説明

線源しゃへいブロック装置

【課題】ガンマー線等を装備した測定機器を用いて計測する際の線源しゃへいブロック装置に関するものである。
【解決手段】線源しゃへいブロック装置は、第1の線源しゃへいブロックと、前記ブロックの穴に設けられた円盤状の線源装着ブロックと、前記線源装着ブロックに設けられた線源格納部と、前記線源格納部を回転させる回転機構と、前記第1の線源しゃへいブロックの開口部を線源しゃへいする第2の線源しゃへいブロックとから構成される。前記第1の線源しゃへいブロックは、一側面にのみ開放された穴が設けられている。前記第1の線源しゃへいブロックの穴の内部には、円盤状の線源装着ブロックが回転軸を介して回転自在に装着されている。また、前記円盤状の線源装着ブロックは、前記第1の線源しゃへいブロックにおける穴の中で回転させることにより、一部が前記第1の線源しゃへいブロックの内部から外部に突出できるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管あるいはタンク等における内容物の密度等を計測できる計測装置の一部である線源しゃへいブロック装置に関するものである。特に、本発明は、ガンマー線等を装備した測定機器を用いて計測する際に、線源の取り付けが容易で、かつ、迅速であるだけでなく、計測精度の高い線源しゃへいブロック装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図6は従来のシャッター付き線源しゃへいブロック装置を説明するための図である。図6において、シャッター付き線源しゃへいブロック装置60は、線源を格納する線源格納部611を表面に備えた線源しゃへいブロック61と、前記線源格納部611から線源を放射させ、または放射を遮るスリット621を備えたシャッター部62とから構成されている。線源は、前記シャッター部62を移動して、スリット621の位置を同じにした場合、計測状態になり、スリット621の位置をずらした場合、格納状態になる。
【0003】
シャッター付き線源しゃへいブロック装置60は、前記シャッター部62のスリット621を計測状態に移動した場合、線源格納部611が前記スリット621から管63を透過して、検出器64によって検出される。しかし、前記シャッター付き線源しゃへいブロック装置60は、線源格納部611に線源の取り付けが容易である代わりに、前記シャッター部62の厚さが厚くなる。したがって、前記シャッター付き線源しゃへいブロック装置60は、線源を大きくする必要があるだけでなく、前記シャッター部62の厚さだけ計測精度が低下するという問題を有していた。また、強い線源は、しゃへいブロックを大きくする必要が生じるという問題を有していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のような課題を解決するために、本発明は、しゃへい性能を損なうことなく小型化、軽量化することができる線源しゃへいブロック装置を提供することを目的とする。また、本発明は、線源を被測定物である反応容器や配管に、より接近して設置することを可能にして密度の高いガンマー線を効率よく被測定物内に入射し、より精度の高い計測を可能にすることができる線源しゃへいブロック装置を提供することを目的とする。さらに、本発明は、線源の取り付け、交換等が容易で、かつ、迅速にできるだけでなく、精度の高い計測が可能になった線源しゃへいブロック装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(第1発明)
第1発明の線源しゃへいブロック装置は、線源をブロックする材料からなり、一側面のみが開放された穴が設けられている第1の線源しゃへいブロックと、前記第1の線源しゃへいブロックにおける穴内で回転させることにより、一部が前記第1の線源しゃへいブロックの内部から外部に移動させることができる円盤状の線源装着ブロックと、前記円盤状の線源装着ブロックの外周面の近傍に設けられた線源を格納する線源格納部と、前記第1の線源しゃへいブロックの外部から前記円盤状の線源装着ブロックを回転させることができる回転機構と、前記第1の線源しゃへいブロックから露出した前記線源格納部を囲み、前記第1の線源しゃへいブロックの開口部を閉塞する第2の線源しゃへいブロックとから少なくとも構成されていることを特徴とする。
【0006】
(第2発明)
第2発明の線源しゃへいブロック装置において、第1発明の回転機構は、前記円盤状の線源装着ブロックを180度回転させることにより、線源を格納状態または計測状態にすることを特徴とする。
【0007】
(第3発明)
第3発明の線源しゃへいブロック装置において、第1発明または第2発明における第2の線源しゃへいブロックは、前記第1の線源しゃへいブロックの外部に突出した円盤状の線源装着ブロックを覆う円弧状部を備えていることを特徴とする。
【0008】
(第4発明)
第4発明の線源しゃへいブロック装置において、第1発明または第2発明における第2の線源しゃへいブロックは、前記第1の線源しゃへいブロックの外部に突出した円盤状の線源装着ブロックを覆う階段状凹部を備えていることを特徴とする。
【0009】
(第5発明)
第5発明の線源しゃへいブロック装置において、第1発明から第4発明における第2の線源しゃへいブロックは、前記第1の線源しゃへいブロックの外部に突出した円盤状の線源装着ブロックを覆う第1のブロックと、覆わない第2のブロックとから構成されていることを特徴とする。
【0010】
(第6発明)
第6発明の線源しゃへいブロック装置において、第1発明から第5発明における円盤状の線源装着ブロックと、前記線源格納部とは、別ピースとなっていることを特徴とする。
【0011】
(第7発明)
第7発明の線源しゃへいブロック装置において、第1発明から第6発明における回転機構は、前記円盤状の線源装着ブロックの回転軸に回転レバーが連設されているとともに、前記回転軸に前記回転レバーが固定できることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、円盤状の線源装着ブロックを回転させるだけで、線源の格納状態と計測状態を変えることができるため、計測に使用可能なパルスの数を増やすことができ、計測精度を向上させることができる。
【0013】
本発明によれば、Ba−133等の比較的エネルギーの低いガンマー線源を用いても、被計測対象物である配管に接近することができ、精度を高くすることが可能である。
【0014】
本発明によれば、線源の装着および格納位置から計測位置への移動が容易かつ迅速にできるため、作業中および計測準備中における線源からの被爆線量が少なく安全性を高くすることができる。
【0015】
本発明によれば、第1の線源しゃへいブロックおよび第2の線源しゃへいブロックを2つのピースから構成することによって、線源を円盤状の線源装着ブロックに取り付けるのを容易かつ迅速で安全に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(第1発明)
第1発明の線源しゃへいブロック装置は、第1の線源しゃへいブロックと、前記第1の線源しゃへいブロックの穴に設けられた円盤状の線源装着ブロックと、前記円盤状の線源装着ブロックに設けられた線源格納部と、前記線源格納部を回転させる回転機構と、前記第1の線源しゃへいブロックの開口部を線源しゃへいする第2の線源しゃへいブロックとから少なくとも構成されている。
【0017】
前記第1の線源しゃへいブロックは、線源をブロックする材料、たとえば、タングステン等、の直方体からなり、一側面にのみ開放された穴が設けられている。前記第1の線源しゃへいブロックの穴の内部には、円盤状の線源装着ブロックが回転軸を介して回転自在に装着されている。また、前記円盤状の線源装着ブロックは、前記第1の線源しゃへいブロックにおける穴の中で回転させることにより、一部が前記第1の線源しゃへいブロックの内部から外部に突出できるようになっている。たとえば、ガンマー線等の線源を格納する線源格納部は、前記円盤状の線源装着ブロックの外周面の近傍で、前記円盤の面に対して垂直方向に線源を格納することができる。
【0018】
回転機構は、前記第1の線源しゃへいブロックの外部から、前記円盤状の線源装着ブロックを前記回転軸を中心にして回転させることができる。第2の線源しゃへいブロックは、前記第1の線源しゃへいブロックから露出した前記線源格納部を囲み、前記第1の線源しゃへいブロックの開口部を閉塞する蓋からなり、たとえば、鉛あるいはタングステンの他に、鉄系部材とすることもできる。前記線源しゃへいブロック装置は、線源の装着が簡単で迅速にでき、回転機構によって、線源を格納状態から計測状態に容易かつ迅速に移動することができるだけでなく、線源を被計測物に接近させることができるため、正確な計測が可能になった。
【0019】
(第2発明)
第2発明の線源しゃへいブロック装置は、たとえば、回転レバーと回転軸からなる回転機構によって、円盤状の線源装着ブロックを180度回転させるだけの操作で、線源を格納状態から計測状態に移動させることができる。
【0020】
(第3発明)
第3発明の線源しゃへいブロック装置は、第1の線源しゃへいブロックにおける開口部を第2の線源しゃへいブロックによって覆っている。前記第2の線源しゃへいブロックは、前記第1の線源しゃへいブロックの外部に突出した円盤状の線源装着ブロックを覆う円弧状部を備えている。前記第1の線源しゃへいブロックは、前記回転機構によって回転する際に、前記第2の線源しゃへいブロックに設けられた円弧状部に沿って回転するため、線源が前記円弧状部における一番薄い部分から放射されるようになっている。
【0021】
(第4発明)
第4発明の線源しゃへいブロック装置は、前記第2の線源しゃへいブロックの形状が第3発明と異なっている。すなわち、前記第4発明の第2の線源しゃへいブロックにおける形状は、前記第1の線源しゃへいブロックの外部に突出した円盤状の線源装着ブロックを階段状凹部によって覆っている。第3発明および第4発明における第2の線源しゃへいブロックの線源を放射する部分の厚さは、できるだけ薄いことが望ましい。
【0022】
(第5発明)
第5発明の線源しゃへいブロック装置は、第2の線源しゃへいブロックが第1のブロックと第2のブロックに分かれている。第1のブロックは、前記第1の線源しゃへいブロックの外部に突出した円盤状の線源装着ブロックを覆っている。第2のブロックは、前記第1の線源しゃへいブロックに対して、第2の線源しゃへいブロックと同じ面に当接している。前記第2のブロックが外された後、前記円盤状の線源装着ブロックは、線源格納部が露出するため、線源を格納することが容易かつ迅速にできる構造になっている。
【0023】
(第6発明)
第6発明の線源しゃへいブロック装置は、円盤状の線源装着ブロックと、線源格納部とが別ピースとなっている。線源格納部は、円盤状の線源装着ブロックと別体になっているため、組み立てが容易にできる。
【0024】
(第7発明)
第7発明の線源しゃへいブロック装置は、回転機構に回転レバーが連設されており、前記回転レバーを回転して、円盤状の線源装着ブロックを回転させ、線源を格納または計測状態にするとともに、前記回転レバーを前記回転軸に、たとえば、ネジまたは嵌合等の固定手段によって固定する。
【実施例1】
【0025】
図1は本発明の線源しゃへいブロック装置を用いた計測状態を説明するための原理図である。図1において、線源しゃへいブロック装置11は、一方の面に開口部を備えた穴を有する第1の線源しゃへいブロック111と、前記第1の線源しゃへいブロック111の穴1111の開口部を遮蔽する第2の線源しゃへいブロック112と、前記穴1111に回転自在に収納した円盤状の線源装着ブロック113と、前記円盤状の線源装着ブロック113に設けられた線源を格納する線源格納部114と、前記円盤状の線源装着ブロック113を回転させる回転軸115および回転レバー116からなる回転機構とから少なくとも構成されている。
【0026】
前記線源しゃへいブロック装置11は、配管12の一方に図示されていない手段によって取り付けられる。前記線源しゃへいブロック装置11からの線源を検出する検出器13は、前記配管12の反対側に取り付けられる。線源を格納する線源格納部114は、第1の線源しゃへいブロック111の内部に格納された状態から図1に示された状態に回転レバー116の回転操作によって移動する。前記線源格納部114は、前記配管12に接近した状態で、放射線が放射され、検出器13によって検出される。前記検出器13の検出処理が終了した際に、前記線源格納部114は、前記回転レバー116を逆または順方向に回転させることにより、第1の線源しゃへいブロック111の内部に格納される。
【0027】
図2(イ)および(ロ)は本発明の第1実施例を説明するためのもので、線源の計測状態を異なる方向から見た断面図である。図3(イ)および(ロ)は本発明の第1実施例を説明するためのもので、線源の格納状態を異なる方向から見た断面図である。なお、図2(ロ)および図3(ロ)における回転レバー116は、構造が判り易いようにしてあるため、図面が必ずしも正確ではない。図2(イ)および(ロ)、図3(イ)および(ロ)において、線源しゃへいブロック装置11は、第1の線源しゃへいブロック111と、前記第1の線源しゃへいブロック111の穴1111に設けられた円盤状の線源装着ブロック113と、前記円盤状の線源装着ブロック113に設けられた線源を格納する線源格納部114と、前記線源格納部114を180度回転させる回転機構と、前記第1の線源しゃへいブロック111の開口部をしゃへいする第2の線源しゃへいブロック112とから少なくとも構成されている。
【0028】
前記第1の線源しゃへいブロック111は、線源をブロックする材料である鉛、タングステン等からなる直方体である。前記第1の線源しゃへいブロック111は、一側面にのみ開放された穴1111が設けられている。前記第1の線源しゃへいブロック111の穴1111の内部には、円盤状の線源装着ブロック113が回転軸115を介して回転自在に装着されている。また、前記円盤状の線源装着ブロック113は、前記第1の線源しゃへいブロック111における穴1111の中で、偏心して回転させることにより、線源格納部114が前記第1の線源しゃへいブロック111の内部から外部に一部が突出し、または、反対に回転させて、前記線源格納部114が外部から内部に格納できるようになっている。たとえば、ガンマー線等の線源を格納する前記線源格納部114は、前記円盤状の線源装着ブロック113の外周面の近傍で、前記円盤の面に対して垂直方向に線源を格納することができる。
【0029】
前記回転機構は、前記第1のしゃへいブロック111の外部に設けられた回転レバー116および前記回転軸115とから構成されている。前記回転レバー116は、180度回転することによって、前記円盤状の線源装着ブロック113が前記回転軸115を中心にして回転する。第2の線源しゃへいブロック112は、前記第1の線源しゃへいブロック111から露出した前記線源格納部114を囲み、前記第1の線源しゃへいブロック111の開口部を閉塞する蓋から構成されている。前記第2の線源しゃへいブロック112は、前記線源格納部114を覆うための円弧部1121を内側に備えている。また、前記第2の線源しゃへいブロック112は、鉛、タングステン、あるいは鉄系部材から構成されている。前記円弧部1121の頂部は、たとえば、0.5mmの厚さとすることで、被測定物に前記線源を近づけている。また、前記円弧部1121は、前記円盤状の線源装着ブロック113の回転を円滑に行える大きさのものである。
【0030】
前記線源しゃへいブロック装置11は、回転レバー116が連設されており、前記回転レバー116を180度回転して、円盤状の線源装着ブロック113を回転させ、線源を格納または計測状態にするとともに、前記回転レバー116を前記回転軸115に、たとえば、ネジまたは嵌合等の固定手段118によって固定する。また、前記線源しゃへいブロック装置11は、第1の線源しゃへいブロック111と第2の線源しゃへいブロック112との間、あるいは第1の線源しゃへいブロック111と回転機構との間にオーリング117、119によってシールされる。また、前記第2の線源しゃへいブロック112は、ネジ1122によって第1の線源しゃへいブロック111に取り付けられる。
【0031】
前記線源しゃへいブロック装置11は、前記第1の線源しゃへいブロック111と第2の線源しゃへいブロック112を分けているため、線源を前記線源格納部114に装着するのが簡単で迅速にでき、回転レバー116を180度回転するだけで、線源を格納状態から計測状態に容易かつ迅速に移動することができる。また、前記線源しゃへいブロック装置11は、第2の線源しゃへいブロック112に設けられた円弧部1121によって、線源を被計測物に接近させることができるため、正確な計測が可能になった。
【0032】
また、前記線源しゃへいブロック装置11は、円盤状の線源装着ブロック113と、線源格納部114とを一体または別体とすることができる。図2(イ)および図3(イ)に示す円盤状の線源装着ブロック113は、別体1131として、ネジ1132で取り付けることができる。前記円盤状の線源装着ブロック113は、線源格納部114を円盤状の線源装着ブロック113と別体になっているため、組み立ておよび線源の挿入が容易にできる。なお、図2において、第2の線源しゃへいブロック112は、第1の線源しゃへいブロック111の凹部に設けられているが、第1の線源しゃへいブロック111と同じ幅にしても良い。
【実施例2】
【0033】
図4は本発明の第2実施例を説明するためのもので、線源の格納状態を示す断面図である。図4において、第1実施例と異なるところは、円盤状の線源装着ブロック113の一部を収容できる第2の線源しゃへいブロック212の形状にある。すなわち、前記第2の線源しゃへいブロック212は、前記円盤状の線源装着ブロック113の一部を収容できるように、階段状凹部2121が成形されている。前記階段状凹部2121は、前記円盤状の線源装着ブロック113の回転に支障がなく、かつ、線源を最も被測定物に接近させることができる。前記第2の線源しゃへいブロックの線源を放射する部分の厚さは、できるだけ薄く、たとえば、0.5mm程度あることが望ましい。
【実施例3】
【0034】
図5は本発明の第3実施例を説明するためのもので、第2の線源しゃへいブロックを説明するための断面図である。図5において、第2の線源しゃへいブロック51は、第1のブロック213と第2のブロック214とに分かれている。第1のブロック213は、実施例1および実施例2の第1の線源しゃへいブロック111の形状とほぼ同じである。前記第2のブロック214は、第1実施例および第2実施例において、第1の線源しゃへいブロック111の一部であった部分である。前記第2のブロック214は、取り外しができるため、線源格納部114に線源を真横から挿入し、取り付けることが可能になった。
【0035】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、形状を変更することが可能である。たとえば、線源、線源しゃへい体等は、公知または周知の技術および材質を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の線源しゃへいブロック装置を用いた計測状態を説明するための原理図である。(実施例1)
【図2】(イ)および(ロ)は本発明の第1実施例を説明するためのもので、線源の計測状態を異なる方向から見た断面図である。
【図3】(イ)および(ロ)は本発明の第1実施例を説明するためのもので、線源の格納状態を異なる方向から見た断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を説明するためのもので、線源の格納状態を示す断面図である。(実施例2)
【図5】本発明の第3実施例を説明するためのもので、第2の線源しゃへいブロックを説明するための断面図である。(実施例3)
【図6】従来のシャッター付き線源しゃへいブロック装置を説明するための図である。
【符号の説明】
【0037】
11・・・線源しゃへいブロック装置
111・・・第1の線源しゃへいブロック
112・・・第2の線源しゃへいブロック
113・・・円盤状の線源装着ブロック
114・・・線源格納部
115・・・回転軸
116・・・回転レバー
1121・・・円弧部
12・・・配管
13・・・検出器
1131・・・別体
1132・・・ネジ
212・・・第2の線源しゃへいブロック
2121・・・階段状凹部
51・・・第2の線源しゃへいブロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
線源をブロックする材料からなり、一側面のみが開放された穴が設けられている第1の線源しゃへいブロックと、
前記第1の線源しゃへいブロックにおける穴内で回転させることにより、一部が前記第1の線源しゃへいブロックの内部から外部に移動させることができる円盤状の線源装着ブロックと、
前記円盤状の線源装着ブロックの外周面の近傍に設けられた線源を格納する線源格納部と、
前記第1の線源しゃへいブロックの外部から前記円盤状の線源装着ブロックを回転させることができる回転機構と、
前記第1の線源しゃへいブロックから露出した前記線源格納部を囲み、前記第1の線源しゃへいブロックの開口部を閉塞する第2の線源しゃへいブロックと、
から少なくとも構成されていることを特徴とする線源しゃへいブロック装置。
【請求項2】
前記回転機構は、前記円盤状の線源装着ブロックを180度回転させることにより、線源を格納状態または計測状態にすることを特徴とする請求項1に記載された線源しゃへいブロック装置。
【請求項3】
前記第2の線源しゃへいブロックは、前記第1の線源しゃへいブロックの外部に突出した円盤状の線源装着ブロックを覆う円弧状部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された線源しゃへいブロック装置。
【請求項4】
前記第2の線源しゃへいブロックは、前記第1の線源しゃへいブロックの外部に突出した円盤状の線源装着ブロックを覆う階段状凹部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された線源しゃへいブロック装置。
【請求項5】
前記第2の線源しゃへいブロックは、前記第1の線源しゃへいブロックの外部に突出した円盤状の線源装着ブロックを覆う第1のブロックと、覆わない第2のブロックとから構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された線源しゃへいブロック装置。
【請求項6】
前記円盤状の線源装着ブロックと、前記線源格納部とは、別ピースとなっていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された線源しゃへいブロック装置。
【請求項7】
前記回転機構は、前記円盤状の線源装着ブロックの回転軸に回転レバーが連設されているとともに、前記回転軸に前記回転レバーが固定できることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載された線源しゃへいブロック装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−53127(P2009−53127A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−222050(P2007−222050)
【出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【出願人】(000100517)アースニクス株式会社 (5)
【Fターム(参考)】