縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器
本発明は、単一のストリームまたは種々のパターンの多数のストリームで流体を配送する手持ちの噴霧器に関し、コントローラ、延長バー、および多目的の使用のための噴霧先端具を備える。コントローラは、加圧された流体源からの出口への流れを制御するために縦型遮断弁を組み込んでおり、縦型遮断弁はユーザーが手動で調節する押しボタンによる即時の流体供給を得ることを可能にしている。弁内において可動のステムアセンブリがシートに係合され、圧縮ばねおよび入口流体からの圧力により閉鎖位置に付勢されている。圧縮ばねを支持する底部カバーはシールのためのO−リングと共にハウジング本体に固定されており、そして、頂部カバーがステムアセンブリのシールと適切な移動を得るためのO−リングをロックすべく調節可能に配置されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は流体を噴霧する装置、より詳細には、多目的用に流体を噴霧する際に用いられる、縦型遮断弁を有している手動操作可能な装置に関する。
【背景技術】
【0002】
種々の制御弁を備えるいろいろな噴霧器が、流体を噴霧するために案出されている。手持ち噴霧器の多くは、一般に、ノズルを使用して細かい小滴で流体を噴霧するように用いられている。噴霧器の引き金は作動して、そして噴霧のために流体をノズルに追い込む。他の一つの装置では、流体を放出するために、加圧された容器が噴霧器に取り付けられる。これらのタイプの噴霧器は衛生的目的のために使うには、十分な流体を供給しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
入浴用のシャワーを提供する噴霧装置があり、ここでは穴をあけられたノズルから流体の細かい流れが身体にスプレーされる。ノズルは、流体を噴霧するための小さい穴を含んでいるカバープレートを備える大きなヘッドを有している。装置のこの大きな寸法のヘッドは、それが狭いスペースを通され制限された領域内で用いられるときに、障害になる。噴霧装置は一般に、本体に遮断弁は備えられていない。これらの特徴は、即時の流体供給が必要であるときはいつでも、不便である。
【0004】
頻繁な使用のための流体の供給に利用可能な多数の遮断弁システムがある。あるシステムは複雑な構成を包含し、製造業者が生産するのを妨げている。あるシステムは、入口供給源から配送される高圧に耐えるにはあまりにもデリケートである。他のシステムは、特定の目的のための構造を含み、結果として使用者が異なる目的のために利用するのを困難にしている。例えば、台所での皿の洗浄用噴霧器は、角度付けられた本体の近くに引き金ハンドルが配備された遮断弁を有している。この特徴は、ユーザーが遠隔調整する方法で遠隔領域に流体を供給する必要があるときには、都合が良くない。遮断弁が本体の角度付けられた部分に組み込まれている構造は噴霧器の寸法を大きくする。大きいタイプの噴霧器は、狭い開口を通して、制限されたスペースに置かれることに適さない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、即時のアクセスのためにどのような領域にでも流体を配送する。それは、手持ちの噴霧器として近い領域に流体を配送する。それは、遠隔噴霧器として遠い領域に流体を配送する。噴霧器は制限されたスペースを通して遠隔の領域に置かれ得る。本発明の細く且つ長い本体は、この配置を可能とする。迅速連結構造における容易に分離可能な構成部品が使用の多様性をもたらし、そして、その長さは選択的な延長バーを介して調整される。噴霧パターンは、選ばれた噴霧先端具を通して慣らされる。流体は、延長バーから単一のストリームで噴出することで、あるいは噴霧先端具から多数のストリームで噴霧することで、供給され得る。単一のストリームの流体はスポット洗浄をする強力な圧力を有する。種々の噴霧パターンは、多目的の噴霧器のために融通性と便利さを加える。
【0006】
本発明での縦型遮断弁はユーザーが噴霧器をいつでも使うことを可能にしている。弁の耐久的な構造は、入口流体源からの高い圧力に耐えるように設計されている。弁システムの形態は、高圧下での漏洩という普通にある問題を克服している。 単純な弁アセンブリがメンテナンスについてユーザーに利益を与えている。全ての構成部品は、低コスト化のためにプラスチックで、または耐久性を達成するために金属から作られてもよい。遮断弁の配列は、流体または産業上の他の全てのタイプの流体の即時アクセスを必要とする全ての装置に適用され得る。
【0007】
多目的の手持ち噴霧器は、縦型遮断弁を含んでいるコントローラ、延長バー、および噴霧先端具を備えている。噴霧器の外側本体は、狭い開口を通しての制限されたスペースへの配置を容易にするために、長手方向の、そして細い形状をなしている。噴霧器の輪郭は、ほとんど手間をかけずに噴霧器をホルダに置けるように熟慮されている。コントローラは、加圧された流体源に連結するための入口連結器を有している。コントローラの出口は、噴出された流体の単一の固形ストリームを得る、延長バーへの迅速な連結のためにアダプターを有している。延長バーは、種々の噴霧パターンを得るために、噴霧先端具のアダプターへの迅速な連結のためにさらに利用される。連結領域における全てのアダプターは、複数の大きさの径を有し、そしてシールおよび摩擦のためにO−リングを必要とする。二つの構成部品を結合するための迅速連結構造は、多目的の使用のための迅速な組み立てと回動を可能にする。種々の延長バーと噴霧先端具とが個別の要求に適合すべく選択される。
【0008】
コントローラにおける縦型遮断弁はハウジングおよび流体の流れを調整するための押しボタンを有する。ハウジングは、シートによって分割された上側チャンバおよび下側チャンバを備えている。入口が下側チャンバに位置され、加圧された流体を受け入れるコントローラの入口連結器に導いている。上側チャンバの出口は、下側チャンバから解放された流体を含み、コントローラの出口に向けられている。上側チャンバおよび下側チャンバは、弁機能のために手動で移動可能なステムアセンブリを包囲している。
【0009】
ステムアセンブリは、圧縮ばねと加圧された入口流体から放たれる圧力によってシートに係合される。圧力はステムアセンブリをシートに対して閉鎖位置に押付ける。ステムアセンブリは、上側部材とファスナによって固定されたベースプレートとの間に置かれた弾性のO−リングから構成されている。O−リングは、上側部材およびベースプレートの周囲溝から露出される領域を有している。露出された領域の幅は、シートとの係合のためであって、そしてその場所に保つためにO−リングの厚みより小さくなければならない。該シートは上側チャンバおよび下側チャンバの間で、シールのための弾性O−リングを備えてハウジングに固定されている。下側チャンバは、O−リングを備えてハウジングに固定されている底部カバーを有する。底部カバーは、ステムアセンブリを付勢する圧縮ばねを置くためのスロット(溝)を有している。上側チャンバは、上に位置された開口に接続されたチャンネルを有している。該開口には、中央に穴を有する頂部カバーが螺着される。 頂部カバーはその下に位置されている弾性O−リングに圧力を加える。該圧力は、O−リングに対するステムアセンブリの最適条件のシールおよび摩擦を得るように調整される。
【0010】
上側チャンバの上のチャネルと頂部カバーの穴は、ステムアセンブリの上側部材が押しボタンアセンブリに連結するために通過されるのを許容している。押しボタンは手動で押され、流体を放出するためにステムアセンブリを開ける。押しボタンの本体は、ロックナットで固定され、該ロックナットは仕上げプラグで覆われている開口内に位置されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明への詳細な言及が今なされ、その実施例が添付の図面に示されている。そこで、10と101のように、同じ最初の二つの桁を有している参照番号は関連するエレメントを指示している。101と1017のように、同じ最初の3つの桁を有している数字は、異なるエレメントを備える同じ構成部品を指示している。本発明の概略構成が構成部品の細部と機能によって以下に説明される。図1を参照するに、本発明の斜視図、縦型遮断弁を有する多目的の手持ち噴霧器、すなわち、「噴霧器」が組み立てられたものとして示され、そして番号10で示されている。噴霧器10は、縦型遮断弁20を組み込んでいるコントローラ101、延長バー103および噴霧先端具105で構成されている。本体の外面は、制限されたスペースを通って遠隔領域に置く目的のために、細く、そして滑らかな形状をなしている。
【0012】
図2での噴霧器10は、互いに連結された構成部品の内部構造を示している。図3の分解組立図は、分離されている図1の個別の構成部品を示している。図2におけるコントローラ101の入口1015は、縦型遮断弁20、すなわち「弁」を介して出口チャンネル1013に導いている。弁20は入口1015から本体1017の出口チャンネル1013に流れる流体を制御する。コントローラ101の図2での出口チャンネル1013は、端部に図3の雌型出口10112を有する。図3での雌型出口10132は、延長バー103への連結のために、図2における二段の内径1011、1012を有している。雌型出口10132は、迅速連結構造を用いて、延長バー103の雄型入口10351に連結される。
【0013】
延長バー103の雄型入口10351は、図2に示されるように、コントローラ101の雌型出口10132に連結されるべく、二段の直径1031、1032を有している。O−リング1033は、連結領域においてシール性および摩擦を提供するために、雄型アダプターの溝に置かれる。延長バー103の雄型出口10352はまた、図3のように、噴霧先端具105に連結するために二段の外径1036、1037を有している。雄型出口10352は、雄型入口1035がそうであるように、連結領域においてシール性および摩擦を提供するために、溝に置かれたO−リング1038を有している。雄型出口10352は、同じ迅速連結構造を用いて、噴霧先端具105の雌型入口10561にそれから連結される。噴霧先端具105の雌型入口10561はまた、延長バー103の雄型出口10352に連結するために、二段の直径1056、1057を有している。図2でのチャンバ1059は、延長バー103の出口の後流の噴霧先端具105の入口内に置かれている。このチャンバは、互いに整列されていない二つの連結チャンネルを緩衝する小さいリザーバである。噴霧先端具105は、空中に流体を噴霧するために、多数の小さい開口1052を有しているプラグ1051を含んでいる。プラグ1051は、シールするべく内部のベースにO−リング1058を備えて、噴霧先端具105の本体1053に固定される。
【0014】
噴霧器10の構成部品は、迅速連結構造を用いて連結される。迅速連結構造は、一つの雄型アダプターが滑動して他の雌型開口の中に置かれることを定義している。多段の雄型アダプターは、単段のアダプターよりも雌型開口に対して容易且つ良好な連結を支援する。何故ならば、より小さい直径を有している雄型のアダプターが迅速な連結のための道案内として用を果たすからである。迅速連結構造は、二つの構成部品の速くて容易な取り付けを提供する。迅速連結構造はまた、取り付けられている間での構成部品の回動能力を与え、種々の位置にそれらを調整する。種々の厚みの大きさを持っている多数の弾性O−リングが、リンケージをシールして、そして連結のための摩擦を調整するのを援助する。出口チャンネルでの低い圧力が、このタイプのそれほど締結応力を必要としない迅速連結構造を可能にしている。しかしながら、二つの構成部品の連結は、ねじ込み方法のような他のいかなる連結技術を用いてでも可能である。連結用の雄型出口および雌型入口は、雌型出口および雄型入口のような異性型を用いて変換できる。
【0015】
図3のコントローラ101の斜視図は、コントローラ本体1017、加圧流体源に連結するための連結器1016を備える入口1015、解放流体のための出口10112、ホルダに置くための曲線輪郭1013、およびコントローラ本体1017に組み込まれた縦型遮断弁20を備えている。該弁20は入口1015から出口10112に流れる流体を調節する。図4に示されている隔離された弁20は後でより詳細に説明される。
【0016】
図3での延長バー103は、ホルダに置くための曲線輪郭1039を備える本体1034、雄型入口10321、および雄型出口10372からなる。雄型入口10321および雄型出口10372は、各端部に、一方がより小さい直径1032で他方がより大きい直径1031の二段アダプターを含んでいる。二段アダプターは、シールおよび迅速連結のために備え付けられるO−リング1033用の溝を有している。延長バー103の雄型入口10351はコントローラ101の雌型出口10112に連結され、弁20から排出された流体を受け取る。延長バー103は、図5に示されるように、流体をその出口10372に運び、端部で間断のないストリームを噴出する。間断のないストリームの圧力は、弁の制御を通して調整され得る。弁20の全開でのその最大圧力は、スポット洗浄または量的供給のために利用され得る。延長バーは、個別の嗜好に合わせて種々の長さおよび形状を採る。細身で長い形状を備える本体は、遠隔の領域に届き、そして制限されたスペースに置かれ得る。
【0017】
図3での延長バー103の雄型出口10372は、図6に示されるように、空中での多数の流体ストリーム10525のために、さらに噴霧先端具105の雌型入口10561に連結される。噴霧先端具105は、小さな多数の開口1052を含んでいるプラグ1051を有する。噴霧先端具105からの噴霧ストリームの種々のパターンは、異なった大きさのいろいろな開口を有するプラグ1051を変えることによって達成され得る。噴霧先端具105の図3での本体1053は、種々の目的のために空中でのある程度の噴霧を達成するために、図6に示されるように、ある角度に斜めに湾曲されることができる。噴霧先端具105は、制限されたスペース中に置かれるように、細く且つなめらかな外面を形成する本体としてもよい。
【0018】
縦型遮断弁20は、図3でのコントローラ101の本体1017から隔離された状態で、図4に示されている。該弁20は、手動操作のための押しボタンアセンブリ30と流れを制御するためのハウジング45を備えている。ハウジング45の外面は、図4に示すように、頂部カバー40、底部カバー90、入口開口528、および出口開口519を含んでいる。弁20の全ての構成部品は、本発明に従って作られる分解組立図として、図7に示されている。
【0019】
図7での弁20のハウジング45は、上下方向に移動可能な弁機能のための内部構造を含み、縦型遮断弁を創生する図8のハウジング本体50を有する。縦型遮断弁は、生産と消費のために利益をもたらすべく、弁構成を簡素化している。これは弁動作を容易にしている。というのも、弁制御の上下動が手動の押し移動と呼応されているからである。弁操作力を増すためにてこ作用を実行する引き金ハンドルを採用することができる。図8での本体50は、中間においてネジ付きネック55により分割された上側チャンバ51および下側チャンバ52の二つのチャンバを有している。上側チャンバ51はネジ付きネック55の頂部に位置され、図3のコントローラ101の出口10112に連なる小さな出口開口519を含んでいる。上側チャンバ51の上方の図8での大きな開口513は、図7の頂部カバー40を置くためのネジ515を有している。図8の中空部517は、シールのための図7のO−リング48を置くべく、開口513の底に位置されている。中空部517は、圧力が加えられたときO−リング48が外方に向かって変形されるのを制限する。従って、O−リングは中心に向かって変形され、図7のステムアセンブリ70の上側部材71の周りをさらに良好にシールすることができる。図8のチャンネル511は、上側チャンバ51と大きな開口513との間の連通のために置かれている。このチャンネルは、弁を制御すべくステムアセンブリ70の図10の上側部材71を置くためのものである。図8の下側チャンバ52は、ネジ付きネック55の底側に位置されている。これは、コントローラの図3の入口1051に連なる入口開口528を含んでいる。ネジ525が、下側チャンバをシールすべく図7の底部カバー90を置くために配置されている。
【0020】
図7でのハウジング45の本体50は、独立の品目として別に構築されてもよい。そして、コントローラ101の本体1017に挿入され、図3に示されるように、統合されてもよい。しかしながら、図7でのハウジング45の本体50は、コントローラ101の本体1017に注入され、単一の構成物を構成してもよい。この注入型実施形態の構造は、コントローラ101の本体1017に直接に構築された内部縦型遮断弁システムを有する。このプラスチック製本体への単一形成は、製造コストを低減し、組立工程を単純化する。しかしながら、それは、プラスチック製本体に別体の金属製ハウジングを組み込むのよりも耐久性は低い。保護の範囲を逸脱することなく、異なる材料の混合,構造およびデザインを用いて種々の生産方式が可能である。
【0021】
図7のシート60は、中央に開口601を有し、そこにステムアセンブリ70の上側部材71と解放された流体が通過される。それは、図9に示されるように、シールすべくO−リング68と共にハウジング50に組み立てられる。図9のシート60の開口601は整列された二つの異なった大きさの直径を有しており、一方は小さい直径604で他方は大きい直径605である。小さい開口604は、道具を使っての組立および分解を容易にするために多角形の形状を採っている。図9の大きい開口605は上側部材71における図10のフランジ716を置くべく円形状を採る。シート60の外面は、図9に示されるようなネジ607の如き、ハウジング50への締結手段を有している。図9の外側フランジ603は、O−リングの68に圧力を加えシールすべくネジ607の隣に位置されている。シート60の図9におけるリップ602は、開口601を通って流れる流体を制御するために、ステムアセンブリ70の図11におけるO−リング78との容易な係合のための丸味を帯びた表面を採っている。シート60の図9での開口601は、下側チャンバ52から上側チャンバ51に放出されるべき入口528での加圧流体のため、および通過されるべきステムアセンブリ70の上側部材71のためのチャンネルである。
【0022】
図7のステムアセンブリ70は、上側部材71、O−リング78、ベースプレート80、および固定用ファスナ89から構成されている。これらの全ての構成部品一緒に組立てられ、図10に示されるように、一つの特有な小片として働く。ステムアセンブリ70の図10での上側の小片71は、フランジ716、シャンク715、肩部713およびネジ712を備えている。フランジ716は、図11Aの溝719内にO−リングの78を正しく保持すべく支持している。このフランジ716は、図9でのシート60の大きい開口605内でのステムアセンブリ70の動きをさらに、案内し、且つ安定させている。その丸い形状は、ステムアセンブリ70がどのような方向ででもシート60の大きい開口605の中に置かれることを可能にしている。図10でのシャンク715は、図4に示されるように、弁ハウジング45の外部にその長さが延在している。その滑らかな、そして丸い表面が図9でのO−リング48との接点領域での良好なシールに貢献している。図10での肩部713は、図7での押しボタン30を置くためのものである。図10でのネジ712は、押しボタン30をロックするために図7のナット304のためのものである。図7でのO−リング78は、図10でフランジ716の下に位置され、図9のシート60に係合されたとき、流体の流れを止める。その厚みにおける丸い形状が、図9でのリップの丸い形状と共に良好なシールをすることができる。図7でのベースプレート80は、O−リング78を正しく保持するために、図10でフランジ716の下に位置されている。ベースプレート80の図11の溝802は、O−リング78をさらに良好に固定するために形成されている。ベースプレート80の図11における膨出エレメント805は、図7での圧縮ばね96を正しく保持するためのものである。図11のベースプレート80は、入口流体源からの圧力を吸収するために、大きい面領域803を有している。面領域803は、操作力を調整するために調節可能である。吸収された圧力は、圧縮ばねの力に追加するべく解放され、遮断弁を閉位置に付勢する。
【0023】
図7でのO−リング78は、加圧された入口流体と圧縮ばね96からの圧力の故に変形またはずれたりし、その性能を低下する。この問題を緩和するために、図11Aでのフランジ716の溝719およびベースプレート803の本体の溝802が実現され、これらの包囲形状がO−リング78を取り囲むように丸くされている。溝719、802の丸くされた形状により、O−リング78への最大の支持面積を与えることができる。従って、圧力はこの最大の支持面積に亘り分配され、O−リング78の変形を最小にしている。その他にも、図11AにおけるO−リング78の露出された幅Wは、その変形を防止するために厚みDよりも小さくあるべきである。図11Aに示されるように、露出幅をW、厚さをDとするとき、ステムアセンブリの70を適切に機能させるようO−リング78を正しく保持するためには、WおよびDの間の関係は次のように定式化される:
W < D
【0024】
O−リング78の露出幅Wと厚みDとの間の差は、図11Aでの溝719、802に置かれたO−リング78の安定性を決定する。しかしながら、その差の絶対値の意味はそれほど意味を持たない。何故なら、それは、O−リング78の小さな厚みから大きな厚みで異なるからである。それ故に、差比率が、O−リング78の厚みに基づいた相対値として、より有意義であり、次式のように定式化される:
相対的な差比率=(D−W)/D
【0025】
差比率が大きければ大きい程、O−リング78は変位なくその位置でより安定である。しかしながら、最適な差比率に悪影響を与える若干の因子がさらにある。因子の一つは、露出幅Wがシート60との適切な係合のために最小接触面領域を必要とするということである。もう一つの因子は、O−リング78が作られる材料である。O−リング78が作られる材料が柔らかければ柔らかい程、O−リング78の変位を妨げるために、より大きな差比率でなければならない。
【0026】
図7の圧縮ばね96は、図9に示されるように、底部カバー90のスロット内に位置されている。その圧縮圧力は入口流体圧に加えてステムアセンブリ70を閉位置に付勢する。それは、常に浸漬状態にあるので、耐腐食性材料から作られるか、あるいは弾性ゴムによって包まれているべきである。図7の底部カバー90は、図8の下側チャンバ52を確保するため、および、図9に示されるように、圧縮ばね96を支持するために置かれている。図9の底部カバーのスロット904は、圧縮ばね96のずれを防止するために置かれている。図7でのO−リング98は、図9に示されるように、ハウジング本体50と底部カバー90との連結領域を通っての下側チャンバ52からの漏れをシールするために置かれている。
【0027】
図7でのハウジング45の上方の頂部カバー40は、開口401を通しての移動のためにステムアセンブリ70を支持している。図9の頂部カバー40は、図8のハウジング本体の雌ネジ515に組み立てられる雄ネジ405を有している。頂部カバー40はまた、図9に示されるように、O−リング48を置くために下側に溝43を有している。O−リング48は、図10のステムアセンブリ70のシャフト715と図9の頂部カバー40の開口401との間のギャップをシールする。O−リング48はまた、図9に示されるように、その周囲のネジ領域をも同様にシールする。頂部カバー40が、圧力によってO−リング48を変形させるべく締め付けられると、図9の頂部カバー40の中空部43は図8の本体50の中空部517と共に、O−リング48の外方に向かっての変形を拘束する。それ故に、これらの中空部517、43はその中のシャフト715に向けてより圧力を与えるべく支持しており、周りをより良くシールする。O−リング48に加えられる圧力は、図9の頂部カバー40の締結動作で調整可能であるべきである。圧力の最適量は、図10のステムアセンブリ70の適切な動きを保証し、頂部カバー40のネジ405と共にシャフト715の周りの耐漏洩性を保証する。もしも、圧力量があまりにも高いなら、高い圧力はシャフト715周りの良好なシールには貢献するが、操作のためのステムアセンブリ70の困難な動きの原因となる。もしも、圧力量があまりにも低いなら、低い圧力はステムアセンブリ70の柔らかな動きを与えるが、シャフト715の周りの低いシール性の原因となる。
【0028】
図7での押しボタンアセンブリ30は、本体302、ロックナット304および仕上げプラグ306を備えている。図7での本体302は、ステムアセンブリ70の図11での肩部713を配置するための図12での穴308を有している。本体302は、ステムアセンブリ70の図11の雄ネジ712にロックナット304を置くべく、図12での大きな開口307を有している。図12でのロックナット304は、手動操作のために押しボタンアセンブリ30の本体302にステムアセンブリ70を結合する。押しボタンアセンブリ30の本体302は、スタイルと性能のためにはどのような形状および色をも取り得る。しかしながら、本体302の圧力をかけられる領域は、ユーザーによるステムアセンブリの快適な操作を提供するのに十分な大きさであるべきである。開口307における図12での溝309は、ロックナット304と開口307を遮蔽する仕上げプラグ306を固定するためのものである。ロックナット304は、ステムアセンブリ70の回転運動からそれが緩むのに抵抗すべく、好ましくは、ナイロンが挿入されたロックナットである。仕上げプラグ306は、そのレッグ3061が本体302の溝309内に固定されるように、開口307にスナップ嵌めされる。この仕上げプラグ306は、同じ目的を得るために螺着されてもよい。起動圧力が加えられる仕上げプラグ306は、弁を操作するときに構造と材料が耐えるべきである強度を必要とする。
【0029】
図12での押しボタンアセンブリ30にユーザーが何等の圧力をも加えないとき、ステムアセンブリ70のO‐リング78はシート60のリップ602に係合し、上側チャンバ51と下側チャンバ52との間は連通していないことを示している。底部カバー90上のばね96と下側チャンバ52の加圧流体5282は、図12に示されるように、出口519に向かう入口流れ5281を妨げるためにステムアセンブリ70をシート60のリップ602に対して付勢している。しかしながら、ユーザーが押しボタンアセンブリ30に図13の圧力Pをかけると、ステムアセンブリ70が下げられ、シート60のリップ602とステムアセンブリ70のO−リング78との間に流路529を形成する。流路529は、下側チャンバ52の加圧された入口流体5281がシート60の開口601を通って上側チャンバ51へ流れるのを許容し、図13に示されるように、出口519を介して流体5191を解放する。解放された流体5191は低い圧力を含み、それは、ユーザーが二つの構成部品の連結のための迅速連結を行なうことを可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器を示す本発明の斜視図である。
【図2】図1の1−1線における断面図であり、入口から出口までの内部流路を示す。
【図3】コントローラ、延長バーおよび噴霧先端具の3つの構成部品が分解されている、図1の分解組立図であり、迅速連結のための連結エレメントを示す。
【図4】図3のコントローラから隔離された縦型遮断弁の斜視図であり、外側エレメントの輪郭を示す。
【図5】コントローラが延長バーに連結され、噴出された単一の固体ストリームを有している噴霧器の斜視図である。
【図6】図5のコントローラがさらに角度付けられた噴霧先端具に連結され、流体の多数のストリームを有する噴霧器の斜視図である。
【図7】本発明に従い作成された図4の縦型遮断弁の分解組立図である。
【図8】図7の7−7線における縦型遮断弁のハウジング本体の組立てられた内部の構成部品を除いた断面図である。
【図9】図8の組み立てられた内部の構成部品を備える断面図である。
【図10】ステムアセンブリの斜視図であり、O−リングが上側部材とファスナにより固定されたベースプレートとの間に置かれている。
【図11】図10の10−10線におけるステムアセンブリの断面図であり、組み立てられた構成部品の内部構造を示している。
【図11A】図11の断片的な拡大図であり、O−リングの詳細を示している。ここで、O−リングは上側部材およびベースプレートの溝内に大半が包囲され、シートとの係合のために部分的に露出されている。
【図12】図4の4−4線における縦型遮断弁の断面図であり、押しボタンが自由状態で、閉位置にある弁を示している。
【図13】図4の4−4線における縦型遮断弁の断面図であり、押しボタンが外力Pで押された状態で、開位置にある弁を示している。
【技術分野】
【0001】
本発明は流体を噴霧する装置、より詳細には、多目的用に流体を噴霧する際に用いられる、縦型遮断弁を有している手動操作可能な装置に関する。
【背景技術】
【0002】
種々の制御弁を備えるいろいろな噴霧器が、流体を噴霧するために案出されている。手持ち噴霧器の多くは、一般に、ノズルを使用して細かい小滴で流体を噴霧するように用いられている。噴霧器の引き金は作動して、そして噴霧のために流体をノズルに追い込む。他の一つの装置では、流体を放出するために、加圧された容器が噴霧器に取り付けられる。これらのタイプの噴霧器は衛生的目的のために使うには、十分な流体を供給しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
入浴用のシャワーを提供する噴霧装置があり、ここでは穴をあけられたノズルから流体の細かい流れが身体にスプレーされる。ノズルは、流体を噴霧するための小さい穴を含んでいるカバープレートを備える大きなヘッドを有している。装置のこの大きな寸法のヘッドは、それが狭いスペースを通され制限された領域内で用いられるときに、障害になる。噴霧装置は一般に、本体に遮断弁は備えられていない。これらの特徴は、即時の流体供給が必要であるときはいつでも、不便である。
【0004】
頻繁な使用のための流体の供給に利用可能な多数の遮断弁システムがある。あるシステムは複雑な構成を包含し、製造業者が生産するのを妨げている。あるシステムは、入口供給源から配送される高圧に耐えるにはあまりにもデリケートである。他のシステムは、特定の目的のための構造を含み、結果として使用者が異なる目的のために利用するのを困難にしている。例えば、台所での皿の洗浄用噴霧器は、角度付けられた本体の近くに引き金ハンドルが配備された遮断弁を有している。この特徴は、ユーザーが遠隔調整する方法で遠隔領域に流体を供給する必要があるときには、都合が良くない。遮断弁が本体の角度付けられた部分に組み込まれている構造は噴霧器の寸法を大きくする。大きいタイプの噴霧器は、狭い開口を通して、制限されたスペースに置かれることに適さない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、即時のアクセスのためにどのような領域にでも流体を配送する。それは、手持ちの噴霧器として近い領域に流体を配送する。それは、遠隔噴霧器として遠い領域に流体を配送する。噴霧器は制限されたスペースを通して遠隔の領域に置かれ得る。本発明の細く且つ長い本体は、この配置を可能とする。迅速連結構造における容易に分離可能な構成部品が使用の多様性をもたらし、そして、その長さは選択的な延長バーを介して調整される。噴霧パターンは、選ばれた噴霧先端具を通して慣らされる。流体は、延長バーから単一のストリームで噴出することで、あるいは噴霧先端具から多数のストリームで噴霧することで、供給され得る。単一のストリームの流体はスポット洗浄をする強力な圧力を有する。種々の噴霧パターンは、多目的の噴霧器のために融通性と便利さを加える。
【0006】
本発明での縦型遮断弁はユーザーが噴霧器をいつでも使うことを可能にしている。弁の耐久的な構造は、入口流体源からの高い圧力に耐えるように設計されている。弁システムの形態は、高圧下での漏洩という普通にある問題を克服している。 単純な弁アセンブリがメンテナンスについてユーザーに利益を与えている。全ての構成部品は、低コスト化のためにプラスチックで、または耐久性を達成するために金属から作られてもよい。遮断弁の配列は、流体または産業上の他の全てのタイプの流体の即時アクセスを必要とする全ての装置に適用され得る。
【0007】
多目的の手持ち噴霧器は、縦型遮断弁を含んでいるコントローラ、延長バー、および噴霧先端具を備えている。噴霧器の外側本体は、狭い開口を通しての制限されたスペースへの配置を容易にするために、長手方向の、そして細い形状をなしている。噴霧器の輪郭は、ほとんど手間をかけずに噴霧器をホルダに置けるように熟慮されている。コントローラは、加圧された流体源に連結するための入口連結器を有している。コントローラの出口は、噴出された流体の単一の固形ストリームを得る、延長バーへの迅速な連結のためにアダプターを有している。延長バーは、種々の噴霧パターンを得るために、噴霧先端具のアダプターへの迅速な連結のためにさらに利用される。連結領域における全てのアダプターは、複数の大きさの径を有し、そしてシールおよび摩擦のためにO−リングを必要とする。二つの構成部品を結合するための迅速連結構造は、多目的の使用のための迅速な組み立てと回動を可能にする。種々の延長バーと噴霧先端具とが個別の要求に適合すべく選択される。
【0008】
コントローラにおける縦型遮断弁はハウジングおよび流体の流れを調整するための押しボタンを有する。ハウジングは、シートによって分割された上側チャンバおよび下側チャンバを備えている。入口が下側チャンバに位置され、加圧された流体を受け入れるコントローラの入口連結器に導いている。上側チャンバの出口は、下側チャンバから解放された流体を含み、コントローラの出口に向けられている。上側チャンバおよび下側チャンバは、弁機能のために手動で移動可能なステムアセンブリを包囲している。
【0009】
ステムアセンブリは、圧縮ばねと加圧された入口流体から放たれる圧力によってシートに係合される。圧力はステムアセンブリをシートに対して閉鎖位置に押付ける。ステムアセンブリは、上側部材とファスナによって固定されたベースプレートとの間に置かれた弾性のO−リングから構成されている。O−リングは、上側部材およびベースプレートの周囲溝から露出される領域を有している。露出された領域の幅は、シートとの係合のためであって、そしてその場所に保つためにO−リングの厚みより小さくなければならない。該シートは上側チャンバおよび下側チャンバの間で、シールのための弾性O−リングを備えてハウジングに固定されている。下側チャンバは、O−リングを備えてハウジングに固定されている底部カバーを有する。底部カバーは、ステムアセンブリを付勢する圧縮ばねを置くためのスロット(溝)を有している。上側チャンバは、上に位置された開口に接続されたチャンネルを有している。該開口には、中央に穴を有する頂部カバーが螺着される。 頂部カバーはその下に位置されている弾性O−リングに圧力を加える。該圧力は、O−リングに対するステムアセンブリの最適条件のシールおよび摩擦を得るように調整される。
【0010】
上側チャンバの上のチャネルと頂部カバーの穴は、ステムアセンブリの上側部材が押しボタンアセンブリに連結するために通過されるのを許容している。押しボタンは手動で押され、流体を放出するためにステムアセンブリを開ける。押しボタンの本体は、ロックナットで固定され、該ロックナットは仕上げプラグで覆われている開口内に位置されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明への詳細な言及が今なされ、その実施例が添付の図面に示されている。そこで、10と101のように、同じ最初の二つの桁を有している参照番号は関連するエレメントを指示している。101と1017のように、同じ最初の3つの桁を有している数字は、異なるエレメントを備える同じ構成部品を指示している。本発明の概略構成が構成部品の細部と機能によって以下に説明される。図1を参照するに、本発明の斜視図、縦型遮断弁を有する多目的の手持ち噴霧器、すなわち、「噴霧器」が組み立てられたものとして示され、そして番号10で示されている。噴霧器10は、縦型遮断弁20を組み込んでいるコントローラ101、延長バー103および噴霧先端具105で構成されている。本体の外面は、制限されたスペースを通って遠隔領域に置く目的のために、細く、そして滑らかな形状をなしている。
【0012】
図2での噴霧器10は、互いに連結された構成部品の内部構造を示している。図3の分解組立図は、分離されている図1の個別の構成部品を示している。図2におけるコントローラ101の入口1015は、縦型遮断弁20、すなわち「弁」を介して出口チャンネル1013に導いている。弁20は入口1015から本体1017の出口チャンネル1013に流れる流体を制御する。コントローラ101の図2での出口チャンネル1013は、端部に図3の雌型出口10112を有する。図3での雌型出口10132は、延長バー103への連結のために、図2における二段の内径1011、1012を有している。雌型出口10132は、迅速連結構造を用いて、延長バー103の雄型入口10351に連結される。
【0013】
延長バー103の雄型入口10351は、図2に示されるように、コントローラ101の雌型出口10132に連結されるべく、二段の直径1031、1032を有している。O−リング1033は、連結領域においてシール性および摩擦を提供するために、雄型アダプターの溝に置かれる。延長バー103の雄型出口10352はまた、図3のように、噴霧先端具105に連結するために二段の外径1036、1037を有している。雄型出口10352は、雄型入口1035がそうであるように、連結領域においてシール性および摩擦を提供するために、溝に置かれたO−リング1038を有している。雄型出口10352は、同じ迅速連結構造を用いて、噴霧先端具105の雌型入口10561にそれから連結される。噴霧先端具105の雌型入口10561はまた、延長バー103の雄型出口10352に連結するために、二段の直径1056、1057を有している。図2でのチャンバ1059は、延長バー103の出口の後流の噴霧先端具105の入口内に置かれている。このチャンバは、互いに整列されていない二つの連結チャンネルを緩衝する小さいリザーバである。噴霧先端具105は、空中に流体を噴霧するために、多数の小さい開口1052を有しているプラグ1051を含んでいる。プラグ1051は、シールするべく内部のベースにO−リング1058を備えて、噴霧先端具105の本体1053に固定される。
【0014】
噴霧器10の構成部品は、迅速連結構造を用いて連結される。迅速連結構造は、一つの雄型アダプターが滑動して他の雌型開口の中に置かれることを定義している。多段の雄型アダプターは、単段のアダプターよりも雌型開口に対して容易且つ良好な連結を支援する。何故ならば、より小さい直径を有している雄型のアダプターが迅速な連結のための道案内として用を果たすからである。迅速連結構造は、二つの構成部品の速くて容易な取り付けを提供する。迅速連結構造はまた、取り付けられている間での構成部品の回動能力を与え、種々の位置にそれらを調整する。種々の厚みの大きさを持っている多数の弾性O−リングが、リンケージをシールして、そして連結のための摩擦を調整するのを援助する。出口チャンネルでの低い圧力が、このタイプのそれほど締結応力を必要としない迅速連結構造を可能にしている。しかしながら、二つの構成部品の連結は、ねじ込み方法のような他のいかなる連結技術を用いてでも可能である。連結用の雄型出口および雌型入口は、雌型出口および雄型入口のような異性型を用いて変換できる。
【0015】
図3のコントローラ101の斜視図は、コントローラ本体1017、加圧流体源に連結するための連結器1016を備える入口1015、解放流体のための出口10112、ホルダに置くための曲線輪郭1013、およびコントローラ本体1017に組み込まれた縦型遮断弁20を備えている。該弁20は入口1015から出口10112に流れる流体を調節する。図4に示されている隔離された弁20は後でより詳細に説明される。
【0016】
図3での延長バー103は、ホルダに置くための曲線輪郭1039を備える本体1034、雄型入口10321、および雄型出口10372からなる。雄型入口10321および雄型出口10372は、各端部に、一方がより小さい直径1032で他方がより大きい直径1031の二段アダプターを含んでいる。二段アダプターは、シールおよび迅速連結のために備え付けられるO−リング1033用の溝を有している。延長バー103の雄型入口10351はコントローラ101の雌型出口10112に連結され、弁20から排出された流体を受け取る。延長バー103は、図5に示されるように、流体をその出口10372に運び、端部で間断のないストリームを噴出する。間断のないストリームの圧力は、弁の制御を通して調整され得る。弁20の全開でのその最大圧力は、スポット洗浄または量的供給のために利用され得る。延長バーは、個別の嗜好に合わせて種々の長さおよび形状を採る。細身で長い形状を備える本体は、遠隔の領域に届き、そして制限されたスペースに置かれ得る。
【0017】
図3での延長バー103の雄型出口10372は、図6に示されるように、空中での多数の流体ストリーム10525のために、さらに噴霧先端具105の雌型入口10561に連結される。噴霧先端具105は、小さな多数の開口1052を含んでいるプラグ1051を有する。噴霧先端具105からの噴霧ストリームの種々のパターンは、異なった大きさのいろいろな開口を有するプラグ1051を変えることによって達成され得る。噴霧先端具105の図3での本体1053は、種々の目的のために空中でのある程度の噴霧を達成するために、図6に示されるように、ある角度に斜めに湾曲されることができる。噴霧先端具105は、制限されたスペース中に置かれるように、細く且つなめらかな外面を形成する本体としてもよい。
【0018】
縦型遮断弁20は、図3でのコントローラ101の本体1017から隔離された状態で、図4に示されている。該弁20は、手動操作のための押しボタンアセンブリ30と流れを制御するためのハウジング45を備えている。ハウジング45の外面は、図4に示すように、頂部カバー40、底部カバー90、入口開口528、および出口開口519を含んでいる。弁20の全ての構成部品は、本発明に従って作られる分解組立図として、図7に示されている。
【0019】
図7での弁20のハウジング45は、上下方向に移動可能な弁機能のための内部構造を含み、縦型遮断弁を創生する図8のハウジング本体50を有する。縦型遮断弁は、生産と消費のために利益をもたらすべく、弁構成を簡素化している。これは弁動作を容易にしている。というのも、弁制御の上下動が手動の押し移動と呼応されているからである。弁操作力を増すためにてこ作用を実行する引き金ハンドルを採用することができる。図8での本体50は、中間においてネジ付きネック55により分割された上側チャンバ51および下側チャンバ52の二つのチャンバを有している。上側チャンバ51はネジ付きネック55の頂部に位置され、図3のコントローラ101の出口10112に連なる小さな出口開口519を含んでいる。上側チャンバ51の上方の図8での大きな開口513は、図7の頂部カバー40を置くためのネジ515を有している。図8の中空部517は、シールのための図7のO−リング48を置くべく、開口513の底に位置されている。中空部517は、圧力が加えられたときO−リング48が外方に向かって変形されるのを制限する。従って、O−リングは中心に向かって変形され、図7のステムアセンブリ70の上側部材71の周りをさらに良好にシールすることができる。図8のチャンネル511は、上側チャンバ51と大きな開口513との間の連通のために置かれている。このチャンネルは、弁を制御すべくステムアセンブリ70の図10の上側部材71を置くためのものである。図8の下側チャンバ52は、ネジ付きネック55の底側に位置されている。これは、コントローラの図3の入口1051に連なる入口開口528を含んでいる。ネジ525が、下側チャンバをシールすべく図7の底部カバー90を置くために配置されている。
【0020】
図7でのハウジング45の本体50は、独立の品目として別に構築されてもよい。そして、コントローラ101の本体1017に挿入され、図3に示されるように、統合されてもよい。しかしながら、図7でのハウジング45の本体50は、コントローラ101の本体1017に注入され、単一の構成物を構成してもよい。この注入型実施形態の構造は、コントローラ101の本体1017に直接に構築された内部縦型遮断弁システムを有する。このプラスチック製本体への単一形成は、製造コストを低減し、組立工程を単純化する。しかしながら、それは、プラスチック製本体に別体の金属製ハウジングを組み込むのよりも耐久性は低い。保護の範囲を逸脱することなく、異なる材料の混合,構造およびデザインを用いて種々の生産方式が可能である。
【0021】
図7のシート60は、中央に開口601を有し、そこにステムアセンブリ70の上側部材71と解放された流体が通過される。それは、図9に示されるように、シールすべくO−リング68と共にハウジング50に組み立てられる。図9のシート60の開口601は整列された二つの異なった大きさの直径を有しており、一方は小さい直径604で他方は大きい直径605である。小さい開口604は、道具を使っての組立および分解を容易にするために多角形の形状を採っている。図9の大きい開口605は上側部材71における図10のフランジ716を置くべく円形状を採る。シート60の外面は、図9に示されるようなネジ607の如き、ハウジング50への締結手段を有している。図9の外側フランジ603は、O−リングの68に圧力を加えシールすべくネジ607の隣に位置されている。シート60の図9におけるリップ602は、開口601を通って流れる流体を制御するために、ステムアセンブリ70の図11におけるO−リング78との容易な係合のための丸味を帯びた表面を採っている。シート60の図9での開口601は、下側チャンバ52から上側チャンバ51に放出されるべき入口528での加圧流体のため、および通過されるべきステムアセンブリ70の上側部材71のためのチャンネルである。
【0022】
図7のステムアセンブリ70は、上側部材71、O−リング78、ベースプレート80、および固定用ファスナ89から構成されている。これらの全ての構成部品一緒に組立てられ、図10に示されるように、一つの特有な小片として働く。ステムアセンブリ70の図10での上側の小片71は、フランジ716、シャンク715、肩部713およびネジ712を備えている。フランジ716は、図11Aの溝719内にO−リングの78を正しく保持すべく支持している。このフランジ716は、図9でのシート60の大きい開口605内でのステムアセンブリ70の動きをさらに、案内し、且つ安定させている。その丸い形状は、ステムアセンブリ70がどのような方向ででもシート60の大きい開口605の中に置かれることを可能にしている。図10でのシャンク715は、図4に示されるように、弁ハウジング45の外部にその長さが延在している。その滑らかな、そして丸い表面が図9でのO−リング48との接点領域での良好なシールに貢献している。図10での肩部713は、図7での押しボタン30を置くためのものである。図10でのネジ712は、押しボタン30をロックするために図7のナット304のためのものである。図7でのO−リング78は、図10でフランジ716の下に位置され、図9のシート60に係合されたとき、流体の流れを止める。その厚みにおける丸い形状が、図9でのリップの丸い形状と共に良好なシールをすることができる。図7でのベースプレート80は、O−リング78を正しく保持するために、図10でフランジ716の下に位置されている。ベースプレート80の図11の溝802は、O−リング78をさらに良好に固定するために形成されている。ベースプレート80の図11における膨出エレメント805は、図7での圧縮ばね96を正しく保持するためのものである。図11のベースプレート80は、入口流体源からの圧力を吸収するために、大きい面領域803を有している。面領域803は、操作力を調整するために調節可能である。吸収された圧力は、圧縮ばねの力に追加するべく解放され、遮断弁を閉位置に付勢する。
【0023】
図7でのO−リング78は、加圧された入口流体と圧縮ばね96からの圧力の故に変形またはずれたりし、その性能を低下する。この問題を緩和するために、図11Aでのフランジ716の溝719およびベースプレート803の本体の溝802が実現され、これらの包囲形状がO−リング78を取り囲むように丸くされている。溝719、802の丸くされた形状により、O−リング78への最大の支持面積を与えることができる。従って、圧力はこの最大の支持面積に亘り分配され、O−リング78の変形を最小にしている。その他にも、図11AにおけるO−リング78の露出された幅Wは、その変形を防止するために厚みDよりも小さくあるべきである。図11Aに示されるように、露出幅をW、厚さをDとするとき、ステムアセンブリの70を適切に機能させるようO−リング78を正しく保持するためには、WおよびDの間の関係は次のように定式化される:
W < D
【0024】
O−リング78の露出幅Wと厚みDとの間の差は、図11Aでの溝719、802に置かれたO−リング78の安定性を決定する。しかしながら、その差の絶対値の意味はそれほど意味を持たない。何故なら、それは、O−リング78の小さな厚みから大きな厚みで異なるからである。それ故に、差比率が、O−リング78の厚みに基づいた相対値として、より有意義であり、次式のように定式化される:
相対的な差比率=(D−W)/D
【0025】
差比率が大きければ大きい程、O−リング78は変位なくその位置でより安定である。しかしながら、最適な差比率に悪影響を与える若干の因子がさらにある。因子の一つは、露出幅Wがシート60との適切な係合のために最小接触面領域を必要とするということである。もう一つの因子は、O−リング78が作られる材料である。O−リング78が作られる材料が柔らかければ柔らかい程、O−リング78の変位を妨げるために、より大きな差比率でなければならない。
【0026】
図7の圧縮ばね96は、図9に示されるように、底部カバー90のスロット内に位置されている。その圧縮圧力は入口流体圧に加えてステムアセンブリ70を閉位置に付勢する。それは、常に浸漬状態にあるので、耐腐食性材料から作られるか、あるいは弾性ゴムによって包まれているべきである。図7の底部カバー90は、図8の下側チャンバ52を確保するため、および、図9に示されるように、圧縮ばね96を支持するために置かれている。図9の底部カバーのスロット904は、圧縮ばね96のずれを防止するために置かれている。図7でのO−リング98は、図9に示されるように、ハウジング本体50と底部カバー90との連結領域を通っての下側チャンバ52からの漏れをシールするために置かれている。
【0027】
図7でのハウジング45の上方の頂部カバー40は、開口401を通しての移動のためにステムアセンブリ70を支持している。図9の頂部カバー40は、図8のハウジング本体の雌ネジ515に組み立てられる雄ネジ405を有している。頂部カバー40はまた、図9に示されるように、O−リング48を置くために下側に溝43を有している。O−リング48は、図10のステムアセンブリ70のシャフト715と図9の頂部カバー40の開口401との間のギャップをシールする。O−リング48はまた、図9に示されるように、その周囲のネジ領域をも同様にシールする。頂部カバー40が、圧力によってO−リング48を変形させるべく締め付けられると、図9の頂部カバー40の中空部43は図8の本体50の中空部517と共に、O−リング48の外方に向かっての変形を拘束する。それ故に、これらの中空部517、43はその中のシャフト715に向けてより圧力を与えるべく支持しており、周りをより良くシールする。O−リング48に加えられる圧力は、図9の頂部カバー40の締結動作で調整可能であるべきである。圧力の最適量は、図10のステムアセンブリ70の適切な動きを保証し、頂部カバー40のネジ405と共にシャフト715の周りの耐漏洩性を保証する。もしも、圧力量があまりにも高いなら、高い圧力はシャフト715周りの良好なシールには貢献するが、操作のためのステムアセンブリ70の困難な動きの原因となる。もしも、圧力量があまりにも低いなら、低い圧力はステムアセンブリ70の柔らかな動きを与えるが、シャフト715の周りの低いシール性の原因となる。
【0028】
図7での押しボタンアセンブリ30は、本体302、ロックナット304および仕上げプラグ306を備えている。図7での本体302は、ステムアセンブリ70の図11での肩部713を配置するための図12での穴308を有している。本体302は、ステムアセンブリ70の図11の雄ネジ712にロックナット304を置くべく、図12での大きな開口307を有している。図12でのロックナット304は、手動操作のために押しボタンアセンブリ30の本体302にステムアセンブリ70を結合する。押しボタンアセンブリ30の本体302は、スタイルと性能のためにはどのような形状および色をも取り得る。しかしながら、本体302の圧力をかけられる領域は、ユーザーによるステムアセンブリの快適な操作を提供するのに十分な大きさであるべきである。開口307における図12での溝309は、ロックナット304と開口307を遮蔽する仕上げプラグ306を固定するためのものである。ロックナット304は、ステムアセンブリ70の回転運動からそれが緩むのに抵抗すべく、好ましくは、ナイロンが挿入されたロックナットである。仕上げプラグ306は、そのレッグ3061が本体302の溝309内に固定されるように、開口307にスナップ嵌めされる。この仕上げプラグ306は、同じ目的を得るために螺着されてもよい。起動圧力が加えられる仕上げプラグ306は、弁を操作するときに構造と材料が耐えるべきである強度を必要とする。
【0029】
図12での押しボタンアセンブリ30にユーザーが何等の圧力をも加えないとき、ステムアセンブリ70のO‐リング78はシート60のリップ602に係合し、上側チャンバ51と下側チャンバ52との間は連通していないことを示している。底部カバー90上のばね96と下側チャンバ52の加圧流体5282は、図12に示されるように、出口519に向かう入口流れ5281を妨げるためにステムアセンブリ70をシート60のリップ602に対して付勢している。しかしながら、ユーザーが押しボタンアセンブリ30に図13の圧力Pをかけると、ステムアセンブリ70が下げられ、シート60のリップ602とステムアセンブリ70のO−リング78との間に流路529を形成する。流路529は、下側チャンバ52の加圧された入口流体5281がシート60の開口601を通って上側チャンバ51へ流れるのを許容し、図13に示されるように、出口519を介して流体5191を解放する。解放された流体5191は低い圧力を含み、それは、ユーザーが二つの構成部品の連結のための迅速連結を行なうことを可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器を示す本発明の斜視図である。
【図2】図1の1−1線における断面図であり、入口から出口までの内部流路を示す。
【図3】コントローラ、延長バーおよび噴霧先端具の3つの構成部品が分解されている、図1の分解組立図であり、迅速連結のための連結エレメントを示す。
【図4】図3のコントローラから隔離された縦型遮断弁の斜視図であり、外側エレメントの輪郭を示す。
【図5】コントローラが延長バーに連結され、噴出された単一の固体ストリームを有している噴霧器の斜視図である。
【図6】図5のコントローラがさらに角度付けられた噴霧先端具に連結され、流体の多数のストリームを有する噴霧器の斜視図である。
【図7】本発明に従い作成された図4の縦型遮断弁の分解組立図である。
【図8】図7の7−7線における縦型遮断弁のハウジング本体の組立てられた内部の構成部品を除いた断面図である。
【図9】図8の組み立てられた内部の構成部品を備える断面図である。
【図10】ステムアセンブリの斜視図であり、O−リングが上側部材とファスナにより固定されたベースプレートとの間に置かれている。
【図11】図10の10−10線におけるステムアセンブリの断面図であり、組み立てられた構成部品の内部構造を示している。
【図11A】図11の断片的な拡大図であり、O−リングの詳細を示している。ここで、O−リングは上側部材およびベースプレートの溝内に大半が包囲され、シートとの係合のために部分的に露出されている。
【図12】図4の4−4線における縦型遮断弁の断面図であり、押しボタンが自由状態で、閉位置にある弁を示している。
【図13】図4の4−4線における縦型遮断弁の断面図であり、押しボタンが外力Pで押された状態で、開位置にある弁を示している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体の流れを調整し、且つ、縦型遮断弁を組み込んだ細長い本体と、加圧された流体源への連通のための連結器を含む入口と、迅速な連結のために複数の寸法の直径が配列されたアダプターを有する開口を含む出口と、前記入口から前記縦型遮断弁を介して前記出口までの流体の流れのために内部的に連繋するチャンネルと、手での握持のための細い本体およびホルダに置くための前記本体の輪郭を有する外面とを有しているコントローラ、
流体を離れた領域に運び、且つ、チューブ形状に形成された本体と、前記コントローラの出口への迅速な連結のために複数の寸法の直径が配列されたアダプターを含む入口と、迅速な連結のために複数の寸法の直径が配列されたアダプターを含む出口と、迅速な連結のためにシールと摩擦を与えるべく前記入口および前記出口のO−リングと、前記入口から前記出口までの流体の流れのために連繋するチャンネルと、前記出口は単一のストリームの流体を噴出し、ホルダに置くための前記本体の外面輪郭を有する延長バー、および
流体の空気中への分配を遂行し、且つ、種々の角度に湾曲された本体と、前記延長バーの前記出口への迅速な連結のために複数の寸法の直径が配列されたアダプターを含む入口と、流体を放出しO−リングを配置するための内部ベースを有する出口開口と、流体の微細な多数のストリームのための種々の大きさ且つパターンの小孔を包含する前記出口開口のためのカバープレートと、前記出口開口に配置され前記カバープレートをシールするO−リングと、前記入口が前記延長バーの前記出口に整列されない事態に対する緩衝を前記入口で提供するチャンバと、前記入口から前記チャンバを介して前記出口まで内部的に連繋するチャンネルと、を有する噴霧先端具
を備えることを特徴とする縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項2】
前記縦型遮断弁は、
加圧された流体の入力のための下側チャンバおよび解放流体の出力のための上側チャンバを含む本体と、前記本体内で前記上側チャンバの上方に位置する開口と、ステムアセンブリが通過するよう前記開口から前記上側チャンバまで連繋するチャンネルと、前記開口内で前記チャンネルをシールするO−リングと、前記O−リングに圧力を加える前記開口のための頂部カバーと、シールを支援し前記開口内で前記O−リングを配置するための中空部と、前記下側チャンバでコントローラの前記入口に導く入口開口と、前記上側チャンバでコントローラの前記出口に導く出口開口と、前記上側チャンバおよび下側チャンバの間で前記本体に固設されたシートと、前記シートをシールするO−リングと、前記下側チャンバを確保するための底部カバーと、前記底部カバーをシールするO−リングと、前記底部カバーに配置され前記ステムアセンブリを閉位置に付勢する圧縮ばねと、を有するハウジング、
前記下側チャンバから前記上側チャンバへの流体の流れを制御するための手動のステムアセンブリ、および
前記ステムアセンブリの上側部材を配置するための穴を含む本体と、前記本体を前記ステムアセンブリの上側部材に固定するロックナットと、前記本体内で前記ロックナットを配置するための開口と、前記開口を覆う仕上げプラグと、前記開口において前記仕上げプラグを配置するための溝とを有する押しボタンアセンブリ、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項3】
前記ステムアセンブリは、
中央に丸い穴を有し、弾性材料から作られたO−リング、
手動操作のために前記コントローラの外側に延出された本体と、前記押しボタンアセンブリに前記ロックナットを配置するために一端部に配置されたネジと、前記押しボタンアセンブリの前記本体を配置するための肩部と、良好なシール性を支援する滑らかな表面を備えて、長く円筒状で細身の外形を形成し、前記押しボタンを正しく保持すべく前記肩部よりも大きな厚みを有するシャフトと、他端部に位置され、前記シートの大きな開口に嵌り込むべく配置するための円板を形成するフランジと、前記O−リングを配置するための前記フランジにおける溝と、前記フランジの一端部から前記シャフトに向けて内ネジが形成されたファスナ用の開口と、を有する上側部材、
入口流体圧力を前記O−リングに分配して吸収するための円板形状を形成し、一側面に前記O−リングを配置するための溝を有する本体と、前記圧縮ばねを配置するための他側面の中央における突出部と、前記突出部の中央から前記本体の他側面までファスナが通過するための中心における開口と、を有するベースプレート、
前記上側部材と前記ベースプレートとの間に配置された前記O−リングを固定し、前記ハウジング内での移動のために前記ステムアセンブリの単一片を形成するファスナ、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項4】
前記縦型遮断弁の内部構造を前記コントローラの本体内に構築することによって、前記ハウジングの本体は前記コントローラの本体に注入されて、単一構成物を形成していることを特徴とする請求項2に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項5】
前記シートは、
前記ステムアセンブリのO−リングとの良好な係合のために丸味を帯びた滑らかな表面に形成されたリップ、
前記ステムアセンブリおよび解放された流体の通路のために、中央で整列された二つの大きさの直径を有する開口、
工具用に、第1の小さい直径の前記開口の多角形の形状、
前記ステムアセンブリの上側部材を配置するために、第2の大きい直径の前記開口の円形状、
前記O−リングをシールのために固定する前記シートの外側のフランジ、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項6】
前記頂部カバーは、
前記ステムアセンブリが通過するための中央の穴、
前記ステムアセンブリのシャフトに対するシール性を支援する前記O−リングを配置するための中空部、
前記ハウジングの本体に固定するためのネジを含む本体、および
前記本体において前記O−リングに加えられる圧力の調整を容易とする手段、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項7】
前記底部カバーは、
前記ハウジングの本体に固定するためのネジを含む本体、
前記圧縮ばねを誤配置を防止すべく配置するために中央に位置された凹部、
前記本体において固定を容易とする手段、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項8】
前記手段は、多角形および固定を容易とするための交差線を含む本体上の表面性を含む種々の形状を含むことを特徴とする請求項6または7に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項9】
前記縦型遮断弁の構成部品は、より長い使用のために耐腐食性材料から作られていることを特徴とする請求項2に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項10】
前記ステムアセンブリの前記O−リングは、前記シートと係合するための露出された幅がずれを防止すべく前記O−リングの厚みより大きくないように、前記溝で囲まれていることを特徴とする請求項3に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項11】
前記延長バーは、制限されたスペースに配置されるべく細く長い形状を有する本体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項12】
前記噴霧先端具は、制限されたスペースに配置されるべく丸くされた端部を備える細い形状を有する本体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項13】
前記O−リングは、良好なシール性と摩擦のために弾性材料から作られていることを特徴とする請求項1に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項14】
前記迅速連結は、第1の部材の出口の第2の部材の入口への摺動による連結として定義されることを特徴とする請求項1に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項1】
流体の流れを調整し、且つ、縦型遮断弁を組み込んだ細長い本体と、加圧された流体源への連通のための連結器を含む入口と、迅速な連結のために複数の寸法の直径が配列されたアダプターを有する開口を含む出口と、前記入口から前記縦型遮断弁を介して前記出口までの流体の流れのために内部的に連繋するチャンネルと、手での握持のための細い本体およびホルダに置くための前記本体の輪郭を有する外面とを有しているコントローラ、
流体を離れた領域に運び、且つ、チューブ形状に形成された本体と、前記コントローラの出口への迅速な連結のために複数の寸法の直径が配列されたアダプターを含む入口と、迅速な連結のために複数の寸法の直径が配列されたアダプターを含む出口と、迅速な連結のためにシールと摩擦を与えるべく前記入口および前記出口のO−リングと、前記入口から前記出口までの流体の流れのために連繋するチャンネルと、前記出口は単一のストリームの流体を噴出し、ホルダに置くための前記本体の外面輪郭を有する延長バー、および
流体の空気中への分配を遂行し、且つ、種々の角度に湾曲された本体と、前記延長バーの前記出口への迅速な連結のために複数の寸法の直径が配列されたアダプターを含む入口と、流体を放出しO−リングを配置するための内部ベースを有する出口開口と、流体の微細な多数のストリームのための種々の大きさ且つパターンの小孔を包含する前記出口開口のためのカバープレートと、前記出口開口に配置され前記カバープレートをシールするO−リングと、前記入口が前記延長バーの前記出口に整列されない事態に対する緩衝を前記入口で提供するチャンバと、前記入口から前記チャンバを介して前記出口まで内部的に連繋するチャンネルと、を有する噴霧先端具
を備えることを特徴とする縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項2】
前記縦型遮断弁は、
加圧された流体の入力のための下側チャンバおよび解放流体の出力のための上側チャンバを含む本体と、前記本体内で前記上側チャンバの上方に位置する開口と、ステムアセンブリが通過するよう前記開口から前記上側チャンバまで連繋するチャンネルと、前記開口内で前記チャンネルをシールするO−リングと、前記O−リングに圧力を加える前記開口のための頂部カバーと、シールを支援し前記開口内で前記O−リングを配置するための中空部と、前記下側チャンバでコントローラの前記入口に導く入口開口と、前記上側チャンバでコントローラの前記出口に導く出口開口と、前記上側チャンバおよび下側チャンバの間で前記本体に固設されたシートと、前記シートをシールするO−リングと、前記下側チャンバを確保するための底部カバーと、前記底部カバーをシールするO−リングと、前記底部カバーに配置され前記ステムアセンブリを閉位置に付勢する圧縮ばねと、を有するハウジング、
前記下側チャンバから前記上側チャンバへの流体の流れを制御するための手動のステムアセンブリ、および
前記ステムアセンブリの上側部材を配置するための穴を含む本体と、前記本体を前記ステムアセンブリの上側部材に固定するロックナットと、前記本体内で前記ロックナットを配置するための開口と、前記開口を覆う仕上げプラグと、前記開口において前記仕上げプラグを配置するための溝とを有する押しボタンアセンブリ、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項3】
前記ステムアセンブリは、
中央に丸い穴を有し、弾性材料から作られたO−リング、
手動操作のために前記コントローラの外側に延出された本体と、前記押しボタンアセンブリに前記ロックナットを配置するために一端部に配置されたネジと、前記押しボタンアセンブリの前記本体を配置するための肩部と、良好なシール性を支援する滑らかな表面を備えて、長く円筒状で細身の外形を形成し、前記押しボタンを正しく保持すべく前記肩部よりも大きな厚みを有するシャフトと、他端部に位置され、前記シートの大きな開口に嵌り込むべく配置するための円板を形成するフランジと、前記O−リングを配置するための前記フランジにおける溝と、前記フランジの一端部から前記シャフトに向けて内ネジが形成されたファスナ用の開口と、を有する上側部材、
入口流体圧力を前記O−リングに分配して吸収するための円板形状を形成し、一側面に前記O−リングを配置するための溝を有する本体と、前記圧縮ばねを配置するための他側面の中央における突出部と、前記突出部の中央から前記本体の他側面までファスナが通過するための中心における開口と、を有するベースプレート、
前記上側部材と前記ベースプレートとの間に配置された前記O−リングを固定し、前記ハウジング内での移動のために前記ステムアセンブリの単一片を形成するファスナ、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項4】
前記縦型遮断弁の内部構造を前記コントローラの本体内に構築することによって、前記ハウジングの本体は前記コントローラの本体に注入されて、単一構成物を形成していることを特徴とする請求項2に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項5】
前記シートは、
前記ステムアセンブリのO−リングとの良好な係合のために丸味を帯びた滑らかな表面に形成されたリップ、
前記ステムアセンブリおよび解放された流体の通路のために、中央で整列された二つの大きさの直径を有する開口、
工具用に、第1の小さい直径の前記開口の多角形の形状、
前記ステムアセンブリの上側部材を配置するために、第2の大きい直径の前記開口の円形状、
前記O−リングをシールのために固定する前記シートの外側のフランジ、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項6】
前記頂部カバーは、
前記ステムアセンブリが通過するための中央の穴、
前記ステムアセンブリのシャフトに対するシール性を支援する前記O−リングを配置するための中空部、
前記ハウジングの本体に固定するためのネジを含む本体、および
前記本体において前記O−リングに加えられる圧力の調整を容易とする手段、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項7】
前記底部カバーは、
前記ハウジングの本体に固定するためのネジを含む本体、
前記圧縮ばねを誤配置を防止すべく配置するために中央に位置された凹部、
前記本体において固定を容易とする手段、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項8】
前記手段は、多角形および固定を容易とするための交差線を含む本体上の表面性を含む種々の形状を含むことを特徴とする請求項6または7に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項9】
前記縦型遮断弁の構成部品は、より長い使用のために耐腐食性材料から作られていることを特徴とする請求項2に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項10】
前記ステムアセンブリの前記O−リングは、前記シートと係合するための露出された幅がずれを防止すべく前記O−リングの厚みより大きくないように、前記溝で囲まれていることを特徴とする請求項3に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項11】
前記延長バーは、制限されたスペースに配置されるべく細く長い形状を有する本体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項12】
前記噴霧先端具は、制限されたスペースに配置されるべく丸くされた端部を備える細い形状を有する本体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項13】
前記O−リングは、良好なシール性と摩擦のために弾性材料から作られていることを特徴とする請求項1に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【請求項14】
前記迅速連結は、第1の部材の出口の第2の部材の入口への摺動による連結として定義されることを特徴とする請求項1に記載の縦型遮断弁を有する多目的手持ち噴霧器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図11A】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図11A】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2007−513758(P2007−513758A)
【公表日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−543835(P2006−543835)
【出願日】平成16年11月15日(2004.11.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/038322
【国際公開番号】WO2005/060474
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(506198274)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月15日(2004.11.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/038322
【国際公開番号】WO2005/060474
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(506198274)
【Fターム(参考)】
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