説明

総合フランチャイズ通信システム

【課題】顧客や関係業者等のユーザからの問い合わせに対し、総合フランチャイズ内の個別フランチャイズにおいて即応性をもって対応して、ユーザ向けサービスの向上を図ることのできる総合フランチャイズ通信システムを提供する。
【解決手段】統括センタ100はユーザからの問い合わせ要求を受信し、いずれの個別フランチャイズに関係するものか判別して、該当フランチャイズに対応するフランチャイズ通信システムの本部コンピュータに問い合わせ要求を転送する。個別フランチャイズ通信システムの本部コンピュータ20a〜20nは、転送されたユーザ問い合わせ要求内容に対する応答処理可能なフランチャイズ加盟者があるか否か判断し、そのフランチャイズ加盟者の端末コンピュータに問い合わせ要求を送信する。端末コンピュータ140a〜140mは、本部コンピュータ20a〜20nより送信されたユーザ問い合わせ内容に対する応答処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種の個別フランチャイズ通信システムが統括センタと通信可能に接続された総合フランチャイズ通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
個別フランチャイズ本部とフランチャイズ加盟者の間における情報管理について、例えば、特許文献1に、ランドリーオーナーのサーバーによりフランチャイズ加盟店の店舗情報を管理する店舗情報管理システムが開示されている。特許文献1においては、オーナーが経営するランドリー店舗に、乾燥機や洗濯機などのランドリー機器が設置されており、各装置の稼動状況や売り上げ情報がオーナー側に送信される。この情報送信のためにインターネット網を利用してオーナーのサーバーに自由にアクセス可能にして店舗情報を管理している。
【特許文献1】特開2002−239300号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
フランチャイズ形式によるビジネス形態には種々のものが出現している。例えば、レンタルモップやマットを扱う清掃事業フランチャイズには、レンタル用品等の供給管理するフランチャイズ本部と、加盟店のレンタル事業者との間でのフランチャイズ関係がある。また、加盟店との関係だけでなく、フランチャイズ本部と提携する、清掃部材(モップ、マット等)のクリーニング等を行う再生処理工場との間でもフランチャイズ本部に対してフランチャイズ化されている。これらのフランチャイズシステムにおいては、フランチャイズ規模が大きくなればなるほど、フランチャイズ本部と加盟店との間やフランチャイズ本部と加盟工場との間での情報交換が重要となっている。
更には、例えば、ひとつのフランチャイズ統合本部が、清掃部材のレンタルフランチャイズ、その清掃部材の再生処理工場のフランチャイズ、ドーナツ等の食品販売フランチャイズ等、複数の個別フランチャイズシステムを多角的に統括経営する総合フランチャイズシステムもある。
【0004】
しかしながら、個別のフランチャイズシステムにおいて、インターネット網を利用してフランチャイズ本部サーバーにより店舗情報や加盟工場の納品情報を一元管理するだけでは、総合フランチャイズシステム全体における情報の流通性に劣る問題があった。例えば、清掃部材のレンタルフランチャイズの顧客窓口に入った顧客の問い合わせが、清掃部材の再生処理に関する場合がある。このような場合には、総合本部に連絡して、顧客の問い合わせ事項を伝達したり、顧客に再生処理工場のフランチャイズ窓口を回答したりして対応するか、場合によっては回答不能になる。このため、同じ総合フランチャイズに属しながら、他のフランチャイズについての問い合わせについての顧客対応が不十分になり、また即応性に欠け顧客サービスが低下する問題があった。
【0005】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、顧客や関係業者等のユーザからの問い合わせに対して、総合フランチャイズ内の個別フランチャイズにおいて対応することができ、ユーザ問い合わせに即応性をもって対応して、ユーザ向けサービスの向上を図ることのできる総合フランチャイズ通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、本発明の第1の形態は、個別のフランチャイズに対応するフランチャイズ通信システムがフランチャイズ本部の本部コンピュータとフランチャイズ加盟者の端末コンピュータとからなり、複数種のフランチャイズ通信システムが統括センタと、ネットワークを介してデータ通信可能に接続された総合フランチャイズ通信システムであり、前記統括センタは、ユーザからの問い合わせ要求を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記問い合わせ要求の内容から、いずれの個別フランチャイズに関係するものか否か判別する判別手段と、前記判別手段により判別した個別のフランチャイズに対応するフランチャイズ通信システムの本部コンピュータに前記問い合わせ要求を転送する転送手段とを有し、前記本部コンピュータは、前記統括センタから転送された前記問い合わせ要求内容に対する応答処理可能な前記フランチャイズ加盟者があるか否か判断する判断手段と、前記判断手段により応答処理可能と判断したとき、そのフランチャイズ加盟者の端末コンピュータに前記問い合わせ要求を送信する送信手段とを有し、前記端末コンピュータは、前記送信手段により送信された前記問い合わせ要求内容に対する応答処理を実行する実行手段を有する総合フランチャイズ通信システムである。本発明における前記フランチャイズ加盟者は、例えば、レンタル清掃業におけるレンタルショップの加盟店、フランチャイズ本部と提携する、清掃部材の加盟再生処理工場、あるいは飲食チェーンの加盟レストランやドーナツ等の食品販売における加盟販売店等である。
【0007】
本発明の第2の形態は、前記第1の形態において、前記実行手段により得られた応答処理結果を前記端末コンピュータからユーザに送信する総合フランチャイズ通信システムである。
【0008】
本発明の第3の形態は、前記第1の形態において、前記実行手段により得られた応答処理結果を前記端末コンピュータを経由して前記本部コンピュータに送信し、前記本部コンピュータからユーザに送信する総合フランチャイズ通信システムである。
【0009】
本発明の第4の形態は、前記第1の形態において、前記実行手段により得られた応答処理結果を前記端末コンピュータ及び前記本部コンピュータを経由して前記統括センタに送信し、前記統括センタからユーザに送信する総合フランチャイズ通信システムである。
【0010】
本発明の第5の形態は、前記第1〜4のいずれかの形態において、前記本部コンピュータは、本部専用データベースと、前記フランチャイズ本部と前記フランチャイズ加盟者との間で共用される共用データベースと、前記共用データベースのファイル情報を管理する管理手段と、前記ネットワークを通じて前記共用データベースのファイル要求を受信する受信手段と、前記端末コンピュータからのファイル要求を前記受信手段により受信し、その要求が所定のファイル要求条件を満たすか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記端末コンピュータからの前記ファイル要求が前記所定のファイル要求条件を満たすとき、前記要求対象のファイルを前記端末コンピュータにおいて開示可能にする開示許可を前記管理手段に与える許可手段とを含み、前記端末コンピュータは、前記ネットワークを通じて前記共用データベースのファイル要求を前記本部コンピュータに送信する送信手段と、前記許可手段により許可された前記共用データベースのファイルを取得するファイル取得手段とを備えた総合フランチャイズ通信システムである。
【0011】
本発明の第6の形態は、前記第5の形態において、前記共用データベースは、少なくとも前記フランチャイズ加盟者の業務遂行に用いる手順情報及び/又は規定情報からなるフランチャイズ取扱いデータファイルを含む総合フランチャイズ通信システムである。
【0012】
本発明の第7の形態は、前記第5又は6の形態において、前記共用データベースは、前記フランチャイズ加盟者独自の業務基準情報からなる業務基準ファイル及び/又はトラブル処理情報からなるトラブル処理情報ファイルを含むフランチャイズ通信システムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1の形態によれば、前記統括センタにおいて受信したユーザからの前記問い合わせ要求の内容から、いずれの個別フランチャイズに関係するものか否か判別して個別のフランチャイズに対応するフランチャイズ通信システムの本部コンピュータに前記問い合わせ要求を転送する。前記本部コンピュータにより、前記統括センタから転送された前記問い合わせ要求内容に対する応答処理可能な前記フランチャイズ加盟者があるか否か判断し、そのフランチャイズ加盟者の端末コンピュータに前記問い合わせ要求を送信する。更に、前記端末コンピュータにより、送信された前記問い合わせ要求内容に対する応答処理を実行する。従って、個別のフランチャイズ毎の窓口によるユーザ問い合わせの対応に比較して、統括センタで一括して各フランチャイズに応じた対応選択処理を行えるので、迅速かつ適切なユーザ問い合わせ処理を行え、ユーザ問い合わせに即応性をもって対応して、ユーザ向けサービスの向上を図ることができる。なお、ユーザからの問い合わせ要求の送信には、パソコンや携帯電話機の通信によるメール送信手段、回線電話によるプッシュボタン入力による回線送信手段、あるいはFAX送信手段などを用いることができる。
ユーザデータに関しては、個人情報保護の観点からセキュリティ事項を付加してもよいし、またユーザデータを暗号化して保持し、復号鍵を有した担当者により処理可能とすれば、ユーザデータを一層安全に保護することが可能になる。更に、米国でサーベンス・オクスリー法(SOX法)が成立し、会計や監査を健全に機能させて企業を改革する方向性が打ち出されている。日本においても日本版企業改革法(J−SOX法)が制定されようとする現在、本発明は企業の内部統制を支援する文書管理通信システムとして利用することができる。
【0014】
本発明の第2の形態によれば、前記実行手段により得られた応答処理結果を前記端末コンピュータからユーザに送信するので、統括センタで一括管理されたユーザ問い合わせ処理を個別フランチャイズの端末コンピュータよりに即応性をもってユーザに回答でき、総合フランチャイズシステムのサービスの向上を図ることができる。また、前記応答処理結果をユーザに送信する前に、フランチャイズ本部の事前確認又は事前承認を必要としても良いし、ユーザ送信後に事後確認又は事後承認を必要としても良いなど、種々の形式を採用することもできる。
【0015】
本発明の第3の形態によれば、前記実行手段により得られた応答処理結果を前記端末コンピュータを経由して前記本部コンピュータに送信し、前記本部コンピュータからユーザに送信するので、統括センタで一括管理されたユーザ問い合わせ処理を個別フランチャイズの本部コンピュータよりに即応性をもってユーザに回答でき、総合フランチャイズシステムのサービスの向上を図ることができる。
【0016】
本発明の第4の形態によれば、前記実行手段により得られた応答処理結果を前記端末コンピュータ及び前記本部コンピュータを経由して前記統括センタに送信し、前記統括センタからユーザに送信するので、統括センタで一括管理されたユーザ問い合わせ処理を個別フランチャイズに対応させ、ユーザ向け回答も統括センタを通じて実行して、統括センタを介して即応性をもってユーザに回答でき、総合フランチャイズシステムのサービスの向上を図ることができる。
【0017】
本発明の第5の形態によれば、個別フランチャイズにおいて、前記本部コンピュータにより、前記端末コンピュータからの前記ファイル要求が前記所定のファイル要求条件を満たすとき、前記要求対象のファイルを前記端末コンピュータにおいて開示可能にする開示許可を前記管理手段に与え、前記端末コンピュータにより、その許可された前記共用データベースのファイルを取得することができる。例えば、個別フランチャイズシステム個々において、加盟店や加盟工場で培った、ノウハウ等の有益な固有情報を前記共用データベースにファイル化することにより、他の加盟店等でも、本発明の通信システムを用いて入手可能にでき、役立せることができる。また、フランチャイズ本部の経営基本方針、具体的な実施要綱、手順、要求水準(期待する品質レベル)等も前記共用データベースにファイル化することにより、例えば、フランチャイズ本部における新たな業務、新たな事業の経営企画に対して周知徹底を図り、各加盟者に即応させることができるフランチャイズシステムを構築することに寄与する。なお、前記所定のファイル要求条件には、フランチャイズ本部から加盟者に与えられるID(加盟者識別コード)データや加盟者の登録パスワードの有無が含まれる。従って、前記共用データベースにより、個別フランチャイズにおける情報管理の充実化を実現できるため、統括センタにおいて、より適切なユーザ問い合わせ処理を行い、個別フランチャイズでも、より適切で、かつ一層の即応処理が可能となり、ユーザ向けサービスの向上を図ることができる。
【0018】
本発明の第6の形態によれば、前記共用データベースは、少なくとも前記フランチャイズ加盟者の業務遂行に用いる手順情報及び/又は規定情報からなるフランチャイズ取扱いデータファイルを含むから、フランチャイズ本部における業務指針、新たな事業計画等に対して各加盟者への周知徹底を図ることのできる、個別フランチャイズシステムを構築することができる。従って、個別フランチャイズにおける業務管理の質的向上を実現できるため、統括センタにおいて、より適切なユーザ問い合わせ処理を行い、個別フランチャイズでも、より適切で、かつ一層の即応処理が可能となり、ユーザ向けサービスの向上を図ることができる。
【0019】
本発明の第6の形態によれば、前記共用データベースは、前記フランチャイズ加盟者独自の業務基準情報からなる業務基準ファイル及び/又はトラブル処理情報からなるトラブル処理情報ファイルを含むので、例えば、加盟店や加盟工場で培った、ノウハウ等の有益な固有情報(業務基準やトラブル処理情報)、他の加盟店等でも入手可能にして役立せることができ、個別フランチャイズシステム全体の製品・サービスの品質向上を図ることができる。従って、個別フランチャイズ全体の品質向上により、統括センタにおけるユーザ問い合わせ処理がより適切なものとなり、総合フランチャイズシステムにおけるユーザ向けサービスの向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態に係る総合フランチャイズ通信システムに属する個別のフランチャイズ通信システムを図面に基づいて詳細に説明する。個別フランチャイズ通信システムは、例えば、レンタル清掃業におけるフランチャイズ本部と複数のレンタルショップ加盟店とを結ぶレンタルフランチャイズシステム、フランチャイズ本部と複数の清掃部材再生処理加盟工場とを結ぶフランチャイズシステム、あるいは飲食チェーン本部と加盟レストランとを結ぶフランチャイズシステム等である。総合フランチャイズシステムはこれらの複数種の個別フランチャイズにより構成され、各個別のフランチャイズ通信システムを統括センタとネットワークを介してデータ通信可能に接続することにより総合フランチャイズ通信システムが形成されている。
【0021】
まず、個別フランチャイズの通信システムを図面に基づき説明する。図1は個別フランチャイズの通信システムの構成を示す。個別フランチャイズ本部の本部コンピュータ1と、複数のフランチャイズ加盟者の端末コンピュータFC1〜FCnがネットワーク回線4を通じてデータ通信可能に接続されている。本部コンピュータ1は、本部専用データベース2と、フランチャイズ本部とフランチャイズ加盟者との間で共用される共用データベース3が接続されている。本部コンピュータ1機能には、共用データベース3のファイル情報を管理する管理手段と、ネットワーク回線4を通じて共用データベース3のファイル要求を各フランチャイズ加盟者より受信する受信手段と、各端末コンピュータからのファイル要求を受信し、その要求が所定のファイル要求条件を満たすか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により端末コンピュータからのファイル要求が所定のファイル要求条件を満たすとき、その要求対象のファイルを端末コンピュータにおいて開示可能にする開示許可を前記管理手段に与える許可手段とが含まれる。フランチャイズ本部の本部コンピュータ1と端末コンピュータFC1〜FCnとの相互通信は公衆回線又は専用のネットワーク回線により結ぶことができる。端末コンピュータFC1〜FCnのそれぞれには、加盟者用データベースFDB1〜FDBnが接続されている。各端末コンピュータ機能には、ネットワーク回線4を通じて共用データベース3のファイル要求を本部コンピュータ1に送信する送信手段と、本部コンピュータ1により許可された共用データベース3のファイルを取得するファイル取得手段とが含まれる。
【0022】
図2は個別フランチャイズ通信システムで使用されるフランチャイズデータソースFDの構成を示す。図2の(2A)のフランチャイズデータソースFDは、フランチャイズシステムのワークブックデータファイルCDと、加盟フランチャイズ(加盟店、加盟工場、加盟レストラン等)における遵守ルールや「仕事の知恵と工夫」と呼ばれる固有情報のデータファイルDと、加盟フランチャイズにおいて対応した、顧客からの苦情処理や工場内の不具合等のトラブル処理に関するトラブル対応ファイルSDとからなる。ワークブックデータファイルCDは、フランチャイズ本部の経営基本方針、加盟者向けの具体的な実施要綱を含むフランチャイズ規定、手順、要求水準(期待する品質レベル)等のデータファイルからなる。
【0023】
図3は図1の個別フランチャイズ通信システムにおけるデータの流れを模式的に示す。本部コンピュータ1(C)と本部専用データベース2(D)と共用データベース3(CD)とにより本部コンピュータシステムHQSが構成されている。共用データベース3には、フランチャイズシステムのワークブックデータファイルCDが格納されている。端末コンピュータFC1〜FCn(C〜C)と、それぞれの加盟者用データベースFDB1a〜FDBna(D〜D)及び固有データベースFDB1b〜FDBnb(SD〜SD)は加盟者別の加盟者コンピュータシステムFCS1〜nが構成されている。各加盟者の固有データベースFDB1b〜FDBnb(SD〜SD)には、各加盟者が保有する固有情報のデータファイルDとトラブル対応ファイルSDが格納されている。
【0024】
共用データベース3の利用のために、フランチャイズ本部から加盟者に予めID(加盟者識別コード)データが付与され、加盟者のパスワードPSWも予め本部コンピュータ1に登録される。本部コンピュータ1は、各端末コンピュータから受信したファイル要求(例えば符号6、8で示す)がファイル要求条件(ID照合及びPSW確認)を満たすとき、要求対象のファイルを端末コンピュータにおいて開示可能にする開示許可(符号12で示す)を前記管理手段により与え、共用データベース3へのアクセスを可能にする。加盟者側は、端末コンピュータにおいて、そのアクセス許可状態(例えば符号7、9で示す)にあることを端末画面において確認し、ファイル読み出し要求(例えば符号14、16、18、20で示す)を指示して、共用データベース3から要求ファイル(例えば符号13、15、17、19で示す)を読み出して各加盟者用データベースに取得することができる。
【0025】
従って、フランチャイズ本部の経営基本方針、具体的な実施要綱(規定)、手順、要求水準(期待する品質レベル)等が共用データベースにファイル化され、そのデータファイルを一定のファイル要求条件を満たす加盟者からの要求アクセスに基づき開示するので、フランチャイズ本部における業務管理や、新規事業の経営企画に対して周知徹底を図ることができ、各加盟者への即応体制を構築することができる。なお、前記ファイル要求条件は、フランチャイズ本部とフランチャイズ加盟者との間の加盟内容や契約条件に応じて任意設定されてもよい。例えば、短期契約者や試行中の加盟者に対しては開示範囲・内容を制限してもよい。また、加盟者の業務内容、フランチャイズ本部と加盟者との間の個々の契約条件等に応じて綿密に開示内容等を区分けすることにより、フランチャイズ本部における共有データベース3の利用状況を精密に管理、把握することができる。
【0026】
図4及び図5は別の個別フランチャイズ通信システムにおけるシステム構成を示す。図4及び図5において、図1及び図3と同一構成部分については同じ符号を付している。この実施形態においては、本部コンピュータシステムHQSに、前記共用データベース3(CD)と、加盟者情報を基にした共用データベース5a〜5nが設けられている。図2の(2B)はこの実施形態におけるフランチャイズデータソースFDを示す。共用データベース5a〜5nには、加盟フランチャイズ(加盟店、加盟工場、加盟レストラン等)における遵守ルールや「仕事の知恵と工夫」と呼ばれる固有情報のデータファイルDaと、加盟フランチャイズにおいて対応した、顧客からの苦情処理や工場内の不具合等のトラブル処理に関するトラブル対応ファイルDbとからなるデータファイルDが格納されている。
【0027】
本部コンピュータシステムHQSに共用データベース5a〜5nを含めることにより、共用データベースとして、フランチャイズ加盟者独自の業務基準情報からなる業務基準ファイル及びトラブル処理情報からなるトラブル処理情報ファイルが利用可能になり、例えば、加盟店や加盟工場で培った、ノウハウ等の有益な固有情報(業務基準やトラブル処理情報)、他の加盟店や工場等でも、本実施形態の通信システムを用いて入手可能にして有力情報の共用化を実現でき、フランチャイズシステム全体の製品・サービスの品質向上を図ることができる。
【0028】
上記の図1及び図3の通信システム又は図4及び図5の通信システムにおいて、本部コンピュータは、各端末コンピュータからの共用データベースを構成するデータファイルのファイル更新要求を受け入れて更新可能にするのが好ましい。このデータファイルのファイル更新処理を図6〜図8に基づき詳述する。
【0029】
図6は加盟店における文書登録処理を示すフローチャートである。加盟店の担当者が端末コンピュータにより共用データベース向けの文書を作成した場合(ステップS1)、まず加盟店内部での承認許可を受ける。図11は文書公開の申請承認を受けた担当者端末の画面表示例である。加盟店内部通信により本部申請の許可を許可権限のある上長等より受けた場合(ステップS2)には、フランチャイズ本部へ更新文書を添付し、かつ内部承認済み情報とともに送信して更新申請を行う(ステップS3)。
【0030】
フランチャイズ通信システムにおいては、本部コンピュータ1機能に、ネットワーク回線4を通じて共用データベースのファイル更新要求及び更新情報を端末コンピュータから受信し、その更新要求が所定のファイル更新条件を満たすか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により端末コンピュータからの更新要求及び更新情報が前記所定のファイル更新条件を満たすとき、更新情報に基づき更新要求対象のファイルに対する更新処理の許可を前記管理手段に与える更新許可手段とが含まれている。
【0031】
図7は本発明に係るフランチャイズ本部の共通データベースの更新処理を示すフローチャートである。なお、図7の共用データベースCDは図1及び図4のシステムにおける共用データベースの両方を示す。本部コンピュータ1は、各端末コンピュータから受信した更新要求(例えば符号6、8で示す)が更新要求条件を満たすか否かを判断する(ステップS30)。更新要求条件は更新文書の添付等の様式項目と、加盟店内部承認の有無である。更新要求条件を満たさない場合には要求元の加盟者端末にリジュクト回答を端末画面表示上で返信処理する(ステップS31、S32、S34)。これらの更新要求条件を満たす場合には(ステップS31、S32)、フランチャイズ本部内の監修処理を行う(ステップS33)。この監修処理はフランチャイズ本部内で監修権限のある監修者端末に更新要求及び更新文書を転送して行われる。監修の結果、監修者の許可が得られないときは更新登録不可の通知が要求元の加盟者端末に端末画面表示上で返信処理する(ステップS35、S38)。監修者の許可が得られた場合には、加盟店端末コンピュータより送信された文書をそのまま、あるいは監修者の一部修正を加えて共用データベースに更新登録する(ステップS36)。なお、この更新登録文書公開につき、更新要求元への登録完了通知(ステップS37)とともに、各加盟店端末コンピュータに対して、共用データベースのアップデート通知が送信される(例えば符号7、9で示す)。
【0032】
図8はフランチャイズ本部の文書登録処理(ステップS36)の処理フローを示す。フランチャイズ本部においても、本部内の査閲者に更新要求及び更新文書の転送が行われる。この査閲者による本部承認有無の確認が行われ、監修者は査閲者の意見を入手し、それを参考にして修正処理が更新文書に対して行われる(ステップS10、S13)。一旦、加盟者側の内部承認を受けているにもかかわらず、本部の査閲者意見を加盟者端末にフィードバックすると、本部と加盟者間での更新処理に手間と時間がかかりすぎて非効率的であるので、フランチャイズ本部内で修正するようにしている。査閲者承認等を受けた文書は登録され、上記更新要求元への登録完了通知及び共用データベースのアップデート通知が行われる(ステップS11,S12)。
【0033】
上記の更新処理により、所定の更新条件を満たすとき、共用データベースのデータファイルを更新要求に基づいて更新することができるので、最新の加盟者側情報により共有データファイルを随時更新でき、タイムリーに有益な固有情報の共有化が可能となり、フランチャイズシステム全体の製品・サービスの品質向上を図ることができる。しかも、フランチャイズ本部の本部承認を本部内の査閲者及び監修者の多段階で実施しており、更にフランチャイズ加盟者の内部承認の有無を必須として、フランチャイズ本部とフランチャイズ加盟者で厳選して、共有データファイルの更新の乱雑化を回避している。従って、一定水準の情報のファイル化を実現でき、かつ情報精度を向上させ、フランチャイズシステム全体の製品・サービスの品質向上を一層図ることができる。
【0034】
図9は本発明に係る通信システムにおけるフランチャイズ本部の失効文書管理処理を示すフローチャートである。上記の更新処理とともに共用データベースの管理が共用化の上で重要であり、1月単位での文書有効期限管理を共用データファイルに対して実施している。共用データファイルには原則として、すべて有効期限付きのデータファイルを格納する。月次の期限切れの失効文書の有無のチェックが本部コンピュータ1により行われる(ステップS40)。共用データファイルに対する失効ファイル検索(図1及び図4の符号11で示す)が実施され、失効文書の有無(図1及び図4の符号10で示す)が判断される(ステップS41)。失効文書があるときは図示しない保管庫データファイルに転送処理される(ステップS42、S43)。本部内で、削除権限のある担当者の承認を受け、保管ファイルの削除指示が確認されると保管ファイルの削除が行われる(ステップS44、S45)。
【0035】
図10は本発明に係る通信システムにおけるフランチャイズ本部の失効予告管理処理を示すフローチャートである。上記月次の期限切れの失効文書処理に先立って、失効予告管理処理が加盟者向けに行われる。共用データファイルの月単位での有効期限を付与している場合には、共用データファイルの有効期限が1月を切っている文書を予め検索する(ステップS50、S51)。有効切れが1月未満の文書があれば、失効警告通知(図1及び図4の符号7、9で示す)が該当加盟店の端末コンピュータに対して、送信される(ステップS52、S53)。失効警告通知を受けて、共用データファイルへの公開継続を希望する加盟者は継続申請をフランチャイズ本部に通知する。フランチャイズ本部は一定の更新継続条件を満たせば、登録継続を行う。このように、登録データファイルの期限管理を行うことにより、有意性のある加盟者側情報を共有データファイルを常時掲載して、タイムリーに有益な固有情報の共有化と情報交換が可能となり、フランチャイズシステム全体の製品・サービスの品質向上を図ることができる。
【0036】
図12は本発明の実施形態である総合フランチャイズ通信システムの構成図である。
【0037】
個別のフランチャイズのフランチャイズ通信システムFS1〜FSnはそれぞれ、図1及び図3の通信システム又は図4及び図5の通信システムである。例えば、フランチャイズ通信システムFS1において、その個別フランチャイズ本部の本部コンピュータ20aと、複数のフランチャイズ加盟者の端末コンピュータ40a〜40nがネットワーク回線200を通じてデータ通信可能に接続されている。本部コンピュータ20aには、本部専用データベース30aと、フランチャイズ本部とフランチャイズ加盟者との間で共用される共用データベース30bが接続されている。端末コンピュータ40a〜40nにはそれぞれの加盟者用データベース50a〜50nが接続されている。同様に、フランチャイズ通信システムFSnにおいて、その個別フランチャイズ本部の本部コンピュータ20nと、複数のフランチャイズ加盟者の端末コンピュータ140a〜140mがネットワーク回線300を通じてデータ通信可能に接続されている。本部コンピュータ20nには、本部専用データベース130aと、フランチャイズ本部とフランチャイズ加盟者との間で共用される共用データベース130bが接続されている。端末コンピュータ140a〜140mにはそれぞれの加盟者用データベース150a〜150mが接続されている。各フランチャイズ通信システムの共用データベース30b、130b等の機能については、図1及び図3の通信システム又は図4及び図5の通信システムと同様であり、説明を割愛する。
【0038】
本実施形態に係る総合フランチャイズ通信システムは、総合フランチャイズの統括本部の統括センタ100と、個別フランチャイズ通信システムとからなる。各個別フランチャイズ通信システムの本部コンピュータ20a〜20nは統括センタ100とネットワーク回線106を通じてデータ通信可能に接続されている。統括センタ100は、統括本部コンピュータ101と、統括本部コンピュータ101に接続されたデータベース102とからなり、インターフェース103及びネットワーク回線106を通じて、各本部コンピュータ20a〜20nとデータ通信可能に接続されている。統括センタ100は、パソコン、プッシュボタン電話機、FAX、携帯電話機等のユーザ送信手段104により、インターフェース103及びネットワーク回線105を介して、ユーザからの問い合わせ要求を受信する受信手段を備える。統括本部コンピュータ101の機能には、前記受信手段により受信したユーザ問い合わせ要求の内容から、いずれの個別フランチャイズに関係するものか否か判別する判別手段と、その判別手段により判別した個別のフランチャイズに対応するフランチャイズ通信システムの本部コンピュータにユーザ問い合わせ要求を転送する転送手段とが含まれている。
【0039】
各個別フランチャイズ通信システムの本部コンピュータ20a〜20nの機能には、統括センタ100から転送されたユーザ問い合わせ要求内容に対する応答処理可能なフランチャイズ加盟者があるか否か判断する判断手段と、前記判断手段により応答処理可能と判断したとき、そのフランチャイズ加盟者の端末コンピュータにユーザ問い合わせ要求を送信する送信手段とが含まれている。端末コンピュータ140a〜140mの機能には、本部コンピュータ20a〜20nより送信されたユーザ問い合わせ要求内容に対する応答処理を実行する実行手段が含まれている。
【0040】
上記構成の総合フランチャイズ通信システムにおけるユーザ問い合わせ処理を図13及び図14により説明する。
【0041】
図13は、統括センタ100の統括本部コンピュータ101による、ユーザ問い合わせ要求の内容から、いずれの個別フランチャイズに関係するものか否か判別する判別処理と、判別した個別のフランチャイズに対応するフランチャイズ通信システムの本部コンピュータにユーザ問い合わせ要求を転送する転送処理を示す。
【0042】
ユーザから統括センタ100へのトラブル問い合わせを受信(トラブル受信)したとき、その問い合わせに係るトラブル内容やトラブル関係事項を判別する(ステップS100、S101)。例えば、ユーザはパソコン上で予め用意されたトラブル入力シートにより、トラブル内容及びその関係事項をパソコン画面で入力して送信する。このトラブル入力シートには、総合フランチャイズに関わる全部のフランチャイズ関連内容が含まれており、トラブル発生部門(清掃業務・レンタル業務・飲食業務・食品業務等)、トラブル発生製品(モップ・清掃道具・レンタル用品・飲食メニュー・食品名称等)、各部門又は製品別のトラブル内容、トラブル発生関係者、トラブル発生場所又は店舗、トラブル発生日時等である。統括本部コンピュータ101のデータベース102には、上記トラブル内容及びその関連事項に関するトラブル問い合わせテーブルTQのデータが各個別フランチャイズ別に格納される。トラブル発生部門、トラブル発生製品、各部門又は製品別のトラブル内容、トラブル発生関係者、トラブル発生場所又は店舗の受信データから、統括本部コンピュータ101により、最も関係すると思われる個別フランチャイズを判別し、選定する(ステップS101)。例えば、清掃用モップの不具合の問い合わせであれば、モップ製品やトラブル内容から清掃事業のフランチャイズと判別する。該当フランチャイズの選定を行うと、トラブル問い合わせテーブルTQのデータをユーザデータとともに、該当フランチャイズの本部コンピュータ20a〜20nのいずれかに転送する(ステップS102、S103)。トラブル問い合わせテーブルTQのデータから該当フランチャイズを判別できなかったときは、統括センタ100内の管理者端末(図示せず)に転送して統括本部内で検討、処理する(ステップS104)。
【0043】
図14は個別フランチャイズ通信システムにおける、個別フランチャイズ本部HQの本部コンピュータ20a〜20nの各トラブル処理を示す。
【0044】
統括本部コンピュータ101から、上記トラブル内容及びその関連事項に関するトラブル問い合わせテーブルTQのデータをネットワーク回線106を通じて受信すると(ステップS200)、そのトラブル内容等から個別フランチャイズ内で該当する加盟店等の端末コンピュータにトラブル問い合わせテーブルTQのデータを送信する(ステップS201)。その送信により、端末コンピュータからの回答の受信可能状態で待機する。加盟店等の端末側ではトラブル担当者がトラブル内容を検討し、回答可能かどうかを決定する。その決定が行われると、端末側から本部コンピュータに具体的回答又は処理不能の回答が送信される。
【0045】
本部コンピュータ20a〜20nはトラブル検討元の端末コンピュータの回答を受信すると(ステップS203)、その回答結果が問い合わせ条件を満たす内容か否か判断する(ステップS204)。回答に不備があるときなど修正を必要とするときは再回答返信して端末側に再回答を求める(ステップS207)。回答不能であるときは、統括センタへの対応不能回答を作成する(ステップS208)。端末側からの回答結果が問い合わせ条件を満たす内容であれば、統括センタ100へ回答を転送する(ステップS205)。対応不能回答を作成したときも(ステップS208)、その不能回答を統括センタ100へ転送する(ステップS205)。統括本部コンピュータ101は本部コンピュータ20a〜20nを経由して、選定した個別フランチャイズにおけるトラブル回答を受信し、その回答を問い合わせ元のユーザ端末に送信回答する(ステップS206)。
【0046】
本総合フランチャイズ通信システムによれば、個別のフランチャイズ毎の窓口によるユーザ問い合わせの対応に比較して、全フランチャイズシステムを統括する統括センタ100で一括して各フランチャイズに応じた対応選択処理を行うので、迅速かつ適切なユーザ問い合わせ処理を行え、ユーザ問い合わせに即応性をもって対応して、ユーザ向けサービスの向上を図ることができる。なお、ユーザ向け回答処理は、統括センタ100から行うだけでなく、回答検討した端末コンピュータからユーザに送信してもよく、また、応答処理結果を端末コンピュータを経由して、個別フランチャイズの本部コンピュータに送信して、本部コンピュータからユーザに送信してもよく、トラブル処理に応じて即応性を優先して回答送信すればよい。
【0047】
本発明は、上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものである。
【産業上の利用可能性】
【0048】
この発明は、例えば、レンタル清掃業のフランチャイズ本部とレンタルショップの加盟店、フランチャイズ本部と提携する、清掃部材の加盟再生処理工場、あるいは飲食チェーンフランチャイズ本部と加盟レストラン、フランチャイズ本部とドーナツ等の食品販売における加盟販売店等で構成されるフランチャイズシステム等を複合的に統括経営する総合フランチャイズシステムにおいて、迅速かつ適切なユーザ問い合わせ処理を行え、しかもユーザ問い合わせに即応性をもって対応でき、ユーザ向けサービスの向上を図ることができる。同時に、本発明はフランチャイズシステムの内部統制を支援する文書管理通信システムとして利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の総合フランチャイズ通信システムに属する個別フランチャイズ通信システムの構成図である。
【図2】前記個別フランチャイズ通信システムに使用するフランチャイズデータソースFDの構成図である。
【図3】図1のフランチャイズ通信システムにおけるデータの流れを模式的に示すブロック図である。
【図4】本発明の別の個別フランチャイズ通信システムの構成図である。
【図5】図4のフランチャイズ通信システムにおけるデータの流れを模式的に示すブロック図である。
【図6】本発明の個別フランチャイズ通信システムにおける加盟者の文書登録処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の個別フランチャイズ通信システムにおけるフランチャイズ本部の共通データベースの更新処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の個別フランチャイズ通信システムにおけるフランチャイズ本部の文書登録処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の個別フランチャイズ通信システムにおけるフランチャイズ本部の失効文書管理処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の個別フランチャイズ通信システムにおけるフランチャイズ本部の失効予告管理処理を示すフローチャートである。
【図11】文書公開の申請承認を受けた担当者端末の画面表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態である総合フランチャイズ通信システムの構成図である。
【図13】統括センタ100による、ユーザ問い合わせ要求処理を示すフローチャートである。
【図14】個別フランチャイズ通信システムにおける本部コンピュータ20a〜20nのトラブル処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0050】
1 本部コンピュータ
2 本部専用データベース
3 共用データベース
4 ネットワーク回線
5a〜5n 共用データベース
6 ファイル要求
7 アクセス許可状態
8 ファイル要求
9 アクセス許可状態
10 失効文書の有無
11 失効ファイル検索
12 開示許可
13 要求ファイル
14 ファイル読み出し要求
15 要求ファイル
16 ファイル読み出し要求
17 要求ファイル
18 ファイル読み出し要求
19 要求ファイル
20 ファイル読み出し要求
FC1〜FCn 端末コンピュータ
FDB1〜FDBn 加盟者用データベース
CD ワークブックデータファイル
D データファイル
FD フランチャイズデータソース
SD トラブル対応ファイル
HQS 本部コンピュータシステム
FDB1b〜FDBnb 固有データベース
FS1〜FSn フランチャイズ通信システム
20a〜20n 本部コンピュータ
30a 本部専用データベース
30b 共用データベース
40a〜40n 端末コンピュータ
50a〜50n 加盟者用データベース
100 統括センタ
101 統括本部コンピュータ
102 データベース
103 インターフェース
104 ユーザ送信手段
105 ネットワーク回線
106 ネットワーク回線
130a 本部専用データベース
130b 共用データベース
140a〜140m 端末コンピュータ
150a〜150m 加盟者用データベース
200 ネットワーク回線
300 ネットワーク回線



【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別のフランチャイズに対応するフランチャイズ通信システムがフランチャイズ本部の本部コンピュータとフランチャイズ加盟者の端末コンピュータとからなり、複数種のフランチャイズ通信システムが統括センタと、ネットワークを介してデータ通信可能に接続された総合フランチャイズ通信システムであり、前記統括センタは、ユーザからの問い合わせ要求を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記問い合わせ要求の内容から、いずれの個別フランチャイズに関係するものか否か判別する判別手段と、前記判別手段により判別した個別のフランチャイズに対応するフランチャイズ通信システムの本部コンピュータに前記問い合わせ要求を転送する転送手段とを有し、前記本部コンピュータは、前記統括センタから転送された前記問い合わせ要求内容に対する応答処理可能な前記フランチャイズ加盟者があるか否か判断する判断手段と、前記判断手段により応答処理可能と判断したとき、そのフランチャイズ加盟者の端末コンピュータに前記問い合わせ要求を送信する送信手段とを有し、前記端末コンピュータは、前記送信手段により送信された前記問い合わせ要求内容に対する応答処理を実行する実行手段を有することを特徴とする総合フランチャイズ通信システム。
【請求項2】
前記実行手段により得られた応答処理結果を前記端末コンピュータからユーザに送信する請求項1に記載の総合フランチャイズ通信システム。
【請求項3】
前記実行手段により得られた応答処理結果を前記端末コンピュータを経由して前記本部コンピュータに送信し、前記本部コンピュータからユーザに送信する請求項1に記載の総合フランチャイズ通信システム。
【請求項4】
前記実行手段により得られた応答処理結果を前記端末コンピュータ及び前記本部コンピュータを経由して前記統括センタに送信し、前記統括センタからユーザに送信する請求項1に記載の総合フランチャイズ通信システム。
【請求項5】
前記本部コンピュータは、本部専用データベースと、前記フランチャイズ本部と前記フランチャイズ加盟者との間で共用される共用データベースと、前記共用データベースのファイル情報を管理する管理手段と、前記ネットワークを通じて前記共用データベースのファイル要求を受信する受信手段と、前記端末コンピュータからのファイル要求を前記受信手段により受信し、その要求が所定のファイル要求条件を満たすか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記端末コンピュータからの前記ファイル要求が前記所定のファイル要求条件を満たすとき、前記要求対象のファイルを前記端末コンピュータにおいて開示可能にする開示許可を前記管理手段に与える許可手段とを含み、前記端末コンピュータは、前記ネットワークを通じて前記共用データベースのファイル要求を前記本部コンピュータに送信する送信手段と、前記許可手段により許可された前記共用データベースのファイルを取得するファイル取得手段とを備えた請求項1〜4のいずれかに記載の総合フランチャイズ通信システム。
【請求項6】
前記共用データベースは、少なくとも前記フランチャイズ加盟者の業務遂行に用いる手順情報及び/又は規定情報からなるフランチャイズ取扱いデータファイルを含む請求項5に記載のフランチャイズ通信システム。
【請求項7】
前記共用データベースは、前記フランチャイズ加盟者独自の業務基準情報からなる業務基準ファイル及び/又はトラブル処理情報からなるトラブル処理情報ファイルを含む請求項5又は6に記載のフランチャイズ通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−112354(P2008−112354A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−295680(P2006−295680)
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【出願人】(000133445)株式会社ダスキン (119)