説明

綾巻ボビンを製造する繊維機械のためのろう引き装置

【課題】駆動装置に接続された支承軸を備え、該支承軸に相対回動不能しかしながら軸方向摺動可能にろう引き部材が支承されており、該ろう引き部材が定置のケーシング内で回転可能である形式の、綾巻ボビンを製造する繊維機械のためのろう引き装置を改良して、パラフィン粒子の不都合なこすり落としが十分に避けられ、しかも、走行する糸によって制御不能に連行される、こすり落とされたパラフィンが、ろう引き装置の領域内に集められることがないようなものを提供する。
【解決手段】ワックス容器41が支承軸58に相対回動不能に結合されており、ろう引き部材18がワックス容器41内に配置されており、糸16にろう引きするために、ろう引き部材18と共にワックス容器41がろう引き装置19の定置のケーシング23内で回転可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、綾巻ボビンを製造する繊維機械のためのろう引き装置であって、駆動装置に接続された支承軸を備えており、該支承軸に相対回動不能(つまり一緒に回転するように)しかしながら軸方向摺動可能にろう引き部材が支承されており、該ろう引き部材が定置のケーシング内で回転可能である形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
綾巻ボビンを製造するためのろう引き装置は従来より公知であって、多くのものが特許文献に記載されている。このような形式のろう引き装置は、まず第1に、糸の摩擦値を低下させるために使用される。つまり、体積の小さい紡績コップから体積の大きい綾巻ボビンに巻き返す間(これは例えば自動綾巻機によって行われる)、糸にパラフィン粒子が塗布される。このパラフィン粒子は、糸の走行及び滑動特性を改善する。これは特に次の行われる処理プロセス、例えば織りプロセス及び編みプロセスの際に重要である。
【0003】
ろう引き部材のできるだけ均一な摩耗を得るために、公知のろう引き装置においてはろう引き部材はその中心軸線を中心にしてゆっくりと回転せしめられ、それと同時に、走行する糸がろう引き体の端面側に軽く接触する。この公知のろう引き装置においては、ろう引き体は駆動可能な支承軸に、相対回動不能であるが、軸方向に摺動可能に支承されていて、一般的にばね部材によって走行する糸に向かって負荷される。
【0004】
この場合、ろう引き体の作業位置は、調節可能なストローク制限手段によって予め与えることができる。この作業位置によって、ろう引きされるろう(パラフィン)の量が規定される。
【0005】
この公知のろう引き装置においては、ろう引き装置が比較的汚れやすいという欠点がある。つまり、走行する糸によってろう引き部材から引き取られ、しばしば不十分に糸に付着するパラフィン粒子は、比較的短時間でろう引き装置を汚すことになり、また重力に基づいて、ろう引き装置の下に配置された構成部分を特に強く汚すことになる。
【0006】
従って、定置のカバーの下に回転するろう引き部材配置するか、又は少なくともろう引き部材の下に受容トレーを組み込み、この受容トレー内に、こすり落とされ、かつ走行する糸によって連行されないパラフィン粒子が収集される。
【0007】
回転可能なろう引き部材の下に配置されたこのような受容トレーを備えたろう引き装置は、例えばドイツ連邦共和国特許公開第4338453号明細書に記載されている。この公知のろう引き装置はさらに、その正面側で2分割されたカバーを有しており、このカバーによって、こすり落とされたパラフィン粒子が下方に落ちるのを阻止するようになっている。実際には、下方に落下するパラフィン粒子のための受容容器を使用することは、あまり有効ではないことが分かっている。何故ならば、収集されたパラフィン粒子は、時間がたつとろう引き装置全体を著しく汚し、その結果、ろう引き装置の機能性が妨げられるからである。しかもこのような受容容器は、受容容器の下に位置する機械部分へのアクセス(接近)可能性も妨害される。
【0008】
比較可能な装置は、ドイツ連邦共和国特許公開第10342009号明細書にも記載されている。この公知のろう引き装置においては、ろう引き部材が、定置に配置された管状のカバー内で回転する。旋回可能に支承されたカバー部材によって前方が閉じられているカバーは、走行する糸のための上部の貫通開口及び下部の貫通開口を有している。カバー部材内に、走行する糸に付着せず、下方に落下するパラフィン粒子のための受容部が組み込まれている。
【0009】
この公知のろう引き装置においても、時間がたつにつれて多くのパラフィン粒子がカバー部材の受容部内に収集されて、ろう引き装置の機能性を著しく妨害することを、阻止することはできない。しかもこの公知のろう引き装置においては、回転するろう引き部材が定置の被覆部に乗り上げる危険性があり、それによって、ろう引き部材が著しく摩滅し、従って時間がたつにつれてろう引き装置が著しく汚されることになる。しかも、このような収集され、しばしば塊状になるパラフィン粒子は、走行する糸によって制御不能に引きずり込まれ、それによって糸道に後置接続された糸綾振り装置が著しく汚されることになる。
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許公開第4338453号明細書
【特許文献2】ドイツ連邦共和国特許公開第10342009号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで本発明の課題は、冒頭に述べた形式のろう引き装置を改良して、パラフィン粒子の不都合なこすり落としが十分に避けられ、しかも、走行する糸によって制御不能に連行される、こすり落とされたパラフィンが、ろう引き装置の領域内に集められることがないようなものを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この課題を解決した本発明によれば、ワックス容器が支承軸に相対回動不能に結合されており、ろう引き部材がワックス容器内に配置されており、糸にろう引きするために、ろう引き部材と共にワックス容器がろう引き装置の定置のケーシング内で回転可能に構成されている。
【0012】
本発明の有利な実施態様は従属請求項に記載されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に従って、回転可能なワックス容器内に、軸方向で摺動可能しかしながら相対可動不能に配置されたろう引き部材によって、比較的敏感なろう引き部材と、このろう引き部材を包囲する定置のケーシングとの間の、不都合なパラフィン粒子こすり落としを生ぜしめる直接的な相対運動は行われない。
【0014】
つまり本発明によれば、ろう引き部材は、不都合なこすり落としに対しても、また埃及び浮遊繊維に対しても保護されて、回転可能な専用のワックス容器内に配置されている。ワックス容器はろう引き部材と一緒に、必要であればいつでも容易に交換することができるので、本発明の構成によれば、新たなろう引き部材に交換することもまったく問題なく行うことができる。
【0015】
この場合、有利な実施態様によれば、ろう引き部材は軸方向で摺動可能にワックス容器の軸受付加部に軸方向で摺動可能に配置されていて、連行円板を介してワックス容器に相対回動不能に結合されている(請求項2)。このような構成によれば、ろう引き部材と、このろう引き部材を包囲するワックス容器との間で、比較的小さい軸方向相対運動が行われるだけである。
【0016】
このような、ろう引き部材の非常にゆっくりとした軸方向摺動運動は、巻き返しプロセス中に走行する糸のパラフィンこすり落としによって行われる。
【0017】
請求項3に記載した有利な実施態様によれば、ワックス容器の外周面と定置のケーシングの内壁との間に環状ギャプが設けられている。このような環状ギャップは、ろう引き装置の定置のケーシング内でワックス容器の申し分のないスムーズな回転運動を保証するだけでなく、例えば請求項4に記載したブロー装置によってろう引き装置を周期的に洗浄することも可能にする。
【0018】
請求項4に記載されているように、ブローノズル装置は主に定置のケーシングの底部領域内に配置されたブローノズル装置より成っており、このブローノズル装置は、所定に制御可能な電磁弁を介して過圧源に接続されている。この場合、環状に配置された複数のブローノズルは、場合によっては存在する汚れが問題なく、迅速に吹き飛ばすことができるように、環状ギャップに向けられている。つまり、環状ギャプの領域内にブローノズルを配置したことによって、汚れ粒子又は埃粒子が環状ギャップ内に堆積することがなく、時間が経つにつれてろう引き装置の機能に不都合な影響を与えることはない。
【0019】
請求項5に記載した有利な実施態様によれば、ろう引き装置内でろう引き部材の軸方向の摺動運動を制限するために行程制限手段が設けられている。この行程制限手段は、ろう引き装置の定置のケーシングの正面側に配置された旋回アームに固定されており、この旋回アームは、巻取り運転中に閉じられている。つまり運転位置に位置決めされている。
【0020】
新たなろう引き部材を交換するために、旋回アームは簡単な形式で、運転位置から積み込み位置に旋回せしめられ、この積み込み位置で、問題なく新たなろう引き部材と交換できるか、若しくは新たなろう引き部材を備えたワックス容器と交換できる。
【0021】
つまり運転位置において、行程制限手段を備えて旋回アームは、ろう引き部材が種々異なる所定の作業位置に位置決め可能であり、これに対して旋回アームの積み込み位置においてろう引き装置には自由にアクセス(接近)可能である。
【0022】
請求項6に記載した有利な実施態様によれば、旋回アームは、永久磁石装置によって運転位置で係止可能である。このために、旋回アームは有利な形式で強磁性の材料例えば鋼より成っており、これに対してろう引き部材を包囲するケーシングは例えばプラスチックより成っていて、このプラスチックより成るケーシング内に永久磁石エレメントがはめ込まれている。
【0023】
このような永久磁石装置は、安価であるだけでなく、機能信頼度が非常に高い。しかもこのような永久磁石装置はほとんど保守整備が不要である。
【0024】
請求項7及び請求項8に記載されているように、ワックス容器の回転運動は有利な実施例では、電動モータ式の個別駆動装置によって行われる。即ち、ワックス容器が相対回動不能に(つまり一緒に回転するように)配置されている支承軸は、所定に制御可能な個別駆動装置のモータ軸に接続されている。
【0025】
このような形式で、ワックス容器は、特にその回転速度に関連して個別に調節することができる。
【0026】
この場合、請求項8に記載されているように、個別駆動装置は、有利な形式でステップモータとして構成されている。このようなステップモータは、安価であって、殆ど保守整備を必要としない駆動手段である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明を以下に図示の実施例を用いて詳しく説明する。
【0028】
図1は、本発明に従って構成されたろう引き装置を備えた、自動綾巻機の実施例における綾巻ボビンを製造するための繊維機械の作業部の概略的な側面図、
図2は、本発明によるろう引き装置の、拡大して断面した側面図である。
【0029】
図1には、綾巻ボビンを製造するための繊維機械、図示の実施例ではいわゆる自動綾巻機1の作業部2の概略的な側面図が示されている。このような自動綾巻機1は、同じ形式の一列に並列配置された多数の作業部2を有しており、これらの作業部2において、比較的少量の糸容積を有する紡績コップ3が、大容積の綾巻ボビン5に巻き返される。これは公知であるので、詳しい説明は省く。
【0030】
走行する糸16は、巻き返し中に、公知であるように、場合によっては取り除く必要がある糸欠陥を監視する。しかも巻き返しプロセス中に糸16はろう引きされる。つまり、糸16はろう引き装置19を介してガイドされ、このろう引き装置19が糸16の摩擦値を減少させる。換言すれば、このようにろう引きを行うことによって、糸16の走行特性及び滑動特性が著しく改善される。
【0031】
相応のろう引き装置19は、後で図2を用いて詳しく説明されている。
【0032】
綾巻ボビン5は、完成後に、自動的に作業するサービス装置(図示せず)によって、この繊維機械の長さに亘って設けられた綾巻ボビン搬送装置7に引き渡され、繊維機械の端部に配置されたボビン積み込みステーション又はこれと類似のものに搬送される。
【0033】
さらに図1に示されているように、このような自動綾巻機1は多くの場合、ボビン及び巻管搬送システム6を備えており、このボビン及び巻管搬送システム6においてこのような搬送ディスク11上で紡績コップ3若しくは空管が循環するようになっている。このようなボビン及び巻管搬送システム6のうち、図1には、コップ供給区間24、逆転駆動可能な貯蔵区間25、作業部2(巻取り部)に通じる横方向搬送区間26のうちの1つ、並びに巻管戻し案内区間27だけが示されている。
【0034】
さらに、各作業部2は、このような形式の複数の作業部を規則的に駆動するための種々異なる装置を有している。このような装置は公知であるので、図1には概略的に示されているだけである。
【0035】
このような公知の装置は、例えば旋回軸12を中心にして可動に支承されたボビンフレーム8を有する巻取り装置4である。図示の実施例によれば、綾巻ボビン5は巻取りプロセス中にその外周面が駆動ドラム9上に載り、この個別にモータ駆動される駆動ドラム9によって摩擦接続(摩擦による束縛)を介して連行される。
【0036】
制御ライン35を介して作業部コンピュータに接続された、相応の駆動装置は符号33で示されている。
【0037】
巻取りプロセス中に糸16を綾振り(トラバース)するために、糸トラバース装置10が設けられている。この同様に公知であって、図1では概略的にのみ示された糸トラバース装置10は、糸ガイド13を介してフィンガー状に構成された糸シフトレバーを有している。電気機械式の駆動装置4によって負荷される糸シフトレバーは、糸16を綾巻ボビン5の両端面側間で綾振りする。糸ガイド13の駆動装置14は、同様に制御ライン15を介して作業部コンピュータ28に接続されている。
【0038】
前述のように、このような自動綾巻機1の作業部2は糸道内で糸トラバース装置10の直前にろう引き装置19を有しており、このろう引き装置19は巻き返しプロセス中に糸16にろう(パラフィン)を塗布することができる。
【0039】
図示されているように、ろう引き装置19の個別駆動装置34は、制御ライン57を介して作業部コンピュータ28に接続されている。
【0040】
図2は、本発明によるろう引き装置19の断面図が示されている。ろう引き装置19は、定置のケーシング23を有しており、このケーシング23は、ホルダ(図示せず)を介して紡績部ケーシング60に固定されている。
【0041】
この定置のケーシング23にステップモータ34が固定されており、このステップモータ34は、制御ライン57を介して作業部コンピュータ28に接続されている。ステップモータ34のモータ軸28に、軸受付加部36を介してワックス容器41が相対回動不能に(つまり一緒に回転するように)支承されている。ワックス容器41内で軸受付加部36上に、相対可動不能、しかしながら軸方向摺動可能にろう引き部材18が支承されている。
【0042】
定置のケーシング23の正面側に旋回アーム21が枢着(ヒンジ結合)されており、この旋回アームは、運転位置と積み込み位置との間で旋回可能であって、運転位置において永久磁石装置22によって係止されている。この場合、永久磁石装置22は、ケーシング23内にはめ込まれた永久磁石エレメント29と、強磁性材料より成る旋回アーム21とから構成されている。旋回アーム21は行程制限手段17を有しており、この行程制限手段17の角度位置を介して、ワックス容器41内で軸方向に摺動可能、しかしながら相対回動不能に支承されたろう引き部材18の種々異なる作業位置を調節することができる。
【0043】
この場合、図2に示されているように、ろう引き部材18は、ピン38又はこれと類似のものを有する連行円板37を介して、ワックス容器41の軸受付加部36に相対回動不能に結合され、ひいてはワックス容器41とも相対回動不能に結合されている。軸受負荷部36におけるろう引き部材18の軸方向の摺動は、ばねエレメントを介して行われる。このばねエレメント39は、プレッシャプレート40に支えられていて、連行円板37を方向Rに負荷する。つまり、ろう引き部材18はその正面側24が行程制限手段17に当接するまで、ワックス容器41内で方向Rに摺動せしめられる。
【0044】
定置のケーシング23は、その底部領域45でブローノズル54を有しており、このブローノズル54は、所定に制御可能な電磁弁56を介して過圧源55に接続されている。つまり、環状に配置された複数のブローノズルは、場合によっては存在する環状ギャップ53内の汚れが問題なく、しかも迅速に吹き出すことができるように、ケーシング23の内壁51とろう引き容器41の外周面50との間に形成された環状ギャプ53に向けられている。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に従って構成されたろう引き装置を備えた、自動綾巻機の実施例における綾巻ボビンを製造するための繊維機械の作業部の概略的な側面図である。
【図2】本発明によるろう引き装置の、拡大して断面した側面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 自動綾巻機、 2 作業部、 3 紡績コップ、 5 綾巻ボビン、 6 ボビン及び巻管搬送システム、 8 ボビンフレーム、 9 駆動ドラム、 10 糸トラバース装置、 11 搬送ディスク、 12 旋回軸、 13 糸ガイド、 14 駆動装置、 15 制御ライン、 16 糸、 17 行程制限手段、 18 ろう引き部材、 19 ろう引き装置、 21 旋回アーム、 22 永久磁石装置、 23 ケーシング、 24 コップ供給区間、 25 貯蔵区間、 26 横方向搬送区間、 27 巻管戻し案内区間、 28 作業部コンピュータ、 29 永久磁石エレメント、 33 駆動装置、 35 制御ライン、 36 軸受付加部、 37 連行円板、 39 ばねエレメント、 40 プレッシャプレート、 41 ワックス容器、 42 ろう引き部材18の正面側、 45 底部領域、 50 外周面、51 内壁、 53 環状ギャップ、 54 ブローノズル装置、 55 過圧源、 56 電磁弁、 57 制御ライン、 58 モータ軸、 60 紡績部ケーシング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
綾巻ボビンを製造する繊維機械のためのろう引き装置であって、駆動装置に接続された支承軸を備えており、該支承軸に相対回動不能しかしながら軸方向摺動可能にろう引き部材が支承されており、該ろう引き部材が定置のケーシング内で回転可能である形式のものにおいて、
ワックス容器(41)が支承軸(58)に相対回動不能に結合されており、ろう引き部材(18)がワックス容器(41)内に配置されており、糸(16)にろう引きするために、ろう引き部材(18)と共にワックス容器(41)がろう引き装置(19)の定置のケーシング(23)内で回転可能に構成されている、
ことを特徴とする、綾巻ボビンを製造する繊維機械のためのろう引き装置。
【請求項2】
ろう引き部材(18)が、ワックス容器(41)の軸受付加部(36)に軸方向で摺動可能に配置されていて、連行円板(37)を介してワックス容器(41)に相対回動不能に結合されている、請求項1記載のろう引き装置。
【請求項3】
ワックス容器(41)の外周面(50)と定置のケーシング(23)の内壁(51)との間に環状ギャプ(53)が設けられている、請求項1記載のろう引き装置。
【請求項4】
定置のケーシング(23)の底部領域(45)内にブローノズル装置(54)が組み込まれており、該ブローノズル装置(54)が過圧源(55)に接続されていて、弁(56)によって所定に制御されるようになっている、請求項1記載のろう引き装置。
【請求項5】
ろう引き部材(18)の軸方向摺動を制限するためにワックス容器(41)内に行程制限手段(17)が設けられており、この行程制限手段(17)は、定置のケーシング(23)の正面側に配置された旋回アーム(21)に固定されている、請求項1記載のろう引き装置。
【請求項6】
旋回アーム(21)が、永久磁石装置(22)によって運転位置で係止可能である、請求項2記載のろう引き装置。
【請求項7】
ワックス容器(41)が相対回動不能に配置されている支承軸(58)を回転させるために、電動モータ式の個別駆動装置(34)が設けられている、請求項1記載のろう引き装置。
【請求項8】
個別駆動装置(34)がステップモータとして構成されている、請求項6記載のろう引き装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−1769(P2007−1769A)
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−172698(P2006−172698)
【出願日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(503420235)ザウラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (51)
【氏名又は名称原語表記】Saurer GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Landgrafen Str. 45, D−41069 Moenchengladbach, Germany
【Fターム(参考)】