説明

線維症、腫瘍浸潤、血管新生及び転移の治療及び診断のための方法及び組成物

本開示は、リシルオキシダーゼ又はリシルオキシダーゼ様タンパク質の処理形の阻害剤、LOXの阻害剤及びLOXLの阻害剤、或いは他の治療薬と併用するLOX又はLOXLの阻害剤の相乗作用的な組合せを用いることにより、異常な細胞増殖、血管新生及び線維症に関連する様々な疾患を予防及び治療するための革新的な方法並びに関連組成物及びキットを提供する。上皮間葉移行(EMT)状態にある細胞を候補物質と接触させ、細胞のEMT状態の変化を検出することにより、腫瘍浸潤、血管新生及び転移を予防又は阻害する薬剤を選択する革新的な方法も提供する。LOX又はLOXLの処理形を特異的に認識する分子又は物質を用いることにより、異常な細胞増殖、血管新生及び線維症に関連する様々な疾患を診断又はモニタリングするための方法並びに関連組成物及びキットも提供する。LOX又はLOXLの阻害剤を含む組成物により線維症に関連する様々な疾患及び状態を治療又は予防するための方法並びに関連組成物、医療機器、システム及びキットも本開示で提供する。そのような疾患又は状態は、高血圧、高血圧性心疾患、心筋梗塞、アテローム性動脈硬化症及び再狭窄などの病的心血管状態及び疾患、肝線維症、腎線維症、肺線維症、皮膚瘢痕化及びケロイド、並びにアルツハイマー病などである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効な量の活性リシルオキシダーゼ又はリシルオキシダーゼ様タンパク質の阻害剤を対象に投与する段階を含む、
対象におけるin vivoでの腫瘍浸潤又は転移を治療又は予防する方法。
【請求項2】
有効な量の活性リシルオキシダーゼ又はリシルオキシダーゼ様タンパク質の阻害剤を対象に投与する段階を含む、
対象におけるin vivoでの血管新生を治療又は予防する方法。
【請求項3】
有効な量の活性リシルオキシダーゼ又はリシルオキシダーゼ様タンパク質の阻害剤を対象に投与する段階を含む、
対象におけるin vivoでの線維症を治療又は予防する方法。
【請求項4】
腫瘍成長を少なくとも25%、50%、75%、90%又は95%減少させるような有効な量の活性リシルオキシダーゼ又はリシルオキシダーゼ様タンパク質の阻害剤を対象に投与する段階を含む、対象におけるin vivoでの腫瘍成長を減少させる方法。
【請求項5】
腫瘍が転移性腫瘍である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
有効な量の活性リシルオキシダーゼ又はリシルオキシダーゼ様タンパク質の阻害剤をそれを必要とする対象に投与し、それにより、治療した対象の生存の可能性を特定の期間増加又は向上させる段階を含む、
転移性腫瘍を有する対象の生存の可能性を増加又は向上させる方法。
【請求項7】
対象の生存を少なくとも10日、1カ月、3カ月、6カ月、1年、1.5年、2年、3年、4年、5年、8年又は10年延長させる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
LOX又はLOXL阻害剤がLOX又はLOXLに対する抗体、小分子阻害剤、siRNA、shRNA或いはLOX又はLOXLに対するアンチセンスポリヌクレオチドである、請求項1、2、3、4又は6に記載の方法。
【請求項9】
LOX又はLOXL阻害剤が配列番号1〜18から選択されるアミノ酸配列を有するLOX又はLOXLの領域に特異的に結合する抗体である、請求項1、2、3、4又は6に記載の方法。
【請求項10】
LOX又はLOXL阻害剤が活性LOX、LOXL2或いはLOXL4の阻害剤である、請求項1、2、3、4又は6に記載の方法。
【請求項11】
LOX又はLOXL阻害剤が活性LOX及び活性LOXL2の両方を阻害する、請求項1、2、3、4又は6に記載の方法。
【請求項12】
活性LOX又はLOXLがプレプロタンパク質のタンパク質溶解処理後のLOX又はLOXLの成熟形である、請求項1、2、3、4又は6に記載の方法。
【請求項13】
有効な量のリシルオキシダーゼの阻害剤及びリシルオキシダーゼ様タンパク質の阻害剤を対象に投与する段階を含む、
対象における腫瘍浸潤又は転移をin vivoで治療又は予防する方法。
【請求項14】
腫瘍成長を少なくとも25%、50%、75%、90%又は95%減少させるような有効な量のリシルオキシダーゼの阻害剤及びリシルオキシダーゼ様タンパク質の阻害剤を対象に投与する段階を含む、対象における腫瘍成長をin vivoで減少させる方法。
【請求項15】
腫瘍が転移性腫瘍である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
有効な量のリシルオキシダーゼの阻害剤及びリシルオキシダーゼ様タンパク質の阻害剤をそれを必要とする対象に投与し、それにより、治療した対象の生存の可能性を特定の期間増加又は向上させる段階を含む、
転移性腫瘍を有する対象の生存の可能性を増加又は向上させる方法。
【請求項17】
対象の生存を少なくとも10日、1カ月、3カ月、6カ月、1年、1.5年、2年、3年、4年、5年、8年又は10年延長させる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
LOX又はLOXL阻害剤がLOX又はLOXLに対する抗体、小分子阻害剤、siRNA、shRNA或いはLOX又はLOXLに対するアンチセンスポリヌクレオチドである、請求項13、14又は16に記載の方法。
【請求項19】
LOX阻害剤とLOXL阻害剤が異なる、請求項13、14又は16に記載の方法。
【請求項20】
LOX阻害剤とLOXL阻害剤が異なり、それぞれLOXとLOXLに特異的に結合する、請求項13、14又は16に記載の方法。
【請求項21】
LOX阻害剤又はLOXL阻害剤が配列番号1〜18から選択されるアミノ酸配列を有するLOX又はLOXLの領域に特異的に結合する抗体である、請求項13、14又は16に記載の方法。
【請求項22】
LOX阻害剤とLOXL阻害剤が、LOX及びLOXLの両方に対する結合親和力を有する単一抗体である、請求項13、14又は16に記載の方法。
【請求項23】
LOXL阻害剤がLOXL1、LOXL2又はLOXL4の阻害剤である、請求項13、14又は16に記載の方法。
【請求項24】
LOXL阻害剤がLOXL2又はLOXL4の阻害剤である、請求項13、14又は16に記載の方法。
【請求項25】
LOX又はLOXL阻害剤が活性LOX、LOXL2又はLOXL4の阻害剤である、請求項13、14又は16に記載の方法。
【請求項26】
LOX又はLOXL阻害剤が活性LOX及び活性LOXL2の両方を阻害する、請求項13、14又は16に記載の方法。
【請求項27】
リシルオキシダーゼの阻害剤、
リシルオキシダーゼ様タンパク質の阻害剤、及び
薬剤学的に許容できる担体
を含む組成物。
【請求項28】
治療上有効な量の少なくとも1つのリシルオキシダーゼ又はリシルオキシダーゼ様タンパク質の阻害剤をLOX/LOXL阻害剤でない第2の治療薬と併用して宿主に投与する段階を含む、
異常な細胞増殖、異常な血管新生、局所組織及び/又は遠隔部位における異常な細胞浸潤又は移動、或いは線維症に関連する疾患を有する宿主を治療する方法。
【請求項29】
LOX又はLOXL阻害剤がLOX又はLOXLに対する抗体、小分子阻害剤、siRNA、shRNA或いはLOX又はLOXLに対するアンチセンスポリヌクレオチドである、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
LOX又はLOXL阻害剤が配列番号1〜18からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するLOX又はLOXLの領域に特異的に結合する抗体である、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
LOX又はLOXL阻害剤が活性LOX、LOXL2又はLOXL4の阻害剤である、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
LOX又はLOXL阻害剤が活性LOX及び活性LOXL2の両方を阻害する、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
活性LOX又はLOXLがプレプロタンパク質のタンパク質溶解処理後のLOX又はLOXLの成熟形である、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
第2の治療薬が化学療法薬である、請求項27に記載の方法。
【請求項35】
第2の治療薬が治療用生物製剤である、請求項27に記載の方法。
【請求項36】
第2の治療薬が放射線である、請求項27に記載の方法。
【請求項37】
LOX又はLOXL阻害剤と第2の治療薬が、宿主における罹患細胞を治療薬の抗増殖又はプロアポトーシス作用に対してより感受性にし、罹患細胞の生存能を低下させる、LOX又はLOXLの阻害により疾患を相乗作用的に治療する、請求項27に記載の方法。
【請求項38】
異常な細胞増殖に関連する疾患ががん、腫瘍又は再狭窄である、請求項27に記載の方法。
【請求項39】
線維症が皮膚瘢痕形成、ケロイド、肝線維症、肺線維症、腎線維症、糖尿病性腎症、強皮症及び糸球体硬化症から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項40】
少なくとも1つのリシルオキシダーゼ又はリシルオキシダーゼ様タンパク質の阻害剤、
少なくとも1つのリシルオキシダーゼ又はリシルオキシダーゼ様タンパク質でない第2の治療薬、及び
薬剤学的に許容できる担体
を含む組成物。
【請求項41】
上皮間葉移行(EMT)状態にある細胞をリシルオキシダーゼ又はリシルオキシダーゼ様タンパク質の阻害剤と接触させる段階、及び
細胞のEMT状態の変化を検出する段階
を含み、
EMT状態の減少又はEMTから間葉上皮移行(MET)への移行がLOX又はLOXL阻害剤が腫瘍浸潤、血管新生又は転移の阻害剤であることを示す、
腫瘍浸潤、血管新生又は転移の阻害剤を選択する方法。
【請求項42】
細胞のEMT状態が陽性ビメンチン、陽性フィブロネクチン染色、低又は非検出可能レベルのE−カドヘリン染色、F−アクチンのファロイジン染色により示される伸長及びリモデリングされたアクチン細胞骨格から選択される特性を有する、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
細胞のMET状態が低又は非検出可能レベルのビメンチン、低又は非検出可能レベルのフィブロネクチン染色、陽性又は高レベルのE−カドヘリン染色、F−アクチンのファロイジン染色により示される生理的に正常なアクチン細胞骨格から選択される特性を有する、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
EMT状態の減少又はEMTからMET状態への移行が、LOX又はLOXL阻害剤と接触させる前の細胞と比較した、ビメンチン又はフィブロネクチン染色の減少及び/又はE−カドヘリン染色の増加を測定又は検出することによって検出される、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
検出する段階が、in vitroひっかき試験において細胞の浸潤性又は移動能を検出する段階を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
LOX又はLOXL阻害剤がLOX又はLOXLに対する抗体、小分子阻害剤、siRNA、shRNA或いはLOX又はLOXLに対するアンチセンスポリヌクレオチドである、請求項41に記載の方法。
【請求項47】
細胞が、BT−549、Hs5788t、MBA−MD231、NCI−H226、MCF−7及びSW620細胞株から選択される腫瘍細胞株である、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
細胞をLOX又はLOXL阻害剤の存在下でLOX又はLOXL阻害剤でない治療薬と接触させる段階、及び
細胞の生存能の変化を検出する段階
をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項49】
血液中の活性LOX又はLOXLレベル又は活性を評価する段階を含み、
参照試料と比較した血液中の活性LOX又はLOXLレベル又は活性の変化が転移性腫瘍の成長の存在を示す、
対象におけるがんの転移を診断する方法。
【請求項50】
血液中の活性LOX又はLOXLレベル又は活性が参照試料中より低いことががんの転移の存在又は増加を示す、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
腫瘍中の活性LOX又はLOXLレベル又は活性を評価する段階を含み、
参照試料と比較した腫瘍中の活性LOX又はLOXLレベル又は活性の変化が転移性腫瘍成長の存在を示す、
腫瘍を有する対象におけるがんの転移を診断する方法。
【請求項52】
腫瘍中の活性LOX又はLOXLレベル又は活性が参照試料中より高いことががんの転移の存在又は増加を示す、請求項49又は51に記載の方法。
【請求項53】
評価する段階が、活性LOX又はLOXLに結合する抗体を用いて活性LOX又はLOXLレベルを評価する段階を含む、請求項49又は51に記載の方法。
【請求項54】
評価する段階が、活性LOX、LOXL2又はLOXL4に結合する抗体を用いて活性LOX又はLOXLレベルを評価する段階を含む、請求項49又は51に記載の方法。
【請求項55】
評価する段階が、活性LOX及び活性LOXL2の両方に結合する抗体を用いて活性LOX又はLOXLレベルを評価する段階を含む、請求項49又は51に記載の方法。
【請求項56】
活性LOX又はLOXLが、プレプロタンパク質のタンパク質溶解処理後のLOX又はLOXLの成熟形である、請求項49又は51に記載の方法。
【請求項57】
対象にLOX又はLOXLのモジュレーターを投与した後の対象におけるC反応性タンパク質のレベルの変化を検出する段階を含み、
変化が、LOX又はLOXLのモジュレーターが対象に対する治療効果を有することを示す
疾患の治療におけるLOX又はLOXLのモジュレーターを含む療法に対する対象の反応をモニターする方法。
【請求項58】
LOX又はLOXLのモジュレーターがLOX又はLOXLの阻害剤である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
LOX又はLOXL阻害剤の投与前と比べた対象の血液試料中のC反応性タンパク質のレベルの低下がLOX又はLOXLの阻害剤を用いた療法に対する対象の反応を示唆する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
疾患が異常な細胞増殖に関連する疾患である、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
異常な細胞増殖に関連する疾患ががん、腫瘍又は再狭窄である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
疾患が線維症である、請求項58に記載の方法。
【請求項63】
線維症が皮膚瘢痕形成、ケロイド、肝線維症、肺線維症、腎線維症、糖尿病性腎症、強皮症及び糸球体硬化症から選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
有効な量のリシルオキシダーゼ(LOX)又はリシルオキシダーゼ様タンパク質(LOXL)の阻害剤を対象に投与する段階を含む、対象における病的心血管状態又は疾患を治療する方法。
【請求項65】
LOX又はLOXLの阻害剤がLOX又はLOXLの活性形を阻害する、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
病的心血管状態又は疾患が高血圧、高血圧性心疾患、心筋梗塞、アテローム性動脈硬化症及び再狭窄である、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
病的心血管状態又は疾患が心血管線維症に関連しており、LOX又はLOXLの阻害剤を心血管線維症の部位に局所的に投与する、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
LOX又はLOXLの阻害剤をステントを介して投与する、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
LOX又はLOXLの阻害剤がステントに被覆されている、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
LOX又はLOXLの阻害剤をカテーテルを介して心血管線維症の部位に局所的に投与する、請求項67に記載の方法。
【請求項71】
LOX又はLOXLの阻害剤を病的心血管状態の発症の前に投与する、請求項64に記載の方法。
【請求項72】
LOX又はLOXLの阻害剤を病的心血管状態の発症の後に投与する、請求項64に記載の方法。
【請求項73】
病的心血管状態が心筋梗塞であり、LOX又はLOXLの阻害剤を心筋梗塞から少なくとも1、2、3、5若しくは10時間後、又は心筋梗塞から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13若しくは14日後に投与する、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
LOX又はLOXLの阻害剤がLOX又はLOXLに対する抗体若しくはその抗原結合フラグメント、小分子阻害剤、siRNA、shRNA或いはLOX又はLOXLに対するアンチセンスポリヌクレオチドである、請求項64に記載の方法。
【請求項75】
LOX又はLOXLの阻害剤が配列番号1〜18から選択されるアミノ酸配列を有するLOX又はLOXLの領域に特異的に結合する抗体若しくはその抗原結合フラグメントである、請求項64に記載の方法。
【請求項76】
LOX又はLOXLの阻害剤が活性LOX、LOXL2或いはLOXL4の少なくとも1つの阻害剤である、請求項64に記載の方法。
【請求項77】
LOX又はLOXLの阻害剤が活性LOX及び活性LOXL2の両方を阻害する、請求項64に記載の方法。
【請求項78】
活性LOX又はLOXLが、LOX又はLOXLのプレプロタンパク質形のタンパク質溶解処理後のLOX又はLOXLの成熟形である、請求項64に記載の方法。
【請求項79】
有害心血管事象の前に、それと同時に、又はその後に有効な量のリシルオキシダーゼ(LOX)又はリシルオキシダーゼ様タンパク質(LOXL)の阻害剤を対象に投与する段階を含む、対象における病的心血管状態又は疾患を予防する方法。
【請求項80】
有害心血管事象が心筋梗塞である、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
有害心血管事象が急性心筋梗塞である、請求項79に記載の方法。
【請求項82】
LOX又はLOXLの阻害剤を心筋梗塞から少なくとも1、2、3、5若しくは10時間後、又は心筋梗塞から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13若しくは14日後に投与する、請求項79に記載の方法。
【請求項83】
リシルオキシダーゼ(LOX)又はリシルオキシダーゼ様タンパク質(LOXL)の阻害剤を含むコンポーネントを含む、対象における病的心血管状態又は疾患を予防又は治療するための用具。
【請求項84】
前記コンポーネントがステントである、請求項83に記載の用具。
【請求項85】
LOX又はLOXLの阻害剤が500ダルトン未満の分子量を有する、請求項83に記載の用具。
【請求項86】
LOX又はLOXLの阻害剤がステントに被覆されたβ−アミノプロピオニトリル(BAPN)である、請求項85に記載の用具。
【請求項87】
LOX又はLOXLの阻害剤を有害心血管事象によって引き起こされる線維症の部位に局所的に送達するためのカテーテルをさらに含む、請求項83に記載の用具。
【請求項88】
LOX又はLOXLの阻害剤及び薬剤学的に許容できる賦形剤を含む薬剤組成物、並びに薬剤組成物を用いて病的心血管状態又は疾患をどのように予防又は治療するかの指示書を含むキット。
【請求項89】
有効な量のリシルオキシダーゼ(LOX)又はリシルオキシダーゼ様タンパク質(LOXL)の阻害剤を対象に投与する段階を含み、線維症が、肝線維症、腎線維症、肺線維症、皮膚瘢痕化及びケロイド形成、並びにアルツハイマー病から選択される、対象における線維症に関連する疾患を治療する方法。
【請求項90】
LOX又はLOXLの阻害剤がLOX又はLOXLの活性形を阻害する、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
LOX又はLOXLの阻害剤がLOX又はLOXLに対する抗体若しくはその抗原結合フラグメント、LOX又はLOXLの小分子阻害剤、siRNA、shRNA或いはLOX又はLOXLに対するアンチセンスポリヌクレオチドである、請求項89に記載の方法。
【請求項92】
LOX又はLOXL阻害剤が配列番号1〜18から選択されるアミノ酸配列を有するLOX又はLOXLの領域に特異的に結合する抗体若しくはその抗原結合フラグメントである、請求項89に記載の方法。
【請求項93】
LOX又はLOXLの阻害剤が活性LOX及び活性LOXL2の両方を阻害する、請求項89に記載の方法。
【請求項94】
LOX又はLOXLが、プレプロタンパク質形のタンパク質溶解処理後のLOX又はLOXLの成熟形である、請求項89に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26A−B】
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【図26C−D】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35A−B】
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【図35C−D】
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【図36】
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【図37】
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【図38A】
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【図38B−C】
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【図38D】
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【図39A】
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【図39B−C】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【公表番号】特表2010−535219(P2010−535219A)
【公表日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−519951(P2010−519951)
【出願日】平成20年8月1日(2008.8.1)
【国際出願番号】PCT/US2008/009354
【国際公開番号】WO2009/017833
【国際公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(510028419)アレスト バイオサイエンシズ,インク. (3)
【Fターム(参考)】