緊急指令システム及びその方法
【課題】本発明は、緊急事態が発生した際に、最も適した緊急指令を正確に且つ迅速に伝達することができる緊急指令システム及びその方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の緊急指令システムは、入力インターフェースユニットと、現場情報ユニットと、緊急動態提供ユニット、現場状況推断ユニットと、出力インターフェースユニット及び指揮ユニットと、を備え、緊急指令システムは、入力インターフェースユニットによって実時間観察モード、予測モード、現場状況判断モードを選び、実時間観察モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、現場状況判断図表を作成し、予測モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、現場状況判断図表を作成し、現場状況判断モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータ及び策略データによって、現場状況判断図表を作成する。
【解決手段】本発明の緊急指令システムは、入力インターフェースユニットと、現場情報ユニットと、緊急動態提供ユニット、現場状況推断ユニットと、出力インターフェースユニット及び指揮ユニットと、を備え、緊急指令システムは、入力インターフェースユニットによって実時間観察モード、予測モード、現場状況判断モードを選び、実時間観察モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、現場状況判断図表を作成し、予測モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、現場状況判断図表を作成し、現場状況判断モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータ及び策略データによって、現場状況判断図表を作成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緊急指令システム及びその方法、特に火災現場の緊急指令システム及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建物の中で、火災等の緊急事態が発生した際は、すぐに警報器が警報し、事態を制御する。しかし、従来の緊急システムは、システム内の情報が不足しているため、緊急事態が発生した際、警報器に対して、最も適切な警報をさせることができない。また、警報器は、緊急事態の予測及び緊急事態が発生した際の状況の記録ができないので、緊急システムを実施する際に影響を与えることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、緊急事態が発生した際に、最も適した緊急指令を、正確に且つ迅速に伝達することができる緊急指令システム及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
緊急指令システムは、入力インターフェースユニットと、現場情報を備える現場情報ユニットと、災害調査装置から、緊急事態の警報情報を受信し且つ該警報情報と、緊急事態の現場情報によって緊急事態の現場状況をシミュレーションする緊急動態提供ユニットと、現場状況判断図表を作成する現場状況推断ユニットと、現場状況判断図表を表す出力インターフェースユニットと、入力インターフェースユニットによって入力した策略によって指揮信号を生成し、該指揮信号は、入力インターフェースユニットの制御信号に応答し且つ端末装置に送信される指揮ユニットと、を備え、緊急指令システムは、入力インターフェースユニットによって、実時間観察モード、予測モード、現場状況判断モードの仕事モードを選び、実時間観察モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、予測モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、現場状況判断モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータ及び策略データによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を生成する。
【0005】
緊急指令方法について、前記災害調査装置は、災害調査装置は、緊急事態における警報情報を受信し、警報情報と、緊急事態における現場情報及び端末装置における端末装置情報信号によって、現場シミュレーションデータを生成し、実時間観察モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、予測モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、現場状況判断モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータ及び策略データによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、策略データは、指揮信号を生成し、指揮信号は入力インターフェースユニットの制御信号と応答し、端末装置は、該指揮信号を受信する。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係る緊急指令システム及びその方法は、緊急事態発生現場の十分な情報を提供でき、且つ緊急事態発生現場を指揮することができる。また、仕事モードを選択することを通して、策略の效果を予測し、実時間に記録することができる。これにより、緊急事態が発生した際に最も適した緊急指令を正確に、且つ迅速に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明に係る第一実施形態の緊急指令システムを示す図である。
【図2】図1に示した緊急指令システムの実時間観察モードを示す図である。
【図3】図1に示した緊急指令システムの予測モードを示す図である。
【図4】図1に示した緊急指令システムの現場状況判断モードが出した予定誘導案を示す図である。
【図5】図1に示した緊急指令システムの現場状況判断モードが出した編集された予定誘導案を示す図である。
【図6】図1に示した緊急指令システムの現場状況判断モードが出した策略シミュレーションの效果を示す図である。
【図7】図1に示した緊急指令システムの現場状況判断モードが出した警告情報を示す図である。
【図8】本発明の第二実施形態の緊急指令システムを示す図である。
【図9】本発明の第一実施形態の緊急指令方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第二実施形態の緊急指令方法を示すフローチャートである。
【図11】図10に示す本発明の第二実施形態の緊急指令方法を示す後続のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面に基づいて、本発明に係る緊急指令システム及びその方法について詳細に説明する。
【0009】
図1〜図3に示したように、本発明の実施形態一に係る緊急指令システムは、入力インターフェースユニット10と、出力インターフェースユニット20と、現場情報ユニット30と、緊急事態提供ユニット40と、現場状況推断ユニット50及び指揮ユニット60と、を備える。本発明の実施形態一において、緊急指令システムは、火災など緊急事態が発生した場合に使用されるが、他の緊急事態、例えば地震、不法進入などにも使用することができる。また、該緊急指令システムは、パソコン、或いはノートパソコンなどの電子装置に設置され、無線ネットワーク200、端末装置100によって通信される。無線ネットワーク200は、Wi−Fi(wireless fidelity)、ブルートゥース(登録商標)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)などの電信標準である。端末装置100は、タブレットパソコン或いは携帯電話などの携帯式通信装置である。他の実施形態として、緊急指令システムは、無線又は有線の方法によって、例えば構内通信網或は端末装置100などによって通信することができる。端末装置100は、ノートパソコンなどの電子装置である。
【0010】
入力インターフェースユニット10は、キーボード、マウス、タッチパネルなどのユーザーインターフェース(human machine interface,HMI)であり、データの入力に用いられる。出力インターフェースユニット20は、ディスプレイなどのユーザーインターフェースであり、データを出力することに用いられる。現場情報ユニット30は、複数の現場情報If(図示せず)と、を備える。本実施形態において、各々の該現場情報Ifは、消防装置情報Ia(図示せず)をそれぞれ備える。該消防装置情報Iaは、現場内の消防装置の情報、例えば消防装置の種類、位置などである。緊急事態提供ユニット40は、災害調査装置300から、緊急事態発生場所E(図2を参照、例えば火災が発生した場所)の警報信号Sa(図示せず)を受信する。災害調査装置300は、複数のセンサー400を備え、該センサー400は、煙、熱などを感知するセンサーであり、現場シミュレーションデータDs(図示せず)によって、実時間に対応する警報信号Sa(図示せず)を生成する。現場シミュレーションデータDsは、警報信号Sa中、感知したセンサー400の現場動態情報Is(図示せず)と、緊急事態発生場所Eの現場情報Ifと、端末装置100と、が提供した端末装置情報St(図示せず)によって、緊急事態発生場所Eで発生した緊急事態の現場状況をシミュレーションする。端末装置情報Stは、端末装置100によって提供され、且つ端末装置100の位置情報を備える。また、端末装置情報Stは、位置を確認することができる他の端末装置100によって提供されることも可能であり、各々の端末装置情報Stは、端末装置100のユーザーの情報、例えば職業、機能などを備える。
【0011】
前記緊急指令システムは、災害調査装置300から受信した警報情報Saによって、緊急事態発生場所Eを確認し、この際、災害調査装置300は、複数のセンサー400と接続する。本実施形態において、災害調査装置300は、火災警報の制御ユニットであり、送信された警報情報Saは、センサー400が感知した緊急事態発生場所E中で発生した緊急事態の現場動態情報Isを備える。現場シミュレーションデータDsは、該現場動態情報Isと、現場情報Ifによって生成される、或いは該動態情報Isと、現場情報If及び緊急事態発生場所Eの他の情報によって生成される。また、緊急指令システムは、直接にセンサー400から警報情報Saを受信することもできる。
【0012】
現場状況推断ユニット50は、現場状況判断図表Di(図2〜7を参照)を作成して、緊急事態発生場所Eの現場状態を報告する。現場状況判断図表Diは、現場シミュレーションデータDsと策略データDt(図示せず)によって作成されるか、現場シミュレーションデータDs或は策略データDtによって作成され、緊急事態発生場所Eで発生した緊急事態に対する最も適切な指示(例えば消火過程、避難方法など)を提供する。策略データDtは、入力インターフェースユニット10によって入力され、現場状況判断図表Diは、出力インターフェースユニット20によって表示される。緊急指令システムは、実時間観察モードMm(図2を参照)、予測モードMf(図3を参照)、現場状況判断モードMi(図5〜7を参照)の中から一つのモードを選択し、該モードは、入力インターフェースユニット10によって切り替えられる。
【0013】
図2に示したように、フロア平面図をF、センサー400をS、消防装置をAと表記して、フロアにおけるセンサー400及び消防装置の分布を表す。フロア平面図Fは、ルームR1〜R6及び緊急事態発生場所Eを備える。緊急事態発生場所Eのエリアは、センサー400によって感知され、且つ斜線で表す。移動装置はP1〜P6によって表記して、端末装置100の位置を表す。実時間観察モードMm中、現場状況推断ユニット50は、現場シミュレーションデータDsによって、緊急事態発生場所Eの現場状况における現場状況判断図表Diを作成して、緊急事態発生場所Eの実時間の動態を表す。
【0014】
図3に示したように、前記予測モードMf中、現場状況推断ユニット50は、現場シミュレーションデータDsによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表Diを作成する。本発明の実施形態一において、未来状况シミュレーション時間は、10分と設定されるが、この時間は、入力インターフェースユニット10によって調整することができる。予測モードMfは、緊急事態発生場所Eの発展の動向を表す。
【0015】
現場状況推断ユニット50は、さらに、方案提供モジュール51を備え、且つ推薦方案R(行動方案)(図4を参照)を作成する。該推薦方案Rは、実際の要求に応じて、入力インターフェースユニット10によって編集され、且つ策略データDtとして設定される。方案提供モジュール51は、動態変更情報Su(図示せず)によって、推薦方案Rを更新し、動態変更情報Suは、緊急事態発生場所Eの如何なる変化によっても作成される。緊急事態発生場所Eの情報の変化は、例えば、端末装置100のユーザーの報告或いはセンサー400のデータの変化であり、動態変更情報Suは、端末装置100から獲得する。ここでのユーザーは、消防隊員、救急隊員などである。本発明の実施形態一において、方案提供モジュール51は、予定誘導方案データベース511を備え、該予定誘導方案データベース511は、センサー400における予定誘導方案Gp(図示せず)を備える。予定誘導方案Gpは、複数の感知したデータによって誘導方案を選ぶが、その感知したデータは、センサー400から獲得し、且つセンサー400の位置、種類、調査したデータ及び駆動時間、を備える。各々の予定誘導方案Gpは、複数のセンサー400の状態を備え、端末装置100が選んだ方案及び情報を提供する。また、予定誘導方案Gpは、さらに他の情報を備えることができ、例えば緊急事態発生場所Eにおける使用可能な消防装置、或いは非難経路と、を備える。方案提供モジュール51は、少なくとも一つの予定誘導方案Gpを選んだ後、該予定誘導方案Gpを推薦方案Rとし、該推薦方案Rは、警報情報Sa中のセンサー400を感知して獲得した動態情報Isと、緊急事態発生場所Eにおける現場情報If及び端末装置100における端末装置情報信号Stと、によって選択する。また、推薦方案Rは、センサー400を感知した動態情報Is及び現場情報Ifを直接選択する、或いは該動態情報Is及び現場情報If、並びに他のデータによって直接選ぶこともできる。これにより、緊急指令システムは、緊急事態発生場所Eにおける実時間反映した警報情報Saによって、緊急事態発生場所Eを確認し、推薦方案Rは動態方法によって生成され、且つ更新する。
【0016】
図4に示したように、現場状況判断モードMi中、方案提供モジュール51は、先ず、入力インターフェースユニット10に選択される推薦方案Rを作成する。本発明の実施形態一において、該推薦方案Rは二つである。
【0017】
図5に示したように、選択された推薦方案Rは、入力インターフェースユニット10によって、且つ実際の必要に応じて編集される、或いは策略データDtとして設定される。本発明の実施形態一において、二つの選択された推薦方案Rは、それぞれ編集されて、確定すると、策略データDtとして設定される。
【0018】
図6に示したように、方案提供モジュール51は、緊急事態発生場所Eにおける未来の現場状況をシミュレーションした現場状況判断図表Diを作成し、該現場状況判断図表Diは、推薦方案Rの現場シミュレーションデータDsと、策略データDtと、によって作成される。本発明の実施形態一において、未来状况シミュレーション時間は3分に設定されるが、この時間は、実際の必要に応じて、入力インターフェースユニット10によって調整することができる。また、現場状況判断モードMiは、策略データDtにおける策略效果を示すために用いられる。
【0019】
図7に示したように、現場状況推断ユニット50は、警告情報Wを生成した後、動態変更情報Suと応答して、現場状況判断モードMi中の緊急事態発場所Eの状況変化を報告し且つ策略データDtにおける策略效果を記録する。具体的には、策略效果が、現場状況判断モードMi(図6を参照)中で生成された未来状况をシミュレーションした予期効果より良くない場合、現場状況推断ユニット50は、警告情報Wを生成し且つ端末装置100のユーザーに知らせて更なる策略を調整させる。
【0020】
図8は、本発明の実施形態二を示す図である。緊急動態提供ユニット40及び現場状況推断ユニット50は、遠隔計算システム1000の中に設置された際、ネット500と、緊急指令システムと、によって通信される。緊急指令システムは、警報情報Saと、緊急事態発生場所Eにおける現場情報Ifと、策略データDtと、を遠隔計算システム1000に送信して、該遠隔計算システム1000が生成した現場状況判断図表Diを受信する。本発明の実施形態二において、遠隔計算システム1000は、クラウドコンピューティングシステムである。また、現場情報ユニット30は、遠隔計算システム1000中に設置することができる。これに対応して、緊急指令システムは、警報情報Sa及び策略データDtを遠隔計算システム1000に直接に送信することができ、また、該遠隔計算システム1000は、現場状況判断図表Diを受信する。指揮ユニット60は、策略データDtによって指揮信号Sc(図示せず)を生成し、該指揮信号Scは、入力インターフェースユニット10の制御信号(図示せず)に対して応答し且つ指揮信号Scを端末装置100に送信する。本発明の実施形態二において、策略データDtは、端末装置100によって情報を提供し、例えば、端末装置100のユーザーの指令を提供する。これに対応して、指揮ユニット60は、指揮信号Scを端末装置100に送信して、該端末装置100のユーザーに情報を提供する。また、策略データDtは、緊急事態発生場所E中の現場内の消防装置の情報を備え、指揮ユニット60は、指揮信号Scを消防装置に送信して、消防装置を起動させる。
【0021】
図9に示したように、本発明の実施形態一に係る緊急指令方法は、以下のステップを含む。
【0022】
ステップS1、災害調査装置が、緊急事態における警報情報Saを受信する。ステップS2、警報情報Saと、緊急事態における現場情報If及び端末装置100における端末装置情報信号Stと、によって、現場シミュレーションデータDsを作成する。ここでの端末装置100は移動装置、例えばタブレットパソコン或いはスマートフォンなどである。現場情報Ifは、消防装置情報Iaを備え、該消防装置情報Iaは、緊急事態が発生した現場における消防装置の情報を備える。消防装置の情報は、例えば消防装置の種類、位置、或いは他の機能などである。現場シミュレーションデータDsは、警報情報Sa及び現場情報Ifによって直接生成することができる、或いは警報情報Sa、現場情報If及び緊急事態が発生した現場の他のデータによって生成することもできる。
【0023】
ステップS3、仕事モード中において、緊急事態の指揮方法を選択する。選択する仕事モードは、実時間観察モードMm(図2を参照)と、予測モードMf(図3を参照)及び現場状況判断モードMi(図5〜7を参照)と、を備える。仕事モードは、例えばキーボード、マウス、或いはタッチパネルなどの入力インターフェースユニット10から選ぶ。現場シミュレーションデータDs及び策略データDtによって、現場状況判断図表Diを作成し、ディスプレイなどの出力インターフェースユニット20によって表示する。策略データDtは、入力インターフェースユニット10によって入力される。
【0024】
ステップS41、実時間観察モードMmを選んだ場合、現場シミュレーションデータDsによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表Diを作成する。ステップS42、予測モードを選んだ場合Mf、現場シミュレーションデータによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表Diを作成する。ステップS43、現場状況判断モードMiを選んだ場合、現場シミュレーションデータDs及び策略データDtによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表Diを作成する。本発明の実施形態一において、警報情報Sa及び緊急事態が発生した現場の情報によって推薦方案Rが作成され、該推薦方案Rは、入力インターフェースユニット10によって編集され、且つ策略データDtとして設定される。推薦方案Rは、警報情報Sa、現場情報If及び動態の変更情報Suによって変更され、緊急事態発生場所Eの状況の変化における動態の変更情報Suと応答する。緊急事態発生場所Eの情報の変化を獲得し、該情報の変化は、例えば、端末装置100のユーザーの報告であり、動態変更情報Suは、端末装置100から獲得する。作成された警告情報Sa(図7を参照)は、動態変更情報Suと応答する。策略データDtにおける策略效果が、現場状況判断モードMi(図6を参照)中で生成された未来状况をシミュレーションした予期効果より良くない場合、警告情報Saが生成される。
【0025】
ステップS5、制御信号を受信した場合は次のステップを執行し、受信しなかった場合はステップS1を執行する。制御信号は、入力インターフェースユニット10に受信される。ステップS6、策略データDtは、指揮信号Scを生成する。ステップS7、端末装置100は、指揮信号Scを送信する。本発明の実施形態一において、策略データDtは、端末装置100によって提供された信号を備え、並びに端末装置100に指揮信号Scを提供する。また、策略データDtは、少なくとも一つの消防設備を備え、指揮信号Scを該消防装置に送信して、消防装置を起動させる。本発明の実施形態一において、ステップS1〜S7は、電子装置の中で執行され、該電子装置はパソコン或いはノートパソコンなどである。また、ステップS2〜S3は、インターネットを利用して通信された遠隔計算システム1000中で執行される。
【0026】
図10及び図11に示したように、本発明の実施形態二に係る緊急指令方法は、以下のステップを備える。
【0027】
ステップS11、災害調査装置が、緊急事態における警報情報Saを受信する。ステップS12、警報情報Sa、緊急事態における現場情報If及び策略データDtを遠隔計算システムに送信する。本発明の実施形態二において、遠隔計算システム1000は、クラウドコンピューティングシステムであり、現場情報Ifは、遠隔計算システムによって提供される。また、警報情報Sa、策略データDtを遠隔計算システム1000に直接送信することもできる。ステップS13、警報情報Sa、現場情報If及び端末装置100の情報によって、現場シミュレーションデータDsが生成される。ステップS14、緊急指令方法の仕事モードを選ぶ。ステップS151、実時間観察モードMmを選んだ場合、現場シミュレーションデータDsによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表Diを作成する。ステップS152、予測モードMfを選んだ場合、現場シミュレーションデータDsによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況のシミュレーションに対応する現場状況判断図表Diを作成する。ステップS153、現場状況判断モードMiを選んだ場合、現場シミュレーションデータDs及び策略データDtによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況のシミュレーションに対応する現場状況判断図表Diを作成する。ステップS16、遠隔計算システム1000から現場状況判断図表Diを受信する。ステップS17、制御信号を受信した場合は次のステップを執行し、受信しなかった場合はステップS1を執行する。ステップS18、策略データDtが、指揮信号Scを生成する。ステップS19、端末装置100が指揮信号Scを送信する。
【0028】
本発明に係る緊急指令システム及びその方法は、緊急事態発生場所Eの十分な情報を提供でき、且つ緊急事態発生場所Eを指揮することができる。また、仕事モードを選択することを通して、策略の效果を予測し、実時間に記録することができる。これにより、緊急事態が発生した際に最も適した緊急指令を正確に、且つ迅速に伝達することができる。
【0029】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々な変形又は修正が可能であり、該変形又は修正もまた、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
【符号の説明】
【0030】
10 入力インターフェースユニット
20 出力インターフェースユニット
30 現場情報ユニット
31 現場情報
40 緊急事態提供ユニット
50 現場状況推断スユニット
51 方案提供モジュール
511 予定誘導方案データベース
60 指揮ユニット
100 端末装置
200 無線ネットワーク
300 災害調査装置
400 センサー
500 インターネット
1000 遠隔計算システム
E 緊急事態発生場所
Di 現場状況判断図表
【技術分野】
【0001】
本発明は、緊急指令システム及びその方法、特に火災現場の緊急指令システム及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建物の中で、火災等の緊急事態が発生した際は、すぐに警報器が警報し、事態を制御する。しかし、従来の緊急システムは、システム内の情報が不足しているため、緊急事態が発生した際、警報器に対して、最も適切な警報をさせることができない。また、警報器は、緊急事態の予測及び緊急事態が発生した際の状況の記録ができないので、緊急システムを実施する際に影響を与えることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、緊急事態が発生した際に、最も適した緊急指令を、正確に且つ迅速に伝達することができる緊急指令システム及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
緊急指令システムは、入力インターフェースユニットと、現場情報を備える現場情報ユニットと、災害調査装置から、緊急事態の警報情報を受信し且つ該警報情報と、緊急事態の現場情報によって緊急事態の現場状況をシミュレーションする緊急動態提供ユニットと、現場状況判断図表を作成する現場状況推断ユニットと、現場状況判断図表を表す出力インターフェースユニットと、入力インターフェースユニットによって入力した策略によって指揮信号を生成し、該指揮信号は、入力インターフェースユニットの制御信号に応答し且つ端末装置に送信される指揮ユニットと、を備え、緊急指令システムは、入力インターフェースユニットによって、実時間観察モード、予測モード、現場状況判断モードの仕事モードを選び、実時間観察モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、予測モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、現場状況判断モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータ及び策略データによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を生成する。
【0005】
緊急指令方法について、前記災害調査装置は、災害調査装置は、緊急事態における警報情報を受信し、警報情報と、緊急事態における現場情報及び端末装置における端末装置情報信号によって、現場シミュレーションデータを生成し、実時間観察モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、予測モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、現場状況判断モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータ及び策略データによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、策略データは、指揮信号を生成し、指揮信号は入力インターフェースユニットの制御信号と応答し、端末装置は、該指揮信号を受信する。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係る緊急指令システム及びその方法は、緊急事態発生現場の十分な情報を提供でき、且つ緊急事態発生現場を指揮することができる。また、仕事モードを選択することを通して、策略の效果を予測し、実時間に記録することができる。これにより、緊急事態が発生した際に最も適した緊急指令を正確に、且つ迅速に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明に係る第一実施形態の緊急指令システムを示す図である。
【図2】図1に示した緊急指令システムの実時間観察モードを示す図である。
【図3】図1に示した緊急指令システムの予測モードを示す図である。
【図4】図1に示した緊急指令システムの現場状況判断モードが出した予定誘導案を示す図である。
【図5】図1に示した緊急指令システムの現場状況判断モードが出した編集された予定誘導案を示す図である。
【図6】図1に示した緊急指令システムの現場状況判断モードが出した策略シミュレーションの效果を示す図である。
【図7】図1に示した緊急指令システムの現場状況判断モードが出した警告情報を示す図である。
【図8】本発明の第二実施形態の緊急指令システムを示す図である。
【図9】本発明の第一実施形態の緊急指令方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第二実施形態の緊急指令方法を示すフローチャートである。
【図11】図10に示す本発明の第二実施形態の緊急指令方法を示す後続のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面に基づいて、本発明に係る緊急指令システム及びその方法について詳細に説明する。
【0009】
図1〜図3に示したように、本発明の実施形態一に係る緊急指令システムは、入力インターフェースユニット10と、出力インターフェースユニット20と、現場情報ユニット30と、緊急事態提供ユニット40と、現場状況推断ユニット50及び指揮ユニット60と、を備える。本発明の実施形態一において、緊急指令システムは、火災など緊急事態が発生した場合に使用されるが、他の緊急事態、例えば地震、不法進入などにも使用することができる。また、該緊急指令システムは、パソコン、或いはノートパソコンなどの電子装置に設置され、無線ネットワーク200、端末装置100によって通信される。無線ネットワーク200は、Wi−Fi(wireless fidelity)、ブルートゥース(登録商標)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)などの電信標準である。端末装置100は、タブレットパソコン或いは携帯電話などの携帯式通信装置である。他の実施形態として、緊急指令システムは、無線又は有線の方法によって、例えば構内通信網或は端末装置100などによって通信することができる。端末装置100は、ノートパソコンなどの電子装置である。
【0010】
入力インターフェースユニット10は、キーボード、マウス、タッチパネルなどのユーザーインターフェース(human machine interface,HMI)であり、データの入力に用いられる。出力インターフェースユニット20は、ディスプレイなどのユーザーインターフェースであり、データを出力することに用いられる。現場情報ユニット30は、複数の現場情報If(図示せず)と、を備える。本実施形態において、各々の該現場情報Ifは、消防装置情報Ia(図示せず)をそれぞれ備える。該消防装置情報Iaは、現場内の消防装置の情報、例えば消防装置の種類、位置などである。緊急事態提供ユニット40は、災害調査装置300から、緊急事態発生場所E(図2を参照、例えば火災が発生した場所)の警報信号Sa(図示せず)を受信する。災害調査装置300は、複数のセンサー400を備え、該センサー400は、煙、熱などを感知するセンサーであり、現場シミュレーションデータDs(図示せず)によって、実時間に対応する警報信号Sa(図示せず)を生成する。現場シミュレーションデータDsは、警報信号Sa中、感知したセンサー400の現場動態情報Is(図示せず)と、緊急事態発生場所Eの現場情報Ifと、端末装置100と、が提供した端末装置情報St(図示せず)によって、緊急事態発生場所Eで発生した緊急事態の現場状況をシミュレーションする。端末装置情報Stは、端末装置100によって提供され、且つ端末装置100の位置情報を備える。また、端末装置情報Stは、位置を確認することができる他の端末装置100によって提供されることも可能であり、各々の端末装置情報Stは、端末装置100のユーザーの情報、例えば職業、機能などを備える。
【0011】
前記緊急指令システムは、災害調査装置300から受信した警報情報Saによって、緊急事態発生場所Eを確認し、この際、災害調査装置300は、複数のセンサー400と接続する。本実施形態において、災害調査装置300は、火災警報の制御ユニットであり、送信された警報情報Saは、センサー400が感知した緊急事態発生場所E中で発生した緊急事態の現場動態情報Isを備える。現場シミュレーションデータDsは、該現場動態情報Isと、現場情報Ifによって生成される、或いは該動態情報Isと、現場情報If及び緊急事態発生場所Eの他の情報によって生成される。また、緊急指令システムは、直接にセンサー400から警報情報Saを受信することもできる。
【0012】
現場状況推断ユニット50は、現場状況判断図表Di(図2〜7を参照)を作成して、緊急事態発生場所Eの現場状態を報告する。現場状況判断図表Diは、現場シミュレーションデータDsと策略データDt(図示せず)によって作成されるか、現場シミュレーションデータDs或は策略データDtによって作成され、緊急事態発生場所Eで発生した緊急事態に対する最も適切な指示(例えば消火過程、避難方法など)を提供する。策略データDtは、入力インターフェースユニット10によって入力され、現場状況判断図表Diは、出力インターフェースユニット20によって表示される。緊急指令システムは、実時間観察モードMm(図2を参照)、予測モードMf(図3を参照)、現場状況判断モードMi(図5〜7を参照)の中から一つのモードを選択し、該モードは、入力インターフェースユニット10によって切り替えられる。
【0013】
図2に示したように、フロア平面図をF、センサー400をS、消防装置をAと表記して、フロアにおけるセンサー400及び消防装置の分布を表す。フロア平面図Fは、ルームR1〜R6及び緊急事態発生場所Eを備える。緊急事態発生場所Eのエリアは、センサー400によって感知され、且つ斜線で表す。移動装置はP1〜P6によって表記して、端末装置100の位置を表す。実時間観察モードMm中、現場状況推断ユニット50は、現場シミュレーションデータDsによって、緊急事態発生場所Eの現場状况における現場状況判断図表Diを作成して、緊急事態発生場所Eの実時間の動態を表す。
【0014】
図3に示したように、前記予測モードMf中、現場状況推断ユニット50は、現場シミュレーションデータDsによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表Diを作成する。本発明の実施形態一において、未来状况シミュレーション時間は、10分と設定されるが、この時間は、入力インターフェースユニット10によって調整することができる。予測モードMfは、緊急事態発生場所Eの発展の動向を表す。
【0015】
現場状況推断ユニット50は、さらに、方案提供モジュール51を備え、且つ推薦方案R(行動方案)(図4を参照)を作成する。該推薦方案Rは、実際の要求に応じて、入力インターフェースユニット10によって編集され、且つ策略データDtとして設定される。方案提供モジュール51は、動態変更情報Su(図示せず)によって、推薦方案Rを更新し、動態変更情報Suは、緊急事態発生場所Eの如何なる変化によっても作成される。緊急事態発生場所Eの情報の変化は、例えば、端末装置100のユーザーの報告或いはセンサー400のデータの変化であり、動態変更情報Suは、端末装置100から獲得する。ここでのユーザーは、消防隊員、救急隊員などである。本発明の実施形態一において、方案提供モジュール51は、予定誘導方案データベース511を備え、該予定誘導方案データベース511は、センサー400における予定誘導方案Gp(図示せず)を備える。予定誘導方案Gpは、複数の感知したデータによって誘導方案を選ぶが、その感知したデータは、センサー400から獲得し、且つセンサー400の位置、種類、調査したデータ及び駆動時間、を備える。各々の予定誘導方案Gpは、複数のセンサー400の状態を備え、端末装置100が選んだ方案及び情報を提供する。また、予定誘導方案Gpは、さらに他の情報を備えることができ、例えば緊急事態発生場所Eにおける使用可能な消防装置、或いは非難経路と、を備える。方案提供モジュール51は、少なくとも一つの予定誘導方案Gpを選んだ後、該予定誘導方案Gpを推薦方案Rとし、該推薦方案Rは、警報情報Sa中のセンサー400を感知して獲得した動態情報Isと、緊急事態発生場所Eにおける現場情報If及び端末装置100における端末装置情報信号Stと、によって選択する。また、推薦方案Rは、センサー400を感知した動態情報Is及び現場情報Ifを直接選択する、或いは該動態情報Is及び現場情報If、並びに他のデータによって直接選ぶこともできる。これにより、緊急指令システムは、緊急事態発生場所Eにおける実時間反映した警報情報Saによって、緊急事態発生場所Eを確認し、推薦方案Rは動態方法によって生成され、且つ更新する。
【0016】
図4に示したように、現場状況判断モードMi中、方案提供モジュール51は、先ず、入力インターフェースユニット10に選択される推薦方案Rを作成する。本発明の実施形態一において、該推薦方案Rは二つである。
【0017】
図5に示したように、選択された推薦方案Rは、入力インターフェースユニット10によって、且つ実際の必要に応じて編集される、或いは策略データDtとして設定される。本発明の実施形態一において、二つの選択された推薦方案Rは、それぞれ編集されて、確定すると、策略データDtとして設定される。
【0018】
図6に示したように、方案提供モジュール51は、緊急事態発生場所Eにおける未来の現場状況をシミュレーションした現場状況判断図表Diを作成し、該現場状況判断図表Diは、推薦方案Rの現場シミュレーションデータDsと、策略データDtと、によって作成される。本発明の実施形態一において、未来状况シミュレーション時間は3分に設定されるが、この時間は、実際の必要に応じて、入力インターフェースユニット10によって調整することができる。また、現場状況判断モードMiは、策略データDtにおける策略效果を示すために用いられる。
【0019】
図7に示したように、現場状況推断ユニット50は、警告情報Wを生成した後、動態変更情報Suと応答して、現場状況判断モードMi中の緊急事態発場所Eの状況変化を報告し且つ策略データDtにおける策略效果を記録する。具体的には、策略效果が、現場状況判断モードMi(図6を参照)中で生成された未来状况をシミュレーションした予期効果より良くない場合、現場状況推断ユニット50は、警告情報Wを生成し且つ端末装置100のユーザーに知らせて更なる策略を調整させる。
【0020】
図8は、本発明の実施形態二を示す図である。緊急動態提供ユニット40及び現場状況推断ユニット50は、遠隔計算システム1000の中に設置された際、ネット500と、緊急指令システムと、によって通信される。緊急指令システムは、警報情報Saと、緊急事態発生場所Eにおける現場情報Ifと、策略データDtと、を遠隔計算システム1000に送信して、該遠隔計算システム1000が生成した現場状況判断図表Diを受信する。本発明の実施形態二において、遠隔計算システム1000は、クラウドコンピューティングシステムである。また、現場情報ユニット30は、遠隔計算システム1000中に設置することができる。これに対応して、緊急指令システムは、警報情報Sa及び策略データDtを遠隔計算システム1000に直接に送信することができ、また、該遠隔計算システム1000は、現場状況判断図表Diを受信する。指揮ユニット60は、策略データDtによって指揮信号Sc(図示せず)を生成し、該指揮信号Scは、入力インターフェースユニット10の制御信号(図示せず)に対して応答し且つ指揮信号Scを端末装置100に送信する。本発明の実施形態二において、策略データDtは、端末装置100によって情報を提供し、例えば、端末装置100のユーザーの指令を提供する。これに対応して、指揮ユニット60は、指揮信号Scを端末装置100に送信して、該端末装置100のユーザーに情報を提供する。また、策略データDtは、緊急事態発生場所E中の現場内の消防装置の情報を備え、指揮ユニット60は、指揮信号Scを消防装置に送信して、消防装置を起動させる。
【0021】
図9に示したように、本発明の実施形態一に係る緊急指令方法は、以下のステップを含む。
【0022】
ステップS1、災害調査装置が、緊急事態における警報情報Saを受信する。ステップS2、警報情報Saと、緊急事態における現場情報If及び端末装置100における端末装置情報信号Stと、によって、現場シミュレーションデータDsを作成する。ここでの端末装置100は移動装置、例えばタブレットパソコン或いはスマートフォンなどである。現場情報Ifは、消防装置情報Iaを備え、該消防装置情報Iaは、緊急事態が発生した現場における消防装置の情報を備える。消防装置の情報は、例えば消防装置の種類、位置、或いは他の機能などである。現場シミュレーションデータDsは、警報情報Sa及び現場情報Ifによって直接生成することができる、或いは警報情報Sa、現場情報If及び緊急事態が発生した現場の他のデータによって生成することもできる。
【0023】
ステップS3、仕事モード中において、緊急事態の指揮方法を選択する。選択する仕事モードは、実時間観察モードMm(図2を参照)と、予測モードMf(図3を参照)及び現場状況判断モードMi(図5〜7を参照)と、を備える。仕事モードは、例えばキーボード、マウス、或いはタッチパネルなどの入力インターフェースユニット10から選ぶ。現場シミュレーションデータDs及び策略データDtによって、現場状況判断図表Diを作成し、ディスプレイなどの出力インターフェースユニット20によって表示する。策略データDtは、入力インターフェースユニット10によって入力される。
【0024】
ステップS41、実時間観察モードMmを選んだ場合、現場シミュレーションデータDsによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表Diを作成する。ステップS42、予測モードを選んだ場合Mf、現場シミュレーションデータによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表Diを作成する。ステップS43、現場状況判断モードMiを選んだ場合、現場シミュレーションデータDs及び策略データDtによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表Diを作成する。本発明の実施形態一において、警報情報Sa及び緊急事態が発生した現場の情報によって推薦方案Rが作成され、該推薦方案Rは、入力インターフェースユニット10によって編集され、且つ策略データDtとして設定される。推薦方案Rは、警報情報Sa、現場情報If及び動態の変更情報Suによって変更され、緊急事態発生場所Eの状況の変化における動態の変更情報Suと応答する。緊急事態発生場所Eの情報の変化を獲得し、該情報の変化は、例えば、端末装置100のユーザーの報告であり、動態変更情報Suは、端末装置100から獲得する。作成された警告情報Sa(図7を参照)は、動態変更情報Suと応答する。策略データDtにおける策略效果が、現場状況判断モードMi(図6を参照)中で生成された未来状况をシミュレーションした予期効果より良くない場合、警告情報Saが生成される。
【0025】
ステップS5、制御信号を受信した場合は次のステップを執行し、受信しなかった場合はステップS1を執行する。制御信号は、入力インターフェースユニット10に受信される。ステップS6、策略データDtは、指揮信号Scを生成する。ステップS7、端末装置100は、指揮信号Scを送信する。本発明の実施形態一において、策略データDtは、端末装置100によって提供された信号を備え、並びに端末装置100に指揮信号Scを提供する。また、策略データDtは、少なくとも一つの消防設備を備え、指揮信号Scを該消防装置に送信して、消防装置を起動させる。本発明の実施形態一において、ステップS1〜S7は、電子装置の中で執行され、該電子装置はパソコン或いはノートパソコンなどである。また、ステップS2〜S3は、インターネットを利用して通信された遠隔計算システム1000中で執行される。
【0026】
図10及び図11に示したように、本発明の実施形態二に係る緊急指令方法は、以下のステップを備える。
【0027】
ステップS11、災害調査装置が、緊急事態における警報情報Saを受信する。ステップS12、警報情報Sa、緊急事態における現場情報If及び策略データDtを遠隔計算システムに送信する。本発明の実施形態二において、遠隔計算システム1000は、クラウドコンピューティングシステムであり、現場情報Ifは、遠隔計算システムによって提供される。また、警報情報Sa、策略データDtを遠隔計算システム1000に直接送信することもできる。ステップS13、警報情報Sa、現場情報If及び端末装置100の情報によって、現場シミュレーションデータDsが生成される。ステップS14、緊急指令方法の仕事モードを選ぶ。ステップS151、実時間観察モードMmを選んだ場合、現場シミュレーションデータDsによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表Diを作成する。ステップS152、予測モードMfを選んだ場合、現場シミュレーションデータDsによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況のシミュレーションに対応する現場状況判断図表Diを作成する。ステップS153、現場状況判断モードMiを選んだ場合、現場シミュレーションデータDs及び策略データDtによって、緊急事態発生場所Eの現場状况の未来状況のシミュレーションに対応する現場状況判断図表Diを作成する。ステップS16、遠隔計算システム1000から現場状況判断図表Diを受信する。ステップS17、制御信号を受信した場合は次のステップを執行し、受信しなかった場合はステップS1を執行する。ステップS18、策略データDtが、指揮信号Scを生成する。ステップS19、端末装置100が指揮信号Scを送信する。
【0028】
本発明に係る緊急指令システム及びその方法は、緊急事態発生場所Eの十分な情報を提供でき、且つ緊急事態発生場所Eを指揮することができる。また、仕事モードを選択することを通して、策略の效果を予測し、実時間に記録することができる。これにより、緊急事態が発生した際に最も適した緊急指令を正確に、且つ迅速に伝達することができる。
【0029】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々な変形又は修正が可能であり、該変形又は修正もまた、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
【符号の説明】
【0030】
10 入力インターフェースユニット
20 出力インターフェースユニット
30 現場情報ユニット
31 現場情報
40 緊急事態提供ユニット
50 現場状況推断スユニット
51 方案提供モジュール
511 予定誘導方案データベース
60 指揮ユニット
100 端末装置
200 無線ネットワーク
300 災害調査装置
400 センサー
500 インターネット
1000 遠隔計算システム
E 緊急事態発生場所
Di 現場状況判断図表
【特許請求の範囲】
【請求項1】
緊急指令システムは、入力インターフェースユニットと、現場情報を備える現場情報ユニットと、災害調査装置から、緊急事態の警報情報を受信し且つ該警報情報と、緊急事態の現場情報によって緊急事態の現場状況をシミュレーションする緊急動態提供ユニットと、現場状況判断図表を作成する現場状況推断ユニットと、現場状況判断図表を表す出力インターフェースユニットと、入力インターフェースユニットによって入力した策略によって指揮信号を生成し、該指揮信号は、入力インターフェースユニットの制御信号に応答し且つ端末装置に送信される指揮ユニットと、を備え、緊急指令システムは、入力インターフェースユニットによって、実時間観察モード、予測モード、現場状況判断モードの仕事モードを選び、実時間観察モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、予測モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、現場状況判断モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータ及び策略データによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を生成することを特徴とする緊急指令システム。
【請求項2】
現場状況推断ユニットは、策略データにおける策略效果を記録し且つ該策略效果が、現場状況判断モード中に生成された未来状况をシミュレーションした予期効果より良くない場合、警告情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の緊急指令システム。
【請求項3】
現場状況推断ユニットは、方案提供モジュールを備え、該方案提供モジュールは、推薦方案を生成し、該推薦方案は、入力インターフェースユニットによって編集され且つ策略データとして設定され、緊急事態における警報情報と、現場情報によって生成されることを特徴とする請求項1に記載の緊急指令システム。
【請求項4】
方案提供モジュールは、推薦方案を更新し、該推薦方案は緊急事態における動態変更情報と応答することを特徴とする請求項3に記載の緊急指令システム。
【請求項5】
緊急指令システムは、複数のセンサーから受信した災害調査装置の警報情報によって、緊急事態を確認し、災害調査装置は、警報情報を緊急指令システムに送信し、警報情報は、センサーが感知した緊急事態中において発生した動態情報を備え、方案提供モジュールは、予定誘導方案データベースを備え、該予定誘導方案データベースは、センサーにおける予定誘導方案を備え、方案提供モジュールは、警報情報中のセンサーによって感知して獲得した動態情報と、緊急事態における現場情報によって少なくとも一つの予定誘導方案を選び且つ予定誘導方案を推薦方案にすることを特徴とする請求項3に記載の緊急指令システム。
【請求項6】
緊急動態提供ユニット及び現場状況推断ユニットが、遠隔計算システム中に設置された際、ネット及び緊急指令システムによって通信し、該緊急指令システムは、警報情報と、緊急事態発生場所Eにおける現場情報と、策略データと、を遠隔計算システムに送信して、遠隔計算システムが作成した現場状況判断図表を受信することを特徴とする請求項1に記載の緊急指令システム。
【請求項7】
災害調査装置は、緊急事態における警報情報を受信し、警報情報と、緊急事態における現場情報及び端末装置における端末装置情報信号によって、現場シミュレーションデータを生成し、実時間観察モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、予測モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、現場状況判断モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータ及び策略データによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、策略データは、指揮信号を生成し、指揮信号は入力インターフェースユニットの制御信号と応答し、端末装置は、該指揮信号を受信することを特徴とする緊急指令方法。
【請求項1】
緊急指令システムは、入力インターフェースユニットと、現場情報を備える現場情報ユニットと、災害調査装置から、緊急事態の警報情報を受信し且つ該警報情報と、緊急事態の現場情報によって緊急事態の現場状況をシミュレーションする緊急動態提供ユニットと、現場状況判断図表を作成する現場状況推断ユニットと、現場状況判断図表を表す出力インターフェースユニットと、入力インターフェースユニットによって入力した策略によって指揮信号を生成し、該指揮信号は、入力インターフェースユニットの制御信号に応答し且つ端末装置に送信される指揮ユニットと、を備え、緊急指令システムは、入力インターフェースユニットによって、実時間観察モード、予測モード、現場状況判断モードの仕事モードを選び、実時間観察モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、予測モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、現場状況判断モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータ及び策略データによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を生成することを特徴とする緊急指令システム。
【請求項2】
現場状況推断ユニットは、策略データにおける策略效果を記録し且つ該策略效果が、現場状況判断モード中に生成された未来状况をシミュレーションした予期効果より良くない場合、警告情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の緊急指令システム。
【請求項3】
現場状況推断ユニットは、方案提供モジュールを備え、該方案提供モジュールは、推薦方案を生成し、該推薦方案は、入力インターフェースユニットによって編集され且つ策略データとして設定され、緊急事態における警報情報と、現場情報によって生成されることを特徴とする請求項1に記載の緊急指令システム。
【請求項4】
方案提供モジュールは、推薦方案を更新し、該推薦方案は緊急事態における動態変更情報と応答することを特徴とする請求項3に記載の緊急指令システム。
【請求項5】
緊急指令システムは、複数のセンサーから受信した災害調査装置の警報情報によって、緊急事態を確認し、災害調査装置は、警報情報を緊急指令システムに送信し、警報情報は、センサーが感知した緊急事態中において発生した動態情報を備え、方案提供モジュールは、予定誘導方案データベースを備え、該予定誘導方案データベースは、センサーにおける予定誘導方案を備え、方案提供モジュールは、警報情報中のセンサーによって感知して獲得した動態情報と、緊急事態における現場情報によって少なくとも一つの予定誘導方案を選び且つ予定誘導方案を推薦方案にすることを特徴とする請求項3に記載の緊急指令システム。
【請求項6】
緊急動態提供ユニット及び現場状況推断ユニットが、遠隔計算システム中に設置された際、ネット及び緊急指令システムによって通信し、該緊急指令システムは、警報情報と、緊急事態発生場所Eにおける現場情報と、策略データと、を遠隔計算システムに送信して、遠隔計算システムが作成した現場状況判断図表を受信することを特徴とする請求項1に記載の緊急指令システム。
【請求項7】
災害調査装置は、緊急事態における警報情報を受信し、警報情報と、緊急事態における現場情報及び端末装置における端末装置情報信号によって、現場シミュレーションデータを生成し、実時間観察モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、予測モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、現場状況判断モードを選んだ場合、現場シミュレーションデータ及び策略データによって、緊急事態の現場状况の未来状況をシミュレーションした現場状況判断図表を作成し、策略データは、指揮信号を生成し、指揮信号は入力インターフェースユニットの制御信号と応答し、端末装置は、該指揮信号を受信することを特徴とする緊急指令方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−97810(P2013−97810A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−242512(P2012−242512)
【出願日】平成24年11月2日(2012.11.2)
【出願人】(500080546)鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年11月2日(2012.11.2)
【出願人】(500080546)鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Fターム(参考)】
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