縦型ブラインド装置
【課題】複数のスラットに意図しない揺動が生じる虞をなくし得て、複数のスラットの安定した作動を確保することができる縦型ブラインド装置を提供すること。
【解決手段】縦型ブラインド装置1は、一対の上枠2及び下枠3と、互いに並置されたリンク機構4及び5と、複数のスラット支持部材8と、スラット支持部材8に支持されている複数のスラット9と、スラット9を横方向Hに移動させる移動機構10と、移動機構10によるスラット9の横方向Hの移動においてリンク機構4及び5に相対的な横方向の位置変化を生じさせてスラット9を傾動させるチルト機構11と、横方向Hにおける他方端9bに位置するスラット9の横方向における一方端9aに向かう移動を禁止する禁止手段12とを具備している。
【解決手段】縦型ブラインド装置1は、一対の上枠2及び下枠3と、互いに並置されたリンク機構4及び5と、複数のスラット支持部材8と、スラット支持部材8に支持されている複数のスラット9と、スラット9を横方向Hに移動させる移動機構10と、移動機構10によるスラット9の横方向Hの移動においてリンク機構4及び5に相対的な横方向の位置変化を生じさせてスラット9を傾動させるチルト機構11と、横方向Hにおける他方端9bに位置するスラット9の横方向における一方端9aに向かう移動を禁止する禁止手段12とを具備している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の窓等の開口部に配されて、当該開口部を開閉するための縦型ブラインド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、ハンガーレールと、ハンガーレールに滑動可能に装着された複数のランナーと、ランナーの夫々に回動可能に釣支されたスラットと、スラットの表面又は/及び裏面に装着されたシート状の太陽電池パネルと、隣り合うスラットの下部に懸架されていると共に可撓性を有する絶縁被覆導線からなるボトムコードとを備え、太陽電池パネルの夫々を電気的に直列に連結するように設けられている太陽電池縦型ブラインドが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平2011−157729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、斯かる縦型ブラインドでは、複数のスラットは、その上端で夫々支持されているが、その下端は自由端となっているために、複数のスラットに意図しない揺動が生じる虞があり、而して、複数のスラットの安定した作動を確保することが困難である。
【0005】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、複数のスラットに意図しない揺動が生じる虞をなくし得て、複数のスラットの安定した作動を確保することができる縦型ブラインド装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の縦型ブラインド装置は、横方向に伸びた上枠及び下枠と、互いに並置された第一及び第二のリンク機構と、一方の端部が第一のリンク機構に、他方の端部が第二のリンク機構に夫々連結されてなる複数のスラット支持部材と、各スラット支持部材の夫々に支持されていると共に上枠及び下枠間の開口部に並置された縦方向に伸びた複数のスラットと、横方向における一方端に位置するスラット支持部材を介してスラットを横方向に移動させる移動機構と、この移動機構によるスラットの横方向の移動において第一及び第二のリンク機構に相対的な位置変化を生じさせてスラットを傾動させるチルト機構と、横方向における他方端に位置するスラットの横方向における一方端に向かう移動を禁止する禁止手段とを具備しており、上枠及び下枠の夫々は、横方向に伸びていると共に複数のスラット支持部材を介して複数のスラットを横方向に案内する案内スリットを夫々有している。
【0007】
本発明の縦型ブラインド装置によれば、上枠及び下枠が横方向に伸びていると共に複数のスラット支持部材を介して複数のスラットを横方向に案内する案内スリットを夫々有しているために、複数のスラットに意図しない揺動が生じる虞をなくし得て、複数のスラットの安定した作動を確保することができる。
【0008】
本発明の縦型ブラインド装置では、複数のスラットの夫々には、太陽電池シートが張り付けられていてもよく、斯かる縦型ブラインド装置によれば、太陽光に追尾させるように複数のスラットを傾動させることにより、太陽光に基づくエネルギーの吸収効率を向上させ得る。
【0009】
本発明の縦型ブラインド装置では、移動機構は、可撓性の走行体と、この走行体の端部を横方向における一方端に位置するスラット支持部材に連結すると共に走行体の走行でもって移動される連結機構と、走行体を走行させる走行装置とを具備していてもよい。
【0010】
本発明の縦型ブラインド装置では、チルト機構は、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向の移動と共に横方向に移動するように横方向における一方端に位置するスラット支持部材に設けられている突起と、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向における一方端に向かう横方向の移動において突起が当接するカム部材とを具備していてもよい。
【0011】
本発明の縦型ブラインド装置では、禁止手段は、横方向における他方端に位置するスラット支持部材に回動自在に連結されていると共に横移動自在な連結板と、一端部では連結板に連結されている一方、他端部では固定された弾性体とを具備していてもよい。
【0012】
本発明の縦型ブラインド装置では、移動機構は、可撓性の走行体と、この走行体の端部を横方向における一方端に位置するスラット支持部材に連結すると共に走行体の走行でもって移動される連結機構と、走行体を走行させる走行装置とを具備していてもよく、チルト機構は、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向の移動と共に横方向に移動するように横方向における一方端に位置するスラット支持部材に設けられている突起と、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向における一方端に向かう横方向の移動において突起が当接するカム部材とを具備していてもよく、禁止手段は、横方向における他方端に位置するスラット支持部材に回動自在に連結されていると共に横移動自在な連結板と、一端部では連結板に連結されている一方、他端部では固定された弾性体とを具備していてもよく、上枠及び下枠の夫々は、前記案内スリットが形成された中空の枠本体と、この枠本体の内面に設けられていると共に走行体の走行及び連結機構の横方向の移動を案内する案内通路、突起の横方向の移動を案内する案内通路及び連結板の横移動を案内する案内通路を形成する案内通路形成部材とを具備していてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数のスラットに意図しない揺動が生じる虞をなくし得て、複数のスラットの安定した作動を確保することができる縦型ブラインド装置を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の実施の形態の例の斜視説明図である。
【図2】図2は、図1に示す例の一部の断面図である。
【図3】図3は、図1に示す例の一部の断面図である。
【図4】図4は、図1に示す縦枠を含めた図3に示すIV−IV線断面説明図である。
【図5】図5は、図1に示す縦枠を含めた図3に示すV−V線断面説明図である。
【図6】図6は、図1に示す縦枠を含めた図3に示すVI−VI線断面説明図である。
【図7】図7は、図1に示す例の伝達手段の説明図である。
【図8】図8は、図1に示す例の一部分解斜視説明図である。
【図9】図9は、図1に示す例のスラット支持部材の斜視説明図である。
【図10】図10は、図1に示す例のリンク機構の説明図であって、(a)は、その正面説明図、(b)は、その側面説明図である。
【図11】図11は、図1に示す例の動作説明図である。
【図12】図12は、図1に示す例の動作説明図である。
【図13】図13は、図1に示す例の動作説明図である。
【図14】図14は、図1に示す例の動作説明図である。
【図15】図15は、本発明の好ましい他の例の一部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0016】
図1から図10において、本例の縦型ブラインド装置1は、横方向(水平方向)Hに伸びた一対の上枠2及び下枠3と、互いに並置されたリンク機構4及び5と、一方の端部6がリンク機構4に、他方の端部7がリンク機構5に夫々連結されてなる複数のスラット支持部材8と、スラット支持部材8の夫々に支持されていると共に上枠2及び下枠3間の開口部Pに並置されて縦方向(上下方向)Vに伸びた複数のスラット9と、横方向Hにおける一方端9aに位置するスラット支持部材8を介してスラット9を横方向Hに移動させる移動機構10と、移動機構10によるスラット9の横方向Hの移動においてリンク機構4及び5に相対的な横方向Hの位置変化を生じさせてスラット9を傾動させるチルト機構11と、横方向Hにおける他方端9bに位置するスラット9の横方向Hにおける一方端9aに向かう移動を禁止する禁止手段12と、一方端9aで一対の上枠2及び下枠3間に配されていると共に縦方向Vに伸びた縦枠13と、他方端9bで一対の上枠2及び下枠3間に配されていると共に縦方向Vに伸びた縦枠14aと、他方端9bに位置するスラット9よりも他方端9b側に生じ得る隙間を閉鎖する閉鎖板141とを具備している。
【0017】
上枠2及び下枠3は、互いに同一に構成されているので、以下、主として下枠3について説明し、上枠2については同符号をもって図示説明すると、下枠3は、中空の枠本体14と、枠本体14の内面に嵌着された案内通路形成部材15とを具備しており、枠本体14は、横方向Hに伸びた案内スリット16を有しており、案内通路形成部材15は、走行体としてのチェーン52の横方向HにおけるA及びB方向の走行を案内する一対の案内通路17と、連結板121の横方向Hの移動を案内する一条の案内通路18と、突起101の横方向Hの移動を案内する一条の案内通路19とを形成するように、複数の突起部20を具備している。一対の案内通路17のうちの一方の案内通路17と案内通路18とに挟まれた案内通路17は、連結機構55の横方向Hの移動をも案内するようになっている。
【0018】
上枠2及び下枠3の夫々には、リンク機構4及び5並びにチルト機構11が収容されており、上枠2側のリンク機構4及び5並びにチルト機構11と下枠3側のリンク機構4及び5並びにチルト機構11とは、互いに同様に構成されているので、以下、主として下枠3側のリンク機構4及び5並びにチルト機構11について説明し、上枠2側については同符号をもって図示説明する。
【0019】
リンク機構4は、一本の連続した可撓性の帯状体21と、帯状体21に固着されていると共に各スラット支持部材8の一方の端部6に回転自在に連結されている複数の軸部材23とを具備しており、而して、リンク機構4は、一定の間隔をもって互いに連結された複数の軸部材23を有しており、リンク機構4の複数の軸部材23は、帯状体21に固着されていると共に帯状体21でもって互いに連結されている。
【0020】
リンク機構5もまた、リンク機構4と同様に、帯状体21と同様の一本の連続した可撓性の帯状体25と、帯状体25に固着されていると共に各スラット支持部材8の他方の端部7に回転自在に嵌装されていると共に軸部材23と同様の複数の軸部材26とを具備しており、而して、リンク機構5は、一定の間隔をもって互いに連結された複数の軸部材26を有しており、リンク機構5の複数の軸部材26は、帯状体25に固着されていると共に帯状体25でもって互いに連結されている。
【0021】
帯状体21は、各スラット支持部材8の端部6に回転自在に嵌装されている軸部材23を特に図10(a)及び(b)に示すように貫通していると共に各貫通部位で軸部材23に固着されており、一方端9a及び他方端9bに位置するスラット支持部材8の端部6に回転自在に嵌装されている軸部材23を横方向Hにおける一方の端部28及び横方向Hにおける他方の端部29で貫通した帯状体21は、当該端部28及び端部29で軸部材23に固着されて終端している。
【0022】
帯状体21と同様に帯状体25は、各スラット支持部材8の端部7に回転自在に嵌装されている軸部材26を貫通していると共に各貫通部位で各軸部材26に固着されており、一方端9a及び他方端9bに位置するスラット支持部材8の端部7に回転自在に嵌装されている軸部材26を横方向Hにおける一方の端部32及び横方向Hにおける他方の端部33で貫通した帯状体25は、当該端部32及び端部33で軸部材26に固着されて終端している。
【0023】
帯状体21及び25の夫々は、ポリエステル等の合成樹脂製糸の織物若しくは編物の帯(ベルト)又は合成樹脂製の不織布の平坦な帯からなっていてもよいが、これに代えて、その他の強靭な可撓性の帯からなっていてもよい。
【0024】
軸部材23及び26の夫々は、特に図10の(a)及び(b)に示すように、円柱部46と、円柱部46の両端面に一体的に設けられている一対の軸部47と、円柱部46の軸心に関して対称の位置に配されていると共に円柱部46に一体的に形成されている一対の矩形状突部115及び116とを具備した合成樹脂製の一体成形物からなり、帯状体21及び25の夫々は、円柱部46及び一対の矩形状突部115及び116に一体的に固着されていると共に当該円柱部46及び一対の矩形状突部115及び116を貫通している。帯状体21及び25の夫々への円柱部46及び一対の矩形状突部115及び116の夫々の固着は、軸部材23及び26の夫々の一体成形時に行うとよい。
【0025】
一対のリンク機構4及び5と、互いに平行に配されている複数のスラット9の夫々の上端部39及び下端部49との間に介在されて各スラット9を一対のリンク機構4及び5に支持させるための各スラット支持部材8は、支持体22と、支持体22に嵌着手段40を介して結合される支持体42とを有しており、支持体22は、リンク機構4及び5の軸部材23及び26の一端部の軸部47が回転自在に挿着される軸穴、本例では貫通孔30を一端部及び他端部(スラット支持部材8の一方及び他方の端部6及び7でもある)の夫々に有したアーム部31と、アーム部31の一方の面に一体的に形成されていると共に案内スリット16を通って上枠2の内外に配されている軸部36と、軸部36に一体的に形成されていると共にスラット9の嵌合部60に嵌合されるようになった嵌合突部37とを有しており、支持体42は、リンク機構4及び5の軸部材23及び26の他端部の軸部47が回転自在に嵌挿される軸穴、本例では貫通孔34を一端部及び他端部(スラット支持部材8の一方及び他方の端部6及び7でもある)の夫々に有したアーム部35を有している。
【0026】
軸部材23及び26の夫々は、アーム部31とアーム部35とに挟まれて配された円柱部46の両端面に一体的に設けられている軸部47でアーム部31及び35の対応の貫通孔30及び34に回転自在に嵌挿されている。
【0027】
アーム部31及び35の一端部及び他端部の対応の貫通孔30及び34同士が同軸となるように支持体22と支持体42とを互いに連結するようになっている嵌着手段40は、軸部36が一体的に形成されたアーム部31の一方の面に対向する他方の面に一体的に形成されていると共に一対の嵌合用開口41を有した中空矩形状の筒部43と、アーム部35の一方の面に一体的に形成されていると共に嵌合用開口41において筒部43に係合する一対の係合突部44とを有している。
【0028】
各係合突部44は、アーム部35の一方の面に一体的に形成されていると共に筒部43内に挿着される突部本体45と、突部本体45の先端に一体的に形成されていると共に嵌合用開口41において筒部43に係合するようになっている爪部48とを有しており、爪部48の嵌合用開口41における筒部43への係合は、突部本体45の弾性的撓みを利用したスナップフィット式でもって行われるようになっている。
【0029】
支持体22は、筒部43をも含めて合成樹脂からなる一体成形品であって、支持体42もまた、一対の係合突部44をも含めて合成樹脂からなる一体成形品である。
【0030】
複数のスラット支持部材8と、一定の間隔をもって互いに連結された複数の軸部材23及び26を夫々が有した一対のリンク機構4及び5とを具備したスラット支持機構50に上端部39及び下端部49の夫々で支持された各スラット9は、板状であって湾曲されたスラット本体51と、スラット本体51の一方の面において上端部39から下端部49まで伸びてスラット本体51の一方の面に一体的に形成された矩形状の嵌合部60とを具備しており、嵌合部60は、嵌合突部37が嵌入できるように中空になっている。各スラット9は、上端部39及び下端部49で上枠2側及び下枠3側のスラット支持機構50によって開口部Pにおいて互いに平行になるように支持されている。嵌合部60は、スラット本体51の一方の面において上端部39から下端部49まで伸びて設ける必要はなく、少なくとも上端部39及び下端部49においてスラット本体51の一方の面に設ければよい。各スラット9のスラット本体51の室外88に面する湾曲凸面51aには、太陽電池シートが張り付けられており、斯かる太陽電池シートの太陽電池で発生された電力は、適宜のリードを介して蓄電池等に供給されるようになっている。
【0031】
スラット支持機構50を介してスラット9を横方向Hに移動させる移動機構10は、上枠2及び下枠3の夫々に配された可撓性の走行体としてのチェーン52と、自由端となっている一方の端部53を有したチェーン52の他方の端部54を一方端9aに位置するスラット支持部材8に連結する連結機構55と、チェーン52をA及びB方向に走行させる走行装置56と、チェーン52のA及びB方向の走行においてチェーン52に撓みを阻止する阻止機構57とを具備している。
【0032】
チェーン52、連結機構55及び阻止機構57の夫々は、上枠2側及び下枠3側において互いに同様に構成されているので、以下、主として下枠3側について説明し、上枠2側については同符号をもって図示説明する。
【0033】
チェーン52は撓まないように案内通路17に配されており、A及びB方向の走行(移動)が案内通路17により案内されるようになっている。
【0034】
連結機構55は、一方端9aに位置するスラット支持部材8の軸部36と同心に配されたピン部材61を介してアーム部35に回動自在に連結された連結板62と、連結板62に一対のピン部材63を介して固着されているスライダ64とを具備しており、スライダ64は、スライダ本体65と、一対のピン部材63の夫々を介してスライダ本体65に回転自在に支持されていると共に一方の案内通路17と案内通路18とに挟まれた他方の案内通路17に横方向Hに移動自在に配された一対のローラ66(一方のみ図示)とを具備しており、スライダ本体65にチェーン52の他方の端部54がピン部材67を介して回動自在に連結されている。
【0035】
上枠2側のみに設けられた走行装置56は、チェーン52に対する走行力を手動操作で発生する無端の玉チェーン71と、玉チェーン71からの走行力をチェーン52に伝達する伝達手段72とを具備している。
【0036】
伝達手段72は、玉チェーン71が掛け回されていると共に回転軸73に固着されたプーリ74と、回転軸73に固着された歯車75と、歯車75に噛み合っていると共に回転軸76に固着された歯車77と、回転軸76に固着された歯車78と、歯車78に噛み合っていると共に回転軸79に固着された歯車80と、歯車80に噛み合っていると共に回転軸81に固着された歯車82と、回転軸81の上端部83に固着されていると共にチェーン52が掛け回されているスプロケットホイール(下枠側のスプロケットホイール84参照)と、回転軸81の回転に対して一定の制動を与える制動機構85とを具備している。
【0037】
プーリ74に掛け回された玉チェーン71は、縦型ブラインド装置1が設置される建物の窓等の開口部Pにおいて室内89側に人手により操作可能となるように垂れ下がっている。
【0038】
回転軸73、76、79及び81はブラケット91に回転自在に支持されており、ブラケット91は、上枠2の枠本体14の上部内面に固着されている。
【0039】
歯車75、77、78、80及び82は、プーリ74の回転を減速して回転軸81に伝達する減速歯車機構を構成しており、一端部83に上枠2の枠本体14内に配されたスプロケットホイール(下枠3側のスプロケットホイール84参照)が固着されている回転軸81は、縦枠13内を通って下枠3の枠本体14内まで伸びており、上枠2側のスプロケットホイールと同様のスプロケットホイール84が回転軸81の下枠3側の他端部に固着されており、回転軸81の他端部側のスプロケットホイール84には、上枠2内に配されたチェーン52と同様にして下枠3内に配されたチェーン52が掛け回されている。
【0040】
制動機構85は、ブラケット91に固着されたハウジング92内に配された環状の制動板93と、回転軸81に固着された環状の制動受板94と、ハウジング92及び制動板93間に配されていると共に制動板93を制動受板94に弾性的に押圧させて摩擦接触させるコイルばね95とを具備しており、制動板93と制動受板94との摩擦接触でもって、玉チェーン71の人手による走行でのプーリ74の回転では回転軸81の回転を許容し、玉チェーン71を人手により走行させない際におけるスラット9の走行等に起因するチェーン52及びスプロケットホイール84を介する回転軸81の回転を禁止するようになっている。
【0041】
阻止機構57は、スプロケットホイール84の外周の周りに配されていると共に取り付け板96を介して下枠3の枠本体14の上部内面に固着されたチェーン押え86及び87を具備しており、チェーン押え86及び87は、スプロケットホイール84の周りでのチェーン52の撓みを阻止して、チェーン52のスプロケットホイール84への噛み付きを保証するようになっている。
【0042】
移動機構10において、玉チェーン71の人手による一方の方向の走行でのプーリ74の回転で歯車75、77、78、80及び82並びに回転軸81を介してスプロケットホイール84が回転されて、例えばチェーン52がA方向に走行されると、端部54の一方端9aに向かう横方向Hの移動と共に案内通路17により案内されて連結機構55が一方端9aに向かって横方向Hに移動されて、連結機構55のこの移動でもってピン部材61を介して連結機構55に回動自在に連結されたアーム部35を有した一方端9aに位置するスラット支持部材8もまた一方端9aに向かって横方向Hに移動され、一方端9aに位置するスラット支持部材8の一方端9aに向かう横方向Hの移動でもって、一対のリンク機構4及び5を介して一方端9aに位置するスラット支持部材8に連結された他方端9b側のスラット支持部材8も、一方端9aに位置するスラット支持部材8のすぐ隣のスラット支持部材8から次々に一方端9aに向かって横方向Hに移動される結果、各スラット支持部材8に支持されたスラット9もまた次々に一方端9aに向かって横方向Hに移動されることになり、而して、一方端9aに位置するスラット支持部材8に連結された移動機構10は、一方端9aに位置するスラット支持部材8を牽引してスラット9を次々に一方端9aに向かって横方向Hに移動させるようになっている。
【0043】
また移動機構10において、玉チェーン71の人手による他方の方向の走行でのプーリ74の回転で歯車75、77、78、80及び82並びに回転軸81を介してスプロケットホイール84が回転されて、例えばチェーン52がB方向に走行されると、端部54の他方端9bに向かう横方向Hの移動と共に案内通路17により案内されて連結機構55が他方端9bに向かって横方向Hに移動されて、連結機構55の他方端9bに向かう横方向Hの移動でもってピン部材61を介して連結機構55に回動自在に連結されたアーム部35を有した一方端9aに位置するスラット支持部材8もまた他方端9bに向かって横方向Hに移動され、一方端9aに位置するスラット支持部材8の他方端9bに向かう横方向Hの移動でもって、一対のリンク機構4及び5を介して一方端9aに位置するスラット支持部材8に連結された他方端9b側のスラット支持部材8も、他方端9bに位置するスラット支持部材8から次々に他方端9bに向かって横方向Hに移動される結果、各スラット支持部材8に支持されたスラット9もまた次々に他方端9bに向かって横方向Hに移動されることになり、而して、一方端9aに位置するのスラット支持部材8に連結された移動機構10は、一方端9aに位置するスラット支持部材8を押し出してスラット9を次々に他方端9bに向かって横方向Hに移動させるようになっている。
【0044】
本例では、回転軸73は、歯車75、77、78、80及び82からなる減速機構を介して回転軸81に連結されているが、このようにプーリ74の回転を間接的に回転軸81に伝達する代わりに、回転軸81にプーリ74を固着して、プーリ74の回転を回転軸81に直接に伝達してもよく、また、玉チェーン71に代えて又は玉チェーン71と共に電動モータを用いてもよく、この場合には、電動モータの出力回転軸を回転軸73に連結しても或いは電動モータの出力回転軸を回転軸81として用いてもよく、この場合、必要に応じて、速度制御可能な電動モータを用いてもよい。
【0045】
チルト機構11は、一方端9aに位置するスラット支持部材8の横方向Hの移動と共に移動するように、一方端9aに位置するスラット支持部材8のアーム部35において係合突部44が形成された一方の面に対向する他方の面に一体的に形成されている円柱状の突起101と、案内通路形成部材15に取り付けられていると共に案内通路19に連通する案内凹所102を有したカム部材103とを具備している。
【0046】
チルト機構11は、チェーン52のA方向の走行による一方端9aに位置するスラット支持部材8の一方端9aに向かう横方向Hの移動において、一方端9aに位置するスラット支持部材8に設けられている突起101をカム部材103に当接させて突起101を案内通路19から案内凹所102に案内して、突起101が形成されたアーム部35を有した一方端9aに位置するスラット支持部材8に軸部36を中心としたR1方向の回動を生じさせ、これによりリンク機構4の帯状体21に対してリンク機構5の帯状体25を一方端9aに向かって横方向Hに移動させ、而して、一方端9aに位置するスラット支持部材8に続くスラット支持部材8にもリンク機構4及び5を介して同様のR1方向の回動を生じさせ、而して、全てのスラット9を同様にR1方向に回動させる一方、チェーン52のB方向の走行による一方端9aに位置するスラット支持部材8の他方端9bに向かう横方向Hの移動において、突起101を案内凹所102から案内通路19に案内して一方端9aに位置するスラット支持部材8に軸部36を中心としたR2方向の回動を生じさせ、これによりリンク機構5の帯状体25に対してリンク機構4の帯状体21を一方端9aに向かって横方向Hに移動させ、而して、全てのスラット9を同様にR2方向に回動させるようになっている。
【0047】
禁止手段12は、案内通路形成部材15の他方端9b側の部位に配された連結板121と、一端部122で連結板121に連結されており、他端部123で案内通路形成部材15の他方端9b側の端部に固着されて固定されている弾性体としてのコイルばね124と、連結板121に軸部材125を介して回転自在に取り付けられていると共に一方の案内通路17と案内通路18とに挟まれた他方の案内通路17に配されたローラ126と、連結板121に軸部材127及び128を介して回転自在に取り付けられていると共に案内通路18に配された一対のローラ129(一個のみ図示)とを具備しており、一対のローラ129によって揺動しないようになっている連結板121は、他方端9bに位置するスラット支持部材8の軸部36と同心に配された軸部材(図示せず)を介して他方端9bに位置するスラット支持部材8のアーム部35にR1及びR2方向に回動自在に連結されている。
【0048】
禁止手段12は、他方端9bに位置するスラット支持部材8の一方端9aに向かう横方向Hの移動による連結板121の案内通路17及び18に沿った一方端9aに向かう横方向Hの移動において、連結板121をコイルばね124の弾性力により引っ張り、これにより他方端9bに位置するスラット支持部材8の一定以上の一方端9aに向かう横方向Hの移動を弾性的に阻止するようになっている。
【0049】
閉鎖板141は、開口部Pの完全閉鎖状態(図13に示す状態)において、他方端9bに位置するスラット9と縦枠14aとの間に生じる隙間を閉鎖するために、縦枠14aに立設されている。
【0050】
以上の縦型ブラインド装置1では、開口部Pの開放状態においては、突起101は案内通路19に配されて、図12に示すように帯状体21及び25は撓んでおり、スラット9の夫々は図11に示すように他方端9b側に互いに密に重合されて(束ねられて)いる。玉チェーン71の人手による一方の方向の走行でのチェーン52のA方向の走行による開口部Pの閉鎖に際しては、まず一方端9aに位置するスラット支持部材8が一方端9aに向かって横方向Hに移動され始め、一方端9aに位置するスラット支持部材8の一方端9aに向かう横方向Hの移動でもってリンク機構4及び5の帯状体21及び25がぴんと伸ばされることにより一方端9aに位置するスラット支持部材8に続くスラット支持部材8が一方端9aに向かって横方向Hに移動され始め、以下、同様にして順次後続のスラット支持部材8が一方端9aに向かって横方向Hに移動されて、これと共にスラット9も順次一方端9aに向かって横方向Hに移動され、突起101が案内通路19に案内されて一方端9aに向かって横方向Hに移動する際には、スラット9がほぼ横方向Hに直交する方向の傾動状態に保持される結果、図1及び図2に示すように、開口部Pは、スラット9でもって簾状に閉鎖される。
【0051】
更にチェーン52がA方向に走行されて、開口部Pの完全閉鎖直前位置で帯状体21及び25が伸びきる一方、帯状体21及び25を介して他方端9bに位置するスラット支持部材8がコイルばね124の弾性力に抗して若干一方端9aに向かって横方向Hに移動され、突起101が案内凹所102に臨んでカム部材103に当接されると、一方端9aに位置するスラット支持部材8がR1方向に回動され始めて、帯状体25の端部32が帯状体21の端部28に対してより一方端9aに向かって横方向Hに移動されるようになり、これにより一方端9aに位置するスラット9がR1方向に回動されると共に一方端9aに位置するスラット支持部材8の回動が帯状体21及び帯状体25を介して他方端9b側のスラット支持部材8に伝達されて全てのスラット支持部材8及びスラット9が図13及び図14に示すようにほぼ横方向Hの傾動状態に保持される結果、スラット9により開口部Pは全閉されることになる。
【0052】
開口部Pの開放においては、玉チェーン71が人手により前記と逆に走行され、これにより突起101が案内凹所102から案内通路19へ案内され、一方端9aに位置するスラット支持部材8の他方端9bに向かう横方向Hの移動と共に帯状体21及び25は他方端9b側から順次撓むようになる。
【0053】
以上の縦型ブラインド装置1では、移動機構10が一方端9aに位置するスラット支持部材8を介してスラット9を横方向Hに移動させるようになっているために、図11に示すように開口部Pの完全開放ではスラット9の束を開口部Pの他方端9b側に配することができる結果、開口部Pの完全開放でスラット9に邪魔されないで採光を行い得、更に、開放時の開放感を十分に得ることができ、しかも、リンク機構4及び5が、可撓性の帯状体21及び25と、一定の間隔をもって帯状体21及び25に固着されていると共に帯状体21及び25でもって互いに連結されている複数の軸部材23及び26とを具備しているために、リンク機構4及び5の組立、保守が簡単となり、しかも、帯状体21及び25及び複数の軸部材23及び26を合成樹脂等で製造することにより軽量化を図り得て、スラット9の横方向Hの移動にそれほど大きな力を必要としなくなる。
【0054】
縦型ブラインド装置1によれば、リンク機構4及び5の軸部材23及び26の一端部の軸部47が回転自在に挿着される貫通孔30をアーム部31がその一端部及び他端部に有し、リンク機構4及び5の軸部材23及び26の他端部の軸部47が回転自在に挿着される貫通孔34をアーム部35がその一端部及び他端部に有し、しかも、アーム部31及び35の一端部及び他端部の対応の貫通孔30及び34同士が同軸となるように、アーム部31及び35が嵌着手段40を介して互いに結合されるようになっているために、リンク機構4及び5の軸部材23及び26を両持ちでもって回転自在に支持でき、しかも、軸部材23及び26の滑らかな回動を保証できる結果、剛性のリンク部材に代えて可撓性の帯状体21及び25を用いても、帯状体21及び25を容易に伸長させ、撓ませることができて、スラット9の横方向Hの移動を滑らかに行わせることができ、而して、スラット9を適切に支持することができる。
【0055】
縦型ブラインド装置1によれば、開口部Pの完全閉鎖において閉鎖板141でもって他方端9bに位置するスラット9よりも他方端9b側に生じる隙間を閉鎖することができる結果、この隙間を介する雨水の侵入等を阻止できて、より完全な開口部Pの完全閉鎖を得ることができる。
【0056】
縦型ブラインド装置1によれば、爪部48の嵌合用開口41における筒部43への係合が突部本体45の弾性的撓みを利用したスナップフィット式でもって行われるようになっているために、嵌着手段40を介する支持体22と支持体42との互いの結合を簡単に行い得、短時間でスラット支持部材8の組立、保守を行うことができる。
【0057】
上記の例において、端部53及び54を有する有端のチェーン52に代えて、無端のチェーンでもよく、この場合には、スプロケットホイール84に加えて他のスプロケットホイールを配置して、両スプロケットホイール間に無端チェーンを掛け渡すようにするとよく、斯かる無端チェーンを用いると阻止機構57を省き得る。加えて、チェーン52に代えて、タイミングベルト等でもよく、タイミングベルトを用いる場合には、スプロケットホイール84に代えて歯付プーリを用いるとよい。
【0058】
また上記では、アーム部31の他方の面に嵌合用開口41を有した中空矩形状の筒部43を一体的に形成し、アーム部35の一方の面に係合突部44を一体的に形成して嵌着手段40を構成したが、これに代えて、アーム部35の一方の面に嵌合用開口41を有した中空矩形状の筒部43を一体的に形成し、アーム部31の他方の面に嵌合用開口41において筒部43に係合する係合突部44を一体的に形成して嵌着手段40を構成してもよい。
【0059】
更にまた上記では、一対の嵌合用開口41の夫々において筒部43に係合する一対の係合突部44をもって嵌着手段40を構成したが、これに代えて、図15に示すように、アーム部35の一方の面に一体的に形成されていると共に一個の嵌合用開口151において筒部43に係合する一個の係合突部152と、係合突部152を挟んで配されていると共に筒部43に嵌入される一対の嵌入突部153とを具備して嵌着手段40を構成してもよく、この場合、係合突部152は、筒部43内に挿着される突部本体155と、突部本体155の先端に一体的に形成されていると共に嵌合用開口151において筒部43に係合するようになっている爪部156とを有しており、爪部156の嵌合用開口151における筒部43への係合は、突部本体155の弾性的撓みを利用したスナップフィット式でもって行われるようになっている。
【0060】
縦型ブラインド装置1によれば、横方向Hに伸びた一対の上枠2及び下枠3と、互いに並置されたリンク機構4及び5と、一方の端部6がリンク機構4に、他方の端部7がリンク機構5に夫々連結されてなる複数のスラット支持部材8と、スラット支持部材8の夫々に支持されていると共に上枠2及び下枠3間の開口部Pに並置された縦方向Vに伸びた複数のスラット9と、横方向Hにおける一方端9aに位置するスラット支持部材8を介してスラット9を横方向Hに移動させる移動機構10と、移動機構10によるスラット9の横方向Hの移動においてリンク機構4及び5に相対的な横方向Hの位置変化を生じさせてスラット9を傾動させるチルト機構11と、横方向Hにおける他方端9bに位置するスラット9の横方向Hにおける一方端9aに向かう移動を禁止する禁止手段12とを具備しており、上枠2及び下枠3は、横方向Hに伸びていると共に複数のスラット支持部材8を介して複数のスラット9を横方向Hに案内する案内スリット16を夫々有しているために、複数のスラット9に意図しない揺動が生じる虞をなくし得て、複数のスラット9の安定した作動を確保することができる。
【0061】
縦型ブラインド装置1によれば、複数のスラット9の夫々には、太陽電池シートが張り付けられているために、太陽光に追尾させるように複数のスラット9を傾動させることができ、而して、太陽光に基づくエネルギーを利用できると共にその吸収効率を向上させ得る。
【符号の説明】
【0062】
1 ブラインド装置
4、5 リンク機構
8 スラット支持部材
9 スラット
10 移動機構
11 チルト機構
12 禁止手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の窓等の開口部に配されて、当該開口部を開閉するための縦型ブラインド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、ハンガーレールと、ハンガーレールに滑動可能に装着された複数のランナーと、ランナーの夫々に回動可能に釣支されたスラットと、スラットの表面又は/及び裏面に装着されたシート状の太陽電池パネルと、隣り合うスラットの下部に懸架されていると共に可撓性を有する絶縁被覆導線からなるボトムコードとを備え、太陽電池パネルの夫々を電気的に直列に連結するように設けられている太陽電池縦型ブラインドが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平2011−157729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、斯かる縦型ブラインドでは、複数のスラットは、その上端で夫々支持されているが、その下端は自由端となっているために、複数のスラットに意図しない揺動が生じる虞があり、而して、複数のスラットの安定した作動を確保することが困難である。
【0005】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、複数のスラットに意図しない揺動が生じる虞をなくし得て、複数のスラットの安定した作動を確保することができる縦型ブラインド装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の縦型ブラインド装置は、横方向に伸びた上枠及び下枠と、互いに並置された第一及び第二のリンク機構と、一方の端部が第一のリンク機構に、他方の端部が第二のリンク機構に夫々連結されてなる複数のスラット支持部材と、各スラット支持部材の夫々に支持されていると共に上枠及び下枠間の開口部に並置された縦方向に伸びた複数のスラットと、横方向における一方端に位置するスラット支持部材を介してスラットを横方向に移動させる移動機構と、この移動機構によるスラットの横方向の移動において第一及び第二のリンク機構に相対的な位置変化を生じさせてスラットを傾動させるチルト機構と、横方向における他方端に位置するスラットの横方向における一方端に向かう移動を禁止する禁止手段とを具備しており、上枠及び下枠の夫々は、横方向に伸びていると共に複数のスラット支持部材を介して複数のスラットを横方向に案内する案内スリットを夫々有している。
【0007】
本発明の縦型ブラインド装置によれば、上枠及び下枠が横方向に伸びていると共に複数のスラット支持部材を介して複数のスラットを横方向に案内する案内スリットを夫々有しているために、複数のスラットに意図しない揺動が生じる虞をなくし得て、複数のスラットの安定した作動を確保することができる。
【0008】
本発明の縦型ブラインド装置では、複数のスラットの夫々には、太陽電池シートが張り付けられていてもよく、斯かる縦型ブラインド装置によれば、太陽光に追尾させるように複数のスラットを傾動させることにより、太陽光に基づくエネルギーの吸収効率を向上させ得る。
【0009】
本発明の縦型ブラインド装置では、移動機構は、可撓性の走行体と、この走行体の端部を横方向における一方端に位置するスラット支持部材に連結すると共に走行体の走行でもって移動される連結機構と、走行体を走行させる走行装置とを具備していてもよい。
【0010】
本発明の縦型ブラインド装置では、チルト機構は、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向の移動と共に横方向に移動するように横方向における一方端に位置するスラット支持部材に設けられている突起と、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向における一方端に向かう横方向の移動において突起が当接するカム部材とを具備していてもよい。
【0011】
本発明の縦型ブラインド装置では、禁止手段は、横方向における他方端に位置するスラット支持部材に回動自在に連結されていると共に横移動自在な連結板と、一端部では連結板に連結されている一方、他端部では固定された弾性体とを具備していてもよい。
【0012】
本発明の縦型ブラインド装置では、移動機構は、可撓性の走行体と、この走行体の端部を横方向における一方端に位置するスラット支持部材に連結すると共に走行体の走行でもって移動される連結機構と、走行体を走行させる走行装置とを具備していてもよく、チルト機構は、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向の移動と共に横方向に移動するように横方向における一方端に位置するスラット支持部材に設けられている突起と、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向における一方端に向かう横方向の移動において突起が当接するカム部材とを具備していてもよく、禁止手段は、横方向における他方端に位置するスラット支持部材に回動自在に連結されていると共に横移動自在な連結板と、一端部では連結板に連結されている一方、他端部では固定された弾性体とを具備していてもよく、上枠及び下枠の夫々は、前記案内スリットが形成された中空の枠本体と、この枠本体の内面に設けられていると共に走行体の走行及び連結機構の横方向の移動を案内する案内通路、突起の横方向の移動を案内する案内通路及び連結板の横移動を案内する案内通路を形成する案内通路形成部材とを具備していてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数のスラットに意図しない揺動が生じる虞をなくし得て、複数のスラットの安定した作動を確保することができる縦型ブラインド装置を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の実施の形態の例の斜視説明図である。
【図2】図2は、図1に示す例の一部の断面図である。
【図3】図3は、図1に示す例の一部の断面図である。
【図4】図4は、図1に示す縦枠を含めた図3に示すIV−IV線断面説明図である。
【図5】図5は、図1に示す縦枠を含めた図3に示すV−V線断面説明図である。
【図6】図6は、図1に示す縦枠を含めた図3に示すVI−VI線断面説明図である。
【図7】図7は、図1に示す例の伝達手段の説明図である。
【図8】図8は、図1に示す例の一部分解斜視説明図である。
【図9】図9は、図1に示す例のスラット支持部材の斜視説明図である。
【図10】図10は、図1に示す例のリンク機構の説明図であって、(a)は、その正面説明図、(b)は、その側面説明図である。
【図11】図11は、図1に示す例の動作説明図である。
【図12】図12は、図1に示す例の動作説明図である。
【図13】図13は、図1に示す例の動作説明図である。
【図14】図14は、図1に示す例の動作説明図である。
【図15】図15は、本発明の好ましい他の例の一部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0016】
図1から図10において、本例の縦型ブラインド装置1は、横方向(水平方向)Hに伸びた一対の上枠2及び下枠3と、互いに並置されたリンク機構4及び5と、一方の端部6がリンク機構4に、他方の端部7がリンク機構5に夫々連結されてなる複数のスラット支持部材8と、スラット支持部材8の夫々に支持されていると共に上枠2及び下枠3間の開口部Pに並置されて縦方向(上下方向)Vに伸びた複数のスラット9と、横方向Hにおける一方端9aに位置するスラット支持部材8を介してスラット9を横方向Hに移動させる移動機構10と、移動機構10によるスラット9の横方向Hの移動においてリンク機構4及び5に相対的な横方向Hの位置変化を生じさせてスラット9を傾動させるチルト機構11と、横方向Hにおける他方端9bに位置するスラット9の横方向Hにおける一方端9aに向かう移動を禁止する禁止手段12と、一方端9aで一対の上枠2及び下枠3間に配されていると共に縦方向Vに伸びた縦枠13と、他方端9bで一対の上枠2及び下枠3間に配されていると共に縦方向Vに伸びた縦枠14aと、他方端9bに位置するスラット9よりも他方端9b側に生じ得る隙間を閉鎖する閉鎖板141とを具備している。
【0017】
上枠2及び下枠3は、互いに同一に構成されているので、以下、主として下枠3について説明し、上枠2については同符号をもって図示説明すると、下枠3は、中空の枠本体14と、枠本体14の内面に嵌着された案内通路形成部材15とを具備しており、枠本体14は、横方向Hに伸びた案内スリット16を有しており、案内通路形成部材15は、走行体としてのチェーン52の横方向HにおけるA及びB方向の走行を案内する一対の案内通路17と、連結板121の横方向Hの移動を案内する一条の案内通路18と、突起101の横方向Hの移動を案内する一条の案内通路19とを形成するように、複数の突起部20を具備している。一対の案内通路17のうちの一方の案内通路17と案内通路18とに挟まれた案内通路17は、連結機構55の横方向Hの移動をも案内するようになっている。
【0018】
上枠2及び下枠3の夫々には、リンク機構4及び5並びにチルト機構11が収容されており、上枠2側のリンク機構4及び5並びにチルト機構11と下枠3側のリンク機構4及び5並びにチルト機構11とは、互いに同様に構成されているので、以下、主として下枠3側のリンク機構4及び5並びにチルト機構11について説明し、上枠2側については同符号をもって図示説明する。
【0019】
リンク機構4は、一本の連続した可撓性の帯状体21と、帯状体21に固着されていると共に各スラット支持部材8の一方の端部6に回転自在に連結されている複数の軸部材23とを具備しており、而して、リンク機構4は、一定の間隔をもって互いに連結された複数の軸部材23を有しており、リンク機構4の複数の軸部材23は、帯状体21に固着されていると共に帯状体21でもって互いに連結されている。
【0020】
リンク機構5もまた、リンク機構4と同様に、帯状体21と同様の一本の連続した可撓性の帯状体25と、帯状体25に固着されていると共に各スラット支持部材8の他方の端部7に回転自在に嵌装されていると共に軸部材23と同様の複数の軸部材26とを具備しており、而して、リンク機構5は、一定の間隔をもって互いに連結された複数の軸部材26を有しており、リンク機構5の複数の軸部材26は、帯状体25に固着されていると共に帯状体25でもって互いに連結されている。
【0021】
帯状体21は、各スラット支持部材8の端部6に回転自在に嵌装されている軸部材23を特に図10(a)及び(b)に示すように貫通していると共に各貫通部位で軸部材23に固着されており、一方端9a及び他方端9bに位置するスラット支持部材8の端部6に回転自在に嵌装されている軸部材23を横方向Hにおける一方の端部28及び横方向Hにおける他方の端部29で貫通した帯状体21は、当該端部28及び端部29で軸部材23に固着されて終端している。
【0022】
帯状体21と同様に帯状体25は、各スラット支持部材8の端部7に回転自在に嵌装されている軸部材26を貫通していると共に各貫通部位で各軸部材26に固着されており、一方端9a及び他方端9bに位置するスラット支持部材8の端部7に回転自在に嵌装されている軸部材26を横方向Hにおける一方の端部32及び横方向Hにおける他方の端部33で貫通した帯状体25は、当該端部32及び端部33で軸部材26に固着されて終端している。
【0023】
帯状体21及び25の夫々は、ポリエステル等の合成樹脂製糸の織物若しくは編物の帯(ベルト)又は合成樹脂製の不織布の平坦な帯からなっていてもよいが、これに代えて、その他の強靭な可撓性の帯からなっていてもよい。
【0024】
軸部材23及び26の夫々は、特に図10の(a)及び(b)に示すように、円柱部46と、円柱部46の両端面に一体的に設けられている一対の軸部47と、円柱部46の軸心に関して対称の位置に配されていると共に円柱部46に一体的に形成されている一対の矩形状突部115及び116とを具備した合成樹脂製の一体成形物からなり、帯状体21及び25の夫々は、円柱部46及び一対の矩形状突部115及び116に一体的に固着されていると共に当該円柱部46及び一対の矩形状突部115及び116を貫通している。帯状体21及び25の夫々への円柱部46及び一対の矩形状突部115及び116の夫々の固着は、軸部材23及び26の夫々の一体成形時に行うとよい。
【0025】
一対のリンク機構4及び5と、互いに平行に配されている複数のスラット9の夫々の上端部39及び下端部49との間に介在されて各スラット9を一対のリンク機構4及び5に支持させるための各スラット支持部材8は、支持体22と、支持体22に嵌着手段40を介して結合される支持体42とを有しており、支持体22は、リンク機構4及び5の軸部材23及び26の一端部の軸部47が回転自在に挿着される軸穴、本例では貫通孔30を一端部及び他端部(スラット支持部材8の一方及び他方の端部6及び7でもある)の夫々に有したアーム部31と、アーム部31の一方の面に一体的に形成されていると共に案内スリット16を通って上枠2の内外に配されている軸部36と、軸部36に一体的に形成されていると共にスラット9の嵌合部60に嵌合されるようになった嵌合突部37とを有しており、支持体42は、リンク機構4及び5の軸部材23及び26の他端部の軸部47が回転自在に嵌挿される軸穴、本例では貫通孔34を一端部及び他端部(スラット支持部材8の一方及び他方の端部6及び7でもある)の夫々に有したアーム部35を有している。
【0026】
軸部材23及び26の夫々は、アーム部31とアーム部35とに挟まれて配された円柱部46の両端面に一体的に設けられている軸部47でアーム部31及び35の対応の貫通孔30及び34に回転自在に嵌挿されている。
【0027】
アーム部31及び35の一端部及び他端部の対応の貫通孔30及び34同士が同軸となるように支持体22と支持体42とを互いに連結するようになっている嵌着手段40は、軸部36が一体的に形成されたアーム部31の一方の面に対向する他方の面に一体的に形成されていると共に一対の嵌合用開口41を有した中空矩形状の筒部43と、アーム部35の一方の面に一体的に形成されていると共に嵌合用開口41において筒部43に係合する一対の係合突部44とを有している。
【0028】
各係合突部44は、アーム部35の一方の面に一体的に形成されていると共に筒部43内に挿着される突部本体45と、突部本体45の先端に一体的に形成されていると共に嵌合用開口41において筒部43に係合するようになっている爪部48とを有しており、爪部48の嵌合用開口41における筒部43への係合は、突部本体45の弾性的撓みを利用したスナップフィット式でもって行われるようになっている。
【0029】
支持体22は、筒部43をも含めて合成樹脂からなる一体成形品であって、支持体42もまた、一対の係合突部44をも含めて合成樹脂からなる一体成形品である。
【0030】
複数のスラット支持部材8と、一定の間隔をもって互いに連結された複数の軸部材23及び26を夫々が有した一対のリンク機構4及び5とを具備したスラット支持機構50に上端部39及び下端部49の夫々で支持された各スラット9は、板状であって湾曲されたスラット本体51と、スラット本体51の一方の面において上端部39から下端部49まで伸びてスラット本体51の一方の面に一体的に形成された矩形状の嵌合部60とを具備しており、嵌合部60は、嵌合突部37が嵌入できるように中空になっている。各スラット9は、上端部39及び下端部49で上枠2側及び下枠3側のスラット支持機構50によって開口部Pにおいて互いに平行になるように支持されている。嵌合部60は、スラット本体51の一方の面において上端部39から下端部49まで伸びて設ける必要はなく、少なくとも上端部39及び下端部49においてスラット本体51の一方の面に設ければよい。各スラット9のスラット本体51の室外88に面する湾曲凸面51aには、太陽電池シートが張り付けられており、斯かる太陽電池シートの太陽電池で発生された電力は、適宜のリードを介して蓄電池等に供給されるようになっている。
【0031】
スラット支持機構50を介してスラット9を横方向Hに移動させる移動機構10は、上枠2及び下枠3の夫々に配された可撓性の走行体としてのチェーン52と、自由端となっている一方の端部53を有したチェーン52の他方の端部54を一方端9aに位置するスラット支持部材8に連結する連結機構55と、チェーン52をA及びB方向に走行させる走行装置56と、チェーン52のA及びB方向の走行においてチェーン52に撓みを阻止する阻止機構57とを具備している。
【0032】
チェーン52、連結機構55及び阻止機構57の夫々は、上枠2側及び下枠3側において互いに同様に構成されているので、以下、主として下枠3側について説明し、上枠2側については同符号をもって図示説明する。
【0033】
チェーン52は撓まないように案内通路17に配されており、A及びB方向の走行(移動)が案内通路17により案内されるようになっている。
【0034】
連結機構55は、一方端9aに位置するスラット支持部材8の軸部36と同心に配されたピン部材61を介してアーム部35に回動自在に連結された連結板62と、連結板62に一対のピン部材63を介して固着されているスライダ64とを具備しており、スライダ64は、スライダ本体65と、一対のピン部材63の夫々を介してスライダ本体65に回転自在に支持されていると共に一方の案内通路17と案内通路18とに挟まれた他方の案内通路17に横方向Hに移動自在に配された一対のローラ66(一方のみ図示)とを具備しており、スライダ本体65にチェーン52の他方の端部54がピン部材67を介して回動自在に連結されている。
【0035】
上枠2側のみに設けられた走行装置56は、チェーン52に対する走行力を手動操作で発生する無端の玉チェーン71と、玉チェーン71からの走行力をチェーン52に伝達する伝達手段72とを具備している。
【0036】
伝達手段72は、玉チェーン71が掛け回されていると共に回転軸73に固着されたプーリ74と、回転軸73に固着された歯車75と、歯車75に噛み合っていると共に回転軸76に固着された歯車77と、回転軸76に固着された歯車78と、歯車78に噛み合っていると共に回転軸79に固着された歯車80と、歯車80に噛み合っていると共に回転軸81に固着された歯車82と、回転軸81の上端部83に固着されていると共にチェーン52が掛け回されているスプロケットホイール(下枠側のスプロケットホイール84参照)と、回転軸81の回転に対して一定の制動を与える制動機構85とを具備している。
【0037】
プーリ74に掛け回された玉チェーン71は、縦型ブラインド装置1が設置される建物の窓等の開口部Pにおいて室内89側に人手により操作可能となるように垂れ下がっている。
【0038】
回転軸73、76、79及び81はブラケット91に回転自在に支持されており、ブラケット91は、上枠2の枠本体14の上部内面に固着されている。
【0039】
歯車75、77、78、80及び82は、プーリ74の回転を減速して回転軸81に伝達する減速歯車機構を構成しており、一端部83に上枠2の枠本体14内に配されたスプロケットホイール(下枠3側のスプロケットホイール84参照)が固着されている回転軸81は、縦枠13内を通って下枠3の枠本体14内まで伸びており、上枠2側のスプロケットホイールと同様のスプロケットホイール84が回転軸81の下枠3側の他端部に固着されており、回転軸81の他端部側のスプロケットホイール84には、上枠2内に配されたチェーン52と同様にして下枠3内に配されたチェーン52が掛け回されている。
【0040】
制動機構85は、ブラケット91に固着されたハウジング92内に配された環状の制動板93と、回転軸81に固着された環状の制動受板94と、ハウジング92及び制動板93間に配されていると共に制動板93を制動受板94に弾性的に押圧させて摩擦接触させるコイルばね95とを具備しており、制動板93と制動受板94との摩擦接触でもって、玉チェーン71の人手による走行でのプーリ74の回転では回転軸81の回転を許容し、玉チェーン71を人手により走行させない際におけるスラット9の走行等に起因するチェーン52及びスプロケットホイール84を介する回転軸81の回転を禁止するようになっている。
【0041】
阻止機構57は、スプロケットホイール84の外周の周りに配されていると共に取り付け板96を介して下枠3の枠本体14の上部内面に固着されたチェーン押え86及び87を具備しており、チェーン押え86及び87は、スプロケットホイール84の周りでのチェーン52の撓みを阻止して、チェーン52のスプロケットホイール84への噛み付きを保証するようになっている。
【0042】
移動機構10において、玉チェーン71の人手による一方の方向の走行でのプーリ74の回転で歯車75、77、78、80及び82並びに回転軸81を介してスプロケットホイール84が回転されて、例えばチェーン52がA方向に走行されると、端部54の一方端9aに向かう横方向Hの移動と共に案内通路17により案内されて連結機構55が一方端9aに向かって横方向Hに移動されて、連結機構55のこの移動でもってピン部材61を介して連結機構55に回動自在に連結されたアーム部35を有した一方端9aに位置するスラット支持部材8もまた一方端9aに向かって横方向Hに移動され、一方端9aに位置するスラット支持部材8の一方端9aに向かう横方向Hの移動でもって、一対のリンク機構4及び5を介して一方端9aに位置するスラット支持部材8に連結された他方端9b側のスラット支持部材8も、一方端9aに位置するスラット支持部材8のすぐ隣のスラット支持部材8から次々に一方端9aに向かって横方向Hに移動される結果、各スラット支持部材8に支持されたスラット9もまた次々に一方端9aに向かって横方向Hに移動されることになり、而して、一方端9aに位置するスラット支持部材8に連結された移動機構10は、一方端9aに位置するスラット支持部材8を牽引してスラット9を次々に一方端9aに向かって横方向Hに移動させるようになっている。
【0043】
また移動機構10において、玉チェーン71の人手による他方の方向の走行でのプーリ74の回転で歯車75、77、78、80及び82並びに回転軸81を介してスプロケットホイール84が回転されて、例えばチェーン52がB方向に走行されると、端部54の他方端9bに向かう横方向Hの移動と共に案内通路17により案内されて連結機構55が他方端9bに向かって横方向Hに移動されて、連結機構55の他方端9bに向かう横方向Hの移動でもってピン部材61を介して連結機構55に回動自在に連結されたアーム部35を有した一方端9aに位置するスラット支持部材8もまた他方端9bに向かって横方向Hに移動され、一方端9aに位置するスラット支持部材8の他方端9bに向かう横方向Hの移動でもって、一対のリンク機構4及び5を介して一方端9aに位置するスラット支持部材8に連結された他方端9b側のスラット支持部材8も、他方端9bに位置するスラット支持部材8から次々に他方端9bに向かって横方向Hに移動される結果、各スラット支持部材8に支持されたスラット9もまた次々に他方端9bに向かって横方向Hに移動されることになり、而して、一方端9aに位置するのスラット支持部材8に連結された移動機構10は、一方端9aに位置するスラット支持部材8を押し出してスラット9を次々に他方端9bに向かって横方向Hに移動させるようになっている。
【0044】
本例では、回転軸73は、歯車75、77、78、80及び82からなる減速機構を介して回転軸81に連結されているが、このようにプーリ74の回転を間接的に回転軸81に伝達する代わりに、回転軸81にプーリ74を固着して、プーリ74の回転を回転軸81に直接に伝達してもよく、また、玉チェーン71に代えて又は玉チェーン71と共に電動モータを用いてもよく、この場合には、電動モータの出力回転軸を回転軸73に連結しても或いは電動モータの出力回転軸を回転軸81として用いてもよく、この場合、必要に応じて、速度制御可能な電動モータを用いてもよい。
【0045】
チルト機構11は、一方端9aに位置するスラット支持部材8の横方向Hの移動と共に移動するように、一方端9aに位置するスラット支持部材8のアーム部35において係合突部44が形成された一方の面に対向する他方の面に一体的に形成されている円柱状の突起101と、案内通路形成部材15に取り付けられていると共に案内通路19に連通する案内凹所102を有したカム部材103とを具備している。
【0046】
チルト機構11は、チェーン52のA方向の走行による一方端9aに位置するスラット支持部材8の一方端9aに向かう横方向Hの移動において、一方端9aに位置するスラット支持部材8に設けられている突起101をカム部材103に当接させて突起101を案内通路19から案内凹所102に案内して、突起101が形成されたアーム部35を有した一方端9aに位置するスラット支持部材8に軸部36を中心としたR1方向の回動を生じさせ、これによりリンク機構4の帯状体21に対してリンク機構5の帯状体25を一方端9aに向かって横方向Hに移動させ、而して、一方端9aに位置するスラット支持部材8に続くスラット支持部材8にもリンク機構4及び5を介して同様のR1方向の回動を生じさせ、而して、全てのスラット9を同様にR1方向に回動させる一方、チェーン52のB方向の走行による一方端9aに位置するスラット支持部材8の他方端9bに向かう横方向Hの移動において、突起101を案内凹所102から案内通路19に案内して一方端9aに位置するスラット支持部材8に軸部36を中心としたR2方向の回動を生じさせ、これによりリンク機構5の帯状体25に対してリンク機構4の帯状体21を一方端9aに向かって横方向Hに移動させ、而して、全てのスラット9を同様にR2方向に回動させるようになっている。
【0047】
禁止手段12は、案内通路形成部材15の他方端9b側の部位に配された連結板121と、一端部122で連結板121に連結されており、他端部123で案内通路形成部材15の他方端9b側の端部に固着されて固定されている弾性体としてのコイルばね124と、連結板121に軸部材125を介して回転自在に取り付けられていると共に一方の案内通路17と案内通路18とに挟まれた他方の案内通路17に配されたローラ126と、連結板121に軸部材127及び128を介して回転自在に取り付けられていると共に案内通路18に配された一対のローラ129(一個のみ図示)とを具備しており、一対のローラ129によって揺動しないようになっている連結板121は、他方端9bに位置するスラット支持部材8の軸部36と同心に配された軸部材(図示せず)を介して他方端9bに位置するスラット支持部材8のアーム部35にR1及びR2方向に回動自在に連結されている。
【0048】
禁止手段12は、他方端9bに位置するスラット支持部材8の一方端9aに向かう横方向Hの移動による連結板121の案内通路17及び18に沿った一方端9aに向かう横方向Hの移動において、連結板121をコイルばね124の弾性力により引っ張り、これにより他方端9bに位置するスラット支持部材8の一定以上の一方端9aに向かう横方向Hの移動を弾性的に阻止するようになっている。
【0049】
閉鎖板141は、開口部Pの完全閉鎖状態(図13に示す状態)において、他方端9bに位置するスラット9と縦枠14aとの間に生じる隙間を閉鎖するために、縦枠14aに立設されている。
【0050】
以上の縦型ブラインド装置1では、開口部Pの開放状態においては、突起101は案内通路19に配されて、図12に示すように帯状体21及び25は撓んでおり、スラット9の夫々は図11に示すように他方端9b側に互いに密に重合されて(束ねられて)いる。玉チェーン71の人手による一方の方向の走行でのチェーン52のA方向の走行による開口部Pの閉鎖に際しては、まず一方端9aに位置するスラット支持部材8が一方端9aに向かって横方向Hに移動され始め、一方端9aに位置するスラット支持部材8の一方端9aに向かう横方向Hの移動でもってリンク機構4及び5の帯状体21及び25がぴんと伸ばされることにより一方端9aに位置するスラット支持部材8に続くスラット支持部材8が一方端9aに向かって横方向Hに移動され始め、以下、同様にして順次後続のスラット支持部材8が一方端9aに向かって横方向Hに移動されて、これと共にスラット9も順次一方端9aに向かって横方向Hに移動され、突起101が案内通路19に案内されて一方端9aに向かって横方向Hに移動する際には、スラット9がほぼ横方向Hに直交する方向の傾動状態に保持される結果、図1及び図2に示すように、開口部Pは、スラット9でもって簾状に閉鎖される。
【0051】
更にチェーン52がA方向に走行されて、開口部Pの完全閉鎖直前位置で帯状体21及び25が伸びきる一方、帯状体21及び25を介して他方端9bに位置するスラット支持部材8がコイルばね124の弾性力に抗して若干一方端9aに向かって横方向Hに移動され、突起101が案内凹所102に臨んでカム部材103に当接されると、一方端9aに位置するスラット支持部材8がR1方向に回動され始めて、帯状体25の端部32が帯状体21の端部28に対してより一方端9aに向かって横方向Hに移動されるようになり、これにより一方端9aに位置するスラット9がR1方向に回動されると共に一方端9aに位置するスラット支持部材8の回動が帯状体21及び帯状体25を介して他方端9b側のスラット支持部材8に伝達されて全てのスラット支持部材8及びスラット9が図13及び図14に示すようにほぼ横方向Hの傾動状態に保持される結果、スラット9により開口部Pは全閉されることになる。
【0052】
開口部Pの開放においては、玉チェーン71が人手により前記と逆に走行され、これにより突起101が案内凹所102から案内通路19へ案内され、一方端9aに位置するスラット支持部材8の他方端9bに向かう横方向Hの移動と共に帯状体21及び25は他方端9b側から順次撓むようになる。
【0053】
以上の縦型ブラインド装置1では、移動機構10が一方端9aに位置するスラット支持部材8を介してスラット9を横方向Hに移動させるようになっているために、図11に示すように開口部Pの完全開放ではスラット9の束を開口部Pの他方端9b側に配することができる結果、開口部Pの完全開放でスラット9に邪魔されないで採光を行い得、更に、開放時の開放感を十分に得ることができ、しかも、リンク機構4及び5が、可撓性の帯状体21及び25と、一定の間隔をもって帯状体21及び25に固着されていると共に帯状体21及び25でもって互いに連結されている複数の軸部材23及び26とを具備しているために、リンク機構4及び5の組立、保守が簡単となり、しかも、帯状体21及び25及び複数の軸部材23及び26を合成樹脂等で製造することにより軽量化を図り得て、スラット9の横方向Hの移動にそれほど大きな力を必要としなくなる。
【0054】
縦型ブラインド装置1によれば、リンク機構4及び5の軸部材23及び26の一端部の軸部47が回転自在に挿着される貫通孔30をアーム部31がその一端部及び他端部に有し、リンク機構4及び5の軸部材23及び26の他端部の軸部47が回転自在に挿着される貫通孔34をアーム部35がその一端部及び他端部に有し、しかも、アーム部31及び35の一端部及び他端部の対応の貫通孔30及び34同士が同軸となるように、アーム部31及び35が嵌着手段40を介して互いに結合されるようになっているために、リンク機構4及び5の軸部材23及び26を両持ちでもって回転自在に支持でき、しかも、軸部材23及び26の滑らかな回動を保証できる結果、剛性のリンク部材に代えて可撓性の帯状体21及び25を用いても、帯状体21及び25を容易に伸長させ、撓ませることができて、スラット9の横方向Hの移動を滑らかに行わせることができ、而して、スラット9を適切に支持することができる。
【0055】
縦型ブラインド装置1によれば、開口部Pの完全閉鎖において閉鎖板141でもって他方端9bに位置するスラット9よりも他方端9b側に生じる隙間を閉鎖することができる結果、この隙間を介する雨水の侵入等を阻止できて、より完全な開口部Pの完全閉鎖を得ることができる。
【0056】
縦型ブラインド装置1によれば、爪部48の嵌合用開口41における筒部43への係合が突部本体45の弾性的撓みを利用したスナップフィット式でもって行われるようになっているために、嵌着手段40を介する支持体22と支持体42との互いの結合を簡単に行い得、短時間でスラット支持部材8の組立、保守を行うことができる。
【0057】
上記の例において、端部53及び54を有する有端のチェーン52に代えて、無端のチェーンでもよく、この場合には、スプロケットホイール84に加えて他のスプロケットホイールを配置して、両スプロケットホイール間に無端チェーンを掛け渡すようにするとよく、斯かる無端チェーンを用いると阻止機構57を省き得る。加えて、チェーン52に代えて、タイミングベルト等でもよく、タイミングベルトを用いる場合には、スプロケットホイール84に代えて歯付プーリを用いるとよい。
【0058】
また上記では、アーム部31の他方の面に嵌合用開口41を有した中空矩形状の筒部43を一体的に形成し、アーム部35の一方の面に係合突部44を一体的に形成して嵌着手段40を構成したが、これに代えて、アーム部35の一方の面に嵌合用開口41を有した中空矩形状の筒部43を一体的に形成し、アーム部31の他方の面に嵌合用開口41において筒部43に係合する係合突部44を一体的に形成して嵌着手段40を構成してもよい。
【0059】
更にまた上記では、一対の嵌合用開口41の夫々において筒部43に係合する一対の係合突部44をもって嵌着手段40を構成したが、これに代えて、図15に示すように、アーム部35の一方の面に一体的に形成されていると共に一個の嵌合用開口151において筒部43に係合する一個の係合突部152と、係合突部152を挟んで配されていると共に筒部43に嵌入される一対の嵌入突部153とを具備して嵌着手段40を構成してもよく、この場合、係合突部152は、筒部43内に挿着される突部本体155と、突部本体155の先端に一体的に形成されていると共に嵌合用開口151において筒部43に係合するようになっている爪部156とを有しており、爪部156の嵌合用開口151における筒部43への係合は、突部本体155の弾性的撓みを利用したスナップフィット式でもって行われるようになっている。
【0060】
縦型ブラインド装置1によれば、横方向Hに伸びた一対の上枠2及び下枠3と、互いに並置されたリンク機構4及び5と、一方の端部6がリンク機構4に、他方の端部7がリンク機構5に夫々連結されてなる複数のスラット支持部材8と、スラット支持部材8の夫々に支持されていると共に上枠2及び下枠3間の開口部Pに並置された縦方向Vに伸びた複数のスラット9と、横方向Hにおける一方端9aに位置するスラット支持部材8を介してスラット9を横方向Hに移動させる移動機構10と、移動機構10によるスラット9の横方向Hの移動においてリンク機構4及び5に相対的な横方向Hの位置変化を生じさせてスラット9を傾動させるチルト機構11と、横方向Hにおける他方端9bに位置するスラット9の横方向Hにおける一方端9aに向かう移動を禁止する禁止手段12とを具備しており、上枠2及び下枠3は、横方向Hに伸びていると共に複数のスラット支持部材8を介して複数のスラット9を横方向Hに案内する案内スリット16を夫々有しているために、複数のスラット9に意図しない揺動が生じる虞をなくし得て、複数のスラット9の安定した作動を確保することができる。
【0061】
縦型ブラインド装置1によれば、複数のスラット9の夫々には、太陽電池シートが張り付けられているために、太陽光に追尾させるように複数のスラット9を傾動させることができ、而して、太陽光に基づくエネルギーを利用できると共にその吸収効率を向上させ得る。
【符号の説明】
【0062】
1 ブラインド装置
4、5 リンク機構
8 スラット支持部材
9 スラット
10 移動機構
11 チルト機構
12 禁止手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横方向に伸びた上枠及び下枠と、互いに並置された第一及び第二のリンク機構と、一方の端部が第一のリンク機構に、他方の端部が第二のリンク機構に夫々連結されてなる複数のスラット支持部材と、各スラット支持部材の夫々に支持されていると共に上枠及び下枠間の開口部に並置された縦方向に伸びた複数のスラットと、横方向における一方端に位置するスラット支持部材を介してスラットを横方向に移動させる移動機構と、この移動機構によるスラットの横方向の移動において第一及び第二のリンク機構に相対的な位置変化を生じさせてスラットを傾動させるチルト機構と、横方向における他方端に位置するスラットの横方向における一方端に向かう移動を禁止する禁止手段とを具備しており、上枠及び下枠の夫々は、横方向に伸びていると共に複数のスラット支持部材を介して複数のスラットを横方向に案内する案内スリットを夫々有している縦型ブラインド装置。
【請求項2】
複数のスラットの夫々には、太陽電池シートが張り付けられている請求項1に記載の縦型ブラインド装置。
【請求項3】
移動機構は、可撓性の走行体と、この走行体の端部を横方向における一方端に位置するスラット支持部材に連結すると共に走行体の走行でもって移動される連結機構と、走行体を走行させる走行装置とを具備している請求項1又は2に記載の縦型ブラインド装置。
【請求項4】
チルト機構は、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向の移動と共に横方向に移動するように横方向における一方端に位置するスラット支持部材に設けられている突起と、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向における一方端に向かう横方向の移動において突起が当接するカム部材とを具備している請求項1から3のいずれか一項に記載の縦型ブラインド装置。
【請求項5】
禁止手段は、横方向における他方端に位置するスラット支持部材に回動自在に連結されている横移動自在な連結板と、一端部では連結板に連結されている一方、他端部では固定された弾性体とを具備している請求項1から4のいずれか一項に記載の縦型ブラインド装置。
【請求項6】
移動機構は、可撓性の走行体と、この走行体の端部を横方向における一方端に位置するスラット支持部材に連結すると共に走行体の走行でもって移動される連結機構と、走行体を走行させる走行装置とを具備しており、チルト機構は、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向の移動と共に横方向に移動するように横方向における一方端に位置するスラット支持部材に設けられている突起と、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向における一方端に向かう横方向の移動において突起が当接するカム部材とを具備しており、禁止手段は、横方向における他方端に位置するスラット支持部材に回動自在に連結されている横移動自在な連結板と、一端部では連結板に連結されている一方、他端部では固定された弾性体とを具備しており、上枠及び下枠夫々は、前記案内スリットが形成された中空の枠本体と、この枠本体の内面に設けられていると共に走行体の走行及び連結機構の横方向の移動を案内する案内通路、突起の横方向の移動を案内する案内通路及び連結板の横移動を案内する案内通路を形成する案内通路形成部材とを具備している請求項1又は2に記載の縦型ブラインド装置。
【請求項1】
横方向に伸びた上枠及び下枠と、互いに並置された第一及び第二のリンク機構と、一方の端部が第一のリンク機構に、他方の端部が第二のリンク機構に夫々連結されてなる複数のスラット支持部材と、各スラット支持部材の夫々に支持されていると共に上枠及び下枠間の開口部に並置された縦方向に伸びた複数のスラットと、横方向における一方端に位置するスラット支持部材を介してスラットを横方向に移動させる移動機構と、この移動機構によるスラットの横方向の移動において第一及び第二のリンク機構に相対的な位置変化を生じさせてスラットを傾動させるチルト機構と、横方向における他方端に位置するスラットの横方向における一方端に向かう移動を禁止する禁止手段とを具備しており、上枠及び下枠の夫々は、横方向に伸びていると共に複数のスラット支持部材を介して複数のスラットを横方向に案内する案内スリットを夫々有している縦型ブラインド装置。
【請求項2】
複数のスラットの夫々には、太陽電池シートが張り付けられている請求項1に記載の縦型ブラインド装置。
【請求項3】
移動機構は、可撓性の走行体と、この走行体の端部を横方向における一方端に位置するスラット支持部材に連結すると共に走行体の走行でもって移動される連結機構と、走行体を走行させる走行装置とを具備している請求項1又は2に記載の縦型ブラインド装置。
【請求項4】
チルト機構は、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向の移動と共に横方向に移動するように横方向における一方端に位置するスラット支持部材に設けられている突起と、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向における一方端に向かう横方向の移動において突起が当接するカム部材とを具備している請求項1から3のいずれか一項に記載の縦型ブラインド装置。
【請求項5】
禁止手段は、横方向における他方端に位置するスラット支持部材に回動自在に連結されている横移動自在な連結板と、一端部では連結板に連結されている一方、他端部では固定された弾性体とを具備している請求項1から4のいずれか一項に記載の縦型ブラインド装置。
【請求項6】
移動機構は、可撓性の走行体と、この走行体の端部を横方向における一方端に位置するスラット支持部材に連結すると共に走行体の走行でもって移動される連結機構と、走行体を走行させる走行装置とを具備しており、チルト機構は、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向の移動と共に横方向に移動するように横方向における一方端に位置するスラット支持部材に設けられている突起と、横方向における一方端に位置するスラット支持部材の横方向における一方端に向かう横方向の移動において突起が当接するカム部材とを具備しており、禁止手段は、横方向における他方端に位置するスラット支持部材に回動自在に連結されている横移動自在な連結板と、一端部では連結板に連結されている一方、他端部では固定された弾性体とを具備しており、上枠及び下枠夫々は、前記案内スリットが形成された中空の枠本体と、この枠本体の内面に設けられていると共に走行体の走行及び連結機構の横方向の移動を案内する案内通路、突起の横方向の移動を案内する案内通路及び連結板の横移動を案内する案内通路を形成する案内通路形成部材とを具備している請求項1又は2に記載の縦型ブラインド装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−113054(P2013−113054A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262455(P2011−262455)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000198787)積水ハウス株式会社 (748)
【出願人】(503428703)オイレスECO株式会社 (69)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000198787)積水ハウス株式会社 (748)
【出願人】(503428703)オイレスECO株式会社 (69)
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