説明

総合受入試験

予期される検証システムは、マスターバリデータと、一つ以上のリモートバリデータと、認定当事者とにアクセス権を提供し、その結果、スクリプトをリアルタイムで修正できる柔軟な方式にて、検証スクリプトを用いた検証を遂行することができる。典型的に、リモートバリデータが検証スクリプトから発生する検証リクエストに、適切なまたは所定の仕方で応じられない場合には、リモートバリデータが現地にて修正を要求する。マスターバリデータは要求を受け取り、検証を進行させるため検証スクリプトを相応に修正する。最も典型的に、スクリプトの修正は認定当事者によって認可される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2004年5月4日に出願された出願番号60/568652を有する当社の同時係属米国仮特許出願の優先権を請求するものであり、これは参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
検証、品質管理/品質保証、および現場マルチユーザ試験のためのソフトウェア、構成、および方法である。
【背景技術】
【0003】
多くの検証、品質管理/品質保証、およびその他マルチユーザ試験プロセスには複数の当事者が関わり、同複数の当事者は、さらなる別の当事者によって提供される作業産物の試験結果に少なくとも部分的には依存する。例えば電気装置は多くの場合、建物現場における電気基幹設備を使った試験が成功裏に完了する場合に限り出荷される。別の例で、そして以前の試験が成功裏に完了しなかった場合には特に、エンジニアリングチームが既存の構造に対する変更を実施する必要があることがあり、かかる変更は、構築に関わる他の当事者へさらに伝達しなければならない。
【0004】
一般的に、検証または試験は逐次に遂行され、ここでユーザは構造、プロセス、またはその他コンポーネントを試験し、その後試験結果を中央記録保管組織(例えばエンジニアリング会社、臨床試験コーディネータ、米国特許出願公開第2004/0025030号明細書)へ伝達する。試験現場が組織から離れた場所にある場合にはしばしば、ユーザが試験現場にて可搬型データ入力装置(例えばラップトップコンピュータ、PDA、またはノートブック)を用いて検証を行い、その後試験結果はユーザが組織に戻ってから中央コンピュータへ入力される。そのようなプロセスには時間がかかるばかりでなく、複雑なおよび/または多数の構造またはパラメータが入力される場合には、間違いを起こしやすい。たとえデータ入力が自動化される場合でも、そのようなプロセスは一般的に、複数の試験にわたって検証リクエストが変化しないプロセスに限られる。さらに、第二の当事者がさらなる進捗のため特定の試験結果を要求する場合(例えば構造における二点間の修正距離の決定、または基幹構造の利用可能性)、ユーザはその試験結果を数時間にわたり、より一般的には数日間にもわたり、入手できないことがある。
【0005】
別の受入試験手順においては、例えば遂行済みとの頭文字の署名が付される一連のステップをともないながら、書面で試験が遂行され且つ結果が記録される。ときには、例えば重要システムまたはサブシステムを試験する場合には、証人署名が求められる。誤りが生じる場合には、是正するため、さらにその後再試験するため必要とされる措置を文書にまとめるため、別段の例外報告書に記入し、誤りおよび/または例外の原因を文書にまとめる。このようなプロセスにおける負担の少なくとも一部を軽減するため、試験順序と検証ステップとを明示するコンピュータチェックリストが使用されている。ただしそのようなチェックリストは普通、ラップトップまたはポケットPCにて記入されるワープロ文書の形をとる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
よって当技術分野においては多数の試験・検証方法が知られているが、その全てまたは殆どは一つ以上の不利を被る。したがって、総合受入試験のための改善されたシステムおよび方法を提供する必要はなおある。
【0007】
本発明は、現地要員(一つ以上のリモートバリデータ)が、検証リクエストを受け取るため、および/または一つまたは複数の以前に受け取った検証リクエストに関係するデータを送るため、プロジェクト管理者(マスターバリデータ)と相互にやり取りできる、対話型でリアルタイムの検証システムおよび方法を指向する。予期されるシステムはまた、現地要員からのフィードバックに応じた検証スクリプトの即時修正を可能にし、かかる修正は好ましくは、検証システムへリアルタイムでアクセスできるプロジェクト所有者および/またはコンポーネント供給者(認定当事者)による認可を得た上で、プロジェクト管理者によって実施される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明の主題の一態様において、検証方法は、複数の検証リクエストを有する検証スクリプトがコンピュータシステムで実行されるステップを含み、ここで実行はマスターバリデータによって制御される。別のステップで、複数のリモートバリデータのうち少なくとも一つには、コンピュータシステムへアクセスすること、そして検証リクエストのうち少なくとも一つをコンピュータシステムから受け取ることが許可される。なおさらなるステップで、該リモートバリデータは検証リクエストに応じてフィードバックをコンピュータシステムへ提供でき、これによりマスターバリデータに検証スクリプトの修正を促し、なおさらなるステップで、マスターバリデータは検証スクリプトを修正するための認可を認定当事者から受けることができる。修正済み検証スクリプトの少なくとも一部分はその後、修正を要求したリモートバリデータへ、そして他の一つのリモートバリデータおよび/または認定当事者へ、提供される。
【0009】
発明の主題の別の態様において、検証方法は、複数の検証リクエストを有する検証スクリプトをコンピュータシステムで実行するステップを含む。別のステップでは、マスターバリデータ、複数のリモートバリデータ、および認定当事者のためコンピュータシステムへのリアルタイムアクセスが提供され、さらに別のステップでは、検証リクエストに対するフィードバックに応じた検証スクリプトの修正が、認定当事者から認可を得た上で許可される。なおさらなるステップで、修正された検証スクリプトの少なくとも一部分は、マスターバリデータ、リモートバリデータのうち少なくとも一つ、および/または認定当事者へ提供される。
【0010】
好ましくは、認定当事者および/または他のリモートバリデータには検証スクリプトをリアルタイムで監視することが許可され、認定当事者および/または他のリモートバリデータには検証スクリプトに対する修正に応じて通知が送られてよい。必要とあらば、認定当事者とマスターバリデータのうち少なくとも一つはコンピュータシステムから離れた場所にいて、および/またはリモートバリデータのうち少なくとも一つは装置(例えばSIM−Cart)である。さらに、そして特に比較的小規模な検証プロジェクトの場合には、マスターバリデータと認定当事者とが同一人物となることが予期される。
【0011】
特定の検証スクリプト次第では、マスターバリデータが検証スクリプトを修正するにあたり、認可、事前認可、またはリアルタイム認可を義務づけなくてよい。検証スクリプトの修正は一般的に、検証リクエストの変更、追加、および/または削除を含んでよい。さらなる予期される修正は、あらかじめ決められた一連の検証リクエスト、または検証リクエストの繰り返しから、少なくとも一つの検証リクエストを取り出すことを含む。
【0012】
本発明の様々な目的、特徴、態様、および利点は、本発明の好ましい実施形態の以降の詳細な説明からより明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明者は、中央データベースがオペレータ(例えばマスターバリデータ)によって制御される構成と方法とを用いて、検証、品質管理、品質保証、および/または現場マルチユーザ試験を遂行できることに気づいた。検証リクエストは好ましくはデータベースを用いて作成され、および/または現地要員(例えばリモートバリデータ)へ伝達され、同現地要員は検証リクエストに応じてデータベースへフィードバックを提供することとなる。次に、データベースへの選択的または全面的アクセス権が授与された当事者はリアルタイムの検証監視過程に入り、検証リクエストを含む検証スクリプトを修正すること、および/または選択された試験結果を監視/修正することができる。検証リクエストがマスターバリデータを除く一つ以上の当事者によって修正されてよいこと、および/またはリモートバリデータによって提供される試験結果によって検証スクリプトに含まれる検証リクエストが自動的に修正すらされることを認識されたい。
【0014】
一つの好ましい態様においては、見直し、修正、報告、遂行、および再試験依頼のため、複数のユーザが個別にまたは集合的に試験手順(検証スクリプト)をデータベースの形に編纂すると考えられる。例えば、典型的な見直しプロセスにおいて、別々の場所にいる複数の要員が試験手順を見直すこと、そして当技術分野において周知の電子署名によってこれを「承認する」ことができる(例えば環境サンプルの「分析過程管理」手順)。このような見直しプロセスから、同様の作業のため他の会社が再使用できるテンプレートライブラリの基礎を形成することができる(例えば建設受入試験(CAT)、工場受入試験(FAT)、その他)。
【0015】
したがって、PCと、データベースへアクセスするための通信網に至るリンクとを有するユーザなら誰しも、画像および/または文字データを見直すこと、データを照会すること、試験報告書を見直すこと、その他によって、能動的にまたは受動的に参加できることを認識されたい。検証スクリプトの修正は、ほかの場合ならば改訂された文書の交換、見直し、伝統的な署名のため一連の検証を中止することになるだろうが、今や検証スクリプトの修正はオンラインで、且つリアルタイムで遂行できる。しかも、構成制御を維持しつつ試験を即座に再開させるため、変更は電子署名により即座に承認できる。同様に、報告のため、データベースには必要に応じて、ワープロテンプレートへのエクスポートのため照会および待ち行列機能とを適宜設けてよい。なおさらに、再試験を要する例外と、影響を受けるかもしれない、または受けないかもしれない他の試験エリアとの間接的および直接的関係とを、データベースが追跡するため、再試験は速やかで直截である。
【0016】
対照的に、現在知られているシステムでは、試験と見直しはしばしば静的署名用紙をスキャンすることによって遂行され、固有の照会能力またはテキストに対する構造を欠き、複雑な光学文字認識アルゴリズムすらともなう。そのような公知のシステムでは、再試験項目が、その手作業による発生のため、「見過ごされ」がちであり、後ほど不完全で、ことによると高くつく誤りをもたらす。また、試験の他の部分への影響は、評価のため自動化される関係とともにデータ構造の中に存在しないから、容易く分析されない。
【0017】
本発明の主題のさらなる好ましい態様において、データベースは検証リクエストを無線装置(例えば無線PDA、PC、または携帯電話)へエクスポートし、同様の仕方でデータベースへは試験結果がインポートされる。例えば、無線通信網、インターネット、または当技術分野において周知の装置と方法とを用いる電話網を、エクスポートとインポートに役立ててよい。
【0018】
検証リクエストは好ましくは、一つ以上の検証スクリプトの形に、そして最も好ましくはリレーショナルデータベース形式(例えば構造化照会言語(SQL))に編纂される。例えば、検証リクエストで合格条件の評価を義務づけるなら、「支持体は垂直から10度以内か?」または「HMI PC画面でアラームは赤く点滅しているか?」など、これには人間の試験官が回答する。代わりに、自動化された試験装置(例えばSIMCart、許可された出願番号第09/936080号を参照されたい)によりセンサーデータを予想された結果に比較することによって、評価を自動的に遂行することもできる。さらに、複数の検証スクリプトをリンクすることにより、包括的な試験セットまたは試験手順を提供できることを認識されたい。数ある利点のなかでもとりわけ、複数の設備パッケージおよび/またはプロセスのチェックアウトを遠隔的に調整できる。事実、出荷に先立つサブシステムの工場受入試験のためトレーニングやシミュレーションすら遂行できる。検証が成功裏に完了しなかったことを試験結果が指摘する場合には、通知を提供する、および/またはさらなるイベントのスケジュールを組みなおす、警報を自動的に発してよい。
【0019】
無線通信網の到達範囲内にある現地所在および/またはオフィス所在の複数の要員現地装置(例えばPC、ラップトップ、PDA、ポケットPC、携帯電話、その他)へ、無線技術を含む周知の方法で検証リクエストおよび/または検証スクリプトを送信できることを認識されたい。数ある好ましい構成のなかでもとりわけ、プロジェクト管理者のパーソナルコンピュータを使用することにより、様々な要員に向けて、検証スクリプトを、または一つ以上の検証リクエストを、望ましい且つ座標づけされた時系列の、および/またはイベントに基づく順序で、配布(および/または修正)できるであろう。例えば、監督者が現地所在装置の電話機能を使用し、試験に着手できることを要員に伝達する。装置を有する現地要員はこのとき、音声やその他の方法で自分たちが試験に着手できると応答する。ヒトまたはプロセス制御/監視I/O信号のいずれかである、検証リクエストおよび/または検証スクリプトは、場所(典型的には遠隔の、すなわち少なくとも1マイルの距離を、より典型的には少なくとも10マイルの距離を置いた場所)にかかわりなく現地へ送信される。次にリモートバリデータは文字および/または音声コマンドを受け取り、自身の現地装置への入力によってフィードバックを提供できる。例えば、好ましいフィードバックは音声応答、電子的に転送されるデータ(例えば試験データまたは画像)、その他であってよく、これにはさらに筆記の、可聴の、または表示されるコメントを付随させてよい。よって、数ある選択肢のなかでもとりわけ、好ましいフィードバックは、トラブルシューティングのための提案、検証リクエストまたはスクリプト修正の提言、および/または一般的なコメント(例えば、要求された装置コンポーネント試験ステップはコンポーネントが不在のため実施できない)および/または環境データ(温度、湿度など)を含んでよい。いうまでもなく、リモートバリデータのうち少なくとも一つを、マスターバリデータのコンピュータシステムから送信されるプロンプトに応じてそのフィードバックを提供する装置としてよいことは理解されたい。最も典型的に、フィードバックはどれも、ヒトが発するものであれその他であれ(例えばSIMCart)、相関と報告のためデータベースの中へ取り込まれる。その上で、照会としかるべき書式設定により試験報告書を作成してよい。代わりに、フィードバックの少なくとも一部は、少なくとも他の一つのリモートバリデータ(例えば、さらなる試験を中止するため)および/または認定当事者へ直接的に提供されてよい。
【0020】
試験エラーの場合には、適切な地位の認定され保障された要員によってスクリプトへの修正が実施されると一般的に好ましい。例えば、ある種の修正についてはプロジェクト管理者に事前認可を与えてよく、他方それ以外の修正は、プロジェクト管理者が認定当事者(例えば、クライアントおよび/または装置またはコンポーネント製造業者)の承認を得た後に限り実施できる。検証プロジェクトが比較的小規模なら、マスターバリデータと認定当事者とが同一人物であってよい。要求される修正のタイプ次第では、認定当事者はリアルタイムで警告を受け、さらに検証スクリプトを実行するリモートバリデータからのフィードバックを、(例えば、コンピュータシステムへログインすることにより)閲覧できることは認識されたい。よって、電子署名とリリースによるクライアントおよび/または技術要員によるオンラインの見直しと確認によって、数時間または数日間以内ではなく数分以内の試験再開を可能にする時宜を得た見直しが確実となることは理解されたい。試験の指図とクライアントとのやり取りもまた遠隔地で行われてよい。結果的に、一部分の、または全部の試験報告書をオンラインで見直し、確認できる。
【0021】
したがって、検証の方法は、複数の検証リクエストを有する検証スクリプトをコンピュータシステムで実行するステップを含み、ここで実行はマスターバリデータによって制御されることを理解されたい。さらなるステップは、複数のリモートバリデータのうち少なくとも一つがコンピュータシステムへアクセスすること、且つ検証リクエストのうち少なくとも一つをコンピュータシステムから受け取ることを許可することを含み、なおさらなるステップは、マスターバリデータに検証スクリプトの修正を促すため、検証リクエストに応じてコンピュータシステムへフィードバックを提供することを該少なくとも一つのリモートバリデータに許可することを含む。ひとたび修正されると、マスターバリデータは、検証スクリプトを修正するための認可を認定当事者から受けることができ、且つ該少なくとも一つのリモートバリデータへ、および他の複数のリモートバリデータのうち少なくとも一つへ、修正済み検証スクリプトの少なくとも一部分を提供する。
【0022】
検証スクリプトに関しては、認定当事者および/または一つ以上のリモートバリデータが、修正を含む検証スクリプトと修正を含まない検証スクリプトとをリアルタイムで監視できると概して好ましい。そのような即座のアクセスは、リモートバリデータおよび/または認定当事者の移動と不稼動時間を減らし、検証進行の捗り具合や中断の把握を向上させるから、数多くの利点を有する。とりわけ好ましい態様において、リモートバリデータおよび/またはマスターバリデータがフィードバックを提供する、および/または検証スクリプトの修正を要求する場合には、マスターバリデータ、他のリモートバリデータ、および/または認定当事者へ通知を提供できる。通知は、当事者のうち少なくとも一つが、当事者の別人から離れた(例えば、少なくとも0.1マイル隔てた、より典型的には少なくとも1マイル隔てた)場所にいる場合にとりわけ有益である。他方、修正の事前認可が与えられ修正が自動的に行われる場合には、通知を全面的に省いてよい(例えば、試験対象コンポーネントが欠陥品で、スクリプトの修正として再試験検証リクエストを作成する場合)。
【0023】
検証スクリプトに対する修正には数多くの方法が予期され、検証リクエストの変更、追加、および/または削除を含む、考えうる修正はどれも相応しいと思われる。さらなる相応しい修正は、検証リクエストの再編成(例えば、あらかじめ決められた一連の検証リクエストから検証リクエストを取り出すこと)と、コンピュータに対するアクセス認可の変更を含む。
【0024】
同様に、検証の方法が、複数の検証リクエストを有する検証スクリプトをコンピュータシステムで実行すること含むことは予期される。別のステップでは、マスターバリデータ、複数のリモートバリデータ、および認定当事者のためコンピュータシステムへのリアルタイムアクセスが提供され、なおさらなるステップでは、検証リクエストに対するフィードバックに応じ、認定当事者から認可を得た上で、検証スクリプトの修正が許可される。ひとたび修正されると、マスターバリデータ、複数のリモートバリデータのうち少なくとも一つ、および認定当事者のうち少なくとも一つへ検証スクリプトの少なくとも一部分が提供される。かかる方法における個々のコンポーネントおよびステップに関しては、上に提示された同じ考慮が当てはまる。
【0025】
かくして総合検証システムおよび方法の特定の実施形態と応用とが開示された。ただし、既述の変更のほかに、本明細書における発明概念から逸脱することなく、さらに多くの変更が可能であることは当業者にとって明白であろう。したがって、発明の主題は、添付の特許請求の範囲の趣旨以外で制約されるものではない。さらに、明細書と特許請求の範囲の両方を解釈するにあたり、用語はどれも文脈に整合する可能な限り広義な仕方で解釈されるべきものである。特に用語「comprise」および「comprising」(含む/備える)は、要素、コンポーネント、またはステップに非排他的に言及するものと解釈すべきであり、言及される要素、コンポーネント、またはステップが存在すること、または利用されること、または明示的に言及されていない他の要素、コンポーネント、またはステップに組み合わされることを示唆する。参照により本明細書に組み込まれる参照文献における用語の定義または使用が、本明細書にて定める当該用語の定義に矛盾する、または相反する場合には、本明細書にて定める当該用語の定義が適用され、参照文献における用語の定義は適用されない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の検証リクエストを有する検証スクリプトをコンピュータシステムで実行することであって、実行がマスターバリデータによって制御されることと、
複数のリモートバリデータのうち少なくとも一つがコンピュータシステムへアクセスすること、且つ検証リクエストのうち少なくとも一つをコンピュータシステムから受け取ることを許可することと、
マスターバリデータに検証スクリプトの修正を促すため、検証リクエストに応じてコンピュータシステムへフィードバックを提供することを該少なくとも一つのリモートバリデータに許可することと、
検証スクリプトを修正するための認可を認定当事者から受けることをマスターバリデータに許可すること、且つ該少なくとも一つのリモートバリデータへ、および他の複数のリモートバリデータのうち少なくとも一つへ、修正された検証スクリプトの少なくとも一部分を提供することと
を含む、検証の方法。
【請求項2】
検証スクリプトをリアルタイムで監視することを認定当事者に許可することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
検証スクリプトをリアルタイムで監視することを該他の複数のリモートバリデータのうち少なくとも一つに許可することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
コンピュータシステムへのフィードバックに応じて認定当事者へ通知を提供するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
複数のリモートバリデータのうち少なくとも一つが試験装置である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
認定当事者とマスターバリデータのうち少なくとも一つがコンピュータシステムから離れた場所にいる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
マスターバリデータと認定当事者とが同一の人物である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
検証スクリプトを修正するための認定当事者からの認可が事前認可であり、且つ検証スクリプトがフィードバックに応じて自動的に修正される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
検証スクリプトの修正が、検証リクエストの変更、追加、または削除のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
検証スクリプトの修正が、あらかじめ決められた一連の検証リクエストから少なくとも一つの検証リクエストを取り出す指示を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
複数の検証リクエストを有する検証スクリプトをコンピュータシステムで実行することと、
マスターバリデータ、複数のリモートバリデータ、および認定当事者のためコンピュータシステムへのリアルタイムアクセスを提供することと、
検証リクエストに対するフィードバックに応じ、認定当事者から認可を得た上で、検証スクリプトの修正を許可することと、
マスターバリデータのうち少なくとも一つ、複数のリモートバリデータのうち少なくとも一つ、および認定当事者へ、修正済み検証スクリプトの少なくとも一部分を提供することと
を含む、検証の方法。
【請求項12】
マスターバリデータと認定当事者のうち少なくとも一つがコンピュータシステムから離れた場所にいる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
検証スクリプトの修正が自動的に遂行される、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
検証スクリプトの修正にあたっては、認定当事者による認可と事前認可のうち少なくとも一方を要する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
認定当事者とマスターバリデータとが同一の人物である、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
複数のリモートバリデータのうち少なくとも一つが試験装置である、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
検証スクリプトの修正が、検証リクエストの変更、追加、または削除のうち少なくとも一つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
検証スクリプトの修正が、あらかじめ決められた一連の検証リクエストから少なくとも一つの検証リクエストを取り出す指示を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
マスターバリデータが修正スクリプトを修正する、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
フィードバックがコンピュータシステムへオンラインで提供される、請求項11に記載の方法。

【公表番号】特表2007−536641(P2007−536641A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511584(P2007−511584)
【出願日】平成17年5月4日(2005.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2005/015597
【国際公開番号】WO2005/109011
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(506354434)フルオー・テクノロジーズ・コーポレイシヨン (35)