説明

線維芽細胞増殖促進剤、皮膚外用剤、浴用剤及び飲食物

【課題】 皮膚中に存在するコラーゲンとヒアルロン酸量を向上させ、シワやタルミを予防、緩和、改善する線維芽細胞増殖促進剤、及び該線維芽細胞増殖促進剤を含有する皮膚外用剤、浴用剤及び飲食物を提供する。
【解決手段】 イトヒメハギエキス、クララエキス、シャクヤクエキス、カキエキス、タンジンエキス、ツボクサエキス、プーアルエキス、アルブチン、アスコルビン酸及びアルギン酸オリゴ糖類から選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする線維芽細胞増殖促進剤、及び該線維芽細胞増殖促進剤を含有する皮膚外用剤、浴用剤及び飲食物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚の弾力、張り、潤いに重要な役割を担う線維芽細胞の増殖促進剤に関する。更には、該線維芽細胞増殖促進剤を含有する皮膚外用剤、浴用剤及び飲食物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高齢化社会や女性の社会進出に伴い、美容に対する意識が向上している。しかし、皮膚の機能は年齢とともに低下し、加齢により弾力や張りを失い、シワが生じてくる。この原因として、皮膚中に存在する線維芽細胞が産生するコラーゲンとヒアルロン酸の量の低下が挙げられる。
【0003】
皮膚は皮下組織、真皮、表皮の三層から成っていて、皮膚の弾力など皮膚機能に最も影響を与えるのが真皮であり、この真皮にはコラーゲンとヒアルロン酸が多く含まれている。これらコラーゲンやヒアルロン酸は、真皮中に存在する線維芽細胞が産生することが知られており、皮膚の弾力性の保持に重要な役割を担っている。
【0004】
また線維芽細胞は、真皮以外にも、全身の結合組織に散在しており、各組織や器官の結合に重要な役割を果たすことが知られていることから、線維芽細胞増殖を調節することによる創傷の治療、線維腫の予防、老化の予防への応用が期待されている。
【0005】
皮膚の弾力性保持、すなわち皮膚の老化を防止するために、今までに様々な手段が提案されている。例えば特許文献1には、「ゲンクワニンを有効成分として含有する、皮膚外用剤」が記載されている。特許文献1記載の皮膚外用剤に含有されるゲンクワニンは、線維芽細胞におけるコラーゲン、及びヒアルロン酸産生を促進するものであり、線維芽細胞の増殖を促進するものではない。また特許文献1には、イトヒメハギエキス等の特定の植物エキス、又はアスコルビン酸等の特定の化合物が、線維芽細胞の増殖を促す結果、コラーゲン、及びヒアルロン酸産生が向上し、皮膚や爪の老化を防止する点については何も開示していない。
【特許文献1】特開2004−137217
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、皮膚中に存在するコラーゲンとヒアルロン酸量を向上させ、シワやタルミを予防、緩和、改善することによって肌の弾力や張りを取り戻すために、コラーゲンやヒアルロン酸を産生する線維芽細胞を増殖する促進剤、及び該線維芽細胞増殖促進剤を含有する皮膚外用剤、浴用剤及び飲食物を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の植物エキス、アルブチン、アスコルビン酸、アルギン酸オリゴ糖類が線維芽細胞の増殖を促進する作用を有することを見出し、この知見に基づき本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、イトヒメハギエキス、クララエキス、シャクヤクエキス、カキエキス、タンジンエキス、ツボクサエキス、プーアルエキス、アルブチン、アスコルビン酸及びアルギン酸オリゴ糖類から選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする線維芽細胞増殖促進剤を提供する。
また、本発明は、前記線維芽細胞増殖促進剤を含有することを特徴とする皮膚外用剤、浴用剤又は飲食物を提供する。
【発明の効果】
【0009】
イトヒメハギエキス、クララエキス、シャクヤクエキス、カキエキス、タンジンエキス、ツボクサエキス、プーアルエキス、アルブチン、アスコルビン酸及びアルギン酸オリゴ糖類はそれぞれ単独で、特に組み合わせることで線維芽細胞の増殖を促進する作用があり、線維芽細胞増殖促進剤として様々な用途で有用である。これらを配合した化粧品をはじめ、医薬部外品、浴用剤や飲食物を使用又は摂取することにより、線維芽細胞の増殖の効果が期待できるので、皮膚等の老化現象の防止、改善が図られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の線維芽細胞増殖促進剤は、イトヒメハギエキス、クララエキス、シャクヤクエキス、カキエキス、タンジンエキス、ツボクサエキス、プーアルエキス、アルブチン、アスコルビン酸及びアルギン酸オリゴ糖類から選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とするものである。
【0011】
前記植物エキス、アルブチン、アスコルビン酸及びアルギン酸オリゴ糖類から選ばれる2種以上含有する本発明の線維芽細胞増殖促進剤としては、
アルギン酸オリゴ糖類とアルブチン、ツボクサエキス、タンジンエキス、イトヒメハギエキス、カキエキス、クララエキス、又はプーアルエキスとの組み合わせ;
アルブチンとアスコルビン酸、クララエキス、又はプーアルエキスとの組み合わせ;
イトヒメハギエキスとプーアルエキス、タンジンエキス、又はクララエキスとの組み合わせ;
クララエキスとシャクヤクエキス、ツボクサエキス、又はプーアルエキスとの組み合わせ;
シャクヤクエキスとカキエキスとの組み合わせ;
アルギン酸オリゴ糖類、アルブチン、及びカキエキスの組み合わせ;
アルギン酸オリゴ糖類、クララエキス、及びプーアルエキスの組み合わせ;
アルギン酸オリゴ糖類、イトヒメハギエキス、及びクララエキスとの組み合わせ;
アルブチン、クララエキス、及びプーアルエキスの組み合わせ;
カキエキス、クララエキス、及びツボクサエキスの組み合わせ;
イトヒメハギエキス、カキエキス、タンジンエキス、及びツボクサエキスの組み合わせ;
から選ばれる組み合わせを含有するものが、皮膚等の老化現象の防止、改善作用に特に優れることから好ましい。
【0012】
本発明で使用するイトヒメハギエキスとは、ヒトハギ科植物のイトヒメハギの根を用いて抽出するが、地上部さらに同属植物を用いて抽出することができる。
【0013】
本発明で使用するクララエキスとは、マメ科植物のクララの根を用いて抽出するが、地上部さらに同属植物を用いて抽出することができる。
【0014】
本発明で使用するシャクヤクエキスとは、ボタン科植物のシャクヤクの根の外皮を除去したものを用いて抽出するが、地上部さらに同属植物を用いて抽出することができる。
【0015】
本発明で使用するカキエキスとは、カキノキ科植物のカキの葉を用いて抽出するが、地上部さらに同属植物を用いて抽出することができる。
【0016】
本発明で使用するタンジンエキスとは、シソ科植物のタンジンの根を用いて抽出するが
、地上部さらに同属植物を用いて抽出することができる。
【0017】
本発明で使用するツボクサエキスとは、セリ科植物のツボクサの全草を用いて抽出するが、同属植物を用いて抽出することができる。
【0018】
本発明で使用するプーアルエキスとは、ツバキ科植物のチャの葉を黒麹菌などで後発酵させたもの、いわゆるプーアルの葉を用いて抽出する。
【0019】
本発明において、イトヒメハギエキス、クララエキス、シャクヤクエキス、カキエキス、タンジンエキス、ツボクサエキス、プーアルエキスなどの植物エキスとしては、上記の各植物の各種部位を未乾燥のまま又は乾燥させた後そのままに、あるいは、破砕又は粉砕後に搾取して使用することができる。さらに、これらを溶媒で抽出して得られるエキスや、該エキスから抽出溶媒を蒸発又は凍結乾燥して得られる不揮発分を使用することができる。
【0020】
ここで用いられる抽出溶媒としては、水、メタノール、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどの低級アルコール類、アセトンなどのケトン類、酢酸エチルなどのエステル類、エチルエーテルなどのエーテル類、トルエンなどの芳香族類等の各種の溶媒が挙げられ、単独又は2種以上の溶媒を任意に組み合わせて使用することができる。
【0021】
本発明で使用するアルブチンとは、コケモモ、ウワウルシ、ナシなどの植物に含まれる天然型(β−グルコシド型)の配糖体であり、化学名が4−ヒドロキシフェニル−β−D−グルコシピラノシドのものを用いることができる。
【0022】
本発明で使用するアスコルビン酸とは、ミカン、レモンなどの柑橘類、キウイ、イチゴ、メロンなどの果物や野菜類等に含まれる水溶性のビタミンで、ビタミンCとも呼ばれる。さらに本発明では、パルミチン酸、ステアリン酸とのモノエステル又はジエステル等の誘導体化したものや、リン酸マグネシウム塩、ナトリウム塩又は配糖体等のアスコルビン酸誘導体も用いることができる。
【0023】
本発明で使用するアルギン酸オリゴ糖類とは、高分子アルギン酸又は高分子アルギン酸塩(ナトリウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩など)を低分子化し、分子量を2000〜20000に調製したものを用いる。そして、その分解方法については、酸又はアルカリ分解、酵素分解、熱分解などの方法で良く、その手法は問わず、また、高分子アルギン酸を低分子アルギン酸とした後、低分子アルギン酸塩にしたものでも良い。
【0024】
本発明で使用される植物エキスは、医薬又は民間薬、食品、化粧品の成分として一般的に用いられるものであり、その安全性が確認されているものである。
【0025】
本発明の線維芽細胞増殖促進剤は、前記植物エキス、アルブチン、アスコルビン酸、アルギン酸オリゴ糖類から選ばれる1種又は2種以上を含有し、線維芽細胞増殖促進剤への総配合量はその剤型によっても異なるものであり、蒸発残分をそのまま使用しても構わないし、目的用途によって適宜、配合量を調整すればよく、また、本発明の線維芽細胞増殖促進剤の使用量にも特に制限はなく、用途や適用により適宜調整することができる。
【0026】
本発明の線維芽細胞増殖促進剤は、外用、内用、素材への処理など様々な形態に適用できる。また、通常の外用、内用素材への処理などで使用されている薬剤などとも組み合わせて使用することができ、併用薬剤により本発明の効果がより発現しやすくなる。
本発明の線維芽細胞増殖促進剤は、医薬品、医薬部外品、局所又は全身用の皮膚化粧品
、頭皮・頭髪に適用する薬用又は化粧用の製剤類をはじめとする各種の皮膚外用剤、浴用剤、飲食物などに配合することができる。
【0027】
本発明の皮膚外用剤、浴用剤、飲食物は、前記線維芽細胞増殖促進剤の1種又は2種以上を含有する。そして前記線維芽細胞増殖促進剤の皮膚外用剤等への総配合量は、剤型により適宜異なるが、前記皮膚外用剤、浴用剤、飲食物全体の質量に対し、一般的には、前記線維芽細胞促進剤に含有される植物エキス、アルブチン、アスコルビン酸、アルギン酸オリゴ糖類の配合量に換算して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.025質量%〜5質量%、さらに特定すると0.05質量%〜2.5質量%となるように含有することが望ましい。
【0028】
本発明の皮膚外用剤及び浴用剤には、前記線維芽細胞増殖促進剤の他に、通常の皮膚外用剤又は浴用剤において従来から使用されている公知の機能成分、例えば、保湿剤、エモリエント剤、血行促進剤、細胞賦活化剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、過酸化物抑制剤などを配合することができる。
【0029】
公知の機能成分としてより具体的には、グリセリン、ブチレングリコール、尿素、アミノ酸類などの保湿剤;スクワラン、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ホホバ油、シリコン油などのエモリエント剤;ビタミンE類、トウガラシチンキなどの血行促進剤;核酸などの細胞賦活化剤、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ジブチルヒドロキシアニソール(BHA)、酢酸トコフェロールなどの抗酸化剤;グリチルリチン、アラントインなどの抗炎症剤;ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン塩、パラヒドロキシ安息香酸エステルなどの抗菌剤;スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)などの過酸化物抑制剤など、種々の機能成分を配合することができる。
また、オウゴンエキス、イチョウエキス、胎盤抽出物、乳酸菌培養抽出物などの植物・動物・微生物由来の各種抽出物なども制限なく添加して使用することができる。
【0030】
本発明の皮膚外用剤とは、外用可能な剤であって、その剤型には特に制限はなく、例えば、ペースト剤、クリーム、ジェル、軟膏、ローション、乳液、パック、パウダー、ハップ剤などが例示できる。
【0031】
本発明の浴用剤の剤型にも特に制限はなく、例えば、粉末、顆粒状などの固形製剤、乳液、ペースト状などの液体製剤などが例示できる。
【0032】
本発明の飲食物には、前記線維芽細胞増殖促進剤の他に、通常食品に使用されている様々な材料を特に制限なく併用することができる。
【0033】
本発明の飲食物の剤型としては適用可能なあらゆる形態があり、例えば、ビスケット、クッキー、錠剤、カプセル剤、キャンディー、ガム、粉末などの固形製剤、飲料などの液体製剤、ゼリーなどの半固形製剤などが例示できる。
【0034】
また、本発明の皮膚外用剤、浴用剤及び飲食物には、その剤型化のために界面活性剤、油脂類などの基材成分や、必要に応じて増粘剤、防腐剤、等張化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、香料、着色料などの種々の添加物を併用できる。
【0035】
上記の界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、一般的な非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤を用いることができる。例えば、高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加物、高級脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物、高級脂肪酸アミドのアルキレンオキサイド付加物、多価アルコールの脂肪酸エステル、硬化ひまし油のアルキレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコールソルビタンアルキルエステル、ステロール等のアルキレンオキサイド付加物などの非イオン界面活性剤;アルキル硫酸ナトリウム、アルキロイルメチルタウリンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸ナトリウムなどの陰イオン界面活性剤;塩化アルキルピリジニウム、塩化ジステアリルジメリルアンモニウムなどの陽イオン界面活性剤;アミノプロピオン酸ナトリウム、アルキルポリアミノエチルグリシンなどの両性界面活性剤が挙げられる。そして、これらの界面活性剤は1種又は2種以上を選択して使用することができる。
【0036】
本発明において使用可能な基材成分として、特に限定されるものではないが、例えば、オリーブ油、ツバキ油、アボカド油、マカデミアナッツ油、杏仁油、ホホバ油、スクワラン、スクワレン、馬油、パラフィン、シリコンなど、一般的に知られている油脂類が挙げられる。
【0037】
本発明において使用可能な増粘剤として、特に限定されるものではないが、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルアクリルアミド、ポリエチレングリコール、及びこれらの各種誘導体;ヒドロキシアルキルセルロースなどのセルロース類及びその誘導体;デキストラン、ゼラチン、アラビアガム、トラガントガムなどのガム類;カルボキシビニルポリマーなどの水溶性高分子などが挙げられる。
【0038】
本発明において使用可能な防腐剤として、特に限定されるものではないが、例えば、パラヒドロキシ安息香酸エステル、パラオキシ安息香酸塩とその誘導体、フェノキシエタノール、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン塩などが挙げられる。
【0039】
本発明において使用可能な等張化剤として、特に限定されるものではないが、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウムなどの無機塩類が挙げられる。
【0040】
本発明において使用可能な紫外線吸収剤として、特に限定されるものではないが、例えば、パラアミノ安息香酸、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤などが挙げられる。
【0041】
本発明において使用可能なキレート剤として、特に限定されるものではないが、例えば、エチレンジアミン四酢酸、フィチン酸、クエン酸及びこれらの水溶性塩などが挙げられる。
【実施例】
【0042】
以下、本発明を更に詳しく説明するために実施例によって説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
(1)植物エキスの製造方法
植物エキスは、以下の表1に示す各植物の各部位を、50質量%エタノール水溶液の環流下で1時間かけて抽出後ろ過し、得られた抽出液から水、エタノールを減圧留去して各植物エキスを得た。得られた植物エキスを以下に示す実施例に使用した。
【表1】

【0043】
(2)アルギン酸オリゴ糖類の製造方法
市販のアルギン酸ナトリウムであるSKAT−ULV(キミカ社製)1.5g、リン酸アンモニウム0.05g、酵母エキス0.01g、塩化ナトリウム2gをイオン交換水100g中に溶解させ、オートクレーブで2.1atm、121℃、20分間の滅菌操作を行った。滅菌処理後のアルギン酸溶液に対し、アルギン酸分解菌であるPseudo alteromonas haloplanctic(ITM 222)を一白金耳埴菌し、室温下、8時間前培養を行った。
【0044】
次に、得られた前培溶液1mLを、アルギン酸ナトリウム分解用培地(リン酸アンモニウム0.15g、酵母エキス0.01g、アルギン酸ナトリウム(キミカ社製)9.0g、塩化ナトリウム6.0gをイオン交換水300gに溶解させ、オートクレーブで2.1atm、121℃、20分間の滅菌操作を行ったものを使用)に添加後、室温条件下で48時間振とう培養を行った。
【0045】
振とう培養後のアルギン酸ナトリウム分解液から、菌体除去のための遠心分離操作(10000rpm×10分間)を行い、上澄み液を得た。得られた上澄み液に液量と同量のメタノールを加え、分解後のアルギン酸ナトリウム溶液から高分子量(数万)のアルギン酸ナトリウムを沈降させて濾別し、低分子量のアルギン酸オリゴ糖ナトリウムを含有している濾液を得た。
【0046】
アルギン酸オリゴ糖ナトリウムを含有している濾液の中から塩化ナトリウムなどの不純物を除去し、精製を行うために、ゲル濾過操作(Sephadex LH−20、Pharmacia Fine Chemicals)を行った。ゲル濾過操作後、得られた液を濃縮して、凍結乾燥機で乾燥を行い、目的とするアルギン酸オリゴ糖ナトリウム(重量平均分子量約2000)を5.4g(収率60%)得た。
【0047】
また、振とう培養時間を48時間から8時間に換えた以外は上記と同様に操作して、重量平均分子量約20000のアルギン酸オリゴ糖ナトリウムを得た。
更には、得られた重量平均分子量約2000のアルギン酸オリゴ糖ナトリウムをイオン交換樹脂(アンバーライト1006F H、ローム・アンド・ハース・ジャパン社製)と共に操作して、重量平均分子量約2000のアルギン酸オリゴ糖を得た。
【0048】
なお、重量平均分子量の測定は、水系ゲルパーミッションクロマトグラフィー装置GPC−8020(東ソー(株)製)を用いて測定した。測定条件は、カラムにG3000(東ソー(株)製)とG5000(東ソー(株)製)を直結して用い 、カラム温度40℃、カラム流量1.0ml/min、溶出液0.1M NaCl水溶液、RI検出であり、重量平均分子量はPEG(ポリエチレングリコール)を標品として換算した値である。
【0049】
得られたアルギン酸オリゴ糖ナトリウム、アルギン酸オリゴ糖を以下に示す実施例に使用した。
【0050】
(3)アルブチン
和光純薬工業(株)製のアルブチンを以下に示す実施例に使用した。
(4)アスコルビン酸
和光純薬工業(株)製のL(+)−アスコルビン酸を以下に示す実施例に使用した。
【0051】
(I)線維芽細胞増殖促進剤
[実施例1]
アルブチンを10mg/mLとなるよう調整し、その後、クリーンベンチ内で0.2μmのシリンジフィルターを用いて滅菌した。そして、滅菌精製水を加えて2mg/mLとなるよう調整して、培地に添加するアルブチンの希釈液を作製した。
次に、倉敷紡績(株)製の正常ヒト皮膚線維芽細胞を規定の調製法に基づき、分化、培養を行った。培地には、低血清増殖添加剤(LSGS)を添加した正常ヒト皮膚線維芽細胞増殖用低血清培地(Medium106S)を用いた。
培地に正常ヒト成人線維芽細胞(500000cell/mL)の溶液を播種し、37℃、5%−CO2、加湿のインキュベーターに入れ、1日おきに培地を交換し、6日間培養した。
6日後、シャーレから細胞をはがし、細胞浮遊液を作成した(15000cell/mL)。細胞浮遊液を24well plateに1mLずつ播種し、2日間培養した。培地交換の際、前記アルブチンの希釈液を10μL(最終濃度が20μg/mLとなる)添加し、さらに2日間培養した。2日おきに培地交換等を行い、細胞播種8日目に培地を回収した後、細胞は1mol/Lの水酸化ナトリウムではがし、Lowry法にてタンパク質の量を測定した。
【0052】
この時のタンパク質の量は、線維芽細胞増殖促進成分(アルブチン)の希釈液の代わりに滅菌精製水を添加して、その他は同様の操作をした比較例1のタンパク質の量と比較したところ125%であり、25%増加していた。このタンパク質は線維芽細胞由来のものであり、細胞増殖の指標となり、タンパク質量の増加は線維芽細胞が増殖していることを反映している。
【0053】
[実施例2〜40]
線維芽細胞増殖促進成分及び添加した最終濃度を表2のように換えた以外は実施例1と同様の操作をして得られたタンパク質の量と、比較例1のタンパク質の量とを比較した結果を表2に示す。
【0054】
【表2】

【0055】
【表3】

【0056】
表2に示すように、線維芽細胞増殖促進成分として実施例1〜40の各種植物エキス、アルブチン、アスコルビン酸、アルギン酸オリゴ糖類から選ばれる1種又は2種以上の組成物を用いたものは、線維芽細胞に対し有意に増殖促進効果を示していることがわかる。
【0057】
(II)皮膚外用剤の処方例
表3〜14に示す組成で線維芽細胞増殖促進剤を配合した皮膚外用剤(化粧水、乳液、クリーム、ボディクリーム)の処方を調製した。調製方法は下記の通りである。なお、配合量の単位はgで、表中の精製水の「残量」とは全量を100gとする量である。
【0058】
化粧水(実施例41〜62、比較例2)
表3〜5のA成分、B成分のそれぞれを80℃で加温して溶解し、B成分をA成分に撹拌しながら徐々に加えて乳化した。その後撹拌しながら冷却し、40℃でC成分を加えて、35℃で調製を終了した。
【0059】
【表4】

【0060】
【表5】

【0061】
【表6】

【0062】
乳液(実施例63〜84、比較例3)
表6〜8のD成分、E成分のそれぞれを80℃に加温して溶解し、D成分をE成分に攪拌しながら加え、均一とした後、ホモミキサーで乳化した。ハンドルミキサーで攪拌しながら冷却し、40℃以下でF成分を加えて、調製を終了した。
【0063】
【表7】

【0064】
【表8】

【0065】
【表9】

【0066】
クリーム(実施例85〜106、比較例4)
表9〜11のG成分、H成分をそれぞれ75℃に加温して溶解し、G成分をパドルミキサーで撹拌しながらH成分を少量ずつ加えた。その後、撹拌しながら冷却し、40℃でI成分を加えた後、約35℃で調製を終了した。
【0067】
【表10】

【0068】
【表11】

【0069】
【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【0070】
ボディクリーム(実施例107〜128、比較例5)
表12〜14のJ成分、K成分をそれぞれ75℃に加温して、J成分をパドルミキサーで撹拌しながらK成分を少量ずつ加えた。その後、撹拌しながら冷却し、45℃以下でL成分を加えて調製を終了した。
【0071】
【表16】

【0072】
【表17】

【0073】
【表18】

【0074】
評 価
前記実施例41〜128、比較例2〜5の皮膚外用剤について、それぞれ女性2名ずつの(23群×4処方)計184名に対して毎日、朝と夜の2回、適量を肌に塗布することを1ヶ月間続けるモニター試験を行い、その使用感を調べた。下記の基準にて評価を行った結果を表15に示す。なお、使用期間中に皮膚の異常を訴えたものはいなかった。
有 効 :肌のハリ・ツヤ・弾力が増した
やや有効:肌のハリ・ツヤ・弾力がやや増した
効果無し:使用前と変化無し
【0075】
【表19】

【表20】

【0076】
本発明の線維芽細胞増殖促進剤を配合した実施例41〜128の皮膚外用剤では、線維芽細胞増殖促進効果により肌のハリ・ツヤ・弾力が増した。一方、本発明の線維芽細胞増殖促進剤を添加していない比較例2〜5の皮膚外用剤では、肌のハリ・ツヤ・弾力性が使用前とは変化がなかったことから、本発明の皮膚外用剤ではいずれも皮膚の老化現象の改善が図られる。
【0077】
(III)皮膚(頭髪)用外用剤の処方
次に、表16〜18に示す組成で線維芽細胞増殖促進剤を配合した皮膚(頭髪)用外用剤(シャンプー、コンディショナー、ヘアトニック)の処方を調製した。調製方法は下記の通りである。なお、配合量の単位はgで、表中の精製水の「残量」とは全量を100gとする量である。
【0078】
シャンプー(実施例129〜150、比較例6)
表16〜18のM成分を75℃に加温し、撹拌しながら35℃まで冷却した。その後、撹拌を続けながらN成分を加えて、pH調整、粘度調整を行った。さらにO成分を加えて、調製を終了した。
【0079】
【表21】

【0080】
【表22】

【0081】
【表23】

【0082】
コンディショナー(実施例151〜172、比較例7)
表19〜21のP成分、Q成分をそれぞれ75℃に加温し、P成分をパドルミキサーで撹拌しながら、Q成分を少量ずつ加えた。その後、パドルミキサーで撹拌しながら冷却して、45℃以下でR成分を加えて調製を終了した。
【0083】
【表24】

【0084】
【表25】

【0085】
【表26】

【0086】
ヘアトニック(実施例173〜194、比較例8)
表22〜24のS成分、T成分、U成分の全てを40℃に暖めて混合した。
【0087】
【表27】

【0088】
【表28】

【0089】
【表29】

【0090】
評 価
前記実施例129〜194、比較例6〜8の皮膚(頭髪)用外用剤について、それぞれ男女1名ずつの(23群×3処方)計138名に対して、シャンプー及びコンディショナーについては毎日の入浴時に洗髪又はコンディショニング剤として頭髪に適量使用し、ヘアトニックについては毎日の入浴後又は朝に頭皮又は頭髪に適量使用して、これを1ヶ月間続けるモニター試験を行い、その使用感を調べた。下記の基準にて評価を行った結果を表25に示す。なお、使用期間中に皮膚の異常を訴えたものはいなかった。
有効:頭皮のハリ・ツヤ・弾力が増した又は頭髪が健やかになった
やや有効:頭皮のハリ・ツヤ・弾力がやや増した又は頭髪がやや健やかになった
効果無し:使用前と変化無し
【0091】
【表30】

【表31】

【0092】
本発明の線維芽細胞増殖促進剤を配合した実施例129〜194の皮膚(頭髪)用外用剤では、頭皮のハリ・ツヤ・弾力が増すか又はやや増し、また、頭髪が健やかになったか又はやや健やかになって、線維芽細胞増殖促進効果による老化現象の改善が認められた。一方、比較例6〜8の皮膚(頭髪)用外用剤では、頭皮又は頭髪が使用前と変化無しとの評価であったことから、本発明の皮膚(頭髪)用外用剤の効果はいずれも有意であった。
【0093】
(IV)皮膚(爪)用外用剤の処方
次に、表26〜28に示す組成で線維芽細胞増殖促進剤を配合した皮膚(爪)用外用剤(ネイル用トリートメントクリーム)の処方を調製した。調製方法は下記の通りである。なお、配合量の単位はgで、表中の精製水の「残量」とは全量を100gとする量である。
【0094】
ネイル用トリートメントクリーム(実施例195〜216、比較例9)
表26〜28のV成分、W成分ともに80℃に加温溶解して、V成分をホモミキサーで撹拌しながらW成分を加えて乳化した。乳化後、X成分を加えて均一になるまで撹拌した後、更にY成分を加えて撹拌混合した。その後、冷却しながら40℃になるまで撹拌し、Z成分を加えて35℃で調製を終了した。
【0095】
【表32】

【0096】
【表33】

【0097】
【表34】

【0098】
評 価
前記実施例195〜216、比較例9の皮膚(爪)用外用剤について、それぞれ女性3名ずつの(23群)計69名に対して、爪の周囲に上記ネイル用トリートメントクリームを適量塗布することを1ヶ月間続けるモニター試験を行い、その使用感を調べた。下記の基準にて評価を行った結果を表29に示す。なお、使用期間中に皮膚の異常を訴えたものはいなかった。
有 効 :爪のツヤ・弾力が増した
やや有効:爪のツヤ・弾力がやや増した
効果無し:使用前と変化無し
【0099】
【表35】

【0100】
本発明の線維芽細胞増殖促進剤を配合した実施例195〜216の皮膚(爪)用外用剤では、爪のツヤ・弾力が増すか又はやや増すとの評価結果であり、線維芽細胞増殖促進効果による老化現象の改善が認められた。一方、比較例9の皮膚(爪)用外用剤では、爪のツヤ・弾力は使用前と変化無しとの評価であったことから、本発明の皮膚(爪)用外用剤の効果はいずれも有意であった。
【0101】
(V)浴用剤の処方例
表30〜32、表34〜36に示す組成で線維芽細胞増殖促進剤を配合した浴用剤(入浴剤、ボディソープ)の処方を調製した。調製方法は下記の通りである。なお、配合量の単位はgで、表中の精製水の「残量」とは全量を100gとする量である。
【0102】
入浴剤(実施例217〜238、比較例10)
表30〜32のAA成分とAB成分をそれぞれ均一になるまで混合した後、AA成分とAB成分とを混合し、さらに均一になるまで充分混合した。
【0103】
【表36】

【0104】
【表37】

【0105】
【表38】

【0106】
評 価
前記実施例217〜238、比較例10の入浴剤について、それぞれ男女1名ずつの(23群)計46名に対して、毎日の入浴時にお湯180Lに対して入浴剤30mLを溶かして入浴することを1ヶ月間続けるモニター試験を行い、その使用感を調べた。下記の基準にて評価を行った結果を表33に示す。なお、使用期間中に皮膚の異常を訴えたものはいなかった。
有 効 :肌のハリ・ツヤ・弾力が増した
やや有効:肌のハリ・ツヤ・弾力がやや増した
効果無し:使用前と変化無し
【0107】
【表39】

【0108】
本発明の線維芽細胞増殖促進剤を配合した実施例217〜238の入浴剤では、肌のハリ・ツヤ・弾力が増すか又はやや増すとの評価結果であり、線維芽細胞増殖促進効果による老化現象の改善が認められた。一方、比較例10の入浴剤では、肌のハリ・ツヤ・弾力は使用前と変化無しとの評価であったことから、本発明の入浴剤の効果はいずれも有意であった。
【0109】
ボディソープ(実施例239〜260、比較例11)
表34〜36のAC成分を80℃に加温し石鹸を作った後、AD成分を順次加えて溶解した。その後、冷却しながら40℃でAE成分を加えて、35℃で調製を終了した。
【0110】
【表40】

【0111】
【表41】

【0112】
【表42】

【0113】
評 価
前記実施例239〜260、比較例11のボディソープについて、それぞれ女性3名ずつの(23群)、計69名に対して、毎日の入浴時にボディソープとして適量使用することを1ヶ月間続けるモニター試験を行い、その使用感を調べた。
下記の基準にて評価を行った結果を表37に示す。なお、使用期間中に皮膚の異常を訴えたものはいなかった。
有 効 :肌のハリ・ツヤ・弾力が増した
やや有効:肌のハリ・ツヤ・弾力がやや増した
効果無し:使用前と変化無し
【0114】
【表43】

【0115】
本発明の線維芽細胞増殖促進剤を配合した実施例239〜260のボディソープでは、肌のハリ・ツヤ・弾力が増すか又はやや増すとの評価結果であり、線維芽細胞増殖促進効果による老化現象の改善が認められた。一方、比較例11の入浴剤では、肌のハリ・ツヤ・弾力は使用前と変化無しとの評価であったことから、本発明の入浴剤の効果はいずれも有意であった。
【0116】
(VI)飲食物の処方例
次に、表38〜41に示す組成で線維芽細胞増殖促進剤を配合した飲食物(パン、サプリメント(錠剤))の処方を調製した。調製方法は下記の通りである。なお、配合量の単位はgで、表中の水の「残量」とは全量を100gとする量である。
【0117】
パン(実施例261〜270、比較例12)
表38〜39のAF成分全部を混ぜ合わせものに、40℃に加温したAG成分とAH成分を混ぜ合わせたもの加えて、均一になった時点でよくこねた。35℃で40分一次発酵させ、空気を抜くように再度こねた。40℃で40分二次発酵後、180℃で25分間焼いた。
【0118】
【表44】

【0119】
【表45】

【0120】
サプリメント(錠剤)(実施例271〜280、比較例13)
表40〜41のAI成分とAJ成分を良く混ぜ合わせたものを、打錠機を用いてタブレット状に押し固め、錠剤(0.3g)を形成した。
【0121】
【表46】

【0122】
【表47】

【0123】
評 価
前記実施例261〜280、比較例12及び13の飲食物について、それぞれ女性2名ずつの(11群×2処方)計44名に対して、パンについては、毎日の朝食時に、前記実施例又は比較例のパンを主食として約90g摂取する、サプリメント(錠剤)については、毎日3回の食事後にサプリメント(錠剤)を5錠(1.5g)摂取する以外は通常の生活をして1ヶ月間続けるモニター試験を行い、その使用感を調べた。
下記の基準にて評価を行った結果を表42に示す。なお、使用期間中に皮膚の異常を訴えたものはいなかった。
有 効 :肌のハリ・ツヤ・弾力が増した
やや有効:肌のハリ・ツヤ・弾力がやや増した
効果無し:使用前と変化無し
【0124】
【表48】

【0125】
本発明の線維芽細胞増殖促進剤を配合した実施例261〜280の飲食物を摂取したモニターでは、肌のハリ・ツヤ・弾力が増すか又はやや増すとの評価結果であり、線維芽細胞増殖促進効果による老化現象の改善が認められた。一方、比較例12又は13の飲食物を摂取したモニターでは、肌のハリ・ツヤ・弾力は使用前と変化無しとの評価であったことから、本発明の飲食物の効果はいずれも有意であった。
【産業上の利用可能性】
【0126】
イトヒメハギエキス、クララエキス、シャクヤクエキス、カキエキス、タンジンエキス、ツボクサエキス、プーアルエキス、アルブチン、アスコルビン酸又はアルギン酸オリゴ糖類は線維芽細胞の増殖を促進するために、線維芽細胞において産生されるコラーゲン及びヒアルロン酸の量が相対的に増大し、その結果として、シワ、タルミの予防、緩和、改善がなされるので、老化現象の防止、改善を目的とした化粧品をはじめとする各種の皮膚外用剤、浴用剤、飲食物などへの利用が可能となる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イトヒメハギエキス、クララエキス、シャクヤクエキス、カキエキス、タンジンエキス、ツボクサエキス、プーアルエキス、アルブチン、アスコルビン酸及びアルギン酸オリゴ糖類から選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする線維芽細胞増殖促進剤。
【請求項2】
請求項1に記載の線維芽細胞増殖促進剤を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
【請求項3】
請求項1に記載の線維芽細胞増殖促進剤を含有することを特徴とする浴用剤。
【請求項4】
請求項1に記載の線維芽細胞増殖促進剤を含有することを特徴とする飲食物。
【請求項5】
イトヒメハギエキス、クララエキス、シャクヤクエキス、カキエキス、タンジンエキス、ツボクサエキス、プーアルエキス、アルブチン、アスコルビン酸及びアルギン酸オリゴ糖類から選ばれる1種又は2種以上を0.01質量%〜10質量%含有することを特徴とする請求項2〜4に記載の皮膚外用剤、浴用剤、又は飲食物。

【公開番号】特開2008−105983(P2008−105983A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−289307(P2006−289307)
【出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【出願人】(000226161)日華化学株式会社 (208)
【Fターム(参考)】