縦無縫製のデザイン性の生地とその製造方法
【課題】
丈夫で型崩れしない織物の機能性と伸縮性と風合いとを兼ね備えた帽子、マフラー、衣料、鞄に形成されている筒状、及び平面に編成された縦無縫製の筒状、又は平面の生地とアパレル製品と雑貨の製造方法を提供することを目的とする
【解決手段】
種々の天然繊維、及び化学繊維を瞳状の形状のパーツに裁断し、各種の色彩の異なるパーツを連続的に縫製して、縦に縫い目のない所望の筒状、曲面状、又は平面状の生地に形成させた縦無縫製のデザイン性の生地である。
瞳状または菱形の形状に裁断した各パーツは、長さ50mm〜1200mm、幅10mm〜300mmの瞳状または、菱形の模様であって、これらの各種のパーツ部品を色彩、模様を変えながら連続的に縫製して縦無縫製のデザイン性の生地にしたものである。
丈夫で型崩れしない織物の機能性と伸縮性と風合いとを兼ね備えた帽子、マフラー、衣料、鞄に形成されている筒状、及び平面に編成された縦無縫製の筒状、又は平面の生地とアパレル製品と雑貨の製造方法を提供することを目的とする
【解決手段】
種々の天然繊維、及び化学繊維を瞳状の形状のパーツに裁断し、各種の色彩の異なるパーツを連続的に縫製して、縦に縫い目のない所望の筒状、曲面状、又は平面状の生地に形成させた縦無縫製のデザイン性の生地である。
瞳状または菱形の形状に裁断した各パーツは、長さ50mm〜1200mm、幅10mm〜300mmの瞳状または、菱形の模様であって、これらの各種のパーツ部品を色彩、模様を変えながら連続的に縫製して縦無縫製のデザイン性の生地にしたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、丈夫で型崩れしない織物の機能性とニットのような伸縮性とを兼ね備えた帽子、マフラー、衣料、鞄に形成されているアパレル製品のデザイン性の生地とその製造方法に関する。特に帽子、マフラー、衣料、鞄に形成されている筒、曲面、平面に編成された縦無縫製の筒状、曲面状、及び平面状の生地とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
帽子、マフラー、衣料、鞄に形成されている筒状に編成された縦無縫製の筒状の生地と衣服に柔軟性を与える加工方法として、縫製上の制約を受けることなくデザインでき、柔軟性を損なうことのない製品の加工方法として、縫製前ではなく、縫製後に加工を施す加工方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来からニットを中心に縫製工程を簡略化したり、縫い目をなくすことにより着用時の快適性を向上する目的で無縫製の衣料の開発が進められている(特許文献2参照)。これらは、筒状に編成された編地により、弾性を持っている繊維によって収縮可能な被服を開発されているが、巻取り装置等を取り付けた特殊編機で製造されている(特許文献3参照)。
【0003】
衣料は、その一部を縫製することなく、筒状で製品化されるという特徴を持っており、ウエルト部や裾部を除く、身体部位の生地は、通常、平編等のシングル緯編地であった(特許文献4参照)。このため、単調な生地となり、肌面の素材と製品表の素材を替えたリバーシブル効果は得られず、生地の厚みも製品の部位によって大きく変えることはできない、という問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公平4−23026号公報
【特許文献2】特開2006−132053号公報
【特許文献3】特開2004−76209号公報
【特許文献4】特開2005−154988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、織物の機能性と伸縮性と風合いとを兼ね備えた帽子、被服(マフラー、衣料など)、鞄に形成されている筒状、曲面状、又は平面状に編成された縦無縫製の生地とその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、前記の従来の帽子、マフラー、衣料、鞄と衣料の欠点を改良し、人体の形状に関連して付与すべき伸縮性能や厚みを自由に設計でき、しかも着用時の快適性に必要な機能性を生地・編地に付与し、特殊な縫製工程ができるだけ製造された、デザイン性をもった帽子、マフラー、衣料、鞄に形成されている筒状、曲面状、平面状に編成された縦無縫製のアパレル製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
種々の天然、及び化学繊維を製織した瞳状の形状の各パーツに裁断し、色彩の異なるパーツを縫製して、縦に縫い目のない所望の生地に形成させることを特徴とする縦無縫製の筒状の生地とその製造方法である。
特に、天然繊維、化学繊維、及び皮革を瞳状の形状のパーツに裁断し、各種の色彩の異なるパーツを連続的に縫製して、縦に縫い目のない所望の筒状、曲面状、又は平面状の生地に形成されている縦無縫製のデザイン性の生地である。
【0008】
瞳状の形状に裁断した各パーツは、瞳形、又は菱形であって、各形状に縫い代4mm〜12mmをつけた長さ50mm〜1200mm、幅10mm〜300mmの瞳形、又は菱形の模様であって、これらの各種のパーツ部品を色彩、模様を変えながら連続的に縫製して筒状、曲面状、又は平面状にしている。
【0009】
天然繊維、化学繊維、及び皮革は、綿繊維、絹繊維、レーヨン繊維、ポリビニロン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリル繊維、天然皮革、合成皮革であって、その中から選ばれたものであって、種々の色彩のものを瞳状の形状の各パーツに裁断し、各繊維、又は皮革の同一、又は組み合わせで、これらのパーツを連続して縫製して、縦に縫い目のない所望の生地に形成されている。
【0010】
瞳状の各パーツに裁断した各種のパーツは、色柄と模様を異なるものを並べて連続して縫製して、意匠性を高める縦無縫製のデザイン性をもった帽子、マフラー、衣料、鞄、雑貨に形成されている生地の製造方法である。
瞳状の各パーツに裁断した各種の縫い代付パーツの縫製は、色柄と模様を異なるきパーツ2枚を並べて縫製して、その縫製したものを連続している縦無縫製のデザイン性の生地の製造方法である。
【0011】
筒状、曲面状又は平面状に編成された生地により、帽子、被服、鞄、雑貨などに形成されている縦無縫製のデザイン性の生地の製造方法である。
筒状、曲面状又は平面状に編成された生地が、帽子、被服、鞄、雑貨の部位によって、伸縮力の異なる繊維生地で、形状、色彩、模様を異なった繊維パーツで構成されており、編地の緯方向に5%〜50%伸張できる。
【0012】
筒状、曲面状又は平面状に編成された生地により、形成された帽子、マフラー、衣料、鞄、雑貨に形成されている。本発明の生地が、帽子、マフラー、衣料、鞄、雑貨の部位によって、伸縮力の異なる繊維生地で、形状、色彩を異なった繊維パーツで構成されており、編地の緯方向に20%伸張できる。
【0013】
結合糸が弾性繊維で形成されている場合には、筒状、曲面状、又は平面状に編成された生地が用いられている個所に伸縮性を付与でき、人体に沿うように縫製しなくても、人体にフィットする製品が得られるために好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、天然繊維、化学繊維を縫製した後、帽子、マフラー、衣料、鞄、雑貨に形成されている筒状、曲面状、又は平面状に編成された縦無縫製の筒状、曲面状、又は平面状の生地に、柔軟性と風合いをもち、かつ丈夫で型崩れしない織物の機能性とを兼ね備えたデザイン性の帽子、被服、マフラー、衣料、鞄、雑貨に形成されている筒状、曲面状、又は平面状に編成された縦無縫製の筒状、曲面状、又は平面状の生地とそれを使用したアパレル製品を得ることができた。
【0015】
また、模様部品も収縮し、模様部分と主体部分とが一体化した今までにない深みのある模様を醸し出した斬新なデザインの製品を得ることができる。
【0016】
本発明によって、従来の帽子、マフラー、衣料、鞄、雑貨に形成されている筒状、曲面状、又は平面状に編成された縦無縫製の筒状、曲面状、又は平面状の生地の衣料の欠点を改良し、人体の形状に関連して付与すべき伸縮性能や厚みを自由にデザイン的に設計でき、しかも着用時の快適性に必要な機能性を付与し、それに加えて、縦方向に縫い目のないので、横方向に張力的に強く、しかもデザイン性で製品価値の高い帽子、マフラー、衣料、鞄、雑貨に形成できる筒状、曲面状、又は平面状に編成された縦無縫製の生地を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】瞳状パーツ原型の代表図(a)、その瞳状パーツを連続的に繋ぎ合わせた状態の概略平面図(b)
【図2】縦方向に縮小した変形瞳状パーツ原型の代表図(c)、その瞳状パーツを連続的に繋ぎ合わせた状態の概略平面図(d)
【図3】菱形瞳状パーツ原型の代表図(e)、その瞳状パーツを連続的に繋ぎ合わせた状態の概略平面図(f)
【図4】縫い代付き瞳状パーツ原型の代表図で、図(c)に縫い代をつけたもの(g)、図(d)に縫い代をつけたもの(h)、図(e)に縫い代をつけたもの(f)、
【図5】図2の変形瞳状パーツ原型を使用したマフラーの図。 (j)正面図、(k)側面図(l)全体使用図
【図6】図2の変形瞳状パーツ原型を使用した帽子の図。 (m)正面図、(n)上面図
【図7】図2の変形瞳状パーツ原型を使用したつば付き帽子図(o)。
【図8】図3の菱形パーツ原型を使用した手提げ付きバック図正面図(p)、下面図(q)。
【図9】図8の菱形瞳状パーツ原型を使用したバックに紐ホルダー付紐を通し縦方向に縮小及び固定可能にしたバッグの正面図(r)。
【図10】図(r)の側面図
【図11】図(r)の紐を引っ張りバッグを縦方向に縮めた様子(t)
【図12】図(r)の手提げ部分を省き、紐ストッパー付紐を通し、紐それ自体を手提げにしたバッグ(u)
【図13】図(q)の紐を引っ張り、紐ホルダーで固定し縦方向に縮めたバッグ(v)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1から図4は、パーツ原型と縫い代をつけた裁断用パーツの一例を示す説明図、図5から図12は本発明における、加工後の状態の概略平面図と使用例である。
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。これらの実施例は例示であって、本発明の範囲を限定するものではない。
【0019】
図4に示すように、模様となる縫い代付き各パーツ(g)、(h)または(i)を上部または、下部の一方向より順次一枚づつ縫製して繋ぎあわせて製品を形成していく。横方向に縫いつなぐ事により、デザインは従来にない深みのある模様を出すことができ、硬い素材でも縦方向に収縮可能な製品に仕上がった。
【0020】
なお、本発明の方法により製造したアパレル製品は、異なる素材を組み合わせ用いる事が出来るので、全ての繊維織物の特性と機能性とを併せもつ事が可能な製品である。
本発明の方法により、マフラー、キャップ(帽子)、鞄(バッグ)などを製造した。
【実施例1】
【0021】
マフラーの状態図を図5に示す。
綿製の布素材の図4の菱形パターン(i)(長さ420mm、高さ60mm)を用いて、一枚づつ互い違いに筒状に縫い合わせて、長さ1800mm、幅200mmのマフラーに仕上げた。
【実施例2】
【0022】
帽子の状態図を図6に示す。
帽子の頂頭部より、図4の布素材の変形瞳型パターン(h)(長さ50mmから600mm、高さ30mmから60mm)を用いて、最初は小さく徐々にパターンを大きくして縫い合わせた頭回り600mmのキャップ(帽子)にした。
【実施例3】
【0023】
鍔付き帽子の状態図を図7に示す。
実施例2と同様の製作方法によって、図6のキャップより大きめの布素材の変形瞳型パターン(h)を用いて、側頭部を小さめのパーツを用いて狭くするか、または、ゴム及び紐を用いて狭くして鍔を成形した頭回り600mmハットを製作した。
【実施例4】
【0024】
バックの状態図を図8に示す。
合成繊維(ポリアミド繊維の厚さ3mm)の菱形パターン(i)(長さ620mm、高さ70mm)を用いて、底辺部は並べて縫製加工して丸みを作り、続いての側面は下部より菱形パターン(i)を互い違いに縫い合わせ上部にもち手を付けた幅300mm、高さ500mmの手提げバックを製作した。
【実施例5】
【0025】
バックの状態図を図9に示す。
実施例4と同様に、硬い素材(牛皮革の3mm厚さのもの)を用いて側面に穴を開け、紐ストッパー付き紐を通し縦方向に収縮可能にしたバッグである。瞳状のパターンの大小で、携帯電話ケースやペットボトルケース等の小物から、ボストンバッグの大きいものまで、縦方向に収縮自在になり利便性が高い。例えば、ペットボトルケースの場合は、大きい500ccのボトルから小さい250ccのボトルへのサイズ変更が、紐を引き出して紐ストッパーで固定すれば簡単にできる。バッグにしても同様に可能。(図11参照)
【実施例6】
【0026】
手提げ部分をなくして、紐を用いたバックの状態図を図12に示す。
実施例5のように、図9のバッグの持ち手の部分を取り外して、紐ストッパー付き紐自体を持ち手にしたバッグで、図13は、紐を引っ張り出して紐ストッパーを用い内側で固定し縦方向に縮ませたバッグで肩に担げるショルダーバックになる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、丈夫で型崩れしない織物の機能性とニットのような伸縮性とを兼ね備えた帽子、マフラー、衣料、鞄に形成されているアパレル製品のデザイン性の生地とその製造方法に関する。特に帽子、マフラー、衣料、鞄に形成されている筒、曲面、平面に編成された縦無縫製の筒状、曲面状、及び平面状の生地とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
帽子、マフラー、衣料、鞄に形成されている筒状に編成された縦無縫製の筒状の生地と衣服に柔軟性を与える加工方法として、縫製上の制約を受けることなくデザインでき、柔軟性を損なうことのない製品の加工方法として、縫製前ではなく、縫製後に加工を施す加工方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来からニットを中心に縫製工程を簡略化したり、縫い目をなくすことにより着用時の快適性を向上する目的で無縫製の衣料の開発が進められている(特許文献2参照)。これらは、筒状に編成された編地により、弾性を持っている繊維によって収縮可能な被服を開発されているが、巻取り装置等を取り付けた特殊編機で製造されている(特許文献3参照)。
【0003】
衣料は、その一部を縫製することなく、筒状で製品化されるという特徴を持っており、ウエルト部や裾部を除く、身体部位の生地は、通常、平編等のシングル緯編地であった(特許文献4参照)。このため、単調な生地となり、肌面の素材と製品表の素材を替えたリバーシブル効果は得られず、生地の厚みも製品の部位によって大きく変えることはできない、という問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公平4−23026号公報
【特許文献2】特開2006−132053号公報
【特許文献3】特開2004−76209号公報
【特許文献4】特開2005−154988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、織物の機能性と伸縮性と風合いとを兼ね備えた帽子、被服(マフラー、衣料など)、鞄に形成されている筒状、曲面状、又は平面状に編成された縦無縫製の生地とその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、前記の従来の帽子、マフラー、衣料、鞄と衣料の欠点を改良し、人体の形状に関連して付与すべき伸縮性能や厚みを自由に設計でき、しかも着用時の快適性に必要な機能性を生地・編地に付与し、特殊な縫製工程ができるだけ製造された、デザイン性をもった帽子、マフラー、衣料、鞄に形成されている筒状、曲面状、平面状に編成された縦無縫製のアパレル製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
種々の天然、及び化学繊維を製織した瞳状の形状の各パーツに裁断し、色彩の異なるパーツを縫製して、縦に縫い目のない所望の生地に形成させることを特徴とする縦無縫製の筒状の生地とその製造方法である。
特に、天然繊維、化学繊維、及び皮革を瞳状の形状のパーツに裁断し、各種の色彩の異なるパーツを連続的に縫製して、縦に縫い目のない所望の筒状、曲面状、又は平面状の生地に形成されている縦無縫製のデザイン性の生地である。
【0008】
瞳状の形状に裁断した各パーツは、瞳形、又は菱形であって、各形状に縫い代4mm〜12mmをつけた長さ50mm〜1200mm、幅10mm〜300mmの瞳形、又は菱形の模様であって、これらの各種のパーツ部品を色彩、模様を変えながら連続的に縫製して筒状、曲面状、又は平面状にしている。
【0009】
天然繊維、化学繊維、及び皮革は、綿繊維、絹繊維、レーヨン繊維、ポリビニロン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリル繊維、天然皮革、合成皮革であって、その中から選ばれたものであって、種々の色彩のものを瞳状の形状の各パーツに裁断し、各繊維、又は皮革の同一、又は組み合わせで、これらのパーツを連続して縫製して、縦に縫い目のない所望の生地に形成されている。
【0010】
瞳状の各パーツに裁断した各種のパーツは、色柄と模様を異なるものを並べて連続して縫製して、意匠性を高める縦無縫製のデザイン性をもった帽子、マフラー、衣料、鞄、雑貨に形成されている生地の製造方法である。
瞳状の各パーツに裁断した各種の縫い代付パーツの縫製は、色柄と模様を異なるきパーツ2枚を並べて縫製して、その縫製したものを連続している縦無縫製のデザイン性の生地の製造方法である。
【0011】
筒状、曲面状又は平面状に編成された生地により、帽子、被服、鞄、雑貨などに形成されている縦無縫製のデザイン性の生地の製造方法である。
筒状、曲面状又は平面状に編成された生地が、帽子、被服、鞄、雑貨の部位によって、伸縮力の異なる繊維生地で、形状、色彩、模様を異なった繊維パーツで構成されており、編地の緯方向に5%〜50%伸張できる。
【0012】
筒状、曲面状又は平面状に編成された生地により、形成された帽子、マフラー、衣料、鞄、雑貨に形成されている。本発明の生地が、帽子、マフラー、衣料、鞄、雑貨の部位によって、伸縮力の異なる繊維生地で、形状、色彩を異なった繊維パーツで構成されており、編地の緯方向に20%伸張できる。
【0013】
結合糸が弾性繊維で形成されている場合には、筒状、曲面状、又は平面状に編成された生地が用いられている個所に伸縮性を付与でき、人体に沿うように縫製しなくても、人体にフィットする製品が得られるために好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、天然繊維、化学繊維を縫製した後、帽子、マフラー、衣料、鞄、雑貨に形成されている筒状、曲面状、又は平面状に編成された縦無縫製の筒状、曲面状、又は平面状の生地に、柔軟性と風合いをもち、かつ丈夫で型崩れしない織物の機能性とを兼ね備えたデザイン性の帽子、被服、マフラー、衣料、鞄、雑貨に形成されている筒状、曲面状、又は平面状に編成された縦無縫製の筒状、曲面状、又は平面状の生地とそれを使用したアパレル製品を得ることができた。
【0015】
また、模様部品も収縮し、模様部分と主体部分とが一体化した今までにない深みのある模様を醸し出した斬新なデザインの製品を得ることができる。
【0016】
本発明によって、従来の帽子、マフラー、衣料、鞄、雑貨に形成されている筒状、曲面状、又は平面状に編成された縦無縫製の筒状、曲面状、又は平面状の生地の衣料の欠点を改良し、人体の形状に関連して付与すべき伸縮性能や厚みを自由にデザイン的に設計でき、しかも着用時の快適性に必要な機能性を付与し、それに加えて、縦方向に縫い目のないので、横方向に張力的に強く、しかもデザイン性で製品価値の高い帽子、マフラー、衣料、鞄、雑貨に形成できる筒状、曲面状、又は平面状に編成された縦無縫製の生地を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】瞳状パーツ原型の代表図(a)、その瞳状パーツを連続的に繋ぎ合わせた状態の概略平面図(b)
【図2】縦方向に縮小した変形瞳状パーツ原型の代表図(c)、その瞳状パーツを連続的に繋ぎ合わせた状態の概略平面図(d)
【図3】菱形瞳状パーツ原型の代表図(e)、その瞳状パーツを連続的に繋ぎ合わせた状態の概略平面図(f)
【図4】縫い代付き瞳状パーツ原型の代表図で、図(c)に縫い代をつけたもの(g)、図(d)に縫い代をつけたもの(h)、図(e)に縫い代をつけたもの(f)、
【図5】図2の変形瞳状パーツ原型を使用したマフラーの図。 (j)正面図、(k)側面図(l)全体使用図
【図6】図2の変形瞳状パーツ原型を使用した帽子の図。 (m)正面図、(n)上面図
【図7】図2の変形瞳状パーツ原型を使用したつば付き帽子図(o)。
【図8】図3の菱形パーツ原型を使用した手提げ付きバック図正面図(p)、下面図(q)。
【図9】図8の菱形瞳状パーツ原型を使用したバックに紐ホルダー付紐を通し縦方向に縮小及び固定可能にしたバッグの正面図(r)。
【図10】図(r)の側面図
【図11】図(r)の紐を引っ張りバッグを縦方向に縮めた様子(t)
【図12】図(r)の手提げ部分を省き、紐ストッパー付紐を通し、紐それ自体を手提げにしたバッグ(u)
【図13】図(q)の紐を引っ張り、紐ホルダーで固定し縦方向に縮めたバッグ(v)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1から図4は、パーツ原型と縫い代をつけた裁断用パーツの一例を示す説明図、図5から図12は本発明における、加工後の状態の概略平面図と使用例である。
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。これらの実施例は例示であって、本発明の範囲を限定するものではない。
【0019】
図4に示すように、模様となる縫い代付き各パーツ(g)、(h)または(i)を上部または、下部の一方向より順次一枚づつ縫製して繋ぎあわせて製品を形成していく。横方向に縫いつなぐ事により、デザインは従来にない深みのある模様を出すことができ、硬い素材でも縦方向に収縮可能な製品に仕上がった。
【0020】
なお、本発明の方法により製造したアパレル製品は、異なる素材を組み合わせ用いる事が出来るので、全ての繊維織物の特性と機能性とを併せもつ事が可能な製品である。
本発明の方法により、マフラー、キャップ(帽子)、鞄(バッグ)などを製造した。
【実施例1】
【0021】
マフラーの状態図を図5に示す。
綿製の布素材の図4の菱形パターン(i)(長さ420mm、高さ60mm)を用いて、一枚づつ互い違いに筒状に縫い合わせて、長さ1800mm、幅200mmのマフラーに仕上げた。
【実施例2】
【0022】
帽子の状態図を図6に示す。
帽子の頂頭部より、図4の布素材の変形瞳型パターン(h)(長さ50mmから600mm、高さ30mmから60mm)を用いて、最初は小さく徐々にパターンを大きくして縫い合わせた頭回り600mmのキャップ(帽子)にした。
【実施例3】
【0023】
鍔付き帽子の状態図を図7に示す。
実施例2と同様の製作方法によって、図6のキャップより大きめの布素材の変形瞳型パターン(h)を用いて、側頭部を小さめのパーツを用いて狭くするか、または、ゴム及び紐を用いて狭くして鍔を成形した頭回り600mmハットを製作した。
【実施例4】
【0024】
バックの状態図を図8に示す。
合成繊維(ポリアミド繊維の厚さ3mm)の菱形パターン(i)(長さ620mm、高さ70mm)を用いて、底辺部は並べて縫製加工して丸みを作り、続いての側面は下部より菱形パターン(i)を互い違いに縫い合わせ上部にもち手を付けた幅300mm、高さ500mmの手提げバックを製作した。
【実施例5】
【0025】
バックの状態図を図9に示す。
実施例4と同様に、硬い素材(牛皮革の3mm厚さのもの)を用いて側面に穴を開け、紐ストッパー付き紐を通し縦方向に収縮可能にしたバッグである。瞳状のパターンの大小で、携帯電話ケースやペットボトルケース等の小物から、ボストンバッグの大きいものまで、縦方向に収縮自在になり利便性が高い。例えば、ペットボトルケースの場合は、大きい500ccのボトルから小さい250ccのボトルへのサイズ変更が、紐を引き出して紐ストッパーで固定すれば簡単にできる。バッグにしても同様に可能。(図11参照)
【実施例6】
【0026】
手提げ部分をなくして、紐を用いたバックの状態図を図12に示す。
実施例5のように、図9のバッグの持ち手の部分を取り外して、紐ストッパー付き紐自体を持ち手にしたバッグで、図13は、紐を引っ張り出して紐ストッパーを用い内側で固定し縦方向に縮ませたバッグで肩に担げるショルダーバックになる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
種々の天然繊維、化学繊維、及び皮革を瞳状の形状のパーツに裁断し、各種の色彩の異なるパーツを連続的に縫製して、縦に縫い目のない所望の筒状、曲面状、又は平面状の生地に形成されていることを特徴とする縦無縫製のデザイン性の生地
【請求項2】
瞳状の形状に裁断した各パーツは、瞳形、又は菱形であって、各形状に縫い代4mm〜12mmをつけた長さ50mm〜1200mm、幅10mm〜300mmの瞳形、又は菱形の模様であって、これらの各種のパーツ部品を色彩、模様を変えながら連続的に縫製して筒状、曲面状、又は平面状にしていることを特徴とする請求項1に記載の縦無縫製のデザイン性の生地
【請求項3】
天然繊維、化学繊維、及び皮革は、綿繊維、絹繊維、レーヨン繊維、ポリビニロン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリル繊維、天然皮革、合成皮革であって、その中から選ばれたものであって、種々の色彩のものを瞳状の形状の各パーツに裁断し、各繊維、又は皮革の同一、又は組み合わせで、これらのパーツを連続して縫製して、縦に縫い目のない所望の生地に形成させることを特徴とする請求項1に記載の縦無縫製のデザイン性の生地
【請求項4】
瞳状の各パーツに裁断した各種のパーツは、色柄と模様を異なるものを並べて連続して縫製して、意匠性を高めることを特徴とする縦無縫製のデザイン性の生地の製造方法
【請求項5】
瞳状の各パーツに裁断した各種の縫い代付パーツの縫製は、色柄と模様を異なるきパーツ2枚を並べて縫製して、その縫製したものを連続していることを特徴とする縦無縫製のデザイン性の生地の製造方法
【請求項6】
筒状、又は平面に編成された生地により、帽子、被服、鞄に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の縦無縫製のデザイン性の生地の製造方法
【請求項7】
筒状に編成された生地が、帽子、被服、鞄の部位によって、伸縮力の異なる繊維生地で、形状、色彩を異なった繊維パーツで構成されており、編地の緯方向に5%〜50%伸張できることを特徴とする請求項4に記載の縦無縫製のデザイン性の生地の製造方法
【請求項1】
種々の天然繊維、化学繊維、及び皮革を瞳状の形状のパーツに裁断し、各種の色彩の異なるパーツを連続的に縫製して、縦に縫い目のない所望の筒状、曲面状、又は平面状の生地に形成されていることを特徴とする縦無縫製のデザイン性の生地
【請求項2】
瞳状の形状に裁断した各パーツは、瞳形、又は菱形であって、各形状に縫い代4mm〜12mmをつけた長さ50mm〜1200mm、幅10mm〜300mmの瞳形、又は菱形の模様であって、これらの各種のパーツ部品を色彩、模様を変えながら連続的に縫製して筒状、曲面状、又は平面状にしていることを特徴とする請求項1に記載の縦無縫製のデザイン性の生地
【請求項3】
天然繊維、化学繊維、及び皮革は、綿繊維、絹繊維、レーヨン繊維、ポリビニロン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリル繊維、天然皮革、合成皮革であって、その中から選ばれたものであって、種々の色彩のものを瞳状の形状の各パーツに裁断し、各繊維、又は皮革の同一、又は組み合わせで、これらのパーツを連続して縫製して、縦に縫い目のない所望の生地に形成させることを特徴とする請求項1に記載の縦無縫製のデザイン性の生地
【請求項4】
瞳状の各パーツに裁断した各種のパーツは、色柄と模様を異なるものを並べて連続して縫製して、意匠性を高めることを特徴とする縦無縫製のデザイン性の生地の製造方法
【請求項5】
瞳状の各パーツに裁断した各種の縫い代付パーツの縫製は、色柄と模様を異なるきパーツ2枚を並べて縫製して、その縫製したものを連続していることを特徴とする縦無縫製のデザイン性の生地の製造方法
【請求項6】
筒状、又は平面に編成された生地により、帽子、被服、鞄に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の縦無縫製のデザイン性の生地の製造方法
【請求項7】
筒状に編成された生地が、帽子、被服、鞄の部位によって、伸縮力の異なる繊維生地で、形状、色彩を異なった繊維パーツで構成されており、編地の緯方向に5%〜50%伸張できることを特徴とする請求項4に記載の縦無縫製のデザイン性の生地の製造方法
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図5】
【図2】
【図3】
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【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図5】
【公開番号】特開2010−270405(P2010−270405A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−121296(P2009−121296)
【出願日】平成21年5月19日(2009.5.19)
【出願人】(503071646)合資会社ロォーリング (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月19日(2009.5.19)
【出願人】(503071646)合資会社ロォーリング (1)
【Fターム(参考)】
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