説明

縦回転輪の回転を助けるための重量横回転円筒の弾み車

【課題】車両に取り付けた弾み車において、スペースが確保しやすくかつ取付施工が容易な弾み車を提供する。
【解決手段】弾み車の回転方向を水平回転とし芯を合わせた二つの異なる径の円筒1,2を縦にしてその隙間に横一列にベアリング・コロ4を上部と下部の二列配置し外円筒2を車体に固定し、内円筒1の一部を車輪最上部に密着させて、内円筒1の下部円周の一部を車輪9最上部に密着させて、内円筒1の重さを該車輪9に預けもって該車輪9の回転を助けるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒形の弾み車を横回転させ、その回転筒の重さを車輪に預け、車輪と連動するものとした重さによる縦回転補助のための横回転弾み車である。
横回転機器には、風力計、遠心分離機、ヘリコプタ−、そしてソヴィエトには450トンもの重量水車が実際に稼働しているとのことである。 出典、東京図書、エリ・デ・ランダウ、ア・イ・キタイゴロ−ツキ共著、「万人の物理学 2」「第16章」
[背景技術]
【0002】
本願は運動の第一法則であるところの慣性の法則に則ったものである。
即ち静止している物体は静止し続けようとし、動いている物体は動き続けようとする。
動く抵抗を少なくするために、真空や、コロ、潤滑油等の措置が施される。
又片や、エネルギ−保存の法則、或いはエネルギ−不滅の法則というものがある。
それはエネルギ−は、決して消滅したり創造されたりはしない、エネルギ−は一つの種類から別の種類へ転化するだけである。というものである。
ではありますが、イタリア、ルネッサンス期の勇である、レオナルド・ダ・ヴィンチはその遺稿である、「マドリ−ドの手稿」の中で、
重力についての考察の跡がある。それは
◎重力とは自然の力であり、それを惹き起こすのは、、、
◎重力とは家に帰ろうとする一種の願望であり、、、、
◎重力とは逃避への一種の推進力または願望であり、、、、
◎重力とは一種の力であり、、、、
これら重力に関する言辞が本願の最大の依り所とするものであります。
【0003】
以前、小生は車輪の輪の中に重りを組み込んで車輪の回転を助けるべく様々な試みをした経験がある。しかし車輪の中の重りは総べてその車軸に掛かるようになっていることとなっており、その用はなさないことを後で知った。上記文献「マドリ−トの手稿」
又、江崎ダイオ−ドの江崎レオナ博士は、ある放談で、真空管の改良をするためにその中だけをなんぼ弄っても、その改良の方途は見つからぬと言われたことと通じることであろう。
[非特許文献1]1971年第5刷発行「東京図書株式会社発行」エリ・デ・ランダウ、ア・イ・キタイゴロ−ツキ共著、「万人の物理学2」第16章われわれをとりまくエネルギ−
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
【0004】
円筒はこれに芯軸を付ければ外周が重い所謂弾み車となる。
弾み車は一般に回転の安定性を得るためにもちいられている。
ここで小生は、これを横回転となし、重量を持たせて慣性を保ち易くなし、これを縦車輪の最上部に、重さを預けるかたちで車輪と連動させてその車輪の回転を助ける働きを、付けようと思う。
上記文献には車輪においては、この働きが施し易く、且つ共鳴するところがある。と記されている。
回転慣性を持たせるにはある程度の回転数が必要であり、その調整は径の大小で可能であろう。
ではあるが余り径が大き過ぎても、取り付けの場を取ったりで芳しくない。
[課題を解決するための手段]
【0005】
平凡社の国民百科辞典の「慣性モ−メント」の項によると、慣性モ−メントはおもりの質量と、回転軸からおもり(この場合は円筒の曲壁)までの距離の二乗との積に比例する。とある。
又同項には様々な形が図示してあり、その中でも完全なド−ナツ形の慣性モ−メントが最も大きく、次ぎにふたのない円筒である。
従って完全なド−ナツ形を車輪に直結できれば効率的には好ましいことであるが、ここでは施工が難しいので円筒形を取る。
次ぎに、円筒形でもふたのない円筒形とあるので、軸芯を取らない請求項1の同芯円筒の隙間にコロを配列したものを上・下二箇所設けて、二個の円筒同士が何等障りなくスム−ズに回転できるようにして、尚且つ円筒の垂直水平を取った。
請求項2では芯軸を取って垂直、水平を取った。ふたのない円筒が慣性モ−メントが大きいことからすれば芯張り棒や板は好ましくないと思った。
施工上の危険性からしても回転部分が見えないほうが好ましいと思った。
車輪と円筒下部の密着部分には当然滑り止めの加工(例えばゴムを接着する等)も必要であるし、縦回転と横回転の圧着回転ロスを減らすための傾斜切り込みを設ける等も必要となる。(例えば傘ギヤ機構にみられる等の)
又下へすり抜けることを防止するためには、該円筒に段差を付けてタ−ンテ−ブル状のもので上下を挟み、円筒自体を回転重量は総べて車輪に掛かる機構が必要であるかもしれない。
又車輪の上部と側部を圧着させるためには、円筒に鍔を付ける等して円筒の重さを掛け、且つ側部へも圧着するのであれば、鍔の出し具合も車輪の軸からの離れ具合と勘案しながら決める必要がある。
[発明の効果]
【0006】
このようにして車輪と連動する重量円筒おもりが横回転して車輪の直上になんとか取り付けられたのであるが、おもりの重さは自ずから限度があるが、それは適度な重さを順次架けてみて決めて行く外ない。添付の試作品の円筒は3kgの重さで径が20cmの鉄管に外径15cmの二段vプ−リが付いている。(段重ねして)
上記ノ−ベル賞受賞者である著者の文献によれば、交通機関への回転体の装着は引きがあるので比較的装着しやすく、連動には共鳴するような速度があると記載されている。
よって多少とも装着の効果として効用を見出すには、通常の自転車との同じ坂道での下降距離の比較検討とか、平坦な道でのペダルの踏み込みが軽くなるとか、上り坂の登坂負荷の程度等の検討が必要であろう。
小生は、自転車で大概の所まで行き来する。それで種々の考察もし、観察もする。
そこで男女の自転車走行を比較検討すると、その走行スピ−ドは女性のほうが速い。
これはよく考えると、女性のほうが生活に追われて気持ちが急いているせいもあろうが、そればかりではなく、女性の体重の軽さによることも多分に考えられる。年齢的に若い女性で元気があるからかもしれませんが、、、
又、ギア切り替え装置が付いた軽快車は車体がアルミ製で軽い分何か走行慣性が付かなので走行負担、ペダルからの反作用の負担が大きいように感じる。登坂事態に立ち至ると、それは格別大きく感じられる。
重量円筒横回転の弾み車を装着することは、それだけでも車体を重くして走行慣性を付けるのであると思われるのでありますが、又それは走行スピ−ドを減じることとなると思われます。
時間に余裕のある老齢者が、散策気分でゆっくりと走行するには、車体が重くて走行慣性が付く自転車のほうが走行反作用の身体への疲れの感じ方が少ない。と思われます。
而るに、これだけの不体裁なことを敢えて装着して、世間様に訴えるからには相応の利が存在しなければならない。ここで小生一人がその利便性を申し述べても、実際問題としの懸念は残る。よって裁定者の実地検証をお願いしなければならない。
こう述べる小生も未だ確かな実地検証はなしえないのであります。
相応の芳しい結果が得られれば次ぎの段階に進めるし、でなければそこまでであるし、将来を憂えた者がやるだけのことはやったと唯鎮座しているのみである。
[発明を実施するための最良の形態]
【0007】
回転物体の運動エネルギ−は質点の慣牲モ−メントの総和である。
それは又、1/2X慣性モ−メントX(角速度)としても表すことができる。とある。
角速度wはロ−タ−の回転速度から、

添付試作品の写真の自転車は26インチで車輪の径は65cmであり、このタイヤの外側に3kgの重さの鉄管加工円筒を、仮に3分の総ボルトを芯軸として車軸に架けて通し、且つその垂直上部をハンドルにサドルバンドを架けて合板をひろげてこれに通して上部を固定した。よって総ボルトは車輪の左側に車軸から垂直に立ち上がった。
この間に、底盤タ−ン・テ−ブル、その上に上記3kg円筒を挟んで、上部タ−ン・テ−ブルを配してこれとハンドルからの合板との間に1kg位のスプリング・バネを挟んで、変わりない円筒重量がタイヤに架かるようにした。勿論両タ−ンテ−ブルの間の円筒は、段差をタイヤに架けて回転自在であり、車輪が一回転すると該円筒は3,66回転し、それは慣性に乗ると思われます。
慣性を引き出すには適度な回転数が必要と思われます。そのための円筒の径の調節は、この場合大変重要であると思われます。
又同様にその重さも、車体、車輪との兼ね合いが大変重要なものとなろうかと思われます。
これらは総合的に勘案して製作の都度狭く決定されてゆくものと思われます。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】「図1」は重量円筒弾み車の投下図及びそれの車体前面からの車輪への装着状況簡略図
【図2】[図2]は本願請求項2の取り付け状況図(芯軸を設定した場合)
【符号の説明】
【0009】
1.内管(重量円筒弾み車)
2.外管(芯軸がないのでそれの代役として)
3.内管の下部で外に開いた鍔
4.内管、外管の間隙に入る同一規格のベァリング.コロ
5.3の底面に接着したゴム
6.車体への取り付けバンド
7.間隙ベァリング・コロを埋め込む帯び
8.7の落下ズレを防ぐための架け鍔
9.車体車輪のタイヤ
10.自転車前輪
11.ハンドルに付けた位置決めのための合板
12.車軸
13.通し芯軸
14.重量円筒弾み車
15.14を押さえる板
16.14を突き上げる板
17.15,16の間に介在する14をスム−ズに回転させるためのベァリング・コロ
18.9 10と14の圧力を安定させるためのバネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
芯を合わせた二つの異なる径の円筒を縦にしてその隙間に横一列にベァリング・コロを、8〜10個位を等間隔に、動かぬようにした枠内に入れてもって該同芯円筒が互いに何等の障りなくスム−ズに回転できるようにした後外円筒を車輪上部の車体に固定し、内円筒の下部円周の一部を車輪最上部に密着させて、内円筒の重さを該車輪に預けもって該車輪の回転を助けるようにした横回転円筒の弾み車。
よってベアリング・コロを横一列に入れる動かぬようにした二個の円筒の間に挟む枠は上部と下部の適度な間隔をあけた二列となる。
【請求項2】
横回転円筒弾み車を軸芯を取って回転させる場合には、該横回転円筒の弾み車の上下にふたをしこれに芯を取って該軸芯を通して、更に芯を取った上下の押さえ板との間に、タ−ンテ−ブル状のベァリング・コロを挟み付けて該軸芯を更に通した後該横回転円筒弾み車のスム−ズな回転を確保して圧着部位に併せた軸芯の上下の位置決めをするところの、軸芯の周りを回転する横回転円筒弾み車。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2006−29571(P2006−29571A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−236208(P2004−236208)
【出願日】平成16年7月20日(2004.7.20)
【出願人】(592237840)
【Fターム(参考)】