説明

編組の固定具

【課題】ボルト・ナットの個数や締め付け工数を増やさずに、簡単に十分な力で編組をシールドシェルに締め付け固定することのできる編組の固定具を提供する。
【解決手段】シールドシェルの筒状部の外周に被せた編組の端部をシールドシェルに締め付け固定する編組の固定具10であって、シールドシェルの筒状部の外周を編組の上から包囲し得るバンド形状に形成され且つ半割された一対の固定ピース11,12を有し、該一対の固定ピースの各一端に互いに着脱可能に係合するオス片13とメス片14が設けられると共に、一対の固定ピースの各他端に互いにネジ(ボルト17・ナット18)による締結が可能なフランジ15,16が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールドシェルの筒状部に被せた編組の端部をシールドシェルに締め付け固定するための編組の固定具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の編組の固定具を用いた編組の固定構造が記載されており、図5はその固定構造を示している。
【0003】
この図5において、符号301で示すものはシールドコネクタであり、図示略の端子と、端子を収容する樹脂製のコネクタハウジング302と、コネクタハウジング302の外側を覆う金属製のシールドシェル303とからなる。このシールドコネクタ301のシールドシェル303に編組306の端部306aを接続するに当たり、金属製のバンド形状の固定具310を使用している。
【0004】
この固定具310は、シールドシェル303の筒状部304の外周に被せた編組306の端部306aを包囲し得る環状バンド311を有し、その周方向1箇所に設けた切り離し部の両端に、ネジによる締結が可能なフランジ315、316を設けたものである。
【0005】
この固定具310を用いる際には、まず、シールドシェル303の筒状部304の外周に編組306の端部306aを被せる。次に、その上から固定具310の環状バンド311を、切り離し部の両端のフランジ315、316間を若干開きながら被せて、編組306の端部306aを、環状バンド311とシールドシェル303の筒状部304との間に挟み込んだ状態にし、その状態で、ボルト317の先端を両フランジ315、316の貫通孔315a、316aに通して、ボルト317の先端にナット318を螺合することにより、編組306の端部306aを固定具310によりシールドシェル303の筒状部304の外周に締め付け固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−339933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、この固定具310は、フランジ315、316間を若干開くようにして、環状バンド311を変形させながら、シールドシェル303の筒状部304に組み付ける必要があるので、環状バンド311の変形によって編組306に対する締め付けが不十分になる可能性があった。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ボルト・ナットの個数や締め付け工数を増やさずに、簡単に十分な力で編組をシールドシェルに締め付け固定することのできる編組の固定具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) シールドシェルの筒状部の外周に被せた編組の端部をシールドシェルに締め付け固定する編組の固定具であって、
前記シールドシェルの筒状部の外周を前記編組の上から包囲し得るバンド形状に形成され且つ半割された一対の固定ピースを有し、該一対の固定ピースの各一端に互いに着脱可能に係合するオス片とメス片が設けられると共に、前記一対の固定ピースの各他端に互いにネジによる締結が可能なフランジが設けられていることを特徴とする編組の固定具。
【0010】
(2) 隣接する複数のシールドシェルの筒状部の外周にそれぞれ被せた複数の編組の端部を同時に各シールドシェルに締め付け固定する編組の固定具であって、
前記複数のシールドシェルの筒状部の外周を前記編組の上からそれぞれ包囲し得るバンド形状に形成され且つ半割された一対の固定ピースを有し、該一対の固定ピースの両端に互いに着脱可能に係合するオス片とメス片が設けられると共に、前記複数のシールドシェルの筒状部の間に位置する前記一対の固定ピースの中間部に互いにネジによる締結が可能なフランジが設けられていることを特徴とする編組の固定具。
【0011】
上記(1)の構成の編組の固定具によれば、半割された一対の固定ピースを、一端側のオス片とメス片を係合させながら互いに合わせることで、両方の固定ピースを全く変形させることなく、編組の端部を固定ピースとシールドシェルとの間に挟み込むことができる。そしてその状態で、一対の固定ピースの他端側のフランジを合わせて、フランジ同士をネジで締結することにより、編組の端部をシールドシェルの筒状部に締め付け固定することができる。
【0012】
その際、一対の固定ピースは半割されていることから、組み付けに際して何も変形させる必要がないので、固定ピースの変形によって締め付け力が損なわれることがなく、十分な力で編組を締め付けることができる。また、ネジ止めするのは1箇所ですむので、ボルト・ナットの数を増やさず、締め付け工数も増やさずに、簡単に、編組をシールドシェルに十分な締め付け力をもって接続することができる。
【0013】
上記(2)の構成の固定具によれば、半割された一対の固定ピースを、両端のオス片とメス片を係合させながら互いに合わせることで、両方の固定ピースを全く変形させることなく、各編組の端部を固定ピースと各シールドシェルとの間に挟み込むことができる。そしてその状態で、一対の固定ピースの中間部のフランジを合わせて、フランジ同士をネジで締結することにより、同時の複数の編組の端部を各シールドシェルの筒状部にそれぞれ締め付け固定することができる。
【0014】
その際、一対の固定ピースは半割されていることから、組み付けに際して何も変形させる必要がないので、固定ピースの変形によって締め付け力が損なわれることがなく、十分な力で編組を締め付けることができる。また、ネジ止めするのは1箇所ですむので、ボルト・ナットの数を増やさず、締め付け工数も増やさずに、各編組をそれぞれのシールドシェルに十分な締め付け力をもって同時に簡単に接続することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ボルト・ナットの個数や締め付け工数を増やさずに、簡単に十分な力で編組をシールドシェルに締め付け固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態の固定具の構成を示す図で、図1(a)は固定具を構成する一対の固定ピースを示す斜視図、図1(b)は一対の固定ピースの一端側のオス片とメス片を係合させた状態を示す斜視図、図1(c)は一対の固定ピースの他端側のフランジを合わせてネジ止めした状態を示す斜視図である。
【図2】同第1実施形態の固定具を用いて編組の端部をシールドコネクタのシールドシェルの筒状部に固定する場合の分解斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態の2連式の固定具の構成を示す図で、図3(a)は固定具を構成する一対の固定ピースを示す斜視図、図3(b)は一対の固定ピースの両端のオス片とメス片を係合させた状態を示す斜視図、図3(c)は一対の固定ピースの中間部のフランジを合わせてネジ止めした状態を示す斜視図である。
【図4】同第2実施形態の固定具を用いて2つの編組の端部をシールドコネクタのシールドシェルの2つの筒状部に同時に固定した場合の構成を示す図で、図4(a)は斜視図、図4(b)は(a)のIVb矢視図である。
【図5】従来の固定具を用いて編組の端部をシールドコネクタのシールドシェルの筒状部に固定する場合の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は第1実施形態の編組の固定具の構成を示す図で、(a)は固定具を構成する一対の固定ピースを示す斜視図、(b)は一対の固定ピースの一端側のオス片とメス片を係合させた状態を示す斜視図、(c)は一対の固定ピースの他端側のフランジを合わせてネジ止めした状態を示す斜視図、図2は同第1実施形態の固定具を用いて編組の端部をシールドコネクタのシールドシェルの筒状部に固定する場合の分解斜視図である。
【0018】
図1(a)〜図1(c)に示す第1実施形態の固定具10は、図2(a)、図2(b)に示すようなシールドコネクタ1のシールドシェル3の筒状部4に被せた金属製筒状の編組6の端部6aをシールドシェル3の筒状部4に締め付け固定するためのものである。シールドコネクタ1は、図示略の端子を収容する樹脂製のコネクタハウジング2の外側を金属製のシールドシェル3で覆ったもので、シールドシェル3には、編組6の端部6aを被せて導通接続することのできる筒状部4が設けられている。
【0019】
一方、固定具10は、シールドシェル3の筒状部4の外周を編組6の端部6aの上から包囲し得るバンド形状に形成され且つ半割された一対の固定ピース11,12よりなる。一対の半割バンド状の固定ピース11,12の各一端には、互いに着脱可能に係合するオス片13とメス片14が設けられている。即ち、オス片13には、フック状の舌片13aが形成され、メス片14には、オス片13の舌片13aが係合し得る係合孔14aが形成されており、舌片13aを係合孔14aに引っ掛けることにより、2つの固定ピース11,12の一端側を互いに離れないように結合することができ、その状態で、オス片13とメス片14の結合部分をヒンジとして、2つの固定ピース11,12を開閉させることができるようになっている。
【0020】
また、一対の固定ピース11,12の各他端には、互いに合わせた状態でネジ(ボルト17とナット18)による締結が可能なフランジ15,16が設けられている。フランジ15,16には、ボルト17の先端を通すための貫通孔15a、16aが形成されている。
【0021】
この固定具10を用いて編組6をシールドシェル3に固定する場合は、まず、シールドシェル3の筒状部4の外周に編組6の端部6aを例えば二重折りして被せる。次にその上から固定具10の固定ピース11,12を、一端側のオス片13とメス片14を係合させながら互いに合わせて、編組6の端部6aを固定ピース11,12とシールドシェル3の筒状部4との間に挟み込む。
【0022】
次に、その状態で、一対の固定ピース11,12の他端側のフランジ15,16を合わせて、ボルト17の先端を両フランジ15,16の貫通孔15a、16aに通し、ボルト17の先端にナット18を螺合することにより、フランジ15,16同士を締結する。そうすることにより、編組6の端部6aをシールドシェル3の筒状部4の外周に締め付け固定することができる。
【0023】
以上の構成の編組の固定具10によれば、一対の固定ピース11,12が半割品として構成されている関係で、両固定ピース11,12を何も変形させずにシールドシェル3の筒状部4に組み付けることができるので、固定ピース11,12の変形によって締め付け力が損なわれることがなく、十分な力で編組6の端部6aをシールドシェル3の筒状部4に締め付け固定することができる。また、固定ピース11,12をネジ止めするのは1箇所ですむので、ボルト17・ナット18の数を増やさず、締め付け工数も増やさずに、簡単に、編組6をシールドシェル3に十分な締め付け力をもって接続することができる。
【0024】
因みに、オス片13とメス片14をそれぞれ設けた一対の固定ピース11,12の一端側に、オス片13とメス片14の代わりに、他端側と同様のフランジを設け、固定ピース11,12の両端のフランジをネジで締結することにより編組6の端部6aを締め付け固定する構成も考えられるが、そうすると、ボルト17・ナット18の個数が増える上、ボルト17・ナット18の締め付け工数も増える。その点、本実施形態の固定具10は、ボルト17とナット18で締結するのを片側1箇所としているので、ボルト17・ナット18の個数を増やさず、締結工数も増やさずにすむ。
【0025】
次に第2実施形態の編組の固定具を説明する。
図3は第2実施形態の2連式の固定具の構成を示す図で、図3(a)は固定具を構成する一対の固定ピースを示す斜視図、図3(b)は一対の固定ピースの両端のオス片とメス片を係合させた状態を示す斜視図、図3(c)は一対の固定ピースの中間部のフランジを合わせてネジ止めした状態を示す斜視図である。また、図4は本実施形態の固定具を用いて2つの編組の端部をシールドコネクタのシールドシェルの2つの筒状部に同時に固定した場合の構成を示す図で、図4(a)は斜視図、図4(b)は図4(a)のIVb矢視図である。
【0026】
図3(a)〜図3(c)に示す第2実施形態の固定具20は、図4(a)、図4(b)に示すようなシールド接続ユニット100における下側のシールドコネクタ101の、シールドシェル103の2つの筒状部104にそれぞれ被せた金属製筒状の2つ編組106の端部106aを、シールドシェル103の各筒状部104に同時に締め付け固定するためのものである。
【0027】
図4に示すように、シールド接続ユニット100は、下側の1つのシールドコネクタ101と、上側の2つのシールドコネクタ110、120と、下側のシールドコネクタ101と上側のシールドコネクタ110、120を繋ぐ可撓性を持った2系統の電線部105と、これら2系統の電線部105をそれぞれ包囲してシールドする2つの編組106と、を備えている。
【0028】
シールドコネクタ101、110、120は、端子を収容する樹脂製のコネクタハウジング(いずれも図示せず)の外側を金属製のシールドシェル103、113、123で覆ったものである。下側のシールドコネクタ101には、各系統の電線部105をそれぞれ接続するための2つの電線接続部が同じ方向を向いて互いに隣接して設けられており、それら電線接続部にそれぞれ、各系統の編組106の端部106aを接続するためのシールドシェル103の筒状部104が隣接して設けられている。そして、各筒状部104に被せた編組106の端部を締め付けるために、本実施形態の固定具20が用いられている。
【0029】
この固定具20は、図3に示すように、シールドシェル103の2つの筒状部104の外周を各編組106の端部106aの上から包囲し得るバンド形状に形成され且つ半割された一対の固定ピース21,22よりなる。一対の半割バンド状の固定ピース21,22の両端には、互いに着脱可能に係合するオス片23とメス片24が設けられている。即ち、オス片23には、フック状の舌片23aが形成され、メス片24には、オス片23の舌片23aが係合し得る係合孔24aが形成されており、舌片23aを係合孔24aに引っ掛けることにより、2つの固定ピース21,22の両端を互いに離れないように結合することができるようになっている。
【0030】
また、固定具20を組み付けた際にシールドシェル103の2つの筒状部104の間に位置する一対の固定ピース21,22の中間部には、互いに合わせた状態でネジ(ボルト17とナット18)による締結が可能なフランジ25,26が設けられている。フランジ25,26には、ボルト27の先端を通すための貫通孔25a、26aが形成されている。
【0031】
この固定具20を用いて2つの編組106をシールドシェル103の2つの筒状部104に同時に固定する場合は、まず、シールドシェル103の筒状部104の外周に各編組106の端部106aを例えば二重折りして被せる。次にその上から固定具20の固定ピース21,22を、両端のオス片23とメス片24を係合させながら互いに合わせて、編組106の端部106aを固定ピース21,22とシールドシェル103の筒状部104との間に挟み込む。
【0032】
次に、その状態で、一対の固定ピース21,22の中間部に設けたフランジ25,26を合わせて、ボルト17の先端を両フランジ25,26の貫通孔25a、26aに通し、ボルト17の先端にナット18を螺合することにより、フランジ25、12同士を締結する。そうすることにより、2つの編組106の端部106aをシールドシェル103の2つの筒状部4の外周に同時に締め付け固定することができる。
【0033】
以上の構成の編組の固定具20によれば、一対の固定ピース21,22が半割品として構成されている関係で、両固定ピース21,22を何も変形させずにシールドシェル103の筒状部104に同時に組み付けることができるので、固定ピース21,22の変形によって締め付け力が損なわれることがなく、十分な力で編組106の端部106aをシールドシェル103の各筒状部104に締め付け固定することができる。また、固定ピース21,22をネジ止めするのは1箇所ですむので、ボルト17・ナット18の数を増やさず、締め付け工数も増やさずに、簡単に、編組106をシールドシェル103に十分な締め付け力をもって接続することができる。
【0034】
因みに、オス片23とメス片24をそれぞれ設けた一対の固定ピース21,22の両端にも、オス片23とメス片24の代わりに、中間部と同様のフランジを設け、固定ピース21、22の3箇所のフランジをネジで締結することにより編組106の端部106aを締め付け固定する構成も考えられるが、そうすると、ボルト17・ナット18の個数が増える上、ボルト17・ナット18の締め付け工数も増える。その点、本実施形態の固定具20は、ボルト17とナット18で締結するのを中央の1箇所としているので、ボルト17・ナット18の個数を増やさず、締結工数も増やさずにすむ。
【0035】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0036】
例えば、上記第2実施形態では、シールドシェル103の2つの筒状部104に2つの編組106の端部106aを同時に締め付け固定する場合を説明したが、シールドシェル103の3つ以上の筒状部104に3つ以上の編組106の端部106aを同時に締め付け固定するように構成することもできる。その場合は、複数のシールドシェル103の筒状部104の各間に位置する一対の固定ピース21,22の中間部の複数箇所に、互いにネジによる締結が可能なフランジをそれぞれ設ければよい。
【符号の説明】
【0037】
3 シールドシェル
4 筒状部
6 編組
6a 端部
10 編組の固定具
11,12 固定ピース
13 オス片
14 メス片
15,16 フランジ
17 ボルト(ネジ)
18 ナット(ネジ)
103 シールドシェル
104 筒状部
106 編組
106a 端部
20 編組の固定具
21,22 固定ピース
23 オス片
24 メス片
25,26 フランジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールドシェルの筒状部の外周に被せた編組の端部をシールドシェルに締め付け固定する編組の固定具であって、
前記シールドシェルの筒状部の外周を前記編組の上から包囲し得るバンド形状に形成され且つ半割された一対の固定ピースを有し、該一対の固定ピースの各一端に互いに着脱可能に係合するオス片とメス片が設けられると共に、前記一対の固定ピースの各他端に互いにネジによる締結が可能なフランジが設けられていることを特徴とする編組の固定具。
【請求項2】
隣接する複数のシールドシェルの筒状部の外周にそれぞれ被せた複数の編組の端部を同時に各シールドシェルに締め付け固定する編組の固定具であって、
前記複数のシールドシェルの筒状部の外周を前記編組の上からそれぞれ包囲し得るバンド形状に形成され且つ半割された一対の固定ピースを有し、該一対の固定ピースの両端に互いに着脱可能に係合するオス片とメス片が設けられると共に、前記複数のシールドシェルの筒状部の間に位置する前記一対の固定ピースの中間部に互いにネジによる締結が可能なフランジが設けられていることを特徴とする編組の固定具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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