緑化舗装路および緑化舗装路用目地スペーサー
【課題】 本発明は大型車両の乗り入れ部分には保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を目地スペーサーを用いて阻止するとともに、植栽用目地部を遮断することなく、植物の栽培スペースを確保することができる緑化舗装路および緑化舗装路用目地スペーサーを得るにある。
【解決手段】 路床の上面に形成した路盤層と、この路盤層の上面に砂を用いて形成したサンドクッション層と、このサンドクッション層の上面に稙栽用目地部が形成できかつ車の走行ができるように合成樹脂材製の敷設用目地スペーサーを介して保水等のブロックを敷設した保水等のブロック層と、この保水等のブロック層の左右方向の稙栽用目地部に該目地部を完全に遮断することなくブロックの両端部寄りの部位に設けられた該保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサーと、保水等のブロック層の稙栽用目地部に充填された栽培土および該栽培土に植えられた芝等の植物とからなる緑化層とで緑化舗装路を構成している。
【解決手段】 路床の上面に形成した路盤層と、この路盤層の上面に砂を用いて形成したサンドクッション層と、このサンドクッション層の上面に稙栽用目地部が形成できかつ車の走行ができるように合成樹脂材製の敷設用目地スペーサーを介して保水等のブロックを敷設した保水等のブロック層と、この保水等のブロック層の左右方向の稙栽用目地部に該目地部を完全に遮断することなくブロックの両端部寄りの部位に設けられた該保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサーと、保水等のブロック層の稙栽用目地部に充填された栽培土および該栽培土に植えられた芝等の植物とからなる緑化層とで緑化舗装路を構成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般車両や消防自動車等の大型車両の駐車場、工場構内の通路、遊歩道、公園園路等に使用することができる緑化舗装路および緑化舗装路用目地スペーサーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の緑化舗装路は路床の上面に、土壌改良剤を混合した黒土を用いた路盤層と、この路盤層の上面に砂を用いて形成したサンドクッション層と、このサンドクッション層の上面に植栽用目地部を形成できるように合成樹脂材製の敷設用目地スペーサーを介して保水ブロックを敷設した保水ブロック層と、この保水ブロック層の植栽用目地部に充填された栽培土および、該栽培土に植えられた芝等の植物とで構成されている。
【0003】
このため、消防自動車等の大型車両が乗り入れ急停止や急発進を行なうと、敷設用目地スペーサーでは保水ブロックの位置決め状態を保持することができず、上面側が隣り合う保水ブロック方向へ移動して、植栽用目地部を壊し、植物を損傷させるという欠点があった。
この欠点を解消するために、大型車両の乗り入れ部分に敷設用目地スペーサーを保水ブロックが移動できないように強固な構造にすることも考えられるが、強固な敷設用目地スペーサーはコスト高になるとともに、強固な敷設用目地スペーサーと敷設用目地スペーサーとを用いた敷設作業や保管管理等が面倒で、設置コスト高になるという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、大型車両の乗り入れ部分には保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を目地スペーサーを用いて阻止するとともに、植栽用目地部を遮断することなく、植物の栽培スペースを確保することができる緑化舗装路および緑化舗装路用目地スペーサーを提供することを目的としている。
【0005】
また、本発明は降雨時に路盤層に所定量の水を貯水して、晴天が続いても潅水することなく植物を育成することができ、植物の育成に手数がかからず、維持管理費も著しく低減させることができる、車の走行が可能な緑化舗装路および緑化舗装路用目地スペーサーを提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は路床の上面に形成した路盤層と、この路盤層の上面に砂を用いて形成したサンドクッション層と、このサンドクッション層の上面に稙栽用目地部が形成でき、かつ車の走行ができるように合成樹脂材製の敷設用目地スペーサーを介して保水等のブロックを敷設した保水等のブロック層と、この保水等のブロック層の左右方向の稙栽用目地部に、該目地部を完全に遮断することなくブロックの両端部寄りの部位に設けられた、該保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサーと、前記保水等のブロック層の稙栽用目地部に充填された栽培土および該栽培土に植えられた芝等の植物とからなる緑化層とで緑化舗装路を構成している。
【0008】
本発明は路床の上面に形成した保水性土壌を用いた路盤層と、この路盤層に所定量の水を貯水できるように設けられた多数個の貯水容器あるいは防水シートを容器状に配置した貯水手段と、前記路盤層の上面に砂を用いて形成したサンドクッション層と、このサンドクッション層の上面に稙栽用目地部が形成でき、かつ車の走行ができるように合成樹脂材製の敷設用目地スペーサーを介して保水等のブロックを敷設した保水等のブロック層と、この保水等のブロック層の左右方向の稙栽用目地部に、該目地部を完全に遮断することなくブロックの両端部寄りの部位に設けられた、該保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサーと、前記保水等のブロック層の稙栽用目地部に充填された栽培土および該栽培土に植えられた芝等の植物とからなる緑化層とで緑化舗装路を構成している。
【0009】
本発明は保水等のブロック層の左右方向の植栽用目地部を完全に遮断することなく、ブロックの両端部寄りの部位の上部に介装位置させることができ、ブロックの前後方向の移動を阻止する目地スぺーサー本体と、この目地スぺーサー本体の下部に形成された、前記保水等のブロック層の敷設用目地スペーサーの左右方向の植栽用目地部を保つ支持片に着脱可能に取付けられる係合部とで緑化舗装路用スペーサーを構成している。
【0010】
本発明は保水等のブロック層の左右方向の植栽用目地部を完全に遮断することなく、ブロックの両端部寄りの部位の上部に介装位置させることができる柱状、アングル状、I形鋼形状等のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサー本体と、この目地スペーサー本体をブロックの両端部寄りの部位の上部に位置させる脚部材とで緑化舗装路用スペーサーを構成している。
【発明の効果】
【0011】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0012】
(1)保水等のブロック層の左右方向の植栽用目地部に、該目地部を遮断することなくブロックの両端部寄りの部位に、該保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサーを設けたので、消防自動車等の大型車両が乗り入れて急停止や急発進をしても、保水等のブロック層のブロックが移動するのを阻止することができる。
したがって、大型車両が乗り入れても保水等のブロック層の移動を阻止して、植栽用目地部の植物の損傷を効率よく防止することができる。
【0013】
(2)前記(1)によって、大型車両が乗り入れる部位にだけ目地スペーサーを設けるだけでよいので、保水等のブロック層の設置は容易で、楽に行なうことができる。
【0014】
(3)敷設用目地スペーサーを介して保水等のブロックを敷設しているので、小型車両であれば走行しても、保水等のブロックの移動を阻止して、敷設状態を保つことができる。
したがって、維持管理が容易で、安価に行なうことができる。
【0015】
(4)請求項2は前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、路盤層に所定量の水を貯水できるように設けられた多数個の貯水容器あるいは防水シートを容器状に配置した貯水手段によって、降雨時に路盤層の貯水手段に所定量の水を貯水することができる。
したがって、晴天が続いても貯水手段で貯水された水を植物に供給でき、植物が枯れるのを効率よく防止することができる。
【0016】
(5)前記(4)により、路盤層を保水性土壌を用いているので、路盤層を形成する保水性土壌に水を保水させておくことができる。
したがって、植物の育成に必要な水分を十分に確保することができ、潅水を行なうことなく植物を育成することができる。
【0017】
(6)請求項3、4も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0019】
図1ないし図11に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は屋外の乗用車専用や一般の車両の駐車場として使用される部位に設置された本発明の緑化舗装路で、この緑化舗装路1は路床2の上面に多孔質礫状人工土壌3や従来の砕石等の路盤材を用いて、厚さが100mm〜300mmとなるように形成した路盤層4と、この路盤層4に必要に応じて所定量の水を貯水できるように、前記路床2上に並列配置された貯水手段としての多数個の貯水容器5と、前記路盤層4の上面に必要に応じて敷設される分離機能として作用する不織布28を介して設置された保水剤6を含む砂7を用いて、厚さが20mm〜30mmとなるように形成されたサンドクッション層8と、このサンドクッション層8の上面に、例えば50mmの植栽用目地部9が形成でき、かつ車の走行ができるように敷設用目地スペーサー10を介して、例えば100mm×200mmで、厚さ寸法が80mmの保水機能を有するもの、あるいは保水機能を持たない保水等のブロック11を敷設した保水等のブロック層12と、この保水等のブロック層12の消防自動車等の大型車両が乗り入れる部位の左右方向(ブロック11の長手方向)の植栽用目地部9に、該目地部9を完全に遮断することなく、ブロック11の両端部寄りの部位に設けられた、該保水等のブロック層12のブロック11の前後方向の移動を阻止する目地スペーサー29、29と、前記保水等のブロック層12の植栽用目地部9に充填された栽培土13および該栽培土13に植えられた芝等の植物14とからなる緑化層15とで構成されている。
【0020】
前記貯水手段としての多数個の貯水容器5は、図5および図6に示すように角部を傾斜面に形成した合成樹脂材製の四角形状の、高さ寸法が50mm〜100mmの貯水容器本体16と、この貯水容器本体16の底面中央部に一体形成されたチャンネル状の位置決め部材17と、前記貯水容器本体16の前記位置決め部材17を除く部位の底面に一体形成された格子状の補強壁18と、前記貯水容器本体16を前後左右方向に上下方向より接続できるように外壁面16a、16a、16a、16aにそれぞれ形成された複数個の係合片19および係合凹部20とで構成されている。
【0021】
前記敷設用目地スペーサー10は合成樹脂材で形成されたもので、図7ないし図9に示すようにベース板21と、このベース板21の一端部の保水ブロック支持部22を除く部位に、保水等のブロック11の高さ寸法のほぼ4分の3の高さとなるように突出する一対の側面支持片23、23と、この一対の側面支持片23、23と植栽用目地部9を介した部位の、前記ベース板21に保水等のブロック11、11の角部の側面を支持できるように、該一対の側面支持片23、23と同じ高さに突出形成された角部支持片24、24と、前記ベース板21の他端部の両側部を除く部位で植栽用目地部9を維持できるように、前記角部支持片24、24と同じ高さに上方へ突出形成された保水等のブロック11、11の端面を支持する端面支持片25、25とで構成されている。
【0022】
前記目地スペーサー29は合成樹脂材で形成されたもので、図10および図11に示すように、前記ブロック11、11の両端部寄りの部位の上部に介装させることができる、該ブロック11、11の前後方向の移動を阻止する四角柱状の目地スペーサー本体30と、この目地スペーサー本体30の下部に前記植栽用目地部9を塞ぐことなく一体形成された、前記敷設用目地スペーサー10の左右方向の植栽用目地部9を保つ支持片23、24を着脱可能に支持されるように取付けることができる係合部31とで構成されている。
【0023】
上記構成の緑化舗装路1は、敷設された保水等のブロック11の周囲には50mmの植栽用目地部9および緑化層15が形成されるが、敷設された各保水等のブロック11は敷設用目地スペーサー10の側面支持片23、23、角部支持片24、24および端面支持片25、25によって、側面、角部および端面が位置決めされるとともに、ベース板21上に支持されるため、乗用車が走行しても敷設された保水等のブロック11が沈下したり、前後方向に移動するのを確実に阻止することができる。
また、消防自動車等の大型車両が乗り入れられる部位の敷設用目地スペーサー10の両端部の支持片23、24に係合部31を係合させるだけで、目地スペーサー29、29を取付けることができ、該目地スペーサー29、29で大型車両が乗り入れ、急停止や急発進しても保水等のブロック11、11の表面側に大きな力が作用するが、前後方向の移動を目地スペーサー本体30で確実に阻止することができる。
【0024】
また、植栽用目地部9に設けられた緑化層15の植物14の根は、目地スペーサー29によってその移動を阻止されることなく、サンドクッション層8、路盤層4へ伸び、サンドクッション層8の保水剤6に含まれている水や、路盤層4の多孔質礫状人工土壌3に含まれている水および貯水手段としての貯水容器5内に貯水された水で育成される。
[発明を実施するための異なる形態]
【0025】
次に、図12ないし図28に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0026】
図12ないし図15に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記
本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、砂7だけを用いたサンドクッション層8Aと、保水剤6が混合された土壌や保水機能を有する土壌3Aを使用した路盤層4Aとを用いるとともに、板状の目地スペーサー本体30Aと、この目地スペーサー本体30Aの一端部より支持片23、24の肉厚寸法分だけ小さく、ほぼ直角方向の下方へ突出させた逆凹状の敷設用目地スペーサー10の両端部に係止できる係合部31Aとからなる目地スペーサー29Aを用いた点で、このように構成した緑化舗装路1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0027】
図16ないし図19に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、防水シート26を容器状となるように路盤層4に配置した貯水手段27を用いるとともに、I形鋼形状の目地スペーサー本体30Bと、この目地スペーサー本体30Bの両端部の底面に敷設用目地スペーサー10の両端部に形成された支持片23、24内に弾性的に挿入される一対の係合部31B、31Bとからなる目地スペーサー29Bを用いた点で、このような貯水手段27や目地スペーサー29Bを用いて構成した緑化舗装路1Bにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0028】
図20ないし図22に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、敷設用目地スペーサー10の両端部に位置されるアングル状の一対の目地スペーサー本体30C、30Cと、この一対の目地スペーサー本体30C、30Cの両端部寄りの部位を接続し、敷設用目地スペーサー10の支持片23、24に支持される脚部材としての一対のバー部材32、32とからなる目地スペーサー29Cを用いた点で、このような目地スペーサー29Cを用いて構成した緑化舗装路1Cにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0029】
図23ないし図25に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、敷設用目地スペーサー10の両端部の保水等のブロック11、11の両端部寄りの部位間に位置される角柱状の目地スペーサー本体30と、この目地スペーサー本体30の両端部より中央部に逆U字状の透孔33が形成されるように下方へ突出させた脚部材34とからなる目地スペーサー29Dを用いた点で、このような目地スペーサー29Dを用いて構成した緑化舗装路1Dしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0030】
図26ないし図28に示す本発明を実施するための第6の形態において、前記本発明を実施するための第5の形態と主に異なる点は、板状の目地スペーサー本体30Dと、この目地スペーサー本体30Dの一端部より中央部に逆U字状の透孔33が形成されるように、ほぼ直角方向の下方へ突出するように一体形成された脚部材34とからなる目地スペーサー29Eを用いた点で、このような目地スペーサー29Eを用いて構成した緑化舗装路1Eにしても、前記本発明を実施するための第5の形態と同様な作用効果が得られる。
【0031】
なお、前記本発明の各実施の形態では目地スペーサー本体をX字状、I形鋼形状、筒状、格子状等、保水等のブロック11、11の両端部寄りの部位の植栽用目地部9が保水等のブロック11、11に大きな力が加わっても狭くならないような形状であれば、どんな形状を用いてもよい。
また、前記本発明の各実施の形態では保水等のブロック11として、保水性を有するものを使用するのはもちろんであるが、コンクリートブロック、天然石で形成されたブロック、敷設用目地スペーサーを一体形成した合成樹脂材製の保水等のブロックを使用してもよい。
さらに、前記本発明の各実施の形態では合成樹脂材製の目地スぺーサーを用いるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、金属材、木材、コンクリート、石材等で形成したものを用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は緑化舗装路を設置する産業や、緑化舗装路用目地スペーサーを製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の平面図。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態の路盤層の説明図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の保水等のブロック層の説明図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態の貯水容器の平面図。
【図6】図5の6−6線に沿う断面図。
【図7】本発明を実施するための最良の第1の形態の敷設用目地スペーサーの平面図。
【図8】本発明を実施するための最良の第1の形態の敷設用目地スペーサーの側面図。
【図9】本発明を実施するための最良の第1の形態の敷設用目地スペーサーの正面図。
【図10】本発明を実施するための最良の第1の形態の目地スペーサーの斜視図。
【図11】本発明を実施するための最良の第1の形態の目地スペーサーを逆にした斜視図。
【図12】本発明を実施するための第2の形態の平面図。
【図13】図12の13−13線に沿う断面図。
【図14】本発明を実施するための第2の形態の路盤層の説明図。
【図15】本発明を実施するための第2の形態の目地スペーサーの斜視図。
【図16】本発明を実施するための第3の形態の平面図。
【図17】図16の17−17線に沿う断面図。
【図18】本発明を実施するための第3の形態の貯水容器の説明図。
【図19】本発明を実施するための第3の形態の目地スペーサーの斜視図。
【図20】本発明を実施するための第4の形態の平面図。
【図21】図20の21−21線に沿う断面図。
【図22】本発明を実施するための第4の形態の目地スペーサーの斜視図。
【図23】本発明を実施するための第5の形態の平面図。
【図24】図23の24−24線に沿う断面図。
【図25】本発明を実施するための第5の形態の目地スペーサーの斜視図。
【図26】本発明を実施するための第6の形態の平面図。
【図27】図26の27−27線に沿う断面図。
【図28】本発明を実施するための第6の形態の目地スペーサーの斜視図。
【符号の説明】
【0034】
1、1A、1B、1C、1D、1E:緑化舗装路、
2:路床、 3:多孔質礫状人工土壌、
3A:保水機能を有する土壌、 4、4A:路盤層、
5:貯水手段としての貯水容器、6:保水剤、
7:砂、 8、8A:サンドクッション層、
9:植栽用目地部、 10:敷設用目地スペーサー、
11:保水等のブロック、 12:保水等のブロック層、
13:栽培土、 14:芝等の植物、
15:緑化層、 16:貯水容器本体、
17:位置決め部材、 18:補強壁、
19:係合片、 20:係合凹部、
21:ベース板、 22:保水ブロック支持部、
23:側面支持片、 24:角部支持片、
25:端面支持片、 26:防水シート、
27:貯水手段、 28:不織布、
29、29A、29B、29C、29D、29E:目地スペーサー、
30、30A、30B、30C、30D:目地スぺーサー本体、
31、31A、31B:係合部、
32:バー部材、 33:透孔、
34:脚部材。
【技術分野】
【0001】
本発明は一般車両や消防自動車等の大型車両の駐車場、工場構内の通路、遊歩道、公園園路等に使用することができる緑化舗装路および緑化舗装路用目地スペーサーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の緑化舗装路は路床の上面に、土壌改良剤を混合した黒土を用いた路盤層と、この路盤層の上面に砂を用いて形成したサンドクッション層と、このサンドクッション層の上面に植栽用目地部を形成できるように合成樹脂材製の敷設用目地スペーサーを介して保水ブロックを敷設した保水ブロック層と、この保水ブロック層の植栽用目地部に充填された栽培土および、該栽培土に植えられた芝等の植物とで構成されている。
【0003】
このため、消防自動車等の大型車両が乗り入れ急停止や急発進を行なうと、敷設用目地スペーサーでは保水ブロックの位置決め状態を保持することができず、上面側が隣り合う保水ブロック方向へ移動して、植栽用目地部を壊し、植物を損傷させるという欠点があった。
この欠点を解消するために、大型車両の乗り入れ部分に敷設用目地スペーサーを保水ブロックが移動できないように強固な構造にすることも考えられるが、強固な敷設用目地スペーサーはコスト高になるとともに、強固な敷設用目地スペーサーと敷設用目地スペーサーとを用いた敷設作業や保管管理等が面倒で、設置コスト高になるという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、大型車両の乗り入れ部分には保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を目地スペーサーを用いて阻止するとともに、植栽用目地部を遮断することなく、植物の栽培スペースを確保することができる緑化舗装路および緑化舗装路用目地スペーサーを提供することを目的としている。
【0005】
また、本発明は降雨時に路盤層に所定量の水を貯水して、晴天が続いても潅水することなく植物を育成することができ、植物の育成に手数がかからず、維持管理費も著しく低減させることができる、車の走行が可能な緑化舗装路および緑化舗装路用目地スペーサーを提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は路床の上面に形成した路盤層と、この路盤層の上面に砂を用いて形成したサンドクッション層と、このサンドクッション層の上面に稙栽用目地部が形成でき、かつ車の走行ができるように合成樹脂材製の敷設用目地スペーサーを介して保水等のブロックを敷設した保水等のブロック層と、この保水等のブロック層の左右方向の稙栽用目地部に、該目地部を完全に遮断することなくブロックの両端部寄りの部位に設けられた、該保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサーと、前記保水等のブロック層の稙栽用目地部に充填された栽培土および該栽培土に植えられた芝等の植物とからなる緑化層とで緑化舗装路を構成している。
【0008】
本発明は路床の上面に形成した保水性土壌を用いた路盤層と、この路盤層に所定量の水を貯水できるように設けられた多数個の貯水容器あるいは防水シートを容器状に配置した貯水手段と、前記路盤層の上面に砂を用いて形成したサンドクッション層と、このサンドクッション層の上面に稙栽用目地部が形成でき、かつ車の走行ができるように合成樹脂材製の敷設用目地スペーサーを介して保水等のブロックを敷設した保水等のブロック層と、この保水等のブロック層の左右方向の稙栽用目地部に、該目地部を完全に遮断することなくブロックの両端部寄りの部位に設けられた、該保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサーと、前記保水等のブロック層の稙栽用目地部に充填された栽培土および該栽培土に植えられた芝等の植物とからなる緑化層とで緑化舗装路を構成している。
【0009】
本発明は保水等のブロック層の左右方向の植栽用目地部を完全に遮断することなく、ブロックの両端部寄りの部位の上部に介装位置させることができ、ブロックの前後方向の移動を阻止する目地スぺーサー本体と、この目地スぺーサー本体の下部に形成された、前記保水等のブロック層の敷設用目地スペーサーの左右方向の植栽用目地部を保つ支持片に着脱可能に取付けられる係合部とで緑化舗装路用スペーサーを構成している。
【0010】
本発明は保水等のブロック層の左右方向の植栽用目地部を完全に遮断することなく、ブロックの両端部寄りの部位の上部に介装位置させることができる柱状、アングル状、I形鋼形状等のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサー本体と、この目地スペーサー本体をブロックの両端部寄りの部位の上部に位置させる脚部材とで緑化舗装路用スペーサーを構成している。
【発明の効果】
【0011】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0012】
(1)保水等のブロック層の左右方向の植栽用目地部に、該目地部を遮断することなくブロックの両端部寄りの部位に、該保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサーを設けたので、消防自動車等の大型車両が乗り入れて急停止や急発進をしても、保水等のブロック層のブロックが移動するのを阻止することができる。
したがって、大型車両が乗り入れても保水等のブロック層の移動を阻止して、植栽用目地部の植物の損傷を効率よく防止することができる。
【0013】
(2)前記(1)によって、大型車両が乗り入れる部位にだけ目地スペーサーを設けるだけでよいので、保水等のブロック層の設置は容易で、楽に行なうことができる。
【0014】
(3)敷設用目地スペーサーを介して保水等のブロックを敷設しているので、小型車両であれば走行しても、保水等のブロックの移動を阻止して、敷設状態を保つことができる。
したがって、維持管理が容易で、安価に行なうことができる。
【0015】
(4)請求項2は前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、路盤層に所定量の水を貯水できるように設けられた多数個の貯水容器あるいは防水シートを容器状に配置した貯水手段によって、降雨時に路盤層の貯水手段に所定量の水を貯水することができる。
したがって、晴天が続いても貯水手段で貯水された水を植物に供給でき、植物が枯れるのを効率よく防止することができる。
【0016】
(5)前記(4)により、路盤層を保水性土壌を用いているので、路盤層を形成する保水性土壌に水を保水させておくことができる。
したがって、植物の育成に必要な水分を十分に確保することができ、潅水を行なうことなく植物を育成することができる。
【0017】
(6)請求項3、4も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0019】
図1ないし図11に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は屋外の乗用車専用や一般の車両の駐車場として使用される部位に設置された本発明の緑化舗装路で、この緑化舗装路1は路床2の上面に多孔質礫状人工土壌3や従来の砕石等の路盤材を用いて、厚さが100mm〜300mmとなるように形成した路盤層4と、この路盤層4に必要に応じて所定量の水を貯水できるように、前記路床2上に並列配置された貯水手段としての多数個の貯水容器5と、前記路盤層4の上面に必要に応じて敷設される分離機能として作用する不織布28を介して設置された保水剤6を含む砂7を用いて、厚さが20mm〜30mmとなるように形成されたサンドクッション層8と、このサンドクッション層8の上面に、例えば50mmの植栽用目地部9が形成でき、かつ車の走行ができるように敷設用目地スペーサー10を介して、例えば100mm×200mmで、厚さ寸法が80mmの保水機能を有するもの、あるいは保水機能を持たない保水等のブロック11を敷設した保水等のブロック層12と、この保水等のブロック層12の消防自動車等の大型車両が乗り入れる部位の左右方向(ブロック11の長手方向)の植栽用目地部9に、該目地部9を完全に遮断することなく、ブロック11の両端部寄りの部位に設けられた、該保水等のブロック層12のブロック11の前後方向の移動を阻止する目地スペーサー29、29と、前記保水等のブロック層12の植栽用目地部9に充填された栽培土13および該栽培土13に植えられた芝等の植物14とからなる緑化層15とで構成されている。
【0020】
前記貯水手段としての多数個の貯水容器5は、図5および図6に示すように角部を傾斜面に形成した合成樹脂材製の四角形状の、高さ寸法が50mm〜100mmの貯水容器本体16と、この貯水容器本体16の底面中央部に一体形成されたチャンネル状の位置決め部材17と、前記貯水容器本体16の前記位置決め部材17を除く部位の底面に一体形成された格子状の補強壁18と、前記貯水容器本体16を前後左右方向に上下方向より接続できるように外壁面16a、16a、16a、16aにそれぞれ形成された複数個の係合片19および係合凹部20とで構成されている。
【0021】
前記敷設用目地スペーサー10は合成樹脂材で形成されたもので、図7ないし図9に示すようにベース板21と、このベース板21の一端部の保水ブロック支持部22を除く部位に、保水等のブロック11の高さ寸法のほぼ4分の3の高さとなるように突出する一対の側面支持片23、23と、この一対の側面支持片23、23と植栽用目地部9を介した部位の、前記ベース板21に保水等のブロック11、11の角部の側面を支持できるように、該一対の側面支持片23、23と同じ高さに突出形成された角部支持片24、24と、前記ベース板21の他端部の両側部を除く部位で植栽用目地部9を維持できるように、前記角部支持片24、24と同じ高さに上方へ突出形成された保水等のブロック11、11の端面を支持する端面支持片25、25とで構成されている。
【0022】
前記目地スペーサー29は合成樹脂材で形成されたもので、図10および図11に示すように、前記ブロック11、11の両端部寄りの部位の上部に介装させることができる、該ブロック11、11の前後方向の移動を阻止する四角柱状の目地スペーサー本体30と、この目地スペーサー本体30の下部に前記植栽用目地部9を塞ぐことなく一体形成された、前記敷設用目地スペーサー10の左右方向の植栽用目地部9を保つ支持片23、24を着脱可能に支持されるように取付けることができる係合部31とで構成されている。
【0023】
上記構成の緑化舗装路1は、敷設された保水等のブロック11の周囲には50mmの植栽用目地部9および緑化層15が形成されるが、敷設された各保水等のブロック11は敷設用目地スペーサー10の側面支持片23、23、角部支持片24、24および端面支持片25、25によって、側面、角部および端面が位置決めされるとともに、ベース板21上に支持されるため、乗用車が走行しても敷設された保水等のブロック11が沈下したり、前後方向に移動するのを確実に阻止することができる。
また、消防自動車等の大型車両が乗り入れられる部位の敷設用目地スペーサー10の両端部の支持片23、24に係合部31を係合させるだけで、目地スペーサー29、29を取付けることができ、該目地スペーサー29、29で大型車両が乗り入れ、急停止や急発進しても保水等のブロック11、11の表面側に大きな力が作用するが、前後方向の移動を目地スペーサー本体30で確実に阻止することができる。
【0024】
また、植栽用目地部9に設けられた緑化層15の植物14の根は、目地スペーサー29によってその移動を阻止されることなく、サンドクッション層8、路盤層4へ伸び、サンドクッション層8の保水剤6に含まれている水や、路盤層4の多孔質礫状人工土壌3に含まれている水および貯水手段としての貯水容器5内に貯水された水で育成される。
[発明を実施するための異なる形態]
【0025】
次に、図12ないし図28に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0026】
図12ないし図15に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記
本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、砂7だけを用いたサンドクッション層8Aと、保水剤6が混合された土壌や保水機能を有する土壌3Aを使用した路盤層4Aとを用いるとともに、板状の目地スペーサー本体30Aと、この目地スペーサー本体30Aの一端部より支持片23、24の肉厚寸法分だけ小さく、ほぼ直角方向の下方へ突出させた逆凹状の敷設用目地スペーサー10の両端部に係止できる係合部31Aとからなる目地スペーサー29Aを用いた点で、このように構成した緑化舗装路1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0027】
図16ないし図19に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、防水シート26を容器状となるように路盤層4に配置した貯水手段27を用いるとともに、I形鋼形状の目地スペーサー本体30Bと、この目地スペーサー本体30Bの両端部の底面に敷設用目地スペーサー10の両端部に形成された支持片23、24内に弾性的に挿入される一対の係合部31B、31Bとからなる目地スペーサー29Bを用いた点で、このような貯水手段27や目地スペーサー29Bを用いて構成した緑化舗装路1Bにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0028】
図20ないし図22に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、敷設用目地スペーサー10の両端部に位置されるアングル状の一対の目地スペーサー本体30C、30Cと、この一対の目地スペーサー本体30C、30Cの両端部寄りの部位を接続し、敷設用目地スペーサー10の支持片23、24に支持される脚部材としての一対のバー部材32、32とからなる目地スペーサー29Cを用いた点で、このような目地スペーサー29Cを用いて構成した緑化舗装路1Cにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0029】
図23ないし図25に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、敷設用目地スペーサー10の両端部の保水等のブロック11、11の両端部寄りの部位間に位置される角柱状の目地スペーサー本体30と、この目地スペーサー本体30の両端部より中央部に逆U字状の透孔33が形成されるように下方へ突出させた脚部材34とからなる目地スペーサー29Dを用いた点で、このような目地スペーサー29Dを用いて構成した緑化舗装路1Dしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0030】
図26ないし図28に示す本発明を実施するための第6の形態において、前記本発明を実施するための第5の形態と主に異なる点は、板状の目地スペーサー本体30Dと、この目地スペーサー本体30Dの一端部より中央部に逆U字状の透孔33が形成されるように、ほぼ直角方向の下方へ突出するように一体形成された脚部材34とからなる目地スペーサー29Eを用いた点で、このような目地スペーサー29Eを用いて構成した緑化舗装路1Eにしても、前記本発明を実施するための第5の形態と同様な作用効果が得られる。
【0031】
なお、前記本発明の各実施の形態では目地スペーサー本体をX字状、I形鋼形状、筒状、格子状等、保水等のブロック11、11の両端部寄りの部位の植栽用目地部9が保水等のブロック11、11に大きな力が加わっても狭くならないような形状であれば、どんな形状を用いてもよい。
また、前記本発明の各実施の形態では保水等のブロック11として、保水性を有するものを使用するのはもちろんであるが、コンクリートブロック、天然石で形成されたブロック、敷設用目地スペーサーを一体形成した合成樹脂材製の保水等のブロックを使用してもよい。
さらに、前記本発明の各実施の形態では合成樹脂材製の目地スぺーサーを用いるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、金属材、木材、コンクリート、石材等で形成したものを用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は緑化舗装路を設置する産業や、緑化舗装路用目地スペーサーを製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の平面図。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態の路盤層の説明図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の保水等のブロック層の説明図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態の貯水容器の平面図。
【図6】図5の6−6線に沿う断面図。
【図7】本発明を実施するための最良の第1の形態の敷設用目地スペーサーの平面図。
【図8】本発明を実施するための最良の第1の形態の敷設用目地スペーサーの側面図。
【図9】本発明を実施するための最良の第1の形態の敷設用目地スペーサーの正面図。
【図10】本発明を実施するための最良の第1の形態の目地スペーサーの斜視図。
【図11】本発明を実施するための最良の第1の形態の目地スペーサーを逆にした斜視図。
【図12】本発明を実施するための第2の形態の平面図。
【図13】図12の13−13線に沿う断面図。
【図14】本発明を実施するための第2の形態の路盤層の説明図。
【図15】本発明を実施するための第2の形態の目地スペーサーの斜視図。
【図16】本発明を実施するための第3の形態の平面図。
【図17】図16の17−17線に沿う断面図。
【図18】本発明を実施するための第3の形態の貯水容器の説明図。
【図19】本発明を実施するための第3の形態の目地スペーサーの斜視図。
【図20】本発明を実施するための第4の形態の平面図。
【図21】図20の21−21線に沿う断面図。
【図22】本発明を実施するための第4の形態の目地スペーサーの斜視図。
【図23】本発明を実施するための第5の形態の平面図。
【図24】図23の24−24線に沿う断面図。
【図25】本発明を実施するための第5の形態の目地スペーサーの斜視図。
【図26】本発明を実施するための第6の形態の平面図。
【図27】図26の27−27線に沿う断面図。
【図28】本発明を実施するための第6の形態の目地スペーサーの斜視図。
【符号の説明】
【0034】
1、1A、1B、1C、1D、1E:緑化舗装路、
2:路床、 3:多孔質礫状人工土壌、
3A:保水機能を有する土壌、 4、4A:路盤層、
5:貯水手段としての貯水容器、6:保水剤、
7:砂、 8、8A:サンドクッション層、
9:植栽用目地部、 10:敷設用目地スペーサー、
11:保水等のブロック、 12:保水等のブロック層、
13:栽培土、 14:芝等の植物、
15:緑化層、 16:貯水容器本体、
17:位置決め部材、 18:補強壁、
19:係合片、 20:係合凹部、
21:ベース板、 22:保水ブロック支持部、
23:側面支持片、 24:角部支持片、
25:端面支持片、 26:防水シート、
27:貯水手段、 28:不織布、
29、29A、29B、29C、29D、29E:目地スペーサー、
30、30A、30B、30C、30D:目地スぺーサー本体、
31、31A、31B:係合部、
32:バー部材、 33:透孔、
34:脚部材。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
路床の上面に形成した路盤層と、この路盤層の上面に砂を用いて形成したサンドクッション層と、このサンドクッション層の上面に稙栽用目地部が形成でき、かつ車の走行ができるように合成樹脂材製の敷設用目地スペーサーを介して保水等のブロックを敷設した保水等のブロック層と、この保水等のブロック層の左右方向の稙栽用目地部に、該目地部を完全に遮断することなくブロックの両端部寄りの部位に設けられた、該保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサーと、前記保水等のブロック層の稙栽用目地部に充填された栽培土および該栽培土に植えられた芝等の植物とからなる緑化層とを備えることを特徴とする緑化舗装路。
【請求項2】
路床の上面に形成した保水性土壌を用いた路盤層と、この路盤層に所定量の水を貯水できるように設けられた多数個の貯水容器あるいは防水シートを容器状に配置した貯水手段と、前記路盤層の上面に砂を用いて形成したサンドクッション層と、このサンドクッション層の上面に稙栽用目地部が形成でき、かつ車の走行ができるように合成樹脂材製の敷設用目地スペーサーを介して保水等のブロックを敷設した保水等のブロック層と、この保水等のブロック層の左右方向の稙栽用目地部に、該目地部を完全に遮断することなくブロックの両端部寄りの部位に設けられた、該保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサーと、前記保水等のブロック層の稙栽用目地部に充填された栽培土および該栽培土に植えられた芝等の植物とからなる緑化層とを備えることを特徴とする緑化舗装路。
【請求項3】
保水等のブロック層の左右方向の植栽用目地部を完全に遮断することなく、ブロックの両端部寄りの部位の上部に介装位置させることができ、ブロックの前後方向の移動を阻止する目地スぺーサー本体と、この目地スぺーサー本体の下部に形成された、前記保水等のブロック層の敷設用目地スペーサーの左右方向の植栽用目地部を保つ支持片に着脱可能に取付けられる係合部とからなることを特徴とする緑化舗装路用目地スペーサー。
【請求項4】
保水等のブロック層の左右方向の植栽用目地部を完全に遮断することなく、ブロックの両端部寄りの部位の上部に介装位置させることができる柱状、アングル状、I形鋼形状等のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサー本体と、この目地スペーサー本体をブロックの両端部寄りの部位の上部に位置させる脚部材とからなることを特徴とする緑化舗装路用目地スペーサー。
【請求項1】
路床の上面に形成した路盤層と、この路盤層の上面に砂を用いて形成したサンドクッション層と、このサンドクッション層の上面に稙栽用目地部が形成でき、かつ車の走行ができるように合成樹脂材製の敷設用目地スペーサーを介して保水等のブロックを敷設した保水等のブロック層と、この保水等のブロック層の左右方向の稙栽用目地部に、該目地部を完全に遮断することなくブロックの両端部寄りの部位に設けられた、該保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサーと、前記保水等のブロック層の稙栽用目地部に充填された栽培土および該栽培土に植えられた芝等の植物とからなる緑化層とを備えることを特徴とする緑化舗装路。
【請求項2】
路床の上面に形成した保水性土壌を用いた路盤層と、この路盤層に所定量の水を貯水できるように設けられた多数個の貯水容器あるいは防水シートを容器状に配置した貯水手段と、前記路盤層の上面に砂を用いて形成したサンドクッション層と、このサンドクッション層の上面に稙栽用目地部が形成でき、かつ車の走行ができるように合成樹脂材製の敷設用目地スペーサーを介して保水等のブロックを敷設した保水等のブロック層と、この保水等のブロック層の左右方向の稙栽用目地部に、該目地部を完全に遮断することなくブロックの両端部寄りの部位に設けられた、該保水等のブロック層のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサーと、前記保水等のブロック層の稙栽用目地部に充填された栽培土および該栽培土に植えられた芝等の植物とからなる緑化層とを備えることを特徴とする緑化舗装路。
【請求項3】
保水等のブロック層の左右方向の植栽用目地部を完全に遮断することなく、ブロックの両端部寄りの部位の上部に介装位置させることができ、ブロックの前後方向の移動を阻止する目地スぺーサー本体と、この目地スぺーサー本体の下部に形成された、前記保水等のブロック層の敷設用目地スペーサーの左右方向の植栽用目地部を保つ支持片に着脱可能に取付けられる係合部とからなることを特徴とする緑化舗装路用目地スペーサー。
【請求項4】
保水等のブロック層の左右方向の植栽用目地部を完全に遮断することなく、ブロックの両端部寄りの部位の上部に介装位置させることができる柱状、アングル状、I形鋼形状等のブロックの前後方向の移動を阻止する目地スペーサー本体と、この目地スペーサー本体をブロックの両端部寄りの部位の上部に位置させる脚部材とからなることを特徴とする緑化舗装路用目地スペーサー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
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【図27】
【図28】
【公開番号】特開2006−9480(P2006−9480A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−190471(P2004−190471)
【出願日】平成16年6月28日(2004.6.28)
【出願人】(000100687)アイエルビー株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月28日(2004.6.28)
【出願人】(000100687)アイエルビー株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
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