及び中間の第2軸受部60bの開口部62より第1綴具部材18Aの向こう側の第1軸部120a及び中間の第1軸部120bを嵌入させて、第1綴具部材18Aと第2綴具部材18Bとを結合する。
それとともに、第1綴具部材18Aと第2綴具部材18Bとは、第1綴杆20と第2綴杆30とを開閉するときに半割杆20Aと半割杆30Aとを綴具10の長さ方向に相対変移するように、軸部16を軸受部14に摺動自在に装填されている。
第1綴具部材18A及び第2綴具部材18Bは、第1綴具部材18A側の第1軸受部50に第2綴具部材18Bの第2軸部130を嵌合され且つ第2綴具部材18B側の第2軸受部60に第1綴具部材18Aの第1軸部120を嵌合されたときに、対向する第1受け部80と第2受け部90との間に、収容部82を形成されている。
収容部82は、弾発部材102を装填され、該弾発部材102は、第1受け部80を手前側に押し且つ第2受け部90を向こう側に押して、第1綴具部材18Aの半割杆20Aと第2綴具部材18Bの半割杆30Aとを強く係止させる。
【0030】
そして、第1綴杆20と第2綴杆30とを閉鎖したときに、軸部16の軸線上において、第1綴具部材18Aは、中間の第1軸受部50bの手前側端面と第2綴具部材18Bの第2受け部90の向こう側端面とが接し合い、且つ、第2綴具部材18Bは、中間の第2軸受部60bの向こう側端面と第1綴具部材18Aの第1受け部80の手前側端面とが接し合う。また、第1綴杆20と第2綴杆30との係合を外して開いたときに、第1綴杆20と第2綴杆30とを、長さ方向において適宜な位置で開くようにするために、軸部16の軸線上において、第1綴具部材18Aは、中間の第1軸受部50bの手前側端面と第2綴具部材18Bの第2受け部90の向こう側端面とが接し合い、且つ、第2綴具部材18Bは、中間の第2軸受部60bの向こう側端面と第1綴具部材18Aの第1受け部80の手前側端面とが接し合う。
【0031】
また、第1綴杆20と第2綴杆30とを閉鎖したときに、隣接する第1綴具部材18Aの中間の第1軸受部50bの向こう側端縁と第2綴具部材18Bの向こう側の第2軸受部60aの手前側端縁との間及び隣接する第2綴具部材18Bの中間の第2軸受部60bの手前側端縁と第1綴具部材18Aの手前側の第1軸受部50aの向こう側端縁との間に適宜な間隔をあけて整列される。
(第1綴杆20と第2綴杆30とを閉鎖したときにおける)隣接する第1綴具部材18Aの中間の第1軸受部50bの向こう側端縁と第2綴具部材18Bの向こう側の第2軸受部60aの手前側端縁との間及び隣接する第2綴具部材18Bの中間の第2軸受部60bの手前側端縁と第1綴具部材18Aの手前側の第1軸受部50aの向こう側端縁との間における適宜な間隔とは、第1綴杆20と第2綴杆30とを軸受部14の長さ方向に相対移動すなわち第2綴杆30を手前側に向けて及び第1綴杆20を向こう側に向けて相対移動させて、第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆の綴杆係止部32とを脱係させるに必要な長さをいう。
【0032】
また、隣接する第1綴具部材18Aの中間の第1軸受部50bの手前側端縁と第2綴具部材18Bの第2受け部90の突起部76の先端との間及び隣接する第2綴具部材18Bの中間の第2軸受部60bの向こう側端縁と第1綴具部材18Aの第1受け部80の突起部78の先端との間に適宜な間隔をあけて整列される。
【0033】
この実施の形態においては、弾発部材102の押圧力に抗して、第1綴具部材18Aの第1綴杆20を向こう側に移動させ且つ第2綴具部材18Bの2綴杆30を手前側に移動させて、閉鎖していた第1綴杆20と第2綴杆30とを開く。
この実施の形態においては、第1綴具部材18Aの手前側の第1軸受部50aは、第2綴具部材18Bの突起部76により手前側が塞がれている。又、第2綴具部材18Bの向こう側の第2軸受部60aは、第1綴具部材18Aの突起部78により向こう側が塞がれている。従って、向こう側の第1軸部120aの向こう側端は、向こう側の突起部78により向こう側の第2軸受部60aから抜け出ることを防止され、手前側の第2軸部130aの手前側端は、手前側の突起部76により手前側の第1軸受部50aから抜け出ることを防止される。
【0034】
前記軸受部14,第1受け部80及び第2受け部90の幅(幅方向における)は、第1綴具部材18Aの第1架設部42と第2綴具部材18Bの第2架設部44とを合わせた幅(幅方向における)と同等又はそれ以下である。又、軸部回転規制部74の領域の幅、すなわち、手前側の第1軸受部50aの対向部領域の幅と突起部76との幅の和及び向こう側の第2軸受部60aの対向部領域の幅と突起部78の幅との和は、第1架設部42の幅と第2架設部44の幅を合わせた幅と同様又はそれ以下である。
これは、軸受部14及び軸部回転規制部74の幅が、第1架設部42の幅と第2架設部44の幅とを合わせた幅と同等又はそれ以下の方が、リーフ110を360度捲りかえして、軸部16及び軸部回転規制部74を挟んでリーフ110の表面と裏面とを比較的間隔をあけずに接し合わせることができるようにするためである。
【0035】
綴具10の中央あたりに存する前記第1綴具部材18Aの第1受け部80と第2綴具部材18Bの第2受け部90との間に形成された収容部82に、前記軸部16の長手方向にテンションをかける弾発部材102が、圧縮された状態で介装されている。弾発部材102は、鋼線をコイル形に巻いて作られたコイルバネにより形成され、筒形のコイルバネの輪の中に第1受け部80から収容部82側に突設された弾発部材固定凸部84と第2受け部90から収容部82側に突設された弾発部材固定凸部94とを挿通されている。
そして、弾発部材102は、その向こう側端が第2綴具部材18Bの第2受け部90の手前側端に接し、その手前側端が第1綴具部材18Aの第1受け部80の向こう側端に接して、復元力(均一な)によって第1綴具部材18Aを手前側に押し下げ且つ第2綴具部材18Bを向こう側に押し上げるように構成されている。
而して、弾発部材102は、綴杆部12を閉じているときには、第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆の綴杆係止部32とを係合させる方向に作用している。
その第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32を指で捩ることにより、係止された第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32を外すときには、弾発部材102の弾発力に抗して第1綴具部材18Aの第1綴杆20を向こう側に移動させ且つ第2綴具部材18Bの2綴杆30を手前側に移動させて、閉じていた第1綴杆20と第2綴杆30とを開く。更に、第1綴杆20と第2綴杆30とは、幅方向において外側に(すなわち、第1綴杆20を左側(表側)に回転させ、且つ第2綴杆30を右側(裏側)に)、回転させて、リーフ110を綴じたり外したりし易くすることができる。
【0036】
綴具10は、第1綴杆20及び第2綴杆30に、リーフ110の高さ方向に適宜な間隔をあけて連続して設けられた綴じ穴112を貫挿し、リーフ110の高さ方向にのびる綴じ代側端縁114の側に軸部16を位置させ、綴じ穴112と綴じ代側端縁114との間に第1綴杆20及び第2綴杆30が架け渡されるようにして、リーフ110を綴じ、手帳を形成する。
綴具10は、綴具10の長さ方向が、幅方向にのびる端縁に綴じ穴112を形成したリーフ110の幅方向にのびるように、リーフ110を綴じて、手帳を形成してもよい。
【0037】
綴具10に綴じられたリーフ110は、図13において示すように、軸部16側に向けて捲りかえされ、閉じられて積層されていたときのリーフの表側110aとリーフの裏側110bとを軸部16を挟んで接し合わせるようにして、筆記等に用いることができる。
【0038】
この発明の実施の形態によれば、綴杆部12及び軸受部14は、一対の第1綴具部材18A及び第2綴具部材18Bの各々に形成され、前記綴杆部12を構成する綴杆20,30は、第1綴具部材18A側の第1綴杆20と第2綴具部材18B側の第2綴杆30とが向き合うように、前記軸受部14の長手方向に適宜な間隔をおいて、軸受部14の外側部ないし上側部から突設されているので、綴杆部12を開いたときに綴杆部12の最下部が例えば机の天板等の表面に接地して水平安定し易く、且つ綴杆部12を適宜な角度に開き易い。
この発明の実施の形態によれば、綴杆部12は、前記軸部16を中心にして左右に分かれた、対称形である第1綴杆20及び第2綴杆30を備え、前記軸受部14は、前記軸部16を中心にして左右に分かれた、対称形である第1軸受部50及び第2軸受部60を備えているので、同一の金型で左右の部材を成形することができ、製造がし易い。
この発明の実施の形態によれば、第1架設部42と第2架設部44とは、回転方向と直交し綴具10を閉じたときに垂直にすなわち高さ方向にのびる平面であって、綴具10を閉じたときに密着するように形成すれば、綴具10を閉じたときに第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆の綴杆係止部32との係合状態を安定的に保つことができ、綴杆部12を構成する第1綴杆20と第2綴杆30とにより構成される円環状の径を縮むように作用することを少なくすることができる。
この発明の実施の形態によれば、向こう側の第2軸受部60aと中間の第1軸受部50b及び手前側の第1軸受部50aと中間の第2軸受部60bとは、前記軸部16の長手方向に間欠的に形成され、綴杆部12が前記軸部16を中心にして回転し且つ綴杆部12を開閉するときに長手方向に相対変移するように形成されているので、複数の綴杆20,30で構成される綴杆部12を一度に開閉させることができる。
この発明の実施の形態によれば、軸部16は、断面略々円形の棒状であり、前記軸受部14は、全体が弧状で、その内側の円弧部に前記軸部16を装填され、且つ、前記綴杆20,30の張り出し方向とは反対方向に張り出すように、前記軸受部14が連設されているので、複数の綴杆20,30で構成される綴杆部12を一度に開閉させることができ、且つ、綴杆部12の最下部が例えば机の天板等の表面に接地して水平に安定し易く、且つ綴杆部12を適宜な角度に開き易い。
この発明の実施の形態によれば、綴杆20,30の基部20a,30aは、軸受部14の下部と同じ位置に、下部が位置するように形成されているので、綴杆部12を開いたときに綴杆部12の最下部が例えば机の天板等の表面に接地して水平に安定し易く、且つ綴杆部12を適宜な角度に開き易い。
この発明の実施の形態によれば、軸受部14,第1受け部80及び第2受け部90の幅は、第1架設部42の幅と第2架設部44の幅との和と同等又はそれ以下であるので、第1架設部42及び第2架設部44の幅よりはみ出すことがなく、リーフ110を綴杆20,30に沿って捲り、360度開いたときにリーフ110の表側と裏側との間の隙間が少なく、比較的平坦となり、筆記もし易い。
この発明の実施の形態によれば、綴杆係止部22,32は、綴杆20,30の回転方向において係止及び脱係するように、第1綴杆20の凸部24及び凹部26と第2綴杆30の凹部36及び凸部34とが係合するように構成され、且つ、綴杆部12を閉じたとき、綴杆20,30の回転方向及び回転方向と交差する方向に脱係しないように綴杆20,30の回転方向と交差する方向にのびる脱係防止部28,38が形成されているので、綴杆20,30の回転方向及び回転方向と交差する方向に、閉じられた綴杆の綴杆係止部22,32が脱係しにくい。
【0039】
この発明の実施の綴具10は、その綴杆部12に、リーフ110の綴じ穴112を貫挿させて綴じられた、手帳を構成でき、又、表表紙と裏表紙と背表紙とを備えた表紙に固定して、ファイル・バインダ類を構成できる。
【0040】
この発明は、前記実施の形態に限らず、この発明の思想に基づき種々変更することができる。
前記実施の形態においては、8穴用のリーフ110を綴じるように、8本の綴杆で構成されていたが、それ以下又はそれ以上の多穴のリーフを綴じることができるように綴杆の数を変更してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0041】
この発明にかかる綴具は、手帳類のほか、ファイル・バインダ類を構成する表紙の背表紙領域の内側に固定して、用いることができ、又、単独で用いてもよい。
【符号の説明】
【0042】
10 綴具
20A,30A 半割杆
12 綴杆部
14 軸受部
16 軸部
18A 第1綴具部材
18B 第2綴具部材
20 第1綴杆
20a,30a 基部
20b 自由端
22 第1綴杆の綴杆係止部
24 第1綴杆の凸部
26 第1綴杆の凹部
28 脱係防止部
28a,38a 係止凸部
28b,38b 係止凹部
30 第2綴杆
30b 自由端
32 第2綴杆の綴杆係止部
34 第2綴杆の凸部
36 第2綴杆の凹部
38脱係防止部
42 第1架設部
42a,44a 対向部
42b,44b 接合面
44 第2架設部
50 第1軸受部
50a 手前側の第1軸受部
50b 中間の第1軸受部
52,62 開口部
52a,62a 接合面
54,64 軸受凹部
56,66 規制凹部
60 第2軸受部
60a 向こう側の第2軸受部
60b 中間の第2軸受部
70 第1の開き角規制部
72 第2の開き角規制部
74 軸部回転規制部
76,78 突起部
80 第1受け部
82 収容部
90 第2受け部
102 弾発部材
110 リーフ
112綴じ穴
120 第1軸部
120a 向こう側の第1軸部
120b 中間の第1軸部
130 第2軸部
130a 手前側の第2軸部
130b 中間の第2軸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の綴杆部と、前記綴杆部を連結する軸受部と、前記綴杆部を連結して前記綴杆部を構成する綴杆を開閉させるときの中心となる軸部とを備える綴具であって、
前記綴杆部を構成する綴杆は、一対の綴杆が向き合うように、前記綴杆部を連結する軸受部及び軸部の各々にその長手方向に適宜な間隔をおいて、軸受部及び軸部の外側部ないし上側部から突設され、
前記軸受部は、綴杆ののびる方向と直交する方向にのびる長さと綴杆ののびる方向に連続する太さとを有し、綴杆の基部に連設され且つ複数の綴杆を連結するように複数の綴杆に架設されるとともに、軸部を装填するための円弧状の軸受凹部を長手方向にのびるように形成され、
前記軸部は、綴杆ののびる方向に直交する方向にのびる長さと綴杆ののびる方向に連続する太さとを有し、長手方向に連続する輪郭の一部が円弧状で、綴杆の基部と連設され且つ複数の綴杆を連設するように複数の綴杆に架設され、該円弧状の領域において、前記開口部から軸受部の内面が円弧状で長手方向にのびる軸受凹部に揺動自在に嵌合され、
軸部は、前記綴杆の先端を合わせて閉鎖するとき及び綴杆の先端を離間させるときに回転中心となり、長手方向に綴杆部が移動することをできるように構成された、綴具。
【請求項2】
綴杆部の基部に連設された第1受け部の収容部と綴杆部の基部に連設された第2受け部の収容部との間に、
前記軸部の長手方向に圧縮し且つ弾発力をかける弾発部材が介装され、
前記第1受け部及び第2受け部並びに弾発部材は、前記綴杆の先端を合わせて閉鎖するとき及び綴杆の先端を離間させるときに回転中心となり、軸受部は、綴杆部に綴じられたリーフを綴杆に沿って捲りかえすことができるように構成された、請求項1に記載の綴具。
【請求項3】
軸部及び/又は第1ないし第2受け部は、閉じられた綴杆の開くことを阻止する軸部回転規制部を端部に突設され、
前記軸部回転規制部は、綴杆部が閉じられたときに綴杆の開く方向とは反対側の端縁に係止される面を備えた、請求項1又は請求項2に記載の綴具。
【請求項4】
前記軸受部並びに第1受け部及び第2受け部の輪郭は、略々同一で、前記綴杆の先端を合わせて閉鎖するとき及び綴杆の先端を離間させるときに回転中心となり、軸受部は、綴杆部に綴じられたリーフを綴杆に沿って捲りかえすことができるように構成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の綴具。
【請求項5】
前記軸受部は、その側面に、綴杆の開き角度をリーフの挿入し易い角度に規制するための開き角規制部を形成され、
軸部と一方の綴杆の先端及び他方の綴杆の先端とを結ぶ線のなす角度は、鈍角とならないように構成された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の綴具。
【請求項6】
軸受部は、軸部を装填するための開口部を側面に形成され、該開口部に続いて軸受凹部を形成され、
軸部は、前記開口部から軸受凹部に嵌合された、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の綴具。
【請求項7】
前記軸部は、複数の綴杆の間において綴具の長さ方向にのびる中実柱状で、綴杆に連続して綴杆と一体的に形成され、且つ前記軸受部は、複数の綴杆の間において綴具の長さ方向にのびる中実半円筒状で、綴杆に連続して綴杆と一体的に形成された、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の綴具。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−6426(P2013−6426A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−225436(P2012−225436)
【出願日】平成24年10月10日(2012.10.10)
【分割の表示】特願2010−97038(P2010−97038)の分割
【原出願日】平成22年4月20日(2010.4.20)
【出願人】(000115821)株式会社リヒトラブ (93)
【Fターム(参考)】