説明

縫合糸管理を行える縫合糸アンカー

【課題】縫合糸アンカーを提供する。
【解決手段】縫合糸アンカーは、長手方向軸及び前記長手方向軸の周りを回転するよう配向される骨係合雄ねじを含むアンカー本体と、前記アンカー本体上の縫合糸取着具であって、前記長手方向軸の周りを前記本体に対して回転可能であり、それによって、前記アンカー本体が骨に螺入されるとき、前記取着具に取着することができる1本又は2本以上の縫合糸のよじれを低減するのに役立つ、縫合糸取着具と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2010年9月30日出願の、米国仮特許出願第61/388,028号の優先権を主張し、その内容全体を参照することにより本明細書に組み込むものとする。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、縫合糸を骨に取着するための縫合糸アンカー、より具体的には、縫合糸管理機構を使用するかかる縫合糸アンカーに関する。
【背景技術】
【0003】
靱帯又は腱等の軟組織を隣接する骨に着接するために縫合糸アンカーを使用することが知られている。ねじ付き縫合糸アンカーは、雄ねじを使用し、骨、通常、予め穿孔された骨穴に回転しながら入って、縫合糸アンカーを骨に取着する。それらは、典型的には、1本又は2本以上の縫合糸をアンカーに取り付けるために鳩目穴(eyelet)又は他の機構を使用する。縫合糸アンカーから延出する縫合糸を管理することは困難である場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る縫合糸アンカーは、長手方向軸及び長手方向軸の周りを回転するよう配向される骨係合雄ねじを含む。アンカー本体における縫合糸取着具は、長手方向軸の周りを本体に対して回転可能であり、それによって、アンカー本体が骨に螺入するとき、縫合糸取着具に取着することができる1本又は2本以上の縫合糸のよじれを低減するのに役立つ。
【0005】
好ましくは、本体及び縫合糸取着具は、無菌で提供され、耐細菌容器に包装される。1本又は2本以上の縫合糸を縫合糸取着具に取着することができる。
【0006】
好ましくは、縫合糸ループが縫合糸取着具に取り付けられ、ループは、縫合糸アンカー本体及び縫合糸取着具から外向きに延出する末端部を有する。また、好ましくは、縫合糸の複数の縫合糸ループが縫合糸取着具に取り付けられ、各ループが、縫合糸アンカー本体及び縫合糸取着具から外向きに延出する末端部を有する。
【0007】
好ましくは、縫合糸取着具に取着された1本又は2本以上の縫合糸が、本体の近位端で軸孔から延出し得るように、軸孔は、本体上に位置する縫合糸取着具と共にその近位端から本体に入る。好ましくは、本体は、軸孔内に第1の隣接面(abutment surface)を含み、縫合糸取着具は、第1の隣接面と係合する対向する第2の隣接面を含み、その結果、縫合糸取着具は第1の隣接面と接触して軸孔内で回転可能であり、第1の隣接面と第2の隣接面との間の係合により、縫合糸取着具が軸孔から近位に移動するのが妨げられる。好ましくは、第1の隣接面及び第2の隣接面は環状である。
【0008】
本発明の1つの態様では、縫合糸取着具が、ディスクを含み、そのディスクが、内部を通して1つ又は2つ以上の縫合糸ループを受容するための、そのディスクを通る複数の軸穴を有する。
【0009】
本発明の1つの態様では、縫合糸取着具は、上に1つ又は2つ以上の放射状に延在する突起を有する近位円筒部を含み、1つ又は2つ以上の突起の周りでループ状になった縫合糸が、1つ又は2つ以上の突起によって、軸孔を形成するアンカー本体の壁と円筒部との間で本体内に保持されるように、アンカー本体の壁に隣接する1つ又は2つ以上の突起と共に、円筒部が軸孔内に受容される。
【0010】
本発明による方法は、組織の骨への着接を提供する。方法は、縫合糸の全長の第1の部分を組織に通す工程と、縫合糸の全長の第2の部分を有する縫合糸アンカーを骨の骨穴に螺入する工程であって、縫合糸アンカーが、長手方向軸及び長手方向軸の周りを回転するよう配向された骨係合雄ねじを含むアンカー本体、並びに前記アンカー本体上の縫合糸取着具であって、縫合糸取着具に取着される縫合糸の全長の第2の部分と共に長手方向軸の周りを本体に対して回転可能である、縫合糸取着具を含む、工程と、縫合糸取着具をアンカー本体に対して回転させて、縫合糸アンカー本体を骨穴に螺入させる工程によって引き起こされる縫合糸の全長のよじれを低減する工程と、を含む。
【0011】
好ましくは、第2の縫合糸部は、縫合糸取着具に取り付けられる縫合糸のループと、それから延出する一対の縫合糸セグメントとを含み、縫合糸取着具を回転させる工程が、互いに対する一対の縫合糸セグメントのよじれを低減する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による縫合糸アンカーの分解斜視図。
【図2】図1の縫合糸アンカーの縫合糸レシーバの斜視図。
【図3】複数の縫合糸ループと係合するための代替方法による図2の縫合糸レシーバの斜視図。
【図4】骨に埋め込まれた、図1の縫合糸アンカーの切取図。
【図5】本発明による縫合糸アンカーの更なる実施形態の分解斜視図。
【図6】本発明による縫合糸アンカーの更なる実施形態の分解斜視図。
【図7A】本発明による縫合糸アンカーの更なる実施形態の斜視図。
【図7B】図7Aの縫合糸アンカーの遠位部の分解斜視図。
【図7C】図7Aの縫合糸アンカーの遠位部の切取図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明による縫合糸アンカー10を図示する。縫合糸アンカー10は、近位本体部14に接続されている遠位本体部12を含み、これらは、それぞれ、遠位本体部12及び近位本体部14における横断孔18及び20を通るピン16によって連結される。遠位本体部12は、概して、横断孔18が貫通する近位端22と、骨穴(図1には図示せず)に縫合糸アンカー10をより容易に挿入するために内向きに先細になっている遠位端24と、を有する円筒形である。雄ねじ26は、遠位本体部12を取り囲む。
【0014】
また、近位本体部14も、概して、円筒形であり、ねじ26と噛み合って、縫合糸アンカー10の周りに全ねじ(continuous threading)を形成する雄ねじ28を有する。軸孔30は、近位本体部14を貫通する。その遠位部32は、近位部34よりも大きな直径を有し、それにより内部環状隣接部36を形成する。近位部34は、ねじ回し器具(図1には図示せず)を収容するために六角形の断面を有する。当業者は、代替器具/アンカー係合を使用してもよいことを理解するであろう。
【0015】
孔の遠位部32は、円形の断面を有し、本体の遠位部の近位端22と密着して収容する大きさである。縫合糸レシーバ38は、隣接部36と遠位本体部の近位端22との間の軸孔遠位部32に嵌入する。それは、円形の断面を有し、縫合糸アンカー10の長手方向軸40の周りで自由に回転する大きさである。6つの縫合糸軸孔42A〜Fは、縫合糸レシーバ38を貫通する。
【0016】
また、次に図2を参照すると、縫合糸孔42A〜Fは、3つの縫合糸ループ44A〜Cを収容している。あるいは、図3に示されるように、縫合糸ループ44A〜Cが、縫合糸レシーバ38上に延出する縫合糸ストランド46の一部を通ることができるように、縫合糸孔42A〜Fを通して縫合糸のストランド46を織り込んでもよい。各縫合糸ループ44A〜Cの末端部48は、軸孔30を通して縫合糸アンカー10から近位に延出する。次いで、縫合糸の末端部48は、軟組織を骨に着接するために当業者に理解されているのと同様に、軟組織に着接され得る。例えば、回旋筋腱板修復では、各縫合糸ループ44A〜Cは、修復するために、様々な位置において回旋筋腱板の腱を貫通延在することができる。
【0017】
縫合糸アンカー10の設計は、製造可能性及び性能の両方に利点をもたらす。縫合糸アンカーの内部に取着される縫合糸ループ44A〜Cを有すること、及び軸孔30を通って外側に延出することは、近位着接点に対して軟組織に向かう好ましい出口角を提供する。別個の遠位本体部12及び近位本体部14を有すると、製造中縫合糸アンカー10内に縫合糸ループ44A〜Cを深く取着するのがより容易になる。従来のねじ付きアンカーを挿入するとき、それから延出する任意の縫合糸ループは、挿入時のアンカーのよじれによってよじれる傾向がある。本発明の縫合糸レシーバ38は、軸孔30内で自由に回転するので、縫合糸アンカー10を挿入するとき、縫合糸ループ44A〜Cのよじれを低減する。
【0018】
また、次に図4を参照すると、縫合糸アンカー10は、予め穿孔された穴52を有する骨50に挿入される。細長い本体56及びその遠位先端部58において六角形の外形を有するねじ回し54は、六角形の軸孔近位部34と噛み合う。縫合糸ループ44A〜Cは、ねじ回しの遠位先端部58及び本体56を通る挿管部(canulation)60を通って縫合糸アンカー10から近位に延出する。1つの好ましい実施形態では、挿管部60は、片側に沿う開口部62であり、ねじ回し54により縫合糸アンカーが骨穴52に入れられた後、ねじ回し54は、挿管部の開口部62を通ってねじ回し54から外される縫合糸ループ44A〜Cと共に縫合糸アンカー10から取り除くことができる。
【0019】
図5は、遠位ねじ付き本体部72と近位ねじ付き本体部74とを含む縫合糸アンカー70の代替実施形態を図示する。縫合糸アンカー70は、縫合糸アンカー10とほとんどの部分で類似している。しかし、近位本体部74は、その近位部78に更なるねじ開始部(thread start)76を有し、それによって、近位部78におけるねじのピッチを有効に増加させて、この部分が典型的に係合する硬皮質骨(図5には図示せず)内での固定(purchase)を強化する。また、アンカー70は、若干異なる縫合糸レシーバ80を使用する。
【0020】
縫合糸レシーバ80は、近位に延出する縫合糸鳩目穴84を有する中央円筒本体82を含む。遠位に延出する柱部86は、環状フランジ88を末端とする。アンカーの遠位本体部72は、フランジ88を収容する大きさの遠位本体部92を有する軸孔90と、直径の異なる柱部86を収容する大きさのより狭い近位部94とを有して、フランジ88に接触して位置する内部環状隣接部96を形成し、その孔90から近位への移動を防ぐ。側方切欠部98は、遠位本体部72に設けられて、フランジ88及び柱部86を遠位孔90に横方向に挿入することを可能にする。この配置によって、縫合糸レシーバ80が遠位孔(90)内で自由に回転することが可能になる。
【0021】
幾つかの突起(boss)98が、縫合糸レシーバ本体82から放射状に外向きに延出し、近位本体部74における軸孔100内に密嵌し、更には回転する。縫合糸ループ(図5には図示せず)は、鳩目穴84を貫通することができ、また必要に応じて、各突起98を周り、次いで、孔100を通ってアンカーから近位に貫通することができ、突起の周りのループは、突起98によって保持され、孔100内で突起98と密嵌するため、突起98と本体74との間を滑動することはできない。
【0022】
図6は、図5に示されるものに類似している縫合糸アンカー10の更なる実施形態を図示する。縫合糸レシーバ112は、前述の実施形態と同様に遠位本体部114内に回転可能に受容されるが、その近位端116が構造的に異なる。それは、円筒形であり、軸的及び回転的に離間している3つの縫合糸鳩目穴118A〜Cを有し、中央の鳩目穴118Bは、上方の鳩目穴118A及び下方の鳩目穴118Cに対して45°で近位端116を横方向に貫通し、上方の鳩目穴118A及び下方の鳩目穴118Cは、近位端を横方向に貫通し、互いに垂直に配向される。鳩目穴118A〜Cの位置及び配向は、個々のループの分離及び識別の両方において縫合糸管理を補助する。
【0023】
図7A〜Cは、近位に延出する末端部126を有するばね金属のベントループ124の形態の代替縫合糸レシーバ122を有する更なる縫合糸アンカー120を図示する。それは、(近位本体部131に取着される)アンカー120の遠位本体部130の軸孔128内に受容される。1つ又は2つ以上の縫合糸の全長(図7A〜Cには図示せず)をループ124に取着することができる。それからの近位力によって、遠位本体部130を通る孔128から角度のついた側方ポートに向かって、末端部126を孔128内でカミングリッジ(camming ledge)132に沿って上方に引き、それによって、末端部126が遠位本体部130(図7Cを参照)から突出し、骨(図7A〜Cには図示せず)内に更に固定される。アンカー120が挿入されている間、挿管された挿入具138の遠位端136は、末端126を孔128内に保持し、縫合糸レシーバ122を回転させるポート134の遠位を孔128内に保持する。
【0024】
本発明はここに十分に説明され、以下の「特許請求の範囲」に定義される本発明の請求項の趣旨及び範囲を逸脱することなく本発明に対する多くの変更及び改良をなしうることは、当業者にとって明白である。
【0025】
〔実施の態様〕
(1) 長手方向軸及び前記長手方向軸の周りを回転するよう配向される骨係合雄ねじを含むアンカー本体と、
前記アンカー本体上の縫合糸取着具であって、前記長手方向軸の周りを前記本体に対して回転可能であり、それによって、前記アンカー本体が骨に螺入するとき、前記縫合糸取着具に取着することができる1本又は2本以上の縫合糸のよじれを低減するのに役立つ、縫合糸取着具と、を含む、縫合糸アンカー。
(2) 前記本体及び縫合糸取着具が無菌であり、耐細菌容器に包装される、実施態様1に記載の縫合糸アンカー。
(3) 少なくとも1本の縫合糸が前記縫合糸取着具に取り付けられる、実施態様1に記載の縫合糸アンカー。
(4) 前記少なくとも1本の縫合糸が、前記縫合糸取着具に取り付けられる縫合糸ループを含み、前記ループが、前記縫合糸アンカー本体及び縫合糸取着具から外向きに延出する末端部を有する、実施態様3に記載の縫合糸アンカー。
(5) 前記少なくとも1本の縫合糸が、前記縫合糸取着具に取り付けられる複数の縫合糸ループを含み、各ループが、前記縫合糸アンカー本体及び縫合糸取着具から外向きに延出する末端部を有する、実施態様3に記載の縫合糸アンカー。
(6) 前記本体の近位端から前記本体に入る軸孔を更に含み、前記縫合糸取着具に取着される前記1本又は2本以上の縫合糸が前記本体の近位端において前記軸孔から延出することができるように、前記縫合糸取着具が前記本体上に位置する、実施態様1に記載の縫合糸アンカー。
(7) 前記本体が、前記軸孔内に第1の隣接面を含み、前記縫合糸取着具が、前記第1の隣接面と係合する対向する第2の隣接面を含み、その結果、前記縫合糸取着具が前記第1の隣接面と接触して前記軸孔内で回転可能であり、前記第1の隣接面と前記第2の隣接面との間の係合により、前記縫合糸取着具が前記軸孔から近位に移動するのが妨げられる、実施態様6に記載の縫合糸アンカー。
(8) 前記第1の隣接面及び第2の隣接面が環状である、実施態様7に記載の縫合糸アンカー。
(9) 前記縫合糸取着具が、ディスクを含み、前記ディスクが、内部を通して1つ又は2つ以上の縫合糸ループを受容するための、前記ディスクを通る複数の軸穴を有する、実施態様6に記載の縫合糸アンカー。
(10) 前記縫合糸取着具が、上に1つ又は2つ以上の放射状に延在する突起を有する近位円筒部を含み、前記1つ又は2つ以上の突起の周りでループ状になった縫合糸が、前記1つ又は2つ以上の突起によって、前記軸孔を形成する前記アンカー本体の壁と前記円筒部との間で前記本体内に保持されるように、前記アンカー本体の壁に隣接する前記1つ又は2つ以上の突起と共に、前記円筒部が前記軸孔内に受容される、実施態様6に記載の縫合糸アンカー。
【0026】
(11) 組織を骨に着接する方法であって、
縫合糸の全長の第1の部分を前記組織に通す工程と、
前記縫合糸の全長の第2の部分を有する縫合糸アンカーを前記骨の骨穴に螺入する工程であって、前記縫合糸アンカーが、長手方向軸及び前記長手方向軸の周りを回転するよう配向された骨係合雄ねじを含むアンカー本体、並びに前記アンカー本体上の縫合糸取着具であって、前記縫合糸取着具に取着される前記縫合糸の全長の前記第2の部分と共に前記長手方向軸の周りを前記本体に対して回転可能である、縫合糸取着具を含む、工程と、
前記縫合糸取着具を前記アンカー本体に対して回転させて、前記縫合糸アンカー本体を前記骨穴に螺入させる工程によって引き起こされる前記縫合糸の全長のよじれを低減する工程と、を含む、方法。
(12) 前記第2の縫合糸部が、前記縫合糸取着具に取り付けられる縫合糸ループと、それから延出する一対の縫合糸セグメントとを含み、前記縫合糸取着具を回転させる工程が、互いに対する前記一対の縫合糸セグメントのよじれを低減する、実施態様11に記載の方法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向軸及び前記長手方向軸の周りを回転するよう配向される骨係合雄ねじを含むアンカー本体と、
前記アンカー本体上の縫合糸取着具であって、前記長手方向軸の周りを前記本体に対して回転可能であり、それによって、前記アンカー本体が骨に螺入するとき、前記縫合糸取着具に取着することができる1本又は2本以上の縫合糸のよじれを低減するのに役立つ、縫合糸取着具と、を含む、縫合糸アンカー。
【請求項2】
前記本体及び縫合糸取着具が無菌であり、耐細菌容器に包装される、請求項1に記載の縫合糸アンカー。
【請求項3】
少なくとも1本の縫合糸が前記縫合糸取着具に取り付けられる、請求項1に記載の縫合糸アンカー。
【請求項4】
前記少なくとも1本の縫合糸が、前記縫合糸取着具に取り付けられる縫合糸ループを含み、前記ループが、前記縫合糸アンカー本体及び縫合糸取着具から外向きに延出する末端部を有する、請求項3に記載の縫合糸アンカー。
【請求項5】
前記少なくとも1本の縫合糸が、前記縫合糸取着具に取り付けられる複数の縫合糸ループを含み、各ループが、前記縫合糸アンカー本体及び縫合糸取着具から外向きに延出する末端部を有する、請求項3に記載の縫合糸アンカー。
【請求項6】
前記本体の近位端から前記本体に入る軸孔を更に含み、前記縫合糸取着具に取着される前記1本又は2本以上の縫合糸が前記本体の近位端において前記軸孔から延出することができるように、前記縫合糸取着具が前記本体上に位置する、請求項1に記載の縫合糸アンカー。
【請求項7】
前記本体が、前記軸孔内に第1の隣接面を含み、前記縫合糸取着具が、前記第1の隣接面と係合する対向する第2の隣接面を含み、その結果、前記縫合糸取着具が前記第1の隣接面と接触して前記軸孔内で回転可能であり、前記第1の隣接面と前記第2の隣接面との間の係合により、前記縫合糸取着具が前記軸孔から近位に移動するのが妨げられる、請求項6に記載の縫合糸アンカー。
【請求項8】
前記第1の隣接面及び第2の隣接面が環状である、請求項7に記載の縫合糸アンカー。
【請求項9】
前記縫合糸取着具が、ディスクを含み、前記ディスクが、内部を通して1つ又は2つ以上の縫合糸ループを受容するための、前記ディスクを通る複数の軸穴を有する、請求項6に記載の縫合糸アンカー。
【請求項10】
前記縫合糸取着具が、上に1つ又は2つ以上の放射状に延在する突起を有する近位円筒部を含み、前記1つ又は2つ以上の突起の周りでループ状になった縫合糸が、前記1つ又は2つ以上の突起によって、前記軸孔を形成する前記アンカー本体の壁と前記円筒部との間で前記本体内に保持されるように、前記アンカー本体の壁に隣接する前記1つ又は2つ以上の突起と共に、前記円筒部が前記軸孔内に受容される、請求項6に記載の縫合糸アンカー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【公開番号】特開2012−75889(P2012−75889A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−214323(P2011−214323)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(507083478)デピュイ・ミテック・インコーポレイテッド (47)
【氏名又は名称原語表記】DePuy Mitek,Inc.
【住所又は居所原語表記】325 Paramount Drive,Raynham,Massachusetts 02767 United States of America
【Fターム(参考)】